JP2004243257A - 濾過装置におけるシャワー管清掃装置 - Google Patents

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Souichi Ogawa
創市 小川
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Abstract

【目的】水槽の外に設けられる外部式濾過装置で、その濾過装置からの浄化水を、多数の噴口を開口したシャワー管を通して水槽内に戻すようにしたものにおいて、シャワー管を濾過本体から外すことなく、スライダをシャワー管に沿って左右に移動させるだけで、そのシャワー管の内面を綺麗に清掃できるようにした。
【構成】水槽Vの上面に置かれる濾過本体Fの下方に、その流出口19,30に連通するシャワー管21を上下に移動調節できるように設け、このシャワー管21内に清掃ブラシ55を摺動自在に設け、また、その外周にスライダ56を移動自在に設け、清掃ブラシ55の両端と、スライダ56の両端とを、左右の操作索条59,60によりそれぞれ連結し、スライダ56の左右移動により、清掃ブラシ55を左右に摺動させて、シャワー管21の内面をブラッシング清掃できるようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚等の飼育用水槽に設けられる濾過本体を備え、水槽内の水を循環濾過するようにした、濾過装置におけるシャワー管清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水槽内で金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚を飼育、育成するために、水槽内の水を濾過して浄化する濾過装置として、その濾過本体を水槽の外に設け、この濾過本体に連結されるポンプにより、水槽内の水を、その濾過本体内を強制循環させて濾過し、濾過後の水を水槽内に還流させるようにした、外部式濾過装置は公知である(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
梅津重利著 「熱帯魚の飼い方と病気」高橋書店発行 1990年7月20日 15版発行 (ろ過装置 107〜110頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような外部式濾過装置は、その主要部分である濾過本体を、水槽の外に設けることができるため、この濾過装置が水槽内の有効容積を減ずることがない上に、水槽内の景観を悪くすることがなく、しかも、濾過装置の部品交換、清掃などのメンテナンスを水槽内に手を入れずに行なうことができるなどの利点があることから、広く一般に利用されている。
【0005】
しかしながら、従来の前記外部式濾過装置は、水槽内の未浄化水をポンプにより濾過ケース内に吸い上げ、その水の加圧水を吐出口から該濾過ケース内に設けた濾過エレメントの濾過面に直接当てて濾過したのち、水槽内に戻すようにしているため、その未濾過の水は、濾過エレメントの比較的広い面積の濾過面に均等に当てることが難しく、濾過能率が悪くなり、また、糞、残餌、葉片などの被濾過物が濾過エレメントに偏って付着し、濾過エレメントの交換、清掃頻度が多くなるという問題があり、また、ポンプからの加圧水は、その全量が濾過エレメントを通過するため、その濾過エレメントを流れる水の速度の調整ができず、濾過エレメントに好気性微生物を繁殖させるのが難しく、濾過エレメントの微生物による浄化作用(一般に水流が遅い方が好気性微生物の繁殖に好適)を充分に機能させることができないという別の問題もある。
【0006】
そこで、本出願人は、前記問題点を解決すべく、濾過エレメントの全域に流速の等しい未浄化水を均等に通過させることができるとともに濾過エレメントに好気性微生物の繁殖を促し、全体として未浄化水の浄化能率を大幅に向上させることができるようにした新規な、濾過装置を既に提案している(特願2002−343325)。
【0007】
ところで、上記提案のものでは、浄化後の水をシャワー管を通して水槽に戻すことにより、▲1▼水をクラスタ化してマイナスイオンの発生を促す。▲2▼浄化後の水(エアが混入せずに浄化)を水槽内に戻す際に、シャワー管により噴出させることにより、酸素を巻き込み易くするなどの利点があるが、前記濾過装置の使用時間が長くなるにつれ、シャワー管の内面に、苔、藻、ごみなどが付着して次第に堆積するので、前記シャワー管を定期的に清掃する必要があり、前記提案のものでは、シャワー管の清掃作業に手間取るという不都合がある。
【0008】
そこで、本発明は、シャワー管を濾過装置に取り付けたまま、ワンタッチでシャワー管の内面を簡単、容易に清掃できるようにした新規な、濾過装置におけるシャワー管清掃装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、請求項1記載の発明は、水槽の上部に設置される濾過本体に形成した濾過室内に濾過ユニットを配置すると共に該濾過室の給水側に吸水ユニットを、またその排水側にシャワー管をそれぞれ接続し、前記吸水ユニットにより前記濾過室内に給水した水槽内の未浄化水を前記濾過ユニットにより濾過したのち、前記シャワー管を通して水槽内に戻すようにした、濾過装置におけるシャワー管清掃装置であって、前記シャワー管内に、清掃ブラシをその長手方向に摺動可能に設けると共に該シャワー管の外周にスライダをその長手方向に移動可能に設け、前記清掃ブラシに一端を結着される左、右操作索条を、前記シャワー管内を通してその外端より外部に延長させ、それらの他端を、前記スライダに結着してなることを特徴としており、かかる特徴によれば、シャワー管を濾過本体より外すことなく、スライダをシャワー管に沿って左右に移動させるだけで、シャワー管の内面を綺麗に清掃することができる。
【0010】
また、前記目的達成のため、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記吸水ユニットより前記濾過本体に吸い上げられる未浄化水は、濾過ユニットを通過しない第1の流れの水と、濾過ユニットを通過する第2の流れの水とに分流され、それら第1および第2の流れの水は、前記シャワー管に合流されたのち、水槽内に戻されることを特徴としており、かかる特徴によれば、吸水ユニットにより吸い上げた水の全量をシャワー管より水槽内に戻すことができ、水のクラスタ化を高めてマイナスイオンの発生を促し、さらに酸素の巻き込み量を多くして、その結果水の浄化能率を一層高めることができる。
【0011】
さらに、前記目的達成のため、請求項3記載の発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記シャワー管は、濾過ケースに対して上下方向に位置調節可能であることを特徴としており、かかる特徴によれば、水槽の水面に対する水の噴射位置の調整を自由に行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜13を参照して、本発明の実施例について説明する。
【0014】
図1は、本発明シャワー管の清掃装置を備えた外部式濾過装置を水槽にセットした場合の斜視図、図2は、図1の2矢視平面図、図3は、図2の3−3線に沿う断面図、図4は、図2の4−4線に沿う断面図、図5は、図2の5−5線に沿う断面図、図6は、図3の6−6線に沿う拡大断面図、図7は、図3の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図2の8−8線に沿う断面図、図9は、図2の9−9線に沿う断面図、図10は、図2の10−10線に沿う断面図、図11は、濾過本体の分解断面図、図12は、図13の12−12線に沿う濾過ユニットの平断面図、図13は、図12の13−13線に沿う断面図である。
【0015】
図1に示すように、本実施例の外部式濾過装置は、水槽Vの開口上面に取外可能に設置して使用される上部式であり、水槽Vの開口上面に設置される濾過本体Fと、この濾過本体F内に水槽V内の水を強制供給する吸水ユニットWとよりなる。
【0016】
図1〜3に示すように、濾過本体Fの濾過ケース1は、ケース本体2と、その開口上面の一側にヒンジ7を以て蝶着される蓋体3とよりなり、その長さは、水槽Vの幅よりも短く形成されていて、ケース本体1の長さ方向の両端部には、コ字状の左右ハンガ4,5がスライド調節可能に支持され、これらのハンガ4,5を適宜の長さにスライド調整したのち、それらの両端を、水槽Vの左右の縁に係合することにより、濾過ケース1を、水槽Vの開口上面に支持することができる。
【0017】
前記濾過ケース1に形成される濾過室C内には、後述する濾過ユニット6が着脱可能に収容され、また、濾過ケース1の長手方向の一方の端部(図1〜3の右端部)には、四角なボックス状の吸水チャンバ11が形成されている。この吸水チャンバ11内には、鉛直方向に延びる給水管12が一体に設けられ、この給水管12の下部には、吸水ユニットWの吸水管10が着脱可能に接続される。前記吸水ユニットWは、動力源Pに接続される水中ポンプ8を有し、この水中ポンプ8の吸込口には、ストレーナ9が接続され、またその吐出口には前記吸水管10が接続される。この吸水管10は、吸水チャンバ11内の前記給水管12に接続されている。したがって、水中ポンプ8により吸い上げられた水槽V内の水は吸水管10を経て給水管12に送給される。図4、11に示すように、給水管12の上部には、上端に撮み24hを設けた円筒状の分配弁24が回転可能に設けられる。この分配弁24は、給水管12内を流れる水が、第1の流れの水と、第2の流れの水とに分かれて流れるように円弧状をなす第1、第2の弁口25、26が上下に間隔をあけて開口され、下側の第2の弁口26は、前記給水管12に開口した給水口12aと一致しており、したがって分配弁21の回転制御により給水口12aの開口面積を可変調節することができる。また上側の第1の弁口25は、図6に示すように二又状の分流管27に連通可能であり、分配弁24の回転制御により第1の弁口25を開閉調節することができる。二又状の分流管27の2 つの出口27A,27Bは前記濾過室C内に臨んでいる。図6に示すように、分配弁24を回転制御することにより分流管27の2つの出口27A,27Bより流出する水の流量を調整することができる。
【0018】
図7に示すように、吸水チャンバ14の底壁の一側には、流出口19が開口され、この流出口19は、濾過ケース1の下方に配置される、後述のシャワー管21に連通される。このシャワー管21は、前記濾過ケース1の下方を、略水平に延長されていて、複数の噴口22が下向きに開口されて、後に詳しく述べるように、吸水チャンバ14に貯留された水の一部は、濾過されることなく(濾過ユニット6へ流れることなく)前記複数の噴口22より噴出されて、水槽V内に直接戻されるようになっている(第1の水の流れ)。
【0019】
また、図2,6に示すように、前記二又状の分流管27両端に開口される2つの流出口27A,27Bは、前記濾過ケース1内に連通されている。そして、吸水チャンバ11内に流入した水の一部は、流出口27A,27Bを通り濾過室Cへと流入するようになっている(第2の水の流れ)。
【0020】
したがって、水中ポンプ8の運転によれば、水槽V内の未浄化の水は、吸水管10,給水管12を通って吸水チャンバ11に吸い上げられ、該吸水チャンバ11内の水の一部は、分配弁24を介して流出口19を通り、シャワー管21より水槽V内に直接戻される(第1の水の流れ)と共に残り水は、分流管27の2つの流出口27A,27Bを通って濾過ケース1内の濾過室Cに流入する(第2の水の流れ)。そして、前記流出口19と、流出口27A,27Bとに分流される水の分配流量は、分配弁24の回動制御により無段階に調整される。
【0021】
図1に示すように、前記分配弁24の把手部24hは、濾過ケース1の蓋体3を貫通してその外部に突出され、濾過ケース1の外から回動調整できるようになっている。
【0022】
図11に最も明瞭に示すように、前記濾過ケース1内の底壁には、その長手方向に沿って複数本、この実施例では3本の落差管28が間隔をあけて立設されており、これら落差管28は、一定の高さ(落差)を有しており、その上端は濾過ケース1内に開口され、またその下端は、濾過ケース1の底壁下面に、その長手方向に設けた排水管29にそれぞれ連通されており、この排水管29の下流端は、水槽V内に向けて開口する排水口30に連通される。濾過ケース1内の濾過室Cに流入した水は、該室Cに貯留され、その水位が、前記落差管28の高さを超えると、濾過ケース1内の貯留水は、これらの落差管28へと流れ、そこからサイホン作用により排水管29を通り、排水口30からシャワー管21を経て水槽V内に戻される。
【0023】
図3に示すように、濾過ケース1の下流側端部、すなわち吸水ユニットWの取付側と反対側の隅部にはドレン32が開口され、このドレン32には、オーバフロードレン管33が立設される。このオーバフロードレン管33は、前記複数の落差管28よりも高く延びており、濾過ケース1内に貯留水が、何らかの原因で落差管28よりも高い水位になったとき、その貯留水をこのオーバフロードレン管33よりドレン32を通して水槽V内に直接戻すことができるようにしてあり、これにより、貯留水が濾過ケース1の上縁を越えてオーバフローすることがない。
【0024】
前記濾過ケース1内には、前記落差管28の数に対応した数の複数(3個)の濾過ユニット6が着脱可能に収容されている。各濾過ユニット6は、いずれも同じ構造を有しているので、以下に、その一つについて説明するに、図12,13に示すように濾過ユニット6の取付フレーム36は、外周に複数の張出片を放射方向に張り出した輪状の上部取付板37と、八角形状に形成した下部取付板38と、それらの両取付板37,38の外側に位置してそれらを連結する外側連結棒39と、それらの外側連結棒39と周方向に位置をずらした上下の内側連結棒棒40とを有しており、その取付フレーム38の外側連結棒39および内側連結棒40には、板状の濾過エレメント41が交互にジグザグ状に無端に巻き付けられ、この濾過エレメント41の内側に清浄室42が画成される。取付フレーム36の中心部には、中空で、多数の縦スリットを穿設した支持軸43が設けられ、さらに、その支持軸43の外側には、これを同心状に囲む多孔円筒体44が設けられ、この多孔円筒体44と支持軸43間の環状空間内に活性炭などの浄化剤45が収容される。取付フレーム36の下部取付板38には、清浄室42に連通する多数の小孔46が穿設されている。
【0025】
上記のように構成される3個の濾過ユニット6は、その中心部の支持軸43が、濾過ケース1の、前記落差管28にそれぞれ抜差自在に差し込まれる。これにより、図1〜3に示すように、3個の濾過ユニット6は、濾過ケース1の濾過室C内の長手方向に縦列して収容される。
【0026】
濾過ケース1の下方に、その長手方向に配置される、前記シャワー管21は、上下に位置調節できるように支持されている。すなわち、図2,3,10,11に示すように、濾過ケース1の底壁には、左側端に開口した前記排水口30と、その右側端に開口した流出口19にそれぞれ連通する左右支持パイプ50,51が濾過ケース1の長手方向の同軸線上に沿って固定されており、これらの支持パイプ50,51に、対をなすコ字状の左右揺動パイプ52,53の基部が上下方向に揺動可能に摩擦支持され、これら左右の揺動パイプ52,53の自由端に、両端を閉じられた前記シャワー管21の左右端部が連通接続される。これにより、前記流出管19および排出口30より排出された水は、左右揺動パイプ52,53を通ってシャワー管21にその左右から合流して、その複数の噴口22より、水槽V内に向けて噴出される。
【0027】
前記シャワー管21には、その内面をブラッシング清掃するための清掃手段が設けられる。
【0028】
以下に、この清掃手段の構成について説明するに、図2,3,10,11に示すように、シャワー管21内には、筒状の清掃ブラシ55が、その長手方向に移動自在に収容され、一方、そのシャワー管21の外周には、筒状のスライダ56が摺動自在に挿嵌されている。前記スライダ56の両端には、左右止具57,58を介して左右の操作索条59,60の一端がそれぞれ連結されている。これらの操作索条59,60は、シャワー管21の外側をその長手方向に沿ってその外方に向かってそれぞれ延長され、シャワー管21の左右両端に設けたガイド61,62を介してそのシャワー管21内に入り、その中央に向かって延長されてそれらの内端が、前記清掃ブラシ55の両端にそれぞれ連結されている。したがって、スライダ56を把持してこれをシャワー管21に沿って左右に往復摺動すれば、左右の操作索条59,60を介して清掃ブラシ55がシャワー管21内を左右往復摺動する。これにより、清掃ブラシ55は、シャワー管21の内面をブラッシング清掃することができ、該内面に付着する、苔、藻、ごみなどを取り除くことができる。図5,6に示すように、シャワー管21の外周面には複数の噴口22に沿って一条の凸条21aが形成され、前記スライダ56の内面には、その凸条21aに係合する凹条56aが形成され、それらの係合によりスライダ56は、回転することなくシャワー管21に沿ってその長手方向に移動が可能である。そして通常は、このスライダ56はシャワー管21の中央部に位置させておく。
【0029】
つぎに、この実施例の作用について説明する。
【0030】
この濾過装置を使用するに当たっては、図1〜3に示すように、濾過本体Fの濾過ケース1の両端に設けた左右ハンガ4,5を伸縮調整して、濾過本体Fを水槽Vの開口上面に設置し、濾過ケース1内に複数の濾過ユニット6を前述のように収容する。濾過ケース1の一端には、吸水ユニットWが懸吊支持され、該ユニットWの水中ポンプ8を、水槽Vの水中内に浸漬させる。濾過ケース1の開口上面を蓋体3により閉じる。以上により、本発明にかかる上部式濾過装置は、水槽Vにセットされる。
【0031】
ここで、動力源Pに接続される水中ポンプ8の運転により、水槽V内の未浄化水は、ストレーナ9により一次濾過されて、この水中ポンプ8により吸い上げられ、矢印a(図3〜5,8,9)に示すように、吸水管10から給水管12を通り吸水チャンバ11に貯留される。吸水チャンバ14内の貯留水は、矢印b(図3,4)に示すように、その一部が流出口19へ流れ(第1の水の流れ)、またその残りの水は矢印d,e(図5,6)に示すように、二又状の分流管27の左右の流出口27A,27Bへと分流して流れる(第2の水の流れ)。そして、第1、第2の流出口19;27A,27Bへ流れる水の流量割合は、給水管12に設けた分配弁24の回動調整により行なわれる。
【0032】
一方の流出口19に流れた水は、濾過室Cへ流れることなく、そのまま濾過されずにシャワー管21へと流れ、矢印c(図2,3,5,8)に示すように、複数の噴口22より水槽Vに戻される(第1の水の流れ)。
【0033】
一方、残り水は、矢印d(図5〜7)に示すように、分流管27の2つの流出口27A,27Bを通って矢印e(図5〜7)に示すように、濾過ケース1の濾過室C内にその長手方向に沿って流れる。
【0034】
濾過室C内では、そこに流入した水の水位が次第に上昇して、複数の濾過ユニット6は、その下半部以上が貯留水内に浸漬された状態となる。濾過室Cの水位が、複数の落差管28の高さ(落差)を超えると、その水は、その落差管28の上縁をオーバフローして、矢印eに示すように、その落差管28内を流下し、排水管29を通って矢印f(図2,3)に示すように排出口30から前記シャワー管21へと流れる(第2の水の流れ)。
【0035】
以上のように、流水口19から排出される水(濾過されることのない第1の水)と、排水口30から排出される水(濾過された第1の水)は、矢印b,g(図3,4)に示すように、何れもシャワー管21内に、その両端から流入して合流し、複数の噴口22より、水槽V内に向けて噴出される。
【0036】
シャワー管21内には、そこを流れる水中に含まれる苔、藻、ごみなどの異物が付着、堆積したときには、前記スライダ56を、シャワー管21の長手方向に往復摺動させれば、前述したように、左右の操作索条59,60を介して清掃ブラシ55はシャワー管21内を往復摺動して、該シャワー管21の内面をブラッシング洗浄することができる。よって、シャワー管21内は、前記異物により、そこを流れる水の流れが悪くなったり、詰まったりする心配がない。
【0037】
ところで、第2の流出口27A,27Bから濾過室Cに流入した水(第2の流れの水)は、排水口30から水槽V内に戻される過程で、濾過室Cに溜まった未浄化の水は、濾過ユニット6の濾過エレメント14の濾過面の全面に接触し、前記落差管28の存在で発生するサイホン作用に基づく吸引力により、該落差管28内に吸引され、その間に濾過室Cの水は、濾過エレメント41の全域を万遍なく通過して濾過され、さらに浄化剤45を通過して浄化される。
【0038】
しかして、前述したように、水中ポンプ8により吸水チャンバ11に吸い上げられた一部の水(第1の流れの水)はシャワー管21を通って水槽V内に直接戻されて、残りの水(第2の流れの水)が濾過ユニット6を流れるので、濾過エレメント41を通過する水は、その流量および流速が抑えられ、その結果、濾過エレメント41の目詰まりが少なくなると共に、その濾過エレメント41での好気性微生物の繁殖を促進して、該濾過エレメント41による、水の濾過作用と、好気性微生物による水の有機的浄化作用を共に高めることができる。
【0039】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0040】
たとえば、前記実施例では、シャワー管の清掃装置を、水槽の上面に載置した上部式濾過装置に実施した場合について説明したが、これを水槽の壁面に懸吊した上部式濾過装置にも実施できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、濾過装置におけるシャワー管清掃装置であって、前記シャワー管内に、清掃ブラシをその長手方向に摺動可能に設けると共に該シャワー管の外周にスライダをその長手方向に移動可能に設け、前記清掃ブラシに一端を結着される左、右操作索条を、前記シャワー管内を通してその外端より外部に延長させ、それらの他端を、前記スライダに結着してなるので、シャワー管を濾過本体より外すことなく、スライダをシャワー管に沿って左右に移動させるだけで、シャワー管の内面を綺麗に清掃することができる。
【0042】
また、請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記吸水ユニットより前記濾過ケース内に吸い上げられる未浄化水は、濾過ユニットを通過しない第1の流れの水と、濾過ユニットを通過する第2の流れの水とに分流され、それら第1および第2の流れの水は、前記シャワー管に合流されたのち、水槽内に戻されるので、吸水ユニットにより吸い上げた水の全量をシャワー管より水槽内に戻すことができ、水のクラスタ化を高めてマイナスイオンの発生を促し、さらに酸素の巻き込み量を多くして、その結果水の浄化能率を一層高めることができる。
【0043】
さらに、請求項3記載の発明によれば、前記シャワー管は、濾過ケースに対して上下方向に位置調節可能であるので、水槽の水面に対する水の噴射位置の調整を自由に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シャワー管の清掃装置を備えた外部式濾過装置を水槽にセットした場合の斜視図
【図2】図1の2矢視平面図
【図3】図2の3−3線に沿う断面図
【図4】図2の4−4線に沿う断面図
【図5】図2の5−5線に沿う断面図
【図6】図3の6−6線に沿う拡大断面図
【図7】図3の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図2の8−8線に沿う断面図
【図9】図2の9−9線に沿う断面図
【図10】図2の10−10線に沿う断面図
【図11】濾過本体の分解断面図
【図12】図13の12−12線に沿う濾過ユニットの平断面図
【図13】図12の13−13線に沿う断面図
【符号の説明】
6・・・・・・・・・・・・濾過ユニット
21・・・・・・・・・・・シャワー管
55・・・・・・・・・・・清掃ブラシ
56・・・・・・・・・・・スライダ
59・・・・・・・・・・・操作索条
60・・・・・・・・・・・操作索条
C・・・・・・・・・・・・濾過室
F・・・・・・・・・・・・濾過本体
V・・・・・・・・・・・・水槽
W・・・・・・・・・・・・吸水ユニット

Claims (3)

  1. 水槽(V)の上部に設置される濾過本体(F)に形成した濾過室(C)内に濾過ユニット(6)を配置すると共に該濾過室(C)の給水側に吸水ユニット(W)を、またその排水側にシャワー管(21)をそれぞれ接続し、前記吸水ユニット(W)により前記濾過室(C)内に給水した水槽(V)内の未浄化水を前記濾過ユニット(6)により濾過したのち、前記シャワー管(21)を通して水槽(V)内に戻すようにした、濾過装置におけるシャワー管清掃装置であって、
    前記シャワー管(21)内に、清掃ブラシ(55)をその長手方向に摺動可能に設けると共に該シャワー管(21)の外周にスライダ(56)をその長手方向に移動可能に設け、前記清掃ブラシ(55)に一端を結着される左、右操作索条(59,60)を、前記シャワー管(21)内を通してその外端より外部に延長させ、それらの他端を、前記スライダ(56)に結着してなることを特徴とする、濾過装置におけるシャワー管清掃装置。
  2. 前記吸水ユニット(W)より前記濾過本体(F)内に吸い上げられる未浄化水は、濾過ユニット(6)を通過しない第1の流れの水と、濾過ユニット(6)を通過する第2の流れの水とに分流され、それら第1および第2の流れの水は、前記シャワー管(21)に合流されたのち、水槽(V)内に戻されることを特徴とする、前記請求項1記載の、濾過装置におけるシャワー管清掃装置。
  3. 前記シャワー管(21)は、濾過本体(F)に対して上下方向に位置調節可能であることを特徴とする、前記請求項1または2記載の、濾過装置におけるシャワー管清掃装置。
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