JP2004230207A - 内部式濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】水槽内に設置され、水槽内の水を水中ポンプにより循環濾過するようにした、内部式濾過装置であって、濾過ケースにより観賞魚を傷付けることがなく、その濾過ケースに対する送水管の相対位置を変更できるようにして、その送水管を水槽内の邪魔にならない位置に配置できると共に外観上の見栄えを良くした。
【構成】内部式濾過装置において、濾過ケースcの上面を平坦に形成し、その濾過ケースc内に収容される水中ポンプPの吐出口33に、送水管40を着脱可能に接続し、その送水管40は濾過ケースcに対して自在に回転可能で、かつ上下に伸縮可能であり、その上部に多数の噴口47を開口したシャワー管46を有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚等の飼育用水槽内に設置される濾過ケースを備え、水槽内の水を水中ポンプにより循環濾過するようにした、内部式濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水槽内で金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚を飼育、育成するために、水槽内の水を濾過して浄化する濾過装置として、水槽内に濾過ケースを設置し、その濾過ケース内に形成される濾過室内に濾材を収容し、該濾材の外側に吸水口に連通口する上流室を、また該濾材に内側に吐出口に連通する下流室をそれぞれ形成し、下流室に水槽の外に設けたエアポンプからのエアを送気することにより、水槽内の水を上流室から濾材を通過させて濾過した後、下流室を通して水槽内に戻すようにした内部式濾過装置は公知である(たとえば、非特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−38637号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような内部式濾過装置では、水槽内の濾過ケースの上面に、エアと共に濾過した水を噴出するための、噴出口を開口した噴出管が上方に向けて突出されているため、この噴出管、特にその噴出口のエッジに、水槽内の魚が接触して魚体を傷付けることがあり、またその噴出口は、濾過ケースの中央部から上方に突出することから、これが濾過装置全体の景観を損なうなどの問題があり、さらに、濾過装置を梱包する際の梱包箱が大きくなり、輸送コストが嵩むなどの問題がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、前記問題を解決し、また、水の浄化機能を一層高めるようにした、新規な内部式濾過装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、請求項1記載の発明は、ケース本体と、その下面に着脱可能に積層される底ケースとを備え、前記ケース本体内には、その内部の上部濾過室を上流室と、下流室とに区画する密な濾材を収容し、前記上流室内は、前記ケース本体に開口した第1の吸水口に連通し、前記下流室内には水中ポンプを収容し、一方前記底ケースの下部濾過室内に、粗な濾材兼重錘として機能する小石を収容し、その上壁には前記下流室に連通する小孔を、またその底壁には第2の吸水口をそれぞれ開口し、前記水中ポンプの運転により前記密な濾材を通過した第1の流れの水と、前記小石を通過した第2の流れの水を前記下流室に合流させて吸引し、その吐出口より吐出させるようにした、内部式濾過装置において、前記ケース本体の上面を平坦に形成し、前記水中ポンプの吐出口には、送水管を着脱可能に接続し、該送水管は、ケース本体に対して自在に回転可能で、かつ上下に伸縮可能であり、その上部に多数の噴口を開口したシャワー管を有していることを特徴としており、かかる特徴によれば、ケース本体の上面には、従来のような水の噴出管が突出することがないので、該噴出管により観賞魚を傷付けることがないばかりでなく濾過ケース全体の見栄えを良くすることができ、さらに濾過ケースを収容する梱包箱の容積を小さくすることができて、その輸送コストの低減を図ることができる。また、送水管は、濾過ケースに対する配置の自由度を高めることができ、水槽に対する濾過装置全体のレイアウトがし易くなる。
【0007】
また、前記目的達成のため、請求項2記載の発明は、ケース本体と、その下面に着脱可能に積層される第1の底ケースとを備え、前記ケース本体内には、その内部の上部濾過室を上流室と、下流室とに区画する密な濾材を収容し、前記上流室内は、前記ケース本体に開口した第1の吸水口に連通し、前記下流室内には水中ポンプを収容し、一方前記第1の底ケースの下部濾過室内に、粗な濾材兼重錘として機能する小石を収容し、その上壁には前記下流室に連通する小孔を、またその底壁には第2の吸水口をそれぞれ開口し、前記水中ポンプの運転により前記密な濾材を通過した第1の流れの水と、前記小石を通過した第2の流れの水を前記下流室に合流させて吸引し、その吐出口より吐出させるようにした、内部式濾過装置において、前記第1の底ケースには、少なくとも第2の底ケースを積層して着脱可能に結合し、該第2の底ケース内には、水の浄化要素を収容し、前記第2の流れの水は、粗な濾材である小石を通過する外、前記水の浄化要素をも通過して水中ポンプにより下流室に吸引されるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、水槽内の水の浄化機能を一層高めることができ、特に飼育、育成する観賞魚や水草の種類などに応じてそれらに最適な水質の水作りが容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜5を参照して、本発明の第1実施例について説明する。
【0010】
図1は、内部式濾過装置を水槽にセットした場合の斜視図、図2は、濾過装置の一部縦断(図3の2−2線に沿う)の全体側面図、図3は、図2の3−3線に沿う断面図、図4は、図2の4線矢視図、図5は、濾過装置の分解斜視図である。
【0011】
水槽V内に設けられる濾過ケースcは、合成樹脂製のケース本体1と、そのケース本体1の下面に着脱可能に連結される、同じく合成樹脂製の底ケース2とより構成される。
【0012】
前記ケース本体1は、透明もしくは半透明の硬質合成樹脂材により成形されて平面八角筒形状に形成され、その下面は全面にわたり開放されている。図1,5に示すように、ケース本体1の上壁の上面は、平坦面に形成されていてその中央部には、後述する水中ポンプPを出入れするための円形の出入口4が開口されると共にその周囲に多数の第1の吸水口、すなわち上部吸水口5が穿設されている。また、ケース本体1の対向部下縁には、対をなす差込舌片6が形成される。
【0013】
一方、前記底ケース2は、前記ケース本体1と同一材料によりそれと平面形状が同じで、上下方向に偏平に形成される底ケース本体2Aの開口上面に、蓋板2Bを着脱可能に嵌着して構成され、この底ケース2内には、大磯などの小石7が装填されており、この小石7は、後に述べるように、この濾過装置の粗な濾材および重錘として機能する。
【0014】
図4に明瞭に示すように、底ケース2の底面には、その全面にわたり多数の第2の吸水口すなわち下部吸水口9が開口され、また、底ケース2の上面すなわち蓋板2Bには、多数の通水口10が穿設され、これらの通水口10を通して底ケース2内は、前記ケース本体1内に連通される。また、底ケース2の、底ケース本体2Bの対向側面には、対をなす差込孔11が一体に形成され、これらの差込孔11に前記差込舌片6を差込係合することにより、図1、2に示すように、底ケース2上に前記ケース本体1が着脱自在に組付けられ、前記濾過ケースが形成される。
【0015】
ケース本体1と底ケース2とにより上部濾過室Fuが形成され、この上部濾過室Fu内に濾過保持枠14が収容される。この濾過保持枠14は、中央部に排水口15が開口されて外周縁が波状に形成される天板16と、八角状の底板17とを複数本の連結棒18により一体に連結して構成されており、その底板17の中央部には、連通口19が開口されると共にその周囲に多数の小孔20が穿設され、連通口19および複数の小孔20は、前記通水口10に連通される。天板16の下面には、その周方向に等間隔を存して、下方に延びる複数の上部係止突起24が一体に突設され、また前記底板17の上面にも前記上部係止突起24に対応する下部係止突起23が周方向に等間隔を存して上方に一体に突設されている。
【0016】
前記濾材保持枠14には、板状に形成される密な濾材26が交換可能に保持される。図3〜5に示すように、前記板状の密な濾材26は、その内周面を前記連結棒18に、また、その外周面を前記上、下部係止突起24,23に交互にジグザグ状に係止させることにより、コルゲート状に屈曲され、その両端縁を相互に衝合させることにより、筒状をなして濾材保持枠14に保持される。
【0017】
八角状の底ケース2の蓋板2Bの角コーナには、それぞれ嵌込孔27が開口され、これらの嵌込孔27に前記濾材保持枠14の複数の連結棒18の下端を抜差自在に差し込むことにより、底ケース2上の所定位置に、濾材保持枠14を保持させることができる。
【0018】
底ケース2上の所定位置に、濾材26を組み付けた濾材保持枠14を保持させた後、ケース本体1を、その開口底面より濾材保持枠14上に被せて、その差込舌片6を差込孔11に差込係止すれば、内部に濾材保持枠14を収容した濾過ケースcを組付けることができ、ケース本体1内に上部濾過室Fuが、また底ケース2内に下部濾過室Fdがそれぞれ形成される。そして上部濾過室Fu内は、前記濾材29によりその外側の上流室すなわち未浄化室29と、その内側の下流室すなわち浄化室30とに区画され、前記上流室29は第1の吸水口5を通して外部に連通され、また下流室30は、後述する水中ポンプPの吸水側に連通されると共に小孔20を通して下部濾過室Fdに連通される。
【0019】
濾過ケースc内において、前記密な濾材26により囲まれる下流室29内には、ケース本体1の上面に開口した出入口4を通して水中ポンプPが装入される。
【0020】
図2,5に明瞭に示すように、水中ポンプPは円筒状に形成されており、その下面に吸込口32(図2)が開口され、またその上面に吐出口33が開口されており、その下端外周面には、多数のスリット34を開口したキャップ状のストレーナ35が吸込口32を囲むように嵌着されている。水中ポンプPが、濾過ケースc内にセットされた状態では、該水中ポンプPの上面は、ケース本体1の上面と略面一であり、それらの間に段差ができないように偏平になっている。また、水中ポンプPの上面から該ポンプPのモータに接続されるリード線36が延長されている。なお、このリード線36を把持することにより、水中ポンプPの濾過ケースc内への出入れを行なう。
【0021】
図2に示すように、水中ポンプPの吐出口33には、濾過後の清浄な水を水槽V内に還流させるための送水管40が着脱可能に接続されている。この送水管40は、その下流側から上流側に向けて順次に着脱かつ回転可能に接続される、第1のエルボ41、略水平な連通管42、第2のエルボ43、略鉛直な伸縮管44、第3のエルボ45および略水平なシャワー管46とより構成され、該シャワー管46の外端は閉じられている。前記伸縮管44は、外筒44Oと内筒44Iとが伸縮自在に嵌挿され、前記シャワー管46には、その長手に間隔をあけて下向きに開口する複数の噴口47が列設されている。また、第3のエルボ45には、その流通路を流れる水の流量を無段に調整し得る円弧状の流量調整弁48が、その上面より回転自在に嵌合されている。
【0022】
水中ポンプPの運転によれば、その吐出口33より吐出される水は、前記送水管40に送水され、そのシャワー46の複数の噴口47から水槽V内に噴出することができ、その際に、前記流量調整弁48の回転制御により、その噴水流量を調節することができる。また、送水管40は、水中ポンプPの吐出口33回りに回転することにより、濾過ケースcに対する相対位置を自由に設定することができることから、送水管40を水槽Vの内壁面に偏らせて配置して、これが邪魔にならないようにすることができ、また外観上の見栄えを良くすることができる。さらに伸縮管44の伸縮調整によりシャワー管46の上下位置を調節することができる。
【0023】
つぎに、第1実施例の作用について説明する。
【0024】
水中ポンプPをセットした濾過ケースcを図1に示すように、その濾過ケースcを水槽V内に敷設される小石(大磯)上に設置する。ここで水中ポンプPを駆動すれば、水槽V内の水は2系統に分流して濾過ケース内に吸引され濾過される。すなわち水槽V内の一部の水は、図2矢印Aに示すように、ケース本体1の第1の吸水口すなわち上部吸水口5より未浄化室すなわち上流室29に吸引され、密な濾材26を通過して濾過された後、清浄室すなわち下流室30に入り、水中ポンプPに吸引される。また、水槽V内の他の一部の水は、図2矢印Bに示すように、底ケース2内の粗な濾材を構成する小石(大磯)を通過して濾過された後、小孔20を通過して下流室30内に入り、そこから水中ポンプPに吸引される。水中ポンプPから吐出される清浄水は、その吐出口33から前記送水管40へと送られ、その送水管40のシャワー管46の噴口47よりシャワー状となって水槽V内に噴出され、これにより水槽V内の水を還流浄化することができる。
【0025】
しかして、前述のように、水中ポンプPの駆動により水槽V内の水を還流浄化する過程において、前記特許文献1に記載のものと同じく水槽V内の水は2系統に分流して流れ、その一方の流れは、流動抵抗の比較的大きい密な濾材26を流れてその流速が比較的遅くなり、これにより密な濾材26に好気性微生物の繁殖を促し(一般に濾材を流れる水の流速が速いと、そこに好気性微生物が繁殖しにくい)、この好気性微生物により、密な濾材26に付着、堆積する残餌や糞などの有機物を分解して、その目詰まりを軽減すると共にその好気性微生物を観賞魚の生き餌として供することができる。一方、他方の水の流れは粗な濾材を構成する小石(大磯)7を抵抗少なく通過して濾過された後、下流室30に至る。
【0026】
下流室30では、前述したように、前記一方の流れの水(矢印A)と、他方の流れとの水(矢印B)とが合流して水中ポンプPに吸引される。水中ポンプPから吐出された清浄水は、矢印Cに示すように、前記送水管40へと圧送され、該送水管40のシャワー管46の複数の噴出口47よりシャワー状になって水槽V内に還流される。シャワー管46より噴出される清浄水の流量は、前記流量調整弁48の回転制御により調整される。また、送水管40は水ポンプPの吐出口33回りに回動調節することにより、水槽V内の邪魔にならない位置に配置することができる。
【0027】
ところで、濾過ケースcの上面は、平坦に形成されており、しかもその上面には、従来のような水の噴出管が突出しておらず、しかもそこから直接水が噴出することがないので、濾過ケースcにより、観賞魚を傷つけたり、水の吐出管33内に小魚が侵入したりする心配がない。
【0028】
つぎに、図6を参照して本発明の第2実施例について説明するに、図6は、濾過装置の要部縦断側面図であり、図中、前記第1実施例と同じ要素には同じ符号が付される。
【0029】
この第2実施例は、濾過ケースcを構成する、底ケース2を、複数すなわち第1、第2および第3の底ケース2(1),2(2),2(3)より構成する。これらの第1、第2および第3底ケース2(1),2(2),2(3)は、上下に積層して順次に着脱可能に結合され、それらの内部には、それぞれ異種の水の清浄要素が装填される。最上部すなわち、ケース本体1の下面に接続される第1の底ケース2(1)は、前記第1実施例の底ケース2に相当するものであり、それと略同じ構造に形成されており、すなわち底ケース本体2Aの開口上面に、蓋板2Bを着脱可能に嵌着して構成され、この底ケース2内には、大磯などの小石7が装填されており、その第1の底ケース2(1)の底面外周に少なくとも一対の差込孔50を形成(この点が前記第1実施例の底ケース2と相違)される。また、前記第2の底ケース2(2)も前記第1の底ケース2(1)と略同じに形成されるが、この第2の底ケース2(2)は、その上面外周に少なくとも一対のかぎ状差込舌片51が、またその下面外周に少なくとも一対の差込孔50が形成されており、この点が前記第1の底ケース2(1)と構造上相違している。そして、この第2の底ケース2(2)内には、たとえば、PH調整用のサンゴ砂が装填される。さらに、前記第3の底ケース2(3)は、前記第2の底ケース2(2)と同じに形成され、すなわち、その上面外周に少なくとも一対のかぎ状の差込舌片51が、またその下面外周に少なくとも一対の差込孔50が形成されている。そして、この第3の底ケース2(3)内には、たとえば、水の澄水、脱臭、脱色などの作用をなす活性炭54が装填される。
【0030】
図6に示すように、ケース本体1の下面に、第1の底ケース2(1)を積層して、その差込孔50をケース本体1の差込舌片6に係合すれば、該第1の底ケース2はケース本体1の下面に着脱可能に結合される。また、第1の底ケース2(1)の下面に第2の底ケース2(2)を積層してその差込舌片51を第1の底ケース2(1)の差込孔50に係合すれば、該第2の底ケース2は第1の底ケース2の下面に着脱可能に固定される。同じように、第2の底ケース2(2)の下面に第3の底ケース2(3)を積層してその差込舌片51を第2の底ケース2(2)の差込孔50に係合すれば、該第3の底ケース2(3)は第2の底ケース2(2)の下面に着脱可能に結合される。
【0031】
以上のように、ケース本体1の下面には、第1、第2および第3の底ケース2(1),2(2)および2(3)が順に積層して結合される。
【0032】
つぎに、この第2実施例の作用について説明する。
【0033】
水中ポンプPを駆動すれば、前記第1実施例と同じく水槽V内の水は2系統に分流して濾過ケースc内に吸引され濾過される。すなわち水槽V内の一部の水は、図6矢印A′に示すように、ケース本体1の第1の吸水口すなわち上部吸水口5より未浄化室すなわち上流室29に吸引され、密な濾材26を通過して濾過された後、清浄室すなわち下流室30に入り、水中ポンプPに吸引される。また、水槽V内の他の一部の水は、図6矢印B′に示すように、第3,2および1の底ケース2(3),2(2)および2(1)を順次に通過して小孔20より下流室30内に入り、そこから水中ポンプPに吸引され、図6矢印C′に示すように送水管40に圧送される。
【0034】
ところで、第3の底ケース2(3)内に流入した水は、その内部の活性炭54により澄水、脱臭、脱色などが行なわれ、ついで、第2の底ケース2(2)内に流入した水は、その内部のサンゴ砂53によりPHの調整が行なわれ、さらに、第1の底ケース2(1)内に流入した水は、その内部の粗な濾材を構成する小石(大磯)7により濾過される。
【0035】
下流室30内で合流した、前記第1、第2の流れの、清浄化された水は、前記第1実施例と同じくその吐出口33から前記送水管40へと送られ、その送水管40のシャワー管46の噴口47よりシャワー状となって水槽V内に噴出され、これにより水槽V内の水を還流浄化することができる。
【0036】
しかして、前述のように、水中ポンプPの駆動により、水槽V内の水を還流浄化する過程において、水槽V内の水は2系統に分流して流れ、その一方の流れは、流動抵抗の比較的大きい密な濾材26を流れてその流速が比較的遅くなり、これにより密な濾材26に好気性微生物の繁殖を促し(一般に濾材を流れる水の流速が速いと、そこに好気性微生物が繁殖しにくい)、この好気性微生物により、密な濾材26に付着、堆積する残餌や糞などの有機物を分解して、その目詰まりを軽減すると共にその好気性微生物を観賞魚の生き餌として供することができる。一方、他方の水の流れは、活性炭54、サンゴ砂53および粗な濾材を構成する小石(大磯)7を抵抗少なく通過して前述のように浄化濾過された後、下流室30に至る。
【0037】
なお、第2実施例において、ケース本体1の下面に積層される複数の底ケース2の数は、2個、あるいは4個以上であってもよく、それらにそれぞれ収容される異種の水の浄化要素〔粗な濾材および重錘として機能する小石(大磯)を除く〕は、必要に応じて自由な選択が可能であり、たとえば、前記浄化要素の外に、麦飯石、コケ発生防止剤などが収容される。
【0038】
しかして、この第2実施例では、第2の水の流れは、粗な濾材を構成する小石7の外、他の水の浄化要素を通過させることができるので、観賞魚の飼育、育成に一層適した水の清浄化が可能になる。また、複数の底ケース内にそれぞれ収容される異種の水の浄化要素を変えることにより、観賞魚を飼育、育成するのに最適な水質の水作りが可能になる。
【0039】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0040】
たとえば、前記第2実施例において、粗な濾材兼重錘を構成する小石を収容した底ケースは、ケース本体1の直下すなわち最上位に配置する代わりに積層される複数の底ケースの中間位部あるいは最下位に配置してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、内部式濾過装置において、ケース本体の上面には、従来のような水の噴出管が突出することがないので、該噴出管により観賞魚を傷付けることがないばかりでなく濾過ケース全体の見栄えを良くすることができ、また濾過ケースを収容する梱包箱の容積を小さくすることができ、その輸送コストの低減を図ることができる。さらに送水管は、濾過ケースに対する配置の自由度を高めることができる濾過装置全体の水槽に対するレイアウトがし易くなる。
【0042】
また、請求項2記載の発明によれば、内部式濾過装置において、水槽内の水の浄化機能を一層高めることができ、特に飼育、育成する観賞魚や水草の種類などに応じてそれらに最適な水質の水作りが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部式濾過装置を水槽にセットした場合の斜視図(第1実施例)
【図2】濾過装置の一部縦断(図3の2−2線に沿う)の全体側面図(第1実施例)
【図3】図2の3−3線に沿う断面図(第1実施例)
【図4】図2の4線矢視図(第1実施例)
【図5】濾過装置の分解斜視図(第1実施例)
【図6】濾過装置の要部縦断面図(第2実施例)
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・ケース本体
2・・・・・・・・・・・・底ケース
2(1)・・・・・・・・・第1の底ケース
2(2)・・・・・・・・・第2の底ケース
2(3)・・・・・・・・・第3の底ケース
5・・・・・・・・・・・・第1の吸水口(第1の吸水口)
7・・・・・・・・・・・・小石(粗な濾材)
9・・・・・・・・・・・・第2の吸水口(第2の吸水口)
20・・・・・・・・・・・小孔
26・・・・・・・・・・・密な濾材
29・・・・・・・・・・・上流室
30・・・・・・・・・・・下流室
33・・・・・・・・・・・吐出口
40・・・・・・・・・・・送水管
46・・・・・・・・・・・シャワー管
53・・・・・・・・・・・水の浄化要素(サンゴ砂)
47・・・・・・・・・・・噴口
Fu・・・・・・・・・・・上部濾過室
Fd・・・・・・・・・・・下部濾過室
P・・・・・・・・・・・・水中ポンプ

Claims (2)

  1. ケース本体(1)と、その下面に着脱可能に積層される底ケース(2)とを備え、前記ケース本体(1)内には、その内部の上部濾過室(Fu)を上流室(29)と、下流室(30)とに区画する密な濾材(26)を収容し、前記上流室(29)内は、前記ケース本体(1)に開口した第1の吸水口(5)に連通し、前記下流室(30)内には水中ポンプ(P)を収容し、一方前記底ケース(2)の下部濾過室(Fd)内に粗な濾材兼重錘として機能する小石(7)を収容し、その上壁には前記下流室(30)に連通する小孔(20)を、またその底壁には第2の吸水口(9)をそれぞれ開口し、前記水中ポンプ(P)の運転により前記密な濾材(26)を通過した第1の流れの水と、前記小石(7)を通過した第2の流れの水を前記下流室(30)に合流させて吸引し、その吐出口(33)より吐出させるようにした、内部式濾過装置において、
    前記ケース本体(1)の上面を平坦に形成し、前記水中ポンプ(P)の吐出口(33)には、送水管(40)を着脱可能に接続し、該送水管(40)は、ケース本体(1)に対して自在に回転可能で、かつ上下に伸縮可能であり、その上部に多数の噴口(47)を開口したシャワー管(46)を有していることを特徴とする、内部式濾過装置。
  2. ケース本体(1)と、その下面に着脱可能に積層される第1の底ケース(2(1))とを備え、前記ケース本体(1)内には、その内部の上部濾過室(Fu)を上流室(29)と、下流室(30)とに区画する密な濾材(26)を収容し、前記上流室(29)内は、前記ケース本体(1)に開口した第1の吸水口(5)に連通し、前記下流室(30)内には水中ポンプ(P)を収容し、一方前記第1の底ケース(2(1))の下部濾過室(Fd)内に、粗な濾材兼重錘として機能する小石(7)を収容し、その上壁には前記下流室(30)に連通する小孔(20)を、またその底壁には第2の吸水口(9)をそれぞれ開口し、前記水中ポンプ(P)の運転により前記密な濾材(26)を通過した第1の流れの水と、前記小石(7)を通過した第2の流れの水を前記下流室(30)に合流させて吸引し、その吐出口(33)より吐出させるようにした、内部式濾過装置において、
    前記第1の底ケース(2(1))には、少なくとも第2の底ケース(2(2))を積層して着脱可能に結合し、該第2の底ケース(2(1))内には、水の浄化要素(53)を収容し、前記第2の流れの水は、粗な濾材である小石(7)を通過する外、前記水の浄化要素(53)をも通過して水中ポンプ(P)により下流室(30)に吸引されるようにしたことを特徴とする、内部式濾過装置。
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