JPH11315786A - コンプレッサのオイル供給装置 - Google Patents

コンプレッサのオイル供給装置

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JPH11315786A
JPH11315786A JP5208599A JP5208599A JPH11315786A JP H11315786 A JPH11315786 A JP H11315786A JP 5208599 A JP5208599 A JP 5208599A JP 5208599 A JP5208599 A JP 5208599A JP H11315786 A JPH11315786 A JP H11315786A
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JP
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pressure
compressor
pipe
chamber
suction pipe
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Application number
JP5208599A
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English (en)
Inventor
Thomas Maurer
トーマス・マウラー
Thomas Zinn
トーマス・ツィン
Hitoshi Sakashita
仁司 坂下
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/109Lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
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    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルポンプを持たず、軸がケーシング外へ
と突出している形式のコンプレッサに用いられるオイル
供給装置において、コンプレッサの軸シール機構に常に
確実に潤滑油を供給する。 【解決手段】 シリンダにおいて冷媒を圧縮するピスト
ンを往復動させる駆動軸(26)などを収容する駆動室
を、大気に対してシール室(80)に配設された軸シー
ル(82)を介してシールする。シール室(80)は、
オイルシール(81)を介して前記駆動室に対してシー
ルされると共に、一方において前記吸込管(78)から
重力及び/又は慣性などを利用した分岐部(86)を介
して分岐している配油管(84)を介して前記吸込管と
連通し、他方においてオーバーフロー開口(83)を介
して前記駆動室(22)と連通する。吸込管(78)内
において、前記配油管と前記吸込管の分岐部(86)よ
りも下流側に圧力降下機構(87,88)を配設し、駆
動室を連通管(90)を介して前記吸込管(78)と前
記分岐部下流側において接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプを持
たず、軸がケーシング外へと突出している形式のコンプ
レッサに用いられるオイル供給装置に関する。特に、冷
媒を高圧圧縮する上記形式の冷媒コンプレッサのオイル
供給装置の軸シールに係わるものである。ここで、軸が
ケーシング外へと突出している形式とは、コンプレッサ
の駆動源がコンプレッサケーシングの外にあって、駆動
源とコンプレッサ内部の圧縮機構とが軸によって接続さ
れているものを指す。従って、駆動源(コンプレッサ外
部)と圧縮機構(コンプレッサ内部)との間にシールが
必要となる。
【0002】
【従来の技術】冷媒コンプレッサは、例えば自動車用エ
アコンや一般的なヒートポンプにおいて用いられてい
る。コンプレッサの駆動は駆動軸を介して行なわれ、コ
ンプレッサ内部の圧縮室は外部に対して、通常、接触型
シール機構を介してシールされている。接触型シール機
構としてメカニカルシールやリップシールが良く知られ
ており、多段階としたり、両シールを組み合わせたり、
ラビリンスシールと組み合わせたりもする。コンプレッ
サハウジングから駆動軸を外部へと引き出すには、つま
りシール機構を配置するには、ハウジング内において圧
力ができるだけ低いところ、例えばコンプレッサの吸込
圧が作用するところで行なうのがよい。出力可変型のコ
ンプレッサにおいては、吸込圧と吐出圧の間の圧力がシ
ール機構に作用する。例えば、ハロゲン炭化水素、炭化
水素やアンモニアなど今日用いられている冷媒において
は、吸込圧が5気圧程度となっている。ここで、コンプ
レッサの静止状態において、周辺温度が高温であれば圧
力は10気圧程度となる。
【0003】コンプレッサ内部の機械的な可動部分を潤
滑するために冷凍機油が用いられる。ドイツ特許公報6
9,009,330 T2号には、回転斜板式コンプレ
ッサ用の潤滑機構が開示されており、これはオイルポン
プを持たない形式のものである。駆動機構が配設された
部屋内には潤滑油があり、駆動軸の回転に伴う遠心力と
吸込冷媒ガス流によって、潤滑が必要とされる駆動機構
に供給される。駆動軸の接触シールにも同様に潤滑油に
よって湿った状態とされる。後者は特に、コンプレッサ
の機能(シール性維持)上と長寿命化(無潤滑状態での
摩擦の防止)の面において重要である。自動車用エアコ
ンにおいて今日用いられている冷媒コンプレッサは少な
くとも今述べたような手段を用いて潤滑されている。し
かし以上のような手段を用いても、全ての軸受部や軸シ
ールに確実且つ継続的なオイル供給は難しい。というの
も、軸シールはオイルに湿らされる程度で、コンプレッ
サの全運転域にわたって十分なオイルを供給されるわけ
ではない。つまり、上述のオイル供給手段はCO2のよ
うな高圧冷媒のコンプレッサには不十分であることを示
している。この種のコンプレッサでは吸込圧が約20か
ら50気圧程度となり、静止状態においては約70気圧
にまで上昇する。軸シール機構に十分な潤滑油がなけれ
ば、冷媒がシール機構を介してコンプレッサ外部へと逃
げたり、不十分な潤滑の結果としてシールの破損を招
く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明は、
オイルポンプを持たず、軸がケーシング外へと突出して
いる形式のコンプレッサに用いられるオイル供給装置に
おいて、コンプレッサの軸シール機構に常に確実に潤滑
油が供給されるようにすることを、その技術的課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた本発明の第1の技術的手段は、冷媒
を圧縮するピストンを収容する少なくとも一つのシリン
ダと該ピストンを往復動させる駆動軸とを備えた駆動室
と、駆動室を大気に対してシールする軸シールと、一方
で吸込管と連通し、他方でシリンダと連通する吸込路と
を有するコンプレッサのオイル供給装置において、オイ
ルシールを介して前記駆動室に対してシールされ、一方
において前記吸込管から重力及び/又は慣性などを利用
した分岐部を介して分岐している配油管を介して前記吸
込管と連通し、他方においてオーバーフロー開口を介し
て前記駆動室と連通しているシール室内に前記軸シール
を配設し、圧力降下機構を前記吸込管内において、前記
配油管と前記吸込管の分岐部よりも下流側に配設し、か
つ前記駆動室を連通管を介して前記吸込管と前記分岐部
下流側において接続したことである。
【0006】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第2の技術的手段は、上記第1の技術手段に
加えて、前記圧力降下機構を、弁体とスプリングからな
る圧力調整弁としたことである。
【0007】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第3の技術的手段は、上記第1または第2の
技術手段に加えて、前記コンプレッサの定常運転時にお
いて開状態にある一方で、前記吸込管側圧力が前記駆動
室側圧力よりも所定圧以上低い時において閉状態となる
オーバーフロー弁を前記連通管内に配設し、狭い流路断
面を有する圧力平衡管を前記連通管のオーバーフロー弁
と並行に配設し、かつ前記コンプレッサの定常運転時に
おいて開状態にある一方で、前記吸込管側圧力が前記駆
動室側圧力よりも所定圧以上低い時において閉状態とな
る圧力閉止弁を前記配油管に配設したことである。
【0008】
【作用】上記第1の技術手段によれば、シール室内に配
設された軸シールを介して駆動室が大気に対してシール
される。シール室は一方で配油管と連通し、他方で駆動
室と連通する。さらに駆動室は連通管を介して吸込管と
分岐部下流側において連通する。そして、重力や慣性な
どを利用した分岐部を介して、分岐部へと流れ込んでく
る冷媒を潤滑油分が多い冷媒と少ない冷媒とに分離し、
吸込管において配油管と吸込管の分岐部よりも下流側に
圧力降下機構を配設することで相対的に配油管を流れる
冷媒圧力が高くなり、この配油管を介してシール室へと
潤滑油分の多い冷媒が供給される。
【0009】上記第2の技術手段によれば、弁体(88
1)とスプリング(882)からなる圧力調整弁(8
8)が、冷媒流量の変化に応じて弁体の開度を調整す
る。
【0010】上記第3の技術手段によれば、連通管内に
配設されたオーバーフロー弁は、コンプレッサの定常運
転時には開状態となって連通管において流体の連通を許
容し、連通管の前後において吸込管側の圧力が駆動室側
圧力よりも所定圧以上低い時には閉状態となって連通管
において流体の連通を許容しない。しかし、オーバーフ
ロー弁が閉状態にあるときは、オーバーフロー弁と並行
に配設された狭い流路断面を有する圧力平衡管を介して
連通管の前後の圧力がゆっくりと平衡状態へと移行す
る。そして、配油管に配設された圧力閉止弁は、コンプ
レッサの定常運転時には開状態となって配油管において
流体の連通を許容し、吸込管側圧力が駆動室側圧力より
も所定圧以上低い時には閉状態となって配油管において
流体の連通を許容しない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った実施例を説
明する。図1において、圧縮式冷凍機70は、冷媒(作
動媒体:CO2)を臨界超過圧まで圧縮するコンプレッ
サ71、空気との熱交換によってこの圧縮された冷媒を
冷却するガスクーラー72、冷却された冷媒を臨界圧力
まで膨張させる膨張機構73、空気との熱交換によって
膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器74、回収器75およ
び熱交換器76を備えている。熱交換器76はガスクー
ラー72から流れ出る冷媒と回収器75から流れ出る冷
媒との間で熱を受け渡す。コンプレッサ71、ガスクー
ラー72、膨張器73、蒸発器74回収器75は冷媒管
路などによって互いに直列に接続されて、閉回路である
冷凍回路77を形成している。熱交換器76もこの冷凍
回路77中に配設されている。図2も参照すると、コン
プレッサ71の吸込路241は吸込管78を介して熱交
換器76と流体的に連通している。同様に、吐出路24
2は吐出管79を介してガスクーラー72と流体的に連
通している。
【0012】図2は回転斜板式コンプレッサの全体構成
を示すもので、このコンプレッサ71はシリンダ形状を
呈したハウジング20を備え、ハウジング20はシリン
ダブロック21、前方エンドプレート23、回転斜板室
(駆動機構室)22および後方エンドプレート24から
なる。ここで、回転斜板室22はシリンダブロック21
内において前方エンドプレート23によって区画形成さ
れている。前方エンドプレート23はシリンダブロック
21に対して、回転斜板室22の前方(図時左方)に、
図示しない複数のねじ類を介して固設されている。後方
エンドプレートはシリンダブロック21に対して、前方
エンドプレート23とは相対位置に、図示しない複数の
ねじ類を介して固設されている。バルブプレート25は
後方エンドプレート24とシリンダブロック21との間
に配設されている。開口231,232はそれぞれ、軸
受26,27を介して駆動軸26を回転可能に支承する
ために前方プレート23の中央に形成されている。図2
示された回転斜板式コンプレッサは、すなわち駆動軸が
ケーシング外へと突出している形式のコンプレッサであ
り、駆動軸26を介して外部の駆動源によって駆動され
る。
【0013】斜板受け35は駆動軸26に固設され、両
者は一体的に回転する。回転斜板36はベアリング37
を介して斜板受け35上に支承される。回転斜板36と
シリンダブロック21上に配設された支持体38は噛合
ギア39を介して干渉しあっている。軸受球40は回転
斜板36と支持体38の間に配設される。支持体38
は、スプリング41を介して回転斜板36へと付勢され
ている。シリンダブロック21のノッチ211と支持体
38のノッチ381との間に配設されたキー42は、支
持体38の回転を防止するものである。
【0014】シリンダブロック21は複数の断面円形の
シリンダ45を有し、各シリンダ45内をピストン46
が往復動する。ピストン46は回転斜板36と両端に救
助右端部を持ったクランク47を介して連結されてい
る。図2はシリンダ45とピストン46を一つしか図示
していないが、例えば各々5つのシリンダ45とピスト
ン46を備えるなど、それらの数は適宜選択できること
は言うまでもない。
【0015】吸込路241は後方エンドプレート24に
環状に形成されており、吐出路242はその中央に吸込
路241とは区画されて形成されている。バルブプレー
ト25は、吸込バルブ(または入口バルブ)49によっ
て開閉される複数の吸込ポート251を備え、各吸込ポ
ート251を介して吸込路241と対応するシリンダ4
5が流体的に連通する。バルブプレート25はまた、圧
力バルブ(または吐出/出口バルブ)50によって開閉
される複数の吐出ポート252を備え、各吐出ポート2
52を介して吐出路242と対応するシリンダ45が流
体的に連通する。吸込バルブ49はバルブプレート25
とシリンダブロック21との間に配設され、圧力バルブ
50はバルブプレート25と開度調整部材48との間に
配設される。シール51,52はそれぞれ、シリンダブ
ロック21とバルブプレート25の表面の間ならびにバ
ルブプレート25の反対の表面と後方エンドプレート2
4との間に気密・液密性確保のために配設されている。
【0016】コンプレッサ71の駆動中は、駆動軸26
が例えばモータなどの外部駆動源によって駆動される。
斜板受35は駆動軸26と一体的に回転し、回転斜板3
6を回動させる。回転斜板36の回動はピストン46を
シリンダ45内において往復動させる。ピストン46が
往復動する際、蒸発器74から吸込路241へと流れ込
んだガス冷媒が各シリンダ45に吸込ポート251を介
して流れ込み圧縮される。圧縮された冷媒ガスは各シリ
ンダ45から吐出ポート252を介してと吐出路242
へと排出され、更にはガスクーラー72へと流れ出てい
く。
【0017】コンプレッサの軸シール82は潤滑油によ
って満たされたシール室80に配設され、大気に対して
のシール作用を持つ。シール室80には更に油封型シー
ル(オイルシール)81が配設されて、回転斜板室22
に対するシール作用を果たしている。先の軸シール82
はセラミックス製リング821、セラミックス製滑りリ
ング822、シリンダピン823およびOリング824
から成っている。リング821は駆動軸26上に固設さ
れ、駆動軸26と一体的に回転する。一方滑りリング8
22は回転せず、リング821に対して図示しない付勢
部材(スプリングなど)によって押圧され、シリンダピ
ン823によってその回転を制限されている。シール室
80はオーバーフロー開口(オイルオーバーフロー)8
3を備え、回転斜板室22内の潤滑が必要とされる軸受
部などにこの開口83を介して潤滑油が供給される。
【0018】コンプレッサ71のオイル供給は、冷凍回
路77内を潤滑油の一部が常に循環しており、吸込管7
8へと戻ってくるものを利用している。吸込管78から
分岐した配油管84を介したコンプレッサ71の吸込作
用によって、シール室80への潤滑油供給が行なわれ
る。配油管84は図2に示すようにコンプレッサ71と
は別体としても良いし、図示しないがコンプレッサ内部
に油管路を形成するなどして一体としても良い。配油管
84はシール室80へと垂直方向上方から接続される。
このような落差を持った配油管84とシール室80との
接続形式はオイル供給を補助的に促進するものである。
分岐部86において吸込ガス冷媒は、重力の作用もあっ
て、その大部分がガス冷媒である冷媒流と多くの潤滑油
を含んだ相対的に少ない冷媒流とに分けられる。あるい
は図3に示すような潤滑油分離器85を先の分岐部86
に配設しても良い。潤滑油分離器85は重力及び/又は
冷媒流の慣性を利用するもので、吸込管78と連通する
入口851、分離室852、その流れの中に潤滑油分が
少なく吸込管78としてそのまま連通する第1出口85
3、およびその流れの中に潤滑油分が多く配油管84と
連通する第2出口854からなっている。分離室852
は重力及び/又は冷媒流の慣性を利用して、入口851
から流れ込んできたガス冷媒を潤滑油分が多い冷媒流と
少ない冷媒流とに分離する。
【0019】吸込管78と配油管84の冷媒流抵抗を設
定することで所望の冷媒流が配油管84内に確保でき、
これによってシール室80への潤滑油供給が確保され
る。分岐部86下流では吸込管78において所定の圧力
降下が生じ、配油管84への冷媒流量が調整される。こ
のために例えばオリフィス(所定の絞弁)87や図4に
示す圧力調整弁88のような圧力降下機構が吸込管78
上の分岐部86下流側に配設される。この圧力調整弁8
8は弁体881と調整スプリング882からなってい
る。圧力降下機構における流路断面積は、圧力調整弁8
8によって圧力降下が冷媒流量の変化に依存せず略所定
圧となるように可変とされる。
【0020】図5乃至図7は本発明の変形実施例を示
す。斜板室22はコンプレッサ71内に一体的に形成さ
れた細い連通管90を介して吸込路241と流体的に連
通している。逆止弁からなるオーバーフロー弁91が、
この連通管90内に配設されており、スペーサ911、
弁体912、弁座913およびスプリング914から構
成されている。スプリング914は弁体912を弁座9
13から引き離す方向に付勢し、これによってコンプレ
ッサ71の定常運転時には、斜板室22を吸込路241
と流体的に連通させる。この状態を図5ならびに図7に
示す。圧力平衡路(圧力平衡管)92はコンプレッサ7
1内にオーバーフロー弁91と並行に配設されて、オー
バーフロー弁91の上下流側を連通させている。別個の
圧力閉止弁93が配油管84内に配設され、コンプレッ
サ71の定常運転時には開状態となっている。
【0021】冷凍機械の静止状態において、コンプレッ
サ71中の冷媒は、特別な封止機構が吸込側と吐出側と
の間に無い場合、雰囲気温度にもよるが50気圧から7
0気圧程度の状態にある。コンプレッサ71の始動後、
その吸込側の圧力は図8にD2で示すように急速に減少
する。図8において、D1は先の静止状態における冷媒
圧力、D2はコンプレッサ71(冷凍機械)運転中の吸
込管78内の冷媒圧力、そしてD3はコンプレッサ71
運転中の斜板室22内の圧力を夫々示す。吸込路241
における急激な圧力降下の際、弁体912は吸込路24
1と斜板室22との間の圧力差によって、スプリング9
13の付勢力に抗して弁座913に押し付けられる。つ
まり、吸込管78側の圧力が斜板室22側の圧力よりも
所定圧以上低い場合にオーバーフロー弁91は閉状態と
なる。ここで所定圧は任意の値を自由に設定できる。
【0022】この結果オーバーフロー弁91は図6に示
すように閉じられる。配油管84において、冷媒流の流
れ方向について圧力閉止弁93の上流側の圧力が圧力閉
止弁93の下流側の圧力よりも低い場合には、同様に圧
力閉止弁93も閉じられる。つまり、同様に配油管84
上において吸込管78側の圧力が斜板室22側の圧力よ
りも所定圧以上低い場合にオーバーフロー弁91は閉状
態となる。ここで所定圧は例えば0でもよいし、任意の
値を自由に設定できる。
【0023】両弁91、93が閉じられている時、図9
に示すように、ゆっくりとした圧力平衡が狭い流路断面
を持つ圧力平衡路92を介して進行する。図9で、コン
プレッサ71の定常運転時において、D4は吸込管78
内の分岐部86上流側の冷媒圧力、D5は吸込管78内
の分岐部86下流側の冷媒圧力、D6は吸込路241内
の圧力、D7は配油管84内の圧力、D8はシール室8
0内の圧力、D9はオーバーフロー開口83内の圧力、
D10は斜板室22内の圧力、そしてD11は連通管9
0の圧力をそれぞれ示す。このゆっくりとした圧力平衡
はシール室80と斜板室22における急速な圧力降下を
防止し、シール室80において潤滑油から、潤滑油の中
に溶け込んでいるCO2冷媒が急速に溶け出すことを、
つまり突沸現状を防ぎ、潤滑油が泡状にならない。上記
の圧力平衡プロセスが完了すると、両弁91、93はス
プリングの付勢力にしたがって自ら開状態となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係わる発明によれば、一方で
配油管と、他方でオーバーフロー開口を介して駆動室と
連通するシール室内に配設された軸シールを介して駆動
室が大気に対してシールされる。さらに駆動室は連通管
を介して吸込管と分岐部下流側において連通する。ここ
で潤滑油を多く含んだ冷媒が吸込管へと戻ってきたと
き、重力や慣性などを利用した分岐部を介して、分岐部
へと流れ込んでくる冷媒を潤滑油分が多い冷媒と少ない
冷媒とに分離する。吸込管において配油管と吸込管の分
岐部よりも下流側に圧力降下機構を配設することで相対
的に配油管を流れる冷媒圧力が高くなり、潤滑油分が多
い冷媒は配油管を介して確実にシール室へと供給され
る。
【0025】請求項2に係わる発明によれば、吸込管7
8上の分岐部86下流側に配設される圧力調整弁が弁体
881と調整スプリング882から構成されるので、そ
の流路断面積を可変とでき、圧力降下機構における圧力
降下分を冷媒流量の変化に依存せず略所定圧とできる。
【0026】請求項3に係わる発明によれば、特にコン
プレッサの始動時において、吸込開始に伴って連通管の
前後において吸込管側の圧力が駆動室側圧力よりも所定
圧以上低くなり、連通管内に配設されたオーバーフロー
弁と配油管に配設された圧力閉止弁が共に閉状態とな
る。即ち、連通管および配油管においては流体の連通を
許容しないが、このとき連通管側については、オーバー
フロー弁と並行に配設された狭い流路断面を有する圧力
平衡管を介して連通管の前後の圧力がゆっくりと平衡状
態へと移行する。従って、駆動室内の急激な圧力変動が
防止でき、駆動室や駆動室と連通しているシール室にあ
る潤滑油から溶け込んでいる冷媒が突沸的に溶け出すこ
とが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の圧縮式冷凍機の冷媒回路図
【図2】図1に示すオイル供給装置を備えたコンプレッ
サの断面図
【図3】図2に示す分岐部に配設されうる潤滑油分離器
の断面図
【図4】図2に示す分岐部の下流側の吸込管に配設され
うる圧力調整弁の断面図
【図5】本発明第2実施例の圧縮式冷凍機用コンプレッ
サの要部断面図
【図6】図5において弁が閉じている状態の断面図
【図7】図5の要部拡大断面図
【図8】本発明実施例に係わる、時間と冷媒圧力の関連
を示すグラフ
【図9】本発明実施例に係わる、コンプレッサ内の各部
分と各部分における内部圧力の関連を示すグラフ
【符号の説明】
22 駆動室 26 駆動軸 45 シリンダ 46 ピストン 78 吸込管 80 シール室 81 オイルシール 82 軸シール 83 オーバーフロー開口 84 配油管 86 分岐部 87,88 圧力降下機構 90 連通管 241 吸込路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒を圧縮するピストン(46)を収容す
    る少なくとも一つのシリンダ(45)と該ピストンを往
    復動させる駆動軸(26)とを備えた駆動室(22)
    と、駆動室を大気に対してシールする軸シール(82)
    と、一方で吸込管(78)と連通し、他方でシリンダと
    連通する吸込路(241)とを有するコンプレッサのオ
    イル供給装置において、オイルシール(81)を介して
    前記駆動室に対してシールされ、一方において前記吸込
    管(78)から重力及び/又は慣性などを利用した分岐
    部(86)を介して分岐している配油管(84)を介し
    て前記吸込管と連通し、他方においてオーバーフロー開
    口(83)を介して前記駆動室(22)と連通している
    シール室(80)内に前記軸シール(82)を配設し、
    圧力降下機構(87,88)を前記吸込管(78)内に
    おいて、前記配油管と前記吸込管の分岐部(86)より
    も下流側に配設し、且つ前記駆動室を連通管(90)を
    介して前記吸込管(78)と前記分岐部下流側において
    接続したことを特徴とするコンプレッサのオイル供給装
    置。
  2. 【請求項2】前記圧力降下機構は、弁体(881)とス
    プリング(882)からなる圧力調整弁(88)である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンプレッサのオイ
    ル供給装置。
  3. 【請求項3】前記コンプレッサの定常運転時において開
    状態にある一方で、前記吸込管(78)側圧力が前記駆
    動室(22)側圧力よりも所定圧以上低い時において閉
    状態となるオーバーフロー弁(91)を前記連通管(9
    0)内に配設し、狭い流路断面を有する圧力平衡管(9
    2)を前記連通管(90)のオーバーフロー弁(91)
    と並行に配設し、かつ前記コンプレッサの定常運転時に
    おいて開状態にある一方で、前記吸込管(78)側圧力
    が前記駆動室(22)側圧力よりも所定圧以上低い時に
    おいて閉状態となる圧力閉止弁(93)を前記配油管
    (84)に配設したことを特徴とする請求項1または2
    に記載のコンプレッサのオイル供給装置。
JP5208599A 1998-03-06 1999-03-01 コンプレッサのオイル供給装置 Pending JPH11315786A (ja)

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