JPH11315752A - 内燃機関用制御信号処理システム - Google Patents
内燃機関用制御信号処理システムInfo
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- JPH11315752A JPH11315752A JP12060898A JP12060898A JPH11315752A JP H11315752 A JPH11315752 A JP H11315752A JP 12060898 A JP12060898 A JP 12060898A JP 12060898 A JP12060898 A JP 12060898A JP H11315752 A JPH11315752 A JP H11315752A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- internal combustion
- combustion engine
- knock
- frequency analysis
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- Prior art date
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- Pending
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
- Testing Of Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関の運転状態にかかわらずゲート区間
全域で連続した周波数解析の実行によりノック判定処理
の信頼性を向上すること。 【解決手段】 ノックセンサ1,2で検出されるノック
信号S1,S2波形からゲート区間内の波形が取込ま
れ、A/D変換器22にて所定のタイミング毎にA/D
変換される。このたA/D変換値を用いECU10内の
DSP20にてFFTアルゴリズムを用いて周波数解析
を行うときの演算ポイント数が内燃機関の機関回転数に
応じて変更され、複数の周波数成分におけるスペクトル
強度が求められる。これにより、内燃機関の運転状態に
かかわらず適切な演算ポイント数の設定による周波数解
析が実行でき、低回転域での制御性は勿論、高回転域で
の制御性をも無理なく確保しつつ、ゲート区間全域で連
続した周波数解析が可能となり、ノック判定処理におけ
る信頼性が向上される。
全域で連続した周波数解析の実行によりノック判定処理
の信頼性を向上すること。 【解決手段】 ノックセンサ1,2で検出されるノック
信号S1,S2波形からゲート区間内の波形が取込ま
れ、A/D変換器22にて所定のタイミング毎にA/D
変換される。このたA/D変換値を用いECU10内の
DSP20にてFFTアルゴリズムを用いて周波数解析
を行うときの演算ポイント数が内燃機関の機関回転数に
応じて変更され、複数の周波数成分におけるスペクトル
強度が求められる。これにより、内燃機関の運転状態に
かかわらず適切な演算ポイント数の設定による周波数解
析が実行でき、低回転域での制御性は勿論、高回転域で
の制御性をも無理なく確保しつつ、ゲート区間全域で連
続した周波数解析が可能となり、ノック判定処理におけ
る信頼性が向上される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関で発生さ
れたノック信号に基づき各種制御のための信号処理を実
施する内燃機関用制御信号処理システムに関するもので
ある。
れたノック信号に基づき各種制御のための信号処理を実
施する内燃機関用制御信号処理システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関で発生されたノック信号
波形を信号処理するため、そのノック信号波形を取込む
ゲート区間は高回転中では短く、低回転中では長いこと
から同じ回数によるFFT演算処理を実行することは無
理であった。これに対処する先行技術文献として、特開
平6−2608号公報にて開示されたものが知られてい
る。このものでは、ノック信号波形を取込むためのゲー
ト区間(ノック判定区間)を幾つかの区間に分割し、内
燃機関の高回転中は少ない回数によるFFT演算処理、
低回転中は多くの回数によるFFT演算処理を行い、そ
れぞれの処理結果を最終的につなぎ合わせて最終的なF
FT周波数解析結果を得る技術が示されている。
波形を信号処理するため、そのノック信号波形を取込む
ゲート区間は高回転中では短く、低回転中では長いこと
から同じ回数によるFFT演算処理を実行することは無
理であった。これに対処する先行技術文献として、特開
平6−2608号公報にて開示されたものが知られてい
る。このものでは、ノック信号波形を取込むためのゲー
ト区間(ノック判定区間)を幾つかの区間に分割し、内
燃機関の高回転中は少ない回数によるFFT演算処理、
低回転中は多くの回数によるFFT演算処理を行い、そ
れぞれの処理結果を最終的につなぎ合わせて最終的なF
FT周波数解析結果を得る技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、ゲート区間が分割された切れ目のFFT周波数解
析結果に誤差を生ずるためノック判定の際に誤判定して
しまうという不具合があった。このため、最も低回転時
におけるゲート区間(時間)に合わせることも考えられ
るが、低回転中における多くのFFT演算処理には長い
計算時間が必要であり、高回転中では十分な計算速度が
確保できないという不具合が生じることとなる。
では、ゲート区間が分割された切れ目のFFT周波数解
析結果に誤差を生ずるためノック判定の際に誤判定して
しまうという不具合があった。このため、最も低回転時
におけるゲート区間(時間)に合わせることも考えられ
るが、低回転中における多くのFFT演算処理には長い
計算時間が必要であり、高回転中では十分な計算速度が
確保できないという不具合が生じることとなる。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、内燃機関の低回転域から高回
転域までの制御性を確保しつつゲート区間全域で連続し
た周波数解析が可能な内燃機関用制御信号処理システム
の提供を課題としている。
るためになされたもので、内燃機関の低回転域から高回
転域までの制御性を確保しつつゲート区間全域で連続し
た周波数解析が可能な内燃機関用制御信号処理システム
の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関用制
御信号処理システムによれば、ノック検出手段で検出さ
れるノック信号波形から波形取込手段で所定区間の波形
が取込まれ、演算処理手段によって所定のタイミング毎
にA/D変換されたA/D変換値を用いフーリエ変換に
よる周波数解析を行うときの演算ポイント数が内燃機関
の運転状態に応じて変更され、複数の周波数成分におけ
るスペクトル強度が求めらる。これにより、内燃機関の
運転状態に見合った適切な演算ポイント数が設定された
周波数解析が実行でき、その周波数解析結果にはノック
の発生かノイズの重畳であるかの特徴が的確に現れるた
め、運転状態判定手段で内燃機関の運転状態を正確に判
定することができる。
御信号処理システムによれば、ノック検出手段で検出さ
れるノック信号波形から波形取込手段で所定区間の波形
が取込まれ、演算処理手段によって所定のタイミング毎
にA/D変換されたA/D変換値を用いフーリエ変換に
よる周波数解析を行うときの演算ポイント数が内燃機関
の運転状態に応じて変更され、複数の周波数成分におけ
るスペクトル強度が求めらる。これにより、内燃機関の
運転状態に見合った適切な演算ポイント数が設定された
周波数解析が実行でき、その周波数解析結果にはノック
の発生かノイズの重畳であるかの特徴が的確に現れるた
め、運転状態判定手段で内燃機関の運転状態を正確に判
定することができる。
【0006】請求項2の内燃機関用制御信号処理システ
ムでは、演算処理手段によるFFTアルゴリズムによれ
ば、予め設定されているA/D変換値取込みのためのゲ
ート区間において、適切な演算ポイント数の設定による
A/D変換値が取込まれ、ゲート区間の終了直後にフー
リエ変換としてFFT演算が実行され、そのFFT演算
結果を用いノック判定処理が可能となる。このように、
内燃機関の運転状態に応じて適切な演算ポイント数が設
定されるため、ノック判定処理における信頼性が向上さ
れる。
ムでは、演算処理手段によるFFTアルゴリズムによれ
ば、予め設定されているA/D変換値取込みのためのゲ
ート区間において、適切な演算ポイント数の設定による
A/D変換値が取込まれ、ゲート区間の終了直後にフー
リエ変換としてFFT演算が実行され、そのFFT演算
結果を用いノック判定処理が可能となる。このように、
内燃機関の運転状態に応じて適切な演算ポイント数が設
定されるため、ノック判定処理における信頼性が向上さ
れる。
【0007】請求項3の内燃機関用制御信号処理システ
ムでは、演算処理手段における周波数解析のための演算
ポイント数が内燃機関の機関回転数に応じて変更される
ことで、内燃機関の低回転時から高回転時までの周波数
解析における演算ポイントが必要かつ最小限にでき、低
回転域での制御性は勿論、高回転域での制御性をも無理
なく確保しつつ、ゲート区間全域で連続した周波数解析
が可能となり、ノック判定処理における信頼性が向上さ
れる。
ムでは、演算処理手段における周波数解析のための演算
ポイント数が内燃機関の機関回転数に応じて変更される
ことで、内燃機関の低回転時から高回転時までの周波数
解析における演算ポイントが必要かつ最小限にでき、低
回転域での制御性は勿論、高回転域での制御性をも無理
なく確保しつつ、ゲート区間全域で連続した周波数解析
が可能となり、ノック判定処理における信頼性が向上さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
例に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用制御信号処理システムにおけるECU1
0の構成を示すブロック図である。なお、本実施例の内
燃機関(図示略)は#1気筒〜#6気筒のV型6気筒か
らなり各気筒の点火順序は#1気筒→#2気筒→#3気
筒→#4気筒→#5気筒→#6気筒である。
かる内燃機関用制御信号処理システムにおけるECU1
0の構成を示すブロック図である。なお、本実施例の内
燃機関(図示略)は#1気筒〜#6気筒のV型6気筒か
らなり各気筒の点火順序は#1気筒→#2気筒→#3気
筒→#4気筒→#5気筒→#6気筒である。
【0010】図1において、図示しない内燃機関に配設
された2つのノックセンサ1,2にて各気筒毎に発生さ
れるノック信号S1,S2が検出され、ノックセンサ
1,2からのノック信号S1,S2が内燃機関に対する
周知の点火制御等を行う後述のECU(Electronic Con
trol Unit:電子制御ユニット)10に入力される。これ
らノック信号S1,S2は、ECU10内の対応するフ
ィルタ11,12を介してMPX(Multiplexer:多重化
装置)13に入力される。ECU10の後述のホストC
PU30からMPX13へMPX切替信号が入力される
ことで、MPX13にてノック信号S1,S2が切替え
られ後述のノック検出処理に必要なノック検出用信号が
取出される。つまり、フィルタ11,12を介してノッ
ク検出の際に不要なノイズ成分がノック信号S1,S2
から除去されたのちMPX13にてノック検出用信号と
される。
された2つのノックセンサ1,2にて各気筒毎に発生さ
れるノック信号S1,S2が検出され、ノックセンサ
1,2からのノック信号S1,S2が内燃機関に対する
周知の点火制御等を行う後述のECU(Electronic Con
trol Unit:電子制御ユニット)10に入力される。これ
らノック信号S1,S2は、ECU10内の対応するフ
ィルタ11,12を介してMPX(Multiplexer:多重化
装置)13に入力される。ECU10の後述のホストC
PU30からMPX13へMPX切替信号が入力される
ことで、MPX13にてノック信号S1,S2が切替え
られ後述のノック検出処理に必要なノック検出用信号が
取出される。つまり、フィルタ11,12を介してノッ
ク検出の際に不要なノイズ成分がノック信号S1,S2
から除去されたのちMPX13にてノック検出用信号と
される。
【0011】更に、ノック検出用信号はAMP(Amplif
ier:アンプ)14を介して増幅される。AMP14にて
増幅されたノック検出用信号は後述のFFT周波数解析
のためECU10のDSP(Digital Signal Processo
r)20内のMPX21を介してA/D変換器22に入
力される。なお、このDSP20は高速の乗算・加算処
理可能なCPUと同等なものと見做すことができる。こ
の他、内燃機関の図示しない水温センサや吸気圧センサ
等からの各種センサ信号が必要に応じてDSP20内の
MPX21を介してA/D変換器22に入力されてい
る。
ier:アンプ)14を介して増幅される。AMP14にて
増幅されたノック検出用信号は後述のFFT周波数解析
のためECU10のDSP(Digital Signal Processo
r)20内のMPX21を介してA/D変換器22に入
力される。なお、このDSP20は高速の乗算・加算処
理可能なCPUと同等なものと見做すことができる。こ
の他、内燃機関の図示しない水温センサや吸気圧センサ
等からの各種センサ信号が必要に応じてDSP20内の
MPX21を介してA/D変換器22に入力されてい
る。
【0012】上述のように前処理された各種信号成分
が、DSP20内のA/D変換器22にてA/D変換さ
れ、ノック検出用A/D変換値及びその他のA/D変換
値としてRAM23の対応する記憶領域内にそれぞれ格
納される。なお、ROM24内には後述の各種制御プロ
グラムが予め格納されている。ここで、ノック検出用信
号を周波数解析するためには、乗算・加算処理を高速で
行う必要からDSP20が用いられており、ノック検出
処理におけるA/D変換を行うためには高速処理可能な
A/D変換器22が用いられている。そして、DSP2
0内の演算処理部25によるノック検出処理にて、FF
T周波数解析及びノック判定され、DMA(Direct Mem
ory Access)26を介してDSP20側からホストCP
U30側へ転送される。なお、演算処理部25からのゲ
ート区間信号に基づきA/D変換器22によるA/D変
換が実行される。また、DMA26はI/O(Input/Ou
tput)ポートであってもよい。ECU10内のホストC
PU30では、DSP20からの出力値に基づき#1気
筒〜#6気筒の点火コイル/イグナイタ(図示略)に点
火指令信号#1IGT〜#6IGTが出力インタフェー
ス31を介して出力され、周知の点火制御が実施され
る。
が、DSP20内のA/D変換器22にてA/D変換さ
れ、ノック検出用A/D変換値及びその他のA/D変換
値としてRAM23の対応する記憶領域内にそれぞれ格
納される。なお、ROM24内には後述の各種制御プロ
グラムが予め格納されている。ここで、ノック検出用信
号を周波数解析するためには、乗算・加算処理を高速で
行う必要からDSP20が用いられており、ノック検出
処理におけるA/D変換を行うためには高速処理可能な
A/D変換器22が用いられている。そして、DSP2
0内の演算処理部25によるノック検出処理にて、FF
T周波数解析及びノック判定され、DMA(Direct Mem
ory Access)26を介してDSP20側からホストCP
U30側へ転送される。なお、演算処理部25からのゲ
ート区間信号に基づきA/D変換器22によるA/D変
換が実行される。また、DMA26はI/O(Input/Ou
tput)ポートであってもよい。ECU10内のホストC
PU30では、DSP20からの出力値に基づき#1気
筒〜#6気筒の点火コイル/イグナイタ(図示略)に点
火指令信号#1IGT〜#6IGTが出力インタフェー
ス31を介して出力され、周知の点火制御が実施され
る。
【0013】次に、本実施例にかかる内燃機関用制御信
号処理システムを適用しノック検出用信号を抽出しノッ
ク判定する場合について、図2、図3及び図4を参照し
詳細に説明する。ここで、図2は内燃機関の高回転時及
び低回転時における各種信号等の遷移状態を示すタイム
チャート、図3は図2のゲート区間とノック検出用信号
との関係を示す拡大図、図4は図3のA/D変換タイミ
ングに応じて格納されるRAM値を示す説明図である。
号処理システムを適用しノック検出用信号を抽出しノッ
ク判定する場合について、図2、図3及び図4を参照し
詳細に説明する。ここで、図2は内燃機関の高回転時及
び低回転時における各種信号等の遷移状態を示すタイム
チャート、図3は図2のゲート区間とノック検出用信号
との関係を示す拡大図、図4は図3のA/D変換タイミ
ングに応じて格納されるRAM値を示す説明図である。
【0014】図2(a)及び図2(b)において、例え
ば、内燃機関の#1気筒の#1TDC(Top Dead Cente
r:上死点)を過ぎてノックが発生しているとノックセ
ンサ1からのノック信号S1として所望の波形が現出さ
れる。そして、MPX切替信号によりMPX13でノッ
クセンサ1が選択されることでMPX切替によるノック
検出用信号が得られる。DSP20の演算処理部25か
らA/D変換器22に出力されるゲート区間信号に基づ
きA/D変換器22によってノック検出用信号が順次A
/D変換され、後述するように、所定のタイミングにて
RAM23内の記憶領域にRAM値(ノック検出用A/
D変換値)として格納される。
ば、内燃機関の#1気筒の#1TDC(Top Dead Cente
r:上死点)を過ぎてノックが発生しているとノックセ
ンサ1からのノック信号S1として所望の波形が現出さ
れる。そして、MPX切替信号によりMPX13でノッ
クセンサ1が選択されることでMPX切替によるノック
検出用信号が得られる。DSP20の演算処理部25か
らA/D変換器22に出力されるゲート区間信号に基づ
きA/D変換器22によってノック検出用信号が順次A
/D変換され、後述するように、所定のタイミングにて
RAM23内の記憶領域にRAM値(ノック検出用A/
D変換値)として格納される。
【0015】なお、このゲート区間信号によるゲート区
間は、通常ATDC(After Top Dead Center:上死点
後)15°CA(Crank Angle:クランク角)でLowか
らHighと立上がり、ATDC60°CA〜ATDC
90°CAでHighからLowと立下がる。このゲー
ト区間がHighとなる区間を含むようにMPX13が
切替えられノックセンサ1選択とされる。このゲート区
間がHighとなる区間にてノック検出用信号のA/D
変換値が順次取込まれる。そして、ゲート区間がHig
hからLowとなった直後に後述のFFT演算処理が実
行され、そののちノック判定処理が実行される。
間は、通常ATDC(After Top Dead Center:上死点
後)15°CA(Crank Angle:クランク角)でLowか
らHighと立上がり、ATDC60°CA〜ATDC
90°CAでHighからLowと立下がる。このゲー
ト区間がHighとなる区間を含むようにMPX13が
切替えられノックセンサ1選択とされる。このゲート区
間がHighとなる区間にてノック検出用信号のA/D
変換値が順次取込まれる。そして、ゲート区間がHig
hからLowとなった直後に後述のFFT演算処理が実
行され、そののちノック判定処理が実行される。
【0016】ここで、図2(b)に示す内燃機関の低回
転時では、図2(a)に示す内燃機関の高回転時に比べ
てTDC間の時間が長くなり、ノック信号S1,S2に
基づくMPX切替によるノック検出用信号の発生時間、
ゲート区間がHighである時間も長くなっている。
転時では、図2(a)に示す内燃機関の高回転時に比べ
てTDC間の時間が長くなり、ノック信号S1,S2に
基づくMPX切替によるノック検出用信号の発生時間、
ゲート区間がHighである時間も長くなっている。
【0017】図3に示すように、ゲート区間内のノック
検出用信号がA/D変換タイミング毎に例えば、AD
(0) ,AD(1) ,…,AD(140) ,AD(141) ,…,A
D(256) ,AD(257) ,…,AD(349) ,AD(350) と
順次A/D変換される。ここで、図3の時刻t1 ,t2
,t3 ,t4 において、DSP20のRAM23内に
は図4(a),図4(b),図4(c),図4(d)に
示すRAM値が格納される。
検出用信号がA/D変換タイミング毎に例えば、AD
(0) ,AD(1) ,…,AD(140) ,AD(141) ,…,A
D(256) ,AD(257) ,…,AD(349) ,AD(350) と
順次A/D変換される。ここで、図3の時刻t1 ,t2
,t3 ,t4 において、DSP20のRAM23内に
は図4(a),図4(b),図4(c),図4(d)に
示すRAM値が格納される。
【0018】図4(a)に示す図3の時刻t1 では、R
AM値にはアドレス$0000,…,$03FFとして
全て初期値の「0」が格納されている。そして、図4
(b)に示す図3の時刻t2 では、RAM値にはアドレ
ス$0000,…,$03FFのうち、アドレス$00
00のデータとしてAD(0) 、アドレス$0001のデ
ータとしてAD(1) 、アドレス$0002のデータとし
てAD(2) が格納される。また、図4(c)に示す図3
の時刻t3 では、RAM値にはアドレス$0000,
…,$0101,$0102,…,$03FFのうち、
アドレス$0000のデータとしてAD(0) 、…、アド
レス$0101のデータとしてAD(257) が格納され
る。
AM値にはアドレス$0000,…,$03FFとして
全て初期値の「0」が格納されている。そして、図4
(b)に示す図3の時刻t2 では、RAM値にはアドレ
ス$0000,…,$03FFのうち、アドレス$00
00のデータとしてAD(0) 、アドレス$0001のデ
ータとしてAD(1) 、アドレス$0002のデータとし
てAD(2) が格納される。また、図4(c)に示す図3
の時刻t3 では、RAM値にはアドレス$0000,
…,$0101,$0102,…,$03FFのうち、
アドレス$0000のデータとしてAD(0) 、…、アド
レス$0101のデータとしてAD(257) が格納され
る。
【0019】そして、図4(d)に示す図3の時刻t4
では、RAM値にはアドレス$0000,…,$015
E,$015F,…,$03FFのうち、アドレス$0
000のデータとしてAD(0) 、…、アドレス$015
EのデータとしてAD(350)が格納され、アドレス$0
15F以下の各データとしては「0」のままである。し
たがって、図4(d)に示す時刻t4 におけるRAM値
には、図3に示すA/D変換タイミングにて、アドレス
$0000のデータとしてAD(0) からアドレス$01
5EのデータとしてAD(350) までの計351個が格納
されることとなる。
では、RAM値にはアドレス$0000,…,$015
E,$015F,…,$03FFのうち、アドレス$0
000のデータとしてAD(0) 、…、アドレス$015
EのデータとしてAD(350)が格納され、アドレス$0
15F以下の各データとしては「0」のままである。し
たがって、図4(d)に示す時刻t4 におけるRAM値
には、図3に示すA/D変換タイミングにて、アドレス
$0000のデータとしてAD(0) からアドレス$01
5EのデータとしてAD(350) までの計351個が格納
されることとなる。
【0020】次に、FFT周波数解析におけるゲート区
間の長短による相違とそのときのデータ数の決め方につ
いて図5及び図6を参照して説明する。ここで、図5は
ゲート角度(ゲート区間がHighである角度のTDC
間の角度に対する割合)が一定である場合、図6はゲー
ト角度が一定でない場合におけるTDC間の時間とゲー
ト時間との関係を示す説明図である。なお、TDC間の
時間の長い/短いは、機関回転数NEの低回転/高回転
に対応している。
間の長短による相違とそのときのデータ数の決め方につ
いて図5及び図6を参照して説明する。ここで、図5は
ゲート角度(ゲート区間がHighである角度のTDC
間の角度に対する割合)が一定である場合、図6はゲー
ト角度が一定でない場合におけるTDC間の時間とゲー
ト時間との関係を示す説明図である。なお、TDC間の
時間の長い/短いは、機関回転数NEの低回転/高回転
に対応している。
【0021】ゲート区間(ゲート区間がHighである
時間)は、ゲート角度にTDC間の時間を乗算して求め
られる(図2参照)。例えば、内燃機関がV型6気筒で
機関回転数NEが1000〔rpm〕のとき、TDC間
の時間は20〔ms〕である。ここで、ゲート区間がA
TDC15〔°CA〕〜ATDC65〔°CA〕でHi
ghであるとするとゲート角度は{(65−15)/
(720/6)}となる。したがって、ゲート区間は
{(65−15)/(720/6)}×20=8.3
〔ms〕となる。
時間)は、ゲート角度にTDC間の時間を乗算して求め
られる(図2参照)。例えば、内燃機関がV型6気筒で
機関回転数NEが1000〔rpm〕のとき、TDC間
の時間は20〔ms〕である。ここで、ゲート区間がA
TDC15〔°CA〕〜ATDC65〔°CA〕でHi
ghであるとするとゲート角度は{(65−15)/
(720/6)}となる。したがって、ゲート区間は
{(65−15)/(720/6)}×20=8.3
〔ms〕となる。
【0022】図5において、FFT周波数解析では、原
理上、データ数を2n とする必要がある。ここで、ノッ
ク中心周波数f0 を6〜8〔kHz〕とし、余裕をもっ
て15〔kHz〕程度までを取扱周波数域とする。する
と、サンプリング定理より、取込みたい周波数の2倍以
上の周波数でサンプリングする必要があり、サンプリン
グ周波数も余裕をもって2倍以上の50〔kHz〕(2
0μs毎にサンプリング)にて実行される。このため、
FFT区間として、例えば、FFT32(FFT演算値
が32個)を行う場合には、640(=20×32)
〔μs〕のゲート時間におけるデータが取込まれること
となる。
理上、データ数を2n とする必要がある。ここで、ノッ
ク中心周波数f0 を6〜8〔kHz〕とし、余裕をもっ
て15〔kHz〕程度までを取扱周波数域とする。する
と、サンプリング定理より、取込みたい周波数の2倍以
上の周波数でサンプリングする必要があり、サンプリン
グ周波数も余裕をもって2倍以上の50〔kHz〕(2
0μs毎にサンプリング)にて実行される。このため、
FFT区間として、例えば、FFT32(FFT演算値
が32個)を行う場合には、640(=20×32)
〔μs〕のゲート時間におけるデータが取込まれること
となる。
【0023】そこで、FFT演算処理にかかるFFT区
間の時間と所定データ数を取込むのにかかるゲート時間
とを比較し、ゲート時間より長いFFT演算処理時間が
設定できるFFT区間が選択される。このとき、不足分
のデータとしては「0」(初期値の「0」が残っていて
もよい)が入れられ、FFT演算処理が実行される。
間の時間と所定データ数を取込むのにかかるゲート時間
とを比較し、ゲート時間より長いFFT演算処理時間が
設定できるFFT区間が選択される。このとき、不足分
のデータとしては「0」(初期値の「0」が残っていて
もよい)が入れられ、FFT演算処理が実行される。
【0024】ところで、内燃機関の高回転時は他のノイ
ズの影響を受け易いという理由等により、ゲート角度を
低回転時に比べ短くすることが考えられる。このよう
に、ゲート角度が一定でない場合を示す図6において、
上述の図5場合と同様に、FFT区間の時間と所定デー
タ数を取込むのにかかるゲート時間とを比較し、ゲート
時間より長いFFT演算処理時間が設定できるFFT区
間が選択される。また、低回転時になるとTDC間の時
間が長くなるため、計算上、ゲート区間も長くなる。こ
のとき、FFT区間の時間が大きくなるため、大容量の
RAMやより速い演算速度が要求される。
ズの影響を受け易いという理由等により、ゲート角度を
低回転時に比べ短くすることが考えられる。このよう
に、ゲート角度が一定でない場合を示す図6において、
上述の図5場合と同様に、FFT区間の時間と所定デー
タ数を取込むのにかかるゲート時間とを比較し、ゲート
時間より長いFFT演算処理時間が設定できるFFT区
間が選択される。また、低回転時になるとTDC間の時
間が長くなるため、計算上、ゲート区間も長くなる。こ
のとき、FFT区間の時間が大きくなるため、大容量の
RAMやより速い演算速度が要求される。
【0025】なお、特に、機関回転数NEが500〔r
pm〕以下の低回転時には計算上では長いゲート時間が
必要となるが、ノック判定をする必要のない機関回転数
であるため、例えば、FFT1024(FFT演算値が
1024個)を最大FFT区間と予め決めておき、それ
を越えるゲート区間であってもFFT1024を用い2
0(≒20〔μs〕×1024)〔ms〕を越えるデー
タが取込まれないようにされる。
pm〕以下の低回転時には計算上では長いゲート時間が
必要となるが、ノック判定をする必要のない機関回転数
であるため、例えば、FFT1024(FFT演算値が
1024個)を最大FFT区間と予め決めておき、それ
を越えるゲート区間であってもFFT1024を用い2
0(≒20〔μs〕×1024)〔ms〕を越えるデー
タが取込まれないようにされる。
【0026】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用制御信号処理システムで使用されている
ECU10内のDSP20におけるノック検出のベース
制御の処理手順を示す図7のフローチャートに基づいて
説明する。
かる内燃機関用制御信号処理システムで使用されている
ECU10内のDSP20におけるノック検出のベース
制御の処理手順を示す図7のフローチャートに基づいて
説明する。
【0027】図7において、ステップS101でゲート
区間信号によるA/D変換器22のゲートON(オン)
タイミングであるかが判定される。ステップS101の
判定条件が成立、即ち、ゲートOFF(オフ)からON
と立上がるゲート区間の開始時であるときにはまず、ス
テップS102に移行し、RAM23内のノック検出用
A/D変換値の記憶領域の初期化が実行されA/D変換
値が全て「0」とされる。次にステップS103に移行
して、RAM23内のノック検出用A/D変換値の先頭
アドレスがカウンタCNTに入れられる。これにより、
カウンタCNTは初期化によるA/D変換値が「0」状
態のままの先頭アドレスを示すこととなる。次にステッ
プS104に移行して、ゲートONとされる。そして、
ステップS105に移行し、ゲート区間中における後述
のA/D変換値の取込みが開始(20μs毎処理開始)
されたのち、ステップS101に戻る。
区間信号によるA/D変換器22のゲートON(オン)
タイミングであるかが判定される。ステップS101の
判定条件が成立、即ち、ゲートOFF(オフ)からON
と立上がるゲート区間の開始時であるときにはまず、ス
テップS102に移行し、RAM23内のノック検出用
A/D変換値の記憶領域の初期化が実行されA/D変換
値が全て「0」とされる。次にステップS103に移行
して、RAM23内のノック検出用A/D変換値の先頭
アドレスがカウンタCNTに入れられる。これにより、
カウンタCNTは初期化によるA/D変換値が「0」状
態のままの先頭アドレスを示すこととなる。次にステッ
プS104に移行して、ゲートONとされる。そして、
ステップS105に移行し、ゲート区間中における後述
のA/D変換値の取込みが開始(20μs毎処理開始)
されたのち、ステップS101に戻る。
【0028】このステップS101では、ゲートONタ
イミングでないためステップS106に移行し、ゲート
OFFタイミングであるかが判定される。ステップS1
06の判定条件が成立、即ち、ゲートONからOFFと
立下がるゲート区間の終了時となるまで待って、ステッ
プS107に移行する。ステップS107では、ゲート
OFFとされたのち、ステップS108に移行し、A/
D変換値の取込みが終了(20μs毎処理停止)され
る。次にステップS109に移行して、A/D変換値に
よる後述のFFT周波数解析処理が実行される。次にス
テップS110に移行して、ステップS109のFFT
周波数解析結果による後述のノック判定処理が実行され
たのちステップS101に戻り、以下同様の処理が繰返
し実行される。
イミングでないためステップS106に移行し、ゲート
OFFタイミングであるかが判定される。ステップS1
06の判定条件が成立、即ち、ゲートONからOFFと
立下がるゲート区間の終了時となるまで待って、ステッ
プS107に移行する。ステップS107では、ゲート
OFFとされたのち、ステップS108に移行し、A/
D変換値の取込みが終了(20μs毎処理停止)され
る。次にステップS109に移行して、A/D変換値に
よる後述のFFT周波数解析処理が実行される。次にス
テップS110に移行して、ステップS109のFFT
周波数解析結果による後述のノック判定処理が実行され
たのちステップS101に戻り、以下同様の処理が繰返
し実行される。
【0029】次に、図7のステップS105におけるA
/D変換値取込み開始の処理手順を示す図8のフローチ
ャートに基づいて説明する。
/D変換値取込み開始の処理手順を示す図8のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0030】図8において、まず、ステップS201で
RAM23内に格納されたA/D変換値(RAM値)が
カウンタCNTが示すアドレスへ書込まれる。次にステ
ップS202に移行して、カウンタCNTが「+1」イ
ンクリメントされ、本ルーチンを終了する。
RAM23内に格納されたA/D変換値(RAM値)が
カウンタCNTが示すアドレスへ書込まれる。次にステ
ップS202に移行して、カウンタCNTが「+1」イ
ンクリメントされ、本ルーチンを終了する。
【0031】次に、図7のステップS109におけるA
/D変換値によるFFT周波数解析の処理手順を示す図
9のフローチャートに基づいて説明する。
/D変換値によるFFT周波数解析の処理手順を示す図
9のフローチャートに基づいて説明する。
【0032】図9において、まず、ステップS301
で、カウンタCNTからRAM23内に格納されたA/
D変換値(RAM値)の先頭アドレスを減算した値がデ
ータ数Nとされる。次にステップS302に移行して、
初期値としてBit数Lが5、データ数NLが32とさ
れる。次にステップS303に移行して、ステップS3
02による初期値としてのデータ数NLがステップS3
01によるデータ数N未満であるかが判定される。ステ
ップS303の判定条件が成立、即ち、データ数NLが
データ数N未満と小さいときにはステップS304に移
行し、Bit数Lが「+1」インクリメントされ、デー
タ数NLが2倍とされステップS303に戻る。このよ
うにして、ステップS304の処理が繰返され、ステッ
プS303の判定条件が成立せず、即ち、データ数NL
がデータ数N以上となるとステップS305に移行し、
A/D変換値、データ数NL、Bit数Lを用いFFT
周波数解析結果を得るため周知のバタフライ演算処理が
実行される。次にステップS306に移行して、A/D
変換値、データ数NL、Bit数Lを用い周知のBit
反転処理が実行され、本ルーチンを終了する。
で、カウンタCNTからRAM23内に格納されたA/
D変換値(RAM値)の先頭アドレスを減算した値がデ
ータ数Nとされる。次にステップS302に移行して、
初期値としてBit数Lが5、データ数NLが32とさ
れる。次にステップS303に移行して、ステップS3
02による初期値としてのデータ数NLがステップS3
01によるデータ数N未満であるかが判定される。ステ
ップS303の判定条件が成立、即ち、データ数NLが
データ数N未満と小さいときにはステップS304に移
行し、Bit数Lが「+1」インクリメントされ、デー
タ数NLが2倍とされステップS303に戻る。このよ
うにして、ステップS304の処理が繰返され、ステッ
プS303の判定条件が成立せず、即ち、データ数NL
がデータ数N以上となるとステップS305に移行し、
A/D変換値、データ数NL、Bit数Lを用いFFT
周波数解析結果を得るため周知のバタフライ演算処理が
実行される。次にステップS306に移行して、A/D
変換値、データ数NL、Bit数Lを用い周知のBit
反転処理が実行され、本ルーチンを終了する。
【0033】次に、図7のステップS110におけるノ
ック判定の処理手順を示す図10のフローチャートに基
づき、図11を参照して説明する。ここで、図11は、
例えば、1kHz〜10kHzとする取扱周波数域にお
けるスペクトル強度の分布例を示す説明図である。
ック判定の処理手順を示す図10のフローチャートに基
づき、図11を参照して説明する。ここで、図11は、
例えば、1kHz〜10kHzとする取扱周波数域にお
けるスペクトル強度の分布例を示す説明図である。
【0034】図10において、ステップS401でノッ
ク中心周波数f0 のFFT演算値がR0、周波数(f0
+α)のFFT演算値がR1とされる。ここで、αは約
1kHzに設定される。次にステップS402に移行し
て、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R0が予め設
定された判定値K1を越えているかが判定される。ステ
ップS402の判定条件が成立せず、即ち、ノック中心
周波数f0 のFFT演算値R0が判定値K1以下と小さ
く、図11(a)に示すような関係にあるときにはステ
ップS403に移行し、ノックなしと判定され本ルーチ
ンを終了する。
ク中心周波数f0 のFFT演算値がR0、周波数(f0
+α)のFFT演算値がR1とされる。ここで、αは約
1kHzに設定される。次にステップS402に移行し
て、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R0が予め設
定された判定値K1を越えているかが判定される。ステ
ップS402の判定条件が成立せず、即ち、ノック中心
周波数f0 のFFT演算値R0が判定値K1以下と小さ
く、図11(a)に示すような関係にあるときにはステ
ップS403に移行し、ノックなしと判定され本ルーチ
ンを終了する。
【0035】一方、ステップS402の判定条件が成
立、即ち、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R0が
判定値K1を越え大きいときにはステップS404に移
行し、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R0から周
波数(f0 +α)のFFT演算値R1を減算した値が予
め設定された判定値K2を越えているかが判定される。
ステップS404の判定条件が成立、即ち、ノック中心
周波数f0 のFFT演算値R0が周波数(f0 +α)の
FFT演算値R1に判定値K2を加算した値より大き
く、図11(b)に示すような関係にあるときにはステ
ップS405に移行し、ノック大と判定され本ルーチン
を終了する。
立、即ち、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R0が
判定値K1を越え大きいときにはステップS404に移
行し、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R0から周
波数(f0 +α)のFFT演算値R1を減算した値が予
め設定された判定値K2を越えているかが判定される。
ステップS404の判定条件が成立、即ち、ノック中心
周波数f0 のFFT演算値R0が周波数(f0 +α)の
FFT演算値R1に判定値K2を加算した値より大き
く、図11(b)に示すような関係にあるときにはステ
ップS405に移行し、ノック大と判定され本ルーチン
を終了する。
【0036】一方、ステップS404の判定条件が成立
せず、即ち、ノック中心周波数f0のFFT演算値R0
から周波数(f0 +α)のFFT演算値R1を減算した
値が判定値K2以下であるときにはステップS406に
移行し、更に、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R
0から周波数(f0 +α)のFFT演算値R1を減算し
た値が予め設定された判定値K3を越えているかが判定
される。ここで、判定値K3は判定値K2より小さな値
とする。ステップS406の判定条件が成立、即ち、ノ
ック中心周波数f0 のFFT演算値R0が周波数(f0
+α)のFFT演算値R1に判定値K3を加算した値よ
り大きく、図11(c)に示すような関係にあるときに
はステップS407に移行し、ノック小と判定され本ル
ーチンを終了する。一方、ステップS406の判定条件
が成立せず、即ち、ノック中心周波数f0 のFFT演算
値R0が周波数(f0 +α)のFFT演算値R1に判定
値K3を加算した値以下と小さいときにはステップS4
03に移行し、ノックなしと判定され本ルーチンを終了
する。
せず、即ち、ノック中心周波数f0のFFT演算値R0
から周波数(f0 +α)のFFT演算値R1を減算した
値が判定値K2以下であるときにはステップS406に
移行し、更に、ノック中心周波数f0 のFFT演算値R
0から周波数(f0 +α)のFFT演算値R1を減算し
た値が予め設定された判定値K3を越えているかが判定
される。ここで、判定値K3は判定値K2より小さな値
とする。ステップS406の判定条件が成立、即ち、ノ
ック中心周波数f0 のFFT演算値R0が周波数(f0
+α)のFFT演算値R1に判定値K3を加算した値よ
り大きく、図11(c)に示すような関係にあるときに
はステップS407に移行し、ノック小と判定され本ル
ーチンを終了する。一方、ステップS406の判定条件
が成立せず、即ち、ノック中心周波数f0 のFFT演算
値R0が周波数(f0 +α)のFFT演算値R1に判定
値K3を加算した値以下と小さいときにはステップS4
03に移行し、ノックなしと判定され本ルーチンを終了
する。
【0037】このように、本実施例の内燃機関用制御信
号処理システムは、内燃機関で発生されるノック信号波
形S1,S2を検出するノック検出手段としてのノック
センサ1,2と、ノックセンサ1,2で検出されるノッ
ク信号S1,S2波形から所定区間であるゲート区間内
の波形を取込むECU10にて達成される波形取込手段
と、前記波形取込手段で取込まれた波形が所定のタイミ
ング毎にアナログ−ディジタル変換されたA/D変換値
のフーリエ変換による周波数解析を行う演算ポイント数
を内燃機関の運転状態に応じて変更し、複数の周波数成
分におけるスペクトル強度を求めるECU10にて達成
される演算処理手段と、前記演算処理手段による周波数
解析結果に基づき内燃機関の運転状態を判定するECU
10にて達成される運転状態判定手段とを具備するもの
である。
号処理システムは、内燃機関で発生されるノック信号波
形S1,S2を検出するノック検出手段としてのノック
センサ1,2と、ノックセンサ1,2で検出されるノッ
ク信号S1,S2波形から所定区間であるゲート区間内
の波形を取込むECU10にて達成される波形取込手段
と、前記波形取込手段で取込まれた波形が所定のタイミ
ング毎にアナログ−ディジタル変換されたA/D変換値
のフーリエ変換による周波数解析を行う演算ポイント数
を内燃機関の運転状態に応じて変更し、複数の周波数成
分におけるスペクトル強度を求めるECU10にて達成
される演算処理手段と、前記演算処理手段による周波数
解析結果に基づき内燃機関の運転状態を判定するECU
10にて達成される運転状態判定手段とを具備するもの
である。
【0038】したがって、ノックセンサ1,2で検出さ
れるノック信号S1,S2波形からゲート区間内の波形
が取込まれ、A/D変換器22にて所定のタイミング毎
にA/D変換されたA/D変換値を用いECU10内の
DSP20にてフーリエ変換による周波数解析を行うと
きの演算ポイント数が内燃機関の運転状態に応じて変更
され、複数の周波数成分におけるスペクトル強度が求め
られ、その結果にて内燃機関の運転状態が判定される。
即ち、ノックセンサ1,2で検出されるノック信号S
1,S2波形のうちゲート区間内の波形がA/D変換さ
れディジタル化され、それらのフーリエ変換による周波
数解析における演算ポイント数が内燃機関の運転状態に
応じて変更されることで、その運転状態に見合った適切
な演算ポイント数が設定され、複数の周波数成分のスペ
クトル強度が得られる。このため、内燃機関の運転状態
に見合った適切な演算ポイント数が設定された周波数解
析が実行でき、ノックの発生かノイズの重畳であるかの
特徴が周波数解析結果に的確に現れるため、内燃機関の
運転状態を正確に判定することができる。
れるノック信号S1,S2波形からゲート区間内の波形
が取込まれ、A/D変換器22にて所定のタイミング毎
にA/D変換されたA/D変換値を用いECU10内の
DSP20にてフーリエ変換による周波数解析を行うと
きの演算ポイント数が内燃機関の運転状態に応じて変更
され、複数の周波数成分におけるスペクトル強度が求め
られ、その結果にて内燃機関の運転状態が判定される。
即ち、ノックセンサ1,2で検出されるノック信号S
1,S2波形のうちゲート区間内の波形がA/D変換さ
れディジタル化され、それらのフーリエ変換による周波
数解析における演算ポイント数が内燃機関の運転状態に
応じて変更されることで、その運転状態に見合った適切
な演算ポイント数が設定され、複数の周波数成分のスペ
クトル強度が得られる。このため、内燃機関の運転状態
に見合った適切な演算ポイント数が設定された周波数解
析が実行でき、ノックの発生かノイズの重畳であるかの
特徴が周波数解析結果に的確に現れるため、内燃機関の
運転状態を正確に判定することができる。
【0039】また、本実施例の内燃機関用制御信号処理
システムは、ECU10にて達成される演算処理手段が
A/D変換値のフーリエ変換としてFFTアルゴリズム
を用いるものである。つまり、FFTアルゴリズムによ
れば、予め設定されているA/D変換値取込みのための
ゲート区間において、適切な演算ポイント数の設定によ
るA/D変換値が取込まれ、ゲート区間の終了直後にフ
ーリエ変換としてFFT演算が実行され、そのFFT演
算結果を用いノック判定処理が可能となる。このよう
に、内燃機関の運転状態に応じて適切な演算ポイント数
が設定されるため、ノック判定処理における信頼性が向
上される。
システムは、ECU10にて達成される演算処理手段が
A/D変換値のフーリエ変換としてFFTアルゴリズム
を用いるものである。つまり、FFTアルゴリズムによ
れば、予め設定されているA/D変換値取込みのための
ゲート区間において、適切な演算ポイント数の設定によ
るA/D変換値が取込まれ、ゲート区間の終了直後にフ
ーリエ変換としてFFT演算が実行され、そのFFT演
算結果を用いノック判定処理が可能となる。このよう
に、内燃機関の運転状態に応じて適切な演算ポイント数
が設定されるため、ノック判定処理における信頼性が向
上される。
【0040】そして、本実施例の内燃機関用制御信号処
理システムは、ECU10にて達成される演算処理手段
が周波数解析を行う演算ポイント数を内燃機関の機関回
転数NEに応じて変更するものである。つまり、周波数
解析のための演算ポイント数が内燃機関の機関回転数N
Eに応じて変更されることで、内燃機関の低回転時から
高回転時までの周波数解析における演算ポイントが必要
かつ最小限にでき、低回転域での制御性は勿論、高回転
域での制御性をも無理なく確保しつつ、ゲート区間全域
で連続した周波数解析が可能となり、ノック判定処理に
おける信頼性が向上される。
理システムは、ECU10にて達成される演算処理手段
が周波数解析を行う演算ポイント数を内燃機関の機関回
転数NEに応じて変更するものである。つまり、周波数
解析のための演算ポイント数が内燃機関の機関回転数N
Eに応じて変更されることで、内燃機関の低回転時から
高回転時までの周波数解析における演算ポイントが必要
かつ最小限にでき、低回転域での制御性は勿論、高回転
域での制御性をも無理なく確保しつつ、ゲート区間全域
で連続した周波数解析が可能となり、ノック判定処理に
おける信頼性が向上される。
【0041】ところで、上記実施例では、内燃機関で発
生されるノック信号波形をノックセンサ1,2にて検出
しているが、本発明を実施する場合には、これに限定さ
れるものではなく、周知の各気筒に配設された点火プラ
グを利用したイオン電流検出回路を用いてノック信号波
形を検出してもよい。
生されるノック信号波形をノックセンサ1,2にて検出
しているが、本発明を実施する場合には、これに限定さ
れるものではなく、周知の各気筒に配設された点火プラ
グを利用したイオン電流検出回路を用いてノック信号波
形を検出してもよい。
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用制御信号処理システムにおけるECUの構
成を示すブロック図である。
る内燃機関用制御信号処理システムにおけるECUの構
成を示すブロック図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用制御信号処理システムによる内燃機関の高
回転時及び低回転時における各種信号等の遷移状態を示
すタイムチャートである。
る内燃機関用制御信号処理システムによる内燃機関の高
回転時及び低回転時における各種信号等の遷移状態を示
すタイムチャートである。
【図3】 図3は図2のゲート区間とノック検出用信号
との関係を示す拡大図である。
との関係を示す拡大図である。
【図4】 図4は図3のA/D変換タイミングに応じて
格納されるRAM値を示す説明図である。
格納されるRAM値を示す説明図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用制御信号処理システムでゲート角度が一定
である場合におけるTDC間の時間とゲート時間との関
係を示す説明図である。
る内燃機関用制御信号処理システムでゲート角度が一定
である場合におけるTDC間の時間とゲート時間との関
係を示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用制御信号処理システムでゲート角度が一定
でない場合におけるTDC間の時間とゲート時間との関
係を示す説明図である。
る内燃機関用制御信号処理システムでゲート角度が一定
でない場合におけるTDC間の時間とゲート時間との関
係を示す説明図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用制御信号処理システムで使用されているE
CU内のDSPにおけるノック検出のベース制御の処理
手順を示すフローチャートである。
る内燃機関用制御信号処理システムで使用されているE
CU内のDSPにおけるノック検出のベース制御の処理
手順を示すフローチャートである。
【図8】 図8は図7のA/D変換値取込み開始の処理
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
【図9】 図9は図7のA/D変換値によるFFT周波
数解析の処理手順を示すフローチャートである。
数解析の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】 図10は図7の周波数解析結果によるノッ
ク判定の処理手順を示すフローチャートである。
ク判定の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 図11は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関用制御信号処理システムによる取扱周波
数域におけるスペクトル強度の分布例を示す説明図であ
る。
かかる内燃機関用制御信号処理システムによる取扱周波
数域におけるスペクトル強度の分布例を示す説明図であ
る。
1,2 ノックセンサ 10 ECU(電子制御ユニット) 20 DSP(ディジタルシグナルプロセッサ) 22 A/D変換器 23 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 英治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 山口 竜 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 佐藤 正宏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関で発生されるノック信号波形を
検出するノック検出手段と、 前記ノック検出手段で検出される前記ノック信号波形か
ら所定区間の波形を取込む波形取込手段と、 前記波形取込手段で取込まれた波形が所定のタイミング
毎にアナログ−ディジタル変換されたA/D変換値のフ
ーリエ変換による周波数解析を行う演算ポイント数を前
記内燃機関の運転状態に応じて変更し、複数の周波数成
分におけるスペクトル強度を求める演算処理手段と、 前記演算処理手段による周波数解析結果に基づき前記内
燃機関の運転状態を判定する運転状態判定手段とを具備
することを特徴とする内燃機関用制御信号処理システ
ム。 - 【請求項2】 前記演算処理手段は、前記A/D変換値
のフーリエ変換としてFFT(Fast Fourier Transfor
m:高速フーリエ変換)アルゴリズムを用いることを特
徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御信号処理シス
テム。 - 【請求項3】 前記演算処理手段は、前記演算ポイント
数を前記内燃機関の機関回転数に応じて変更することを
特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御信号処理シ
ステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12060898A JPH11315752A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 内燃機関用制御信号処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12060898A JPH11315752A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 内燃機関用制御信号処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11315752A true JPH11315752A (ja) | 1999-11-16 |
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ID=14790466
Family Applications (1)
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JP (1) | JPH11315752A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT501636A1 (de) * | 2005-03-31 | 2006-10-15 | Bayerische Motoren Werke Ag | Verfahren zum vermeiden von verfrühten verbrennungsereignissen bei einer brennkraftmaschine |
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WO2010090113A1 (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 本田技研工業株式会社 | 周波数成分分析装置 |
JP2016133051A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 日本特殊陶業株式会社 | ノッキング検出装置 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP12060898A patent/JPH11315752A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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