JPH11315051A - 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留装置及び蒸留方法 - Google Patents

2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留装置及び蒸留方法

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JPH11315051A
JPH11315051A JP12304198A JP12304198A JPH11315051A JP H11315051 A JPH11315051 A JP H11315051A JP 12304198 A JP12304198 A JP 12304198A JP 12304198 A JP12304198 A JP 12304198A JP H11315051 A JPH11315051 A JP H11315051A
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JP
Japan
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distillation
trimethyl
pentanediol
distillation section
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JP12304198A
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English (en)
Inventor
Shizuo Midori
静男 緑
Mitsuru Kokubu
充 国分
Yurie Asano
由吏江 浅野
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Yuka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の計装品が必要にならず、占有面積を小さ
くし、蒸留装置のコストを低くする。 【解決方法】フィードノズル41より上方に濃縮部を、
下方に回収部を備えた第1の蒸留部と、該第1の蒸留部
の上端に接続され、該上端より上方に濃縮部を、上端よ
り下方に回収部を備え、塔頂から2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールに富んだ液体を排出する
第2の蒸留部と、前記第1の蒸留部の下端に接続され、
該下端より上方に濃縮部を、下端より下方に回収部を備
え、塔底から2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールジイソブチレートに富んだ液体を排出する第
3の蒸留部と、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールモノイソブチレートに富んだ液体を排出す
るサイドカットノズル42とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の
蒸留装置及び蒸留方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、イソブチルアルデヒドの縮合反応
又は2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルのイソ酪酸エステル化反応においては、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレ
ート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレート、及び少量の不純物を含有する混
合物が生成される。そして、該混合物から2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオールイソブチレート
類、すなわち、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールモノイソブチレート及び2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートの
少なくとも一方を蒸留によって分離させる場合、複数の
蒸留塔から成る蒸留装置を使用するようにしている。
【0003】図2は従来の蒸留装置の概念図である。図
において、71は第1の蒸留塔、72は第2の蒸留塔、
73、74は凝縮器、75、76は蒸発器である。とこ
ろで、イソブチルアルデヒドの縮合反応又は2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのイソ酪酸エ
ステル化反応においては、低沸点成分としての2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、高沸点成
分としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールモノイソブチレート及び2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、並び
に少量の不純物を含有する混合物が生成される。そし
て、該混合物から2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールモノイソブチレート及び2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート
の少なくとも一方を蒸留によって分離させるに当たり、
まず、低沸点の未反応原料が蒸留等の方法によって除去
される。このとき、前記縮合反応又はイソ酪酸エステル
化反応において触媒が使用されている場合、該触媒も蒸
留等の方法によって除去される。
【0004】次に、前記低沸点の未反応原料及び触媒が
除去された混合液が、原液Mとして第1の蒸留塔71に
供給され、該第1の蒸留塔71において蒸留が行われ
る。そして、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールA及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気が塔頂か
ら取り出され、前記蒸気は凝縮器73によって凝縮さ
れ、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルA及び低沸点不純物Lに富んだ液体になり、該液体は
留出液として排出される。
【0005】一方、高沸点成分としての2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
トB及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールジイソブチレートC、並びに高沸点不純物Hに富
んだ液体が塔底から取り出され、該液体は缶出液として
排出され、第2の蒸留塔72に供給される。次に、該第
2の蒸留塔72において蒸留が行われる。そして、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソ
ブチレートCに富んだ液体及び高沸点不純物Hが塔底か
ら取り出され、該液体は缶出液として排出される。
【0006】ところで、第2の蒸留塔72の底部におい
て、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルジイソブチレートCが熱等を受けて変化して低沸点不
純物Kを発生させることがある。この場合、該低沸点不
純物Kに富んだ蒸気は、第1の蒸留塔71において除去
することができなかった低沸点不純物Nと共に塔内を上
昇して塔頂から取り出され、該蒸気は凝縮器74によっ
て凝縮され、低沸点不純物K、Nに富んだ液体になり、
該液体は留出液として排出される。
【0007】また、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオールモノイソブチレートBがサイドカット
ノズル77からサイドカット液として排出されるが、こ
のとき、前記低沸点不純物Kは2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに混
入することはない。ところで、第2の蒸留塔72から排
出された留出液は有効成分を多く含む。そこで、一般
に、該留出液を第1の蒸留塔71に還流するようにして
いる。
【0008】なお、第1、第2の蒸留塔71、72にお
ける蒸留条件は、塔頂の圧力が2.5〜15〔kPa〕
にされ、塔頂の温度が約110〜200〔℃〕にされ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の蒸留装置においては、第1、第2の蒸留塔71、7
2において加熱及び冷却をそれぞれ必要以上に繰り返す
必要があるので、凝縮器73、74、蒸発器75、7
6、図示されないポンプ等の多数の計装品が必要にな
り、占有面積が大きくなってしまうだけでなく、計装品
の使用量及び消費エネルギーが多くなるとともに、コス
トが高くなってしまう。
【0010】そこで、垂直分割型蒸留塔を使用して蒸留
を行う技術が開示されている(特開平9−299701
号公報及び特開平9−299702号公報参照)。とこ
ろが、前記垂直分割型蒸留塔においては、酢酸エチル及
びn−ブタノール等の低沸点、低粘度の化合物の蒸留例
について示されているだけで、2,2,4−トリメチル
−1,3−プロパンジオールモノイソブチレート(沸
点:248〔℃〕)又は2,2,4−トリメチル−1,
3−プロパンジオールジイソブチレート(沸点:280
〔℃〕)のような高沸点で粘性のある化合物の蒸留につ
いては示されていない。
【0011】本発明は、前記従来の蒸留装置の問題点を
解決して、多数の計装品を必要とすることなく、占有面
積を小さくすることができ、計装品の使用量及び消費エ
ネルギーを少なくし、コストを低くすることができる
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールイ
ソブチレート類の蒸留装置及び蒸留方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールイ
ソブチレート類の蒸留装置においては、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオール、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
ト及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレートを含む原液を供給するフィードノ
ズルと、該フィードノズルより上方に形成された濃縮
部、及び前記フィードノズルより下方に形成された回収
部を備えた第1の蒸留部と、該第1の蒸留部の上端に接
続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及び前記
上端より下方に形成された回収部を備え、塔頂から2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールに富ん
だ液体を排出する第2の蒸留部と、前記第1の蒸留部の
下端に接続され、該下端より上方に形成された濃縮部、
及び前記下端より下方に形成された回収部を備え、塔底
から2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルジイソブチレートに富んだ液体を排出する第3の蒸留
部と、前記第2の蒸留部の回収部と前記第3の蒸留部の
濃縮部との間に配設され、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートに富んだ
液体を排出するサイドカットノズルとを有する。
【0013】そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2
の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部
と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介し
て隣接させられる。本発明の他の2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留
装置においては、2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールモノイソブチレート及び2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート
を含む原液を供給するフィードノズルと、該フィードノ
ズルより上方に形成された濃縮部、及び前記フィードノ
ズルより下方に形成された回収部を備えた第1の蒸留部
と、該第1の蒸留部の上端に接続され、該上端より上方
に形成された濃縮部、及び前記上端より下方に形成され
た回収部を備え、塔頂から2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール及び2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートに富ん
だ液体を排出する第2の蒸留部と、前記第1の蒸留部の
下端に接続され、該下端より上方に形成された濃縮部、
及び前記下端より下方に形成された回収部を備えた第3
の蒸留部と、前記第2の蒸留部の回収部と前記第3の蒸
留部の濃縮部との間に配設され、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートに富ん
だ液体を排出するサイドカットノズルとを有する。
【0014】そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2
の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部
と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介し
て隣接させられる。本発明の2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留方法
においては、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールモノイソブチレート及び2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートを含
む原液をフィードノズルによって第1の蒸留部に供給
し、該第1の蒸留部の濃縮部、及び前記第1の蒸留部の
上端に接続された第2の蒸留部の濃縮部によって形成さ
れた2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルに富んだ液体を塔頂から排出し、前記第1の蒸留部の
回収部、及び前記第1の蒸留部の下端に接続された第3
の蒸留部の濃縮部によって形成された2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートに
富んだ液体を塔底から排出し、前記第1の蒸留部の濃縮
部に中仕切りを介して隣接させられた第2の蒸留部の回
収部と、前記第1の蒸留部の回収部に中仕切りを介して
隣接させられた前記第3の蒸留部の濃縮部との間に配設
されたサイドカットノズルから、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートに富
んだ液体を排出する。
【0015】本発明の他の2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留方法
においては、さらに、塔頂の圧力が2.5〜15〔kP
a〕にされ、塔頂の温度が100〜200〔℃〕にされ
る。本発明の更に他の2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留方法におい
ては、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレート及び2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールジイソブチレートを含む原液
をフィードノズルによって第1の蒸留部に供給し、該第
1の蒸留部の濃縮部、及び前記第1の蒸留部の上端に接
続された第2の蒸留部の濃縮部によって形成された2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール及び
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモ
ノイソブチレートに富んだ液体を塔頂から排出し、前記
第1の蒸留部の濃縮部に中仕切りを介して隣接させられ
た第2の蒸留部の回収部と、前記第1の蒸留部の回収部
に中仕切りを介して隣接させられた前記第3の蒸留部の
濃縮部との間に配設されたサイドカットノズルから、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ
イソブチレートに富んだ液体を排出する。
【0016】本発明の更に他の2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留方
法においては、さらに、塔頂の圧力が2.5〜10〔k
Pa〕にされ、塔頂の温度が130〜200〔℃〕にさ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における垂直分割型蒸留塔の概念図、
図3は本発明の第1の実施の形態における蒸留部を示す
図である。図において、10は垂直分割型蒸留塔であ
り、該垂直分割型蒸留塔10は、第1セクション11、
第2セクション12、第3セクション13、第4セクシ
ョン14、第5セクション15、第6セクション16、
第7セクション17、第8セクション18及び第9セク
ション19から成り、前記第2セクション12、第3セ
クション13、第5セクション15及び第7セクション
17はディストリビュータを構成する。
【0018】そして、前記第3セクション13、第4セ
クション14、第5セクション15及び第6セクション
16は、それぞれ平板状の中仕切り21〜24によって
第1室13A〜16Aと第2室13B〜16Bとに区分
され、互いに隣接させられる。また、前記第1室13A
〜16Aによって第1の蒸留部25が、前記第1セクシ
ョン11、第2セクション12及び第2室13B、14
Bによって第2の蒸留部26が、前記第2室15B、1
6B、第7セクション17、第8セクション18及び第
9セクション19によって第3の蒸留部27がそれぞれ
形成される。なお、前記中仕切り21〜24は、断熱材
によって形成したり、内部を真空にしたりすることによ
り断熱構造にすることができる。
【0019】この場合、第1室13Aと第2室13Bと
の間、第1室14Aと第2室14Bとの間、第1室15
Aと第2室15Bとの間、及び第1室16Aと第2室1
6Bとの間の熱伝達をそれぞれ少なくすることができる
ので、蒸留分離の効率を高くすることができる。そし
て、垂直分割型蒸留塔10のほぼ中央に前記第5セクシ
ョン15が配設され、第1室15Aにフィードノズル4
1が、第2室15Bにサイドカットノズル42がそれぞ
れ形成される。また、垂直分割型蒸留塔10の塔頂に前
記第1セクション11が配設され、該第1セクション1
1に、図示されない凝縮器に接続された蒸気出口43、
及び還流液入口44がそれぞれ形成される。さらに、垂
直分割型蒸留塔10の塔底に第9セクション19が配設
され、該第9セクション19に、缶出液出口45、及び
図示されない蒸発器と接続された蒸気入口46がそれぞ
れ形成される。
【0020】ところで、イソブチルアルデヒドの縮合反
応又は2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールのイソ酪酸エステル化反応においては、低沸点成分
としての2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールA(図2参照)、高沸点成分としての2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチ
レートB及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールジイソブチレートC、並びに少量の不純物を
含有する混合物が生成される。そして、該混合物から
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモ
ノイソブチレートB及び2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールジイソブチレートCの少なくとも
一方を蒸留によって分離させるに当たり、まず、低沸点
の未反応原料が蒸留等の方法によって除去される。この
とき、前記縮合反応又はイソ酪酸エステル化反応におい
て触媒が使用されている場合、該触媒も蒸留等の方法に
よって除去される。
【0021】次に、前記低沸点の未反応原料及び触媒が
除去された混合液が、原液Mとして前記フィードノズル
41に供給される。なお、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールAは2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートBよ
り、該2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレートBは2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールジイソブチレートCより沸点
が低い。
【0022】また、前記第1の蒸留部25内において、
前記フィードノズル41より上方に配設された第1室1
4Aによって濃縮部AR11が、フィードノズル41よ
り下方に配設された第1室16Aによって回収部AR1
2がそれぞれ形成される。そして、前記第2の蒸留部2
6内において、前記第1の蒸留部25の上端に接続さ
れ、該上端より上方に配設された第1セクション11に
よって濃縮部AR13が、前記第1の蒸留部25の上端
より下方において、前記濃縮部AR11と隣接させて配
設された第2室14Bによって回収部AR14がそれぞ
れ形成される。さらに、前記第3の蒸留部27内におい
て、前記第1の蒸留部25の下端に接続され、該下端よ
り上方において、前記回収部AR12と隣接させて配設
された第2室16Bによって濃縮部AR15が、前記第
1の蒸留部25の下端より下方に配設された第8セクシ
ョン18によって回収部AR16がそれぞれ形成され
る。
【0023】このようにして、第1の蒸留部25の上端
が第2の蒸留部26の中央に、第1の蒸留部25の下端
が第3の蒸留部27の中央にそれぞれ接続される。そし
て、前記回収部AR12においては、フィードノズル4
1から供給された原液Mが下方に移動し、上方になるに
従って2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールA、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールモノイソブチレートB及び低沸点不純物Lに富ん
だ蒸気を、下方になるに従って2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ
イソブチレートC及び高沸点不純物Hに富んだ液体をそ
れぞれ発生させ、第1の蒸留部25の下端から第3の蒸
留部27に2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールモノイソブチレートB、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートC及び
高沸点不純物Hに富んだ液体が供給される。
【0024】さらに、該2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールモノイソブチレートB、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチ
レートC及び高沸点不純物Hに富んだ液体は、第3の蒸
留部27内において加熱されて2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ
イソブチレートC及び高沸点不純物Hに富んだ蒸気にな
り、該2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレートB、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールジイソブチレートC及び高沸
点不純物Hに富んだ蒸気は、前記回収部AR12内を上
昇する間に、原液Mと接触し、該原液Mから2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオールA、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブ
チレートB及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気を発生させ
る。
【0025】続いて、前記2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB及び
低沸点不純物Lに富んだ蒸気は、濃縮部AR11内を上
昇し、前記第1の蒸留部25の上端から第2の蒸留部2
6に供給される。さらに、前記2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB及
び低沸点不純物Lに富んだ蒸気は、第2の蒸留部26内
において冷却されて凝縮され、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB及
び低沸点不純物Lに富んだ液体になる。
【0026】そして、該2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB及び低
沸点不純物Lに富んだ液体の一部は濃縮部AR11に還
流され、該濃縮部AR11内を上昇する2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールA、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレ
ートB及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気と接触させられ
る。
【0027】このようにして、第1の蒸留部25の上端
から第2の蒸留部26に2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB及び低
沸点不純物Lに富んだ蒸気を供給することができる。と
ころで、垂直分割型蒸留塔10の塔頂には蒸気出口43
が、塔底には缶出液出口45がそれぞれ形成される。そ
して、前記回収部AR16においては、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
トB、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレートC及び高沸点不純物Hに富んだ液
体が下方に移動し、上方になるに従って2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
トBに富んだ蒸気を、下方になるに従って2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレー
トC及び高沸点不純物Hに富んだ液体をそれぞれ発生さ
せる。したがって、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物
Hに富んだ液体は缶出液出口45から排出される。
【0028】また、前記第9セクション19には蒸気入
口46が形成される。そして、前記缶出液出口45から
排出された2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物Hに富ん
だ液体の一部は図示されない蒸発器に送られ、該蒸発器
によって加熱されて2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物
Hに富んだ蒸気になる。該2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールジイソブチレートC及び高沸
点不純物Hに富んだ蒸気は、蒸気入口46から第9セク
ション19に供給され、該第9セクション19内及び前
記回収部AR16内を上昇する間に、2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート
B、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルジイソブチレートC及び高沸点不純物Hに富んだ液体
と接触し、該2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールモノイソブチレートB、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートC及
び高沸点不純物Hに富んだ液体から2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB
に富んだ蒸気を発生させる。
【0029】続いて、該2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに富んだ蒸
気の一部は、濃縮部AR15内を上昇し、第3の蒸留部
27の上端において第2の蒸留部26からの2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチ
レートBに富んだ液体と接触して2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに
富んだ液体になる。このようにして、第3の蒸留部27
の上端において得られた2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに富んだ液
体は、サイドカットノズル42にサイドカット液として
排出される。
【0030】一方、前記第2の蒸留部26の回収部AR
14においては、2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールA、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオールモノイソブチレートB及び低沸点不純
物Lに富んだ液体が下方に移動し、上方になるに従って
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールA
及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気を、下方になるに従っ
て2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
モノイソブチレートBに富んだ液体をそれぞれ発生させ
る。このようにして、前記第2の蒸留部26の下端にお
いて2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルモノイソブチレートBに富んだ液体が得られる。
【0031】続いて、前記2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールA及び低沸点不純物Lに富ん
だ蒸気は、濃縮部AR13内を上昇して前記蒸気出口4
3から排出され、前記凝縮器に送られ、該凝縮器によっ
て凝縮され、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールA及び低沸点不純物Lに富んだ液体になる。
ところで、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールAの蒸留分離の効率を高くするために、前記
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールA
及び低沸点不純物Lに富んだ液体を、還流液入口44か
ら濃縮部AR13に還流し、該濃縮部AR13内を上昇
する2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルA、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレートB及び低沸点不純物Lに富んだ
蒸気と接触させるようにしている。
【0032】このようにして、前記第2の蒸留部26に
よって2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールA、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールモノイソブチレートB及び低沸点不純物Lに富ん
だ液体が、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールA及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気と2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブ
チレートBに富んだ液体とに分離させられ、2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオールA及び低沸点
不純物Lに富んだ蒸気は前記凝縮器によって凝縮され、
留出液として排出される。また、前記第3の蒸留部27
によって2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールモノイソブチレートB、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートC及び高
沸点不純物Hに富んだ液体が、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに富
んだ液体と2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物Hに富ん
だ液体とに分離させられ、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに富ん
だ液体がサイドカットノズル42からサイドカット液と
して排出され、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物Hに
富んだ液体が缶出液出口45から排出される。
【0033】なお、前記各濃縮部AR11、AR13、
AR15及び各回収部AR12、AR14、AR16
は、一つの節から成る充填(てん)物によって形成され
るようになっているが、蒸留分離しようとする各成分間
の比揮発度によって、蒸留分離に必要な理論段数を確保
するため、使用される充填物の特性に対応させ、複数の
節から成る充填物によって形成することもできる。ま
た、各節間にディストリビュータを配設することもでき
る。さらに、各濃縮部AR11、AR13、AR15及
び各回収部AR12、AR14、AR16を必要な枚数
のトレイによって形成することもできる。また、フィー
ドノズル41及びサイドカットノズル42は必ずしも同
じ高さに配置する必要はない。
【0034】このようにして、複数の蒸留塔を使用する
ことなく、複数の成分から成る原液Mを各成分に分離さ
せることができる。また、複数の蒸留塔において加熱及
び冷却をそれぞれ繰り返す必要がないので、凝縮器、蒸
発器、図示されないポンプ等の多数の計装品を配設する
必要がなくなる。したがって、占有面積を小さくするこ
とができるだけでなく、ユーティリティの使用量及び消
費エネルギーを少なくすることができ、蒸留装置のコス
トを低くすることができる。
【0035】なお、本実施の形態において、垂直分割型
蒸留塔10内が平板状の仕切板21〜24によって区分
されているが、垂直分割型蒸留塔10内を円筒状の仕切
り板によって区分することもできる。前記垂直分割型蒸
留塔10は、全体として約30〜100段の理論段数を
有し、第4セクション14及び第6セクション16にそ
れぞれ5〜30段程度を当てるようにするのが好まし
い。なお、各段を、トレイ、充填物、トレイと充填物と
の組合せ等のいずれによって形成することもできる。
【0036】また、前記垂直分割型蒸留塔10における
蒸留条件は、塔頂の圧力が比較的低くされ、2.5〜1
5〔kPa〕の範囲に設定される。塔頂の圧力が前記範
囲より大きくなると、蒸発器において伝熱面積を増加さ
せたり、加熱量を多くしたりする必要が生じる。一方、
塔頂の圧力が前記範囲より小さくなると、凝縮器におい
て伝熱面積を増加させる必要が生じる。
【0037】次に、前記垂直分割型蒸留塔10を使用し
た蒸留システムについて説明する。図4は本発明の第1
の実施の形態における蒸留システムを示す図である。原
液Mから2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールモノイソブチレートBを蒸留分離させる場合、原
液Mが垂直分割型蒸留塔10に供給されると、前述され
たように、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールA及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気が蒸気出口
43からラインL1に排出され、前記2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールA及び低沸点不純物
Lに富んだ蒸気は凝縮器51によって冷却されて凝縮さ
れ、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルA及び低沸点不純物Lに富んだ液体になり、該2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールA及び
低沸点不純物Lに富んだ液体はタンク52に収容された
後、ポンプ53によって留出液としてラインL2に排出
される。そして、前記タンク52に収容された液体の一
部は還流液入口44を介して濃縮部AR13(図3)に
還流される。
【0038】また、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物
Hに富んだ液体が、塔底の缶出液出口45からラインL
3に排出され、ポンプ55によって缶出液としてライン
L4に排出される。そして、前記ラインL3に排出され
た液体の一部は蒸発器56によって蒸発させられ、蒸気
入口46を介して回収部AR16に供給される。
【0039】さらに、2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオールモノイソブチレートBに富んだ液体
はサイドカットノズルノズル42からラインL5に排出
され、ポンプ54によってサイドカット液としてライン
L6に排出される。第1の実施の形態において、前記垂
直分割型蒸留塔10、凝縮器51、タンク52、ポンプ
53〜55及び蒸発器56によって蒸留装置が構成され
る。
【0040】この場合、前記垂直分割型蒸留塔10にお
ける蒸留条件は、塔頂の圧力が比較的低くされ、2.5
〜15〔kPa〕の範囲に設定される。また、温度につ
いては、塔頂における2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオールA及び低沸点不純物Lの濃縮度合
い、塔底における2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールジイソブチレートC及び高沸点不純物H
の濃縮度合いによって異なるが、約100〜200
〔℃〕にするのが好ましい。そして、塔頂における還流
比は5〜30程度にするのが好ましい。
【0041】また、第2セクション12から第3セクシ
ョン13の第1室13A及び第2室13Bに対して液体
の分配が行われ、このときの分配比率は、第1室13A
側と第2室13B側とが4対6から2対8にされ、サイ
ドカットノズル42から2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールモノイソブチレートBに富んだ液
体が排出される分だけ第2室13B側への分配量が多く
される。なお、前記還流比及び分配比率は、原液Mの組
成、垂直分割型蒸留塔10の理論段数等の蒸留条件によ
って変更される。
【0042】次に、原液Mから2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートCを蒸留
分離させる本発明の第2の実施の形態について説明す
る。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものに
ついては、同じ符号を付与することによってその説明を
省略する。図5は本発明の第2の実施の形態における蒸
留システムを示す図である。
【0043】この場合、原液Mから2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートCを
蒸留分離させる場合、原液Mが垂直分割型蒸留塔10に
供給されると、前述されたように、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート
B及び低沸点不純物Lに富んだ蒸気が蒸気出口43から
ラインL1に排出され、前記蒸気が凝縮器51によって
冷却されて凝縮され、2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールモノイソブチレートB及び低沸点
不純物Lに富んだ液体になり、該2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールA、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートB
及び低沸点不純物Lに富んだ液体は、タンク52に収容
された後、ポンプ53によって留出液としてラインL2
に排出される。そして、前記タンク52に収容された液
体の一部は還流液入口44を介して濃縮部AR13(図
3)に還流される。
【0044】また、高沸点不純物Hに富んだ液体が、塔
底の缶出液出口45からラインL3に排出され、ポンプ
55によって缶出液としてラインL4に排出される。そ
して、前記ラインL3に排出された液体の一部は蒸発器
56によって蒸発させられ、蒸気入口46を介して回収
部AR16に供給される。さらに、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートCに
富んだ液体はサイドカットノズル42からラインL5に
排出され、ポンプ54によってサイドカット液としてラ
インL6に排出される。
【0045】第2の実施の形態において、前記垂直分割
型蒸留塔10、凝縮器51、タンク52、ポンプ53〜
55及び蒸発器56によって蒸留装置が構成される。こ
の場合、前記垂直分割型蒸留塔10における蒸留条件
は、塔頂の圧力が比較的低くされ、2.5〜10〔kP
a〕の範囲に設定される。また、温度については、塔頂
における2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールA、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールモノイソブチレートB及び低沸点不純物Lの濃
縮度合い、塔底における高沸点不純物Hの濃縮度合いに
よって異なるが、約130〜200〔℃〕にするのが好
ましい。そして、塔頂における還流比は2〜30程度に
するのが好ましい。
【0046】さらに、塔頂において蒸留の効率を高める
ために、還流液と塔頂との温度差を少なくすることが好
ましい。また、第2セクション12から第3セクション
13の第1室13A及び第2室13Bに対して液体の分
配が行われ、この分配比率は第1室13A側と第2室1
3B側とが4対6から2対8にされ、サイドカットノズ
ル42から2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールジイソブチレートCに富んだ液体が排出される
分だけ第2室13B側への分配量が多くされる。なお、
前記還流比及び分配比率は、原液Mの組成、垂直分割型
蒸留塔10の理論段数等の蒸留条件によって変更され
る。
【0047】
【実施例】図6は本発明の第1の実施例における蒸留条
件を示す図、図7は本発明の第2の実施例における蒸留
条件を示す図である。 〔実施例1〕図4に示される蒸留システムを使用して
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモ
ノイソブチレートBを蒸留分離させた。垂直分割型蒸留
塔10(図1)としてパイロットスケールの充填塔が使
用され、垂直分割型蒸留塔10の本体としては、内径が
158.4〔mm〕のSUS304 6B(太さ)、s
ch10S(耐圧)を使用し、充填物エレメントとして
はMetal gauze packing、Type
CY(住友重機械工業株式会社製)を使用した。ま
た、充填物は4節から成り、第1セクション11、第4
セクション14の第1室14A及び第2室14B、第6
セクション16の第1室16A及び第2室16B、並び
に第8セクション18の充填高さをそれぞれ954〔m
m〕とし、1節当たりの理論段数を9段相当とした。
【0048】そして、第2セクション12から第3セク
ション13の第1室13A及び第2室13Bに対する液
体の分配比率を3対7とした。その他の蒸留条件は図6
に示すとおりである。 〔実施例2〕図4に示される蒸留システムを使用して
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ
イソブチレートCを蒸留分離させた。垂直分割型蒸留塔
10(図1)としてパイロットスケールの充填塔が使用
され、垂直分割型蒸留塔10の本体としては、内径が1
58.4〔mm〕のSUS304 6B(太さ)、sc
h10S(耐圧)を使用し、充填物エレメントとしては
Metal gauzepacking、Type C
Y(住友重機械工業株式会社製)を使用した。また、充
填物は4節から成り、第1セクション11、第4セクシ
ョン14の第1室14A及び第2室14B、第6セクシ
ョン16の第1室16A及び第2室16B、並びに第8
セクション18の充填高さがそれぞれ954〔mm〕と
し、1節当たりの理論段数を9段相当とした。
【0049】そして、第2セクション12から第3セク
ション13の第1室13A及び第2室13Bに対する液
体の分配比率を3対7とした。その他の蒸留条件は図7
に示すとおりである。 〔比較例1〕図2に示される蒸留システムを使用して
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモ
ノイソブチレートBを蒸留分離させた。第1、第2の蒸
留塔71(図2参照)、72としてコマーシャルスケー
ルの充填塔を使用した。そして、第1の蒸留塔71とし
ては、実段数が28段のバルブトレイの棚段塔を使用
し、内径を1200〔mm〕とし、原液Mが供給される
位置を塔頂から実段数で15段目とした。また、第2の
蒸留塔72としては、内径が850〔mm〕のSUS3
04 6B(太さ)、sch10S(耐圧)を使用し、
充填物エレメントとしてはMellapak 250Y
(住友重機械工業株式会社製)を使用した。そして、充
填高さは、上から第1節目を3870〔mm〕とし、第
2節目及び第3節目をそれぞれ3010〔mm〕とし、
総理論段数を約20段とした。また、原液Mが供給され
る位置を第2節目と第3節目との間に、サイドカットノ
ズル77が形成される位置を第1節目と第2節目との間
にした。
【0050】そして、第2の蒸留塔72から排出された
低沸点不純物K、Nを第1の蒸留塔71に還流した。そ
の他の蒸留条件は図6に示すとおりである。 〔比較例2〕図2に示される蒸留システムを使用して
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ
イソブチレートCを蒸留分離させた。第1、第2の蒸留
塔71(図2参照)、72としてコマーシャルスケール
の充填塔を使用した。そして、第1の蒸留塔71におい
て、内径を750〔mm〕とし、充填物エレメントとし
てMellapak 250Y(住友重機械工業株式会
社製)を使用した。また、充填高さは、上から第1節目
を3440〔mm〕とし、第2節目及び第3節目をそれ
ぞれ3225〔mm〕とし、総理論段数を約20段とし
た。また、原液Mが供給される位置を第1節目と第2節
目との間にした。
【0051】第2の蒸留塔72において、内径を100
0〔mm〕とし、充填物エレメントとしてMellap
ak 250Y(住友重機械工業株式会社製)を使用し
た。充填高さは、上から第1節目を4300〔mm〕と
し、第2節目及び第3節目をそれぞれ3440〔mm〕
とし、総理論段数を約26段とした。また、原液Mが供
給される位置を第2節目と第3節目との間に、サイドカ
ットノズル77が形成される位置を、第1節目と第2節
目との間にした。
【0052】そして、第2の蒸留塔72から排出された
低沸点不純物K、Nを第1の蒸留塔71に還流した。そ
の他の蒸留条件は図7に示すとおりである。実施例1と
比較例1とを比較した結果、実施例1において原液Mか
ら2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
モノイソブチレートBを分離させると、比較例1と同様
の純度の2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールモノイソブチレートBを得ることができた。ま
た、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルモノイソブチレートBの単位量当たりの蒸気を発生さ
せるのに必要な熱負荷は、実施例1と比較例1とでほぼ
等しいが、実施例1においては、比較例1より計装品を
少なくすることができる。
【0053】そして、実施例2と比較例2とを比較した
結果、実施例2において原液Mから2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートCを
分離させると、比較例2と同様の純度の2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート
Cを得ることができた。また、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートCの単位
量当たりの蒸気を発生させるのに必要な熱負荷は実施例
2と比較例2とでほぼ等しいが、実施例2においては、
比較例2より計装品を少なくすることができる。
【0054】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールイソブチレート類の蒸留装置においては、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブ
チレート及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールジイソブチレートを含む原液を供給するフィ
ードノズルと、該フィードノズルより上方に形成された
濃縮部、及び前記フィードノズルより下方に形成された
回収部を備えた第1の蒸留部と、該第1の蒸留部の上端
に接続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及び
前記上端より下方に形成された回収部を備え、塔頂から
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールに
富んだ液体を排出する第2の蒸留部と、前記第1の蒸留
部の下端に接続され、該下端より上方に形成された濃縮
部、及び前記下端より下方に形成された回収部を備え、
塔底から2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オールジイソブチレートに富んだ液体を排出する第3の
蒸留部と、前記第2の蒸留部の回収部と前記第3の蒸留
部の濃縮部との間に配設され、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレートに富ん
だ液体を排出するサイドカットノズルとを有する。
【0056】そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2
の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部
と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介し
て隣接させられる。この場合、原液から2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
トを蒸留分離させるために、各第1〜第3の蒸留部にお
いて加熱及び冷却がそれぞれ必要以上に繰り返されない
ので、計装品の使用量が少なくなり、消費エネルギーを
少なくすることができるとともに、蒸留装置のコストを
低くすることができる。
【0057】また、第1〜第3の蒸留部を一体に形成す
ることができるので、蒸留装置のコストを低くすること
ができる。そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2の
蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部と
第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介して
隣接させられるので、充填物エレメントを製造するのが
容易になり、蒸留装置のコストを低くすることができ
る。
【0058】本発明の他の2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留装置
においては、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオールモノイソブチレート及び2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートを含
む原液を供給するフィードノズルと、該フィードノズル
より上方に形成された濃縮部、及び前記フィードノズル
より下方に形成された回収部を備えた第1の蒸留部と、
該第1の蒸留部の上端に接続され、該上端より上方に形
成された濃縮部、及び前記上端より下方に形成された回
収部を備え、塔頂から2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオールモノイソブチレートに富んだ液体
を排出する第2の蒸留部と、前記第1の蒸留部の下端に
接続され、該下端より上方に形成された濃縮部、及び前
記下端より下方に形成された回収部を備えた第3の蒸留
部と、前記第2の蒸留部の回収部と前記第3の蒸留部の
濃縮部との間に配設され、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールジイソブチレートに富んだ液
体を排出するサイドカットノズルとを有する。
【0059】そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2
の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部
と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介し
て隣接させられる。この場合、原液から2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート
を蒸留分離させるために、各第1〜第3の蒸留部におい
て加熱及び冷却がそれぞれ必要以上に繰り返されないの
で、計装品の使用量が少なくなり、消費エネルギーを少
なくすることができるとともに、蒸留装置のコストを低
くすることができる。
【0060】また、第1〜第3の蒸留部を一体に形成す
ることができるので、蒸留装置のコストを低くすること
ができる。そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2の
蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部と
第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介して
隣接させられるので、充填物エレメントを製造するのが
容易になり、蒸留装置のコストを低くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における垂直分割型
蒸留塔の概念図である。
【図2】従来の蒸留装置の概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における蒸留部を示
す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における蒸留システ
ムを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における蒸留システ
ムを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例における蒸留条件を示す
図である。
【図7】本発明の第2の実施例における蒸留条件を示す
図である。
【符号の説明】
10 垂直分割型蒸留塔 21〜24 中仕切り 25 第1の蒸留部 26 第2の蒸留部 27 第3の蒸留部 41 フィードノズル 42 サイドカットノズル 51 凝縮器 52 タンク 53〜55 ポンプ 56 蒸発器 A 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ール AR11、AR13、AR15 濃縮部 AR12、AR14、AR16 回収部 B 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールモノイソブチレート C 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ールジイソブチレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオールモノイソブチレート及び2,2,4
    −トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレ
    ートを含む原液を供給するフィードノズルと、(b)該
    フィードノズルより上方に形成された濃縮部、及び前記
    フィードノズルより下方に形成された回収部を備えた第
    1の蒸留部と、(c)該第1の蒸留部の上端に接続さ
    れ、該上端より上方に形成された濃縮部、及び前記上端
    より下方に形成された回収部を備え、塔頂から2,2,
    4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールに富んだ液
    体を排出する第2の蒸留部と、(d)前記第1の蒸留部
    の下端に接続され、該下端より上方に形成された濃縮
    部、及び前記下端より下方に形成された回収部を備え、
    塔底から2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
    オールジイソブチレートに富んだ液体を排出する第3の
    蒸留部と、(e)前記第2の蒸留部の回収部と前記第3
    の蒸留部の濃縮部との間に配設され、2,2,4−トリ
    メチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート
    に富んだ液体を排出するサイドカットノズルとを有する
    とともに、(f)前記第1の蒸留部の濃縮部と第2の蒸
    留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部と第
    3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介して隣
    接させられることを特徴とする2,2,4−トリメチル
    −1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留装
    置。
  2. 【請求項2】 (a)2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオールモノイソブチレート及び2,2,4
    −トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレ
    ートを含む原液を供給するフィードノズルと、(b)該
    フィードノズルより上方に形成された濃縮部、及び前記
    フィードノズルより下方に形成された回収部を備えた第
    1の蒸留部と、(c)該第1の蒸留部の上端に接続さ
    れ、該上端より上方に形成された濃縮部、及び前記上端
    より下方に形成された回収部を備え、塔頂から2,2,
    4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール及び2,
    2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイ
    ソブチレートに富んだ液体を排出する第2の蒸留部と、
    (d)前記第1の蒸留部の下端に接続され、該下端より
    上方に形成された濃縮部、及び前記下端より下方に形成
    された回収部を備えた第3の蒸留部と、(e)前記第2
    の蒸留部の回収部と前記第3の蒸留部の濃縮部との間に
    配設され、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
    ジオールジイソブチレートに富んだ液体を排出するサイ
    ドカットノズルとを有するとともに、(f)前記第1の
    蒸留部の濃縮部と第2の蒸留部の回収部とが、及び前記
    第1の蒸留部の回収部と第3の蒸留部の濃縮部とが、い
    ずれも中仕切りを介して隣接させられることを特徴とす
    る2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
    イソブチレート類の蒸留装置。
  3. 【請求項3】 (a)2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオールモノイソブチレート及び2,2,4
    −トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレ
    ートを含む原液をフィードノズルによって第1の蒸留部
    に供給し、(b)該第1の蒸留部の濃縮部、及び前記第
    1の蒸留部の上端に接続された第2の蒸留部の濃縮部に
    よって形成された2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
    ンタンジオールに富んだ液体を塔頂から排出し、(c)
    前記第1の蒸留部の回収部、及び前記第1の蒸留部の下
    端に接続された第3の蒸留部の濃縮部によって形成され
    た2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
    ジイソブチレートに富んだ液体を塔底から排出し、
    (d)前記第1の蒸留部の濃縮部に中仕切りを介して隣
    接させられた第2の蒸留部の回収部と、前記第1の蒸留
    部の回収部に中仕切りを介して隣接させられた前記第3
    の蒸留部の濃縮部との間に配設されたサイドカットノズ
    ルから、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
    オールモノイソブチレートに富んだ液体を排出すること
    を特徴とする2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
    ンジオールイソブチレート類の蒸留方法。
  4. 【請求項4】 塔頂の圧力が2.5〜15〔kPa〕に
    され、塔頂の温度が100〜200〔℃〕にされる請求
    項3に記載の2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
    ンジオールイソブチレート類の蒸留方法。
  5. 【請求項5】 (a)2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3
    −ペンタンジオールモノイソブチレート及び2,2,4
    −トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレ
    ートを含む原液をフィードノズルによって第1の蒸留部
    に供給し、(b)該第1の蒸留部の濃縮部、及び前記第
    1の蒸留部の上端に接続された第2の蒸留部の濃縮部に
    よって形成された2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
    ンタンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−
    ペンタンジオールモノイソブチレートに富んだ液体を塔
    頂から排出し、(c)前記第1の蒸留部の濃縮部に中仕
    切りを介して隣接させられた第2の蒸留部の回収部と、
    前記第1の蒸留部の回収部に中仕切りを介して隣接させ
    られた前記第3の蒸留部の濃縮部との間に配設されたサ
    イドカットノズルから、2,2,4−トリメチル−1,
    3−ペンタンジオールジイソブチレートに富んだ液体を
    排出することを特徴とする2,2,4−トリメチル−
    1,3−ペンタンジオールイソブチレート類の蒸留方
    法。
  6. 【請求項6】 塔頂の圧力が2.5〜10〔kPa〕に
    され、塔頂の温度が130〜200〔℃〕にされる請求
    項5に記載の2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
    ンジオールイソブチレート類の蒸留方法。
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