JP2002338511A - プロピレングリコールモノアルキルエーテルの蒸留装置及び蒸留方法 - Google Patents

プロピレングリコールモノアルキルエーテルの蒸留装置及び蒸留方法

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JP2002338511A
JP2002338511A JP2001146413A JP2001146413A JP2002338511A JP 2002338511 A JP2002338511 A JP 2002338511A JP 2001146413 A JP2001146413 A JP 2001146413A JP 2001146413 A JP2001146413 A JP 2001146413A JP 2002338511 A JP2002338511 A JP 2002338511A
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Japan
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distillation
propylene glycol
monoalkyl ether
glycol monoalkyl
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JP2001146413A
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Shizuo Midori
静男 緑
Mitsuru Kokubu
充 国分
Yurie Okuma
由吏江 大熊
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Yuka Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/141Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column where at least one distillation column contains at least one dividing wall

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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】消費エネルギーが少ない、高純度のプロピレン
グリコールモノアルキルエーテルの蒸留装置を提供する
ことにある。 【解決手段】原液を供給するためのフィードノズル41
と、第1の蒸留部25と、第1の蒸留部25の上端に接
続され、塔頂において低沸点物に富んだ液体が排出され
る第2の蒸留部26と、第1の蒸留部25の下端に接続
され、塔底において高沸点物に富んだ液体が排出される
第3の蒸留部27と、第2の蒸留部26と第3の蒸留部
27との間に形成され、プロピレングリコールモノアル
キルエーテルに富んだ液体を排出するサイドカットノズ
ル42とを有する。そして、第1の蒸留部25の濃縮部
AR1と第2の蒸留部26の回収部AR4とが、及び第
1の蒸留部25の回収部AR2と第3の蒸留部27の濃
縮部AR5とが、いずれも中仕切り22を介して隣接さ
せられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルの蒸留装置及び蒸留方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルは、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール等のアルコール類とプロピレンオキシドとの付加反
応によって合成されるが、該付加反応が行われた後の反
応液には、過剰に使用されたアルコール類、付加反応に
おいて生成される副生成物、プロピレングリコールモノ
アルキルエーテルの異性体等の不純物が存在する。
【0003】このように、前記付加反応においては各種
の不純物を含有する混合物が反応液として生成されるこ
とになるので、一塔式の蒸留装置を使用して前記反応液
を蒸留してプロピレングリコールモノアルキルエーテル
を製品として精製するのは困難である。
【0004】そこで、複数の、例えば、二つの蒸留塔を
備えた二塔式の蒸留装置によってプロピレングリコール
モノアルキルエーテルを製品として精製することが考え
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の蒸留装置においては、二つの蒸留塔が配設されるの
で、各蒸留塔において加熱及び冷却をそれぞれ繰り返す
必要があり、蒸発器、凝縮器、ポンプ等の多数の計装品
を配設する必要があるだけでなく、消費されるエネルギ
ーが多くなってしまい、プロピレングリコールモノアル
キルエーテルの蒸留にかかるコストが高くなってしま
う。
【0006】本発明は、前記従来の蒸留装置の問題点を
解決して、プロピレングリコールモノアルキルエーテル
を製品として精製することができ、多数の計装品を配設
する必要がなく、消費されるエネルギーを少なくするこ
とができ、コストを低くすることができるプロピレング
リコールモノアルキルエーテルの蒸留装置及び蒸留方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルの蒸留装置
は、プロピレングリコールモノアルキルエーテル及びそ
の異性体を含有する原液を供給するためのフィードノズ
ルと、該フィードノズルより上方に形成された濃縮部、
及び前記フィードノズルより下方に形成された回収部を
備えた第1の蒸留部と、該第1の蒸留部の上端に接続さ
れ、該上端より上方に形成された濃縮部、及び前記上端
より下方に形成された回収部を備え、塔頂において低沸
点物に富んだ液体が排出される第2の蒸留部と、前記第
1の蒸留部の下端に接続され、該下端より上方に形成さ
れた濃縮部、及び前記下端より下方に形成された回収部
を備え、塔底において高沸点物に富んだ液体が排出され
る第3の蒸留部と、前記第2の蒸留部の回収部と前記第
3の蒸留部の濃縮部との間に形成され、プロピレングリ
コールモノアルキルエーテルに富んだ液体を排出するサ
イドカットノズルとを有する。
【0008】そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2
の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部
と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介し
て隣接させられる。
【0009】本発明の他のプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルの蒸留装置においては、さらに、塔頂の
圧力が5〜200〔kPa〕にされ、塔頂の温度が60
〜180〔℃〕にされる。
【0010】本発明のプロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルの蒸留方法においては、プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテル及びその異性体を含有する原液
をフィードノズルを介して第1の蒸留部に供給し、該第
1の蒸留部の濃縮部、及び前記第1の蒸留部の上端に接
続された第2の蒸留部の濃縮部において形成された低沸
点物に富んだ液体を塔頂において排出し、前記第1の蒸
留部の回収部、及び前記第1の蒸留部の下端に接続され
た第3の蒸留部の回収部において形成された高沸点物に
富んだ液体を塔底において排出し、前記第1の蒸留部の
濃縮部に中仕切りを介して隣接させられた第2の蒸留部
の回収部と、前記第1の蒸留部の回収部に中仕切りを介
して隣接させられた前記第3の蒸留部の濃縮部との間に
配設されたサイドカットノズルから、プロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルに富んだ液体を排出する。
【0011】本発明の他のプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルの蒸留方法においては、さらに、塔頂の
圧力が5〜200〔kPa〕にされ、塔頂の温度が60
〜180〔℃〕にされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】この場合、アルコール類とプロピレンオキ
シドとの付加反応によって合成されるプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルを製品として精製するための
蒸留装置及び蒸留方法について説明する。ここで、アル
コール類としては、例えば、炭素数が1〜8の直鎖状又
は分枝状のメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノール、ヘ
プタノール、オクタノール等が使用される。そして、プ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルのアルキル部
分としては、炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル等がある。
【0014】図1は本発明の実施の形態における垂直分
割型蒸留塔の概念図、図2は本発明の実施の形態におけ
る蒸留装置を示す図である。
【0015】図において、10は垂直分割型蒸留塔であ
り、該垂直分割型蒸留塔10は、第1セクション11、
第2セクション12、第3セクション13、第4セクシ
ョン14、第5セクション15、第6セクション16、
第7セクション17、第8セクション18、第9セクシ
ョン19及び第10セクション20から成り、前記第1
セクション11、第3セクション13、第4セクション
14、第6セクション16及び第8セクション18には
ディストリビュータが配設される。
【0016】そして、前記垂直分割型蒸留塔10の塔本
体10aは、前記第4セクション14、第5セクション
15、第6セクション16及び第7セクション17にわ
たって延びる平板状の中仕切り22によって、第1室1
4A〜17Aと第2室14B〜17Bとに区分され、第
1室14A〜17Aと第2室14B〜17Bとは互いに
隣接させられる。また、前記第1室14A〜17Aによ
って第1の蒸留部25が、前記第1セクション11、第
2セクション12、第3セクション13及び第2室14
B、15Bによって第2の蒸留部26が、前記第2室1
6B、17B、第8セクション18、第9セクション1
9及び第10セクション20によって第3の蒸留部27
がそれぞれ形成される。
【0017】なお、前記中仕切り22を、断熱材によっ
て形成したり、中空構造にし、かつ、内部を真空にした
りして、断熱構造にすることもできる。この場合、第1
室14A〜17Aと第2室14B〜17Bとの間の熱伝
達を少なくすることができるので、蒸留の効率を高くす
ることができる。そして、垂直分割型蒸留塔10の高さ
方向におけるほぼ中央に、前記第6セクション16が配
設され、第1室16Aにフィードノズル41が、第2室
16Bにサイドカットノズル42が形成される。また、
垂直分割型蒸留塔10の塔頂に前記第1セクション11
が配設され、該第1セクション11に、凝縮器51に接
続させて蒸気出口43及び還流液入口44がそれぞれ形
成される。さらに、垂直分割型蒸留塔10の塔底に第1
0セクション20が配設され、該第10セクション20
に、缶出液出口45、及び蒸発器56から供給された蒸
気のための蒸気入口46がそれぞれ形成される。
【0018】なお、前記垂直分割型蒸留塔10、凝縮器
51、蒸発器56等によって蒸留装置が構成される。ま
た、前記蒸気出口43及び凝縮器51によって第1の排
出手段が、サイドカットノズル42によって第2の排出
手段が、缶出液出口45によって第3の排出手段がそれ
ぞれ構成される。また、本実施の形態において、凝縮器
51は、塔本体10a外に配設されるが、塔本体10a
内の第1セクション11に配設することもできる。
【0019】ところで、アルコール類とプロピレンオキ
シドとの付加反応によってプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルを合成する場合、前記付加反応が行われ
た後の反応液には、過剰に使用されたアルコール類のほ
かに、プロピレンオキシドに由来する副生成物が低沸点
物として、プロピレンオキシドにおけるオキシラン環の
開裂位置の違いによって生成される異性体、及びジプロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルが高沸点物とし
て存在する。このように、前記付加反応においては、低
沸点物及び高沸点物を不純物として含有する混合物が反
応液として生成される。
【0020】なお、前記異性体としては、例えば、前記
アルコール類としてメタノールが使用される場合、主成
分であるプロピレングリコールモノメチルエーテル(1
−メトキシ−2−プロパノ―ル)の異性体として2−メ
トキシ−1−プロパノ―ルが高沸点物として存在する。
該2−メトキシ−1−プロパノ―ルの沸点は、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルの沸点より約10
〔℃〕高い。
【0021】そして、プロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルを製品として精製する場合、前記蒸留装置に
供給される原液として、前記反応液をそのまま使用して
もよいが、反応液からアルコール類及びジプロピレング
リコールモノアルキルエーテルを除去した混合物を使用
することもできる。反応液からのアルコール類及びジプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルの除去は、蒸
留等によって行われる。例えば、プロピレングリコール
モノメチルエーテルを含む反応液の場合、メタノール
は、塔頂温度を60〜65〔℃〕とし、塔底温度を11
0〜125〔℃〕とし、圧力を常圧〜102〔kPa〕
として蒸留を行うことによって除去することができ、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテルは、塔頂温度
を115〜125〔℃〕とし、塔底温度を150〜16
0〔℃〕とし、圧力を常圧〜101〔kPa〕として蒸
留を行うことによって除去することができる。
【0022】このようにして得られた原液には、アリル
アルコール、イソプロパノール、原料のアルコール類に
由来するアルコキシアセトン等が含有されることがあ
る。また、プロピレングリコールモノアルキルエーテル
の異性体としては、2−アルコキシ−1−プロパノール
等がある。
【0023】そして、プロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルを製品として精製するために、前記構成の垂
直分割型蒸留塔10において、アルコール類、副生成物
等の低沸点物A(アリルアルコール、イソプロパノー
ル、アルコキシアセトン等)、中間沸点物としてのプロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルB、及び異性体
等の高沸点物C(プロピレングリコールモノアルキルエ
ーテルBの異性体等)を含有する混合物が、原液として
前記フィードノズル41に供給され、塔頂において低沸
点物Aが留出液として、塔サイドにおいてプロピレング
リコールモノアルキルエーテルBがサイドカット液とし
て、塔底において高沸点物Cが缶出液として排出され
る。
【0024】また、前記第1の蒸留部25内において、
前記フィードノズル41より上方に配設された第1室1
5Aによって濃縮部AR1が、フィードノズル41より
下方に配設された第1室17Aによって回収部AR2が
それぞれ形成される。そして、前記第2の蒸留部26内
において、前記第1の蒸留部25の上端より上方に配設
された第2セクション12によって濃縮部AR3が、前
記第1の蒸留部25の上端より下方において、前記濃縮
部AR1と隣接させて配設された第2室15Bによって
回収部AR4がそれぞれ形成される。さらに、前記第3
の蒸留部27内において、前記第1の蒸留部25の下端
より上方において、前記回収部AR2と隣接させて配設
された第2室17Bによって濃縮部AR5が、前記第1
の蒸留部25の下端より下方に配設された第9セクショ
ン19によって回収部AR6がそれぞれ形成される。こ
のように、第1の蒸留部25の上端が第2の蒸留部26
の高さ方向における中間に、第1の蒸留部25の下端が
第3の蒸留部27の高さ方向における中間にそれぞれ位
置させられる。
【0025】そして、原液がフィードノズル41を介し
て第1の蒸留部25に供給されると前記回収部AR2に
おいて、低沸点物A及びプロピレングリコールモノアル
キルエーテルBに富んだ蒸気が上方に移動させられ、プ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルB及び高沸点
物Cに富んだ液体が下方に移動させられる。プロピレン
グリコールモノアルキルエーテルB及び高沸点物Cに富
んだ液体は、第1の蒸留部25の下端から第3の蒸留部
27に供給され、第3の蒸留部27内において加熱され
てプロピレングリコールモノアルキルエーテルB及び高
沸点物Cに富んだ蒸気になり、該プロピレングリコール
モノアルキルエーテルB及び高沸点物Cに富んだ蒸気
は、前記回収部AR2内を上方に移動させられる間に原
液と接触し、該原液から低沸点物A及びプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルBに富んだ蒸気を発生させ
る。
【0026】また、該低沸点物A及びプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルBに富んだ蒸気は、濃縮部A
R1内を上方に移動し、前記第1の蒸留部25の上端か
ら第2の蒸留部26に供給される。さらに、前記低沸点
物A及びプロピレングリコールモノアルキルエーテルB
に富んだ蒸気は、第2の蒸留部26内を移動させられ、
上方になるに従って低沸点物Aに富んだ蒸気に、下方に
なるに従って冷却されてプロピレングリコールモノアル
キルエーテルBに富んだ液体になる。そして、該プロピ
レングリコールモノアルキルエーテルBに富んだ液体の
一部は、濃縮部AR1内を下方に移動させられ、該濃縮
部AR1内を上方に移動させられる低沸点物A及びプロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルBに富んだ蒸気
と接触する。一方、低沸点物Aに富んだ蒸気は、濃縮部
AR3内を上方に移動させられて前記蒸気出口43から
排出されて前記凝縮器51に送られ、該凝縮器51によ
って凝縮させられて、留出液として排出される。
【0027】そして、低沸点物Aを除去する効率を高め
るために、前記留出液の一部は、還流液入口44から第
1セクション11に還流され、該濃縮部AR3内を上方
に移動させられる低沸点物A及びプロピレングリコール
モノアルキルエーテルBに富んだ蒸気と接触させられ
る。また、第2の蒸留部26においては、低沸点物A及
びプロピレングリコールモノアルキルエーテルBに富ん
だ液体は回収部AR4内を下方に移動させられる。
【0028】一方、第3の蒸留部27において、プロピ
レングリコールモノアルキルエーテルB及び高沸点物C
に富んだ蒸気は、濃縮部AR5内を上方に移動させら
れ、回収部AR4内からのプロピレングリコールモノア
ルキルエーテルBに富んだ液体と接触し、上方になるに
従ってプロピレングリコールモノアルキルエーテルBに
富んだ蒸気となり、下方になるに従ってプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルB及び高沸点物Cに富んだ
液体になる。このようにして、回収部AR4内の下端の
近傍においてはプロピレングリコールモノアルキルエー
テルBの純度が高くなる。そして、プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルBに富んだ液体は、サイドカッ
トノズル42からサイドカット液として排出される。ま
た、前記回収部AR6においては、プロピレングリコー
ルモノアルキルエーテルB及び高沸点物Cに富んだ液体
が下方に移動させられながら加熱され、上方になるに従
ってプロピレングリコールモノアルキルエーテルBに富
んだ蒸気に、下方になるに従って高沸点物Cに富んだ液
体になる。そして、高沸点物Cに富んだ液体は缶出液と
して缶出液出口45から排出される。
【0029】このようにして、高純度のプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルを得ることができる。
【0030】なお、前記各濃縮部AR1、AR3、AR
5及び各回収部AR2、AR4、AR6は、一つの節か
ら成る充填(てん)物によって形成されるようになって
いるが、蒸留分離しようとする低沸点物A、プロピレン
グリコールモノアルキルエーテルB及び高沸点物Cの各
成分間の比揮発度によって、蒸留分離に必要な理論段数
を確保するために、使用される充填物の特性に対応させ
て、複数の節から成る充填物によって形成することもで
きる。なお、本実施の形態においては、充填物として規
則充填物が使用されている。
【0031】また、各濃縮部AR1、AR3、AR5及
び各回収部AR2、AR4、AR6を、所定の枚数のト
レイによって形成することもできる。さらに、フィード
ノズル41及びサイドカットノズル42は必ずしも同じ
高さに配置する必要はない。なお、本実施の形態におい
て、垂直分割型蒸留塔10が平板状の中仕切り22によ
って区分されているが、垂直分割型蒸留塔10内を円筒
状の中仕切りによって区分することもできる。
【0032】次に、前記垂直分割型蒸留塔10を使用し
た蒸留装置について説明する。
【0033】図2に示されるように、原液がラインL1
1及びフィードノズル41を介して垂直分割型蒸留塔1
0に供給されると、前述されたように、低沸点物Aに富
んだ蒸気は、蒸気出口43からラインL13に排出さ
れ、凝縮器51によって凝縮されて低沸点物Aに富んだ
液体になり、留出液としてラインL14に排出され、還
流ドラム52に溜(た)められた後、ラインL15を介
してポンプ53に供給される。該ポンプ53によって、
留出液の一部は、還流液としてラインL16、18及び
還流液入口44を介して第1セクション11に還流さ
れ、留出液の残りはラインL16、L17に排出され
る。
【0034】また、高沸点物Cに富んだ液体は、缶出液
出口45からラインL21に缶出液として排出され、缶
出液の一部はラインL22を介してポンプ55に供給さ
れ、該ポンプ55によってラインL23に排出される。
そして、前記缶出液の残りは、ラインL24を介して蒸
発器56に供給され、該蒸発器56において蒸発させら
れて蒸気になり、該蒸気は、ラインL25及び蒸気入口
46を介して第10セクション20に供給される。
【0035】さらに、プロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルBに富んだ液体は、サイドカットノズル42
からラインL27にサイドカット液として排出されてポ
ンプ54に供給され、該ポンプ54によってラインL2
8に排出される。
【0036】なお、垂直分割型蒸留塔10、凝縮器5
1、還流ドラム52、ポンプ53〜54、蒸発器56等
によって蒸留装置が構成される。
【0037】この場合、垂直分割型蒸留塔10における
蒸留条件としては、塔頂の圧力が5〜200〔kP
a〕、好ましくは10〜110〔kPa〕、より好まし
くは50〜105〔kPa〕にされ、塔頂の温度が60
〜180〔℃〕、好ましくは70〜160〔℃〕、より
好ましくは80〜150〔℃〕にされる。
【0038】なお、垂直分割型蒸留塔10を通常の単な
るサイドカット塔として使用することもできる。その場
合、第3セクション13に形成されたサイドカットノズ
ル47からラインL29にサイドカット液が排出され、
該サイドカット液は、ラインL29、L27を介してポ
ンプ54に供給され、該ポンプ54によってラインL2
8に排出される。このとき、サイドカットノズル42か
らサイドカット液は排出されない。
【0039】また、第3セクション13から第4セクシ
ョン14の第1室14A及び第2室14Bに対して液体
の分配が行われ、第1室14A側と第2室14B側との
分配比率が、好ましくは、5:5〜2:8にされ、サイ
ドカットノズル42からプロピレングリコールモノアル
キルエーテルBに富んだ液体が排出される場合は、プロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルBに富んだ液体
の排出量の分だけ第2室14B側への分配量が多くされ
る。この場合、分配比率及び前記還流液の還流比(ライ
ンL18/ラインL17の液量比)は、原液の組成、垂
直分割型蒸留塔10の理論段数等の蒸留条件によって変
更される。なお、サイドカットノズル47からプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルBに富んだ液体を排
出する場合は、通常、分配比率は5:5にされる。
【0040】このように、本実施の形態においては、複
数の蒸留塔を使用することなく、原液を三つの留分に分
離させることができる。また、複数の蒸留塔において加
熱及び冷却をそれぞれ繰り返す必要がないので、蒸発
器、凝縮器、ポンプ等の計装品の数を極めて少なくする
ことができるだけでなく、蒸留装置を設置するのに必要
な占有面積を小さくすることができる。そして、ユーテ
ィリティの使用量、蒸発器56等において消費されるエ
ネルギーを少なくすることができるので、プロピレング
リコールモノアルキルエーテルの蒸留にかかるコストを
低くすることができる。
【0041】また、本発明の蒸留装置及び蒸留方法にお
いては、高純度のプロピレングリコールモノアルキルエ
ーテルを得ることができる。
【0042】例えば、プロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルの電子材料用の洗浄剤としての規格におい
て、分光光度計によって波長400〜200〔nm〕間
を走査したとき、測定波長245〔nm〕における吸光
度は0.5以下であるが、従来の一塔式の蒸留装置にお
いて精製されるプロピレングリコールモノアルキルエー
テルの測定波長245〔nm〕における吸光度が0.5
前後であるのに対して、本実施の形態において精製され
るプロピレングリコールモノアルキルエーテルの場合、
測定波長245〔nm〕における吸光度を0.35にす
ることができる。前記プロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルは、電子材料用の洗浄剤等として使用するこ
とができる。
【0043】
【実施例】〔実施例1〕図2に示される蒸留装置を使用
し、メタノールとプロピレンオキシドとの付加反応が行
われた後の反応液から低沸点物であるメタノール、及び
高沸点物であるジプロピレングリコールモノメチルエー
テルを除去し、異性体、及びプロピレングリコールモノ
メチルエーテル(1−メトキシ−2−プロパノール)を
含有する混合物を原液として使用した。
【0044】垂直分割型蒸留塔10における蒸留条件を
次のように設定した。なお、wt%は重量パーセント
を、hrは時間を表す。
【0045】 低沸点物A イソプロパノール、アリルアルコール、
メトキシアセトン等及び水 中間沸点物B 1−メトキシ−2−プロパノール 高沸点物C 2−メトキシ−1−プロパノール 原液の成分組成 水 0.50〔wt%〕 低沸点物A 0.04〔wt%〕 中間沸点物B 99.08〔wt%〕 高沸点物C 0.38〔wt%〕 原液の供給量 3100〔kg/hr〕 塔本体10aの塔径 第2セクション12、第5セクション15及び第7セク
ション17の内径1400〔mm〕 第9セクション19の内径 1500〔mm〕 規則充填物 濃縮部AR1、AR5及び回収部AR2、AR4 メラパック250X(住友重機械工業株式会社製) 濃縮部AR3及び回収部AR6 メラパック250Y(住友重機械工業株式会社製) 理論段数 40段 分配比率(フィードノズル41側:サイドカットノズル
42側) 3:7 蒸留条件及び結果は以下のとおりである。
【0046】 塔頂の温度 98〔℃〕 塔頂の圧力 102〔kPa〕 塔底の温度 125〔℃〕 塔底の圧力 104〔kPa〕 留出液 流量 30〔kg/hr〕 水 50.0〔wt%〕 低沸点物A 4.3〔wt%〕 中間沸点物B 45.7〔wt%〕 高沸点物C トレース(trace) 還流液 流量 4600〔kg/hr〕 温度 38〔℃〕 サイドカット液 流量 3030〔kg/hr〕 水 0.01〔wt%〕 低沸点物A トレース(trace) 中間沸点物B 99.93〔wt%〕 高沸点物C 0.06〔wt%〕 缶出液 流量 40〔kg/hr〕 中間沸点物B 75.5〔wt%〕 高沸点物C 24.5〔wt%〕 リボイラ(蒸発器56)の蒸気流量 3600〔kg/
hr〕 〔比較例1〕第1、第2の蒸留塔を備える蒸留装置を使
用して、実施例1と同じ原液について蒸留を行った。
【0047】蒸留条件を次のように設定した。なお、w
t%は重量パーセントを、hrは時間を表す。
【0048】 原液の供給量 5400〔kg/hr〕 第1の蒸留塔の塔径の内径 2100〔mm〕 棚段 73段 第2の蒸留塔の塔径の内径 1600〔mm〕 規則充填物 メラパック250Y(住友重機械工業株式会社製)及び
メラパック350Y(住友重機械工業株式会社製) 理論段数 65段 蒸留条件及び結果は以下のとおりである。
【0049】第1の蒸留塔 塔頂の温度 98〔℃〕 塔底の温度 122〔℃〕 塔底の圧力 102〔kPa〕 第2の蒸留塔 塔頂の温度 120〔℃〕 塔底の温度 125〔℃〕 塔底の圧力 102〔kPa〕 第1の蒸留塔の留出液 流量 54〔kg/hr〕 水 50.0〔wt%〕 低沸点物A 4.0〔wt%〕 中間沸点物B 46.0〔wt%〕 高沸点物C トレース(trace) 第1の蒸留塔の缶出液 流量 5346〔kg/hr〕 中間沸点物B 99.68〔wt%〕 高沸点物C 0.32〔wt%〕 第1の蒸留塔の還流液 流量 4300〔kg/hr〕 第1の蒸留塔のリボイラの蒸気流量 4300〔kg/
hr〕 第2の蒸留塔の留出液 流量 5253.5〔kg/hr〕 水 トレース(trace) 低沸点物A トレース(trace) 中間沸点物B 99.96〔wt%〕 高沸点物C 0.04〔wt〕 第2の蒸留塔の缶出液 流量 92.5〔kg/hr〕 中間沸点物B 80.0〔wt%〕 高沸点物C 20.0〔wt%〕 第2の蒸留塔の還流液 流量 10200〔kg/hr〕 第2の蒸留塔のリボイラの蒸気流量 3150〔kg/
hr〕 実施例1と比較例1とを比較すると、比較例1の方が製
品中の高沸点物Cの含有量が0.04〔wt%〕であっ
てわずかに少ないが、リボイラの蒸気流量の合計と製品
の流量との比(蒸気流量〔kg〕:製品の流量〔k
g〕)が、実施例1においては1.19であるのに対し
て比較例1においては1.42であって大きく、実施例
1の方がエネルギー効率がよい。すなわち、消費される
エネルギーが少ない。 〔実施例2〕図2に示される蒸留装置を使用し、エタノ
ールとプロピレンオキシドとの付加反応が行われた後の
反応液から低沸点物であるエタノール、及び高沸点物で
あるジプロピレングリコールモノエチルエーテルを除去
し、異性体、及びプロピレングリコールモノエチルエー
テル(1−エトキシ−2−プロパノール)を含有する混
合物を原液として使用した。
【0050】垂直分割型蒸留塔10における蒸留条件を
次のように設定した。
【0051】 低沸点物A アリルアルコール、エトキシアセトン、
イソプロパノール及び水 中間沸点物B 1−エトキシ−2−プロパノール 高沸点物C 2−エトキシ−1−プロパノール 原液の成分組成 低沸点物A 0.10〔wt%〕 中間沸点物B 93.00〔wt%〕 高沸点物C 6.90〔wt%〕 原液の供給量 38.83〔kg/hr〕 サイドカット液中の高沸点物Cの濃度 5.0〔wt
%〕以下 パイロットスケールの蒸留塔の塔径の内径 154.8
〔mm〕 規則充填物 スルーザパッキングCY(住友重機械工業
株式会社製) 理論段数 36段 分配比率(フィードノズル41側:サイドカットノズル
42側) 3:7 蒸留条件及び結果は以下のとおりである。
【0052】 塔頂の温度 131〔℃〕 塔頂の圧力 102〔kPa〕 塔底の温度 138〔℃〕 塔底の圧力 105〔kPa〕 留出液 流量 0.81〔kg/hr〕 低沸点物A 2.55〔wt%〕 中間沸点物B 97.33〔wt%〕 高沸点物C 0.12〔wt%〕 還流液 流量 46.75〔kg/hr〕 温度 62〔℃〕 サイドカット液 流量 34.95〔kg/hr〕 低沸点物A 0.05〔wt%〕 中間沸点物B 95.44〔wt%〕 高沸点物C 4.51〔wt%〕 缶出液 流量 3.07〔kg/hr〕 中間沸点物B 63.55〔wt%〕 高沸点物C 36.45〔wt%〕 〔実施例3〕図2に示される蒸留装置を使用し、ノルマ
ルプロパノールとプロピレンオキシドとの付加反応が行
われた後の反応液から低沸点物であるノルマルプロパノ
ール、及び高沸点物であるジプロピレングリコールモノ
ノルマルプロピルエーテルを除去し、異性体、及びプロ
ピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル(1−
n−プロポキシ−2−プロパノール)を含有する混合物
を原液として使用した。
【0053】垂直分割型蒸留塔10における蒸留条件を
次のように設定した。
【0054】 低沸点物A アリルアルコール、n−プロポキシアセ
トン、イソプロパノール及び水 中間沸点物B 1−n−プロポキシ−2−プロパノール 高沸点物C 2−n−プロポキシ−1−プロパノール 原液の成分組成 低沸点物A 0.16〔wt%〕 中間沸点物B 94.62〔wt%〕 高沸点物C 5.22〔wt%〕 原液の供給量 29.5〔kg/hr〕 サイドカット液中の高沸点物Cの濃度 3.5〔wt
%〕以下 パイロットスケールの垂直分割型蒸留塔10としては実
施例2と同じものを使用 理論段数 36段 分配比率(フィードノズル41側:サイドカットノズル
42側) 3:7 蒸留条件及び結果は以下のとおりである。
【0055】 塔頂の温度 65.3〔℃〕 塔頂の圧力 101.3〔kPa〕 塔底の温度 154.3〔℃〕 塔底の圧力 101.5〔kPa〕 留出液 流量 0.60〔kg/hr〕 低沸点物A 6.53〔wt%〕 中間沸点物B 92.97〔wt%〕 高沸点物C 0.50〔wt%〕 還流液 流量 47.3〔kg/hr〕 温度 40〔℃〕 サイドカット液 流量 26.5〔kg/hr〕 低沸点物A 0.03〔wt%〕 中間沸点物B 96.78〔wt%〕 高沸点物C 3.19〔wt%〕 缶出液 流量 2.40〔kg/hr〕 中間沸点物B 71.2〔wt%〕 高沸点物C 28.8〔wt%〕 なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルの蒸留装置に
おいては、プロピレングリコールモノアルキルエーテル
及びその異性体を含有する原液を供給するためのフィー
ドノズルと、該フィードノズルより上方に形成された濃
縮部、及び前記フィードノズルより下方に形成された回
収部を備えた第1の蒸留部と、該第1の蒸留部の上端に
接続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及び前
記上端より下方に形成された回収部を備え、塔頂におい
て低沸点物に富んだ液体が排出される第2の蒸留部と、
前記第1の蒸留部の下端に接続され、該下端より上方に
形成された濃縮部、及び前記下端より下方に形成された
回収部を備え、塔底において高沸点物に富んだ液体が排
出される第3の蒸留部と、前記第2の蒸留部の回収部と
前記第3の蒸留部の濃縮部との間に形成され、プロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルに富んだ液体を排出
するサイドカットノズルとを有する。
【0057】そして、前記第1の蒸留部の濃縮部と第2
の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の蒸留部の回収部
と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも中仕切りを介し
て隣接させられる。
【0058】この場合、複数の蒸留塔を使用することな
く、原液を三つの留分に分離させることができ、プロピ
レングリコールモノアルキルエーテルを製品として精製
することができる。また、複数の蒸留塔において加熱及
び冷却をそれぞれ繰り返す必要がないので、蒸発器、凝
縮器、ポンプ等の計装品の数を極めて少なくすることが
できるだけでなく、蒸留装置を設置するのに必要な占有
面積を小さくすることができる。そして、ユーティリテ
ィの使用量、蒸発器等において消費されるエネルギーを
少なくすることができるので、プロピレングリコールモ
ノアルキルエーテルの蒸留にかかるコストを低くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における垂直分割型蒸留塔
の概念図である。
【図2】本発明の実施の形態における蒸留装置を示す図
である。
【符号の説明】
10 垂直分割型蒸留塔 22 中仕切り 25〜27 第1〜第3の蒸留部 41 フィードノズル 42 サイドカットノズル 51 凝縮器 56 蒸発器 AR1、AR3、AR5 濃縮部 AR2、AR4、AR6 回収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大熊 由吏江 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 Fターム(参考) 4D076 AA16 BB04 CB04 EA12Z EA14Z FA35 JA03 4H006 AA02 AA04 AD11 BC51 BC52 BD60 BD82 GP01 GP10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)プロピレングリコールモノアルキ
    ルエーテル及びその異性体を含有する原液を供給するた
    めのフィードノズルと、(b)該フィードノズルより上
    方に形成された濃縮部、及び前記フィードノズルより下
    方に形成された回収部を備えた第1の蒸留部と、(c)
    該第1の蒸留部の上端に接続され、該上端より上方に形
    成された濃縮部、及び前記上端より下方に形成された回
    収部を備え、塔頂において低沸点物に富んだ液体が排出
    される第2の蒸留部と、(d)前記第1の蒸留部の下端
    に接続され、該下端より上方に形成された濃縮部、及び
    前記下端より下方に形成された回収部を備え、塔底にお
    いて高沸点物に富んだ液体が排出される第3の蒸留部
    と、(e)前記第2の蒸留部の回収部と前記第3の蒸留
    部の濃縮部との間に形成され、プロピレングリコールモ
    ノアルキルエーテルに富んだ液体を排出するサイドカッ
    トノズルとを有するとともに、(f)前記第1の蒸留部
    の濃縮部と第2の蒸留部の回収部とが、及び前記第1の
    蒸留部の回収部と第3の蒸留部の濃縮部とが、いずれも
    中仕切りを介して隣接させられることを特徴とするプロ
    ピレングリコールモノアルキルエーテルの蒸留装置。
  2. 【請求項2】 塔頂の圧力が5〜200〔kPa〕にさ
    れ、塔頂の温度が60〜180〔℃〕にされる請求項1
    に記載のプロピレングリコールモノアルキルエーテルの
    蒸留装置。
  3. 【請求項3】 プロピレングリコールモノアルキルエー
    テル及びその異性体を含有する原液をフィードノズルを
    介して第1の蒸留部に供給し、該第1の蒸留部の濃縮
    部、及び前記第1の蒸留部の上端に接続された第2の蒸
    留部の濃縮部において形成された低沸点物に富んだ液体
    を塔頂において排出し、前記第1の蒸留部の回収部、及
    び前記第1の蒸留部の下端に接続された第3の蒸留部の
    回収部において形成された高沸点物に富んだ液体を塔底
    において排出し、前記第1の蒸留部の濃縮部に中仕切り
    を介して隣接させられた第2の蒸留部の回収部と、前記
    第1の蒸留部の回収部に中仕切りを介して隣接させられ
    た前記第3の蒸留部の濃縮部との間に配設されたサイド
    カットノズルから、プロピレングリコールモノアルキル
    エーテルに富んだ液体を排出することを特徴とするプロ
    ピレングリコールモノアルキルエーテルの蒸留方法。
  4. 【請求項4】 塔頂の圧力が5〜200〔kPa〕にさ
    れ、塔頂の温度が60〜180〔℃〕にされる請求項3
    に記載のプロピレングリコールモノアルキルエーテルの
    蒸留方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332036A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Kao Corp グリセリルエーテルの精製方法
JP2008208035A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Daicel Chem Ind Ltd 1−メトキシ−2−プロパノールの製造方法
CN102964223A (zh) * 2012-11-13 2013-03-13 宁波杭州湾新区珠峰企业管理服务有限公司 丙二醇单甲醚的制备方法
WO2023120361A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 ダウ・東レ株式会社 アリル基含有不純物の含有量が低減されたオキシプロピレン基含有グリコールエーテル類の製造方法

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