JPH11315043A - ヒドロキシエーテル化合物の製造方法及び洗浄剤組成物 - Google Patents

ヒドロキシエーテル化合物の製造方法及び洗浄剤組成物

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JPH11315043A
JPH11315043A JP13618098A JP13618098A JPH11315043A JP H11315043 A JPH11315043 A JP H11315043A JP 13618098 A JP13618098 A JP 13618098A JP 13618098 A JP13618098 A JP 13618098A JP H11315043 A JPH11315043 A JP H11315043A
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ether
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glycidyl
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JP13618098A
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Jun Sato
純 佐藤
Hiroshi Bandai
宏 萬代
Toru Yoshii
徹 吉井
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Haruhiko Toda
晴彦 戸田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドロキシ化合物とエポキシ化合物との反応
によるヒドロキシエーテル化合物の製造方法において、
副生物の生成を効果的に抑制してヒドロキシエーテル化
合物を収率よく製造する方法及びその方法により得られ
る脂肪族基を含有するヒドロキシエーテル化合物を含有
する洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 ヒドロキシ化合物と、エポキシ化合物と
を、酸性又は塩基性を有する固体触媒の存在下で反応さ
せることを特徴とするヒドロキシエーテル化合物の製造
方法。前記方法で得られた炭素数4以上の脂肪族基を含
有するヒドロキシエーテル化合物を含有する洗浄剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒドロキシエーテ
ル化合物、特に洗浄剤成分として有用な脂肪族基を含有
するヒドロキシエーテル化合物の製造方法及びその方法
により得られた脂肪族基を含有するヒドロキシエーテル
化合物を含有する洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒドロキシエーテル化合物を製造
するための方法として、エポキシ化合物を開環する方法
が知られている(JAOCS.66(1),146(1
989)、特開平5−202108号、US40862
79号)。これらの方法においては、その触媒として
は、フッ化ホウ素エーテル錯体等の酸性触媒や金属ナト
リウム、水酸化ナトリウム等の塩基性触媒が用いられて
いる。しかしながら、このような方法では、エポキシ化
合物間の重合によるオリゴマーやポリマーの副生や、反
応により生成したヒドロキシエーテル化合物とエポキシ
化合物との反応によるポリアルキル化物の副生が著しい
という問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒドロキシ
化合物とエポキシ化合物との反応によるヒドロキシエー
テル化合物の製造方法において、副生物の生成を効果的
に抑制してヒドロキシエーテル化合物を収率よく製造す
る方法及びその方法により得られる脂肪族基を含有する
ヒドロキシエーテル化合物を含有する洗浄剤組成物を提
供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、ヒドロキシ化合物
と、エポキシ化合物とを、酸性又は塩基性を有する固体
触媒の存在下で反応させることを特徴とするヒドロキシ
エーテル化合物の製造方法が提供される。また、本発明
によれば、前記方法で得られた炭素数4以上の脂肪族基
を含有するヒドロキシエーテル化合物を含有する洗浄剤
組成物が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で反応原料として用いるエ
ポキシ化合物は、次の一般式(1)で表される。
【化1】 前記式中、A、B、C及びDは炭化水素オキシ基、ポリ
オキシアルキレン炭化水素エーテル基、炭化水素基、水
素、水酸基、水酸基を有するアルキル基又はハロゲンを
示す。前記炭化水素オキシ基(R1O)ポリオキシアル
キレン炭化水素エーテル基〔R1O(AO)m〕及び炭化
水素基(R1)において、その炭化水素基R1には、アル
キル基、アルケニル基、シクロアルキル等の脂肪族基
や、アリール基、アラルキル基等の芳香族基が包含され
る。脂肪族基R1の炭素数は1〜24、好ましくは2〜
24であり、特に界面活性能にすぐれたヒドロキシエー
テル化合物を製造する点からは、R1は炭素数8〜24
の長鎖脂肪族基(アルキル基又はアルケニル基)である
のが好ましい。アリール基としては、フェニル、トリ
ル、キシリル、ナフチル等が挙げられる。アラルキル基
としては、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等が
挙げられる。ポリオキシアルキレン炭化水素エーテル基
(R1O(AO)m)において、そのアルキレンオキシ基
(AO)には、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ
基、ブチレンオキシ基等の炭素数2〜4のアルキレンオ
キシ基又はそれらの混合物が包含される。mはアルキレ
ンオキシ基(AO)の付加モル数で、1〜10、好まし
くは1〜6の数を示す。水酸基を有するアルキル基にお
いて、そのアルキル基の炭素数は1〜24、好ましくは
1〜12である。そのアルキル基に結合する水酸基の数
は1つ又は2以上の複数個であることができる。このよ
うなヒドロキシアルキル基としては、例えば式−(C
2)nOH〔n=1〜24、好ましくは1〜12〕で表
される直鎖状のものが好ましい。ハロゲンとしては、塩
素、臭素、ヨウ素及びフッ素が挙げられる。
【0006】前記一般式(1)で表されるエポキシ化合
物において、界面活性剤としてのヒドロキシエーテル化
合物を製造するための原料としては、そのA、B、C及
びDのうちの1つ又は2つが炭素数4〜24、好ましく
は8〜20の脂肪族基R1を含有する炭化水素オキシ基
(R1O−)又はポリオキシアルキレン炭化水素エーテ
ル基(R1O(AO)m)あるいは炭素数4〜24、好ま
しくは8〜24の脂肪族基(R1−)を含有するものを
用いる。
【0007】次に、前記一般式(1)のエポキシ化合物
の具体例を以下に示す。1,2−エポキシエタン、1,
2−エポキシプロパン、1,2−エポキシブタン、1,
2−エポキシヘプタン、1,2−エポキシヘキサン、
1,2−エポキシヘプタン、1,2−エポキシオクタ
ン、1,2−エポキシノナン、1,2−エポキシデカ
ン、1,2−エポキシウンデカン、1,2−エポキシド
デカン、1,2−エポキシトリデカン、1,2−エポキ
シテトラデカン、1,2−エポキシペンタデカン、1,
2−エポキシヘキサデカン、1,2−エポキシヘプタデ
カン、1,2−エポキシオクタデカン、1,2−エポキ
シノナデカン、1,2−エポキシエイコサン、1,2−
エポキシヘンエイコサン、1,2−エポキシドコサン、
1,2−エポキシトリコサン、1,2−エポキシテトラ
コサン、1,2−エポキシ−1,4−メチルヘキサデカ
ン等の末端オレフィンのエポキシド;グリシジルメチル
エーテル、グリシジルエチルエーテル、グリシジルプロ
ピルエーテル、グリシジルイソプロピルエーテル、グリ
シジルブチルエーテル、グリシジルイソブチルエーテ
ル、グリシジルペンチルエーテル、グリシジルヘキシル
エーテル、グリシジルヘプチルエーテル、グリシジルオ
クチルエーテル、グリシジルノニルエーテル、グリシジ
ルデシルエーテル、グリシジルウンデシルエーテル、グ
リシジルドデシルエーテル、グリシジルドデシルテトラ
オキシエチレンエーテル、グリシジルトリデシルエーテ
ル、グリシジルテトラデシルエーテル、グリシジルペン
タデシルエーテル、グリシジルヘキサデシルエーテル、
グリシジルオクタデシルエーテル、グリシジルオレイル
エーテル、グリシジルノナデシルエーテル、グリシジル
エイコシルエーテル、グリシジルヘンエイコシルエーテ
ル、グリシジルドコシルエーテル、グリシジルトリコシ
ルエーテル、グリシジルテトラコシルエーテル、グリシ
ジルフェニルエーテル等のグリシジルエーテル類エピク
ロルヒドリン、エピブロモヒドリン等のエピハロヒドリ
ン類;スチレンオキサイド等のアラルキルエポキシド及
びこれらの混合物等。
【0008】これらのエポキシ化合物原料は、回分式反
応方式により反応の最初から、もう一方の原料であるヒ
ドロキシ化合物及び固体触媒と共に、反応容器中に全部
を入れて反応させることも出来るし、ヒドロキシ化合物
と固体触媒を先に反応容器に充填した後にエポキシ化合
物を添加(滴下)して反応させることも出来る。
【0009】本発明で他方の反応原料として用いるヒド
ロキシ化合物は、水酸基(ヒドロキシル基)を1つ又は
2以上有する有機化合物である。水酸基数の上限は特に
制約されないが、通常、20程度である。このようなヒ
ドロキシ化合物には、脂肪族系、芳香族系、糖系及び複
素環系のモノアルコール及びポリアルコールが包含され
る。脂肪族系のヒドロキシ化合物には、炭素数1〜2
4、好ましくは4〜20のアルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基、ポリオキシアルキレン基を有するモ
ノ及びポリアルコールが包含される。芳香族系のヒドロ
キシ化合物には、ベンゼン核やナフフタレン核を有する
モノ及びポリアルコールが包含される。糖系アルコール
には、オリゴ糖及び多糖が包含される。複素環系のヒド
ロキシ化合物には、酸素や窒素、イオウ等のヘテロ原子
を環構成原子とする環を有するモノ及びポリアルコール
が包含される。
【0010】本発明で用いるヒドロキシ化合物の具体例
を示すと、以下の通りである。メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、s
ec−ブタノール、tert−ブタノール、イソブタノ
ール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、ヘプタノール、オクタノール、2−エチルヘキサノ
ール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデ
カノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタ
デカノール、ヘキサデカノール、ペプタデカノール、オ
クタデカノール、ノナデカノール、イコサノール、ヘン
イコサノール、ドコサノール、トリコサノール、テトラ
コサノール、2−ヘキサノール、2−オクタノール、2
−デカノール、2−ドデカノール、2−トリデカノー
ル、2−テトラデカノール、2−ヘキサデカノール、2
−オクタデカノール等の脂肪族飽和アルコール、;オレ
イルアルコール、エライジルアルコール、リノレイルア
ルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリル
(α)アルコール、エレオステアリル(β)アルコー
ル、リシノイルアルコール等の脂肪族不飽和アルコー
ル、;エチレングリコール、トリメチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジ
オール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジ
オール、1,2−ドデカンジオール、ヘキサノイル−α
−グリコール、ドデカノイルα−グリコール、1,3−
ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジオール等の脂肪族ジオール;グリ
セリン、ポリグリセリン、アルキル(ポリ)グリセリ
ン、エリトリット、ペンタエリトリット、アラビット、
ソルビット、キシリット、ソルビタン、マンニット、マ
ンニタントリメチロールプロパン、トリエチロールプロ
パン等の脂肪族ポリオール及びその誘導体;フェノー
ル、ベンジルアルコール、アニスアルコール等の芳香族
アルコール及びその誘導体;アラビノース、リボース、
キシロース、キシリロース、リブロース、グルコース、
ガラクトース、フルクトース、マンノース、ソルボー
ス、タロース、フコース、グルコヘプトース、セドヘプ
ツロース、マンノヘプツロース、グルコヘプツロース等
の単糖類;メチルグリコシド、エチルグリコシド等の単
糖類のグリコシド類;シューリロース、トレハロース、
マルトース、ラクトース、セロビオース、イソマルトー
ス、ゲンチオビオース、ラミナリビオース、キシロビオ
ース、マンノビオース、マルトトリオース、セロトリオ
ース、マンニノトリオース、マルトテトラオース等のオ
リゴ糖類;アルキルポリグルコシド等のオリゴ糖類のグ
ルコシド類;フルフリルアルコール等の複素環アルコー
ル等。
【0011】本発明で用いる触媒は、酸性又は塩基性を
有する固体触媒であり、従来公知の各種の固体酸及び固
体塩基が包含される。固体酸触媒の具体例としては、以
下のものが挙げられる。酸性白土、クラリット、ベント
ナイト、カオリン、フラーズ・アース、モンモリロナイ
ト、フロリジン等の天然粘土鉱物;シリカ、アルミナ、
シリカ・アルミナ、シリカ・マグネシア、シリカ・ボリ
ヤ、アルミナ・マグネシアの他TiO2、CeO2、As
23、V26、Sb23、CaSO4、MnSO4、Ni
SO4、CuSO4、CoSO4、CdSO4、SrS
4、ZnSO4、MgSO4、FeSO4、BaSO4
KHSO4、K2SO4、(NH4)2SO4、Al2(S
4)3、Fe2(SO4)3、Cr2(SO4)2、Ca(NO3)2
・4H2O、Bi(NO3)2・5H2O、Zn(NO3)2・6
2O、Fe2(NO3)2、9H2O、CaCO3、Zrリン
酸塩、Tiリン酸塩、AlPO4、PbCl2、HgCl
2、CuCl2、AlCl2、SnCl2、CaCl2、A
gCl、H2WO4、AgClO4、ZnS、CaS、M
g(ClO4)2等の無機化合物;シリカゲルやアルミナ等
の無機多孔質物質にリン酸、マロン酸等の酸性物質を付
着させたもの;石英砂を担体としたリン酸;ケインウ土
とリン酸との混合物の焼成物等。
【0012】固体塩基触媒の具体例としては、以下のも
のが挙げられる。CaO、MgO、BeO、ZnO、N
2CO2、K2CO3、KHCO2、(NH4)2CO3、Ba
CO3、SrCO3、KNaCO3、Na2WO4・2H
2O、KCN、Mg(OH)2等の無機化合物;シリカゲ
ルにカセイソーダを付着させたもの、アルミナにカセイ
カリを付着させたもの等。本発明で用いる固体触媒は、
金属酸化物や金属水酸化物からなるもの、特にアルミ
ナ、シリカゲル、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、
酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、水酸化マグネシウム等か
らなる固体触媒の使用が好ましい。
【0013】前記固体触媒は、単一でも、混合した形で
も使用可能であり、又その形状も種々の粒径の粉体状を
はじめ、リング状・円筒状、円柱状の他、立方体、長方
体、球体等の各種形状であることができる。
【0014】本発明の方法は、ヒドロキシ化合物とエポ
キシ化合物とを固体触媒の存在下で反応させることによ
って実施される。この場合、ヒドロキシ化合物とエポキ
シ化合物との使用割合は、ヒドロキシ化合物の1当量当
り、エポキシ化合物0.01〜10当量、好ましくは
0.2〜5当量の割合である。固体触媒の使用割合は、
ヒドロキシ化合物100重量部当り0.01〜10重量
部、好ましくは0.02〜5重量部の割合である。反応
温度は70〜260℃、より好ましくは130〜210
℃であり、反応時間は0.1〜24時間、より好ましく
は0.5〜12時間である。反応時の圧力は、減圧、常
圧、加圧いずれも使用可能である。
【0015】本発明の方法は、回分式、半回分式及び連
続式のいずれの方式によっても実施することができ、連
続式の場合には、カラム方式で実施することもできる。
また、連続式の場合には、上述の原料使用割合が異る場
合もある。また、本発明の方法を実施する場合、反応初
期において水分が存在するのは好ましくなく、反応初期
は減圧系で実施するのが好ましい。例えば、固体触媒に
よっては、ヒドロキシ化合物に対して錯体形成反応等を
起して水を副生する場合があるが、このような場合に
は、反応系からその副生水を除去するのが好ましい。こ
のためには、反応系を400mmHg以下の減圧に保持
して初期反応を行った後、常圧で反応すればよい。
【0016】さらに、本発明では、必要に応じ、反応溶
媒の存在下で反応を実施することができる。この場合の
反応溶媒としては、比較的疎水性に富むものの使用が好
ましい。その反応溶媒の具体例を示すと、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、デカン、ドデカン、テトラデ
カン等の飽和炭化水素類;アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類;ジイソプロピルエーテル、ジメトキシ
エタン、ジメトキシプロパン等のエーテル類等が挙げら
れる。反応溶媒の使用割合は、エポキシ化合物100重
量部当り、20〜1000重量部、好ましくは50〜5
00重量部の割合である。
【0017】本発明の方法においては、ヒドロキシエー
テル化合物を製造するために、不均一系触媒である固体
触媒を用いて、ヒドロキシ化合物とエポキシ化合物を反
応させることから、エポキシ化合物同士の重合反応によ
るオリゴマーやポリマーの副生及び生成したヒドロキシ
エーテル化合物とエポキシ化合物との反応によるポリア
ルキル化物の副生を効果的に抑制して、目的物を収率よ
く生成させることができる。本発明により前記副生物の
生成を抑制し得る理由は、未だ明確には解明されていな
いが、次のような理由によるものと考えられる。即ち、
本発明の反応においては、先ず、親水性の強いヒドロキ
シ化合物が固体触媒に配位結合して、固体触媒周囲にヒ
ドロキシ化合物層を形成する。次いでこの固体触媒に配
位結合したヒドロキシ化合物周囲にエポキシ化合物層が
形成され、そのヒドロキシ化合物とエポキシ化合物との
反応が固体触媒上で起る。次いで、この反応により生じ
たヒドロキシエーテル化合物がそのヒドロキシ化合物層
からエポキシ化合物層に移行する。この場合、触媒が固
体触媒であり、エポキシ化合物はこの固体触媒上に配位
した状態のヒドロキシ化合物と反応することから、固体
触媒上ではこのヒドロキシ化合物とエポキシ化合物との
反応が主反応として起り、エポキシ化合物同士の反応
や、反応により生成したヒドロキシエーテル化合物とエ
ポキシ化合物との反応等の副反応は、固体触媒によって
は殆んど促進されず、効果的に抑制される。
【0018】本発明によれば、脂肪族基を有するグリシ
ジルエーテルを原料とすることにより、下記一般式
(2)で表される脂肪族基を有するヒドロキシエーテル
化合物を収率よく得ることができる。
【化2】 前記式中、R1は脂肪族基を示し、−OYはヒドロキシ
化合物(HOY)に含まれる水酸基の1つから水素原子
がとれたヒドロキシ化合物残基を示す。この場合のヒド
ロキシ化合物としては、特に、ポリヒドロキシ化合物、
例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、
テトラグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、メチ
ルグルコシド、エチルグルコシド、アルキルポリグルコ
シド、ソルビット、キシリット、マンニット、ペンタエ
リスリトール等が好ましい。
【0019】また、本発明のよれば、α−オレフィンオ
キシドを原料とすることにより、下記一般式(3)で表
されるヒドロキシエーテル化合物を収率よく得ることが
できる。
【化3】 前記式中、R1は脂肪族基を示し、−OYはヒドロキシ
化合物(HOY)に含まれる水酸基の1つから水素原子
がとれたヒドロキシ化合物残基を示す。
【0020】本発明の方法により得られる前記脂肪族基
1を含有するヒドロキシエーテル化合物は、非イオン
界面活性剤として用いられる。本発明の場合には、その
触媒が分離の容易な固体触媒であり、しかも副生物の生
成が抑制され、得られる生成物中のヒドロキシエーテル
化合物の純度が高いことから、本発明により得られた反
応生成物は、それに含まれている固体触媒を濾過等によ
り分離するだけでそのまま界面活性剤として用いること
ができる。従って、本発明によれば、非イオン界面活性
剤を低コストで製造することができる。もちろん、それ
より高純度のヒドロキシエーテル化合物が要望されると
きは、従来公知の精製処理を施せばよい。
【0021】本発明の方法に従って製造される前記脂肪
族基を有するヒドロキシエーテル化合物は、すぐれた界
面張力低下能を示し、洗浄剤としての洗浄力が高い上、
マイルド性にもすぐれており、しかも他の界面活性剤に
より生じるタンパク変性を防止する効果を有するため、
皮膚、毛髪用洗浄剤である、シャンプー、ボディーシャ
ンプー、石ケン等の他、歯磨、洗口剤等の口腔用洗浄
剤、野菜、果物、食器用洗浄剤、自動洗浄用洗浄剤、衣
料用の固体、液体、ペースト状の洗浄剤等用に応用可能
な非イオン界面活性剤として最適なものである。
【0022】本発明による前記脂肪族基を有するヒドロ
キシエーテル化合物は、必要に応じ、他の界面活性剤と
混合して洗浄剤組成物として有利に使用される。この場
合に併用される界面活性剤の具体例を示すと以下の通り
である。
【0023】(陰イオン界面活性剤)アルキル硫酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、α−
スルホ脂肪酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキル又はヒドロキシアルキルエーテルカルボン
酸塩、N−アシル化タウリン、N−アシル化メチルタウ
リン、N−アシル化グリシン、N−アシル化アスパラギ
ン酸、N−アシル化ザルコシン、N−アシル化グルタミ
ン酸、モノアルキル燐酸エステル塩、アルキルアミドエ
ーテル硫酸エステル塩、脂肪酸モノグリセライド硫酸エ
ステル塩、アルキルグルセリルエーテル硫酸エステル
塩、アルキルイミノジカルボン酸塩、二級アミド型N−
アシルアミノ酸塩、酒石酸アルキルアミド、リンゴ酸ア
ルキルアミド、クエン酸アルキルアミド等が挙げられ
る。
【0024】(非イオン界面活性剤)アルキル多価アル
コールエーテル、ヒドロキシアルキル多価アルコールエ
ーテル、高級アルコールエトキシレート、高級アルコー
ルエトキシプロポキシレート、ノニルフェノールエトキ
シレート、脂肪酸アルカノールアミド、蔗糖脂肪酸エス
テル、アルキル(ポリ)グリコシド、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、脂肪酸2,3−ジヒドロキシプロピルア
ミド、脂肪酸ポリオキシエチレンアミド、アルキルアミ
ンオキシド、アルキルアミドアミンオキシド、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、メチルあるいはエチルグリ
コシド、脂肪酸エステル、アシルグルカミド等。
【0025】(両性界面活性剤)アミドアミノ酸型両性
界面活性剤、長鎖アルキルジメチルカルボキシメチルベ
タイン、スルホベタイン、アミドプロピルベタイン、イ
ミダゾリウムベタイン、グリシン型、アラニン型のアミ
ド酸型両性界面活性剤、カルボキシベタイン、スルホベ
タイン、ホスホベタイン、アミドアミノ酸、イミダゾリ
ニウムベタイン系界面活性剤など。
【0026】(カチオン界面活性剤)モノ又はジアルキ
ル四級アンモニウム塩、エーテル基又はエステル基を有
するモノ又はジアルキル四級アンモニウム塩、あるいは
それらの塩酸塩、硫酸塩、有機酸塩等。
【0027】本発明による前記脂肪族基を有するヒドロ
キシエーテル化合物からなる非イオン界面活性剤(A)
と他の界面活性剤(B)とを混合して使用する場合、そ
の混合比率(A)/(B)は、重量比で、98/2〜1
0/90、好ましくは、80/20〜30/70であ
る。前記より低い混合比では、非イオン界面活性剤
(A)の特徴が十分に発揮できない。非イオン界面活性
剤(A)の洗浄剤組成物中への配合量は、洗浄剤の剤形
によって異なるが、液状の場合、組成物中の0.5〜5
0重量%、ペースト状の場合、1〜70重量%、固型の
場合、1〜80重量%が好適である。洗浄剤を水に溶解
した時のpHは、配合する活性剤の種類、用途により異
なるが、好ましい範囲は、シャンプー、ボディシャンプ
ー、台所洗剤では、pH5〜8、衣類用洗浄剤では、7
〜11が好ましい。前記pH範囲を逸脱すると、皮膚へ
の刺激性、被洗物の損傷の点から好ましくない。更に、
業務用又は工業用の硬質表面洗浄剤として使用する場合
には、アルカリ剤を含有するアルカリ性条件下での使用
が好ましい。
【0028】本発明の洗浄剤組成物には、必要に応じて
洗浄剤に配合される公知の補助成分を配合することもで
きる。この様な補助成分としてはビルダー類、保湿剤、
粘度調節剤、防腐剤、抗炎症剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、金属イオン封鎖剤、移染防止剤、抗菌剤、水溶性
高分子化合物、水溶性無機塩、pH調節に用いられる有
機及び無機化合物、パール光沢剤、色素、香料、酵素、
漂白剤等があげられる。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0030】参考例1 3リットル四つ口フラスコに、n−ヘキサン(900
g)を加え、次いでNaOH(400g、10.0モ
ル)に水(430g)を加えて調製した苛性ソーダ水溶
液を加え、さらにテトラブチルアンモニウムクロライド
(25g、0.089モル)を加え、60℃に加温し、
撹拌を行った。次いでエピクロルヒドリン(370g、
4.0モル)を撹拌下に加えた後、ラウリルアルコール
(373g、2.0モル)を60℃撹拌下に1時間かけ
て滴下した。さらに、60℃で6時間撹拌後、反応液を
室温まで冷却した。つぎに、飽和食塩水を加えて、有機
層を分液した後、飽和食塩水で有機層を洗浄し、次いで
無水硫酸ナトリウムで乾燥を行った。有機層より、硫酸
ナトリウムを濾去し、得られた溶液より溶媒を留去した
後、残渣を減圧蒸留し、121−126℃/0.3mm
Torrの留分331g(68%収率)を得た。純度を
ガスクロマトグラフィーで分析すると95%であった。
本留分を更にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し純度99%に精製して、以下に示す式のグリシジル
ドデシルエーテルを得た。
【化4】
【0031】比較例1 無水のグリセリン(380g、4.13モル)に窒素雰
囲気下で金属ナトリウム(1g、0.043モル)を加
えた後、130℃で1時間撹拌し、金属ナトリウムを溶
解する。ついで前記式(4)のグリシジルドデシルエー
テル(200g、0.826モル)を180℃、1時間
で滴下後、更に反応液を8時間撹拌した。反応液を室温
に冷却後、反応混合液をエタノールに溶解し、二酸化炭
素ペレットで処理して中和を行った。反応混合物よりエ
タノールを留去後、反応混合物をシリカゲル(1kg)
カラムクロマトグラフィーで、クロロホルム/メタノー
ル(98/2)を溶媒として分画を行い、得られた画分
を石油エーテルから再結晶すると、下記式(5)のジグ
リセロールドデシルエーテル95.2gが得られたが、
低収率(35%)であった。
【化5】 式中、Gはグリセリンに含まれる水酸基の1つをとった
グリセリン残基を示す。
【0032】比較例2 無水のグリセリン(92g、1.00モル)及びグリシ
ジルドデシルエーテル(130g、0.536モル)に
濃硫酸(0.65g、6.6ミリモル)を加え、110
℃で8時間加熱撹拌を行った。反応混合物をNaHCO
3で中和後、グリセリンを減圧下に留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、クロロホ
ルム/メタノール(98/2)を溶媒として分画を行
い、ジグリセロールドデシルエーテル64.4gが得ら
れたが低収率(36%)であった。
【0033】実施例1 グリセリン(18.4g、0.20モル)にアルミナ触
媒(リング状成形品N61IN3、日揮化学(株)製)
(5.0g)を加え、140℃、50mmHgの減圧下
で30分間処理し、原料、触媒及び反応容器内部の脱水
を行う。次いで、上記反応系に、グリシジルドデシルエ
ーテル(26.6g、0.11モル)を140℃で撹拌
下に添加する。添加終了後、180℃に反応温度を上
げ、4時間撹拌を行った。反応混合物を室温まで冷却
後、アルミナ触媒を濾去し、得られた濾液より、グリセ
リンを留去すると、淡黄色ペースト状の反応混合物が得
られた。この本反応混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーでクロロホルム/メタノールを溶離液として
分画を行うと、ジグリセロールドデシルエーテル21.
9gが白色ペースト状物として得られた。反応収率は
(64%)であった。
【0034】実施例2 グリシジルドデシルエーテルのかわりにグリシジルデシ
ルエーテル(23.5g、0.11モル)を用いた以外
は実施例1と同様の条件で反応を行うと、ジグリセロー
ルデシルエーテルが(66%)の収率で得られた。
【0035】実施例3 固体触媒としてジルコニア触媒(リング状成形品、第一
希元素(株)製)を用い、反応時間を10時間にする以
外は実施例1と同様に反応を行うと、ジグリセロールド
デシルエーテルが(61%)の収率で得られた。
【0036】実施例4 実施例1において、グリシジルドデシルエーテルのかわ
りに、下記式(6)で表されるα−オレフィンオキシド
を用いた以外は同様にして反応を行った。
【化6】 この場合には、下記式(6)で表されるヒドロキシエー
テル化合物が収率62%で得られた。
【化7】 式中、Gはグリセリンに含まれる水酸基の1つをとった
グリセリン残基を示す。
【0037】実施例5 表1に示す界面活性剤についてその、界面張力低下能
(対大豆油)、洗浄性能及び蛋白変性防止能の評価を以
下の方法に従って行った。 〈界面張力低下能〉KRUSS社製自動表面張力測定装
置(K12/MK4)を使用して大豆油に対する液液界
面張力を測定した。界面活性剤水溶液1mlを気泡を除
きながら測定装置の円筒形ガラス管にシリンジで注入し
た。次に4μLの大豆油を注入し円筒形ガラス管を回転
させた。この時に形成された大豆油液滴の短径を測定
し、以下の式より界面張力値γを求めた。 γ(mN/m)=3.427×10-7×{0.32(短
径)}3×(回転数)2×(水と油の密度の差) ○:γ<0.5mN/m △:0.5≦γ<0.5mN/m ×:γ≧1.5mN/m 〈洗浄性能〉オイルレッドを含んだ人工油脂汚垢を付着
させたポリプロピレンカップに、界面活性剤水溶液18
0ml(活性剤濃度:0.026wt%)を入れ、回転
羽を用いて5分間撹拌洗浄後、溶液を廃棄し、カップを
風乾した。 カップの汚垢が一様に落ちているもの:○、一部落ちて
いるもの:△、全く落ちていないもの:×、として洗浄
性能を評価した。 〈蛋白変性防止能〉卵白アルブミン水溶液(濃度0.0
2wt%、リン酸緩衝液[pH7]、810μl)及
び、界面活性剤水溶液(濃度0.1wt%、リン酸緩衝
液[pH7]、90μl)をバイアルに入れ、25℃、
20時間放置した。ついで0.5μmフィルターで濾過
し、液体クロマトグラフィーで分析した。卵白アルブミ
ン水溶液のみを同様の条件で処理し、液体クロマトグラ
フィーで分析した。これらの結果を用いて以下の式によ
り蛋白変性率を求めた。
【数1】 蛋白変性の度合は以下の表示法によって示した。 ○:蛋白変性率1%以下 △:蛋白変性率1〜10% ×:蛋白変性率10%以上
【0038】
【表1】
【0039】次に、本発明により得られる実施例1のジ
グリセロールドデシルエーテル(界面活性剤A)又は実
施例2のジグリセロールデシルエーテル(界面活性剤
B)を含む洗浄剤組成物の処方例を以下に示す。
【0040】 処方例1 (台所用洗浄剤) (成分) 界面活性剤A 20.0% ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0% n−ドデシルジメチルアミンオキシド 1.0% エタノール 1.0% 黄色203号 微 量 香料 微 量 イオン交換水 バランス 上記組成の台所用洗浄剤(pH7.0)を製造した。こ
の台所用洗浄剤は再汚染防止能が優れており、食器上の
汚れ残りもなく、良好な洗浄効果が得られた。また、こ
の台所用洗浄剤は使用後の手荒れを感じさせないもので
あった。
【0041】 処方例2 (液状石ケン) (成分) 界面活性剤A 20.0(重量%) ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 10.0 香料・乳濁剤 適 量 水 残 ─────────────────────────────────── 合計 100.0 上記組成の液体石ケン(pH7.0)を製造した。この
液体石ケンは、使用感にすぐれ、良好な洗浄効果を示し
た。また、この液状石ケンは皮膚に対する刺激がなく、
使用後において皮膚に良好な感触を与えるものであっ
た。
【0042】 処方例3 (シャンプー) (成分) 界面活性剤A 10.5(重量%) ラウリルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 3.5 ココイルジエタノールアミド 2.0 硫酸ナトリウム 1.5 香料・乳濁剤 適 量 水 残 ─────────────────────────────────── 合計 100.0 上記組成のシャンプー(pH6.5)を製造した。この
シャンプーは、再汚染防止能が優れており、洗浄効果が
高い上、使用中にきしみ感がなく、洗い上がりも良好で
あった。
【0043】 処方例4 (歯磨) (成分) 第2リン酸カルシウム・2水和物 45.5% グリセリン 5.0% ソルビトール 15.0% カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0% 界面活性剤A 0.5% ラウリル硫酸エステルナトリウム 1.0% 香料・甘味料 適 量 イオン交換水 バランス 上記組成の歯磨を製造した。この歯磨は使用時に口腔粘
膜への刺激が少なく、洗浄効果が高い上、使用後のスッ
キリ感の良好なものであった。
【0044】 処方例5 (硬表面用洗浄剤) (成分) 界面活性剤B 7.5% 高級アルコールポリオキシエチレン(3)硫酸エステル Na塩 3.5% 黄色203号 微 量 香料 微 量 イオン交換水 バランス 上記組成の硬表面用洗浄剤(pH7.0)を製造した。
この硬表面用洗浄剤で自動車等の硬表面の洗浄を行った
場合は、使用時及び使用後において皮膚に付着したとき
にも不快感を与えないうえ、低濃度で使用した場合も良
好な洗浄性を与えるものであった。
【0045】 処方例6 (住居用洗浄剤) (成分) 界面活性剤B 5.0% ポリオキシエチレン(5)ドデシルエーテル 2.5% 黄色203号 微 量 香料 微 量 イオン交換水 バランス 上記組成の住居用洗浄剤(pH7.0)を製造した。こ
の住居用洗浄剤は再汚染防止能が優れており、良好な洗
浄効果が得られた。また、この住居用洗浄剤は手に付着
した場合も手荒れを感じさせないものであった。
【0046】 処方例7 (衣類用洗浄剤(粒状洗剤)) (成分) 界面活性剤B 22.5% アルキルベンゼンスルホン酸K塩 10.0% アルコールエトキシレート 5.0% ゼオライト 22.5% 炭酸カリウム 5.0% ケイ酸ナトリウム 10.0% 炭酸ナトリウム 23.5% 酸素 0.5% 水分 6.0% 上記組成の衣類用粒状洗浄剤を製造した。この衣類用粒
状洗浄剤は再汚染防止能が優れており、良好な洗浄効果
が得られた。
【0047】 処方例8 (硬質表面用アルカリ性洗浄剤) (成分) 界面活性剤C 5.0% NaOH 22.0% EDTA−4Na 3.0% 水分 70.0% 上記組成の硬質表面用アルカリ性洗浄剤を製造した。こ
の硬質表面用アルカリ性洗浄剤は油汚れに対して良好な
洗浄効果を示した。
【0048】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ヒドロキシエー
テル化合物を、ヒドロキシ化合物とエポキシ化合物との
反応により、副生物の生成を抑制して収率よく製造する
ことができる。本発明により得られる脂肪族基を含有す
るヒドロキシエーテル化合物は非イオン界面活性能にす
ぐれたものであり、これを洗浄剤成分として用いること
により、マイルド性にすぐれかつ洗浄力の大きい洗浄剤
組成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 薫 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 戸田 晴彦 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシ化合物と、エポキシ化合物と
    を、酸性又は塩基性を有する固体触媒の存在下で反応さ
    せることを特徴とするヒドロキシエーテル化合物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシ化合物が、グリセリン又はポ
    リグリセリンである請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 エポキシ化合物が、グリシジルアルキル
    エーテル又はα−オレフィンオキシドである請求項1又
    は2の方法。
  4. 【請求項4】 エポキシ化合物が、炭素数4以上の脂肪
    族基を含有するエポキシ化合物である請求項1〜3のい
    ずれかの方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の方法で得られた炭素数4以上
    の脂肪族基を含有するヒドロキシエーテル化合物を含有
    する洗浄剤組成物。
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