JPH11314594A - 自動車用着脱式甲板室搭載船 - Google Patents
自動車用着脱式甲板室搭載船Info
- Publication number
- JPH11314594A JPH11314594A JP13610698A JP13610698A JPH11314594A JP H11314594 A JPH11314594 A JP H11314594A JP 13610698 A JP13610698 A JP 13610698A JP 13610698 A JP13610698 A JP 13610698A JP H11314594 A JPH11314594 A JP H11314594A
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- Japan
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- rooms
- ship
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、甲板上に軽構造の自動車搭載用甲
板室を複数個互いに独立させて撤去可能に設けることに
より、コンテナ搭載設備などへの変換を容易に行なえる
ようにした自動車用着脱式甲板室搭載船を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 船体の甲板2上に、船長方向に列設され
た複数の自動車用甲板室9が設けられ、同甲板室9は相
互に間隔をあけるようにして、甲板2に対しボルト締め
などにより着脱可能に取り付けられている。隣接する同
じレベルの車両甲板9aは連絡橋10で接続され、同連絡
橋10の一端10aは車両甲板9aに枢着されるが、他端10
bは摺動可能とされる。
板室を複数個互いに独立させて撤去可能に設けることに
より、コンテナ搭載設備などへの変換を容易に行なえる
ようにした自動車用着脱式甲板室搭載船を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 船体の甲板2上に、船長方向に列設され
た複数の自動車用甲板室9が設けられ、同甲板室9は相
互に間隔をあけるようにして、甲板2に対しボルト締め
などにより着脱可能に取り付けられている。隣接する同
じレベルの車両甲板9aは連絡橋10で接続され、同連絡
橋10の一端10aは車両甲板9aに枢着されるが、他端10
bは摺動可能とされる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶の甲板上にお
ける自動車用甲板室を容易に撤去できるようにして、コ
ンテナ搭載設備などへの換装を可能にした自動車用着脱
式甲板室搭載船に関する。
ける自動車用甲板室を容易に撤去できるようにして、コ
ンテナ搭載設備などへの換装を可能にした自動車用着脱
式甲板室搭載船に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、一般の貨物船(この場合、いわ
ゆるロールオン・ロールオフ型貨物船)を示す。主船体
内に貨物(一般に、自動車又はコンテナ)がランプ1を
介して搭載され、また、その甲板2上には、コンテナ3
が積み重ねられて、固縛用金物4により船体に固定され
ている。船体の荷重分布および波浪により船体には応力
が発生し、図中に矢印5で示すごとく主船体内に伝播し
ている。
ゆるロールオン・ロールオフ型貨物船)を示す。主船体
内に貨物(一般に、自動車又はコンテナ)がランプ1を
介して搭載され、また、その甲板2上には、コンテナ3
が積み重ねられて、固縛用金物4により船体に固定され
ている。船体の荷重分布および波浪により船体には応力
が発生し、図中に矢印5で示すごとく主船体内に伝播し
ている。
【0003】図3は従来の自動車運搬船を示す。主船体
内および甲板室内に、車両甲板6が設けられ、各車両甲
板上にランプ1を介して自動車が積載される。甲板2上
の甲板室8は一般に長さ方向に連続した剛な構造で作ら
れ、ここに伝播する応力7に耐える構造とされている。
このような貨物船あるいは自動車運搬船において、世
界の経済情勢の変化によるコンテナおよび自動車の荷動
きの増減に対応して、コンテナや自動車の輸送能力を増
減させたいというニーズが存在する。
内および甲板室内に、車両甲板6が設けられ、各車両甲
板上にランプ1を介して自動車が積載される。甲板2上
の甲板室8は一般に長さ方向に連続した剛な構造で作ら
れ、ここに伝播する応力7に耐える構造とされている。
このような貨物船あるいは自動車運搬船において、世
界の経済情勢の変化によるコンテナおよび自動車の荷動
きの増減に対応して、コンテナや自動車の輸送能力を増
減させたいというニーズが存在する。
【0004】しかし、たとえば図2の貨物船において、
自動車積載用の恒久的な甲板室を設けた場合は、コンテ
ナ輸送能力を恒久的に失ったり減じたりすることとな
り、好ましくない。
自動車積載用の恒久的な甲板室を設けた場合は、コンテ
ナ輸送能力を恒久的に失ったり減じたりすることとな
り、好ましくない。
【0005】また、そのような甲板室の頂部にコンテナ
を積載したり図3の自動車運搬船の甲板室8の頂部にコ
ンテナを積載したりすることは、船の安全性からみた性
能を著しく損なうため、実施し難い。
を積載したり図3の自動車運搬船の甲板室8の頂部にコ
ンテナを積載したりすることは、船の安全性からみた性
能を著しく損なうため、実施し難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような船体甲板
上におけるコンテナや自動車の積載能力を調整できるよ
うにしたいというニーズに対応するため、本発明は、甲
板上に軽構造の自動車用甲板室を複数個互いに独立させ
て撤去可能に設けることにより、コンテナ搭載設備など
への変換を容易に行なえるようにした自動車用着脱式甲
板室搭載船を提供することを課題とする。
上におけるコンテナや自動車の積載能力を調整できるよ
うにしたいというニーズに対応するため、本発明は、甲
板上に軽構造の自動車用甲板室を複数個互いに独立させ
て撤去可能に設けることにより、コンテナ搭載設備など
への変換を容易に行なえるようにした自動車用着脱式甲
板室搭載船を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の自動車用着脱式甲板室搭載船は、船体の甲
板上に、船長方向に列設された複数の自動車用甲板室を
そなえ、これらの甲板室が相互に間隔をあけるようにし
て上記甲板上に着脱可能に設けられたことを特徴として
いる。
め、本発明の自動車用着脱式甲板室搭載船は、船体の甲
板上に、船長方向に列設された複数の自動車用甲板室を
そなえ、これらの甲板室が相互に間隔をあけるようにし
て上記甲板上に着脱可能に設けられたことを特徴として
いる。
【0008】そして、上記甲板室の下端部が、上記甲板
にボルト締めにより着脱可能に取り付けられていること
を特徴としている。
にボルト締めにより着脱可能に取り付けられていること
を特徴としている。
【0009】また、本発明の自動車用着脱式甲板室搭載
船は、上記複数の自動車用甲板室が互いに同じレベルで
対応する複数の車両甲板をそなえ、互いに隣接する上記
甲板室の同じレベルにおける車両甲板を、相互に対向す
る甲板室端部開口を通じて連絡する自動車走行用連絡橋
が、その一端を一方の甲板室の車両甲板に枢着されると
ともに、同連絡橋の他端を他方の甲板室の車両用甲板上
に摺動可能に載置されたことを特徴としている。
船は、上記複数の自動車用甲板室が互いに同じレベルで
対応する複数の車両甲板をそなえ、互いに隣接する上記
甲板室の同じレベルにおける車両甲板を、相互に対向す
る甲板室端部開口を通じて連絡する自動車走行用連絡橋
が、その一端を一方の甲板室の車両甲板に枢着されると
ともに、同連絡橋の他端を他方の甲板室の車両用甲板上
に摺動可能に載置されたことを特徴としている。
【0010】上述の本発明の自動車用着脱式甲板室搭載
船では、自動車の輸送需要が高い時期に、上記複数の自
動車用甲板室を甲板上に列設して、貨物船の自動車搭載
能力を強化し、また、コンテナ等の輸送需要が高い時期
には上記甲板室を容易に撤去して甲板上にコンテナを搭
載することが可能になり、これにより、本船のコンテナ
輸送能力を強化することができる。
船では、自動車の輸送需要が高い時期に、上記複数の自
動車用甲板室を甲板上に列設して、貨物船の自動車搭載
能力を強化し、また、コンテナ等の輸送需要が高い時期
には上記甲板室を容易に撤去して甲板上にコンテナを搭
載することが可能になり、これにより、本船のコンテナ
輸送能力を強化することができる。
【0011】そして、従来の恒久的な甲板室をそなえた
船舶の場合のように、甲板室の上にコンテナを積むとい
うことはしないですむので、本船の安定性能を損なわな
い利点がある。
船舶の場合のように、甲板室の上にコンテナを積むとい
うことはしないですむので、本船の安定性能を損なわな
い利点がある。
【0012】また上記甲板室は軽構造とされるので、投
資額を低く抑えることができ、上述のような甲板室の設
置または撤去を容易に行なうことができるほか、甲板室
設置による本船の安定性能の悪化を最小限にとどめるこ
とができる。
資額を低く抑えることができ、上述のような甲板室の設
置または撤去を容易に行なうことができるほか、甲板室
設置による本船の安定性能の悪化を最小限にとどめるこ
とができる。
【0013】さらに、上記自動車用甲板室の下端部が上
記甲板に直接または接続金具を介しボルト締めされてい
ると、同甲板室の着脱が一層容易に行なわれるようにな
る。連続した甲板室では、図3に矢印7で示すごとく応
力が伝播するので、これに耐えるため甲板室の軽構造化
は困難であるが、複数の甲板室が相互に間隔をあけた不
連続な構造とすることにより応力の伝播を回避し、軽構
造とすることが可能となる。
記甲板に直接または接続金具を介しボルト締めされてい
ると、同甲板室の着脱が一層容易に行なわれるようにな
る。連続した甲板室では、図3に矢印7で示すごとく応
力が伝播するので、これに耐えるため甲板室の軽構造化
は困難であるが、複数の甲板室が相互に間隔をあけた不
連続な構造とすることにより応力の伝播を回避し、軽構
造とすることが可能となる。
【0014】また、上記複数の自動車用甲板室が、同じ
レベルで対応する車両甲板を相互に連絡する自動車走行
用連絡橋をそなえていると、複数の甲板室が一体の状態
で使用できるようになる。そして、上記連絡橋の一端が
一方の甲板室の車両甲板に枢着され、同連絡橋の他端が
他方の甲板室の車両甲板上に摺動可能に載置されている
と、互いに隣接する甲板室が各別に変形しても上記連絡
橋に支障をきたすことは無く、甲板室の相互間における
自動車の移動が安全に行なわれるようになる。
レベルで対応する車両甲板を相互に連絡する自動車走行
用連絡橋をそなえていると、複数の甲板室が一体の状態
で使用できるようになる。そして、上記連絡橋の一端が
一方の甲板室の車両甲板に枢着され、同連絡橋の他端が
他方の甲板室の車両甲板上に摺動可能に載置されている
と、互いに隣接する甲板室が各別に変形しても上記連絡
橋に支障をきたすことは無く、甲板室の相互間における
自動車の移動が安全に行なわれるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての自動車用着脱式甲板室搭載船について説明
すると、図1はその側面図である。
形態としての自動車用着脱式甲板室搭載船について説明
すると、図1はその側面図である。
【0016】図1に示すように、本実施形態では、自動
車の進入および退出のためのランプ1をそなえた船体の
甲板2上に、4個の自動車搭載用甲板室9が相互に間隔
をあけるようにして船長方向に列設されており、各甲板
室9の下端部は甲板2に直接または接続金具を介しボル
ト締めなどの手段により着脱可能に取り付けられてい
る。
車の進入および退出のためのランプ1をそなえた船体の
甲板2上に、4個の自動車搭載用甲板室9が相互に間隔
をあけるようにして船長方向に列設されており、各甲板
室9の下端部は甲板2に直接または接続金具を介しボル
ト締めなどの手段により着脱可能に取り付けられてい
る。
【0017】これらの甲板室9は、互いに同じレベルで
対応する複数の車両甲板9aをそなえ、互いに隣接する
甲板室9,9の同じレベルにおける車両甲板9a,9a
は対向する甲板室端部開口を通じ連絡する自動車走行用
連絡橋10で接続されている。すなわち、連絡橋10の一端
10aは互いに隣接する甲板室9,9の一方の車両甲板9
aに水平ヒンジを介し枢着され、同連絡橋10の他端10b
は他方の甲板室9の車両甲板9a上に摺動可能に載置さ
れている。
対応する複数の車両甲板9aをそなえ、互いに隣接する
甲板室9,9の同じレベルにおける車両甲板9a,9a
は対向する甲板室端部開口を通じ連絡する自動車走行用
連絡橋10で接続されている。すなわち、連絡橋10の一端
10aは互いに隣接する甲板室9,9の一方の車両甲板9
aに水平ヒンジを介し枢着され、同連絡橋10の他端10b
は他方の甲板室9の車両甲板9a上に摺動可能に載置さ
れている。
【0018】上述の本実施形態の自動車用着脱式甲板室
搭載船では、自動車の輸送需要が高い時期に、複数の自
動車搭載用甲板室9を甲板2上に列設して、貨物船の自
動車搭載能力を強化し、また、コンテナ等の輸送需要が
高い時期には甲板室9を容易に撤去して甲板2上にコン
テナ固縛用設備を設けることによりコンテナを搭載する
ことが可能になり、これにより、本船のコンテナ輸送能
力を強化することができる。
搭載船では、自動車の輸送需要が高い時期に、複数の自
動車搭載用甲板室9を甲板2上に列設して、貨物船の自
動車搭載能力を強化し、また、コンテナ等の輸送需要が
高い時期には甲板室9を容易に撤去して甲板2上にコン
テナ固縛用設備を設けることによりコンテナを搭載する
ことが可能になり、これにより、本船のコンテナ輸送能
力を強化することができる。
【0019】そして、従来の恒久的な甲板室をそなえた
船舶の場合のように、甲板室の上にコンテナを積むとい
うことはしないですむので、本船の安定性能を損なわな
い利点がある。
船舶の場合のように、甲板室の上にコンテナを積むとい
うことはしないですむので、本船の安定性能を損なわな
い利点がある。
【0020】また甲板室9は軽構造とされるので、投資
額を低く抑えることができ、上述のような甲板室9の設
置または撤去を容易に行なうことができるとともに、甲
板室9の設置による本船の安定性能の悪化を最小限にと
どめることができる。
額を低く抑えることができ、上述のような甲板室9の設
置または撤去を容易に行なうことができるとともに、甲
板室9の設置による本船の安定性能の悪化を最小限にと
どめることができる。
【0021】さらに、自動車用甲板室9の下端部が甲板
2に直接または接続金具を介しボルト締めされている
と、同甲板室9の着脱が一層容易に行なわれるようにな
る。
2に直接または接続金具を介しボルト締めされている
と、同甲板室9の着脱が一層容易に行なわれるようにな
る。
【0022】連続した甲板室では、図3に矢印7で示す
ごとく応力が伝播し、これに耐えるため甲板室9の軽構
造化は困難であるが、本実施形態のように複数の甲板室
9が相互に間隔をあけた不連続な構造とすることにより
応力の伝播が回避され、甲板室9の軽構造化が可能とな
る。なお、単一の甲板室9の長さは、船長の1/3以上
では応力の十分な回避ができないので、それよりも短く
なるように配慮される。
ごとく応力が伝播し、これに耐えるため甲板室9の軽構
造化は困難であるが、本実施形態のように複数の甲板室
9が相互に間隔をあけた不連続な構造とすることにより
応力の伝播が回避され、甲板室9の軽構造化が可能とな
る。なお、単一の甲板室9の長さは、船長の1/3以上
では応力の十分な回避ができないので、それよりも短く
なるように配慮される。
【0023】また、複数の自動車用甲板室9が、同じレ
ベルで対応する車両甲板9aを相互に連絡する自動車走
行用連絡橋10をそなえていると、複数の甲板室9が一体
の自動車用船倉として機能することができる。そして、
連絡橋10の一端10aが一方の甲板室9の車両甲板9aに
枢着され、同連絡橋10の他端10bが他方の甲板室9の車
両甲板9a上に摺動可能に搭載されていると、互いに隣
接する甲板室9,9が各別に変形しても連絡橋10に支障
をきたすことは無く、甲板室9,9の相互間における自
動車の移動が安全に行なわれるようになる。
ベルで対応する車両甲板9aを相互に連絡する自動車走
行用連絡橋10をそなえていると、複数の甲板室9が一体
の自動車用船倉として機能することができる。そして、
連絡橋10の一端10aが一方の甲板室9の車両甲板9aに
枢着され、同連絡橋10の他端10bが他方の甲板室9の車
両甲板9a上に摺動可能に搭載されていると、互いに隣
接する甲板室9,9が各別に変形しても連絡橋10に支障
をきたすことは無く、甲板室9,9の相互間における自
動車の移動が安全に行なわれるようになる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動車用
着脱式甲板室搭載船によれば次のような効果が得られ
る。 (1) 自動車の輸送需要が高い時期に、複数の自動車用甲
板室を甲板上に列設して、貨物船の自動車搭載能力を強
化し、また、コンテナ等の輸送需要が高い時期には上記
甲板室を容易に撤去して甲板上にコンテナを搭載するこ
とが可能になり、これにより、本船のコンテナ輸送能力
を強化することができる。そして、従来の恒久的な甲板
室をそなえた船舶の場合のように、甲板室の頂部にコン
テナを積むということはしないですむので、本船の安定
性能を損なわない利点がある。また上記甲板室は軽構造
とされるので、投資額を低く抑えることができ、同甲板
室の設置または撤去を容易に行なうことができるほか、
甲板室の設置による本船の安定性能の悪化を最小限にと
どめることができる。 (2) 上記自動車用甲板室の下端部が上記甲板に直接また
は接続金具を介しボルト締めされていると、同甲板室の
着脱が一層容易に行なわれるようになる。 (3) 上記複数の自動車用甲板室が、同じレベルで対応す
る車両甲板を相互に連絡する自動車走行用連絡橋をそな
えていると、複数の甲板室が一体の状態で使用できるよ
うになる。そして、上記連絡橋の一端が一方の甲板室の
車両甲板に枢着され、同連絡橋の他端が他方の甲板室の
車両甲板上に摺動可能に搭載されていると、互いに隣接
する甲板室が各別に変形しても上記連絡橋に支障をきた
すことは無く、甲板室の相互間における自動車の移動が
安全に行なわれるようになる。
着脱式甲板室搭載船によれば次のような効果が得られ
る。 (1) 自動車の輸送需要が高い時期に、複数の自動車用甲
板室を甲板上に列設して、貨物船の自動車搭載能力を強
化し、また、コンテナ等の輸送需要が高い時期には上記
甲板室を容易に撤去して甲板上にコンテナを搭載するこ
とが可能になり、これにより、本船のコンテナ輸送能力
を強化することができる。そして、従来の恒久的な甲板
室をそなえた船舶の場合のように、甲板室の頂部にコン
テナを積むということはしないですむので、本船の安定
性能を損なわない利点がある。また上記甲板室は軽構造
とされるので、投資額を低く抑えることができ、同甲板
室の設置または撤去を容易に行なうことができるほか、
甲板室の設置による本船の安定性能の悪化を最小限にと
どめることができる。 (2) 上記自動車用甲板室の下端部が上記甲板に直接また
は接続金具を介しボルト締めされていると、同甲板室の
着脱が一層容易に行なわれるようになる。 (3) 上記複数の自動車用甲板室が、同じレベルで対応す
る車両甲板を相互に連絡する自動車走行用連絡橋をそな
えていると、複数の甲板室が一体の状態で使用できるよ
うになる。そして、上記連絡橋の一端が一方の甲板室の
車両甲板に枢着され、同連絡橋の他端が他方の甲板室の
車両甲板上に摺動可能に搭載されていると、互いに隣接
する甲板室が各別に変形しても上記連絡橋に支障をきた
すことは無く、甲板室の相互間における自動車の移動が
安全に行なわれるようになる。
【図1】本発明の第1実施形態としての自動車用着脱式
甲板室搭載船の側面図である。
甲板室搭載船の側面図である。
【図2】従来のロールオン・ロールオフ型貨物船の一例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】従来の自動車運搬船の一例を示す側面図であ
る。
る。
1 ランプ 2 甲板 3 コンテナ 4 固縛用金物 5 応力伝播 6 車両甲板 7 応力伝播 8 甲板室 9 自動車用甲板室 9a 車両甲板 10 自動車走行用連絡橋 10a 連絡橋の一端 10b 連絡橋の他端
Claims (3)
- 【請求項1】 船体の甲板上に、船長方向に列設された
複数の自動車用甲板室をそなえ、これらの甲板室が相互
に間隔をあけるようにして上記甲板上に着脱可能に設け
られたことを特徴とする、自動車用着脱式甲板室搭載
船。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用着脱式甲板室
搭載船において、上記甲板室の下端部が、上記甲板にボ
ルト締めにより着脱可能に取り付けられていることを特
徴とする、自動車用着脱式甲板室搭載船。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動車用着脱
式甲板室搭載船において、上記複数の自動車用甲板室が
互いに同じレベルで対応する複数の車両甲板をそなえ、
互いに隣接する上記甲板室の同じレベルにおける車両甲
板を、相互に対向する甲板室端部開口を通じて連絡する
自動車走行用連絡橋が、その一端を一方の甲板室の車両
甲板に枢着されるとともに、同連絡橋の他端を他方の甲
板室の車両用甲板上に摺動可能に載置されたことを特徴
とする、自動車用着脱式甲板室搭載船。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13610698A JPH11314594A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 自動車用着脱式甲板室搭載船 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13610698A JPH11314594A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 自動車用着脱式甲板室搭載船 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11314594A true JPH11314594A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=15167432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13610698A Withdrawn JPH11314594A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 自動車用着脱式甲板室搭載船 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11314594A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007190999A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Nippon Yuusen Kk | 船舶 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP13610698A patent/JPH11314594A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007190999A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Nippon Yuusen Kk | 船舶 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |