JPH11314347A

JPH11314347A - 作動装置を有する印刷機

Info

Publication number: JPH11314347A
Application number: JP11079813A
Authority: JP
Inventors: Frank Gunschera; グンシェーラフランク; Roland Hirth; ヒルトローラント
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1998-03-24
Filing date: 1999-03-24
Publication date: 1999-11-16
Also published as: US6182567B1

Abstract

(57)【要約】【課題】作動装置が、この作動装置を部分的に囲むチ
ャンバを備えている印刷機において、揮発性の構成要素
やパウダーを含む浮遊物から作動装置を保護する。【解決手段】チャンバ27内を、チャンバ27の周囲の圧
力よりも大きい圧力にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、作動装置と、この
作動装置を部分的に含むチャンバとを備える印刷機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】印刷機は、この印刷機内の環境にさらさ
れる様々な種類の作動装置を含んでいる。この環境は、
通常、印刷インキやニスに含まれる揮発性成分が充満し
ているとともに、さらに、特に枚葉紙印刷機における排
紙装置の領域で印刷直後の枚葉紙に吹付けを行うために
使用されるパウダーが付加的に充満している。

【０００３】前述の作動装置は、例えば、チェーン搬送
装置の搬送チェーン、または、軸方向に揺動する、枚葉
紙用直線状プッシュロッドのプランジャ、そしてまた
は、ラックに噛み合う、枚葉紙制動装置用の調整駆動装
置の歯車、などを含んでいる。

【０００４】チェーン搬送装置の搬送チェーンを含む作
動装置、そしてまた、この作動装置を部分的に含むチャ
ンバについては、例えば、ドイツ特許公開公報第432525
1号によって公知となっている。この場合、このチャン
バは、互いに相対する２つの案内レールと、この案内レ
ールと共働して断面C形の表面レールを形成するととも
にこの案内レールを支持する支持部材とから構成されて
おり、これにより、このチャンバは、開放した縦長側部
を有する、長手方向に延びる内部空間を形成している。
このチャンバによって部分的に囲まれるこの作動装置
は、巻き取り紙輪転印刷機の後に配置された乾燥機へ、
印刷物ヴエブをつかむ引き入れる役割を有しており、こ
の場合、その搬送チェーンは、特に、印刷物走行路を含
む引き入れ装置が固定されたローラチェーンとして構成
されているものである。この形態によると、開放した縦
長側部は、弾性を有する薄板によって次のようにして覆
われるようになっている。すなわち、この引き込れ装置
の経路上で上記開放された縦長側部に沿って引き入れ装
置を回避し、そしてまた、引き入れ方向にみて上流側へ
に置かれているような引き入れ装置の側部が、この開放
された縦長側部における、この回避により一時的に覆わ
れていない部分を、あらためて覆うようになっている。
これにより、チャンバの内部空間は、印刷物走行路の引
き込みが行われる間に乾燥機内の内部環境内で動く間隙
に対してのみ曝された状態となっており、そして、これ
により、印刷インキに含まれる揮発性成分、すなわち、
他の場合にはこの内部空間内で再濃縮されることにより
ローラチェーンおよび案内レールを汚すことがある揮発
性成分の侵入に対し、さらに広く保護されることにな
る。

【０００５】しかし、汚れに対しこのように保護された
枚葉紙搬送用チェーン搬送装置を枚葉紙印刷機に用いる
ことについては、この公知の装置を規定通りに使用する
場合にもたらされるような保護作用が得られないことが
ある。さらに、上述の間隙に相応して、同時に複数の間
隙が生じるようになっており、これはすなわち、枚葉紙
を搬送するチェーン搬送装置のくわえづめ装置により運
転に合わせて回転する際に位置するような箇所でそのつ
ど生じるようになっており、そして、これらの間隙は、
チェーン搬送装置に沿って処理速度で回転するようにな
っている。この内部空間は、位置が変わっても、その局
所的に覆われた開放縦長側部に沿って周囲の環境と常時
連通した状態となっている。これにより、この内部空間
における浮遊物の侵入に対して有効な保護がなされない
ことがあり、そして、これにより、枚葉紙印刷機の場合
であっても、浮遊物として、この枚葉紙印刷機の相応す
る組み立ての場合に汚れだけでなく研磨作用も有するよ
うなパウダー粒子が付加的に生じるようになる。さら
に、この薄板は、激しく摩耗することがあり、これはす
なわち、一方ではその回避運動によって閉方向に引っ張
られる薄板とくわえづめ装置との間の摩擦に基づいて、
他方では枚葉紙処理にタイミングをあわせて生じる薄板
の変形に基づいて摩耗するものである。

【０００６】パイルへ渡される枚葉紙を整列するための
直線状プッシュロッドにおける、運転に合わせて軸方向
に揺動するプランジャを含む作動装置については、例え
ばドイツ実用新案第7513266号により知られている。こ
のプランジャは、継目板を支持するロッド、すなわち、
（整列させる枚葉紙のサイズに適合させるために）ロッ
ドの長手方向に調節可能、かつ固定可能な状態でケース
内に収められているロッドから構成されており、この場
合、このケースに嵌め込まれこのロッドの長溝に噛み合
う調整ねじが固定の役目をするようになっている。この
ケースは、このケース側が長手方向にスライドする状態
で固定された軸受ブッシュ内に収められており、この軸
受ブッシュは、その長手方向軸についてねじれることが
ないように確実に固定されているとともに、継目板に向
けられた側が軸受ブッシュを貫通しているこのケース端
において、軸方向カムに接するボールベアリング状のカ
ムフォロワを支持している。そして、この軸方向カムに
より、プランジャは、このプランジャの長手方向に周期
的に揺動する状態で動くことが可能となっている。軸方
向カムの操作力に対しては、ばねの側から復元力が反対
方向に作用する。このばねは、一方では継目板に向けら
れた軸受ブッシュの正面で支持され、他方ではキャッ
プ、すなわち、この正面を貫通しているケースの一部上
へスライドされるとともにこのばねの作用に対し軸方向
に固定されたキャップ内で支持されている。このケース
を安定させるために、そしてまた、これにより、組み込
まれたプランジャの長手方向軸についてのねじれに対し
継目板を安定性させるために、このケースには、案内面
に支持された他のボールベアリングが支持されている。
前述の長溝内におけるパウダーの堆積に対してこの長溝
を確実に保護できるようにするために、この長溝をロッ
ドの下側に取り付けるようにしている。これに対し、前
述のボールベアリングは、直線状プッシュロッドを規定
通りに用いる場合、パウダーが充満した環境に対して完
全に曝された状態となっており、そして、この理由によ
り、入念ななメンテナンスを必要とする。

【０００７】枚葉紙制動装置用の調整駆動装置の歯車で
あってラックに噛み合う歯車を含む作動装置、そしてま
た、この作動装置を部分的に囲むチャンバが、ドイツ特
許第19709083号公報により公知となっている。

【０００８】この枚葉紙制動装置は、複数の制動装置
と、この制動装置を支持する案内支柱、すなわち、この
案内支柱に沿って、制動装置が、各々の制動装置に取り
付けられた各々の調整駆動装置によって移動可能となっ
ているような案内支柱とを含んでいる。この場合、この
各々の調整駆動装置は、各々の制動装置に連結されたモ
ータ、すなわち、その駆動軸が、案内横ばりに平行に配
置されたラックと噛み合う歯車を支持している歯車ブロ
ックを有するモータとなっている。ラック、案内ロッ
ド、歯車ブロックを有するモータ、吸引車（Saugrad）
の形をした各々の制動部材を支持し案内横ばりに対して
動くことが可能な各々のスライダは、案内支柱に沿って
延びている開口を備えたハウジングによって囲まれてお
り、この場合、この開口からは、スライダの１つに連結
され各々の吸引車を支持する各々の支持アームが突出し
ている。これにより、作動装置を部分的に囲むチャンバ
が形成されるようになっている。このチャンバは、チャ
ンバ内部にある装置部分が汚れる危険性を低減するとい
う目的をはたす役割をする。この場合、この目的とする
結果をさらにを改良するため、チャンバの開口は、フェ
ルトもしくはフォームプラスチックの形の、またはブラ
シの形をしたの自由度の高いパッキンを備えている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、作動
装置を部分的に閉じるチャンバを備えた印刷機のこのア
クチュエータから、浮遊物をできるだけ遠ざけておくこ
とにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この目的は、チャンバ内
の圧力を、チャンバの周囲における圧力よりも高くする
ことによって達成することができる。

【００１１】本発明による解決策は、付加的な利点とし
て、摩耗するような有体物による密閉手段を必要としな
い、という利点を有している。さらに、ＵＶ乾燥機を備
える印刷機部分に作動装置を取り付ける場合のために、
このような乾燥機によって発生するオゾンがチャンバの
内部空間内へ侵入することも防止されるようになってい
る。

【００１２】本発明の第１の構成では、作動装置は、搬
送チェーンによって形成され、チャンバは、この搬送チ
ェーンを案内する案内レールと、この案内レールを支持
する支持部材によって形成されている。この場合、この
支持部材は、開放した縦長側部を備え、その他について
はできるだけ広範囲にわたって閉じている内部空間を、
この案内レールとともに取り囲んでいる。

【００１３】この構成は、印刷機によって印刷された枚
葉紙をパイル台に案内するチェーン搬送装置の場合に好
適である。

【００１４】このチェーン搬送装置についての他の好適
な構成は、搬送チェーンが、この搬送チェーンに側部で
固定されるカバープレートを備えており、そして、この
カバープレートが、内部空間の開放した縦長側部を、搬
送チェーンと共に実質的に覆うようになっている。そし
てまた、このカバープレートが、案内レールとともにラ
ビリンスパッキンスリットを形成するようになってい
る。

【００１５】この場合、カバープレートのこの配置は、
チャンバ内の圧力を保持するためのエネルギ消費が比較
的少なくて済む、という利点を有している。さらに、ラ
ビリンスパッキンスリットは、カバープレートの形をし
た有体物による補助的な密閉手段を用いる場合であって
も、摩擦力によって摩耗を生じることがない、という利
点を有している。

【００１６】他の構成では、作動装置は、運転に合わせ
て軸方向に揺動するプランジャにより、そして、チャン
バは、このプランジャを案内するケースにより形成され
ている。この構成は、枚葉紙によってパイルが形成され
る際に枚葉紙を側部について整列するための直線状プッ
シュロッドの場合に好適である。

【００１７】さらに他の構成では、作動装置は、ラック
と噛み合う歯車を含んでいる。

【００１８】この構成では、作動装置は、例えば、印刷
される枚葉紙の印刷が行われない通路上における枚葉紙
制動装置をサーボモータによって調節するための調整駆
動装置や、もしくは、この枚葉紙制動装置により制動さ
れる枚葉紙のサイズに合わせて、枚葉紙制動装置をサー
ボモータによって調節するための調整駆動装置の場合に
用いることが好ましい。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００２０】チェーン搬送装置の搬送チェーンを含む作
動装置は、原則的に枚葉紙印刷機のいたる箇所、すなわ
ち、枚葉紙が胴もしくはシリンダによらずに搬送される
ような箇所に用いることができる。この作動装置につい
ては、特に、印刷機内の環境が、浮遊物の濃度が特に高
い場所に用いることが好ましい。この理由により、以
下、例えばチェーン搬送装置を枚葉紙印刷機のチェーン
排紙装置1に用いるものとする(図１を参照のこと)。チ
ェーン排紙装置1は、印刷機の最後部の処理部に続いて
置かれている。このような処理部は、例えば、ニス引き
ユニットのような、印刷ユニットもしくは後処理ユニッ
トであることが可能である。最後部の処理部について
は、本例では、圧胴2.1を備えたオフセット印刷法で作
動する印刷ユニット2を対象としている。この圧胴2.1
は、圧胴2.1と、この圧胴2.1と協働するゴムブランケッ
ト胴2.2との間における印刷用間隙によって、回転方向
矢印5で示された処理方向に各々の枚葉紙3を送るように
なっているとともに、圧胴2.1に配置され枚葉紙３の先
行する縁部における捕捉用周縁部で枚葉紙3を捕捉する
ために備えられれたくわえづめを開くことによって、こ
の各々の枚葉紙3を引き続きチェーン搬送装置4に渡すよ
うになっている。チェーン搬送装置4は、各々が搬送チ
ェーン6'によって形成される２つの作動装置6を含んで
いる。各々の搬送チェーン6'は、運転に合わせて、チェ
ーンデリバリ1の各々の側部壁に沿って回転し、そし
て、同期して駆動される２つの駆動スプロケットホイー
ル7のうちそれぞれその１つに巻き付けられている。そ
してこの場合、この駆動スプロケットホイール7の回転
軸は互いに一列になっており、そしてまた、各々の搬送
チェーン6'は、本例では、それぞれ、駆動スプロケット
ホイール7に対し処理方向にみて下流側にあるそれぞれ
１つのガイドスプロケットホイール8にわたって案内さ
れるようになっている。この２つの搬送チェーン6'の間
では、これらの搬送チェーン6'によって支持されるくわ
えづめ装置9が延びており、このくわえづめ装置9が有す
るくわえづめは、圧胴2.1に備えられたくわえづめの間
の間隙を通過するするようになっている。そしてこの場
合、前述の枚葉紙３の先行する縁部における捕捉用周縁
部を捕捉することにより、圧胴2.1に配置されたくわえ
づめが開く直前に各々の枚葉紙3を受け取るようになっ
ている。そしてまた、このくわえづめは、枚葉紙案内装
置10上にわたって枚葉紙制動装置11へ枚葉紙３を搬送す
るとともに、この枚葉紙制動装置11において、枚葉紙3
を枚葉紙制動装置11へ受け渡すために開放する。枚葉紙
制動装置11は、これらの枚葉紙に、処理速度よりも減速
された排紙速度を与え、そしてこれらの枚葉紙が到達し
た後、枚葉紙制動装置11側でこれらの枚葉紙を解放す
る。これにより、減速されたそれぞれの枚葉紙3は、最
終的に前縁ストッパ12に当接するようになっており、そ
して、この前縁ストッパ12とこれに相対する後縁ストッ
パ13とに沿って整列させられることにより、先行および
/または後続の枚葉紙3と合わせて、パイル14、すなわち
このパイル14が積み重ねられた分だけ昇降ユニットによ
って降下することが可能なパイル14を形成するようにな
っている。この昇降ユニットについて、図１では、パイ
ル14を支持するプラットフォーム15のみが、そしてま
た、このプラットフォーム15を支持し一点鎖線で表され
る昇降チェーン16のみが示されている。

【００２１】枚葉紙制動装置11は、これについての実施
形態では、図１の概略図において、回転する制動ベルト
45の形でのみ示されており、枚葉紙3側を向くその各々
のホイール間ベルト部分は、負圧の作用によって枚葉紙
3が制動ベルト45に押圧されることにより、枚葉紙3を一
時的に保持するようになっている。このような機構は公
知となっており(例えばドイツ特許第3638457号を参照の
こと)、それゆえここでは詳細な説明は行わない。好適
な枚葉紙制動装置11におけるさらに詳細な細部について
は、以下の説明の途中で図８を参照することにより触れ
ることにする。

【００２２】搬送チェーン6'は、その経路に沿って、一
方では、駆動スプロケットホイール7とガイドスプロケ
ットホイール8との間で、他方では、これによりスプロ
ケット間チェーン部分のチェーン走行路を規定する案内
レールによって案内されるようになっている。本例で
は、図１中における下側のスプロケット間チェーン部分
によって枚葉紙3が搬送されるようになっている。この
下側のスプロケット間チェーン部分によって走行するチ
ェーン走行路部分には、このチェーン走行路部分に向け
られ枚葉紙案内装置1Oに形成された枚葉紙案内面17が続
いている。この枚葉紙案内面17とこの枚葉紙案内面17上
にわたって送られる各々の枚葉紙3との間には、運転に
合わせて支持用エアクッションが形成されることが好ま
しい。さらに、枚葉紙案内面17には、開口した吹付け空
気用ノズルを有する枚葉紙案内装置10が備えられてお
り、この吹付け空気用ノズルについては、図１では、そ
の代表的なものの概略のみを、接続管18の形でその輪郭
で示している。

【００２３】パイル14における印刷された枚葉紙3につ
いて、裏側の貼り付きを防止するため、駆動スプロケッ
トホイール7から枚葉紙制動装置11に至る枚葉紙3の経路
上に、乾燥機19および吹付け装置20が備えられている。

【００２４】乾燥機19により枚葉紙案内面17が過熱する
ことを回避するため、枚葉紙案内装置10内には、この図
１で、枚葉紙案内面17に取り付けられた冷却材容器23上
の入口管21および排気管22によって概略的に示されてい
るような冷却材循環路が組み込まれている。

【００２５】前述の案内レールの図示については、図１
では省略している。本例におけるこの案内レールの形状
については、スプロケット間チェーン部分の形状から理
解することができる。

【００２６】図２では、内側案内レール24、外側案内レ
ール25、および、これらの案内レールを支持する支持部
材26、を備えた実施形態が、図１中のII-II線について
の断面図で示されている。案内レール24、25は、支持部
材26とともに、略C形状の断面を有するチャンバ27を形
成しているとともに、これに伴う、開いた縦長側部28を
有する内部空間27'を形成しており、この結果、チャン
バ27は、搬送チェーン6'を部分的に囲んでいる。この場
合における内側案内レール24および外側案内レール25と
支持部材26とを別体構造とすることについては必ずしも
必要ではない。

【００２７】図３で例示的に示すように、案内レール2
4'、25'、およびこの案内レール24'、25'を支持する支
持部材26'を構成するために、一体的に形成された部材
を用いることができる。

【００２８】チェーン排紙装置1についての本例では、
図４で示された実施形態によると、チェーン搬送装置4
を含む印刷機部分の、この例ではチェーン排紙装置１の
側部壁によって、内側案内レール24"および外側案内レ
ール25"用の支持部材26"を直接に形成することができ
る。

【００２９】例えば図２で構成された案内レール24、25
は、既に述べたように、駆動スプロケットホイール7の
１つとガイドスプロケットホイール8の１つとの間にお
ける搬送チェーン6'の経路に沿って、この双方の搬送チ
ェーン6'における一方を案内するようになっている。

【００３０】この場合、搬送チェーン6'の噛合い長さに
沿って、駆動スプロケットホイール7およびガイドスプ
ロケットホイール8の歯車リムにおいて、それぞれ少な
くとも１つの部分で少なくとも内側案内レール24が途切
れており、これにより、内部空間27'は、付加的にその
開放した縦長側部28に対し駆動スプロケットホイール7
およびガイドスプロケットホイール8に向けられた開放
した正面を備えている。これにより、内部空間27'は、
その縦長側部28が開放しているだけでなく、この縦長側
部28を除くそれ以外の部分について広範囲に閉じてい
る。そして、内部空間27'によって規定されたチェーン
走行路に沿って、案内レールが個々のレール部分から構
成されているときに通常備えられているスロットを介し
て、内部空間27'が所々で周囲と連通している場合、内
部空間27'は、それ以外の部分について自らさらに最大
限に閉じているものとしてみなすことができる。

【００３１】この内部空間27'内では、運転に合わせて
吹付け空気を噴射する吹付け空気用開口29であって、内
部空間27'をチャンバ27の周囲の圧力よりも高い圧力状
態にする吹付け空気用開口29が開口している。本例で
は、図２〜４に相応し、内側案内レール24、24'、24"に
設けられた孔30により、図2〜4において断面図で示され
た内部空間27の長さにわたって配置された吹付け空気用
開口2９が形成されている。各々の孔30は、案内レール2
4、24'、24"にねじ止めされ、明確に図示していない手
段によりニップル31の側が圧縮空気発生装置32に接続さ
れているようなニップル31に連通している。

【００３２】図５で示された実施形態では、内部空間2
7'内で開口した吹付け空気用開口29'が、案内レール2
4"'内で形成された吹付け空気導管33、すなわち、この
案内レール24"'にねじ止されたニップル31に吹付けこの
空気導管33側が接続されている吹付け空気導管33に連通
している。この場合、吹付け空気用開口29'の各々に
は、ニップル31を備えつける必要がない。

【００３３】図2〜5の例で示されている、案内レールの
一方における吹付け空気用開口29、29'の配置は、必ず
必要なものではない。これに代わり、例えば、内部空間
27'内で開口する吹付け空気用開口を支持部材26、26'、
26"に備えることができ、この場合、ここでも、支持部
材26、26'、26"内で、図５の例と類似の吹付け空気導管
を形成することが可能となっている。

【００３４】重要なことは、そのつど、吹付け空気用開
口が内部空間27'へ開口していること、そして、この内
部において、運転に合わせてこの中へ噴射される吹付け
空気により、高圧を保持することだけである。この高圧
により、浮遊物が周囲から内部空間27'へ侵入すること
が不可能となっている。

【００３５】図３に示す他の構成にあっては、搬送チェ
ーン、すなわち、この搬送チェーンの側部に固定された
カバープレート34を有する搬送チェーンが備えられてお
り、この際、このカバープレート34は、内部空間27'の
開口した縦長側部28を搬送チェーン6'とともに覆うよう
になっている。この場合、各々の外側プレート35におけ
る搬送チェーン側、すなわち、リンク式に互いに接続さ
れた外側プレート35と内側プレート36とによって形成さ
れた搬送チェーン側には、カバープレート34が取り付け
られている(図６を参照のこと)。カバープレート34は、
本例では、実質的にＵ字状の断面を備え、このＵ字の内
側で、元の場所にそれぞれの外側プレート35、外側プレ
ート35の狭い断面の領域で背後からつかむそれぞれ一対
のロック部材37を備えている。これにより、各々のカバ
ープレート34が、各々の外側プレート35に嵌合状態で連
結されている。

【００３６】各々のカバープレート34、それぞれ取り付
けられた外側プレート35に沿って延び、それぞれ、カバ
ープレート34の互いに突き合わせとなる端を重ねるよう
にして段が形成された端部領域が、外側プレート35の端
を越えて突出している。この段が形成された端部領域の
外側輪郭は、特定の曲率半径を伴って行われる搬送チェ
ーン6'の方向転換の際に、互いに重なり合う端が、互い
に相対運動することができるような形状とされている
(図７を参照のこと)。

【００３７】Ｕ字状に形成されたカバープレート34にお
けるＵ字基部の内側は、本例では、取り付けられた外側
プレート35に接しており、そしてまた、各々の案内レー
ル24'、25'における、カバープレート34側を向く側部面
に、このＵ字の各々の脚部が達するようになっており、
これにより、カバープレート34は、このカバープレート
34によって覆われる外側プレート35とともに、そしてま
た、搬送チェーン6'の側の内側プレート36とともに、内
部空間27'の開口した縦長側部28を覆っている。

【００３８】これにより、内部空間27'は完全に密閉さ
れないようになっているが、他の場合には、内側プレー
ト36の間での各々の間隙の領域における内部空間から出
る直接的な流れをカバープレート34が阻止するようにな
っており、そしてまた、カバープレート34がない状態で
内部空間27'と周りの外側プレート35から形成されるシ
ステムに対し流れ抵抗を高めるようになっている。この
結果、これに相応して、より少ない体積流れが内部空間
27'を流れるときに既に十分な高圧が生じるようになっ
ており、これにより、吹付け空気を発生させるために、
送風機32を、これに相応してより低い仕事率で作動する
ようにすることができるようになっている。

【００３９】特に、互いに突き合わせになったカバープ
レート34の端部の間から出て行く空気が、内部空間27'
内への浮遊物の侵入を効果的に妨げるようなエアカーテ
ンを形成するようになっている限り、内部空間27'を完
全に密閉する必要はない。さらに、完全に密閉すること
については、重大な摩擦問題が伴うことがある。このよ
うな問題を回避するために、その他の点については、ま
た、カバープレート34のＵ字状断面におけるＵ字の脚部
と案内レール24'、25'における前述の側部面との間が直
接に接触しないようにしている。

【００４０】図４に示す構成は、案内レール24"、25"と
共同でラビリンスパッキンスリットを形成するカバープ
レート34'を備えている。くわえて、カバープレート34'
は、図３の例におけるカバープレートに対し、カバープ
レート34'の、実質的にＵ字状となっている断面におけ
るＵ字の脚部の自由端が、外側へ向かって90°曲折さ
れ、内側または外側の案内レール24"、25"における各々
の長溝24".l、25".1に噛み合っている点が異なってい
る。

【００４１】それぞれの場合において、カバープレート
34、34は、リンクピンの突出端に嵌合状態で嵌まる凹部
34.1、34'.1を備えていることが好ましい。これによ
り、カバープレート34,34'は、ロック部材37により位置
決めされた状態で搬送チェーン6'に連結することが可能
となっている。このようにして全て合わせて形成された
固定手段は、一方ではカバープレート34,34'の非常に簡
易な構造を可能にするとともに、他方では標準化された
ローラチェーン上におけるこのカバープレート34,34'の
容易な組み立てを可能にする。

【００４２】既に上述したような枚葉紙制動装置11につ
いての、図８に示す実施形態にあっては、作動装置38
は、ここでは断面で示されたラック39に噛み合う歯車40
を含んでいる。この場合、歯車40は、調整駆動装置42の
駆動軸41に連結された駆動ビニオンとなっている。図８
で、参照番号11によってまとめて示す枚葉紙制動装置
は、矢印43の方向にみて矢印44にしたがって回転する制
動ベルト45へ送られてくる枚葉紙3のサイズに合わせる
ために、矢印43の方向またはこの反対方向に調節可能と
なっている。枚葉紙制動装置11は、調整駆動装置42を支
持するスライダ46、すなわち、一方では支柱47に支持さ
れ、他方ではローラ48によってラック39に支持されてい
るスライダ46を含んでいる。調整駆動装置42、ローラ4
8、およびこれにより作動装置38を部分的に含む作動装
置49は、ラック39の長手方向に延びており、そして、ラ
ック39と同じようにして、そしてまた支柱47と同じよう
にして矢印43の方向またはこの反対方向に調節可能とな
っている。これに加えて合わせて必要な調節手段につい
ては図示していない。

【００４３】作動装置49は、パイル14側を向くその作動
装置49の側部壁に、スライダ46のアームが貫通する縦長
スロット50を備えており、この縦長スロット50は、スラ
イダ46における次のような部分、すなわち、運転に合わ
せ矢印44の方向に相応して回転する制動ベルト45が配置
されている部分を支持している。縦長スロット50は、ラ
ック39に対して平行に延びており、そして、ブラシ装置
51により遮蔽されることが好ましい。チャンバ49の各々
の正面49.1は閉じている。

【００４４】作動装置49の壁には、複数のニップル31、
すなわち、図８に示すように、運転に合わせて圧縮空気
発生装置32に接続され、これにより、作動装置49の内部
空間49内で、チャンバ49の周囲における圧力よりも高い
圧力を保持するような複数のニップル31が取り付けられ
ていることが好ましい。これにより、チャンバ49の内部
空間49'内における浮遊物の侵入が防止されるととも
に、これにより、特にパウダーによる汚れに対し作動装
置38を有効に保護することが可能になる。

【００４５】既に上述したような直線状プッシュロッド
についての、図９に示す実施形態にあっては、作動装置
52は、運転に合わせて軸方向に揺動するプランジャ53を
含んでいる。このプランジャ53は、長く延び、ねじれに
対して固定されているとともに長手方向にスライドする
主軸ナット53.1と、この主軸ナット53.1に噛み合うねじ
スピンドル53.2と、パイル14に向けられたこのねじスピ
ンドル53.2の端部でこのねじスピンドル53.2に固定され
た軸受スリーブ53.3と、継目板部材53.4を支持するとと
もに主軸ナット53.1に固定されている継目板ホルダ53.
5.とから構成されている。主軸ナット53.1の外側輪郭
は、矩形状に構成されており、そしてまた、パイル14に
向けられたこの主軸ナット53.1の端は、内側矩形ブロッ
ク54側で、チャンバ55を形成するために備えられた長く
延びたケース56の、パイルに向けられた正面上へねじ止
めされた内側矩形ブロック54内で案内されるようになっ
ている。この場合、このケース56は、プランジャ53によ
って構成された作動装置52を部分的に含んでいる。

【００４６】パイル14側に向けられたケース56の内側肩
部は、パイル14側に向けられたねじスピンドル53.2の端
を、運転に合わせて双方向矢印58の方向に揺動するてこ
59に突き合わせるばね57を支持している。

【００４７】パイル14側に向けられたケース56の端は、
この中で案内される軸受スリーブ53.3を越えて延びてい
る。この軸受スリーブ53.3は、その延びている端部に、
歯車60と噛み合う歯車装置を備えている。この歯車60
は、調整駆動装置61の駆動軸に接続されている。調整駆
動装置61は、プレート62、すなわち、このプレート62の
側で、パイル14側に向けられたケース56の正面にねじ止
めされているプレート62に、フランジを介して接合され
ている。

【００４８】調整駆動装置61が作動することにより、明
らかにねじスピンドル53.2が回転し、そしてまた、これ
により、このねじスピンドル53.2に沿って、主軸ナット
53.1の移動、すなわち、図9に示された位置では、真っ
直ぐに押圧されて整列される枚葉紙の最大サイズに合わ
せて調節されるような、主軸ナット53.1の移動が行われ
る。

【００４９】図示しない固定手段により、印刷機の側部
壁63に固定されたケース56と、このケース56に接続され
た内側矩形ブロック54とは、作動装置52を部分的に含ん
でいる。すなわち、少なくとも、歯車装置を備える軸受
スリーブ53.3の端と、継目板ホルダ53.5とが、チャンバ
55から突出している。

【００５０】内側矩形ブロック54と主軸ナット53.1との
間には、その他、その矩形外形の角部領域に、チャンバ
55の周囲の環境にチャンバ55の内部空間を連通させるス
ロットが形成されている。そして、運転に合わせて作動
装置55内が高圧にならないと、場合によっては動作不良
につながるような、特にパウダーによるこの内部空間の
汚れを招くことがある。しかし、このパウダーに対して
は、運転に合わせて圧縮空気発生装置32に接続されるニ
ップル31をケース56内に取り付けることにより対処する
ようにし、これにより、浮遊物がこの内部空間内に侵入
することを防止するような高圧が、運転に合わせて、チ
ャンバ55の内部空間内に保たれるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】枚葉紙印刷機における、概略的に示す作動装置
（ここでは詳細に図示せず）の好適な構成を備えた、チ
ェーン搬送装置を含む端部を示す概略図である。

【図２】搬送チェーンに形成された作動装置と、この場
合、案内レール、および、この案内レールを支持する支
持部材によって形成されている、このチャンバを部分的
に囲む作動装置と、について、図１のII-II線に沿う断
面を示す断面図である。

【図３】この搬送チェーンの側部に配置されたカバープ
レートと協働して、作動装置の内部空間における開口し
た縦長側部を覆うようになっている搬送チェーンを備え
る他の構成について、図２に相応して示す断面図であ
る。

【図４】図３とは反対の側からみたカバープレートの構
成について、図２に相応して示す断面図である。

【図５】作動装置内の圧力を保持するための圧縮空気を
作動装置の内部空間に供給することについての他の構成
を、図２に相応して示す断面図である。

【図６】カバープレートを備える搬送チェーンの一部に
ついて、リンクピンの軸に沿って切断したカバープレー
トとともに示す平面図である。

【図７】図６のVII-VII線に沿う断面図である。

【図８】作動装置が、ラックに噛み合うする歯車、すな
わち、枚葉紙制動装置の枚葉紙制動装置を移動するため
の調整駆動装置における歯車を含んでいる実施形態につ
いて示す断面図である。

【図９】作動装置が運転に合わせて軸方向に揺動するプ
ランジャによって枚葉紙用直線状プッシュロッドを形成
している実施形態を示す断面図である。

【符号の説明】

1 チェーン排紙装置 2 印刷ユニット 2.1 圧胴 2.2 ゴムブランケット胴 3 枚葉紙 4 チェーン搬送装置 5 回転方向矢印 6 作動装置 6' 搬送チェーン 7 駆動スプロケットホイール 8 ガイドスプロケットホイール 9 くわえづめ装置 10 枚葉紙案内装置 11 枚葉紙制動装置 12 前縁ストッパ 13 後縁ストッパ 14 パイル 15 プラットフォーム 16 昇降チェーン 17 枚葉紙案内面 18 管 19 乾燥機 20 吹付け装置 21 入口管 22 排気管 23 冷却材容器 24,24',24",24"" 内側案内レール 24".1 内側案内レール24"内の長溝 25,25',25" 外側案内レール 25".1 外側案内レール25"の長溝 26,26',26" 支持部材 27 チャンバ 27' 内部空間 28 内部空間27'の開いた縦長側部 29,29' 吹付け空気用開口 30 孔 31 ニップル 32 圧縮空気発生装置 33 吹付け空気導管 34,34' カバープレート 34.1;34'.1 カバープレート34,34'内の凹部 35 外側プレート 36 内側プレート 37 ロック部材 38 作動装置 39 ラック 40 歯車 41 駆動軸 42 調整駆動装置 43 矢印 44 矢印 45 制動ベルト 46 スライダ 47 支柱 48 ローラ 49 チャンバ 49' 内部空間の作動装置49 49.1 作動装置49の正面 50 作動装置49の縦長スロット 51 ブラシ配置 52 作動装置 53 プランジャ 53.1 主軸ナット 53.2 ねじスピンドル 53.3 軸受スリーブ 53.4 継目板部材 53.5 継目板の保持 54 内側矩形ブロック 55 チャンバ 56 ケース 57 ばね 58 双方向矢印 59 てこ 60 歯車 6l 調整駆動装置 62 プレート 63 側部壁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，ＦｅｄｅｒａｌＲｅｐｕｂｌｉｃｏｆＧｅｒｍａｎｙ (72)発明者ローラントヒルトドイツ連邦共和国 67354 レーメルベルクキルヒェンヴェーク 10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】作動装置(6;38;52)と、該作動装置を部
分的に囲むチャンバ(27;49;55)とを有する印刷機におい
て、前記チャンバ(27;49;55)内に、該チャンバ(27;49;55)の
周囲における圧力よりも高い圧力を有することを特徴と
する印刷機。
【請求項２】前記作動装置(6)が搬送チェーン(6')に
よって形成され、前記チャンバ(27)が、前記搬送チェー
ン(6')を案内する案内レール(24,25;24',25';24",25";2
4"',25)と、該案内レールを支持する支持部材(26;26';2
6")とによって形成されており、該支持部材は、前記案
内レール(24,25;24',25';24,"25";24"',25)とともに内
部空間(27')を形成し、該内部空間は、開放した縦長側
部(28)を備え、その他については最大限に閉じている請
求項１記載の印刷機。
【請求項３】前記搬送チェーン(6')が、該搬送チェーン
の側部に固定されたカバープレート(34;34')を備えてお
り、そして、該カバープレート(34;34')が、前記内部空
間(27')の前記開放した縦長側部(28)を前記搬送チェー
ン(6')とともに実質的に覆うようになっている請求項２
記載の印刷機。
【請求項４】前記カバープレート(34')が、前記案内
レール(24",25")とともにラビリンスパッキンスリット
を形成している請求項３記載の印刷機。
【請求項５】前記作動装置(38)が、ラック(39)と噛み
合う歯車(40)を含んでいる請求項１記載の印刷機。
【請求項６】前記作動装置(52)が、運転に合わせて軸方
向に揺動するプランジャ(53)により、そしてまた、前記
チャンバ（55)が、プランジャ(53)を案内するケース(5
6)により形成されている請求項１記載の印刷機。