JPH11313671A - 合成hiv経膜タンパク質およびそれをコ―ドする合成遺伝子 - Google Patents

合成hiv経膜タンパク質およびそれをコ―ドする合成遺伝子

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JPH11313671A
JPH11313671A JP11048111A JP4811199A JPH11313671A JP H11313671 A JPH11313671 A JP H11313671A JP 11048111 A JP11048111 A JP 11048111A JP 4811199 A JP4811199 A JP 4811199A JP H11313671 A JPH11313671 A JP H11313671A
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hiv
synthetic
amino acid
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Sushil G Devare
スシル・ジー・デベア
James M Casey
ジェームス・エム・キャシー
Suresh M Desai
スレッシュ・エム・デサイ
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    • C07KPEPTIDES
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    • C07K2319/40Fusion polypeptide containing a tag for immunodetection, or an epitope for immunisation
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種発現系で効率よく発現させることが可能
な合成HIV経膜抗原タンパク質および該たんぱく質を
コードする合成遺伝子を提供する。 【解決手段】 下記アミノ酸配列を有するHIV経膜抗
原ポリペプチド。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組換えHIV(ヒ
ト免疫不全ウイルス)抗原および該抗原を用いたHIV
に対する抗体の検出方法に関する。HIV抗原の合成D
NA配列のモレキュラークローニングおよび異種発現系
での発現から得られた組換え抗原は、種々のHIV単離
物に暴露された個体から採取した体液中の抗体および抗
原を検出するための試薬として用いることができる。
【0002】
【従来の技術】幾つかのHIV単離物についてプロウイ
ルスゲノムのヌクレオチド配列が決定されている。たと
えば、HIV−1株HTLV−III(ラットナー(Ratne
r)ら、Nature(1985)313:227);ARV−2
(サンチェス−ペスカドール(Sanchez−Pescador)ら、
Science(1985)227:484);LAV(ウエインー
ホブソン(Wain−Hobson)ら、Cell(1985)40:
9);およびCDC−451(デサイ(Desai)ら、Proc.
Natl.Acad.Sci.USA(1986)83:8380)な
どである。HIV−2 ROD単離物のヌクレオチド配
列は、ギアダー(Guyader)ら(Nature(1987)32
6:662)によって報告された。
【0003】HIV抗原は、組織培養中に増殖したウイ
ルスから、またはモレキュラークローニングし大腸菌の
ような異種宿主中で発現させたゲノム断片から得られて
いる。組織培養由来ウイルスの場合は、ウイルス感染細
胞を増殖させるために、厳重な滅菌条件下での面倒でし
ばしば困難な工程が含まれる。さらに、組織培養由来ウ
イルスは感染性であり、従って増殖および精製に携わる
者の健康にとって有害で危険である。モレキュラークロ
ーニングしたHIVゲノム断片を発現させることによ
り、このような生物学的危険の問題が回避される。一般
に、哺乳動物コドンを有する単一のHIV単離物からの
HIVゲノム断片は細菌や酵母などの異種発現系で発現
され、クローニングおよび発現させるために、ウイルス
ゲノム中に存在する利用可能な制限部位を使用すること
に限定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ある種のHIVタンパ
ク質、たとえばHIV−1エンベロープ抗原gp41を異
種発現系で発現させることは困難であった。幾人かの研
究者は、発現レベルを増加させるためにHIV−1 gp
41の疎水性領域を欠失させることを試みている。英国
特許出願GB2188639号明細書はHTLV−III
gag/env遺伝子タンパク質を開示しており、該DNA配
列のenv断片は、gp41タンパク質の第一の疎水性領域
に対応するコドンが欠失している。米国特許第4,75
3,873号明細書にはヌクレオチド配列によりコード
されたペプチド断片が開示されており、この場合、HT
LV−III gp41の第一および第二の疎水性領域をコー
ドするヌクレオチドは欠失している。
【0005】多くの要因、たとえば発現させようとする
遺伝子の特定の核酸配列、発現させようとする遺伝子配
列の哺乳動物コドンは特定の異種発現系では効率よく転
写および翻訳されないこと、および転写したメッセンジ
ャーRNAの二次構造などのために発現がうまくいかな
いことがある。合成DNA断片を用いることにより異種
発現系での発現を増大させることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により、モレキュ
ラークローニングおよび異種宿主中での合成DNA配列
の発現により得られた組換え抗原が提供される。さらに
本発明により、本発明の組換え抗原をコードする合成D
NA配列が提供される。種々のHIV抗原の発現のため
に選択した合成DNA配列は、単一の単離物かまたは幾
つかの単離物のアミノ酸配列に基づいており、特定のコ
ドンを選択することにより大腸菌中での発現を最適化さ
せる。本発明の合成DNA配列により、コードされた特
定の抗原の一層高い発現が得られる。これらの抗原は、
診断試薬および治療試薬として、組織培養から得られた
ウイルス性抗原の代わりに用いることができる。
【0007】本発明は、細菌コドンを用い、全長HIV
経膜エンベロープ遺伝子を合成するために利用すること
ができる。本発明の他の態様には、個々のタンパク質と
してはほとんど発現されない配列を、高効率で発現され
る配列に連結することが含まれる。ある一つのウイルス
の遺伝子の全コード領域の配列を、異なるウイルスの別
の遺伝子のコード配列と組み合わせて融合タンパク質を
生成することができる。こうして発現した融合タンパク
質は、2つのウイルス抗原の抗原エピトープの素晴しい
利点を有する。本発明は、HIV−1およびHIV−2
経膜糖タンパク質(TMP)のための完全長合成遺伝子
(FSG)を含む。
【0008】以下、本発明をさらに詳しく説明する。H
IVゲノムの合成DNA断片は、対応するアミノ酸配列
に基づいて合成することができる。異なる単離物の間で
特定の領域を比較することにより、天然に存在するいか
なる配列とも異なる配列を選択することができる。なぜ
なら、そのような配列は種々の単離物からの配列の寄せ
集めであるからである。たとえば、実施例1に記載した
合成HIV−1エンベロープタンパク質は、4つの異な
るHIV−1単離物、すなわちHTLV−IIIB、LA
V−1、ARV−2およびCDC−451のアミノ酸配
列に基づいている。
【0009】他の性質を配列中に組み入れることもでき
る。たとえば、細菌または酵母での発現が最適となるよ
うにコドンを切り換えたり、特定の制限部位を導入した
り、他の制限部位を取り除いたりすることができる。加
えて、特定のベクター中でのクローニングを容易にする
ために、断片の5'と3'の両末端に特定の制限部位を有
していなければならない。合成DNA断片はつぎのよう
にして合成することができる。 (1)独特のタンパク質配列を選択する。 (2)逆転写して相補的DNA配列を決定する。 (3)細菌または酵母発現のためにコドンを最適化する。 (4)および、特定の制限部位を導入および/または除去
する。
【0010】61個の別個のヌクレオチドコドンが20
個のアミノ酸をコードしており、遺伝子コードにおける
退縮を生じさせている。研究者らは、真核生物および原
核生物の両方において核酸に用いられるコドンの頻度を
報告している(グランサム(Grantham)ら、Nucleic Ac
ids Res.[1980]9:r43;ギー(Gouy)ら、Nuclei
c Acids Res.[1982]10:7055;シャープ(Sh
arp)ら、Nucleic Acids Res.[1986]14:773
7)。染色体、トランスポゾンおよびプラスミドからの
配列を例として、全大腸菌ゲノムからの配列が解析され
ている。これらの配列は、構造タンパク質、酵素および
調節タンパク質をコードしている。特定の遺伝子内での
コドンの偏りの度合と遺伝子発現レベルとの間に相関関
係が示されている。
【0011】合成DNA配列の各特定のアミノ酸に対し
ては同じコドントリプレットを用いるのが好ましい。し
かしながら、特定の制限部位を付加したり欠失させたり
するために別のコドンを用いることもできる。配列には
また、特定の断片または配列を欠失させたり、最初の合
成にエラーがあった場合に特定の配列を置換させるため
に用いることのできる独特の制限部位が含まれていなけ
ればならない。
【0012】本発明の用いることのできるベクター系と
しては、植物、細菌、酵母、昆虫および哺乳動物の発現
系が挙げられる。用いた系での発現のためにコドンを最
適化するのが好ましい。上記のように異種発現系でクロ
ーニングし発現させた本発明のタンパク質およびポリペ
プチドは、診断および治療の目的のために用いることが
できる。
【0013】好ましい発現系にはλpLベクター系を利
用する。この発現系はつぎのような特徴を有する。 (1)強力なλpLプロモーター (2)強力な3フレーム翻訳ターミネーターrrnBt1およ
び (3)利用できる(accessible)NcoI制限部位内に位置す
るリボソーム結合部位から8塩基対にあるATGコドン
での翻訳開始。
【0014】本発明の発現系の他の利点は、所望のアミ
ノ酸配列を有するタンパク質を発現する特定のDNA配
列が含まれるように合成DNA断片をあつらえることが
できること、さらに、合成断片を種々のベクター中に移
すのを容易にするために、5'かまたは3'部位に他のD
NA配列を付加することができることである。
【0015】加えて、断片の両末端にある特定の制限部
位を使用することにより、該断片を他の配列中に組み込
んで融合タンパク質を生成させるこもでき、このような
融合タンパク質もまた診断および治療試薬として用いる
ことができる。たとえば、HIV−1gp41配列をB型
肝炎ウイルス配列のコア/表面抗原の内部または末端に
組み込んで融合タンパク質を生成させ、このような融合
タンパク質を、感染の可能性のある血液提供者における
AIDSおよびB型肝炎の両方を検出するための単一ア
ッセイスクリーニングシステムに用いることができる。
別のやり方として、患者の感染の経過を追跡するために
アッセイを用いることができる。
【0016】融合タンパク質を生成させるために、細
菌、酵母、昆虫、植物または哺乳動物を含むあらゆる採
取源からの他のタンパク質を本発明の合成DNA断片と
ともに用いることができる。それぞれの発現系において
効率よく発現されるタンパク質は、融合タンパク質の合
成断片の発現を高めるので特に好ましい。
【0017】幾つかのHIV単離物から得られ大腸菌で
の発現を最適化した本発明の合成DNA配列により、遺
伝学的に識別可能な種々のHIV単離物に暴露された個
人からの被験血清を認識する、連続的に利用可能で均一
なHIV抗原調製物が提供される。組換え抗原の合成に
は大腸菌コドンを用いるので、その発現は非常に安定で
ある。さらに、特定の制限部位を挿入することにより、
コード配列中の重要な抗原エピトープにおいて付加、欠
失または置換をさせることができるが、このような性質
は、天然に存在するHIV配列を用いて発現させた場合
には達成するのが困難なものである。合成遺伝子を構築
することにより遺伝子のアミノ末端かまたはカルボキシ
末端にタンパク質配列を付加することが可能になり、そ
うすることにより新規な試薬を開発することも可能にな
る。たとえば、HIV−1コア抗原遺伝子とHIV−1
エンベロープ合成遺伝子との間で融合させた融合遺伝子
を製造することができる。さらに詳しくは、エンベロー
プ合成遺伝子は、カルボキシ末端HIV−1 gp120
配列および全長HIV−1 gp41からなる。同様に、
HIV−1コア抗原DNA配列をHIV−2 gp41配
列に融合させることができ、両者ともに大腸菌のような
異種宿主系において高レベルで発現することができる。
【0018】本発明に有用なプラスミドを含有する大腸
菌株は、1988年11月22日にアメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクション(ロックビル、メリーラン
ド)に受託番号ATCC67855(pSD301/RR
1/pRK248.clts)およびATCC67856(pS
D306/CAG456)にて寄託してある。
【0019】試薬および酵素 ルリア−ベルターニ(Luria−Bertani;LB)およびス
ーパーブロス(Superbroth)II(乾燥形)のような培地
は、ギブコ・ラボラトリーズ・ライフ・テクノロジーズ
(Gibco Laboratories Life Technologies,Inc.)
(マジソン、ウイスコンシン)から入手した。制限酵素、
DNAポリメラーゼIのクレノー断片、T4DNAリガ
ーゼ、T4ポリヌクレオチドキナーゼ、核酸分子量標
準、M13シークエンシングシステム、X−gal(5−ブ
ロモ−4−クロロ−3−インドニル−β−D−ガラクト
シド)、IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクト
シド)、グリセロール、ジチオスレイトール、4−クロ
ロ−1−ナフトールは、ベーリンガー・マンハイム・バ
イオケミカルズ(Boehringer Mannheim Biochemical
s)(インディアナポリス、インディアナ);またはニュー
・イングランド・バイオラブズ(New England Biolab
s,Inc.)(ビバーリー、マサチューセッツ);またはベセ
スダ・リサーチ・ラボラトリーズ・ライフ・テクノロジ
ーズ(Bethesda Research Laboratories Life Tech
nologies,Inc.)(ガイサーバーグ(Gaitherburg)、メリ
ーランド)から購入した。前以て染色したタンパク質分
子量標準、アクリルアミド(結晶、電気泳動グレード>
99%);N−N'−メチレン−ビス−アクリルアミド(B
IS);N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン
(TEMED)およびドデシル硫酸ナトリウム(SDS)
は、バイオラド・ラボラトリーズ(BioRad Laborator
ies)(リッチモンド、カリフォルニア)から購入した。リ
ゾチームおよびアンピシリンは、シグマ・ケミカル(Si
gma Chemical Co.)(セントルイス、ミズーリ)から購
入した。西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRPO)標識第
二抗体は、キルケガール・アンド・ペリー・ラボラトリ
ーズ(Kirkegaard&Perry Laboratories,Inc.)(ガイ
サーバーグ、メリーランド)から購入した。シープラー
ク(Seaplaque)アガロース(低融アガロース)は、FMC
バイオプロダクツ(Bioproducts)(ロックランド、メイ
ン)から購入した。
【0020】T50E10は50mMトリス、pH8.
0、10mM EDTAを含んでいた。1×TGは100
mMトリス、pH7.5および10%グリセロールを含ん
でいた。2×SDS/PAGE負荷バッファーは15%
グリセロール、5%SDS、100mMトリス塩基、1
M β−メルカプトエタノールおよび0.8%ブロモフェ
ノール青色色素からなっていた。TBSは50mMトリ
ス、pH8.0および150mM塩化ナトリウムを含んで
いた。ブロッキング溶液はTBS中の5%カーネーショ
ン(Carnation)脱脂粉乳からなっていた。
【0021】宿主細胞培養、DNA源およびベクター 大腸菌JM103細胞、pUC8、pUC18、pUC1
9およびM13クローニングベクターをファルマシア・
LKB・バイオテクノロジー(Pharmacia LKB Biot
echnology,Inc.)(ピスカタウエー、ニュージャージー)
から購入した。コンピテントなエピキュリアン・コリ
(Epicurean coli)株XL1−BlueおよびJM109を
ストラタジーン・クローニング・システムズ(Stratage
ne Cloning Systems)(ラジョラ(La Jolla)、カリフ
ォルニア)から購入した。RR1細胞は、コリ・ジェネ
ティック・ストック・センター(Coli Genetic Stock
Center)(イェール・ユニバーシティー、ニューヘブ
ン、コネチカット)から入手した。大腸菌CAG456
細胞は、カロル・グロス(Carol Gross)博士(ユニバー
シティー・オブ・ウイスコンシン(University of Wisc
onsin)、マジソン、ウイスコンシン)から入手した。ベ
クターpRK248.cltsは、ドナルド・アール・ヘリン
スキー(Donald R.Helinski)博士(ユニバーシティー
・オブ・カリフォルニア(University of Californi
a)、サンジエゴ、カリフォルニア)から入手した。
【0022】一般的方法 すべての制限酵素消化は、供給者の指示に従って行っ
た。DNA(1μg)当たり少なくとも5単位の酵素を用
い、DNAの消化を完了するため充分にインキュベート
した。標準的手順を用いてミニ細胞溶解物DNA調製
物、フェノール−クロロホルム抽出、DNAのエタノー
ル沈澱、アガロース上でのDNAの制限分析、およびD
NA断片の低融アガロースゲル精製を行った(マニアテ
ィス(Maniatis)ら、モレキュラー・クローニング(Mol
ecular Cloning)、ア・ラボラトリーズ・マニュアル
(A Laboratory Manual)[ニューヨーク:コールド・ス
プリング・ハーバー、1982])。大腸菌株からのプラ
スミドの単離には、アルカリ溶解法および塩化セシウム
−臭化エチジウム密度勾配法(マニアティスら、上掲書)
を用いた。T4DNAリガーゼおよびT4ポリヌクレオ
チドキナーゼには標準バッファーを用いた(マニアティ
スら、上掲書)。
【0023】
【実施例】つぎに実施例に基づいて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1 コドン最適化合成HIV−1エンベロープタンパク質の
クローニング法 HIV−1エンベロープ糖タンパク質をコードする合成
遺伝子およびその断片を開発するため、HTLV−III
B(BH102)、LAV−1(MAL)、ARV−2(S
F)およびCDC−451(CDC42)と称する4つの
独立したHIV−1ウイルス単離物のアミノ酸配列を比
較した。4つの単離物から独特のアミノ酸配列を選択し
(図1)、アミノ酸残基552−668(上掲ラットナー
による番号付け)を有する断片を得た。この断片は、H
TLV−IIIB(BH102)単離物と比べて9つのアミ
ノ酸置換(8%)を含んでいた。大腸菌での高レベル発現
を容易にするために最適化したコドンを用い、このアミ
ノ酸配列を逆翻訳した。コドンの第二および/または第
三の塩基に残っているあいまいなヌクレオチドは、モレ
キュラークローニング、および配列の付加、置換または
欠失を容易にするために割り当てた。ついで、このDN
A配列を、直接特異的にアニールするための独特の6bp
突起(overhangs)を有する8つの二本鎖断片に再分し
た。製造業者により推奨された方法および試薬を用い、
アプライド・バイオシステム(Applied Biosystem)3
80A DNAシンセサイザー上で16の個別のオリゴ
ヌクレオチドを合成した。これらの精製オリゴヌクレオ
チドをアニールし、一緒に連結して全断片を組み立て、
BamHIおよびSalIで消化し、pUC18中に連結
し、大腸菌JM103細胞中に形質転換した。BS2−
10と称するクローン(図2)を単離し、制限地図を作成
し、サンガー(Sanger)のジデオキシ鎖終止法(サンガー
ら、J.Mol.Biol.(1982)162:729)を用いて
DNA配列を確認した。
【0024】クローンBS2−10がこの独特のHIV
−1経膜タンパク質(TMP)断片を発現することを確立
するため、BS2−10/JM103培養を250ml容
エルレンマイエルフラスコ中、ルリアブロス(50ml)中
で37℃にて増殖させた。培養液のOD600が0.3
〜0.5に達したとき、IPTGを最終濃度が1mMにな
るように加えて発現を引き起こした。試料(1.5ml)を
1時間間隔で除き、細胞をペレット化し、2×SDS/
PAGE負荷バッファー中にOD600が10.0にな
るまで再懸濁した。調製試料のアリコート(15μl)を
15%SDS/PAGEゲル上に負荷し、タンパク質を
分離し、ついでイムノブロッティングのためにニトロセ
ルロースへ電気泳動的に移動させた。移動タンパク質を
含むニトロセルロースシートをブロッキング溶液ととも
に1時間インキュベートし、5%大腸菌JM103溶解
液を含有するTBS中に希釈したエイズ患者血清ととも
に4℃で一夜インキュベートした。このニトロセルロー
スシートをTBS中で3回洗浄し、ついでHRPO−標
識ヤギ抗ヒトIgG(10%仔ウシ血清を含むTBS中で
希釈)とともにインキュベートした。このニトロセルロ
ースをTBSで3回洗浄し、4−クロロ−1−ナフトー
ル(2mg/ml)、0.02%過酸化水素および17%メタ
ノールを含有するTBS中で発色させた。クローンBS
2−10はエイズ患者の血清と強く免疫応答するバンド
を示し、このことは合成HIV−1 TMP断片が大腸
菌中で発現したことを示している。gp120の最大カル
ボキシ末端37アミノ酸とともに全長HIV−1経膜タ
ンパク質を組み立てるために、上記4つの単離物のアミ
ノ酸配列を互いに比較し、この遺伝子のために独特のア
ミノ酸配列を得た。大腸菌発現のために最適化したコド
ンを用いてこの独特のアミノ酸配列を逆翻訳した後、あ
いまいなヌクレオチドは上記のように割り当てた。全長
合成HIV−1エンベロープ遺伝子(FSG)をさらに6
つの再断片に分割した。FSGの完全なDNAおよびア
ミノ酸配列を図3、図4および図5に示す(組み立てに
用いた制限部位および再断片を示す)。図6〜図14
は、合成HIV−1エンベロープ遺伝子を開発するのに
用いたアミノ酸配列を、ロスアラモスHIVデータバン
ク中に報告された13の独立した単離物の公知のアミノ
酸配列(マイヤーズ(Meyers)ら、Human Retroviruses
and AIDS(1987)、ロス・アラモス・ナショナ
ル・ラボラトリー(Los Alamos National Laborator
y))と比較したものである。インテリジェネティックス
(Intelligenetics)のゲナリン(Genalign)プログラム
を用いてこれらの配列を整列させ、整列させたものによ
り、他の公知の単離物と比較してFSG(図6〜図14
においてSYNGENEと示してある)が実質的に全配
列相同性を保持していることが示された。個々の配列の
整列パラメーターおよび整列スコアも示してある。
【0025】再断片の合成およびクローニング BS2−10の下流に位置する再断片(413−1〜4
13−4と称する)を、個々のモレキュラークローニン
グおよびDNA配列決定を容易にするため、5'末端に
BamHI制限部位を有し3'末端にHindIII制限部位を
有する配列とともに合成した。BS2−10の上流に位
置する再断片もまた、クローニングおよびDNA配列分
析に有用な制限部位を有する配列とともに合成した。カ
ルボキシ末端gp120アミノ酸配列をコードする再断片
(c−末端gp120と称する)は、5'末端にEcoRIおよ
びBamHI制限部位を、3'末端にBglIIおよびSmaI
制限部位を有していた。同様に、再断片415は5'末
端にBglII制限部位を、3'末端にBglIIおよびBamH
I制限部位を含んでいた。c−末端gp120再断片を例
外として(この場合はBS2−10について記載したよ
うにして両方の鎖を合成)、FSGの残りの再断片はD
NAポリメラーゼIのクレノー断片を用いた方法により
合成した。この方法では、特定の再断片とは反対の鎖か
らなるオリゴヌクレオチド(10個の相補的な塩基を含
有)を合成しアニールした。ついで、DNAシークエン
シングについてサンガーら(上掲)により記載されたのと
同様の方法により、4個のデオキシヌクレオチドの存在
下にDNAポリメラーゼIのクレノー断片により第二の
相補的鎖を充填した。ついで、得られた二本鎖再断片を
適当な制限酵素で消化し、上記のようにしてpUCベク
ター中にクローニングしDNA配列を確認した。再断片
413−1〜413−4を、すべてに共通するBamHI
およびHindIII制限部位を用いてpUC18中にクロー
ニングした。再断片c−末端gp120を、EcoRIおよ
びSmaI制限部位を用いてpUC8中にクローニングし
た。再断片415を、c−末端gp120を含むプラスミ
ド中にBglII制限部位にてクローニングし、制限マッピ
ングにより適当な方向性についてスクリーニングした。
すべての再断片についてプラスミドDNAを塩化セシウ
ム浮上密度勾配法により調製し、個々のDNA配列を二
本鎖鋳型から直接確認した(ハットリ(Hattori)ら、Nu
cl.Acid Res.(1985)13:7813)。
【0026】FSGの組み立ておよびクローニング BS2−10の下流に位置する再断片を、5'末端の独
特の内部制限部位および3'末端の共通のHindIII制限
部位を用いて段階的にクローニングした。たとえば、再
断片413−1はSalIおよびHindIII制限部位にてB
S2−10中にクローニングしてクローンBS2−10
Aを生成させ、その中にHpaIおよびHindIII制限部位
にて413−2を挿入してクローンBS2−10Bを生
成させた。同様に、それぞれ独特のEcoRVおよびSna
BI制限部位を用いて再断片413−3および413−
4を付加した。クローンBS2−10の上流に位置する
2つの再断片(pUC8中に一緒にクローニング)をBam
HI断片としてBS2−10に連結した。図15は、合
成HIV−1エンベロープ遺伝子をpUC18中に組み
立てるのに使用したクローニング法を示す。最終的なク
ローン(FSGと称する)を制限マッピングしてBamHI
−BamHI断片の適当な方向性を確認した。
【0027】実施例2 λpLベクター系でのFSGのクローニングおよび発現 強力なλpLプロモーターおよび温度感受性cl抑制遺伝
子を用いたベクター系でFSGの発現分析を行った(ベ
ナール(Benard)ら、Gene(1979)5:59)。これら
の分析に用いた特別のベクターはpBR322の誘導体
であり、λ pLプロモーターおよび合成シャイン−ダル
ガーノ配列とそれらに続いて対象とする種々の遺伝子を
クローニングするのに用いる制限部位を含んでいる。加
えて、これらのベクターは強力な3フレーム翻訳ターミ
ネーターrrnBt1を含んでいる。ベクターpSDKR8
16は、NcoI制限部位を含んでおり、これにより転写
開始部から最適の距離にあるATG開始コドンが提供さ
れる。図16は、FSGをpSDKR816中にクロー
ニングすることによるクローンpSD301の生成を模
式的に示したものである。簡単に説明すると、FSGを
HindIIIよびSmaIで消化し、該末端にDNAポリメラ
ーゼIのクレノー断片を充填して平滑末端にし、120
9bp断片を精製し、DNAポリメラーゼIのクレノー断
片を充填したNcoI部位にてpSDKR816中に連結
した。適合性のベクターpRK248上にclts遺伝子を
含む大腸菌RR1細胞中に形質転換した後、適当な方向
性でFSGを有するクローンを制限マッピングにより単
離し、pSD301とした。pSD301によりコードさ
れる特別のアミノ酸配列を図17および図18に示す。
図17および図18は、すべてのリンカー由来配列(+)
および刊行された配列では未だ同定されていないHIV
−1エンベロープ内のすべてのアミノ酸置換(*)を示し
ている。
【0028】加えて、λpLプロモーターの制御下で発
現性の高いHIV−1gagタンパク質(アミノ酸残基番号
121〜407、ラットナー(上掲)の番号付けによる)
に融合させてFSGをベクターpKRR955中にクロ
ーニングした。FSGをAvaIで消化し、該末端にDN
AポリメラーゼIのクレノー断片を充填して平滑末端に
し、1199bp断片を精製し、SmaI制限部位にてpK
RR955中に連結してHIV−1gag/合成env融合タ
ンパク質を生成した(図16)。大腸菌pRK248.clts
/RR1細胞中に形質転換した後、適当な方向性でFS
Gを有するクローンを制限マッピングにより単離し、p
SD302とした。この融合タンパク質の特別のアミノ
酸配列を図17および図18に示す。図17および図1
8は、すべてのリンカー由来配列、HIV−1gag配
列、上記のようなHIV−1エンベロープ配列を示して
いる。
【0029】大腸菌pRK248.clts/RR1細胞中の
pSD301およびpSD302の培養液(50ml)をスー
パーブロスII培地中で30℃にてOD600が0.5と
なるまで増殖させ、この時点で培養液を42℃にシフト
させて温度感受性clリプレッサーを不活化し、λpLプ
ロモーターから発現を誘導させた。2つの試料(各2.0
ml)を1時間間隔で除いた。試料の調製は以下のようで
あった。
【0030】細胞をペレット化し、ついで1×TGバッ
ファーかまたはT50E10バッファー中に再懸濁し
た。等容量の2×SDS/PAGE負荷バッファーをこ
の1×TG懸濁細胞に加えて完全溶解液を得た。ビブラ
セルソニケーター(Vibra Cell Sonicator)(ソニック
ス・アンド・マテリアルズ(Sonics and Materials,I
nc.)、ダンベリー,CT)を備えたマイクロチップ(micro
tip)を用い、出力10ワットにセットして、T50E1
0中に再懸濁した試料を各30秒ずつ8回超音波処理し
た。ついで超音波処理した試料を遠心分離にかけて不溶
性の画分を除き、これを最初の容量のT50E10中に
再懸濁した。等容量の2×SDS/PAGE負荷バッフ
ァーを超音波処理した可溶性画分および不溶性画分の両
方に加え、これを完全細胞溶解液とともに5分間沸騰さ
せ、遠心分離して残留するすべての不溶性物質を除き、
アリコート(15μl)を2つの12.5%SDS/PAG
Eゲル上で分離した。上記のようにエイズ患者血清とイ
ムノブロッティングするため、そのようなゲルの一方か
らのタンパク質を電気泳動的にニトロセルロースに移し
た。第二のゲルを室温にて50%メタノール、10%酢
酸の溶液中に20分間固定し、ついで50%メタノー
ル、10%酢酸の溶液中の0.25%クマシーブルー染
料で30分間染色した。10%メタノール、7%酢酸の
溶液を用い、脱染色を3〜4時間、または透明なバック
グラウンドが得られるまで行った。
【0031】図19は、クマシーブルー染色(図19A)
およびイムノブロッティング(図19B)により分析した
誘導前(T0)および誘導4時間後(T4)のpSD301
およびpSD302の発現を示す。試料は、pKRR95
5(T0完全細胞溶解液[レーン1]、T4完全細胞溶解
液[レーン2]);pSD301(T0完全細胞溶解液[レー
ン3]、T4完全細胞溶解液[レーン4]、T4超音波処
理可溶性画分[レーン5]、およびT4超音波処理不溶性
画分[レーン6]);およびpSD302(T0完全細胞溶解
液[レーン7]、T4完全細胞溶解液[レーン8]、T4超
音波処理可溶性画分[レーン9]、およびT4超音波処理
不溶性画分[レーン10])であった。分子量標準はレー
ン11で行った。矢印は、クマシーブルー染色により完
全細胞溶解液および超音波処理不溶性細胞画分の両方で
明らかに視覚化された誘導タンパク質の位置を示す(図
19A)。レーン2は、pKRR955がHIV−1gag
タンパク質を全細胞タンパク質の25%以上のレベルで
発現したことを示しており、レーン4は、pSD301
が合成HIV−1エンベロープタンパク質を全細胞タン
パク質の約12%のレベルで発現したことを示してお
り、レーン8は、pSD302がHIV−1gag/合成en
v融合タンパク質を全細胞タンパク質の約5%のレベル
で発現したことを示している。FSGを用いて得られた
発現レベルは、同様のpLベクター系で対応する天然ウ
イルスDNA配列を用いて得られた発現レベルよりも有
為に高かった。3つのすべての組換えタンパク質は、エ
イズ患者血清と高度に反応性であった(図19B)。この
データは、経膜タンパク質の疎水性領域を含む合成HI
V−1エンベロープ遺伝子を大腸菌内において効率よく
発現させることができ、また発現したタンパク質は高度
に免疫反応性であることを示している。
【0032】実施例3 合成HIV−2TMPおよびその断片の合成およびクロ
ーニング マンデツキ(Mandecki)の米国特許出願第883,242
号明細書(1986年7月8日出願、EPO87109
357.1)に開示されたオリゴヌクレオチドでの二本鎖
切断修復法を用い、全HIV−2経膜タンパク質(TM
P)を化学的に合成した。大腸菌での発現に最適なコド
ン割り当てを用い、HIV−2ROD単離物のエンベロ
ープアミノ酸残基502〜858(番号付けは上掲のギ
アダーらによる)を逆翻訳した。上記のようにして特別
のヌクレオチドを残りのあいまいなヌクレオチドに割り
当てた後、図20、図21および図22に示すように全
長TMP配列を生成した。この合成遺伝子を、図23に
示すように、断片A(335bp HindIII−NcoI断
片)、断片B(309bp NcoI−BamHI断片、29の
疎水性アミノ酸残基を欠失させてある)、および断片C
(362bp BamHI−HindIII断片)により示される3
つの別々の再断片として組み立てクローニングした。欠
失させた29の疎水性アミノ酸残基を含む第四の断片を
309bp NcoI−BamHI断片中にEcoRV−SnaB
I断片としてクローニングした(図23)。上記のように
して、この3つの主要な再断片をpUCベクター中にク
ローニングし、JM109細胞中に形質転換し、その主
要なヌクレオチド配列を確認した。ついで、この断片を
ゲル精製し、一緒に連結して1089bpの完全長合成H
IV−2TMPを生成した。この1089bp HindIII
断片をpUC8中にクローニングし、pJC28とした
(図24)。
【0033】HIV−2TMPのアミノ末端108アミ
ノ酸(Tyr502からTrp609[ギアダーら、上掲])を
コードする断片AをpUC19のHindIII−SalI部位
にクローニングした。pJC22と称するクローンを制
限マッピングにより同定し、その主要なヌクレオチド配
列を確認した。プラスミドpJC22をHindIII−Asp
718で消化して合成HIV−2TMP遺伝子断片を含
む361bp断片を放出させ、これをプラスミドpTB2
10のHindIII−Asp718部位に連結し、大腸菌XL
1細胞中に形質転換した。プラスミドpTB210は、
ボリング(T.Bolling)らによって出願された米国特許
出願(発明の名称「タンパク質合成のCKS法」;1988
年3月11日に出願された米国特許出願第167,06
7号のCIP出願)明細書に開示されている。pJC10
0と称するクローン(図25)を単離し、制限マッピング
してkdsB(CKSをコードする)とHIV−2TMP断
片とのハイブリッド遺伝子を同定した。
【0034】実施例4 λpLベクター中での合成HIV−2TMPのクローニ
ング 全HIV−2TMPを含む1089bp HindIII断片をp
JC28から単離し、DNAポリメラーゼIのクレノー
断片で充填して平滑末端を生成させ、pSD305(clts
を挿入した上記pSDKR816)の充填NcoI部位によ
り供されるATG開始コドンのすぐ後方にクローニング
した。同様に、全HIV−2TMPを含む1097bp
SalI−Asp718断片をpJC28から単離し、DN
AポリメラーゼIのクレノー断片で充填して平滑末端を
生成させ、pKRR955(上記)のSmaI部位にクロー
ニングしてHIV−1gag/HIV−2TMP融合タン
パク質を生成させた。図26に示すように、λpLプロ
モーターの制御下にHIV−2TMP遺伝子を含むクロ
ーンをpSD306と称し、λpLプロモーターの制御下
にHIV−1gagに融合したHIV−2TMPを含むク
ローンをpSD307と称した。pSD306を大腸菌C
AG456細胞(ベーカー(Baker)、PNAS(198
4)81:6779)中へ、pSD307を大腸菌pRK2
48.clts/RR1細胞中へ形質転換した後、単一細胞
クローンを単離し、制限マッピングをしてHIV−2T
MP遺伝子の存在および方向性を示した。pSD306
およびpSD307の特別のアミノ酸配列を図27およ
び図28に示してある。図27および図28は、リンカ
ー由来配列、HIV−1gag配列、およびHIV−2T
MP配列を示している。合成HIV−2TMP遺伝子の
発現を、上記のようにして温度シフト法によりこれらの
培養中で誘導した。誘導の前後における培養液のアリコ
ートを、HIV−1エンベロープ遺伝子産物について記
載したようにして、クマシーブルー染色およびHIV−
2陽性ヒト血清を用いたイムノブロッティングの両方に
よるSDS/PAGE分析に供した。培養液の全細胞溶
解液および超音波処理した可溶性および不溶性画分を分
析したが、それはpSD306およびpSD307構築物
についてそれぞれ図29および図30に示してある。
【0035】図29は、誘導前(T0)および誘導2時間
後(T2)におけるクマシーブルー染色(図29A)および
イムノブロッティング(図29B)により分析したpSD
306の発現を示している。試料は、T0全細胞溶解液
(レーン1);T0超音波処理可溶性画分(レーン2);T0
超音波処理不溶性画分(レーン3);T2全細胞溶解液(レ
ーン4);T2超音波処理可溶性画分(レーン5);T2超
音波処理不溶性画分(レーン6);およびバイオラドの前
染色分子量マーカー(レーンM)であった。図29は、ク
マシーブルー染色ゲルおよびイムノブロットの両方に矢
印で示してあるように、pSD306がT2の時点で有
為量のHIV−2TMPを発現したことを示している。
この発現タンパク質は、これらの培養液の全細胞溶解液
および超音波処理不溶性細胞画分の両方で目で見ること
ができる。
【0036】同様に、図30は、誘導前(T0)および誘
導2時間後(T2)におけるクマシーブルー(図30A)お
よびイムノブロッティング(図30B)により分析したp
SD307の発現を示す。試料は、pKRR955、T
2全細胞溶解液(レーン1);pSD307、T0全細胞溶
解液(レーン2)、T0超音波処理可溶性画分(レーン
3)、T0超音波処理不溶性画分(レーン4)、T2全細
胞溶解液(レーン5)、T2超音波処理可溶性画分(レー
ン6)、T2超音波処理不溶性画分(レーン7);およびバ
イオラドの前染色分子量マーカー(レーンM)であった。
図30は、クマシーブルー染色ゲルおよびイムノブロッ
トの両方に矢印で示してあるように、pSD307がT
2の時点で有為量のHIV−1gag/HIV−2TMP
融合タンパク質を発現したことを示している。この融合
タンパク質もまた、これらの培養液の全細胞溶解液およ
び超音波処理不溶性細胞画分の両方で目で見ることがで
きる。HIV−1gag融合相手形(レーン1)はHIV−
1gag/HIV−2TMP融合タンパク質よりも高レベ
ルで存在したが、HIV−2特異的抗体に対して低い免
疫反応性を示した。
【0037】実施例5 合成DNA由来HIVタンパク質の診断学的有用性 当該技術分野で公知の方法を用い、大腸菌中で過発現さ
れた(overexpressed)HIV特異的タンパク質を精製し
た。高レベルで発現されたこのタンパク質は免疫原性で
あり、HIV感染個体中で産生された抗体により認識さ
れた(図19、図29および図30参照)。大腸菌から得
られたHIV特異的タンパク質は、ドーソン(Dawson)
らのCIP出願、米国特許出願第020,282号明細
書(1987年2月27日出願)に記載されているように
幾つかのイムノアッセイ法に利用することができる。こ
の親出願はEPO 86116854.0(1986年1
2月4日出願)である。好ましい態様において、HIV
特異的タンパク質を固体支持体上にコーティングし、試
験試料とともにインキュベートした。試験試料中に存在
するウイルス特異的抗体は、固体支持体上のHIVタン
パク質を認識し、結合した。このHIV特異的抗体を、
HRPOに結合させたヤギ抗ヒト免疫グロブリンを用い
て定量した。
【0038】組換えDNA法により得たHIV−1gp4
1やHIV−1p24のようなHIV−1特異的タンパ
ク質を用い、CIP出願第020,282号明細書に記
載されたようにしてHIV−1暴露患者を検出した。し
かしながら、HIV−1とHIV−2との間の交差反応
性のため、これらHIV−1特異的タンパク質を用いた
場合はHIV−2に暴露した患者のわずかに70〜90
%が検出されたにとどまった。これらのHIV−1特異
的タンパク質を用いて検出されなかったHIV−2暴露
患者は、合成DNAより得られたHIV−2タンパク質
を用いて検出した。たとえば、CSKに融合したHIV
−2TMP断片(pJC100)を上記固体支持体上の組
換えHIV−1タンパク質に追加したときは、下記表1
に示すようにHIV−2抗体を含む試験試料の検出を有
為に増大させた。
【0039】表1 (注)*破砕HIV−2ウイルスを用いたウエスタンブロ
ッティング分析により、127のすべての試料がHIV
−2抗体の存在について陽性であることが確認された。
【0040】さらに、上記HIV−1/HIV−2組換
えアッセイを用いて3411人の正常血液提供者をスク
リーニングした。この組換えアッセイは99.77%の
特異性を示し、最初に反応性の試料はわずかに8つ(0.
23%)、繰り返し反応性の試料は4つ(0.12%)であ
った。
【0041】実施例6 HIV−1感染とHIV−2感染の識別 HIV−2に暴露された患者は、HIV−1タンパク質
上にも存在するHIV−2タンパク質上のエピトープに
対して向けられた抗体を有することがしばしばある。同
様に、HIV−1に暴露された患者は、HIV−2タン
パク質と交差反応する抗体を有している。交差反応性の
ほとんどはgag遺伝子産物と関連しているので、pJP1
00タンパク質およびHIV−1エンベロープタンパク
質からの組換えタンパク質(CIP出願第020,282
号明細書に記載)を用いてHIV−1に感染した患者と
HIV−2に感染した患者との間の識別を行った。
【0042】2つの独立した酵素結合イムノアッセイを
行った。試験1にはHIV−1組換えタンパク質を固相
上にコーティングして用いた。試験2にはHIV−2T
MP(pJP100)を固相上にコーティングして用い
た。米国、ポルトガルまたは西アフリカからのHIV陽
性血清個体から得た試料について、これら2つの試験を
用いて抗体を試験した。終点力価は、正常ヒト血漿で試
料を希釈し、これら希釈液を試験することにより決定し
た。下記表2から明らかなように、合成組換えタンパク
質を用いた特異的試験は、HIV−1感染およびHIV
−2感染を識別するのに有効に用いることができる。
【0043】表2
【0044】本発明の方法により容易に試験することの
できる生物学的試料としては、全血、血清、血漿、尿、
だ液、大便、リンパ球もしくは細胞培養調製物などのヒ
トまたは動物の体液および精製および部分精製免疫グロ
ブリンが挙げられる。本明細書に記載したポリペプチド
およびその断片は、当業者によく知られたアッセイ法に
よりHIV−1およびHIV−2抗原に対する抗体の存
在または不存在を決定するため、またはHIV−1感染
とHIV−2感染との間の識別を行うために用いること
ができる。
【0045】そのようなアッセイ法には、(a)本明細書
中に開示したポリペプチドおよびポリペプチド断片で固
体支持体をコーティングし、(b)該コーティング固体支
持体を生物学的試料と接触させて抗体−ポリペプチド複
合体を生成させ、(c)未結合の生物学的試料を固体支持
体から除き、(d)固体支持体上の該複合体を該抗体に対
して特異的な標識免疫グロブリンと接触させ、ついで
(e)該標識を検出して生物学的試料中のHIV−1およ
び/またはHIV−2抗体の存在または不存在を決定す
る工程が含まれる。
【0046】第二のアッセイ法には、(a)本明細書に開
示したポリペプチドおよびポリペプチド断片で固体支持
体をコーティングし、(b)該コーティング固体支持体を
生物学的試料および標識に結合させた対応ポリペプチド
と接触させ、(c)未結合生物学的試料および未結合標識
ポリペプチドを除き、ついで(d)該標識を検出して生物
学的試料中のHIV−1および/またはHIV−2抗体
の存在または不存在を決定する工程が含まれる。
【0047】そのようなイムノアッセイに用いる固体支
持体としては、反応トレイのウエル、試験管、ビーズ、
ストリップ、膜、フィルター、微細粒子または当業者に
よく知られた他の固体支持体が挙げられる。上記アッセ
イには、酵素標識、放射性同位体標識、蛍光標識、化学
発光標識およびコロイド粒子標識を用いることができ
る。さらに、ビオチン/標識抗ビオチン系のようなハプ
テン/標識抗ハプテン系を本発明のアッセイに用いるこ
とができる。試薬としてはポリクローナル抗体とモノク
ローナル抗体との両方が有用であり、固体支持体または
標識試薬としてIgGおよびIgMクラスのHIV抗体を
用いることができる。
【0048】以上の実施例から明らかなように、構築し
た合成遺伝子の特別の再断片を一緒にクローニングして
上記と同じ特性を有する新規な合成遺伝子を生成させる
ことができることは明らかである。たとえば、c−末端g
p120再断片、BS2−10および再断片413−1
を一緒にクローニングしてエイズの診断および治療試薬
として有用な合成遺伝子産物を生成させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 HIV−1のアミノ酸残基552〜668を
コードするTMP断片を、BS2−10のアミノ酸配列
を得るために用いた4つの異なる単離物の配列を用いて
整列させたものを示す模式図である。
【図2】 16オリゴヌクレオチドを組み立てて図1の
合成TMP断片を生成させ、該断片をpUC18中にク
ローニングしてBS2−10を生成させることを示した
模式図である。
【図3】 FSGのDNA配列およびアミノ酸配列を制
限部位および組み立てに用いた再断片とともに示した模
式図である。
【図4】 FSGのDNA配列およびアミノ酸配列を制
限部位および組み立てに用いた再断片とともに示した模
式図である。
【図5】 FSGのDNA配列およびアミノ酸配列を制
限部位および組み立てに用いた再断片とともに示した模
式図である。
【図6】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製す
るのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配列
の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミノ
酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図7】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製す
るのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配列
の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミノ
酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図8】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製す
るのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配列
の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミノ
酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図9】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製す
るのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配列
の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミノ
酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図10】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製
するのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配
列の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミ
ノ酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図11】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製
するのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配
列の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミ
ノ酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図12】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製
するのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配
列の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミ
ノ酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図13】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製
するのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配
列の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミ
ノ酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図14】 合成HIV−1エンベロープ遺伝子を作製
するのに用いた13の独立した単離物の公知アミノ酸配
列の比較を、すべてのリンカー由来配列(+)およびアミ
ノ酸置換(*)とともに示した模式図である。
【図15】 pUC18中にFSGを生成するための主
要な再断片の組み立ておよびクローニングを示す模式図
である。
【図16】 FSGをλpL発現ベクター中にクローニ
ングしてpSD301およびpSD302を生成すること
を示した模式図である。
【図17】 pSD301およびpSD302のアミノ酸
配列をすべてのリンカー由来配列(+)およびアミノ酸置
換(*)とともに示した模式図である。
【図18】 pSD301およびpSD302のアミノ酸
配列をすべてのリンカー由来配列(+)およびアミノ酸置
換(*)とともに示した模式図である。
【図19】 pSD301およびpSD302の発現分析
の結果を示す模式図である(Aはクマシーブルー染色ゲ
ル、Bはエイズ患者血清を用いたイムノブロット)。
【図20】 全長合成HIV−2TMPのDNA配列お
よびアミノ酸配列を、クローニングを容易にするための
両末端リンカー配列を含む該遺伝子を組み立てるのに用
いた制限酵素とともに示す模式図である。
【図21】 全長合成HIV−2TMPのDNA配列お
よびアミノ酸配列を、クローニングを容易にするための
両末端リンカー配列を含む該遺伝子を組み立てるのに用
いた制限酵素とともに示す模式図である。
【図22】 全長合成HIV−2TMPのDNA配列お
よびアミノ酸配列を、クローニングを容易にするための
両末端リンカー配列を含む該遺伝子を組み立てるのに用
いた制限酵素とともに示す模式図である。
【図23】 合成HIV−2TMP遺伝子を構築するの
に用いた3つの主要な再断片を示す模式図である。
【図24】 全長HIV−2TMPを生成するための主
要な再断片の組み立ておよびそれをpUC8中にクロー
ニングしてpJC28を生成させることを示す模式図で
ある。
【図25】 合成HIV−2TMP断片AをpUC19
中にクローニングしてpJC22を生成させ、これをpT
B210中にクローニングしてpJC100を生成させ
ることを示す模式図である。
【図26】 合成HIV−2TMPをλpL発現ベクタ
ー中にクローニングしてpSD306およびpSD307
を生成させることを示す模式図である。
【図27】 pL構築物pSD306およびpSD307
の一定のアミノ酸配列を、すべてのリンカー配列、HI
V−1gag配列、およびHIV−2TMP配列とともに
示す模式図である。
【図28】 pL構築物pSD306およびpSD307
の一定のアミノ酸配列を、すべてのリンカー配列、HI
V−1gag配列、およびHIV−2TMP配列とともに
示す模式図である。
【図29】 大腸菌CAG456細胞中でのpSD30
6の発現分析の結果を示す模式図である(Aはクマシー
ブルー染色ゲル、BはHIV−2陽性ヒト血清を用いた
イムノブロット)。
【図30】 大腸菌pRK248.clts/RR1細胞中で
のpSD307の発現分析の結果を示す模式図(Aはクマ
シーブルー染色ゲル、BはHIV−2陽性ヒト血清を用
いたイムノブロット)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ジェームス・エム・キャシー アメリカ合衆国イリノイ60031、ガーニー、 マックルーア4567番 (72)発明者 スレッシュ・エム・デサイ アメリカ合衆国イリノイ60048、リバティ ービル、アミイ・レイン1408番

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記アミノ酸配列を有するHIV経膜抗
    原ポリペプチド。 【化1】
  2. 【請求項2】 大腸菌により製造された請求項1記載の
    ポリペプチド。
  3. 【請求項3】 下記アミノ酸配列を有する請求項1また
    は2記載のポリペプチドのポリペプチド断片。 YSSAHGRHTRGVFVLGFLGFLATAGSAMGAASLTVSAQSRTLLAGIVQQQ
    QQLLDVVKRQQELLRLTVWGTKNLQARVTAIEKYLQDQARLNSWGCAFRQ
    VCHTTVPW
  4. 【請求項4】 下記DNA配列を有し、HIV経膜抗原
    ポリペプチドをコードする合成遺伝子。 【化2】
  5. 【請求項5】 請求項1記載のポリペプチドをコードす
    る請求項4記載の合成遺伝子。
  6. 【請求項6】 下記DNA配列を有し、HIV経膜抗原
    ポリペプチドをコードする合成遺伝子。 【化3】
  7. 【請求項7】 請求項3記載のポリペプチドをコードす
    る請求項6記載の合成遺伝子。
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