JPH11312286A - 複合感知器 - Google Patents

複合感知器

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JPH11312286A
JPH11312286A JP10120807A JP12080798A JPH11312286A JP H11312286 A JPH11312286 A JP H11312286A JP 10120807 A JP10120807 A JP 10120807A JP 12080798 A JP12080798 A JP 12080798A JP H11312286 A JPH11312286 A JP H11312286A
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JP
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temperature
smoke
gas
detection circuit
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JP10120807A
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Tomohiro Yoshitsuru
智博 吉鶴
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Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度を検知する回路を共用できるようにする。 【解決手段】温度検知回路12を備えるとともに、この
温度検知回路12が検知する温度を所定の熱火災判定レ
ベルと比較して、火災の発生を判定する熱火災判定部
と、煙検知回路が検知する煙濃度を所定の煙火災判定レ
ベルと比較して、火災の発生を判定する煙火災判定部
と、ガス検知回路13が検知するガス濃度を所定のガス
漏れ判定レベルと比較して、ガス漏れの発生を判定する
ガス漏れ判定部のうち、少なくとも2以上の判定部を備
え、温度検知回路12が検知する温度に応じて、煙火災
判定部の煙濃度の検知特性と、ガス漏れ判定部13のガ
ス濃度の検知特性のうち、いずれか一方又は両方を変化
させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱感知器、煙感知
器、ガス漏れ感知器のうち、2つ以上を組み合わせた構
造の複合感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、ガス漏れ感知器の構成をブロ
ック図で示している。このガス漏れ感知器S100は、
各部を制御するマイコン(マイクロコンピュータ)部1
01と、ガス検知素子を備えたガス検知回路102と、
ガス検知回路102のガス検知の出力特性を補償する感
度補償回路103と、電源回路104と、警報音や警報
表示によってガス漏れを知らせる警報出力回路105と
を備える。
【0003】ガス検知回路102のガス検知素子は、周
囲温度や電源電圧によって、ガス濃度の出力特性が変化
する。すなわち、周囲温度や電源電圧が高くなると、ガ
ス検知回路102のガス濃度に対する出力電圧値は大き
くなり、周囲温度や電源電圧が低くなると、ガス検知回
路102の出力電圧値は小さくなる。このため、感度補
償回路103は、周囲温度を検知するとともに、電源回
路104の電源電圧を検知しており、これらの情報をマ
イコン部101に入力して、ガス漏れを判定するために
用いるしきい値を補償するようにしている。
【0004】マイコン部101は、ガス検知回路102
からのガス濃度の出力をA/D変換し、このガス濃度
が、補償されたしきい値を超えたときには、警報出力回
路105によって警報を出力させる。図14は、マイコ
ン部101による感度補償を説明するため図である。ガ
ス検知回路102のガス検知素子の出力と、ガス濃度と
の関係(ガス濃度の検知特性)は、図示するように、常
温では、直線Aのようになって、ガス濃度がB以上にな
ると、ガス検知素子の出力は、ガス漏れの発生と判定す
るしきい値Cを超えることになる。ところが、周囲温度
が常温より高くなると、ガス濃度の検知特性は直線A’
のようになって、ガス濃度がB’(<B)以上となった
ときには、しきい値Cを超えることになり、しきい値を
C’(>C)としなければ、ガス濃度がBを超えるとき
を検知できない。また、周囲温度が常温より低くなる
と、ガス濃度の検知特性は直線A”のようになって、ガ
ス濃度がB”(>B)以上とならなければ、ガス検知素
子の出力はしきい値Cを超えず、しきい値をC”(<
C)としなければ、ガス濃度がBを超えるときを検知で
きない。
【0005】したがって、周囲温度が変化したときで
も、常温のときと同様、ガス濃度がBを超えたときに、
警報を出力しようとすれば、しきい値C’、しきい値
C”をしきい値Cに変化させる(補正する)か、ガス濃
度の検知特性を、直線A’、直線A”から直線Aになる
ように変化させる(補正する)必要がある。なお、上述
したように、周囲温度だけではなく電源電圧について
も、図14と同じような関係が成立するので、マイコン
部101では、感度補償回路103から入力される周囲
温度と電源電圧の両方を基に、ガス濃度の検知特性を補
償している。
【0006】次に、煙感知器について説明する。図15
には、光電式煙感知器のLED発光部の回路構成例を示
している。光電式煙感知器は、煙検知室内に、LED発
光部と、受光素子を備えた受光部とを設けており、受光
素子が検知する受光量の変化によって、煙濃度を検知し
ている。この光電式煙感知器においても、周囲温度の変
化によって、煙濃度の検知特性が変化する。すなわち、
周囲温度が高くなると、発光部の輝度は低くなって、受
光部の煙濃度に対する出力電圧値は小さくなり、周囲温
度が低くなると、発光部の輝度は高くなって、受光部の
出力電圧値は大きくなる。
【0007】このため、発光部では、感度補償をするた
め、図示するように、電源とLEDの間に直列に、並列
接続した抵抗RとサーミスタRthを接続し、周囲温度の
変化に合わせて、LEDの発光電流を変化させ、LED
の輝度を一定に保つようにしている。このように、煙感
知器においても、周囲温度を検知して、火災を判定する
ために用いるしきい値を補償している。
【0008】図16には、煙検知回路の受光素子の出力
と煙濃度との関係(煙濃度の検知特性)を示している。
図示するように、煙濃度の検知特性は、常温では、直線
A1のようになって、煙濃度がB1以上になると、煙検
知回路の出力が、火災の発生と判定するしきい値C1を
超えることになる。ところが、周囲温度が常温より低く
なると、煙濃度の検知特性は直線A1’のようになっ
て、煙濃度がB1’(<B1)以上となったときには、
しきい値C1を超えることになり、しきい値をC1’
(>C1)としなければ、煙濃度がB1を超えるときを
検知できない。また、周囲温度が常温より高くなると、
煙濃度の検知特性は直線A1”のようになって、煙濃度
がB1”(>B1)以上とならなければ、しきい値C1
を超えず、しきい値をC1”(<C1)としなければ、
煙濃度がB1を超えるときを検知できない。
【0009】したがって、周囲温度が変化したときで
も、常温のときと同様、煙濃度がB1を超えたときに、
警報を出力しようとすれば、しきい値C1’、しきい値
C1”をしきい値C1に変化させるか、煙濃度の検知特
性を、直線A1’、直線A1”から直線A1になるよう
に変化させる必要がある。なお、煙検知器は、定電圧
(5V)を用いているため、ガス感知器S100と比
べ、電源電圧の変化によって影響は受けにくく、煙濃度
の検知特性を変化させていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ガス漏
れ感知器や煙感知器では、周囲温度を検知し、温度の変
化に従って、しきい値を補償しているが、これらの感知
器と熱感知器と一体化した構造の複合感知器では、温度
を検知する回路が重複することになっていた。また、ガ
ス漏れ感知器と煙感知器を一体化させた複合感知器で
も、ガス漏れ検知と煙検知の各々において、感度を補償
するために温度を検知する回路を設けており、構造の簡
素化が望まれていた。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、温度を検知する回路を共用できるようにした
複合感知器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の複合感知器は、温度検知
回路を備えるとともに、この温度検知回路が検知する温
度を所定の熱火災判定レベルと比較して、火災の発生を
判定する熱火災判定部と、煙検知回路が検知する煙濃度
を所定の煙火災判定レベルと比較して、火災の発生を判
定する煙火災判定部と、ガス検知回路が検知するガス濃
度を所定のガス漏れ判定レベルと比較して、ガス漏れの
発生を判定するガス漏れ判定部のうち、少なくとも2以
上の判定部を備え、温度検知回路が検知する温度に応じ
て、煙火災判定部の煙濃度の検知特性と、ガス漏れ判定
部のガス濃度の検知特性のうち、いずれか一方又は両方
を変化させることを特徴とする。
【0013】本発明の複合感知器は、熱火災判定部と煙
火災判定部とガス漏れ判定部のうち、2以上の判定部を
備える。すなわち、本発明は、熱煙複合感知器、熱ガス
複合感知器、煙ガス複合感知器、熱煙ガス複合感知器の
いずれにも適用できる。熱煙複合感知器では、温度によ
って煙濃度の検知特性を変化させ、熱ガス複合感知器で
は、温度によってガス濃度の検知特性を変化させる。ま
た、煙ガス複合感知器と熱煙ガス複合感知器では、温度
によって、煙濃度の検知特性とガス濃度の検知特性の両
方を変化させる。
【0014】請求項2では、請求項1において、煙火災
判定部の煙濃度の検知特性の変化は、所定の煙火災判定
レベル、又は、検知した煙濃度を変化させることによっ
て行い、ガス漏れ判定部のガス濃度の検知特性の変化
は、所定のガス漏れ判定レベル、又は、検知したガス漏
れ濃度を変化させることによって行うことを特徴とす
る。ここでは、具体的な温度補償について提案してお
り、火災判定やガス漏れ判定のしきい値を変化させる
か、煙濃度やガス濃度を変化させる。
【0015】請求項3と請求項4では、温度検知回路の
温度変化と、煙検知回路あるいはガス検知回路の温度変
化が異なる場合に、温度検知回路の温度変化から、煙検
知回路あるいはガス検知回路の温度変化を推測する構成
を提案している。請求項3では、請求項1又は請求項2
において、煙火災判定部の煙濃度の検知特性、ガス漏れ
判定部のガス濃度の検知特性は、温度検知回路が定期的
に検知する温度の履歴情報から算出する、煙検知回路、
ガス検知回路の温度を基に変化させることを特徴とす
る。
【0016】例えば、煙検知回路やガス検知回路の温度
変化が、温度検知回路の温度変化より、所定時間遅れる
特性をもつ場合は、温度の履歴情報として記憶されてい
る所定時間前の温度を、現在の煙検知回路やガス検知回
路の温度と推測することが出来る。請求項4では、請求
項1又は請求項2において、煙火災判定部の煙濃度の検
知特性、ガス漏れ判定部のガス濃度の検知特性は、温度
検知回路が定期的に検知する温度の履歴情報のうち、所
定回数前までに検知した温度の平均から求める、煙検知
回路、ガス検知回路の温度を基に変化させることを特徴
とする。
【0017】例えば、煙検知回路やガス検知回路の温度
変化が、温度検知回路の温度変化より、所定時間遅れる
特性をもつ場合は、温度の履歴情報として記憶されてい
る、現在から所定回数前までに検知した温度の平均を、
現在の煙検知回路やガス検知回路の温度と推測すること
が出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。本発明は、2以上の情報
を検知する複合感知器に適用され、詳しくは、温度と煙
濃度の両方によって火災の発生を判定する熱煙複合感知
器、温度によって火災の発生を判定するとともに、ガス
濃度によってガス漏れを判定する熱ガス複合感知器、煙
濃度によって火災の発生を判定するとともに、ガス濃度
によってガス漏れを判定する煙ガス複合感知器、温度と
煙濃度に両方よって火災の発生を判定するとともに、ガ
ス濃度によってガス漏れを判定する熱煙ガス複合感知器
のいずれにも適用できる。
【0019】すなわち、本発明の複合感知器は、温度検
知回路を備えるとともに、この温度検知回路が検知する
温度を所定の熱火災判定レベルと比較して、火災の発生
を判定する熱火災判定部と、煙検知回路が検知する煙濃
度を所定の煙火災判定レベルと比較して、火災の発生を
判定する煙火災判定部と、ガス検知回路が検知するガス
濃度を所定のガス漏れ判定レベルと比較して、ガス漏れ
の発生を判定するガス漏れ判定部のうち、少なくとも2
以上の判定部を備えている。
【0020】そして、温度検知回路が検知する温度に応
じて、煙火災判定部の煙濃度の検知特性と、ガス漏れ判
定部のガス濃度の検知特性のうち、いずれか一方又は両
方を変化させている(温度補償)。したがって、熱煙複
合感知器では、熱火災判定部が火災の発生の判定ために
使用する温度によって煙濃度の検知特性を変化させ、熱
ガス複合感知器では、熱火災判定部が火災の発生の判定
ために使用する温度によってガス濃度の検知特性を変化
させる。また、煙ガス複合感知器と熱煙ガス複合感知器
では、温度検知回路を共用して、検知する温度によっ
て、煙濃度の検知特性とガス濃度の検知特性の両方を変
化させる。
【0021】このように、本発明の複合感知器は、火災
検知のためと温度補償のために、温度検知回路を共用
し、この回路を1つだけ備える構成にできるので、従来
の複合感知器と比べ、構造が簡易になり、コストダウン
を図ることができる。以下には、図1〜図6を用いて熱
ガス複合感知器を説明し、図7〜図9を用いて熱煙複合
感知器を説明する。更に、図10〜図12を用いて煙ガ
ス複合感知器を説明する。
【0022】図1は、熱ガス複合感知器の構成の一例を
示したブロック図である。この熱ガス複合感知器S1
は、各部を制御するマイコン部11と、温度検知素子を
備えた温度検知回路12と、ガス検知素子を備えたガス
検知回路13と、電源電圧の変化による、ガス検知回路
13のガス濃度の検知特性(ガス検知の出力特性)を補
償する電圧補償回路14と、電源回路15と、警報音や
警報表示によって、火災発生あるいはガス漏れを知らせ
る警報出力回路16とを備える。
【0023】ガス検知回路13のガス検知素子は、周囲
温度や電源電圧によって、ガス濃度の出力特性が変化す
るので、マイコン部11は、温度検知回路12が検知す
る周囲温度と、電圧補償回路14が検知する電源回路1
5の電源電圧を基に、ガス漏れを判定するために用いる
所定のガス漏れ判定レベル(しきい値)などを補償する
ようにしている(図14参照)。
【0024】マイコン部11は、ガス検知回路13から
入力されるガス濃度のアナログ信号をA/D変換し、こ
のガス濃度が、補償されたガス漏れ判定レベルを超えた
ときには、警報出力回路16によって警報を出力させ
る。また、温度検知回路12からの温度の出力をA/D
変換し、この周囲温度が、所定の熱火災判定レベルを超
えたときには、警報出力回路16によって警報を出力さ
せる。
【0025】したがって、この複合感知器S1は、温度
検知回路12を備えるとともに、この温度検知回路12
が検知する温度を所定の熱火災判定レベルと比較して、
火災の発生を判定する熱火災判定部と、ガス検知回路1
3が検知するガス濃度を所定のガス漏れ判定レベルと比
較して、ガス漏れの発生を判定するガス漏れ判定部の2
つ判定部を、マイコン部11によって構成している。
【0026】そして、温度検知回路12が検知する温度
の変化に応じて、ガス濃度の検知特性を変化させてい
る。なお、このガス濃度の検知特性の変化は、所定のガ
ス漏れ判定レベル、又は、検知したガス漏れ濃度を変化
させることによって行うことができる。なお、これらの
両方を変化させるようにしてもよい。図14を用いて説
明すれば、検知した温度が常温よりも高い場合(直線
A’)は、しきい値(ガス漏れ判定レベル)Cをしきい
値C’に変化させる一方、検知した温度が常温よりも低
い場合(直線A”)は、しきい値Cをしきい値C”に変
化させる。または、検知した温度が常温よりも高い場合
は、検知するガス濃度を、濃度B’からBまでの濃度値
を引いた濃度にする一方、検知した温度が常温よりも低
い場合は、検知するガス濃度を、濃度BからB”までの
濃度値を足した濃度にする。
【0027】図2には、上記したマイコン部11の動作
をフローチャート(S100〜S107)で示してい
る。まず、温度検知回路12から温度情報が入力される
と(S100)、この情報と、熱火災判定レベル(例え
ば60℃)を比較して火災判定を行う(S101)。次
に、ガス検知回路13からガス濃度情報を入力し(S1
02)、電圧補償回路14から電圧情報を入力する(S
103)。この電圧情報と、S100において入力され
ている温度情報とを基に、ガス漏れ判定値(ガス漏れ判
定レベル、ガス濃度)の補償を行う(S104)。そし
て、この補償された値を用いて、ガス濃度とガス漏れ判
定レベルとを比較してガス漏れ判定を行う(S10
5)。そして、S101において火災の発生を判定した
場合、あるいは、S105においてガス漏れを判定した
場合は、警報出力回路16により、それぞれの場合に応
じた警報を出力させる(S106,S107)。なお、
この警報出力には、この感知器S1を接続した受信機
(火災受信機)への警報信号の出力を含んでいる。
【0028】次に、図3とともに、熱ガス複合感知器S
1の構造について説明する。図3(a)は、感知器S1
の外観を簡略的に示した正面図、図3(b)は、感知器
S1の内部構造を簡略的に示した側方断面図である。こ
の感知器S1には、温度検知回路12にサーミスタTH
などの温度検知素子を設けており、ガス検知回路13に
はガス検知素子Gを設けている。また、警報出力回路1
6には、警報音や警報メッセージを出力するスピーカS
P及び警報表示を行うためのランプLを設けている。こ
こでは、ランプLは複数設けられており、検知する温度
レベルやガス濃度レベルによって、点灯あるいは点滅す
るランプの数や点灯態様が変化するようになっている。
【0029】ところで、温度検知素子THは、火災検知
のために、周囲温度に対する熱応答性がよくなければな
らず、そのため、図4に示すように、一般には、温度検
知素子THの温度変化(矢印ア)は、ガス検知素子Gの
温度変化(矢印イ)に比べ、時間Tだけ前に変化する特
性を有するようになっている。すなわち、ガス検知素子
Gの温度変化(矢印イ)は、温度検知素子THの温度変
化(矢印ア)に比べ、時間Tだけ遅れる特性を持つ。
【0030】このように、両者の温度変化が異なる場合
に、温度検知回路12が検知した温度を、そのままガス
濃度の検知特性の補償に用いると、正しい補償が行えな
い場合がある。そこで、温度検知回路12が検知する温
度(温度変化)から、ガス検知回路13(ガス検知素子
G)の温度(温度変化)を推測する必要がある。そのた
め、マイコン部11では、温度検知回路12が定期的に
検知する温度を履歴情報として記憶しておき、この履歴
情報からガス検知回路13の温度を推測する。そして、
この推測したガス検知回路13の温度を基に、ガス濃度
の検知特性を変化させる。
【0031】例えば、図4のように、ガス検知回路13
の温度変化が、温度検知回路12の温度変化より、時間
Tだけ遅れる場合は、温度の履歴情報として記憶されて
いる、現在の時間より時間Tだけ前の温度を、現在のガ
ス検知回路13の温度と推測できる。また、マイコン部
11は、記憶した温度の履歴情報のうち、所定回数前ま
でに検知した温度の平均から、ガス検知回路13の温度
を推測することもできる。図4のように、ガス検知回路
13の温度変化が、温度検知回路12の温度変化より、
時間Tだけ遅れる場合は、温度の履歴情報として記憶さ
れている、現在から所定回数前までに検知した温度の平
均を、現在のガス検知回路13の温度と推測できる。
【0032】図5において、この場合の推測方法を説明
しており、図中、矢印ウで示す温度変化が温度検知回路
12の温度変化であり、矢印エで示す温度変化が、履歴
情報の温度の平均値から求めたガス検知回路13の温度
変化である。ここでは、現在の温度を含めて5回前まで
に検知した温度を平均することによって、ガス検知回路
13の温度変化を時間Tだけ遅らせるように補正し、図
4に示したガス検知回路13の温度変化(矢印イ)に近
づけるようにしている。例えば、時間T5のときのガス
検知回路13の温度を求める場合は、時間T1〜T5の
各々のときに検知した温度の平均を算出し、時間T6の
ときの温度を求める場合は、時間T2〜T6の各々のと
きに検知した温度の平均を算出する(以降も同様)。
【0033】このようにして、温度を推測するのに平均
値を用いるようにすれば、図6の矢印オの温度変化にお
いて、温度検知回路12が検知する温度が、一瞬だけ急
激に変化したとしても(時間T5)、各時間において算
出している平均値は、矢印カに示すように変化するの
で、外部からの電気ノイズ等を除外でき、また、実際に
急激な温度変化があったとしても、ガス検知回路13で
はこのような急激な温度変化はしないため、この温度を
用いて温度補償をしてしまい、誤まって警報出力するよ
うな場合がない。
【0034】なお、温度検知回路12の温度変化から、
ガス検知回路13の温度変化を推測するためには、この
感知器S1の設計段階において、平均の対象とする温度
情報の数を増減させ、双方の温度変化が一致する(近づ
く)温度情報の数を求めておく必要がある。温度情報の
数を増やせば、ガス検知回路13の温度変化が温度検知
回路12の温度変化より遅れる時間Tを長くでき、温度
情報の数を減らせば、ガス検知回路13の温度変化が温
度検知回路12の温度変化より遅れる時間Tを短くでき
る。
【0035】また、平均の対象とする温度情報の数は同
じでも、温度検知回路12が温度を検知する周期(サン
プリング周期)を変化させて、双方の温度変化が一致す
るように設定しておくこともできる。サンプリング周期
を長くすれば、ガス検知回路13の温度変化が温度検知
回路12の温度変化より遅れる時間Tを長くでき、サン
プリング周期を短くすれば、ガス検知回路13の温度変
化が温度検知回路12の温度変化より遅れる時間Tを短
くできる。
【0036】次に、熱煙複合感知器について説明する。
図7は、熱煙複合感知器S2の構成の一例を示したブロ
ック図である。この熱煙複合感知器S2は、各部を制御
するマイコン部21と、温度検知素子を備えた温度検知
回路22と、光電式の煙検知を行う煙検知回路23と、
電源回路24と、この感知器S2を接続した受信機(不
図示)に発報信号(火災信号)を出力する発報出力回路
25とを備える。なお、この発報出力回路25は、熱ガ
ス複合感知器S1と同様に、警報音や警報表示によって
火災発生を知らせる警報出力回路を構成してもよい。
【0037】煙検知回路23の発光部は、主に周囲温度
の変化によって、その輝度が変化するので、マイコン部
21は、温度検知回路22が検知する周囲温度を基に、
火災の発生を判定するために用いる所定の煙火災判定レ
ベル(しきい値)などを補償するようにしている(図1
6参照)。マイコン部21は、煙検知回路23からの煙
濃度の出力をA/D変換し、この煙濃度が、補償された
煙火災判定レベルを超えたときには、発報出力回路25
によって発報出力させる。また、温度検知回路22から
の温度の出力をA/D変換し、この周囲温度が、所定の
熱火災判定レベルを超えたときには、発報出力回路25
によって発報出力させる。
【0038】したがって、この複合感知器S2は、温度
検知回路22を備えるとともに、この温度検知回路22
が検知する温度を所定の熱火災判定レベルと比較して、
火災の発生を判定する熱火災判定部と、煙検知回路23
が検知する煙濃度を所定の煙火災判定レベルと比較し
て、火災の発生を判定する煙火災判定部の2つ判定部
を、マイコン部21によって構成している。
【0039】そして、温度検知回路22が検知する温度
の変化に応じて、煙濃度の検知特性を変化させている。
なお、この煙濃度の検知特性の変化は、所定の煙火災判
定レベル、又は、検知した煙濃度を変化させることによ
って行うことができる。また、両者を変化させるように
してもよい。図16を用いて説明すれば、検知した温度
が常温よりも低い場合(直線A1’)は、しきい値(煙
火災判定レベル)C1をしきい値C1’に変化させる一
方、検知した温度が常温よりも高い場合(直線A1”)
は、しきい値C1をしきい値C1”に変化させる。また
は、検知した温度が常温よりも低い場合は、検出した煙
濃度を、濃度B1’からB1までの濃度値を引いた濃度
にする一方、検知した温度が常温よりも高い場合は、検
知した煙濃度を、濃度B1からB1”までの濃度値を足
した濃度にする。
【0040】図8には、上記したマイコン部21の動作
をフローチャート(S200〜S206)で示してい
る。まず、温度検知回路22から温度情報が入力される
と(S200)、この情報と、熱火災判定レベル(例え
ば60℃)を比較して火災判定(熱)を行う(S20
1)。次に、煙検知回路23から煙濃度情報を入力し
(S202)、S200において入力されている温度情
報を基に、煙火災判定値(煙火災判定レベル、煙濃度)
の補償を行う(S203)。そして、この補償された値
を用いて、煙濃度と煙火災判定レベルと比較して火災判
定(煙)を行う(S204)。そして、S201あるい
はS204において火災の発生を判定した場合は、発報
出力回路25によって発報出力させる(S205,S2
06)。
【0041】次に、図9とともに、熱煙複合感知器S2
の構造について説明する。ここには、感知器Sの内部構
造を簡略的に示した断面図を示している。この感知器S
2には、温度検知回路22にサーミスタTHなどの温度
検知素子を設けており、煙検知室23cには、発光部2
3aからの発光を受光するためのフォトダイオードなど
で構成された受光素子23bを設けている。
【0042】温度検知素子THは、火災を判断するため
に、図4とともに説明したように、周囲温度に対する熱
応答性がよくなければならず、そのため、この温度検知
素子THの温度変化(図4の矢印ア)は、発光部23a
の温度変化(図4の矢印イ)に比べ、時間Tだけ前に変
化する特性を有する。すなわち、発光部23aの温度変
化(矢印イ)は、温度検知素子THの温度変化(矢印
ア)に比べ、時間Tだけ遅れる特性を持つ。
【0043】このように、温度変化が異なる場合に、温
度検知回路22が検知した温度を、そのまま煙濃度の検
知特性の補償に用いると、正しい補償が行えない場合が
ある。そこで、温度検知回路22が検知する温度(温度
変化)から、煙検知回路23(発光部23a)の温度
(温度変化)を推測する必要がある。そのため、マイコ
ン部21では、熱ガス複合感知器S1と同様に、温度検
知回路22が定期的に検知する温度を履歴情報として記
憶しておき、この履歴情報から煙検知回路23の温度を
推測する。そして、この推測した煙検知回路23の温度
を基に、煙濃度の検知特性を変化させる。
【0044】また、マイコン部21は、記憶した温度の
履歴情報のうち、所定回数前までに検知した温度の平均
から、煙検知回路23の温度を推測することもできる。
温度を推測するのに平均値を用いるようにすれば、図6
の矢印オの温度変化に示したように、温度検知回路22
が検知する温度が、一瞬だけ急激に変化したとしても、
定期的に算出する平均値は、図6の矢印カに示すように
変化するので、外部からの電気ノイズ等が除外でき、ま
た、実際に急激な温度変化があったとしても、煙検知回
路23ではこのような急激な温度変化はしないため、こ
の温度を用いて温度補償をしてしまい、誤って発報する
ようなことがない。
【0045】次に、煙ガス複合感知器について説明す
る。図10は、煙ガス複合感知器S3の構成の一例を示
したブロック図である。この煙ガス複合感知器S3は、
各部を制御するマイコン部31と、光電式の煙検知を行
う煙検知回路32と、ガス検知素子を備えたガス検知回
路33と、温度検知素子を備えた温度検知回路によって
周囲温度を検知し、温度の変化に従って、煙検知回路3
2の煙濃度の出力特性と、ガス検知回路33のガス検知
の出力特性を補償するための温度補償回路34と、電源
回路36の電圧を検知し、電源電圧の変化によるガス検
知回路33のガス検知の出力特性を補償するための電圧
補償回路35と、電源回路36と、警報音や警報表示に
よって、火災発生あるいはガス漏れを知らせる警報出力
回路37とを備える。
【0046】煙検知回路32の発光部は、主に周囲温度
の変化に従って、煙濃度の出力特性が変化するので、マ
イコン部31は、温度補償回路34から入力される周囲
温度情報を基に、火災の発生を判定するために用いる所
定の煙火災判定レベル(しきい値)などを補償するよう
にしている(図16参照)。マイコン部31は、煙検知
回路32からの煙濃度の出力をA/D変換し、この煙濃
度が、補償された煙火災判定レベルを超えたときには、
警報出力回路37によって警報を出力させる。
【0047】一方、ガス検知回路33のガス検知素子
は、周囲温度や電源電圧の変化に従って、ガス濃度の出
力特性が変化するので、マイコン部31は、温度補償回
路34から入力される周囲温度情報と、電圧補償回路3
5から入力される電圧情報を基に、ガス漏れを判定する
ために用いる所定のガス漏れ判定レベル(しきい値)を
補償するようにしている(図14参照)。
【0048】マイコン部31は、ガス検知回路33から
のガス濃度の出力をA/D変換し、このガス濃度が、補
償されたガス漏れ判定レベルを超えたときには、警報出
力回路37によって警報を出力させる。このように、こ
の複合感知器S3は、温度補償回路34に温度検知回路
を備えるとともに、煙検知回路32が検知する煙濃度を
所定の煙火災判定レベルと比較して、火災の発生を判定
する煙火災判定部と、ガス検知回路33が検知するガス
濃度を所定のガス漏れ判定レベルと比較して、ガス漏れ
の発生を判定するガス漏れ判定部の2つ判定部を、マイ
コン部31によって構成している。
【0049】そして、温度検知回路が検知する温度に応
じて、煙濃度の検知特性と、ガス濃度の検知特性を変化
させている。煙濃度の検知特性の変化は、所定の煙火災
判定レベル、検知した煙濃度を変化させることによって
行うことができる。図16を用いて説明すれば、検知し
た温度が常温よりも低い場合(直線A1’)は、しきい
値(煙火災判定レベル)C1をしきい値C1’に変化さ
せる一方、検知した温度が常温よりも高い場合(直線A
1”)は、しきい値C1をしきい値C1”に変化させ
る。または、検知した温度が常温よりも低い場合は、検
知した煙濃度を、濃度B1’からB1までの濃度値を引
いた濃度にする一方、検知した温度が常温よりも高い場
合は、検知した煙濃度を、濃度B1からB1”までの濃
度値を足した濃度にする。
【0050】また、ガス濃度の検知特性の変化は、所定
のガス漏れ判定レベル、検知したガス漏れ濃度を変化さ
せることによって行うことができる。図14を用いて説
明すれば、検知した温度が常温よりも高い場合(直線
A’)は、しきい値(ガス漏れ判定レベル)Cをしきい
値C’に変化させる一方、検知した温度が常温よりも低
い場合(直線A”)は、しきい値Cをしきい値C”に変
化させる。または、検知した温度が常温よりも高い場合
は、検知したガス濃度を、濃度B’からBまでの濃度値
を引いた濃度にする一方、検知した温度が常温よりも低
い場合は、検知したガス濃度を、濃度BからB”までの
濃度値を足した濃度にする。
【0051】図11には、上記したマイコン部31の動
作をフローチャート(S300〜S309)で示してい
る。まず、温度補償回路34から温度情報が入力される
と(S300)、次に、煙検知回路32から煙濃度情報
を入力し(S301)、S300において入力されてい
る温度情報を基に、火災判定値(煙火災判定レベル、煙
濃度)の補償を行う(S302)。この補償された値を
用いて、煙濃度と煙火災判定レベルと比較して火災判定
を行う(S303)。
【0052】次に、ガス検知回路33からガス濃度情報
を入力し(S304)、電圧補償回路35から電圧情報
を入力する(S305)。この電圧情報と、S300に
おいて入力されている温度情報とを基に、ガス漏れ判定
値(ガス漏れ判定レベル、ガス濃度)の補償を行う(S
306)。この補償された値を用いて、ガス濃度とガス
漏れ判定レベルとを比較してガス漏れ判定を行う(S3
07)。
【0053】そして、S303において火災の発生を判
定した場合や、S307においてガス漏れを判定した場
合は、警報出力回路37によって、各々の場合に応じた
警報を出力させる(S308,S309)。なお、この
警報出力には、この感知器S3を接続した受信機への警
報信号の出力を含んでいる。次に、図12とともに、煙
ガス複合感知器S3の構造について説明する。図12
(a)は、感知器S3の外観を簡略的に示した正面図、
図12(b)は、感知器S3の内部構造を簡略的に示し
た側方断面図である。
【0054】この感知器S3は、煙検知室32cに、発
光部32aからの発光を受光するためのフォトダイオー
ドなどで構成された受光素子32bを設けており、ガス
検知回路33にガス検知素子Gを設けている。また、警
報出力回路37には、図3に示した熱ガス複合感知器S
1と同様に、警報音や警報メッセージを出力するスピー
カSP及び警報表示を行うためのランプLを設けてい
る。
【0055】この感知器S3では、温度補償回路34
に、周囲温度に対する熱応答性がよい、サーミスタなど
の温度検知素子を設けた場合は、図4に示したように、
温度検知素子の温度変化(矢印ア)は、発光部23aの
温度変化、あるいはガス検知素子Gの温度変化(矢印
イ)に比べ、時間Tだけ前に変化する特性を有する。す
なわち、発光部23aなどの温度変化(矢印イ)は、温
度検知素子の温度変化(矢印ア)に比べ、時間Tだけ遅
れる特性を持つ。
【0056】このように、両者の温度変化が異なる場合
に、検知した温度を、そのまま煙濃度やガス濃度の検知
特性の補償に用いると、正しい補償が行えない場合があ
る。そこで、温度補償回路34が検知する温度(温度変
化)から、煙検知回路32(発光部32a)やガス検知
回路33(ガス検知素子G)の温度(温度変化)を推測
する必要がある。
【0057】そのため、マイコン部31では、熱ガス複
合感知器S1や熱煙複合感知器S2と同様に、温度補償
回路34が定期的に検知する温度を履歴情報として記憶
しておき、この履歴情報から煙検知回路32とガス検知
回路33の温度を推測する。そして、この推測した温度
を基に、煙濃度とガス濃度の検知特性を変化させる。ま
た、マイコン部31は、記憶した温度の履歴情報のう
ち、所定回数前までに検知した温度の平均から、煙検知
回路32とガス検知回路33の温度を推測することもで
きる。これらの温度を推測するために平均値を用いるよ
うにすれば、図6において、矢印オの温度変化で示した
ように、温度補償回路34が検知する温度が、一瞬だけ
急激に変化したとしても、温度を検知する度に算出する
平均値は、図6の矢印カに示すように変化するので、外
部からの電気ノイズ等が除外でき、また、実際に急激な
温度変化があったとしても、煙検知回路32やガス検知
回路33は、このような急激な温度変化はしないため、
この温度を用いて温度補償をしてしまい、誤まって警報
を出力することがない。
【0058】以上、熱煙複合感知器S1、熱ガス複合感
知器S2、煙ガス複合感知器S3の各々について図面と
ともに説明したが、本発明は、温度と煙濃度の両方によ
って火災の発生を判定するとともに、ガス濃度によって
ガス漏れを判定する熱煙ガス複合感知器にも適用でき
る。その場合の構成は、図1と図7、図1と図10、図
7と図10のいずれかの組合せのブロック図になり、そ
の動作は、図2と図8、図2と図11、図8と図11の
いずれかの組合せのフローチャートになる。また、その
構造は、図3と図9、図3と図12、図9と図12のい
ずれかの組合せの構造となる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1に記載の複合感知器では、温度検知回路
を、熱による火災の検知、煙による火災の検知をする場
合の煙濃度の検知特性の補償、ガス漏れ検知をする場合
のガス濃度の検知特性の補償のうち、2以上において共
用し、この回路を1つだけ備える構成にできるので、従
来の複合感知器と比べて、構造が簡易になり、コストダ
ウンを図ることができる。特に、熱感知器と一体化させ
た構造である熱煙複合感知器、熱ガス複合感知器、熱煙
ガス複合感知器では、特別に温度補償の回路を設ける必
要がない。
【0060】請求項2では、温度検知回路が検知する温
度変化に従って、所定の煙火災判定レベル、又は、検知
した煙濃度を変化させる簡易な制御で、煙濃度の検知特
性を変化させることができる。また、温度検知回路が検
知する温度変化に従って、所定のガス漏れ判定レベル、
又は、検知したガス漏れ濃度を変化させる簡易な制御
で、ガス濃度の検知特性を変化させることができる。
【0061】請求項3では、温度検知回路が定期的に検
知する温度の履歴情報を記憶し、この履歴情報から、煙
検知回路、ガス検知回路の温度を推測して、これらの推
測した温度を基に、煙濃度の検知特性、ガス濃度の検知
特性を正しく変化させることができる。請求項4では、
温度検知回路が定期的に検知する温度の履歴情報を記憶
し、この履歴情報の所定回数前までに検知した温度の平
均から、煙検知回路、ガス検知回路の温度を推測して、
これらの推測した温度を基に、煙濃度の検知特性、ガス
濃度の検知特性を変化させることが出来る。このように
平均値を用いるようにすれば、温度検知回路が検知する
温度が、一瞬だけ急激に変化したとしても、外部からの
電気ノイズ等と判定して、その温度変化を除外できる。
また、煙検知回路、ガス検知回路は一瞬だけの急激な温
度変化はしないため、この温度を用いて温度補償をして
しまい、誤まって警報を出力するようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱ガス複合感知器の構成の一例を示すブロック
図である。
【図2】熱ガス複合感知器の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図3】熱ガス複合感知器の構造の一例を示す図であ
る。
【図4】各検知回路の温度変化特性の一例を示す図であ
る。
【図5】履歴情報を用いた温度補償について説明するた
めの図である。
【図6】履歴情報の平均値を用いた温度補償について説
明するための図である。
【図7】熱煙複合感知器の構成の一例を示すブロック図
である。
【図8】熱煙複合感知器の動作の一例を示すフローチャ
ートである。
【図9】熱煙複合感知器の構造の一例を示す図である。
【図10】煙ガス複合感知器の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図11】煙ガス複合感知器の動作の一例を示すフロー
チャートである。
【図12】煙ガス複合感知器の構造の一例を示す図であ
る。
【図13】ガス漏れ感知器の構成の一例を示すブロック
図である。
【図14】ガス漏れ感知器の温度補償を説明するための
図ある。
【図15】煙感知器の一部の構成例を示す回路図であ
る。
【図16】煙感知器の温度補償を説明するための図あ
る。
【符号の説明】
S1 熱ガス複合感知器 11 マイコン部 12 温度検知回路 13 ガス検知回路 S2 熱煙複合感知器 21 マイコン部 22 温度検知回路 23 煙検知回路 S3 煙ガス複合感知器 31 マイコン部 32 煙検知回路 33 ガス検知回路 34 温度補償回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度検知回路を備えるとともに、 この温度検知回路が検知する温度を所定の熱火災判定レ
    ベルと比較して、火災の発生を判定する熱火災判定部
    と、煙検知回路が検知する煙濃度を所定の煙火災判定レ
    ベルと比較して、火災の発生を判定する煙火災判定部
    と、ガス検知回路が検知するガス濃度を所定のガス漏れ
    判定レベルと比較して、ガス漏れの発生を判定するガス
    漏れ判定部のうち、少なくとも2以上の判定部を備えた
    複合感知器であって、 上記温度検知回路が検知する温度に応じて、上記煙火災
    判定部の煙濃度の検知特性と、上記ガス漏れ判定部のガ
    ス濃度の検知特性のうち、いずれか一方又は両方を変化
    させることを特徴とする複合感知器。
  2. 【請求項2】上記煙火災判定部の煙濃度の検知特性の変
    化は、上記所定の煙火災判定レベル、又は、検知した煙
    濃度を変化させることによって行い、 上記ガス漏れ判定部のガス濃度の検知特性の変化は、上
    記所定のガス漏れ判定レベル、又は、検知したガス漏れ
    濃度を変化させることによって行うことを特徴とする請
    求項1に記載の複合感知器。
  3. 【請求項3】上記煙火災判定部の煙濃度の検知特性、上
    記ガス漏れ判定部のガス濃度の検知特性は、上記温度検
    知回路が定期的に検知する温度の履歴情報から算出す
    る、上記煙検知回路、ガス検知回路の温度を基に変化さ
    せることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複
    合感知器。
  4. 【請求項4】上記煙火災判定部の煙濃度の検知特性、上
    記ガス漏れ判定部のガス濃度の検知特性は、上記温度検
    知回路が定期的に検知する温度の履歴情報のうち、所定
    回数前までに検知した温度の平均から求める、上記煙検
    知回路、ガス検知回路の温度を基に変化させることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合感知器。
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