JPH11310756A - コーティング剤組成物 - Google Patents
コーティング剤組成物Info
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- JPH11310756A JPH11310756A JP10134515A JP13451598A JPH11310756A JP H11310756 A JPH11310756 A JP H11310756A JP 10134515 A JP10134515 A JP 10134515A JP 13451598 A JP13451598 A JP 13451598A JP H11310756 A JPH11310756 A JP H11310756A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D169/00—Coating compositions based on polycarbonates; Coating compositions based on derivatives of polycarbonates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D167/00—Coating compositions based on polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D167/02—Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
- C09D167/03—Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the dicarboxylic acids and dihydroxy compounds having the carboxyl - and the hydroxy groups directly linked to aromatic rings
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬化して廃水後、耐摩耗後、耐溶剤性に優れ
た硬化皮膜を形成し得るコーティング剤組成物を提供す
ることにある。 【解決手段】 (A)主鎖が実質的にポリカーボネート系
重合体、ポリアリレート系重合体の少なくとも一方から
なり、側鎖または末端にアルコキシシリル基を少なくと
も2個有する数平均分子量500〜500,000の重
合体(B)有機溶媒(C)一般式:ReSiY4-e(式中、R
は置換もしくは非置換の一価炭化水素基または水素原子
であり、Yは加水分解性基であり、eは0〜2の整数で
ある。)で示されるオルガノシランまたはその部分加水
分解縮合物および(D)硬化促進触媒からなることを特徴
とする、コーティング剤組成物
た硬化皮膜を形成し得るコーティング剤組成物を提供す
ることにある。 【解決手段】 (A)主鎖が実質的にポリカーボネート系
重合体、ポリアリレート系重合体の少なくとも一方から
なり、側鎖または末端にアルコキシシリル基を少なくと
も2個有する数平均分子量500〜500,000の重
合体(B)有機溶媒(C)一般式:ReSiY4-e(式中、R
は置換もしくは非置換の一価炭化水素基または水素原子
であり、Yは加水分解性基であり、eは0〜2の整数で
ある。)で示されるオルガノシランまたはその部分加水
分解縮合物および(D)硬化促進触媒からなることを特徴
とする、コーティング剤組成物
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーティング剤組成物に
関し、詳しくは、撥水性、耐摩耗性、耐有機溶剤性に優
れた硬化皮膜を形成し得るコーティング剤組成物に関す
るものである。
関し、詳しくは、撥水性、耐摩耗性、耐有機溶剤性に優
れた硬化皮膜を形成し得るコーティング剤組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】室温下で硬化皮膜を形成するオルガノポ
リシロキサン組成物として数多くの組成物が提案されて
いる。例えば、特開昭51−148749号公報におい
ては、水酸基含有オルガノポリシロキサン樹脂とオルガ
ノアルコキシシランと有機溶剤からなる組成物が提案さ
れている。しかし、この種のオルガノポリシロキサン樹
脂を主剤とする組成物の硬化皮膜は、耐摩耗性に劣り、
用途によっては使用できなものであった。一方、ポリカ
ーボネート、ポリアリレートは、コーティング剤として
知られており、光学用途その他に幅広く用いられてい
る。また、架橋性シリル基を有するポリカーボネートを
有効成分とした医療用材料が提案されている(特開昭5
8−109062号公報参照)。しかし、この架橋性シ
リル基を有するポリカーボネートを主成分とする組成物
の硬化皮膜は、撥水性に劣る等の欠点があり、用途によ
っては使用できないものであった。
リシロキサン組成物として数多くの組成物が提案されて
いる。例えば、特開昭51−148749号公報におい
ては、水酸基含有オルガノポリシロキサン樹脂とオルガ
ノアルコキシシランと有機溶剤からなる組成物が提案さ
れている。しかし、この種のオルガノポリシロキサン樹
脂を主剤とする組成物の硬化皮膜は、耐摩耗性に劣り、
用途によっては使用できなものであった。一方、ポリカ
ーボネート、ポリアリレートは、コーティング剤として
知られており、光学用途その他に幅広く用いられてい
る。また、架橋性シリル基を有するポリカーボネートを
有効成分とした医療用材料が提案されている(特開昭5
8−109062号公報参照)。しかし、この架橋性シ
リル基を有するポリカーボネートを主成分とする組成物
の硬化皮膜は、撥水性に劣る等の欠点があり、用途によ
っては使用できないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解消するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、硬化後、撥水性、耐摩耗
性、耐有機溶剤性に優れた硬化皮膜を形成し得るコーテ
ィング剤組成物を提供することにある。
点を解消するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、硬化後、撥水性、耐摩耗
性、耐有機溶剤性に優れた硬化皮膜を形成し得るコーテ
ィング剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】 本発明は、(A)主鎖が実質的にポリカーボネート系重合体、ポリアリレート系 重合体の少なくとも一方からなり、側鎖または末端にアルコキシシリル基を少な くとも2個有する数平均分子量500〜500,000の重合体 100重量部、 (B)有機溶媒 50〜2000重量部 、(C)一般式:ReSiY4-e(式中、Rは置換もしくは非置換の一価炭化水素基 または水素原子であり、Yは加水分解性基であり、eは0〜2の整数である。) で示されるオルガノシランまたはその部分加水分解縮合物 1〜90重量 部 および (D)硬化促進触媒 本発明組成物を硬化させるのに十分な量 からなることを特徴とするコーティング剤組成物に関する。
【0005】これを説明すると(A)成分の重合体は、実
質的にポリカーボネート系重合体、ポリアリレート系重
合体の少なくとも一方からなり、側鎖または末端にアル
コキシシリル基を少なくとも2個有する数平均分子量5
00〜500,000の重合体である。側鎖または末端
にあるアルコキシシリル基としては、 式:−SiR1 3-a(OR')a で表され、上式中、R1は炭素数1〜10の置換または
非置換の一価炭化水素基であり、R'は炭素数1〜8の
置換または非置換の一価炭化水素基であり、aは1〜3
の整数である。かかるアルコキシシリル基は、通常は炭
素原子に結合している。あるいは、炭素原子に結合して
いるケイ素原子がシロキサン結合を介して、アルコキシ
シリル基と結合していてもよい。すなわち、アルコキシ
シリル基は、シロキサン結合を介して、主鎖と結合して
いてもよい。
質的にポリカーボネート系重合体、ポリアリレート系重
合体の少なくとも一方からなり、側鎖または末端にアル
コキシシリル基を少なくとも2個有する数平均分子量5
00〜500,000の重合体である。側鎖または末端
にあるアルコキシシリル基としては、 式:−SiR1 3-a(OR')a で表され、上式中、R1は炭素数1〜10の置換または
非置換の一価炭化水素基であり、R'は炭素数1〜8の
置換または非置換の一価炭化水素基であり、aは1〜3
の整数である。かかるアルコキシシリル基は、通常は炭
素原子に結合している。あるいは、炭素原子に結合して
いるケイ素原子がシロキサン結合を介して、アルコキシ
シリル基と結合していてもよい。すなわち、アルコキシ
シリル基は、シロキサン結合を介して、主鎖と結合して
いてもよい。
【0005】具体的なポリカーボネートの主鎖の構成単
位としては、構造式:
位としては、構造式:
【化1】 で表され、上式中、R2は水素原子、ハロゲン原子また
は炭素原子数1〜4の一価炭化水素基、あるいは、前記
したアルコキシシリル基から選択されるものであり、一
価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基等のアルキル基;ビニル基,アリ
ル基等のアルケニル基が例示される。好ましくはR2の
50%以上は水素原子である。Dは炭素原子数1〜20
の二価炭化水素基,−O−,−S−,−CO−,−SO
2−からなる群から選択される基であるが、その一部に
アルコキシシリル基を含有するものがあってもよい。二
価炭化水素基として具体的には、アルキリデン基,アリ
ール置換アルキリデン基,アルキレン基,シクロアルキ
レン基,アリーレン基およびこれらの基を結合させた基
が挙げられる。アルキリデン基の構造は直鎖状,分岐
状,環状のいずれでもよく、具体的には次式で示される
基が例示される。かかる主鎖構造を有するポリカーボネ
ートは、
は炭素原子数1〜4の一価炭化水素基、あるいは、前記
したアルコキシシリル基から選択されるものであり、一
価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基等のアルキル基;ビニル基,アリ
ル基等のアルケニル基が例示される。好ましくはR2の
50%以上は水素原子である。Dは炭素原子数1〜20
の二価炭化水素基,−O−,−S−,−CO−,−SO
2−からなる群から選択される基であるが、その一部に
アルコキシシリル基を含有するものがあってもよい。二
価炭化水素基として具体的には、アルキリデン基,アリ
ール置換アルキリデン基,アルキレン基,シクロアルキ
レン基,アリーレン基およびこれらの基を結合させた基
が挙げられる。アルキリデン基の構造は直鎖状,分岐
状,環状のいずれでもよく、具体的には次式で示される
基が例示される。かかる主鎖構造を有するポリカーボネ
ートは、
【化2】 (式中、R2,Dおよびbは前記と同じである。)で示さ
れる二価フェノール化合物に、ホスゲン,炭酸ジエステ
ルまたはポリカーボネートオリゴマーを反応させること
により製造することができる。
れる二価フェノール化合物に、ホスゲン,炭酸ジエステ
ルまたはポリカーボネートオリゴマーを反応させること
により製造することができる。
【0007】また、具体的なポリアリレートの主鎖の構
成単位としては、構造式:
成単位としては、構造式:
【化3】 上式中、R2,D,Eは前記と同じであり、Eは炭素原
子数1〜20の置換もしくは非置換の二価炭化水素基で
あるが、この内少なくとも50%は芳香族である。Eの
置換の二価炭化水素基の中には、アルコキシシリル基を
含有していてもよい。芳香族としては、オルトフェニレ
ン基,メタフェニレン基,パラフェニレン基,ナフチレ
ン基,ジフェニレンアルカン基が挙げられる。また芳香
族以外の二価炭化水素基としては、アルキレン基,シク
ロアルキレン基およびこれらのハロゲン置換基が挙げら
れる。かかる主鎖構造を有するポリアリレートは、例え
ば、前記した二価フェノール化合物と芳香族ジカルボン
酸とを重縮合反応させることにより製造することができ
る。反応方法としては、通常の溶融重合法,界面重合
法,溶液重合法などが使用される。
子数1〜20の置換もしくは非置換の二価炭化水素基で
あるが、この内少なくとも50%は芳香族である。Eの
置換の二価炭化水素基の中には、アルコキシシリル基を
含有していてもよい。芳香族としては、オルトフェニレ
ン基,メタフェニレン基,パラフェニレン基,ナフチレ
ン基,ジフェニレンアルカン基が挙げられる。また芳香
族以外の二価炭化水素基としては、アルキレン基,シク
ロアルキレン基およびこれらのハロゲン置換基が挙げら
れる。かかる主鎖構造を有するポリアリレートは、例え
ば、前記した二価フェノール化合物と芳香族ジカルボン
酸とを重縮合反応させることにより製造することができ
る。反応方法としては、通常の溶融重合法,界面重合
法,溶液重合法などが使用される。
【0008】このような二価フェノール化合物の例とし
ては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン,ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル,ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン,ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホキシド,ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド,ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン,1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン,2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン,2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン,1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン,2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン,2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)
プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフ
ェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
クロロフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン,1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン,ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタンが例示され
る。これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン,1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサンが挙げられる。
ては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン,ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル,ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン,ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホキシド,ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド,ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン,1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)エタン,2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン,2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン,1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン,2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン,2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)
プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフ
ェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
クロロフェニル)プロパン,2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン,1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン,ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタンが例示され
る。これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン,1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサンが挙げられる。
【0009】本発明に用いられる(A)成分の重合体は、
実質的にポリカーボネート、ポリアリレートからなり、
その側鎖または末端に、例えば、ビニル基、アリル基、
5−ヘキセニル基等がアルケニル基、あるいはそれらの
アルケニルオキシ基、エチニル基等のアルキニル基ある
いはそれらのアルキニルオキシ基を含有するものに、 式:H−SiR13-a(OR')a (式中、R1、R 、前記したものと同様な基であり、aは
1〜3の整数である。)で表されるケイ素原子結合水素
原子含有アルコキシシランを、ヒドロシリル化反応を用
いて、付加すれば得ることができる。かかるアルケニル
基含有の重合体の例としては、例えば、2,2−ビス(2
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−
ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを
用いて重合されたものが挙げられる。
実質的にポリカーボネート、ポリアリレートからなり、
その側鎖または末端に、例えば、ビニル基、アリル基、
5−ヘキセニル基等がアルケニル基、あるいはそれらの
アルケニルオキシ基、エチニル基等のアルキニル基ある
いはそれらのアルキニルオキシ基を含有するものに、 式:H−SiR13-a(OR')a (式中、R1、R 、前記したものと同様な基であり、aは
1〜3の整数である。)で表されるケイ素原子結合水素
原子含有アルコキシシランを、ヒドロシリル化反応を用
いて、付加すれば得ることができる。かかるアルケニル
基含有の重合体の例としては、例えば、2,2−ビス(2
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−
ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを
用いて重合されたものが挙げられる。
【0010】本発明に用いられる(B)成分の有機溶媒
は、本発明の(A)成分を分散ないしは溶解させるもの
で、コーティング時に揮発するものであればよく、例え
ば、このような有機溶媒としては、ジクロロメタン,
1,2−ジクロロエタン,1,1,2,2−テトラクロロエ
タン,クロロホルム,1,1,1−トリクロロエタン,四
塩化炭素,モノクロロベンセン,ジクロロベンゼン等の
塩素化炭化水素類;ベンゼン,トルエン,キシレン,エ
チルベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル
ラトラヒドロフラン等のエーテル系化合物;メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン系溶剤;α,α,α−トリフル
オロトルエン,ヘキサフルオロキシレンなどのフッ素系
溶剤;ヘキサメチルジシロキサン,ヘキサメチルシクロ
トリシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン
などの揮発性シリコーンが例示される。これらの有機溶
媒を2種類以上混合して使用してもよい。(B)成分の配
合量は、(A)成分100重量部に対して50〜2000
重量部の範囲であり、好ましくは100〜1000重量
部の範囲である。50重量部未満であると混合物の粘度
が高すぎてコーティング時の作業が行い難くなり200
0重量部を越えると皮膜を形成できなくなるからであ
る。
は、本発明の(A)成分を分散ないしは溶解させるもの
で、コーティング時に揮発するものであればよく、例え
ば、このような有機溶媒としては、ジクロロメタン,
1,2−ジクロロエタン,1,1,2,2−テトラクロロエ
タン,クロロホルム,1,1,1−トリクロロエタン,四
塩化炭素,モノクロロベンセン,ジクロロベンゼン等の
塩素化炭化水素類;ベンゼン,トルエン,キシレン,エ
チルベンゼン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル
ラトラヒドロフラン等のエーテル系化合物;メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン系溶剤;α,α,α−トリフル
オロトルエン,ヘキサフルオロキシレンなどのフッ素系
溶剤;ヘキサメチルジシロキサン,ヘキサメチルシクロ
トリシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン
などの揮発性シリコーンが例示される。これらの有機溶
媒を2種類以上混合して使用してもよい。(B)成分の配
合量は、(A)成分100重量部に対して50〜2000
重量部の範囲であり、好ましくは100〜1000重量
部の範囲である。50重量部未満であると混合物の粘度
が高すぎてコーティング時の作業が行い難くなり200
0重量部を越えると皮膜を形成できなくなるからであ
る。
【0011】本発明の(C)成分の一般式:ReSiY4-e
で示されるオルガノシランまたはその部分加水分解縮合
物は、本発明組成物を湿気存在下、架橋を密にする働き
をする成分である。上式中、Rは置換もしくは非置換の
一価炭化水素基または水素原子であり、非置換の一価炭
化水素基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,
tert-ブチル基,2−ヘチルヘキシル基,ドデシル基,
オクタデシル基などのアルキル基;ビニル基,アリル基
などのアルケニル基;フェニル基,ナフチル基などのア
リール基が例示され、これらの中でもアルキル基,アル
ケニル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。また、
置換の一価炭化水素基であり、クロロメチル基,3,3,
3−トリフルオロプロピル基,3,3,4,4,5,5,5−
ヘプタフルオロペンチル基などのハロゲン化アルキル
基;3−アミノプロピル基,γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピル基,3−アニリノプロピル基などのアミノ
官能基;3−グリシドキシプロピル基などのエポキシ官
能基;3−メタクリロキシプロピル基などが例示され
る。Yは加水分解性基であり、メトキシ基,エトキシ基
などのアルコキシ基;ジメチルケトオキシム基,メチル
エチルケトオキシム基などのジオルガノケトオキシム
基;アセトキシ基などのアシロキシ基;N−ブチルアミ
ノ基などのオルガノアミノ基;メチルアセトアミド基な
どのオルガノアシルアミド基;N,N−ジエチルヒドロ
キシアミノ基などのN,N−ジオルガノヒドロキシアミ
ノ基;プロペノキシ基などのアルケニロキシ基が例示さ
れる。eは0〜2の整数であるが、好ましくは1であ
る。本成分としてはこのようなオルガノシランもしくは
その部分加水分解縮合物を単独で使用してもよく、また
2種類以上混合したものを使用してもよい。本成分の配
合量は、(A)成分100重量部に対して1〜90重量部
の範囲であり、好ましくは1〜60重量部の範囲であ
る。
で示されるオルガノシランまたはその部分加水分解縮合
物は、本発明組成物を湿気存在下、架橋を密にする働き
をする成分である。上式中、Rは置換もしくは非置換の
一価炭化水素基または水素原子であり、非置換の一価炭
化水素基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,
tert-ブチル基,2−ヘチルヘキシル基,ドデシル基,
オクタデシル基などのアルキル基;ビニル基,アリル基
などのアルケニル基;フェニル基,ナフチル基などのア
リール基が例示され、これらの中でもアルキル基,アル
ケニル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。また、
置換の一価炭化水素基であり、クロロメチル基,3,3,
3−トリフルオロプロピル基,3,3,4,4,5,5,5−
ヘプタフルオロペンチル基などのハロゲン化アルキル
基;3−アミノプロピル基,γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピル基,3−アニリノプロピル基などのアミノ
官能基;3−グリシドキシプロピル基などのエポキシ官
能基;3−メタクリロキシプロピル基などが例示され
る。Yは加水分解性基であり、メトキシ基,エトキシ基
などのアルコキシ基;ジメチルケトオキシム基,メチル
エチルケトオキシム基などのジオルガノケトオキシム
基;アセトキシ基などのアシロキシ基;N−ブチルアミ
ノ基などのオルガノアミノ基;メチルアセトアミド基な
どのオルガノアシルアミド基;N,N−ジエチルヒドロ
キシアミノ基などのN,N−ジオルガノヒドロキシアミ
ノ基;プロペノキシ基などのアルケニロキシ基が例示さ
れる。eは0〜2の整数であるが、好ましくは1であ
る。本成分としてはこのようなオルガノシランもしくは
その部分加水分解縮合物を単独で使用してもよく、また
2種類以上混合したものを使用してもよい。本成分の配
合量は、(A)成分100重量部に対して1〜90重量部
の範囲であり、好ましくは1〜60重量部の範囲であ
る。
【0012】本発明の(C)成分の具体的な例は、以下に
示されるようなアルキルアルコキシシランやシランカッ
プリング剤が挙げられる。 CH3Si(OCH3)3 C6H5Si(OCH3)3 NH2CH2CH2Si(OC2H5)3 NH2CH2CH2NH(CH2)3Si(OCH3)3
示されるようなアルキルアルコキシシランやシランカッ
プリング剤が挙げられる。 CH3Si(OCH3)3 C6H5Si(OCH3)3 NH2CH2CH2Si(OC2H5)3 NH2CH2CH2NH(CH2)3Si(OCH3)3
【化4】 CH2=CHSi(OCH3)3 CH2=CHSi(OC2H5)3
【化5】
【化6】 CH2=CHSi(OOCCH3)3 HS(CH2)3Si(OCH3)3 CH2=C(CH3)Si(OCH3)3
【0013】(D)成分の硬化促進触媒は本発明組成物の
硬化を促進するために使用されるものである。この触媒
としては、通常、シラノール基の脱水縮合に用いられる
縮合反応促進触媒が有効であり、具体的には、ジブチル
錫ジアセテート,ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫
ジオクトエート,オクトエ酸第1錫,ナフテン酸第1
錫,オレイン酸第1錫,イソ酪酸第1錫,リノール酸第
1錫,ステアリン酸第1錫,ベンゾール酸第1錫,ナフ
トエ酸第1錫,ラウリン酸第1錫,O−チム酸第1錫,
β−ベンゾイルプロピオン酸第1錫,クロトン酸第1
錫,トロバ酸第1錫,P−ブロモ安息香酸第1錫,パル
ミトオレイン酸第1錫,桂皮酸第1錫、およびフェニル
酢酸の第1錫塩等のカルボン酸の錫塩;これらカルボン
酸の鉄塩,マンガン塩もしくはコバルト塩;テトラアル
キルチタネート,ジアルキルチタネートの錯塩,オルガ
ノシロキシチタネート等が挙げられる。本成分の添加量
は本発明組成物を硬化させるのに十分な量であり、通
常、(A)成分100重量部に対して0.0001〜10
重量部の範囲である。
硬化を促進するために使用されるものである。この触媒
としては、通常、シラノール基の脱水縮合に用いられる
縮合反応促進触媒が有効であり、具体的には、ジブチル
錫ジアセテート,ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫
ジオクトエート,オクトエ酸第1錫,ナフテン酸第1
錫,オレイン酸第1錫,イソ酪酸第1錫,リノール酸第
1錫,ステアリン酸第1錫,ベンゾール酸第1錫,ナフ
トエ酸第1錫,ラウリン酸第1錫,O−チム酸第1錫,
β−ベンゾイルプロピオン酸第1錫,クロトン酸第1
錫,トロバ酸第1錫,P−ブロモ安息香酸第1錫,パル
ミトオレイン酸第1錫,桂皮酸第1錫、およびフェニル
酢酸の第1錫塩等のカルボン酸の錫塩;これらカルボン
酸の鉄塩,マンガン塩もしくはコバルト塩;テトラアル
キルチタネート,ジアルキルチタネートの錯塩,オルガ
ノシロキシチタネート等が挙げられる。本成分の添加量
は本発明組成物を硬化させるのに十分な量であり、通
常、(A)成分100重量部に対して0.0001〜10
重量部の範囲である。
【0014】本発明組成物は、上記(A)成分〜(D)成分
を湿気非存在下で均一に混合することによって製造する
ことができる。これらの混合順序は特に限定されない
が、(A)成分の重合体が固体状であるので、これを(B)
成分の有機溶剤に分散・溶解させた後、他の成分と混合
するのが好ましい。
を湿気非存在下で均一に混合することによって製造する
ことができる。これらの混合順序は特に限定されない
が、(A)成分の重合体が固体状であるので、これを(B)
成分の有機溶剤に分散・溶解させた後、他の成分と混合
するのが好ましい。
【0015】以上のような本発明組成物は湿気非存在下
では長期間貯蔵可能であり、湿気存在下では室温下ある
いは加熱下で硬化して、撥水性,耐摩耗性,耐有機溶剤
性に優れた皮膜を形成する。従って、本発明組成物はこ
のような特性が要求される用途、例えば、光学用材料、
電気電子部品の摺動部品、防汚コ−ティング剤,剥離用
もしくは離型用コ−ティング剤として有用である。
では長期間貯蔵可能であり、湿気存在下では室温下ある
いは加熱下で硬化して、撥水性,耐摩耗性,耐有機溶剤
性に優れた皮膜を形成する。従って、本発明組成物はこ
のような特性が要求される用途、例えば、光学用材料、
電気電子部品の摺動部品、防汚コ−ティング剤,剥離用
もしくは離型用コ−ティング剤として有用である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。
実施例中、Meはメチル基を表す。また硬化皮膜の撥水
性は、水に対する接触角を接触角計[協和界面化学株式
会社製]を用いて測定した。
実施例中、Meはメチル基を表す。また硬化皮膜の撥水
性は、水に対する接触角を接触角計[協和界面化学株式
会社製]を用いて測定した。
【0017】
【合成例1】反応容器に、数平均分子量10,000で
あり、ビスフェノールAと式:
あり、ビスフェノールAと式:
【化7】 で表されるジアリルビスフェノールとのポリカーボネー
ト共重合体(A){共重合体比は10:2}を20gを入
れ、クロロベンゼン100gに溶解させた。このもの
に、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンか
らなる錯体を固形分当たり白金金属として30ppmと
なる量を添加して、攪拌しながら、メチルジメトキシシ
ランMeSiH(OMe)2を3.0g滴下した。滴下終
了後、60℃で1時間混合しヒドロシリル化反応を行っ
た。さらに、100℃まで加熱して過剰のメチルジメト
キシシランを留去させ、メチルジメトキシシリル基が導
入されたポリカーボネート{下記の単位B1とB2の比
が10:2である。}のクロロベンゼン溶液(B){固形
分濃度:20重量%}を得た。
ト共重合体(A){共重合体比は10:2}を20gを入
れ、クロロベンゼン100gに溶解させた。このもの
に、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンか
らなる錯体を固形分当たり白金金属として30ppmと
なる量を添加して、攪拌しながら、メチルジメトキシシ
ランMeSiH(OMe)2を3.0g滴下した。滴下終
了後、60℃で1時間混合しヒドロシリル化反応を行っ
た。さらに、100℃まで加熱して過剰のメチルジメト
キシシランを留去させ、メチルジメトキシシリル基が導
入されたポリカーボネート{下記の単位B1とB2の比
が10:2である。}のクロロベンゼン溶液(B){固形
分濃度:20重量%}を得た。
【化8】
【化9】
【0018】
【実施例1】合成例1で得られたメチルジメトキシシリ
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B){固形分濃度:20重量%}20g(重合体4g
とクロロベンゼン16gの混合物)に、メチルトリメト
キシシラン0.8gおよびジブチル錫ジラウレ−ト0.
16gを加えて混合し、コーティング剤組成物を調製し
た。 このようにして得られたコーティング用硬化性重合
組成物を平滑なガラス板上にスピンコーターを用いて塗
布し、120℃で1時間加熱したところ透明な硬化皮膜
が得られた。得られた硬化皮膜の接触角を測定したとこ
ろ、水に対する接触角は98度であった。またその鉛筆
硬度を、JIS K5400に規定される方法に従って
測定したところは3Hであった。また、この硬化皮膜に
トルエンを1滴たらした後、すぐに紙で拭き取ると痕が
残らなかった。また、この皮膜を紙やすり300番を用
いて擦ったところ、傷がつかなかった。
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B){固形分濃度:20重量%}20g(重合体4g
とクロロベンゼン16gの混合物)に、メチルトリメト
キシシラン0.8gおよびジブチル錫ジラウレ−ト0.
16gを加えて混合し、コーティング剤組成物を調製し
た。 このようにして得られたコーティング用硬化性重合
組成物を平滑なガラス板上にスピンコーターを用いて塗
布し、120℃で1時間加熱したところ透明な硬化皮膜
が得られた。得られた硬化皮膜の接触角を測定したとこ
ろ、水に対する接触角は98度であった。またその鉛筆
硬度を、JIS K5400に規定される方法に従って
測定したところは3Hであった。また、この硬化皮膜に
トルエンを1滴たらした後、すぐに紙で拭き取ると痕が
残らなかった。また、この皮膜を紙やすり300番を用
いて擦ったところ、傷がつかなかった。
【0019】
【実施例2】合成例1で得られたメチルジメトキシシリ
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B){固形分濃度:20重量%}20g(重合体4g
とクロロベンゼン16gの混合物)に、メチルトリ(メチ
ルエチルケトキシム)シラン20.8gおよびジブチル
錫ジラウレ−ト0.16gを加えて混合し、コーティン
グ剤組成物を調製した。このようにして得られたコーテ
ィング剤組成物を平滑なガラス板上にスピンコーターを
用いて塗布し、室温で1週間放置したところ透明な硬化
皮膜が得られた。得られた硬化皮膜の接触角を測定した
ところ、水に対する接触角は97度であった。またその
鉛筆硬度を、JIS K5400に規定される方法に従
って測定したところ、その値は3Hであった。
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B){固形分濃度:20重量%}20g(重合体4g
とクロロベンゼン16gの混合物)に、メチルトリ(メチ
ルエチルケトキシム)シラン20.8gおよびジブチル
錫ジラウレ−ト0.16gを加えて混合し、コーティン
グ剤組成物を調製した。このようにして得られたコーテ
ィング剤組成物を平滑なガラス板上にスピンコーターを
用いて塗布し、室温で1週間放置したところ透明な硬化
皮膜が得られた。得られた硬化皮膜の接触角を測定した
ところ、水に対する接触角は97度であった。またその
鉛筆硬度を、JIS K5400に規定される方法に従
って測定したところ、その値は3Hであった。
【0020】
【比較例1】合成例1で得られたメチルジメトキシシリ
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B){固形分濃度:20重量%}20g(重合体4g
とクロロベンゼン16gの混合物)に、ジブチル錫ジラ
ウレ−ト0.16gを加えて混合し、コーティング剤組
成物を調製した。このようにして得られたコーティング
剤組成物を平滑なガラス板上にスピンコーターを用いて
塗布し、室温で1週間放置したところ透明な硬化皮膜が
得られた。得られた硬化皮膜の接触角を測定したとこ
ろ、水に対する接触角は97度であった。またその鉛筆
硬度を、JIS K5400に規定される方法に従って
測定したしたところ、その値は1Hであった。また、こ
の皮膜にトルエンを1滴たらした後、すぐに紙で拭き取
ると白化した痕が残った。
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B){固形分濃度:20重量%}20g(重合体4g
とクロロベンゼン16gの混合物)に、ジブチル錫ジラ
ウレ−ト0.16gを加えて混合し、コーティング剤組
成物を調製した。このようにして得られたコーティング
剤組成物を平滑なガラス板上にスピンコーターを用いて
塗布し、室温で1週間放置したところ透明な硬化皮膜が
得られた。得られた硬化皮膜の接触角を測定したとこ
ろ、水に対する接触角は97度であった。またその鉛筆
硬度を、JIS K5400に規定される方法に従って
測定したしたところ、その値は1Hであった。また、こ
の皮膜にトルエンを1滴たらした後、すぐに紙で拭き取
ると白化した痕が残った。
【0021】
【比較例2】合成例1で得られたメチルジメトキシシリ
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B)の代わりに、式:(CH3)SiO3/2で示されるシ
ロキサン単位80モル%と式:(CH3)2SiO2/2で示
されるシロキサン単位20モル%からなるメチルポリシ
ロキサン樹脂4gとトルエン16gの溶液を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コーティング剤組成物を調
製した。このようにして得られたシリコーン組成物を平
滑なガラス板上にスピンコーターを用いて塗布し、室温
で1週間放置して硬化皮膜を形成させた。得られた硬化
皮膜の水に対する接触角は97度であった。またその鉛
筆硬度を、JIS K5400に規定される方法に従っ
て測定したしたところ、その値は1Hであった。また得
られた硬化皮膜を、紙やすり300番を用いて擦ったと
ころ、傷がつき白化することが判明した。
ル基が導入されたポリカーボネートのクロロベンゼン溶
液(B)の代わりに、式:(CH3)SiO3/2で示されるシ
ロキサン単位80モル%と式:(CH3)2SiO2/2で示
されるシロキサン単位20モル%からなるメチルポリシ
ロキサン樹脂4gとトルエン16gの溶液を用いた以外
は、実施例1と同様にして、コーティング剤組成物を調
製した。このようにして得られたシリコーン組成物を平
滑なガラス板上にスピンコーターを用いて塗布し、室温
で1週間放置して硬化皮膜を形成させた。得られた硬化
皮膜の水に対する接触角は97度であった。またその鉛
筆硬度を、JIS K5400に規定される方法に従っ
て測定したしたところ、その値は1Hであった。また得
られた硬化皮膜を、紙やすり300番を用いて擦ったと
ころ、傷がつき白化することが判明した。
【0022】
【発明の効果】本発明のコーティング用硬化性重合体組
成物は上記(A)成分〜(D)成分からり、特に(A)成分の
アルコキシシリル基を少なくとも2個有する数平均分子
量500〜100,000の重合体と(C)成分のオルガ
ノシランまたはその部分加水分解縮合物を含有するの
で、撥水性、耐摩耗性,耐有機溶剤性に優れた皮膜を形
成するという特徴を有する。
成物は上記(A)成分〜(D)成分からり、特に(A)成分の
アルコキシシリル基を少なくとも2個有する数平均分子
量500〜100,000の重合体と(C)成分のオルガ
ノシランまたはその部分加水分解縮合物を含有するの
で、撥水性、耐摩耗性,耐有機溶剤性に優れた皮膜を形
成するという特徴を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)主鎖が実質的にポリカーボネート系重合体と、ポリアリ レート系重合体の少なくとも一方からなり、側鎖または末端にアルコキシシリル 基を少なくとも2個有する数平均分子量500〜500,000の重合体 1 00重量部、(B)有機溶媒 50〜2 000重量部、(C)一般式:ReSiY4-e(式中、Rは置換もしくは非置換の一 価炭化水素基または水素原子であり、Yは加水分解性基であり、eは0〜2の整 数である。)で示されるオルガノシランまたはその部分加水分解縮合物 1〜90重量部および (D)硬化促進触媒 本発明組成物を硬化させるのに十分な量 からなることを特徴とする、コーティング剤組成物。
- 【請求項2】光学用材料である請求項1記載のコーティ
ング組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10134515A JPH11310756A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | コーティング剤組成物 |
US09/301,258 US6174966B1 (en) | 1998-04-28 | 1999-04-28 | Coating agent composition, method of preparing same, and coating material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10134515A JPH11310756A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | コーティング剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11310756A true JPH11310756A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15130139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10134515A Pending JPH11310756A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | コーティング剤組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6174966B1 (ja) |
JP (1) | JPH11310756A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3561009B1 (en) * | 2016-12-26 | 2022-08-31 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Easy peel coating composition |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005012431A1 (en) * | 2003-07-25 | 2005-02-10 | Henkel Corporation | Low voc-solvent based mold release agent and curable mold release compositions based thereon |
US20050159542A1 (en) * | 2004-01-17 | 2005-07-21 | General Electric Company | Compositions useful as coatings, their preparation, and articles made therefrom |
KR100886317B1 (ko) * | 2005-09-13 | 2009-03-04 | 주식회사 엘지화학 | 신규한 폴리아릴레이트 및 이의 제조방법 |
KR100789617B1 (ko) * | 2005-09-13 | 2007-12-27 | 주식회사 엘지화학 | 네가티브 c 타입의 보상 필름 및 이의 제조 방법 |
EP2104698B1 (en) * | 2006-12-22 | 2014-04-02 | Momentive Performance Materials Inc. | Monomers for the preparation of silylated polycarbonate polymers |
US7678864B2 (en) * | 2006-12-22 | 2010-03-16 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Silylated polycarbonate polymers, method of making, and articles formed therefrom |
WO2008079447A1 (en) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Silylated polycarbonate polymers, method of making, and articles formed therefrom |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51148749A (en) | 1975-06-16 | 1976-12-21 | Toray Silicone Co Ltd | Silicone resin composition |
JPS58109062A (ja) | 1981-12-23 | 1983-06-29 | 鐘淵化学工業株式会社 | 医療用材料 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10134515A patent/JPH11310756A/ja active Pending
-
1999
- 1999-04-28 US US09/301,258 patent/US6174966B1/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3561009B1 (en) * | 2016-12-26 | 2022-08-31 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Easy peel coating composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6174966B1 (en) | 2001-01-16 |
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