JPH11310555A - 4級アルキルアンモニウムテトラフルオロボレート類の製造方法 - Google Patents

4級アルキルアンモニウムテトラフルオロボレート類の製造方法

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JPH11310555A
JPH11310555A JP10121275A JP12127598A JPH11310555A JP H11310555 A JPH11310555 A JP H11310555A JP 10121275 A JP10121275 A JP 10121275A JP 12127598 A JP12127598 A JP 12127598A JP H11310555 A JPH11310555 A JP H11310555A
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Tatsukazu Ishida
達麗 石田
Yuichiro Tatsuki
悠一郎 達木
Satoko Mita
聡子 三田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】短い工程で、高純度の4級アルキルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート類を、高収率で製造できる方
法の提供。 【解決手段】4級アルキルアンモニウム化合物と、フッ
化水素とを反応させて4級アルキルアンモニウムフルオ
リドのフッ化水素塩を得る工程[I]と、4級アルキル
アンモニウムフルオリドのフッ化水素塩と、3フッ化ホ
ウ素またはその錯化合物とを反応させる工程[II]とを
含む一般式Cの4級アルキルアンモニウムテトラフルオ
ロボレート類の製造方法。 (複数のRは同一でも異なってもよく、C1〜4のア
ルキル基であり、Rはメチル基またはエチル基であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタあるい
は電池用の有機電解液の電解質として有用な、4級アル
キルアンモニウムテトラフルオロボレート類の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】4級アルキルアンモニウムテトラフルオ
ロボレート類は、キャパシタあるいは電池用の有機電解
液の電解質として有用である。この4級アルキルアンモ
ニウムテトラフルオロボレート類の製造方法として、従
来、4級アルキルアンモニウムの塩素化物または臭素化
物と、硼フッ化水素酸の水溶液とを反応させる方法が知
られている。この方法では、生成する4級アルキルアン
モニウムテトラフルオロボレート類の水に対する溶解度
が高いため、収量が著しく低い場合が多い。このような
場合、反応液にエタノールなどの水溶性の有機溶媒を加
えることにより、4級アルキルアンモニウムテトラフル
オロボレート類の溶解度を下げるか、またはその溶液を
濃縮乾固することにより、その析出量を増して収率を高
める方法を採用するのが一般的である。しかしながら、
このようにして得られた4級アルキルアンモニウムテト
ラフルオロボレート類には、原料に由来する塩素分また
は臭素分を多量に含んでいるため、そのままではキャパ
シタ用あるいは電池用の有機電解液の電解質として供す
ることはできない。この場合、品質向上のために、メタ
ノールなどの有機溶媒に溶かして再結晶を繰り返すこと
で、不純物を取り除いて精製する必要があった。
【0003】また、4級アルキルアンモニウムテトラフ
ルオロボレート類の製造方法として、4級アルキルアン
モニウムアルキル炭酸塩水溶液と、硼フッ化水素酸の水
溶液とを反応させる方法が提案されている(特公平7−
116113号公報)。しかし、この方法においても、
得られる4級アルキルアンモニウムテトラフルオロボレ
ート類は水に対する溶解度が高いため、収量が著しく低
下する場合が多い。このような場合、反応液にエタノー
ルなどの水溶性の有機溶媒を加えることにより、4級ア
ルキルアンモニウムテトラフルオロボレート類の溶解度
を下げるか、またはその溶液を濃縮乾固することによ
り、その析出量を増して収率を高める方法が一般的に採
用される。また、このようにして得られる4級アルキル
アンモニウムテトラフルオロボレート類は、水分を多く
含むため、キャパシタ用あるいは電池用の有機電解液の
電解質として使用するためには、減圧加熱条件下で数日
間乾燥させる必要がある。
【0004】このように、従来実施または提案されてい
る4級アルキルアンモニウムテトラフルオロボレート類
の製造方法は、生成した4級アルキルアンモニウムテト
ラフルオロボレート類の単離収率が低く、また、生成物
の乾燥に時間がかかり、煩雑な工程となるため、工業的
に実施する方法としては適切でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、短い簡便な工程で、高純度の4級アルキルアンモニ
ウムテトラフルオロボレート類を、高収率で製造するこ
とができる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、一般式(a):
【化4】 (式中、複数のR1 は同一でも異なっていてもよく、炭
素数1〜4のアルキル基であり、R2 はメチル基または
エチル基であり、Xは式(a−1): −OCOOR3 (a−1) (式中、R3 は、水素原子、メチル基またはエチル基で
ある。)で表される基を示す。 )で表される4級アル
キルアンモニウム化合物と、フッ化水素とを反応させ
て、一般式(b):
【0007】
【化5】 (式中、R1 およびR2 は、前記式(a)と同じであ
り、nは1〜4の数である。)で表される4級アルキル
アンモニウムフルオリドのフッ化水素塩を生成させる工
程〔I〕、および工程〔I〕で生成した前記一般式
(b)で表される4級アルキルアンモニウムフルオリド
のフッ化水素塩と、3フッ化ホウ素またはその錯化合物
とを反応させて、一般式(c):
【0008】
【化6】 (式中、R1 およびR2 は、前記式(a)と同じであ
る。)で表される4級アルキルアンモニウムテトラフル
オロボレート類を製造する工程〔II〕を有する4級アル
キルアンモニウムテトラフルオロボレート類(以下、
「R4NBF4類」と略す)の製造方法を提供するもの
である。
【0009】
【発明の具体的な説明】以下、本発明のR4NBF4類
の製造方法(以下、「本発明の方法」という)について
詳細に説明する。本発明の方法において、目的物質であ
る前記式(c)で表されるR4NBF4類は、前記式
(b)で表される4級アルキルアンモニウムフルオリド
のフッ化水素塩と、3フッ化ホウ素またはその錯化合物
とを反応させることにより製造される。
【0010】本発明の方法において、前記式(b)で表
される4級アルキルアンモニウムフルオリドのフッ化水
素塩は、前記式(a)で表される4級アルキルアンモニ
ウム化合物と、フッ化水素とを反応させて得られるもの
である。この4級アルキルアンモニウム化合物を表す前
記式(a)において、複数のR1 は同一でも異なってい
てもよく、炭素数1〜4のアルキル基であり、R2 はメ
チル基またはエチル基である。炭素数1〜4のアルキル
基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル
基、iso-プロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-
ブチル基、およびt-ブチル基を挙げることができる。ま
た、Xは式(a−1): −OCOOR3 (a−1) で表される基である。式(a−1)中、R3 は、水素原
子、メチル基またはエチル基である。
【0011】この式(a)で表される4級アルキルアン
モニウム化合物は、例えば、下記式(1)または式
(2)に示す反応にしたがって容易に得ることができる
ものである。
【0012】
【化7】
【0013】具体的には、式(1)に示す反応におい
て、トリエチルメチルアンモニウムメチル炭酸塩を得る
場合には、トリエチルアミンと炭酸ジメチルとを反応さ
せることによって得ることができる。また、式(2)に
示す反応において、トリエチルメチルアンモニウム重炭
酸塩を得る場合には、トリエチルメチルアンモニウムメ
チル炭酸塩と水とを反応させることによって得ることが
できる。
【0014】本発明の方法において、この4級アルキル
アンモニウム化合物は、前記式(1)または(2)にし
たがって、所望のものを合成したものでもよいし、市販
のものを使用してもよく、特に制限されない。
【0015】本発明の方法においては、工程〔I〕とし
て、4級アルキルアンモニウムフルオリドのフッ化水素
塩(以下、「R4NF・nHF」と略す)を得るため
に、前記式(a)で表される4級アルキルアンモニウム
化合物と、フッ化水素との反応を行う。この反応は、予
め乾燥しておいた式(a)で表される4級アルキルアン
モニウム化合物と、過剰量のHFとを反応させて、過剰
のHFとR4NF・nHFとを含む反応混合物を得るも
のである。
【0016】この工程〔I〕の反応において、使用する
HF量は、大過剰でもかまわないが、少なくとも式
(a)で表される4級アルキルアンモニウム化合物1モ
ルに対して2モル倍以上、好ましくは2〜5モル倍の割
合となる量を用いるのがよい。また、反応温度は、0〜
50℃の範囲が好ましく、また、反応圧力は、大気圧下
でも加圧下でもよいが、通常は大気圧下で行うことが好
ましい。反応後、過剰のHFは、R4NF・nHFの分
解温度以下(170℃以下)に加熱しながら、乾燥空気
や窒素などの不活性ガスを吹き込むことにより蒸発させ
ることによって取り除くことができる。この蒸発プロセ
スで、前記の4級アルキルアンモニウム化合物とHFと
の反応中に副生するアルコール類(メタノールあるいは
エタノール)、水および二酸化炭素は蒸発して、完全に
除去することができる。そのため、この反応によって、
不純物を実質的に含まないR4NF・nHFを得ること
ができる。
【0017】次に、本発明の方法は、工程〔II〕とし
て、このようにして得られるR4NF・nHFと、3フ
ッ化ホウ素(以下、「BF3 」という)またはその錯化
合物(以下、「BF3 −Y」という)とを反応させて、
R4NBF4類を製造するものである。この反応は、下
記式(3)または式(4)にしたがって行われる。
【0018】
【化8】
【0019】本発明の方法における工程〔II〕におい
て、R4NF・nHFとの反応に用いられるBF3 −Y
は、官能基を有する有機化合物にBF3 が配位した化合
物である。例えば、BF3 −エーテル類、BF3 −アル
コール類、BF3 −ケトン類、BF3 −アミン類等が挙
げられる。これらのBF3 −Yは、前記式(4)で表さ
れる反応によって、揮発性の有機化合物を遊離するもの
である。
【0020】BF3 −エーテル類の具体例としては、B
3 −ジエチルエーテル、BF3 −ジメチルエーテル、
BF3 −ジn−プロピルエーテル、BF3 −ジn−ブチ
ルエーテル、BF3 −t−ブチルメチルエーテル、BF
3 −テトラヒドロフラン等が挙げられる。また、BF3
−アルコール類の具体例としては、BF3 −メタノー
ル、BF3−エタノール、BF3 −n−プロパノール等
が挙げられる。さらに、BF3 −ケトン類の具体例とし
ては、BF3 −アセトン、BF3 −メチルエチルケトン
等が挙げられる。さらにまた、BF3 −アミン類の具体
例としては、BF3 −メチルアミン、BF3 −エチルア
ミン等が挙げられる。
【0021】本発明の方法においては、これらのBF3
またはBF3 −Yは、1種または2種以上を組み合わせ
て用いることができる。
【0022】また、本発明の方法において、前記の式
(3)または(4)に示す反応は、等量のR4NF・n
HFとBF3 源(BF3 またはBF3 −Y)とを反応さ
せるのが好ましいが、過剰のBF3 源があっても何ら支
障はなく、通常、1〜10モル%過剰の量が使用され
る。また、式(3)または(4)に示す反応において、
反応温度は、好ましくは0〜80℃、特に好ましくは5
〜50℃であり、通常、反応は直ちに実施するが、5分
間〜1時間程度経過後に揮発性物質を除去するために加
熱するのが好ましい。
【0023】本発明の方法において、このR4NF・n
HFと、BF3 またはBF3 −Yとの反応によって、目
的物であるR4NBF4類が生成し、さらに、揮発性の
フッ化水素および揮発性の有機化合物が副生する。これ
らの揮発性の副生物を、反応混合物から除去することに
より、極めて品位の高いR4NBF4類を定量的に得る
ことができる。
【0024】揮発性物質の除去(乾燥)は、R4NBF
4類の分解温度以下、通常、80〜200℃、好ましく
は100〜180℃の範囲の温度で行う。乾燥方法は特
に制限されず、どのような乾燥方法を用いてもよい。通
常、反応容器に樹脂製の凝縮器と受器とを取り付けて、
通常の蒸留法によって大部分の揮発性の有機化合物とH
Fとを留去させた後、さらに減圧、または乾燥空気、窒
素などの不活性ガスを吹き込んで乾燥を行うことができ
る。
【0025】本発明において、以上のようにして反応生
成物として得られるR4NBF4類は、そのままでも使
用目的に合う十分な純度を有するが、必要に応じて、さ
らに、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ア
セトンなどの溶媒に溶解させて、再結晶することによ
り、高純度のR4NBF4を得ることができる。
【0026】また、本発明の方法において、前記式
(c)で表されるR4NBF4類は、4級アルキルアン
モニウム化合物として、前記式(a)におけるR1 およ
びR2 、またはR4NF・nHFとして、前記式(b)
におけるR1 およびR2 を適宜選択することにより、所
望のものを得ることができる。前記式(c)で表される
R4NB4類としては、テトラエチルアンモニウムテト
ラフルオロボレート、トリエチルメチルアンモニウムテ
トラフルオロボレート、ジエチルジメチルアンモニウム
テトラフルオロボレート、エチルトリメチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレート、トリプロピルメチルアンモ
ニウムテトラフルオロボレート等を例示することができ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を参考例とともに説明
する。
【0028】(参考例1) トリエチルメチルアンモニ
ウム・メチル炭酸塩の合成 内容積5Lのオートクレーブに、トリエチルアミン10
12g(10モル)、炭酸ジメチル1351g(15モ
ル)、およびメタノール591gを仕込み、密閉した
後、120℃で20時間反応させた。反応を終了し、常
温まで冷却後、オートクレーブを開放し、得られた反応
混合物を減圧濃縮、乾燥することにより、トリエチルメ
チルアンモニウム・メチル炭酸塩の粗製固形物1817
gが得られた(収率95%)。
【0029】(参考例2) トリエチルメチルアンモニ
ウム・炭酸塩の粗製固形物の精製 参考例1で得られたトリエチルメチルアンモニウム・メ
チル炭酸塩の粗製固形物1817gに、水2000gを
加え、含有するメタノールおよび炭酸ジメチルを減圧加
熱して留去、乾燥した結果、トリエチルメチルアンモニ
ウム・炭酸塩の固形物1683g(トリエチルアミンか
らの通算収率95%)が得られた。
【0030】(実施例1)トリエチルメチルアンモニウ
ム・テトラフルオロボレート(C2H5)3(CH3)N+ ・BF
4 - の合成 参考例1で得られたトリエチルメチルアンモニウム・メ
チル炭酸塩1817g(9.5モル)を、内容積5Lの
フッ素樹脂製反応容器に入れ、氷- 水浴で冷やしなが
ら、あらかじめ冷却した液体HF 3リットルを徐々に
注いで反応させ、過剰のHFと、反応により生成した
(C2H53 (CH3 )N+ - ・nHFとを含む反応混合
物を得た。この際、反応で生成したメタノールおよび二
酸化炭素が激しく発生した。この反応容器を、徐々に1
70℃まで加温して過剰のHFの大部分を蒸発させた。
さらに、余分なHFを除去するために、170℃で乾燥
窒素ガスを20時間吹き込んだ結果、(C2H5)3(CH3)N
+ - ・2HF1660gが得られた。
【0031】この(C2H5)3(CH3)N+ - ・2HF 1
660gと、BF3 −2メタノール錯体(BF3 含有率
51重量%)1312g(10モル)とを、5Lのフッ
素樹脂製容器中で室温(25℃)で反応させて、反応生
成物である(C2H5)3(CH3)NBF4 がメタノールとHF
に溶解した液状の反応混合物を得た。この反応混合物を
150℃に加温し、大部分のメタノール、HF、および
過剰のBF3 −2メタノール錯体を留去させると、(C2
H5)3(CH3)N+ ・BF4 - の固形物が得られた。この固
形物を取り出して、テフロン製のバットに広げ、150
℃に加温した熱風乾燥器に入れて、窒素流通下で12時
間乾燥すると、純度99.8%の (C2H5)3 (CH3)N+
BF4 - の乾燥白色固体が1910g得られた(収率9
9%)。
【0032】(実施例2)トリエチルメチルアンモニウ
ム・テトラフルオロボレート(C2H5)3(CH3)N+ ・BF
4 - の合成 参考例2で得られたトリエチルメチルアンモニウム・炭
酸塩1683g(9.5モル)を、内容積5Lのフッ素
樹脂製反応容器に入れ、氷- 水浴で冷やしながら、あら
かじめ冷却した液体HF 3リットルを徐々に注いで反
応させ、過剰のHFと、反応により生成した(C2H5)
3(CH3)N+ - ・nHFとを含む反応混合物を得た。
この際、反応で生成した二酸化炭素が激しく発生した。
この反応容器を、徐々に170℃まで加温して過剰のH
Fの大部分を蒸発させた。さらに、余分なHFを除去す
るために、170℃で乾燥窒素ガスを15時間吹き込ん
だ結果、(C2H5)3(CH3)N+ - ・3HF1850gが
得られた。
【0033】この(C2H5)3(CH3)N+ - ・3HF 1
850gと、BF3 −エチルエーテル錯体(BF3 含有
率47%)1420g(10モル)とを、5Lのフッ素
樹脂製容器中で室温で反応させて、反応生成物である
(C2H5)3(CH3)N+ ・BF4 -がエチルエーテルとHF
に溶解した液状の反応混合物を得た。この反応混合物
を、徐々に150℃まで加温し、大部分のエチルエーテ
ル、HFおよび過剰のBF 3 −エチルエーテル錯体を留
去させると、(C2H5)3(CH3)N+ ・BF4 - の固形物が
得られた。この固形物を取り出して、テフロン製のバッ
トに広げ、150℃に加温した熱風乾燥器に入れて、窒
素流通下で15時間乾燥すると、純度99.9%の(C2
H5)3(CH3)N+ ・BF4 - の乾燥白色固体が1907g
得られた(収率99%)。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、短い簡便な工程
で、高純度(例えば、純度99%以上)の4級アルキル
アンモニウムテトラフルオロボレート類を、高収率(例
えば、収率90%以上)で製造することができる方法を
提供することにある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(a): 【化1】 (式中、複数のR1 は同一でも異なっていてもよく、炭
    素数1〜4のアルキル基であり、R2 はメチル基または
    エチル基であり、Xは式(a−1): −OCOOR3 (a−1) (式中、R3 は、水素原子、メチル基またはエチル基で
    ある。)で表される基を示す。 )で表される4級アル
    キルアンモニウム化合物と、フッ化水素とを反応させ
    て、一般式(b): 【化2】 (式中、R1 およびR2 は、前記式(a)と同じであ
    り、nは1〜4の数である。)で表される4級アルキル
    アンモニウムフルオリドのフッ化水素塩を生成させる工
    程〔I〕、および工程〔I〕で生成した前記一般式
    (b)で表される4級アルキルアンモニウムフルオリド
    のフッ化水素塩と、3フッ化ホウ素またはその錯化合物
    とを反応させて、一般式(c): 【化3】 (式中、R1 およびR2 は、前記式(a)と同じであ
    る。)で表される4級アルキルアンモニウムテトラフル
    オロボレート類を製造する工程〔II〕を有する4級アル
    キルアンモニウムテトラフルオロボレート類の製造方
    法。
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