JPH11310532A - 熱産生促進剤 - Google Patents

熱産生促進剤

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JPH11310532A
JPH11310532A JP10107257A JP10725798A JPH11310532A JP H11310532 A JPH11310532 A JP H11310532A JP 10107257 A JP10107257 A JP 10107257A JP 10725798 A JP10725798 A JP 10725798A JP H11310532 A JPH11310532 A JP H11310532A
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JP
Japan
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group
substituent
alkyl
optionally substituted
formula
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Withdrawn
Application number
JP10107257A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ishihara
雄二 石原
Yukio Fujisawa
幸夫 藤沢
Naoki Furuyama
直樹 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication of JPH11310532A publication Critical patent/JPH11310532A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中枢性副作用が少なく汎用性の高い肥満および
肥満に基づく疾患の予防・治療剤の提供。 【解決手段】式 【化1】 [式中、Arは置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基を示し、nは1ないし10の整数を
示し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭
化水素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていて
もよく、またRがArまたはArの置換基と結合してい
てもよく、Yは置換基を有していてもよいアミノ基また
は置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を示
す。]で表される化合物またはその塩を含有してなる剤
を熱産生促進剤、抗肥満剤、脂肪分解促進剤または肥満
に基づく疾患の予防・治療剤として用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、 より詳しく
は肥満および肥満に基づく疾患の予防・治療剤として用
いられる熱産生促進剤と、 その活性成分であるアミノケ
トン誘導体またはその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】肥満症の治療薬としては、 例えばマジン
ドールなどの中枢性食欲抑制剤が使用されている。しか
し、中枢性食欲抑制剤は依存性などの中枢性副作用や、
悪心、嘔吐などの消化器系副作用などを有しており、そ
のために高度に肥満した患者のみに適用が限定されてい
る。 一方、 β3アドレナリン受容体アゴニストが、 末梢に作
用点を有する抗肥満薬として提案されている(Nature v
ol. 309, p.163-165 (1984); J. Med. Chem., vol. 3
5, p. 3081-3084 (1992)など)。 しかしながら、 肥
満者の相当数に、β3アドレナリン受容体遺伝子の変異
が存在することが報告されており (NewEngl. J. Med.,
vol. 333, p. 343-347 (1995); Lancet, vol. 346,
p. 1433-1434 (1995); Biochem. Biophys. Res. Comm
un., vol. 215, p. 555-560 (1995))、β3アドレナ
リン受容体アゴニストの抗肥満効果は限定されることが
予想される。 また、 合成品として、 種々の生物活性・薬理作用を有す
るアミノケトン誘導体が提案されている(特開平5−1
40149、 WO9307140、 EP560235、
EP562832、 特開平2−169569、US51
06856、特開昭54−22333、特開昭59−1
67546、EP-A-0378207、特開平6−20
6875、特開平7−206854、特開平7−309
835、WO9103243、薬理化学雑誌(Khim.-Fa
rm.,Zh.),21,569(1987)、ケミカル・アブストラクツ
(Chem.Abstr.),89,36594y(1978)、薬学雑誌,97,540
(1977)、EP163537、ケミカル・アブストラク
ツ(Chem.Abstr.),91,211631y(1979)、ヘルベチカ・
キミカ・アクタ(Helvetica Chimica Acta),51,1616
(1968)、特開昭52−97952、特開昭59−71
85、FR−M3635、ケミカル・アブストラクツ
(Chem.Abstr.),67,54087k(1967), 68,105121x(196
8), 75,88548s(1971), 76,153682t(1972))。しか
しながら、肥満および肥満と合併しておこる疾患の予防
・治療剤としての作用、脂肪分解促進剤としての作用、
熱産生促進剤としての作用については、何ら示唆も開示
もされていない。
【0003】具体的には、特開平5−140149号に
は、式
【化20】 〔式中、XはR1−N<(R1は水素原子、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
いアシル基を示す)、酸素原子または硫黄原子を示し、
2は水素原子または置換基を有していてもよい炭化水
素基を示し、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン
環を、kは0乃至3の整数を、mは1乃至8の整数を、
nは1乃至6の整数を示す。〕で表される縮合複素環誘
導体またはその塩、より具体的には、下式の化合物など
がコリンエステラーゼ阻害剤として記載されている。
【化21】
【0004】WO9307140には、式
【化22】 〔式中、環Aはベンゾ,チエノ,ピリド,ピラジノ,ピ
リミド,フラノ,セレノ,ピロロ,チアゾロあるいはイ
ミダゾロを示し、R1はフェニル,フェニル−(C1−C
6)アルキル,シンナミルまたはヘテロアリールメチル
(ここでヘテロアリール基としては、イミダゾロ,チア
ゾロ,チエノ,ピリドまたはイソオキサゾロを示す)を
示し、フェニルおよびヘテロアリール基は(C1−C6)
アルキル,(C1−C6)アルコキシおよびハロゲン原子
から選ばれる置換基を1または2個有していてもよい。
2およびR3はそれぞれ独立して、水素原子,(C1
6)アルコキシあるいは(C1−C6)アルキル基(ここ
で、アルキル基は1乃至3個のフッ素,ベンジルオキ
シ,ヒドロキシ,フェニル,ベンジル,ハロゲン原子,
ニトロ,シアノ,CO24,CONHR4,NR45
NR4COR5またはSOpCH2Ph(ここでpは0,
1または2を示す)で置換されていてもよい)を示す
か、R2,R3は隣接する炭素原子と共に5乃至6員環
(環の構成原子は、炭素,窒素,酸素から選ばれる。例
えばメチレンジオキシ,エチレンジオキシあるいはラク
タム環)を形成してもよい。また、R4およびR5はそれ
ぞれ独立して、水素原子または(C1−C6)アルキル基
を示すか、NR45のR4およびR5は隣接する窒素原子
と共に窒素原子を少なくとも1個含む4乃至8員環(環
の他の構成原子は炭素,酸素または窒素である。)を形
成してもよい。またNR4COR5のR4およびR5は隣接
する窒素原子および炭素原子と共に4乃至8員ラクタム
環を形成してもよい。Xは窒素あるいはCHを、Yは酸
素,イオウあるいはNR6を示す。R6は水素原子,(C
1−C6)アルキル,CO−(C1−C6)アルキルあるいは
SO2−フェニル(フェニル基は(C1−C4))アルキル
から独立して選ばれる1乃至5個の置換基を有していて
もよい)を示す。nは1乃至4の整数を、それぞれのq
は独立して1乃至2を、Zは酸素あるいはイオウを示
す。〕で表される化合物、より具体的には、下式の化合
物などがコリンエステラーゼ阻害剤として記載されてい
る。
【化23】
【0005】EP560235には、式
【化24】 〔式中、R1は水素原子,置換基を有していてもよい炭
化水素基または置換基を有していてもよいアシル基を示
し、A環はさらに置換基を有していてもよいベンゼン環
を示し、nは1乃至10の整数を示し、R2,R3および
4は同一または異なって水素原子または置換基を有し
ていてもよい炭化水素基を示し、あるいはR3とR4は隣
接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい複素環
基を形成してもよく、R2はnの繰り返しにおいてそれ
ぞれ異なっていてもよく、kは0乃至3の整数を、mは
1乃至8の整数を示す。ただし、k=0かつm=2の
時、n>1である。〕で表される縮合複素環ケトン誘導
体またはその塩、より具体的には下式の化合物がコリン
エステラーゼ阻害剤として記載されている。
【化25】
【0006】EP562832には、式
【化26】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子または種々の
有機基を示し、pは0,1,2または3を示す。Uは−
CO−または−CH(OR3)−(ここで、R3は水素原
子または水酸基の保護基を示す。)示し、Vは脂肪族炭
化水素基であって、不飽和であってもよい。また、Wは
窒素を含有する基を示す。〕で表される化合物、より具
体的には、下式の化合物がコリンエステラーゼ阻害剤と
して記載されている。
【化27】
【0007】特開平2−169569号には、一般式
【化28】 〔式中、Jは(a)置換若しくは無置換の次に示す基;
フェニル基、ピリジル基、ピラジル基、キノリ
ル基、シクロヘキシル基、キノキサリル基又はフ
リル基、(b)フェニル基が置換されていてもよい次の
群から選択された一価又は二価の基;インダニル、
インダノニル、インデニル、インデノニル、イン
ダンジオニル、テトラロニル、ベンズスペロニル、
インダノリル、式
【化29】 で示される基、(c)環状アミド化合物から誘導される
一価の基、(d)低級アルキル基、又は(e)式R1
CH=CH−(式中、R1は水素原子又は低級アルコキ
シカルボニル基を意味する)で示される基を意味する。
Bは式−(C(R2)H)n−で示される基、式−CO−
(C(R2)H)n−で示される基、式−NR2−(C
(R2)H)n−(式中、R2は水素原子、低級アルキル
基、アシル基、低級アルキルスルホニル基、置換されて
いてもよいフェニル基又はベンジル基を意味する)で示
される基、式−CO−NR4−(C(R2)H)n−(式
中、R4は水素原子、低級アルキル基又はフェニル基を
意味する)で示される基、式−CH=CH−(C
(R2)H)n−で示される基、式−O−COO−(C
(R2)H)n−で示される基、式−O−CO−NH−
(C(R2)H)n−で示される基、式−NH−CO−
(C(R2)H)n−で示される基、式−CH2−CO−
NH−(C(R2)H)n−で示される基、式−CO−N
H−(C(R2)H)n−で示される基、式−C(OH)
H−(C(R2)H)n−で示される基(以上の式中、n
は0又は1乃至10の整数を意味する。R2は式−(C
(R2)H)n−で示されるアルキレン基が置換基を持た
ないか、又は1つ又は1つ以上のメチル基を有している
ような形で水素原子又はメチル基を意味する。)、式=
(CH−CH=CH)b−(式中、bは1乃至3の整数
を意味する)で示される基、式=CH−(CH2c
(式中、cは0又は1乃至9の整数を意味する)で示さ
れる基、式=(CH−CH)d=(式中、dは0又は1
乃至5の整数を意味する)で示される基、式=CO−C
H=CH−CH2−で示される基、式−CO−CH2−C
(OH)H−CH2−で示される基、式−C(CH3)H
−CO−NH−CH2−で示される基、式−CH=CH
−CO−NH−(CH22−で示される基、式−NH−
で示される基、式−O−で示される基、式−S−で示さ
れる基、ジアルキルアミノアルキルカルボニル基又は低
級アルコキシカルボニル基を意味する。Tは窒素原子又
は炭素原子を意味する。Qは窒素原子、炭素原子又は式
>N→Oで示される基を意味する。Kは水素原子、置換
若しくは無置換のフェニル基、フェニル基が置換されて
もよいアリールアルキル基、フェニル基が置換されてい
てもよいシンナミル基、低級アルキル基、ピリジルメチ
ル基、シクロアルキルアルキル基、アダマンタンメチル
基、フリルメチル基、シクロアルキル基、低級アルコキ
シカルボニル基又はアシル基を意味する。qは1乃至3
の整数を意味する。式中、
【化30】 は単結合もしくは二重結合を意味する。〕で表わされる
環状アミン誘導体及びその薬理学的に許容できる塩が開
示されており、具体的には下記の化合物
【化31】 がコリンエステラーゼ阻害剤として記載されている。
【0008】US5106856には、式
【化32】 〔式中、Xは水素原子,水酸基,ニトロ基,低級アルキ
ル基または低級アルコキシ基を、Yは水素原子または低
級アルコキシ基を、あるいはXとYはいっしょになって
OCH2O基を形成する。〕で表わされる化合物、具体
的には、下記の化合物などがコリンエステラーゼ阻害剤
として記載されている。
【化33】
【0009】特開昭54−22333号には、式 R−CO−CHR4−R7 〔式中、Rは2−ジベンゾチエニル等を、R4はH等
を、R7は−(CH2n−Z(nは1,2,3を、Zは
−NR12(R1,R2:H,C1-4アルキル、両者が一
緒になってC4-7アルキレン、3−オキサペンタメチレ
ンを示す)等を示す〕で表される化合物が、抗真菌、抗
菌、消炎作用等を有する塩基チオエーテル化合物の合成
中間体として開示されている。
【0010】特開昭59−167546号には、式
【化34】 〔式中、Arは
【化35】 (Zは直接結合、−CH2−基、−CH2CH2−基、又
は−O−基を表わす)等を表わし、Xはアミノ基−N
(R11)(R12)を表わし、R11は水素原子、炭素原子
数1乃至12のアルキル基、以下の群:OH基、炭素原
子数1乃至4のアルコキシ基、CN基又は−COO(炭
素原子数1乃至4のアルキル)基より選択された基の一
つ又はそれ以上により置換された炭素原子数2乃至4の
アルキル基を表わすか、又は炭素原子数3乃至5のアル
ケニル基、シクロヘキシル基、炭素原子数7乃至9のフ
ェニルアルキル基、フェニル又はCl、炭素原子1乃至
4のアルキル基、OH基、炭素原子数1乃至4のアルコ
キシ基又は−COO(炭素原子数1乃至4のアルキル)
基により置換されたフェニル基を表わすか、又はR11
びR1は一緒になって基−CH2OCH2−を表わし、R
12はR11に対して与えられた意味の一つを有するか、又
はR11と一緒になって炭素原子数5乃至7のアルキレン
基、若しくは−O−基、−S−基又は−N(R14)−が
介在している炭素原子数3乃至7のアルキレン基を表わ
すか、又はR12はR2と一緒になって炭素原子数1乃至
8のアルキレン基、炭素原子数7 乃至10のフェニル
アルキレン基又は炭素原子数2乃至4のオキシアルキレ
ン基又はアザアルキレン基を表わし、R1及びR2は互い
に独立して各々炭素原子数1乃至8のアルキル基等を表
わす〕で表わされる化合物、具体的には下式で示される
化合物などが光硬化性着色組成物として記載されてい
る。
【化36】
【0011】EP-A-0378207には、 式
【化37】 〔式中、Bは置換されていてもよい飽和又は不飽和の5
乃至7員アザ複素環状基を示し、Aは結合手又は炭化水
素残基、オキソ基もしくはヒドロキシ基で置換されてい
てもよいアルキレン基又はアルケニレン基を示し、
【化38】 は単結合もしくは二重結合を示し(但し、Aが結合手を
表すときは
【化39】 は単結合を表す)、R2,R3はそれぞれ独立して水素原
子もしくは置換基を有していてもよい炭化水素残基を示
すか(但し、同時に水素原子ではない)又は、隣接する
窒素原子とともに環状アミノ基を形成してもよく、nは
0、1又は2を示し、pは1又は2を示す〕で表される
環状アミン化合物およびその塩、具体的には、下記の化
合物などがコリンエステラーゼ阻害剤として記載されて
いる。
【化40】
【0012】特開平6−206875号には、式
【化41】 〔式中、A環はさらに置換基を有していてもベンゼン環
を、B環は同一または異なるヘテロ原子を2個以上含む
非芳香性複素環であって、置換基を有していてもよく、
1は水素原子または置換基を有していてもよい炭化水
素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていてもよ
く、Yは置換基されていてもよいアミノ基または置換さ
れていてもよい含窒素飽和複素環基を、nは1乃至10
の整数を示す〕で表される異項環化合物またはその塩を
含有することを特徴とするコリンエステラーゼ阻害剤、
より具体的には、下式の化合物などが記載されている。
【化42】
【0013】特開平7−206854号には、式
【化43】 〔式中、Arは少なくとも一つの複素環が縮合した三環
式縮合ベンゼン環基であって、置換基を有していてもよ
く、nは2乃至10の整数を示し、R1は水素原子また
は置換基を有していてもよい炭化水素基であって、nの
繰り返しにおいて異なっていてもよく、Yはそれぞれ置
換基を有していてもよい4−ピペリジニル基、1−ピペ
ラジニル基または4−ベンジルー1−ピペリジニル基を
示す〕で表される三環式縮合複素環誘導体またはその
塩、より具体的には、下式の化合物などがコリンエステ
ラーゼ阻害剤として記載されている。
【化44】
【0014】特開平7−309835号には、式
【化45】 〔式中、Arは置換基を有していてもよい四環式縮合複
素環基を示し、nは1乃至10の整数を示し、R1は水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基であ
って、nの繰り返しにおいて異なっていてもよく、Yは
それぞれ置換基を有していてもよいアミノ基または含窒
素飽和複素環基を示す〕で表される四環式縮合複素環誘
導体またはその塩、より具体的には、下式の化合物など
がコリンエステラーゼ阻害剤として記載されている。
【化46】
【0015】WO9103243には、抗精神薬として
用いられる一般式
【化47】 〔式中、mは0乃至3を、nは0乃至3を示し、m,n
が共に0を示すことはなく、pは0乃至3を、Xは、
O,S,SO,SO2,NR6,CR78,COまたはC
HOHを、R1,R3およびR7はそれぞれ水素原子、C
1-5アルキル、ハロゲン原子、NR1011、OH、CO
OH、C2-6カルボアルコキシ、CN、Ar、C1-5アル
コキシまたはC1-5アルキルチオを示し、R2、R4およ
びR8はそれぞれ水素原子、C1-5アルキル、C2-6カル
ボアルコキシ、CN、C1-5アルコキシまたはAr1を示
し、XがO,S,SO,SO2またはNR6のとき、
1,R2,R3およびR4はC1-5アルコキシ、C1-5アル
キルチオ、NR1011またはOHではなく、R5は水素
原子、アルキル、ハロゲン原子、OH、またはアルケニ
ルを、R6は水素原子、C1-5アルキルまたはAr1を、
ArおよびAr1はそれぞれナフチル、ピリジル、ピリ
ミジル、インドリル、キノリニル、イソキノリニルまた
はフェニル基を示し、これらの基はC1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、1乃至7のハロゲン原子を有するC1-3
ハロアルキル、SH、S(O)t−C1-3アルキル(tは
1、2または3)、C2-6ジアルキルアミノ、ハロゲン
原子、C1-3アルキルアミノ、NH2、CN、NO2、S
3H、テトラゾール、COOH、C2-6カルボアルコキ
シ、CONH2,SO2NO2,COR9,CONR
1213,SO2NR1213,Ar2,OAr2またはSA
2で置換されていてもよい。Ar2はナフチルまたはフ
ェニル基であり、これらの基はC1-3アルキル、1乃至
7のハロゲン原子を有するC1-3ハロアルキル、C1-3
ルコキシ、ハロゲン原子またはC1-3アルキルチオで置
換されていてもよい。R9、R10、R11、R12およびR
13はそれぞれ水素原子、C1-5アルキルまたはフェニル
を示し、R10とR11は共にC3-6アルキレン鎖を、R12
とR13は共にC3-6アルキレン鎖を形成してもよい。a
またはbは二重結合または単結合を示し、共に二重結合
を示すことはない。〕で表される化合物またはその薬理
的に許容できる塩が記載されている。
【0016】薬理化学雑誌(Khim.-Farm.,Zh.),21,569
(1987)には、一般式
【化48】 〔式中、R=Ac,COEt,COPr,COCHMe
2,CO(CH22Cl,CO(CH23Cl,COC
2NMe2,CO(CH22NMe2,CO(CH23
NMe2、およびそれらの塩あるいはR=COCH=C
HPh、X=CH2またはO、n=1、2または3〕で
表される化合物が抗炎症作用を有することが記載されて
いる。ケミカル・アブストラクツ(Chem.Abstr.),89,3
6594y(1978)には一般式
【化49】 〔式中、R1=H,Me;n=2,3〕で表される化合
物がけいれん作用、動脈血圧低下作用、局所麻酔作用を
有することが記載されている。
【0017】薬学雑誌,97,540(1977)には、一般式
【化50】 〔式中、R1=H,Me;R2=H,Cl,Me;R3
H,F,Me,OMe,Cl;n=1,2,3;Z=
O,OH,H(以上化合物I)であるか、R2=H,C
l;R4=H,Me;NR5 2=NMe2、モルホリノ、ピ
ペリジノ(以上化合物II)〕で表される化合物が抗うつ
作用を有することが記載されている。
【0018】EP163537には、一般式
【化51】 〔式中、R=4−シクロアルキルフェニル、3,4−メ
チレンジオキシフェニル、2,3−ジヒドロー5−ベン
ゾフラニル;R1=アルキル、シクロアルキル、シクロ
ペンチルメチル;R2=置換および無置換のピロリジ
ノ、ピペリジノ、ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−
イル、オクタヒドロ−1−アゾシニル〕で表される化合
物が筋弛緩作用を有することが記載されている。
【0019】ケミカル・アブストラクツ(Chem.Abst
r.),91,211631y(1979)には、下式
【化52】 〔式中、R=H,Me〕で表される化合物がアルカロイ
ドであるシチシンの誘導体として合成され、抗コリン作
用を有することが記載されている。
【0020】ヘルベチカ・キミカ・アクタ(Helvetica
Chimica Acta),51,1616(1968)には、式(A)および
式(B)
【化53】 で表される化合物が、式(C)
【化54】 で表される交感神経系作用剤であるアルカノールアミン
などの合成中間体として記載されている。
【0021】特開昭52−97952号には、式
【化55】 〔式中、R1=H、アルキル、フェニル;R2=C1-3
ルキル;R3=アルケニル、アルキニル、シクロアルキ
ル、アルキル;R4=H、アルキル;NR34=モルホ
リノ、ピロリジノ、ピペリジノ;R5=H、C1-3アルキ
ル;R6=H、アシル;n=1−3;X=S,O,N
H;Y=CH2,Sを示す。〕で表される抗高血圧作
用、抗けいれん作用、血管拡張作用ならびに鎮静作用を
有するアミノアルコール誘導体の合成中間体として、式
【化56】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化
合物が記載されている。
【0022】特開昭59−7185号には、式
【化57】 〔式中、R1は水素原子又は炭素数1乃至3のアルキル
基、R2は炭素数1乃至3のアルキル基、Xは−CH
(OH)−又は
【化58】 Arは
【化59】 (Yは水素原子、−OCH3、ハロゲン原子又は
【化60】 を表す)、nは1乃至5の整数を表す〕で示される1,
5−ベンゾジオキセピン誘導体およびその酸付加塩が、
血圧降下作用を有することが記載されている。
【0023】また、FR−M3635には、例えば式
【化61】 で表される化合物が、式
【化62】 で表される交感神経系作用剤である1,4−ベンゾジオ
キサンの合成中間体として記載されている。
【0024】さらに、ケミカル・アブストラクツ(Che
m.Abstr.),67,54087k(1967), 68,105121x(1968),
75,88548s(1971), 76,153682t(1972)には、式
【化63】 〔式中、
【化64】 は置換されていてもよいアミノ基あるいは環状アミノ基
を、pは1または2を示す。〕で1,4−ベンゾジオキ
サンの合成法が記載されているが、生物活性・薬理作用
などについては何ら記載されていない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】抗肥満作用を有するこ
とが知られている公知の化合物に比べて、中枢性副作用
が少なく、汎用性の高い、肥満および肥満に基づく疾患
の予防・治療剤の開発が望まれている。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
現状に鑑み、中枢性副作用がない新しい熱産生促進剤、
抗肥満剤の探索研究を進め、鋭意検討した結果、式
【化65】 [式中、Arは置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基を示し、nは1乃至10の整数を示
し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化
水素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていても
よく、またRがArまたはArの置換基と結合していて
もよく、Yは置換基を有していてもよいアミノ基または
置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を示
す。]で表される特異な化学構造のアミノケトン誘導体
またはその塩が、置換基の種類にかかわらず、その特異
な化学構造に基づいて予想外にも優れた熱産生促進作
用、脂肪分解促進作用、脂肪細胞内cAMP濃度上昇作
用、肥満および肥満に基づく疾患の予防・治療作用等を
有していることを見い出し、これに基づいて本発明を完
成した。
【0027】すなわち、本発明は、(1)式
【化66】 [式中、Arは置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基を示し、nは1乃至10の整数を示
し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化
水素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていても
よく、またRがArまたはArの置換基と結合していて
もよく、Yは置換基を有していてもよいアミノ基または
置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を示
す。]で表される化合物またはその塩を含有してなる熱
産生促進剤、(2)Arが式
【化67】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
素環基を示し、A環は置換基を有していてもよいベンゼ
ン環を示し、B’環はオキソ基で置換されていてもよい
5乃至9員含窒素複素環を示す。]で表される基である
(1)記載の熱産生促進剤、(3)Arが式
【化68】 [式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環を
示し、C’環、D’環、E’環、F’環およびG’環は
それぞれオキソ基で置換されていてもよい5乃至9員含
窒素複素環を示し、D環、F環およびG環は置換基を有
していてもよい環を示し、R1は水素原子、置換基を有
していてもよい炭化水素基、アシル基または置換基を有
していてもよい複素環基を示す。]で表される基である
(1)記載の熱産生促進剤、(4)Arが式
【化69】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
素環基を示す。]で表される基である(1)記載の熱産
生促進剤、(5)Rが水素原子である(1)記載の熱産
生促進剤、(6)Yが式
【化70】 [式中、R6は、(i)置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲ
ン原子、ニトロ、モノまたはジ-C1-6アルキルカルバモ
イルオキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C1-6
アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−低級アル
キル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−カルバモイ
ル、置換基を有していてもよい環状アミノカルボニル、
アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキル
アミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1
乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ、C1-6
アルキルカルボニルアミノ、置換基を有していてもよい
フェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルア
ミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、置換基を有
していてもよいウレイド、スルホあるいは置換基を有し
ていてもよい複素環で置換されていてもよいフェニルC
1-6アルキル基、(ii)水素原子、(iii)ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ、C1-6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1-6アルキルアミノ、カルボキシル、シアノ、置換基を
有していてもよい複素環またはC1-6アルコキシ-カルボ
ニルで置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)モノ
またはジ-C1-6アルキルアミノまたはC1-6アルコキシ-カ
ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキルカルボニ
ル基、(v)置換基を有していてもよいベンゾイル基、(v
i)C1-6アルキルスルホニル基、(vii)モノ−低級アルキ
ル−カルバモイル基、またはジ−低級アルキル−カルバ
モイル基、(viii)C1-6アルコキシ-カルボニル基、(x)置
換基を有していてもよいフルオレニル基、または(x)置
換基を有していてもよいナフチルC1-6アルキル基、を示
す。]で表される基である(1)記載の熱産生促進剤、
(7)Yが1−置換基を有していてもよいベンジル−4
−ピペリジニル基、4−置換基を有していてもよいベン
ジル−1−ピペラジニル基または4−置換基を有してい
てもよいベンジル−1−ピペリジニル基である(1)記
載の熱産生促進剤、(8)nが1乃至6の整数である
(1)記載の熱産生促進剤、(9)Rが水素原子、nが
2およびYが1−ベンジル−4−ピペリジニル基である
(1)記載の熱産生促進剤、(10)式
【化71】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
素環基を示し、Y′は1位の窒素原子が置換されていて
もよい4−ピペリジニル基を示し、nは3乃至6の整数
を示す。]で表わされる化合物又はその塩を含有する
(1)記載の熱産生促進剤、(11)式
【化72】 [式中、各記号は(10)記載と同意義を示す。]で表
わされる化合物又はその塩を含有する(1)記載の熱産
生促進剤、(12)式
【化73】 [式中、各記号は(10)記載と同意義を示す。]で表
わされる化合物又はその塩を含有する(1)記載の熱産
生促進剤、(13)抗肥満剤である(1)記載の熱産生
促進剤、(14)脂肪分解促進剤である(1)記載の熱
産生促進剤、(15)肥満に基づく疾患、糖尿病の予防
・治療剤である(1)記載の熱産生促進剤、(16)式
【化74】 [式中、各記号は(10)記載と同意義を示す。]で表
わされる化合物又はその塩、(17)R1で示される置
換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有し
ていてもよい複素環基の置換基がハロゲン原子、置換基
を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよ
いアルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキ
シル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミ
ノチオカルボニル、モノ−低級アルキル−カルバモイ
ル、ジ−低級アルキル−カルバモイル、置換基を有して
いてもよい環状アミノカルボニル、アミノ、モノ−低級
アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ、炭素原子と
1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子などから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個有していて
もよい5乃至7員環状アミノ、C1-6アルキルカルボニル
アミノ、置換基を有していてもよいフェニルスルホニル
アミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、置換基を有し
ていてもよいアミジノ、置換基を有していてもよいウレ
イド、あるいは置換基を有していてもよい複素環である
(16)記載の化合物、(18)式
【化75】 [式中、各記号は(10)記載と同意義を示す。]で表
わされる化合物又はその塩、(19)R1で示される置
換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有し
ていてもよい複素環基の置換基がハロゲン原子、置換基
を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよ
いアルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキ
シル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミ
ノチオカルボニル、モノ−低級アルキル−カルバモイ
ル、ジ−低級アルキル−カルバモイル、置換基を有して
いてもよい環状アミノカルボニル、アミノ、モノ−低級
アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ、炭素原子と
1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子などから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個有していて
もよい5乃至7員環状アミノ、C1-6アルキルカルボニル
アミノ、置換基を有していてもよいフェニルスルホニル
アミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、置換基を有し
ていてもよいアミジノ、置換基を有していてもよいウレ
イド、あるいは置換基を有していてもよい複素環である
(18)記載の化合物、(20)式
【化76】 [式中、各記号は(10)記載と同意義を示す。]で表
わされる化合物又はその塩、(21)R1で示される置
換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有し
ていてもよい複素環基の置換基がハロゲン原子、置換基
を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよ
いアルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキ
シル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミ
ノチオカルボニル、モノ−低級アルキル−カルバモイ
ル、ジ−低級アルキル−カルバモイル、置換基を有して
いてもよい環状アミノカルボニル、アミノ、モノ−低級
アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ、炭素原子と
1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子などから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個有していて
もよい5乃至7員環状アミノ、C1-6アルキルカルボニル
アミノ、置換基を有していてもよいフェニルスルホニル
アミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、置換基を有し
ていてもよいアミジノ、置換基を有していてもよいウレ
イド、あるいは置換基を有していてもよい複素環である
(20)記載の化合物、(22)R1が置換基を有して
いてもよいC1-6アルキル基または置換基を有していて
もよいC7-16アラルキル基である(16)記載の化合
物、(23)R1で表される置換基を有していてもよい
1-6アルキル基または置換基を有していてもよいC
7-16アラルキル基の置換基がハロゲン原子、置換基を有
していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいア
ルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ
ル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミノ
チオカルボニル、モノ−低級アルキル−カルバモイル、
ジ−低級アルキル−カルバモイル、置換基を有していて
もよい環状アミノカルボニル、アミノ、モノ−低級アル
キルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ、炭素原子と1個
の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子な
どから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個有していてもよ
い5乃至7員環状アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミ
ノ、置換基を有していてもよいフェニルスルホニルアミ
ノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、置換基を有してい
てもよいアミジノ、置換基を有していてもよいウレイ
ド、あるいは置換基を有していてもよい複素環である
(22)記載の化合物、(24)R1が置換基を有して
いてもよいフェニルC1-4アルキル基である(16)記
載の化合物、(25)R1で表されるフェニルC1-4アル
キル基の置換基がハロゲン原子、置換基を有していても
よいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、
ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1-6アル
コキシカルボニル、カルバモイル、アミノチオカルボニ
ル、モノ−低級アルキル−カルバモイル、ジ−低級アル
キル−カルバモイル、置換基を有していてもよい環状ア
ミノカルボニル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、
ジ−低級アルキルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以
外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれ
るヘテロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員
環状アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を
有していてもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アル
キルスルホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミ
ジノ、置換基を有していてもよいウレイド、あるいは置
換基を有していてもよい複素環である(24)記載の化
合物、(26)R1がC1-4アルキル、トリハロゲノC1-4
アルキル、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、C1-4アルコ
キシ、トリハロゲノC1-4アルコキシ、カルバモイル、
(4-C1-4アルキル-1-ピペラジニル)カルボニル、アミノ
チオカルボニル、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボ
ニル、C1-4アルコキシカルボニルC1-4アルコキシ、カル
ボキシルC1-4アルコキシ、C1-4アルコキシカルボニルC
1-6アルキル、カルボキシルC1-6アルキル、アミノ、ア
セチルアミノ、C1-4アルキルスルホニルアミノ、(4-C
1-4アルキルフェニル)スルホニルアミノ、ウレイド、3-
C1-4アルキルウレイド、アミジノ、ジヒドロチアゾリル
またはジヒドロイミダゾリルで置換されていてもよいベ
ンジル基である(16)記載の化合物、(27)R1
1-4アルキル、トリハロゲノC1-4アルキル、ハロゲン
原子、ニトロ、シアノ、カルバモイル、C1-4アルコキ
シカルボニル、C1-4アルコキシカルボニルC1-4アルコ
キシ、アミノ、アセチルアミノ、C1-4アルキルスルホ
ニルアミノ、3-C1-4アルキルウレイド、アミジノ、ジ
ヒドロイミダゾリルで置換されていてもよいベンジル基
である(16)記載の化合物、
【0028】(28)Y′が式
【化77】 [式中、R6は、(i)置換基を有していてもよいC1-6アル
キル、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、ハロ
ゲン原子、ニトロ、モノまたはジ-C1-6アルキルカルバ
モイルオキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C
1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−低級
アルキル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−カルバモ
イル、置換基を有していてもよい環状アミノカルボニ
ル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低級アル
キルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原
子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミ
ノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を有してい
てもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルスル
ホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、置
換基を有していてもよいウレイドあるいは置換基を有し
ていてもよい複素環で置換されていてもよいフェニルC
1-6アルキル基、(ii)水素原子、(iii)ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ、 C1-6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
1-6アルキルアミノ、カルボキシル、シアノまたはC1-6
アルコキシ-カルボニルで置換されていてもよいC1-6
ルキル基または(iv)モノまたはジ-C1-6アルキルアミノ
またはC1-6アルコキシ-カルボニルで置換されていても
よいC1-6アルキルカルボニル基を示す。]で表わされる
(16)記載の化合物、(29)R6がC1-4アルキル、ト
リハロゲノC1-4アルキル、ハロゲン原子、ニトロ、シア
ノ、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、カルバモイル、(4-C
1-4アルキル‐1‐ピペラジニル)カルボニル、モルホリ
ノカルボニル、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボニ
ル、C1-4アルコキシカルボニルC1-4アルコキシ、カルボ
キシルC1-4アルコキシ、C1-4アルコキシカルボニルC1-6
アルキル、カルボキシルC1-6アルキル、アミノ、アセチ
ルアミノ、C1-4アルキルスルホニルアミノ、(4-C1-4
ルキルフェニル)スルホニルアミノ、ウレイド、3-C1-4
アルキルウレイド、アミジノ、ジヒドロチアゾリルまた
はジヒドロイミダゾリルで置換されていてもよいベンジ
ル基である(28)記載の化合物、(30)R6がC1-4
アルキル、トリハロゲノC1-4アルキル、ハロゲン原
子、ニトロ、ヒドロキシ、カルバモイル、アミノ、アミ
ジノ、ジヒドロイミダゾリルで置換されていてもよいベ
ンジル基である(28)記載の化合物、(31)nが
3、4または5である(16)記載の化合物、(32)
3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノンまたはその塩、(33)4-[1-[(2-メ
チルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチ
ルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノンまたはその塩である
(16)記載の化合物、(34)4-[1-[(3-クロロフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-1-ブタノンまたはその塩である(16)記
載の化合物、(35)3-[1-[(2-フルオロフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]-1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロ
パノンまたはその塩、(36)1−[4−(フェニルメチ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンズオキサゼピ
ン−7−イル]−3−[1−[(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−プロパノンまたは
その塩、(37)3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリ
ジニル]−1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]−1−プロパ
ノンまたはその塩、(38)エチル 2−メチル−2−[3
−[[4−[4−[2−[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]−
4−オキソブチル]−1−ピペリジニル]メチル]フェニル]
プロピオネ−トまたはその塩である(18)記載の化合
物、(39)4−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4
−ピペリジニル]−1−[3−[(2−メチルフェニル)メチ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
−7−イル]−1−ブタノンまたはその塩である(16)
記載の化合物、(40)1−(1−メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロキノリン−7−イル)−3−[1−(フェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル]−1−プロパノンまたはその塩、
(41)式
【化78】 [式中、R1は(10)記載と同意義を示す。]で表わ
される化合物またはその塩と式
【化79】 [式中、Z1は脱離基を、Wはアミノ基の保護基を、n
は3乃至6の整数を示す。]で表される化合物又はその
塩とを反応させ、必要に応じて、脱保護反応に付すこと
を特徴とする、式
【化80】 [式中、R1およびnは前記と同意義をしめし、Waはア
ミノ基の保護基または水素原子を示す。]で表される化
合物又はその塩の製造法、(42)式
【化81】 [式中、各記号は(42)記載と同意義を表す]で表さ
れる化合物又はその塩と式R6a-Z1a[式中、R6aは、
(i)置換基を有していてもよいC1-6アルキル、置換基を
有していてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲン原子、ニト
ロ、モノまたはジ-C1-6アルキルカルバモイルオキシ、
ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C1-6アルコキシカ
ルボニル、カルバモイル、モノ−低級アルキル−カルバ
モイル、ジ−低級アルキル−カルバモイル、置換基を有
していてもよい環状アミノカルボニル、アミノ、モノ−
低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ、炭素原
子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個有して
いてもよい5乃至7員環状アミノ、C1-6アルキルカルボ
ニルアミノ、置換基を有していてもよいフェニルスルホ
ニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、置換基を
有していてもよいアミジノ、置換基を有していてもよい
ウレイドあるいは置換基を有していてもよい複素環で置
換されていてもよいフェニルC1-6アルキル基、(ii)ハロ
ゲン原子、ヒドロキシ、 C1-6アルコキシ、アミノ、モ
ノまたはジ-C1-6アルキルアミノ、カルボキシル、シア
ノまたはC1-6アルコキシ-カルボニルで置換されていて
もよいC1-6アルキル基、または(iv)モノまたはジ-C1-6
アルキルアミノまたはC1-6アルコキシ-カルボニルで置
換されていてもよいC1-6アルキルカルボニル基を示し、
1aは脱離基を示す。]で表される化合物又はその塩と
を反応させる(28)記載の化合物の製造法、(43)
【化82】 [式中、nは(42)記載と同意義を、R6は(28)
記載と同意義を表す。]で表される化合物又はその塩
と、式R1a−Z1a[式中、R1aは置換基を有していても
よい炭化水素基またはアシル基を、Z1aは脱離基を示
す。]で表される化合物又はその塩とを反応させること
を特徴とする、式
【化83】 [式中、各記号は前記と同意義を表す]で表される化合
物又はその塩の製造法、(44)(16)記載の化合物
を含有してなる医薬組成物、(45)熱産生促進剤、抗
肥満剤、脂肪分解促進剤、肥満に基づく疾患または糖尿
病の予防・治療剤の製造のための式
【化84】 [式中、Arは置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基を示し、nは1乃至10の整数を示
し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化
水素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていても
よく、またRがArまたはArの置換基と結合していて
もよく、Yは置換基を有していてもよいアミノ基または
置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を示
す。]で表される化合物またはその塩の使用、などに関
する。
【0029】上記式中、Arは「置換基を有していても
よく、縮合していてもよいフェニル基」を示す。該「置
換基を有していてもよく、縮合していてもよいフェニル
基」の「置換基」としては、例えば、(i)ハロゲン化
されていてもよい低級アルキル基、(ii)ハロゲン原子
(例えば、フルオロ,クロル,ブロム,ヨードなど)、
(iii)低級アルキレンレンジオキシ基(例えば、メチ
レンジオキシ、エチレンジオキシなどのC1-3アルキレ
ンジオキシ基など)、(iv)ニトロ基、(v)シアノ
基、(vi)ヒドロキシ基、(vii)ハロゲン化されてい
てもよい低級アルコキシ基、(viii)低級シクロアルキ
ル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル
基など)、(ix)ハロゲン化されていてもよい低級アル
キルチオ基、(x)アミノ基、(xi)モノ−低級アルキ
ルアミノ基(例えば、メチルアミノ,エチルアミノ,プ
ロピルアミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基な
ど)、(xii)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジ
メチルアミノ,ジエチルアミノなどのジ−C1-6アルキ
ルアミノ基など)、(xiii)例えば1個の窒素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれる
ヘテロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環
状アミノ基(例えば、ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラ
ジノ,モルホリノ,チオモルホリノなど)、(xiv)低
級アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルア
ミノ,プロピオニルアミノ,ブチリルアミノなどのC
1-6アルキル−カルボニルアミノ基など)、(xv)アミ
ノカルボニルオキシ基、(xvi)モノ−低級アルキルア
ミノ−カルボニルオキシ基(例えば、メチルアミノカル
ボニルオキシ,エチルアミノカルボニルオキシなどのモ
ノ−C1-6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基な
ど)、(xvii)ジ−低級アルキルアミノ−カルボニルオ
キシ基(例えば、ジメチルアミノカルボニルオキシ,ジ
エチルアミノカルボニルオキシなどのジ−C1-6アルキ
ルアミノ−カルボニルオキシ基など)、(xviii)低級
アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニ
ルアミノ、エチルスルホニルアミノ,プロピルスルホニ
ルアミノなどのC1-6アルキルスルホニルアミノ基な
ど)、(xix)低級アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,プロポ
キシカルボニル,イソブトキシカルボニルなどのC1-6
アルコキシ−カルボニル基など)、(xx)カルボキシル
基、(xxi)低級アルキル−カルボニル基(例えば、メ
チルカルボニル,エチルカルボニル,ブチルカルボニル
などのC1-6アルキル−カルボニル基など)、(xxii)
低級シクロアルキル−カルボニル(例えば、シクロプロ
ピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペン
チルカルボニル、シクロヘキシルカルボニルなどのC
3-6シクロアルキル−カルボニル基など)、(xxiii)カ
ルバモイル基、(xxiv)モノ−低級アルキル−カルバモ
イル基(例えば、メチルカルバモイル,エチルカルバモ
イル,プロピルカルバモイル,ブチルカルバモイルなど
のモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基など)(xxv)
ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、ジエチル
カルバモイル,ジブチルカルバモイルなどのジ−C1-6
アルキル−カルバモイル基など)、(xxvi)低級アルキ
ルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル,エチルス
ルホニル,プロピルスルホニルなどのC1-6アルキルス
ルホニル基など)、(xxvii)低級シクロアルキルスル
ホニル(例えば、シクロペンチルスルホニル,シクロヘ
キシルスルホニルなどのC3-6シクロアルキルスルホニ
ルなど)、(xxviii)フェニル基、(xxix)ナフチル
基、(xxx)モノ−フェニル−低級アルキル基(例えば
ベンジル、フェニルエチルなどのモノ−フェニル−C
1-6アルキル基など)、(xxxi)ジ−フェニル−低級ア
ルキル基(例えば、ジフェニルメチル、ジフェニルエチ
ルなどのジ−フェニル−C1-6アルキル基など)、(xxx
ii)モノ−フェニル−低級アルキル−カルボニルオキシ
基(例えばフェニルメチルカルボニルオキシ、フェニル
エチルカルボニルオキシなどのモノ−フェニル−C1-6
アルキル−カルボニルオキシ基など)、(xxxiii)ジ−
フェニル−低級アルキル−カルボニルオキシ基(例え
ば、ジフェニルメチルカルボニルオキシ、ジフェニルエ
チルカルボニルオキシなどのジ−フェニル−C1-6アル
キル−カルボニルオキシ基など)、(xxxiv)フェノキ
シ基、(xxxv)モノ−フェニル−低級アルキル−カルボ
ニル基(例えばフェニルメチルカルボニル、フェニルエ
チルカルボニルなどのモノ−フェニル−C1-6アルキル
−カルボニル基など)、(xxxvi)ジ−フェニル−低級
アルキル−カルボニル基(例えば、ジフェニルメチルカ
ルボニル、ジフェニルエチルカルボニルなどのジ−フェ
ニル−C1-6アルキル−カルボニル基など)、(xxxvi
i)ベンゾイル基、(xxxviii)フェノキシカルボニル
基、(xxxix)フェニル−低級アルキル−カルバモイル
基(例えば、フェニル−メチルカルバモイル、フェニル
−エチルカルバモイルなどのフェニル−C1-6アルキル
−カルバモイル基など)、(xxxx)フェニルカルバモイ
ル基、(xxxxi)フェニル−低級アルキル−カルボニル
アミノ基(例えば、フェニル−メチルカルボニルアミ
ノ、フェニル−エチルカルボニルアミノなどのフェニル
−C1-6アルキル−カルボニルアミノなど)、(xxxxi
i)フェニル−低級アルキルアミノ(例えば、フェニル
−メチルアミノ、フェニル−エチルアミノなどのフェニ
ル−C1-6アルキルアミノなど)、(xxxxiii)フェニル
−低級アルキルスルホニル基(例えば、フェニル−メチ
ルスルホニル、フェニル−エチルスルホニルなどのフェ
ニル−C1-6アルキルスルホニル基など)、(xxxxiv)
フェニルスルホニル基、(xxxxv)フェニル−低級アル
キルスルフィニル基(例えば、フェニル−メチルスルフ
ィニル、フェニル−エチルスルフィニルなどのフェニル
−C1-6アルキルスルフィニル基など)、(xxxxvi)フ
ェニル−低級アルキルスルホニルアミノ基(例えば、フ
ェニル−メチルスルホニルアミノ、フェニル−エチルス
ルホニルアミノなどのフェニル−C1-6アルキルスルホ
ニルアミノ基など)および(xxxxvii)フェニルスルホ
ニルアミノ基[該(xxviii)フェニル基、(xxix)ナフ
チル基、(xxx)モノ−フェニル−低級アルキル基、(x
xxi)ジ−フェニル−低級アルキル基、(xxxii)モノ−
フェニル−低級アルキル−カルボニルオキシ基、(xxxi
ii)ジ−フェニル−低級アルキル−カルボニルオキシ
基、(xxxiv)フェノキシ基、(xxxv)モノ−フェニル
−低級アルキル−カルボニル基、(xxxvi)ジ−フェニ
ル−低級アルキル−カルボニル基、(xxxvii)ベンゾイ
ル基、(xxxviii)フェノキシカルボニル基、(xxxix)
フェニル−低級アルキル−カルバモイル基、(xxxx)フ
ェニルカルバモイル基、(xxxxi)フェニル−低級アル
キル−カルボニルアミノ基、(xxxxii)フェニル−低級
アルキルアミノ、(xxxxiii)フェニル−低級アルキル
スルホニル基、(xxxxiv)フェニルスルホニル基、(xx
xxv)フェニル−低級アルキルスルフィニル基、(xxxxv
i)フェニル−低級アルキルスルホニルアミノ基および
(xxxxvii)フェニルスルホニルアミノ基は、更に、例
えば、低級アルキル(例えば、メチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,sec-ブチル,tert-ブチ
ル,ペンチル,ヘキシルなどのC1-6アルキルなど)、
低級アルコキシ(例えば、メトキシ,エトキシ,プロポ
キシ,イソプロポキシ,n−ブトキシ,イソブトキシ,
sec-ブトキシ,tert-ブトキシなどのC1-6アルコキシな
ど)、ハロゲン原子(例えば、クロル,ブロム,ヨード
など)、ヒドロキシ、ベンジルオキシ、アミノ、モノ−
低級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ,エチルア
ミノ,プロピルアミノなどのモノ−C1-6アルキルアミ
ノなど)、ジ−低級アルキルアミノ(例えば、ジメチル
アミノ,ジエチルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミ
ノなど)、ニトロ、低級アルキル−カルボニル(例え
ば、メチルカルボニル,エチルカルボニル,ブチルカル
ボニルなどのC1-6アルキル−カルボニルなど)、ベン
ゾイルなどから選ばれた1乃至4個の置換基を有してい
てもよい。]などがあげられる。上記の「ハロゲン化さ
れていてもよい低級アルキル基」としては、例えば、1
乃至3個のハロゲン原子(例えば、クロル,ブロム,ヨ
ードなど)を有していてもよい低級アルキル基(例え
ば、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,sec-ブチル,tert-ブチル,ペンチル,ヘキシルな
どのC1-6アルキル基など)などがあげられ、具体例と
しては、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、ト
リクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブ
ロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロピ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピ
ル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチ
ル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルなど
があげられる。
【0030】上記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルコキシ基」としては、例えば、1乃至3個のハロゲ
ン原子(例えば、クロル,ブロム,ヨードなど)を有し
ていてもよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,エ
トキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,n−ブトキシ,
イソブトキシ,sec-ブトキシ,tert-ブトキシなどのC
1-6アルコキシ基など)などがあげられ、具体例として
は、例えばメトキシ,ジフルオロメトキシ,トリフルオ
ロメトキシ,エトキシ,2,2,2−トリフルオロエト
キシ,n−プロポキシ,イソプロポキシ,n−ブトキ
シ,4,4,4−トリフルオロブトキシ,イソブトキ
シ,sec-ブトキシ,ペンチルオキシ,ヘキシルオキシな
どがあげられる。
【0031】上記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルキルチオ基」としては、例えば、1乃至3個のハロ
ゲン原子(例えば、クロル,ブロム,ヨードなど)を有
していてもよい低級アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチオ、
n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert
-ブチルチオなどのC1-6アルキルチオ基など)などがあ
げられ、具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチ
ルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、n−プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、4,
4,4−トリフルオロブチルチオ、イソブチルチオ、se
c-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオなどがあげられる。
【0032】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「置換基」として好ましくは、
(i)アミノ基、(ii)モノ−低級アルキルアミノ基
(例えば、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミ
ノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(iii)
ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ,
ジエチルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基な
ど)、(iv)例えば1個の窒素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1
乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ基(例
えば、ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モルホリ
ノ,チオモルホリノなど)、(v)低級アルキル−カル
ボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ,プロピオニ
ルアミノ,ブチリルアミノなどのC1-6アルキル−カル
ボニルアミノ基など)、(vi)アミノカルボニルオキシ
基、(vii)モノ−低級アルキルアミノ−カルボニルオ
キシ基(例えば、メチルアミノカルボニルオキシ,エチ
ルアミノカルボニルオキシなどのモノ−C1-6アルキル
アミノ−カルボニルオキシ基など)、(viii)ジ−低級
アルキルアミノ−カルボニルオキシ基(例えば、ジメチ
ルアミノカルボニルオキシ,ジエチルアミノカルボニル
オキシなどのジ−C1-6アルキルアミノ−カルボニルオ
キシ基など)、(ix)低級アルキルスルホニルアミノ基
(例えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ,プロピルスルホニルアミノなどのC1-6アルキ
ルスルホニルアミノ基など)、(x)フェニル−低級ア
ルキルアミノ(例えば、フェニル−メチルアミノ、フェ
ニル−エチルアミノなどのフェニル−C1-6アルキルア
ミノなど)、(xi)フェニル−低級アルキルスルホニル
アミノ基(例えば、フェニル−メチルスルホニルアミ
ノ、フェニル−エチルスルホニルアミノなどのフェニル
−C1-6アルキル−スルホニルアミノ基など)、(xii)
フェニルスルホニルアミノ基、(xiii)ハロゲン原子
(例えば、フルオロ、クロルなど)、(xiv)ハロゲン
化されていてもよい低級アルキル基(例えば、メチル、
エチル、イソプロピル、tert−ブチル、トリフルオロメ
チルなど)および(xv)ハロゲン化されていてもよい低
級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、イソプ
ロポキシ、tert-ブトキシ、トリフルオロメトキシな
ど)などがあげられ、特に1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原
子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ
基(例えば、ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モ
ルホリノ,チオモルホリノなど)などが好ましい。
【0033】該「置換基を有していてもよく、縮合して
いてもよいフェニル基」の「フェニル基」が縮合する例
としては、例えば、(1)置換基を有していてもよい単
環式複素環と縮合する場合、(2)置換基を有していて
もよい2環式複素環と縮合する、あるいは2つの同一ま
たは異なった単環(但し、少なくとも一方の環が単環式
複素環である)と縮合する場合、および(3)置換基を
有していてもよい3環式複素環と縮合する場合などがあ
げられる。
【0034】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい単環式複素環と縮合する場合の具体例とし
ては、例えば、式
【化85】 [式中、B環は置換基を有していてもよい複素環を示
し、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環を示
す。]で表される基などがあげられる。
【0035】A環の置換基としては、上記の「置換基を
有していてもよく、縮合していてもよいフェニル基」の
「置換基」などがあげられる。B環で表される「置換基
を有していてもよい複素環」の「複素環」としては、例
えば4乃至14員環、好ましくは5乃至9員環などが用
いられ、芳香性、非芳香性のどちらであってもよい。ヘ
テロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子または硫
黄原子などから選ばれる1乃至3個あるいは4個が用い
られる。具体的には例えば、ピリジン,ピラジン,ピリ
ミジン,イミダゾール,フラン,チオフェン,ジヒドロ
ピリジン,ジアゼピン,オキサゼピン,ピロリジン,ピ
ペリジン,ヘキサメチレンイミン,ヘプタメチレンイミ
ン,テトラヒドロフラン,ピペラジン,ホモピペラジ
ン,テトラヒドロオキサゼピン,モルホリン,チオモル
ホリン、ピロール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾ
ール、オキサゾール、オキサゾリジン、チアゾール、チ
アゾリジン、イソオキサゾール、イミダゾリンなどが用
いられる。特に、1個のヘテロ原子あるいは同一または
異なる2個のヘテロ原子を含有する5乃至9員環の非芳
香性複素環(例えば、ピロリジン,ピペリジン,ヘキサ
メチレンイミン,ヘプタメチレンイミン,テトラヒドロ
フラン,ピペラジン,ホモピペラジン,テトラヒドロオ
キサゼピン,モルホリン,チオモルホリンなど)などが
好ましい。特に、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれる1個のヘテロ原子を含有する非芳香性
複素環や、1個の窒素原子と窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれる1個のヘテロ原子を含有する非芳
香性複素環などが繁用される。
【0036】B環で表される「置換基を有していてもよ
い複素環」の「置換基」はB環の任意の炭素原子上に置
換していてもよい。B環の任意の炭素原子上への置換基
としては、例えば(i)ハロゲン原子(例えば、フルオ
ロ,クロル,ブロム,ヨードなど)、(ii)ニトロ基、
(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ
基、(vi)低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-
ブチル、sec-ブチルなどのC1-6アルキル基など)(vi
i)低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,エトキシ,
n−プロピルオキシ,i−プロピルオキシ,n−ブチル
オキシなどのC1-6アルコキシ基など)、(viii)低級
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ,エチルチオ,プ
ロピルチオなどのC1-6アルキルチオ基など)、(ix)
アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミノ基(例え
ば、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノなど
のモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(xi) ジ−低
級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ,ジエチ
ルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(x
ii)例えば炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を
1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ基
(例えば、ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モル
ホリノ,チオモルホリノなど)、(xiii)低級アルキル
−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ,プロ
ピオニルアミノ,ブチリルアミノなどのC1-6アルキル
−カルボニルアミノ基など)、(xiv)低級アルキルス
ルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミノ,
エチルスルホニルアミノなどのC1-6アルキル−カルボ
ニルアミノ基など)、(xv)低級アルコキシ−カルボニ
ル基(例えば、メトキシカルボニル,エトキシカルボニ
ル,プロポキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カ
ルボニル基など)、(xvi)カルボキシル基、(xvii)
低級アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニ
ル,エチルカルボニル,プロピルカルボニルなどのC
1-6アルキル−カルボニル基など)、(xviii)カルバモ
イル基、(xix)モノ−低級アルキルカルバモイル基
(例えば、メチルカルバモイル,エチルカルバモイルな
どのモノ−C1-6アルキルカルバモイル基など)、(x
x)ジ−低級アルキルカルバモイル基(例えば、ジメチ
ルカルバモイル,ジエチルカルバモイルなどのジ−C
1-6アルキルカルバモイル基など)、(xxi)低級アルキ
ルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル,エチルス
ルホニル,プロピルスルホニルなどのC1-6アルキルス
ルホニル基など)などから選ばれた1乃至5個が用いら
れる。なかでも、オキソ基、低級アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、tert-ブチル、sec-ブチルなどのC1-6アルキ
ル基など)などが好ましく、オキソ基などが汎用され
る。
【0037】さらに、B環が環中に窒素原子を有する
時、その窒素原子上に置換基を有していてもよい。すな
わち、B環は環中に、 >N−R1 [R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
基、アシル基または置換基を有していてもよい複素環基
を示す。]を有していてもよい。上記R1で表わされる
「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素
基」は、炭化水素化合物から水素原子を1個除いた基を
示し、その例としては、例えばアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基などの鎖状または環状炭化水素基があげられ
る。このうち、鎖状または環状あるいはそれらの組み合
わせからなるC1-16炭化水素基などが好ましく用いられ
る。
【0038】鎖状または環状の炭化水素基としては、
(1)直鎖状もしくは分枝状の低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)、(2)直鎖
状もしくは分枝状の低級アルケニル基(例えば、ビニ
ル,アリル,イソプロペニル、ブテニル、イソブテニ
ル、sec-ブテニルなどのC2-6アルケニル基など)、
(3)直鎖状もしくは分枝状の低級アルキニル基(例え
ば、プロパルギル,エチニル、ブチニル、1−ヘキシニ
ルなどのC2-6アルキニル基など)、(4)単環式低級シ
クロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシルなどの単環式C
3-6シクロアルキル基など)、(5)架橋環式低級飽和炭
化水素基(例えば、ビシクロ〔3.2.1〕オクト−2−
イル,ビシクロ〔3.3.1〕ノン−2−イル,アダマン
タン−1−イルなどの架橋環式C8-14飽和炭化水素
基)、または(6)アリール基(例えば、フェニル、1
−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニル、2−インデニ
ル、2−アンスリルなどのC6-14アリール基など、好ま
しくはフェニル基など)、
【0039】また、鎖状と環状の組み合わせからなる炭
化水素基としては、(1)低級アラルキル基(例えばフ
ェニル−C1-10アルキル(例えば、ベンジル,フェニル
エチル,フェニルプロピル,フェニルブチル,フェニル
ペンチル,フェニルヘキシルなど),ナフチル−C1-6
アルキル(例えば、α−ナフチルメチルなど)またはジ
フェニル−C1-3アルキル(例えばジフェニルメチル、
ジフェニルエチルなど)などのC7-16アラルキル基)な
ど、(2)アリ−ル−アルケニル基(例えばスチリル,
シンナミル,4−フェニル−2−ブテニル,4−フェニ
ル−3−ブテニルなどのフェニル−C2-12アルケニルな
どのC6-14アリ−ル−C2-12アルケニル基など),
(3)アリ−ル−C2-12アルキニル基(例えば、フェニ
ルエチニル,3−フェニル−2−プロピニル,3−フェ
ニル−1−プロピニルなどのフェニル−C2-12アルキニ
ルなどのC6-14アリ−ル−C2-12アルキニル基など),
(4)低級シクロアルキル−低級アルキル基(例えば、
シクロプロピルメチル,シクロブチルメチル,シクロペ
ンチルメチル,シクロヘキシルメチル,シクロヘプチル
メチル,シクロプロピルエチル,シクロブチルエチル,
シクロペンチルエチル,シクロヘキシルエチル,シクロ
ヘプチルエチル,シクロプロピルプロピル,シクロブチ
ルプロピル,シクロペンチルプロピル,シクロヘキシル
プロピル,シクロヘプチルプロピル,シクロプロピルブ
チル,シクロブチルブチル,シクロペンチルブチル,シ
クロヘキシルブチル,シクロヘプチルブチル,シクロプ
ロピルペンチル,シクロブチルペンチル,シクロペンチ
ルペンチル,シクロヘキシルペンチル,シクロヘプチル
ペンチル,シクロプロピルヘキシル,シクロブチルヘキ
シル,シクロペンチルヘキシル,シクロヘキシルヘキシ
ルなどのC3-7シクロアルキル−C1-6アルキル基),
(5)アリール−アリール基(例えばビフェニルな
ど),(6)アリール−アリール−C1-10アルキル基
(例えばビフェニルメチル、ビフェニルエチルなど)な
どが好ましく用いられる。
【0040】R1で表わされる「置換基を有していても
よい炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましいものとし
ては、例えば、(1)直鎖状、分枝状あるいは環状のア
ルキル基、好ましくは直鎖状もしくは分枝状C1-6アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6アルキル基な
ど)、環状C3-8アルキル基(例えば、シクロプロピ
ル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルな
ど)、又は直鎖状、分枝状あるいは環状の組み合わせか
らなるC4-12アルキル基(例えば、シクロプロピルメチ
ル,シクロペンチルメチル,シクロヘキシルメチル,シ
クロヘキシルエチル,(4−メチルシクロヘキシル)メ
チルなど)または(2)C7-16アラルキル基(例えばフ
ェニル−C1-10アルキル(例えば、ベンジル,フェニル
エチル,フェニルプロピル,フェニルブチル,フェニル
ペンチル,フェニルヘキシルなど),ナフチル−C1-6
アルキル(例えば、α−ナフチルメチルなど)またはジ
フェニル−C1-3アルキル(例えばジフェニルメチル、
ジフェニルエチルなど)など)、より好ましくはC7-10
アラルキル基(例えば、ベンジル,フェニルエチル,フ
ェニルプロピルなどのフェニル−C1-4アルキルなど)
などが繁用される。
【0041】R1で表わされる「炭化水素基」は置換基
を有していてもよく、この様な置換基としては炭化水素
基の置換基として一般に用いられるものなどを適宜用い
ることができる。具体的には、(i)ハロゲン原子(例
えば、フルオロ,クロル,ブロム,ヨードなど)、(i
i)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、
(v)ヒドロキシ基、(vi)フェニルで置換されていて
もよい低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチ
ル、sec-ブチルなどのC1-6アルキル基など)(vii)フ
ェニルで置換されていてもよい低級アルコキシ基(例え
ば、メトキシ,エトキシ,n−プロピルオキシ,i−プ
ロピルオキシ,n−ブチルオキシなどのC1-6アルコキ
シ基など)、(viii)フェニルで置換されていてもよい
低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ,エチルチ
オ,プロピルチオなどのC1-6アルキルチオ基など)、
(ix)アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミノ基
(例えば、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミ
ノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(xi)
ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ,
ジエチルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基な
ど)、(xii)例えば炭素原子と1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘ
テロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状
アミノ基(例えば、ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラジ
ノ,モルホリノ,チオモルホリノなど)、(xiii)低級
アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ,プロピオニルアミノ,ブチリルアミノなどのC1-6
アルキル−カルボニルアミノ基など)、(xiv)低級ア
ルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニル
アミノ,エチルスルホニルアミノなどのC1-6アルキル
−スルホニルアミノ基など)、(xv)低級アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル,エトキシ
カルボニル,プロポキシカルボニルなどのC1-6アルコ
キシ−カルボニル基など)、(xvi)カルボキシル基、
(xvii)低級アルキル−カルボニル基(例えば、メチル
カルボニル,エチルカルボニル,プロピルカルボニルな
どのC1-6アルキル−カルボニル基など)、(xviii)カ
ルバモイル基、(xix)モノ−低級アルキル−カルバモ
イル基(例えば、メチルカルバモイル,エチルカルバモ
イルなどのモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基な
ど)、(xx)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例え
ば、ジメチルカルバモイル,ジエチルカルバモイルなど
のジ−C1-6アルキル−カルバモイル基など)、(xxi)
低級アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニ
ル,エチルスルホニル,プロピルスルホニルなどのC
1-6アルキルスルホニル基など)、(xxii)低級アルコ
キシ−カルボニル−低級アルキル基(例えば、メトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、tert-
ブトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエチ
ル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニル
(ジメチル)メチル、エトキシカルボニル(ジメチル)
メチル、tert-ブトキシカルボニル(ジメチル)メチル
などのC1-6アルキル−カルボニル−C1-6アルキル基な
ど)、(xxiii)カルボキシル−低級アルキル基(例え
ば、カルボキシルメチル、カルボキシルエチル、カルボ
キシル(ジメチル)メチルなどのカルボキシル−C1-6
アルキル基など)、(xxiv)置換基を有していてもよい
複素環基、(xxv)置換基を有していてもよいアルキル
基、(xxvi)置換基を有していてもよいアルコキシ基、
(xxvii)置換基を有していてもよいウレイド基(例え
ば、ウレイド、3-メチルウレイド、3-エチルウレイド、
3-フェニルウレイド、3-(4-フルオロフェニル)ウレイ
ド、3-(2-メチルフェニル)ウレイド、3-(4-メトキシフ
ェニル)ウレイド、3-(2,4-ジフルオロフェニル)ウレイ
ド、3-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ウレイ
ド、3-ベンジルウレイド、3-(1-ナフチル)ウレイド、3-
(2-ビフェニリル)ウレイドなど)、(xxviii)置換基を
有していてもよいチオウレイド基(例えば、チオウレイ
ド、3-メチルチオウレイド、3-エチルチオウレイド、3-
フェニルチオウレイド、3-(4-フルオロフェニル)チオウ
レイド、3-(4-メチルフェニル)チオウレイド、3-(4-メ
トキシフェニル)チオウレイド、3-(2,4-ジクロロフェニ
ル)チオウレイド、3-ベンジルチオウレイド、3-(1-ナフ
チル)チオウレイドなど)、(xxix)置換基を有してい
てもよいアミジノ基(例えば、アミジノ、N1-メチルア
ミジノ、N1-エチルアミジノ、N1-フェニルアミジノ、
N1,N1-ジメチルアミジノ、N1,N2-ジメチルアミジノ、N1
-メチル-N1-エチルアミジノ、N1,N1-ジエチルアミジ
ノ、N1-メチル-N1-フェニルアミジノ、N1,N1-ジ(4-ニト
ロフェニル)アミジノなど)、(xxx)置換基を有してい
てもよいグアニジノ基(例えば、グアニジノ、3-メチル
グアニジノ、3,3-ジメチルグアニジノ、3,3-ジエチルグ
アニジノなど)、(xxxi)置換基を有していてもよい環
状アミノカルボニル基(例えば、ピロリジノカルボニ
ル、ピペリジノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カル
ボニル、(4-フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベン
ジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジ
ノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジ
ノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-
フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニ
ル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カ
ルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカル
ボニルなど)、(xxxii)置換基を有していてもよいア
ミノチオカルボニル基(例えば、アミノチオカルボニ
ル、メチルアミノチオカルボニル、ジメチルアミノチオ
カルボニルなど)、(xxxiii)置換基を有していてもよ
いアミノスルホニル(例えば、アミノスルホニル、メチ
ルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニルな
ど)、(xxxiv)置換基を有していてもよいフェニルス
ルホニルアミノ(例えば、フェニルスルホニルアミノ、
(4-メチルフェニル)スルホニルアミノ、(4-クロロフェ
ニル)スルホニルアミノ、(2,5-ジクロロフェニル)スル
ホニルアミノ、(4-メトキシフェニル)スルホニルアミ
ノ、(4-アセチルアミノフェニル)スルホニルアミノ、(4
-ニトロフェニル)フェニルスルホニルアミノなど)、
(xxxv)スルホ基、(xxxvi)スルフィノ基、(xxxvi
i)スルフェノ基、(xxxviii)C1-6アルキルスルホ基
(例えば、メチルスルホ、エチルスルホ、プロピルスル
ホなど)、(xxxix)C1-6アルキルスルフィノ基(例え
ば、メチルスルフィノ、エチルスルフィノ、プロピルス
ルフィノなど)、(xxxx)C1-6アルキルスルフェノ基
(例えば、メチルスルフェノ、エチルスルフェノ、プロ
ピルスルフェノなど)、(xxxxi)ホスホノ基、(xxxxi
i)ジC1-6アルコキシホスホリル基(例えば、ジメトキ
シホスホリル、ジエトキシホスホリル、ジプロポキシホ
スホリルなど)などから選ばれた1乃至5個(好ましく
は1乃至3個)が用いられる。R1で示される「置換基
を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」として、
好ましくは、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、
ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
C1-6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アミノ
チオカルボニル基、モノ−低級アルキル−カルバモイル
基、ジ−低級アルキル−カルバモイル基、置換基を有し
ていてもよい環状アミノカルボニル基、アミノ基、モノ
−低級アルキルアミノ基、ジ−低級アルキルアミノ基、
炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個
有していてもよい5乃至7員環状アミノ基、C1-6アルキ
ルカルボニルアミノ基、置換基を有していてもよいフェ
ニルスルホニルアミノ基、C1-6アルキルスルホニルアミ
ノ基、置換基を有していてもよいアミジノ基、置換基を
有していてもよいウレイド基、あるいは置換基を有して
いてもよい複素環基などが用いられる。該「置換基を有
していてもよい複素環基」の「複素環基」としては、単
環式複素環、2環式複素環、および、3環式または4環
式などの多環式複素環から水素原子を1個除去してでき
る基などが用いられる。該複素環としては、芳香性、非
芳香性のどちらであってもよい。ヘテロ原子としては、
例えば、窒素原子、酸素原子または硫黄原子などから選
ばれる1乃至6個が用いられる。具体的には、単環式複
素環基としては、上記B環で表される「置換基を有して
いてもよい複素環」の「複素環」から水素原子を1個除
去してできる基などが用いられる。また、それらに加え
て、例えば、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジ
アゾール、オキサチアジアゾール、トリアジン、テトラ
ゾールなどの単環式複素環から水素原子を1個除去して
できる基なども用いられる。2環式複素環基としては、
例えば、インドール、ジヒドロインドール、イソインド
ール、ジヒドロイソインドール、ベンゾフラン、ジヒド
ロベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾ
ール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、イ
ンダゾール、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキ
ノリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロ-1H-
1-ベンズアゼピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン、テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒドロ
ベンズオキサゼピン、キナゾリン、テトラヒドロキナゾ
リン、キノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、ベン
ゾジオキサン、ベンゾジオキソール、ベンゾチアジン、
イミダゾピリジンなどの2環式複素環から水素原子を1
個除去してできる基などが用いられる。3環式または4
環式などの多環式複素環基としては、アクリジン、テト
ラヒドロアクリジン、ピロロキノリン、ピロロインドー
ル、シクロペントインドール、イソインドロベンズアゼ
ピンなどの多環式複素環から水素原子を1個除去してで
きる基などが用いられる。該「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」としては、特に、上記単環
式複素環あるいは2環式複素環から水素原子を1個除去
してできる基などが頻用される。また、「置換基を有し
ていてもよい複素環基」の「置換基」としては上記B環
で表される「置換基を有していてもよい複素環」の「置
換基(但し、「置換基を有していてもよい複素環基」を
除く)」などが用いられる。「置換基を有していてもよ
いアルキル」あるいは「置換基を有していてもよいアル
コキシ」の「置換基」としては、例えば、上記R1で表
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置
換基」として挙げられる(i)から(xxiv)または(xxv
ii)から(xxxxii)に示した「置換基」などが用いられ
る。「置換基を有していてもよいウレイド基」、「置換
基を有していてもよいチオウレイド基」、「置換基を有
していてもよいアミジノ基」、「置換基を有していても
よいグアニジノ基」、「置換基を有していてもよい環状
アミノカルボニル基」、「置換基を有していてもよいア
ミノチオカルボニル基」「置換基を有していてもよいア
ミノスルホニル」、あるいは「置換基を有していてもよ
いフェニルスルホニルアミノ」の「置換基」としては、
例えば、上記R1で表される「置換基を有していてもよい
炭化水素基」の「置換基」として挙げられる(i)から(xx
vi)または(xxxv)から(xxxxii)に示した「置換基」など
が用いられる。R1で表わされる「置換基を有していて
もよい炭化水素基」として好ましくは、(i)C1-6アル
キル基または(ii)ハロゲン原子、ニトロ、C1-6アル
キルまたはC1-6アルコキシで置換されていてもよいフ
ェニル−C1-6アルキル基などがあげられ、さらに好ま
しくは、C1-4アルキル(メチルなど)、トリハロゲノ
1-4アルキル(メチルなど)、ハロゲン原子(フルオ
ロ、クロロなど)、ニトロ、シアノ、C1-4アルコキシ
(メトキシなど)、トリハロゲノC1-4アルコキシ(メ
トキシなど)、ヒドロキシ、カルバモイル、(4-C1-4
ルキル(メチルなど)-1-ピペラジニル)カルボニル、ア
ミノチオカルボニル、モルホリノカルボニル、カルボキ
シル、C1-4アルコキシ(メトキシなど)カルボニル、
1-4アルコキシ(エトキシなど)カルボニルC1-4アル
コキシ(メトキシなど)、カルボキシルC1-4アルコキ
シ(メトキシなど)、C1-4アルコキシ(エトキシな
ど)カルボニルC1-6アルキル(イソプロピルなど)、
カルボキシルC1-6アルキル(イソプロピルなど)、ア
ミノ、アセチルアミノ、C1-4アルキル(メチルなど)
スルホニルアミノ、(4-C1-4アルキル(メチルなど)フ
ェニル)スルホニルアミノ、ウレイド、3-C1-4アルキル
(メチルなど)ウレイド、アミジノ、ジヒドロチアゾリ
ルまたはジヒドロイミダゾリルで置換されていてもよい
ベンジル基などが挙げられる。なかでも、R1がC1-4
ルキル(メチルなど)、トリハロゲノ(フルオロなど)
1-4アルキル(メチルなど)、ハロゲン原子(フルオ
ロ、クロロなど)、ニトロ、シアノ、カルバモイル、C
1-4アルコキシ(メトキシなど)カルボニル、C1-4アル
コキシ(エトキシなど)カルボニルC1-4アルコキシ
(メトキシなど)、アミノ、アセチルアミノ、C1-4
ルキル(メチルなど)スルホニルアミノ、3-C1-4アル
キル(メチルなど)ウレイド、アミジノ、ジヒドロイミ
ダゾリルで置換されていてもよいベンジル基が好まし
く、とりわけC1-4アルキルで置換されていてもよいベ
ンジル基、特にメチルで置換されていてもよいベンジル
基が好ましい。
【0042】上記R1で表される「アシル基」として
は、例えば、−(C=O)−R2、−SO2−R2、−S
O−R2、−(C=O)NR32、−(C=O)O−
2、−(C=S)O−R2または−(C=S)NR32
[R2およびR3はそれぞれ同一または異なって、(i)
水素原子、(ii)置換基を有していてもよい炭化水素基
または(iii)置換基を有していてもよい複素環基を示
すか、R2とR3は互いに結合して隣接する窒素原子と共
に置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を形成
してもよい。]などがあげられる。このうち好ましく
は、−(C=O)−R2、−SO2−R2、−SO−R2
−(C=O)NR32または−(C=O)O−R2(R2
およびR3は前記と同意義)であり、なかでも−(C=
O)−R2または−(C=O)NR32(R2およびR3
は前記と同意義)が汎用される。R2およびR3で示され
る「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水
素基」は、炭化水素化合物から水素原子を1個取り除い
た基を示し、その例としては、例えばアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基などの鎖状または環状炭化水素基があ
げられる。具体的には、前記のR1で示された「置換基
を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」と同
様な基があげられ、なかでも鎖状または環状C1-16炭化
水素基などが好ましく、特に、低級(C1-6)アルキル
基、低級(C2-6)アルケニル基、C 7-16アラルキル基
またはC6-14アリール基が好ましい。なかでも低級(C
1-6)アルキル基、C7-16アラルキル基またはC6-14
リール基が汎用される。R2およびR3で示される「置換
基を有していてもよい複素環基」の「複素環基」として
は、単環式複素環、2環式複素環、および、3環式また
は4環式などの多環式複素環から水素原子を1個除去し
てできる基などが用いられる。該複素環としては、芳香
性、非芳香性のどちらであってもよい。ヘテロ原子とし
ては、例えば、窒素原子、酸素原子または硫黄原子など
から選ばれる1乃至6個が用いられる。具体的には、単
環式複素環基としては、上記B環で表される「置換基を
有していてもよい複素環」の「複素環」から水素原子を
1個除去してできる基などが用いられる。また、それら
に加えて、例えば、トリアゾール、チアジアゾール、オ
キサジアゾール、オキサチアジアゾール、トリアジン、
テトラゾールなどの単環式複素環から水素原子を1個除
去してできる基なども用いられる。2環式複素環基とし
ては、例えば、インドール、ジヒドロインドール、イソ
インドール、ジヒドロイソインドール、ベンゾフラン、
ジヒドロベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズオ
キサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾー
ル、インダゾール、キノリン、テトラヒドロキノリン、
イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒド
ロ-1H-1-ベンズアゼピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン、テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒ
ドロベンズオキサゼピン、キナゾリン、テトラヒドロキ
ナゾリン、キノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、
ベンゾジオキサン、ベンゾジオキソール、ベンゾチアジ
ン、イミダゾピリジンなどの2環式複素環から水素原子
を1個除去してできる基などが用いられる。3環式また
は4環式などの多環式複素環基としては、アクリジン、
テトラヒドロアクリジン、ピロロキノリン、ピロロイン
ドール、シクロペントインドール、イソインドロベンズ
アゼピンなどの多環式複素環から水素原子を1個除去し
てできる基などが用いられる。該「置換基を有していて
もよい複素環基」の「複素環基」としては、特に、上記
単環式複素環あるいは2環式複素環から水素原子を1個
除去してできる基などが頻用される。
【0043】R2とR3が隣接する窒素原子と共に形成し
てもよい「置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環
基」としては、炭素原子および1個の窒素原子以外に、
例えば窒素原子,酸素原子および硫黄原子などのヘテロ
原子を1乃至3個を含有していてもよい5乃至9員の含
窒素飽和複素環基などが用いられる。これらの含窒素飽
和複素環基としては環構成窒素原子に結合手を有する基
などが好ましい。環構成窒素原子に結合手を有する基と
しては、例えば、式
【化86】 [式中、Q1環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1乃至2個含有していてもよい5乃至9員の含窒
素飽和複素環基を示す。]で表わされる基などが用いら
れる。より具体的には、例えば、
【化87】 などが繁用される。
【0044】R2およびR3で示される「炭化水素基」ま
たは「複素環基」、NR32で示される「含窒素飽和複
素環基」が有していてもよい好ましい置換基には、例え
ば、(i)ハロゲン原子(例えば、フルオロ,クロル,
ブロム,ヨードなど)、(ii)ニトロ基、(iii)シア
ノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)置
換基を有していてもよい炭化水素基、(vii)フェニル
基で置換されていてもよい低級アルコキシ基(例えば、
メトキシ,エトキシ,n−プロピルオキシ,i−プロピ
ルオキシ,n−ブチルオキシなどのC1-6アルコキシ基
など)、(viii)フェニル基で置換されていてもよい低
級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ,エチルチオ,
プロピルチオなどのC1-6アルキルチオ基など)、(i
x)アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミノ基(例え
ば、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノなど
のモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(xi) ジ−低
級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ,ジエチ
ルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(x
ii)例えば炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を
1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ基
(例えば、ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モル
ホリノ,チオモルホリノなど)、(xiii)低級アルキル
−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ,プロ
ピオニルアミノ,ブチリルアミノなどのC1-6アルキル
−カルボニルアミノ基など)、(xiv)低級アルキル−
スルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミ
ノ,エチルスルホニルアミノなどのC1-6アルキル−ス
ルホニルアミノ基など)、(xv)低級アルコキシ−カル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル,エトキシカル
ボニル,プロポキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ
−カルボニル基など)、(xvi)カルボキシル基、(xvi
i)低級アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカル
ボニル,エチルカルボニル,プロピルカルボニルなどの
1-6アルキル−カルボニル基など)、(xviii)カルバ
モイル基、(xix)モノ−低級アルキル−カルバモイル
基(例えば、メチルカルバモイル,エチルカルバモイル
などのモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基など)、
(xx)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、ジ
メチルカルバモイル,ジエチルカルバモイルなどのジ−
1-6アルキル−カルバモイル基など)、(xxi)低級ア
ルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル,エチ
ルスルホニル,プロピルスルホニルなどのC1-6アルキ
ルスルホニル基など)(xxii)低級アルコキシ−カルボ
ニル−低級アルキル基(例えば、メトキシカルボニルメ
チル、エトキシカルボニルメチル、tert-ブトキシカル
ボニルメチル、メトキシカルボニルエチル、メトキシカ
ルボニルメチル、メトキシカルボニル(ジメチル)メチ
ル、エトキシカルボニル(ジメチル)メチル、tert-ブ
トキシカルボニル(ジメチル)メチルなどのC1-6アル
キル−カルボニル−C1-6アルキル基など)、(xxiii)
カルボキシル−低級アルキル基(例えば、カルボキシル
メチル、カルボキシルエチル、カルボキシル(ジメチ
ル)メチルなどのカルボキシル−C1-6アルキル基な
ど)、(xxiv)置換基を有していてもよい複素環基など
から選ばれた1乃至5個(好ましくは1乃至3個)が用
いられる。該「低級アルコキシ基」、「低級アルキルチ
オ基」は更にフェニル基を置換基として有していてもよ
い。該「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置
換基」および「炭化水素基」としては、上記R1で表わ
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置
換基」および「炭化水素基」等が用いられる。該「置換
基を有していてもよい複素環基」の「複素環基」として
は、上記B環で表される「置換基を有していてもよい複
素環」の「複素環」から水素原子を1個除去してできる
基などが用いられる。また、「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「置換基」としては上記B環で表される
「置換基を有していてもよい複素環」の「置換基(但
し、「置換基を有していてもよい複素環基」を除く)」
などが用いられる。R2、R3として、好ましくは、C1-4
アルキル(メチル、エチルなど)またはC1-4アルコキシ
(メトキシ、エトキシなど)で置換されていてもよいフ
ェニル、C1-4アルキル(メチル、エチルなど)、 ハロ
ゲノ(フルオロ、クロロなど)C1-4アルキル(メチル、
エチルなど)、ベンジル、ナフチル、ピリジル、チエニ
ル、フリルまたは水素原子などがあげられる。上記R1
で表される「アシル基」として、好ましくは、ホルミ
ル、アセチル、トリハロゲノ(フルオロなど)アセチ
ル、ピリジルカルボニル、チエニルカルボニル、フリル
カルボニル、フェナシル、ベンゾイル、C1-4アルキル
(メチルなど)ベンゾイル、C1-4アルコキシ(メトキ
シなど)ベンゾイル、ベンゼンスルホニル、ナフチルス
ルホニル、チエニルスルホニルなどがあげられ、より好
ましくは、−(C=O)−R2a[式中、R2aはC1-6
ルキル基、C1-6アルコキシ基で置換されていてもよい
フェニル基またはフェニル−C1-6アルキル基を示す]
などがあげられる。
【0045】R1で表わされる「置換基を有していても
よい複素環基」の「複素環基」としては、単環式複素
環、2環式複素環、および、3環式または4環式などの
多環式複素環から水素原子を1個除去してできる基など
が用いられる。該複素環としては、芳香性、非芳香性の
どちらであってもよい。ヘテロ原子としては、例えば、
窒素原子、酸素原子または硫黄原子などから選ばれる1
乃至6個が用いられる。具体的には、単環式複素環基と
しては、上記B環で表される「置換基を有していてもよ
い複素環」の「複素環」から水素原子を1個除去してで
きる基などが用いられる。また、それらに加えて、例え
ば、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾー
ル、オキサチアジアゾール、トリアジン、テトラゾール
などの単環式複素環から水素原子を1個除去してできる
基なども用いられる。2環式複素環基としては、例え
ば、インドール、ジヒドロインドール、イソインドー
ル、ジヒドロイソインドール、ベンゾフラン、ジヒドロ
ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾー
ル、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、イン
ダゾール、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノ
リン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロ-1H-1-
ベンズアゼピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒドロベン
ズオキサゼピン、キナゾリン、テトラヒドロキナゾリ
ン、キノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、ベンゾ
ジオキサン、ベンゾジオキソール、ベンゾチアジン、イ
ミダゾピリジンなどの2環式複素環から水素原子を1個
除去してできる基などが用いられる。3環式または4環
式などの多環式複素環基としては、アクリジン、テトラ
ヒドロアクリジン、ピロロキノリン、ピロロインドー
ル、シクロペントインドール、イソインドロベンズアゼ
ピンなどの多環式複素環から水素原子を1個除去してで
きる基などが用いられる。該「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」としては、特に、上記単環
式複素環あるいは2環式複素環から水素原子を1個除去
してできる基などが頻用され、なかでもピリジル基が好
ましい。また、「置換基を有していてもよい複素環基」
の「置換基」としては上記B環で表される「置換基を有
していてもよい複素環」の「置換基(但し、「置換基を
有していてもよい複素環基」を除く)」および上記R1
で表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の
「置換基」などが用いられる。R1として好ましくは、
例えば、(i)水素原子、(ii)C1-6アルキル基、(ii
i)ハロゲン原子、ニトロ、C1-6アルキルまたはC1-6
アルコキシで置換されていてもよいフェニル−C1-6
ルキル基または(iv)−(C=O)−R2a[式中、R2a
はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基で置換されてい
てもよいフェニル基またはフェニル−C1-6アルキル基
を示す]などがあげられる。
【0046】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい単環式複素環と縮合する場合のより具体的
な例としては、式
【化88】 で表される単環式複素環と縮合したフェニル基として、
例えば、2,3−ジヒドロベンゾフラン;3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾチオピラン;2,3−ジヒドロ
−1H−インドール;1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン;2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール;1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン;2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン、2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン等の
ベンズアゼピン;1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−
1−ベンズアゾシン、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロ−2−ベンズアゾシン、1,2,3,4,5,6−ヘキサ
ヒドロ−3−ベンズアゾシンなどのベンズアゾシン;
2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−1−ベンズ
アゾニン、2,3,4,5, 6,7−ヘキサヒドロ−1H−
2−ベンズアゾニン、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒド
ロ−1H−3−ベンズアゾニン、2,3,4,5,6,7−
ヘキサヒドロ−1H−4−ベンズアゾニンなどのベンズ
アゾニン;2,3−ジヒドロベンズオキサゾール等のベ
ンズオキサゾール;2,3−ジヒドロベンゾチアゾール
等のベンゾチアゾール;2,3−ジヒドロ−1H−ベン
ズイミダゾール等のベンズイミダゾール;3,4−ジヒ
ドロ−1H−2,1−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−1H−2,3−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,2−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−3,1−ベンズオキサジン等のベンズオキ
サジン;3,4−ジヒドロ−1H−2,1−ベンゾチア
ジン、3,4−ジヒドロ−1H−2,3−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾチアジン
等のベンゾチアジン;1,2,3,4−テトラヒドロシ
ンノリン、1,2,3,4−テトラヒドロフタラジン、
1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリン、1,2,
3,4−テトラヒドロキノキサリン等のベンゾジアジ
ン;3,4−ジヒドロ−1,2−ベンズオキサチイン、
3,4−ジヒドロ−2,1−ベンズオキサチイン、2,
3−ジヒドロ−1,4−ベンズオキサチイン、1,4−
ジヒドロ−2,3−ベンズオキサチイン、4H−1,3
−ベンズオキサチイン、4H−3,1−ベンズオキサチ
イン等のベンズオキサチイン;3,4−ジヒドロ−1,
2−ベンゾジオキシン、2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
ンゾジオキシン、1,4−ジヒドロ−2,3−ベンゾジ
オキシン、4H−1,3−ベンゾジオキシン等のベンゾ
ジオキシン;3,4−ジヒドロ−1,2−ベンズジチイ
ン、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンズジチイン、1,
4−ジヒドロ−2,3−ベンズジチイン、4H−1,3
−ベンズジチイン等のベンズジチイン;2,3,4,5
−テトラヒドロ−1,2−ベンズオキサゼピン、2,
3,4,5−テトラヒドロ−1,3−ベンズオキサゼピ
ン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンズオ
キサゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−
ベンズオキサゼピン、1,3,4,5−テトラヒドロ−
2,1−ベンズオキサゼピン、1,3,4,5−テトラ
ヒドロ−2,3−ベンズオキサゼピン、1,3,4,5
−テトラヒドロ−2,4−ベンズオキサゼピン、1,
2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンズオキサゼピ
ン、1,2,4,5−テトラヒドロ−3,2−ベンズオ
キサゼピン、1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−
ベンズオキサゼピン等のベンズオキサゼピン;2,3,
4,5−テトラヒドロ−1,2−ベンゾチアゼピン、
2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼ
ピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン、1,3,4,5−テトラヒドロ−2,1−
ベンゾチアゼピン、1,3,4,5−テトラヒドロ−
2,4−ベンゾチアゼピン、1,2,4,5−テトラヒ
ドロ−3,1−ベンゾチアゼピン、1,2,4,5−テ
トラヒドロ−3,2−ベンゾチアゼピン、1,2,3,
5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン等のベン
ゾチアゼピン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
1,2−ベンゾチアゼピン、2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−1,3−ベンゾジアゼピン、2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン、
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,5−ベンゾ
ジアゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2,3−ベンゾジアゼピン、2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−2,4−ベンゾジアゼピン等のベンゾジア
ゼピン;4,5−ジヒドロ−1,3−ベンゾジオキセピ
ン、4,5−ジヒドロ−3H−1,2−ベンゾジオキセ
ピン、2,3−ジヒドロ−5H−1,4−ベンゾジオキ
セピン、3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオ
キセピン、4,5−ジヒドロ−1H−2,3−ベンゾジ
オキセピン、1,5−ジヒドロ−2,4−ベンゾジオキ
セピン等のベンゾジオキセピン;4,5−ジヒドロ−1
H−2,3−ベンゾチエピン、1,5−ジヒドロ−2,
4−ベンゾジチエピン、3,4−ジヒドロ−2H−1,
5−ベンゾジチエピン、2,3−ジヒドロ−5H−1,
4−ベンゾジチエピン等のベンゾジチエピン、3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−1,5−ベンズオキサゾ
シン、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,6−
ベンズオキサゾシン等のベンズオキサゾシン;3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−1,5−ベンゾチアゾシ
ン、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,6−ベ
ンゾチアゾシン等のベンゾチアゾシン;1,2,3,
4,5,6−ヘキサヒドロ−1,6−ベンゾジアゾシン
等のベンゾジアゾシン;2,3,4,5−テトラヒドロ
−1,6−ベンズオキサチオシン等のベンズオキサチオ
シン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1,6−ベンゾ
ジオキソシン等のベンゾジオキソシン;1,3,5−ベ
ンゾトリオキセピン、5H−1,3,4−ベンゾトリオ
キセピン等のベンゾトリオキセピン;3,4−ジヒドロ
−1H−5,2,1−ベンズオキサチアゼピン、3,4
−ジヒドロ−2H−5,1,2−ベンズオキサチアゼピ
ン、4,5−ジヒドロ−3,1,4−ベンズオキサチア
ゼピン、4,5−ジヒドロ−3H−1,2,5−ベンズ
オキサチアゼピン等のベンズオキサチアゼピン;2,
3,4,5−テトラヒドロ−1,3,4−ベンズオキサ
ジアゼピン等のベンズオキサジアゼピン;2,3,4,
5−テトラヒドロ−1,3,5−ベンズチアジアゼピン
等のベンズチアジアゼピン;2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−1,2,5−ベンゾトリアゼピン等のベン
ゾトリアゼピン;4,5−ジヒドロ−1,3,2−ベン
ゾオキサチエピン、4,5−ジヒドロ−1H−2,3−
ベンズオキサチエピン、3,4−ジヒドロ−2H−1,
5−ベンズオキサチエピン、4,5−ジヒドロ−3H−
1,2−ベンズオキサチエピン、4,5−ジヒドロ−3
H−2,1−ベンズオキサチエピン、2,3−ジヒドロ
−5H−1,4−ベンズオキサチエピン、2,3−ジヒ
ドロ−5H−4,1−ベンズオキサチエピンなど、とり
わけ2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール、2,
3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンズオキサゼピン
などの2環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去し
てできる基などがあげられる。
【0047】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい単環式複素環と縮合する場合の好ましい例
としては、例えば、式
【化89】 [式中、B’環はR1以外にオキソ基で置換されていて
もよい5乃至9員の含窒素複素環を示し、A環およびR
1は上記と同意義を示す。]で表される基などがあげら
れる。該「オキソ基で置換されていてもよい5乃至9員
の含窒素複素環」の「5乃至9員の含窒素複素環」とし
ては、炭素原子および1個の窒素原子以外に、例えば窒
素原子,酸素原子および硫黄原子などのヘテロ原子を1
乃至3個を含有していてもよい5乃至9員の含窒素複素
環基などがあげられ、5乃至9員の非芳香性含窒素複素
環(例えば、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレン
イミン、ヘプタメチレンイミン、ピペラジン、ホモピペ
ラジン、テトラヒドロオキサゼピン、モルホリン、チオ
モルホリンなど)などが好ましく用いられる。「置換基
を有していてもよく、縮合していてもよいフェニル基」
の「フェニル基」が置換基を有していてもよい単環式複
素環と縮合する場合のより好ましい例としては、
【化90】 [式中、R1は上記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられ、特に好ましい例としては、
【化91】 [式中、R1は上記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられる。
【0048】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい2環式複素環と縮合する場合あるいは2つ
の同一または異なった単環(但し、少なくとも一方の環
が単環式複素環である)と縮合する場合の具体例として
は、例えば、式
【化92】 [式中、A環は上記と同意義を示し、C環およびD環は
一方が置換基を有していてもよい複素環で、他方が置換
基を有していてもよく、ヘテロ原子を含んでいてもよい
5乃至9員環を示す。]で表される基などがあげられ
る。
【0049】C環およびD環で表される「置換基を有し
ていてもよい複素環」の「複素環」としては、例えば4
乃至14員の複素環、好ましくは5乃至9員複素環など
が用いられ、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸
素原子または硫黄原子などから選ばれる1乃至3個が用
いられる。また、芳香性、非芳香性どちらでもよい。具
体的には例えば、ピリジン,ピラジン,ピリミジン,イ
ミダゾール,フラン,チオフェン,ジヒドロピリジン,
ジアゼピン,オキサゼピン,ピロリジン,ピペリジン,
ヘキサメチレンイミン,ヘプタメチレンイミン,テトラ
ヒドロフラン,ピペラジン,ホモピペラジン,テトラヒ
ドロオキサゼピン,モルホリン,チオモルホリンなどが
用いられる。「置換基を有していてもよい複素環」の
「置換基」は上記B環で表される「置換基を有していて
もよい複素環」の「置換基」と同意義を示す。C環およ
びD環で表される「置換基を有していてもよく、ヘテロ
原子を含んでいてもよい5乃至9員環」の「ヘテロ原子
を含んでいてもよい5乃至9員環」としては5乃至9員
複素環(例えば、ピリジン,ピラジン,ピリミジン,イ
ミダゾール,フラン,チオフェン,ジヒドロピリジン,
ジアゼピン,オキサゼピン,ピロリジン,ピペリジン,
ヘキサメチレンイミン,ヘプタメチレンイミン,テトラ
ヒドロフラン,ピペラジン,ホモピペラジン,テトラヒ
ドロオキサゼピン,モルホリン,チオモルホリンなど)
または5乃至9員炭素環が用いられる。該「5乃至9員
炭素環」は飽和または不飽和の環であってもよく、例え
ば、ベンゼン,シクロペンタン,シクロペンテン,シク
ロヘキサン,シクロヘキセン,シクロヘキサジエン,シ
クロヘプタン,シクロヘプテン,シクロヘプタジエンな
どが用いられる。なかでも、ベンゼンまたはシクロヘキ
サンなどが好ましい。
【0050】「置換基を有していてもよく、ヘテロ原子
を含んでいてもよい5乃至9員環」の「置換基」として
は上記B環で表される「置換基を有していてもよい複素
環」の「B環の任意の炭素原子上への置換基」と同意義
を示す。「置換基を有していてもよく、縮合していても
よいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有してい
てもよい2環式複素環と縮合する場合のより具体的な例
としては、(1)式
【化93】 で表される2環式複素環と縮合したフェニル基として、
例えばカルバゾール、1,2,3,4,4a,9a−ヘキサ
ヒドロカルバゾール、9,10−ジヒドロアクリジン、
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジン、10,11−ジ
ヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン、5,6,7,1
2−テトラヒドロジベンズ〔b,g〕アゾシン、6,11−
ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン、6,7−ジ
ヒドロ−5H−ジベンズ〔c,e〕アゼピン、5,6,11,
12−テトラヒドロジベンズ〔b,f〕アゾシン、ジベン
ゾフラン、9H−キサンテン、10,11−ジヒドロジ
ベンズ〔b,f〕オキセピン、6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン、6,7−ジヒドロ−5H−ジベンズ
〔b,g〕オキソシン、ジベンゾチオフェン、9H−チオ
キサンテン、10,11−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕チエ
ピン、6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン、
6,7−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,g〕チオシン、1
0H−フェノチアジン、10H−フェノキサジン、5,
10−ジヒドロフェナジン、10,11−ジベンゾ〔b,
f〕〔1,4〕チアゼピン、10,11−ジヒドロジベン
ズ〔b,f〕〔1,4〕オキサゼピン、2,3,5,6,11,
11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−b〕
〔3〕ベンズアゼピン、10,11−ジヒドロ−5H−
ジベンゾ〔b,e〕〔1,4〕ジアゼピン、5,11−ジヒ
ドロジベンズ〔b,e〕〔1,4〕オキサゼピン、5,11
−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕チアゼピン、1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,e〕〔1,4〕
ジアゼピン、1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロピ
ロロ〔2,3−b〕インドールなどの3環式縮合ベンゼ
ン環から水素原子を1個除去してできる基、
【0051】(2)式
【化94】 で表される2環式複素環と縮合したフェニル基として、
例えば1H,3H−ナフト〔1,8−cd〕〔1,2〕オキ
サジン、ナフト〔1,8−de〕−1,3−オキサジン、ナ
フト〔1,8−de〕−1,2−オキサジン、1,2,2a,
3,4,5−ヘキサヒドロベンズ〔cd〕インドール、2,
3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ〔de〕
キノリン、4H−ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン、
1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ〔3,2,1
−ij〕キノリン、5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ〔3,
2,1−ij〕キノリン、1H,5H−ベンゾ〔ij〕キノリ
ジン、アゼピノ〔3,2,1−hi〕インドール、1,2,
4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピノ〔3,2,1−hi〕
インドール、1H−ピリド〔3,2,1−jk〕〔1〕ベン
ズアゼピン、5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリ
ド〔3,2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン、1,2,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド〔3,2,1−j
k〕〔1〕ベンズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1H−ベ
ンズ〔de〕イソキノリン、1,2,3,4,4a,5,6,7
−オクタヒドロナフト〔1,8−bc〕アゼピン、2, 3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド〔3,2,1
−jk〕〔1〕ベンズアゼピンなどの3環式縮合ベンゼン
環から水素原子を1個除去してできる基、
【0052】(3)式
【化95】 で表わされる2つの同一または異なった単環(但し、少
なくとも一方の環が単環式複素環である)と縮合したフ
ェニル基として、例えば1,2,3,5,6,7−ヘキサヒ
ドロベンゾ〔1,2−b:4,5−b'〕ジピロール、1,
2,3,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペント〔f〕イン
ドールなどの3環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個
除去してできる基、または(4)式
【化96】 で表される2つの同一または異なった環(但し、少なく
とも一方の環が単環式複素環である)と縮合したフェニ
ル基として、例えば1,2,3,6,7,8−ヘキサヒドロ
シクロペント〔e〕インドール、2,3,4,7,8,9−ヘ
キサヒドロ−1H−シクロペンタ〔f〕キノリンなどの
3環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してでき
る基などがあげられる。
【0053】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい2環式複素環と縮合する場合の好ましい例
としては、例えば、式
【化97】 [式中、C'環およびD'環はそれぞれR1以外にオキソ
基で置換されていてもよい5乃至9員含窒素複素環を示
し、A環、D環およびR1は前記と同意義を示す。]で
表される基などがあげられる。該「オキソ基で置換され
ていてもよい5乃至9員の含窒素複素環」の「5乃至9
員の含窒素複素環」としては、炭素原子および1個の窒
素原子以外に、例えば窒素原子,酸素原子および硫黄原
子などのヘテロ原子を1乃至3個を含有していてもよい
5乃至9員の含窒素複素環基などがあげられ、5乃至9
員の非芳香性含窒素複素環(例えば、ピロリジン、ピペ
リジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミ
ン、ピペラジン、ホモピペラジン、テトラヒドロオキサ
ゼピン、モルホリン、チオモルホリンなど)などが好ま
しく用いられる。「置換基を有していてもよく、縮合し
ていてもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を
有していてもよい2環式複素環と縮合する場合のより好
ましい例としては、式
【化98】 [式中、R1は前記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられる。
【0054】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい3環式複素環と縮合する場合の具体例とし
ては、例えば、式、
【化99】 [式中、A環は上記と同意義を示し、E環、F環および
G環のうち少なくとも一つの環が置換基を有していても
よい複素環であって、その他の環が置換基を有していて
もよく、ヘテロ原子を含んでいてもよい5乃至9員環を
示す。]で表される基などがあげられる。
【0055】E環、F環およびG環で表される「置換基
を有していてもよい複素環」の「複素環」および「置換
基」としては、上記C環、D環で表される「置換基を有
していてもよい複素環」の「複素環」および「置換基」
などが用いられる。E環、F環およびG環で表される
「置換基を有していてもよく、ヘテロ原子を含んでいて
もよい5乃至9員環」の「ヘテロ原子を含んでいてもよ
い5乃至9員環」および「置換基」としては、上記C
環、D環で表される「置換基を有していてもよく、ヘテ
ロ原子を含んでいてもよい5乃至9員環」の「ヘテロ原
子を含んでいてもよい5乃至9員環」および「置換基」
などが用いられる。
【0056】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい3環式複素環と縮合する場合のより具体的
な例としては、(1)式
【化100】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基[E'
環、F'環の定義は後述]としては、例えば、2H−イ
ソインドロ〔2,1−e〕プリン,1H−ピラゾロ
〔4',3':3,4〕ピリド〔2,1−a〕イソインドー
ル,1H−ピリド〔2',3':4,5〕イミダゾ〔2,
1−a〕イソインドール,2H,6H−ピリド〔1',
2':3,4〕イミダゾ〔5,1−a〕イソインドール,
1H−イソインドロ〔2,1−a〕ベンズイミダゾール,
1H−ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔2,1−a〕
イソインドール,2H−ピリド〔4',3':4,5〕ピ
ロロ〔2,1−a〕イソインドール,1H−イソインドロ
〔2,1−a〕インドール,2H−イソインドロ〔1,2
−a〕イソインドール,1H−シクロペンタ〔4,5〕
ピリミド〔2,1−a〕イソインドール,2H,4H−ピ
ラノ〔4',3':4,5〕〔1,3〕オキサジノ〔2,3
−a〕イソインドール,2H−イソインドロ〔2,1−
a〕〔3,1〕ベンズオキサジン,7H−イソインドロ
〔1,2−b〕〔1,3〕ベンズオキサジン,2H−ピリ
ド〔2',1':3,4〕ピラジノ〔2,1−a〕イソイン
ドール,ピリド〔2',3':4,5〕ピリミド〔2,1
−a〕イソインドール,ピリド〔3',2':5,6〕ピ
リミド〔2,1−a〕イソインドール,1H−ピリド
〔1',2':3,4〕ピリミド〔2,1−a〕イソインド
ール,イソインドロ〔2,1−a〕キナゾリン,イソイン
ドロ〔2,1−a〕キノキサリン,イソインドロ〔1,2
−a〕イソキノリン,イソインドロ〔2,1−b〕イソキ
ノリン,イソインドロ〔2,1−a〕キノリン,6H−オ
キサジノ〔3',4':3,4〕〔1,4〕ジアゼピノ
〔2,1−a〕イソインドール,アゼピノ〔2',1':
3,4〕ピラジノ〔2,1−a〕イソインドール,2H,
6H−ピリド〔2',1':3,4〕〔1,4〕ジアゼピ
ノ〔2,1−a〕イソインドール,1H−イソインドロ
〔1,2−b〕〔1,3,4〕ベンゾトリアゼピン,2H−
イソインドロ〔2,1−a〕〔1,3,4〕ベンゾトリアゼ
ピン,イソインドロ〔2,1−d〕〔1,4〕ベンズオキ
サゼピン,1H−イソインドロ〔2,1−b〕〔2,4〕
ベンゾジアゼピン,1H−イソインドロ〔2,1−c〕
〔2,3〕ベンゾジアゼピン,2H−イソインドロ〔1,
2−a〕〔2,4〕ベンゾジアゼピン,2H−イソインド
ロ〔2,1−d〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,5H−イ
ンドロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズアゼピン,2H−イソ
インドロ〔1,2−a〕〔2〕ベンズアゼピン,2H−イ
ソインドロ〔1,2−b〕〔3〕ベンズアゼピン,2H
−イソインドロ〔2,1−b〕〔2〕ベンズアゼピン,
2H−イソインドロ〔1,2−b〕〔1,3,4〕ベンゾオ
キサジアゾシン,イソインドロ〔2,1−b〕〔1,2,
6〕ベンゾトリアゾシン,5H−4,8−メタノ−1H
−〔1,5〕ジアザシクロウンデシノ〔1,11−a〕イ
ンドールなどの4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1
個除去してできる基、
【0057】(2)式
【化101】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化102】 は単結合または二重結合を示す。E'環、G'環の定義は
後述]としては、例えば、1H,4H−ピロロ〔3',
2':4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,ピロロ
〔3,2,1−jk〕カルバゾール,1H−フロ〔2',
3':4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,1H,
4H−シクロペンタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕
キノキサリン,1H,4H−シクロペンタ〔4,5〕ピ
ロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,ピリド〔3',4':
4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕ベンズオキサジン,
〔1,4〕オキサジノ〔2,3,4−jk〕カルバゾール,
1H,3H−〔1,3〕オキサジノ〔5,4,3−jk〕カ
ルバゾール,ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔1,
2,3−de〕〔1,4〕ベンゾチアジン,4H−ピロロ
〔3,2,1−de〕フェナンスリジン,4H,5H−ピリ
ド〔3,2,1−de〕フェナンスリジン,1H,4H−3
a,6a−ジアザフルオロアンテン,1−オキサ−4,6a
−ジアザフルオロアンテン,4−オキサ−2,10b−
ジアザフルオロアンテン,1−チア−4,6a−ジアザ
フルオロアンテン,1H−ピラジノ〔3,2,1−jk〕カ
ルバゾール,1H−インドロ〔3,2,1−de〕〔1,
5〕ナフチリジン,ベンゾ〔b〕ピラノ〔2,3,4−h
i〕インドリジン,1H,3H−ベンゾ〔b〕ピラノ
〔3,4,5−hi〕インドリジン,1H,4H−ピラノ
〔2',3':4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン,1H,3H−ベンゾ〔b〕チオピラノ〔3,4,5−h
i〕インドリジン,1H−ピリド〔3,2,1−jk〕カル
バゾール,4H−3−オキサ−11b−アザシクロヘプ
タ〔jk〕フルオレン,2H−アゼピノ〔1',2':1,
2〕ピリミジノ〔4,5−b〕インドール,1H,4H−
シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕キノキ
サリン,5H−ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔1,
2,3−ef〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン,4H−ピリ
ド〔3',4':4,5〕ピロロ〔3,2,1−jk〕〔4,
1〕ベンゾチアゼピン,5H−ピリド〔3',4':4,
5〕ピロロ〔1,2,3−ef〕〔1,5〕ベンゾチアゼピ
ン,5H−ピリド〔4',3':4,5〕ピロロ〔1,2,
3−ef〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン,〔1,2,4〕ト
リアゼピノ〔6,5,4−jk〕カルバゾール,〔1,2,
4〕トリアゼピノ〔6,7,1−jk〕カルバゾール,
〔1,2,5〕トリアゼピノ〔3,4,5−jk〕カルバゾー
ル,5H−〔1,4〕オキサゼピノ〔2,3,4−jk〕カ
ルバゾール,5H−〔1,4〕チアゼピノ〔2,3,4−j
k〕カルバゾール,〔1,4〕ジアゼピノ〔3,2,1−j
k〕カルバゾール,〔1,4〕ジアゼピノ〔6,7,1−j
k〕カルバゾール,アゼピノ〔3,2,1−jk〕カルバゾ
ール,1H−シクロオクタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3
−de〕キノキサリン,1H−シクロオクタ〔4,5〕ピ
ロロ〔3,2,1−ij〕キノリンなどの4環式縮合ベンゼ
ン環から水素原子を1個除去してできる基、
【0058】(3)式
【化103】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化104】 は単結合または二重結合を示す。E'環、F'環の定義は
後述]としては、例えば、1H−インドロ〔1,2−a〕
ベンズイミダゾール,1H−インドロ〔1,2−b〕イン
ダゾール,ピロロ〔2',1':3,4〕ピラジノ〔1,2
−a〕インドール,1H,5H−ピロロ〔1',2':4,
5〕ピラジノ〔1,2−a〕インドール,2H−ピリド
〔2',3':3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,
1H−ピロロ〔2',3':3,4〕ピリド〔1,2−a〕
インドール,1H−インドロ〔1,2−a〕インドール,
6H−イソインドロ〔2,1−a〕インドール,6H−イ
ンドロ〔1,2−c〕〔1,3〕ベンズオキサジン,1H
−インドロ〔1,2−b〕〔1,2〕ベンゾチアジン,ピ
リミド〔4',5':4,5〕ピリミド〔1,6−a〕イン
ドール,ピラジノ〔2',3':3,4〕ピリド〔1,2−
a〕インドール,6H−ピリド〔1',2':3,4〕ピリ
ミド〔1,6−a〕インドール,インドロ〔1,2−b〕シ
ンノリン,インドロ〔1,2−a〕キナゾリン,インドロ
〔1,2−c〕キナゾリン,インドロ〔2,1−b〕キナゾ
リン,インドロ〔1,2−a〕キノキサリン,インドロ
〔1,2−a〕〔1,8〕ナフチリジン,インドロ〔1,2
−b〕−2,6−ナフチリジン,インドロ〔1,2−b〕
〔2,7〕ナフチリジン,インドロ〔1,2−h〕−1,7
−ナフチリジン,インドロ〔1,2−b〕イソキノリン,
インドロ〔2,1−a〕イソキノリン,インドロ〔1,2
−a〕キノリン,2H,6H−ピリド〔2',1':3,
4〕〔1,4〕ジアゼピノ〔1,2−a〕インドール,1
H−インドロ〔2,1−c〕〔1,4〕ベンゾジアゼピ
ン,2H−インドロ〔1,2−d〕〔1,4〕ベンゾジア
ゼピン,2H−インドロ〔2,1−a〕〔2,3〕ベンゾ
ジアゼピン,2H−インドロ〔2,1−b〕〔1,3〕ベ
ンゾジアゼピン,1H−インドロ〔1,2−b〕〔2〕ベ
ンズアゼピン,2H−インドロ〔1,2−a〕〔1〕ベン
ズアゼピン,2H−インドロ〔2,1−a〕〔2〕ベンズ
アゼピン,インドロ〔1,2−e〕〔1,5〕ベンゾジア
ゾシン,インドロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズアゾシンな
どの4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去して
できる基、
【0059】(4)式
【化105】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化106】 は単結合または二重結合を示す。E'環の定義は後述]
としては、例えば、1H−イミダゾ〔1',2':1,
2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−イミダゾ
〔1',2':1,6〕ピリド〔4,3−b〕インドール,
1H−イミダゾ〔1',5':1,2〕ピリド〔3,4−
b〕インドール,1H−イミダゾ〔1',5':1,6〕ピ
リド〔4,3−b〕インドール,1H−ピリド〔2',
1':2,3〕イミダゾ〔4,5−b〕インドール,イミダ
ゾ〔4,5−a〕カルバゾール,イミダゾ〔4,5−c〕カ
ルバゾール,ピラゾロ〔3,4−c〕カルバゾール,2H
−ピラジノ〔1',2':1,5〕ピロロ〔2,3−b〕イ
ンドール,1H−ピロロ〔1',2':1,2〕ピリミド
〔4,5−b〕インドール,1H−インドリジノ〔6,7
−b〕インドール,1H−インドリジノ〔8,7−b〕イ
ンドール,インドロ〔2,3−b〕インドール,インドロ
〔3,2−b〕インドール,ピロロ〔2,3−a〕カルバゾ
ール,ピロロ〔2,3−b〕カルバゾール,ピロロ〔2,
3−c〕カルバゾール,ピロロ〔3,2−a〕カルバゾー
ル,ピロロ〔3,2−b〕カルバゾール,ピロロ〔3,2
−c〕カルバゾール,ピロロ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,ピロロ〔3,4−b〕カルバゾール,ピロロ〔3,4
−c〕カルバゾール,1H−ピリド〔3',4':4,5〕
フロ〔3,2−b〕インドール,1H−フロ〔3,4−a〕
カルバゾール,1H−フロ〔3,4−b〕カルバゾール,
1H−フロ〔3,4−c〕カルバゾール,2H−フロ
〔2,3−a〕カルバゾール,2H−フロ〔2,3−c〕カ
ルバゾール,2H−フロ〔3,2−a〕カルバゾール,2
H−フロ〔3,2−c〕カルバゾール,1H−ピリド
〔3',4':4,5〕チエノ〔2,3−b〕インドール,
チエノ〔3',2':5,6〕チオピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,チエノ〔3',4':5,6〕チオピラノ〔4,
3−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチエノ〔3,2−
b〕インドール,1H−チエノ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,2H−チエノ〔2,3−b〕カルバゾール,2H−チ
エノ〔3,2−a〕カルバゾール,2H−チエノ〔3,2
−b〕カルバゾール,シクロペンタ〔4,5〕ピロロ
〔2,3−f〕キノキサリン,シクロペンタ〔5,6〕ピ
リド〔2,3−b〕インドール,ピリド〔2',3':3,
4〕シクロペンタ〔1,2−b〕インドール,ピリド
〔2',3':4,5〕シクロペンタ〔1,2−b〕インド
ール,ピリド〔3',4':3,4〕シクロペンタ〔1,2
−b〕インドール,ピリド〔3',4':4,5〕シクロペ
ンタ〔1,2−b〕インドール,ピリド〔4',3':4,
5〕シクロペンタ〔1,2−b〕インドール,1H−シク
ロペンタ〔5,6〕ピラノ〔2,3−b〕インドール,1
H−シクロペンタ〔5,6〕チオピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,シクロペンタ〔a〕カルバゾール,シクロペ
ンタ〔c〕カルバゾール,インデノ〔1,2−b〕インド
ール,インデノ〔2,1−b〕インドール,〔1,2,4〕
トリアジノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イ
ンドール,1,3,5−トリアジノ〔1',2':1,1〕
ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−〔1,4〕オキ
サジノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インド
ール,1H−〔1,4〕オキサジノ〔4',3':1,6〕
ピリド〔3,4−b〕インドール,4H−〔1,3〕オキ
サジノ〔3',4':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インド
ール,インドロ〔3,2−b〕〔1,4〕ベンズオキサジ
ン,1,3−オキサジノ〔6,5−b〕カルバゾール,2
H−ピリミド〔2',1':2,3〕〔1,3〕チアジノ
〔5,6−b〕インドール,2H−〔1,3〕チアジノ
〔3',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
4H−〔1,3〕チアジノ〔3',4':1,2〕ピリド
〔3,4−b〕インドール,インドロ〔2,3−b〕〔1,
4〕ベンゾチアジン,インドロ〔3,2−b〕〔1,4〕
ベンゾチアジン,インドロ〔3,2−c〕〔2,1〕ベン
ゾチアジン,1,4−チアジノ〔2,3−a〕カルバゾー
ル,〔1,4〕チアジノ〔2,3−b〕カルバゾール,
〔1,4〕チアジノ〔2,3−c〕カルバゾール,1,4−
チアジノ〔3,2−b〕カルバゾール,1,4−チアジノ
〔3,2−c〕カルバゾール,1H−インドロ〔2,3−
g〕プテリジン,1H−インドロ〔3,2−g〕プテリジ
ン,ピラジノ〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕
インドール,ピラジノ〔1',2':1,2〕ピリド〔4,
3−b〕インドール,1H−ピリド〔2',3':5,6〕
ピラジノ〔2,3−b〕インドール,1H−ピリド
〔3',2':5,6〕ピラジノ〔2,3−b〕インドー
ル,1H−ピリド〔3',4':5,6〕ピラジノ〔2,3
−b〕インドール,ピリド〔1',2':1,2〕ピリミド
〔4,5−b〕インドール,ピリド〔1',2':1,2〕
ピリミド〔5,4−b〕インドール,ピリド〔2',1':
2,3〕ピリミド〔4,5−b〕インドール,ピリミド
〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
ピリミド〔1',2':1,6〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,ピリミド〔5',4':5,6〕ピラノ〔2,3−
b〕インドール,ピリダジノ〔4',5':5,6〕チオピ
ラノ〔4,5−b〕インドール,1H−インドロ〔3,2
−c〕シンノリン,1H−インドロ〔2,3−b〕キノキ
サリン,1H−ピラジノ〔2,3−a〕カルバゾール,1
H−ピラジノ〔2,3−b〕カルバゾール,1H−ピラジ
ノ〔2,3−c〕カルバゾール,1H−ピリダジノ〔3,
4−c〕カルバゾール,1H−ピリダジノ〔4,5−b〕
カルバゾール,1H−ピリミド〔4,5−a〕カルバゾー
ル,1H−ピリミド〔4,5−c〕カルバゾール,1H−
ピリミド〔5,4−a〕カルバゾール,1H−ピリミド
〔5,4−b〕カルバゾール,1H−ピリミド〔5,4−
c〕カルバゾール,7H−1,4−ジオキシノ〔2',
3':5,6〕〔1,2〕ジオキシノ〔3,4−b〕インド
ール,6H−〔1,4〕ベンゾジオキシノ〔2,3−b〕
インドール,6H−〔1,4〕ベンゾジチイノ〔2,3−
b〕インドール,1H−インドロ〔2,3−b〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−b〕〔1,6〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−b〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,6〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,7〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,7〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−c〕〔1,8〕
ナフチリジン,インドロ〔2,3−a〕キノリジン,イン
ドロ〔2,3−b〕キノリジン,インドロ〔3,2−a〕キ
ノリジン,インドロ〔3,2−b〕キノリジン,ピラノ
〔4',3':5,6〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
ピリド〔4',3':4,5〕ピラノ〔3,2−b〕インド
ール,ピリド〔4',3':5,6〕ピラノ〔2,3−b〕
インドール,ピリド〔4',3':5,6〕ピラノ〔3,4
−b〕インドール,1H−インドロ〔2,3−c〕イソキ
ノリン,1H−インドロ〔3,2−c〕イソキノリン,1
H−インドロ〔2,3−c〕キノリン,1H−インドロ
〔3,2−c〕キノリン,1H−ピリド〔2,3−a〕カル
バゾール,1H−ピリド〔2,3−b〕カルバゾール,1
H−ピリド〔2,3−c〕カルバゾール,1H−ピリド
〔3,2−a〕カルバゾール,1H−ピリド〔3,2−b〕
カルバゾール,1H−ピリド〔3,2−c〕カルバゾー
ル,1H−ピリド〔3,4−a〕カルバゾール,1H−ピ
リド〔3,4−b〕カルバゾール,1H−ピリド〔3,4
−c〕カルバゾール,1H−ピリド〔4,3−a〕カルバ
ゾール,1H−ピリド〔4,3−b〕カルバゾール,1H
−ピリド〔4,3−c〕カルバゾール,1H−キンドリ
ン,1H−キニンドリン,1H−ピラノ〔3',4':
5,6〕ピラノ〔4,3−b〕インドール,〔1〕ベンゾ
ピラノ〔2,3−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ
〔3,2−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ〔3,4
−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,〔2〕ベンゾピラノ〔4,3−b〕インドー
ル,ピラノ〔2,3−a〕カルバゾール,ピラノ〔2,3
−b〕カルバゾール,ピラノ〔2,3−c〕カルバゾー
ル,ピラノ〔3,2−a〕カルバゾール,ピラノ〔3,2
−c〕カルバゾール,ピラノ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,1H−ホスフィノリノ〔4,3−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔2,3−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔3,2−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔3,4−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔4,3−b〕インドール,
〔2〕ベンゾチオピラノ〔4,3−b〕インドール,1H
−ベンゾ〔a〕カルバゾール,1H−ベンゾ〔b〕カルバ
ゾール,1H−ベンゾ〔c〕カルバゾール,〔1,6,
2〕オキサチアゼピノ〔2',3':1,2〕ピリド〔3,
4−b〕インドール,1H−アゼピノ〔1',2':1,
2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−ピリド
〔1',2':1,2〕アゼピノ〔4,5−b〕インドー
ル,2H−ピリド〔1',2':1,2〕アゼピノ〔3,4
−b〕インドール,1H−ピリド〔3',2':5,6〕オ
キセピノ〔3,2−b〕インドール,1H−ピリド
〔4',3':5,6〕オキセピノ〔3,2−b〕インドー
ル,2H−ピリド〔2',3':5,6〕オキセピノ〔2,
3−b〕インドール,2H−ピリド〔2',3':5,6〕
オキセピノ〔3,2−b〕インドール,2H−ピリド
〔3',4':5,6〕オキセピノ〔3,2−b〕インドー
ル,ピリド〔2',3':4,5〕シクロヘプタ〔1,2−
b〕インドール,ピリド〔3',2':3,4〕シクロヘプ
タ〔1,2−b〕インドール,ピリド〔3',4':4,
5〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ピリド
〔3',4':5,6〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インド
ール,2H−ピラノ〔3',2':2,3〕アゼピノ〔4,
5−b〕インドール,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン,1H−インドロ〔3,2−d〕
〔1,2〕ベンズオキサゼピン,1H−インドロ〔2,3
−c〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン,〔1,4〕ジアゼピ
ノ〔2,3−a〕カルバゾール,インドロ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔2,3−d〕
〔1,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−b〕
〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−d〕
〔1,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−d〕
〔2,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔2,3−a〕
〔3〕ベンズアゼピン,インドロ〔2,3−c〕〔1〕ベ
ンズアゼピン,インドロ〔2,3−d〕〔1〕ベンズアゼ
ピン,インドロ〔2,3−d〕〔2〕ベンズアゼピン,イ
ンドロ〔3,2−b〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ
〔3,2−c〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ〔3,2
−d〕〔1〕ベンズアゼピン,1H−インドロ〔2,1−
b〕〔3〕ベンズアゼピン,1H−〔1〕ベンズオキセ
ピノ〔5,4−b〕インドール,1H−〔2〕ベンズオキ
セピノ〔4,3−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチ
エピノ〔4,5−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチ
エピノ〔5,4−b〕インドール,ベンゾ〔3,4〕シク
ロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔4,5〕シ
クロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔5,6〕
シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔6,
7〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,シクロヘプ
タ〔b〕カルバゾール,4H−〔1,5〕オキサゾシノ
〔5',4':1,6〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
アゾシノ〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,2,6−メタノ−2H−アゼシノ〔4,3−b〕
インドール,3,7−メタノ−3H−アゼシノ〔5,4−
b〕インドール,ピリド〔1',2':1,8〕アゾシノ
〔5,4−b〕インドール,ピリド〔4',3':6,7〕
オキソシノ〔2,3−b〕インドール,ピリド〔4',
3':6,7〕オキソシノ〔4,3−b〕インドール,1,
5−メタノ−1H−アゼシノ〔3,4−b〕インドール,
2,6−メタノ−1H−アゼシノ〔5,4−b〕インドー
ル,1H−ピリド〔3',4':5,6〕シクロオクタ
〔1,2−b〕インドール,1,4−エタノオキソシノ
〔3,4−b〕インドール,ピラノ〔3',4':5,6〕
シクロオクタ〔1,2−b〕インドール,1H−インドロ
〔2,3−c〕〔1,2,5,6〕ベンゾテトラゾシン,1
H−インドロ〔2,3−c〕〔1,6〕ベンゾジアゾシ
ン,6,13b−メタノ−13bH−アゼシノ〔5,4−
b〕インドール,オキソシノ〔3,2−a〕カルバゾー
ル,1H−ベンゾ〔g〕シクロオクタ〔b〕インドール,
6,3−(イミノメタノ)−2H−1,4−チアゾニノ
〔9,8−b〕インドール,1H,3H−〔1,4〕オキ
サゾニノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,2H−3,6−エタノアゾニノ〔5,4−b〕イ
ンドール,2H−3,7−メタノアザシクロウンデシノ
〔5,4−b〕インドール,1H−6,12b−エタノアゾ
ニノ〔5,4−b〕インドール,インドロ〔3,2−e〕
〔2〕ベンズアゾニン,5,9−メタノアザシクロウン
デシノ〔5,4−b〕インドール,3,6−エタノ−3H
−アゼシノ〔5,4−b〕インドール,3,7−メタノ−
3H−アザシクロウンデシノ〔5,4−b〕インドール,
ピラノ〔4',3':8,9〕アゼシノ〔5,4−b〕イン
ドール,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,7〕ベンゾ
ジアゼシン,1H−インドロ〔3,2−e〕〔2〕ベンズ
アゼシンなどが用いられる。
【0060】さらに、ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2−b〕
インドール,ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2−g〕インドー
ル,ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2,1−hi〕インドール,
ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,4−b〕インドール,ベンゾ
〔g〕ピロロ〔3,4−b〕インドール,1H−ベンゾ
〔f〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,1H−ベンゾ
〔g〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,2H−ベンゾ
〔e〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,1H−ベンゾ
〔f〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドール,1H−ベン
ゾ〔g〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドール,2H−ベ
ンゾ〔e〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドール,イソイ
ンドロ〔6,7,1−cde〕インドール,スピロ〔シクロ
ヘキサン−1,5'−〔5H〕ピロロ〔2,1−a〕イソイ
ンドール〕,イソインドロ〔7,1,2−hij〕キノリ
ン,7,11−メタノアゾシノ〔1,2−a〕インドー
ル,7,11−メタノアゾシノ〔2,1−a〕イソインド
ール,ジベンズ〔cd,f〕インドール,ジベンズ〔cd,g〕
インドール,ジベンズ〔d,f〕インドール,1H−ジベ
ンズ〔e,g〕インドール,1H−ジベンズ〔e,g〕イソイ
ンドール,ナフト〔1,2,3−cd〕インドール,ナフト
〔1,8−ef〕インドール,ナフト〔1,8−fg〕インド
ール,ナフト〔3,2,1−cd〕インドール,1H−ナフ
ト〔1,2−e〕インドール,1H−ナフト〔1,2−f〕
インドール,1H−ナフト〔1,2−g〕インドール,1
H−ナフト〔2,1−e〕インドール,1H−ナフト
〔2,3−e〕インドール,1H−ナフト〔1,2−f〕イ
ソインドール,1H−ナフト〔2,3−e〕イソインドー
ル,スピロ〔1H−カルバゾール−1,1'−シクロヘキ
サン〕,スピロ〔2H−カルバゾール−2,1'−シクロ
ヘキサン〕,スピロ〔3H−カルバゾール−3,1'−シ
クロヘキサン〕,シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔3,2
−f〕キノリン,シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔3,2
−h〕キノリン,アゼピノ〔4,5−b〕ベンズ〔e〕イン
ドール,1H−アゼピノ〔1,2−a〕ベンズ〔f〕イン
ドール,1H−アゼピノ〔2,1−a〕ベンズ〔f〕イソ
インドール,ベンゾ〔e〕シクロヘプタ〔b〕インドー
ル,ベンゾ〔g〕シクロヘプタ〔b〕インドールなどの4
環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してできる
基、または
【0061】(5)式
【化107】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化108】 は単結合または二重結合を示す。E'環、F'環の定義は
後述]としては、例えば、1H−ジピロロ〔2,3−
b:3',2',1'−hi〕インドール,スピロ〔シク
ロペンタン−1,2'(1'H)−ピロロ〔3,2,1−
hi〕インドール〕,スピロ〔イミダゾリジン−4,
1'(2'H)−〔4H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キ
ノリン〕,ピリド〔2,3−b〕ピロロ〔3,2,1−
hi〕インドール,ピリド〔4,3−b〕ピロロ〔3,
2,1−hi〕インドール,ベンゾ〔de〕ピロロ
〔3,2,1−ij〕キノリン,3H−ピロロ〔3,
2,1−de〕アクリジン,1H−ピロロ〔3,2,1
−de〕フェナントリジン,スピロ〔シクロヘキサン−
1,6'−〔6H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン〕,4,9−メタノピロロ〔3,2,1−lm〕
〔1〕ベンゾアゾシン,スピロ〔シクロヘプタン−1,
6'−〔6H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン〕,1H−ピラノ〔3,4−d〕ピロロ〔3,2,1
−jk〕〔1〕ベンズアゼピン,3H−ベンゾ〔b〕ピ
ロロ〔3,2,1−jk〕〔4,1〕ベンズオキサゼピ
ン,7H−インドロ〔1,7−ab〕〔4,1〕ベンズ
オキサゼピン,ベンゾ〔b〕ピロロ〔3,2,1−j
k〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔1,7−
ab〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔1,7
−ab〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ〔7,1−a
b〕〔3〕ベンズアゼピン,1H−シクロヘプタ〔d〕
〔3,2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン,スピロ
〔アゼピノ〔3,2,1−hi〕インドール−7(4
H),1'−シクロヘプタン〕,4H−5,11−メタ
ノピロロ〔3,2,1−no〕〔1〕ベンズアザシクロ
ウンデシン,スピロ〔アゼピノ〔3,2,1−hi〕イ
ンドール−7(4H),1'−シクロオクタン〕などの
4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してでき
る基などがあげられる。
【0062】また、「3環式複素環と縮合したフェニル
基」としては、上記の水素化されていてもよいインドー
ル環またはイソインドール環を含む3環式複素環と縮合
したフェニル基の他に、以下に例示する3環式複素環と
縮合したフェニル基およびそのジヒドロ体、テトラヒド
ロ体、ヘキサヒドロ体、オクタヒドロ体、デカヒドロ体
が用いられる。具体的には、例えば、フルオランテン、
アセフェナントリレン、アセアントリレン、トリフェニ
レン、ピレン、クリセン、ナフタセン、プレイアデン、
ベンゾ[a]アントラセン、インデノ[1,2−a]イ
ンデン、シクロペンタ[a]フェナントレン、ピリド
[1’,2’:1,2]イミダゾ[4,5−b]キノキ
サリン、1H−2−オキサピレン、スピロ[ピペリジン
−4.9’−キサンテン]などがあげられる。
【0063】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい3環式複素環と縮合する場合の好ましい例
としては、例えば、式
【化109】 [式中、E'環、F'環およびG'環はそれぞれR1以外に
オキソ基で置換されていてもよい5乃至9員含窒素複素
環を示し、A環、F環、G環およびR1は前記と同意義
を示す。]で表される基などがあげられる。なかでも、
【化110】 で表される基などが特に好ましい。該「オキソ基で置換
されていてもよい5乃至9員含窒素複素環」の「5乃至
9員含窒素複素環」としては、前記C'環およびD'環で
表わされる「5乃至9員含窒素複素環」などが用いられ
る。Arで示される「置換基を有していてもよく、縮合
していてもよいフェニル基」が(2)置換基を有してい
てもよい2環式複素環と縮合する,あるいは2つの同一
または異なった単環(但し、少なくとも一方の環が単環
式複素環である)と縮合する場合,および(3)置換基
を有していてもよい3環式複素環と縮合する場合の好ま
しい例としては、Arが式
【化111】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]
【0064】Arで示される「置換基を有していてもよ
く、縮合していてもよいフェニル基」として特に好まし
くは式
【化112】 [式中、R1は前記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられ、とりわけ、式
【化113】 [式中、R1は前記と同意義を示す。]で表わされる基
が好ましい。
【0065】上記式中、nは1乃至10の整数を示す。
好ましいnは1乃至6の整数であり、特に好ましくは2
乃至6、さらに好ましくは3乃至6、とりわけ好ましく
は3、4または5である。上記式中、Rは水素原子また
は置換基を有していてもよい炭化水素基を示し、nの繰
り返しにおいて異なっていてもよい。Rで示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」
および「置換基」としては、上記R1で示される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」お
よび「置換基」と同意義を示す。また、RはArまたは
Arの置換基と結合していてもよい。
【0066】RがArまたはArの置換基と結合した式
[I]で表わされる化合物の例としては、例えば式
【化114】 [式中、R1,n,Yは前記と同意義を示す。]で表わ
される化合物または
【化115】 [式中、n,Yは前記と同意義を示す。]で表わされる
化合物、
【化116】 [式中、n,Yは前記と同意義を示す。]で表わされる
化合物などがあげられる。Rとしては水素原子が好まし
い。
【0067】上記式中、Yは置換されていてもよいアミ
ノ基または置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環
基を示す。Yで表わされる「置換されていてもよいアミ
ノ基」としては、例えば式
【化117】 [式中、R4およびR5は同一または異なって水素原子、
置換基を有していてもよい炭化水素基またはアシル基を
示す。]で表わされる基などが用いられる。
【0068】R4およびR5で表わされる「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「置換基」および「炭化水
素基」としては、例えば上記R1で述べた「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「置換基」および「炭化
水素基」などが用いられる。R4およびR5で表わされる
置換基を有していてもよい炭化水素基の好ましい例とし
ては、例えば (i)ハロゲン原子(例えば、フルオ
ロ、クロル、ブロム、ヨードなど)、(ii)低級アルコ
キシ基(例えば、メトキシ,エトキシ,n−プロピルオ
キシ,i−プロピルオキシ,n−ブチルオキシなどのC
1-6アルコキシ基など)、(iii)ヒドロキシ基などから
選ばれる置換基を1乃至3個有していてもよい直鎖状も
しくは分枝状低級アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、te
rt-ブチル、sec-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC
1-6アルキル基など)または (i)ハロゲン原子(例
えば、フルオロ、クロル、ブロム、ヨードなど)、(i
i)低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,エトキシ,
n−プロピルオキシ,i−プロピルオキシ,n−ブチル
オキシなどのC1-6アルコキシ基など)、(iii)ヒドロ
キシ基などから選ばれる置換基を1乃至3個有していて
もよい低級アラルキル基(例えば、フェニル−C1-10
ルキル(例えば、ベンジル、フェニルエチル、フェニル
プロピル、フェニルブチル、フェニルペンチル、フェニ
ルヘキシルなど)、ナフチル−C1-6アルキル(例え
ば、α−ナフチルメチルなど)又はジフェニル−C1-3
アルキル(例えば、ジフェニルメチル、ジフェニルエチ
ルなど)などのC7-16アラルキル基などがあげられる。
【0069】より好ましくは 無置換の直鎖状もしく
は分枝状低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブ
チル、sec-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6
ルキル基など)または 無置換の低級アラルキル基
(例えば、フェニル−C1-10アルキル(例えば、ベンジ
ル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチ
ル、フェニルペンチル、フェニルヘキシルなど)、ナフ
チル−C1-6アルキル(例えば、α−ナフチルメチルな
ど)又はジフェニル−C1-3アルキル(例えば、ジフェ
ニルメチル、ジフェニルエチルなど)などのC7-16アラ
ルキル基などがあげられる。R4およびR5で表わされる
「アシル基」としては、例えば上記R1で述べた「アシ
ル基」などが用いられる。
【0070】Yで表わされる「置換基を有していてもよ
い含窒素飽和複素環基」の「含窒素飽和複素環基」とし
ては、炭素原子および1個の窒素原子以外に、例えば窒
素原子,酸素原子および硫黄原子などのヘテロ原子を1
乃至3個を含有していてもよい5乃至9員の含窒素飽和
複素環基などが用いられる。これらの含窒素飽和複素環
基は環構成窒素原子に結合手を有する基であってもよい
し、あるいは環構成炭素原子に結合手を有する基であっ
てもよい。環構成窒素原子に結合手を有する基として
は、例えば、式
【化118】 [式中、Q1環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1乃至2個含有していてもよい5乃至9員の含窒
素飽和複素環基を示す。]で表わされる基などが用いら
れる。より具体的には、例えば、
【化119】 などが繁用される。
【0071】また、環構成炭素原子に結合手を有する基
としては、例えば、式
【化120】 [式中、Q2環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1乃至2個含有していてもよい5乃至9員の含窒
素飽和複素環基を示す。]で表わされる基などが用いら
れる。より具体的には、例えば、
【化121】 などが繁用される。
【0072】Yで表わされる「置換基を有していてもよ
い含窒素飽和複素環基」の「置換基」としては例えば上
記R2とR3が隣接する窒素原子と共に形成していてもよ
い「置換基を有していてもよい含窒素複素環」の「置換
基」、上記R1で表される「置換基を有していてもよい
炭化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい
複素環基」などが用いられる。Yで表わされる「置換基
を有していてもよい含窒素飽和複素環基」の「含窒素飽
和複素環基」として好ましくは、4−ピペリジニル基、
1−ピペリジニル基または1−ピペラジニル基などがあ
げられる。すなわち、Yとしては式
【化122】 [式中、R6はR1と同意義を表す]で表される基などが
好ましい。Yとしてより好ましくは、例えば、式
【化123】 [式中、R6は(i)C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、
ハロゲン原子、ニトロ、モノ−またはジ−C1-6アルキ
ル−カルバモイルオキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボ
キシル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、
環状アミノカルボニル、アミノ、C1-6アルキルカルボニ
ルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルス
ルホニルアミノ、アミジノ、ウレイドあるいは複素環で
置換されていてもよいフェニル−C1-6アルキル(上記
1-6アルキルおよびC1-6アルコキシ、カルバモイル、
環状アミノカルボニル、アミノ、フェニルスルホニルア
ミノ、アミジノ、ウレイド、複素環はさらに置換基を有
していてもよく、該「置換基」としては、例えばR1
表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の
「置換基」などが用いられる。)、(ii) 水素原子、 (ii
i) ハロゲン原子、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、アミ
ノ、モノ-またはジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ
ル、シアノまたはC1-6アルコキシ−カルボニルで置換
されていてもよいC1-6アルキル基あるいは (iv) モノ
またはジ-C1-6アルキルアミノまたはC1-6アルコキシ-カ
ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキルカルボ
ニル基を示し、好ましくは、C1-4アルキル(メチルな
ど)、トリハロゲノC1-4アルキル(メチルなど)、ハ
ロゲン原子(フルオロ、クロロなど)、ニトロ、シア
ノ、C1- 4アルコキシ(メトキシなど)、ヒドロキシ、
カルバモイル、(4-C1-4アルキル(メチルなど)-1-ピ
ペラジニル)カルボニル、アミノチオカルボニル、モル
ホリノカルボニル、カルボキシル、C1-4アルコキシ
(メトキシなど)カルボニル、C1-4アルコキシ(エト
キシなど)カルボニルC1-4アルコキシ(メトキシな
ど)、カルボキシルC1-4アルコキシ(メトキシな
ど)、C1-4アルコキシ(エトキシなど)カルボニルC
1-6アルキル(イソプロピルなど)、カルボキシルC1-6
アルキル(イソプロピルなど)、アミノ、アセチルアミ
ノ、C1-4アルキル(メチルなど)スルホニルアミノ、
(4-C1-4アルキル(メチルなど)フェニル)スルホニル
アミノ、ウレイド、3-C1-4アルキル(メチルなど)ウ
レイド、アミジノ、ジヒドロチアゾリルまたはジヒドロ
イミダゾリルで置換されていてもよいベンジル基を示
す。]で表される基などがあげられ、なかでも、R6
1-4アルキル(メチルなど)、トリハロゲノ(フルオ
ロなど)C1-4アルキル(メチルなど)、ハロゲン原子
(フルオロ、クロロなど)、ニトロ、ヒドロキシ、カル
バモイル、アミノ、アミジノ、ジヒドロイミダゾリルで
置換されていてもよいベンジル基のものが好ましい。Y
として、特に、1−ベンジル−4−ピペリジニル基、4
−ベンジル−1−ピペリジニル基または4−ベンジル−
1−ピペラジニル基、1−アセチル−4−ピペリジニル
基、1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル基、1−[(3−クロロフェニル)メチル]−
4−ピペリジニル基、1−[(2−クロロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル基、1−[(3−ニトロフェ
ニル)メチル]−4−ピペリジニル基、1−[[3−
(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペ
リジニル基、などが好ましく、1−ベンジル−4−ピペ
リジニル基、1−アセチル−4−ピペリジニル基、1−
[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル
基、1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル基、1−[(2−クロロフェニル)メチル]−
4−ピペリジニル基、1−[(3−ニトロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル基、1−[[3−(トリフル
オロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル
基、などが汎用される。とりわけ、式
【化124】 [式中、R6は前述と同意義である]で表される基が好
ましく、なかでも、1−アセチル−4−ピペリジニル
基、1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル基、1−[(3−クロロフェニル)メチル]−
4−ピペリジニル基、1−[(2−クロロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル基などが好ましい。
【0073】式[I]で表される化合物のうち、好まし
くはArが式
【化125】 [式中、R1aは(i)水素原子、(ii)C1-6アルキル
基、(iii)C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲ
ン原子またはニトロで置換されていてもよいフェニル−
1-6アルキル基または(iv)−(C=O)−R2a(R
2aはC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基で置換されて
いてもよいフェニル基またはフェニル−C1-6アルキル
基を示す。)を示す。]で表される基、nが2、3また
は4Rが水素原子、およびYが式
【化126】 [式中、R6は(i)C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、
ハロゲン原子、ニトロ、モノ−またはジ−C1-6アルキ
ル−カルバモイルオキシで置換されていてもよいフェニ
ル−C1-6アルキル基、(ii)水素原子、 (iii) ハロゲン
原子、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、アミノ、モノ−
またはジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシルまたは
1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよい
1-6アルキル基あるいは (iv)C1-6アルキル−カルボ
ニル基を示す。]で表される基である化合物などがあげ
られる。
【0074】より具体的には、化合物(I)に属する下
記の化合物およびその塩が好ましい。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】 上記、化合物1乃至61の構造式中、Meはメチル,Et
はエチル,Buはブチル,Prはプロピル,iPrはイソプ
ロピル、Penはペンチル,MeOはメトキシ,Phはフェ
ニル,Acはアセチルを示す。
【0082】化合物(I)に属する化合物としては、下
記式で表される化合物(Ia)
【化127】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、アシル基、または置換基を有していてもよい
複素環基を示し、nは1乃至10の整数を示し、Yは置
換基を有していてもよいアミノ基または置換基を有して
いてもよい含窒素飽和複素環基を示す。]およびその
塩、下記式で表される化合物(Ib)
【化128】 [式中、各記号は前述と同意義を表す。]およびその
塩、下記式で表される化合物(Ic)
【化129】 [式中、各記号は前述と同意義を表す。]およびその
塩、がより好ましい。
【0083】上記の化合物(I),(Ia),(Ib)ある
いは(Ic)の塩としては、とりわけ生理学的に許容され
る酸付加塩が好ましい。それらの塩としては、例えば無
機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との
塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩が用いられる。さらに、この
発明の化合物(I),(Ia),(Ib)あるいは(Ic)が
−COOHなどの酸性基を有している場合、化合物
(I),(Ia),(Ib)あるいは(Ic)は、無機塩基
(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネ
シウム、アンモニア)または有機塩基(例えばトリエチ
ルアミン)と塩を形成してもよく、この様な塩も本発明
の目的物に含まれる。さらに上記化合物(I),(I
a),(Ib)あるいは(Ic)は水和物であっても無水和
物であってもよい。
【0084】上記の化合物(I)またはその塩は公知の
製造法によって製造することができる。具体的には、上
記式中、(1)Arで表される「置換基を有していても
よく、縮合していてもよいフェニル基」が縮合環を形成
しない場合には、特開平3−173867号(EP−A
−0378207号)または特開昭64−79151号
(EP−A−0296560号)記載の方法、(2)A
rで表される「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」が置換基を有していてもよい単環
式複素環と縮合する場合には、特開平5−140149
号(EP−A−0487071号),特開平6−166
676号(EP−A−0560235号)、特開平6−
206875号(EP−A−0567090号)または
特開平2−169569号(USP4,895,841
号)記載の方法、(3)Arで表される「置換基を有し
ていてもよく、縮合していてもよいフェニル基」が置換
基を有していてもよい2環式複素環と縮合する場合、あ
るいは2つの同一または異なった単環(但し、少なくと
も一方の環が単環式複素環である)と縮合する場合に
は、特開平7−206854号(EP−A−06078
64号)記載の方法、および(4)Arで表される「置
換基を有していてもよく、縮合していてもよいフェニル
基」が置換基を有していてもよい3環式複素環と縮合す
る場合には、特開平7−309835(EP−A−06
55451号)記載の方法によって製造される。
【0085】次に、更に具体的にこの発明の化合物(I
a),(Ib),(Ic)またはそれらの塩の製造法につい
て述べる。以下の製法説明は、化合物(Ia),(Ib),
(Ic)の自体のみならず、上述したその塩にも適用され
るが、以下の説明では単に化合物(Ia),(Ib),(I
c)と略称することもある。 式 Ar−H (II) 〔式中、Ar は(Ia)の製造においては、式
【化130】 で表される基を、(Ib)の製造においては、式
【化131】 で表される基を、(Ic)の製造においては、式
【化132】 で表される基を示す。]で表わされる化合物またはその
塩と、式
【化133】 〔式中、Z1は脱離基を、その他の記号は前記と同意義
を示す。〕で表わされる化合物またはその塩を反応させ
ることによって化合物(Ia),(Ib),(Ic)を製造す
ることができる。Z1で表わされる脱離基としては、例
えばハロゲン原子(例えば、クロル、ブロム、ヨー
ド)、C1-6アルキルスルホニルオキシ(例えば、メタ
ンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ)、C
6-10アリールスルホニルオキシ(例えばベンゼンスルホ
ニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ)などが用
いられる。特に、例えばハロゲン原子(例えば、クロル
など)などが好ましい。化合物(II)またはその塩は、
それ自体公知の方法あるいはそれに準じる方法により製
造することができる。例えば、ジャーナル オブ ジ
オーガニックケミストリー(J. Org. Chem.)34,2
235(1969),ジャーナル オブジ オーガニック
ケミストリー(J. Org. Chem.)54,5574(19
89),テトラヘドロン レターズ(Tetrahedron Let
t.)35,3023(1977),ブリティン オブ ザ
ケミカル ソサイティー オブ ジャパン(Bull. Ch
em. Soc. Jpn.)56,2300(1983)、インディ
アン ジャーナル オブケミストリー(Indian. J. Che
m.), 2,211 (1964)、インディアン ジャーナル オ
ブ ケミストリー(Indian. J. Chem.), 12, 247 (197
4)、ブレティンオブ ザ ケミカル ソサイエティー
オブ ジャパン(Bull. Chem. Soc.,Jpn.), 43, 182
4 (1970)、ケミカル ファマシューティカル ブレテ
ィン(Chem. Pharm. Bull.),20, 1328 (1972)、ケミ
カル ファマシューティカルブレティン(Chem.Phar
m.Bull.),27, 1982 (1979)、ヘルベチカ ヒミカア
クタ(Helv. Chem. Acra), 46, 1696 (1963)、シンセ
シス(Synthesis), 541 (1979)、U.S. 3,682,962,、
U.S. 3,911,126., Ger. Offen. 2,314,392,、 Ger. 1,54
5,805、 ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティー
(J. Chem. Soc.),1381(1949),カナディアン ジャ
ーナル オブ ケミストリー(Can. J. Chem.),42,2
904(1964),ジャーナル オブ オーガニ ック ケミス
トリー(J.Org. Chem.),28,3058(1963),ジャーナル
オブ アメリカン ケミカルソサイエティー(J. Am.
Chem. Soc.),76,3194(1954),87,1397(1965),8
8,4061(1966),特開昭49−41539などに記載の
方法あるいはそれに準じた方法に従って製造することが
できる。化合物(III)またはその塩は、それ自体公知の
方法あるいはそれに準じる方法により製造することがで
きる。例えば、ケミカル ファルマシューティカル ブ
リティン(Chem. Pharm. Bull.)41, 529-538(1993)、
ケミカル ファルマシューティカル ブリティン(Che
m. Pharm. Bull.)34, 3747-3761(1986)、EP−A−
0,378,207、特開平5−140149(EP−
A−0487071)などに記載の方法に従って製造す
ることができる。
【0086】この発明の化合物(II)および(III)の
塩としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭
化水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢
酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハ
ク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩が用い
られる。さらにこの発明の化合物(II)および(III)
が−COOHなどの酸性基を有している場合、化合物
(II)および(III)は、無機塩基(例えば、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属など、アンモニア)また
は有機塩基(例えばトリエチルアミンなどのトリ−C
1-3アルキルアミンなど)と塩を形成してもよい。化合
物(III)またはその塩と、化合物(II)またはその塩
との反応は、例えば、化合物(III)またはその塩と化
合物(II)またはその塩を、溶媒を用いずに、または必
要に応じて溶媒中で反応させることによって行なうこと
ができる。該溶媒としては反応を妨げない限り、一般に
化学反応に用いることのできるものであれば何れのもの
でもよく、例えば炭化水素系溶媒(例えば、ペンタン,
ヘキサン,ベンゼン,トルエン,ニトロベンゼンな
ど)、ハロゲン化炭化水素系溶媒(例えば、ジクロルメ
タン,クロロホルム,1,2−ジクロルエタン,四塩化
炭素など)、エーテル系溶媒(例えば、エチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,ジオキサン,ジメトキシエタ
ンなど)、ニトロアルカン(例えば、ニトロメタン,ニ
トロエタンなど)、二硫化炭素などの有機溶媒などが用
いられる。特に、ジクロロメタン,1,2−ジクロロエ
タン,ニトロベンゼン,ニトロメタン,二硫化炭素など
が好ましい。該溶媒の使用量は、化合物(III)または
その塩1ミリモルに対して通常約0.5乃至約100m
l,好ましくは約5乃至約20mlである。反応温度は、
通常約−30℃乃至約150℃程度、好ましくは約20
℃乃至約100℃程度である。反応時間は、通常約0.
5乃至約72時間、好ましくは約1乃至約16時間であ
る。
【0087】また、本反応においては、ルイス酸を必要
に応じて用いることができる。該ルイス酸としては、例
えば塩化アルミニウム,臭化アルミニウム,塩化亜鉛,
塩化チタン,塩化スズ(IV),三フッ化ホウ素,塩化鉄
(II),塩化鉄(III),五塩化アンチモン(V),塩化
ビスマス(III),塩化水銀(II),フッ化水素,硫
酸,ポリリン酸などが用いられ、なかでも塩化アルミニ
ウムなどが好ましい。該ルイス酸の使用量は、化合物
(III)またはその塩1モルに対して、通常約1乃至約
10モル、好ましくは約2乃至約10モル量である。化
合物(II)またはその塩の使用量は、化合物(III)ま
たはその塩1モルに対し、通常約1乃至約20モル、好
ましくは約1乃至約5モルである。上記の反応で、化合
物(III)またはその塩における基
【化134】 が化合物(II)またはその塩に導入される位置はA環の
置換可能な位置のいずれにも導入されるが、例えば、化
合物(II)またはその塩の骨格が2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン(但し環Aは無置
換)の場合に、主に8位に導入される。しかし、他の位
置(6位、7位、9位)へ導入された化合物も生成、分
離することができる。
【0088】また、上記各反応において、原料化合物が
置換基としてアミノ基,カルボキシル基,ヒドロキシル
基などを有する場合、これらの基にペプチド化学などで
一般的に用いられるような保護基が導入されたものであ
ってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去するこ
とにより目的化合物を得ることができる。アミノ基の保
護基としては、例えば、ホルミル、置換基を有していて
もよいC1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチ
ル、エチルカルボニルなど)、ベンゾイル、C1-6アル
キル−オキシカルボニル(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルなど)、フェニルオキシカルボ
ニル(例えば、フェノキシカルボニルなど)、C7-15
ラルキルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシ
カルボニル,フルオレニルオキシカルボニルなど)など
のアシル基、トリチル、フタロイルなどの炭化水素基な
どが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原
子(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードな
ど)、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、メチルカ
ルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルな
ど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1乃至3
個程度である。カルボキシル基の保護基としては、例え
ば置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブ
チル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリ
ルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲ
ン原子(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードな
ど)、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル(例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカル
ボニルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は
1乃至3個程度である。
【0089】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル
(例えば、ベンジルなど)、ホルミル、C1-6アルキル
カルボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニルな
ど)、フェニルオキシカルボニル(例えば、フェノキシ
カルボニルなど)、C7-10アラルキル−カルボニル(例
えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、ピラニル、フ
ラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換基とし
ては、ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロロ、ブロ
モ、ヨードなど)、C1-6アルキル、フェニル、C7-10
アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1
乃至4個程度である。また、保護基の除去方法として
は、それ自体公知またはそれに準じる方法が用いられる
が、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどで処理する方法が用いられる。
【0090】かくして得られる化合物(Ia)、(Ib)、
(Ic)あるいはその塩が置換基を有していてもよいアシ
ルアミノ基を有する場合、脱アシル化反応に付すことに
よって1級または2級アミノ基を有する化合物またはそ
の塩とすることができる。原料化合物として用いられる
置換基を有していてもよいアシルアミノ基を有する化合
物(Ia)、(Ib)、(Ic)あるいはその塩は、公知の手
段たとえば濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、分留、蒸
留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等で単離、精
製したものでもよいが、単離することなく反応混合物の
まま原料として供されてもよい。すなわち、置換基を有
していてもよいアシルアミノ基を有する化合物(Ia)、
(Ib)、(Ic)あるいはその塩は、例えば鉱酸(例えば
硝酸,塩酸,臭化水素酸,ヨウ素酸,硫酸)などの酸ま
たは例えばアルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナト
リウム,水酸化カリウム,水酸化バリウム,水酸化リチ
ウム)などの塩基の水溶液中、通常約10°乃至約15
0℃,好ましくは約50°乃至約100℃に保持され
る。該酸又は塩基の使用量は、化合物(XII)またはそ
の塩に対し、通常約1乃至約100当量、好ましくは約
1乃至約40当量である。酸および塩基の強さとして
は、通常約0.1乃至約10規定、好ましくは約2乃至
約10規定である。反応時間は、反応温度にもよるが、
通常約1時間乃至約24時間、好ましくは約2時間乃至
約10時間程度である。
【0091】かくして得られる1級または2級アミノ基
を有する化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)あるいはその塩
は、1級または2級アミノ基に置換基を有していてもよ
い炭化水素基を導入することによって、アミノ基が置換
基を有していてもよい炭化水素基で置換された化合物
(Ia)、(Ib)、(Ic)あるいはその塩を製造すること
ができる。原料化合物として用いられる1級または2級
アミノ基を有する化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)あるい
はその塩は、公知の手段たとえば濃縮、液性変換、転
溶、溶媒抽出、分留、蒸留、結晶化、再結晶、クロマト
グラフィー等で単離、精製した後に用いることができる
が、単離することなく反応混合物のまま原料として供さ
れてもよい。すなわち、1級または2級アミノ基を有す
る化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)あるいはその塩と式 R7−Z3 (XIII) 〔式中、R7は置換基を有していてもよい炭化水素基
を、Z3は脱離基を示す。〕で表わされる化合物との反
応によってもアミノ基が置換基を有していてもよい炭化
水素基で置換された化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)ある
いはその塩を製造することができる。R7で表わされる
置換基を有していてもよい炭化水素基としては、例えば
1およびR6で述べた置換基を有していてもよい炭化水
素基がそのまま用いられる。
【0092】Z3で表わされる脱離基としては、例えば
ハロゲン原子(例えば、クロル、ブロム、ヨード)、C
1-6アルキルスルホニルオキシ(例えば、メタンスルホ
ニルオキシ、エタンスルホニルオキシ)、C6-10アリー
ルスルホニルオキシ(例えばベンゼンスルホニルオキ
シ、p−トルエンスルホニルオキシ)などが含まれる。
特に、例えばメタンスルホニルオキシ、ハロゲン原子
(例えば、クロル、ブロムなど)などが好ましい。上記
反応は溶媒を用いてまたは用いないで、また必要に応じ
て塩基の存在下に行われる。該塩基としては、たとえば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウムなどの無機塩
基やピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチ
ルアミンなどの有機塩基が用いられる。溶媒を使用する
場合、該溶媒としてはたとえばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、t−ブタノールなどの低級アルコール類、ジオキサ
ン、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
トルエン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハ
ロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどの
アミド類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、
アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類な
どの反応の進行を阻害しない溶媒が使用される。本反応
は冷却下(約0℃乃至約10℃)、室温下(約10℃乃
至約40℃)あるいは加熱下(約40℃乃至約120
℃)で行うことができ、反応時間は、通常、約10分乃
至約48時間、好ましくは約2乃至約16時間である。
また使用する化合物(XIII)の量は、通常1級または2
級アミノ基を有する化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)ある
いはその塩に対して好ましくは約0.3乃至約5.0倍
モルである。塩基を使用する場合の塩基の使用量は、通
常、1級または2級アミノ基を有する化合物(Ia)、
(Ib)、(Ic)あるいはその塩に対して、約当モル量か
ら過剰量、好ましくは、約1.1乃至約5倍モル量用い
られる。
【0093】さらに本反応は所望によりヨウ化化合物、
たとえばヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化リ
チウムなどの存在下に反応を促進させてもよい。これら
のヨウ化化合物の存在下で反応を行なう場合、その使用
量は、化合物(XIII)に対し、通常約1乃至約5倍モル
当量で好ましくは約1.1乃至約1.5倍モル量であ
る。化合物(XIII)は、それ自体公知またはそれに準じ
る方法によって製造することができる。
【0094】かくして得られる化合物(Ia)、(Ib)、
(Ic)は、遊離体の場合常法に従って塩にすることがで
き、また塩を形成している場合常法に従って遊離体ある
いは他の塩に変換することもできる。得られる化合物
(Ia)、(Ib)、(Ic)あるいはその塩は、前述のごと
き公知の手段により単離、精製することができる。ま
た、化合物(Ia),(Ib),(Ic)あるいはその塩に
は、不斉炭素原子の存在に基づく立体異性体が含まれる
が、これらもまた前述のごとき公知の手段あるいは分別
再結晶、光学活性カラムによるクロマトグラフィーなど
の手段により単離、精製することができる。
【0095】上記式(I)に含有される化合物のうち好
ましい新規化合物として、式
【化135】 、式
【化136】 、および式
【化137】 [各式中、R1は上記と同意義をしめし、R6はR1と同
意義を示し、nは3乃至6の整数を示す。]で表わされ
る化合物またはその塩が挙げられる。
【0096】上記の好ましい新規化合物(Ia2)、(Ib
2)、(Ic2)またはそれらの塩は、公知の製造法、例え
ば、特開平5−140149号(EP−A−04870
71号)または特開平6−206875号(EP−A−
0567090号)記載の方法に準じて製造することが
できる。以下に、更に具体的に、この発明の新規化合物
のうち化合物(Ia2)またはその塩の製造法について述
べる。以下の製法説明は、化合物(Ia2)自体のみなら
ず、上述したその塩にも適用されるが、以下の説明では
単に化合物(Ia2)と略称することもある。式
【化138】 〔式中、R1は前記と同意義を示す。]で表わされる化合
物またはその塩と、式
【化139】 〔式中、Z1は脱離基を、Wはアミノ基の保護基を、nは3
乃至6の整数を示す。〕で表わされる化合物またはその
塩を反応させ、必要に応じて、脱保護反応に付すことに
より化合物(Ia2:R6=WまたはR6=H)またはその塩を
製造することができる。
【0097】Z1で表わされる脱離基としては、例えばハ
ロゲン原子(例えば、クロル、ブロム、ヨード)、C1
−6アルキルスルホニルオキシ(例えば、メタンスルホ
ニルオキシ、エタンスルホニルオキシ)、C6−10ア
リールスルホニルオキシ(例えばベンゼンスルホニルオ
キシ、p−トルエンスルホニルオキシ)などが用いられ
る。特に、例えばハロゲン原子(例えば、クロルなど)
などが好ましい。化合物(IIa)またはその塩は、それ
自体公知の方法あるいはそれに準じる方法により製造す
ることができる。例えば、ジャーナル オブ ジ オー
ガニックケミストリー(J. Org. Chem.)34,223
5(1969),ジャーナル オブ ジ オーガニック
ケミストリー(J. Org. Chem.)54,5574(198
9),テトラヘドロン レターズ(Tetrahedron Lett.)
35,3023(1977)、あるいは特開平5−140
149号(EP−A−0487071号)などに記載の
方法あるいはそれに準じた方法に従って製造することが
できる。
【0098】化合物(IIIa)またはその塩は、それ自体公
知の方法あるいはそれに準じる方法により製造すること
ができる。例えば、ケミカル ファルマシューティカル
ブリティン(Chem. Pharm. Bull.)41, 529-538(199
3)、ケミカル ファルマシューティカル ブリティン
(Chem. Pharm. Bull.)34, 3747-3761(1986)、EP−
A−0,378,207、あるいは特開平5−1401
49号(EP−A−0487071号)などに記載の方
法に従って製造することができる。この発明の化合物
(IIa)および(IIIa)の塩としては、例えば無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸)との塩が用いられる。さらにこの発明の
化合物(IIa)および(IIIa)が−COOHなどの酸性
基を有している場合、化合物(IIa)および(IIIa)
は、無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ
土類金属など、アンモニア)または有機塩基(例えばト
リエチルアミンなどのトリ−C1−3アルキルアミンな
ど)と塩を形成してもよい。
【0099】化合物(IIIa)またはその塩と、化合物
(IIa)またはその塩との反応は、例えば、化合物(III
a)またはその塩と化合物(IIa)またはその塩を、溶媒
を用いずに、または必要に応じて溶媒中で反応させるこ
とによって行なうことができる。該溶媒としては反応を
妨げない限り、一般に化学反応に用いることのできるも
のであれば何れのものでもよく、例えば炭化水素系溶媒
(例えば、ペンタン,ヘキサン,ベンゼン,トルエン,
ニトロベンゼンなど)、ハロゲン化炭化水素系溶媒(例
えば、ジクロルメタン,クロロホルム,1,2−ジクロ
ルエタン,四塩化炭素など)、エーテル系溶媒(例え
ば、エチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサ
ン,ジメトキシエタンなど)、ニトロアルカン(例え
ば、ニトロメタン,ニトロエタンなど)、二硫化炭素な
どの有機溶媒などが用いられる。特に、ジクロロメタ
ン,1,2−ジクロロエタン,ニトロベンゼン,ニトロ
メタン,二硫化炭素などが好ましい。該溶媒の使用量
は、化合物(IIIa)またはその塩1ミリモルに対して通
常約0.5乃至約100ml,好ましくは約5乃至約20m
lである。反応温度は、通常約−30℃乃至約150℃
程度、好ましくは約20℃乃至約100℃程度である。
反応時間は、通常約0.5乃至約72時間、好ましくは
約1乃至約16時間である。また、本反応においては、
ルイス酸を必要に応じて用いることができる。該ルイス
酸としては、例えば塩化アルミニウム,臭化アルミニウ
ム,塩化亜鉛,塩化チタン,塩化スズ(IV),三フッ化
ホウ素,塩化鉄(II),塩化鉄(III),五塩化アンチ
モン(V),塩化ビスマス(III),塩化水銀(II),フ
ッ化水素,硫酸,ポリリン酸などが用いられ、なかでも
塩化アルミニウムなどが好ましい。該ルイス酸の使用量
は、化合物(IIIa)またはその塩1モルに対して、通常
約1乃至約10モル、好ましくは約2乃至約10モル量
である。化合物(IIa)またはその塩の使用量は、化合
物(IIIa)またはその塩1モルに対し、通常約約1乃至
約20モル、好ましくは約1乃至約5モルである。上記
の反応で、化合物(IIIa)またはその塩における基
【化140】 が化合物(IIa)またはその塩に導入される位置は、化
合物(IIa)のベンゼン環の置換可能な位置のいずれに
も導入されるが、主に7位に導入される。しかし、他の
位置(6位、9位)へ導入された化合物も生成、分離す
ることができる。
【0100】アミノ基の保護基Wとしては、例えば、R6
で述べた置換基を有していてもよい炭化水素基やアシル
基を用いることができる。具体的には、例えば、ホルミ
ル、置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カル
ボニル(例えば、アセチル、エチルカルボニルなど)、
ベンゾイル、C1−6アルキル−オキシカルボニル(例
えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
ど)、フェニルオキシカルボニル(例えば、フェノキシ
カルボニルなど)、C7−15アラルキルオキシ−カル
ボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル,フルオレ
ニルオキシカルボニルなど)などのアシル基、あるいは
トリチル、フタロイルなどの炭化水素基などが用いられ
る。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、
フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1−6ア
ルキル−カルボニル(例えば、メチルカルボニル、エチ
ルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基など
が用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0101】また、上記各反応において、原料化合物が
置換基としてアミノ基,カルボキシル基,ヒドロキシル
基などを有する場合、これらの基にペプチド化学などで
一般的に用いられるような保護基が導入されたものであ
ってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去するこ
とにより目的化合物を得ることができる。アミノ基の保
護基としては、例えば上記「アミノ基の保護基W」とし
てあげた基などが用いられる。カルボキシル基の保護基
としては、例えば置換基を有していてもよいC1−6ア
ルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、n−ブチル、tert−ブチルなど)、フェニ
ル、トリチル、シリルなどが用いられる。これらの置換
基としては、ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨードなど)、ホルミル、C1−6アルキ
ル−カルボニル(例えば、メチルカルボニル、エチルカ
ルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などが用
いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。ヒドロ
キシル基の保護基としては、例えば置換基を有していて
もよいC1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル
など)、フェニル、C7−10アラルキル(例えば、ベ
ンジルなど)、ホルミル、C1−6アルキルカルボニル
(例えば、アセチル、エチルカルボニルなど)、フェニ
ルオキシカルボニル(例えば、フェノキシカルボニルな
ど)、C7−10アラルキル−カルボニル(例えば、ベ
ンジルオキシカルボニルなど)、ピラニル、フラニル、
シリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハ
ロゲン原子(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨー
ドなど)、C1−6アルキル、フェニル、C7−10ア
ラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1な
いし4個程度である。また、保護基の除去方法として
は、それ自体公知またはそれに準じる方法が用いられる
が、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどで処理する方法が用いられる。かくして得ら
れる化合物(Ia2)あるいはその塩のアミノ基の保護基W
は、それ自体公知またはそれに準じる方法、例えば酸、
塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジ
ン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラ
ブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなどで
処理する方法に付すことによって除去して、化合物(Ia
2:R6=H)またはその塩とすることができる。より具体
的には、化合物(Ia2)あるいはその塩のアミノ基の保
護基Wがアシル基の場合は、例えば、以下のようにして
脱アシル化して除去することができる。すなわち、化合
物(Ia2)あるいはその塩を、鉱酸(例えば硝酸,塩
酸,臭化水素酸,ヨウ素酸,硫酸)などの酸または例え
ばアルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム,
水酸化カリウム,水酸化バリウム,水酸化リチウム)な
どの塩基の水溶液中、通常約10°乃至約150℃,好
ましくは約50°乃至約100℃に保持される。該酸又
は塩基の使用量は、化合物(IIa)またはその塩に対
し、通常約1乃至約100当量、好ましくは約1乃至約
40当量である。酸および塩基の強さとしては、通常約
0.1乃至約10規定、好ましくは約2乃至約10規定
である。反応時間は、反応温度にもよるが、通常約1時
間乃至約24時間、好ましくは約2時間乃至約10時間
程度である。また、化合物(Ia2)あるいはその塩の、R
1がアシル基の場合も、脱アシル化反応に付すことによ
って化合物(Ia2:R1=H)あるいはその塩とすることが
できる。脱アシル化反応の方法は、上記アミノ基の保護
基Wがアシル基の場合の脱アシル化反応と同様である。
さらに、化合物(Ia2)あるいはその塩が置換基を有し
ていてもよいアシルアミノ基を有する場合も、脱アシル
化反応に付すことによって1級または2級アミノ基を有
する化合物(Ia2)またはその塩とすることができる。
脱アシル化反応の方法は、上記アミノ基の保護基Wがア
シル基の場合の脱アシル化反応と同様である。
【0102】かくして得られる化合物(Ia2)またはそ
の塩のうち、R6が水素原子の化合物(Ia2:R6=H)を、
式 R6a-Z1a [式中、Z1aは脱離基を、R6aは置換基を有
していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
よいアシル基を示す。]で表される化合物と反応させる
ことによって、化合物(Ia2)またはその塩を製造する
ことができる。また、化合物(Ia2)またはその塩のう
ち、R1が水素原子の化合物(Ia2:R1=H)を、式 R1a-
Z1a [式中、Z1aは脱離基を、R1aは置換基を有していて
もよい炭化水素基または置換基を有していてもよいアシ
ル基を示す。]で表される化合物と反応させることによ
って、化合物(Ia2)またはその塩を製造することがで
きる。さらに、化合物(Ia2)またはその塩のうち、1
級または2級アミノ基を有する化合物(Ia2)あるいは
その塩を、式 R7−Z3 〔式中、R7は置換基を有して
いてもよい炭化水素基を、Z3は脱離基を示す。〕で表わ
される化合物と反応させることによっても、化合物(Ia
2)またはその塩を製造することができる。R1aで表され
る置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を
有していてもよいアシル基としては、例えばR1で述べ
た置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を
有していてもよいアシル基がそのまま用いられる。R6a
で表される置換基を有していてもよい炭化水素基または
置換基を有していてもよいアシル基としては、例えばR
6で述べた置換基を有していてもよい炭化水素基または
置換基を有していてもよいアシル基がそのまま用いられ
る。R7で表わされる置換基を有していてもよい炭化水
素基としては、例えばR1およびR6で述べた置換基を
有していてもよい炭化水素基がそのまま用いられる。Z
1aおよびZ3で表わされる脱離基としては、例えばハロゲ
ン原子(例えば、クロル、ブロム、ヨード)、C1−6
アルキルスルホニルオキシ(例えば、メタンスルホニル
オキシ、エタンスルホニルオキシ)、C6−10アリー
ルスルホニルオキシ(例えばベンゼンスルホニルオキ
シ、p−トルエンスルホニルオキシ)などが含まれる。
特に、例えばメタンスルホニルオキシやハロゲン原子
(例えば、クロル、ブロムなど)などが好ましい。上記
反応は溶媒を用いてまたは用いないで、また必要に応じ
て塩基の存在下に行われる。該塩基としては、たとえば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウムなどの無機塩
基やピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチ
ルアミンなどの有機塩基が用いられる。溶媒を使用する
場合、該溶媒としてはたとえばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、t−ブタノールなどの低級アルコール類、ジオキサ
ン、エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
トルエン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハ
ロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどの
アミド類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、
アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類な
どの反応の進行を阻害しない溶媒が使用される。本反応
は冷却下(約0℃乃至約10℃)、室温下(約10℃乃
至約40℃)あるいは加熱下(約40℃乃至約120
℃)で行うことができ、反応時間は、通常、約10分乃
至約48時間、好ましくは約2乃至約16時間である。
また使用する式R6a-Z1a、R1a-Z1a、あるいはR7−Z3
表される化合物の量は、通常、化合物(Ia2)あるいは
その塩に対して、好ましくは約0.3乃至約5.0倍モ
ルである。塩基を使用する場合の塩基の使用量は、通
常、化合物(Ia2)あるいはその塩に対して、約当モル
量から過剰量、好ましくは、約1.1乃至約5倍モル量
用いられる。
【0103】さらに本反応は所望によりヨウ化化合物、
たとえばヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化リ
チウムなどの存在下に反応を促進させてもよい。これら
のヨウ化化合物の存在下で反応を行なう場合、その使用
量は、式R6a-Z1a、R1a-Z1a、あるいはR7−Z3で表され
る化合物に対して、通常約1乃至約5倍モル当量で好ま
しくは約1.1乃至約1.5倍モル量である。式R6a-Z
1a、R1a-Z1a、あるいはR7−Z3で表される化合物は、そ
れ自体公知またはそれに準じる方法によって製造するこ
とができる。
【0104】また、以上の各反応において、原料化合物
として用いられる化合物(Ia2)あるいはその塩は、公
知の手段たとえば濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、分
留、蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等で単
離、精製したものでもよいが、単離することなく反応混
合物のまま原料として供されてもよい。かくして得られ
る化合物(Ia2)は、遊離体の場合常法に従って塩にす
ることができ、また塩を形成している場合常法に従って
遊離体あるいは他の塩に変換することもできる。得られ
る化合物(Ia2)あるいはその塩は、前述のごとき公知
の手段により単離、精製することができる。また、化合
物(Ia2)あるいはその塩には、不斉炭素原子の存在に
基づく立体異性体が含まれるが、これらもまた前述のご
とき公知の手段あるいは分別再結晶、光学活性カラムに
よるクロマトグラフィーなどの手段により単離、精製す
ることができる。
【0105】上記の化合物(I)またはその塩は、哺乳
動物の末梢脂肪細胞に作用して、脂肪細胞内cAMP濃
度の上昇作用、脂肪分解促進作用および熱産生促進作用
を有し、哺乳動物(例えばヒト、サル、マウス、ラッ
ト、イヌ、ネコ、ウシなど)において、優れた体重減少
作用(より厳密には、体脂肪率低下作用)および体重増
加抑制作用を示す。
【0106】上記の化合物(I)またはその塩は、例え
ば公知のマジンドールなどの中枢性食欲抑制剤と比較し
て、中枢神経系に対する作用との分離が極めてよく、中
枢神経作用は無いか、もしくは極めて軽微で、毒性が低
い特徴を有する。また経口投与により著効を奏する。こ
の発明の化合物(I)またはその塩の急性毒性(L
50)は100mg/kg以上である。従って上記の化
合物(I)またはその塩は、人を含む哺乳動物の肥満お
よび肥満に基づく疾患あるいは肥満と合併しておこる疾
患の安全な予防・治療剤として有用である。この発明の
化合物(I)またはその塩の有用な対象疾病名として
は、例えば(1)肥満症、(2) 肥満に基づく疾患として、
(i) 糖尿病(特に、インスリン非依存型糖尿病)、(ii)
高脂血症、(iii) 動脈硬化症、(iv) 高血圧症など、
(3) 肥満と合併しておこる疾患として、(i) 耐糖能異
常、(ii) 高インスリン血症、(iii)低HDLコレステロ
ール血症、(iv) 高尿酸血症、(v) 痛風、(vi) 狭心症、
(vii) 心筋梗塞、(viii) 心機能異常、(ix) 心肥大、
(x) 心不全、(xi) 慢性腎炎、(xii) Pickwick
症候群、(xiii) 睡眠時無呼吸症候群、(xiv) 脂肪肝、
(xv) 胆石症、(xvi) 膵炎、(xvii) 変形性関節症、(xvi
ii) 脊椎すべり症、(xix)卵巣機能障害、(xx) 月経異
常、(xxi) 不妊症、(xxii) 扁桃肥大、(xxiii) 耳下腺
膨張などが挙げられ、上記の化合物(I)またはその塩
は、上記の疾患のなかでも、特に肥満症、インスリン非
依存型糖尿病の予防または治療に用いることができる。
【0107】上記の化合物(I)またはその塩は、その
ままあるいは自体公知の方法に従って、薬理学的に許容
される担体を混合した医薬組成物、例えば錠剤(糖衣
錠、フィルムコーティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、
カプセル剤、(ソフトカプセルを含む)、液剤、注射
剤、坐剤、徐放剤などとして、ヒトを含む哺乳動物に経
口的または非経口的(例、局所、直腸、静脈投与等)に
安全に投与することができる。化合物(I)またはその
塩の本発明製剤中の含有量は、製剤全体の約0.1乃至
約100重量%である。この発明の化合物(I)または
その塩は、通常、医薬的に受容な担体または賦形剤とと
もに製剤化して、ヒトを含む哺乳動物に経口的、もしく
は非経口的に投与し得る。投与量は投与対象、投与ルー
ト、対象疾患の種類、症状などにより差異はあるが、例
えば、抗肥満薬として、成人(体重約70kg)に対
し、経口剤として一日当たり一回投与乃至2乃至4回の
分割投与にて、一日につき有効成分(化合物(I)また
はその塩)として約0.01乃至約10,000mg、
好ましくは約0.1乃至約2,000mg、より好まし
くは約0.5乃至約1,000mg、更に好ましくは、
約25乃至約500mgである。
【0108】本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質があげられ、例えば固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤などがあげられる。また、必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤
剤などの添加物を用いることもできる。賦形剤として
は、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、
コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸など
があげられる。滑沢剤としては、例えばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどがあげられる。
【0109】結合剤としては、例えば結晶セルロース、
白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチ
ン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウムなどがあげられる。崩壊剤としては、例えばデ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒドロ
キシプロピルセルロースなどがあげられる。溶剤として
は、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコー
ル、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などがあげ
られる。溶解補助剤としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安
息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コ
レステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウムなどがあげられる。懸濁化剤と
しては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レ
シチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
モノステアリン酸グリセリン、などの界面活性剤;例え
ばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性
高分子などがあげられる。等張化剤としては、例えばブ
ドウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリ
ン、D−マンニトールなどがあげられる。緩衝剤として
は、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩など
の緩衝液などがあげられる。無痛化剤としては、例えば
ベンジルアルコールなどがあげられる。防腐剤として
は、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタ
ノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、
デヒドロ酢酸、ソルビン酸などがあげられる。抗酸化剤
としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などがあげ
られる。
【0110】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の実施例に
よって詳しく説明されるが、これらの例は単なる実施例
であって、本発明を限定するものではなく、また本発明
の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
【0111】
【実施例】実験例1 マウス由来前脂肪細胞株(3T3
−L1)を用いた脂肪細胞内でのcAMP濃度上昇作用
の測定 上記化合物(I)の脂肪細胞内でのcAMP濃度上昇作
用をマウス由来前脂肪細胞株(3T3−L1)を用いて
検討した。すなわち,3T3−L1細胞を96ウェルマ
イクロタイタープレートに播種し(10,000細胞/
ウェル)、コンフルエントになるまで5乃至6日間培養
した。コンフルエントに達してから72時間培養した後
に,上記化合物(I)(10-5M,10-6M,10
-7M,10-8M,および10-9M)を添加し,37℃に
て40分間静置した(100μl/ウェル)。細胞を4
℃のリン酸緩衝液で3回洗浄後,0.1N塩酸を加え,
95℃にて10分間煮沸した。各ウェルから25μlを
採取し,サイクリックエーエムピー・エンザイム・イム
ノアッセイ・キット(ケイマンケミカルカンパニー社
製,USA)付属のアッセイ緩衝液75μlに溶解し,
そのうちの50μlをサンプルとして上記キットを用い
て定量した。すなわち,抗ウサギIgGマウス抗体固相
化96ウェルマイクロタイタープレートに,上記のサン
プル(50μl),上記キット付属のサイクリックエー
エムピー・トレーサー(50μl)および上記キット付
属のサイクリックエーエムピー・ウサギ抗体(50μ
l)を添加し,室温にて18時間静置した。各ウェルを
吸引した後,洗浄液で4回洗浄(400μl/ウェル)
した。次に,各ウェルにキット付属の発色試薬を200
μl添加し,室温で振盪しながら60分間インキュベー
トした。反応終了後,波長405nmで吸光度を測定す
ることによりcAMP量を定量した。被検化合物を10
-5M,10-6M,10-7M,10-8M,および10-9
添加したときの,各濃度におけるcAMP量を表8乃至
13に示す。数値は4回の実験の平均値である。また,
コントロール実験(被検化合物無添加)におけるcAM
P濃度値に対する有意差検定を公知のANOVA法で行
った。(*p<0.05 vs control)
【0112】
【表8】
【0113】
【表9】
【0114】
【表10】
【0115】
【表11】
【0116】
【表12】
【0117】
【表13】
【0118】実験例2 マウス血清中の遊離脂肪酸濃度
上昇作用の測定 雄性C57BL6/Nマウス(一群6匹)に上記化合物
(I)を1mg/kgの用量で経口投与し,化合物投与
後,経時的(化合物投与直前,投与45,90および2
40分後)に眼窩下から50μl採血した。採取した血
液を,3000rpmで5分間遠心分離し,血清を分離
採取した。血清中の遊離脂肪酸濃度は,NEFA C−
テストワコー(和光純薬社製)を用いて定量した。すな
わち,採取した血清のうち3μlを96ウェルマイクロ
タイタープレートに入れ,上記のキット付属の発色試薬
A60μlと混合し,37℃にて10分間静置した。次
に,上記のキット付属の発色試薬B120μlを添加混
合し,37℃にて10分間静置した。反応終了後,波長
540nmで吸光度を測定することにより遊離脂肪酸量
(オレイン酸に換算した濃度)を定量した。実験結果を
図1および図2に示す。
【0119】上記の表8乃至表13、図1および図2よ
り、上記の化合物(I)またはその塩は優れた脂肪細胞
内cAMP濃度の上昇作用、脂肪分解促進作用および熱
産生促進作用を有することがわかる。なお、上記の表8
乃至表13中の化合物番号は、上記の表1乃至表7記載
の化合物番号を示す。
【0120】 製剤例1 (1) 3−〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−1−〔2−(フ ェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン− 8−イル〕−1−プロパノン (化合物番号6)2塩酸塩 1g (2) 乳糖 197g (3) トウモロコシ澱粉 50g (4) ステアリン酸マグネシウム 2g 1gの上記(1),197gの上記(2)および20g
のトウモロコシ澱粉を混和し、15gのトウモロコシ澱
粉と25mlの水から作ったペーストとともに顆粒化
し、これに15gのトウモロコシ澱粉と2gの上記
(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1
錠当たり上記(1)を0.5mg含有する直径3mmの
錠剤2000個を製造した。
【0121】 製剤例2 (1) 3−〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−1−〔2−(フ ェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン− 8−イル〕−1−プロパノン (化合物番号6)2塩酸塩 2g (2) 乳糖 197g (3) トウモロコシ澱粉 50g (4) ステアリン酸マグネシウム 2g 2gの上記(1),197gの上記(2)および20g
のトウモロコシ澱粉を混和し、15gのトウモロコシ澱
粉と25mlの水から作ったペーストとともに顆粒化
し、これに15gのトウモロコシ澱粉と2gの上記
(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮して、錠剤1
錠当たり上記(1)を1.0mg含有する直径3mmの
錠剤2000個を製造した。
【0122】 製剤例3 (1) 3−〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−1−〔2−(フ ェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン− 8−イル〕−1−プロパノン (化合物番号6)2塩酸塩 25g (2) 乳糖 80g (3) トウモロコシ澱粉 42g (4) タルク粉末 3g (5) ステアリン酸マグネシウム 0.5g 25gの上記(1)、80gの上記(2)および21g
のトウモロコシ澱粉を混和し、10gのトウモロコシ澱
粉と9mlの水から作ったペーストとともに顆粒化し、
これに11gのトウモロコシ澱粉と3gの上記(4)お
よび0.5gの上記(5)を加え、混合物を圧縮錠剤機
で圧縮して、錠剤1錠当たり上記(1)を25mg含有
する直径3mmの錠剤1000個を製造した。
【0123】 製剤例4 (1) 3−〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−1−〔2−(フ ェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン− 8−イル〕−1−プロパノン (化合物番号6)2塩酸塩 10.0mg (2) 乳糖 60.0mg (3) トウモロコシ澱粉 35.0mg (4) ゼラチン 3.0mg (5) ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 10.0mgの上記(1)、60mgの上記(2)およ
び35mgの上記(3)の混合物を10%ゼラチン水溶
液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、
1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾
燥した後、再び篩過した。得られた顆粒を2.0mgの
上記(5)と混合し、圧縮した。得られた中心錠を蔗
糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの水懸液
による糖衣でコーティングした。コーティングが施され
た錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0124】参考例1) 4-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼ
ピン
【化141】 無水酢酸(30ml)をギ酸(90ml)に室温で滴下した。30
分撹拌した後、2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキ
サゼピン(13.0g)の酢酸エチル溶液(50ml)を室温で
滴下した。その混合物を30分撹拌後、氷-水を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を、水、水酸化ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル)により精製して、表題化合物(14.4g)を粘
稠な油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 3.70-4.16 (4H, m), 4.48 and 4.61
(2H, each s), 7.00-7.40 (4H, m), 8.06 and 8.20 (1
H, each s).
【0125】参考例2) 3-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
【化142】 無水酢酸(40ml)をギ酸(80ml)に室温で滴下した。30
分撹拌した後、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン(30g)の酢酸エチル溶液(80ml)を室温で滴下し
た。その混合物を30分撹拌後、氷-水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を、水、水酸化ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エ
チル)により精製し、n-ヘキサンから表題化合物(29
g)をmp65-66℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.86-2.98 (4H, m), 3.45-3.52 (2
H, m), 3.64-3.71 (2H, m), 7.09-7.23 (4H, m), 8.17
(1H, br).
【0126】参考例3) 3-トリフルオロアセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン
【化143】 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン(3.0g, 0.
02mol)とトリエチルアミン(10ml)のテトラヒドロフ
ラン溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(6ml)を0。Cで滴
下した。その混合物を室温で、24時間撹拌後、希塩酸を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン-酢酸エチル)により精製し、
表題化合物(3.4g)をmp73-74℃の無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.92−3.05 (4H,
m), 3.64−3.83 (4H, m), 7.
10−7.25 (4H, m).
【0127】参考例4) 2−ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン
【化144】 無水酢酸(20ml)をギ酸(60ml)に室温で滴下した。30
分撹拌した後、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン(10.71g, 72.75mmol)の酢酸エチル溶液(5ml)を
室温で滴下した。その混合物を3時間撹拌後、氷-水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、水、炭酸カリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;酢酸エチル)により精製し、表題化合物(11.35g)
を無色油状物として得た。
【0128】参考例5) 5-ホルミル-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾ
シン
【化145】 無水酢酸(3.7ml)をギ酸(7.4ml)に室温で滴下した。3
0分撹拌した後、5,6,11,12-テトラヒドロベンズ[bf]ア
ゾシン(フリー塩基体, 4.25g, 20.3mmol)の酢酸エチル
溶液(30ml)を室温で滴下した。その混合物を3時間撹
拌後、氷-水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を、水、水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン-酢酸エチル)により
精製し、ヘキサンから表題化合物(4.1g)をmp 98-99℃
の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 3.09 (4H, br), 4.88 (2H, br), 7.
00-7.20 (8H, m), 8.25(1H, s).
【0129】実施例1) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[4-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-
イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化146】 1) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロピオン酸
(8.10g, 40.7mmol)を、氷冷下、塩化チオニル (40ml, 5
50mmol)に少量ずつ加えた。5分撹拌後、過剰の塩化チ
オニルを留去し、残渣をヘキサンで洗浄して、3-(1-ア
セチル-4-ピペリジニル)プロピオン酸クロリドを淡黄色
固体として得た。塩化アルミニウム (15.8g, 119mmol)
の粉末を、得られた酸クロリドと4-ホルミル-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン (6.00g, 33.8mm
ol)の1,2-ジクロロエタン溶液 (30ml)に、水冷下少量ず
つ加えた。その混合物を室温で18時間撹拌後、氷-水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減
圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=
9:1)により精製して3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(4-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズ
オキサゼピン-7-イル)-1-プロパノン(6.77g)を淡黄
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.38(2H, m), 1.45-1.90(4H,
m), 2.09(3H, s), 2.54(1H, m), 2.90-3.15(3H, m), 3.
75-3.90(2H, m), 3.93-4.00(1H, m), 4.10-4.23(2H,
m), 4.56 and 4.67(2H, each bs), 7.10(1H, dd, J=8.
6, 2.8Hz), 7.80-8.00(2H, m), 8.09 and 8.22(1H, eac
h s). 2)1)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(4-
ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピ
ン-7-イル)-1-プロパノン (6.77g)のメタノール溶液
(100ml)と濃塩酸 (100ml)の混合物を、80-85℃で、2時
間加熱した。メタノールを留去して得られる水溶液を飽
和炭酸カリウム水溶液でアルカリ性として、酢酸エチル
-テトラヒドロフラン(2:1)で抽出した。抽出液を、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
溶媒を減圧下留去して、3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン
-7-イル)-1-プロパノン (6.04g)淡黄色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.38 (2H, m), 1.40-1.90 (4
H, m), 2.08 (3H, s), 2.53 (1H, m), 2.90-3.10 (3H,
m), 3.25 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.70-3.90 (1H, m),
4.00-4.20 (3H, m), 4.55-4.70 (1H, m), 7.07 (1H,
d, J=8.6Hz), 7.60-7.85 (2H, m). 3) 臭化ベンジル (6.04g, 18.3mmol)を、2)で得た
3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル)-1-プロパノン
(3.13g, 18.3mmol)と炭酸カリウム (3.2g)のエタノール
溶液 (100ml)に、氷冷下滴下し、室温で20時間撹拌し
た。溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=9:1)に
より精製して、表題化合物のフリー塩基体 (6.01g)を無
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.65 (2H, m), 1.45-1.85 (4
H, m), 2.09 (3H, s), 2.53 (1H, dt, J=12.8, 2.6Hz),
2.85-3.15 (4H, m), 3.68 (2H, s), 3.75-3.90 (1H,
m), 3.86 (2H, s), 4.10-4.25 (2H, m), 4.55-4.70 (1
H, m), 7.07 (1H, d,J=8.2Hz), 7.20-7.45 (5H, m), 7.
66 (1H, d, J=2.2Hz), 7.82 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz). 上記フリー塩基体 (0.2g)のメタノール溶液を1当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチル-エーテ
ルから表題化合物 (0.15g)を無色非晶状粉末として得
た。 元素分析値 C26H32N2O3・HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 64.65; H, 7.30; N, 5.80. 実験値:C, 64.44; H, 7.16; N,
5.53.
【0130】実施例2) 1−[4−(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジニル)-
1-プロパノン 2塩酸塩
【化147】 実施例1)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[4
-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズ
オキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン (6.00g, 14.3mmo
l)と濃塩酸 (60ml)の混合物を6時間加熱還流した。放
冷後、混合物を飽和炭酸カリウム水溶液でアルカリ性と
し、酢酸エチル-テトラヒドロフラン (3:1)で抽出し
た。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して、表題化合物
のフリー塩基体 (5.12g)を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.80 (10H, m), 2.58 (2H, d
t, J=12.0, 2.2Hz), 2.92(2H, t, J=7.6Hz), 3.00-3.20
(3H, m), 3.68 (2H, s), 3.86 (2H, s), 4.14 (2H, t,
J=4.6Hz), 7.07 (1H, d, J=8.2Hz), 7.20-7.40 (5H,
m), 7.66 (1H, d,J=2.2Hz), 7.83 (1H, dd, J=8.2, 2.2
Hz). 上記フリー塩基体 (0.2g)のメタノール溶液を2当量の塩
酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチル-エーテル
から表題化合物 (0.15g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C24H30N2O2・2HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 62.53; H, 8.09; N, 6.08. 実験値:C, 62.61; H, 7.81; N, 5.95.
【0131】実施例3) 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化148】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体, 0.60g, 1.59m
mol)と炭酸カリウム (0.3g)のエタノール溶液 (25ml)
に、氷冷下、臭化2-メチルベンジル (0.29g, 1.57mmol)
のエタノール溶液 (2ml)を滴下し、室温で4時間撹拌し
た。溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=9:1)に
より精製して、表題化合物のフリー塩基体 (543mg)を、
mp 82-83℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.18-1.40 (3H, m), 1.55-1.75 (4
H, m), 1.92 (2H, t-like, J=10.6Hz), 2.33 (3H, s),
2.80-2.95 (4H, m), 3.08 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.4
5 (2H, s), 3.67 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.13 (2H, t
-like, J=4.4Hz),7.00-7.40 (10H, m), 7.64 (1H, d, J
=2.2Hz), 7.80 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 上記フリー塩基体 (543mg)のメタノール溶液を2当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エタノール-エーテ
ルから表題化合物 (594mg)をmp 232-234℃の無色粉末と
して得た。 元素分析値 C32H38N2O2・2HClとして 計算値:C, 69.18; H, 7.26; N, 5.04. 実験値:C, 68.64; H, 7.24; N, 4.91.
【0132】実施例4) 3-[1-[(3-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化149】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-メチ
ルベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 212-214℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
55-1.75 (4H, m), 1.98(2H, t-like, J=10.6Hz), 2.34
(3H, s), 2.80-2.95 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.
4Hz), 3.45 (2H, s), 3.66 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.
13 (2H, t-like,J=4.4Hz), 7.00-7.40 (10H, m), 7.64
(1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H38N2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 68.08; H, 7.32; N, 4.96. 実験値:C, 67.84; H, 7.51; N, 4.93.
【0133】実施例5) 3-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化150】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-メチ
ルベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を236-238℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.96(2H, t-like, J=11.0Hz), 2.35
(3H, s), 2.80-2.95 (4H, m), 3.08 (2H, t-like, J=4.
4Hz), 3.42 (2H, s), 3.67 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.
13 (2H, t-like,J=4.4Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz), 7.
10-7.40 (9H, m), 7.64 (1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H,
dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H38N2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 68.08; H, 7.32; N, 4.96. 実験値:C, 68.54; H, 7.18; N, 4.97.
【0134】実施例6) 3-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化151】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2-フル
オロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を242-244℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.75 (4H, m), 2.00(2H, t-like, J=12.2Hz), 2.85-
2.95 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.56 (2
H, s), 3.67 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.12 (2H, t-lik
e, J=4.4Hz), 6.95-7.45 (10H, m), 7.64 (1H, d, J=2.
2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.6, 2.2Hz). 元素分析値 C31H35FN2O2・2HClとして 計算値:C, 66.54; H, 6.66; N, 5.01. 実験値:C, 66.42; H, 6.63; N,
4.94.
【0135】実施例7) 3-[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化152】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-フル
オロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を241-243℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.75 (4H, m), 1.95(2H, t-like, J=11.0Hz), 2.80-
3.00 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.46 (2
H, s), 3.66 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.13 (2H, t-l
ike, J=4.4Hz), 6.85-7.40 (10H, m), 7.65 (1H, d, J=
2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C31H35FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.49; H, 6.74; N, 4.93. 実験値:C, 65.49; H, 6.79; N, 4.82.
【0136】実施例8) 3-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化153】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-フル
オロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を212-214℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.75 (4H, m), 1.93(2H, t-like, J=11.0Hz), 2.80-
2.95 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.45 (2
H, s), 3.66 (2H, s), 3.84 (2H, s), 4.13 (2H, t-lik
e, J=4.4Hz), 6.90-7.10 (4H, m), 7.20-7.40 (6H, m),
7.65 (1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H, dd,J=8.0, 2.2H
z). 元素分析値 C31H35FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.49; H, 6.74; N, 4.93. 実験値:C, 66.00; H, 6.60; N, 4.77.
【0137】実施例9) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(2-ピリジル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 3塩酸塩
【化154】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-ピコリル
クロリドを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 238-240℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.25-1.50 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 2.06(2H, t-like, J=10.8Hz), 2.80-
3.00 (4H, m), 3.08 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.64 (2
H, s), 3.67 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.13 (2H, t-lik
e, J=4.4Hz), 7.06 (1H, d, J=8.2Hz), 7.10-7.20 (1H,
m), 7.25-7.55 (5H, m), 7.42 (1H, d, J=7.8Hz), 7.6
0-7.70 (2H, m), 7.82 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz), 8.55
(1H, d, J=4.4Hz). 元素分析値 C30H35N3O2・3HClとして 計算値:C, 62.23; H, 6.62; N, 7.26. 実験値:C, 61.80; H, 6.64; N, 7.25.
【0138】実施例10) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(3-ピリジル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 3塩酸塩
【化155】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3-ピコリル
クロリドを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 228-230℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.98(2H, t-like, J=10.6Hz), 2.80-
3.00 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.0Hz), 3.50 (2
H, s), 3.67 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.13 (2H, t-lik
e, J=4.0Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.20-7.40 (6H,
m), 7.60-7.75 (2H, m), 7.81 (1H, dd,J=8.4, 1.4H
z), 8.45-8.55 (1H,m). 元素分析値 C30H35N3O2・3HCl・2H2Oとして 計算値:C, 58.59; H, 6.88; N, 6.83. 実験値:C, 58.85; H, 6.73; N,
6.78.
【0139】実施例11) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-ピリジル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 3塩酸塩
【化156】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と4-ピコリル
クロリドを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 243-245℃の無色粉末として得
た。 1H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50 (3H,
m), 1.60-1.80 (4H, m), 1.98 (2H, t-like, J=10.2H
z), 2.70-3.00 (4H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.2Hz),
3.47 (2H, s), 3.66 (2H, s), 3.84(2H, s), 4.13 (2
H, t-like, J=4.2Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.20-
7.40 (7H, m), 7.65 (1H, d, J=1.8Hz), 7.82 (1H, dd,
J=8.2, 1.8Hz), 8.52 (1H, d,J=4.4Hz). 元素分析値 C30H35N3O2・3HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 61.28; H, 6.69; N, 7.15. 実験値:C, 61.59; H, 6.67; N, 7.14.
【0140】実施例12) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(2-トリフルオロメチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化157】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2-(ト
リフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 223-225℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.90 (4H, m), 1.95-2.03 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.08 (2H, t-like, J=4.2Hz), 3.63 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.86 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 7.07
(1H, d, J=8.4Hz),7.20-7.40 (6H, m), 7.45-7.70 (3H,
m), 7.80-7.90 (2H, m). 元素分析値 C32H35 F3N2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 62.14; H, 6.19; N, 4.53. 実験値:C, 62.53; H, 5.84; N, 4.61.
【0141】実施例13) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(3-トリフルオロメチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化158】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-(ト
リフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 235-237℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (3H, m), 1.85-2.10 (3H, m), 2.75-2.95 (4H,
m), 3.08 (2H, t-like, J=4.2Hz), 3.53 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.86 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 7.06
(1H, d, J=8.4Hz),7.20-7.60 (9H, m), 7.65 (1H, d, J
=2.2Hz), 7.82 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H35F3N2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 62.14; H, 6.19; N, 4.53. 実験値:C, 62.43; H, 6.04; N, 4.61.
【0142】実施例14) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-トリフルオロメチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化159】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-(ト
リフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 239-241℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.75-2.95 (4H,
m), 3.08 (2H, t-like, J=4.2Hz), 3.53 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 7.06
(1H, d, J=8.4Hz),7.20-7.65 (9H, m), 7.65 (1H, d, J
=2.2Hz), 7.82 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H35F3N2O2・2HClとして 計算値:C, 63.05; H, 6.12; N, 4.60. 実験値:C, 62.81; H, 6.11; N, 4.79.
【0143】実施例15) 3-[1-[(1,3-ベンズジオキソール-5-イル)メチル]-4-ピ
ペリジニル]-1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化160】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と5-ブロモメ
チル-1,3-ベンゾジオキソールを用いて、実施例3)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 233-235
℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
55-1.75 (4H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.80-2.95 (4H,
m), 3.07 (2H, t-like, J=4.2Hz), 3.38 (2H, s), 3.6
6 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.13 (2H, t-like, J=4.2H
z), 5.92 (2H, s),6.73 (2H, s), 6.85 (1H, s), 7.05
(1H, d, J=8.2Hz), 7.20-7.40 (5H, m), 7.64 (1H, d,
J=1.8Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.6, 2.2Hz). 元素分析値 C32H36N2O4・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 64.64; H, 6.61; N, 4.71. 実験値:C, 64.65; H, 6.50; N, 4.66.
【0144】実施例16) 3-[1-[(3,5-ジニトロフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4
-ベンズオキサゼピン-7-イル]- 1-プロパノン 2塩酸塩
【化161】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3,5-ジ
ニトロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物をmp 232℃(分解)の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50 (3H, m), 1.
60-1.90 (4H, m), 2.00-2.20 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.08 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.68 (4H, s), 3.8
5 (2H, s), 4.14 (2H, t-like, J=4.4Hz), 7.06 (1H,
d, J=8.4Hz), 7.20-7.40 (5H, m), 7.66 (1H, d, J=2.2
Hz), 7.82 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 8.55(2H, d, J=2.
2Hz), 8.92 (1H, s). 元素分析値 C31H34N4O6・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 58.13; H, 5.82; N, 8.75. 実験値:C, 58.39; H, 5.76; N, 8.65.
【0145】実施例17) 3-[1-[(3,5-ジフルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4
-ベンズオキサゼピン-7-イル]- 1-プロパノン 2塩酸塩
【化162】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3,5-ジ
フルオロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 241-243℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
55-1.65 (4H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.07 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.43 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.13 (2H, t-like, J=4.4H
z), 6.66 (1H, tt,J=8.8, 2.2Hz), 6.80-6.95 (2H, m),
7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.20-7.40 (5H,m), 7.65 (1
H, d, J=1.8Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C31H34F2N2O2・2HClとして 計算値:C, 64.47; H, 6.28; N, 4.85. 実験値:C, 64.66; H, 6.25; N, 4.79.
【0146】実施例18) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[[3,5-ビス(トリフル
オロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロ
パノン 2塩酸塩
【化163】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3,5-ビ
ス(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例3)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 234-2
36℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.08 (2H, t-like, J=4.2Hz), 3.57 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.14 (2H, t-like, J=4.2H
z), 7.06 (1H, d,J=8.4Hz), 7.20-7.40 (5H, m), 7.66
(1H, d, J=2.2Hz), 7.75-7.85 (4H, m). 元素分析値 C33H34F6N2O2・2HClとして 計算値:C, 58.50; H, 5.36; N, 4.13. 実験値:C, 58.22; H, 5.40; N, 3.96.
【0147】実施例19) 1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベ
ンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(3,4,5-トリメトキシ
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸
【化164】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3,4,5-
トリメトキシベンジルを用いて、実施例3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.07 (2H, t-like, J=4.0Hz), 3.42 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.80-3.90 (11H, m), 4.13 (2H, t-like, J
=4.0Hz), 6.57 (2H, s), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.20
-7.40 (5H, m), 7.65 (1H, d, J=1.8Hz),7.82 (1H, dd,
J=8.4, 1.8Hz). 元素分析値 C34H42N2O5・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 62.86; H, 7.14; N, 4.31. 実験値:C, 62.78; H, 7.31; N, 4.02.
【0148】実施例20) 3-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化165】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と塩化2-クロ
ロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.36 (3H, m), 1.
47-1.68 (4H, m), 1.90-2.06 (2H, m), 2.75-2.88 (4H,
m), 2.99 (2H, t like, J=4.2Hz), 3.50 (2H, s), 3.5
8 (2H, s), 3.76 (2H, s), 4.04 (2H, t like, J=4.2H
z), 6.96 (1H, d,J=8.4Hz), 7.02-7.44 (9H, m), 7.55
(1H, d, J=2.2Hz), 7.72 (1H, dd, J=2.2,8.4Hz). 元素分析値 C31H35ClN2O2・2HCl・2H2Oとして 計算値:C, 60.84; H, 6.75; N, 4.58. 実験値:C, 60.67; H, 6.46; N, 4.31.
【0149】実施例21) 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化166】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-クロ
ロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.18-1.43 (3H, m), 1.
55-1.78 (4H, m), 1.86-2.02 (2H, m), 2.80-2.96 (4H,
m), 3.08 (2H, t like, J=4.4Hz), 3.45 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.14 (2H, t like, J=4.4H
z), 7.06 (1H, d,J=8.4Hz), 7.15-7.38 (9H, m), 7.64
(1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=2.2,8.4Hz). 元素分析値 C31H35ClN2O2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 61.75; H, 6.69; N, 4.65. 実験値:C, 61.63; H, 6.70; N,
4.39.
【0150】実施例22) 3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベン
ズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化167】 実施例2)で得た1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペ
リジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-クロ
ロベンジルを用いて、実施例3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.40 (3H, m), 1.
52-1.77 (4H, m), 1.85-2.01 (2H, m), 2.78-2.96 (4H,
m), 3.08 (2H, t like, J=4.2Hz), 3.44 (2H, s), 3.6
7 (2H, s), 3.85 (2H, s), 4.14 (2H, t like, J=4.3H
z), 7.05 (1H, d,J=8.4Hz), 7.15-7.37 (9H, m), 7.64
(1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=2.2,8.4Hz). 元素分析値 C31H35ClN2O2・2HCl・2H2Oとして 計算値:C, 60.84; H, 6.75; N, 4.58. 実験値:C, 61.26; H, 6.43; N, 4.48.
【0151】実施例23) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化168】 1) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロピオン酸 (3
2.0g, 0.16mol)を、氷冷下、塩化チオニル (150ml)に少
量ずつ加えた。5分撹拌後、過剰の塩化チオニルを留去
し、残渣をヘキサンで洗浄して、3-(1-アセチル-4-ピペ
リジニル)プロピオン酸クロリドを淡黄色固体として得
た。塩化アルミニウム (66.0g, 0.49mol)の粉末を、得
られた酸クロリドと参考例2)で得た3-ホルミル-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン (23.0g, 0.131
mol)の1,2-ジクロロエタン溶液 (100ml)に、水冷下少量
ずつ加えた。その混合物を室温で20時間撹拌後、氷-水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=
9:1)により精製して3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(3-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-プロパノン(44g)を淡黄色油
状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.31 (2H, m), 1.49-1.88 (5
H, m), 2.09 (3H, s), 2.44-2.62 (1H, m), 2.92-3.12
(7H, m), 3.47-3.56 (2H, m), 3.64-3.88 (3H, m), 4.5
4-4.68 (1H, m), 7.22-7.30 (1H, m), 7.70-7.80 (2H,
m), 8.17 (1H, br). 2)1)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(3-
ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-1-プロパノン (44g)のメタノール溶液 (300m
l)と濃塩酸 (300ml)の混合物を、80-85℃で、2時間加熱
した。メタノールを留去して得られる水溶液を水酸化ナ
トリウム水溶液でアルカリ性として、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して、3-(1-ア
セチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-プロパノン (40g)を淡
黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.02-1.30 (2H, m), 1.45-1.88 (5H,
m), 2.08 (3H, s), 2.43-2.62 (1H, m), 2.88-3.12 (1
2H, m), 3.73-3.88 (1H, m), 4.54-4.68 (1H, m), 7.13
-7.21 (1H, m), 7.63-7.73 (2H, m). 3) 臭化ベンジル (5.73g, 33.5mmol)を、2)で得た
3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-プロパノン (1
1.0g, 33.5mmol)と炭酸カリウム (6.0g)のエタノール溶
液 (200ml)に、氷冷下滴下し、室温で14時間撹拌した。
溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=10:1)によ
り精製して、表題化合物のフリー塩基体 (10.8g)を無色
油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.37 (2H, m), 1.47-1.86 (5
H, m), 2.08 (3H, s), 2.43-2.68 (5H, m), 2.81-3.10
(7H, m), 3.64 (2H, s), 3.72-3.88 (1H, m), 4.53-4.6
8 (1H, m), 7.16 (1H d, J=7.7Hz), 7.21-7.41 (5H,
m), 7.64-7.75 (2H,m). 上記フリー塩基体 (6g)のメタノール溶液を1当量の塩
酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチル-エーテル
から表題化合物 (5.85g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C27H34N2O2・HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.88; H, 7.82; N, 6.04. 実験値:C, 69.58; H, 7.98; N, 5.74.
【0152】実施例24) 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノ
ン 2塩酸塩
【化169】 実施例23)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3
-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル]-1-プロパノン(フリー塩基体, 8.0g,
19.1mmol)と濃塩酸 (80ml)の混合物を4時間加熱還流し
た。放冷後、混合物を水酸化ナトリウム水溶液でアルカ
リ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下留去して、表題化合物のフリー塩基体 (7.1g)
を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.04-1.52 (3H, m), 1.59-2.10 (5
H, m), 2.48-2.70 (6H, m), 2.80-3.16 (8H, m), 3.63
(2H, s), 7.15 (1H, d, J=7.7Hz), 7.20-7.40 (5H, m),
7.63-7.74 (2H, m). 上記フリー塩基体 (0.2g)のメタノール溶液を2当量の塩
酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチル-エーテル
から表題化合物 (0.15g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C25H32N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.23; H, 7.76; N, 5.99. 実験値:C, 64.58; H, 7.57; N, 5.69.
【0153】実施例25) 4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-ブタノン 塩酸塩
【化170】 1) 4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)酪酸 (2.6g, 12m
mol)を、氷冷下、塩化チオニル (12ml)に少量ずつ加え
た。5分撹拌後、過剰の塩化チオニルを留去し、残渣を
ヘキサンで洗浄して、4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)
酪酸クロリドを淡黄色固体として得た。塩化アルミニウ
ム (66.0g, 0.49mol)の粉末を、得られた酸クロリドと
参考例3)で得た3-トリフルオロアセチル-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン (2.5g, 10mmol)の1,2
-ジクロロエタン溶液 (10ml)に、水冷下少量ずつ加え
た。その混合物を室温で2日間撹拌後、氷-水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=9:1)によ
り精製して4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(3-トリ
フルオロアセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(3.7g)をmp101-102℃
の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.98-1.64 (5H, m), 1.66-1.86 (4
H, m), 2.08 (3H, s), 2.44-2.61 (1H, m), 2.90-3.11
(7H, m), 3.67-3.87 (5H, m), 4.52-4.66 (1H, m), 7.2
0-7.30 (1H, m), 7.72-7.80 (2H, m). 2)1)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(3-
トリフルオロアセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン (3.4g, 7.8mmol)の
メタノール溶液 (50ml)に、1mol/lの炭酸カリウム水溶
液 (15ml)を室温で滴下し、24時間撹拌した。メタノー
ルを留去して得られる水溶液を酢酸エチル-テトラヒド
ロフランで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
して、4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
(2.6g)をmp90-91℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ0.98-1.64 (5H, m), 1.66-1.99 (5H,
m), 2.08 (3H, s), 2.43-2.61 (1H, m), 2.88-3.10 (1
1H, m), 3.72-3.86 (1H, m), 4.52-4.66 (1H, m), 7.14
-7.22 (1H, m), 7.66-7.74 (2H, m). 3) 臭化ベンジル (2.6g, 15mmol)を、2)で得た4-
(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(5.2g, 1
5mmol)と炭酸カリウム (6.3g)のアセトニトリル溶液 (1
00ml)に、室温で滴下し、50。Cで12時間撹拌した。溶媒
を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル-メタノール=10:1)により精製
して、表題化合物のフリー塩基体 (4.9g)をmp85-86℃の
無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.95-1.84 (9H, m), 2.08 (3H, s),
2.43-2.70 (5H, m), 2.87-3.10 (7H, m), 3.64 (2H,
s), 3.70-3.85 (1H, m), 4.52-4.66 (1H, m), 7.16 (1H
d, J=8.1Hz), 7.21-7.39 (5H, m), 7.64-7.74 (2H,
m). 上記フリー塩基体 (0.5g)のメタノール溶液を1当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、n-ヘキサンから表題
化合物 (0.48g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 65.42; H, 8.23; N, 5.45. 実験値:C, 65.39; H, 8.07; N, 5.24.
【0154】実施例26) 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジニル)-1-ブタノン
2塩酸塩
【化171】 実施例25)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3
-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル]-1-ブタノン(フリー塩基体)を用い
て、実施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp201-203℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.98-1.50 (5H, m), 1.
62-1.83 (5H, m), 2.47-2.70 (6H, m), 2.84-3.15 (8H,
m), 2.64 (2H, s), 7.16 (1H, d, J=7.7Hz), 7.21-7.4
0 (5H, m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C26H34N2O・2HClとして 計算値:C, 67.38; H, 7.83; N, 6.04. 実験値:C, 66.91; H, 7.85; N, 6.23.
【0155】実施例27) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(1-アセチル-4-
ピペリジニル)-1-プロパノン 塩酸塩
【化172】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-フルオ
ロベンジルを用いて、実施例23)の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.32 (2H, m), 1.
46-1.93 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.68 (5H, m),
2.83-3.12 (7H, m), 3.59 (2H, s), 3.73-3.88 (1H,
m), 4.54-4.68 (1H, m), 7.01 (2H, t like, J=8.6Hz),
7.16 (1H, d, J=7.3Hz), 7.25-7.37 (2H, m), 7.66-7.
75 (2H, m). 元素分析値 C27H33FN2O2・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 61.53; H, 7.65; N, 5.31. 実験値:C, 61.14; H, 7.59; N, 4.89.
【0156】実施例28) 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化173】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体, 377mg, 1.00mmol)
と炭酸カリウム (166mg)のアセトニトリル懸濁液 (25m
l)に、氷冷下、臭化2-メチルベンジル (185mg, 1.0mmo
l)のアセトニトリル溶液 (2ml)を滴下し、60。Cで2時間
撹拌した。溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶か
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=9:
1)により精製して、表題化合物のフリー塩基体 (430m
g)を、無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.13-1.39 (3H, m), 1.57-1.74 (4
H, m), 1.82-2.07 (2H, m), 2.35 (3H, s), 2.55-2.70
(4H, m), 2.80-3.03 (8H, m), 3.41 (2H, s), 3.63 (2
H, s), 7.09-7.40 (10H, m), 7.64-7.74 (2H, m). 上記フリー塩基体 (420mg)のメタノール溶液を2当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エタノール-エーテ
ルから表題化合物 (400mg)を非晶状粉末として得た。 元素分析値 C33H40N2O・2HCl・H2O として 計算値:C, 69.34; H, 7.76; N, 4.90. 実験値:C, 69.06; H, 7.39; N, 4.72.
【0157】実施例29) 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化174】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-クロロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.18−1.43
(3H, m), 1.58−1.76 (4H,
m), 1.86−2.02 (2H, m), 2.
57−2.69 (4H, m), 2.79−3.0
3 (8H, m), 3.44 (2H, s),
3.64 (2H, s), 7.10−7.40
(10H, m), 7.64−7.75 (2H,
m). 元素分析値 C3237ClNO・2HCl・H
Oとして 計算値:C, 64.92; H, 6.98; N, 4.73. 実験値:C, 64.37; H, 6.80; N, 4.48.
【0158】実施例30) 3-[1-(2-フェニルエチル)-4-ピペリジニル]-1-[3-(フェ
ニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化175】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化フェネチル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.22-1.47 (3H, m), 1.
62-2.10 (6H, m), 2.50-2.72 (6H, m), 2.76-3.10 (10
H, m), 3.64 (2H, s), 7.10-7.40 (11H, m), 7.65-7.74
(2H, m). 元素分析値C33H40N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 68.26; H, 7.81; N, 4.82. 実験値:C, 68.25; H, 7.99; N, 4.66.
【0159】実施例31) 3-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化176】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2-クロロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.44 (3H, m), 1.
59-1.82 (4H, m), 1.97-2.15 (2H, m), 2.57-2.70 (4H,
m), 2.82-3.04 (8H, m), 3.59 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.10-7.40 (9H, m), 7.48 (1H, dd, J=1.8, 7.0H
z), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C32H37ClN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 63.95; H, 7.04; N, 4.66. 実験値:C, 63.91; H, 7.31; N, 4.16.
【0160】実施例32) 3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化177】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-クロロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.40 (3H, m), 1.
58-1.80 (4H, m), 1.85-2.01 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.77-3.03 (8H, m), 3.43 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.15 (1H, d, J=7.6Hz), 7.20-7.40 (9H, m), 7.64
-7.75 (2H, m). 元素分析値 C32H37ClN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 63.95; H, 7.04; N, 4.66. 実験値:C, 64.11; H, 6.86; N, 4.48.
【0161】実施例33) 3-(1-ベンゾイル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化178】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と塩化ベンゾイル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物をmp118-121℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.40 (2H, m), 1.
50-1.98 (5H, m), 2.57-3.07 (12H, m), 3.64 (2H, s),
ca. 3.75 (1H, br), ca. 4.70 (1H, br), 7.70(1H, d,
J=7.7Hz), 7.23-7.43 (10H, m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C32H36N2O2・HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 70.64; H, 7.41; N, 5.15. 実験値:C, 70.75; H, 7.30; N, 4.91.
【0162】実施例34) 3-(1-メチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1
-プロパノン 2塩酸塩
【化179】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とヨウ化メチルを
用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.18-1.40 (3H, m), 1.
55-2.00 (6H, m), 2.26(3H, s), 2.57-2.69 (4H, m),
2.79-3.04 (8H, m), 3.64 (2H, s), 7.16 (1H, d, J=7.
7Hz), 7.25-7.40 (5H, m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C26H34N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.86; H, 7.95; N, 5.82. 実験値:C, 64.98; H, 7.96; N, 5.66.
【0163】実施例35) エチル 2-[4-[3-オキソ-3-[3-(フェニルメチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]プロピ
ル]-1-ピペリジニル]エタノエート 2塩酸塩
【化180】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とブロモ酢酸エチ
ルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50 (6H, m), 1.
55-1.78 (4H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 2.57-2.68 (4H,
m), 2.83-3.03 (8H, m), 3.19 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 4.18 (2H, q, J=7.1Hz), 7.16 (1H, d, J=7.6Hz),
7.20-7.40 (5H, m),7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C29H38N2O3・2HCl・2H2Oとして 計算値:C, 60.94; H, 7.76; N, 4.90. 実験値:C, 60.54; H, 7.90; N, 4.78.
【0164】実施例36) エチル 2-[4-[3-オキソ-3-[3-(フェニルメチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]プロピ
ル]-1-ピペリジニル]カルボキシレート 塩酸塩
【化181】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とクロロ炭酸エチ
ルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.03-1.32 (5H, m), 1.
38-1.80 (5H, m), 2.50-2.83 (6H, m), 2.88-3.06 (6H,
m), 3.64 (2H, s), 4.03-4.24 (4H, m), 7.16 (1H, d,
J=7.3Hz), 7.20-7.40 (5H, m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O3・HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 68.07; H, 7.75; N, 5.67. 実験値:C, 67.99; H, 7.98; N, 5.55.
【0165】実施例37) 3-(1-メチルスルホニル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニ
ルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]-1-プロパノン
【化182】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とメタンスルホニ
ルクロリドを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 134-137℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.23-1.54 (3H, m), 1.60-1.90 (4
H, m), 2.53-2.73 (6H, m), 2.76 (3H, s), 2.92-3.05
(6H, m), 3.66 (2H, s), 3.73-3.87 (2H, m), 7.17 (1
H, d, J=7.7Hz), 7.22-7.40 (5H, m), 7.65-7.74 (2H,
m). 元素分析値 C26H34N2O3S・0.5H2Oとして 計算値:C, 67.36; H, 7.61; N, 6.04. 実験値:C, 67.52; H, 7.43; N, 6.15.
【0166】実施例38) N1-メチル 2-[4-[3-オキソ-3-[3-(フェニルメチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]プロ
ピル]-1-ピペリジニル]カルボキシレート 塩酸塩
【化183】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とイソシアン酸メ
チルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.33 (2H, m), 1.
37-1.80 (5H, m), 2.57-2.85 (9H, m), 2.90-3.04 (6H,
m), 3.64 (2H, s), 3.85-4.00 (2H, m), ca. 4.4 (1H,
br), 7.16 (1H, d, J=7.7Hz), 7.22-7.40 (5H, m), 7.
65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C27H35N3O2・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 61.88; H, 8.08; N, 8.02. 実験値:C, 61.58; H, 7.83; N, 7.62.
【0167】実施例39) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジニ
ル)-1-プロパノン 2塩酸塩
【化184】 実施例27)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー
塩基体)を用いて、実施例24)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 225-227℃ (dec.)の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.55 (3H, m), 1.
58-1.82 (5H, m), 2.48-2.68 (6H, m), 2.80-3.12 (8H,
m), 3.59 (2H, s), 7.02 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.1
6 (1H, d, J=7.7Hz), 7.25-7.37 (2H, m), 7.65-7.74
(2H, m). 元素分析値 C25H31FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 63.02; H, 7.19; N, 5.88. 実験値:C, 63.18; H, 7.25; N, 5.80.
【0168】実施例40) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-メトキシ
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化185】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と塩
化4-メトキシベンジルを用いて、実施例28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物をmp 235-238℃ (de
c.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.40 (3H, m), 1.
57-2.00 (6H, m), 2.54-2.67 (4H, m), 2.78-3.02 (8H,
m), 3.43 (2H, s), 3.59 (2H, s), 3.80 (3H, s), 6.8
4 (2H, d, J=8.8Hz), 7.01 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.
10-7.37 (5H, m),7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H39FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.44; H, 7.10; N, 4.70. 実験値:C, 66.54; H, 7.05; N, 4.70.
【0169】実施例41) 3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン2塩酸
【化186】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭
化4-クロロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 219-222℃ (dec.)
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.17-1.40 (3H, m), 1.
53-2.00 (6H, m), 2.54-2.65 (4H, m), 2.78-3.00 (8H,
m), 3.43 (2H, s), 3.59 (2H, s), 7.01 (2H, tlike,
J=8.8Hz), 7.15 (1H, d, J=7.3Hz), 7.20-7.37 (6H,
m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C32H36ClFN2O・2HClとして 計算値:C, 64.92; H, 6.47; N, 4.73. 実験値:C, 64.61; H, 6.43; N, 4.64.
【0170】実施例42) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(1-メチル-4-ピ
ペリジニル)-1-プロパノン 2塩酸塩
【化187】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とヨ
ウ化メチルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 213-216℃ (dec.)の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.18-1.43 (3H, m), 1.
58-1.98 (6H, m), 2.26(3H, s), 2.55-2.67 (4H, m),
2.73-3.04 (8H, m), 3.59 (2H, s), 7.02 (2H, tlike,
J=8.7Hz), 7.16 (1H, d, J=7.6Hz), 7.25-7.37 (2H,
m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C26H33FN2O・2HCl・0.25H2Oとして 計算値:C, 64.25; H, 7.36; N, 5.76. 実験値:C, 64.23; H, 7.55; N, 5.63.
【0171】実施例43) エチル 2-メチル-2-[4-[[4-[3-[3-[(4-フルオロフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フ
ェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化188】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエ
チル 2-メチル-2-[4-(ブロモメチル)フェニル]プロピ
オネートを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 228-231℃ (dec.)の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.42 (6H, m), 1.
52-1.81 (10H, m), 1.85-2.02 (2H, m), 2.55-2.67 (4
H, m), 2.82-3.03 (8H, m), 3.46 (2H, s), 3.59(2H,
s), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 7.01 (2H, t like, J=8.6
Hz), 7.15 (1H, d,J=7.7Hz), 7.20-7.38 (6H, m), 7.64
-7.73 (2H, m). 元素分析値 C38H47FN2O3・2HClとして 計算値:C, 67.95; H, 7.35; N, 4.17. 実験値:C, 67.81; H, 7.34; N, 4.24.
【0172】実施例44) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(3,4-ジメト
キシフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化189】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3,
4-ジメトキシベンジルアルコールのメシレートを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 199-203℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.22-1.45 (3H, m), 1.
60-2.07 (6H, m), 2.55-2.67 (4H, m), 2.83-3.04 (8H,
m), 3.45 (2H, s), 3.59 (2H, s), 3.87 (3H, s), 3.8
9 (3H, s), 6.81 (2H, s), 6.92 (1H, s), 7.01 (2H, t
like, J=8.8Hz),7.15 (1H, d, J=7.3Hz), 7.24-7.37
(2H, m), 7.63-7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H41FN2O3・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.25; H, 7.14; N, 4.41. 実験値:C, 64.59; H, 6.93; N, 4.33.
【0173】実施例45) エチル 2-[4-[[4-[3-[3-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェノ
キシ]エタノエート 2塩酸塩
【化190】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエ
チル 2-[4-(ブロモメチル)フェノキシ]エタノエートを
用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物をmp 206-208℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.44 (6H, m), 1.
57-2.00 (6H, m), 2.53-2.67 (4H, m), 2.78-3.02 (8H,
m), 3.42 (2H, s), 3.58 (2H, s), 4.27 (2H, q, J=7.
1Hz), 4.61 (2H, s), 6.85 (2H, d, J=8.8Hz), 7.01 (2
H, t like, J=8.6Hz), 7.10-7.37 (5H, m), 7.63-7.72
(2H, m). 元素分析値 C36H43FN2O4・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 64.66; H, 6.93; N,
4.19. 実験値:C, 64.52; H, 6.84; N,
4.19.
【0174】実施例46) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-(フェニルメ
チル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化191】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭
化ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 217-220℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.42 (3H, m), 1.
57-1.80 (4H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.52-2.67 (4H,
m), 2.80-3.02 (8H, m), 3.48 (2H, s), 3.59 (2H,
s), 7.01 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.10-7.38 (8H, m),
7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C32H37FN2O・2HClとして 計算値:C, 68.93; H, 7.05; N, 5.02. 実験値:C, 68.51; H, 7.12; N, 4.95.
【0175】実施例47) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[[4-(2-メチ
ル-2-プロピル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-
プロパノン 2塩酸塩
【化192】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭
化4-(t-ブチル)ベンジルを用いて、実施例28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物をmp 230-236℃ (de
c.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.44 (12H, m),
1.58-1.80 (4H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.55-2.65 (4
H, m), 2.82-3.01 (8H, m), 3.45 (2H, s), 3.59(2H,
s), 7.01 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.10-7.37 (7H, m),
7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C36H45FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.44; H, 7.77; N, 4.50. 実験値:C, 69.43; H, 7.82; N, 4.49.
【0176】実施例48) エチル 4-[[4-[3-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]ベンゾエー
ト 2塩酸塩
【化193】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエ
チル4-(ブロモメチル)ベンゾエートを用いて、実施例2
8)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 21
2-218℃ (dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.17-1.45 (6H, m), 1.
53-1.80 (4H, m), 1.86-2.04 (2H, m), 2.55-2.67 (4H,
m), 2.78-3.03 (8H, m), 3.52 (2H, s), 3.59 (2H,
s), 4.37 (2H, q, J=7.1Hz), 7.01 (2H, t like, J=8.8
Hz), 7.15 (1H, d,J=7.7Hz), 7.24-7.43 (4H, m), 7.65
-7.74 (2H, m), 7.98 (2H, d, J=8.1Hz). 元素分析値 C35H41FN2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.82; H, 6.94; N, 4.39. 実験値:C, 65.70; H, 6.74; N, 4.14.
【0177】実施例49) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-フェニル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化194】 実施例39)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と4-
(ブロモメチル)ビフェニルを用いて、実施例28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物をmp 225-228℃
(dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.22-1.48 (3H, m), 1.
50-1.75 (4H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.45-2.60 (4H,
m), 2.75-3.00 (8H, m), 3.50 (2H, s), 3.57 (2H,
s), 6.92 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.06 (1H, d, J=7.7
Hz), 7.14-7.40 (7H, m), 7.43-7.64 (6H, m). 元素分析値 C38H41FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.02; H, 6.90; N, 4.36. 実験値:C, 70.84; H, 6.63; N, 4.23.
【0178】実施例50) 1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-ヒドロキ
シフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化195】 実施例40)で得た1-[3-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1
-プロパノン(65mg, 0.11mmol, フリー塩基体)と48
%臭化水素酸 (4ml)の混合物を、2時間加熱撹拌し、冷
却後、10%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にし
た後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減
圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=1
0:1)により精製して、表題化合物のフリー塩基体 (5
0mg)を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.37-1.60 (3H, m), 1.
63-1.88 (4H, m), 2.14-2.34 (2H, m), 2.55-2.68 (4H,
m), 2.88-3.05 (6H, m), 3.12-3.27 (2H, m), 3.59 (2
H, s), 3.68 (2H, s), ca. 5.8 (1H, br), 6.70 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.01(2H, t like, J=8.6Hz), 7.08-7.20
(3H, m), 7.24-7.37 (2H, m), 7.63-7.73(2H, m). 上記フリー塩基体 (45mg)のメタノール溶液を2当量の塩
酸(酢酸エチル溶液)で処理し、イソプロパノール-エ
ーテルから表題化合物 (35mg)をmp 166-169℃の無色粉
末として得た。 元素分析値 C32H37FN2O2・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.97; H, 6.99; N, 4.74. 実験値:C, 64.72; H, 7.05; N, 4.66.
【0179】実施例51) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化196】 1) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロピオン酸
(6.82g, 34.2mmol)を、氷冷下、塩化チオニル (35ml)に
少量ずつ加えた。5分撹拌後、過剰の塩化チオニルを留
去し、残渣をヘキサンで洗浄して、3-(1-アセチル-4-ピ
ペリジニル)プロピオン酸クロリドを淡黄色固体として
得た。塩化アルミニウム (13.3g, 99.7mmol)の粉末を、
得られた酸クロリドと参考例5)で得た2-ホルミル-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン (5.00g, 28.
5mmol)の1,2-ジクロロエタン溶液(25ml)に、水冷下少量
ずつ加えた。その混合物を室温で18時間撹拌後、氷-水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=
9:1)により精製して3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(7.06g)を淡黄色
油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.29 (2H, m), 1.42-1.93 (7
H, m), 2.09 (3H, s), 2.42-2.62 (1H, m), 2.90-3.12
(5H, m), 3.61-3.87 (3H, m), 4.46-4.68 (2H, m), 7.1
9-7.30 (1H, m), 7.71-8.17 (3H, m). 2)1)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2-
ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-
8-イル)-1-プロパノン (7.03g, 20.5mmol)のメタノー
ル溶液 (100ml)と濃塩酸 (100ml)の混合物を、80-85℃
で、1時間加熱した。メタノールを留去して得られる水
溶液を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性として、酢
酸エチル-テトラヒドロフラン (2:1)で抽出した。抽出
液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧下留去して、3-(1-アセチル-4-ピ
ペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン-8-イル)-1-プロパノン (4.92g)を淡黄色油状
物として得た。 3) 臭化ベンジル (2.57g, 15.0mmol)を、2)で得た
3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン (4.
92g, 15.0mmol)と炭酸カリウム (3.0g)のエタノール溶
液 (100ml)に、氷冷下滴下し、室温で18時間撹拌した。
溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=9:1)により
精製して、表題化合物のフリー塩基体 (3.01g)を無色油
状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.31 (2H, m), 1.
45-1.90 (7H, m), 2.09(3H, s), 2.44-2.61 (1H, m),
2.87-3.18 (7H, m), 3.54 (2H, s), 3.72-3.87 (1H,
m), 3.92 (2H, s), 4.54-4.69 (1H, m), 7.17-7.40 (6
H, m), 7.50 (1H, d,J=1.8Hz), 7.76 (1H dd, J=1.8,
7.7Hz). 上記フリー塩基体 (0.1g)のメタノール溶液を1当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチル-エーテ
ルから表題化合物 (80mg)を無色非晶状粉末として得
た。 元素分析値 C27H34N2O2・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 63.70; H, 8.12; N, 5.50. 実験値:C, 63.76; H, 7.64; N, 4.95.
【0180】実施例52) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2-[(4-メトキシフ
ェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン-8-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化197】 実施例51)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と塩化4-メトキ
シベンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.30 (2H, m), 1.
45-1.86 (7H, m), 2.09(3H, s), 2.43-2.62 (1H, m),
2.87-3.17 (7H, m), 3.48 (2H, s), 3.74-3.95 (6H,
m), 4.54-4.68 (1H, m), 6.86 (2H, d, J=8.4Hz), 7.13
-7.29 (3H, m), 7.52 (1H, d, J=1.6Hz), 7.76 (1H dd,
J=1.6, 7.8Hz). 元素分析値 C28H36N2O3・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 63.44; H, 7.99; N, 5.28. 実験値:C, 63.35; H, 7.63; N, 4.96.
【0181】実施例53) 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノ
ン 2塩酸塩
【化198】 実施例51)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2
-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズ
アゼピン-8-イル]-1-プロパノン(フリー塩基体, 3.00
g, 7.17mmol)と濃塩酸 (30ml)の混合物を15時間加熱還
流した。放冷後、混合物を水酸化ナトリウム水溶液でア
ルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
溶媒を減圧下留去して、表題化合物のフリー塩基体 (2.
38g)を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.04-1.28 (2H, m), 1.
32-1.88 (8H, m), 2.50-2.67 (2H, m), 2.84-3.18 (8H,
m), 3.54 (2H, s), 3.92 (2H, s), 7.15-7.37 (6H,
m), 7.50 (1H, d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=1.8, 7.
7Hz). 上記フリー塩基体 (0.1g)のメタノール溶液を2当量の塩
酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エーテルから表題化合
物 (70mg)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C25H32N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 63.02; H, 7.83; N, 5.88. 実験値:C, 63.19; H, 7.95; N,
6.09.
【0182】実施例54) 3-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化199】 実施例53)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2-クロロベ
ンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (4H, m), 1.90-2.20 (2H, m), 2.80-3.05 (6H,
m), 3.13 (2H, t-like, J=5.4Hz), 3.53 (2H, s), 3.6
0 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.10-7.40 (9H, m), 7.45-
7.55 (2H, m), 7.76 (1H, dd, J=7.8, 1.4Hz). 元素分析値 C32H37ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.92; H, 6.92; N, 4.80. 実験値:C, 65.61; H, 7.36; N, 4.55.
【0183】実施例55) 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化200】 実施例53)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-クロロベ
ンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (4H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.12 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.14 (2H, s), 3.5
2 (2H, s), 3.90 (2H, s), 7.10-7.40 (10H, m), 7.49
(1H, d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.6, 1.8Hz). 元素分析値 C32H37ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.92; H, 6.92; N, 4.80. 実験値:C, 65.59; H, 7.29; N, 4.73.
【0184】実施例56) 3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化201】 実施例53)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-クロロベ
ンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.12 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.43 (2H, s), 3.5
3 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.10-7.40 (10H, m), 7.49
(1H, d, J=1.4Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.7, 1.4Hz). 元素分析値 C32H37ClN2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.92; H, 6.98; N, 4.73. 実験値:C, 65.03; H, 7.17; N,
4.53.
【0185】実施例57) 3-[1-[(2,6-ジクロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化202】 実施例53)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2,6-ジクロ
ロベンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
50-1.90 (4H, m), 2.10-2.30 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.13 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.53 (2H, s), 3.7
0 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.00-7.40 (9H, m), 7.8 (1
H, bs), 7.75 (1H, dd, J=7.7, 1.4Hz). 元素分析値 C32H36Cl2N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 61.35; H, 6.44; N, 4.47. 実験値:C, 61.33; H, 6.49; N, 4.33.
【0186】実施例58) 3-[1-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化203】 実施例53)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3,4-ジクロ
ロベンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
50-1.85 (4H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.13 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.41 (2H, s), 3.5
3 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.10-7.45 (9H, m), 7.49
(1H, d, J=1.6Hz),7.76 (1H, dd, J=7.9, 1.6Hz). 元素分析値 C32H36Cl2N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 61.35; H, 6.44; N, 4.47. 実験値:C, 61.46; H, 6.63; N, 4.24.
【0187】実施例59) 3-[1-(9H-9-フルオレニル)-4-ピペリジニル]-1-[2-(フ
ェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化204】 実施例53)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と9-ブロモフルオ
レンを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。 (表題化合物のフリー塩基体の融点:mp 128-129 ℃)1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 2.48(2H, t-like, J=10.4Hz), 2.65-
2.80 (2H, m), 2.86 (2H, t-like, J=7.6Hz), 2.95 (2
H, t-like, J=5.6Hz), 3.12 (2H, t-like, J=5.2Hz),
3.52 (2H, s), 3.90 (2H, s), 4.83 (1H, s), 7.10-7.8
0 (16H, m). 元素分析値 C38H40N2O・2HCl・2H2Oとして 計算値:C, 70.25; H, 7.14; N, 4.31. 実験値:C, 70.28; H, 6.93; N, 4.31.
【0188】実施例60) 1-[2-(2-フェニルエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-(フェニルメチル)-4-ピ
ペリジニル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化205】 3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-1-プロパ
ノン(フリー塩基体)と臭化フェネチルを用いて、実施
例51)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.43 (3H, m), 1.
60-2.03 (8H, m), 2.54-2.67 (2H, m), 2.76-3.01 (8H,
m), 3.19 (2H, t like, J=5.3Hz), 3.50 (2H, s), 4.0
1 (2H, s), 7.10-7.36 (11H, m), 7.69-7.77 (2H m). 元素分析値 C33H40N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 68.26; H, 7.81; N, 4.82. 実験値:C, 68.14; H, 8.02; N, 4.81.
【0189】実施例61) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[1-(4-ピリジル)-2,
3-ジヒドロインドール-5-イル]-1-プロパノン
【化206】 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2,3-ジヒドロイン
ドール-5-イル)-1-プロパノン (0.4g, 1.33mmol)と4-ク
ロロピリジン塩酸塩 (0.2g, 1.33mmol)の1-ブタノール
溶液 (4ml)を、3時間加熱撹拌した。溶媒を減圧下留去
した後、残渣を5%水酸化ナトリウム水溶液-酢酸エチル
に溶解し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール
=10:1)により精製して表題化合物(0.35g)をmp 15
7-158℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.31 (2H, m), 1.48-1.88 (5
H, m), 2.09 (3H, s), 2.44-2.62 (1H, m), 2.89-3.12
(3H, m), 3.24(2H, t, J=8.6Hz), 3.74-3.88 (1H,m),
4.10 (2H, t, J=8.6Hz), 4.55-4.68 (1H, m), 7.10 (2
H, d, J=6.6Hz), 7.31 (1H, d J=8.1Hz), 7.77-7.89 (2
H, m), 8.49 (2H d, J=6.6Hz). 元素分析値 C23H27N3O2・0.25H2Oとして 計算値:C, 72.32; H, 7.25; N, 11.00. 実験値:C, 72.31; H, 7.17; N, 10.99.
【0190】実施例62) 3-(4-ピペリジニル)-1-[1-(4-ピリジル)-2,3-ジヒドロ
インドール-5-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化207】 実施例61)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[1
-(4-ピリジル)-2,3-ジヒドロインドール-5-イル]-1-プ
ロパノン(0.17g, 7.17mmol)と濃塩酸 (4ml)の混合物を
13時間加熱還流した。過剰の濃塩酸を減圧下留去して得
られる残渣を、2-プロパノール、エーテルで順次洗浄し
た。得られた固体を、減圧下五酸化二リンで乾燥して、
表題化合物 (0.14g)を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.07-1.87 (8H, m), 2.
52-2.68 (2H, m), 2.94(2H, t, J=7.5Hz), 3.04-3.18
(2H, m), 3.24(2H, t, J=8.6Hz), 4.10 (2H, t,J=8.6H
z), 7.11 (2H, d, J=6.6Hz), 7.31 (1H, d J=8.4Hz),
7.78-7.88 (2H, m), 8.49 (2H d, J=6.6Hz). 元素分析値 C21H25N3O2・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 59.16; H, 6.86; N, 9.85. 実験値:C, 59.74; H, 7.09; N, 10.12.
【0191】実施例63) 3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[1-(4-ピリ
ジル)-2,3-ジヒドロインドール-5-イル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化208】 3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-(2,3-ジヒ
ドロインドール-5-イル)-1-プロパノンを用いて、実施
例61)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非
晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.45 (3H, m), 1.
53-2.04 (6H, m), 2.80-2.97 (4H, m), 3.22 (2H, t, J
=8.5Hz), 3.49 (2H, s), 4.09 (2H, t, J=8.5Hz), 7.09
(2H, d, J=6.3Hz), 7.20-7.40 (6H, m), 7.77-7.88 (2
H, m), 8.48 (2Hd, J=6.3Hz). 元素分析値 C28H31N3O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 65.11; H, 6.83; N, 8.14. 実験値:C, 65.12; H, 6.69; N, 7.84.
【0192】実施例64) 2-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[1-(4-ピリ
ジル)-2,3-ジヒドロインドール-5-イル]-1-エタノン 2
塩酸塩
【化209】 2-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-(2,3-ジヒ
ドロインドール-5-イル)-1-エタノンを用いて、実施例6
1)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.25-1.48 (2H, m), 1.
66-1.81 (2H, m), 1.84-2.10 (3H, m), 2.77-2.95 (4H,
m), 3.22 (2H, t, J=8.6Hz), 3.50 (2H, s), 4.08 (2
H, t, J=8.6Hz), 7.09 (2H, d, J=6.2Hz), 7.19-7.37
(6H, m), 7.76-7.85(2H, m), 8.48 (2H d, J=6.2Hz). 元素分析値 C27H29N3O・2HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 61.25; H, 6.85; N, 7.94. 実験値:C, 61.06; H, 6.70; N,
7.85.
【0193】実施例65) 3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[1-[(4-
メトキシフェニル)メチル]-2,3-ジヒドロインドール-
5-イル]-1-プロパノン フマル酸塩
【化210】 3-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-(2,3-ジヒ
ドロインドール-5-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体,
0.35g, 1.0mmol)、塩化4-メトキシベンジル (0.16g,
1.0mmol)、ヨウ化カリウム (0.17g)と炭酸カリウム (0.
14g)のアセトニトリル溶液 (15ml)を、14時間加熱撹拌
した。溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を、チオ硫酸ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル-メタノール=30:1)により精製して、表題
化合物のフリー塩基体 (0.34g)を無色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.42 (3H, m), 1.
58-1.79 (4H, m), 1.56-2.02 (2H, m), 2.79-2.94 (4H,
m), 3.01 (2H, t, J=8.4Hz), 3.40-3.55 (4H, m), 3.8
0 (3H, s), 4.31 (2H, s), 6.42 (1H, d, J=8.0Hz), 6.
87 (2H, d, J=8.8Hz), 7.15-7.36 (7H, m), 7.66-7.78
(2H, m). 上記フリー塩基体 (0.34g)のメタノール溶液を1当量の
フマル酸(メタノール溶液)で処理し、酢酸エチルから
表題化合物 (0.32g)をmp 95-98℃の無色粉末として得
た。 元素分析値 C31H36N2O2・C4H4O4・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.80; H, 6.96; N, 4.71. 実験値:C, 70.40; H, 6.93; N,
4.61.
【0194】実施例66) 8-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-オキソプロピル]
-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1-ij]キノリン-
4-オン
【化211】 8-[3-(4-ピペリジニル)-1-オキソプロピル]-1,2,5,6-テ
トラヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1-ij]キノリン-4-オン(フ
リー塩基体, 0.30g, 0.96mmol)と無水酢酸 (0.11ml, 1.
16mmol)の酢酸エチル溶液 (25ml)を、55-60。Cで1時間加
熱撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール
=10:1)により精製して、表題化合物 (0.185g)をmp
160-161℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.30 (2H, m), 1.48-1.87 (5
H, m), 2.09 (3H, s), 2.53 (1H, dt, J=2.6, 13.0Hz),
2.72 (2H, t, J=7.7Hz), 2.89-3.12 (5H, m), 3.23 (2
H, t, J=8.4Hz), 3.73-3.87 (1H, m), 4.14 (2H, t, J=
8.4Hz), 4.54-4.68(1H, m), 7.67 (1H, s), 7.72 (1H,
s). 元素分析値 C21H26N2O3として 計算値:C, 71.16; H, 7.39; N, 7.90. 実験値:C, 70.92; H, 7.36; N, 7.83.
【0195】実施例67) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(1-アセチル-1,2,2
a,3,4,5-ヘキサヒドロベンズ[cd]インドール-6-イル)-1
-プロパノン
【化212】 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(1,2,2a,3,4,5-ヘキ
サヒドロベンズ[cd]インドール-6-イル)-1-プロパノン
(フリー塩基体, 0.15g, 0.44mmol)と無水酢酸(0.066m
l, 0.69mmol)の酢酸エチル溶液 (20ml)を、70-75。Cで1
時間加熱撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタ
ノール=20:1)により精製して、表題化合物 (0.155
g)をmp 130-132℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.86 (11H, m), 2.05-2.31 (8
H, m), 2.43-2.61 (1H,m), 2.83-3.12 (3H, m), 3.17-
3.36 (1H, m), 3.60 (1H, t, J=10.4Hz), 3.73-3.87 (1
H, m), 4.26 (1H, t, J=9.0Hz), 4.53-4.67 (1H, m),
7.71 (1H, d, J=8.4Hz), 7.92 (1H, d, J=8.4Hz). 元素分析値 C23H30N2O3として 計算値:C, 72.22; H, 7.91; N, 7.32. 実験値:C, 72.05; H, 7.98; N, 7.37.
【0196】実施例68) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[1-(フェニルメチ
ル)-1,2,2a,3,4,5-ヘキサヒドロベンズ[cd]インドール-
6-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化213】 臭化ベンジル (75mg, 0.44mmol)を、3-(1-アセチル-4-
ピペリジニル)-1-(1,2,2a,3,4,5-ヘキサヒドロベンズ[c
d]インドール-6-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体,
0.15g, 0.44mmol)と炭酸カリウム (80mg)のメタノール
溶液 (20ml)に、氷冷下滴下し、室温で14時間撹拌し
た。溶媒を留去後、残渣を水-酢酸エチルに溶かし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=40:1)に
より精製して、表題化合物のフリー塩基体 (0.14g)を無
色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.89 (9H, m), 1.
96-2.20 (5H, m), 2.52(1H, dt, J=2.9, 12.8Hz), 2.77
-3.40 (7H, m), 3.61 (1H, t, J=7.9Hz), 3.72-3.87 (1
H, m), 4.10 (1H, d, J=15.0Hz), 4.44-4.66 (2H, m),
6.30 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.45 (5H, m), 7.67 (1
H, d, J=8.4Hz). 上記フリー塩基体 (0.13g)のメタノール溶液を1当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エーテルから表題化
合物 (0.12g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C28H34N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 65.67; H, 7.87; N, 5.47. 実験値:C, 65.65; H, 7.61; N, 5.36.
【0197】実施例69) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(5,6,11,12-テトラ
ヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル)-1-プロパノン
【化214】 1) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロピオン酸
(4.0g, 20.0mmol)を、氷冷下、塩化チオニル (20ml)に
少量ずつ加えた。5分撹拌後、過剰の塩化チオニルを留
去し、残渣をヘキサンで洗浄して、3-(1-アセチル-4-ピ
ペリジニル)プロピオン酸クロリドを淡黄色固体として
得た。塩化アルミニウム (8.3g, 62.2mmol)の粉末を、
得られた酸クロリドと参考例5)で得た5-ホルミル-5,6,
11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン (4.0g, 16.8
5mmol)の1,2-ジクロロエタン溶液 (15ml)に、水冷下少
量ずつ加えた。その混合物を室温で16時間撹拌後、氷-
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール
=20:1)により精製して3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(5-ホルミル-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[b
f]アゾシン-8-イル)-1-プロパノン(6.5g)を淡黄色油
状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.28 (2H, m), 1.42-1.85 (5
H, m), 2.08 (3H, s), 2.51 (dt, J=2.9, 12.7Hz), 2.8
7-3.23 (7H, m), 3.72-3.87 (1H, m), 4.54-4.68(1H,
m), 4.94 (2H, br), 7.03-7.25 (5H, m), 7.64-7.82 (2
H, m), 8.26 (1H,s). 2) 1)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(5
-ホルミル-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシ
ン-8-イル)-1-プロパノン (6.5g, 15.5mmol)のメタノー
ル溶液 (70ml)と濃塩酸 (70ml)の混合物を、80-85℃
で、2時間加熱した。メタノールを留去して得られる水
溶液を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性として、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去
して、酢酸エチル-エーテルから表題化合物 (4.4g)をm
p 153-155℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.00-1.33 (2H, m), 1.41-2.05 (6
H, m), 2.08 (3H, s), 2.42-2.60 (1H, m), 2.86-3.09
(3H, m), 3.13-3.26 (2H, m), 3.29-3.42 (2H, m), 3.7
2-3.86 (1H, m), 4.50 (2H, s), 4.52-4.68 (1H, m),
6.50 (1H, dd, J=0.7, 7.7Hz), 6.69 (1H, t, J=7.3H
z), 6.85-7.02 (2H, m), 7.11 (1H, d, J=8.1Hz), 7.64
(1H, dd, J=1.8, 7.7Hz), 7.70 (1H, d, J=1.8Hz). 元素分析値 C25H30N2O2・0.5H2Oとして 計算値:C, 75.16; H, 7.82; N, 7.01. 実験値:C, 75.11; H, 7.61; N, 7.00.
【0198】実施例70) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[5-(フェニルメチ
ル)-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-
イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化215】 臭化ベンジル (0.7g, 4.09mmol)を、実施例69)で得た3
-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(5,6,11,12-テトラヒ
ドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル)-1-プロパノン (0.8
g, 2.04mmol)と炭酸カリウム (0.37g)のメタノール溶液
(30ml)を、1時間加熱還流した。溶媒を留去後、残渣を
水-酢酸エチルに溶かし、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル)により精製して、表題化合物のフリー塩基体 (0.94
g)を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.98-1.32 (2H, m), 1.
42-1.83 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.51 (1H, dt, J=2.6,
12.8Hz), 2.85 (2H, t, J=7.1Hz), 3.01 (1H,dt, J=2.
6, 12.8Hz), 3.14-3.23 (2H, m), 3.27-3.38 (2H, m),
3.72-3.87 (1H,m), 4.27 (2H, s), 4.38 (2H, s), 4.54
-4.67 (1H, m), 6.80-6.92 (1H, m), 6.97-7.40 (10H,
m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 上記フリー塩基体 (0.45g)のメタノール溶液を1当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチルから表題
化合物 (0.4g)をmp 155-158℃の無色粉末として得た。 元素分析値 C32H36N2O2・HCl・H2Oとして 計算値:C, 71.82; H, 7.35; N, 5.23. 実験値:C, 71.60; H, 7.27; N, 5.21.
【0199】実施例71) 3-(4-ピペリジニル)-1-[5-(フェニルメチル)-5,6,11,12
-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]-1-プロパ
ノン 2塩酸塩
【化216】 実施例70)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[5
-(フェニルメチル)-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[b
f]アゾシン-8-イル]-1-プロパノン(フリー塩基体, 0.4
5g, 0.94mmol)と濃塩酸 (4ml)の混合物を4時間加熱還流
した。放冷後、混合物を水酸化ナトリウム水溶液でアル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧下留去して、表題化合物のフリー塩基体 (0.39
5g)を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.85 (7H, m), 2.
43-2.91 (5H, m), 2.99-3.40 (6H, m), 4.26 (2H, s),
4.37 (2H, s), 6.78-6.90 (1H, m), 6.97-7.40 (10H,
m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz). 上記フリー塩基体 (0.38g)のメタノール溶液を2当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢酸エチルから表題
化合物 (0.36g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C30H34N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 66.91; H, 7.30; N, 5.20. 実験値:C, 66.67; H, 7.43; N, 4.72.
【0200】実施例72) 3-(4-ピペリジニル)-1-(5,6,11,12-テトラヒドロジベン
ゾ[bf]アゾシン-8-イル)-1-プロパノン 2塩酸塩
【化217】 実施例69)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
(5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イ
ル)-1-プロパノン(フリー塩基体)を用いて、実施例7
1)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.28 (2H, m), 1.
30-2.00 (6H, m), 2.47-2.68 (2H, m), 2.91 (2H, t, J
=7.7Hz), 2.98-3.40 (6H, m), ca. 4.0 (1H, br), 4.49
(2H, s), 6.50 (1H, dd, J=1.1, 7.7Hz), 6.69 (1H, d
t, J=1.1, 7.3Hz), 6.84-7.01 (2H, m), 7.11 (1H, d,
J=7.7Hz), 7.65 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz),7.70 (1H, d,
J=1.8Hz). 元素分析値 C23H28N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 64.18; H, 7.26; N, 6.51. 実験値:C, 63.64; H, 7.00; N, 6.03.
【0201】実施例73) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[5-[(4-フルオロフ
ェニル)メチル]-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]
アゾシン-8-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化218】 実施例69)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
(5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イ
ル)-1-プロパノンと臭化4-フルオロベンジルを用いて、
実施例70)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.27 (2H, m), 1.
40-1.83 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.60 (1H, m),
2.86 (2H, t, J=7.1Hz), 2.93-3.20 (3H, m), 3.26-3.3
7 (2H, m), 3.72-3.87 (1H, m), 4.23 (2H, s), 4.34
(2H, s), 4.53-4.68 (1H, m), 6.80-7.36 (10H, m), 7.
66 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C32H35FN2O2・HCl・2H2Oとして 計算値:C, 67.30; H, 7.06; N, 4.90. 実験値:C, 66.81; H, 6.92; N,
4.73.
【0202】実施例74) 1-[5-[(4-フルオロフェニル)メチル]-5,6,11,12-テトラ
ヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]-3-(4-ピペリジニ
ル)-1-プロパノン 2塩酸塩
【化219】 実施例73)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[5
-[(4-フルオロフェニル)メチル]-5,6,11,12-テトラヒド
ロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]-1-プロパノン(フリ
ー塩基体)を用いて、実施例71)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.52 (3H, m), 1.
56-1.82 (4H, m), ca.2.1 (1H, br), 2.61 (2H, dt, J=
2.2, 12.0Hz), 2.85 (2H, t, J=7.5Hz), 3.05-3.22 (4
H, m), 3.25-3.38 (2H, m), 4.23 (2H, s), 4.34 (2H,
s), 6.80-7.38 (10H, m), 7.67 (1H, dd, J=1.8, 7.8H
z). 元素分析値 C30H33FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 65.81; H, 6.81; N, 5.12. 実験値:C, 65.65; H, 6.99; N, 4.80.
【0203】実施例75) 1-[5-[(4-フルオロフェニル)メチル]-5,6,11,12-テトラ
ヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]-3-[1-[(3-メチル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2塩
酸塩
【化220】 実施例74)で得た1-[5-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]
-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-メチルベンジルを用いて、実施例70)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.42 (3H, m), 1.
52-1.80 (4H, m), 1.83-2.00 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.77-2.96 (4H, m), 3.09-3.20 (2H, m), 3.24-3.37 (2
H, m), 3.45 (2H, s), 4.22 (2H, s), 4.34 (2H, s),
6.78-7.37 (14H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.5, 7.9Hz). 元素分析値 C38H41FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.02; H, 6.90; N, 4.36. 実験値:C, 70.63; H, 7.05; N, 4.22.
【0204】実施例76) 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[5-[(4-フルオロフェニル)メチル]-5,6,11,12-テトラヒ
ドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]-1-プロパノン 2塩
酸塩
【化221】 実施例74)で得た1-[5-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[bf]アゾシン-8-イル]
-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-クロロベンジルを用いて、実施例70)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.42 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.84-2.01 (2H, m), 2.77-2.92 (4H,
m), 3.08-3.20 (2H, m), 3.24-3.36 (2H, m), 3.44 (2
H, s), 4.23 (2H, s), 4.34 (2H, s), 6.80-7.37 (14H,
m), 7.66 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C37H38ClFN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 67.02; H, 6.23; N, 4.22. 実験値:C, 67.02; H, 6.48; N, 3.96.
【0205】実施例77) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[4-[(4-フルオロフ
ェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキ
サゼピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化222】 実施例1)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-
1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-フルオロ
ベンジルを用いて、実施例1)の3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物をmp 186-188℃の無色粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.35 (3H, m), 1.
40-1.90 (4H, m), 2.09(3H, s), 2.20-2.65 (1H, m),
2.85-3.15 (4H, m), 3.64 (2H, s), 3.70-3.90 (1H,
m), 3.84 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 4.55-4.70 (1
H, m), 6.95-7.10 (3H, m), 7.25-7.40 (2H, m), 7.64
(1H, d, J=2.2Hz), 7.82 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C26H31FN2O3・HClとして 計算値:C, 65.74; H, 6.79; N, 5.90. 実験値:C, 65.42; H, 6.81; N,
5.92.
【0206】実施例78) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン 2塩酸塩
【化223】 実施例77)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[4
-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン(フリ
ー塩基体)を用いて、実施例2)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 173-174℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.60 (4H, m), 1.
60-1.80 (5H, m), 2.58(2H, dt, J=12.8, 2.2Hz), 2.92
(2H, t, J=7.6Hz), 3.00-3.15 (3H, m), 3.63(2H, s),
3.83 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 6.95-7.10 (3H,
m), 7.20-7.35 (2H, m), 7.64 (1H, d, J=1.8Hz), 7.82
(1H, dd, J=8.5, 1.8Hz). 元素分析値 C24H29FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 60.25; H, 6.74; N, 5.86. 実験値:C, 60.38; H, 6.78; N, 5.76.
【0207】実施例79) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(3-メチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化224】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化3-メチルベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 223-225℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.80-2.95 (4H, m), 3.05 (2H, t-like, J=4.0Hz), 3.4
4 (2H, s), 3.62 (2H, s), 3.82 (2H, s), 4.12 (2H, t
-like, J=4.0Hz),6.95-7.35 (9H, m), 7.63 (1H, d, J=
2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H37FN2O2・2HClとして 計算値:C, 67.01; H, 6.85; N, 4.88. 実験値:C, 66.73; H, 6.83; N, 4.86.
【0208】実施例80) 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化225】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化3-クロロベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 224-225℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.80-2.95 (4H,
m), 3.06 (2H, t-like, J=4.0Hz), 3.44 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 6.95-
7.10 (3H, m), 7.10-7.35 (6H, m), 7.64 (1H, d, J=2.
2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz). 元素分析値 C31H34ClFN2O2・2HClとして 計算値:C, 62.68; H, 6.11; N, 4.72. 実験値:C, 62.58; H, 6.13; N, 4.66.
【0209】実施例81) 3-[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化226】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化3-フルオロベンジルを用いて、実施例3)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 228-231
℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.80-2.95 (4H,
m), 3.06 (2H, t-like, J=4.0Hz), 3.46 (2H, s), 3.6
2 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 6.85-
7.15 (6H, m), 7.20-7.35 (3H, m), 7.63 (1H, d, J=2.
2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C31H34F2N2O2・2HClとして 計算値:C, 64.67; H, 6.28; N, 4.85. 実験値:C, 64.32; H, 6.27; N,
4.87.
【0210】実施例82) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[[3-(トリ
フルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-
プロパノン 2塩酸塩
【化227】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化3-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、
実施例3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
をmp 225-227℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.80-2.95 (4H,
m), 3.06 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.52 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.13 (2H, t-like, J=4.4H
z), 6.95-7.10 (3H, m), 7.20-7.35 (2H, m), 7.35-7.6
0 (4H, m), 7.64 (1H, d, J=2.2Hz), 7.82(1H, dd, J=
8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H34F4N2O2・2HClとして 計算値:C, 61.25; H, 5.78; N, 4.46. 実験値:C, 61.29; H, 5.77; N, 4.21.
【0211】実施例83) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(2-メチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化228】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化2-メチルベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 216-219℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
60-1.75 (4H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.80-2.95 (4H, m), 3.06 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.4
2 (2H, s), 3.62 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.12 (2H, t
-like, J=4.4Hz),6.95-7.00 (6H, m), 7.20-7.35 (3H,
m), 7.63 (1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H,dd, J=8.4, 2.2
Hz). 元素分析値 C32H37FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.97; H, 6.92; N, 4.81. 実験値:C, 66.38; H, 6.75; N, 4.75.
【0212】実施例84) 3-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化229】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化2-クロロベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 227-229℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 2.00-2.20 (2H, m), 2.85-3.00 (4H,
m), 3.06 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.60 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.13 (2H, t-like, J=4.4H
z), 6.95-7.40 (8H, m), 7.49 (1H, dd, J=7.2, 2.2H
z), 7.64 (1H, d, J=2.2Hz), 7.82 (1H, dd,J=8.4, 2.2
Hz). 元素分析値 C31H34ClFN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 61.75; H, 6.18; N, 4.65. 実験値:C, 62.15; H, 6.09; N, 4.73.
【0213】実施例85) 3-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化230】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化2-フルオロベンジルを用いて、実施例3)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 235-238
℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.80-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.06 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.57 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.13 (2H, t-like, J=4.4H
z), 6.95-7.40 (9H, m), 7.63 (1H, d, J=2.2Hz), 7.81
(1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C31H34F2N2O2・2HClとして 計算値:C, 64.67; H, 6.28; N, 4.85. 実験値:C, 64.30; H, 6.36; N, 4.87.
【0214】実施例86) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[[2-(トリ
フルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-
プロパノン 2塩酸塩
【化231】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化2-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、
実施例3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
をmp 203-204℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50 (3H, m), 1.
50-1.90 (4H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (4H,
m), 3.06 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.63 (4H, s), 3.8
3 (2H, s), 4.13 (2H, t-like, J=4.4Hz), 6.95-7.10
(3H, m), 7.20-7.35 (3H, m), 7.45-7.70 (3H, m), 7.7
5-7.85 (2H, m). 元素分析値 C32H34F4N2O2・2HClとして 計算値:C, 61.25; H, 5.78; N, 4.46. 実験値:C, 60.96; H, 5.79; N, 4.32.
【0215】実施例87) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-メチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化232】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化4-メチルベンジルを用いて、実施例3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 240-242℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
50-1.75 (4H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.80-3.00 (4H, m), 3.06 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.4
5 (2H, s), 3.62 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.05-4.20
(2H, m), 6.95-7.35 (9H, m), 7.63 (1H, d, J=2.2Hz),
7.80 (1H, dd, J=8.2, 2.2Hz). 元素分析値 C32H37FN2O2・2HClとして 計算値:C, 67.01; H, 6.85; N, 4.88. 実験値:C, 66.80; H, 6.77; N, 4.69.
【0216】実施例88) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[[4-(トリ
フルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-
プロパノン 2塩酸塩
【化233】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化4-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、
実施例3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
をmp 234-237℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.80-3.00 (4
H, m), 3.07 (2H, t-like, J=4.4Hz), 3.52 (2H,s), 3.
63 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.10-4.20 (2H, m), 6.95-
7.10 (3H, m), 7.20-7.35 (2H, m), 7.44 (2H, d, J=8.
0Hz), 7.56 (2H, d, J=8.0Hz), 7.63 (1H,d, J=2.2Hz),
7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H34F4N2O2・2HClとして 計算値:C, 61.25; H, 5.78; N, 4.46. 実験値:C, 60.91; H, 5.85; N, 4.33.
【0217】実施例89) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(4-メトキシフ
ェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化234】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)、塩化4-メトキ
シベンジルとヨウ化カリウムを用いて、実施例23)の
3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.30 (2H, m), 1.
47-1.85 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.44-2.68 (5H, m),
2.90-3.11 (7H, m), 3.58 (2H, s), 3.73-3.87 (4H,
m), 4.54-4.69 (1H, m), 6.87 (2H, d, J=8.4Hz), 7.16
(1H, d, J=7.7Hz),7.26 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65-7.74
(2H, m). 元素分析値 C28H36N2O3・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 62.38; H, 8.04; N, 5.20. 実験値:C, 62.60; H, 7.79; N, 5.47.
【0218】実施例90) 1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジニ
ル)-1-プロパノン
【化235】 実施例89)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3
-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン(フリー
塩基体、2.2g, 4.9mmol)、2N 水酸化ナトリウム水溶液
(50ml) と、エチレングリコール (50ml) の混合物を155
-160。Cで4時間加熱撹拌した。放冷後、反応液を水で希
釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、不溶物を
ハイフロスーパーセルを用いて除去し、溶媒を減圧下留
去した。得られた残渣を減圧下に乾燥して、表題化合物
(2.0g)を、油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.08-1.32 (2H, m), 1.35-1.55 (1
H, m), 1.61-1.83 (4H, m), ca. 2.2 (1H, br), 2.50-
2.70 (6H, m), 2.87-3.20 (8H, m), 3.58 (2H, s),3.81
(3H, s), 6.87 (2H, d, J=8.4Hz), 7.16 (1H, d, J=7.
3Hz), 7.26 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65-7.74 (2H, m).
【0219】実施例91) 3-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化236】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノンと臭化4-フルオロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 218-226℃ (dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.38 (3H, m), 1.
52-1.80 (4H, m), 1.83-2.00 (2H, m), 2.55-2.67 (4H,
m), 2.78-3.02 (8H, m), 3.44 (2H, s), 3.57 (2H,
s), 3.81 (3H, s), 6.87 (2H, d, J=8.8Hz), 6.99 (2H,
t like, J=8.8Hz),7.15 (1H, d, J=7.7Hz), 7.20-7.32
(4H, m), 7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H39FN2O2・2HClとして 計算値:C, 67.45; H, 7.03; N, 4.77. 実験値:C, 67.16; H, 6.85; N, 4.66.
【0220】実施例92) 3-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-[(4-ヒドロキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化237】 実施例91)で得た3-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1
-プロパノン(フリー塩基体, 0.8g, 1.55mmol)と48%HBr
(50ml)の混合物を、4時間加熱還流した。放冷後、反応
液を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性として、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=5:1)により
精製して、表題化合物のフリー塩基体 (0.4g)を無色油
状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.17−1.40 (3H,
m), 1.54−2.10 (6H, m), 2.
56−2.68 (4H, m), 2.80−3.0
3 (8H, m), 3.45 (2H, s),
3.56 (2H, s), 6.77 (2H,
d, J=8.4Hz),6.98 (2H, t l
ike, J=8.6Hz), 7.12−7.33
(6H, m), 7.63−7.74 (2H,
m). 上記フリー塩基体 (0.36g)のメタノール溶液を
2当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、n-ヘキサン
から表題化合物 (0.3g)を無色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C32H37FN2O2・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.97; H, 6.99; N, 4.74. 実験値:C, 64.68; H, 7.27; N, 4.65.
【0221】実施例93) 1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[[4-(tert-ブ
チル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化238】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノンと臭化4-フルオロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 241-244℃ (dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (12H, m),
1.54-1.79 (4H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.55-2.67 (4
H, m), 2.82-3.01 (8H, m), 3.45 (2H, s), 3.57(2H,
s), 3.81 (3H, s), 6.86 (2H, d, J=8.4Hz), 7.14 (1H,
d, J=7.7Hz), 7.18-7.37 (6H, m), 7.63-7.72 (2H,
m). 元素分析値 C37H48N2O2・2HClとして 計算値:C, 71.02; H, 8.05; N, 4.48. 実験値:C, 70.84; H, 8.08; N, 4.50.
【0222】実施例94) エチル 2-メチル-2-[4-[[4-[3-[3-[(4-メトキシフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フ
ェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化239】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノンとエチル 2-メチル-2
-[4-(ブロモメチル)フェニル]プロピオネートを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 221-224℃ (dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.43 (6H, m), 1.
56 (6H, s), 1.60-1.80(4H, m), 1.84-2.01 (2H, m),
2.56-2.68 (4H, m), 2.82-3.02 (8H, m), 3.45 (2H,
s), 3.58 (2H, s), 3.81 (3H, s), 4.12 (2H, q, J=7.1
Hz), 6.87 (2H, d,J=8.8Hz), 7.14 (1H, d, J=7.7Hz),
7.20-7.33 (6H, m), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C39H50N2O4・2HClとして 計算値:C, 68.51; H, 7.67; N, 4.10. 実験値:C, 68.13; H, 7.67; N, 4.16.
【0223】実施例95) 3-[1-(4-クロロベンゾイル)-4-ピペリジニル]-1-[3-(フ
ェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化240】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノンと4-クロロベンゾイル
クロリドを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.38 (2H, m), 1.
50-1.95 (5H, m), 2.54-3.10 (12H, m), 3.52-3.93 (6
H, m), ca. 4.65 (1H, br), 6.87 (2H, d, J=8.8Hz),
7.16 (1H, d, J=7.7Hz), 7.21-7.42 (6H, m), 7.64-7.7
3 (2H, m). 元素分析値 C33H37ClN2O3・HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 65.13; H, 6.79; N, 4.60. 実験値:C, 65.30; H, 6.76; N, 4.44.
【0224】実施例96) 3-[1-[(3,4-ジクロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化241】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノンと塩化3,4-ジクロロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 220-223℃(dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.41 (3H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.86-2.01 (2H, m), 2.55-2.67 (4H,
m), 2.76-3.02 (8H, m), 3.41 (2H, s), 3.58 (2H,
s), 3.81 (3H, s), 6.87 (2H, d, J=8.4Hz), 7.10-7.30
(4H, m), 7.37 (1H, d, J=8.1Hz), 7.42 (1H, d, J=1.
8Hz), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H38Cl2N2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 61.21; H, 6.38; N, 4.33. 実験値:C, 61.43; H, 6.33; N, 4.58.
【0225】実施例97) 1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-[(4-フェニル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2
塩酸塩
【化242】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノンと臭化4-フェニルベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 220-225℃ (dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.21-1.41 (3H, m), 1.
53-1.80 (4H, m), 1.88-2.06 (2H, m), 2.55-2.67 (4H,
m), 2.86-3.00 (8H, m), 3.53 (2H, s), 3.58 (2H,
s), 3.81 (3H, s), 6.87 (2H, d, J=8.4Hz), 7.15 (1H,
d, J=7.8Hz), 7.20-7.30 (2H, m), 7.31-7.49 (5H,
m), 7.51-7.63 (4H, m), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C39H44N2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.55; H, 7.24; N, 4.28. 実験値:C, 71.28; H, 7.13; N, 4.43.
【0226】実施例98) 1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-[1-(4-フェニル
ベンゾイル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化243】 実施例90)で得た1-[3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3
-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン (0.5g, 1.23mmol)、4
-フェニル安息香酸 (0.24g, 1.21mmol)とトリエチルア
ミン (0.22ml)のジメチルホルムアミド(DMF)溶液 (6ml)
に、氷冷下、シアノリン酸ジエチル (0.2g, 1.23mmol)
を加え、氷冷下20分間撹拌した。反応液に水(1ml)を加
え、室温で撹拌後、水(約200ml)で希釈し、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=40:1)により
精製して、表題化合物のフリー塩基体 (0.57g)を無色油
状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.07-1.40 (3H, m), 1.50-1.96 (4
H, m), 2.47-3.06 (12H,m), 3.58 (2H, s), ca. 3.65-
3.98 (4H, m), ca. 4.7 (1H, br), 6.87 (2H, d,J=8.8H
z), 7.16 (1H, d, J=7.7Hz), 7.20-7.30 (2H, m), 7.32
-7.53 (5H, m), 7.55-7.75 (6H, m). 上記フリー塩基体 (0.54g)のメタノール溶液を1当量の
塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エタノール-酢酸エ
チルから表題化合物をmp 212-215℃の無色粉末として得
た。 元素分析値 C39H42N2O3・HClとして 計算値:C, 75.16; H, 6.95; N, 4.49. 実験値:C, 75.04; H, 6.95; N, 4.47.
【0227】実施例99) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[(3-フェ
ニルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
2塩酸塩
【化244】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化4-フェニルベンジルを用いて、実施例28)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 187-189
℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.44 (3H, m), 1.
53-1.80 (4H, m), 1.88-2.07 (2H, m), 2.83-3.00 (4H,
m), 3.06 (2H, t like, J=4.2Hz), 3.56 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.12 (2H, t like, J=4.2H
z), 6.94-7.08 (3H, m), 7.20-7.66 (12H, m), 7.81 (1
H, dd, J=2.2, 8.4Hz). 元素分析値 C37H39FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 68.94; H, 6.57; N, 4.35. 実験値:C, 68.71; H, 6.47; N, 4.45.
【0228】実施例100) エチル 2-メチル-2-[4-[[4-[3-[4-[(4-フルオロフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼ
ピン-7-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチ
ル]フェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化245】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とエチル 2-メチル-2-[4-(ブロモメチル)フェニ
ル]プロピオネートを用いて、実施例28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 188-190℃の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.40 (6H, m), 1.
50-1.80 (10H, m), 1.84-2.02 (2H, m), 2.80-2.97 (4
H, m), 3.06 (2H, t like, J=4.4Hz), 3.48 (2H,s), 3.
63 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.05-4.19 (4H, m), 6.95-
7.10 (3H, m), 7.16-7.34 (6H, m), 7.63 (1H, d, J=2.
2Hz), 7.81 (1H, dd, J=2.2, 8.3Hz). 元素分析値 C37H45FN2O4・2HClとして 計算値:C, 65.97; H, 7.03; N, 4.16. 実験値:C, 65.74; H, 6.99; N, 4.19.
【0229】実施例101) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-(1-ナフチ
ルメチル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化246】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と1-(クロロメチル)ナフタレンとヨウ化カリウムを
用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.42 (3H, m), 1.
55-1.68 (4H, m), 1.94-2.11 (2H, m), 2.82-3.10 (6H,
m), 3.63 (2H, s), 3.83 (2H, s), 3.88 (2H, s), 4.1
3 (2H, t like, J=4.4Hz), 6.95-7.10 (3H, m), 7.22-
7.33 (2H, m), 7.35-7.57 (4H, m), 7.63 (1H, d, J=2.
2Hz), 7.73-7.90 (3H, m), 8.26-8.36 (1H,m). 元素分析値 C35H37FN2O2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 66.03; H, 6.65; N, 4.40. 実験値:C, 65.83; H, 6.91; N, 4.10.
【0230】実施例102) ジエチル 5-[[4-[3-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]-1,3-
ベンゾジオキソール-2,2-ジカルボキシレート 2塩酸
【化247】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と5-ヒドロキシメチル1,3-ベンゾジオキソール-2,2
-ジカルボン酸 ジエチルのメシレートを用いて、実施
例28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp
199℃(dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (3H, m), 1.
34 (6H, t, J=7.0Hz), 1.50-1.75 (4H, m), 1.80-2.00
(2H, m), 2.75-3.00 (4H, m), 3.06 (2H, t-like, J=4.
0Hz), 3.39 (2H, s), 3.63 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.
10-4.20 (2H, m),4.36 (4H, q, J=7.0Hz), 6.84 (2H,
s), 6.90-7.10 (4H, m), 7.20-7.35 (2H,m), 7.63 (1H,
d, J=2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C38H43FN2O8・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 60.32; H, 6.13; N, 3.70. 実験値:C, 60.47; H, 6.03; N, 3.87.
【0231】実施例103) エチル 2-[3-[[4-[3-[4-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-
イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェ
ノキシ]エタノエート 2塩酸塩
【化248】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とエチル 2-[4-(ブロモメチル)フェノキシ]エタノ
エートを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 200-203℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.45 (3H, m), 1.
29 (3H, t, J=7.0Hz), 1.50-1.75 (4H, m), 1.80-2.00
(2H, m), 2.80-3.00 (4H, m), 3.06 (2H, t-like, J=4.
0Hz), 3.45 (2H, s), 3.63 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.
10-4.20 (2H, m),4.27 (2H, q, J=7.0Hz), 4.62 (2H,
s), 6.75-6.85 (1H, m), 6.90-7.15 (5H,m), 7.20-7.35
(3H, m), 7.63 (1H, d, J=2.2Hz), 7.81 (1H, dd, J=
8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C35H41FN2O5・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 62.68; H, 6.61; N, 4.18. 実験値:C, 62.93; H, 6.48; N, 4.39.
【0232】実施例104) 3-[[4-[3-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-オキ
ソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェノキシ酢酸
2塩酸塩
【化249】 実施例103)で得たエチル 2-[3-[[4-[3-[4-[(4-フルオ
ロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズ
オキサゼピン-7-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジ
ニル]メチル]フェノキシ]エタノエート 2塩酸塩 (0.3
5g, 0.378mmol)のエタノール溶液(10ml)に、1N 水酸化
ナトリウム水溶液(10ml)を加え、2時間加熱還流した。
エタノールを留去して得られる水溶液を酢酸エチルで抽
出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣のメタノール溶液を2当量の塩酸(酢酸エチル溶
液)で処理し、エーテルから表題化合物をmp 201-204℃
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.35 (3H, m), 1.
40-2.00 (8H, m), 2.60-3.30 (7H, m), 3.50 (2H, s),
3.70-3.90 (4H, m), 4.00-4.30 (2H, m), 6.55-7.10 (7
H, m), 7.20-7.30 (2H, m), 7.61 (1H, s), 7.75 (1H,
dd, J=8.2, 2.2Hz). 元素分析値 C33H37FN2O5・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 61.68; H, 6.27; N, 4.36. 実験値:C, 61.79; H, 6.32; N, 4.21.
【0233】実施例105) エチル 4-[[4-[3-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]-1-ベ
ンゼンスルホネート
【化250】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とエチル 4-(ブロモメチル)-1-ベンゼンスルホネ
ートを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-1.40 (6H, m), 1.50-1.80 (4
H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.75-2.95 (4H, m), 3.07
(2H, t-like, J=4.0Hz), 3.55 (2H, s), 3.63 (2H, s),
3.83 (2H, s), 4.05-4.20 (4H, m), 6.95-7.10 (3H,
m), 7.20-7.35 (2H,m), 7.45-7.65 (3H, m), 7.75-7.90
(3H, m).
【0234】実施例106) 4-[[4-[3-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-オキ
ソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]-1-ベンゼンスル
ホン酸 塩酸塩
【化251】 実施例105)で得たエチル 4-[[4-[3-[4-[(4-フルオロ
フェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオ
キサゼピン-7-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニ
ル]メチル]-1-ベンゼンスルホネートのメタノール溶液
を1当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エーテル
から表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ 1.40-2.00 (7H, m), 2.70-3.60
(10H, m), 4.20-4.80 (8H, m), 7.15-7.40 (3H, m), 7.
45-7.80 (6H, m), 7.95-8.10 (2H, m), 10.10-10.30 (1
H, br), 11.20-11.50 (1H, br). 元素分析値 C31H35FN2O5S・HCl・H2Oとして 計算値:C, 59.94; H, 6.61; N, 4.51. 実験値:C, 60.58; H, 6.46; N, 4.61.
【0235】実施例107) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-(1-フェニ
ルエチル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化252】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と1-(ブロモエチル)ベンゼンを用いて、実施例28)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 235-2
37℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.45 (3H, m), 1.
38 (3H, d, J=6.6 Hz),1.50-2.10 (6H, m), 2.75-2.95
(3H, m), 3.00-3.15 (3H, m), 3.30-3.50 (1H,m), 3.62
(2H, s), 3.82 (2H, s), 4.12 (2H, t-like, J=4.4H
z), 6.95-7.10 (3H, m), 7.20-7.45 (7H, m), 7.62 (1
H, d, J=2.2Hz), 7.80 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz). 元素分析値 C32H37FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.97; H, 6.92; N, 4.81. 実験値:C, 65.85; H, 6.80; N, 4.81.
【0236】実施例108) 1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-3-[1-[[4-(tert
-ブチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパ
ノン 2塩酸塩
【化253】 実施例78)で得た1-[4-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と臭化4-(tert-ブチル)ベンジルを用いて、実施例
28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 2
40-243℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50(3H, m), 1.3
1(9H, s), 1.60-1.80(4H, m), 1.85-2.05(2H, m), 2.85
-2.95(4H, m), 3.05(2H, t-like, J=4.0Hz), 3.46(2H,
s), 3.61(2H, s), 3.82(2H, s), 4.10-4.20(2H, m), 6.
90-7.10(4H, m),7.20-7.40(5H, m), 7.63(1H, d, J=2.0
Hz), 7.80(1H, dd, J=8.1, 2.0Hz). 元素分析値 C35H43FN2O2・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 66.34; H, 7.47; N, 4.42. 実験値:C, 66.50; H, 7.42; N,
4.38.
【0237】実施例109) 2-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-エタノン 塩酸塩
【化254】 1) (1-アセチル-4-ピペリジニル)酢酸と参考例2)
で得た3-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピンを用いて、実施例23)の1)と同様の操作を行
うことにより、2-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(3-
ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-1-エタノンを淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.33 (2H, m), 1.
68-1.94 (2H, m), 2.09(3H, s), 2.14-2.39 (1H, m),
2.51-2.70 (1H, m), 2.77-3.20 (7H, m), 3.44-3.56 (2
H, m), 3.63-3.88 (3H, m), 4.55-4.70 (1H, m), 7.20-
7.30 (1H, m), 7.70-7.80 (2H, m), 8.16 (1H, s). 2) 1)で得た2-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
(3-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-1-エタノンを用いて、実施例23)の2)と
同様の操作を行うことにより、2-(4-ピペリジニル)-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-エタノンを淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.07-1.32 (2H, m), 1.
67-1.94 (2H, m), 2.09(3H, s), 2.12-2.35 (1H, m),
2.50-2.68 (1H, m), 2.81-3.19 (12H, m), 3.72-3.87
(1H, m), 4.55-4.68 (1H, m), 7.19 (1H, d, J=8.4Hz),
7.65-7.75 (2H, m). 3) 2)で得た2-(4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-エタノン
を用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.06-1.31 (2H, m), 1.
68-1.92 (2H, m), 2.08(3H, s), 2.12-2.36 (1H, m),
2.48-2.69 (5H, m), 2.80-3.17 (7H, m), 3.64 (2H,
s), 3.72-3.86 (1H, m), 4.54-4.68 (1H, m), 7.17 (1
H, d, J=8.1Hz), 7.20-7.40 (5H, m), 7.64-7.73 (2H,
m). 元素分析値 C26H32N2O2・HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 66.72; H, 7.75; N, 5.99. 実験値:C, 66.46; H, 7.87; N, 5.64.
【0238】実施例110) 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-2-(4-ピペリジニル)-1-エタノン
2塩酸塩
【化255】 実施例109)で得た2-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-エタノン 塩酸塩を用いて、実
施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.37 (2H, m), 1.
66-1.84 (2H, m), 1.97-2.24 (2H, m), 2.48-2.75 (6H,
m), 2.84 (2H, d, J=7.0Hz), 2.90-3.18 (6H, m), 3.6
4 (2H, s), 7.16 (1H, d, J=7.7Hz), 7.20-7.40 (5H,
m), 7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C24H30N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 64.86; H, 7.48; N, 6.30. 実験値:C, 65.20; H, 7.97; N, 6.18.
【0239】実施例111) 2-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[3-(フェニ
ルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]-1-エタノン 2塩酸塩
【化256】 実施例110)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-2-(4-ピペリ
ジニル)-1-エタノン(フリー塩基体)と臭化ベンジルを
用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物をmp 242-245℃ (dec.) の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.23-1.47 (2H, m), 1.
64-1.80 (2H, m), 1.84-2.10 (3H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.77-3.03 (8H, m), 3.48 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.10-7.40 (11H, m), 7.63-7.72 (2H, m). 元素分析値 C31H36N2O・2HClとして 計算値:C, 70.85; H, 7.29; N, 5.33. 実験値:C, 70.88; H, 7.36; N, 5.31.
【0240】実施例112) 2-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-1-エタノン 2塩酸塩
【化257】 実施例110)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-2-(4-ピペリ
ジニル)-1-エタノン(フリー塩基体)と臭化4-フルオロ
ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 243-247℃ (dec.)の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.21-1.45 (2H, m), 1.
63-1.80 (2H, m), 1.90-2.08 (3H, m), 2.57-2.70 (4H,
m), 2.76-2.90 (4H, m), 2.92-3.04 (4H, m), 3.44 (2
H, s), 3.64 (2H, s), 6.99 (2H, t like, J=8.8Hz),
7.15 (1H, d, J=8.0Hz), 7.20-7.40 (7H, m), 7.63-7.7
3 (2H, m). 元素分析値 C31H35FN2O・2HClとして 計算値:C, 68.50; H, 6.86; N, 5.15. 実験値:C, 68.61; H, 6.90; N, 5.24.
【0241】実施例113) 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-4-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化258】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化ベンジルを用
いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 220-222℃ (dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.37 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.83-2.00 (2H, m), 2.57-2.68 (4H,
m), 2.80-3.03 (8H, m), 3.48 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 7.15 (1H, d, J=8.1Hz), 7.18-7.40 (10H, m), 7.6
4-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H40N2O・2HClとして 計算値:C, 71.60; H, 7.65; N, 5.06. 実験値:C, 71.53; H, 7.81; N, 5.26.
【0242】実施例114) 4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化259】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4-フルオロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 226-229℃ (dec.)の無色粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.37 (5H, m), 1.
57-1.80 (4H, m), 1.83-2.00 (2H, m), 2.57-2.68 (4H,
m), 2.77-3.03 (8H, m), 3.43 (2H, s), 3.63 (2H,
s), 6.98 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.15 (1H, d, J=7.7
Hz), 7.20-7.40 (7H, m), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H39FN2O・2HClとして 計算値:C, 69.34; H, 7.23; N, 4.90. 実験値:C, 69.28; H, 7.07; N, 4.95.
【0243】実施例115) 2-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-エタノン 2塩酸塩
【化260】 実施例110)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-2-(4-ピペリ
ジニル)-1-エタノン(フリー塩基体)と臭化2-メチルベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.43 (2H, m), 1.
60-1.80 (2H, m), 1.90-2.12 (3H, m), 2.35 (3H, s),
2.58-2.70 (4H, m), 2.77-2.92 (4H, m), 2.93-3.03 (4
H, m), 3.42 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.07-7.19 (4H,
m), 7.21-7.40 (6H, m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C32H38N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 68.93; H, 7.59; N, 5.02. 実験値:C, 68.52; H, 7.75; N, 4.76.
【0244】実施例116) 2-[1-[(3-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-エタノン 2塩酸塩
【化261】 実施例110)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-2-(4-ピペリ
ジニル)-1-エタノン(フリー塩基体)と臭化3-メチルベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.22-1.47 (2H, m), 1.
64-1.80 (2H, m), 1.88-2.08 (3H, m), 2.34 (3H, s),
2.57-2.68 (4H, m), 2.78-3.03 (8H, m), 3.45 (2H,
s), 3.63 (2H, s), 7.00-7.38 (10H, m), 7.62-7.73 (2
H, m). 元素分析値 C32H38N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 68.93; H, 7.59; N, 5.02. 実験値:C, 69.08; H, 7.66; N, 4.83.
【0245】実施例117) 2-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-エタノン 2塩酸塩
【化262】 実施例110)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-2-(4-ピペリ
ジニル)-1-エタノン(フリー塩基体)と臭化4-メチルベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 229-233℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.21-1.47 (2H, m), 1.
64-1.81 (2H, m), 1.88-2.09 (3H, m), 2.33 (3H, s),
2.57-2.70 (4H, m), 2.78-3.03 (8H, m), 3.45 (2H,
s), 3.63 (2H, s), 7.05-7.40 (10H, m), 7.64-7.73 (2
H, m). 元素分析値 C32H38N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.06; H, 7.53; N, 5.11. 実験値:C, 70.48; H, 7.31; N, 5.16.
【0246】実施例118) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化263】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2-メチルベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 226-229℃ (dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.07-1.38 (5H, m), 1.
56-1.82 (4H, m), 1.85-2.02 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.57-2.68 (4H, m), 2.77-3.04 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.63 (2H, s), 7.07-7.40 (10H, m), 7.64-7.73 (2
H, m). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.82; H, 7.87; N, 4.86. 実験値:C, 71.00; H, 7.97; N, 4.65.
【0247】実施例119) 4-[1-[(3-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化264】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3-メチルベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 222-225℃ (dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.39 (5H, m), 1.
57-2.00 (6H, m), 2.34(3H, s), 2.55-2.70 (4H, m),
2.80-3.03 (8H, m), 3.44 (2H, s), 3.63 (2H, s), 7.0
0-7.40 (10H, m), 7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C34H42N2O・2HClとして 計算値:C, 71.94; H, 7.81; N, 4.94. 実験値:C, 71.93; H, 7.49; N, 4.81.
【0248】実施例120) 4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化265】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4-メチルベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 207-210℃ (dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.38 (5H, m), 1.
58-2.00 (6H, m), 2.33(3H, s), 2.57-2.70 (4H, m),
2.80-3.04 (8H, m), 3.45 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.0
7-7.40 (10H, m), 7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H42N2O・2HClとして 計算値:C, 71.94; H, 7.81; N, 4.94. 実験値:C, 71.55; H, 7.60; N, 4.77.
【0249】実施例121) エチル 2-メチル-2-[4-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリ
ジニル)プロパノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]プロピオネート
塩酸塩
【化266】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-プロパノンとエチル 2-メチル-2-[4-(ブロモメ
チル)フェニル]プロピオネートを用いて、実施例23)の
3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非
晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.28 (6H, m), 1.
45-1.85 (10H, m), 2.08(3H, s), 2.44-2.70 (5H, m),
2.90-3.10 (7H, m), 3.61 (2H, s), 3.72-3.88(1H, m),
4.13 (2H, q, J=7.2Hz), 4.53-4.68 (1H, m), 7.17 (1
H, d, J=7.7Hz), 7.30 (4H, s), 7.66-7.75 (2H, m). 元素分析値 C33H44N2O4・HCl・2H2Oとして 計算値:C, 65.49; H, 8.16; N, 4.63. 実験値:C, 65.05; H, 7.71; N, 4.37.
【0250】実施例122) エチル 2-メチル-2-[3-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリ
ジニル)プロパノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]プロピオネート
塩酸塩
【化267】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-プロパノンとエチル 2-メチル-2-[3-(ブロモメ
チル)フェニル]プロピオネートを用いて、実施例23)の
3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非
晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.28 (6H, m), 1.
46-1.86 (10H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.68 (5H, m),
2.90-3.11 (7H, m), 3.63 (2H, s), 3.71-3.87(1H, m),
4.13 (2H, q, J=7.1Hz), 4.53-4.68 (1H, m), 7.12-7.
34 (5H, m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C33H44N2O4・HCl・2H2Oとして 計算値:C, 65.49; H, 8.16; N, 4.63. 実験値:C, 65.40; H, 7.70; N,
4.97.
【0251】実施例123) エチル 2-[4-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プ
ロパノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-3-イル]メチル]フェノキシ]エタノエート 塩酸塩
【化268】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-プロパノンとエチル 2-[4-(ブロモメチル)フェ
ノキシ]エタノエートを用いて、実施例23)の3)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.37 (5H, m), 1.
46-1.86 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.67 (5H, m),
2.90-3.11 (7H, m), 3.57 (2H, s), 3.73-3.88 (1H,
m), 4.28 (2H, q, J=7.1Hz), 4.53-4.67 (3H, m), 6.87
(2H, d, J=8.8Hz),7.16 (1H, d, J=7.3Hz), 7.27 (2H,
d, J=8.8Hz), 7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C31H40N2O5・HCl・2H2Oとして 計算値:C, 66.83; H, 7.42; N, 5.03. 実験値:C, 66.60; H, 7.09; N, 4.53.
【0252】実施例124) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(シクロヘキシル
メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化269】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-プロパノンとシクロヘキシルメチルブロミドを
用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.77-1.37 (7H, m), 1.
43-1.88 (11H, m), 2.08(3H, s), 2.25 (2H, d, J=7.0H
z), 2.44-2.68 (5H, m), 2.89-3.12 (7H, m), 3.73-3.8
8 (1H, m), 4.53-4.68 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=8.4H
z), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C27H40N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 64.07; H, 9.16; N, 5.53. 実験値:C, 64.49; H, 8.93; N, 5.34.
【0253】実施例125) 4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-ブタノン
【化270】 実施例25)の2)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-ブタノンと臭化2-メチルベンジルを用いて、
実施例25)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.97-1.86 (9H, m), 2.08 (3H, s),
2.40 (3H, s), 2.44-2.72 (5H, m), 2.87-3.10 (7H,
m), 3.55 (2H, s), 3.72-3.87 (1H, m), 4.52-4.66 (1
H, m), 7.13-7.23 (4H, m), 7.25-7.37 (1H, m), 7.67-
7.75 (2H, m).
【0254】実施例126) 1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジニル)-
1-ブタノン
【化271】 実施例125)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3
-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノンを用いて、実
施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.53 (5H, m), 1.64-2.08 (5
H, m), 2.40 (3H, s), 2.47-2.70 (6H, m), 2.86-3.00
(6H, m), 3.03-3.18 (2H, m), 3.54 (2H, s), 7.12-7.2
3 (4H, m), 7.26-7.36 (1H, m), 7.65-7.75 (2H, m).
【0255】実施例127) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化272】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-
(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化2-メチルベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物をmp 183-186℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.37 (5H, m), 1.
58-1.83 (4H, m), 1.90-2.07 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.39 (3H, s), 2.57-2.68 (4H, m), 2.80-3.02 (8H,
m), 3.45 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.10-7.22 (7H, m),
7.24-7.35 (2H, m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C35H44N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.17; H, 8.02; N, 4.74. 実験値:C, 71.20; H, 7.66; N, 4.80.
【0256】実施例128) 4-[1-[(3-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化273】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-
(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化3-メチルベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物をmp 179-182℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.42 (5H, m), 1.
60-1.83 (4H, m), 1.88-2.07 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.40 (3H, s), 2.57-2.69 (4H, m), 2.85-3.02 (8H,
m), 3.48 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.03-7.36 (9H, m),
7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C35H44N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.17; H, 8.02; N,
4.74. 実験値:C, 71.02; H, 7.83; N,
4.65.
【0257】実施例129) 1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-(フェニルメチ
ル)-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化274】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-
(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化ベンジルを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 191-194℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.40 (5H, m), 1.
57-2.05 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.55-2.67 (4H, m),
2.82-3.00 (8H, m), 3.51 (2H, s), 3.54 (2H, s), 7.1
0-7.37 (10H, m), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.82; H, 7.87; N, 4.86. 実験値:C, 70.61; H, 7.89; N, 4.75.
【0258】実施例130) 4-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化275】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-
(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化3-クロロベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物をmp 180-183℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.40 (5H, m), 1.
57-1.83 (4H, m), 1.87-2.04 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.57-2.68 (4H, m), 2.80-3.02 (8H, m), 3.46 (2H,
s), 3.54 (2H, s), 7.12-7.37 (9H, m), 7.66-7.75 (2
H, m). 元素分析値 C34H41ClN2O・2HClとして 計算値:C, 67.83; H, 7.20; N, 4.65. 実験値:C, 67.39; H, 7.30; N, 4.38.
【0259】実験例3 マウス由来前脂肪細胞株(3T3-
L1)を用いた脂肪細胞内でのcAMP濃度上昇作用の測
定 上記実施例1)乃至130)で得た化合物またはその塩
の脂肪細胞内でのcAMP濃度上昇作用を実験例1と同
様の方法により測定した。
【0260】
【表14】
【0261】上記表14より、化合物(I)またはその
塩は優れた脂肪細胞内cAMP濃度の上昇作用を有する
ことがわかる。
【0262】参考例6) [1-[(4-ニトロベンジル)オキシカルボニル]-4-ピペリジ
ニル]酪酸
【化276】 (1-アセチル-4-ピペリジニル)酪酸 (11.6g, 54.4mmol)
と濃塩酸(30ml)の混合物を16時間加熱還流した後、濃塩
酸を減圧下に留去した。残渣をエーテルで洗浄した後、
5N NaOH水溶液 (30ml)に溶解し、エーテル (30ml)を加
えた。その混合溶液に、氷冷下、クロロ炭酸 p-ニトロ
ベンジル (11.7g, 54.3mmol)を少量ずつ加え、室温で1
時間撹拌した後、10%塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去した。得られ
た油状物にエーテルを加えて、表題化合物 (13.5g)を無
色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ1.00-1.79 (9H, m), 2.36 (2H,
t, J=7.3Hz), 2.65-2.95(2H, m), 4.06-4.24 (2H, m),
5.22 (2H, s), 7.51 (2H, d, J=8.8Hz), 8.22 (2H, d,
J=8.8Hz).
【0263】実施例131) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(シクロプロピ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化277】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と(シクロプロ
ピル)メチルブロミドを用いて、実施例23)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.05-0.17 (2H, m), 0.
47-0.60 (2H, m), 0.78-1.30 (3H, m), 1.46-1.95 (5H,
m), 2.08 (3H, s), 2.38-2.62 (3H, m), 2.67-2.83 (4
H, m), 2.86-3.13 (7H, m), 3.73-3.88 (1H, m), 4.53-
4.68 (1H, m), 7.19 (1H, d, J=8.4Hz), 7.66-7.76 (2
H, m). 元素分析値 C24H34N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 62.12; H, 8.69; N, 6.04. 実験値:C, 61.98; H, 8.22; N, 5.55.
【0264】実施例132) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(n-ブチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-プ
ロパノン 塩酸塩
【化278】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とn-ブチルブロ
ミドを用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.93 (3H, t, J=7.1H
z), 1.02-1.87 (11H, m),2.08 (3H, s), 2.42-2.55 (3
H, m), 2.57-2.71 (4H, m), 2.83-3.11 (7H, m), 3.72-
3.87 (1H, m), 4.53-4.68 (1H, m), 7.18 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.66-7.75 (2H, m). 元素分析値 C24H36N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 61.85; H, 9.08; N, 6.01. 実験値:C, 62.05; H, 8.80; N, 5.81.
【0265】実施例133) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化279】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2-メチル
ベンジルを用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.31 (2H, m), 1.
46-1.87 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.40 (3H, s), 2.45-
2.69 (5H, m), 2.90-3.12 (7H, m), 3.55 (2H, s), 3.7
4-3.88 (1H, m), 4.54-4.68 (1H, m), 7.11-7.22 (4H,
m), 7.25-7.36 (1H, m), 7.67-7.75 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 65.42; H, 8.23; N, 5.45. 実験値:C, 65.50; H, 7.75; N, 4.97.
【0266】実施例134) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(3-メチルフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化280】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-メチル
ベンジルを用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.30 (2H, m), 1.
46-1.85 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.36 (3H, s), 2.44-
2.73 (5H, m), 2.92-3.12 (7H, m), 3.64 (2H, s), 3.7
2-3.88 (1H, m), 4.53-4.68 (1H, m), 7.04-7.28 (5H,
m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 65.42; H, 8.23; N, 5.45. 実験値:C, 65.02; H, 7.90; N, 5.13.
【0267】実施例135) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化281】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-メチル
ベンジルを用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.28 (2H, m), 1.
43-1.87 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.44-
2.70 (5H, m), 2.90-3.10 (7H, m), 3.62 (2H, s), 3.7
2-3.88 (1H, m), 4.52-4.68 (1H, m), 7.10-7.28 (5H,
m), 7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 65.42; H, 8.23; N, 5.45. 実験値:C, 65.46; H, 7.93; N, 5.23.
【0268】実施例136) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2-メトキシフ
ェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化282】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)、2-メトキシベ
ンジルアルコールのメシレートとヨウ化カリウムを用い
て、実施例23)の3)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.28 (2H, m), 1.
46-1.85 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.61 (1H, m),
2.65-2.77 (4H, m), 2.90-3.10 (7H, m), 3.68-3.87 (6
H, m), 4.53-4.67 (1H, m), 6.83-7.00 (2H, m), 7.11-
7.30 (2H, m), 7.43 (1H, dd, J=1.6, 7.5Hz), 7.64-7.
74 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O3・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 62.38; H, 8.04; N, 5.20. 実験値:C, 61.82; H, 7.67; N, 4.90.
【0269】実施例137) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(3-メトキシフ
ェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化283】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)、塩化3−メト
キシベンジルとヨウ化カリウムを用いて、実施例23)
の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.29 (2H, m), 1.
47-1.86 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.44-2.72 (5H, m),
2.92-3.12 (7H, m), 3.63 (2H, s), 3.71-3.87 (4H,
m), 4.54-4.68 (1H, m), 6.77-6.86 (1H, m), 6.90-6.9
8 (2H, m), 7.13-7.31 (2H, m), 7.66-7.75 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O3・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 62.38; H, 8.04; N, 5.20. 実験値:C, 62.64; H, 7.84; N, 5.06.
【0270】実施例138) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2-クロロフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化284】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)、塩化2-クロロ
ベンジルとヨウ化カリウムを用いて、実施例23)の3)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.29 (2H, m), 1.
46-1.87 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.44-2.62 (1H, m),
2.66-2.81 (4H, m), 2.92-3.13 (7H, m), 3.70-3.87 (3
H, m), 4.53-4.68 (1H, m), 7.15-7.41 (4H, m), 7.55-
7.65 (1H, m), 7.68-7.77 (2H, m). 元素分析値 C27H33ClN2O2・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 59.66; H, 7.42; N, 5.15. 実験値:C, 59.95; H, 6.95; N,
5.02.
【0271】実施例139) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(3-クロロフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化285】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化3-クロロ
ベンジルを用いて、実施例23)の3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.30 (2H, m), 1.
45-1.86 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.71 (5H, m),
2.85-3.10 (7H, m), 3.62 (2H, s), 3.72-3.87 (1H,
m), 4.52-4.68 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=7.3Hz), 7.20
-7.29 (3H, m), 7.38 (1H, brs), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C27H33ClN2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 60.67; H, 7.35; N, 5.24. 実験値:C, 60.41; H, 6.94; N, 5.03.
【0272】実施例140) エチル 2-[3-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プ
ロパノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-3-イル]メチル]フェノキシ]エタノエート 塩酸塩
【化286】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエチル2-[3-
(ブロモメチル)フェノキシ]エタノエートを用いて、実
施例23)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.36 (5H, m), 1.
44-1.87 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.70 (5H, m),
2.90-3.15 (7H, m), 3.62 (2H, s), 3.72-3.88 (1H,
m), 4.28 (2H, q, J=7.2Hz), 4.52-4.68 (3H, m), 6.75
-6.84 (1H, m), 6.93-7.02 (2H, m), 7.12-7.30 (2H,
m), 7.64-7.78 (2H, m). 元素分析値 C31H40N2O5・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 60.92; H, 7.75; N, 4.58. 実験値:C, 60.92; H, 7.58; N, 4.87.
【0273】実施例141) エチル 2-[2-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プ
ロパノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-3-イル]メチル]フェノキシ]エタノエート 塩酸塩
【化287】 実施例23)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエチル2-[2-
(ブロモメチル)フェノキシ]エタノエートを用いて、実
施例23)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00−1.34
(5H, m), 1.47−1.94 (5H,
m), 2.08(3H, s), 2.44−2.6
0 (1H, m), 2.67−2.80 (4H,
m), 2.92−3.12 (7H, m),
3.73−3.87 (3H, m), 4.26
(2H, q, J=7.2Hz), 4.53−4.
68 (3H, m), 6.77 (1H, d,
J=8.4Hz), 6.96−7.07 (1H,
m), 7.13−7.25 (2H, m), 7.
45 (1H, dd, J=1.6, 7.3H
z),7.65−7.74 (2H, m). 元素分析値 C3140・HCl・2.5H
Oとして 計算値:C, 61.83; H, 7.70; N, 4.65. 実験値:C, 61.60; H, 7.31; N, 4.33.
【0274】実施例142) 4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-1-ブタノン 塩酸塩
【化288】 1) (1-アセチル-4-ピペリジニル)酪酸と参考例4)で
得た2-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピンを用いて、実施例23)の1)と同様の操作を行う
ことにより、4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(2-ホ
ルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-
イル)-1-ブタノンを淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.98-1.94 (11H, m), 2.08 (3H,
s), 2.42-2.65 (1H, m), 2.87-3.12 (5H, m), 3.63-3.8
8 (3H, m), 4.47-4.67 (3H, m), 7.21-7.30 (1H, m),
7.74-8.17 (3H, m). 2) 1)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
(2-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例23)の2)と
同様の操作を行うことにより、2-(1-アセチル-4-ピペリ
ジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-イル)-1-ブタノンを淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.97−1.61 (5H,
m), 1.66−1.94 (6H, m), 2.
08 (3H, s), 2.45−2.62 (1
H, m), 2.85−3.10 (6H, m),
3.23 (2H, t like, J=5.3H
z), 3.72−3.87 (1H, m), 3.
99 (2H, s), 4.52−4.65 (1
H, m), 7.24 (1H, d, J=7.7
Hz), 7.68−7.77 (2H, m). 3) 2)で得た2−(1−アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8
-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例23)の3)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.97-1.60 (5H, m), 1.
65-1.87 (6H, m), 2.08(3H, s), 2.45-2.62 (1H, m),
2.87-3.18 (7H, m), 3.54 (2H, s), 3.72-3.85 (1H,
m), 3.93 (2H, s), 4.52-4.67 (1H, m), 7.17-7.38 (6
H, m), 7.51 (1H, d,J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=1.8,
7.8Hz). 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・3H2Oとして 計算値:C, 64.29; H, 8.29; N, 5.36. 実験値:C, 64.20; H, 7.83; N, 4.97.
【0275】実施例143) 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリジニル)- 1-ブタノ
【化289】 実施例142)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル]-1-ブタノン 塩酸塩を用いて、実
施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を粘稠な油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.99-1.48 (5H, m), 1.62-1.85 (6
H, m), ca. 2.1 (1H, br), 2.49-2.88 (2H, m), 2.83-
3.16 (8H, m), 3.49 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.08-7.3
8 (6H, m), 7.51 (1H, d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=
1.8, 7.7Hz).
【0276】実施例144) 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-4-[1-(フェニルメチル)-4-ピペ
リジニル]- 1-ブタノン 2塩酸塩
【化290】 実施例143)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリ
ジニル)- 1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化ベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.17-1.39 (5H, m), 1.
58-2.04 (8H, m), 2.80-3.03 (6H, m), 3.13 (2H, t-li
ke, J=5.3Hz), 3.51 (2H, s), 3.54 (2H, s), 3.92 (2
H, s), 7.17-7.38 (11H, m), 7.51 (1H, d, J=1.8Hz),
7.76 (1H, dd, J=1.8, 7.9Hz). 元素分析値 C33H40N2O・2HCl・2H2Oとして 計算値:C, 67.22; H, 7.86; N, 4.75. 実験値:C, 67.46; H, 8.04; N, 4.72.
【0277】実施例145) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化291】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノン、塩化2-クロロベンジル
とヨウ化カリウムを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 165-168℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.38 (5H, m), 1.
53-1.83 (4H, m), 1.97-2.16 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.55-2.68 (4H, m), 2.83-3.00 (8H, m), 3.54 (2H,
s), 3.61 (2H, s), 7.10-7.37 (8H, m), 7.44-7.53 (1
H, m), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C34H41ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.83; H, 7.26; N, 4.58. 実験値:C, 66.58; H, 7.18; N, 4.45.
【0278】実施例146) 4-[1-[[2-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピ
ペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタ
ノン 2塩酸塩
【化292】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化2-(トリフルオロ
メチル)ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 150-153℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.17-1.40 (5H, m), 1.
53-1.84 (4H, m), 1.96-2.12 (2H, m), 2.40 (3H, s),
2.57-2.70 (4H, m), 2.77-3.02 (8H, m), 3.55 (2H,
s), 3.64 (2H, s), 7.13-7.24 (4H, m), 7.26-7.37 (2
H, m), 7.45-7.65 (2H, m), 7.67-7.75 (2H, m), 7.78-
7.89 (1H, m). 元素分析値 C34H41F3N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.21; H, 6.88; N, 4.35. 実験値:C, 65.22; H, 6.74; N,
4.42.
【0279】実施例147) 4-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピ
ペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタ
ノン 2塩酸塩
【化293】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化3-(トリフルオロ
メチル)ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 205-209℃(dec.)の無
色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.39 (5H, m), 1.
53-1.83 (4H, m), 1.87-2.06 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.57-2.68 (4H, m), 2.78-3.02 (8H, m), 3.48-3.58 (4
H, br), 7.10-7.75 (11H, m). 元素分析値 C34H41F3N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.21; H, 6.88; N, 4.35. 実験値:C, 65.52; H, 6.81; N, 4.04.
【0280】実施例148) 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-4-[1-[(2-メチルフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]- 1-ブタノン 2塩酸塩
【化294】 実施例143)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリ
ジニル)- 1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2-メチル
ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.37 (5H, m), 1.
56-1.84 (6H, m), 1.87-2.04 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.80-3.03 (6H, m), 3.12 (2H, t-like, J=5.3Hz), 3.4
2 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.92 (2H, s), 7.08-7.40
(10H, m), 7.51 (1H, d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=
1.8, 7.9Hz). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 68.67; H, 7.97; N, 4.71. 実験値:C, 69.02; H, 7.94; N, 4.40.
【0281】実施例149) 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-4-[1-[(3-メチルフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]- 1-ブタノン 2塩酸塩
【化295】 実施例143)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリ
ジニル)- 1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3-メチル
ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.38 (5H, m), 1.
58-2.00 (8H, m), 2.34(3H, s), 2.78-3.02 (6H, m),
3.12 (2H, t-like, J=5.3Hz), 3.46 (2H, s), 3.53 (2
H, s), 3.92 (2H, s), 7.00-7.40 (10H, m), 7.50 (1H,
d, J=1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・vH2Oとして 計算値:C, 69.73; H, 7.92; N,
4.78. 実験値:C, 69.34; H, 8.04; N,
4.43.
【0282】実施例150) 1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-4-[1-[(4-メチルフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]- 1-ブタノン 2塩酸塩
【化296】 実施例143)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリ
ジニル)- 1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4-メチル
ベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
58-2.02 (8H, m), 2.33(3H, s), 2.80-3.04 (6H, m),
3.12 (2H, t-like, J=5.3Hz), 3.46 (2H, s), 3.53 (2
H, s), 3.92 (2H, s), 7.07-7.40 (10H, m), 7.50 (1H,
d, J=1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 68.67; H, 7.97; N, 4.71. 実験値:C, 69.03; H, 7.95; N, 4.40.
【0283】実施例151) 4-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化297】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3-クロロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp230-234℃(dec.)の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.39 (4H, m), 1.
58-2.01 (7H, m), 2.58-2.70 (4H, m), 2.78-3.02 (8H,
m), 3.44 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.11-7.40 (10H,
m), 7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C33H39ClN2O・2HCl・0.75H2Oとして 計算値:C, 65.88; H, 7.12; N, 4.66. 実験値:C, 65.88; H, 7.06; N, 4.66.
【0284】実施例152) メチル 3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチ
ル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸 2塩酸塩
【化298】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と3-(ブロモメチル)
安息香酸メチルを用いて、実施例28)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物をmp194-200℃の無色粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.37 (4H, m), 1.
60-1.82 (5H, m), 1.85-2.02 (2H, m), 2.58-2.69 (4H,
m), 2.78-3.03 (8H, m), 3.52 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 3.92 (3H, s), 7.11-7.19 (1H, m), 7.21-7.44 (6
H, m), 7.49-7.58 (1H, m), 7.63-7.73 (2H, m), 7.88-
7.99 (2H, m). 元素分析値 C35H42N2O3・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 65.82; H, 7.42; N, 4.39. 実験値:C, 65.74; H, 7.19; N,
4.35.
【0285】実施例153) エチル 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]プロ
ピオネート 2塩酸塩
【化299】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)とエチル2-メチル-2
-[3-(ブロモメチル)フェニル]プロピオネートを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を mp146-148℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.37 (7H, m), 1.
57 (6H, s), 1.60-2.00(7H, m), 2.58-2.68 (4H, m),
2.79-3.02 (8H, m), 3.48 (2H, s), 3.64 (2H, s), 4.1
2 (2H, q, J=7Hz), 7.12-7.39 (10H, m), 7.66-7.74 (2
H, m). 元素分析値 C39H50N2O3・2HCl・vH2Oとして 計算値:C, 68.31; H, 7.94; N, 4.09. 実験値:C, 68.46; H, 7.80; N, 3.94.
【0286】実施例154) 4-[1-[(3-ニトロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化300】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3-ニトロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を mp239-244℃(dec.)の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.39 (4H, m), 1.
58-1.82 (5H, m), 1.89-2.08 (2H, m), 2.54-2.70 (4H,
m), 2.73-3.03 (8H, m), 3.55 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 7.10-7.52 (7H, m), 7.61-7.74 (3H, m), 8.05-8.1
5 (2H, m). 元素分析値 C33H39N3O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.23; H, 6.97; N, 6.92. 実験値:C, 65.44; H, 6.83; N, 6.80.
【0287】実施例155) 4-[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化301】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3-フルオロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を mp245-248℃(dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.11-1.38 (4H, m), 1.
56-2.01 (7H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.78-3.02 (8H,
m), 3.46 (2H, s), 3.64 (2H, s), 6.86-7.40 (10H,
m), 7.63-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H39FN2O・2HClとして 計算値:C, 69.34; H, 7.23; N, 4.90. 実験値:C, 68.94; H, 7.29; N,
4.83.
【0288】実施例156) 4-[1-[(3-メトキシフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化302】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と3-メトキシベンジ
ルアルコールのメシレートを用いて、実施例28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を mp215-218℃(d
ec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.11-1.37 (4H, m), 1.
56-2.01 (7H, m), 2.53-2.69 (4H, m), 2.79-3.02 (8H,
m), 3.46 (2H, s), 3.63 (2H, s), 3.81 (3H, s), 6.7
3-6.92 (3H, m), 7.10-7.40 (7H, m), 7.63-7.73 (2H,
m). 元素分析値 C34H42N2O2・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 67.87; H, 7.71; N, 4.66. 実験値:C, 68.16; H, 7.53; N, 4.59.
【0289】実施例157) 4-[1-[(3-ヒドロキシフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化303】 実施例156)で得た4-[1-[(3-メトキシフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
(フリー塩基体)を用いて、実施例50)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を mp88-94℃の無色粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.17-1.42 (4H, m), 1.58-1.80 (5
H, m), 1.90-2.08 (2H, m), 2.54-2.72 (4H, m), 2.80-
3.06 (8H, m), 3.46 (2H, s), 3.64 (2H, s), 6.68-6.8
8 (3H, m), 7.10-7.41 (8H, m), 7.63-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H40N2O2・0.5H2Oとして 計算値:C, 78.38; H, 8.17; N, 5.54. 実験値:C, 78.67; H, 8.17; N, 5.24.
【0290】実施例158) 3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペ
リジニル]メチル]安息香酸 トリエチルアミン塩
【化304】 実施例152)で得たメチル 3-[[4-[4-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸
(フリー塩基体)を用いて、実施例104)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を mp150-158℃の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.29-1.48 (13H, m), 1.61-1.9
3 (7H, m), 2.38-2.78 (5H, m), 2.81-3.19 (12H, m),
3.30-3.47 (1H, m), 3.70 (2H, s), 3.94 (2H, s), 7.1
0-7.49 (8H, m), 7.62-7.72 (2H, m), 8.03-8.13 (1H,
m), 8.30-8.41 (1H, m). 元素分析値 C34H40N2O3・Et3N・3H2Oとして 計算値:C, 70.66; H, 9.04; N, 6.18. 実験値:C, 70.54; H, 8.76; N,
6.51.
【0291】実施例159) 4-[1-[(4-ニトロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化305】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4-ニトロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を mp242-247℃(dec.)の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.39 (4H, m), 1.
58-1.83 (5H, m), 1.89-2.08 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.73-3.02 (8H, m), 3.55 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 7.10-7.55 (8H, m), 7.63-7.73 (2H, m), 8.11-8.2
1 (2H, m). 元素分析値 C33H39N3O3・2HClとして 計算値:C, 66.21; H, 6.90; N, 7.02. 実験値:C, 66.06; H, 6.70; N, 6.93.
【0292】実施例160) 1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリジニル)-
1-ブタノン
【化306】 1) 実施例142)の2)で得た2-(1-アセチル-4-ピペ
リジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル)-1-ブタノンと臭化2-メチルベンジルを用
いて、実施例23)の3)と同様の操作を行うことによ
り、4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2-[(2-メチル
フェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズ
アゼピン-8-イル]-1-ブタノンを淡黄色油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.98-1.62 (5H, m), 1.67-1.87 (6
H, m), 2.08 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.44-2.61 (1H,
m), 2.85-3.16 (7H, m), 3.49 (2H, s), 3.72-3.86 (1
H, m), 3.92 (2H, s), 4.53-4.67 (1H, m), 7.10-7.29
(5H, m), 7.55 (1H,d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=1.
8, 7.8Hz). 2) 1)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2
-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-ブタノンを用いて、実
施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を粘稠な油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.99-1.48 (5H, m), 1.62-1.85 (6
H, m), ca. 2.1 (1H, br), 2.27 (3H, s), 2.49-2.88
(2H, m), 2.83-3.16 (8H, m), 3.49 (2H, s), 3.91(2H,
s), 7.08-7.28 (5H, m), 7.55 (1H, d, J=1.8Hz), 7.7
6 (1H, dd, J=1.8,7.7Hz).
【0293】実施例161) 1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-[1-(フェニルメチ
ル)-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化307】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化ベンジルを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.40 (5H, m), 1.
58-2.04 (8H, m), 2.26(3H, s), 2.82-3.15 (8H, m),
3.48 (2H, s), 3.50 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.10-7.3
7 (10H, m), 7.54 (1H, d, J=1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J
=1.8, 7.8Hz). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 69.73; H, 7.92; N, 4.78. 実験値:C, 70.27; H, 8.13; N, 4.64.
【0294】実施例162) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化308】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化2-メチルベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.39 (5H, m), 1.
54-2.07 (8H, m), 2.27(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.80-
3.15 (8H, m), 3.44 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.91 (2
H, s), 7.03-7.32 (9H, m), 7.54 (1H, d, J=1.8Hz),
7.75 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C35H44N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 70.10; H, 8.07; N, 4.67. 実験値:C, 70.55; H, 8.04; N, 4.35.
【0295】実施例163) 4-[1-[(3-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化309】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化3-メチルベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.38 (5H, m), 1.
57-2.00 (8H, m), 2.26(3H, s), 2.34 (3H, s), 2.80-
3.14 (8H, m), 3.45 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.91 (2
H, s), 7.00-7.28 (9H, m), 7.54 (1H, d, J=1.8Hz),
7.76 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C35H44N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.17; H, 8.02; N, 4.74. 実験値:C, 70.73; H, 8.12; N, 4.60.
【0296】実施例164) 4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化310】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化4-メチルベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.37 (5H, m), 1.
56-2.00 (8H, m), 2.27(3H, s), 2.33 (3H, s), 2.80-
3.14 (8H, m), 3.46 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.91 (2
H, s), 7.07-7.28 (9H, m), 7.54 (1H, d, J=1.8Hz),
7.75 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C35H44N2O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 70.10; H, 8.07; N, 4.67. 実験値:C, 70.61; H, 7.95; N, 4.61.
【0297】実施例165) 4-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化311】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンと臭化3-クロロベンジル
を用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.38 (5H, m), 1.
58-2.04 (8H, m), 2.27(3H, s), 2.78-3.16 (8H, m),
3.45 (2H, s), 3.49 (2H, s), 3.91 (2H, s), 7.10-7.2
9 (8H, m), 7.33 (1H, s), 7.55 (1H, d, J=1.7Hz), 7.
76 (1H, dd, J=1.7, 7.7Hz). 元素分析値 C34H41ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.83; H, 7.26; N, 4.58. 実験値:C, 66.90; H, 7.41; N, 4.54.
【0298】実施例166) エチル 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[2-(フェニルメチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]プロ
ピオネート 2塩酸塩
【化312】 実施例143)で得た1-[2-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-(4-ピペリ
ジニル)-1-ブタノンとエチル 2-メチル-2-[3-(ブロモ
メチル)フェニル]プロピオネートを用いて、実施例28)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.37 (8H, m), 1.
46-2.02 (14H, m), 2.79-3.02 (6H, m), 3.07-3.18 (2
H, m), 3.49 (2H, s), 3.53 (2H, s), 3.92 (2H,s), 4.
11 (2H, q, J=7.1Hz), 7.15-7.34 (10H, m), 7.50 (1H,
d, J=1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C39H50N2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.21; H, 7.89; N, 4.14. 実験値:C, 69.47; H, 8.18; N, 4.07.
【0299】実施例167) エチル 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[2-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]
フェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化313】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンとエチル 2-メチル-2-
[3-(ブロモメチル)フェニル]プロピオネートを用いて、
実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base)δ 1.11-1.38 (8H, m), 1.5
2-2.06 (14H, m), 2.26(3H, s), 2.82-3.14 (8H, m),
3.48 (2H, s), 3.52 (2H, s), 3.91 (2H, s), 4.12 (2
H, q, J=7.1Hz), 7.09-7.30 (9H, m), 7.54 (1H, d, J=
1.8Hz), 7.75 (1H,dd, J=1.8, 7.7Hz). 元素分析値 C40H52N2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.55; H, 8.03; N, 4.06. 実験値:C, 69.43; H, 8.25; N, 3.89.
【0300】実施例168) 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]プ
ロピオン酸
【化314】 実施例167)で得たエチル 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[2-
[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリ
ジニル]メチル]フェニル]プロピオネート(フリー塩基
体)を用いて、実施例104)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.12-1.84 (17H, m), 2.05-2.3
0 (5H, m), 2.74-3.21 (8H, m), 3.47 (2H, s), 3.69
(2H, s), 3.90 (2H, s), 6.93-7.40 (8H, m), 7.48-7.7
8 (3H, m). 元素分析値 C38H48N2O3・2.5H2Oとして 計算値:C, 72.93; H, 8.54; N, 4.48. 実験値:C, 72.92; H, 7.97; N, 4.50.
【0301】実施例169) エチル 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-4-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチ
ル]フェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化315】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンとエチル 2-メチル-2-
[3-(ブロモメチル)フェニル]プロピオネートを用いて、
実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.38 (8H, m), 1.
57 (6H, s), 1.60-2.05(6H, m), 2.39 (3H, s), 2.56-
2.68 (4H, m), 2.80-3.00 (8H, m), 3.52 (2H, s), 3.5
4 (2H, s), 4.12 (2H, q, J=7.1Hz), 7.11-7.34 (9H,
m), 7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C40H52N2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.55; H, 8.03; N, 4.06. 実験値:C, 69.29; H, 8.40; N,
3.86.
【0302】実施例170) 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-
ピペリジニル]-1-ブタノン
【化316】 1) 参考例6)で得た[1-[(4-ニトロベンジル)オキシ
カルボニル]-4-ピペリジニル]酪酸 (8.0g, 22.8mmol)と
3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン (3.3g, 17.4mmol)を用いて、実施例23)の1)と同
様の操作を行うことにより、4-[1-[(4-ニトロベンジル)
オキシカルボニル]-4-ピペリジニル]-1-(3-アセチル-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-
ブタノン(4.7g)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.85 (9H, m), 2.
19 (3H, s), 2.68-3.05(8H, m), 3.54-3.78 (4H, m),
4.08-4.24 (2H, m), 5.22 (2H, s), 7.18-7.27 (1H,
m), 7.51 (2H, d, J=8.8Hz),7.70-7.77 (2H, m), 8.22
(2H, d, J=8.8Hz). 2) 1)で得た4-[1-[(4-ニトロベンジル)オキシカル
ボニル]-4-ピペリジニル]-1-(3-アセチル-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
(4.5g, 8.6mmol)のエタノール溶液 (50ml)を、5% Pd/C
(0.6g)を触媒として、常圧で接触水素添加反応に付し
た。反応終了後、触媒を濾去し、ろ液に炭酸カリウム
(1.5g, 10.8mmol)、臭化4-フルオロベンジル (1.45g,
7.67mmol)を順次加えた。室温で4時間撹拌した後、溶
媒を留去して得られる残渣を水-酢酸エチルに溶かし、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール=15:
1)により精製して、表題化合物 (3.3g)を、mp 92-94
℃の黄色針状晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.11-1.40 (5H, m), 1.58-2.00 (6
H, m), 2.19 (3H, s), 2.77-3.06 (8H, m), 3.44 (2H,
s), 3.53-3.65 (2H, m), 3.69-3.79 (2H, m), 6.98 (2
H, t like, J=8.8Hz), 7.17-7.33 (3H, m), 7.68-7.77
(2H, m). 元素分析値 C28H35FN2O2・0.5H2Oとして 計算値:C, 73.17; H, 7.90; N, 6.10. 実験値:C, 73.24; H, 7.81; N, 6.18.
【0303】実施例171) 4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-ブタノン 2塩酸塩
【化317】 実施例170)で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[1-[(4-フルオロフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノンを用い
て、実施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.37 (5H, m), 1.
60-2.05 (7H, m), 2.76-3.04 (12H, m), 3.44 (2H, s),
6.98 (2H, t like, J=8.8Hz), 7.13-7.32 (3H,m), 7.6
5-7.75 (2H, m). 元素分析値 C26H33FN2O・2HClとして 計算値:C, 64.85; H, 7.32; N, 5.81. 実験値:C, 64.64; H, 7.50; N, 5.82.
【0304】実施例172) エチル 2-メチル-2-[4-[[4-[4-[2-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]
フェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化318】 実施例160)で得た1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノンとエチル 2-メチル-2-
[4-(ブロモメチル)フェニル]プロピオネートを用いて、
実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.40 (8H, m), 1.
46-2.03 (14H, m), 2.27(3H, s), 2.80-3.04 (6H, m),
3.09 (2H, t like, J=5.1Hz), 3.48 (4H, br),3.91 (2
H, s), 4.12 (2H, q, J=7.2Hz), 7.11-7.33 (9H, m),
7.54 (1H, d, J=1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=1.8, 7.7H
z). 元素分析値 C40H52N2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.55; H, 8.02; N, 4.06. 実験値:C, 69.47; H, 7.78; N, 3.98.
【0305】実施例173) 2-メチル-2-[4-[[4-[4-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]プ
ロピオン酸
【化319】 実施例172)で得たエチル 2-メチル-2-[4-[[4-[4-[2-
[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-2-ベンズアゼピン-8-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリ
ジニル]メチル]フェニル]プロピオネート(フリー塩基
体)を用いて、実施例104)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.13-1.87 (17H, m), 2.20-2.4
3 (5H, m), 2.70-3.17 (6H, m), 3.32-3.54 (4H, m),
3.79 (2H, brs), 3.90 (2H, brs), 7.04-7.40 (9H, m),
7.53 (1H, brs), 7.69-7.79 (1H, m). 元素分析値 C38H48N2O3・2H2Oとして 計算値:C, 73.99; H, 8.50; N, 4.54. 実験値:C, 73.70; H, 8.31; N, 4.38.
【0306】実施例174) 4-[1-[(2-ニトロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化320】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2-ニトロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.09-1.38 (4H, m), 1.
54-1.81 (5H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.58-3.03 (12
H, m), 3.64 (2H, s), 3.74 (2H, s), 7.11-7.41(7H,
m), 7.48-7.73 (4H, m), 7.76-7.83 (1H, m). 元素分析値 C33H39N3O3・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 64.28; H, 7.03; N, 6.81. 実験値: C, 64.24; H, 6.94; N, 6.88.
【0307】実施例175) メチル 2-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチ
ル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸 2塩酸塩
【化321】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と2-(ブロモメチル)
安息香酸メチルを用いて、実施例28)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.04-1.37 (4H, m), 1.
52-2.07 (7H, m), 2.56-3.02 (12H, m), 3.64 (2H, s),
3.72 (2H, s), 3.87 (3H, s), 7.10-7.19 (1H,m), 7.2
0-7.48 (8H, m), 7.62-7.72 (3H, m). 元素分析値 C35H42N2O3・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.82; H, 7.42; N, 4.39. 実験値: C, 65.54; H, 7.27; N, 4.42.
【0308】実施例176) エチル 2-[2-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブ
チル]-1-ピペリジニル]メチル]フェノキシ]エタノエー
ト 2塩酸塩
【化322】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)とエチル2-[2-(ブロ
モメチル)フェノキシ]エタノエートを用いて、実施例2
8)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.18-1.40 (7H, m), 1.
60-1.80 (5H, m), 1.87-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.81-3.02 (8H, m), 3.64 (4H, s), 4.26 (2H, q,
J=7.2Hz), 4.64 (2H, s), 6.70-6.80 (1H, m), 6.91-
7.02 (1H, m), 7.10-7.42 (8H, m), 7.63-7.73 (2H,
m). 元素分析値 C37H46N2O4・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 64.24; H, 7.58; N, 4.05. 実験値: C, 64.19; H, 7.44; N, 4.06.
【0309】実施例177) 4-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化323】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2-フルオロベ
ンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.38 (4H, m), 1.
58-2.08 (7H, m), 2.54-2.69 (4H, m), 2.80-3.02 (8H,
m), 3.56 (2H, s), 3.64 (2H, s), 6.95-7.42 (10H,
m), 7.63-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H39FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 68.27; H, 7.29; N, 4.82. 実験値: C, 68.03; H, 7.31;
N, 4.69.
【0310】実施例178) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化324】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2-クロロベン
ジルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を mp 226-229℃(dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.41 (4H, m), 1.
58-1.90 (5H, m), 1.94-2.14 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.80-3.04 (8H, m), 3.59 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 7.10-7.52 (10H, m), 7.63-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H39ClN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 65.40; H, 7.15; N, 4.62. 実験値: C, 65.66; H, 7.09; N, 4.52.
【0311】実施例179) N-[3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-
ピペリジニル]メチル]フェニル]アセトアミド 2塩酸
【化325】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と3-アセチルアミノ
ベンジルアルコールのメシレートを用いて、実施例28)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を mp 179-
187℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.09-1.38 (4H, m), 1.
52-2.00 (7H, m), 2.14(3H, s), 2.52-2.70 (4H, m),
2.73-3.02 (8H, m), 3.42 (2H, s), 3.62 (2H, s), 6.9
8-7.54 (10H, m), 7.62-7.73 (2H, m), 7.92 (1H, br.
s). 元素分析値 C35H43N3O2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.92; H, 7.59; N, 6.59. 実験値: C, 65.63; H, 7.46; N, 6.24.
【0312】実施例180) 4-[1-[(3-アミノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化326】 実施例179)で得たN-[3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]アセ
トアミドを用いて、実施例24)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.38 (4H, m), 1.
58-1.99 (7H, m), 2.58-2.70 (4H, m), 2.80-3.02 (8H,
m), 3.39 (2H, s), 3.57-3.70 (4H, br.s), 6.53-6.72
(3H, m), 7.02-7.40 (7H, m), 7.63-7.73 (2H, m). 元素分析値 C33H41N3O・3HCl・2H2Oとして 計算値: C, 61.82; H, 7.55; N, 6.55. 実験値: C, 61.61; H, 7.57; N, 6.20.
【0313】実施例181) N-[3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-
ピペリジニル]メチル]フェニル]-N'-メチル尿素2塩酸
【化327】 実施例180)で得た4-[1-[(3-アミノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
(フリー塩基体)とイソシアン酸メチルを用いて、実施
例28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.38 (4H, m), 1.
51-2.00 (7H, m), 2.53-2.68 (4H, m), 2.71-3.03 (11
H, m), 3.43 (2H, s), 3.63 (2H, s), 4.96-5.09(1H,
m), 6.70 (1H, s), 6.96-7.40 (10H, m), 7.63-7.73 (2
H, m). 元素分析値 C35H44N4O2・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 63.53; H, 7.62; N, 8.47. 実験値: C, 63.77; H, 7.45; N, 8.27.
【0314】実施例182) メチル 4-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチ
ル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸 2塩酸塩
【化328】 実施例26)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と4-(ブロモメチル)
安息香酸メチルを用いて、実施例28)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物をmp 239-244℃(dec.)の無色
粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.10-1.38 (4H, m), 1.5
7-2.06 (7H, m), 2.54-2.69 (4H, m), 2.73-3.02 (8H,
m), 3.52 (2H, s), 3.64 (2H, s), 3.91 (3H, s), 7.10
-7.44 (8H, m), 7.63-7.73 (2H, m), 7.98 (2H, d, J=
8.0Hz). 元素分析値 C35H42N2O3・2HClとして 計算値: C, 68.73; H, 7.25; N, 4.58. 実験値: C, 68.57; H, 7.04; N, 4.64.
【0315】実施例183) 4-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペ
リジニル]メチル]安息香酸
【化329】 実施例182)で得たメチル 4-[[4-[4-[3-(フェニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸
を用いて、実施例104)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 165-176℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.16-1.83 (9H, m), 2.01-2.38
(2H, m), 2.58-2.75 (4H, m), 2.80-3.29 (8H, m), 3.
69 (2H, s), 3.79 (2H, br.s), 7.08-7.45 (8H,m), 7.6
0-7.72 (2H, m), 7.93-8.09 (2H, m). 元素分析値 C34H40N2O3・H2Oとして 計算値: C, 75.25; H, 7.80; N, 5.16. 実験値: C, 75.31; H, 7.45; N, 5.08.
【0316】実施例184) 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソ
ブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]プロピオン
【化330】 実施例153)で得たエチル 2-メチル-2-[3-[[4-[4-[3-
(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メ
チル]フェニル]プロピオネートを用いて、実施例104)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.79 (15H, m), 1.96-2.22 (2
H, m), 2.52-2.77 (4H,m), 2.80-3.17 (8H, m), 3.66
(4H, s), 6.99-7.50 (10H, m), 7.62-7.77 (2H,m), 10.
3 (1H, br.s). 元素分析値 C37H46N2O3・0.75H2Oとして 計算値: C, 76.58; H, 8.25; N, 4.83. 実験値: C, 76.42; H, 8.18; N, 4.69.
【0317】実施例185) N-[3-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-
ピペリジニル]メチル]フェニル]メタンスルホンアミド
2塩酸塩
【化331】 実施例180)で得た4-[1-[(3-アミノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
(フリー塩基体)とメタンスルホニルクロリドを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 158-164℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.38 (4H, m), 1.
59-2.08 (7H, m), 2.57-2.70 (4H, m), 2.79-3.03 (11
H, m), 3.47 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.10-7.40(10H,
m), 7.66-7.75 (2H, m). 元素分析値 C34H43N3O3 S ・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 59.81; H, 7.23; N, 6.15. 実験値: C, 59.76; H, 6.95; N, 6.03.
【0318】実施例186) エチル 2-メチル-2-[4-[[7-[4-[1-[(4-フルオロフェニ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニ
ル]プロピオネート 2塩酸塩
【化332】 実施例171)で得た4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)とエ
チル 2-メチル-2-[4-(ブロモメチル)フェニル]プロピ
オネートを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.09-1.36 (8H, m), 1.
45-1.99 (12H, m), 2.53-2.68 (4H, m), 2.76-3.02 (8
H, m), 3.44 (2H, s), 3.61 (2H, s), 4.13 (2H,q, J=
7.2Hz), 6.98 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.15 (1H, d, J
=7.7Hz), 7.20-7.34 (6H, m), 7.63-7.73 (2H, m). 元素分析値 C39H49FN2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 67.42; H, 7.54; N,
4.03. 実験値:C, 67.41; H, 7.38; N,
3.87.
【0319】実施例187) エチル 2-メチル-2-[3-[[7-[4-[1-[(4-フルオロフェニ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニ
ル]プロピオネート 2塩酸塩
【化333】 実施例171)で得た4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)とエ
チル 2-メチル-2-[3-(ブロモメチル)フェニル]プロピ
オネートを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.37 (8H, m), 1.
51-2.00 (12H, m), 2.54-2.68 (4H, m), 2.79-3.02 (8
H, m), 3.46 (2H, s), 3.63 (2H, s), 4.13 (2H,q, J=
7.1Hz), 6.99 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.10-7.35 (7H,
m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C39H49FN2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 67.42; H, 7.54; N, 4.03. 実験値:C, 67.11; H, 7.52; N, 4.10.
【0320】実施例188) 2-メチル-2-[4-[[7-[4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]プロ
ピオン酸
【化334】 実施例186)で得たエチル 2-メチル-2-[4-[[7-[4-[1-
[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノ
イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-
イル]メチル]フェニル]プロピオネートを用いて、実施
例104)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.16-1.40 (5H, m), 1.48-1.79
(10H, m), 1.97-2.17 (2H, m), 2.66-3.12 (12H, m),
3.64 (2H, brs), 3.71 (2H, brs), 7.00 (2H, t-like,
J=8.6Hz), 7.13 (1H, d, J=8.1Hz), 7.20-7.44 (6H,
m), 7.60-7.74 (2H,m). 元素分析値 C37H45FN2O3として 計算値:C, 75.99; H, 7.69; N, 4.79. 実験値:C, 75.70; H, 7.75; N, 4.83.
【0321】実施例189) 2-メチル-2-[3-[[7-[4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]プロ
ピオン酸
【化335】 実施例187)で得たエチル 2-メチル-2-[3-[[7-[4-[1-
[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノ
イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-
イル]メチル]フェニル]プロピオネートを用いて、実施
例104)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.10-1.46 (11H, m), 1.56-2.0
0 (6H, m), 2.42-2.96 (12H, m), 3.42 (4H, brs), 6.9
0-7.37 (9H, m), 7.55-7.72 (2H, m). 元素分析値 C37H45FN2O3として 計算値:C, 75.99; H, 7.69; N, 4.79. 実験値:C, 75.73; H, 7.68; N, 4.99.
【0322】実施例190) 4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン2塩酸塩
【化336】 実施例171)で得た4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化2-メチルベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 197-200℃の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.38 (5H, m), 1.
52-2.01 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.56-2.68 (4H, m),
2.80-3.00 (8H, m), 3.45 (2H, s), 3.54 (2H, s), 6.9
9 (2H, t-like, J=8.6Hz), 7.11-7.34 (7H, m), 7.65-
7.72 (2H, m). 元素分析値 C34H41FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 68.68; H, 7.46; N, 4.71. 実験値:C, 68.72; H, 7.36; N, 4.67.
【0323】実施例191) 4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-[(3-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン2塩酸塩
【化337】 実施例171)で得た4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化3-メチルベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 209-212℃の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.11-1.38 (5H, m), 1.
56-2.00 (6H, m), 2.36(3H, s), 2.57-2.69 (4H, m),
2.79-3.04 (8H, m), 3.44 (2H, s), 3.60 (2H, s), 6.9
2-7.33 (9H, m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H41FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 68.68; H, 7.46; N, 4.71. 実験値:C, 68.90; H, 7.57; N, 4.78.
【0324】実施例192) 4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-
1-[3-[(4-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン2塩酸塩
【化338】 実施例171)で得た4-[1-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化4-メチルベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 225-228℃の無色粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.37 (5H, m), 1.
50-2.00 (6H, m), 2.34(3H, s), 2.56-2.69 (4H, m),
2.79-3.02 (8H, m), 3.45 (2H, s), 3.60 (2H, s), 6.9
9 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.09-7.33 (7H, m), 7.64-
7.72 (2H, m). 元素分析値 C34H41FN2O・2HClとして 計算値:C, 69.73; H, 7.40; N, 4.78. 実験値:C, 69.36; H, 7.36; N, 4.63.
【0325】実施例193) 4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン
【化339】 実施例170)の1)で得た4-[1-[(4-ニトロベンジル)オ
キシカルボニル]-4-ピペリジニル]-1-(3-アセチル-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノンと臭化4-メチルベンジルを用いて、実施例170)
の2)続いて実施例171)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.11-1.38 (5H, m), 1.60-1.99 (7
H, m), 2.33 (3H, s), 2.80-3.04 (12H, m), 3.45 (2H,
s), 7.08-7.25 (5H, m), 7.65-7.76 (2H, m).
【0326】実施例194) 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル]-3-(1-プロピオニル-4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン 塩酸塩
【化340】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と塩化プロピオニ
ルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.29 (5H, m), 1.
45-1.90 (5H, m), 2.34(2H, q, J=7.7Hz), 2.43-2.74
(5H, m), 2.89-3.08 (7H, m), 3.67 (2H, s), 3.77-3.9
2 (1H, m), 4.56-4.70 (1H, m), 7.16 (1H, d, J=7.7H
z), 7.22-7.40 (5H, m), 7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 65.42; H, 8.23; N, 5.45. 実験値:C, 65.20; H, 7.72; N, 5.49.
【0327】実施例195) 3-[1-(2-メチル)プロピオニル-4-ピペリジニル]-1-[3-
(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化341】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と塩化イソブチリ
ルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.27 (8H, m), 1.
47-1.88 (5H, m), 2.38-3.08 (13H, m), 3.67 (2H, s),
3.83-4.00 (1H, m), 4.56-4.72 (1H, m), 7.16(1H, d,
J=7.3Hz), 7.20-7.40 (5H, m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C29H38N2O2・HCl・H2Oとして 計算値:C, 69.51; H, 8.25; N, 5.59. 実験値:C, 69.51; H, 8.17; N, 5.58.
【0328】実施例196) エチル 4-[4-[3-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-オキソプロピ
ル]-1-ピペリジニル]-4-オキソブタノエート 塩酸塩
【化342】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエチルスクシニ
ルクロリドを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.31 (5H, m), 1.
47-1.86 (5H, m), 2.45-2.72 (9H, m), 2.88-3.09 (7H,
m), 3.65 (2H, s), 3.81-3.97 (1H, m), 4.15 (2H, q,
J=7.2Hz), 4.52-4.66 (1H, m), 7.16 (1H, d, J=7.3H
z), 7.23-7.40 (5H, m), 7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C31H40N2O4・HCl・H2Oとして 計算値:C, 66.59; H, 7.75; N, 5.01. 実験値:C, 66.14; H, 7.67; N, 4.88.
【0329】実施例197) エチル 5-[4-[3-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-オキソプロピ
ル]-1-ピペリジニル]-5-オキソペンタノエート塩酸塩
【化343】 実施例24)で得た1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリジ
ニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)とエチルマロニル
クロリドを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.31 (5H, m), 1.
46-2.05 (7H, m), 2.32-3.07 (16H, m), 3.68 (2H, s),
3.79-3.93 (1H, m), 4.13 (2H, q, J=7.2Hz), 4.54-4.
68 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22-7.38 (5H,
m), 7.65-7.73 (2H, m). 元素分析値 C32H42N2O4・HCl・2.5H2Oとして 計算値:C, 64.04; H, 8.06; N, 4.67. 実験値:C, 64.48; H, 7.75; N, 4.51.
【0330】実施例198) 4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-ニトロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化344】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2
-ニトロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 164-167℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.36 (5H, m), 1.
52-2.00 (6H, m), 2.33(3H, s), 2.54-2.64 (4H, m),
2.80-2.97 (8H, m), 3.47 (2H, s), 3.88 (2H, s), 7.0
7-7.26 (5H, m), 7.35-7.73 (5H, m), 7.82 (1H, d, J=
7.7Hz). 元素分析値 C34H41N3O3・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.75; H, 7.19; N, 6.66. 実験値:C, 65.10; H, 6.86; N, 6.64.
【0331】実施例199) 4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(3-ニトロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化345】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3
-ニトロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 172-174℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.38 (5H, m), 1.
53-2.02 (6H, m), 2.33(3H, s), 2.58-2.70 (4H, m),
2.82-3.06 (8H, m), 3.47 (2H, s), 3.71 (2H, s), 7.0
8-7.26 (5H, m), 7.51 (1H, t, J=7.9Hz), 7.66-7.77
(3H, m), 8.10-8.19 (1H, m), 8.26 (1H, brs). 元素分析値 C34H41N3O3・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 64.75; H, 7.19; N,
6.66. 実験値:C, 64.81; H, 6.76; N,
6.64.
【0332】実施例200) 4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(4-ニトロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化346】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4
-ニトロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 208-211℃の無色粉末
として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.09-1.37 (5H, m), 1.4
8-1.80 (4H, m), 1.82-2.00 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.57-2.68 (4H, m), 2.80-3.04 (8H, m), 3.47 (2H,
s), 3.71 (2H, s), 7.07-7.25 (5H, m), 7.56 (2H, d,
J=8.8Hz), 7.65-7.74(2H, m), 8.20 (2H, d, J=8.8Hz). 元素分析値 C34H41N3O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 65.69; H, 7.13; N, 6.76. 実験値:C, 65.88; H, 6.91; N, 6.85.
【0333】実施例201) 1-[3-[(2-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化347】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)、塩化2
-クロロベンジルとヨウ化カリウムを用いて、実施例2
8)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 17
4-178℃の無色粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.08-1.37 (5H, m), 1.4
8-1.80 (4H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.65-2.75 (4H, m), 2.80-3.04 (8H, m), 3.46 (2H,
s), 3.73 (2H, s), 7.07-7.40 (8H, m), 7.57 (1H, dd,
J=2.0, 7.4Hz), 7.66-7.75 (2H, m). 元素分析値 C34H41ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.83; H, 7.26; N, 4.58. 実験値:C, 66.85; H, 6.96; N, 4.59.
【0334】実施例202) 1-[3-[(3-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化348】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3
-クロロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 195-198℃の無色粉末
として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.13-1.37 (5H, m), 1.5
0-1.80 (4H, m), 1.84-2.03 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.56-2.68 (4H, m), 2.82-3.03 (8H, m), 3.48 (2H,
s), 3.60 (2H, s), 7.07-7.29 (8H, m), 7.38 (1H, s),
7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H41ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.83; H, 7.26; N, 4.58. 実験値:C, 66.88; H, 7.12; N, 4.69.
【0335】実施例203) 1-[3-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化349】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4
-クロロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 230-234℃ (dec.)の
無色粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.07-1.38 (5H, m), 1.5
2-2.00 (6H, m), 2.33 (3H, s), 2.54-2.67 (4H, m),
2.80-3.02 (8H, m), 3.46 (2H, s), 3.58 (2H, s), 7.0
7-7.33 (9H, m), 7.65-7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H41ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.83; H, 7.26; N, 4.58. 実験値:C, 66.81; H, 7.03; N, 4.65.
【0336】実施例204) 1-[3-[(2-シアノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化350】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2
-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を軟化点 145-150。Cの無色
粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.14-1.40 (5H, m), 1.5
5-2.00 (6H, m), 2.33 (3H, s), 2.64-2.76 (4H, m),
2.80-3.05 (8H, m), 3.46 (2H, s), 3.81 (2H, s), 7.0
8-7.24 (4H, m), 7.32-7.44 (1H, m), 7.56-7.75 (6H,
m). 元素分析値 C35H41N3O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 68.84; H, 7.43; N, 6.88. 実験値:C, 68.76; H, 7.67; N, 6.55.
【0337】実施例205) 1-[3-[(3-シアノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化351】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化3
-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を軟化点 205-212。Cの無色
粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.16-1.38 (5H, m), 1.5
2-2.02 (6H, m), 2.33 (3H, s), 2.56-2.69 (4H, m),
2.80-3.04 (8H, m), 3.48 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.0
8-7.25 (5H, m), 7.39-7.50 (1H, m), 7.53-7.64 (2H,
m), 7.67-7.77 (3H, m). 元素分析値 C35H41N3O・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 68.84; H, 7.43; N, 6.88. 実験値:C, 69.06; H, 7.22; N, 6.66.
【0338】実施例206) 1-[3-[(4-シアノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(4-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化352】 実施例193)で得た4-[1-[(4-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化4
-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 206-209℃ (dec.)の
無色粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.14-1.39 (5H, m), 1.5
8-2.03 (6H, m), 2.34 (3H, s), 2.55-2.69 (4H, m),
2.82-3.04 (8H, m), 3.47 (2H, s), 3.67 (2H, s), 7.0
9-7.30 (5H, m), 7.47-7.56 (2H, m), 7.61-7.77 (4H,
m). 元素分析値 C35H41N3O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.87; H, 7.37; N, 6.98. 実験値:C, 69.97; H, 7.10; N, 6.98.
【0339】実施例207) 5-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(3-アセチル-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ペン
タノン
【化353】 5-(1-アセチル-4-ピペリジニル)吉草酸と3-アセチル-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピンを用いて、実
施例23)の1)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.96-1.60 (7H, m), 1.64-1.84 (4
H, m), 2.08 (3H, s), 2.20 (3H, s), 2.44-2.61 (1H,
m), 2.87-3.10 (7H, m), 3.55-3.86 (5H, m), 4.53-4.6
7 (1H, m), 7.20-7.30 (1H, m), 7.71-7.80 (2H, m).
【0340】実施例208) 5-(4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル)-1-ペンタノン
【化354】 実施例207)で得た5-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-1-ペンタノンを用いて、実施例24)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色油状物とし
て得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.97-1.48 (7H, m), 1.60-1.84 (4
H, m), 1.91 (2H, brs),2.56 (2H, dt-like, J=2.6, 1
2.1Hz), 2.83-3.12 (12H, m), 7.18 (1H, d, J=8.4Hz),
7.67-7.74 (2H, m).
【0341】実施例209) 5-[1-(フェニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-[3-(フェニ
ルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]-1-ペンタノン 2塩酸塩
【化355】 実施例208)で得た5-(4-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ペンタノ
ンと2当量の臭化ベンジルを用いて、実施例28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物のフリー塩基体を
mp 81-83℃の無色粉末として、また、表題化合物の2塩
酸塩をmp 208-210℃の無色粉末として得た。1 H NMR(CDCl3, free base) δ 1.10-1.47 (7H, m), 1.5
5-1.81 (4H, m), 1.84-2.00 (2H, m), 2.55-2.69 (4H,
m), 2.80-3.03 (8H, m), 3.49 (2H, s), 3.64 (2H, s),
7.16 (1H, d, J=7.7Hz), 7.20-7.41 (10H, m), 7.65-
7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H42N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.82; H, 7.87; N, 4.86. 実験値:C, 71.04; H, 7.56; N, 4.84.
【0342】実施例210) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[2-[(4-フルオロフ
ェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン-8-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化356】 実施例51)の2)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8
-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化4-フルオ
ロベンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.40 (2H, m), 1.
40-1.85 (8H, m), 2.09(3H, s), 2.53 (1H, dt, J=12.
8, 2.6Hz), 2.85-3.05 (4H, m), 3.11 (2H, t-like, J=
5.6Hz), 3.50 (2H, s), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90 (2H,
s), 4.50-4.70 (1H, m), 7.00 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.30 (3H, m), 7.48 (1H, d, J=2.0Hz), 7.7
6 (1H, dd, J=7.8, 2.0Hz). 元素分析値 C27H33FN2O2・HCl・1.5H2O として 計算値: C, 64.85; H, 7.46; N, 5.60. 実験値: C, 64.83; H, 7.34; N, 5.57.
【0343】実施例211) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-(4-ピペリジニ
ル)-1-プロパノン 2塩酸塩
【化357】 実施例210)で得た3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノンを用い
て、実施例53)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 245-247℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.35 (3H, m), 1.
35-1.55 (1H, m), 1.60-1.85 (7H, m), 2.58 (2H, dt,
J=12.0, 2.0Hz), 2.85-3.20 (7H, m), 3.49 (2H,s), 3.
90 (2H, s), 7.00 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.15-7.30
(3H, m), 7.49 (1H, d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=8.
2, 1.8Hz). 元素分析値 C25H31FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 61.85; H, 7.27; N, 5.77. 実験値: C, 62.08; H, 7.12; N, 5.58.
【0344】実施例212) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-(フェニルメ
チル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化358】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化ベンジルを用いて、実施例51)の3)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.80-2.05 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.10 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.48 (4H, s), 3.8
9 (2H, s), 6.98 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.15-7.35
(8H, m), 7.48 (1H, d, J=1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=7.
6, 1.8Hz). 元素分析値 C32H37FN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.75; H, 7.24; N, 4.79. 実験値: C, 65.74; H, 7.60; N, 4.47.
【0345】実施例213) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化359】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化2-メチルベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.80-3.00 (6H, m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.4
2 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t
-like, J=8.8Hz),7.15-7.35 (7H, m), 7.48 (1H, d, J=
1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.7, 1.8Hz). 元素分析値 C33H39FN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 67.22; H, 7.35; N, 4.75. 実験値: C, 66.89; H, 7.80; N, 4.51.
【0346】実施例214) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(3-メチルフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化360】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-メチルベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.80-2.05 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.80-3.00 (6H, m), 3.10 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.4
5 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.98 (2H, t
-like, J=8.8Hz),7.15-7.30 (7H, m), 7.48 (1H, d, J=
1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=7.6, 1.8Hz). 元素分析値 C33H39FN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 66.21; H, 7.41; N, 4.68. 実験値: C, 66.46; H, 7.50;
N, 4.46.
【0347】実施例215) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(4-メチルフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化361】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化4-メチルベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.32 (3H, s),
2.80-3.00 (6H, m), 3.10 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.4
5 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.98 (2H, t
-like, J=8.8Hz),7.05-7.30 (7H, m), 7.48 (1H, d, J=
1.8Hz), 7.75 (1H, dd, J=7.6, 1.8Hz). 元素分析値 C33H39FN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 68.27; H, 7.29; N, 4.82. 実験値: C, 68.02; H, 7.00; N, 4.91.
【0348】実施例216) 3-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化362】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)、
塩化2-クロロベンジルとヨウ化カリウムを用いて、実施
例51)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (6H, m), 1.85-2.20 (2H, m), 2.80-3.05 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.49 (2H, s), 3.6
0 (2H, s), 3.90 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.10-7.30 (5H, m), 7.33 (1H, dd, J=7.5, 1.8H
z), 7.45-7.55 (2H, m), 7.76 (1H, dd, J=7.7, 1.8H
z). 元素分析値 C32H36ClFN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 62.09; H, 6.68; N, 4.53. 実験値: C, 62.26; H, 7.06; N, 4.26.
【0349】実施例217) 3-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化363】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-クロロベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.80 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.10 (2H, t-like, J=5.6Hz), 3.44 (2H, s), 3.4
8 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.10-7.30 (6H, m), 7.32 (1H, s), 7.48 (1H, d,
J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.7, 1.8Hz). 元素分析値 C32H36ClFN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 63.00; H, 6.61; N, 4.59. 実験値: C, 62.61; H, 7.10; N, 4.33.
【0350】実施例218) 3-[1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化364】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化4-クロロベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.80-3.00 (6
H, m), 3.10 (2H, t-like, J=5.4Hz), 3.43 (2H,s), 3.
48 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.30 (7H, m), 7.48 (1H, d, J=1.8Hz), 7.75
(1H, dd, J=7.8, 1.8Hz). 元素分析値 C32H36ClFN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 63.95; H, 6.54; N, 4.66. 実験値: C, 63.71; H, 6.49;
N, 4.73.
【0351】実施例219) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[[2-(トリフ
ルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-プ
ロパノン 2塩酸塩
【化365】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化2-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例
51)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.90 (6H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.4Hz), 3.49 (2H, s), 3.6
3 (2H, s), 3.90 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.20-7.40 (4H, m), 7.45-7.65 (3H, m), 7.75-7.9
0 (2H, m). 元素分析値 C33H36F4N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 62.46; H, 6.19; N, 4.41. 実験値: C, 62.43; H, 6.03; N, 4.39.
【0352】実施例220) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[[3-(トリフ
ルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-プ
ロパノン 2塩酸塩
【化366】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例
51)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
をmp 197-199 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (6H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.49 (2H, s), 3.5
2 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.30 (3H, m), 7.35-7.60 (5H, m), 7.76 (1
H, dd, J=7.7, 1.8Hz). 元素分析値 C33H36F4N2O・2HClとして 計算値: C, 63.36; H, 6.12; N, 4.48. 実験値: C, 62.88; H, 6.02; N, 4.83.
【0353】実施例221) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[[4-(トリフ
ルオロメチル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-プ
ロパノン 2塩酸塩
【化367】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化4-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例
51)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.80 (6H, m), 1.85-2.20 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.49 (2H, s), 3.5
2 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.30 (3H, m), 7.40-7.60 (5H, m), 7.76 (1
H, dd, J=7.6, 1.8Hz). 元素分析値 C33H36F4N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 62.46; H, 6.19; N, 4.41. 実験値: C, 62.41; H, 6.24; N, 4.54.
【0354】実施例222) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(3-ニトロフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化368】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-ニトロベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (6H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.80-3.05 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.49 (2H, s), 3.5
6 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.30 (3H, m), 7.40-7.50 (2H, m), 7.70 (1
H, d, J=7.6Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 8.10
(1H, d, J=8.0Hz), 8.19 (1H, s). 元素分析値 C32H36FN3O3・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 61.93; H, 6.50; N, 6.77. 実験値: C, 62.03; H, 6.25;
N, 6.74.
【0355】実施例223) 3-[1-[(3-アミノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化369】 実施例222)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-[1-[(3-ニトロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
プロパノン(フリー塩基体, 1.15g, 2.17mmol)の酢酸
(25ml)溶液に、亜鉛(3.0g)を加え、100。Cで3分間加熱
した。沈澱を濾去した後、酢酸を減圧下留去、残渣を水
-酢酸エチルに溶解し、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水炭酸カリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
酢酸エチル-トリエチルアミン;25:1)により精製し
て、表題化合物のフリー塩基体(337mg)を粘稠な油状
物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.50-1.80 (6
H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.80-3.00 (6H, m), 3.11
(2H, t-like, J=5.2Hz), 3.41 (2H, s), 3.49 (2H, s),
3.50-3.80 (2H, br), 3.90 (2H, s), 6.55-6.65 (1H,
m), 6.65-6.70 (2H, m), 6.95-7.15 (3H, m), 7.20-7.3
0 (3H, m), 7.49 (1H, d, J=1.4Hz), 7.75(1H, dd, J=
8.1, 1.8Hz). 上記フリー塩基体 (180mg)の酢酸エチル-メタノール混
合溶液を3当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢
酸エチル-エーテルから表題化合物 (186mg)を無色非晶
状粉末として得た。 元素分析値 C32H38FN3O・3HCl・H2Oとして 計算値: C, 61.29; H, 6.91; N, 6.70. 実験値: C, 61.55; H, 7.04;
N, 6.60.
【0356】実施例224) N-[3-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オキ
ソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]尿素
2塩酸塩
【化370】 実施例223)で得た3-[1-[(3-アミノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1
-プロパノン(フリー塩基体, 165mg, 0.33mmol)の酢酸
(10ml)-水(10ml)混合溶液に、シアン酸カリウム(134mg,
1.65mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。酢酸を減
圧下留去して得られる水溶液を、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸カリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エ
チル-メタノール-トリエチルアミン;9:1:0.0
5)により精製して、表題化合物のフリー塩基体(143m
g)を粘稠な油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.50-1.80 (6
H, m), 1.80-2.10 (1H, m), 2.10-2.30 (2H, m), 2.80-
3.00 (6H, m), 3.10 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.46 (2
H, s), 3.48 (2H, s), 3.89 (2H, s), 5.00 (2H, s),
6.90-7.05 (3H, m),7.15-7.30 (6H, m), 7.48 (1H, d,
J=2.0Hz), 7.75 (1H, dd, J=7.6, 1.8Hz). 上記フリー塩基体 (140mg)の酢酸エチル-メタノール混
合溶液を2当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢
酸エチル-エーテルから表題化合物 (140mg)を無色非晶
状粉末として得た。 元素分析値 C33H39FN4O2・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 60.82; H, 6.96; N, 8.64. 実験値: C, 60.95; H, 6.79;
N, 8.47.
【0357】実施例225) 3-[1-[(2-シアノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化371】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化2-シアノベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.80 (6H, m), 1.95-2.20 (2H, m), 2.75-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.4Hz), 3.49 (2H, s), 3.6
8 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.40 (4H, m), 7.45-7.65 (4H, m), 7.76 (1
H, dd, J=7.9, 1.8Hz). 元素分析値 C33H36FN3O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 65.99; H, 6.71; N, 7.00. 実験値: C, 65.86; H, 6.92; N, 6.86.
【0358】実施例226) 3-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化372】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-シアノベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.45 (3H, m), 1.
50-1.80 (6H, m), 1.80-2.05 (2H, m), 2.75-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.4Hz), 3.49 (4H, s), 3.8
9 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.10-7.30
(3H, m), 7.35-7.65 (5H, m), 7.76 (1H, dd, J=7.8,
1.8Hz). 元素分析値 C33H36FN3O・2HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 65.12; H, 7.12; N, 6.90. 実験値: C, 65.19; H, 6.83; N, 6.90.
【0359】実施例227) 3-[1-[(4-シアノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化373】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化4-シアノベンジルを用いて、実施例51)の3)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (6H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.75-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.4Hz), 3.49 (2H, s), 3.5
2 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.15-7.30 (3H, m), 7.40-7.50 (3H, m), 7.55-7.6
5 (2H, m), 7.76 (1H, dd, J=7.8, 1.8Hz). 元素分析値 C33H36FN3O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 65.02; H, 6.78; N, 6.89. 実験値: C, 65.42; H, 6.68; N, 6.88.
【0360】実施例228) 3-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オキソ
プロピル]-1-ピペリジニル]メチル]ベンズアミド2塩酸
【化374】 実施例226)で得た3-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1
-プロパノン(フリー塩基体, 310mg, 0.61mmol)のエタ
ノール(10ml)-テトラヒドロフラン(5ml)混合溶液に、2N
水酸化ナトリウム水溶液 (15ml)を加え、5時間加熱還
流した。放冷後、有機溶媒を減圧下留去して得られる水
溶液を、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノール-トリエチ
ルアミン;9:1:0.05)により精製して、表題化
合物のフリー塩基体(218mg)を粘稠な油状物として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-1.50 (3H, m), 1.60-1.85 (6
H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.80-3.05 (6H, m), 3.11
(2H, t-like, J=5.4Hz), 3.49 (2H, s), 3.54 (2H, s),
3.90 (2H, s), 5.70-6.40 (2H, br), 7.00 (2H, t-lik
e, J=8.8Hz), 7.20-7.30 (3H, m), 7.39 (1H, t, J=7.8
Hz), 7.45-7.55 (2H, m), 7.70-7.85 (3H,m). 上記フリー塩基体 (210mg)の酢酸エチル-メタノール混
合溶液を2当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、酢
酸エチル-エーテルから表題化合物 (241mg)を無色非晶
状粉末として得た。 元素分析値 C33H38FN3O2・2HCl・3H2Oとして 計算値: C, 60.55; H, 7.08; N, 6.42. 実験値: C, 60.23; H, 7.04; N, 6.40.
【0361】実施例229) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-ピリジ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 3塩酸塩
【化375】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2
-(クロロメチル)ピリジン(塩酸塩)を用いて、実施例5
1)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.49 (2H, s), 3.6
4 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.05-7.30 (4H, m), 7.42 (1H, d, J=7.6Hz), 7.49
(1H, d, J=1.8Hz), 7.64 (1H, dt, J=7.7,1.8Hz), 7.7
6 (1H, dd, J=7.6, 1.8Hz), 8.55 (1H, dd, J=4.1, 0.8
Hz). 元素分析値 C31H36FN3O・3HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 61.64; H, 6.67; N, 6.96. 実験値: C, 61.36; H, 6.62;
N, 6.67.
【0362】実施例230) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(3-ピリジ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 3塩酸塩
【化376】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3
-(クロロメチル)ピリジン(塩酸塩)を用いて、実施例5
1)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.49 (4H, s), 3.8
9 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.15-7.30
(4H, m), 7.48 (1H, d, J=1.8Hz), 7.67 (1H, dt, J=7.
8, 1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.6, 1.8Hz),8.50 (1H, d
d, J=4.8, 1.8Hz), 8.53 (1H, d, J=1.4Hz). 元素分析値 C31H36FN3O・3HCl・H2Oとして 計算値: C, 60.74; H, 6.74; N, 6.85. 実験値: C, 60.82; H, 6.91; N, 6.76.
【0363】実施例231) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(4-ピリジ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 3塩酸塩
【化377】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と4
-(クロロメチル)ピリジン(塩酸塩)を用いて、実施例5
1)の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
50-1.85 (6H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.48 (4H, s), 3.8
9 (2H, s), 7.00 (2H, t-like, J=8.8Hz), 7.10-7.40
(5H, m), 7.48 (1H, d, J=1.8Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.
8, 1.8Hz), 8.53 (2H, m). 元素分析値 C31H36FN3O・3HCl・H2Oとして 計算値: C, 60.74; H, 6.74; N, 6.85. 実験値: C, 60.58; H, 7.06; N, 6.73.
【0364】実施例232) N-[3-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オキ
ソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]ホルム
アミド 2塩酸塩
【化378】 実施例211)で得た1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-
3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3
-(ホルミルアミノ)ベンジルアルコールのメシレートを
用いて、実施例51)の3)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.80-3.00 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2Hz), 3.47 (2H, s), 3.4
9 (2H, s), 3.90 (2H, s), 6.99 (2H, t-like, J=8.8H
z), 7.00-7.35 (6H, m), 7.40-7.50 (2H, m), 7.50-7.7
0 and 8.05-8.20 (1H, NHCHO, each br), 7.76 (1H, d,
J=7.6Hz), 8.36 (1/2H, NHCHO, d, J=1.8Hz) and 8.71
(1/2H, NHCHO, d, J=11.4Hz). 元素分析値 C33H38FN3O2・2HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 61.39; H, 7.03; N, 6.51. 実験値: C, 61.51; H, 6.80; N, 6.33.
【0365】実施例233) N-[3-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オキ
ソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]-N'-メ
チル尿素 2塩酸塩
【化379】 実施例223)で得た3-[1-[(3-アミノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1
-プロパノン(フリー塩基体)とイソシアン酸メチルを
用いて、実施例51)の3)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15−1.45
(3H, m), 1.50−1.85 (6H,
m), 1.90−2.00 (2H, m), 2.
75 (3H, d, J=4.6Hz), 2.80
−3.00 (7H, m), 3.09 (2H,
t−like, J=4.4Hz), 3.44 (2
H, s), 3.48 (2H, s), 3.89
(2H, s), 5.52 (1H, br),
6.50−6.75 (1H, m), 6.98
(2H, t−like, J=8.8Hz), 7.
05−7.45 (6H, m), 7.48 (1
H,s), 7.75 (1H, dd, J=7.
8, 1.8Hz). 元素分析値 C3441FN・2HCl・
0.5HOとして 計算値: C, 63.94; H, 6.94; N, 8.77. 実験値: C, 63.97; H, 6.97; N, 8.07.
【0366】実験例4 埋め込み型温度計(VltalViewTM、Mini-Mitter Co.,In
c.、USA)を、エーテル麻酔下のC57BL db/d
bマウス(雄性、日本クレア、N=6)の肩甲骨間皮下
に埋め込み、7日間馴化飼育終了後、実施例23の化合
物を1mg/kgの用量で6日間経口投与し、最終投与
後の24時間平均局所温度を測定した。コントロール群
は0.5%メチルセルロースを経口投与した。実験結果
を表15に示す。
【表15】 実験結果より、式(I)で表される化合物又はその塩は
優れた熱産生促進作用を有することがわかる。
【0367】実験例5 C57BL db/dbマウス(雄性、10週齢、日本
クレア)を飼育繁殖用固形飼料CE−2(日本クレア)
で7日間馴化飼育した。馴化飼育終了後、自由摂食下の
マウスに実施例23の化合物を0.3mg/kgおよび
1.0mg/kgの用量で6週間経口投与し、最終投与
24時間後に体重を測定した。体重測定後、眼窩静脈叢
から全採血を行ない、腹腔内内臓脂肪を摂取し重量を測
定した。統計解析はDunnettの検定に従い行なった(*:p
<0.05 vs control、N=5 or 6)。実験結果を表16お
よび表17に示す。
【0368】
【表16】 実験結果から、式(I)で表される化合物又はその塩は
優れた体重増加抑制作用を有することがわかる。
【0369】
【表17】 実験結果から、式(I)で表される化合物又はその塩は
優れた体脂肪低下作用を有することがわかる。
【0370】実施例234) 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-(4-ピペリジニル)-1-ブタノン 塩酸塩
【化380】 参考例6)で得た[1-[(4-ニトロベンジル)オキシカルボ
ニル]-4-ピペリジニル]酪酸 (28.0g, 79.9mmol)を、氷
冷下、塩化チオニル (70ml)に少量ずつ加えた。5分撹
拌後、過剰の塩化チオニルを留去し、残渣をヘキサンで
洗浄して、[1-[(4-ニトロベンジル)オキシカルボニル]-
4-ピペリジニル]酪酸クロリドを粘稠な淡黄色油状物と
して得た。塩化アルミニウム (34.0g, 0.255mol)の粉末
を、得られた酸クロリドと3-アセチル-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン (13.75g, 72.65mmol) の
1,2-ジクロロエタン溶液 (70ml)に、水冷下少量ずつ加
えた。その混合物を室温で14時間撹拌し、50℃で4時
間加熱撹拌した後、氷-水に注ぎ、酢酸エチルで洗浄し
た。水層を、8N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性
にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
下留去して、表題化合物のフリー塩基体(18.5g)を淡
黄色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.52 (5H, m), 1.
63-1.85 (4H, m), 1.93(1H, br), 2.19 (3H, s), 2.49-
2.68 (2H, m), 2.87-3.14 (8H, m), 3.55-3.80(4H, m),
7.18-7.30 (1H, m), 7.70-7.80 (2H, m). 上記フリー塩基体(0.1g)の酢酸エチル-メタノール溶液
を1当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理して、表題化
合物(80mg)を淡黄色非晶状粉末として得た。 元素分析値 C21H30N2O2・HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 62.13; H, 8.44; N, 6.90. 実験値:C, 62.42; H, 8.05; N, 6.73.
【0371】実施例235) 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピ
ペリジニル]-1-ブタノン 塩酸塩
【化381】 実施例234)で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-(4-ピペリジニル)-
1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2-メチルベンジルを
用いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物のフリー塩基体をmp 93-94℃の無色粉末とし
て、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.38 (5H, m), 1.
56-2.07 (6H, m), 2.19(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.81-
3.06 (8H, m), 3.44 (2H, s), 3.55-3.65 (2H, m), 3.6
8-3.80 (2H, m), 7.10-7.33 (5H, m), 7.69-7.78 (2H,
m). 元素分析値 C29H38N2O2・HCl・1.25H2Oとして 計算値:C, 68.89; H, 8.27; N, 5.54. 実験値:C, 68.94; H, 8.17; N, 5.47.
【0372】実施例236) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン 2塩酸塩
【化382】 実施例235)で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノンを用いて、
実施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
をmp 213-216℃(dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.08-1.37 (5H, m), 1.
57-2.04 (7H, m), 2.35(3H, s), 2.79-3.05 (12H, m),
3.43 (2H, s), 7.09-7.32 (5H, m), 7.65-7.73(2H, m). 元素分析値 C27H36N2O・2HClとして 計算値:C, 67.91; H, 8.02; N, 5.87. 実験値:C, 67.58; H, 7.93; N, 5.95.
【0373】実施例237) 4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2,4-ジフルオ
ロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化383】 実施例25)の2)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-ブタノンと臭化2,4-ジフルオロベンジルを用い
て、実施例25)の3)と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 0.96-1.62 (5H, m), 1.64-1.97 (4
H, m), 2.08 (3H, s), 2.44-2.72 (5H, m), 2.86-3.10
(7H, m), 3.69 (2H, s), 3.70-3.86 (1H, m), 4.51-4.6
6 (1H, m), 6.72-6.92 (2H, m), 7.16 (1H, d, J=7.7H
z), 7.34-7.47 (1H,m), 7.66-7.74 (2H, m).
【0374】実施例238) 1-[3-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジ
ニル)-1-ブタノン
【化384】 実施例237)で得た4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-
[3-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノンを用
いて、実施例24)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.50 (5H, m), 1.63-1.84 (4
H, m), 2.33-2.73 (7H, m), 2.83-3.19 (8H, m), 3.67
(2H, s), 6.70-6.93 (2H, m), 7.16 (1H, d, J=8.1Hz),
7.32-7.47 (1H, m), 7.63-7.75 (2H, m).
【0375】実施例239) メチル 2-[[7-[4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-
ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]安息香酸 2塩酸塩
【化385】 実施例236)で得た4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と2-(ブ
ロモメチル)安息香酸メチルを用いて、実施例28)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物のフリー塩基体
をmp 111-113℃の無色粉末として、表題化合物の2塩酸
塩を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.39 (5H, m), 1.
55-1.82 (4H, m), 1.87-2.07 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.52-2.66 (4H, m), 2.80-3.00 (8H, m), 3.44 (2H,
s), 3.84 (2H, s), 3.91 (3H, s), 7.09-7.22 (4H, m),
7.24-7.49 (4H, m), 7.64-7.76 (3H, m). 元素分析値 C36H44N2O3・2HCl・H2Oとして 計算値:C, 67.17; H, 7.52; N, 4.35. 実験値:C, 67.04; H, 7.55; N, 4.31.
【0376】実施例240) 2-[[7-[4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]安息香酸
【化386】 実施例239)で得たメチル 2-[[7-[4-[1-[(2-メチルフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]安
息香酸を用いて、実施例104)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.55-1.83 (4
H, m), 1.87-2.04 (2H, m), 2.35 (3H, s), ca. 2.55-
3.25 (13H, m), 3.41 (2H, s), 3.90 (2H, s), 7.09-7.
32 (6H, m), 7.39-7.59 (2H, m), 7.67-7.82 (2H, m),
8.15-8.29 (1H, m).元素分析値 C35H42N2O3・1.5H2Oと
して 計算値:C, 74.30; H, 8.02; N, 4.95. 実験値:C, 74.70; H, 7.96; N, 5.06.
【0377】実施例241) エチル 2-[2-[[7-[4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェノキシ]エタノ
エート 2塩酸塩
【化387】 実施例236)で得た4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)とエチ
ル 2-[2-(ブロモメチル)フェノキシ]エタノエートを用
いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.40 (8H, m), 1.
59-2.06 (6H, m), 2.35(3H, s), 2.68-3.07 (12H, m),
3.44 (2H, s), 3.81 (2H, s), 4.26 (2H, q, J=7.1Hz),
4.64 (2H, s), 6.76 (1H, d, J=8.4Hz), 7.01 (1H, t,
J=7.5Hz), 7.10-7.32 (6H, m), 7.45 (1H, d, J=7.3H
z), 7.64-7.73 (2H, m). 元素分析値 C38H48N2O4・2HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 65.51; H, 7.67; N, 4.02. 実験値:C, 65.77; H, 7.43; N, 4.11.
【0378】実施例242) [2-[[7-[4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]フェノキシ]酢酸
【化388】 実施例241)で得たエチル 2-[2-[[7-[4-[1-[(2-メチル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]
フェノキシ]エタノエートを用いて、実施例104)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.38 (5H, m), 1.
55-1.81 (4H, m), 1.86-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
ca. 2.70-3.50 (15H, m), 3.97 (2H, brs), 4.75(2H, b
rs), 6.92-7.50 (9H, m), 7.64-7.80 (2H, m).
【0379】実施例243) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[[2-[(4-メチル-1-ピペラジニル)カルボニル]フェニ
ル]メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化389】 実施例242)で得た[2-[[7-[4-[1-[(2-メチルフェニル)
メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェノキ
シ]酢酸 (0.2g, 0.37mmol), 1-メチルピペラジン (37m
g, 0.37mmol)とトリエチルアミン (0.057ml)のN,N-ジメ
チルホルムアミド溶液 (2ml)に、0-5。Cでシアノリン酸
ジエチル (61mg, 0.37mmol)を加えた。0-5。Cで10分間
撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性活
性アルミナを用いたカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン-酢酸エチル;1:1)により精製して、表
題化合物のフリー塩基体(0.2g)を粘稠な油状物として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.14-1.40 (5H, m), 1.
59-1.83 (4H, m), 1.87-2.06 (2H, m), 2.17-2.51 (10
H, m), 2.55-2.69 (4H, m), 2.80-3.01 (8H, m),3.16-
3.64 (6H, m), 3.87 (1H, d, J=13.6Hz), 4.10-4.16 (1
H, brd, J=ca. 13.6Hz), 7.09-7.46 (9H, m), 7.64-7.7
3 (2H, m). 上記フリー塩基体 (0.18g)の酢酸エチル-メタノール混
合溶液を3当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理し、エ
ーテルから表題化合物 (0.15g)を無色非晶状粉末として
得た。 元素分析値 C40H52N4O2・3HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 63.44; H, 7.72; N, 7.40. 実験値:C, 63.59; H, 8.21; N, 7.05.
【0380】実施例244) 1-[3-(2-ジエチルアミノエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化390】 実施例236)で得た4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)、2-ジ
エチルアミノエチルクロリド(塩酸塩)とヨウ化カリウ
ムを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 211-213℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05 (6H, t, J=7.1H
z), 1.13-1.38 (5H, m), 1.57-2.03 (6H, m), 2.35 (3
H, s), 2.48-2.75 (12H, m), 2.78-3.03 (8H, m), 3.41
(2H, s), 7.07-7.20 (4H, m), 7.22-7.30 (1H, m), 7.
65-7.76 (2H, m). 元素分析値 C33H49N3O・3HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 63.71; H, 8.59; N, 6.75. 実験値:C, 64.08; H, 8.59; N, 6.85.
【0381】実施例245) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩
酸塩
【化391】 実施例236)で得た4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2
-クロロベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 193-196℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.40 (5H, m), 1.
53-1.83 (4H, m), 1.98-2.16 (2H, m), 2.60-2.71 (4H,
m), 2.83-3.04 (8H, m), 3.61 (2H, s), 3.68 (2H,
s), 6.72-6.93 (2H, m), 7.11-7.56 (6H, m), 7.66-7.7
5 (2H, m). 元素分析値 C33H37ClF2N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 62.61; H, 6.37; N, 4.43. 実験値:C, 62.57; H, 6.24; N, 4.38.
【0382】実施例246) 1-[3-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩
酸塩
【化392】 実施例236)で得た4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化2
-メチルベンジルを用いて、実施例28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物をmp 208-210℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.12-1.38 (5H, m), 1.
55-1.82 (4H, m), 1.88-2.07 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.60-2.72 (4H, m), 2.81-3.04 (8H, m), 3.43 (2H,
s), 3.68 (2H, s), 6.72-6.93 (2H, m), 7.09-7.20 (4
H, m), 7.24-7.47 (2H, m), 7.66-7.74 (2H, m). 元素分析値 C34H40F2N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 66.66; H, 7.07; N, 4.57. 実験値:C, 66.94; H, 6.88; N, 4.47.
【0383】実施例247) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(3-ピリジル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化393】 実施例236)で得た4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)、(3-ク
ロロメチル)ピリジン 塩酸塩とヨウ化カリウムを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.11-1.38 (5H, m), 1.
52-1.81 (4H, m), 1.87-2.06 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.56-2.70 (4H, m), 2.80-3.03 (8H, m), 3.44 (2H,
s), 3.64 (2H, s), 7.09-7.20 (4H, m), 7.23-7.34 (2
H, m), 7.65-7.76 (3H, m), 8.52 (1H, dd, J=1.5, 4.7
Hz), 8.57 (1H, d, J=1.8 Hz). 元素分析値 C33H41N3O・3HCl・H2Oとして 計算値: C, 62.70; H, 7.49; N, 6.65. 実験値: C, 62.66; H, 7.39; N, 6.47.
【0384】実施例249) 4-[1-[(2-アミノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化394】 実施例248)で得た N-[2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]
フェニル]アセトアミドを用いて、実施例24)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物をmp 230-235 ℃の
無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.41 (5H, m), 1.
60-1.97 (6H, m), 2.40(3H, s), 2.55-2.68 (4H, m),
2.75-3.00 (10H, m), 3.47 (2H, s), 3.54 (2H,s), 6.0
0-6.70 (2H, m), 6.93-7.36 (7H, m), 7.66-7.75 (2H,
m). 元素分析値 C34H43N3O・3HCl・2H2Oとして 計算値: C, 62.33; H, 7.69; N, 6.41. 実験値: C, 62.11; H, 7.53; N, 6.49.
【0385】実施例248) N-[2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソ
ブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]アセトアミ
ド 2塩酸塩
【化395】 実施例126)で得た 1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノン (フリー塩基体)と2-
アセチルアミノベンジルアルコールのメシレートを用い
て、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物をmp 172-178 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.07-1.44 (4H, m), 1.
61-1.86 (5H, m), 1.93-2.18 (5H, m), 2.39 (3H, s),
2.55-2.70 (4H, m), 2.79-3.01 (8H, m), 3.54 (2H,
s), 3.56 (2H, s), 6.90-7.17 (8H, m), 7.63-7.74 (2
H, m), 8.26 (1H, d,J=8 Hz), 11.12 (1H, brs). 元素分析値 C36H45N3O2・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 65.44; H, 7.78; N, 6.36. 実験値: C, 65.70; H, 7.76; N, 6.29.
【0386】実施例250) N-[2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソ
ブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]メタンスル
ホンアミド 2塩酸塩
【化396】 実施例249)で得た 4-[1-[(2-アミノフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノン (フリー塩基体)とメタンスルホニルクロリ
ドを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 185-195 ℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.38 (5H, m), 1.
56-2.00 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.54-2.70 (4H, m),
2.73-3.00 (8H, m), 3.55 (2H, s), 3.58 (5H, s), 7.1
1-7.21 (4H, m), 7.23-7.51 (6H, m), 7.63-7.73 (2H,
m). 元素分析値 C35H45N3O3S・2HCl・5H2Oとして 計算値: C, 55.99; H, 7.65; N, 5.60. 実験値: C, 56.20; H, 7.73; N, 5.37.
【0387】実施例251) N-[2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソ
ブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]-N'-メチル
尿素 2塩酸塩
【化397】 実施例249)で得た 4-[1-[(2-アミノフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノン (フリー塩基体)とイソシアン酸メチルを用
いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 176-189 ℃ (dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.03-1.41 (5H, m), 1.
58-2.04 (6H, m), 2.39(3H, s), 2.55-2.68 (4H, m),
2.79-3.00 (8H, m), 3.46-3.58 (5H, m), 3.69-3.81 (2
H, m), 4.37-4.50 (1H, m), 6.86-7.35 (8H, m), 7.63-
7.73 (2H, m), 7.98 (1H, d, J=8.2 Hz), 9.60-9.75 (1
H, brs). 元素分析値 C36H46N4O2・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 63.99; H, 7.76; N, 8.29. 実験値: C, 64.01; H, 7.46; N, 8.21.
【0388】実施例252) メチル 2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-
オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸2塩酸
【化398】 実施例126)で得た1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と2-
(ブロモメチル)安息香酸メチルを用いて、実施例28)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 189-192
℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3+D2O) δ 1.24-1.56 (5H, m), 1.62-1.92
(4H, m), 2.26-2.51 (5H, m), 2.54-2.70 (4H, m), 2.
86-3.11 (8H, m), 3.54 (2H, s), 3.84 (2H, s),7.07-
7.50 (8H, m), 7.61-7.74 (2H, m), 8.10-8.21 (1H,
m). 元素分析値 C36H44N2O3・2HCl・3H2Oとして 計算値: C, 63.61; H, 7.71; N, 4.12. 実験値: C, 63.71; H, 7.55; N, 3.80.
【0389】実施例253) 2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブ
チル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸
【化399】 実施例252)で得た2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メ
チル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香
酸メチルを用いて、実施例104)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 129-132 ℃の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.03-1.36 (4H, m), 1.
61-1.81 (5H, m), 1.83-2.05 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.55-3.00 (12H, m), 3.54 (2H, s), 3.70 (2H,s), 3.8
7 (3H, s), 7.10-7.43 (8H, m), 7.62-7.73 (3H, m). 元素分析値 C35H42N2O3・0.25H2Oとして 計算値: C, 77.39; H, 7.89; N, 5.16. 実験値: C, 77.52; H, 7.95; N, 5.17.
【0390】実施例254) 2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブ
チル]-1-ピペリジニル]メチル]ベンズアミド 2塩酸塩
【化400】 実施例253)で得た2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メ
チル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香
酸 (270 mg, 0.50 mmol)とN,N'-カルボニルジイミダゾ
ール (163 mg, 1.0 mmol)のテトラヒドロフラン溶液 (7
ml) を室温で3時間撹拌した後、アンモニウムクロリ
ド (268 mg, 5.0 mmol)とトリエチルアミン (506 mg,
5.0 mmol)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌
した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル-メタノ
ール=10:1)により精製し、表題化合物のフリー塩基体
(168 mg) を粘稠な無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 0.98-1.37 (5H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.98-2.17 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.53-2.68 (4H, m), 2.88-3.00 (8H, m), 3.54 (4H,
s), 5.70-5.80 (1H, brs), 7.08-7.21 (8H, m), 7.62-
7.73 (2H, m), 7.91-8.02 (1H, m), 10.50-10.61 (1H,
brs). 上記フリー塩基体 (165 mg)の酢酸エチル-メタノール混
合溶液を2当量の塩酸(酢酸エチル溶液)で処理して、
表題化合物 (187 mg)をmp 201-220 ℃ (dec.)の無色粉
末として得た。 元素分析値 C35H43N3O2・2HCl・2.5H2O 計算値: C, 64.11; H, 7.69; N, 6.41. 実験値: C, 63.81; H, 7.40; N, 6.15.
【0391】実施例255) 1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-ピペリジニル)-
1-ブタノン 2塩酸塩
【化401】 実施例126)の1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-(4-
ピペリジニル)-1-ブタノン (フリー塩基体)を酢酸エ
チル-メタノールに溶解し、2当量の塩酸(酢酸エチル
溶液)で処理して、表題化合物をmp 192-203 ℃(dec.)
の無色粉末として得た。 元素分析値 C27H36N2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 66.66; H, 8.08; N, 5.76. 実験値: C, 66.79; H, 8.22; N, 5.48.
【0392】実施例256) 4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-ブタノン
【化402】 実施例125)の4-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-
[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン (フリー塩基
体)を室温で放置した。生成した固化物をn-ヘキサンで
洗浄して、表題化合物をmp 94-95 ℃の無色粉末として
得た。 元素分析値 C29H38N2O2として 計算値: C, 77.99; H, 8.58; N, 6.27. 実験値: C, 77.91; H, 8.56; N, 6.32.
【0393】実施例257) 4-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペ
リジニル]メチル]ベンズアミド 2塩酸塩
【化403】 実施例183)で得た4-[[4-[4-[3-(フェニルメチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オ
キソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息香酸をを用い
て、実施例254)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.11-1.39 (5H, m), 1.
58-1.81 (4H, m), 1.85-2.03 (2H, m), 2.53-2.70 (4H,
m), 2.78-3.04 (8H, m), 3.53 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 5.53-6.27 (2H, br.), 7.09-7.48 (8H, m), 7.64-
7.82 (4H, m).
【0394】実施例258) 4-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化404】 実施例126)で得た 1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4
-(4-ピペリジニル)-1-ブタノン (フリー塩基体)と臭
化 3-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10−1.40
(5H, m), 1.60−1.85 (4H,
m), 1.85−2.10 (2H, m), 2.
40 (3H, s), 2.55−2.70 (4
H, m), 2.75−3.00 (8H, m),
3.48 (2H, s), 3.54 (2H,
s), 7.10−7.25 (4H, m), 7.
25−7.85 (7H, m). 元素分析値 C3541O・2HCl・1.5H
Oとして 計算値: C, 67.84; H, 7.48; N, 6.78. 実験値: C, 67.66; H, 7.62; N, 6.73.
【0395】実施例259) 3-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブ
チル]-1-ピペリジニル]メチル]ベンズアアミド 2塩酸
【化405】 実施例258)で得た4-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例228)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.55-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.51 (2H,
s), 3.54 (2H, s), 5.80-6.45 (2H, br), 7.10-7.25 (4
H, m), 7.25-7.55 (3H, m), 7.65-7.80 (4H, m). 元素分析値 C35H43N3O2・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 66.87; H, 7.54; N, 6.68. 実験値: C, 66.85; H, 8.00; N, 6.31.
【0396】実施例260) 3-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソブ
チル]-1-ピペリジニル]メチル]-1-ベンゼンカルボキシ
イミダミド
【化406】 実施例258)で得た4-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノン (500 mg, 0.96 mmol)と 9.8 N 塩酸(エタノー
ル溶液;30 ml)の混合物を、16時間室温で撹拌し、溶
媒を減圧下に留去した。得られた残渣のエタノール溶液
(10 ml)と アンモニアの5%エタノール溶液 (w/w, 15 m
l) を、ステンレス耐圧管内で、120 ℃で30分間加熱
した。溶媒を減圧下に留去し、残渣を酢酸エチル-1N 水
酸化ナトリウム水溶液に溶かし、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を塩基性
の活性アルミナを用いたカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル-メタノール- NH4OH = 1:1:0.03)
により精製し、エタノール-酢酸エチルから表題化合物
(307 mg)をmp 150-152 ℃ の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.60-1.82 (4
H, m), 1.84-2.05 (5H, m), 2.39 (3H, s), 2.55-2.70
(4H, m), 2.74-3.02 (8H, m), 3.45-3.60 (4H, m), 7.1
0-7.37 (5H, m), 7.40-7.80 (6H, m). 元素分析値 C35H44N4O・3H2Oとして 計算値: C, 71.15; H, 8.53; N, 9.48. 実験値: C, 71.52; H, 8.19; N, 8.98.
【0397】実施例261) 4-[1-[[3-(4,5-ジヒドロ-2-チアゾリル)フェニル]メチ
ル]-4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化407】 実施例258)で得た4-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノン(フリー塩基体)と2-アミノエタンチオール塩
酸塩を用いて、実施例260)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.60 (3H, m),
2.55-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.41 (2H, t,
J=8.2 Hz), 3.53 (2H, s), 3.54 (2H, s), 4.46 (2H,
t, J=8.2 Hz), 7.10-7.50 (7H, m), 7.65-7.75 (3H,
m), 7.77 (1H, s). 元素分析値 C37H45N3OS・2HCl・5.5H2Oとして 計算値:C, 59.11; H, 7.78; N, 5.59. 実験値:C, 59.28; H, 7.57; N, 5.33.
【0398】実施例262) 4-[1-[[3-(4,5-ジヒドロ-1H-2-イミダゾリル)フェニル]
メチル]-4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メ
チル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化408】 実施例258)で得た4-[1-[(3-シアノフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノン(フリー塩基体)とエチレンジアミンを用い
て、実施例260)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 183-185 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.39 (3H, s),
2.55-2.70 (4H, m), 2.75-3.00 (9H, m), 3.49 (2H,
s), 3.54 (2H, s), 3.78 (4H, s), 7.10-7.20 (4H, m),
7.25-7.45 (3H, m), 7.60-7.75 (4H, m).
【0399】実施例263) 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピ
ペリジニル]-1-ブタノン
【化409】 実施例234)で得た 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-(4-ピペリジニル)-
1-ブタノン (フリー塩基体)と臭化 2-クロロベンジ
ルを用いて、実施例28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 99-100 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.20-1.40 (5H, m), 1.60-1.80 (5
H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.20 (3H, s), 2.85-3.10
(8H, m), 3.55-3.65 (3H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 7.1
5-7.40 (4H, m), 7.45-7.55 (1H, m), 7.70-7.80 (2H,
m). 元素分析値 C28H35ClN2O2として 計算値: C, 72.01; H, 7.55; N, 6.00. 実験値: C, 71.93; H, 7.55;
N, 5.95.
【0400】実施例264) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン
【化410】 実施例263)で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[1-[(2-クロロフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノンを用いて、
実施例24)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を粘稠な無色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.60-1.85 (4
H, m), 1.90-2.15 (4H, m), 2.80-3.10 (11H, m), 3.59
(2H, s), 7.15-7.30 (3H, m), 7.33 (1H, dd, J=7.4,
1.8 Hz), 7.48 (1H, dd, J=7.4, 2.0 Hz), 7.65-7.75
(2H, m).
【0401】実施例265) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(2-シアノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化411】 実施例264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン (フリー塩基体)と臭
化 2-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物をmp 103-104 ℃の無
色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.55-1.85 (5
H, m), 1.95-2.20 (2H, m), 2.60-2.80 (4H, m), 2.80-
3.05 (7H, m), 3.59 (2H, s), 3.81 (2H, s), 7.10-7.8
0 (11H, m). 元素分析値 C34H38ClN3Oとして 計算値: C, 75.60; H, 7.09; N, 7.78. 実験値: C, 75.64; H, 7.13; N, 7.64.
【0402】実施例266) 2-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]ベンズアミド 2塩酸塩
【化412】 実施例265)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-シアノフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例228)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
60-1.85 (4H, m), 1.95-2.20 (2H, m), 2.60-2.80 (4H,
m), 2.80-3.00 (8H, m), 3.59 (2H, s), 3.68 (2H,
s), 5.95-6.10 (1H, br), 7.05-7.50 (8H, m), 7.65-7.
80 (2H, m), 8.00-8.10 (1H, m), 10.33 (1H, br). 元素分析値 C34H40ClN3O2・2HCl・3.5H2Oとして 計算値: C, 58.83; H, 7.12; N, 6.05. 実験値: C, 58.80; H, 6.88; N, 5.99.
【0403】実施例267) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(3-シアノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化413】 実施例264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン (フリー塩基体)と臭
化 3-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物をmp 121-122 ℃の無
色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.60-1.80 (5
H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H, m), 2.80-
3.05 (7H, m), 3.59 (2H, s), 3.64 (2H, s), 7.10-7.7
5 (11H, m). 元素分析値 C34H38ClN3Oとして 計算値: C, 75.60; H, 7.09; N, 7.78. 実験値: C, 75.29; H, 7.30; N, 7.71.
【0404】実施例268) 3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]ベンズアミド 2塩酸塩
【化414】 実施例267)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-[3-[(3-シアノフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例228)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.58 (2H, s), 3.65 (2H,
s), 6.15-6.50 (2H, br), 7.10-7.60 (7H, m), 7.65-7.
80 (3H, m), 7.84 (1H, s). 元素分析値 C34H40ClN3O2・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 62.05; H, 6.89; N, 6.39. 実験値: C, 62.02; H, 7.16; N, 6.19.
【0405】実施例269) 3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]-1-ベンゼンカルボキシイミダ
ミド 3塩酸塩
【化415】 実施例267)で得た4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-[(3-シアノフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例260)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.75 (5H,
m), 2.80-3.05 (7H, m), 3.58 (2H, s), 3.65 (2H,
s), 4.20-5.20 (3H, br), 7.10-7.75 (11H, m). 元素分析値 C34H41ClN4O・3HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 57.39; H, 6.94; N, 7.87. 実験値: C, 57.58; H, 7.30; N, 8.03.
【0406】実施例270) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[[3-(4,5-ジヒドロ-1H-2-イミダゾリル)フェニル]メ
チル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化416】 実施例267)で得た4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-[3-[(3-シアノフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンとエチレンジアミンを用いて、実施例260)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.80-3.05 (8H, m), ca. 3.5-3.9 (9H, m),7.10-
7.50 (7H, m), 7.60-7.75 (3H, m), 7.79 (1H, s). 元素分析値 C36H43ClN4O・3HCl・3H2Oとして 計算値: C, 57.91; H, 7.02; N, 7.50. 実験値: C, 58.07; H, 7.18; N, 7.79.
【0407】実施例271) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(4-シアノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化417】 実施例264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン (フリー塩基体)と臭
化 4-シアノベンジルを用いて、実施例28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物をmp 118-119 ℃の無
色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
55-1.85 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.59 (2H, s), 3.66 (2H,
s), 7.10-7.40 (4H, m), 7.45-7.55 (3H, m), 7.60-7.7
5 (4H, m). 元素分析値 C34H38ClN3Oとして 計算値: C, 75.60; H, 7.09; N, 7.78. 実験値: C, 75.30; H, 7.33; N, 7.65.
【0408】実施例272) 4-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]ベンズアミド
【化418】 実施例271)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-[3-[(4-シアノフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例228)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物をmp 150-151 ℃の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.90-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.80-3.00 (8H, m), 3.60 (2H, s), 3.67 (2H,
s), 5.50-6.30 (2H, br), 7.10-7.50 (7H, m), 7.65-7.
85 (4H, m). 元素分析値 C34H40ClN3O2・H2Oとして 計算値: C, 72.00; H, 7.29; N, 7.41. 実験値: C, 71.84; H, 7.11; N, 7.30.
【0409】実施例273) エチル 2-メチル-2-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニ
ル]プロピオネート 2塩酸塩
【化419】 実施例264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-
4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン (フリー塩基体)とエ
チル 2-メチル-2-[3-(ブロモメチル)フェニル]プロピ
オネートを用いて、実施例28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.40 (8H, m), 1.
55-1.80 (10H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.55-2.70 (4
H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.58 (2H, s), 3.63(2H,
s), 4.12 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.10-7.35 (8H, m), 7.4
5-7.50 (1H, m), 7.65-7.70 (2H, m). 元素分析値 C39H49ClN2O3・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 64.24; H, 7.46; N, 3.84. 実験値: C, 64.19; H, 7.59;
N, 3.75.
【0410】実施例274) 2-メチル-2-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]プロピオ
ン酸 2塩酸塩
【化420】 実施例273)で得たエチル 2-メチル-2-[3-[[7-[4-[1-
[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イ
ル]メチル]フェニル]プロピオネートを用いて、実施例1
04)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
非晶状粉末として得た。 元素分析値 C37H45ClN2O3・2HCl・3.5H2Oとして 計算値: C, 60.28; H, 7.38; N, 3.80. 実験値: C, 60.45; H, 7.42; N, 3.52.
【0411】実施例 275) エチル 2-[2-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェノ
キシ]エタノエート 2塩酸塩
【化421】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)
とエチル 2-[2-(ブロモメチル)フェノキシ]エタノエー
トを用いて、実施例 28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (6H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.80-3.05 (6H,
m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2 Hz), 3.48 (2H,s), 3.6
4 (2H, s), 3.90 (2H, s), 4.26 (2H, q, J=7.2 Hz),
4.64 (2H, s), 6.75 (1H, dd, J=8.2, 0.8 Hz), 6.90-
7.05 (3H, m), 7.15-7.30 (4H, m), 7.38 (1H, dd, J=
7.6, 1.8 Hz), 7.49 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.75 (1H, d
d, J=7.6, 1.8Hz). 元素分析値 C36H43FN2O4・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 63.81; H, 6.99; N, 4.13. 実験値: C, 63.88; H, 7.03; N, 4.20.
【0412】実施例 276) [2-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オキソ
プロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェノキシ]酢酸
【化422】 実施例 275)で得た エチル 2-[2-[[4-[3-[2-[(4-フル
オロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジ
ニル]メチル]フェノキシ]エタノエートを用いて、実施
例 104)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.40-2.20 (11H, m), 2.45-2.70 (1
H, m), 2.80-3.20 (6H,m), 3.25-3.50 (2H, m), 3.50
(2H, s), 3.90 (2H, s), 3.94 (2H, s), 4.73 (2H, s),
6.90-7.55 (9H, m), 7.60-7.80 (2H, m). 元素分析値 C34H39FN2O4・H2Oとして 計算値: C, 70.81; H, 7.17; N, 4.86. 実験値: C, 70.87; H, 7.09; N, 4.56.
【0413】実施例 277) 1-(2-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル)-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン 塩酸
【化423】 [1-[(4-ニトロベンジル)オキシカルボニル]-4-ピペリジ
ニル]プロピオン酸と2-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-2-ベンズアゼピンを用いて、実施例 234)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.95 (8H, m), 2.
04 (3H, s), 2.20-2.40(1H, m), 2.45-2.65 (2H, m),
2.90-3.15 (6H, m), 3.65-3.95 (2H, m), 4.45-4.65
(2H, m), 4.75-4.85 (1H, m), 6.90-7.35 (1.5H, m),
7.75-7.85 (1H, m),7.90-8.00 (0.5H, m). 元素分析値 C20H28N2O2・HCl・H2Oとして 計算値: C, 62.73; H, 8.16; N, 7.32. 実験値: C, 62.80; H, 8.22; N, 6.95.
【0414】実施例 278) 1-(2-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル)-3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピ
ペリジニル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化424】 実施例 277)で得た 1-(2-アセチル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-3-(4-ピペリジニ
ル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と臭化2-メチルベン
ジルを用いて、実施例 28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
55-2.15 (8H, m), 2.04(3H, s), 2.35 (3H, s), 2.80-
3.10 (6H, m), 3.42 (2H, s), 3.73 (1H, t-like, J=5.
4 Hz), 3.87 (1H, t-like, J=5.4 Hz) 4.55 (1H, s),
4.60 (1H, s), 7.10-7.35 (5.5H, m), 7.65-7.85 (1H,
m), 7.90-8.00 (0.5H, m). 元素分析値 C28H36N2O2・HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 67.79; H, 8.13; N, 5.65. 実験値: C, 67.56; H, 8.34; N, 5.49.
【0415】実施例 279) 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-
1-プロパノン 2塩酸塩
【化425】 実施例 278)で得た 1-(2-アセチル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-3-[1-[(2-メチルフ
ェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノンを用い
て、実施例 24)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
55-1.80 (7H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.80-3.05 (6H, m), 3.21 (2H, t-like, J=5.4 Hz), 3.
41 (2H, s), 3.97 (2H, s), 7.10-7.30 (5H, m), 7.65-
7.80 (2H, m). 元素分析値 C26H34N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 64.86; H, 7.95; N, 5.82. 実験値: C, 65.04; H, 8.35; N, 5.75.
【0416】実施例 280) 1-[2-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化426】 実施例 279)で得た 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化 2-メチルベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
55-1.80 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.26 (3H, s),
2.35 (3H, s), 2.80-3.05 (6H, m), 3.09 (2H, t-like,
J=5.2 Hz), 3.42 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.90 (2H,
s), 7.05-7.30 (9H, m), 7.53 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.7
5 (1H, dd, J=7.6, 1.8 Hz). 元素分析値 C35H42N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 69.73; H, 7.92; N, 4.78. 実験値: C, 69.93; H, 8.15; N, 4.51.
【0417】実施例 281) 1-[2-[(3-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化427】 実施例 279)で得た 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化3-メチルベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.35 (3H, s), 2.80-3.05 (6H, m), 3.12 (2H, t-like,
J=5.2 Hz), 3.42 (2H, s), 3.49 (2H, s), 3.91 (2H,
s), 7.00-7.30 (9H, m), 7.52(1H, d, J=1.4 Hz), 7.76
(1H, dd, J=8.0, 1.8 Hz). 元素分析値 C35H42N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 69.73; H, 7.92; N, 4.78. 実験値: C, 70.02; H, 8.11; N, 4.51.
【0418】実施例 282) 1-[2-[(4-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化428】 実施例 279)で得た 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化4-メチルベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.35 (3H, s), 2.80-3.05 (6H, m), 3.12 (2H, t-like,
J=5.2 Hz), 3.42 (2H, s), 3.49 (2H, s), 3.90 (2H,
s), 7.05-7.35 (9H, m), 7.50 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.7
5 (1H, dd, J=7.6, 1.8 Hz). 元素分析値 C35H42N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 69.73; H, 7.92; N, 4.78. 実験値: C, 69.47; H, 8.04; N, 4.45.
【0419】実施例 283) 1-[2-[(2-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化429】 実施例 279)で得た 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化 2-クロロベンジルを用いて、 実施例 28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.45 (3H, m), 1.
55-1.85 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.80-3.05 (6H, m), 3.14 (2H, t-like, J=5.2 Hz), 3.
41 (2H, s), 3.62 (2H, s), 3.94 (2H, s), 7.05-7.50
(9H, m), 7.57 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.76 (1H, dd, J=
7.8, 1.8 Hz). 元素分析値 C33H39ClN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 65.40; H, 7.15; N, 4.62. 実験値: C, 65.34; H, 7.27; N, 4.33.
【0420】実施例 284) 1-[2-[(3-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン塩酸塩
【化430】 実施例 279)で得た 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化 3-クロロベンジルを用いて、 実施例 28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.80-3.05 (6H, m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2 Hz), 3.
42 (2H, s), 3.48 (2H, s), 3.89 (2H, s), 7.10-7.30
(9H, m), 7.47 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.76 (1H, dd, J=
7.8, 1.8 Hz). 元素分析値 C33H39ClN2O・2HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 64.44; H, 7.21; N, 4.55. 実験値: C, 64.64; H, 7.00; N, 3.99.
【0421】実施例 285) 1-[2-[(4-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化431】 実施例 279)で得た 3-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と
臭化 4-クロロベンジルを用いて、 実施例 28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (3H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.80-3.05 (6H, m), 3.12 (2H, t-like, J=5.2 Hz), 3.
42 (2H, s), 3.49 (2H, s), 3.90 (2H, s), 7.05-7.40
(9H, m), 7.49 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.77 (1H, dd, J=
7.6, 1.8 Hz). 元素分析値 C33H39ClN2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 65.40; H, 7.15; N, 4.62. 実験値: C, 65.36; H, 7.09; N, 4.61.
【0422】実施例 286) エチル 2-メチル-2-[3-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチ
ル]フェニル]プロピオネート 2塩酸塩
【化432】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1プロパノン(フリー塩基体)
とエチル 2-メチル-2-[3-(ブロモメチル)フェニル]プロ
ピオネートを用いて、 実施例 28)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.17 (3H, t, J=7.2 H
z), 1.15-1.40 (3H, m),1.57 (6H, s), 1.60-1.85 (6H,
m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.80-3.05 (6H, m), 3.11 (2
H, t-like, J=5.2 Hz), 3.48 (4H, s), 3.89 (2H, s),
4.12 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.99 (2H, t-like, J=8.6 H
z), 7.15-7.30 (7H, m), 7.48 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.7
5 (1H, dd, J=7.7, 1.8 Hz). 元素分析値 C38H47FN2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 67.05; H, 7.40; N, 4.12. 実験値: C, 66.85; H, 7.49; N, 4.10.
【0423】実施例 287) 2-メチル-2-[3-[[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-オキソプロピル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニ
ル]プロピオン酸
【化433】 実施例 286)で得た エチル 2-メチル-2-[3-[[4-[3-[2-
[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オキソプロピル]-1-ピ
ペリジニル]メチル]フェニル]プロピオネートを用い
て、 実施例 104)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15-2.05 (17H, m), 2.75-3.00 (6
H, m), 3.09 (2H, t-like, J=4.8 Hz), 3.41 (2H, s),
3.47 (2H, s), 3.89 (2H, s), 6.10-6.80 (1H, br), 6.
90-7.40 (9H, m), 7.49 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.73 (1H,
dd, J=7.6, 1.8Hz). 元素分析値 C36H43FN2O3・2HCl・3H2Oとして 計算値: C, 61.97; H, 7.37; N, 4.02. 実験値: C, 62.22; H, 6.76; N, 3.74.
【0424】実施例 288) エチル [4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-オ
キソプロピル]-1-ピペリジニル]アセテート 2塩酸塩
【化434】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とブロモ酢酸エチルを用いて、実施例 28)と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.50 (3H, m), 1.
27 (3H, t, J=7.2 Hz),1.60-1.85 (6H, m), 2.05-2.25
(2H, m), 2.85-3.05 (6H, m), 3.11 (2H, t-like, J=5.
2 Hz), 3.20 (2H, s), 3.49 (2H, s), 3.90 (2H, s),
4.19 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.00 (2H, t-like, J=8.6 H
z), 7.15-7.30 (3H, m), 7.49 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.7
7 (1H, dd, J=7.8, 1.8 Hz). 元素分析値 C29H37FN2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 61.92; H, 7.17; N, 4.98. 実験値: C, 62.07; H, 7.17; N, 4.83.
【0425】実施例 289) エチル 4-[4-[3-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-
オキソプロピル]-1-ピペリジニル]酪酸 2塩酸塩
【化435】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と4-ブロモ酪酸エチルを用いて、実施例 28)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.25-1.45 (3H, m), 1.
26 (3H, t, J=7.2 Hz),1.60-2.10 (10H, m), 2.25-2.45
(4H, m), 2.85-3.05 (6H, m), 3.12 (2H, t-like, J=
5.2 Hz), 3.49 (2H, s), 3.90 (2H, s), 4.13 (2H, q,
J=7.2 Hz), 7.00(2H, t-like, J=8.6 Hz), 7.15-7.30
(3H, m), 7.49 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.77(1H, dd, J=7.
7, 1.8 Hz). 元素分析値 C31H41FN2O3・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 63.04; H, 7.51; N, 4.74. 実験値: C, 63.08; H, 7.14; N, 4.72.
【0426】実施例 290) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-(2-ヒドロキ
シエチル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化436】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と2-ブロモエタノールを用いて、実施例 28)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.45 (3H, m), 1.
60-1.80 (6H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.51 (2H, t, J
=5.4 Hz), 2.80-3.05 (7H, m), 3.12 (2H, t-like, J=
5.2 Hz), 3.50 (2H, s), 3.61 (2H, t, J=5.4 Hz), 3.9
0 (2H, s), 7.00 (2H, t-like, J=8.6 Hz), 7.15-7.35
(3H, m), 7.49 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.77 (1H, dd, J=
7.8, 1.8 Hz). 元素分析値 C27H35FN2O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 63.30; H, 7.36; N, 5.38. 実験値: C, 62.78; H, 7.35; N, 5.33.
【0427】実施例 291) 3-[1-[2-(ジエチルアミノ)エチル]-4-ピペリジニル]-1-
[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン3塩酸
【化437】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)と2-ジエチルアミノエチルクロリド塩酸塩を用い
て、実施例 28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.04 (6H, t, J=7.2 H
z), 1.20-1.40 (3H, m),1.60-1.85 (6H, m), 1.85-2.05
(2H, m), 2.40-2.65 (8H, m), 2.85-3.00 (6H,m), 3.1
1 (2H, t-like, J=5.2 Hz), 3.49 (2H, s), 3.90 (2H,
s), 7.00 (2H, t-like, J=8.6 Hz), 7.15-7.30 (3H,
m), 7.48 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.6,
1.8 Hz). 元素分析値 C31H44FN3O・3HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 60.83; H, 7.90; N, 6.87. 実験値: C, 60.42; H, 7.39; N, 6.74.
【0428】実施例 292) 3-[1-(クロロアセチル)-4-ピペリジニル]-1-[2-[(4-フ
ルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン
【化438】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とクロロアセチルクロリドを用いて、実施例 28)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.40 (2H, m), 1.45-1.90 (8
H, m), 2.62 (1H, dt, J=12.8, 2.6 Hz), 2.85-3.20 (6
H, m), 3.50 (2H, s), 3.85-3.95 (1H, m), 3.90(2H,
s), 4.07 (1H, s), 4.08 (1H, s), 4.45-4.65 (1H, m),
7.00 (2H, t-like, J=8.8 Hz), 7.15-7.30 (3H, m),
7.48 (1H, d, J=1.8 Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.8, 1.8 H
z).
【0429】実施例 293) 3-[1-(ジメチルアミノアセチル)-4-ピペリジニル]-1-[2
-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン2塩酸塩
【化439】 実施例 292)で得た 3-[1-(クロロアセチル)-4-ピペリ
ジニル]-1-[2-[(4-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノ
ン(フリー塩基体)と ジメチルアミン塩酸塩を用い
て、実施例 28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.25 (2H, m), 1.
40-1.85 (7H, m), 2.32(6H, s), 2.45-2.70 (1H, m),
2.85-3.20 (9H, m), 3.50 (2H, s), 3.91 (2H, s), 4.0
0-4.15 (1H, m), 4.50-4.65 (1H, m), 7.00 (2H, t-lik
e, J=8.6 Hz), 7.15-7.30 (3H, m), 7.49 (1H, d, J=1.
6 Hz), 7.77 (1H, dd, J=7.8, 1.8 Hz). 元素分析値 C29H38FN3O2・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 62.03; H, 7.36; N, 7.48. 実験値: C, 61.80; H, 7.36;
N, 7.29.
【0430】実施例 294) 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-3-[1-(2-オキシラ
ニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-プロパノン
【化440】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とエピブロモヒドリンを用いて、実施例 28)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.10-1.30 (3H, m), 1.60-1.85 (6
H, m), 1.90-2.15 (2H, m), 2.29 (1H, dd, J=13.2, 6.
6 Hz), 2.48 (1H, dd, J=4.9, 2.6 Hz), 2.65-2.80 (2
H, m), 2.85-3.20 (9H, m), 3.49 (2H, s), 3.90 (2H,
s), 6.99 (2H, t-like, J=8.6 Hz), 7.15-7.30 (3H,
m), 7.49 (1H, d, J=1.6 Hz), 7.76 (1H, dd,J=7.9, 1.
6 Hz).
【0431】実施例 295) 3-[1-(3-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシプロピル)-4-ピ
ペリジニル]-1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-プ
ロパノン 3塩酸塩
【化441】 実施例 294)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-[1-(2-オキシラニルメチル)-4-ピペリジニル]-1-
プロパノンとジメチルアミン(2.0M テトラヒドロフラ
ン溶液)を用いて、実施例 28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
60-1.85 (6H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.10-2.40 (9H,
m), 2.85-3.05 (6H, m), 3.11 (2H, t-like, J=5.2 H
z), 3.20-3.50 (4H, m), 3.75-3.92 (3H, m), 6.99 (2
H, t-like, J=8.6 Hz), 7.15-7.30 (3H, m), 7.48 (1H,
d, J=1.6 Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.7, 1.8Hz). 元素分析値 C30H42FN3O2・3HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 58.68; H, 7.55; N, 6.84. 実験値: C, 58.77; H, 7.49; N, 6.71.
【0432】実施例 296) 3-[1-(シアノメチル)-4-ピペリジニル]-1-[2-[(4-フル
オロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン-8-イル]-1-プロパノン
【化442】 実施例 211)で得た 1-[2-[(4-フルオロフェニル)メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル]-3-(4-ピペリジニル)-1-プロパノン(フリー塩基
体)とブロモアセトニトリルを用いて、実施例 28)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 132-133
℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.15−1.45 (3H,
m), 1.55−1.90 (6H, m), 2.
25−2.40 (2H, m), 2.75−3.0
5 (6H, m), 3.11 (2H, t−li
ke, J=5.2 Hz), 3.50 (2H,
s), 3.53 (2H, s), 3.90 (2
H, s), 7.00 (2H, t−like,
J=8.6 Hz), 7.15−7.30 (3H,
m), 7.49 (1H, d, J=1.8 H
z), 7.76 (1H, dd, J=8.0,
1.8 Hz).
【0433】実施例 297) N-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリ
ジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]アセトアミド 2
塩酸塩
【化443】 実施例264)で得た4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4
-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭化
3-(アセチルアミノ)ベンジルを用いて、実施例 28)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶
状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.55 (4H, m), 1.
60-1.90 (5H, m), 2.18(3H, s), 2.40-2.60 (2H, m),
2.70-2.95 (7H, m), 3.00-3.30 (6H, m), 3.77 (2H,
s), 4.05 (2H, s), 7.00-7.40 (6H, m), 7.50-7.75 (4
H, m), 7.90-8.00 (1H, m).
【0434】実施例 298) 1-[3-[(3-アミノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-クロロフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化444】 実施例 297)で得たN-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニ
ル]アセトアミド を用いて、実施例 24)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.45 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.50-2.70 (4H,
m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.40-3.80 (6H, m), 6.50-6.
65 (1H, m), 6.65-6.80 (2H, m), 7.05-7.30 (4H, m),
7.32 (1H, dd, J=7.1, 2.0 Hz), 7.48 (1H, dd, J=7.3,
2.0 Hz), 7.65-7.75(2H, m).
【0435】実施例 299) N-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリ
ジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]尿素 2塩酸塩
【化445】 実施例 298)で得た 1-[3-[(3-アミノフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-
4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
ブタノン(フリー塩基体)を用いて、実施例 224)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物のフリー塩基体
をmp 123-124 ℃の無色粉末として、また表題化合物を
無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.95 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.50-2.70 (4H,
m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.59 (4H, s), 4.75-4.95 (2
H, br), 6.75-7.00 (1H, br), 7.00-7.35 (8H, m), 7.4
0-7.50 (1H, m),7.60-7.75 (2H, m).
【0436】実施例 300) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(3-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化446】 実施例 264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 3-メチルベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.36 (3H, s),
2.50-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.59 (2H,
s), 3.60 (2H, s), 7.00-7.25 (7H, m), 7.33 (1H, dd,
J=7.4, 1.8 Hz), 7.48 (1H, dd, J=7.4, 1.8 Hz), 7.6
5-7.75 (2H, m).
【0437】実施例 301) 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(4-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化447】 実施例 264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 4-メチルベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物をmp 196-198 ℃の
無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
55-1.85 (4H, m), 1.95-2.20 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.50-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.59 (4H,
s), 7.05-7.35 (8H, m), 7.40-7.50 (1H, m), 7.60-7.7
5 (2H, m).
【0438】実施例 302) 1-[3-[(2-クロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化448】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 2-クロロベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物をmp 195-197 ℃の
無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.45 (5H, m), 1.
55-1.85 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.60-2.75 (4H, m), 2.80-3.10 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.73 (2H, s), 7.00-7.30 (7H, m), 7.36 (1H, dd,
J=7.4, 1.8 Hz), 7.56 (1H, dd, J=7.0, 1.8 Hz), 7.6
5-7.80 (2H, m).
【0439】実施例 303) 1-[3-[(2,6-ジクロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン2塩酸
【化449】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 2,6-ジクロロベンジル を用いて、実施例 28)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
60-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.70-2.85 (4H, m), 2.85-3.00 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.86 (2H, s), 7.10-7.35 (8H, m), 7.65-7.75 (2
H, m).
【0440】実施例 304) 1-[3-[(2,3-ジクロロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチル
フェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン2塩酸
【化450】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と塩
化 2,3-ジクロロベンジルを用いて、実施例 28)と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉
末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.85 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.60-2.80 (4H, m), 2.80-3.10 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.73 (2H, s), 7.10-7.30 (6H, m), 7.30-7.40 (1
H, m), 7.45-7.55 (1H, m), 7.65-7.80 (2H, m).
【0441】実施例 305) 1-[3-[[2-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-
[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタ
ノン 2塩酸塩
【化451】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 2-(トリフルオロメチル)ベンジルを用いて、実施例
28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.40 (5H, m), 1.
60-1.85 (4H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.36 (3H, s),
2.60-2.75 (4H, m), 2.85-3.10 (8H, m), 3.46 (2H,
s), 3.76 (2H, s), 7.10-7.40 (6H, m), 7.50-7.75 (4
H, m), 7.93 (1H, d,J=7.8 Hz).
【0442】実施例 306) 1-[3-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-
[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタ
ノン 2塩酸塩
【化452】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化3-(トリフルオロメチル)ベンジル を用いて、実施例
28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 1
98-200 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.50-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.66 (2H, s), 7.00-7.30 (5H, m), 7.35-7.75 (6
H, m).
【0443】実施例 307) 1-[3-[[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-
[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブ
タノン 2塩酸塩
【化453】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 3-(トリフルオロメトキシ)ベンジル を用いて、実
施例 28)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.85 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.55-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.63 (2H, s), 7.05-7.20 (5H, m), 7.20-7.40 (4
H, m), 7.65-7.75 (2H, m).
【0444】実施例 308) 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
[3-[(3-ニトロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化454】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と塩
化 3-ニトロベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物のフリー塩基体をmp
107-108 ℃の無色粉末として、また表題化合物を無色
非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.60-2.75 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.42 (2H,
s), 3.72 (2H, s), 7.10-7.40 (6H, m), 7.51 (1H, t,
J=7.8 Hz), 7.65-7.75 (2H, m), 8.14 (1H, d, J=8.2 H
z), 8.27 (1H, s).
【0445】実施例 309) 1-[3-[(2-ブロモフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチルフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化455】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 2-ブロモベンジルを用いて、実施例 28)と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末と
して得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.35 (3H, s),
2.65-2.75 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.71 (2H, s), 7.05-7.20 (5H, m), 7.20-7.40 (2
H, m), 7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.75 (2H, m).
【0446】実施例 310) 1-[3-[(2,6-ジフルオロフェニル)メチル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-メチ
ルフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 2
塩酸塩
【化456】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と塩
化 2,6-ジフルオロベンジルを用いて、実施例 28)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.65-2.75 (4H, m), 2.75-3.05 (8H, m), 3.40 (2H,
s), 3.85 (2H, s), 6.80-6.95 (2H, m), 7.05-7.35 (6
H, m), 7.65-7.75 (2H, m).
【0447】実施例 311) 1-[3-[[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジニ
ル]-1-ブタノン 2塩酸塩
【化457】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と3,5
-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコールのメシ
レートを用いて、 実施例 28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.55-2.70 (4H, m), 2.80-3.05 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.71 (2H, s), 7.05-7.30 (5H, m), 7.65-7.90 (5
H, m).
【0448】実施例 312) 5-[[7-[4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピペリジ
ニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-3-イル]メチル]-1,3-ベンゾジオキソール2塩
酸塩
【化458】 実施例 236)で得た 4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)とヘ
リオアルコールのメシレートを用いて、実施例 28)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 253 ℃
(dec.)の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.40 (5H, m), 1.
55-1.80 (4H, m), 1.85-2.05 (2H, m), 2.34 (3H, s),
2.55-2.75 (4H, m), 2.75-3.00 (8H, m), 3.41 (2H,
s), 3.53 (2H, s), 5.94 (2H, s), 6.75 (1H, s), 6.76
(1H, s), 6.91 (1H, s), 7.10-7.30 (5H, m), 7.65-7.
75 (2H, m).
【0449】実施例 313) 4-[1-[[2-[(4-メチル-1-ピペラジニル)カルボニル]フェ
ニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニ
ル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化459】 実施例 253)で得た 2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)
メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息
香酸を用いて、実施例 243)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 186-193℃(dec.)の無色粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.38 (5H, m), 1.
55-2.09 (8H, m), 2.12-2.53 (8H, m), 2.53-2.80 (5H,
m), 2.80-3.02 (7H, m), 3.11-3.38 (3H, m), 3.47-3.
67 (3H, m), 3.70-3.85 (1H, m), 3.95-4.20 (1H, m),
7.10-7.43 (9H, m), 7.65-7.75 (2H, m). 元素分析値 C40H52N4O2・3HCl・3.5H2Oとして 計算値: C, 60.56; H, 7.88; N, 7.06. 実験値: C, 60.71; H, 7.61; N, 6.88.
【0450】実施例 314) 1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[[2-(モルホリ
ノカルボニル)フェニル]メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブ
タノン 2塩酸塩
【化460】 実施例 253)で得た 2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)
メチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル]-4-オキソブチル]-1-ピペリジニル]メチル]安息
香酸とモルホリンを用いて、実施例 243)と同様の操作
を行うことにより、 表題化合物をmp 168-172℃の無色
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.19-1.40 (4H, m), 1.
57-2.10 (7H, m), 2.39(3H, s), 2.57-2.80 (5H, m),
2.82-3.03 (7H, m), 3.10-3.30 (4H, m), 3.50-4.04 (8
H, m), 7.10-7.41 (9H, m), 7.64-7.75 (2H, m). 元素分析値 C39H49N3O3・2HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 64.54; H, 7.78; N, 5.79. 実験値: C, 64.56; H, 7.83;
N, 5.74.
【0451】実施例 315) N-[2-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリ
ジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]アセトアミド 2
塩酸塩
【化461】 実施例 264)で得た 4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン(フリー塩基体)と臭
化 2-(アセチルアミノ)ベンジルを用いて、実施例 2
8)と同様の操作を行うことにより、表題化合物をmp 13
8-144 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.15-1.40 (5H, m), 1.
59-1.90 (4H, m), 1.94-2.14 (2H, m), 2.16 (3H, s),
2.58-2.78 (4H, m), 2.81-3.04 (8H, m), 3.59 (2H,
s), 3.68 (2H, s), 6.95-7.39 (7H, m), 7.43-7.53 (1
H, m), 7.70-7.79 (2H, m), 8.30 (1H, d, J=8.4 Hz),
10.90 (1H, brs). 元素分析値C35H42ClN3O2・2HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 60.91; H, 7.16; N, 6.09. 実験値: C, 60.82; H, 7.01; N, 6.04.
【0452】実施例 316) 1-[3-[(2-アミノフェニル)メチル]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-[1-[(2-クロロフェ
ニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-ブタノン 3塩酸塩
【化462】 実施例 315)で得た N-[2-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニ
ル)メチル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニ
ル]アセトアミド を用いて、実施例 24)と同様の操作
を行うことにより、 表題化合物をmp 155-164 ℃(dec.)
の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.13-1.39 (5H, m), 1.
52-1.82 (6H, m), 1.95-2.13 (2H, m), 2.49-2.68 (4H,
m), 2.81-3.00 (8H, m), 3.59 (4H, s), 6.62-6.78 (2
H, m), 6.92-7.00 (1H, m), 7.07-7.39 (5H, m), 7.44-
7.53 (1H, m), 7.67-7.80 (2H, m). 元素分析値 C33H40ClN3O・3HCl・1.5H2Oとして 計算値: C, 59.46; H, 6.96; N, 6.30. 実験値: C, 59.34; H, 6.70; N, 6.37.
【0453】実施例 317) N-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリ
ジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]-N'-メチル尿素
2塩酸塩
【化463】 実施例 316)で得た 1-[3-[(2-アミノフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-
4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
ブタノン(フリー塩基体)とメチルイソシアネートを用
いて、実施例28)と同様の操作を行うことにより、表題
化合物をmp 145-150 ℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.17-1.38 (5H, m), 1.
50-1.80 (4H, m), 1.94-2.14 (2H, m), 2.53-2.72 (4H,
m), 2.78-3.03 (11H, m), 3.59 (2H, s), 3.62(2H,
s), 4.18-4.33 (1H, m), 6.90-7.38 (7H, m), 7.44-7.5
2 (1H, m), 7.68-7.78 (2H, m), 7.92-8.01 (1H, m),
9.41 (1H, brs).
【0454】実施例 318) N-[2-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリ
ジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]-4-メチルベンゼ
ンスルホンアミド 2塩酸塩
【化464】 実施例 316)で得た 1-[3-[(2-アミノフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-
4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
ブタノン(フリー塩基体)とp-トルエンスルホニルクロ
リドを用いて、 実施例 28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物をmp 171-175℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.19-1.40 (5H, m), 1.
60-1.82 (4H, m), 1.97-2.15 (2H, m), 2.30-2.65 (7H,
m), 2.82-3.09 (8H, m), 3.32 (2H, s), 3.60 (2H,
s), 6.90-7.07 (2H, m), 7.10-7.39 (8H, m), 7.45-7.5
6 (2H, m), 7.63-7.87 (4H, m).
【0455】実施例 319) N-[2-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリ
ジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]メタンスルホンア
ミド 2塩酸塩
【化465】 実施例 316)で得た 1-[3-[(2-アミノフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-
4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-
ブタノン(フリー塩基体)とメタンスルホニルクロリド
を用いて、実施例 28)と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物をmp 157-163 ℃の無色粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.10-1.38 (5H, m), 1.
50-1.83 (4H, m), 1.93-2.12 (2H, m), 2.50-2.71 (4H,
m), 2.80-3.00 (8H, m), 3.48-3.61 (5H, m), 3.74 (2
H, s), 7.01-7.57 (9H, m), 7.60-7.78 (3H, m).
【0456】実施例 320) N-[2-[[4-[4-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-4-オキソ
ブチル]-1-ピペリジニル]メチル]フェニル]-4-メチルベ
ンゼンスルホンアミド 2塩酸塩
【化466】 実施例 249)で得た 4-[1-[(2-アミノフェニル)メチル]
-4-ピペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1
-ブタノン(フリー塩基体)とp-トルエンスルホニルク
ロリドを用いて、実施例 28)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物をmp 161-170 ℃ (dec.)の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.42 (5H, m), 1.
60-2.03 (6H, m), 2.37(3H, s), 2.39 (3H, s), 2.58-
2.83 (6H, m), 2.87-3.05 (6H, m), 3.18 (2H, s), 3.5
7 (2H, s), 6.91-7.03 (2H, m), 7.12-7.53 (11H, m),
7.62-7.78 (3H, m).
【0457】実施例 321) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-[(2-ナフチル)メ
チル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化467】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と 2-(ブロモメチ
ル)ナフタレンを用いて 実施例 28)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.30 (2H, m), 1.
46-1.85 (4H, m), 2.08(3H, s), 2.42-2.60 (1H, m),
2.62-2.77 (4H, m), 2.90-3.10 (8H, m), 3.71-3.87 (3
H, m), 4.52-4.68 (1H, m), 7.16 (1H, d, J=7.6 Hz),
7.40-7.60 (3H,m), 7.63-7.88 (6H, m). 元素分析値 C31H36N2O2・HCl・2H2Oとして 計算値: C, 68.81; H, 7.64; N, 5.18. 実験値: C, 68.70; H, 7.53; N, 4.86.
【0458】実施例 322) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-(3-ベンゾイル-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ヘ゛ンス゛アセ゛ヒ゜ン-7-イル)-1-プロパノン
塩酸塩
【化468】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体と塩化ベンゾイルを
用いて 実施例 28)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.02-1.30 (2H, m), 1.49-1.86 (5
H, m), 2.09 (3H, s), 2.43-2.61 (1H, m), 2.85-3.20
(7H, m), 3.47-3.63 (2H, m), 3.72-3.98 (3H, m), 4.5
3-4.69 (1H, m), 7.13-7.49 (6H, m), 7.70-7.81 (2H,
m). 元素分析値 C27H32N2O3として 計算値: C, 74.97; H, 7.46; N, 6.48. 実験値: C, 75.10; H, 7.50; N, 6.54.
【0459】実施例 323) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(2-チオフェンカ
ルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]-1-プロパノン
【化469】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-チオフェンカ
ルボニル クロリドを用いて 実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.04-1.30 (2H, m), 1.50-1.88 (5
H, m), 2.09( 3H, s), 2.43-2.61 (1H, m), 2.92-3.13
(7H, m), 3.72-3.92 (5H, m), 4.53-4.70 (1H, m), 7.0
5-7.12 (1H, m), 7.21-7.37 (2H, m), 7.43-7.50 (1H,
m), 7.71-7.80 (2H, m). 元素分析値 C25H30N2O3Sとして 計算値: C, 68.46; H, 6.86; N, 6.39. 実験値: C, 68.39; H, 6.86; N, 6.41.
【0460】実施例 324) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(2-フロイル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
プロパノン
【化470】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-フロイル ク
ロリドを用いて 実施例 28)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.06-1.30 (2H, m), 1.48-1.88 (5
H, m), 2.09( 3H, s), 2.43-2.61 (1H, m), 2.91-3.18
(7H, m), 3.72-3.98 (5H, m), 4.53-4.70 (1H, m), 6.4
9-6.56 (1H, m), 7.00-7.08 (1H, m), 7.20-7.30 (1H,
m), 7.50-7.56 (1H, m), 7.70-7.80 (2H, m). 元素分析値 C25H30N2O4として 計算値: C, 71.07; H, 7.16; N, 6.63. 実験値: C, 71.22; H, 7.22; N, 6.57.
【0461】実施例 325) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(3-ピリジルカル
ボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化471】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3-ピリジルカル
ボニル クロリドを用いて、実施例 28)と同様の操作を
行うことにより、 表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.02-1.31 (2H, m), 1.
50-1.88 (5H, m), 2.09( 3H, s), 2.44-2.62 (1H, m),
2.89-3.21 (7H, m), 3.47-3.67 (2H, m), 3.72-4.00 (3
H, m), 4.53-4.70 (1H, m), 7.13-7.44 (2H, m), 7.68-
7.82 (3H, m), 8.63-8.73 (2H, m). 元素分析値 C26H31N3O2・HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 60.63; H, 7.24; N, 8.16. 実験値: C, 60.67; H, 6.58; N, 7.87.
【0462】実施例 326) 3-[1-[(1-ナフチル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-[3-(フ
ェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化472】 実施例 24)で得た 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリ
ジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と1-(クロロメ
チル)ナフタレンを用いて、実施例 28)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.16-1.40 (3H, m), 1.
57-1.80 (4H, m), 1.92-2.10 (2H, m), 2.54-2.68 (4H,
m), 2.82-3.02 (8H, m), 3.63 (2H, s), 3.87 (2H,
s), 7.10-7.55 (10H, m), 7.63-7.88 (4H, m), 8.24-8.
34 (1H, m). 元素分析値 C36H40N2O・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 69.11; H, 7.41; N, 4.48. 実験値: C, 69.11; H, 7.23; N, 4.48.
【0463】実施例 327) 3-[1-[(2-ナフチル)メチル]-4-ピペリジニル]-1-[3-(フ
ェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化473】 実施例 24)で得た 1-[3-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-3-(4-ピペリ
ジニル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-(ブロモメ
チル) ナフタレンを用いて、実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.20-1.45 (3H, m), 1.
58-1.80 (4H, m), 1.89-2.09 (2H, m), 2.55-2.70 (4H,
m), 2.85-3.04 (8H, m), 3.63 (2H, s), 3.64 (2H,
s), 7.15 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.24-7.54 (8H, m), 7.6
3-7.89 (6H, m). 元素分析値 C36H40N2O・2HCl・H2Oとして 計算値: C, 71.16; H, 7.30; N, 4.61. 実験値: C, 71.44; H, 7.34;
N, 4.49.
【0464】実施例 328) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(2-ピリジルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化474】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-ピリジルメタ
ノールのメシレートを用いて、実施例 28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.04-1.30 (2H, m), 1.
48-1.85 (5H, m), 2.08( 3H, s), 2.42-2.61 (1H, m),
2.62-2.79 (4H, m), 2.90-3.10 (7H, m), 3.72-3.87 (3
H, m), 4.52-4.68 (1H, m), 7.12-7.22 (2H, m), 7.48
(1H, d, J=7.6 Hz), 7.61-7.77 (3H, m), 8.53-8.60 (1
H, m). 元素分析値 C26H33N3O2・2HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 58.10; H, 7.50; N, 7.82. 実験値: C, 58.35; H, 7.31; N, 7.66.
【0465】実施例 329) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(3-ピリジルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化475】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3-ピリジルメタ
ノールのメシレートを用いて、実施例 28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.05-1.30 (2H, m), 1.
47-1.87 (5H, m), 2.08( 3H, s), 2.43-2.71 (5H, m),
2.90-3.10 (7H, m), 3.65 (2H, s), 3.72-3.88(1H, m),
4.53-4.68 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.22-
7.32 (1H, m), 7.64-7.76 (3H, m), 8.48-8.60 (2H,
m). 元素分析値 C26H33N3O2・2HCl・v3H2Oとして 計算値: C, 57.14; H, 7.56; N, 7.69. 実験値: C, 57.17; H, 7.43; N, 7.44.
【0466】実施例 330) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(4-ピリジルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 2塩酸塩
【化476】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と4-ピリジルメタ
ノールのメシレートを用いて、実施例 28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01−1.30
(2H, m), 1.48−1.87 (5H,
m), 2.08( 3H, s), 2.43−2.
70 (5H, m), 2.90−3.10 (7
H, m), 3.63 (2H, s), 3.73
−3.88(1H, m), 4.53−4.68
(1H, m), 7.18 (1H, d, J=
7.4 Hz), 7.29−7.37 (2H,
m), 7.67−7.77 (2H, m), 8.
53−8.60 (2H, m).
【0467】実施例 331) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(2-チエニルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化477】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-チエニルメタ
ノールのメシレートを用いて、実施例 28)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末とし
て得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.30 (2H, m), 1.
46-1.88 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.42-2.74 (5H, m),
2.90-3.15 (7H, m), 3.72-3.90 (3H, m), 4.53-4.68 (1
H, m), 6.87-6.98 (2H, m), 7.12-7.27 (2H, m), 7.64-
7.76 (2H, m). 元素分析値 C25H32N2O2S・HCl・3H2Oとして 計算値: C, 58.29; H, 7.63; N, 5.44. 実験値: C, 58.19; H, 7.16; N, 5.08.
【0468】実施例 332) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-(2-フリルメチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]-1-プロパノン 塩酸塩
【化478】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-フリルメタノ
ールのメシレートを用いて、実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.00-1.30 (2H, m), 1.
47-1.87 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.42-2.72 (5H, m),
2.90-3.10 (7H, m), 3.70 (2H, s), 3.72-3.87 (1H,
m), 4.53-4.68 (1H, m), 6.17-6.22 (1H, m), 6.29-6.3
4 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.35-7.40 (1H,
m), 7.64-7.74 (2H, m). 元素分析値 C25H32N2O3・HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 61.28; H, 7.82; N, 5.72. 実験値: C, 61.31; H, 7.61; N, 5.57.
【0469】実施例 333) メチル 2-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロパ
ノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3
-イル]メチル]安息香酸 塩酸塩
【化479】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と2-(ブロモメチ
ル)安息香酸メチルを用いて、実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.30 (2H, m), 1.
48-1.77 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.67 (5H, m),
2.87-3.11 (7H, m), 3.72-3.88 (3H, m), 3.91 (3H,
s), 4.52-4.69 (1H, m), 7.16 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.2
7-7.48 (3H, m), 7.65-7.76 (3H, m). 元素分析値 C29H36N2O4・HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 62.41; H, 7.59; N, 5.02. 実験値: C, 62.44; H, 7.36;
N, 4.96.
【0470】実施例 334) メチル 3-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロパ
ノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3
-イル]メチル]安息香酸 塩酸塩
【化480】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と3-(ブロモメチ
ル)安息香酸メチルを用いて、実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.30 (2H, m), 1.
47-1.88 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.70 (5H, m),
2.91-3.11 (7H, m), 3.68 (2H, s), 3.72-3.88 (1H,
m), 3.93 (3H, s), 4.53-4.69 (1H, m), 7.17 (1H, d,
J=7.6 Hz), 7.37-7.75 (4H, m), 7.91-8.05 (2H, m). 元素分析値 C29H36N2O4・HCl・3.25H2Oとして 計算値: C, 60.93; H, 7.67; N, 4.90. 実験値: C, 61.01; H, 7.31; N, 4.94.
【0471】実施例 335) メチル 4-[[7-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロパ
ノイル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3
-イル]メチル]安息香酸 塩酸塩
【化481】 実施例 23)の2)で得た 3-(1-アセチル-4-ピペリジニ
ル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-プロパノン(フリー塩基体)と4-(ブロモメチ
ル)安息香酸メチルを用いて、実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, free base) δ 1.01-1.30 (2H, m), 1.
48-1.88 (5H, m), 2.08(3H, s), 2.43-2.70 (5H, m),
2.92-3.11 (7H, m), 3.68 (2H, s), 3.72-3.88 (1H,
m), 3.92 (3H, s), 4.53-4.69 (1H, m), 7.17 (1H, d,
J=7.6 Hz), 7.45 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.67-7.77 (2H,
m), 8.01 (2H, d, J=8.3 Hz). 元素分析値 C29H36N2O4・HCl・2.5H2Oとして 計算値: C, 62.41; H, 7.59; N, 5.02. 実験値: C, 62.70; H, 7.20; N, 4.89.
【0472】実施例 336) tert-ブチル 3-[3-[[7-[4-[1-[(2-クロロフェニル)メ
チル]-4-ピペリジニル]ブタノイル]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-イル]メチル]フェニル]-
2,2-ジオキソ-2λ6-ジアザチアン-1-カルボキシレート
【化482】 実施例 298)で得た 1-[3-[(3-アミノフェニル)メチル]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-
4-[1-[(2-クロロフェニル)メチル]-4-ピペリジニル]-1
ブタノン(フリー塩基体)とtert-ブチル(クロロスルホ
ニル)カルバメートを用いて、実施例 28)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物をmp 159℃ (dec.).の無
色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.05-1.40 (5H, m), 1.36 (9H, s),
1.55-1.75 (4H, m), 2.20-2.40 (2H, m), 2.50-2.65
(4H, m), 2.70-3.30 (2H, br), 2.80-3.00 (6H, m), 3.
05-3.20 (2H, m), 3.51 (2H, s), 3.88 (2H, s), 7.00-
7.30 (7H, m), 7.35-7.40 (1H, m), 7.50-7.55 (1H,
m), 7.60-7.75 (2H, m).
【0473】
【発明の効果】この発明の化合物(I)またはその塩
は、脂肪分解促進作用、熱産生促進作用、体重減少作用
(より厳密には、体脂肪率低下作用)および体重増加抑
制作用を有しており、肥満および肥満に基づく疾患の予
防・治療剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】マウスに化合物(I)を経口投与した後の血清
中遊離脂肪酸濃度の変化を示す。△−△は表1の化合物
6、■−■は表2の化合物12、▲−▲は表1の化合物
7、●−●は表1の化合物1、□−□はコントロールに
ついての遊離脂肪酸濃度の変化を示す。*は公知のAN
OVA法によるコントロール実験(被検化合物無添加)
に対する有意差検定において有意差があることを示す
(*p<0.05対コントロール)。
【図2】マウスに化合物(I)を経口投与した後の化合
物(I)投与直前の遊離脂肪酸濃度に対する相対値の変
化を示す。△−△は表1の化合物6、■−■は表2の化
合物12、▲−▲は表1の化合物7、●−●は表1の化
合物1、□−□はコントロールについての相対値の変化
を示す。*は公知のANOVA法による化合物投与直前
の遊離脂肪酸濃度(初期値)に対する有意差検定におい
て有意差があることを示す(*p<0.05対初期
値)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 401/06 225 C07D 401/06 225 401/14 209 401/14 209 223 223 405/14 211 405/14 211 409/14 211 409/14 211 413/06 211 413/06 211 413/14 211 413/14 211 471/06 471/06

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、Arは置換基を有していてもよく、縮合してい
    てもよいフェニル基を示し、nは1乃至10の整数を示
    し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化
    水素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていても
    よく、またRがArまたはArの置換基と結合していて
    もよく、Yは置換基を有していてもよいアミノ基または
    置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を示
    す。]で表される化合物またはその塩を含有してなる熱
    産生促進剤。
  2. 【請求項2】Arが式 【化2】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
    素環基を示し、A環は置換基を有していてもよいベンゼ
    ン環を示し、B’環はオキソ基で置換されていてもよい
    5乃至9員含窒素複素環を示す。]で表される基である
    請求項1記載の熱産生促進剤。
  3. 【請求項3】Arが式 【化3】 [式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環を
    示し、C’環、D’環、E’環、F’環およびG’環は
    それぞれオキソ基で置換されていてもよい5乃至9員含
    窒素複素環を示し、D環、F環およびG環は置換基を有
    していてもよい環を示し、R1は水素原子、置換基を有
    していてもよい炭化水素基、アシル基または置換基を有
    していてもよい複素環基を示す。]で表される基である
    請求項1記載の熱産生促進剤。
  4. 【請求項4】Arが式 【化4】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
    素環基を示す。]で表される基である請求項1記載の熱
    産生促進剤。
  5. 【請求項5】Rが水素原子である請求項1記載の熱産生
    促進剤。
  6. 【請求項6】Yが式 【化5】 [式中、R6は、(i)置換基を有していてもよいC1-6アルキ
    ル、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲ
    ン原子、ニトロ、モノまたはジ-C1-6アルキルカルバモ
    イルオキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C1-6
    アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−低級アル
    キル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−カルバモイ
    ル、置換基を有していてもよい環状アミノカルボニル、
    アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキル
    アミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1
    乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ、C1-6
    アルキルカルボニルアミノ、置換基を有していてもよい
    フェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルア
    ミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、置換基を有
    していてもよいウレイド、スルホあるいは置換基を有し
    ていてもよい複素環で置換されていてもよいフェニルC
    1-6アルキル基、(ii)水素原子、(iii)ハロゲン原子、ヒ
    ドロキシ、C1-6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
    1-6アルキルアミノ、カルボキシル、シアノ、置換基を
    有していてもよい複素環またはC1-6アルコキシ-カルボ
    ニルで置換されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)モノ
    またはジ-C1-6アルキルアミノまたはC1-6アルコキシ-カ
    ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキルカルボニ
    ル基、(v)置換基を有していてもよいベンゾイル基、(v
    i)C1-6アルキルスルホニル基、(vii)モノ−低級アルキ
    ル−カルバモイル基、またはジ−低級アルキル−カルバ
    モイル基、(viii)C1-6アルコキシ-カルボニル基、(x)置
    換基を有していてもよいフルオレニル基、または(x)置
    換基を有していてもよいナフチルC1-6アルキル基、を示
    す。]で表される基である請求項1記載の熱産生促進
    剤。
  7. 【請求項7】Yが1−置換基を有していてもよいベンジ
    ル−4−ピペリジニル基、4−置換基を有していてもよ
    いベンジル−1−ピペラジニル基または4−置換基を有
    していてもよいベンジル−1−ピペリジニル基である請
    求項1記載の熱産生促進剤。
  8. 【請求項8】nが1乃至6の整数である請求項1記載の
    熱産生促進剤。
  9. 【請求項9】Rが水素原子、nが2およびYが1−ベン
    ジル−4−ピペリジニル基である請求項1記載の熱産生
    促進剤。
  10. 【請求項10】式 【化6】 [式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
    素環基を示し、Y′は1位の窒素原子が置換されていて
    もよい4−ピペリジニル基を示し、nは3乃至6の整数
    を示す。]で表わされる化合物又はその塩を含有する請
    求項1記載の熱産生促進剤。
  11. 【請求項11】式 【化7】 [式中、各記号は請求項10記載と同意義を示す。]で
    表わされる化合物又はその塩を含有する請求項1記載の
    熱産生促進剤。
  12. 【請求項12】式 【化8】 [式中、各記号は請求項10記載と同意義を示す。]で
    表わされる化合物又はその塩を含有する請求項1記載の
    熱産生促進剤。
  13. 【請求項13】抗肥満剤である請求項1記載の熱産生促
    進剤。
  14. 【請求項14】脂肪分解促進剤である請求項1記載の熱
    産生促進剤。
  15. 【請求項15】肥満に基づく疾患、糖尿病の予防・治療
    剤である請求項1記載の熱産生促進剤。
  16. 【請求項16】式 【化9】 [式中、各記号は請求項10記載と同意義を示す。]で
    表わされる化合物又はその塩。
  17. 【請求項17】R1で示される置換基を有していてもよ
    い炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
    の置換基がハロゲン原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、ヒドロ
    キシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1-6アルコキシ
    カルボニル、カルバモイル、アミノチオカルボニル、モ
    ノ−低級アルキル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−
    カルバモイル、置換基を有していてもよい環状アミノカ
    ルボニル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低
    級アルキルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテ
    ロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状ア
    ミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を有して
    いてもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルス
    ルホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、
    置換基を有していてもよいウレイド、あるいは置換基を
    有していてもよい複素環である請求項16記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】式 【化10】 [式中、各記号は請求項10記載と同意義を示す。]で
    表わされる化合物又はその塩。
  19. 【請求項19】R1で示される置換基を有していてもよ
    い炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
    の置換基がハロゲン原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、ヒドロ
    キシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1-6アルコキシ
    カルボニル、カルバモイル、アミノチオカルボニル、モ
    ノ−低級アルキル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−
    カルバモイル、置換基を有していてもよい環状アミノカ
    ルボニル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低
    級アルキルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテ
    ロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状ア
    ミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を有して
    いてもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルス
    ルホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、
    置換基を有していてもよいウレイド、あるいは置換基を
    有していてもよい複素環である請求項18記載の化合
    物。
  20. 【請求項20】式 【化11】 [式中、各記号は請求項10記載と同意義を示す。]で
    表わされる化合物又はその塩。
  21. 【請求項21】R1で示される置換基を有していてもよ
    い炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
    の置換基がハロゲン原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、ヒドロ
    キシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1-6アルコキシ
    カルボニル、カルバモイル、アミノチオカルボニル、モ
    ノ−低級アルキル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−
    カルバモイル、置換基を有していてもよい環状アミノカ
    ルボニル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低
    級アルキルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテ
    ロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状ア
    ミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を有して
    いてもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルス
    ルホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、
    置換基を有していてもよいウレイド、あるいは置換基を
    有していてもよい複素環である請求項20記載の化合
    物。
  22. 【請求項22】R1が置換基を有していてもよいC1-6
    ルキル基または置換基を有していてもよいC7-16アラル
    キル基である請求項16記載の化合物。
  23. 【請求項23】R1で表される置換基を有していてもよ
    いC1-6アルキル基または置換基を有していてもよいC
    7-16アラルキル基の置換基がハロゲン原子、置換基を有
    していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいア
    ルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ
    ル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミノ
    チオカルボニル、モノ−低級アルキル−カルバモイル、
    ジ−低級アルキル−カルバモイル、置換基を有していて
    もよい環状アミノカルボニル、アミノ、モノ−低級アル
    キルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ、炭素原子と1個
    の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子な
    どから選ばれるヘテロ原子を1乃至3個有していてもよ
    い5乃至7員環状アミノ、C1-6アルキルカルボニルアミ
    ノ、置換基を有していてもよいフェニルスルホニルアミ
    ノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、置換基を有してい
    てもよいアミジノ、置換基を有していてもよいウレイ
    ド、あるいは置換基を有していてもよい複素環である請
    求項22記載の化合物。
  24. 【請求項24】R1が置換基を有していてもよいフェニ
    ルC1-4アルキル基である請求項16記載の化合物。
  25. 【請求項25】R1で表されるフェニルC1-4アルキル基
    の置換基がハロゲン原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、ヒドロ
    キシ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C1-6アルコキシ
    カルボニル、カルバモイル、アミノチオカルボニル、モ
    ノ−低級アルキル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−
    カルバモイル、置換基を有していてもよい環状アミノカ
    ルボニル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低
    級アルキルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテ
    ロ原子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状ア
    ミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を有して
    いてもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルス
    ルホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、
    置換基を有していてもよいウレイド、あるいは置換基を
    有していてもよい複素環である請求項24記載の化合
    物。
  26. 【請求項26】R1がC1-4アルキル、トリハロゲノC1-4
    アルキル、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、C1-4アルコ
    キシ、トリハロゲノC1-4アルコキシ、カルバモイル、(4
    -C1-4アルキル-1-ピペラジニル)カルボニル、アミノチ
    オカルボニル、カルボキシル、C1-4アルコキシカルボニ
    ル、C1-4アルコキシカルボニルC1-4アルコキシ、カルボ
    キシルC1-4アルコキシ、C1-4アルコキシカルボニルC1-6
    アルキル、カルボキシルC1-6アルキル、アミノ、アセチ
    ルアミノ、C1-4アルキルスルホニルアミノ、(4-C1-4
    ルキルフェニル)スルホニルアミノ、ウレイド、3-C1-4
    アルキルウレイド、アミジノ、ジヒドロチアゾリルまた
    はジヒドロイミダゾリルで置換されていてもよいベンジ
    ル基である請求項16記載の化合物。
  27. 【請求項27】R1がC1-4アルキル、トリハロゲノC
    1-4アルキル、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、カルバ
    モイル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルコキシ
    カルボニルC1-4アルコキシ、アミノ、アセチルアミ
    ノ、C1-4アルキルスルホニルアミノ、3-C1-4アルキル
    ウレイド、アミジノ、ジヒドロイミダゾリルで置換され
    ていてもよいベンジル基である請求項16記載の化合
    物。
  28. 【請求項28】Y′が式 【化12】 [式中、R6は、(i)置換基を有していてもよいC1-6アル
    キル、置換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、ハロ
    ゲン原子、ニトロ、モノまたはジ-C1-6アルキルカルバ
    モイルオキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C
    1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−低級
    アルキル−カルバモイル、ジ−低級アルキル−カルバモ
    イル、置換基を有していてもよい環状アミノカルボニ
    ル、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低級アル
    キルアミノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原
    子を1乃至3個有していてもよい5乃至7員環状アミ
    ノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、置換基を有してい
    てもよいフェニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルスル
    ホニルアミノ、置換基を有していてもよいアミジノ、置
    換基を有していてもよいウレイドあるいは置換基を有し
    ていてもよい複素環で置換されていてもよいフェニルC
    1-6アルキル基、(ii)水素原子、(iii)ハロゲン原子、ヒ
    ドロキシ、 C1-6アルコキシ、アミノ、モノまたはジ-C
    1-6アルキルアミノ、カルボキシル、シアノまたはC1-6
    アルコキシ-カルボニルで置換されていてもよいC1- 6
    ルキル基または(iv)モノまたはジ-C1-6アルキルアミノ
    またはC1-6アルコキシ-カルボニルで置換されていても
    よいC1-6アルキルカルボニル基を示す。]で表わされる
    請求項16記載の化合物。
  29. 【請求項29】R6がC1-4アルキル、トリハロゲノC1-4
    ルキル、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、C1-4アルコキ
    シ、ヒドロキシ、カルバモイル、(4-C1-4アルキル‐1‐
    ピペラジニル)カルボニル、モルホリノカルボニル、カ
    ルボキシル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルコキ
    シカルボニルC1-4アルコキシ、カルボキシルC1-4アルコ
    キシ、C1-4アルコキシカルボニルC1-6アルキル、カルボ
    キシルC1-6アルキル、アミノ、アセチルアミノ、C1-4
    ルキルスルホニルアミノ、(4-C1-4アルキルフェニル)ス
    ルホニルアミノ、ウレイド、3-C1-4アルキルウレイド、
    アミジノ、ジヒドロチアゾリルまたはジヒドロイミダゾ
    リルで置換されていてもよいベンジル基である請求項2
    8記載の化合物。
  30. 【請求項30】R6がC1-4アルキル、トリハロゲノC
    1-4アルキル、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシ、カ
    ルバモイル、アミノ、アミジノ、ジヒドロイミダゾリル
    で置換されていてもよいベンジル基である請求項28記
    載の化合物。
  31. 【請求項31】nが3、4または5である請求項16記
    載の化合物。
  32. 【請求項32】3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)-1-[3-
    (フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
    アゼピン-7-イル]-1-プロパノンまたはその塩。
  33. 【請求項33】4-[1-[(2-メチルフェニル)メチル]-4-ピ
    ペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,
    5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタ
    ノンまたはその塩である請求項16記載の化合物。
  34. 【請求項34】4-[1-[(3-クロロフェニル)メチル]-4-ピ
    ペリジニル]-1-[3-[(2-メチルフェニル)メチル]-2,3,4,
    5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタ
    ノンまたはその塩である請求項16記載の化合物。
  35. 【請求項35】3-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-4-
    ピペリジニル]-1-[4-(フェニルメチル)-2,3,4,5-テトラ
    ヒドロ-1,4-ベンズオキサゼピン-7-イル]-1-プロパノン
    またはその塩。
  36. 【請求項36】1−[4−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テ
    トラヒドロ−1,4−ベンズオキサゼピン−7−イル]−3−
    [1−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)メチル]−4−ピペ
    リジニル]−1−プロパノンまたはその塩。
  37. 【請求項37】3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
    ニル]−1−[2−(フェニルメチル)−2,3,4,5−テトラヒ
    ドロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]−1−プロパノ
    ンまたはその塩。
  38. 【請求項38】エチル 2−メチル−2−[3−[[4−[4−[2
    −[(2−メチルフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒド
    ロ−1H−2−ベンズアゼピン−8−イル]−4−オキソブチ
    ル]−1−ピペリジニル]メチル]フェニル]プロピオネ−
    トまたはその塩である請求項18記載の化合物。
  39. 【請求項39】4−[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−
    4−ピペリジニル]−1−[3−[(2−メチルフェニル)メチ
    ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン
    −7−イル]−1−ブタノンまたはその塩である請求項1
    6記載の化合物。
  40. 【請求項40】1−(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
    キノリン−7−イル)−3−[1−(フェニルメチル)−4−ピ
    ペリジニル]−1−プロパノンまたはその塩。
  41. 【請求項41】式 【化13】 [式中、R1は請求項10記載と同意義を示す。]で表
    わされる化合物またはその塩と式 【化14】 [式中、Z1は脱離基を、Wはアミノ基の保護基を、n
    は3乃至6の整数を示す。]で表される化合物又はその
    塩とを反応させ、必要に応じて、脱保護反応に付すこと
    を特徴とする、式 【化15】 [式中、R1およびnは前記と同意義をしめし、Waはア
    ミノ基の保護基または水素原子を示す。]で表される化
    合物又はその塩の製造法。
  42. 【請求項42】式 【化16】 [式中、各記号は請求項41記載と同意義を表す]で表
    される化合物又はその塩と式R6a-Z1a[式中、R
    6aは、(i)置換基を有していてもよいC1-6アルキル、置
    換基を有していてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲン原
    子、ニトロ、モノまたはジ-C1-6アルキルカルバモイル
    オキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C1-6アル
    コキシカルボニル、カルバモイル、モノ−低級アルキル
    −カルバモイル、ジ−低級アルキル−カルバモイル、置
    換基を有していてもよい環状アミノカルボニル、アミ
    ノ、モノ−低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミ
    ノ、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1乃至
    3個有していてもよい5乃至7員環状アミノ、C1-6アル
    キルカルボニルアミノ、置換基を有していてもよいフェ
    ニルスルホニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミ
    ノ、置換基を有していてもよいアミジノ、置換基を有し
    ていてもよいウレイドあるいは置換基を有していてもよ
    い複素環で置換されていてもよいフェニルC1-6アルキル
    基、(ii)ハロゲン原子、ヒドロキシ、 C1-6アルコキ
    シ、アミノ、モノまたはジ-C1-6アルキルアミノ、カル
    ボキシル、シアノまたはC1-6アルコキシ-カルボニルで
    置換されていてもよいC1-6アルキル基、または(iv)モノ
    またはジ-C1-6アルキルアミノまたはC1-6アルコキシ-カ
    ルボニルで置換されていてもよいC1-6アルキルカルボニ
    ル基を示し、Z1aは脱離基を示す。]で表される化合物
    又はその塩とを反応させる請求項28記載の化合物の製
    造法。
  43. 【請求項43】式 【化17】 [式中、nは請求項41記載と同意義を、R6は請求項
    28記載と同意義を表す。]で表される化合物又はその
    塩と、式R1a−Z1a[式中、R1aは置換基を有していて
    もよい炭化水素基またはアシル基を、Z1aは脱離基を示
    す。]で表される化合物又はその塩とを反応させること
    を特徴とする、式 【化18】 [式中、各記号は前記と同意義を表す]で表される化合
    物又はその塩の製造法。
  44. 【請求項44】請求項16記載の化合物を含有してなる
    医薬組成物。
  45. 【請求項45】熱産生促進剤、抗肥満剤、脂肪分解促進
    剤、肥満に基づく疾患または糖尿病の予防・治療剤の製
    造のための式 【化19】 [式中、Arは置換基を有していてもよく、縮合してい
    てもよいフェニル基を示し、nは1乃至10の整数を示
    し、Rは水素原子または置換基を有していてもよい炭化
    水素基であって、nの繰り返しにおいて異なっていても
    よく、またRがArまたはArの置換基と結合していて
    もよく、Yは置換基を有していてもよいアミノ基または
    置換基を有していてもよい含窒素飽和複素環基を示
    す。]で表される化合物またはその塩の使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008108445A1 (ja) * 2007-03-07 2008-09-12 Takeda Pharmaceutical Company Limited ベンゾオキサゼピン誘導体およびその用途
JP2009543805A (ja) * 2006-07-13 2009-12-10 スミスクライン ビーチャム コーポレーション インドリン誘導体及びgpr119作動物質

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