JP2002097142A - Gpr14拮抗剤 - Google Patents

Gpr14拮抗剤

Info

Publication number
JP2002097142A
JP2002097142A JP2001203519A JP2001203519A JP2002097142A JP 2002097142 A JP2002097142 A JP 2002097142A JP 2001203519 A JP2001203519 A JP 2001203519A JP 2001203519 A JP2001203519 A JP 2001203519A JP 2002097142 A JP2002097142 A JP 2002097142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
substituted
carbonyl
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001203519A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Tarui
直樹 樽井
Takashi Santo
尚 山東
Hiroyuki Watanabe
浩之 渡邊
Kazuyoshi Aso
和義 麻生
Yuji Ishihara
雄二 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2001203519A priority Critical patent/JP2002097142A/ja
Publication of JP2002097142A publication Critical patent/JP2002097142A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】新規GPR14拮抗剤の提供 【解決手段】式(I) 【化1】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を、X
はスペーサーを、nは1〜10の整数を示し、Rは置換
されていてもよい炭化水素基等を示し、またRはAr等
と結合して環を形成していてもよく、Yは置換されてい
てもよいアミノ基等を示す。]で表される化合物または
その塩を含有してなるGPR14拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規GPR14拮
抗剤及びGPR14拮抗作用を有する新規ベンゾアゼピ
ン誘導体またはその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】ウロテンシンIIは強力な血管収縮作用を
有するペプチドホルモンの一つとして発見され、哺乳動
物の動脈に対して現在知られている最も強力な血管収縮
物質であるエンドセリンをはるかに上回る血管収縮作用
を有することが明らかになっている。又、ウロテンシン
IIの受容体は、オーファン受容体の一つであるGPR1
4蛋白であることも明らかになっている。[Nature, 40
1巻 282頁 (1999年)]。一方、ベンゾアゼピン誘導体と
しては、例えば、EP−A−487071、EP−A−
560235などにアセチルコリンエステラーゼ阻害剤
として有用な化合物が開示され、また、WO98/46
590、WO00/23437などに抗肥満剤として有
用な化合物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ウロテンシンIIの受容
体であるGPR14の拮抗薬は、新たな血管作用薬
(例、虚血性心筋梗塞、鬱血性心不全などの治療薬な
ど)として開発されることが期待できるが、そのような
拮抗薬に関する報告は未だなされてない。本発明はGP
R14 拮抗作用に基づいて、高血圧症、動脈硬化、心
肥大、心筋梗塞、心不全などの予防・治療剤として有用
な血管作用剤、特に血管収縮抑制剤;並びにGPR14
拮抗作用を有する新規ベンゾアゼピン誘導体またはそ
の塩を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、GPR1
4拮抗作用を有する化合物につき鋭意検討した結果、下
記式(I)で表される化合物またはその塩(以下、化合
物(I)と称することがある)が、優れたGPR14拮
抗作用を示すことを見い出し、これに基づいて本発明を
完成した。すなわち、本発明は、 (1)式(I)
【化19】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を示
し、Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のス
ペーサーを示し、nは1ないし10の整数を示し、Rは
水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であっ
て、nの繰り返しにおいて、同一でも異なっていてもよ
く、またRはArまたはArの置換基と結合して環を形
成していてもよく、Yは置換されていてもよいアミノ基
または置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。
(但し、式
【化20】 [式中、R11は水素原子または置換されていてもよい
炭化水素基を示し、Xは直鎖部分を構成する原子の数
が1〜12のスペーサーを示し、R11およびX は結
合して環を形成していてもよく、Aは置換されていて
もよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素複素
環基を示し、R12は置換されていてもよい炭化水素基
または置換されていてもよいアミノ基を示し、R13
置換されていてもよい炭化水素基を示し、B環および
環はそれぞれさらに置換されていてもよいベンゼン
環を示す。]を除く)]で表される化合物またはその塩
を含有してなるGPR14拮抗剤; (2)Arが置換されていてもよいフェニル基である前記
(1)記載の剤; (3)Arが式
【化21】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン
原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基
(このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフェニル
で置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコキ
シ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンまたはフ
ェニルで置換されていてもよい)、(viii)C1−6
ルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基は、ハロゲ
ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(ix)ア
ミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
i) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii)炭素原子
と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
もよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
ルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アルキ
ル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ−
カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)ホル
ミル、(xviii)C1−6アルキル−カルボニル基、(x
ix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1−6アルキル−
カルバモイル基、(xxi)ジ−C1−6アルキル−カル
バモイル基、(xxii)C1−6アルキルスルホニル基、
(xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6
アルキル基、(xxiv)カルボキシル−C1−6アルキル
基、(xxv)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし6個含有する単環式または
2ないし4環式複素環基(この複素環基は、(i')ハロ
ゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
基、(xx')ジ−C1−6アルキルカルバモイル基およ
び(xxi')C1−6アルキルスルホニル基(以下、置換
基P群と略記する)から選ばれる置換基で置換されてい
てもよい)、(xxvi)ウレイド基(このウレイド基は、
1−6アルキル基、C6−14アリール基(このC
6−14アリール基は、ハロゲン、C1− アルキル
基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基で
置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレイド基
(このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、C
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
ロゲン、C1−6アルキル基、C −6アルコキシ基で
置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基(こ
のアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC6−14
アリール基(このC6−14アリール基は、ニトロ基で
置換されていてもよい)でモノまたはジ置換されていて
もよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニジノ基
は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていて
もよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペリジノ
カルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、(4-フ
ェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペリジ
ノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボニ
ル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
ニルは、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されて
いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
(このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
キルスルホ基、(xxxviii)C1−6アルキルスルフィ
ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
リル基、(xxxxii)C1−4アルキレンジオキシ、(xx
xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
い)から選ばれた置換基を1ないし5個有していてもよ
い直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状ま
たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
状のC2−6アルキニル基、C 3−6シクロアルキル
基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
1−10アルキルまたは(3)−(C=O)−R2c
−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=O)NR
3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C=S)O
−R2cまたは−(C=S)NR3c2c[R2c
よびR3cはそれぞれ同一または異なって、(i)水素
原子、(ii)(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、
(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキ
シ基、(vi')C1−6アルキル基(このC1−6アル
キル基は、フェニルで置換されていてもよい)、(vi
i')C1− アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基
は、フェニルで置換されていてもよい)、(viii')C
1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基
は、フェニルで置換されていてもよい)、(ix')アミ
ノ基、(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
i') ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原
子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii')C
−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6
アルキル−スルホニルアミノ基、(xv')C1−6アル
コキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xv
ii')C1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カ
ルバモイル基、(xix')モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル−カルバモ
イル基、(xxi')C1−6アルキルスルホニル基、(xx
ii')C1− アルコキシ−カルボニル−C1−6アル
キル基、(xxiii')カルボキシル−C 1−6アルキル
基、(xxiv')窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する4ないし1
4員複素環基(この複素環基は、前記の置換基P群から
選ばれる置換基を有していてもよい)、(xxv')フェニ
ルチオ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されてい
てもよい)または(xxvi')フェノキシ(このフェノキ
シは、ハロゲンで置換されていてもよい)(以下、置換
基A群と略記する)から選ばれる置換基を1ないし5個
有していてもよい直鎖状または分枝状のC1−6アルキ
ル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直
鎖状または分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6
クロアルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、
6−14アリール基、C7−16アラルキル基、C
6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
複素環基(この複素環基は前記の置換基A群から選ばれ
る置換基を1ないし5個有していてもよい)を示すか、
2cとR3cは互いに結合して隣接する窒素原子と共
に5ないし9員の含窒素飽和複素環基(この含窒素飽和
複素環基は、前記の置換基A群から選ばれる置換基を1
ないし5個有していてもよい)を形成してもよい。]か
ら選ばれるアシル基を示し、A環はさらに(i)アミノ
基、(ii)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(iii)
ジ−C1−6アルキルアミノ基、(iv)1個の窒素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員環状アミノ基、(v)C1−6アルキル−カルボニル
アミノ基、(vi)アミノカルボニルオキシ基、(vii)
モノ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基、
(viii)ジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキ
シ基、(ix)C1−6アルキルスルホニルアミノ基、
(x)フェニル−C1−6アルキルアミノ、(xi)フェ
ニル−C1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xi
i)フェニルスルホニルアミノ基、(xiii)ハロゲン原
子、(xiv)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キル基、および(xv)ハロゲン化されていてもよいC
1− アルコキシ基から選ばれる置換基を有していても
よいベンゼン環を示し、kおよびmはそれぞれ独立し
て、0ないし5の整数を示し、1<k+m<5であ
る。]で表される基である前記(1)記載の剤; (4)Arが式
【化22】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン
原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基
(このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフェニル
で置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコキ
シ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンまたはフ
ェニルで置換されていてもよい)、(viii)C1−6
ルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基は、ハロゲ
ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(ix)ア
ミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
i) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii)炭素原子
と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
もよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
ルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アルキ
ル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ−
カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)ホル
ミル、(xviii)C1−6アルキル−カルボニル基、(x
ix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1−6アルキル−
カルバモイル基、(xxi)ジ−C1−6アルキル−カル
バモイル基、(xxii)C1−6アルキルスルホニル基、
(xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6
アルキル基、(xxiv)カルボキシル−C1−6アルキル
基、(xxv)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし6個含有する単環式または
2ないし4環式複素環基(この複素環基は、(i')ハロ
ゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
基、(xx')ジ−C1−6アルキルカルバモイル基およ
び(xxi')C1−6アルキルスルホニル基(以下、置換
基Q群と略記する)から選択される置換基で置換されて
いてもよい)、(xxvi)ウレイド基(このウレイド基
は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(この
6−14アリール基は、ハロゲン、C −6アルキル
基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基で
置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレイド基
(このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、C
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
ロゲン、C1−6アルキル基、C 1−6アルコキシ基で
置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基(こ
のアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC6−14
アリール基(このC6−14アリール基は、ニトロ基で
置換されていてもよい)でモノまたはジ置換されていて
もよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニジノ基
は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていて
もよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペリジノ
カルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、(4-フ
ェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペリジ
ノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボニ
ル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
ニルは、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されて
いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
(このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
キルスルホ基、(xxxviii)C1−6アルキルスルフィ
ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
リル基、(xxxxii)C1−4アルキレンジオキシ、(xx
xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
い)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状ま
たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
状のC2−6アルキニル基、C 3−6シクロアルキル
基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
1−10アルキルまたは(3)−(C=O)−R2c
−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=O)NR
3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C=S)O
−R2cまたは−(C=S)NR3c2c[R2c
よびR3cはそれぞれ同一または異なって、(i)水素
原子、(ii)(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、
(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキ
シ基、(vi')C1−6アルキル基(このC1−6アル
キル基は、フェニルで置換されていてもよい)、(vi
i')C1− アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基
は、フェニルで置換されていてもよい)、(viii')C
1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基
は、フェニルで置換されていてもよい)、(ix')アミ
ノ基、(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
i') ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原
子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii')C
−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6
アルキル−スルホニルアミノ基、(xv')C1−6アル
コキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xv
ii')C1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カ
ルバモイル基、(xix')モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル−カルバモ
イル基、(xxi')C1−6アルキルスルホニル基、(xx
ii')C1− アルコキシ−カルボニル−C1−6アル
キル基、(xxiii')カルボキシル−C 1−6アルキル
基、(xxiv')窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する4ないし1
4員複素環基(この複素環基は、前記の置換基Q群から
選ばれる置換基を有していてもよい)、(xxv')フェニ
ルチオ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されてい
てもよい)または(xxvi')フェノキシ(このフェノキ
シは、ハロゲンで置換されていてもよい)(以下置換基
B群と略記する)から選ばれる置換基を1ないし5個有
していてもよい直鎖状または分枝状のC1−6アルキル
基、直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖
状または分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6シク
ロアルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C
6−14アリール基、C7−16アラルキル基、C
6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
複素環基(この複素環基は前記の置換基B群から選ばれ
る置換基を1ないし5個有していてもよい)を示すか、
2cとR3cは互いに結合して隣接する窒素原子と共
に5ないし9員の含窒素飽和複素環基(この含窒素飽和
複素環基は前記の置換基B群から選ばれる置換基を1な
いし5個有していてもよい)を形成してもよい。]から
選ばれるアシル基を示し、A環はさらに(i)アミノ
基、(ii)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(iii)
ジ−C1−6アルキルアミノ基、(iv)1個の窒素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員環状アミノ基、(v)C1−6アルキル−カルボニル
アミノ基、(vi)アミノカルボニルオキシ基、(vii)
モノ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基、
(viii)ジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキ
シ基、(ix)C1−6アルキルスルホニルアミノ基、
(x)フェニル−C1−6アルキルアミノ、(xi)フェ
ニル−C1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xi
i)フェニルスルホニルアミノ基、(xiii)ハロゲン原
子、(xiv)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キル基および(xv)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルコキシ基から選ばれる置換基を有していても
よいベンゼン環を示す。]で表される基である前記
(1)記載の剤; (5)Xが−CO−、−O−、−NR3a−、−NR3a
CO−、−S−、−SO−、−SO−、−SONR
3a−、−SONHCONR3a−、−SONHC
(=NH)NR3a−、−CS−、−CR
3a(R3b)−、−C(=CR3a(R3b))−、
−C(=NR3a)−または−CONR3a−(ここ
で、R3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原
子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6アル
キル基またはC1―6アルコキシ基を示す。)で表され
る基である前記(1)記載の剤; (6)Xが−CO−、−O−、−SO−、−SONR
3a−、−CR3a(R 3b)−または−CONR3a
−(ここで、R3aおよびR3bはそれぞれ独立して、
水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C
1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を示す)
で表される基である前記(5)記載の剤;(7)Xが−C
ONR3a−(ここで、R3aは、水素原子、シアノ
基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6アルキル基また
はC1―6アルコキシ基を示す)で表される基である前
記(5)記載の剤; (8)Rが水素原子である前記(1)記載の剤; (9)Yが式
【化23】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)(i')ハロゲン原子、(i
i')ニトロ基、(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、
(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6アルキル基(こ
のC1−6アルキル基は、フェニルで置換されていても
よい)、(vii')C1− アルコキシ基(このC1−6
アルコキシ基は、フェニルで置換されていてもよい)、
(viii')C1−6アルキルチオ基(このC1−6アル
キルチオ基は、フェニルで置換されていてもよい)、
(ix')アミノ基、(x')モノ−C1−6アルキルアミ
ノ基、(xi') ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xi
i')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3
個有していてもよい5ないし7員環状アミノ基、(xii
i')C −6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv')
1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xv')C
1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキシ
ル基、(xvii')C1−6アルキル−カルボニル基、(x
viii')カルバモイル基、(xix')モノ−C1−6アル
キル−カルバモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル
−カルバモイル基、(xxi')C1−6アルキルスルホニ
ル基、(xxii')C1− アルコキシ−カルボニル−C
1−6アルキル基、(xxiii')カルボキシル−C 1−6
アルキル基、(xxiv')窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する4
ないし14員複素環基(この複素環基は、(i'')ハロ
ゲン原子、(ii'')ニトロ基、(iii'')シアノ基、(i
v'')オキソ基、(v'')ヒドロキシ基、(vi'')C
1−6アルキル基、(vii'')C1−6アルコキシ基、
(viii'')C1−6アルキルチオ基、(ix'')アミノ
基、(x'')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
i'')ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii'')炭素原
子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii'')C
1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv'')C
1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xv'')C
1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi'')カルボキ
シル基、(xvii'')C1−6アルキル−カルボニル基、
(xviii'')カルバモイル基、(xix'')モノ−C1−6
アルキルカルバモイル基、(xx'')ジ−C1−6アルキ
ルカルバモイル基および(xxi'')C1−6アルキルス
ルホニル基(以下、置換基R群と略記する)から選ばれ
る置換基で置換されていてもよい)、(xxv')フェニル
チオ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されていて
もよい)または(xxvi')フェノキシ(このフェノキシ
は、ハロゲンで置換されていてもよい)(以下、置換基
C群と略記する)から選ばれる置換基を1ないし5個有
していてもよい直鎖状または分枝状のC1−6アルキル
基、直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖
状または分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6シク
ロアルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C
6−1 アリール基、C7−16アラルキル基、C
6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
複素環基(この複素環基は前記の置換基C群から選ばれ
る置換基を1ないし5個有していてもよい)を示すか、
2cとR3cは互いに結合して隣接する窒素原子と共
に置換基を有していてもよい5ないし9員の含窒素飽和
複素環基(この含窒素飽和複素環基は前記の置換基C群
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい)
を形成してもよい。]から選ばれるアシル基、(3)
(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ
基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、ハロゲ
ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(vii)
1−6アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、
ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよい)、
(viii)C1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキ
ルチオ基は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていて
もよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C1−6アル
キルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキルアミノ
基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、
(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(x
v)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi)カルボ
キシル基、(xvii)ホルミル、(xviii)C1−6アル
キル−カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ
−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxii)C
1−6アルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6アル
コキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxiv)カ
ルボキシル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1な
いし6個含有する単環式または2ないし4環式複素環基
(この複素環基は、前記の置換基R群から選ばれる置換
基を有していてもよい)(xxvi)ウレイド基(このウレ
イド基は、C1−6アルキル基、C 6−14アリール基
(このC6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6
ルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキ
シ基で置換されていてもよい)またはC7−16アラル
キル基で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレ
イド基(このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、
ハロゲン、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基
で置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル
基で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基
(このアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ニ
トロ基で置換されていてもよい)でモノまたはジ置換さ
れていてもよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニ
ジノ基は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換され
ていてもよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペ
リジノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、
(4-フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペ
リジノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボ
ニル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
ニルは、C1− アルキル基でモノまたはジ置換されて
いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
(このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
キルスルホ基、(xxxviii)C −6アルキルスルフィ
ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
リル基、(xxxxii)C −4アルキレンジオキシ、(xx
xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
い)(以下置換基D群と略記する)から選ばれる置換基
を1ないし5個有していてもよい直鎖状または分枝状の
1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6
ルケニル基、直鎖状または分枝状のC 2−6アルキニル
基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16アラ
ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
ルまたはビフェニル−C 1−10アルキルまたは(4)
窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ない
し6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4
環式複素環基(この複素環基は、前記の置換基D群から
選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい)を示
し、pは1ないし3の整数を示し、R'およびR''はそ
れぞれ水素原子またはC1−6アルキル基(このC
1−6アルキル基は、前記の置換基D群から選ばれる置
換基を1ないし5個有していてもよい)を示し、また
R'およびR''は結合して炭素原子と2個の窒素原子以
外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘ
テロ原子を1個含有していてもよい5ないし9員の含窒
素複素環を形成していてもよい。]で表される基である
前記(1)記載の剤; (10)Yが式
【化24】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
2c、−SO−R 、−SO−R2c、−(C=
O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR はそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C −14
和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16アラ
ルキル基、C −14アリール−C2−12アルケニル
基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
は、(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シア
ノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、フェニ
ルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコ
キシ基(このC 1−6アルコキシ基は、フェニルで置換
されていてもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基
(このC1−6アルキルチオ基は、フェニルで置換され
ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)C1−6アルキル−カル
ボニル基、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル基、(xx)ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル基、(xxi)C1−6アルキル
スルホニル基、(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニ
ル−C1−6アルキル基、(xxiii)カルボキシル−C
1−6アルキル基、(xxiv)窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有す
る4ないし14員複素環基(この複素環基は、(i')ハ
ロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
1− アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
基、(xx')ジ−C1−6アルキルカルバモイル基およ
び(xxi')C1− アルキルスルホニル基(以下、置換
基S群と略記する)から選ばれる置換基で置換されてい
てもよい)、(xxv)フェニルチオ(このフェニルチオ
は、ハロゲンで置換されていてもよい)または(xxvi)
フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲンで置換されて
いてもよい)から選ばれる置換基を1ないし5個有して
いてもよい)。]から選ばれるアシル基、(3)(i)
ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(i
v)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アル
キル基(このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフ
ェニルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6
ルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンま
たはフェニルで置換されていてもよい)、(viii)C
1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基
は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
い)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C1−6アルキル
アミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(x
ii)炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3
個有していてもよい5ないし7員環状アミノ基、(xii
i)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C
1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6
アルコキシ−カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、
(xvii)ホルミル、(xviii)C1−6アルキル−カル
ボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C
1−6アルキル−カルバモイル基、(xxii)C1−6
ルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6アルコキシ−
カルボニル−C1−6アルキル基、(xxiv)カルボキシ
ル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原子、酸素原子
および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし6個
含有する単環式または2ないし4環式複素環基(この複
素環基は、前記の置換基S群から選ばれる置換基で置換
されていてもよい)、(xxvi)ウレイド基(このウレイ
ド基は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基
(このC6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6
ルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキ
シ基で置換されていてもよい)またはC7−16アラル
キル基で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレ
イド基(このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、
ハロゲン、C1−6アルキル基、C1− アルコキシ基
で置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル
基で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基
(このアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ニ
トロ基で置換されていてもよい)でモノまたはジ置換さ
れていてもよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニ
ジノ基は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換され
ていてもよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペ
リジノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、
(4-フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペ
リジノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボ
ニル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
ニルは、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されて
いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
(このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
キルスルホ基、(xxxviii)C1−6アルキルスルフィ
ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
リル基、(xxxxii)C1−4アルキレンジオキシ、(xx
xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
い)(以下、置換基E群と略記する)から選ばれる置換
基を1ないし5個有していてもよい直鎖状または分枝状
のC −6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6
アルケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニ
ル基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
飽和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16
ラルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニ
ル基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェ
ニルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは
(4)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる
1ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2な
いし4環式複素環基(この複素環基は前記の置換基E群
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい)
を示す。]で表される基である前記(1)記載の剤; (11)Yが式
【化25】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
合して隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよ
い5ないし9員の含窒素飽和複素環基を形成してもよい
(この含窒素飽和複素環基は、(i)ハロゲン原子、(i
i)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、
(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基(この
1−6アルキル基は、フェニルで置換されていてもよ
い)、(vii)C1−6アルコキシ基(このC1−6
ルコキシ基は、フェニルで置換されていてもよい)、
(viii)C1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキ
ルチオ基は、フェニルで置換されていてもよい)、(i
x)アミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、
(xi) ジ−C1− アルキルアミノ基、(xii)炭素原
子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アル
キル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ
−カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)C
1−6アルキル−カルボニル基、(xviii)カルバモイ
ル基、(xix)モノ−C1−6アルキル−カルバモイル
基、(xx)ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
(xxi)C1−6アルキルスルホニル基、(xxii)C
1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、
(xxiii)カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxi
v)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘ
テロ原子を1ないし4個含有する4ないし14員複素環
基(この複素環基は、(i')ハロゲン原子、(ii')ニ
トロ基、(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、(v')
ヒドロキシ基、(vi')C1−6アルキル基、(vii')
1−6アルコキシ基、(viii')C1−6アルキルチ
オ基、(ix')アミノ基、(x')モノ−C1−6アルキ
ルアミノ基、(xi')ジ−C1−6アルキルアミノ基、
(xii')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ基、
(xiii')C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(x
iv')C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xv')
1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキ
シル基、(xvii')C1−6アルキル−カルボニル基、
(xviii')カルバモイル基、(xix')モノ−C1−6
ルキルカルバモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル
カルバモイル基および(xxi')C1−6アルキルスルホ
ニル基(以下、置換基T群と略記する)から選ばれる置
換基で置換されていてもよい)、(xxv)フェニルチオ
(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよ
い)または(xxvi)フェノキシ(このフェノキシは、ハ
ロゲンで置換されていてもよい)から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよい)。]から選ばれるアシ
ル基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(i
ii)シアノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、
(vi)C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基
は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
い)、(vii)C1−6アルコキシ基(このC1−6
ルコキシ基は、ハロゲンまたはフェニルで置換されてい
てもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基(このC
1−6アルキルチオ基は、ハロゲンまたはフェニルで置
換されていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−
1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アル
キルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環
状アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルア
ミノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)ホルミル、(xviii)C
1−6アルキル−カルボニル基、(xix)カルバモイル
基、(xx)モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
(xxi)ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi
i)C1−6アルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6
アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxi
v)カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし6個含有する単環式または2ないし4環式複素
環基(この複素環基は、前記の置換基T群から選ばれる
置換基で置換されていてもよい)、(xxvi)ウレイド基
(このウレイド基は、C1−6アルキル基、C6−14
アリール基(このC6−14アリール基は、ハロゲン、
1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基で置換されていてもよい)またはC
7−16アラルキル基で置換されていてもよい)、(xx
vii)チオウレイド基(このチオウレイド基は、C
1−6アルキル基、C6−14アリール基(このC
6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6アルキル
基、C1− アルコキシ基で置換されていてもよい)ま
たはC7−16アラルキル基で置換されていてもよ
い)、(xxviii)アミジノ基(このアミジノ基は、C
1−6アルキル基またはC6−14アリール基(このC
6−14アリール基は、ニトロ基で置換されていてもよ
い)でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxix)
グアニジノ基(このグアニジノ基は、C1−6アルキル
基でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxx)ピ
ロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、(4-メチ
ルピペリジノ)カルボニル、(4-フェニルピペリジノ)カ
ルボニル、(4-ベンジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベ
ンゾイルピペリジノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベン
ゾイル)ピペリジノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)
カルボニル、(4-フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-
(4-ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジ
ルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボニル、チ
オモルホリノカルボニルから選ばれる環状アミノカルボ
ニル基、(xxxi)アミノチオカルボニル基(このアミノ
チオカルボニル基は、C1−6アルキル基でモノまたは
ジ置換されていてもよい)、(xxxii)アミノスルホニ
ル(このアミノスルホニルは、C1−6アルキル基でモ
ノまたはジ置換されていてもよい)、(xxxiii)フェニ
ルスルホニルアミノ(このフェニルスルホニルアミノ
は、C1−6アルキル基、ハロゲン、C1−6アルコキ
シ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基またはニ
トロで置換されていてもよい)、(xxxiv)スルホ基、
(xxxv)スルフィノ基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxx
vii)C1−6アルキルスルホ基、(xxxviii)C1−6
アルキルスルフィノ基、(xxxix)C1−6アルキルス
ルフェノ基、(xxxx)ホスホノ基、(xxxxi)ジC
1−6アルコキシホスホリル基、(xxxxii)C1−4
ルキレンジオキシ、(xxxxiii)フェニルチオ(このフ
ェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)また
は(xxxxiv)フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲン
で置換されていてもよい)(以下、置換基F群と略記す
る)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い直鎖状または分枝状のC −6アルキル基、直鎖状ま
たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル
基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
1−10アルキルまたは(4)窒素原子、酸素原子また
は硫黄原子から選ばれる1ないし6個のヘテロ原子を含
有する単環式または2ないし4環式複素環基(この複素
環基は前記の置換基F群から選ばれる置換基を1ないし
5個有していてもよい)を示し、R'およびR''はそれ
ぞれ水素原子またはC1−6アルキル基(このC1−6
アルキル基は、前記の置換基F群から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよい)を示す。]で表される
基である前記(1)記載の剤; (12)Yがピペリジノ基(このピペリジノ基は、
(1)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シ
アノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)
1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、ハロ
ゲンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(vi
i)C1−6アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基
は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
い)、(viii)C1−6アルキルチオ基(このC1−6
アルキルチオ基は、ハロゲンまたはフェニルで置換され
ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)ホルミル、(xviii)C
1−6アルキル−カルボニル基、(xix)カルバモイル
基、(xx)モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
(xxi)ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi
i)C1−6アルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6
アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxi
v)カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし6個含有する単環式または2ないし4環式複素
環基(この複素環基は、(i')ハロゲン原子、(ii')
ニトロ基、(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、
(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6アルキル基、(v
ii')C1−6アルコキシ基、(viii')C1−6アルキ
ルチオ基、(ix')アミノ基、(x')モノ−C1−6
ルキルアミノ基、(xi')ジ−C1−6アルキルアミノ
基、(xii')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
基、(xiii')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
基、(xiv')C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、
(xv')C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi')
カルボキシル基、(xvii')C1−6アルキル−カルボ
ニル基、(xviii')カルバモイル基、(xix')モノ−C
1−6アルキルカルバモイル基、(xx')ジ−C1−6
アルキルカルバモイル基および(xxi')C1−6アルキ
ルスルホニル基(以下、置換基U群と略記する)から選
ばれる置換基で置換されていてもよい)、(xxvi)ウレ
イド基(このウレイド基は、C1−6アルキル基、C
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
ロゲン、C1− アルキル基、ハロC1−6アルキル
基、C1−6アルコキシ基で置換されていてもよい)ま
たはC7−16アラルキル基で置換されていてもよ
い)、(xxvii)チオウレイド基(このチオウレイド基
は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(この
6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6アルキル
基、C −6アルコキシ基で置換されていてもよい)ま
たはC7−16アラルキル基で置換されていてもよ
い)、(xxviii)アミジノ基(このアミジノ基は、C
1−6アルキル基またはC6−14アリール基(このC
6−14アリール基は、ニトロ基で置換されていてもよ
い)でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxix)
グアニジノ基(このグアニジノ基は、C1−6アルキル
基でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxx)ピ
ロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、(4-メチ
ルピペリジノ)カルボニル、(4-フェニルピペリジノ)カ
ルボニル、(4-ベンジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベ
ンゾイルピペリジノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベン
ゾイル)ピペリジノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)
カルボニル、(4-フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-
(4-ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジ
ルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボニル、チ
オモルホリノカルボニルから選ばれる環状アミノカルボ
ニル基、(xxxi)アミノチオカルボニル基(このアミノ
チオカルボニル基は、C1−6アルキル基でモノまたは
ジ置換されていてもよい)、(xxxii)アミノスルホニ
ル(このアミノスルホニルは、C1−6アルキル基でモ
ノまたはジ置換されていてもよい)、(xxxiii)フェニ
ルスルホニルアミノ(このフェニルスルホニルアミノ
は、C1−6アルキル基、ハロゲン、C1−6アルコキ
シ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基またはニ
トロで置換されていてもよい)、(xxxiv)スルホ基、
(xxxv)スルフィノ基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxx
vii)C1−6アルキルスルホ基、(xxxviii)C1−6
アルキルスルフィノ基、(xxxix)C1−6アルキルス
ルフェノ基、(xxxx)ホスホノ基、(xxxxi)ジC
1−6アルコキシホスホリル基、(xxxxii)C1−4
ルキレンジオキシ、(xxxxiii)フェニルチオ(このフ
ェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)また
は(xxxxiv)フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲン
で置換されていてもよい)(以下、置換基G群と略記す
る)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い直鎖状または分枝状のC −6アルキル基、直鎖状ま
たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル
基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
1−10アルキル、(2)−(C=O)−R2c、−S
−R2c、−SO−R2c、−(C=O)NR3c
2c、−(C=O)O−R2c、−(C=S)O−R
2cまたは−(C=S)NR3c2c[R2cおよび
3cはそれぞれ同一または異なって、(i)水素原
子、(ii)直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、
直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状ま
たは分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロア
ルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C
6−1 アリール基、C7−16アラルキル基、C
6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結合して隣
接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽和複素環
基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基は、
(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ
基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、フェニ
ルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコ
キシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニルで置換
されていてもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基
(このC1−6アルキルチオ基は、フェニルで置換され
ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)C1−6アルキル−カル
ボニル基、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル基、(xx)ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル基、(xxi)C1−6アルキル
スルホニル基、(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニ
ル−C1−6アルキル基、(xxiii)カルボキシル−C
1−6アルキル基、(xxiv)窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有す
る4ないし14員複素環基(この複素環基は、前記の置
換基U群から選ばれる置換基で置換されていてもよ
い)、(xxv)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハ
ロゲンで置換されていてもよい)または(xxvi)フェノ
キシ(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていても
よい)から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
よい)。]から選ばれるアシル基または(3)窒素原
子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6個
のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式複
素環基(この複素環基は前記の置換基G群から選ばれる
置換基を1ないし5個有していてもよい)で置換されて
いてもよい)である前記(1)記載の剤; (13)nが1ないし5の整数である前記(1)記載の
剤; (14)血管収縮抑制剤である前記(1)記載の剤; (15)高血圧症、動脈硬化、心肥大、心筋梗塞または心
不全の予防・治療剤である前記(1)記載の剤; (16)式(II)
【化26】 [式中、Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水
素基または置換されていてもよいアシル基を示し、A環
はさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、
Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のスペー
サー(但し、−CO−を除く)を示し、nは1ないし1
0の整数を示し、Rは水素原子または置換されていても
よい炭化水素基であって、nの繰り返しにおいて、同一
でも異なっていてもよく、またRはA環またはA環の置
換基と結合して環を形成していてもよく、Y’は置換さ
れていてもよいアミノ基を示す。]で表される化合物ま
たはその塩; (17)前記(16)記載の化合物またはその塩のプロド
ラッグ; (18)Rが水素原子または置換されていてもよい炭化
水素基である前記(16)記載の化合物; (19)Rが水素原子である前記(16)記載の化合
物; (20)Xが−O−、−NR3a−、−NR3aCO−、
−S−、−SO−、−SO−、−SONR3a−、
−SONHCONR3a−、−SONHC(=N
H)NR3a−、−CS−、−CR3a(R3b)−、
−C(=CR3a(R3b))−、−C(=NR3a
−または−CONR3a−(ここで、R3aおよびR
3bはそれぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロ
キシ基、アミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6
アルコキシ基を示す。)で表される基である前記(1
6)記載の化合物; (21)Xが−SONR3a−、−CONR3a−また
は−CR3a(R3b)−(ここで、R3aおよびR
3bはそれぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロ
キシ基、アミノ基、C1―6アルキル基またはC1―6
アルコキシ基を示す。)で表される基である前記(2
0)記載の化合物; (22)Xが−CONR3a−(ここで、R3aは、水素
原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6
ルキル基またはC1―6アルコキシ基を示す。)で表さ
れる基である前記(20)記載の化合物; (23)Rが水素原子である前記(16)記載の化合物; (24)Y’が式
【化27】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
は、(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')
シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(v
i')C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、
フェニルで置換されていてもよい)、(vii')C1−6
アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニル
で置換されていてもよい)、(viii')C1−6アルキ
ルチオ基(このC 1−6アルキルチオ基は、フェニルで
置換されていてもよい)、(ix')アミノ基、(x')モ
ノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi') ジ−C1−6
アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の窒素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル−カルボ
ニルアミノ基、(xiv')C −6アルキル−スルホニル
アミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カルボニル
基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C1−6アル
キル−カルボニル基、(xviii')カルバモイル基、(xi
x')モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(x
x')ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi')
1−6アルキルスルホニル基、(xxii')C1−6
ルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxii
i')カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxiv')窒
素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含有する4ないし14員複素環基(こ
の複素環基は、(i'')ハロゲン原子、(ii'')ニトロ
基、(iii'')シアノ基、(iv'')オキソ基、(v'')ヒ
ドロキシ基、(vi'')C1−6アルキル基、(vii'')
1−6アルコキシ基、(viii'')C1−6アルキルチ
オ基、(ix'')アミノ基、(x'')モノ−C1−6アル
キルアミノ基、(xi'')ジ−C1−6アルキルアミノ
基、(xii'')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
基、(xiii'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
基、(xiv'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
基、(xv'')C1− アルコキシ−カルボニル基、(xv
i'')カルボキシル基、(xvii'')C1−6アルキル−
カルボニル基、(xviii'')カルバモイル基、(xix'')
モノ−C1− アルキルカルバモイル基、(xx'')ジ−
1−6アルキルカルバモイル基および(xxi'')C
1−6アルキルスルホニル基(以下、置換基V群と略記
する)から選ばれる置換基で置換されていてもよい)、
(xxv')フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
で置換されていてもよい)または(xxvi')フェノキシ
(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
い)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い)。]から選ばれるアシル基、(3)(i)ハロゲン
原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基
(このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフェニル
で置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコキ
シ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンまたはフ
ェニルで置換されていてもよい)、(viii)C1−6
ルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基は、ハロゲ
ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(ix)ア
ミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
i) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii)炭素原子
と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
もよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
ルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アルキ
ル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ−
カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)ホル
ミル、(xviii)C1−6アルキル−カルボニル基、(x
ix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1−6アルキル−
カルバモイル基、(xxi)ジ−C1−6アルキル−カル
バモイル基、(xxii)C1−6アルキルスルホニル基、
(xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6
アルキル基、(xxiv)カルボキシル−C1−6アルキル
基、(xxv)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし6個含有する単環式または
2ないし4環式複素環基(この複素環基は、前記の置換
基V群から選ばれる置換基で置換されていてもよい)
(xxvi)ウレイド基(このウレイド基は、C1−6アル
キル基、C6−14アリール基(このC6−14アリー
ル基は、ハロゲン、C1−6アルキル基、ハロC1−6
アルキル基、C1−6アルコキシ基で置換されていても
よい)またはC7−16アラルキル基で置換されていて
もよい)、(xxvii)チオウレイド基(このチオウレイ
ド基は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基
(このC6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6
ルキル基、C1−6アルコキシ基で置換されていてもよ
い)またはC7−16アラルキル基で置換されていても
よい)、(xxviii)アミジノ基(このアミジノ基は、C
1−6アルキル基またはC6−14アリール基(このC
6−14アリール基は、ニトロ基で置換されていてもよ
い)でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxix)
グアニジノ基(このグアニジノ基は、C1−6アルキル
基でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxx)ピ
ロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、(4-メチ
ルピペリジノ)カルボニル、(4-フェニルピペリジノ)カ
ルボニル、(4-ベンジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベ
ンゾイルピペリジノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベン
ゾイル)ピペリジノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)
カルボニル、(4-フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-
(4-ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジ
ルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボニル、チ
オモルホリノカルボニルから選ばれる環状アミノカルボ
ニル基、(xxxi)アミノチオカルボニル基(このアミノ
チオカルボニル基は、C1−6アルキル基でモノまたは
ジ置換されていてもよい)、(xxxii)アミノスルホニ
ル(このアミノスルホニルは、C 1−6アルキル基でモ
ノまたはジ置換されていてもよい)、(xxxiii)フェニ
ルスルホニルアミノ(このフェニルスルホニルアミノ
は、C1−6アルキル基、ハロゲン、C1−6アルコキ
シ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基またはニ
トロで置換されていてもよい)、(xxxiv)スルホ基、
(xxxv)スルフィノ基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxx
vii)C1−6アルキルスルホ基、(xxxviii)C1−6
アルキルスルフィノ基、(xxxix)C1−6アルキルス
ルフェノ基、(xxxx)ホスホノ基、(xxxxi)ジC
1−6アルコキシホスホリル基、(xxxxii)C 1−4
ルキレンジオキシ、(xxxxiii)フェニルチオ(このフ
ェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)また
は(xxxxiv)フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲン
で置換されていてもよい)(以下、置換基H群と略記す
る)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状ま
たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル
基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
1−10アルキルまたは(4)窒素原子、酸素原子また
は硫黄原子から選ばれる1ないし6個のヘテロ原子を含
有する単環式または2ないし4環式複素環基(この複素
環基は、前記の置換基H群から選ばれる置換基を1ない
し5個有していてもよい)を示し、pは1ないし3の整
数を示し、R'およびR''はそれぞれ水素原子またはC
1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、前記の
置換基H群から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
てもよい)を示し、またR'およびR''は結合して炭素
原子と2個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していても
よい5ないし9員の含窒素複素環を形成していてもよ
い。]で表される基である前記(16)記載の化合物; (25)Y’が式
【化28】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
は、(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シア
ノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、フェニ
ルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコ
キシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニルで置換
されていてもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基
(このC1−6アルキルチオ基は、フェニルで置換され
ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)C1−6アルキル−カル
ボニル基、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル基、(xx)ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル基、(xxi)C1−6アルキル
スルホニル基、(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニ
ル−C1−6アルキル基、(xxiii)カルボキシル−C
1−6アルキル基、(xxiv)窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有す
る4ないし14員複素環基(この複素環基は、(i')ハ
ロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
基、(xx')ジ−C1− アルキルカルバモイル基およ
び(xxi')C1−6アルキルスルホニル基から選ばれる
置換基で置換されていてもよい)、(xxv)フェニルチ
オ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されていても
よい)または(xxvi)フェノキシ(このフェノキシは、
ハロゲンで置換されていてもよい)から選ばれる置換基
を1ないし5個有していてもよい)。]から選ばれるア
シル基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、
(iii)シアノ基、(iv)ヒドロキシ基、(v)C1−6
アルキル基または(vi)C1−6アルコキシ基から選ば
れる置換基を1ないし5個有していてもよい直鎖状また
は分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状または分枝状の
2−6アルケニル基、直鎖状または分枝状のC −6
アルキニル基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C
8−14飽和炭化水素基、C6−14アリール基、C
7−16アラルキル基、C6−14アリール−C
2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
2−12アルキニル基、C −7シクロアルキル−C
1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
−10アルキルまたは(4)窒素原子、酸素原子または
硫黄原子から選ばれる1ないし6個のヘテロ原子を含有
する単環式または2ないし4環式複素環基を示す。]で
表される基である前記(16)記載の化合物; (26)Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC
7−16アラルキル基である前記(25)記載の化合
物; (27)Rがハロゲン原子で置換されていてもよいベン
ジルまたはハロゲン原子で置換されていてもよいジフェ
ニルメチルである前記(25)記載の化合物; (28)Y’が式
【化29】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
は、(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')
シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(v
i')C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、
フェニルで置換されていてもよい)、(vii')C1−6
アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニル
で置換されていてもよい)、(viii')C1−6アルキ
ルチオ基(このC 1−6アルキルチオ基は、フェニルで
置換されていてもよい)、(ix')アミノ基、(x')モ
ノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi') ジ−C1−6
アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の窒素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル−カルボ
ニルアミノ基、(xiv')C −6アルキル−スルホニル
アミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カルボニル
基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C1−6アル
キル−カルボニル基、(xviii')カルバモイル基、(xi
x')モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(x
x')ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi')
1−6アルキルスルホニル基、(xxii')C1−6
ルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxii
i')カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxiv')窒
素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含有する4ないし14員複素環基(こ
の複素環基は、(i'')ハロゲン原子、(ii'')ニトロ
基、(iii'')シアノ基、(iv'')オキソ基、(v'')ヒ
ドロキシ基、(vi'')C1−6アルキル基、(vii'')
1−6アルコキシ基、(viii'')C1−6アルキルチ
オ基、(ix'')アミノ基、(x'')モノ−C1−6アル
キルアミノ基、(xi'')ジ−C1−6アルキルアミノ
基、(xii'')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
基、(xiii'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
基、(xiv'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
基、(xv'')C1− アルコキシ−カルボニル基、(xv
i'')カルボキシル基、(xvii'')C1−6アルキル−
カルボニル基、(xviii'')カルバモイル基、(xix'')
モノ−C1− アルキルカルバモイル基、(xx'')ジ−
1−6アルキルカルバモイル基および(xxi'')C
1−6アルキルスルホニル基から選ばれる置換基で置換
されていてもよい)、(xxv')フェニルチオ(このフェ
ニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)または
(xxvi')フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲンで
置換されていてもよい)から選ばれる置換基を1ないし
5個有していてもよい)。]から選ばれるアシル基、
(3)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シ
アノ基、(iv)ヒドロキシ基、(v)C1−6アルキル
基または(vi)C1−6アルコキシ基から選ばれる置換
基を1ないし5個有していてもよい直鎖状または分枝状
のC1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6
アルケニル基、直鎖状または分枝状のC −6アルキニ
ル基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
飽和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16
ラルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニ
ル基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、
−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェ
ニルまたはビフェニル−C −10アルキルまたは
(4)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる
1ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2な
いし4環式複素環基を示し、R'およびR''はそれぞれ
水素原子またはC1−6アルキル基を示す。]で表され
る基である前記(16)記載の化合物;(29)Y’がピ
ペリジノ基(このピペリジノ基は、(i)C1−6アル
キル、C 1−6アルコキシ、ハロゲン原子、ニトロ、モ
ノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキ
シ、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシル、C1−6アル
コキシカルボニル、カルバモイル、環状アミノカルボニ
ル、アミノ、C1−6アルキルカルボニルアミノ、フェ
ニルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルア
ミノ、アミジノ、ウレイドあるいは複素環で置換されて
いてもよいフェニル−C1−6アルキル、(ii) ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、アミノ、モ
ノ-またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ
ル、シアノまたはC1−6アルコキシ−カルボニルで置
換されていてもよいC1−6アルキル基または (iii)
モノまたはジ-C1−6アルキルアミノまたはC1−6
アルコキシ-カルボニルで置換されていてもよいC
1−6アルキルカルボニル基で置換されていてもよい)
である前記(16)記載の化合物; (30)nが1ないし5の整数である前記(16)記載の
化合物; (31)N-[2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)エチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カ
ルボキサミドまたはその塩; (32)N-[2-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン-1-イル]
エチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-カルボキサミドまたはその塩; (33)N-(2-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]-1-
ピペラジニル}エチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-カルボキサミドまたはその塩; (34)前記(16)記載の化合物またはその塩もしくは
そのプロドラッグを含有してなる医薬組成物; (35)前記(16)記載の化合物またはその塩を含有し
てなるGPR14拮抗剤; (36)血管収縮抑制剤である前記(34)記載の組成
物; (37)高血圧症、動脈硬化、心肥大、心筋梗塞または心
不全の予防・治療剤である前記(34)記載の組成物; (38)哺乳動物に対して式(I)
【化30】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を示
し、Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のス
ペーサーを示し、nは1ないし10の整数を示し、Rは
水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であっ
て、nの繰り返しにおいて、同一でも異なっていてもよ
く、またRはArまたはArの置換基と結合して環を形
成していてもよく、Yは置換されていてもよいアミノ基
または置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。
(但し、式
【化31】 [式中、R11は水素原子または置換されていてもよい
炭化水素基を示し、Xは直鎖部分を構成する原子の数
が1〜12のスペーサーを示し、R11およびX は結
合して環を形成していてもよく、Aは置換されていて
もよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素複素
環基を示し、R12は置換されていてもよい炭化水素基
または置換されていてもよいアミノ基を示し、R13
置換されていてもよい炭化水素基を示し、B環および
環はそれぞれさらに置換されていてもよいベンゼン
環を示す。]を除く)]で表される化合物またはその塩
の有効量を投与することを特徴とするGPR14拮抗方
法;(39)GPR14拮抗剤を製造するための式(I)
【化32】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を示
し、Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のス
ペーサーを示し、nは1ないし10の整数を示し、Rは
水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であっ
て、nの繰り返しにおいて、同一でも異なっていてもよ
く、またRはArまたはArの置換基と結合して環を形
成していてもよく、Yは置換されていてもよいアミノ基
または置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。
(但し、式
【化33】 [式中、R11は水素原子または置換されていてもよい
炭化水素基を示し、Xは直鎖部分を構成する原子の数
が1〜12のスペーサーを示し、R11およびX は結
合して環を形成していてもよく、Aは置換されていて
もよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素複素
環基を示し、R12は置換されていてもよい炭化水素基
または置換されていてもよいアミノ基を示し、R13
置換されていてもよい炭化水素基を示し、B環および
環はそれぞれさらに置換されていてもよいベンゼン
環を示す。]を除く)]で表される化合物またはその塩
の使用; (40)式
【化34】 [式中、Rは前記(1)と同意義を、Wは−SO
または−CO−を、Zは脱離基を示す。]で表される化
合物またはその塩と、式
【化35】 [式中、R3aは水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
アミノ基、C1−6アルキル基またはC1−6アルコキ
シ基を、Rは水素原子または置換基を有していてもよい
炭化水素基を、Y'は置換基を有していてもよいアミノ
基を、nは1ないし10の整数を示す。]で表される化
合物またはその塩を反応させることを特徴とする式
【化36】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
物またはその塩の製造法;などに関する。
【0005】本発明におけるGPR14拮抗作用とは、
細胞膜上のGPR14蛋白へのリガンド(ウロテンシン
IIなど)の結合を競合的または非競合的に阻害する作用
のことを言う。本発明においては、かかるGPR14拮
抗作用に基づいて、種々の血管作用(例えば、血管収縮
の亢進ないし抑制など)を発現する薬剤が提供される
が、なかでも、ウロテンシンIIにより誘導される強い血
管収縮作用を減弱させる作用を示す血管収縮抑制剤が好
ましく用いられる。かかる血管収縮抑制剤は、種々の疾
患の予防・治療剤として適用することが可能であるが、
なかでも、高血圧症、動脈硬化、心肥大、心筋梗塞、心
不全などの予防・治療剤、とりわけ、虚血性心筋梗塞、
鬱血性心不全などの予防・治療剤として好ましく用いら
れる。
【0006】上記式中、Arは「置換されていてもよい
アリール基」を示す。該「置換されていてもよいアリー
ル基」の「置換基」としては、例えば、(i)ハロゲン
化されていてもよい低級アルキル基、(ii)ハロゲン原
子(例えば、フルオロ、クロル、ブロム、ヨードな
ど)、(iii)低級アルキレンジオキシ基(例えば、メ
チレンジオキシ、エチレンジオキシなどのC1−3アル
キレンジオキシ基など)、(iv)ニトロ基、(v)シア
ノ基、(vi)ヒドロキシ基、(vii)ハロゲン化されて
いてもよい低級アルコキシ基、(viii)低級シクロアル
キル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3−6シクロアル
キル基など)、(ix)ハロゲン化されていてもよい低級
アルキルチオ基、(x)アミノ基、(xi)モノ−低級ア
ルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ,エチルアミ
ノ,プロピルアミノなどのモノ−C1−6アルキルアミ
ノ基など)、(xii)ジ−低級アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ,ジエチルアミノなどのジ−C
1−6アルキルアミノ基など)、(xiii)例えば1個の
窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子など
から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよ
い5ないし7員環状アミノ基(例えば、ピロリジノ,ピ
ペリジノ,ピペラジノ,モルホリノ,チオモルホリノな
ど)、(xiv)低級アルキル−カルボニルアミノ基(例
えば、アセチルアミノ,プロピオニルアミノ,ブチリル
アミノなどのC1−6アルキル−カルボニルアミノ基な
ど)、(xv)アミノカルボニルオキシ基、(xvi)モノ
−低級アルキルアミノ−カルボニルオキシ基(例えば、
メチルアミノカルボニルオキシ,エチルアミノカルボニ
ルオキシなどのモノ−C1−6アルキルアミノ−カルボ
ニルオキシ基など)、(xvii)ジ−低級アルキルアミノ
−カルボニルオキシ基(例えば、ジメチルアミノカルボ
ニルオキシ,ジエチルアミノカルボニルオキシなどのジ
−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基な
ど)、(xviii)低級アルキルスルホニルアミノ基(例
えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ,プロピルスルホニルアミノなどのC1−6アルキル
スルホニルアミノ基など)、(xix)低級アルコキシ−
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル,エトキシ
カルボニル,プロポキシカルボニル,イソブトキシカル
ボニルなどのC1−6アルコキシ−カルボニル基な
ど)、(xx)カルボキシル基、(xxi)低級アルキル−
カルボニル基(例えば、メチルカルボニル,エチルカル
ボニル,ブチルカルボニルなどのC1−6アルキル−カ
ルボニル基など)、(xxii)低級シクロアルキル−カル
ボニル(例えば、シクロプロピルカルボニル、シクロブ
チルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘ
キシルカルボニルなどのC3−6シクロアルキル−カル
ボニル基など)、(xxiii)カルバモイル基、(xxiv)
モノ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチル
カルバモイル,エチルカルバモイル,プロピルカルバモ
イル,ブチルカルバモイルなどのモノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイル基など)(xxv)ジ−低級アルキル−
カルバモイル基(例えば、ジエチルカルバモイル,ジブ
チルカルバモイルなどのジ−C1−6アルキル−カルバ
モイル基など)、(xxvi)低級アルキルスルホニル基
(例えば、メチルスルホニル,エチルスルホニル,プロ
ピルスルホニルなどのC1−6アルキルスルホニル基な
ど)、(xxvii)低級シクロアルキルスルホニル(例え
ば、シクロペンチルスルホニル,シクロヘキシルスルホ
ニルなどのC3−6シクロアルキルスルホニルなど)、
(xxviii)フェニル基、(xxix)ナフチル基、(xxx)
モノ−フェニル−低級アルキル基(例えばベンジル、フ
ェニルエチルなどのモノ−フェニル−C 1−6アルキル
基など)、(xxxi)ジ−フェニル−低級アルキル基(例
えば、ジフェニルメチル、ジフェニルエチルなどのジ−
フェニル−C1−6アルキル基など)、(xxxii)モノ
−フェニル−低級アルキル−カルボニルオキシ基(例え
ばフェニルメチルカルボニルオキシ、フェニルエチルカ
ルボニルオキシなどのモノ−フェニル−C1−6アルキ
ル−カルボニルオキシ基など)、(xxxiii)ジ−フェニ
ル−低級アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、ジフ
ェニルメチルカルボニルオキシ、ジフェニルエチルカル
ボニルオキシなどのジ−フェニル−C1−6アルキル−
カルボニルオキシ基など)、(xxxiv)フェノキシ基、
(xxxv)モノ−フェニル−低級アルキル−カルボニル基
(例えばフェニルメチルカルボニル、フェニルエチルカ
ルボニルなどのモノ−フェニル−C1−6アルキル−カ
ルボニル基など)、(xxxvi)ジ−フェニル−低級アル
キル−カルボニル基(例えば、ジフェニルメチルカルボ
ニル、ジフェニルエチルカルボニルなどのジ−フェニル
−C1−6アルキル−カルボニル基など)、(xxxvii)
ベンゾイル基、(xxxviii)フェノキシカルボニル基、
(xxxix)フェニル−低級アルキル−カルバモイル基
(例えば、フェニル−メチルカルバモイル、フェニル−
エチルカルバモイルなどのフェニル−C1−6アルキル
−カルバモイル基など)、(xxxx)フェニルカルバモイ
ル基、(xxxxi)フェニル−低級アルキル−カルボニル
アミノ基(例えば、フェニル−メチルカルボニルアミ
ノ、フェニル−エチルカルボニルアミノなどのフェニル
−C1−6アルキル−カルボニルアミノなど)、(xxxx
ii)フェニル−低級アルキルアミノ(例えば、フェニル
−メチルアミノ、フェニル−エチルアミノなどのフェニ
ル−C1−6アルキルアミノなど)、(xxxxiii)フェ
ニル−低級アルキルスルホニル基(例えば、フェニル−
メチルスルホニル、フェニル−エチルスルホニルなどの
フェニル−C1−6アルキルスルホニル基など)、(xx
xxiv)フェニルスルホニル基、(xxxxv)フェニル−低
級アルキルスルフィニル基(例えば、フェニル−メチル
スルフィニル、フェニル−エチルスルフィニルなどのフ
ェニル−C1−6アルキルスルフィニル基など)、(xx
xxvi)フェニル−低級アルキルスルホニルアミノ基(例
えば、フェニル−メチルスルホニルアミノ、フェニル−
エチルスルホニルアミノなどのフェニル−C1−6アル
キルスルホニルアミノ基など)および(xxxxvii)フェ
ニルスルホニルアミノ基[該(xxviii)フェニル基、
(xxix)ナフチル基、(xxx)モノ−フェニル−低級ア
ルキル基、(xxxi)ジ−フェニル−低級アルキル基、
(xxxii)モノ−フェニル−低級アルキル−カルボニル
オキシ基、(xxxiii)ジ−フェニル−低級アルキル−カ
ルボニルオキシ基、(xxxiv)フェノキシ基、(xxxv)
モノ−フェニル−低級アルキル−カルボニル基、(xxxv
i)ジ−フェニル−低級アルキル−カルボニル基、(xxx
vii)ベンゾイル基、(xxxviii)フェノキシカルボニル
基、(xxxix)フェニル−低級アルキル−カルバモイル
基、(xxxx)フェニルカルバモイル基、(xxxxi)フェ
ニル−低級アルキル−カルボニルアミノ基、(xxxxii)
フェニル−低級アルキルアミノ、(xxxxiii)フェニル
−低級アルキルスルホニル基、(xxxxiv)フェニルスル
ホニル基、(xxxxv)フェニル−低級アルキルスルフィ
ニル基、(xxxxvi)フェニル−低級アルキルスルホニル
アミノ基および(xxxxvii)フェニルスルホニルアミノ
基は、更に、例えば、低級アルキル(例えば、メチル,
エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,sec-ブチ
ル,tert-ブチル,ペンチル,ヘキシルなどのC1−6
アルキルなど)、低級アルコキシ(例えば、メトキシ,
エトキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,n−ブトキ
シ,イソブトキシ,sec-ブトキシ,tert-ブトキシなど
のC1−6アルコキシなど)、ハロゲン原子(例えば、
クロル,ブロム,ヨードなど)、ヒドロキシ、ベンジル
オキシ、アミノ、モノ−低級アルキルアミノ(例えば、
メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノなどのモ
ノ−C1−6アルキルアミノなど)、ジ−低級アルキル
アミノ(例えば、ジメチルアミノ,ジエチルアミノなど
のジ−C1−6アルキルアミノなど)、ニトロ、低級ア
ルキル−カルボニル(例えば、メチルカルボニル,エチ
ルカルボニル,ブチルカルボニルなどのC1−6アルキ
ル−カルボニルなど)、ベンゾイルなどから選ばれた1
ないし4個の置換基を有していてもよい。]などがあげ
られる。上記の「ハロゲン化されていてもよい低級アル
キル基」としては、例えば、1ないし3個のハロゲン原
子(例えば、クロル,ブロム,ヨードなど)を有してい
てもよい低級アルキル基(例えば、メチル,エチル,プ
ロピル,イソプロピル,ブチル,sec-ブチル,tert-ブ
チル,ペンチル,ヘキシルなどのC1−6アルキル基な
ど)などがあげられ、具体例としては、メチル、クロロ
メチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフ
ルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2
−トリフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−
トリフルオロブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,
5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6
−トリフルオロヘキシルなどがあげられる。
【0007】上記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルコキシ基」としては、例えば、1ないし3個のハロ
ゲン原子(例えば、クロル,ブロム,ヨードなど)を有
していてもよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,
エトキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,n−ブトキ
シ,イソブトキシ,sec-ブトキシ,tert-ブトキシなど
のC1−6アルコキシ基など)などがあげられ、具体例
としては、例えばメトキシ,ジフルオロメトキシ,トリ
フルオロメトキシ,エトキシ,2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ,n−プロポキシ,イソプロポキシ,n−ブ
トキシ,4,4,4−トリフルオロブトキシ,イソブト
キシ,sec-ブトキシ,ペンチルオキシ,ヘキシルオキシ
などがあげられる。
【0008】上記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルキルチオ基」としては、例えば、1ないし3個のハ
ロゲン原子(例えば、クロル,ブロム,ヨードなど)を
有していてもよい低級アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、
tert-ブチルチオなどのC1−6アルキルチオ基など)
などがあげられ、具体例としては、メチルチオ、ジフル
オロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチ
オ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチル
チオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、イソブチ
ルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、ペンチル
チオ、ヘキシルチオなどがあげられる。
【0009】「置換されていてもよいアリール基」の
「置換基」として好ましくは、(i)アミノ基、(ii)
モノ−低級アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ,
エチルアミノ,プロピルアミノなどのモノ−C1−6
ルキルアミノ基など)、(iii)ジ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ,ジエチルアミノなどの
ジ−C1−6アルキルアミノ基など)、(iv)例えば1
個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
などから選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
もよい5ないし7員環状アミノ基(例えば、ピロリジ
ノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モルホリノ,チオモルホ
リノなど)、(v)低級アルキル−カルボニルアミノ基
(例えば、アセチルアミノ,プロピオニルアミノ,ブチ
リルアミノなどのC1−6アルキル−カルボニルアミノ
基など)、(vi)アミノカルボニルオキシ基、(vii)
モノ−低級アルキルアミノ−カルボニルオキシ基(例え
ば、メチルアミノカルボニルオキシ,エチルアミノカル
ボニルオキシなどのモノ−C −6アルキルアミノ−カ
ルボニルオキシ基など)、(viii)ジ−低級アルキルア
ミノ−カルボニルオキシ基(例えば、ジメチルアミノカ
ルボニルオキシ,ジエチルアミノカルボニルオキシなど
のジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基な
ど)、(ix)低級アルキルスルホニルアミノ基(例え
ば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ,プロピルスルホニルアミノなどのC1−6アルキル
スルホニルアミノ基など)、(x)フェニル−低級アル
キルアミノ(例えば、フェニル−メチルアミノ、フェニ
ル−エチルアミノなどのフェニル−C −6アルキルア
ミノなど)、(xi)フェニル−低級アルキルスルホニル
アミノ基(例えば、フェニル−メチルスルホニルアミ
ノ、フェニル−エチルスルホニルアミノなどのフェニル
−C1−6アルキル−スルホニルアミノ基など)、(xi
i)フェニルスルホニルアミノ基、(xiii)ハロゲン原
子(例えば、フルオロ、クロルなど)、(xiv)ハロゲ
ン化されていてもよい低級(例、C1−6)アルキル基
(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチ
ル、トリフルオロメチルなど)および(xv)ハロゲン化
されていてもよい低級(例、C1−6)アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、tert
-ブトキシ、トリフルオロメトキシなど)などがあげら
れ、特に1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1ないし3個
有していてもよい5ないし7員環状アミノ基(例えば、
ピロリジノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モルホリノ,チ
オモルホリノなど)などが好ましい。
【0010】上記式中、Arで示される「置換されてい
てもよいアリール基」における「アリール基」として
は、例えば、フェニル、ナフチルなどのC6−14アリ
ール、好ましくはC6−10アリール、さらに好ましく
はフェニルなどが挙げられる。ここで、「置換されてい
てもよいアリール基」は、「アリール基」における置換
基同士が結合して縮合環を形成していてもよく、Arと
してのアリール基(好ましくは、フェニル基)が縮合環
を形成する例としては、例えば、(1)置換基を有して
いてもよい単環式複素環と縮合する場合、(2)置換基
を有していてもよい2環式複素環と縮合する、あるいは
2つの同一または異なった単環(但し、少なくとも一方
の環が単環式複素環である)と縮合する場合、および
(3)置換基を有していてもよい3環式複素環と縮合す
る場合などがあげられる。
【0011】「置換されていてもよいアリール基」にお
ける「アリール基」が置換基を有していてもよい単環式
複素環と縮合する場合の具体例としては、例えば、式
【化37】 [式中、B環は置換基を有していてもよい複素環を示
し、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環を示
す。]で表される基などがあげられる。
【0012】A環の置換基としては、上記の「置換され
ていてもよいアリール基」と同様な置換基などがあげら
れる。B環で表される「置換基を有していてもよい複素
環」の「複素環」としては、例えば4ないし14員環、
好ましくは5ないし9員環などが用いられ、芳香族、非
芳香族のどちらであってもよい。ヘテロ原子としては、
例えば窒素原子、酸素原子または硫黄原子などから選ば
れる1ないし3個あるいは4個が用いられる。具体的に
は例えば、ピリジン,ピラジン,ピリミジン,イミダゾ
ール,フラン,チオフェン,ジヒドロピリジン,アゼピ
ン,ジアゼピン,オキサゼピン,ピロリジン,ピペリジ
ン,ヘキサメチレンイミン,ヘプタメチレンイミン,テ
トラヒドロフラン,ピペラジン,ホモピペラジン,テト
ラヒドロオキサゼピン,モルホリン,チオモルホリン、
ピロール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、オ
キサゾール、オキサゾリジン、チアゾール、チアゾリジ
ン、イソオキサゾール、イミダゾリンなどが用いられ
る。特に、1個のヘテロ原子あるいは同一または異なる
2個のヘテロ原子を含有する5ないし9員環の非芳香族
複素環(例えば、ピロリジン,ピペリジン,ヘキサメチ
レンイミン,ヘプタメチレンイミン,テトラヒドロフラ
ン,ピペラジン,ホモピペラジン,テトラヒドロオキサ
ゼピン,モルホリン,チオモルホリンなど)などが好ま
しい。特に、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれる1個のヘテロ原子を含有する非芳香族複素
環や、1個の窒素原子と窒素原子、酸素原子および硫黄
原子から選ばれる1個のヘテロ原子を含有する非芳香族
複素環などが繁用される。
【0013】B環で表される「置換基を有していてもよ
い複素環」の「置換基」はB環の任意の炭素原子上に置
換していてもよい。B環の任意の炭素原子上への置換基
としては、例えば(i)ハロゲン原子(例えば、フルオ
ロ,クロル,ブロム,ヨードなど)、(ii)ニトロ基、
(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ
基、(vi)低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-
ブチル、sec-ブチルなどのC1−6アルキル基など)
(vii)低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,エトキ
シ,n−プロピルオキシ,i−プロピルオキシ,n−ブ
チルオキシなどのC1−6アルコキシ基など)、(vii
i)低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ,エチル
チオ,プロピルチオなどのC1−6アルキルチオ基な
ど)、(ix)アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピル
アミノなどのモノ−C1−6アルキルアミノ基など)、
(xi) ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチル
アミノ,ジエチルアミノなどのジ−C1−6アルキルア
ミノ基など)、(xii)例えば炭素原子と1個の窒素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子などから選
ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5な
いし7員環状アミノ基(例えば、ピロリジノ,ピペリジ
ノ,ピペラジノ,モルホリノ,チオモルホリノなど)、
(xiii)低級アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、
アセチルアミノ,プロピオニルアミノ,ブチリルアミノ
などのC1−6アルキル−カルボニルアミノ基など)、
(xiv)低級アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メ
チルスルホニルアミノ,エチルスルホニルアミノなどの
1−6アルキル−カルボニルアミノ基など)、(xv)
低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボニルな
どのC1−6アルコキシ−カルボニル基など)、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)低級アルキル−カルボニ
ル基(例えば、メチルカルボニル,エチルカルボニル,
プロピルカルボニルなどのC1−6アルキル−カルボニ
ル基など)、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−
低級アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモ
イル,エチルカルバモイルなどのモノ−C1−6アルキ
ルカルバモイル基など)、(xx)ジ−低級アルキルカル
バモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル,ジエチル
カルバモイルなどのジ−C1−6アルキルカルバモイル
基など)、(xxi)低級アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル,エチルスルホニル,プロピルス
ルホニルなどのC1−6アルキルスルホニル基など)な
どから選ばれた1ないし5個が用いられる。なかでも、
オキソ基、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-
ブチル、sec-ブチルなどのC1−6アルキル基など)な
どが好ましく、オキソ基などが汎用される。
【0014】さらに、B環が環中に窒素原子を有する
時、その窒素原子上に置換基を有していてもよい。すな
わち、B環は環中に、 >N−R [Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、
置換されていてもよいアシル基または置換されていても
よい複素環基を示す。]を有していてもよい。上記R
で表わされる「置換されていてもよい炭化水素基」の
「炭化水素基」は、炭化水素化合物から水素原子を1個
除いた基を示し、その例としては、例えばアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基などの鎖状または環状炭化水素基
があげられる。このうち、鎖状または環状あるいはそれ
らの組み合わせからなるC1−16炭化水素基などが好
ましく用いられる。
【0015】鎖状または環状の炭化水素基としては、
(1)直鎖状もしくは分枝状の低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどのC1−6アルキル基など)、(2)
直鎖状もしくは分枝状の低級アルケニル基(例えば、ビ
ニル,アリル,イソプロペニル、ブテニル、イソブテニ
ル、sec-ブテニルなどのC2−6アルケニル基など)、
(3)直鎖状もしくは分枝状の低級アルキニル基(例え
ば、プロパルギル,エチニル、ブチニル、1−ヘキシニ
ルなどのC2−6アルキニル基など)、(4)単環式低
級シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロ
ブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルなどの単環式
3−6シクロアルキル基など)、(5)架橋環式低級
飽和炭化水素基(例えば、ビシクロ〔3.2.1〕オクト
−2−イル,ビシクロ〔3.3.1〕ノン−2−イル,ア
ダマンタン−1−イルなどの架橋環式C8−14飽和炭
化水素基)、または(6)アリール基(例えば、フェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニル、2−イ
ンデニル、2−アンスリルなどのC6−14アリール基
など、好ましくはフェニル基など)、
【0016】また、鎖状と環状の組み合わせからなる炭
化水素基としては、(1)低級アラルキル基(例えば、
フェニル−C1−10アルキル(例えば、ベンジル,フ
ェニルエチル,フェニルプロピル,フェニルブチル,フ
ェニルペンチル,フェニルヘキシルなど),ナフチル−
1−6アルキル(例えば、α−ナフチルメチルなど)
またはジフェニル−C1−3アルキル(例えばジフェニ
ルメチル、ジフェニルエチルなど)などのC7−16
ラルキル基)など、(2)アリ−ル−アルケニル基(例
えば、スチリル,シンナミル,4−フェニル−2−ブテ
ニル,4−フェニル−3−ブテニルなどのフェニル−C
2−12アルケニルなどのC6−14アリ−ル−C
2−12アルケニル基など),(3)アリ−ル−C
2−12アルキニル基(例えば、フェニルエチニル,3
−フェニル−2−プロピニル,3−フェニル−1−プロ
ピニルなどのフェニル−C −12アルキニルなどのC
6−14アリ−ル−C2−12アルキニル基など),
(4)低級シクロアルキル−低級アルキル基(例えば、
シクロプロピルメチル,シクロブチルメチル,シクロペ
ンチルメチル,シクロヘキシルメチル,シクロヘプチル
メチル,シクロプロピルエチル,シクロブチルエチル,
シクロペンチルエチル,シクロヘキシルエチル,シクロ
ヘプチルエチル,シクロプロピルプロピル,シクロブチ
ルプロピル,シクロペンチルプロピル,シクロヘキシル
プロピル,シクロヘプチルプロピル,シクロプロピルブ
チル,シクロブチルブチル,シクロペンチルブチル,シ
クロヘキシルブチル,シクロヘプチルブチル,シクロプ
ロピルペンチル,シクロブチルペンチル,シクロペンチ
ルペンチル,シクロヘキシルペンチル,シクロヘプチル
ペンチル,シクロプロピルヘキシル,シクロブチルヘキ
シル,シクロペンチルヘキシル,シクロヘキシルヘキシ
ルなどのC3−7シクロアルキル−C1−6アルキル
基),(5)アリール−C1−10アルキル基(例えば
ビフェニルメチル、ビフェニルエチルなどのビフェニル
−C1−10アルキル)などが好ましく用いられる。
【0017】Rで表わされる「置換されていてもよい
炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましいものとして
は、例えば、(1)直鎖状、分枝状あるいは環状のアル
キル基、好ましくは直鎖状もしくは分枝状C1−6アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどのC 1−6アルキル基な
ど)、環状C3−8アルキル基(例えば、シクロプロピ
ル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルな
ど)、又は直鎖状、分枝状あるいは環状の組み合わせか
らなるC4−12アルキル基(例えば、シクロプロピル
メチル,シクロペンチルメチル,シクロヘキシルメチ
ル,シクロヘキシルエチル,(4−メチルシクロヘキシ
ル)メチルなど)または(2)C7−16アラルキル基
(例えばフェニル−C1−10アルキル(例えば、ベン
ジル,フェニルエチル,フェニルプロピル,フェニルブ
チル,フェニルペンチル,フェニルヘキシルなど),ナ
フチル−C1−6アルキル(例えば、α−ナフチルメチ
ルなど)またはジフェニル−C1−3アルキル(例えば
ジフェニルメチル、ジフェニルエチルなど)など)、よ
り好ましくはC7−10アラルキル基(例えば、ベンジ
ル,フェニルエチル,フェニルプロピルなどのフェニル
−C 1−4アルキルなど)などが繁用される。
【0018】Rで表わされる「炭化水素基」は置換基
を有していてもよく、この様な置換基としては炭化水素
基の置換基として一般に用いられるものなどを適宜用い
ることができる。具体的には、(i)ハロゲン原子(例
えば、フルオロ,クロル,ブロム,ヨードなど)、(i
i)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、
(v)ヒドロキシ基、(vi)ハロゲンまたはフェニルで
置換されていてもよい低級アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、tert-ブチル、sec-ブチルなどのC1−6アルキ
ル基など)(vii)ハロゲンまたはフェニルで置換され
ていてもよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,エ
トキシ,n−プロピルオキシ,i−プロピルオキシ,n
−ブチルオキシなどのC1−6アルコキシ基など)、
(viii)ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
い低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ,エチルチ
オ,プロピルチオなどのC1−6アルキルチオ基な
ど)、(ix)アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピル
アミノなどのモノ−C1−6アルキルアミノ基など)、
(xi) ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチル
アミノ,ジエチルアミノなどのジ−C1−6アルキルア
ミノ基など)、(xii)例えば炭素原子と1個の窒素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子などから選
ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5な
いし7員環状アミノ基(例えば、ピロリジノ,ピペリジ
ノ,ピペラジノ,モルホリノ,チオモルホリノなど)、
(xiii)低級アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、
アセチルアミノ,プロピオニルアミノ,ブチリルアミノ
などのC1−6アルキル−カルボニルアミノ基など)、
(xiv)低級アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メ
チルスルホニルアミノ,エチルスルホニルアミノなどの
1−6アルキル−スルホニルアミノ基など)、(xv)
低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボニルな
どのC1−6アルコキシ−カルボニル基など)、(xv
i)カルボキシル基、(xvii)ホルミル、低級アルキル
−カルボニル基(例えば、メチルカルボニル,エチルカ
ルボニル,プロピルカルボニルなどのC1−6アルキル
−カルボニル基など)、(xviii)カルバモイル基、(x
ix)モノ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メ
チルカルバモイル,エチルカルバモイルなどのモノ−C
1−6アルキル−カルバモイル基など)、(xx)ジ−低
級アルキル−カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバ
モイル,ジエチルカルバモイルなどのジ−C1−6アル
キル−カルバモイル基など)、(xxi)低級アルキルス
ルホニル基(例えば、メチルスルホニル,エチルスルホ
ニル,プロピルスルホニルなどのC1−6アルキルスル
ホニル基など)、(xxii)低級アルコキシ−カルボニル
−低級アルキル基(例えば、メトキシカルボニルメチ
ル、エトキシカルボニルメチル、tert-ブトキシカルボ
ニルメチル、メトキシカルボニルエチル、メトキシカル
ボニルメチル、メトキシカルボニル(ジメチル)メチ
ル、エトキシカルボニル(ジメチル)メチル、tert-ブ
トキシカルボニル(ジメチル)メチルなどのC1−6
ルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基など)、
(xxiii)カルボキシル−低級アルキル基(例えば、カ
ルボキシルメチル、カルボキシルエチル、カルボキシル
(ジメチル)メチルなどのカルボキシル−C1−6アル
キル基など)、(xxiv)置換基を有していてもよい複素
環基、(xxv)置換基を有していてもよいアルキル基、
(xxvi)置換基を有していてもよいアルコキシ基、(xx
vii)置換基を有していてもよいウレイド基(例えば、
ウレイド、3-メチルウレイド、3-エチルウレイド、3-フ
ェニルウレイド、3-(4-フルオロフェニル)ウレイド、3-
(2-メチルフェニル)ウレイド、3-(4-メトキシフェニル)
ウレイド、3-(2,4-ジフルオロフェニル)ウレイド、3-
[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ウレイド、3-
ベンジルウレイド、3-(1-ナフチル)ウレイド、3-(2-ビ
フェニリル)ウレイドなど)、(xxviii)置換基を有し
ていてもよいチオウレイド基(例えば、チオウレイド、
3-メチルチオウレイド、3-エチルチオウレイド、3-フェ
ニルチオウレイド、3-(4-フルオロフェニル)チオウレイ
ド、3-(4-メチルフェニル)チオウレイド、3-(4-メトキ
シフェニル)チオウレイド、3-(2,4-ジクロロフェニル)
チオウレイド、3-ベンジルチオウレイド、3-(1-ナフチ
ル)チオウレイドなど)、(xxix)置換基を有していて
もよいアミジノ基(例えば、アミジノ、N1-メチルアミ
ジノ、N1-エチルアミジノ、N1-フェニルアミジノ、N1,N
1-ジメチルアミジノ、N1,N2-ジメチルアミジノ、N1-メ
チル-N1-エチルアミジノ、N1,N1-ジエチルアミジノ、N1
-メチル-N1-フェニルアミジノ、N1,N1-ジ(4-ニトロフェ
ニル)アミジノなど)、(xxx)置換基を有していてもよ
いグアニジノ基(例えば、グアニジノ、3-メチルグアニ
ジノ、3,3-ジメチルグアニジノ、3,3-ジエチルグアニジ
ノなど)、(xxxi)置換基を有していてもよい環状アミ
ノカルボニル基(例えば、ピロリジノカルボニル、ピペ
リジノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、
(4-フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペ
リジノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボ
ニル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルな
ど)、(xxxii)置換基を有していてもよいアミノチオ
カルボニル基(例えば、アミノチオカルボニル、メチル
アミノチオカルボニル、ジメチルアミノチオカルボニル
など)、(xxxiii)置換基を有していてもよいアミノス
ルホニル(例えば、アミノスルホニル、メチルアミノス
ルホニル、ジメチルアミノスルホニルなど)、(xxxi
v)置換基を有していてもよいフェニルスルホニルアミ
ノ(例えば、フェニルスルホニルアミノ、(4-メチルフ
ェニル)スルホニルアミノ、(4-クロロフェニル)スルホ
ニルアミノ、(2,5-ジクロロフェニル)スルホニルアミ
ノ、(4-メトキシフェニル)スルホニルアミノ、(4-アセ
チルアミノフェニル)スルホニルアミノ、(4-ニトロフェ
ニル)フェニルスルホニルアミノなど)、(xxxv)スル
ホ基、(xxxvi)スルフィノ基、(xxxvii)スルフェノ
基、(xxxviii)C1−6アルキルスルホ基(例えば、
メチルスルホ、エチルスルホ、プロピルスルホなど)、
(xxxix)C1−6アルキルスルフィノ基(例えば、メ
チルスルフィノ、エチルスルフィノ、プロピルスルフィ
ノなど)、(xxxx)C1−6アルキルスルフェノ基(例
えば、メチルスルフェノ、エチルスルフェノ、プロピル
スルフェノなど)、(xxxxi)ホスホノ基、(xxxxii)
ジ-C1− アルコキシホスホリル基(例えば、ジメト
キシホスホリル、ジエトキシホスホリル、ジプロポキシ
ホスホリルなど)、(xxxxiii)C1−4アルキレンジ
オキシ(例、−O−CH−O−、−O−CH−CH
−O−など)、(xxxxiv)ハロゲンで置換されていて
もよいフェニルチオ、(xxxxv)ハロゲンで置換されて
いてもよいフェノキシなどから選ばれた1ないし5個
(好ましくは1ないし3個)が用いられる。Rで示さ
れる「置換されていてもよい炭化水素基」の「置換基」
として、好ましくは、ハロゲン原子、置換基を有してい
てもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコ
キシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキ
シル基、C1−6アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、アミノチオカルボニル基、モノ−低級アルキル−
カルバモイル基、ジ−低級アルキル−カルバモイル基、
置換基を有していてもよい環状アミノカルボニル基、ア
ミノ基、モノ−低級アルキルアミノ基、ジ−低級アルキ
ルアミノ基、炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ原
子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状ア
ミノ基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、置換基
を有していてもよいフェニルスルホニルアミノ基、C
1−6アルキルスルホニルアミノ基、置換基を有してい
てもよいアミジノ基、置換基を有していてもよいウレイ
ド基、あるいは置換基を有していてもよい複素環基など
が用いられる。該「置換基を有していてもよい複素環
基」の「複素環基」としては、単環式複素環、2環式複
素環、および、3環式または4環式などの多環式複素環
から水素原子を1個除去してできる基などが用いられ
る。該複素環としては、芳香族、非芳香族のどちらであ
ってもよい。ヘテロ原子としては、例えば、窒素原子、
酸素原子または硫黄原子などから選ばれる1ないし6個
が用いられる。具体的には、単環式複素環基としては、
上記B環で表される「置換基を有していてもよい複素
環」の「複素環」から水素原子を1個除去してできる基
などが用いられる。また、それらに加えて、例えば、ト
リアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、オキ
サチアジアゾール、トリアジン、テトラゾールなどの単
環式複素環から水素原子を1個除去してできる基なども
用いられる。2環式複素環基としては、例えば、インド
ール、ジヒドロインドール、イソインドール、ジヒドロ
イソインドール、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラ
ン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズ
イソオキサゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、
キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テト
ラヒドロイソキノリン、テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼ
ピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒドロベンズオキサゼ
ピン、キナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、キノキサ
リン、テトラヒドロキノキサリン、ベンゾジオキサン、
ベンゾジオキソール、ベンゾチアジン、イミダゾピリジ
ンなどの2環式複素環から水素原子を1個除去してでき
る基などが用いられる。3環式または4環式などの多環
式複素環基としては、アクリジン、テトラヒドロアクリ
ジン、ピロロキノリン、ピロロインドール、シクロペン
トインドール、イソインドロベンズアゼピンなどの多環
式複素環から水素原子を1個除去してできる基などが用
いられる。該「置換基を有していてもよい複素環基」の
「複素環基」としては、特に、上記単環式複素環あるい
は2環式複素環から水素原子を1個除去してできる基な
どが頻用される。また、「置換基を有していてもよい複
素環基」の「置換基」としては上記B環で表される「置
換基を有していてもよい複素環」の「置換基(但し、
「置換基を有していてもよい複素環基」を除く)」など
が用いられる。「置換基を有していてもよいアルキル
(好ましくは置換基を有していてもよいC1−6アルキ
ル)」あるいは「置換基を有していてもよいアルコキシ
(好ましくは置換基を有していてもよいC1−6アルコ
キシ)」の「置換基」としては、例えば、上記Rで表
される「置換されていてもよい炭化水素基」の「置換
基」として挙げられる(i)から(xxiv)または(xxvi
i)から(xxxxii)に示した「置換基」などが用いられ
る。「置換基を有していてもよいウレイド基」、「置換
基を有していてもよいチオウレイド基」、「置換基を有
していてもよいアミジノ基」、「置換基を有していても
よいグアニジノ基」、「置換基を有していてもよい環状
アミノカルボニル基」、「置換基を有していてもよいア
ミノチオカルボニル基」「置換基を有していてもよいア
ミノスルホニル」、あるいは「置換基を有していてもよ
いフェニルスルホニルアミノ」の「置換基」としては、
例えば、上記R1で表される「置換されていてもよい炭化
水素基」の「置換基」として挙げられる(i)〜(xxvi)も
しくは(xxxv)〜(xxxxii)に示した「置換基」、C
6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
ロゲン、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル
基、C −6アルコキシ基およびニトロ基などから選択
される置換基を有していてもよい)またはC7−16
ラルキル基などが用いられる。Rで表わされる「置換
されていてもよい炭化水素基」として好ましくは、
(i)C1−6アルキル基または(ii)ハロゲン原子、
ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシなどの
置換基で置換されていてもよいフェニル−C1−6アル
キル基などがあげられ、さらに好ましくは、C1−4
ルキル(メチルなど)、トリハロゲノC1−4アルキル
(メチルなど)、ハロゲン原子(フルオロ、クロロな
ど)、ニトロ、シアノ、C1−4アルコキシ(メトキシ
など)、トリハロゲノC1−4アルコキシ(メトキシな
ど)、ヒドロキシ、カルバモイル、(4-C1−4アルキ
ル(メチルなど)-1-ピペラジニル)カルボニル、アミノ
チオカルボニル、モルホリノカルボニル、カルボキシ
ル、C1−4アルコキシ(メトキシなど)カルボニル、
1−4アルコキシ(エトキシなど)カルボニルC
1−4アルコキシ(メトキシなど)、カルボキシルC
1−4アルコキシ(メトキシなど)、C1−4アルコキ
シ(エトキシなど)カルボニルC1−6アルキル(イソ
プロピルなど)、カルボキシルC1−6アルキル(イソ
プロピルなど)、アミノ、アセチルアミノ、C1−4
ルキル(メチルなど)スルホニルアミノ、(4-C1−
アルキル(メチルなど)フェニル)スルホニルアミノ、
ウレイド、3-C1−4アルキル(メチルなど)ウレイ
ド、アミジノ、ジヒドロチアゾリルまたはジヒドロイミ
ダゾリルで置換されていてもよいベンジル基などが挙げ
られる。なかでも、RがC1−4アルキル(メチルな
ど)、トリハロゲノ(フルオロなど)C1−4アルキル
(メチルなど)、ハロゲン原子(フルオロ、クロロな
ど)、ニトロ、シアノ、カルバモイル、C1−4アルコ
キシ(メトキシなど)カルボニル、C1−4アルコキシ
(エトキシなど)カルボニルC1−4アルコキシ(メト
キシなど)、アミノ、アセチルアミノ、C1−4アルキ
ル(メチルなど)スルホニルアミノ、3-C1−4アルキ
ル(メチルなど)ウレイド、アミジノ、ジヒドロイミダ
ゾリルで置換されていてもよいベンジル基が好ましく、
とりわけC −4アルキルで置換されていてもよいベン
ジル基、特にメチルで置換されていてもよいベンジル基
が好ましい。
【0019】上記Rで表される「置換されていてもよ
いアシル基」としては、例えば、−(C=O)−
2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
O)NR 2c、−(C=O)O−R2c、−(C
=S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)置換基を有していてもよい
炭化水素基または(iii)置換基を有していてもよい複
素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結合して隣接
する窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒素飽
和複素環基を形成してもよい。]などがあげられる。こ
のうち好ましくは、−(C=O)−R2c、−SO
2c、−SO−R 2c、−(C=O)NR3c2c
または−(C=O)O−R2c(R2cおよびR3c
前記と同意義)であり、なかでも−(C=O)−R2c
または−(C=O)NR3c2c(R2cおよびR
3cは前記と同意義)が汎用される。R2cおよびR
3cで示される「置換基を有していてもよい炭化水素
基」の「炭化水素基」は、炭化水素化合物から水素原子
を1個取り除いた基を示し、その例としては、例えばア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基などの鎖状または環状
炭化水素基があげられる。具体的には、前記のRで示
された「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水
素基」と同様な基があげられ、なかでも鎖状または環状
1−16炭化水素基などが好ましく、特に、低級(C
1−6)アルキル基、低級(C2−6)アルケニル基、
7−16アラルキル基またはC6−14アリール基が
好ましい。なかでも低級(C1−6)アルキル基、C
7−16アラルキル基またはC6−14アリール基が汎
用される。R2cおよびR3cで示される「置換基を有
していてもよい複素環基」の「複素環基」としては、単
環式複素環、2環式複素環、および、3環式または4環
式などの多環式複素環から水素原子を1個除去してでき
る基などが用いられる。該複素環としては、芳香族、非
芳香族のどちらであってもよい。ヘテロ原子としては、
例えば、窒素原子、酸素原子または硫黄原子などから選
ばれる1ないし6個が用いられる。具体的には、単環式
複素環基としては、上記B環で表される「置換基を有し
ていてもよい複素環」の「複素環」から水素原子を1個
除去してできる基などが用いられる。また、それらに加
えて、例えば、トリアゾール、チアジアゾール、オキサ
ジアゾール、オキサチアジアゾール、トリアジン、テト
ラゾールなどの単環式複素環から水素原子を1個除去し
てできる基なども用いられる。2環式複素環基として
は、例えば、インドール、ジヒドロインドール、イソイ
ンドール、ジヒドロイソインドール、ベンゾフラン、ジ
ヒドロベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキ
サゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾー
ル、インダゾール、キノリン、テトラヒドロキノリン、
イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒド
ロ-1H-1-ベンズアゼピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン、テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒ
ドロベンズオキサゼピン、キナゾリン、テトラヒドロキ
ナゾリン、キノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、
ベンゾジオキサン、ベンゾジオキソール、ベンゾチアジ
ン、イミダゾピリジンなどの2環式複素環から水素原子
を1個除去してできる基などが用いられる。3環式また
は4環式などの多環式複素環基としては、アクリジン、
テトラヒドロアクリジン、ピロロキノリン、ピロロイン
ドール、シクロペントインドール、イソインドロベンズ
アゼピンなどの多環式複素環から水素原子を1個除去し
てできる基などが用いられる。該「置換基を有していて
もよい複素環基」の「複素環基」としては、特に、上記
単環式複素環あるいは2環式複素環から水素原子を1個
除去してできる基などが頻用される。
【0020】R2cとR3cが隣接する窒素原子と共に
形成してもよい「置換基を有していてもよい含窒素飽和
複素環基」としては、炭素原子および1個の窒素原子以
外に、例えば窒素原子,酸素原子および硫黄原子などの
ヘテロ原子を1ないし3個を含有していてもよい5ない
し9員の含窒素飽和複素環基などが用いられる。これら
の含窒素飽和複素環基としては環構成窒素原子に結合手
を有する基などが好ましい。環構成窒素原子に結合手を
有する基としては、例えば、式
【化38】 [式中、Q環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1ないし2個含有していてもよい5ないし9員の
含窒素飽和複素環基を示す。]で表わされる基などが用
いられる。より具体的には、例えば、
【化39】 などが繁用される。
【0021】R2cおよびR3cで示される「炭化水素
基」または「複素環基」、NR3c2cで示される
「含窒素飽和複素環基」が有していてもよい好ましい置
換基には、例えば、(i)ハロゲン原子(例えば、フル
オロ,クロル,ブロム,ヨードなど)、(ii)ニトロ
基、(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキ
シ基、(vi)置換基を有していてもよい炭化水素基、
(vii)フェニル基で置換されていてもよい低級アルコ
キシ基(例えば、メトキシ,エトキシ,n−プロピルオ
キシ,i−プロピルオキシ,n−ブチルオキシなどのC
1−6アルコキシ基など)、(viii)フェニル基で置換
されていてもよい低級アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ,エチルチオ,プロピルチオなどのC1−6アルキ
ルチオ基など)、(ix)アミノ基、(x)モノ−低級ア
ルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ,エチルアミ
ノ,プロピルアミノなどのモノ−C1−6アルキルアミ
ノ基など)、(xi) ジ−低級アルキルアミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ,ジエチルアミノなどのジ−C
1−6アルキルアミノ基など)、(xii)例えば炭素原
子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子などから選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有し
ていてもよい5ないし7員環状アミノ基(例えば、ピロ
リジノ,ピペリジノ,ピペラジノ,モルホリノ,チオモ
ルホリノなど)、(xiii)低級アルキル−カルボニルア
ミノ基(例えば、アセチルアミノ,プロピオニルアミ
ノ,ブチリルアミノなどのC1−6アルキル−カルボニ
ルアミノ基など)、(xiv)低級アルキル−スルホニル
アミノ基(例えば、メチルスルホニルアミノ,エチルス
ルホニルアミノなどのC1−6アルキル−スルホニルア
ミノ基など)、(xv)低級アルコキシ−カルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,
プロポキシカルボニルなどのC1−6アルコキシ−カル
ボニル基など)、(xvi)カルボキシル基、(xvii)低
級アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニ
ル,エチルカルボニル,プロピルカルボニルなどのC
1−6アルキル−カルボニル基など)、(xviii)カル
バモイル基、(xix)モノ−低級アルキル−カルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル,エチルカルバモイ
ルなどのモノ−C1−6アルキル−カルバモイル基な
ど)、(xx)ジ−低級アルキル−カルバモイル基(例え
ば、ジメチルカルバモイル,ジエチルカルバモイルなど
のジ−C1−6アルキル−カルバモイル基など)、(xx
i)低級アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホ
ニル,エチルスルホニル,プロピルスルホニルなどのC
1−6アルキルスルホニル基など)(xxii)低級アルコ
キシ−カルボニル−低級アルキル基(例えば、メトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、tert-
ブトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニルエチ
ル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボニル
(ジメチル)メチル、エトキシカルボニル(ジメチル)
メチル、tert-ブトキシカルボニル(ジメチル)メチル
などのC 1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アル
キル基など)、(xxiii)カルボキシル−低級アルキル
基(例えば、カルボキシルメチル、カルボキシルエチ
ル、カルボキシル(ジメチル)メチルなどのカルボキシ
ル−C1−6アルキル基など)、(xxiv)置換基を有し
ていてもよい複素環基、(xxv)ハロゲンで置換されて
いてもよいフェニルチオ、(xxvi)ハロゲンで置換され
ていてもよいフェノキシなどから選ばれた1ないし5個
(好ましくは1ないし3個)が用いられる。該「低級ア
ルコキシ基」、「低級アルキルチオ基」は更にフェニル
基を置換基として有していてもよい。該「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「置換基」および「炭化水
素基」としては、上記Rで表わされる「置換されてい
てもよい炭化水素基」の「置換基」および「炭化水素
基」等が用いられる。該「置換基を有していてもよい複
素環基」の「複素環基」としては、上記B環で表される
「置換基を有していてもよい複素環」の「複素環」から
水素原子を1個除去してできる基などが用いられる。ま
た、「置換基を有していてもよい複素環基」の「置換
基」としては上記B環で表される「置換基を有していて
もよい複素環」の「置換基(但し、「置換基を有してい
てもよい複素環基」を除く)」などが用いられる。R
2c、R3cとして、好ましくは、C1−4アルキル
(メチル、エチルなど)またはC1−4アルコキシ(メ
トキシ、エトキシなど)で置換されていてもよいフェニ
ル、C1−4アルキル(メチル、エチルなど)、 ハロ
ゲノ(フルオロ、クロロなど)C1−4アルキル(メチ
ル、エチルなど)、ベンジル、ナフチル、ピリジル、チ
エニル、フリルまたは水素原子などがあげられる。上記
で表される「置換されていてもよいアシル基」とし
て、好ましくは、ホルミル、アセチル、トリハロゲノ
(フルオロなど)アセチル、ピリジルカルボニル、チエ
ニルカルボニル、フリルカルボニル、フェナシル、ベン
ゾイル、C −4アルキル(メチルなど)ベンゾイル、
1−4アルコキシ(メトキシなど)ベンゾイル、ベン
ゼンスルホニル、ナフチルスルホニル、チエニルスルホ
ニルなどがあげられ、より好ましくは、−(C=O)−
2c[式中、R2cはC1− アルキル基、C1−6
アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基または
フェニル−C1−6アルキル基を示す]などがあげられ
る。
【0022】Rで表わされる「置換されていてもよい
複素環基」の「複素環基」としては、単環式複素環、2
環式複素環、および、3環式または4環式などの多環式
複素環から水素原子を1個除去してできる基などが用い
られる。該複素環としては、芳香族、非芳香族のどちら
であってもよい。ヘテロ原子としては、例えば、窒素原
子、酸素原子または硫黄原子などから選ばれる1ないし
6個が用いられる。具体的には、単環式複素環基として
は、上記B環で表される「置換基を有していてもよい複
素環」の「複素環」から水素原子を1個除去してできる
基などが用いられる。また、それらに加えて、例えば、
トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、オ
キサチアジアゾール、トリアジン、テトラゾールなどの
単環式複素環から水素原子を1個除去してできる基など
も用いられる。2環式複素環基としては、例えば、イン
ドール、ジヒドロインドール、イソインドール、ジヒド
ロイソインドール、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラ
ン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズ
イソオキサゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、
キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テト
ラヒドロイソキノリン、テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼ
ピン、テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン、テトラヒドロベンズオキサゼ
ピン、キナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、キノキサ
リン、テトラヒドロキノキサリン、ベンゾジオキサン、
ベンゾジオキソール、ベンゾチアジン、イミダゾピリジ
ンなどの2環式複素環から水素原子を1個除去してでき
る基などが用いられる。3環式または4環式などの多環
式複素環基としては、アクリジン、テトラヒドロアクリ
ジン、ピロロキノリン、ピロロインドール、シクロペン
トインドール、イソインドロベンズアゼピンなどの多環
式複素環から水素原子を1個除去してできる基などが用
いられる。該「置換基を有していてもよい複素環基」の
「複素環基」としては、特に、上記単環式複素環あるい
は2環式複素環から水素原子を1個除去してできる基な
どが頻用され、なかでもピリジル基が好ましい。また、
「置換基を有していてもよい複素環基」の「置換基」と
しては上記B環で表される「置換基を有していてもよい
複素環」の「置換基(但し、「置換基を有していてもよ
い複素環基」を除く)」および上記Rで表される「置
換されていてもよい炭化水素基」の「置換基」などが用
いられる。Rとして好ましくは、例えば、(i)水素
原子、(ii)C1−6アルキル基、(iii)ハロゲン原
子、ニトロ、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキ
シで置換されていてもよいフェニル−C1−6アルキル
基または(iv)−(C=O)−R2c[式中、R2c
1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基で置換され
ていてもよいフェニル基またはフェニル−C1−6アル
キル基を示す]などがあげられる。
【0023】「置換されていてもよいアリール基」の
「アリール基」が置換基を有していてもよい単環式複素
環と縮合する場合のより具体的な例としては、式
【化40】 で表される単環式複素環と縮合したフェニル基として、
例えば、2,3−ジヒドロベンゾフラン;3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾチオピラン;2,3−ジヒドロ
−1H−インドール;1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン;2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール;1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン;2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン、2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−2−ベンズアゼピン、2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン等の
ベンズアゼピン;1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−
1−ベンズアゾシン、1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロ−2−ベンズアゾシン、1,2,3,4,5,6−ヘキサ
ヒドロ−3−ベンズアゾシンなどのベンズアゾシン;
2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−1−ベンズ
アゾニン、2,3,4,5, 6,7−ヘキサヒドロ−1H−
2−ベンズアゾニン、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒド
ロ−1H−3−ベンズアゾニン、2,3,4,5,6,7−
ヘキサヒドロ−1H−4−ベンズアゾニンなどのベンズ
アゾニン;2,3−ジヒドロベンズオキサゾール等のベ
ンズオキサゾール;2,3−ジヒドロベンゾチアゾール
等のベンゾチアゾール;2,3−ジヒドロ−1H−ベン
ズイミダゾール等のベンズイミダゾール;3,4−ジヒ
ドロ−1H−2,1−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−1H−2,3−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,2−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズオキサジン、3,4−ジヒ
ドロ−2H−3,1−ベンズオキサジン等のベンズオキ
サジン;3,4−ジヒドロ−1H−2,1−ベンゾチア
ジン、3,4−ジヒドロ−1H−2,3−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンゾチアジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾチアジン
等のベンゾチアジン;1,2,3,4−テトラヒドロシ
ンノリン、1,2,3,4−テトラヒドロフタラジン、
1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリン、1,2,
3,4−テトラヒドロキノキサリン等のベンゾジアジ
ン;3,4−ジヒドロ−1,2−ベンズオキサチイン、
3,4−ジヒドロ−2,1−ベンズオキサチイン、2,
3−ジヒドロ−1,4−ベンズオキサチイン、1,4−
ジヒドロ−2,3−ベンズオキサチイン、4H−1,3
−ベンズオキサチイン、4H−3,1−ベンズオキサチ
イン等のベンズオキサチイン;3,4−ジヒドロ−1,
2−ベンゾジオキシン、2,3−ジヒドロ−1,4−ベ
ンゾジオキシン、1,4−ジヒドロ−2,3−ベンゾジ
オキシン、4H−1,3−ベンゾジオキシン等のベンゾ
ジオキシン;3,4−ジヒドロ−1,2−ベンズジチイ
ン、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンズジチイン、1,
4−ジヒドロ−2,3−ベンズジチイン、4H−1,3
−ベンズジチイン等のベンズジチイン;2,3,4,5
−テトラヒドロ−1,2−ベンズオキサゼピン、2,
3,4,5−テトラヒドロ−1,3−ベンズオキサゼピ
ン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンズオ
キサゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−
ベンズオキサゼピン、1,3,4,5−テトラヒドロ−
2,1−ベンズオキサゼピン、1,3,4,5−テトラ
ヒドロ−2,3−ベンズオキサゼピン、1,3,4,5
−テトラヒドロ−2,4−ベンズオキサゼピン、1,
2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンズオキサゼピ
ン、1,2,4,5−テトラヒドロ−3,2−ベンズオ
キサゼピン、1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−
ベンズオキサゼピン等のベンズオキサゼピン;2,3,
4,5−テトラヒドロ−1,2−ベンゾチアゼピン、
2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼ
ピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン、1,3,4,5−テトラヒドロ−2,1−
ベンゾチアゼピン、1,3,4,5−テトラヒドロ−
2,4−ベンゾチアゼピン、1,2,4,5−テトラヒ
ドロ−3,1−ベンゾチアゼピン、1,2,4,5−テ
トラヒドロ−3,2−ベンゾチアゼピン、1,2,3,
5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン等のベン
ゾチアゼピン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
1,2−ベンゾジアゼピン、2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−1,3−ベンゾジアゼピン、2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン、
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,5−ベンゾ
ジアゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
2,3−ベンゾジアゼピン、2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−2,4−ベンゾジアゼピン等のベンゾジア
ゼピン;4,5−ジヒドロ−1,3−ベンゾジオキセピ
ン、4,5−ジヒドロ−3H−1,2−ベンゾジオキセ
ピン、2,3−ジヒドロ−5H−1,4−ベンゾジオキ
セピン、3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオ
キセピン、4,5−ジヒドロ−1H−2,3−ベンゾジ
オキセピン、1,5−ジヒドロ−2,4−ベンゾジオキ
セピン等のベンゾジオキセピン;4,5−ジヒドロ−1
H−2,3−ベンゾチエピン、1,5−ジヒドロ−2,
4−ベンゾジチエピン、3,4−ジヒドロ−2H−1,
5−ベンゾジチエピン、2,3−ジヒドロ−5H−1,
4−ベンゾジチエピン等のベンゾジチエピン;3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−1,5−ベンズオキサゾ
シン、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,6−
ベンズオキサゾシン等のベンズオキサゾシン;3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−1,5−ベンゾチアゾシ
ン、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,6−ベ
ンゾチアゾシン等のベンゾチアゾシン;1,2,3,
4,5,6−ヘキサヒドロ−1,6−ベンゾジアゾシン
等のベンゾジアゾシン;2,3,4,5−テトラヒドロ
−1,6−ベンズオキサチオシン等のベンズオキサチオ
シン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1,6−ベンゾ
ジオキソシン等のベンゾジオキソシン;1,3,5−ベ
ンゾトリオキセピン、5H−1,3,4−ベンゾトリオ
キセピン等のベンゾトリオキセピン;3,4−ジヒドロ
−1H−5,2,1−ベンズオキサチアゼピン、3,4
−ジヒドロ−2H−5,1,2−ベンズオキサチアゼピ
ン、4,5−ジヒドロ−3,1,4−ベンズオキサチア
ゼピン、4,5−ジヒドロ−3H−1,2,5−ベンズ
オキサチアゼピン等のベンズオキサチアゼピン;2,
3,4,5−テトラヒドロ−1,3,4−ベンズオキサ
ジアゼピン等のベンズオキサジアゼピン;2,3,4,
5−テトラヒドロ−1,3,5−ベンズチアジアゼピン
等のベンズチアジアゼピン;2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−1,2,5−ベンゾトリアゼピン等のベン
ゾトリアゼピン;4,5−ジヒドロ−1,3,2−ベン
ゾオキサチエピン、4,5−ジヒドロ−1H−2,3−
ベンズオキサチエピン、3,4−ジヒドロ−2H−1,
5−ベンズオキサチエピン、4,5−ジヒドロ−3H−
1,2−ベンズオキサチエピン、4,5−ジヒドロ−3
H−2,1−ベンズオキサチエピン、2,3−ジヒドロ
−5H−1,4−ベンズオキサチエピン、2,3−ジヒ
ドロ−5H−4,1−ベンズオキサチエピンなど、とり
わけ2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズア
ゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベン
ズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール、2,
3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンズオキサゼピン
などの2環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去し
てできる基などがあげられる。
【0024】「置換されていてもよいアリール基」の
「アリール基」が置換基を有していてもよい単環式複素
環と縮合する場合の好ましい例としては、例えば、式
【化41】 [式中、B’環はR以外にオキソ基で置換されていて
もよい5ないし9員の含窒素複素環を示し、A環および
は上記と同意義を示す。]で表される基などがあげ
られる。該「オキソ基で置換されていてもよい5ないし
9員の含窒素複素環」の「5ないし9員の含窒素複素
環」としては、炭素原子および1個の窒素原子以外に、
例えば窒素原子,酸素原子および硫黄原子などのヘテロ
原子を1ないし3個を含有していてもよい5ないし9員
の含窒素複素環基などがあげられ、5ないし9員の非芳
香族含窒素複素環(例えば、ピロリジン、ピペリジン、
ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、ピペラ
ジン、ホモピペラジン、テトラヒドロオキサゼピン、モ
ルホリン、チオモルホリンなど)などが好ましく用いら
れる。「置換されていてもよいアリール基」の「アリー
ル基」が置換基を有していてもよい単環式複素環と縮合
する場合のより好ましい例としては、
【化42】 [式中、A環およびRは上記と同意義を示し、kおよ
びmはそれぞれ独立して、0〜5の整数を示し、1<k
+m<5である。]で表される基の他に、
【化43】 [式中、Rは上記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられ、特に好ましい例としては、
【化44】 [式中、A環およびRは上記と同意義を示す。]で表
される基の他に、
【化45】 [式中、Rは上記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられる。
【0025】Arで示される「置換されていてもよいア
リール基」の「アリール基」が置換基を有していてもよ
い2環式複素環と縮合する場合あるいは2つの同一また
は異なった単環(但し、少なくとも一方の環が単環式複
素環である)と縮合する場合の具体例としては、例え
ば、式
【化46】 [式中、A環は上記と同意義を示し、C環およびD環は
一方が置換基を有していてもよい複素環で、他方が置換
基を有していてもよく、ヘテロ原子を含んでいてもよい
5ないし9員環を示す。]で表される基などがあげられ
る。
【0026】C環およびD環で表される「置換基を有し
ていてもよい複素環」の「複素環」としては、例えば4
ないし14員の複素環、好ましくは5ないし9員複素環
などが用いられ、ヘテロ原子としては、例えば窒素原
子、酸素原子または硫黄原子などから選ばれる1ないし
3個が用いられる。また、芳香族、非芳香族どちらでも
よい。具体的には例えば、ピリジン,ピラジン,ピリミ
ジン,イミダゾール,フラン,チオフェン,ジヒドロピ
リジン,ジアゼピン,オキサゼピン,ピロリジン,ピペ
リジン,ヘキサメチレンイミン,ヘプタメチレンイミ
ン,テトラヒドロフラン,ピペラジン,ホモピペラジ
ン,テトラヒドロオキサゼピン,モルホリン,チオモル
ホリンなどが用いられる。「置換基を有していてもよい
複素環」の「置換基」は上記B環で表される「置換基を
有していてもよい複素環」の「置換基」と同意義を示
す。C環およびD環で表される「置換基を有していても
よく、ヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし9員環」
の「ヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし9員環」と
しては5ないし9員複素環(例えば、ピリジン,ピラジ
ン,ピリミジン,イミダゾール,フラン,チオフェン,
ジヒドロピリジン,ジアゼピン,オキサゼピン,ピロリ
ジン,ピペリジン,ヘキサメチレンイミン,ヘプタメチ
レンイミン,テトラヒドロフラン,ピペラジン,ホモピ
ペラジン,テトラヒドロオキサゼピン,モルホリン,チ
オモルホリンなどの飽和または不飽和の5ないし9員複
素環)または5ないし9員炭素環が用いられる。該「5
ないし9員炭素環」は飽和または不飽和の環であっても
よく、例えば、ベンゼン,シクロペンタン,シクロペン
テン,シクロヘキサン,シクロヘキセン,シクロヘキサ
ジエン,シクロヘプタン,シクロヘプテン,シクロヘプ
タジエンなどが用いられる。なかでも、ベンゼンまたは
シクロヘキサンなどが好ましい。
【0027】「置換基を有していてもよく、ヘテロ原子
を含んでいてもよい5ないし9員環」の「置換基」とし
ては上記B環で表される「置換基を有していてもよい複
素環」の「B環の任意の炭素原子上への置換基」と同意
義を示す。Arで示される「置換されていてもよいアリ
ール基」の「アリール基」が置換基を有していてもよい
2環式複素環と縮合する場合のより具体的な例として
は、(1)式
【化47】 で表される2環式複素環と縮合したフェニル基として、
例えばカルバゾール、1,2,3,4,4a,9a−ヘキサ
ヒドロカルバゾール、9,10−ジヒドロアクリジン、
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジン、10,11−ジ
ヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン、5,6,7,1
2−テトラヒドロジベンズ〔b,g〕アゾシン、6,11−
ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン、6,7−ジ
ヒドロ−5H−ジベンズ〔c,e〕アゼピン、5,6,11,
12−テトラヒドロジベンズ〔b,f〕アゾシン、ジベン
ゾフラン、9H−キサンテン、10,11−ジヒドロジ
ベンズ〔b,f〕オキセピン、6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン、6,7−ジヒドロ−5H−ジベンズ
〔b,g〕オキソシン、ジベンゾチオフェン、9H−チオ
キサンテン、10,11−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕チエ
ピン、6,11−ジヒドロジベンゾ〔b,e〕チエピン、
6,7−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,g〕チオシン、1
0H−フェノチアジン、10H−フェノキサジン、5,
10−ジヒドロフェナジン、10,11−ジベンゾ〔b,
f〕〔1,4〕チアゼピン、10,11−ジヒドロジベン
ズ〔b,f〕〔1,4〕オキサゼピン、2,3,5,6,11,
11a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−b〕
〔3〕ベンズアゼピン、10,11−ジヒドロ−5H−
ジベンゾ〔b,e〕〔1,4〕ジアゼピン、5,11−ジヒ
ドロジベンズ〔b,e〕〔1,4〕オキサゼピン、5,11
−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕チアゼピン、1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,e〕〔1,4〕
ジアゼピン、1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロピ
ロロ〔2,3−b〕インドールなどの3環式縮合ベンゼ
ン環から水素原子を1個除去してできる基、
【0028】(2)式
【化48】 で表される2環式複素環と縮合したフェニル基として、
例えば1H,3H−ナフト〔1,8−cd〕〔1,2〕オキ
サジン、ナフト〔1,8−de〕−1,3−オキサジン、ナ
フト〔1,8−de〕−1,2−オキサジン、1,2,2a,
3,4,5−ヘキサヒドロベンズ〔cd〕インドール、2,
3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ〔de〕
キノリン、4H−ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン、
1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ〔3,2,1
−ij〕キノリン、5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ〔3,
2,1−ij〕キノリン、1H,5H−ベンゾ〔ij〕キノリ
ジン、アゼピノ〔3,2,1−hi〕インドール、1,2,
4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピノ〔3,2,1−hi〕
インドール、1H−ピリド〔3,2,1−jk〕〔1〕ベン
ズアゼピン、5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピリ
ド〔3,2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン、1,2,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド〔3,2,1−j
k〕〔1〕ベンズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1H−ベ
ンズ〔de〕イソキノリン、1,2,3,4,4a,5,6,7
−オクタヒドロナフト〔1,8−bc〕アゼピン、2, 3,
5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド〔3,2,1
−jk〕〔1〕ベンズアゼピンなどの3環式縮合ベンゼン
環から水素原子を1個除去してできる基、
【0029】(3)式
【化49】 で表わされる2つの同一または異なった単環(但し、少
なくとも一方の環が単環式複素環である)と縮合したフ
ェニル基として、例えば1,2,3,5,6,7−ヘキサヒ
ドロベンゾ〔1,2−b:4,5−b'〕ジピロール、1,
2,3,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペント〔f〕イン
ドールなどの3環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個
除去してできる基、または(4)式
【化50】 で表される2つの同一または異なった環(但し、少なく
とも一方の環が単環式複素環である)と縮合したフェニ
ル基として、例えば1,2,3,6,7,8−ヘキサヒドロ
シクロペント〔e〕インドール、2,3,4,7,8,9−ヘ
キサヒドロ−1H−シクロペンタ〔f〕キノリンなどの
3環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してでき
る基などがあげられる。
【0030】Arで示される「置換されていてもよいア
リール基」の「アリール基」が置換基を有していてもよ
い2環式複素環と縮合する場合の好ましい例としては、
例えば、式
【化51】 [式中、C'環およびD'環はそれぞれR以外にオキソ
基で置換されていてもよい5ないし9員含窒素複素環を
示し、A環、D環およびRは前記と同意義を示す。]
で表される基などがあげられる。該「オキソ基で置換さ
れていてもよい5ないし9員の含窒素複素環」の「5な
いし9員の含窒素複素環」としては、炭素原子および1
個の窒素原子以外に、例えば窒素原子,酸素原子および
硫黄原子などのヘテロ原子を1ないし3個を含有してい
てもよい5ないし9員の含窒素複素環基などがあげら
れ、5ないし9員の非芳香族含窒素複素環(例えば、ピ
ロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタ
メチレンイミン、ピペラジン、ホモピペラジン、テトラ
ヒドロオキサゼピン、モルホリン、チオモルホリンな
ど)などが好ましく用いられる。Arで示される「置換
されていてもよいアリール基」の「アリール基」が置換
基を有していてもよい2環式複素環と縮合する場合のよ
り好ましい例としては、式
【化52】 [式中、Rは前記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられる。
【0031】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい3環式複素環と縮合する場合の具体例とし
ては、例えば、式、
【化53】 [式中、A環は上記と同意義を示し、E環、F環および
G環のうち少なくとも一つの環が置換基を有していても
よい複素環であって、その他の環が置換基を有していて
もよく、ヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし9員環
を示す。]で表される基などがあげられる。
【0032】E環、F環およびG環で表される「置換基
を有していてもよい複素環」の「複素環」および「置換
基」としては、上記C環、D環で表される「置換基を有
していてもよい複素環」の「複素環」および「置換基」
などが用いられる。E環、F環およびG環で表される
「置換基を有していてもよく、ヘテロ原子を含んでいて
もよい5ないし9員環」の「ヘテロ原子を含んでいても
よい5ないし9員環」および「置換基」としては、上記
C環、D環で表される「置換基を有していてもよく、ヘ
テロ原子を含んでいてもよい5ないし9員環」の「ヘテ
ロ原子を含んでいてもよい5ないし9員環」および「置
換基」などが用いられる。
【0033】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい3環式複素環と縮合する場合のより具体的
な例としては、(1)式
【化54】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基[E'
環、F'環の定義は後述]としては、例えば、2H−イ
ソインドロ〔2,1−e〕プリン,1H−ピラゾロ
〔4',3':3,4〕ピリド〔2,1−a〕イソインドー
ル,1H−ピリド〔2',3':4,5〕イミダゾ〔2,
1−a〕イソインドール,2H,6H−ピリド〔1',
2':3,4〕イミダゾ〔5,1−a〕イソインドール,
1H−イソインドロ〔2,1−a〕ベンズイミダゾール,
1H−ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔2,1−a〕
イソインドール,2H−ピリド〔4',3':4,5〕ピ
ロロ〔2,1−a〕イソインドール,1H−イソインドロ
〔2,1−a〕インドール,2H−イソインドロ〔1,2
−a〕イソインドール,1H−シクロペンタ〔4,5〕
ピリミド〔2,1−a〕イソインドール,2H,4H−ピ
ラノ〔4',3':4,5〕〔1,3〕オキサジノ〔2,3
−a〕イソインドール,2H−イソインドロ〔2,1−
a〕〔3,1〕ベンズオキサジン,7H−イソインドロ
〔1,2−b〕〔1,3〕ベンズオキサジン,2H−ピリ
ド〔2',1':3,4〕ピラジノ〔2,1−a〕イソイン
ドール,ピリド〔2',3':4,5〕ピリミド〔2,1
−a〕イソインドール,ピリド〔3',2':5,6〕ピ
リミド〔2,1−a〕イソインドール,1H−ピリド
〔1',2':3,4〕ピリミド〔2,1−a〕イソインド
ール,イソインドロ〔2,1−a〕キナゾリン,イソイン
ドロ〔2,1−a〕キノキサリン,イソインドロ〔1,2
−a〕イソキノリン,イソインドロ〔2,1−b〕イソキ
ノリン,イソインドロ〔2,1−a〕キノリン,6H−オ
キサジノ〔3',4':3,4〕〔1,4〕ジアゼピノ
〔2,1−a〕イソインドール,アゼピノ〔2',1':
3,4〕ピラジノ〔2,1−a〕イソインドール,2H,
6H−ピリド〔2',1':3,4〕〔1,4〕ジアゼピ
ノ〔2,1−a〕イソインドール,1H−イソインドロ
〔1,2−b〕〔1,3,4〕ベンゾトリアゼピン,2H−
イソインドロ〔2,1−a〕〔1,3,4〕ベンゾトリアゼ
ピン,イソインドロ〔2,1−d〕〔1,4〕ベンズオキ
サゼピン,1H−イソインドロ〔2,1−b〕〔2,4〕
ベンゾジアゼピン,1H−イソインドロ〔2,1−c〕
〔2,3〕ベンゾジアゼピン,2H−イソインドロ〔1,
2−a〕〔2,4〕ベンゾジアゼピン,2H−イソインド
ロ〔2,1−d〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,5H−イ
ンドロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズアゼピン,2H−イソ
インドロ〔1,2−a〕〔2〕ベンズアゼピン,2H−イ
ソインドロ〔1,2−b〕〔3〕ベンズアゼピン,2H−
イソインドロ〔2,1−b〕〔2〕ベンズアゼピン,2H
−イソインドロ〔1,2−b〕〔1,3,4〕ベンゾオキサ
ジアゾシン,イソインドロ〔2,1−b〕〔1,2,6〕ベ
ンゾトリアゾシン,5H−4,8−メタノ−1H−〔1,
5〕ジアザシクロウンデシノ〔1,11−a〕インドール
などの4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去し
てできる基、
【0034】(2)式
【化55】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化56】 は単結合または二重結合を示す。E'環、G'環の定義は
後述]としては、例えば、1H,4H−ピロロ〔3',
2':4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,ピロロ
〔3,2,1−jk〕カルバゾール,1H−フロ〔2',
3':4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,1H,
4H−シクロペンタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕
キノキサリン,1H,4H−シクロペンタ〔4,5〕ピ
ロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,ピリド〔3',4':
4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕ベンズオキサジン,
〔1,4〕オキサジノ〔2,3,4−jk〕カルバゾール,
1H,3H−〔1,3〕オキサジノ〔5,4,3−jk〕カ
ルバゾール,ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔1,
2,3−de〕〔1,4〕ベンゾチアジン,4H−ピロロ
〔3,2,1−de〕フェナンスリジン,4H,5H−ピリ
ド〔3,2,1−de〕フェナンスリジン,1H,4H−3
a,6a−ジアザフルオロアンテン,1−オキサ−4,6a
−ジアザフルオロアンテン,4−オキサ−2,10b−
ジアザフルオロアンテン,1−チア−4,6a−ジアザ
フルオロアンテン,1H−ピラジノ〔3,2,1−jk〕カ
ルバゾール,1H−インドロ〔3,2,1−de〕〔1,
5〕ナフチリジン,ベンゾ〔b〕ピラノ〔2,3,4−h
i〕インドリジン,1H,3H−ベンゾ〔b〕ピラノ
〔3,4,5−hi〕インドリジン,1H,4H−ピラノ
〔2',3':4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン,1H,3H−ベンゾ〔b〕チオピラノ〔3,4,5−h
i〕インドリジン,1H−ピリド〔3,2,1−jk〕カル
バゾール,4H−3−オキサ−11b−アザシクロヘプ
タ〔jk〕フルオレン,2H−アゼピノ〔1',2':1,
2〕ピリミジノ〔4,5−b〕インドール,1H,4H−
シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕キノキ
サリン,5H−ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔1,
2,3−ef〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン,4H−ピリ
ド〔3',4':4,5〕ピロロ〔3,2,1−jk〕〔4,
1〕ベンゾチアゼピン,5H−ピリド〔3',4':4,
5〕ピロロ〔1,2,3−ef〕〔1,5〕ベンゾチアゼピ
ン,5H−ピリド〔4',3':4,5〕ピロロ〔1,2,
3−ef〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン,〔1,2,4〕ト
リアゼピノ〔6,5,4−jk〕カルバゾール,〔1,2,
4〕トリアゼピノ〔6,7,1−jk〕カルバゾール,
〔1,2,5〕トリアゼピノ〔3,4,5−jk〕カルバゾー
ル,5H−〔1,4〕オキサゼピノ〔2,3,4−jk〕カ
ルバゾール,5H−〔1,4〕チアゼピノ〔2,3,4−j
k〕カルバゾール,〔1,4〕ジアゼピノ〔3,2,1−j
k〕カルバゾール,〔1,4〕ジアゼピノ〔6,7,1−j
k〕カルバゾール,アゼピノ〔3,2,1−jk〕カルバゾ
ール,1H−シクロオクタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3
−de〕キノキサリン,1H−シクロオクタ〔4,5〕ピ
ロロ〔3,2,1−ij〕キノリンなどの4環式縮合ベンゼ
ン環から水素原子を1個除去してできる基、
【0035】(3)式
【化57】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化58】 は単結合または二重結合を示す。E'環、F'環の定義は
後述]としては、例えば、1H−インドロ〔1,2−a〕
ベンズイミダゾール,1H−インドロ〔1,2−b〕イン
ダゾール,ピロロ〔2',1':3,4〕ピラジノ〔1,2
−a〕インドール,1H,5H−ピロロ〔1',2':4,
5〕ピラジノ〔1,2−a〕インドール,2H−ピリド
〔2',3':3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,
1H−ピロロ〔2',3':3,4〕ピリド〔1,2−a〕
インドール,1H−インドロ〔1,2−a〕インドール,
6H−イソインドロ〔2,1−a〕インドール,6H−イ
ンドロ〔1,2−c〕〔1,3〕ベンズオキサジン,1H
−インドロ〔1,2−b〕〔1,2〕ベンゾチアジン,ピ
リミド〔4',5':4,5〕ピリミド〔1,6−a〕イン
ドール,ピラジノ〔2',3':3,4〕ピリド〔1,2−
a〕インドール,6H−ピリド〔1',2':3,4〕ピリ
ミド〔1,6−a〕インドール,インドロ〔1,2−b〕シ
ンノリン,インドロ〔1,2−a〕キナゾリン,インドロ
〔1,2−c〕キナゾリン,インドロ〔2,1−b〕キナゾ
リン,インドロ〔1,2−a〕キノキサリン,インドロ
〔1,2−a〕〔1,8〕ナフチリジン,インドロ〔1,2
−b〕−2,6−ナフチリジン,インドロ〔1,2−b〕
〔2,7〕ナフチリジン,インドロ〔1,2−h〕−1,7
−ナフチリジン,インドロ〔1,2−b〕イソキノリン,
インドロ〔2,1−a〕イソキノリン,インドロ〔1,2
−a〕キノリン,2H,6H−ピリド〔2',1':3,
4〕〔1,4〕ジアゼピノ〔1,2−a〕インドール,1
H−インドロ〔2,1−c〕〔1,4〕ベンゾジアゼピ
ン,2H−インドロ〔1,2−d〕〔1,4〕ベンゾジア
ゼピン,2H−インドロ〔2,1−a〕〔2,3〕ベンゾ
ジアゼピン,2H−インドロ〔2,1−b〕〔1,3〕ベ
ンゾジアゼピン,1H−インドロ〔1,2−b〕〔2〕ベ
ンズアゼピン,2H−インドロ〔1,2−a〕〔1〕ベン
ズアゼピン,2H−インドロ〔2,1−a〕〔2〕ベンズ
アゼピン,インドロ〔1,2−e〕〔1,5〕ベンゾジア
ゾシン,インドロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズアゾシンな
どの4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去して
できる基、
【0036】(4)式
【化59】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化60】 は単結合または二重結合を示す。E'環の定義は後述]
としては、例えば、1H−イミダゾ〔1',2':1,
2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−イミダゾ
〔1',2':1,6〕ピリド〔4,3−b〕インドール,
1H−イミダゾ〔1',5':1,2〕ピリド〔3,4−
b〕インドール,1H−イミダゾ〔1',5':1,6〕ピ
リド〔4,3−b〕インドール,1H−ピリド〔2',
1':2,3〕イミダゾ〔4,5−b〕インドール,イミダ
ゾ〔4,5−a〕カルバゾール,イミダゾ〔4,5−c〕カ
ルバゾール,ピラゾロ〔3,4−c〕カルバゾール,2H
−ピラジノ〔1',2':1,5〕ピロロ〔2,3−b〕イ
ンドール,1H−ピロロ〔1',2':1,2〕ピリミド
〔4,5−b〕インドール,1H−インドリジノ〔6,7
−b〕インドール,1H−インドリジノ〔8,7−b〕イ
ンドール,インドロ〔2,3−b〕インドール,インドロ
〔3,2−b〕インドール,ピロロ〔2,3−a〕カルバゾ
ール,ピロロ〔2,3−b〕カルバゾール,ピロロ〔2,
3−c〕カルバゾール,ピロロ〔3,2−a〕カルバゾー
ル,ピロロ〔3,2−b〕カルバゾール,ピロロ〔3,2
−c〕カルバゾール,ピロロ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,ピロロ〔3,4−b〕カルバゾール,ピロロ〔3,4
−c〕カルバゾール,1H−ピリド〔3',4':4,5〕
フロ〔3,2−b〕インドール,1H−フロ〔3,4−a〕
カルバゾール,1H−フロ〔3,4−b〕カルバゾール,
1H−フロ〔3,4−c〕カルバゾール,2H−フロ
〔2,3−a〕カルバゾール,2H−フロ〔2,3−c〕カ
ルバゾール,2H−フロ〔3,2−a〕カルバゾール,2
H−フロ〔3,2−c〕カルバゾール,1H−ピリド
〔3',4':4,5〕チエノ〔2,3−b〕インドール,
チエノ〔3',2':5,6〕チオピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,チエノ〔3',4':5,6〕チオピラノ〔4,
3−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチエノ〔3,2−
b〕インドール,1H−チエノ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,2H−チエノ〔2,3−b〕カルバゾール,2H−チ
エノ〔3,2−a〕カルバゾール,2H−チエノ〔3,2
−b〕カルバゾール,シクロペンタ〔4,5〕ピロロ
〔2,3−f〕キノキサリン,シクロペンタ〔5,6〕ピ
リド〔2,3−b〕インドール,ピリド〔2',3':3,
4〕シクロペンタ〔1,2−b〕インドール,ピリド
〔2',3':4,5〕シクロペンタ〔1,2−b〕インド
ール,ピリド〔3',4':3,4〕シクロペンタ〔1,2
−b〕インドール,ピリド〔3',4':4,5〕シクロペ
ンタ〔1,2−b〕インドール,ピリド〔4',3':4,
5〕シクロペンタ〔1,2−b〕インドール,1H−シク
ロペンタ〔5,6〕ピラノ〔2,3−b〕インドール,1
H−シクロペンタ〔5,6〕チオピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,シクロペンタ〔a〕カルバゾール,シクロペ
ンタ〔c〕カルバゾール,インデノ〔1,2−b〕インド
ール,インデノ〔2,1−b〕インドール,〔1,2,4〕
トリアジノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イ
ンドール,1,3,5−トリアジノ〔1',2':1,1〕
ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−〔1,4〕オキ
サジノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インド
ール,1H−〔1,4〕オキサジノ〔4',3':1,6〕
ピリド〔3,4−b〕インドール,4H−〔1,3〕オキ
サジノ〔3',4':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インド
ール,インドロ〔3,2−b〕〔1,4〕ベンズオキサジ
ン,1,3−オキサジノ〔6,5−b〕カルバゾール,2
H−ピリミド〔2',1':2,3〕〔1,3〕チアジノ
〔5,6−b〕インドール,2H−〔1,3〕チアジノ
〔3',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
4H−〔1,3〕チアジノ〔3',4':1,2〕ピリド
〔3,4−b〕インドール,インドロ〔2,3−b〕〔1,
4〕ベンゾチアジン,インドロ〔3,2−b〕〔1,4〕
ベンゾチアジン,インドロ〔3,2−c〕〔2,1〕ベン
ゾチアジン,1,4−チアジノ〔2,3−a〕カルバゾー
ル,〔1,4〕チアジノ〔2,3−b〕カルバゾール,
〔1,4〕チアジノ〔2,3−c〕カルバゾール,1,4−
チアジノ〔3,2−b〕カルバゾール,1,4−チアジノ
〔3,2−c〕カルバゾール,1H−インドロ〔2,3−
g〕プテリジン,1H−インドロ〔3,2−g〕プテリジ
ン,ピラジノ〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕
インドール,ピラジノ〔1',2':1,2〕ピリド〔4,
3−b〕インドール,1H−ピリド〔2',3':5,6〕
ピラジノ〔2,3−b〕インドール,1H−ピリド
〔3',2':5,6〕ピラジノ〔2,3−b〕インドー
ル,1H−ピリド〔3',4':5,6〕ピラジノ〔2,3
−b〕インドール,ピリド〔1',2':1,2〕ピリミド
〔4,5−b〕インドール,ピリド〔1',2':1,2〕
ピリミド〔5,4−b〕インドール,ピリド〔2',1':
2,3〕ピリミド〔4,5−b〕インドール,ピリミド
〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
ピリミド〔1',2':1,6〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,ピリミド〔5',4':5,6〕ピラノ〔2,3−
b〕インドール,ピリダジノ〔4',5':5,6〕チオピ
ラノ〔4,5−b〕インドール,1H−インドロ〔3,2
−c〕シンノリン,1H−インドロ〔2,3−b〕キノキ
サリン,1H−ピラジノ〔2,3−a〕カルバゾール,1
H−ピラジノ〔2,3−b〕カルバゾール,1H−ピラジ
ノ〔2,3−c〕カルバゾール,1H−ピリダジノ〔3,
4−c〕カルバゾール,1H−ピリダジノ〔4,5−b〕
カルバゾール,1H−ピリミド〔4,5−a〕カルバゾー
ル,1H−ピリミド〔4,5−c〕カルバゾール,1H−
ピリミド〔5,4−a〕カルバゾール,1H−ピリミド
〔5,4−b〕カルバゾール,1H−ピリミド〔5,4−
c〕カルバゾール,7H−1,4−ジオキシノ〔2',
3':5,6〕〔1,2〕ジオキシノ〔3,4−b〕インド
ール,6H−〔1,4〕ベンゾジオキシノ〔2,3−b〕
インドール,6H−〔1,4〕ベンゾジチイノ〔2,3−
b〕インドール,1H−インドロ〔2,3−b〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−b〕〔1,6〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−b〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,6〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,7〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,7〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−c〕〔1,8〕
ナフチリジン,インドロ〔2,3−a〕キノリジン,イン
ドロ〔2,3−b〕キノリジン,インドロ〔3,2−a〕キ
ノリジン,インドロ〔3,2−b〕キノリジン,ピラノ
〔4',3':5,6〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
ピリド〔4',3':4,5〕ピラノ〔3,2−b〕インド
ール,ピリド〔4',3':5,6〕ピラノ〔2,3−b〕
インドール,ピリド〔4',3':5,6〕ピラノ〔3,4
−b〕インドール,1H−インドロ〔2,3−c〕イソキ
ノリン,1H−インドロ〔3,2−c〕イソキノリン,1
H−インドロ〔2,3−c〕キノリン,1H−インドロ
〔3,2−c〕キノリン,1H−ピリド〔2,3−a〕カル
バゾール,1H−ピリド〔2,3−b〕カルバゾール,1
H−ピリド〔2,3−c〕カルバゾール,1H−ピリド
〔3,2−a〕カルバゾール,1H−ピリド〔3,2−b〕
カルバゾール,1H−ピリド〔3,2−c〕カルバゾー
ル,1H−ピリド〔3,4−a〕カルバゾール,1H−ピ
リド〔3,4−b〕カルバゾール,1H−ピリド〔3,4
−c〕カルバゾール,1H−ピリド〔4,3−a〕カルバ
ゾール,1H−ピリド〔4,3−b〕カルバゾール,1H
−ピリド〔4,3−c〕カルバゾール,1H−キンドリ
ン,1H−キニンドリン,1H−ピラノ〔3',4':
5,6〕ピラノ〔4,3−b〕インドール,〔1〕ベンゾ
ピラノ〔2,3−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ
〔3,2−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ〔3,4
−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,〔2〕ベンゾピラノ〔4,3−b〕インドー
ル,ピラノ〔2,3−a〕カルバゾール,ピラノ〔2,3
−b〕カルバゾール,ピラノ〔2,3−c〕カルバゾー
ル,ピラノ〔3,2−a〕カルバゾール,ピラノ〔3,2
−c〕カルバゾール,ピラノ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,1H−ホスフィノリノ〔4,3−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔2,3−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔3,2−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔3,4−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔4,3−b〕インドール,
〔2〕ベンゾチオピラノ〔4,3−b〕インドール,1H
−ベンゾ〔a〕カルバゾール,1H−ベンゾ〔b〕カルバ
ゾール,1H−ベンゾ〔c〕カルバゾール,〔1,6,
2〕オキサチアゼピノ〔2',3':1,2〕ピリド〔3,
4−b〕インドール,1H−アゼピノ〔1',2':1,
2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−ピリド
〔1',2':1,2〕アゼピノ〔4,5−b〕インドー
ル,2H−ピリド〔1',2':1,2〕アゼピノ〔3,4
−b〕インドール,1H−ピリド〔3',2':5,6〕オ
キセピノ〔3,2−b〕インドール,1H−ピリド
〔4',3':5,6〕オキセピノ〔3,2−b〕インドー
ル,2H−ピリド〔2',3':5,6〕オキセピノ〔2,
3−b〕インドール,2H−ピリド〔2',3':5,6〕
オキセピノ〔3,2−b〕インドール,2H−ピリド
〔3',4':5,6〕オキセピノ〔3,2−b〕インドー
ル,ピリド〔2',3':4,5〕シクロヘプタ〔1,2−
b〕インドール,ピリド〔3',2':3,4〕シクロヘプ
タ〔1,2−b〕インドール,ピリド〔3',4':4,
5〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ピリド
〔3',4':5,6〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インド
ール,2H−ピラノ〔3',2':2,3〕アゼピノ〔4,
5−b〕インドール,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン,1H−インドロ〔3,2−d〕
〔1,2〕ベンズオキサゼピン,1H−インドロ〔2,3
−c〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン,〔1,4〕ジアゼピ
ノ〔2,3−a〕カルバゾール,インドロ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔2,3−d〕
〔1,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−b〕
〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−d〕
〔1,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−d〕
〔2,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔2,3−a〕
〔3〕ベンズアゼピン,インドロ〔2,3−c〕〔1〕ベ
ンズアゼピン,インドロ〔2,3−d〕〔1〕ベンズアゼ
ピン,インドロ〔2,3−d〕〔2〕ベンズアゼピン,イ
ンドロ〔3,2−b〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ
〔3,2−c〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ〔3,2
−d〕〔1〕ベンズアゼピン,1H−インドロ〔2,1−
b〕〔3〕ベンズアゼピン,1H−〔1〕ベンズオキセ
ピノ〔5,4−b〕インドール,1H−〔2〕ベンズオキ
セピノ〔4,3−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチ
エピノ〔4,5−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチ
エピノ〔5,4−b〕インドール,ベンゾ〔3,4〕シク
ロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔4,5〕シ
クロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔5,6〕
シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔6,
7〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,シクロヘプ
タ〔b〕カルバゾール,4H−〔1,5〕オキサゾシノ
〔5',4':1,6〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
アゾシノ〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,2,6−メタノ−2H−アゼシノ〔4,3−b〕
インドール,3,7−メタノ−3H−アゼシノ〔5,4−
b〕インドール,ピリド〔1',2':1,8〕アゾシノ
〔5,4−b〕インドール,ピリド〔4',3':6,7〕
オキソシノ〔2,3−b〕インドール,ピリド〔4',
3':6,7〕オキソシノ〔4,3−b〕インドール,1,
5−メタノ−1H−アゼシノ〔3,4−b〕インドール,
2,6−メタノ−1H−アゼシノ〔5,4−b〕インドー
ル,1H−ピリド〔3',4':5,6〕シクロオクタ
〔1,2−b〕インドール,1,4−エタノオキソシノ
〔3,4−b〕インドール,ピラノ〔3',4':5,6〕
シクロオクタ〔1,2−b〕インドール,1H−インドロ
〔2,3−c〕〔1,2,5,6〕ベンゾテトラゾシン,1
H−インドロ〔2,3−c〕〔1,6〕ベンゾジアゾシ
ン,6,13b−メタノ−13bH−アゼシノ〔5,4−
b〕インドール,オキソシノ〔3,2−a〕カルバゾー
ル,1H−ベンゾ〔g〕シクロオクタ〔b〕インドール,
6,3−(イミノメタノ)−2H−1,4−チアゾニノ
〔9,8−b〕インドール,1H,3H−〔1,4〕オキ
サゾニノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,2H−3,6−エタノアゾニノ〔5,4−b〕イ
ンドール,2H−3,7−メタノアザシクロウンデシノ
〔5,4−b〕インドール,1H−6,12b−エタノアゾ
ニノ〔5,4−b〕インドール,インドロ〔3,2−e〕
〔2〕ベンズアゾニン,5,9−メタノアザシクロウン
デシノ〔5,4−b〕インドール,3,6−エタノ−3H
−アゼシノ〔5,4−b〕インドール,3,7−メタノ−
3H−アザシクロウンデシノ〔5,4−b〕インドール,
ピラノ〔4',3':8,9〕アゼシノ〔5,4−b〕イン
ドール,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,7〕ベンゾ
ジアゼシン,1H−インドロ〔3,2−e〕〔2〕ベンズ
アゼシンなどが用いられる。
【0037】さらに、ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2−b〕
インドール,ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2−g〕インドー
ル,ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2,1−hi〕インドール,
ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,4−b〕インドール,ベンゾ
〔g〕ピロロ〔3,4−b〕インドール,1H−ベンゾ
〔f〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,1H−ベンゾ
〔g〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,2H−ベンゾ
〔e〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,1H−ベンゾ
〔f〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドール,1H−ベン
ゾ〔g〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドール,2H−ベ
ンゾ〔e〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドール,イソイ
ンドロ〔6,7,1−cde〕インドール,スピロ〔シクロ
ヘキサン−1,5'−〔5H〕ピロロ〔2,1−a〕イソイ
ンドール〕,イソインドロ〔7,1,2−hij〕キノリ
ン,7,11−メタノアゾシノ〔1,2−a〕インドー
ル,7,11−メタノアゾシノ〔2,1−a〕イソインド
ール,ジベンズ〔cd,f〕インドール,ジベンズ〔cd,g〕
インドール,ジベンズ〔d,f〕インドール,1H−ジベ
ンズ〔e,g〕インドール,1H−ジベンズ〔e,g〕イソイ
ンドール,ナフト〔1,2,3−cd〕インドール,ナフト
〔1,8−ef〕インドール,ナフト〔1,8−fg〕インド
ール,ナフト〔3,2,1−cd〕インドール,1H−ナフ
ト〔1,2−e〕インドール,1H−ナフト〔1,2−f〕
インドール,1H−ナフト〔1,2−g〕インドール,1
H−ナフト〔2,1−e〕インドール,1H−ナフト
〔2,3−e〕インドール,1H−ナフト〔1,2−f〕イ
ソインドール,1H−ナフト〔2,3−e〕イソインドー
ル,スピロ〔1H−カルバゾール−1,1'−シクロヘキ
サン〕,スピロ〔2H−カルバゾール−2,1'−シクロ
ヘキサン〕,スピロ〔3H−カルバゾール−3,1'−シ
クロヘキサン〕,シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔3,2
−f〕キノリン,シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔3,2
−h〕キノリン,アゼピノ〔4,5−b〕ベンズ〔e〕イン
ドール,1H−アゼピノ〔1,2−a〕ベンズ〔f〕イン
ドール,1H−アゼピノ〔2,1−a〕ベンズ〔f〕イソ
インドール,ベンゾ〔e〕シクロヘプタ〔b〕インドー
ル,ベンゾ〔g〕シクロヘプタ〔b〕インドールなどの4
環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してできる
基、または
【0038】(5)式
【化61】 で表される3環式複素環と縮合したフェニル基
【化62】 は単結合または二重結合を示す。E'環、F'環の定義は
後述]としては、例えば、1H−ジピロロ〔2,3−
b:3',2',1'−hi〕インドール,スピロ〔シク
ロペンタン−1,2'(1'H)−ピロロ〔3,2,1−
hi〕インドール〕,スピロ〔イミダゾリジン−4,
1'(2'H)−〔4H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キ
ノリン〕,ピリド〔2,3−b〕ピロロ〔3,2,1−
hi〕インドール,ピリド〔4,3−b〕ピロロ〔3,
2,1−hi〕インドール,ベンゾ〔de〕ピロロ
〔3,2,1−ij〕キノリン,3H−ピロロ〔3,
2,1−de〕アクリジン,1H−ピロロ〔3,2,1
−de〕フェナントリジン,スピロ〔シクロヘキサン−
1,6'−〔6H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン〕,4,9−メタノピロロ〔3,2,1−lm〕
〔1〕ベンゾアゾシン,スピロ〔シクロヘプタン−1,
6'−〔6H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン〕,1H−ピラノ〔3,4−d〕ピロロ〔3,2,1
−jk〕〔1〕ベンズアゼピン,3H−ベンゾ〔b〕ピ
ロロ〔3,2,1−jk〕〔4,1〕ベンズオキサゼピ
ン,7H−インドロ〔1,7−ab〕〔4,1〕ベンズ
オキサゼピン,ベンゾ〔b〕ピロロ〔3,2,1−j
k〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔1,7−
ab〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔1,7
−ab〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ〔7,1−a
b〕〔3〕ベンズアゼピン,1H−シクロヘプタ〔d〕
〔3,2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン,スピロ
〔アゼピノ〔3,2,1−hi〕インドール−7(4
H),1'−シクロヘプタン〕,4H−5,11−メタ
ノピロロ〔3,2,1−no〕〔1〕ベンズアザシクロ
ウンデシン,スピロ〔アゼピノ〔3,2,1−hi〕イ
ンドール−7(4H),1'−シクロオクタン〕などの
4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してでき
る基などがあげられる。
【0039】また、「3環式複素環と縮合したフェニル
基」としては、上記の水素化されていてもよいインドー
ル環またはイソインドール環を含む3環式複素環と縮合
したフェニル基の他に、以下に例示する3環式複素環と
縮合したフェニル基およびそのジヒドロ体、テトラヒド
ロ体、ヘキサヒドロ体、オクタヒドロ体、デカヒドロ体
が用いられる。具体的には、例えば、フルオランテン、
アセフェナントリレン、アセアントリレン、トリフェニ
レン、ピレン、クリセン、ナフタセン、プレイアデン、
ベンゾ[a]アントラセン、インデノ[1,2−a]イ
ンデン、シクロペンタ[a]フェナントレン、ピリド
[1’,2’:1,2]イミダゾ[4,5−b]キノキ
サリン、1H−2−オキサピレン、スピロ[ピペリジン
−4.9’−キサンテン]などがあげられる。
【0040】「置換基を有していてもよく、縮合してい
てもよいフェニル基」の「フェニル基」が置換基を有し
ていてもよい3環式複素環と縮合する場合の好ましい例
としては、例えば、式
【化63】 [式中、E'環、F'環およびG'環はそれぞれR以外
にオキソ基で置換されていてもよい5ないし9員含窒素
複素環を示し、A環、F環、G環およびRは前記と同
意義を示す。]で表される基などがあげられる。なかで
も、式
【化64】 で表される基などが特に好ましい。該「オキソ基で置換
されていてもよい5ないし9員含窒素複素環」の「5な
いし9員含窒素複素環」としては、前記C'環およびD'
環で表わされる「5ないし9員含窒素複素環」などが用
いられる。Arで示される「置換されていてもよいアリ
ール基」が(2)置換基を有していてもよい2環式複素
環と縮合する,あるいは2つの同一または異なった単環
(但し、少なくとも一方の環が単環式複素環である)と
縮合する場合,および(3)置換基を有していてもよい
3環式複素環と縮合する場合の好ましい例としては、A
rが式
【化65】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される基
などが挙げられる。
【0041】Arで示される「置換されていてもよいア
リール基」として特に好ましくは式
【化66】 [式中、Rは前記と同意義を示す。]で表される基な
どがあげられ、とりわけ、式
【化67】 [式中、Rは前記と同意義を示す。]で表わされる基
が好ましい。
【0042】上記式中、nは1ないし10の整数を示
す。好ましいnは1ないし6の整数であり、特に好まし
くは1ないし5、さらに好ましくは2ないし5、とりわ
け好ましくは3、4または5である。上記式中、Rは水
素原子または置換されてもよい炭化水素基を示し、nの
繰り返しにおいて異なっていてもよい。Rで示される
「置換されてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」およ
び「置換基」としては、上記Rで示される「置換され
ていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」および「置
換基」と同意義を示す。また、RはArまたはArの置
換基と結合していてもよい。
【0043】RがArまたはArの置換基と結合した式
[I]で表わされる化合物の例としては、例えば式
【化68】 [式中、R,n,X,Yは前記と同意義を示す。]で
表わされる化合物または
【化69】 [式中、n,X,Yは前記と同意義を示す。]で表わさ
れる化合物、
【化70】 [式中、n,X,Yは前記と同意義を示す。]で表わさ
れる化合物などがあげられる。Rとしては水素原子が好
ましい。
【0044】上記式中、Yは置換されていてもよいアミ
ノ基または置換されていてもよい含窒素複素環基(好ま
しくは含窒素飽和複素環基)〔Yとして、好ましくは置
換されていてもよいアミノ基〕を示す。また、Y’は置
換されていてもよいアミノ基を示す。YおよびY’で示
される「置換されていてもよいアミノ基」としては、例
えば式
【化71】 [式中、RおよびRは同一または異なって水素原
子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
いてもよいアシル基を示し、RおよびRは結合して
環を形成していてもよい。]で表わされる基などが用い
られる。
【0045】RおよびRで表わされる「置換されて
いてもよい炭化水素基」の「置換基」および「炭化水素
基」としては、例えば上記Rで述べた「置換されてい
てもよい炭化水素基」の「置換基」および「炭化水素
基」などが用いられる。RおよびRで表わされる置
換されていてもよい炭化水素基の好ましい例としては、
例えば (i)ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロ
ル、ブロム、ヨードなど)、(ii)低級アルコキシ基
(例えば、メトキシ,エトキシ,n−プロピルオキシ,
i−プロピルオキシ,n−ブチルオキシなどのC1−6
アルコキシ基など)、(iii)ヒドロキシ基などから選
ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい直鎖状も
しくは分枝状低級アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、te
rt-ブチル、sec-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC
1−6アルキル基など)または (i)ハロゲン原子
(例えば、フルオロ、クロル、ブロム、ヨードなど)、
(ii)低級アルコキシ基(例えば、メトキシ,エトキ
シ,n−プロピルオキシ,i−プロピルオキシ,n−ブ
チルオキシなどのC1−6アルコキシ基など)、(ii
i)ヒドロキシ基などから選ばれる置換基を1ないし3
個有していてもよい低級アラルキル基(例えば、フェニ
ル−C1−10アルキル(例えば、ベンジル、フェニル
エチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニル
ペンチル、フェニルヘキシルなど)、ナフチル−C
1−6アルキル(例えば、α−ナフチルメチルなど)又
はジフェニル−C1−3アルキル(例えば、ジフェニル
メチル、ジフェニルエチルなど)などのC7−16アラ
ルキル基などがあげられる。
【0046】より好ましくは 無置換の直鎖状もしく
は分枝状低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブ
チル、sec-ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1−6
アルキル基など)または 無置換の低級アラルキル基
(例えば、フェニル−C1−10アルキル(例えば、ベ
ンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニル
ブチル、フェニルペンチル、フェニルヘキシルなど)、
ナフチル−C1−6アルキル(例えば、α−ナフチルメ
チルなど)又はジフェニル−C1−3アルキル(例え
ば、ジフェニルメチル、ジフェニルエチルなど)などの
7−16アラルキル基などがあげられる。Rおよび
で表わされる「置換されていてもよいアシル基」と
しては、例えば上記Rで述べた「置換されていてもよ
いアシル基」などが用いられる。また、YおよびY’で
表わされる「置換されていてもよいアミノ基」におい
て、RおよびRが結合して環を形成する場合、すな
わち、YおよびY’で表わされる「置換されていてもよ
いアミノ基」が「置換されていてもよい環状アミノ基」
を示す場合の具体的な例としては、式
【化72】 [式中、Q環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1ないし2個含有していてもよい5ないし9員の
含窒素複素環基(好ましくは含窒素飽和複素環基)を示
す。]で表わされる基などが用いられる。より具体的に
は、例えば、
【化73】 などが繁用される。YおよびY’で表わされる「置換さ
れていてもよいアミノ基」としての「置換されていても
よい環状アミノ基」の「置換基」としては、例えば上記
2cとR 3cが隣接する窒素原子と共に形成していて
もよい「置換基を有していてもよい含窒素複素環」の
「置換基」、上記Rで表される「置換されていてもよ
い炭化水素基、置換されていてもよいアシル基または置
換されていてもよい複素環基」などが用いられる。Yお
よびY’で表わされる「置換されていてもよいアミノ
基」としては、(1)式
【化74】 [式中、Rは水素原子、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
いてもよい複素環基を示し、pは1〜3の整数を示し、
R'およびR''はそれぞれ水素原子または置換されてい
てもよいアルキル基を示し、またR'およびR''は結合
して環を形成していてもよい。]で表される基;(2)
置換されていてもよいピペリジノ基;などが好ましく、
なかでも、(1a)式
【化75】 [式中、Rは水素原子、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
いてもよい複素環基を示し、R'およびR''はそれぞれ
水素原子または置換されていてもよいアルキル基を示
す。]で表される基;(1b)式
【化76】 [式中、Rは水素原子、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
いてもよい複素環基を示す。]で表される基;などが好
ましく用いられる。ここで、Rで示される「置換され
ていてもよいアシル基」、「置換されていてもよい炭化
水素基」および「置換されていてもよい複素環基」とし
ては、前記したRで示される「置換されていてもよい
アシル基」、「置換されていてもよい炭化水素基」およ
び「置換されていてもよい複素環基」と同様なものが挙
げられる。R'およびR''で示される「置換されていて
もよいアルキル基」における「アルキル基」としては、
1−6アルキル基などが挙げられ、該「アルキル基」
の「置換基」としては、前記したRで示される「置換
されていてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様なも
のが挙げられる。また、R'およびR''は結合して環を
形成する場合、前記したQ環として例示された「含窒
素複素環基」の中で、炭素原子と2個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘ
テロ原子を1個含有していてもよい5ないし9員の含窒
素複素環基(好ましくは含窒素飽和複素環基)が好まし
い例としてあげられるが、かかる環としては、炭素原子
および2個の窒素原子から構成される5ないし9員の含
窒素複素環(好ましくは含窒素飽和複素環)が好まし
く、これらの環は前記したQ環と同様な置換基をさら
に有していてもよい。Yとしての置換されていてもよい
ピペリジノ基は、前記したRで示される「置換されて
いてもよいアシル基」、「置換されていてもよい炭化水
素基」、「置換されていてもよい複素環基」などを置換
基として有していてもよい。
【0047】Yで表わされる「置換されていてもよい含
窒素複素環基」の「含窒素複素環基」としては、炭素原
子および1個の窒素原子以外に、例えば窒素原子,酸素
原子および硫黄原子などのヘテロ原子を1ないし3個を
含有していてもよい5ないし9員の含窒素複素環基(好
ましくは含窒素飽和複素環基)などが用いられる。これ
らの含窒素複素環基は環構成窒素原子に結合手を有する
基であってもよいし、あるいは環構成炭素原子に結合手
を有する基であってもよい。環構成窒素原子に結合手を
有する基としては、例えば、式
【化77】 [式中、Q環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1ないし2個含有していてもよい5ないし9員の
含窒素複素環基(好ましくは含窒素飽和複素環基)を示
す。]で表わされる基などが用いられる。より具体的に
は、例えば、
【化78】 などが繁用される。
【0048】また、環構成炭素原子に結合手を有する基
としては、例えば、式
【化79】 [式中、Q環は炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子などから選ばれるヘテロ
原子を1ないし2個含有していてもよい5ないし9員の
含窒素複素環基(好ましくは含窒素飽和複素環基)を示
す。]で表わされる基などが用いられる。より具体的に
は、例えば、
【化80】 などが繁用される。
【0049】Yで表わされる「置換されていてもよい含
窒素複素環基(好ましくは含窒素飽和複素環基)」の
「置換基」としては、例えば上記R2cとR3cが隣接
する窒素原子と共に形成していてもよい「置換基を有し
ていてもよい含窒素複素環」の「置換基」、上記R
表される「置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよいアシル基または置換されていてもよい複素
環基」などが用いられる。また、YおよびY’で表わさ
れる「置換されていてもよいアミノ基」としての「置換
されていてもよい環状アミノ基」;ならびにYで表わさ
れる「置換されていてもよい含窒素複素環基」が2個以
上の置換基を有する場合、該置換基同士が結合して環を
形成していてもよく、かかる環の具体例としては、ベン
ゼン環、5〜8員(好ましくは5〜6員)の芳香族単環
式複素環(例えばピロール、オキサゾール、イソオキサ
ゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、
ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−
オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,
2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、
1,3,4−チアジアゾール、1,2,3−トリアゾール、
1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピ
リダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン等)、お
よびこれらの環の一部または全部の不飽和結合が飽和結
合に変換された環などが挙げられる。さらに、Yおよび
Y’で表わされる「置換されていてもよいアミノ基」と
しての「置換されていてもよい環状アミノ基」;ならび
にYで表わされる「置換されていてもよい含窒素複素環
基」が1つの炭素原子上に2個以上の置換基を有する場
合、該置換基同士が結合してスピロ環を形成していても
よく、かかるスピロ環を形成する場合の具体例として
は、例えば、スピロ(1H-インデン-1,4'-ピペリジニル)
環などが挙げられる。
【0050】Yで表わされる「置換されていてもよい含
窒素複素環基」の「含窒素複素環基」として好ましく
は、4−ピペリジニル基、1−ピペリジニル基または1
−ピペラジニル基などがあげられる。すなわち、Yとし
ては式
【化81】 [式中、RはRと同意義を表す]で表される基など
が好ましい。Yとしてより好ましくは、例えば、式
【化82】 [式中、Rは(i)C1−6アルキル、C1−6アル
コキシ、ハロゲン原子、ニトロ、モノ−またはジ−C
1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ヒドロキシ、シ
アノ、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、
カルバモイル、環状アミノカルボニル、アミノ、C
1−6アルキルカルボニルアミノ、フェニルスルホニル
アミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、アミジ
ノ、ウレイドあるいは複素環で置換されていてもよいフ
ェニル−C1−6アルキル(上記C1−6アルキルおよ
びC1−6アルコキシ、カルバモイル、環状アミノカル
ボニル、アミノ、フェニルスルホニルアミノ、アミジ
ノ、ウレイド、複素環はさらに置換基を有していてもよ
く、該「置換基」としては、例えばRで表される「置
換されていてもよい炭化水素基」の「置換基」などが用
いられる。)、(ii) 水素原子、 (iii) ハロゲン原子、
ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、アミノ、モノ-また
はジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシル、シアノ
またはC1−6アルコキシ−カルボニルで置換されてい
てもよいC1−6アルキル基あるいは (iv) モノまたは
ジ-C1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ-
カルボニルで置換されていてもよいC1−6アルキルカ
ルボニル基を示し、好ましくは、C1−4アルキル(メ
チルなど)、トリハロゲノC1−4アルキル(メチルな
ど)、ハロゲン原子(フルオロ、クロロなど)、ニト
ロ、シアノ、C1−4アルコキシ(メトキシなど)、ヒ
ドロキシ、カルバモイル、(4-C1−4アルキル(メチ
ルなど)-1-ピペラジニル)カルボニル、アミノチオカル
ボニル、モルホリノカルボニル、カルボキシル、C
1−4アルコキシ(メトキシなど)カルボニル、C
1−4アルコキシ(エトキシなど)カルボニルC1−4
アルコキシ(メトキシなど)、カルボキシルC1−4
ルコキシ(メトキシなど)、C1−4アルコキシ(エト
キシなど)カルボニルC1−6アルキル(イソプロピル
など)、カルボキシルC1−6アルキル(イソプロピル
など)、アミノ、アセチルアミノ、C1−4アルキル
(メチルなど)スルホニルアミノ、(4-C1−4アルキ
ル(メチルなど)フェニル)スルホニルアミノ、ウレイ
ド、3-C1−4アルキル(メチルなど)ウレイド、アミ
ジノ、ジヒドロチアゾリルまたはジヒドロイミダゾリル
で置換されていてもよいベンジル基を示す。]で表され
る基などがあげられ、なかでも、RがC1−4アルキ
ル(メチルなど)、トリハロゲノ(フルオロなど)C
1−4アルキル(メチルなど)、ハロゲン原子(フルオ
ロ、クロロなど)、ニトロ、ヒドロキシ、カルバモイ
ル、アミノ、アミジノ、ジヒドロイミダゾリルで置換さ
れていてもよいベンジル基のものが好ましい。Yとし
て、特に、1−ベンジル−4−ピペリジニル基、4−ベ
ンジル−1−ピペリジニル基または4−ベンジル−1−
ピペラジニル基、1−アセチル−4−ピペリジニル基、
1−[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジ
ニル基、1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル基、1−[(2−クロロフェニル)メチ
ル]−4−ピペリジニル基、1−[(3−ニトロフェニ
ル)メチル]−4−ピペリジニル基、1−[[3−(ト
リフルオロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペリジ
ニル基、などが好ましく、1−ベンジル−4−ピペリジ
ニル基、1−アセチル−4−ピペリジニル基、1−
[(2−メチルフェニル)メチル]−4−ピペリジニル
基、1−[(3−クロロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル基、1−[(2−クロロフェニル)メチル]−
4−ピペリジニル基、1−[(3−ニトロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル基、1−[[3−(トリフル
オロメチル)フェニル]メチル]−4−ピペリジニル
基、などが汎用される。
【0051】上記式中、Xで示される「直鎖部分を構成
する原子数が1〜4のスペーサー」としては、(1)−
(CH2)f1−(f1は1〜4の整数を示す。)、(2)−(C
H2)g1−X1−(CH2)g2−(g1およびg2は同一または異なっ
て0〜3の整数を示す。但し、g1とg2との和は1〜3で
ある。X1はNH,O,S,SOまたはSO2を示す)、(3)−(C
H2)h1−X1−(CH2)h2−X2−(CH2)h3−(h1,h2およびh3
は同一または異なって0〜2の整数を示す。但し、h1,
h2およびh3の和は0〜2である。X1およびX2はそれぞれ
NH,O,S,SOまたはSO2を示す。但し、h2が0のとき、X
1およびX 2の少なくとも一つは好ましくはNHを示す。)
などの飽和の2価の基および一部の結合が不飽和結合に
変換された2価の基など;あるいは、−CO−、−O
−、−NR3a−、−S−、−SO−、−SO−、−
SONR3a−、−SONHCONR3a−、−S
NHC(=NH)NR3a−、−CS−、−CR
3a(R3b)−、−C(=CR3a(R3b))−、
−C(=NR3a)−、−CONR3a−(ここで、R
3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原子、シア
ノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6アルキル基ま
たはC1―6アルコキシ基を示す。)などの直鎖部分を
構成する原子数が1ないし4個である2価の基が挙げら
れる。Xとしては、−CO−、−O−、−NR3a−、
−S−、−SO−、−SO−、−SONR3a−、
−SONHCONR3a−、−SONHC(=N
H)NR3a−、−CS−、−CR3a(R3b)−、
−C(=CR3a(R ))−、−C(=NR3a
−、−CONR3a−(ここで、R3aおよびR 3b
それぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ
基、アミノ基、C ―6アルキル基またはC1―6アル
コキシ基を示す。)などがさらに好ましく、なかでも、
−CO−、−O−、−SO−、−SONR3a−、
−CR3a(R3b)−、−CONR3a−などが好ま
しく、とりわけ−SONR3a−、−CONR
3a−、−CR3a(R3b)−などが好ましく用いら
れる。Xで示される2価の基は、任意の位置(好ましく
は炭素原子上)に置換基を有していてもよく、かかる置
換基としては、例えば、低級(C1−6)アルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルな
ど)、低級(C3−7)シクロアルキル(例、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチルなど)、ホルミル、低級
(C2−7)アルカノイル(例、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリルなど)、低級(C1−6)低級アルコキシ
−カルボニル、低級(C1−6)低級アルコキシ、水酸
基、オキソなどが挙げられる。
【0052】式(I)で表される化合物またはその塩の
なかでも、式(II)
【化83】 [式中、Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水
素基または置換されていてもよいアシル基を示し、A環
はさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、
Xは直鎖部分を構成する原子の数が1〜4のスペーサー
(但し、−CO−を除く)を示し、nは1〜10の整数
を示し、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化
水素基であって、nの繰り返しにおいて、同一でも異な
っていてもよく、またRはA環またはA環の置換基と結
合して環を形成していてもよく、Yは置換されていても
よいアミノ基を示す。]で表される化合物またはその塩
が好ましく用いられる。
【0053】本発明で用いられるGPR14拮抗作用を
有する化合物〔式(I)で表される化合物および式(I
I)で表される化合物を含む〕の塩としては、薬理学的
に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有
機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性ま
たは酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基と
の塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウ
ム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム
塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩
の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエ
チルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン
などとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例とし
ては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸な
どとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例として
は、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、
シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、
リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-
トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性ア
ミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、
リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ
酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、
グルタミン酸などとの塩が挙げられる。本発明で用いら
れるGPR14拮抗作用を有する化合物〔式(I)で表
される化合物および式(II)で表される化合物を含
む〕は、水和物であってもよく、非水和物であってもよ
い。また、本発明で用いられるGPR14拮抗作用を有
する化合物〔式(I)で表される化合物および式(I
I)で表される化合物を含む〕が、コンフィグレーショ
ナル・アイソマー(配置異性体)、ジアステレオマー、
コンフォーマーなどとして存在する場合には、所望によ
り、自体公知の分離・精製手段でそれぞれを単離するこ
とができる。また、本発明で用いられるGPR14拮抗
作用を有する化合物〔式(I)で表される化合物および
式(II)で表される化合物を含む〕がラセミ体である
場合には、通常の光学分割手段により、(S)体、
(R)体に分離することができ、各々の光学活性体なら
びにラセミ体のいずれについても、本発明に包含され
る。
【0054】本発明で用いられるGPR14拮抗作用を
有する化合物またはその塩〔式(I)で表される化合物
またはその塩および式(II)で表される化合物または
その塩を含む〕[以下、GPR14拮抗薬と称すること
がある。]はプロドラッグとして用いてもよく、かかる
プロドラッグとしては、生体内における生理条件下で酵
素や胃酸等による反応によりGPR14拮抗薬に変換す
る化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を
起こしてGPR14拮抗薬に変化する化合物、胃酸等に
より加水分解などを起こしてGPR14拮抗薬に変化す
る化合物をいう。GPR14拮抗薬のプロドラッグとし
ては、GPR14拮抗薬のアミノ基がアシル化、アルキ
ル化、りん酸化された化合物(例、GPR14拮抗薬の
アミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルア
ミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3
−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テ
トラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイ
ルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物な
ど);GPR14拮抗薬の水酸基がアシル化、アルキル
化、りん酸化、ほう酸化された化合物(例、GPR14
拮抗薬の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパ
ノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、
アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された
化合物など);GPR14拮抗薬のカルボキシル基がエ
ステル化、アミド化された化合物(例、GPR14拮抗
薬のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエス
テル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノ
メチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル
化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタ
リジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3
−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロ
ヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルア
ミド化された化合物など);等が挙げられる。これらの
化合物は自体公知の方法によってGPR14拮抗薬から
製造することができる。また、GPR14拮抗薬のプロ
ドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第
7巻分子設計163頁から198頁に記載されているよ
うな、生理的条件でGPR14拮抗薬に変化するもので
あってもよい。また、GPR14拮抗薬は同位元素
(例、3H, 14C, 35S,125Iなど)などで標識されていて
もよい。
【0055】本発明のGPR14拮抗薬は、単独で、ま
たは薬学的に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、
注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与
することができる。非経口的投与の形態としては、例え
ば、注射剤、点滴、坐剤などが挙げられる。薬学的に許
容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機
あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦
形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶
剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化
剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、
抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いるこ
ともできる。賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、
白糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロース、
軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例と
しては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられ
る。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロー
ス、白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊
剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチル
スターチナトリウムなどが挙げられる。溶剤の好適な例
としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレング
リコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油など
が挙げられる。溶解補助剤の好適な例としては、例えば
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-
マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリス
アミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミ
ン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリル
トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリ
ン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等
張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グ
リセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤
の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸
塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化
剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなど
が挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラ
オキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジ
ルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、
ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例とし
ては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられ
る。
【0056】式(I)で表される化合物〔新規な構造を
有する式(II)で表される化合物を含む〕またはその
塩の製造法を以下に示す。式(I)で表される化合物ま
たはその塩は自体公知の方法によって製造できる。ま
た、式(I)で表される化合物またはその塩は、例えば
下記の方法、あるいはEP−A−487071、EP−
A−560235、WO98/46590、WO00/
23437などに記載の方法またはそれに準じた方法に
よって製造できる。下記の各製造法で用いられる化合物
は、反応に支障を来たさない限り、化合物(I)と同様
な塩を形成していてもよい。また、下記各反応におい
て、原料化合物は、置換基としてアミノ基、カルボキシ
ル基、ヒドロキシル基を有する場合、これらの基にペプ
チド化学などで一般的に用いられるような保護基が導入
されたものであってもよく、反応後に必要に応じて保護
基を除去することにより目的化合物を得ることができ
る。アミノ基の保護基としては、例えば置換基を有して
いてもよいC1−6アルキルカルボニル(例えば、アセ
チル、プロピオニルなど)、ホルミル、フェニルカルボ
ニル、C1−6アルキルオキシカルボニル(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシ
カルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル(例え
ば、ベンズオキシカルボニルなど)、C7−10アラル
キルオキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボ
ニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いられる。
これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキルカル
ボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルな
ど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし
3個程度である。カルボキシル基の保護基としては、例
えば置換基を有していてもよいC1−6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリル
などが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1− アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピ
オニル、ブチリルなど)、ホルミル、ニトロ基などが用
いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
【0057】ヒドロキシ基の保護基としては、例えば置
換基を有していてもよいC1−6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert
−ブチルなど)、フェニル、C7−10アラルキル(例
えば、ベンジルなど)、C −6アルキルカルボニル
(例えば、アセチル、プロピオニルなど)、ホルミル、
フェニルオキシカルボニル、C7−10アラルキルオキ
シカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルな
ど)、ピラニル、フラニル、シリルなどが用いられる。
これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル、フ
ェニル、C7−10アラルキル、ニトロ基などが用いら
れ、置換基の数は1ないし4個程度である。また、保護
基の導入および除去方法としては、それ自体公知または
それに準じる方法〔例えば、プロテクティブ・グループ
ス・イン・オーガニック・ケミストリー(J.F.W.McOmie
ら、 プレナムプレス社)に記載の方法〕が用いられる
が、除去方法としては、例えば酸、塩基、還元、紫外
光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウム
フルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方法が用い
られる。
【0058】製造法 本発明の化合物(I)および化合物(I)の製造におけ
る各工程での化合物(原料化合物あるいは合成中間体)
が遊離体の場合、常法に従って塩にすることができ、ま
た塩を形成している場合、常法に従って遊離体あるいは
他の塩に変換することもできる。また、本発明の化合物
(I)および各原料化合物あるいは合成中間体は、光学
異性体、立体異性体、位置異性体もしくは回転異性体、
またはそれらの混合物であってもよく、これらも本発明
の化合物(I)および原料化合物あるいは合成中間体に
含まれる。例えば、化合物(I)はラセミ体であっても
よく,ラセミ体から分割された光学異性体であってもよ
い。また、これらは、自体公知の分離方法に従って、単
離、精製することができる。光学異性体は自体公知の手
段に準じて製造することができる。具体的には、光学活
性な原料化合物あるいは合成中間体を用いるか、また
は、最終化合物のラセミ体を常法に従って光学分割する
ことにより、光学異性体を製造することができる。光学
分割法としては、自体公知の方法、例えば分別再結晶
法、光学活性カラム法、ジアステレオマー法等を適用す
ることができる。立体異性体、位置異性体、回転異性体
も自体公知の方法を適用することより製造することがで
きる。
【0059】以下の各反応は溶媒を用いずに、または必
要に応じて適当な溶媒を用いて行うことができる。該溶
媒としては反応を妨げない限り、一般に化学反応に用い
ることができるものであれば何れのものでも用いること
ができ、例えば炭化水素系溶媒(例えば、ヘキサン、ト
ルエン等)、エーテル系溶媒(例えば、エチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン)、アミド系溶媒(例えば、ホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等)、ウレア
系溶媒(例えば、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン等)、スルホキシド系溶媒(例えば、ジメチルスル
ホキシド等)、アルコール系溶媒(例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール
等)、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニトリル、プロ
ピオニトリル等)、ピリジン等の有機溶媒、または水等
が用いられる。該溶媒の使用量は、化合物1ミリモルに
対して通常約0.5mlないし約100ml、好ましくは約
3mlないし約30mlである。反応温度は、用いる溶媒の
種類により異なるが、通常約−30℃ないし約180℃
程度であり、好ましくは約0℃ないし約120℃程度で
ある。反応時間は、反応温度により異なるが、通常約
0.5時間ないし約72時間、好ましくは約1時間ない
し約24時間である。反応は、通常常圧で行われるが、
必要に応じて約1気圧ないし約100気圧程度の加圧条
件下で行ってもよい。
【0060】以下の各工程で得られる化合物は、公知の
手段、例えば濃縮、液性変換、転溶、溶媒抽出、分留、
蒸留、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー、分取高速
液体クロマトグラフィー等で単離、精製し、次の反応の
原料として供されるが、単離あるいは精製することなく
反応混合物のまま原料として用いてもよい。以下の説明
において、「縮合反応」は必要に応じて塩基の存在下で
行うことができる。該塩基としては、例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化カリウ
ム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、カリウ
ムt−ブトキシド等の無機塩基やピリジン、ルチジン、
コリジン、トリエチルアミン等の有機塩基が用いられ
る。該塩基の使用量は、化合物に対して、通常等モル量
から過剰量、好ましくは約1モル当量ないし約5倍モル
当量である。さらに本反応は、必要に応じて触媒量のヨ
ウ化化合物、例えばヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウ
ム、あるいは4−ジメチルアミノピリジン等の存在下に
反応を促進させてもよい。本発明の化合物(I)のう
ち、公知化合物は、以下に述べる合成法により製造する
ことができる。また、特開平6−166676、特開平
11−310532、EP−A−487071、EP−
A−560235、WO98/46590、WO00/
23437などに記載の方法またはそれに準じた方法に
よって製造できる。一方、本発明における新規な化合
物、例えば、式(II)で表される化合物またはその塩
は、以下に述べる合成法により製造することができる。
【0061】1−1) 化合物(II)のうち、−X−
が−O−である化合物(IIa)またはその塩は、以下
の反応式1−1により製造することができる。 反応式1−1
【化84】 工程(aa)において、式(IIIa)[式中、各記号
は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化
合物(IIIa)と略称することもある)と式(IV
a)[式中、Zは脱離基を、その他の記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IV
a)と略称することもある)の縮合反応により、化合物
(IIa)を製造することができる。Zで示される脱
離基としては、例えばハロゲン原子(例えばクロル、ブ
ロム、ヨード等)、C1−6アルキルスルホニルオキシ
基(例えば、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニ
ルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ等)、
6−10アリールスルホニルオキシ基(例えばベンゼ
ンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ
等)等が用いられる。特に、例えばハロゲン原子(例え
ば、ブロム、ヨード等)等が好ましく用いられる。化合
物(IIIa)と化合物(IVa)の縮合反応は、溶媒
としては、例えばエタノール等のアルコール系溶媒、あ
るいはアセトニトリル等のニトリル系溶媒が好ましく用
いられる。反応温度は、用いる溶媒の種類により異なる
が、好ましくは約0℃ないし約120℃程度である。反
応時間は、反応温度により異なるが、好ましくは約1時
間ないし約24時間である。塩基としては、例えば炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等が好ま
しく用いられる。該塩基の使用量としては、化合物(I
Va)に対して、約1当量ないし約3当量が好ましい。
さらに、必要に応じて化合物(IVa)に対して触媒量
のヨウ化化合物(例えばヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリ
ウム等)、あるいは4−ジメチルアミノピリジン等の存
在下に本反応を促進させてもよい。具体的には、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、塩基とし
て、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の存在下
に行うことができる。該塩基の使用量としては、化合物
(IVa)に対して、約1当量ないし約3当量が好まし
い。化合物(IVa)は、それ自体公知の方法あるいは
それに準じた方法により製造することができる。また、
工程(aa)の原料化合物(IIIa)またはその塩
は、例えば、WO00/23437に記載の方法に準じ
て製造することができる。
【0062】1−2) 化合物(II)のうち、−X−
が−NR3a−である化合物(IIb)−またはその塩
は、以下の反応式2−1により製造することができる。
反応式2-1
【化85】 工程(ba)において、式(IIIb)[式中、各記号
は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化
合物(IIIb)と略称することもある)と化合物(I
Va)の縮合反応により、化合物(IIb)を製造する
ことができる。化合物(IIIb)と化合物(IVa)
の縮合反応は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等
の溶媒中、塩基として、例えば炭酸カリウム、水素化ナ
トリウム等の存在下に行うことができる。該塩基の使用
量としては、化合物(IVa)に対して、約1当量ない
し約3当量が好ましい。また、工程(ba)の原料化合
物(IIIb)またはその塩は、以下の反応式2―2に
より製造することができる。すなわち、 工程(bb):式(Vb)[式中、各記号は前記と同意
義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(Vb)
と略称することもある)のニトロ化反応、 工程(bc):式(VIb)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(VI
b)と略称することもある)の還元反応、および 工程(bd):式(VIIIb)[式中、各記号は前記
と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物
(VIIIb)と略称することもある)と式(IX b)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表され
る化合物(以下、化合物(IXb)と略称することもあ
る)の縮合反応を、順次行うことにより、化合物(II
Ib)を製造することができる。
【0063】反応式2-2
【化86】 工程(bb)において化合物(Vb)をニトロ化するこ
とにより、化合物(VIb)を製造することができる。
本反応は、適当なニトロ化試薬(例えば、硝酸、硝酸―
硫酸、ニトロニウムトリフルオロボレート等)を用い
て、公知の方法(例えば、シンセシス(Synthesis),217
-238 (1977),ケミストリー オブ ザ ニトロ アン
ド ニトロソグループス(Chemistry of the Nitro and
Nitroso Groups),p.1-48 Wiley (1970) 等に記載の方
法)あるいはそれに準じた方法で行うことができる。化
合物(Vb)は、それ自体公知あるいはそれに準じた方
法により製造することができる。例えば、ジャーナル
オブ ジ オーガニック ケミストリー(J.Org. Che
m.),34,2235(1969),ジャーナル オブ
ジ オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),
54,5574(1989),テトラヘドロン レターズ
(Tetrahedron Lett.),35,3023(1977),
ブリティン オブ ザ ケミカル ソサイティー オブ
ジャパン(Bull. Chem. Soc.Jpn.),56,2300
(1983)、インディアン ジャーナル オブ ケミス
トリー(Indian. J. Chem.), 2,211 (1964)、インデ
ィアン ジャーナルオブ ケミストリー(Indian. J. C
hem.),12, 247 (1974)、ブレティン オブザ ケミカ
ル ソサイエティー オブ ジャパン(Bull. Chem. S
oc., Jpn.), 43, 1824 (1970)、ケミカル ファマシ
ューティカル ブレティン(Chem.Pharm. Bull.),20,
1328 (1972)、ケミカル ファマシューティカル ブ
レティン(Chem.Pharm.Bull.),27, 1982 (1979)、
ヘルベチカ ヒミカ アクタ(Helv. Chem. Acta), 4
6, 1696 (1963)、シンセシス(Synthesis), 541(197
9)、U.S. 3,682,962,、U.S. 3,911,126., Ger. Offen.
2,314,392,、 Ger.1,545,805、 ジャーナル オブ ケミ
カル ソサイエティー(J. Chem. Soc.),1381(194
9),カナディアン ジャーナル オブ ケミストリー
(Can. J. Chem.),42,2904(1964),ジャーナル オ
ブ オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),2
8,3058(1963),ジャーナル オブ アメリカン ケミ
カル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.),76,319
4(1954),87,1397(1965),88,4061(1966),特開昭4
9−41539等に記載の方法あるいはそれに準じた方
法に従って製造することができる。
【0064】工程(bc)において、化合物(VIb)
の還元反応により、化合物(VIIIb)を製造するこ
とができる。本反応は、適当な還元反応(例えば、遷移
金属触媒を用いた接触還元反応、酸性溶媒中スズ等の金
属をもちいた還元反応等)を用いて行うことができる。
具体的には、公知の方法、例えば、オーガニック シン
セシス(Organic Synthesis),Coll. Vol. 5, 829-833
(1973)、オーガニック シンセシス(Organic Synthesi
s),Coll. Vol. 1, 455 (1941)、ジャーナル オブ ジ
アメリカン ケミカルソサイエティー (J. Am. Che
m. Soc.) ,66, 1781 (1944) に記載された方法あるい
はそれに準じた方法等で行うことができる。
【0065】工程(bd)において、化合物(VII
b)と、化合物(IXb)の縮合反応により、化合物
(IIIb)を製造することができる。化合物(VII
b)と化合物(IXb)の縮合反応は、例えば化合物
(IIIa)と化合物(IVa)の縮合反応と同様に行
うことができる。さらに、化合物(IIIb)は、化合
物(VIIb)を原料として用いて、例えば還元アルキ
ル化による方法(例えば、ジャーナル オブ ジ アメ
リカンケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. So
c.),87, 2767 (1965)、オーガニック シンセシス(Org
anic Synthesis),Coll. Vol. 4, 283-285 (1963) に記
載の方法等)またはマイケル付加反応による方法(例え
ば、ヘルベチカ ヒミカ アクタ(Helv. Chem. Acta)
,43, 1898 (1960)、ジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー(J. Org. Chem.) ,39, 2044 (1974)、シ
ンセシス(Synthesis),5, 375 (1981) に記載の方法
等)あるいはそれらに準じた方法等によっても製造する
ことができる。
【0066】1−3) 化合物(II)のうち、−X−
が−NR3aCO−である化合物(IIc)またはその
塩は、以下の反応式3により製造することができる。反
応式3
【化87】 工程(ca)において、化合物(IIIb)と式(IV
c)[式中、Zは脱離基を、その他の記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(IV
c)と略称することもある)のアミド化反応により、化
合物(IIc)を製造することができる。Zで示され
る脱離基としては、例えばハロゲン原子(例えばクロ
ル、ブロム、ヨード)、C1−6アルキルオキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ)、C
6−10アリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−ニ
トロフェノキシ)、ヒドロキシル基等が用いられる。特
に、例えばハロゲン原子(例えば、クロル等)、ヒドロ
キシル基等が好ましく用いられる。化合物(IIIb)
と化合物(IVc)のアミド化反応は、適当な縮合剤や
塩基を用いても行うことができる。例えば、Zがヒド
ロキシル基の場合、適当な縮合剤、例えばペプチド化学
の分野で一般的に用いられる縮合剤、特に、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド等のカルボジイミド
類、ジフェニルホスホリルアジド、シアノホスホン酸ジ
エチル等のホスホン酸類、1−1´−カルボニルビス−
1H−イミダゾール等のホスゲン等価体等を用いて、本
アミド化反応を行うことができる。該縮合剤の使用量
は、化合物(IIIb)1ミリモルに対して通常約1当
量ないし約5当量、好ましくは約1当量ないし約1.5
当量である。また、例えば、Zがハロゲン原子の場
合、適当な塩基、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン等を用いて、反応を行うのが好ま
しい。該塩基の使用量は、化合物(IIIb)に対して
通常約1当量ないし約10当量、好ましくは約1当量な
いし約2当量である。
【0067】1−4) 化合物(II)のうち、−X−
が−S−、−SO−または−SO−である化合物(I
Id)またはその塩は、以下の反応式4−1により製造
することができる。反応式4-1
【化88】 工程(da)において、化合物(IIId)と化合物
(IVa)の縮合反応を行い、必要に応じて、引き続き
酸化反応を行うことによって、化合物(IId)を製造
することができる。[式中、Xは−S−、−SO−ま
たは−SO−を、その他の記号は前記と同意義を示
す。] 化合物(IIId)と化合物(IVa)の縮合反応は、
例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、塩基
として、例えば炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の存
在下に行うことができる。該塩基の使用量としては、化
合物(IVa)に対して、約1当量ないし約3当量が好
ましい。Xが−S−である化合物(IId)は、必要
に応じて酸化反応を行うことによって、Xが−SO−
または−SO−である化合物(IId)に導くことも
できる。酸化剤としては、スルフィドの酸化剤として用
いられるものであればいずれでも用いることができる
が、好ましくは、例えばメタクロロ過安息香酸、過酢
酸、過酸化水素、アルカリ金属過ヨウ素酸塩等が用いら
れる。特に好ましくは、メタクロロ過安息香酸および過
酸化水素等が用いられる。該酸化剤の使用量は、 Sの
SOへの酸化の場合、化合物(IId)に対して、約1
当量ないし約1.1当量が特に好ましい。また、SのS
への酸化の場合、化合物(IVd)に対して、約2
−2.5当量が特に好ましい。本反応の溶媒としては、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、酢酸、酢酸エチ
ル等が好ましい。工程(da)の原料化合物(III
d)またはその塩は、以下の反応式4−2により製造す
ることができる。すなわち、 工程(db):化合物(Vb)のクロロスルホニル化反
応、および 工程(dc):式(VId)[式中、各記号は前記と同
意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物(VI
d)と略称することもある)の還元反応によって、化合
物(IIId)を製造することができる。
【0068】反応式4−2
【化89】 工程(db)において、化合物(Vb)をクロロスルホ
ニル化することで化合物(VId)を製造することがで
きる。本クロロスルホニル化反応の試薬としては、例え
ばクロロスルホン酸、スルフリルクロリド、二酸化硫黄
−塩化銅等を用いることができる。特にクロロスルホン
酸等が好ましい。該クロロスルホニル化試薬の使用量と
しては、約1当量ないし大過剰量である。本反応は、無
溶媒でも溶媒を用いても行うことができる。溶媒を用い
て行う場合に用いる溶媒としては、例えばジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、二硫化炭素等が好まし
い。無溶媒での反応が特に好ましい。反応温度として
は、約−20℃ないし約100℃が好ましい。また、ク
ロロスルホニル基は、反応可能な位置のいずれにも導入
されるが、例えば、A環が無置換の場合、7位が主にク
ロロスルホニル化される。しかし、6位がクロロスルホ
ニル化された化合物も生成、分離することができる。
【0069】工程(dc)において、化合物(VId)
を還元することで化合物(IIId)を製造することが
できる。本還元反応は、適当な還元条件、例えば亜鉛―
酢酸、スズ―塩酸等金属と酸の組み合わせ、遷移金属触
媒を用いた接触還元反応、あるいは水素化リチウムアル
ミニウム等金属水素化物等により行うことができる。特
に好ましくは、亜鉛―酢酸を用いた還元反応である。 1−5) 化合物(II)のうち、−X−が−SO
3a−である化合物(IIe)またはその塩は、以下
の反応式5により製造することができる。反応式5
【化90】 工程(ea)において、化合物(VId)と式(IV
e)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表され
る化合物(以下、化合物(IVe)と略称することもあ
る)の縮合反応によって、化合物(IIe)を製造する
ことができる。化合物(VId)と化合物(IVe)の
縮合反応は、例えば化合物(IIIb)と化合物(IV
c)のアミド化反応と同様に行うことができる。化合物
(IVe)またはその塩は、それ自体公知の方法あるい
はそれに準じた方法により製造することができる。例え
ば、ジャーナル オブ ジ メディシナル ケミストリ
ー(J. Med. Chem.),33,1880(1990)等に
記載またはそれに準じた方法により製造することができ
る。
【0070】1−6) 化合物(II)のうち、−X−
が−SONHCONR3a−である化合物(IIf)
またはその塩は、以下の反応式6により製造することが
できる。 反応式6
【化91】 工程(fa)において、化合物(VId)に、アルカリ
金属イソシアン酸塩(MOCN;ここでMはアルカリ金
属を示す。)を作用させた後、化合物(IVe)を反応
させることによって、化合物(IIf)を製造すること
ができる。本反応は、例えば欧州特許(EP-7594
31)、特開平7−118267等に記載またはそれに
準じた方法で製造することができる。化合物(VId)
とアルカリ金属イソシアン酸塩の反応は、必要に応じて
塩基の存在下で行われる。用いられる塩基としては、特
にピリジン、トリエチルアミン等が好ましい。該塩基の
使用量は、化合物(VId)に対して、約1当量ないし
約5当量が好ましい。反応溶媒としては、特にアセトニ
トリル等が好ましく用いられる。アルカリ金属として
は、例えば、カリウム等が好ましく用いられる。
【0071】1―7) 化合物(II)のうち、−X−
が−SONHC(=NH)NR −である化合物
(IIg)またはその塩は,以下の反応式7により製造
することができる。反応式7
【化92】 工程(ga)において、化合物(VId)と式(IV
g)[式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表され
る化合物(以下、化合物(IVg)と略称することもあ
る)の縮合反応によって、化合物(IIg)を製造する
ことができる。化合物(VId)と化合物(IVg)の
縮合反応は、例えば化合物(IIIb)と化合物(IV
c)のアミド化反応と同様に行うことができる。化合物
(IVg)は、化合物(IVe)を用いて、自体公知ま
たはそれに準じた方法により、製造することができる。
例えば、化合物(IVe)にS−メチルイソチオウレア
を作用させる方法(例えば、ジャーナル オブ ジ オ
ーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.)13,924(1
948)に記載の方法等)、シアナミドを作用させる方法
(例えば、ヘルベチカ ヒミカ アクタ(Helv. Chem.
Acta), 29, 324 (1946)に記載の方法等)、および
1,3−ビス(t−ブトキシカルボニル)−2−メチル
−2−チオプソイドウレア(1,3-Bis(tert-butoxycarbon
yl)-2-methyl-2-thiopseudourea) を作用させる方法
(例えば、テトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Let
t.),33,6541-6542 (1992)、ジャーナル オブジ オ
ーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),52,170
0-1703 (1987)に記載の方法等)等によって化合物(I
Vg)を製造することができる。
【0072】1−8) 化合物(II)のうち、−X−
が−CR3a(R3b)−である化合物(IIh)また
はその塩は,以下の反応式8により製造することができ
る。反応式8
【化93】 工程(ha)において、式(IIIh)[式中、各記号
は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化
合物(IIIh)と略称することもある)を適当な試薬
と反応させることにより、カルボニル基を変換して、化
合物(IIh)を製造することができる。カルボニル基
の変換反応に使用される試薬としては、例えば、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、トリ
エチルシラン等の還元剤、例えばアルキルリチウム、ア
ルキルマグネシウムハライド等の有機金属試薬、その
他、例えばシアン化水素等の求核反応剤等が用いられ
る。具体的には、カルボニル基の−CH(OH)−や−
CH−への変換は、例えば水素化ホウ素ナトリウム、
水素化リチウムアルミニウム、トリエチルシラン等の還
元剤を用いて、適当な還元条件下(例えば、トリエチル
シラン−トリフルオロ酢酸、水素化リチウムアルミニウ
ム−塩化アルミニウム、亜鉛−塩酸等の組み合わせ
等)、行うことができる。本反応は、例えば、リダクシ
ョン ウィズ コンプレックス メタル ヒドリドズ
(Reduction with Complex Metal Hydrides) Intersci
ence, New York(1956)、ケミカル ソサイエティー
レビューズ (Chem. Soc. Rev.),5, 23(1976) 、シン
セシス(Synthesis), 633 (1974)、ジャーナル オブ
ジ アメリカン ケミカル ソサイエティー(J. Am. Ch
em. Soc.) 91, 2967 (1969)、ジャーナル オブ オー
ガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),29, 121 (19
64)、オーガニック リアクションズ(Org. Reaction
s),1, 155 (1942)、アンゲバンテ へミー(Angew. Che
m.),71, 726 (1956)、シンセシス(Synthesis),633 (1
974)、ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル
ソサイエティー(J. Am.Chem. Soc.) ,80, 2896 (195
8)、オーガニック リアクションズ(Org. Reactions),
4, 378 (1948)、ジャーナル オブ ジ アメリカン
ケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) ,108,
3385 (1986)等に記載あるいはそれに準じた方法等で行
うことができる。また、カルボニル基の−CR3C(O
H)−(ここでR3Cは、C1−6アルキル基を示
す。)への変換は、例えばアルキルリチウム、アルキル
マグネシウムハライド等の有機金属試薬を用いて、例え
ばグリニャール リアクションズ オブ ノンメタリッ
ク サブスタンセズ(Grignard Reactions of Nonmetall
ic Substances), Prentice-Hall: Englewood Cliffs, N
J, 1954, pp. 138-528、オルガノリチウム メソッズ(O
rganolithium Methods), Academic Press: New York, 1
988, pp. 67-75等に記載あるいはそれに準じた方法等で
行うことができる。また、その他に、アドバンスト オ
ーガニック ケミストリー (Advanced Organic Chemist
ry), 5th ed. Wiley-Interscience: New York, 1992, p
p. 879-981等に記載あるいはそれに準じた方法等で、カ
ルボニル基の変換を行うことができる。化合物(III
h)は、自体公知あるいはそれに準じた方法、例えば特
開平5−140149、特開平6−206875、ジャ
ーナル オブ メディシナルケミストリー(J. Med. Che
m.),37, 2292 (1994)等に記載あるいはそれに準じた方
法等で製造することができる。
【0073】1−9) 化合物(II)のうち、−X−
が−C(=CR3a(R3b))−である化合物(II
i)またはその塩は,以下の反応式9により製造するこ
とができる。反応式9
【化94】 工程(ia)において、化合物(IIIh)を適当な試
薬と反応させることにより、カルボニル基を変換して、
化合物(IIi)を製造することができる。カルボニル
基の変換反応としては、例えば、ウイティッヒ(Wittig)
反応、ホーナー−ワズワース−エモンズ(Horner-Wadswo
rth-Emmons)反応、ピーターソン(Peterson)オレフィン
化反応、クネーベナーゲル(Knoevenagel)反応等が挙げ
られ、試薬としてはそれら反応に用いられる一般的な試
薬が用いられる。本反応は、例えば、アドバンスト オ
ーガニック ケミストリー (Advanced Organic Chemist
ry), 5th ed. Wiley-Interscience: New York, 1992, p
p. 879-981、オーガニック シンセシス(Organic Synth
esis),coll. vol.5, 751 (1973)、オーガニック シン
セシス(Organic Synthesis),coll. vol.5, 509 (197
3)、シンセシス(Synthesis),384 (1984)、オーガニッ
ク リアクションズ(Org. Reactions),15, 204 (1967)
等に記載あるいはそれに準じた方法等で行うことができ
る。
【0074】1−10) 化合物(II)のうち、−X
−が−C(=NR3a)−である化合物(IIj)また
はその塩は,以下の反応式10により製造することがで
きる。反応式10
【化95】 工程(ja)において、化合物(IIIh)を適当な試
薬と反応させることにより、カルボニル基を変換して、
化合物(IIj)を製造することができる。カルボニル
基の変換反応に用いられる試薬としては、例えば、置換
されていてもよいヒドラジンや置換されていてもよいヒ
ドロキシルアミン等が挙げられる。該置換基としては、
1−6アルキル基等が用いられる。本反応は、例え
ば、アドバンスト オーガニック ケミストリー (Adva
nced Organic Chemistry), 5th ed. Wiley-Interscienc
e: New York, 1992, pp. 904-907、オーガニック ファ
ンクショナル グループ プレパレーションズ(Organic
Functional Group Preparations),vol. III, Academic
(1983)、ロッド ケミストリー オブ カーボン カン
パウンドズ (Rodd's Chemistry of Carbon Compound
s),vol.1, part C, Elsevier Publishing co. (1965)
等に記載あるいはそれに準じた方法等で行うことができ
る。
【0075】1−11) 化合物(II)のうち、−X
−が−CS−である化合物(IIk)またはその塩は,
以下の反応式11により製造することができる。反応式
11
【化96】 工程(ka)において、化合物(IIIh)を適当な試
薬と反応させることにより、カルボニル基をチオカルボ
ニル基に変換して、(IIk)を製造することができ
る。カルボニル基のチオカルボニル基への変換に用いら
れる試薬としては、例えば、ローソン(Lawesson)試薬、
五硫化二リン、硫化水素−塩酸等の一般的な硫化試薬が
挙げられる。本反応は、シンセシス(Synthesis),7, 54
3 (1991)、ジャーナル オブ ジアメリカン ケミカル
ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) ,106, 934 (19
84)、ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル
ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) 68, 769 (1946)等
に記載あるいはそれに準じた方法等で行うことができ
る。
【0076】1−12) 化合物(II)のうち、−X
−が−CONR3a−である化合物(IIm)またはそ
の塩は、以下の反応式12―1により製造することがで
きる。反応式12−1
【化97】 工程(ma)において、式(IIIm)[式中、各記号
は前記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化
合物(IIIm)と略称することもある)と化合物(I
Ve)の縮合反応によって、化合物(IIm)を製造す
ることができる。化合物(IIIm)と化合物(IV
e)の反応は、例えば化合物(IIIb) と化合物(IVc)のアミド化反応と同様に行うことが
できる。 また、工程(ma)の原料化合物(IIIm)は、以下
の反応式12−2により製造することができる。すなわ
ち、工程(mb):化合物(Vb)のアセチル化反応、
および工程(mc):式(VIm)[式中、各記号は前
記と同意義を示す。]で表される化合物(以下、化合物
(VIm)と略称することもある)の酸化反応および必
要に応じた官能基変換を、順次行うことにより、化合物
(IIIm)を製造することができる。
【0077】反応式12−2
【化98】 工程(mb)において、化合物(Vb)をアセチル化す
ることにより、化合物(VIm)を製造することができ
る。本反応は、一般的なフリーデル−クラフツ(Friedel
-Crafts)反応の条件によって行うことができる。アセチ
ル化の試薬としては、塩化アセチルや無水酢酸等が用い
られる。具体的には、例えば特開平5−140149、
特開平6−206875、ジャーナル オブ メディシ
ナル ケミストリー(J. Med. Chem.),37, 2292 (1994)
等に記載あるいはそれに準じた方法等で製造することが
できる。工程(mc)において、化合物(VIm)を酸
化することにより、化合物(IIIm)、特にZがヒ
ドロキシル基である化合物を製造することができる。本
反応に用いられる酸化剤としては、例えば、次亜塩素酸
塩、次亜臭素酸塩、あるいは適当な塩基(例えば、水酸
化ナトリウム等)の共存下でのハロゲン単体(例えば、
臭素、ヨウ素等)等が挙げられる。本反応は具体的に
は、例えばオーガニック シンセシス(Org. Synthesi
s),Coll. Vol. 2, 428 (1943)、ジャーナル オブ ジ
アメリカン ケミカル ソサイエティー(J. Am. Che
m. Soc.),66, 894 (1944)等に記載あるいはそれに準じ
た方法等で行うことができる。また、必要に応じて、Z
がヒドロキシル基である化合物(IIIm)のヒドロ
キシル基を官能基変換することにより、Zがハロゲン
原子(例えばクロル、ブロム、ヨード)、C1−6アル
キルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ベンジル
オキシ等)、またはC6−10アリールオキシ基(例え
ばフェノキシ、p−ニトロフェノキシ等)である化合物
(IIIm)に変換することができる。官能基変換の方
法は、例えば、アドバンスト オーガニック ケミスト
リー (Advanced Organic Chemistry), 5th ed. Wiley-I
nterscience: New York, 1992,pp. 393-396,437-438、
コンプリヘンシブ オーガニック トランスフォーメー
ションズ (Comprehensive Organic Transformation
s),VCH Publishers Inc.(1989) 等に記載あるいはそれ
に準じた方法等で行うことができる。このようにして得
られる化合物(II)は、公知の分離精製手段、例えば
濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロ
マトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0078】本発明のGPR14拮抗作用を有する化合
物またはその塩〔式(I)で表される化合物またはその
塩および式(II)で表される化合物またはその塩を含
む〕は、強いGPR14拮抗作用を有するので、種々の
血管作用(例えば、血管収縮の亢進ないし抑制など)を
発現する薬剤として用いることができるが、なかでも、
血管収縮抑制剤が好ましく用いられる。また、本発明の
GPR14拮抗作用を有する化合物またはその塩〔式
(I)で表される化合物またはその塩および式(II)
で表される化合物またはその塩を含む〕は、種々の疾患
(例、循環器系疾患など)の予防・治療剤として適用す
ることが可能であるが、なかでも、高血圧症、動脈硬
化、高血圧症、心肥大、心筋梗塞、心不全、敗血症ショ
ックなどの予防・治療剤、とりわけ、虚血性心筋梗塞、
鬱血性心不全などの予防・治療剤として好ましく用いら
れる。さらに、本発明のGPR14拮抗作用を有する化
合物またはその塩〔式(I)で表される化合物またはそ
の塩および式(II)で表される化合物またはその塩を
含む〕は、低毒性で安全に使用することができる。
【0079】本発明のGPR14拮抗作用を有する化合
物またはその塩の1日当たりの投与量は、患者の状態や
体重、投与の方法により異なるが、経口投与の場合成人
(体重50Kg)1人当たり活性成分[例えば、式(I
I)で表される化合物またはその塩]として約0.1〜
100mg、好ましくは約1〜50mgであり、さらに
好ましくは約1〜20mgであり、1日当たり1を1回
又は2から3回にわけて投与する。
【0080】本発明のGPR14拮抗作用を有する化合
物またはその塩〔式(I)で表される化合物またはその
塩および式(II)で表される化合物またはその塩を含
む〕は、他の薬剤(特に、高血圧症の予防・治療剤な
ど)と組み合わせて用いてもよい。この場合、これらの
薬物は、別々にあるいは同時に、薬理学的に許容されう
る担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合して製剤化
し、経口的にまたは非経口的に投与することができる。
薬物を別々に製剤化する場合、別々に製剤化したものを
使用時に希釈剤などを用いて混合して投与することがで
きるが、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、ある
いは時間差をおいて別々に、同一対象に投与してもよ
い。別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用い
て混合して投与するためのキット製品(例えば、粉末状
の個々の薬物を含有するアンプルと2種以上の薬物を使
用時に混合して溶解するための希釈剤などを含有する注
射用キットなど)、別々に製剤化した個々の製剤を、同
時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与
するためのキット製品(例えば、個々の薬物を含有する
錠剤を同一または別々の袋に入れ、必要に応じ、薬物を
投与する時間の記載欄を設けた、2種以上の錠剤を同時
にあるいは時間差をおいて別々に投与するための錠剤用
キットなど)なども本発明の医薬組成物に含まれる。本
発明のGPR14拮抗作用を有する化合物またはその塩
と組み合わせて用いられる他の薬剤の具体的な例として
は、 高血圧治療薬:利尿薬〔例、フロセミド(ラシック
ス),ブメタニド(ルネトロン),アゾセミド(ダイア
ート)など〕,降圧薬〔例、ACE阻害薬、(マレイン
酸エナラプリル(レニベース)、塩酸デラプリルなど)
及びCa 拮抗薬(マニジピン、アムロジピンなど)、α
またはβ受容体遮断薬など〕など; 慢性心不全治療薬:強心薬〔例、強心配糖体(ジゴキシ
ンなど)、β受容体刺激薬(デノパミンおよびドブタミ
ンなどのカテコラミン製剤)およびPDE阻害薬な
ど〕,利尿薬〔例、フロセミド(ラシックス)、スピロ
ノラクトン(アルダクトン)など〕,ACE阻害薬
〔例、マレイン酸エナラプリル(レニベース)など〕、
Ca 拮抗薬〔例、アムロジピンなど〕およびβ受容体遮
断薬など; 抗不整脈薬:ジソピラミド、リドカイン、硫酸キニジ
ン、酢酸フレカイニド、塩酸メキシレチン、塩酸アミオ
ダロン、およびβ遮断薬、Ca拮抗薬など;血栓形成予
防治療薬:血液凝固阻止薬〔例、ヘパリンナトリウム,
ヘパリンカルシウム,ワルファリンカルシウム(ワーフ
ァリン),血液凝固因子Xa阻害薬ならびに凝固線溶系
のバランス是正機能を有する薬剤〕,血栓溶解薬〔例、
tPA,ウロキナーゼ、プロウロキナーゼなど〕,抗血
小板薬〔例、アスピリン,スルフィンピラゾロ(アンツ
ーラン),ジピリダモール(ペルサンチン),チクロピ
ジン(パナルジン),シロスタゾール(プレタール),
GPIIb/IIIa拮抗薬(レオプロなど)など〕など; 冠血管拡張薬:ニフェジピン,ジルチアゼム,ニコラジ
ル,唖硝酸剤など; 心筋保護薬:心臓ATP−K用 開口薬、Na-H交換阻
害薬、エンドセリン拮抗薬、ウロテンシン拮抗薬など;
などが挙げられる。
【0081】
【発明の実施の形態】以下に実験例、製剤例、参考例、
合成例を示し、本願発明をさらに詳しく説明する。しか
し、これらは、単なる例であって本発明を何ら限定する
ものではない。本願明細書の配列番号は、以下の配列を
示す。 〔配列番号:1〕ヒトGPR14タンパク質をコードするcDN
Aのスクリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:2〕ヒトGPR14タンパク質をコードするcDN
Aのスクリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:3〕5’側に制限酵素Sal Iの認識する塩基
配列が付加され、3’側に制限酵素Spe Iの認識する塩基
配列が付加されたヒトGPR14タンパク質cDNAの全塩基配
列を示す。 〔配列番号:4〕参考例2で確認されたヒトGPR14タン
パク質をアミノ酸配列を示す。
【0082】
【実施例】参考例1 ヒト骨格筋由来cDNAを用いたPCR
法によるヒトGPR14受容体cDNAの増幅 ヒト骨格筋由来cDNA(クロンテック社)を鋳型として用
い、配列番号:1および配列番号:2の合成DNAプライ
マーを用いてPCR法による増幅を行なった。合成DNAプラ
イマーは受容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子が増幅さ
れるように構築したが、その際に遺伝子の5'側に制限酵
素Sal Iの認識する塩基配列が付加され、また3'側に制
限酵素Spe Iの認識する塩基配列が付加されるように、
5'側および3'側にそれぞれの制限酵素の認識配列を付加
した。反応液の組成は、cDNA鋳型2.5μl、合成DNAプラ
イマー各0.2μM、0.2 mM dNTPs、Advantage2 polymeras
e mix(クロンテック社)1μlおよび酵素に付属のバッ
ファーで、総反応量は50μlとした。増幅のためのサイ
クルはサーマルサイクラー(パーキンエルマー社)を用
い、95℃・60秒の加熱の後、95℃・30秒、72℃・3分の
サイクルを5回繰り返し、その後、95℃・30秒、70℃・3
分のサイクルを5回繰り返し、さらに、95℃・30秒、68
℃・3分のサイクルを20回繰り返して最後に68℃・3分の
加熱を行なった。増幅産物の確認は、0.8%アガロースゲ
ル電気泳動の後、エチジウムブロマイド染色によって行
なった。
【0083】参考例2 PCR産物のプラスミドベクター
へのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配列の
解読による増幅cDNA配列の確認 参考例1で行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低融点ア
ガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカミソリ
で切り出した後、GENECLEAN SPIN(バイオ101社)を
用いてDNAを回収した。Eukaryotic TOPOTM TA Cloning
kit(インビトロゲン社)の処方に従い、回収したDNAを
動物細胞発現用プラスミドベクター pcDNA3.1/V5/Hisへ
クローニングしてタンパク発現用プラスミドpcDNA3.1-h
GPR14を構築した。これをエシェリヒア コリ(Escheri
chia coli)DH5α competent cell(東洋紡)に導入し
て形質転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアン
ピシリンを含むLB寒天培地中で選択し、滅菌したつま楊
枝を用いて分離して形質転換体E. coli DH5α/pcDNA3.1
-hGPR14を得た。個々のクローンをアンピシリンを含むL
B培地で一晩培養し、Quiawell 8 Ultra Plasmid kit
(キアゲン社)を用いてプラスミドDNAを調製した。調
製したDNAの一部を用いて制限酵素Sal Iによる切断を行
ない、挿入されている受容体cDNA断片の大きさおよび方
向性を確認した。塩基配列の決定のための反応はDyeDeo
xy Terminator Cycle Sequence Kit(パーキンエルマー
社)を用いて行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて
解読した。得られたクローンの配列を解析し、全ての配
列が報告されているヒトGPR14遺伝子(EP 0 859 052 A
1)の配列の5’側にSal I認識配列が付加し、3’側にSp
eI認識配列が付加した遺伝子配列と一致することを確認
した(配列番号:3および配列番号:4)。ただし、配
列番号:3のヒトGPR14遺伝子の配列中1133番目の塩基
は該報告(EP 0 859 052 A1)ではCと記載されている
が、本実施例で決定した配列ではGであった。いずれの
塩基についても翻訳されたアミノ酸は同一である。
【0084】参考例3 ヒトGPR14発現CHO細胞の作製 参考例2で作製した形質転換体E. coli DH5α/pcDNA3.1
-hGPR14を培養後、Plasmid Midi Kit(キアゲン社)を
用いてpcDNA3.1-hGPR14のプラスミドDNAを調製した。こ
れをCellPhect Transfection Kit(アマシャムファルマ
シアバイオテク社)を用い添付のプロトコルに従ってCH
O dhfr-細胞に導入した。10μgのDNAをリン酸カルシウ
ムとの共沈懸濁液とし、24時間前に5 x 105または1 x 1
06個のCHO dhfr-細胞を播種した10 cmシャーレに添加し
た。10%ウシ胎児血清を含むMEMα培地で1日間培養した
後、継代し、選択培地である0.4 mg/mlのG418(ギブコB
RL社)および10%透析ウシ胎児血清を含むMEMα培地で培
養した。選択培地中で増殖してくるヒトGPR14発現CHO細
胞である形質転換細胞(CHO/hGPR14)のコロニーを選択
した。
【0085】実験例1 ヒトGPR14発現細胞膜画分の調
製 1 x 108個のCHO/GPR14細胞に10 mlのホモジネートバッ
ファー(10 mM NaHCO3,5 mM EDTA, 0.5 mM PMSF, 1μg/
ml pepstatin, 4μg/ml E64, 20μg/ml leupeptin)を
添加し、ポリトロン(12,000 rpm、1分間)を用いて破
砕した。細胞破砕液を遠心(1,000 g, 15分間)して上
清を得た。次にこの上清を超遠心分離(Beckman type 3
0ローター、30,000 rpm, 1時間)し、得られた沈殿物を
ヒトGPR14発現CHO細胞膜画分とした。
【0086】実験例2 アイソトープ標識ヒトウロテン
シンII の作製 結合阻害実験に使用するためのアイソトープ標識ヒトウ
ロテンシンII を以下のようにして作製した。ヒトウロ
テンシンII (株式会社 ペプチド研究所製)5μgを25
μlの0.4 M酢酸ナトリウム(pH 5.6)に溶解し、これに
200 ngのラクトパーオキシダーゼ(和光純薬)を加えた
後、1 mCiの[125I]-ヨウ化ナトリウム(アマシャムファ
ルマシアバイオテク社)および200 ngの過酸化水素(10
μl)を加えた。室温で10分間静置した後、さらに200 n
gの過酸化水素(10μl)を加えて10分間静置した。これ
をTSKgel ODS-80TSカラム(4.6 mm x 25 cm、トーソ
ー)を用いたHPLCによって精製し、[125I]標識ヒトウロ
テンシンII を得た。
【0087】実験例3 試験化合物のヒトGPR14発現細
胞膜画分とアイソトープ標識ウロテン シンII を用いた結合阻害実験 ヒトGPR14発現CHO細胞膜画分を膜希釈緩衝液(20mMリン
酸緩衝液(pH7.3),150mM NaCl,5mM MgCl2,0.1% BSA, 0.0
5% CHAPS, 0.5mM PMSF, 0.1μg/ml Pepstatin,20μg/ml
Leupeptin, 4μg/ml E-64)で希釈して、タンパク質濃
度3μg/mlのアッセイ用細胞膜画分溶液を作った。96穴
マイクロプレートにアッセイ用膜画分溶液85μlずつ分
注し、総結合を調べるために1nM [125I]標識ヒトウロテ
ンシンIIを含む膜希釈緩衝液10μl、ジメチルスルホキ
シドを膜希釈緩衝液で5容量倍に希釈した液5μl、非特
異的結合を調べるために1nM [125I]標識ヒトウロテンシ
ンII を含む膜希釈緩衝液10μl、20μM非アイソトープ
標識ヒトウロテンシンII を含む20%ジメチルスルホキシ
ド含有膜希釈緩衝液5μl、試験化合物の結合阻害活性を
調べるために試験化合物のジメチルスルホキシド溶液を
膜希釈緩衝液で5容量倍に希釈した液5μl、1nM [125I]
標識ヒトウロテンシンII を含む膜希釈緩衝液10μlをそ
れぞれ添加して25℃で3時間反応させた。混合液をフィ
ルタープレート(GF/C、ワットマン社)で濾過し、さらに
フィルターを膜希釈緩衝液0.2mlで3回洗浄した後、マ
イクロシンチ20(パッカード社製)を20μl添加し、放
射活性をトップカウント(パッカード社)により測定し
た。特異的結合は、総結合から非特異的結合を減じた値
である。試験化合物のヒトGPR14結合阻害活性は、総結
合から試験化合物を加えた細胞膜画分の放射活性を減じ
た値の特異的結合に対する比率で示される。試験化合物
のヒトGPR14結合活性を50%阻害する濃度を示した。
結果を〔表1〕に示す。
【表1】
【0088】実験例4 試験化合物のヒトGPR14発現CHO
細胞に対する細胞内カルシウム濃度変化 GPR14発現CHO細胞を96穴プレートに1×104 cell/wellで
播種して48時間培養し、その後細胞を20mM HEPES(pH7.
4)、1% FCS、1%ペニシリン−ストレプトマイシンを含む
HBSS(以下洗浄用バッファーと呼ぶ)0.1mlで洗浄し
た。次に4μM Fluo3、0.04% pluronic acid、2.5mM pro
benicid を含む洗浄用バッファー(以下反応用バッファ
ーと呼ぶ)を100μl加えて37℃で1時間反応させた。
反応用バッファーを除き、洗浄用バッファー0.2mlで3
回洗浄した後、アゴニスト作用を測定するときは洗浄用
バッファーを90μl、試験化合物のジメチルスルホキシ
ド溶液を膜希釈緩衝液で10容量倍に希釈した液10μl
を、アンタゴニスト作用を測定するときはさらに10nMウ
ロテンシンII 10μlを加えて、細胞内カルシウム濃度変
化をFLIPR(日本モレキュラーデバイス社)で測定
した。その結果、試験化合物(特開平6−166676
の実施例12に記載の化合物)はウロテンシンII の細
胞内カルシウム濃度上昇を阻害した。
【0089】合成例 下記実施例において HPLC は以下のAまたはBの条件によ
り測定した。 測定機器:島津製作所 LC-10Avp システム 条件A カラム: CAPCELL PAK C18UG120, S-3 μm, 2.0 X 50 m
m 溶媒: A 液;0.1% トリフルオロ酢酸 含有水、B 液;
0.1% トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル グラジエントサイクル: 0.00 分 (A 液/ B 液 = 90 /
10), 4.00 分 (A 液/B 液 = 5 / 95), 5.50 分 (A 液/ B 液 = 5 / 95), 5.51 分 (A 液/ B
液 = 90 / 10), 8.00分 (A 液/ B 液 = 90 / 10) 注入量: 2 μl、流速: 0.5 ml / min、検出法: UV
220 nm 条件B カラム: CAPCELL PAK C18UG120, S-3 μm, 2.0 X 50 m
m 溶媒: A 液;0.1% トリフルオロ酢酸 含有水、B 液;
0.1% トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル グラジエントサイクル: 0.00 分 (A 液/ B 液 = 100
/ 0), 4.00 分 (A 液/B 液 = 60 / 40), 5.50 分 (A 液/ B 液 = 60 / 40), 5.51 分 (A 液/ B
液 = 90 / 10), 8.00分 (A 液/ B 液 = 90 / 10) 注入量: 2 μl、流速: 0.5 ml / min、検出法: UV
220 nm 下記実施例においてマススペクトル (MS) は以下の条件
により測定した。 測定機器:マイクロマス社 プラットホーム II イオン化法: 大気圧化学イオン化法 (Atmospheric Pr
essure Chemical Ionization: APCI)または電子衝撃イ
オン化法 (Electron Spray Ionization: ESI) 下記実施例において分取HPLC による精製は以下の条件
により行った。 機器:ギルソン社ハイスループット精製システム カラム: YMC CombiPrep ODS-A, S-5 μm, 50 X 20 mm 溶媒: A 液;0.1% トリフルオロ酢酸 含有水、B 液;
0.1% トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル グラジエントサイクル: 0.00 分 (A 液/ B 液 = 90 /
10), 1.00 分 (A 液/B 液 = 90 / 10), 4.20 分 (A 液/ B 液 = 10 / 90), 5.40 分 (A 液/ B
液 = 10 / 90), 5.50分 (A 液/ B 液 = 90 / 10),
5.60 分 (A 液/ B 液 = 90 / 10) 流速: 25 ml / min、検出法: UV 220 nm
【0090】実施例1 4-(4-フェニル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3塩
酸塩 1)2,2,2-トリフルオロ-1-(1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-
3-ベンズアゼピン-3-イル)-1-エタノン 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン (15 g) と
トリエチルアミン (51ml) のテトラヒドロフラン (THF;
100 ml) 溶液にトリフルオロ酢酸無水物 (31g) を氷冷
下添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌後、1規
定塩酸を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー (ノルマルヘキサン/酢酸エチル=4/1)
で精製して表題化合物 (25 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.95-3.05 (4H, m), 3.65-3.85 (4
H, m), 7.10-7.30 (4H,m) 2)4-ブロモ-1-[3-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノン 2,2,2-トリフルオロ-1-(1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベ
ンズアゼピン-3-イル)-1-エタノン (10 g) のジクロロ
メタン (70 ml) 溶液に 4-ブロモブチリルクロリド (4.
8 ml)、塩化アルミニウム (8.2 g) を加え、室温で3時
間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽
出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (ノルマルヘキサン/
酢酸エチル=4/1)で精製して表題化合物 (5.9 g)を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.20-2.40 (2H, m), 2.95-3.10 (4
H, m), 3.17 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.56 (2H, t, J=6.4
Hz), 3.65-3.85 (4H, m), 7.20-7.30 (1H, m), 7.75-7.
85 (2H, m) 3)4-(4-フェニル-1-ピペラジニル)-1-[3-(2,2,2-トリ
フルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル]-1-ブタノン 4-ブロモ-1-[3-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ン (100 mg)、1-フェニルピペラジン (0.043ml)、炭酸
カリウム (35 mg)および N,N-ジメチルホルムアミド (D
MF; 3 ml) の混合物を80℃で2時間撹拌した。反応液
を水で希釈後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー (ノルマルヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精
製して表題化合物 (72 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.91-2.05 (2H, m), 2.47 (2H, t,
J=6.8 Hz), 2.55-2.65(4H, m), 2.95-3.05 (6H, m),
3.10-3.20 (4H, m), 3.60-3.80 (4H, m), 6.80-6.95 (3
H, m), 7.20-7.30 (3H, m), 7.75-7.85 (2H, m) MS (APCI+): 474 (M+H) 4)4-(4-フェニル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
3塩酸塩 4-(4-フェニル-1-ピペラジニル)-1-[3-(2,2,2-トリフル
オロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-1-ブタノン (58 mg) のメタノール (1 m
l) 溶液に 1M 炭酸カリウム水溶液 (0.24 ml) を加え室
温で1.5時間撹拌した。メタノールを減圧下で留去し
た後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留
去し、4-(4-フェニル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
を得た。このものを1規定塩化水素酢酸エチル溶液で処
理して目的化合物 (22 mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.00-2.20 (2H, m), 3.10-3.40
(16H, m), 3.50-3.65 (2H, m), 3.70-3.90 (2H, m), 6.
87 (1H, t, J=8.0 Hz), 7.00 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.27
(2H, t, J=8.0 Hz), 7.38 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.80-
7.85 (2H, m)MS (APCI+): 378 (M+H)
【0091】実施例1と同様にして以下の化合物を製造
した。 実施例2 4-[4-(1,3-ベンゾジオキオール-5-イルメチル)-1-ピペ
ラジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-1-ブタノン 3塩酸塩1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.00-2.15 (2H, m), 3.00-3.20
(12H, m), 3.25-3.80 (10H, m), 6.07 (2H, s), 6.98
(1H,d, J=8.0 Hz), 7.05-7.15 (1H, m), 7.27 (1H, m),
7.37 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.75-7.85 (2H, m) MS (ESI+): 436 (M+H) 実施例3 4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55 (4H, m), 2.20-2.60 (12H,
m), 2.80-2.30 (8H, m),4.21 (1H, s), 6.85-7.60 (13
H, m) MS (ESI+): 454 (M+H) 実施例4 4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
3塩酸塩1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.40-1.80 (4H, m), 3.00-3.40
(12H, m), 3.50-4.00 (9H, m), 7.00-7.80 (13H, m) MS (ESI+): 454 (M+H) 実施例5 4-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]-1-ピペラジニ
ル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-2.00 (2H, m), 2.25-2.55 (1
0H, m), 3.90-4.00 (10H, m), 4.18 (1H, s), 6.90-7.0
0 (4H, m), 7.15 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.25-7.50(4H,
m), 7.50-7.80 (2H, m) MS (ESI+): 504 (M+H) 実施例6 4-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]-1-ピペラジニ
ル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン 3塩酸塩1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.90-2.15 (2H, m), 2.60-3.80
(21H, m), 7.10-7.30 (4H, m), 7.37 (1H, d, J=8.4
z), 7.40-7.95 (6H, m) MS (ESI+): 504 (M+H) 実施例7 4-{4-(4-クロロベンジル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.80-2.00 (2H, m), 2.30-2.55
(10H, m), 2.85-3.00 (10H, m), 3.45 (2H, s), 7.10-
7.30 (5H, m), 7.65-7.75 (2H, m) MS (ESI+): 426 (M+H) 実施例8 4-{4-(4-クロロベンジル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3塩酸塩1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.95-2.10 (2H, m), 3.00-3.95
(20H, m), 4.20-4.40 (2H, m), 7.38 (1H, d, J=8.4H
z), 7.53 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.68 (2H, d, J=8.4Hz),
7.75-7.85 (2H, m) MS (APCI+): 426 (M+H) 実施例9 4-{4-(1-ナフチルメチル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.85-2.00 (2H, m), 2.21 (2H,
m), 2.35-2.60 (8H, m),2.80-3.00 (10H, m), 3.88 (2
H, s), 7.14-7.19 (1H, m), 7.40-7.55 (4H, m),7.65-
7.90 (4H, m), 8.25-8.35 (1H, m) MS (APCI+): 442 (M+H) 実施例10 4-{4-(1-ナフチルメチル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3塩酸塩1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.90-2.10 (2H, m), 3.00-4.00
(22H, m), 7.30-7.40 (1H, m), 7.50-7.70 (2H, m), 7.
75-8.15 (6H, m), 8.35-8.45 (1H, m) MS (APCI+): 442 (M+H)
【0092】実施例11 4-[4-(4-クロロベンジル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 4-ブロモ-1-[3-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ン (100 mg)、1-(4-クロロベンジル)ピペラジン (81 m
g)、トリエチルアミン (0.053 ml)およびDMF (3 ml) の
混合物を80℃で15時間撹拌後、ポリスチレンメチル
イソシアネート (255 mg) を加えてさらに1時間撹拌し
た。樹脂をろ去後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣にジク
ロロメタン (1.5 ml) および水 (1.5 ml) を加え、フィ
ルターチューブ (Whatman 社;カタログ No. 6984-061
0) を用いて分液した。ジクロロメタン溶液を減圧下濃
縮した。残渣をメタノール (1 ml) に溶解し、1M 炭酸
カリウム水溶液 (0.51 ml) を加え室温で1.5時間撹
拌した。メタノールを減圧下で留去した後、ジクロロメ
タン (1 ml) を加え、フィルターチューブ (同上) を用
いて分液した。ジクロロメタン溶液を減圧下濃縮し、残
渣を分取 HPLC により精製を行って目的化合物 (24 mg)
を得た。1 H-NMR (Acetone-d6) δ: 2.10-2.25 (2H, m), 3.15-3.
80 (20H, m), 4.05 (2H,s), 7.30-7.60 (5H, m), 7.80-
7.90 (2H, m) HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間:2.0
21分) MS (APCI+): 426 (M+H)
【0093】実施例11と同様にして以下の化合物を製
造した。 実施例12 4-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]-1-ピペラジニ
ル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:31 mg HPLC 分析(条件A):純度 89% (保持時間: 2.
725分) MS (APCI+): 504 (M+H) 実施例13 tert-ブチル 4-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブチル]-1-ピペラジンカル
ボキシレート 3トリフルオロ酢酸塩 収量:32 mg HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間: 1.
088分) MS (APCI+): 402 (M+H) 実施例14 4-{4-[(5-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メ
チル]-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ
酢酸塩 収量:42 mg HPLC 分析(条件A):純度 91% (保持時間: 1.
898分) MS (APCI+): 460 (M+H) 実施例15 4-{4-([1,1'-ビフェニル]-4-イルメチル)-1-ピペラジニ
ル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:40 mg HPLC 分析(条件A):純度 94% (保持時間: 2.
249分) MS (APCI+): 468 (M+H) 実施例16 4-{4-(4-メトキシベンジル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:15 mg HPLC 分析(条件A):純度 98% (保持時間: 0.
722分) MS (APCI+): 422 (M+H) 実施例17 4-{4-(4-フルオロベンジル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:28 mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 0.
840分) MS (APCI+): 410 (M+H) 実施例18 4-({4-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)ブチル]-1-ピペラジニル}メチル)ベ
ンズニトリル 3トリフルオロ酢酸塩 収量:47 mg HPLC 分析(条件A):純度 70% (保持時間: 1.
022分) MS (APCI+): 417 (M+H) 実施例19 4-{4-(4-メチルベンジル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:20 mg HPLC 分析(条件A):純度 97% (保持時間: 0.
965分) MS (APCI+): 406 (M+H) 実施例20 4-{4-(1-ナフチルメチル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:6.1 mg HPLC 分析(条件A):純度 83% (保持時間: 2.
110分) MS (APCI+): 442 (M+H)
【0094】実施例21 4-{4-(1-イソキノリニルメチル)-1-ピペラジニル}-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:4.4 mg HPLC 分析(条件A):純度 94% (保持時間: 0.
745分) MS (APCI+): 443 (M+H) 実施例22 4-{4-(4-ピリジルメチル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:12 mg MS (APCI+): 393 (M+H) 実施例23 4-{4-エチル-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3トリ
フルオロ酢酸塩 収量:47 mg HPLC 分析(条件B):純度 99% (保持時間: 0.
787分) MS (APCI+): 330 (M+H) 実施例24 4-{4-[(E)-3-フェニル-2-プロペノイル]-1-ピペラジニ
ル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:33 mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 3.
551分) MS (APCI+): 418 (M+H) 実施例25 4-{4-アセチル-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3ト
リフルオロ酢酸塩 収量:20 mg HPLC 分析(条件B):純度 87% (保持時間: 4.
676分) MS (APCI+): 344 (M+H) 実施例26 4-{4-(2-フリルメチル)-1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:30 mg HPLC 分析(条件B):純度 98% (保持時間: 5.
192分) MS (APCI+): 382 (M+H) 実施例27 4-{4-(1-ピペリジニル)-1-ピペリジニル}-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:52 mg HPLC 分析(条件B):純度 97% (保持時間: 5.
073分) MS (APCI+): 384 (M+H) 実施例28 4-(4-フェネチル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3
トリフルオロ酢酸塩 収量:63 mg HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間: 1.
549分) MS (APCI+): 406 (M+H) 実施例29 4-[4-(1-フェニルエチル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩収量:70 mg HPLC 分析(条件A):純度 91% (保持時間: 1.
443分) MS (APCI+): 406 (M+H) 実施例30 4-[4-(エチルスルホニル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:24 mg HPLC 分析(条件A):純度 96% (保持時間: 0.
942分) MS (APCI+): 394 (M+H)
【0095】実施例31 4-{4-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-1-ピペラジニル}-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:4.1 mg MS (APCI+): 373 (M+H) 実施例32 4-{4-[4-(1H-1,2,3,4-テトラゾール-1-イル)ベンジル]-
1-ピペラジニル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ 酢酸塩 収量:31mg HPLC 分析(条件A):純度 96% (保持時間: 1.
428分) MS (APCI+): 460 (M+H) 実施例33 4-[4-(3,5-ジメチル-4-イソオキサゾリル)-1-ピペラジ
ニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:17mg HPLC 分析(条件A):純度 97% (保持時間: 1.
066分) MS (APCI+): 411 (M+H) 実施例34 4-[4-(シクロヘキシルメチル)-1-ピペラジニル]-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-
ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:28mg HPLC 分析(条件A):純度 91% (保持時間: 1.
565分) MS (APCI+): 398 (M+H) 実施例35 4-(4-ベンジル-1-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 2ト
リフルオロ酢酸塩 収量:32mg HPLC 分析(条件A):純度 97% (保持時間: 2.
463分) MS (APCI+): 391 (M+H) 実施例36 4-[4-(4-フルオロベンジル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:42mg HPLC 分析(条件A):純度 94% (保持時間: 2.
528分) MS (APCI+): 409 (M+H) 実施例37 4-[4-(4-ベンズヒドロキシ)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:29mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 2.
909分) MS (APCI+): 483 (M+H) 実施例38 1-(4-フルオロベンジル)-4-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブチル]-2-ピペ
ラジノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:14mg HPLC 分析(条件A):純度 84% (保持時間: 2.
043分) MS (APCI+): 424 (M+H) 実施例39 4-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:56mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 2.
124分) MS (APCI+): 408 (M+H) 実施例40 1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-4-{4-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-ピペラ
ジニル}-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:33mg HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間: 2.
593分) MS (APCI+): 446(M+H)
【0096】実施例41 4-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:30mg HPLC 分析(条件A):純度 83% (保持時間: 2.
240分) MS (APCI+): 396 (M+H) 実施例42 4-[4-(4-アセチルフェニル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:40mg HPLC 分析(条件A):純度 92% (保持時間: 2.
003分) MS (APCI+): 420 (M+H) 実施例43 4-[4-(2,3-ジメチルフェニル)-1-ピペラジニル]-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-
ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:20mg HPLC 分析(条件A):純度 86% (保持時間: 2.
600分) MS (APCI+): 406 (M+H) 実施例44 4-[4-(2-ピリミジニル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:32mg HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間: 1.
365分) MS (APCI+): 380 (M+H) 実施例45 4-[4-(3,5-ジクロロ-4-ピリジニル)-1-ピペラジニル]-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:27mg HPLC 分析(条件A):純度 90% (保持時間: 2.
000分) MS (APCI+): 447 (M+H) 実施例46 4-[4-(1H-インドール-4-イル)-1-ピペラジニル]-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-
ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩収量:14mg HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間: 2.
076分) MS (APCI+): 417 (M+H) 実施例47 1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-4-{4-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1-ピペ
ラジニル}-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:50mg HPLC 分析(条件A):純度 96% (保持時間: 2.
688分) MS (APCI+): 462(M+H) 実施例48 4-[4-(1-ナフチル)-1-ピペラジニル]-1-(2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
3トリフルオロ酢酸塩 収量:8.7mg HPLC 分析(条件A):純度 90% (保持時間: 2.
682分) MS (APCI+): 428 (M+H) 実施例49 4-(4-[1,1'-ビフェニル]-4-イル-1-ピペラジニル)-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:9.3mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 2.
861分) MS (APCI+): 454 (M+H) 実施例50 4-(4-ベンゾイル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 3
トリフルオロ酢酸塩 収量:23mg HPLC 分析(条件A):純度 92% (保持時間: 1.
740分) MS (APCI+): 406 (M+H)
【0097】実施例51 4-[3,4-ジヒドロ-2(1H)-イソキノリニル]-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
ン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:15mg HPLC 分析(条件A):純度 95% (保持時間: 2.
008分) MS (APCI+): 349 (M+H) 実施例52 4-(4-フェニル-1-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピ ン-7-イル)-1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:4.6mg HPLC 分析(条件A):純度 77% (保持時間: 2.
372分) MS (APCI+): 377 (M+H) 実施例53 4-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:16mg HPLC 分析(条件A):純度 83% (保持時間: 2.
475分) MS (APCI+): 407 (M+H) 実施例54 4-[スピロ(1H-インデン-1,4'-ピペリジニル)]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:2.2mg HPLC 分析(条件A):純度 89% (保持時間: 2.
548分) MS (APCI+): 401 (M+H) 実施例55 4-[4-(2-フルオロベンジル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:5.9mg HPLC 分析(条件A):純度 100% (保持時間:
2.582分) MS (APCI+): 409 (M+H) 実施例56 4-[4-(4-トリフルオロメチルベンジル)-1-ピペリジニ
ル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:19mg HPLC 分析(条件A):純度 97% (保持時間: 2.
886分) MS (APCI+): 459 (M+H) 実施例57 4-[4-{[4-(tert-ブチル)フェニル]スルホニル}-1-ピペ
リジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:20mg HPLC 分析(条件A):純度 82% (保持時間: 2.
784分) MS (APCI+): 497 (M+H) 実施例58 4-[{2-[ベンジル(メチル)アミノ]エチル}(メチル)アミ
ノ]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:15mg HPLC 分析(条件A):純度 88% (保持時間: 1.
461分) MS (APCI+): 394 (M+H) 実施例59 4-{4-[(4-クロロフェニル)(フェニル)メチル]-1-ピペラ
ジニル}-1-(2,3,4,5-テ トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
3トリフルオロ酢酸塩 収量:22mg HPLC 分析(条件A):純度 72% (保持時間: 3.
045分) MS (APCI+): 502 (M+H) 実施例60 4-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イルメチル)-1-ピペ
リジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:6.1mg HPLC 分析(条件A):純度 91% (保持時間: 2.
523分) MS (APCI+): 435 (M+H)
【0098】 実施例61 4-[4-(フェニルスルファニル)-1-ピペリジニル]-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-
ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:4.0mg HPLC 分析(条件A):純度 91% (保持時間: 2.
545分) MS (APCI+): 409 (M+H) 実施例62 4-[{2-[ベンズヒドリル(メチル)アミノ]エチル}(メチ
ル)アミノ]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-1-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 収量:5.7mg HPLC 分析(条件A):純度 75% (保持時間: 2.
424分) MS (APCI+): 470 (M+H) 実施例63 4-[4-(2,4-ジフルオロベンジル)-1-ピペリジニル]-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:9.9mg HPLC 分析(条件A):純度 97% (保持時間: 2.
655分) MS (APCI+): 427 (M+H) 実施例64 4-[4-{2-(1H-1,2,3,4-テトラゾール-1-イル)ベンジル}-
1-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸
塩 収量:18mg HPLC 分析(条件A):純度 73% (保持時間: 2.
265分) MS (ESI+): 459 (M+H) 実施例65 4-[4-(4-メトキシベンジル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:8.8mg HPLC 分析(条件A):純度 80% (保持時間: 2.
545分) MS (APCI+): 421 (M+H) 実施例66 4-({1-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)ブチル]-4-ピペリジニル}メチル)ベ
ンゼンスルホンアミド 2トリフルオロ酢酸塩 収量:3.2mg HPLC 分析(条件A):純度 79% (保持時間: 2.
073分) MS (ESI+): 470 (M+H) 実施例67 N,N-ジメチル-4-({1-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブチル]-4-ピペリジニ
ル}メチル)ベンゼンスルホンアミド 2トリフル オロ酢酸塩 収量:33mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 2.
440分) MS (APCI+): 498 (M+H) 実施例68 メチル 4-({1-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブチル]-4-ピペリジニル}メ
チル)ベンゾエート 2トリフルオロ酢酸塩 収量:10mg HPLC 分析(条件A):純度 81% (保持時間: 2.
538分) MS (APCI+): 449 (M+H) 実施例69 4-(4-{[(4-フルオロフェニル)スルファニル]メチル}-1-
ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:14mg HPLC 分析(条件A):純度 89% (保持時間: 2.
724分) MS (APCI+): 441(M+H) 実施例70 4-[4-(3-フルオロベンジル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブ
タノン 2トリフルオロ酢酸塩 収量:10mg HPLC 分析(条件A):純度 88% (保持時間: 2.
605分) MS (APCI+): 409 (M+H)
【0099】実施例71 4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)-1-(3-ベンジル-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1
-ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
(95 mg)、ベンジルブロミド (0.027 ml)、炭酸カリウム
(31 mg) および DMF (5 ml) の混合物を70℃で14
時間撹拌した。水で希釈後酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
溶媒を留去した。残渣を分取 HPLC により精製を行って
目的化合物 (28 mg) を得た。1 H-NMR (Acetone-d6) δ: 2.00-2.25 (2H, m), 2.80-4.
00 (20H, m), 4.50 (2H,s), 4.58 (1H, s), 7.20-8.00
(18H, m). MS (ESI+): 558 (M+H) 実施例72 4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)-1-(3-メチル-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-
ブタノン 3トリフルオロ酢酸塩 実施例71と同様にして製造した。 収量:4.0mg1 H-NMR (Acetone-d6) δ: 2.10-2.25 (2H, m), 2.98 (3
H, s), 3.00-3.40 (6H,m), 3.40-4.00 (14H, m), 4.49
(1H, s), 7.20-7.40 (7H, m), 7.50-7.60 (4H,m), 7.85
-7.90 (2H, m). MS (ESI+): 482 (M+H)
【0100】実施例73 7-[4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)ブチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン 3塩酸塩 1)1-{7-[4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)ブチ
ル]-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベンズアゼピン-3-イ
ル}-2,2,2-トリフルオロ-1-エタノン 4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)-1-[3-(2,2,2-ト
リフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン (150 mg) のトリフル
オロ酢酸 (5 ml) 溶液にトリエチルシラン (0.34 ml)
を加え、室温で17時間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮
後、残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水および飽和食
塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー (ノルマルヘキサン/酢酸エチル=3/
1)で精製して表題化合物 (40 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.70 (4H, m), 2.25-2.65 (1
2H, m), 2.93 (4H, m),3.60-3.80 (4H, m), 4.20 (1H,
s), 6.90-7.50 (13H, m) 2)7-[4-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)ブチル]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン 3塩酸塩 実施例1の4)と同様にして製造した。 収量:16mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.40-1.80 (4H, m), 3.00-3.40
(12H, m), 3.50-4.00 (9H, m), 7.00-7.80 (13H, m) MS (ESI+): 454 (M+H)
【0101】実施例74 N-[2-(4-ベンジル-1-ピペラジニル)エチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホン
アミド 1)3-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-スルホニルクロリド 2,2,2-トリフルオロ-1-(1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベ
ンズアゼピン-3-イル)-1-エタノン (2.43 g) のジクロ
ロエタン (10 ml) 溶液にクロロスルホン酸 (4.65 ml)
を加え、室温で10分間撹拌した。反応液を水に注入
後、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒
を留去し、表題化合物 (1.70 g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.05-3.20 (4H, m), 3.70-3.90 (4
H, m), 7.42 (1H, d, J=5.6, 8.2 Hz), 7.82-7.90 (2H,
m) 2)N-[2-(4-ベンジル-1-ピペラジニル)エチル]-3-(2,
2,2-トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
3-ベンズアゼピン-7-スルホンアミド 3-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-スルホニルクロリド (301 m
g) の THF (5 ml) 溶液に 1-(2-アミノエチル)-4-ベン
ジルピペラジン (213 mg) 、トリエチルアミン (0.14 m
l) を加え室温で15時間撹拌した。反応液を水で希釈
後、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー (ノルマルヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し
て表題化合物 (305 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.30-2.50 (10H, m), 2.90-3.10
(6H, m), 3.49 (2H, s),3.65-3.80 (4H, m), 7.25-7.35
(6H, m), 7.60-7.70 (2H, m) MS (APCI+): 525 (M+H) 3)N-[2-(4-ベンジル-1-ピペラジニル)エチル]-2,3,4,
5-テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スル
ホンアミド N-[2-(4-ベンジル-1-ピペラジニル)エチル]-3-(2,2,2-
トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-スルホンアミド (300 mg) のメタノー
ル (4 ml) 溶液に 1M 炭酸カリウム水溶液 (1.72 ml)
を加え室温で1.5時間撹拌した。メタノールを減圧下
で留去した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
溶媒を留去して目的化合物 (192 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.20-2.45 (10H, m), 2.96 (10H,
m), 3.49 (2H, s), 7.15-7.35 (6H, m), 7.55-7.65 (2
H, m) MS (APCI+): 429 (M+H)
【0102】実施例75 N-[2-(4-ベンジル-1-ピペラジニル)エチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホン
アミド 3塩酸塩 N-[2-(4-ベンジル-1-ピペラジニル)エチル]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−スルホン
アミドを1規定塩化水素酢酸エチル溶液で処理して目的
化合物 (212 mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.0-3.90 (20H, m), 4.34 (2H,
s), 7.40-7.55 (4H, m), 7.60-7.75 (4H, m), 8.05 (1
H, m) MS (APCI+): 429 (M+H)
【0103】実施例76 N-[2-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)エチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−ス
ルホンアミド 実施例74と同様にして製造した。 収量:171mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.20-2.40 (10H, m), 2.80-3.30
(10H, m), 4.19 (1H, s), 7.10-7.31 (8H, m), 7.35-
7.45 (3H, m), 7.55-7.60 (2H, m) MS (ESI+): 505 (M+H) 実施例77 N-[2-(4-ベンズヒドリル-1-ピペラジニル)エチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7−ス
ルホンアミド 3塩酸塩 実施例75と同様にして製造した。 収量:180mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.00-3.60 (21H, m), 7.20-7.45
(7H, m), 7.45-7.80 (6H, m), 8.09 (1H, m) MS (ESI+): 505 (M+H) 実施例78 N-{2-[4-(4-クロロベンジル)-1-ピペラジニル]エチル}-
2,3,4,5-テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7
−スルホンアミド 実施例74と同様にして製造した。 収量:166mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.25-2.45 (10H, m), 2.96 (10
H, m), 3.44 (2H, s), 7.15-7.35 (6H, m), 7.55-7.65
(2H, m) MS (ESI+): 463 (M+H) 実施例79 N-{2-[4-(4-クロロベンジル)-1-ピペラジニル]エチル}-
2,3,4,5-テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン−7
−スルホンアミド 3塩酸塩 実施例75と同様にして製造した。 収量:190mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.80-3.80 (20H, m), 4.32 (2H,
m), 7.43-7.55 (3H, m), 7.64-7.70 (4H, m), 8.07 (1
H, m) MS (ESI+): 463 (M+H)
【0104】実施例80 4-[{2-[[ビス(4-フルオロフェニル)メチル](メチル)ア
ミノ]エチル}(メチル)アミノ]-1-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1-オン 実施例1と同様にして製造した。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.80-2.00 (2H, m), 2.14 (3H,
s), 2.15 (3H, s), 2.30-2.60 (8H, m), 2.90-3.10 (8
H, m), 4.37 (1H, s), 6.85-7.00 (4H, m), 7.15-7.40
(5H, m), 7.50-7.70 (2H, m) MS (APCI+): 506 (M+H) 実施例81 N-[2-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)エチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カルボキサミド
3塩酸塩 1)1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベンズアゼピン-3-カ
ルボアルデヒド 無水酢酸(18ml)をギ酸(54ml)に添加し、室温で
1時間攪拌した。この混合物に 2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン(9.5g)の酢酸エチル(5ml)
を氷冷下滴下注入した。室温で30分攪拌後,溶媒を減
圧下濃縮した。残渣に酢酸エチルと飽和重曹水を加えた
後,酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮
して表題化合物 (9.37g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.85-3.00 (4H, m), 3.45-3.50 (2
H, m), 3.64-3.70 (2H,m), 7.10-7.20 (4H, m), 8.15
(1H, s) 2)7-アセチル-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベンズア
ゼピン-3-カルボアルデヒド 1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベンズアゼピン-3-カルボ
アルデヒド(4.50g)とアセチルクロリド(2.01ml)
のジクロロエタン(25ml)溶液に塩化アルミニウム
(12.0g)を加えた。反応混合物を室温で15時間攪拌
後、氷水に注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー (酢酸エチル)で精製して表題化合物 (3.26
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.60 (3H, s), 2.90-3.05 (4H,
m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.65-3.75 (2H, m), 7.20-7.3
0 (1H, m), 7.50-7.80 (2H, m), 8.16 (1H, s) 3)3-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-カルボン酸 水酸化ナトリウム(4.78g)の水溶液(70ml)を7-
アセチル-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-ベンズアゼピン-
3-カルボアルデヒド (3.24g) のジオキサン(50ml)
溶液を加えた後、臭素(2.31ml)を氷冷下滴下した。
反応混合物を氷冷下30分攪拌後、アセトンを加えて反
応を停止した。溶媒を減圧下濃縮後、水層を酢酸エチル
で抽出し、抽出液に5規定塩酸を加えた。析出した結晶
をろ取し、水、エーテルで順次洗浄して表題化合物 (2.
11 g)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.85-3.00 (4H, m), 3.45-3.60
(4H, m), 7.32 (1H, dd,J=2.2, 7.6Hz), 7.72-7.80 (2
H, m), 8.12 (1H, s) 4)2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カ
ルボン酸 3-ホルミル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-カルボン酸(1.0g)の濃塩酸(50ml)溶液を
100℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下濃縮後、得
られた固体をろ取し、水、エーテルで順次洗浄して表題
化合物 (990mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.18 (4H, m), 3.46 (4H, m), 7.3
3 (1H, d, J=7.8Hz), 7.76 (1H, d, J=7.8Hz), 7.78 (1
H, s) 5)3-(tert-ブトキシカルボニル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カルボン酸 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カルボ
ン酸(300mg)を1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.6
4ml)、水(2.5ml)、テトラヒドロフラン
(2.5ml)に溶解後、二炭酸ジ-tert-ブチル(0.33
ml)を加え、室温で2時間攪拌した。テトラヒドロフ
ランを減圧下濃縮後、水層を5%硫酸水素カリウム水溶
液で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧下濃縮して表題化合物 (344mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (9H, s), 2.95-3.00 (4H,
m), 3.55-3.60 (4H, m), 7.23 (1H, d, J=8.4Hz), 7.86
(1H, s), 7.89 (1H, d, J=8.4Hz) 6)tert-ブチル 7-({[2-(4-ベンジルピペラジン-1-イ
ル)エチル]アミノ}カルボニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-
3H-3-ベンズアゼピン-3-カルボキシレート シアノリン酸ジエチル(0.086ml)を3-(tert-ブトキ
シカルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-カルボン酸(150mg)、2-(4-ベンジルピペラ
ジン-1-イル)エチルアミン(124mg)、トリエチルア
ミン(0.079ml)の DMF(5ml)溶液に加えた。反応
混合物を室温で15時間攪拌後、水で希釈した。酢酸エ
チルで抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー (n-ヘキサン/酢
酸エチル=1/2)で精製して表題化合物 (199mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (9H, s), 2.50-2.65 (8H,
m), 2.59 (2H, t, J=6.0Hz), 2.90-3.00 (4H, m), 3.53
(2H, s), 3.45-3.60 (6H, m), 6.81 (1H, m), 7.15-7.
35 (6H, m), 7.45-7.60 (2H, m) MS (ESI+): 493 (M+H) 7)N-[2-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)エチル]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カルボキサ
ミド 3塩酸塩 tert-ブチル 7-({[2-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)エ
チル]アミノ}カルボニル)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-3-
ベンズアゼピン-3-カルボキシレート(199mg)を1規
定塩化水素酢酸エチル溶液で処理して目的化合物 (126
mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.00-4.00 (20H, m), 4.35 (2H,
m), 7.30 (1H, d, J=7.8Hz), 7.40-7.50 (3H, m), 7.6
0-7.70 (2H, m), 7.70-7.80 (2H, m), 8.84 (1H,m) MS (ESI+): 393 (M+H) 実施例81と同様にして実施例82〜88の化合物を製
造した。 実施例82 N-[2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)エチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カルボキ
サミド 3塩酸塩 収量:238mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.00-4.00 (21H, m), 7.25-7.40
(8H, m), 7.60-7.90 (5H, m), 8.89 (1H, m) MS (APCI +): 469 (M+H) 実施例83 N-[2-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン-1-イル]エチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-カ
ルボキサミド 3塩酸塩 収量:198mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.00-4.00 (20H, m), 4.31 (2H,
m), 7.30 (1H, d, J=7.8Hz), 7.45-7.80 (6H, m), 8.8
5 (1H, m) MS (APCII+): 427 (M+H) 実施例84 N-(2-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]ピペラジン
-1-イル}エチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-カルボキサミド 3塩酸塩 収量:148mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.00-3.45 (16H, m), 3.50-3.80
(5H, m), 7.15-7.40 (5H, m), 7.50-8.00 (6H, m), 8.
90 (1H, m) MS (APCI+): 505 (M+H) 実施例85 N-[2-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)エチル]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-カルボキサミド
3塩酸塩 収量:139mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.80-2.00 (2H, m), 3.00-4.20
(18H, m), 4.37 (2H, m), 7.30-7.80 (6H, m), 7.80-8.
05 (2H, m), 8.95 (1H, m) MS (ESI+): 393 (M+H) 実施例86 N-[2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)エチル]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-カルボキ
サミド 3塩酸塩 収量:201mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.75-1.95 (2H, m), 2.95-4.20
(18H, m), 4.35 (1H, s), 7.30-7.45 (7H, m), 7.60-8.
00 (6H, m), 8.97 (1H, m) MS (ESI +): 469 (M+H) 実施例87 N-[2-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン-1-イル]エチ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-カ
ルボキサミド 3塩酸塩 収量:205mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.80-2.00 (2H, m), 3.00-4.00
(18H, m), 4.36 (2H, s), 7.36 (1H, d, J=8.0Hz), 7.5
2 (1H, d, J=8.4Hz), 7.69 (1H, d, J=8.4Hz),7.89 (1
H, d, J=8.0Hz), 8.00 (1H, s), 8.94 (1H, m) MS (ESI+): 427 (M+H) 実施例88 N-(2-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]ピペラジン
-1-イル}エチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン-8-カルボキサミド 3塩酸塩 収量:325mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.80-2.00 (2H, m), 3.00-4.50
(19H, m), 7.20-7.40 (5H, m), 7.60-8.10 (5H, m), 8.
97 (1H, m) MS (ESI+): 505 (M+H) 実施例89 2-ベンジル-N-(2-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチ
ル]ピペラジン-1-イル}エチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-2-ベンズアゼピン-8-カルボキサミド 3塩酸塩 実施例81の1)〜4)に記載した方法と同様にして合
成した2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-
カルボン酸(200mg)とベンジルブロミド(0.23m
l),炭酸カリウム(267mg)、DMF(10ml)の混
合物を室温で24時間攪拌後、水で希釈した。水層を酢
酸エチルで洗浄して,1規定塩酸で酸性にした後、ジク
ロロメタンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮する
と 2-ベンジル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-カルボン酸(89mg)が得られた。このものか
ら、実施例81の6)〜7)に記載した方法と同様にし
て表題化合物(104mg)を合成した。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.85-2.05 (2H, m), 3.00-4.70
(21H, m), 7.23 (4H, m), 7.35-7.50 (4H, m), 7.60-7.
80 (6H, m), 7.90-8.00 (2H, m), 8.97 (1H, m) MS (ESI+): 595 (M+H)
【0105】実施例90 N-[2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)エチル]-N-
ベンジル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-カルボキサミド 3塩酸塩 2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)エチルアミン
(275mg)、ベンズアルデヒド(0.15ml)、モレキュ
ラーシーブ(1g)およびメタノール(5ml)の混合物
を室温で2時間攪拌した。モレキュラーシーブをろ去
後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣のメタノール
-THF(3:2;5ml)溶液に、テトラヒドロほう酸
ナトリウム(56mg)を加え,室温で17時間攪拌し
た。溶媒を減圧下濃縮後,残渣に食塩水を加えた。酢酸
エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮すると N
-[2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)エチル]-N-
ベンジルアミン(245mg)が得られた。このものか
ら、実施例81の6)〜7)に記載した方法と同様にし
て表題化合物(154mg)を合成した。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.90-4.00 (21H, m), 4.58 (2H,
m), 7.10-7.50 (12H, m), 7.50-7.90 (3H, m), MS (ESI+): 559(M+H) 実施例91 N-ベンジル-N-{2-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン-1
-イル]エチル}-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-カルボキサミド 3塩酸塩 実施例90と同様にして製造した。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.00-3.80 (20H, m), 4.37 (2H,
m), 4.59(2H, m), 7.10-7.50 (5H, m), 7.53 (2H, d,
J=8.0Hz), 7.70 (2H, d, J=8.0Hz) MS (ESI+): 517(M+H) 実施例92 3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-N-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)プロピオナミド
3塩酸塩 1)7-ニトロ-3-(トリフルオロアセチル)- 2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン 3-(トリフルオロアセチル)- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
3-ベンズアゼピン(500mg)の硫酸(3ml)溶液に氷
冷下硝酸カリウム(229mg)を加えた。氷冷下3時間
攪拌後、氷水に注加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (n-ヘキサン/酢酸エ
チル=4/1)で精製して表題化合物 (295 mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.05-3.15 (4H, m), 3.70-3.86 (4
H, m), 7.30-7.38 (1H,m), 8.02-8.10 (2H, m) MS (APCI-): 287(M-H) 2)3-(トリフルオロアセチル)- 2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-アミン 7-ニトロ-3-(トリフルオロアセチル)- 2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン(100mg)、塩化スズ(I
I)2水和物(391mg)およびDMF(2ml)の混合物を
室温で5時間攪拌した。水で希釈後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮する
と表題化合物(85mg)が得られた。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.80-3.00 (4H, m), 3.60-3.80 (6
H, m), 6.45-6.52 (2H,m), 6.85-6.98 (1H, m) MS (APCI+): 259(M+H) 3)3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-N-[3-(トリフル
オロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]プロピオナミド シアノリン酸ジエチル(0.050ml)を3-(トリフルオロ
アセチル)- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-アミン(77mg)、3-(4-ベンジルピペラジン-1-
イル)プロピオン酸(105mg)、トリエチルアミン(0.
137ml)の DMF(3ml)溶液に加えた。反応混合物を
室温で15時間攪拌後、水で希釈した。酢酸エチルで抽
出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー (n-ヘキサン/酢酸エチル=
2/3)で精製して表題化合物 (71mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.40-2.80 (12H, m), 2.90-3.00
(4H, m), 3.95 (2H, s),3.65-3.85 (4H, m), 7.00-7.50
(8H, m) MS (APCI+): 489 (M+H) 4)3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-N-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)プロピオナミ
ド 3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-N-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]プロピオナミド (64 mg)のメタノール (1 ml)
溶液に 1M 炭酸カリウム水溶液 (0.39 ml) を加え室温
で1.5時間撹拌した。メタノールを減圧下で留去した
後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去
し表題化合物 (31 m g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.35-2.80 (12H, m), 2.85-3.00
(8H, m), 3.51 (2H, s),7.03 (1H, d, J=8.0Hz), 7.15-
7.35 (7H, m) MS (APCI+): 393 (M+H) 5)3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-N-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)プロピオナミ
ド 3塩酸塩 3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-N-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)プロピオナミド
(27mg)を1規定塩化水素酢酸エチル溶液で処理して
目的化合物 (4.0 mg) を得た。 MS (APCI+): 393 (M+H) 実施例92と同様にして実施例93、94の化合物を製
造した。 実施例93 3-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-N-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)プロピオナ
ミド 3塩酸塩 収量:24mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.80-3.80 (21H, m), 7.10-7.70
(13H, m), 10.30 (1H,m) MS (ESI+): 469 (M+H) 実施例94 3-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン-1-イル]-N-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)プロピ
オナミド 3塩酸塩 収量:73mg1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.80-4.00 (20H, m), 4.33 (2H,
m), 7.12 (1H, d, J=8.0Hz), 7.35-7.60 (4H, m), 7.6
0-7.75 (2H, m), 10.36 (1H, m) MS (ESI+): 427 (M+H) 実施例11と同様にして実施例95〜106の化合物を
製造した。 実施例95 4-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-1-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタン-1-オン 収量:41 mg HPLC 分析(条件B):純度 99% (保持時間: 1.
675分) MS (APCI+): 392 (M+H) 実施例96 4-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタン-1-
オン 収量:89 mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 2.
632分) MS (APCI+): 468 (M+H) 実施例97 4-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]ピペラジン-1-
イル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-
8-イル)ブタン-1-オン 収量:40 mg HPLC 分析(条件A):純度 94% (保持時間: 2.
779分) MS (APCI+): 504 (M+H) 実施例98 4-{4-[(4-クロロフェニル)(フェニル)メチル]ピペラジ
ン-1-イル}-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル)ブタン-1-オン 収量:42 mg HPLC 分析(条件A):純度 99% (保持時間: 2.
973分) MS (APCI+): 502 (M+H) 実施例99 4-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン-1-イル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタン
-1-オン 収量:11 mg HPLC 分析(条件A):純度 93% (保持時間: 2.
073分) MS (APCI+): 426 (M+H)
【0106】実施例100 4-[4-(1-ナフチルメチル)ピペラジン-1-イル]-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタン
-1-オン 収量:28 mg HPLC 分析(条件A):純度 96% (保持時間: 2.
261分) MS (APCI+): 442 (M+H) 実施例101 4-[4-(4-フルオロベンジル)ピペラジン-1-イル]-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタ
ン-1-オン 収量:18 mg HPLC 分析(条件B):純度 77% (保持時間: 1.
701分) MS (APCI+): 410 (M+H) 実施例102 4-[(2-{[ビス(4-フルオロフェニル)メチル]アミノ}エチ
ル)アミノ]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル)ブタン-1-オン 収量:18 mg HPLC 分析(条件A):純度 75% (保持時間: 2.
667分) MS (APCI+): 506 (M+H) 実施例103 4-(4-ベンジルピペリジン-1-イル)-1-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタン-1-オン 収量:59 mg HPLC 分析(条件A):純度 96% (保持時間: 2.
463分) MS (APCI+): 391 (M+H) 実施例104 4-[4-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル]-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタ
ン-1-オン 収量:43 mg HPLC 分析(条件A):純度 98% (保持時間: 2.
538分) MS (APCI+): 409 (M+H) 実施例105 4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)-1-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)ブタン-1-オン 収量:41 mg HPLC 分析(条件A):純度 98% (保持時間: 2.
154分) MS (APCI+): 378 (M+H) 実施例106 4-[4-(ベンズヒドリルオキシ)ピペリジン-1-イル)-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)
ブタン-1-オン 収量:48 mg HPLC 分析(条件A):純度 99% (保持時間: 2.
874分) MS (APCI+): 483 (M+H)
【0107】本発明におけるGPR14拮抗作用を有す
る化合物またはその塩を有効成分として含有する血管作
用剤(例、心筋梗塞予防治療剤、心不全予防治療剤な
ど)は、例えば、次のような処方によって製造すること
ができる。 (1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。
【0108】 (1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)
の1/2を混和後、顆粒化する。これに残りの(4)お
よび(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0109】
【発明の効果】本発明のGPR14拮抗作用を有する化
合物〔式(I)で表される化合物および式(II)で表
される化合物を含む〕またはその塩は、強いGPR14
拮抗作用を有するので、種々の血管作用剤(好ましく
は、血管収縮抑制剤)ならびに種々の疾患(好ましく
は、虚血性心筋梗塞、鬱血性心不全などの治療のために
有利に使用できる。
【0110】
【配列表フリーテキスト】
配列番号:1 ヒトGPR14タンパク質をコードするcDNAのスク
リーニング用のDNA 配列番号:2 ヒトGPR14タンパク質をコードするcDNAのスク
リーニング用のDNA
【0111】
【配列表】 Sequence Listing <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Vasoactive agent <130> 178850 <150> JP 2000-206865 <151> 2000-07-04 <160> 4 <210> 1 <211> 37 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed DNA used for screening cDNA encoding human GPR14 protein <400> 1 TCGTGAGTCG ACCACCATGG CGCTGACCCC CGAGTCC 37 <210> 2 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed DNA used for screening cDNA encoding human GPR14 protein <400> 2 GCCTGGACTA GTGCCGCCCC TCCGCGTGCT CAC 33 <210> 3 <211> 1215 <212> DNA <213> Human <400> 3 TCGTGAGTCG ACCACCATGG CGCTGACCCC CGAGTCCCCG AGCAGCTTCC CTGGGCTGGC 60 CGCCACCGGC AGCTCTGTGC CGGAGCCGCC TGGCGGCCCC AACGCAACCC TCAACAGCTC 120 CTGGGCCAGC CCGACCGAGC CCAGCTCCCT GGAGGACCTG GTGGCCACGG GCACCATTGG 180 GACTCTGCTG TCGGCCATGG GCGTGGTGGG CGTGGTGGGC AACGCCTACA CGCTGGTGGT 240 CACCTGCCGC TCCCTGCGTG CGGTGGCCTC CATGTACGTC TACGTGGTCA ACCTGGCGCT 300 GGCCGACCTG CTGTACCTGC TCAGCATCCC CTTCATCGTG GCCACCTACG TCACCAAGGA 360 GTGGCACTTC GGGGACGTGG GCTGCCGCGT GCTCTTCGGC CTGGACTTCC TGACCATGCA 420 CGCCAGCATC TTCACGCTGA CCGTCATGAG CAGCGAGCGC TACGCTGCGG TGCTGCGGCC 480 GCTGGACACC GTGCAGCGCC CCAAGGGCTA CCGCAAGCTG CTGGCGCTGG GCACCTGGCT 540 GCTGGCGCTG CTGCTGACGC TGCCCGTGAT GCTGGCCATG CGGCTGGTGC GCCGGGGTCC 600 CAAGAGCCTG TGCCTGCCCG CCTGGGGCCC GCGCGCCCAC CGCGCCTACC TGACGCTGCT 660 CTTCGCCACC AGCATCGCGG GGCCCGGGCT GCTCATCGGG CTGCTCTACG CGCGCCTGGC 720 CCGCGCCTAC CGCCGCTCGC AGCGCGCCTC CTTCAAGCGG GCCCGGCGGC CGGGGGCGCG 780 CGCGCTGCGC CTGGTGCTGG GCATCGTGCT GCTCTTCTGG GCCTGCTTCC TGCCCTTCTG 840 GCTGTGGCAG CTGCTCGCCC AGTACCACCA GGCCCCGCTG GCGCCGCGGA CGGCGCGCAT 900 CGTCAACTAC CTGACCACCT GCCTCACCTA CGGCAACAGC TGCGCCAACC CCTTCCTCTA 960 CACGCTGCTC ACCAGGAACT ACCGCGACCA CCTGCGCGGC CGCGTGCGGG GCCCGGGCAG 1020 CGGGGGAGGC CGGGGGCCCG TTCCCTCCCT GCAGCCCCGC GCCCGCTTCC AGCGCTGTTC 1080 GGGCCGCTCC CTGTCTTCCT GCAGCCCACA GCCCACTGAC AGCCTCGTGC TGGCCCCAGC 1140 GGCCCCGGCC CGACCTGCCC CCGAGGGTCC CAGGGCCCCG GCGTGAGCAC GCGGAGGGGC 1200 GGCACTAGTC CAGGC 1215 <210> 4 <211> 389 <212> PRT <213> Human <400> 4 Met Ala Leu Thr Pro Glu Ser Pro Ser Ser Phe Pro Gly Leu Ala Ala 1 5 10 15 Thr Gly Ser Ser Val Pro Glu Pro Pro Gly Gly Pro Asn Ala Thr Leu 20 25 30 Asn Ser Ser Trp Ala Ser Pro Thr Glu Pro Ser Ser Leu Glu Asp Leu 35 40 45 Val Ala Thr Gly Thr Ile Gly Thr Leu Leu Ser Ala Met Gly Val Val 50 55 60 Gly Val Val Gly Asn Ala Tyr Thr Leu Val Val Thr Cys Arg Ser Leu 65 70 75 80 Arg Ala Val Ala Ser Met Tyr Val Tyr Val Val Asn Leu Ala Leu Ala 85 90 95 Asp Leu Leu Tyr Leu Leu Ser Ile Pro Phe Ile Val Ala Thr Tyr Val 100 105 110 Thr Lys Glu Trp His Phe Gly Asp Val Gly Cys Arg Val Leu Phe Gly 115 120 125 Leu Asp Phe Leu Thr Met His Ala Ser Ile Phe Thr Leu Thr Val Met 130 135 140 Ser Ser Glu Arg Tyr Ala Ala Val Leu Arg Pro Leu Asp Thr Val Gln 145 150 155 160 Arg Pro Lys Gly Tyr Arg Lys Leu Leu Ala Leu Gly Thr Trp Leu Leu 165 170 175 Ala Leu Leu Leu Thr Leu Pro Val Met Leu Ala Met Arg Leu Val Arg 180 185 190 Arg Gly Pro Lys Ser Leu Cys Leu Pro Ala Trp Gly Pro Arg Ala His 195 200 205 Arg Ala Tyr Leu Thr Leu Leu Phe Ala Thr Ser Ile Ala Gly Pro Gly 210 215 220 Leu Leu Ile Gly Leu Leu Tyr Ala Arg Leu Ala Arg Ala Tyr Arg Arg 225 230 235 240 Ser Gln Arg Ala Ser Phe Lys Arg Ala Arg Arg Pro Gly Ala Arg Ala 245 250 255 Leu Arg Leu Val Leu Gly Ile Val Leu Leu Phe Trp Ala Cys Phe Leu 260 265 270 Pro Phe Trp Leu Trp Gln Leu Leu Ala Gln Tyr His Gln Ala Pro Leu 275 280 285 Ala Pro Arg Thr Ala Arg Ile Val Asn Tyr Leu Thr Thr Cys Leu Thr 290 295 300 Tyr Gly Asn Ser Cys Ala Asn Pro Phe Leu Tyr Thr Leu Leu Thr Arg 305 310 315 320 Asn Tyr Arg Asp His Leu Arg Gly Arg Val Arg Gly Pro Gly Ser Gly 325 330 335 Gly Gly Arg Gly Pro Val Pro Ser Leu Gln Pro Arg Ala Arg Phe Gln 340 345 350 Arg Cys Ser Gly Arg Ser Leu Ser Ser Cys Ser Pro Gln Pro Thr Asp 355 360 365 Ser Leu Val Leu Ala Pro Ala Ala Pro Ala Arg Pro Ala Pro Glu Gly 370 375 380 Pro Arg Ala Pro Ala 385
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 223/16 C07D 223/16 B 401/06 401/06 401/12 401/12 401/14 401/14 403/12 403/12 405/12 405/12 405/14 405/14 413/12 413/12 (72)発明者 麻生 和義 大阪府高槻市上土室1丁目10番5−307号 (72)発明者 石原 雄二 兵庫県伊丹市山田3丁目3番8号 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC19 CC29 CC34 CC41 CC51 CC52 CC58 DD06 DD10 DD12 DD15 DD19 EE01 4C086 AA01 AA03 AA04 BC32 BC42 BC50 BC62 BC67 BC70 BC71 GA07 GA09 GA12 MA01 MA04 NA14 NA15 ZA36 ZA42 ZA45 ZC42

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を示
    し、Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のス
    ペーサーを示し、nは1ないし10の整数を示し、Rは
    水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であっ
    て、nの繰り返しにおいて、同一でも異なっていてもよ
    く、またRはArまたはArの置換基と結合して環を形
    成していてもよく、Yは置換されていてもよいアミノ基
    または置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。
    (但し、式 【化2】 [式中、R11は水素原子または置換されていてもよい
    炭化水素基を示し、Xは直鎖部分を構成する原子の数
    が1〜12のスペーサーを示し、R11およびX は結
    合して環を形成していてもよく、Aは置換されていて
    もよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素複素
    環基を示し、R12は置換されていてもよい炭化水素基
    または置換されていてもよいアミノ基を示し、R13
    置換されていてもよい炭化水素基を示し、B環および
    環はそれぞれさらに置換されていてもよいベンゼン
    環を示す。]を除く)]で表される化合物またはその塩
    を含有してなるGPR14拮抗剤。
  2. 【請求項2】Arが置換されていてもよいフェニル基で
    ある請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】Arが式 【化3】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン
    原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
    ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基
    (このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフェニル
    で置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコキ
    シ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンまたはフ
    ェニルで置換されていてもよい)、(viii)C1−6
    ルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基は、ハロゲ
    ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(ix)ア
    ミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    i) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii)炭素原子
    と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
    もよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
    ルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アルキ
    ル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ−
    カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)ホル
    ミル、(xviii)C1−6アルキル−カルボニル基、(x
    ix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1−6アルキル−
    カルバモイル基、(xxi)ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイル基、(xxii)C1−6アルキルスルホニル基、
    (xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6
    アルキル基、(xxiv)カルボキシル−C1−6アルキル
    基、(xxv)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし6個含有する単環式または
    2ないし4環式複素環基(この複素環基は、(i')ハロ
    ゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
    v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
    アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
    i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
    (x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
    1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
    窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
    選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
    ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
    −カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
    ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
    ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
    基、(xx')ジ−C1−6アルキルカルバモイル基およ
    び(xxi')C1−6アルキルスルホニル基(以下、置換
    基P群と略記する)から選ばれる置換基で置換されてい
    てもよい)、(xxvi)ウレイド基(このウレイド基は、
    1−6アルキル基、C6−14アリール基(このC
    6−14アリール基は、ハロゲン、C1− アルキル
    基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基で
    置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
    で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレイド基
    (このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、C
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
    ロゲン、C1−6アルキル基、C −6アルコキシ基で
    置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
    で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基(こ
    のアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC6−14
    アリール基(このC6−14アリール基は、ニトロ基で
    置換されていてもよい)でモノまたはジ置換されていて
    もよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニジノ基
    は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていて
    もよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペリジノ
    カルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、(4-フ
    ェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペリジ
    ノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボニ
    ル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
    ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
    ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
    ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
    モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
    選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
    カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
    1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
    ニルは、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されて
    いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
    (このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
    基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
    ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
    もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
    基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
    キルスルホ基、(xxxviii)C1−6アルキルスルフィ
    ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
    x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
    リル基、(xxxxii)C1−4アルキレンジオキシ、(xx
    xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
    (このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)から選ばれた置換基を1ないし5個有していてもよ
    い直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状ま
    たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
    状のC2−6アルキニル基、C 3−6シクロアルキル
    基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
    リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
    ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
    2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
    1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
    1−10アルキルまたは(3)−(C=O)−R2c
    −SO−R2c、−SO−R2c、−(C=O)NR
    3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C=S)O
    −R2cまたは−(C=S)NR3c2c[R2c
    よびR3cはそれぞれ同一または異なって、(i)水素
    原子、(ii)(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、
    (iii')シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキ
    シ基、(vi')C1−6アルキル基(このC1−6アル
    キル基は、フェニルで置換されていてもよい)、(vi
    i')C1− アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基
    は、フェニルで置換されていてもよい)、(viii')C
    1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基
    は、フェニルで置換されていてもよい)、(ix')アミ
    ノ基、(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    i') ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原
    子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
    黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
    てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii')C
    −6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6
    アルキル−スルホニルアミノ基、(xv')C1−6アル
    コキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xv
    ii')C1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カ
    ルバモイル基、(xix')モノ−C1−6アルキル−カル
    バモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル−カルバモ
    イル基、(xxi')C1−6アルキルスルホニル基、(xx
    ii')C1− アルコキシ−カルボニル−C1−6アル
    キル基、(xxiii')カルボキシル−C 1−6アルキル
    基、(xxiv')窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
    選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する4ないし1
    4員複素環基(この複素環基は、前記の置換基P群から
    選ばれる置換基を有していてもよい)、(xxv')フェニ
    ルチオ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されてい
    てもよい)または(xxvi')フェノキシ(このフェノキ
    シは、ハロゲンで置換されていてもよい)(以下、置換
    基A群と略記する)から選ばれる置換基を1ないし5個
    有していてもよい直鎖状または分枝状のC1−6アルキ
    ル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直
    鎖状または分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6
    クロアルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、
    6−14アリール基、C7−16アラルキル基、C
    6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
    6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
    シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
    はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
    原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
    個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
    複素環基(この複素環基は前記の置換基A群から選ばれ
    る置換基を1ないし5個有していてもよい)を示すか、
    2cとR3cは互いに結合して隣接する窒素原子と共
    に5ないし9員の含窒素飽和複素環基(この含窒素飽和
    複素環基は、前記の置換基A群から選ばれる置換基を1
    ないし5個有していてもよい)を形成してもよい。]か
    ら選ばれるアシル基を示し、A環はさらに(i)アミノ
    基、(ii)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(iii)
    ジ−C1−6アルキルアミノ基、(iv)1個の窒素原子
    以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
    員環状アミノ基、(v)C1−6アルキル−カルボニル
    アミノ基、(vi)アミノカルボニルオキシ基、(vii)
    モノ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基、
    (viii)ジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキ
    シ基、(ix)C1−6アルキルスルホニルアミノ基、
    (x)フェニル−C1−6アルキルアミノ、(xi)フェ
    ニル−C1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xi
    i)フェニルスルホニルアミノ基、(xiii)ハロゲン原
    子、(xiv)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キル基および(xv)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルコキシ基から選ばれる置換基を有していても
    よいベンゼン環を示し、kおよびmはそれぞれ独立し
    て、0ないし5の整数を示し、1<k+m<5であ
    る。]で表される基である請求項1記載の剤。
  4. 【請求項4】Arが式 【化4】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン
    原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
    ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基
    (このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフェニル
    で置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコキ
    シ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンまたはフ
    ェニルで置換されていてもよい)、(viii)C1−6
    ルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基は、ハロゲ
    ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(ix)ア
    ミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    i) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii)炭素原子
    と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
    もよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
    ルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アルキ
    ル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ−
    カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)ホル
    ミル、(xviii)C1−6アルキル−カルボニル基、(x
    ix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1−6アルキル−
    カルバモイル基、(xxi)ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイル基、(xxii)C1−6アルキルスルホニル基、
    (xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6
    アルキル基、(xxiv)カルボキシル−C1−6アルキル
    基、(xxv)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし6個含有する単環式または
    2ないし4環式複素環基(この複素環基は、(i')ハロ
    ゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
    v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
    アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
    i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
    (x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
    1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
    窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
    選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
    ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
    −カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
    ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
    ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
    基、(xx')ジ−C1−6アルキルカルバモイル基およ
    び(xxi')C1−6アルキルスルホニル基(以下、置換
    基Q群と略記する)から選択される置換基で置換されて
    いてもよい)、(xxvi)ウレイド基(このウレイド基
    は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(この
    6−14アリール基は、ハロゲン、C −6アルキル
    基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基で
    置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
    で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレイド基
    (このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、C
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
    ロゲン、C1−6アルキル基、C 1−6アルコキシ基で
    置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル基
    で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基(こ
    のアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC6−14
    アリール基(このC6−14アリール基は、ニトロ基で
    置換されていてもよい)でモノまたはジ置換されていて
    もよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニジノ基
    は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていて
    もよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペリジノ
    カルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、(4-フ
    ェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペリジ
    ノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボニ
    ル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
    ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
    ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
    ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
    モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
    選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
    カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
    1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
    ニルは、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されて
    いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
    (このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
    基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
    ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
    もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
    基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
    キルスルホ基、(xxxviii)C1−6アルキルスルフィ
    ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
    x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
    リル基、(xxxxii)C1−4アルキレンジオキシ、(xx
    xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
    (このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    い直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状ま
    たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
    状のC2−6アルキニル基、C 3−6シクロアルキル
    基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
    リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
    ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
    2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
    1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
    1−10アルキルまたは(3)−(C=O)−R2c
    −SO−R2c、−SO−R2c、−(C=O)NR
    3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C=S)O
    −R2cまたは−(C=S)NR3c2c[R2c
    よびR3cはそれぞれ同一または異なって、(i)水素
    原子、(ii)(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、
    (iii')シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキ
    シ基、(vi')C1−6アルキル基(このC1−6アル
    キル基は、フェニルで置換されていてもよい)、(vi
    i')C1− アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基
    は、フェニルで置換されていてもよい)、(viii')C
    1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基
    は、フェニルで置換されていてもよい)、(ix')アミ
    ノ基、(x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    i') ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原
    子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
    黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
    てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii')C
    −6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6
    アルキル−スルホニルアミノ基、(xv')C1−6アル
    コキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xv
    ii')C1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カ
    ルバモイル基、(xix')モノ−C1−6アルキル−カル
    バモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル−カルバモ
    イル基、(xxi')C1−6アルキルスルホニル基、(xx
    ii')C1− アルコキシ−カルボニル−C1−6アル
    キル基、(xxiii')カルボキシル−C 1−6アルキル
    基、(xxiv')窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
    選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する4ないし1
    4員複素環基(この複素環基は、前記の置換基Q群から
    選ばれる置換基を有していてもよい)、(xxv')フェニ
    ルチオ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されてい
    てもよい)または(xxvi')フェノキシ(このフェノキ
    シは、ハロゲンで置換されていてもよい)(以下置換基
    B群と略記する)から選ばれる置換基を1ないし5個有
    していてもよい直鎖状または分枝状のC1−6アルキル
    基、直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖
    状または分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6シク
    ロアルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C
    6−14アリール基、C7−16アラルキル基、C
    6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
    6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
    シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
    はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
    原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
    個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
    複素環基(この複素環基は前記の置換基B群から選ばれ
    る置換基を1ないし5個有していてもよい)を示すか、
    2cとR3cは互いに結合して隣接する窒素原子と共
    に5ないし9員の含窒素飽和複素環基(この含窒素飽和
    複素環基は前記の置換基B群から選ばれる置換基を1な
    いし5個有していてもよい)を形成してもよい。]から
    選ばれるアシル基を示し、A環はさらに(i)アミノ
    基、(ii)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(iii)
    ジ−C1−6アルキルアミノ基、(iv)1個の窒素原子
    以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
    員環状アミノ基、(v)C1−6アルキル−カルボニル
    アミノ基、(vi)アミノカルボニルオキシ基、(vii)
    モノ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキシ基、
    (viii)ジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルオキ
    シ基、(ix)C1−6アルキルスルホニルアミノ基、
    (x)フェニル−C1−6アルキルアミノ、(xi)フェ
    ニル−C1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xi
    i)フェニルスルホニルアミノ基、(xiii)ハロゲン原
    子、(xiv)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キル基、および(xv)ハロゲン化されていてもよいC
    1− アルコキシ基から選ばれる置換基を有していても
    よいベンゼン環を示す。]で表される基である請求項1
    記載の剤。
  5. 【請求項5】Xが−CO−、−O−、−NR3a−、−
    NR3aCO−、−S−、−SO−、−SO−、−S
    NR3a−、−SONHCONR3a−、−SO
    NHC(=NH)NR3a−、−CS−、−CR3a
    (R3b)−、−C(=CR3a(R3b))−、−C
    (=NR3a)−または−CONR3a−(ここで、R
    3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原子、シア
    ノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6アルキル基ま
    たはC1―6アルコキシ基を示す。)で表される基であ
    る請求項1記載の剤。
  6. 【請求項6】Xが−CO−、−O−、−SO−、−S
    NR3a−、−CR 3a(R3b)−または−CO
    NR3a−(ここで、R3aおよびR3bはそれぞれ独
    立して、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ
    基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
    示す)で表される基である請求項5記載の剤。
  7. 【請求項7】Xが−CONR3a−(ここで、R
    3aは、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ
    基、C1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を
    示す)で表される基である請求項5記載の剤。
  8. 【請求項8】Rが水素原子である請求項1記載の剤。
  9. 【請求項9】Yが式 【化5】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
    2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
    O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
    =S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
    2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)(i')ハロゲン原子、(i
    i')ニトロ基、(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、
    (v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6アルキル基(こ
    のC1−6アルキル基は、フェニルで置換されていても
    よい)、(vii')C1− アルコキシ基(このC1−6
    アルコキシ基は、フェニルで置換されていてもよい)、
    (viii')C1−6アルキルチオ基(このC1−6アル
    キルチオ基は、フェニルで置換されていてもよい)、
    (ix')アミノ基、(x')モノ−C1−6アルキルアミ
    ノ基、(xi') ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xi
    i')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3
    個有していてもよい5ないし7員環状アミノ基、(xii
    i')C −6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv')
    1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xv')C
    1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキシ
    ル基、(xvii')C1−6アルキル−カルボニル基、(x
    viii')カルバモイル基、(xix')モノ−C1−6アル
    キル−カルバモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル基、(xxi')C1−6アルキルスルホニ
    ル基、(xxii')C1− アルコキシ−カルボニル−C
    1−6アルキル基、(xxiii')カルボキシル−C 1−6
    アルキル基、(xxiv')窒素原子、酸素原子および硫黄
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する4
    ないし14員複素環基(この複素環基は、(i'')ハロ
    ゲン原子、(ii'')ニトロ基、(iii'')シアノ基、(i
    v'')オキソ基、(v'')ヒドロキシ基、(vi'')C
    1−6アルキル基、(vii'')C1−6アルコキシ基、
    (viii'')C1−6アルキルチオ基、(ix'')アミノ
    基、(x'')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    i'')ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii'')炭素原
    子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
    黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
    てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii'')C
    1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv'')C
    1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xv'')C
    1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi'')カルボキ
    シル基、(xvii'')C1−6アルキル−カルボニル基、
    (xviii'')カルバモイル基、(xix'')モノ−C1−6
    アルキルカルバモイル基、(xx'')ジ−C1−6アルキ
    ルカルバモイル基および(xxi'')C1−6アルキルス
    ルホニル基(以下、置換基R群と略記する)から選ばれ
    る置換基で置換されていてもよい)、(xxv')フェニル
    チオ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されていて
    もよい)または(xxvi')フェノキシ(このフェノキシ
    は、ハロゲンで置換されていてもよい)(以下、置換基
    C群と略記する)から選ばれる置換基を1ないし5個有
    していてもよい直鎖状または分枝状のC1−6アルキル
    基、直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖
    状または分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6シク
    ロアルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C
    6−1 アリール基、C7−16アラルキル基、C
    6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
    6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
    シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
    はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
    原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
    個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
    複素環基(この複素環基は前記の置換基C群から選ばれ
    る置換基を1ないし5個有していてもよい)を示すか、
    2cとR3cは互いに結合して隣接する窒素原子と共
    に置換基を有していてもよい5ないし9員の含窒素飽和
    複素環基(この含窒素飽和複素環基は前記の置換基C群
    から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい)
    を形成してもよい。]から選ばれるアシル基、(3)
    (i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ
    基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
    1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、ハロゲ
    ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(vii)
    1−6アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、
    ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよい)、
    (viii)C1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキ
    ルチオ基は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていて
    もよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C1−6アル
    キルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキルアミノ
    基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
    基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、
    (xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(x
    v)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi)カルボ
    キシル基、(xvii)ホルミル、(xviii)C1−6アル
    キル−カルボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxii)C
    1−6アルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6アル
    コキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxiv)カ
    ルボキシル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原子、
    酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1な
    いし6個含有する単環式または2ないし4環式複素環基
    (この複素環基は、前記の置換基R群から選ばれる置換
    基を有していてもよい)(xxvi)ウレイド基(このウレ
    イド基は、C1−6アルキル基、C 6−14アリール基
    (このC6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6
    ルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキ
    シ基で置換されていてもよい)またはC7−16アラル
    キル基で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレ
    イド基(このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、
    ハロゲン、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基
    で置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル
    基で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基
    (このアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ニ
    トロ基で置換されていてもよい)でモノまたはジ置換さ
    れていてもよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニ
    ジノ基は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換され
    ていてもよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペ
    リジノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、
    (4-フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペ
    リジノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボ
    ニル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
    ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
    ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
    ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
    モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
    選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
    カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
    1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
    ニルは、C1− アルキル基でモノまたはジ置換されて
    いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
    (このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
    基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
    ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
    もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
    基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
    キルスルホ基、(xxxviii)C −6アルキルスルフィ
    ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
    x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
    リル基、(xxxxii)C −4アルキレンジオキシ、(xx
    xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
    (このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)(以下置換基D群と略記する)から選ばれる置換基
    を1ないし5個有していてもよい直鎖状または分枝状の
    1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6
    ルケニル基、直鎖状または分枝状のC 2−6アルキニル
    基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16アラ
    ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
    基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
    ルまたはビフェニル−C 1−10アルキルまたは(4)
    窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ない
    し6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4
    環式複素環基(この複素環基は、前記の置換基D群から
    選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい)を示
    し、pは1ないし3の整数を示し、R'およびR''はそ
    れぞれ水素原子またはC1−6アルキル基(このC
    1−6アルキル基は、前記の置換基D群から選ばれる置
    換基を1ないし5個有していてもよい)を示し、また
    R'およびR''は結合して炭素原子と2個の窒素原子以
    外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘ
    テロ原子を1個含有していてもよい5ないし9員の含窒
    素複素環を形成していてもよい。]で表される基である
    請求項1記載の剤。
  10. 【請求項10】Yが式 【化6】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
    2c、−SO−R 、−SO−R2c、−(C=
    O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
    =S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
    2c[R2cおよびR はそれぞれ同一または異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
    1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
    ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
    基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C −14
    和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16アラ
    ルキル基、C −14アリール−C2−12アルケニル
    基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
    ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
    i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
    ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
    し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
    合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
    和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
    は、(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シア
    ノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
    1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、フェニ
    ルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコ
    キシ基(このC 1−6アルコキシ基は、フェニルで置換
    されていてもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基
    (このC1−6アルキルチオ基は、フェニルで置換され
    ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
    1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
    ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
    窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
    アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
    ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
    基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i)カルボキシル基、(xvii)C1−6アルキル−カル
    ボニル基、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル基、(xx)ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル基、(xxi)C1−6アルキル
    スルホニル基、(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル−C1−6アルキル基、(xxiii)カルボキシル−C
    1−6アルキル基、(xxiv)窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有す
    る4ないし14員複素環基(この複素環基は、(i')ハ
    ロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
    v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
    アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
    i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
    (x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
    1− アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
    窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
    選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
    ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
    −カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
    ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
    ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
    基、(xx')ジ−C1−6アルキルカルバモイル基およ
    び(xxi')C1− アルキルスルホニル基(以下、置換
    基S群と略記する)から選ばれる置換基で置換されてい
    てもよい)、(xxv)フェニルチオ(このフェニルチオ
    は、ハロゲンで置換されていてもよい)または(xxvi)
    フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲンで置換されて
    いてもよい)から選ばれる置換基を1ないし5個有して
    いてもよい)。]から選ばれるアシル基、(3)(i)
    ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(i
    v)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アル
    キル基(このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフ
    ェニルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6
    ルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンま
    たはフェニルで置換されていてもよい)、(viii)C
    1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基
    は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
    い)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C1−6アルキル
    アミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    ii)炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3
    個有していてもよい5ないし7員環状アミノ基、(xii
    i)C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C
    1−6アルキル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6
    アルコキシ−カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、
    (xvii)ホルミル、(xviii)C1−6アルキル−カル
    ボニル基、(xix)カルバモイル基、(xx)モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi)ジ−C
    1−6アルキル−カルバモイル基、(xxii)C1−6
    ルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6アルコキシ−
    カルボニル−C1−6アルキル基、(xxiv)カルボキシ
    ル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原子、酸素原子
    および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし6個
    含有する単環式または2ないし4環式複素環基(この複
    素環基は、前記の置換基S群から選ばれる置換基で置換
    されていてもよい)、(xxvi)ウレイド基(このウレイ
    ド基は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基
    (このC6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6
    ルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキ
    シ基で置換されていてもよい)またはC7−16アラル
    キル基で置換されていてもよい)、(xxvii)チオウレ
    イド基(このチオウレイド基は、C1−6アルキル基、
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、
    ハロゲン、C1−6アルキル基、C1− アルコキシ基
    で置換されていてもよい)またはC7−16アラルキル
    基で置換されていてもよい)、(xxviii)アミジノ基
    (このアミジノ基は、C1−6アルキル基またはC
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ニ
    トロ基で置換されていてもよい)でモノまたはジ置換さ
    れていてもよい)、(xxix)グアニジノ基(このグアニ
    ジノ基は、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換され
    ていてもよい)、(xxx)ピロリジノカルボニル、ピペ
    リジノカルボニル、(4-メチルピペリジノ)カルボニル、
    (4-フェニルピペリジノ)カルボニル、(4-ベンジルピペ
    リジノ)カルボニル、(4-ベンゾイルピペリジノ)カルボ
    ニル、[4-(4-フルオロベンゾイル)ピペリジノ]カルボニ
    ル、(4-メチルピペラジノ)カルボニル、(4-フェニルピ
    ペラジノ)カルボニル、[4-(4-ニトロフェニル)ピペラジ
    ノ]カルボニル、(4-ベンジルピペラジノ)カルボニル、
    モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニルから
    選ばれる環状アミノカルボニル基、(xxxi)アミノチオ
    カルボニル基(このアミノチオカルボニル基は、C
    1−6アルキル基でモノまたはジ置換されていてもよ
    い)、(xxxii)アミノスルホニル(このアミノスルホ
    ニルは、C1−6アルキル基でモノまたはジ置換されて
    いてもよい)、(xxxiii)フェニルスルホニルアミノ
    (このフェニルスルホニルアミノは、C1−6アルキル
    基、ハロゲン、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキ
    ル−カルボニルアミノ基またはニトロで置換されていて
    もよい)、(xxxiv)スルホ基、(xxxv)スルフィノ
    基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxxvii)C1−6アル
    キルスルホ基、(xxxviii)C1−6アルキルスルフィ
    ノ基、(xxxix)C1−6アルキルスルフェノ基、(xxx
    x)ホスホノ基、(xxxxi)ジC1−6アルコキシホスホ
    リル基、(xxxxii)C1−4アルキレンジオキシ、(xx
    xxiii)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)または(xxxxiv)フェノキシ
    (このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)(以下、置換基E群と略記する)から選ばれる置換
    基を1ないし5個有していてもよい直鎖状または分枝状
    のC −6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6
    アルケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニ
    ル基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    飽和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16
    ラルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニ
    ル基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェ
    ニルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは
    (4)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる
    1ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2な
    いし4環式複素環基(この複素環基は前記の置換基E群
    から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい)
    を示す。]で表される基である請求項1記載の剤。
  11. 【請求項11】Yが式 【化7】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
    2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
    O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
    =S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
    2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
    1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
    ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
    基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
    ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
    基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
    ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
    i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
    ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
    し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
    合して隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよ
    い5ないし9員の含窒素飽和複素環基を形成してもよい
    (この含窒素飽和複素環基は、(i)ハロゲン原子、(i
    i)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキソ基、
    (v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基(この
    1−6アルキル基は、フェニルで置換されていてもよ
    い)、(vii)C1−6アルコキシ基(このC1−6
    ルコキシ基は、フェニルで置換されていてもよい)、
    (viii)C1−6アルキルチオ基(このC1−6アルキ
    ルチオ基は、フェニルで置換されていてもよい)、(i
    x)アミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、
    (xi) ジ−C1− アルキルアミノ基、(xii)炭素原
    子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
    黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有してい
    てもよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
    アルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アル
    キル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ
    −カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xviii)カルバモイ
    ル基、(xix)モノ−C1−6アルキル−カルバモイル
    基、(xx)ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
    (xxi)C1−6アルキルスルホニル基、(xxii)C
    1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、
    (xxiii)カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxi
    v)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘ
    テロ原子を1ないし4個含有する4ないし14員複素環
    基(この複素環基は、(i')ハロゲン原子、(ii')ニ
    トロ基、(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、(v')
    ヒドロキシ基、(vi')C1−6アルキル基、(vii')
    1−6アルコキシ基、(viii')C1−6アルキルチ
    オ基、(ix')アミノ基、(x')モノ−C1−6アルキ
    ルアミノ基、(xi')ジ−C1−6アルキルアミノ基、
    (xii')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ基、
    (xiii')C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(x
    iv')C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、(xv')
    1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi')カルボキ
    シル基、(xvii')C1−6アルキル−カルボニル基、
    (xviii')カルバモイル基、(xix')モノ−C1−6
    ルキルカルバモイル基、(xx')ジ−C1−6アルキル
    カルバモイル基および(xxi')C1−6アルキルスルホ
    ニル基(以下、置換基T群と略記する)から選ばれる置
    換基で置換されていてもよい)、(xxv)フェニルチオ
    (このフェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)または(xxvi)フェノキシ(このフェノキシは、ハ
    ロゲンで置換されていてもよい)から選ばれる置換基を
    1ないし5個有していてもよい)。]から選ばれるアシ
    ル基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(i
    ii)シアノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、
    (vi)C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基
    は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
    い)、(vii)C1−6アルコキシ基(このC1−6
    ルコキシ基は、ハロゲンまたはフェニルで置換されてい
    てもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基(このC
    1−6アルキルチオ基は、ハロゲンまたはフェニルで置
    換されていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−
    1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アル
    キルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外
    に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテ
    ロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環
    状アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルア
    ミノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
    基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i)カルボキシル基、(xvii)ホルミル、(xviii)C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xix)カルバモイル
    基、(xx)モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
    (xxi)ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi
    i)C1−6アルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6
    アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxi
    v)カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし6個含有する単環式または2ないし4環式複素
    環基(この複素環基は、前記の置換基T群から選ばれる
    置換基で置換されていてもよい)、(xxvi)ウレイド基
    (このウレイド基は、C1−6アルキル基、C6−14
    アリール基(このC6−14アリール基は、ハロゲン、
    1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、C
    1−6アルコキシ基で置換されていてもよい)またはC
    7−16アラルキル基で置換されていてもよい)、(xx
    vii)チオウレイド基(このチオウレイド基は、C
    1−6アルキル基、C6−14アリール基(このC
    6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6アルキル
    基、C1− アルコキシ基で置換されていてもよい)ま
    たはC7−16アラルキル基で置換されていてもよ
    い)、(xxviii)アミジノ基(このアミジノ基は、C
    1−6アルキル基またはC6−14アリール基(このC
    6−14アリール基は、ニトロ基で置換されていてもよ
    い)でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxix)
    グアニジノ基(このグアニジノ基は、C1−6アルキル
    基でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxx)ピ
    ロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、(4-メチ
    ルピペリジノ)カルボニル、(4-フェニルピペリジノ)カ
    ルボニル、(4-ベンジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベ
    ンゾイルピペリジノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベン
    ゾイル)ピペリジノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)
    カルボニル、(4-フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-
    (4-ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジ
    ルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボニル、チ
    オモルホリノカルボニルから選ばれる環状アミノカルボ
    ニル基、(xxxi)アミノチオカルボニル基(このアミノ
    チオカルボニル基は、C1−6アルキル基でモノまたは
    ジ置換されていてもよい)、(xxxii)アミノスルホニ
    ル(このアミノスルホニルは、C1−6アルキル基でモ
    ノまたはジ置換されていてもよい)、(xxxiii)フェニ
    ルスルホニルアミノ(このフェニルスルホニルアミノ
    は、C1−6アルキル基、ハロゲン、C1−6アルコキ
    シ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基またはニ
    トロで置換されていてもよい)、(xxxiv)スルホ基、
    (xxxv)スルフィノ基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxx
    vii)C1−6アルキルスルホ基、(xxxviii)C1−6
    アルキルスルフィノ基、(xxxix)C1−6アルキルス
    ルフェノ基、(xxxx)ホスホノ基、(xxxxi)ジC
    1−6アルコキシホスホリル基、(xxxxii)C1−4
    ルキレンジオキシ、(xxxxiii)フェニルチオ(このフ
    ェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)また
    は(xxxxiv)フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)(以下、置換基F群と略記す
    る)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    い直鎖状または分枝状のC −6アルキル基、直鎖状ま
    たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
    状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル
    基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
    リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
    ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
    2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
    1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
    1−10アルキルまたは(4)窒素原子、酸素原子また
    は硫黄原子から選ばれる1ないし6個のヘテロ原子を含
    有する単環式または2ないし4環式複素環基(この複素
    環基は前記の置換基F群から選ばれる置換基を1ないし
    5個有していてもよい)を示し、R'およびR''はそれ
    ぞれ水素原子またはC1−6アルキル基(このC1−6
    アルキル基は、前記の置換基F群から選ばれる置換基を
    1ないし5個有していてもよい)を示す。]で表される
    基である請求項1記載の剤。
  12. 【請求項12】Yがピペリジノ基(このピペリジノ基
    は、(1)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(ii
    i)シアノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、
    (vi)C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基
    は、ハロゲンまたはフェニルで置換されていてもよ
    い)、(vii)C1−6アルコキシ基(このC1−6
    ルコキシ基は、ハロゲンまたはフェニルで置換されてい
    てもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基(このC
    1−6アルキルチオ基は、ハロゲンまたはフェニルで置
    換されていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−
    1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アル
    キルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外
    に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテ
    ロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環
    状アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルア
    ミノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
    基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i)カルボキシル基、(xvii)ホルミル、(xviii)C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xix)カルバモイル
    基、(xx)モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
    (xxi)ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi
    i)C1−6アルキルスルホニル基、(xxiii)C1−6
    アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxi
    v)カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxv)窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし6個含有する単環式または2ないし4環式複素
    環基(この複素環基は、(i')ハロゲン原子、(ii')
    ニトロ基、(iii')シアノ基、(iv')オキソ基、
    (v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6アルキル基、(v
    ii')C1−6アルコキシ基、(viii')C1−6アルキ
    ルチオ基、(ix')アミノ基、(x')モノ−C1−6
    ルキルアミノ基、(xi')ジ−C1−6アルキルアミノ
    基、(xii')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
    基、(xiii')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
    基、(xiv')C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、
    (xv')C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xvi')
    カルボキシル基、(xvii')C1−6アルキル−カルボ
    ニル基、(xviii')カルバモイル基、(xix')モノ−C
    1−6アルキルカルバモイル基、(xx')ジ−C1−6
    アルキルカルバモイル基および(xxi')C1−6アルキ
    ルスルホニル基(以下、置換基U群と略記する)から選
    ばれる置換基で置換されていてもよい)、(xxvi)ウレ
    イド基(このウレイド基は、C1−6アルキル基、C
    6−14アリール基(このC6−14アリール基は、ハ
    ロゲン、C1− アルキル基、ハロC1−6アルキル
    基、C1−6アルコキシ基で置換されていてもよい)ま
    たはC7−16アラルキル基で置換されていてもよ
    い)、(xxvii)チオウレイド基(このチオウレイド基
    は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(この
    6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6アルキル
    基、C −6アルコキシ基で置換されていてもよい)ま
    たはC7−16アラルキル基で置換されていてもよ
    い)、(xxviii)アミジノ基(このアミジノ基は、C
    1−6アルキル基またはC6−14アリール基(このC
    6−14アリール基は、ニトロ基で置換されていてもよ
    い)でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxix)
    グアニジノ基(このグアニジノ基は、C1−6アルキル
    基でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxx)ピ
    ロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、(4-メチ
    ルピペリジノ)カルボニル、(4-フェニルピペリジノ)カ
    ルボニル、(4-ベンジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベ
    ンゾイルピペリジノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベン
    ゾイル)ピペリジノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)
    カルボニル、(4-フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-
    (4-ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジ
    ルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボニル、チ
    オモルホリノカルボニルから選ばれる環状アミノカルボ
    ニル基、(xxxi)アミノチオカルボニル基(このアミノ
    チオカルボニル基は、C1−6アルキル基でモノまたは
    ジ置換されていてもよい)、(xxxii)アミノスルホニ
    ル(このアミノスルホニルは、C1−6アルキル基でモ
    ノまたはジ置換されていてもよい)、(xxxiii)フェニ
    ルスルホニルアミノ(このフェニルスルホニルアミノ
    は、C1−6アルキル基、ハロゲン、C1−6アルコキ
    シ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基またはニ
    トロで置換されていてもよい)、(xxxiv)スルホ基、
    (xxxv)スルフィノ基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxx
    vii)C1−6アルキルスルホ基、(xxxviii)C1−6
    アルキルスルフィノ基、(xxxix)C1−6アルキルス
    ルフェノ基、(xxxx)ホスホノ基、(xxxxi)ジC
    1−6アルコキシホスホリル基、(xxxxii)C1−4
    ルキレンジオキシ、(xxxxiii)フェニルチオ(このフ
    ェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)また
    は(xxxxiv)フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)(以下、置換基G群と略記す
    る)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    い直鎖状または分枝状のC −6アルキル基、直鎖状ま
    たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
    状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル
    基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
    リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
    ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
    2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
    1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
    1−10アルキル、(2)−(C=O)−R2c、−S
    −R2c、−SO−R2c、−(C=O)NR3c
    2c、−(C=O)O−R2c、−(C=S)O−R
    2cまたは−(C=S)NR3c2c[R2cおよび
    3cはそれぞれ同一または異なって、(i)水素原
    子、(ii)直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、
    直鎖状または分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状ま
    たは分枝状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロア
    ルキル基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C
    6−1 アリール基、C7−16アラルキル基、C
    6−14アリール−C2−12アルケニル基、C
    6−14アリール−C2−12アルキニル基、C3−7
    シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニルまた
    はビフェニル−C1−10アルキルまたは(iii)窒素
    原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6
    個のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式
    複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結合して隣
    接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽和複素環
    基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基は、
    (i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ
    基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
    1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、フェニ
    ルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコ
    キシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニルで置換
    されていてもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基
    (このC1−6アルキルチオ基は、フェニルで置換され
    ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
    1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
    ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
    窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
    アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
    ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
    基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i)カルボキシル基、(xvii)C1−6アルキル−カル
    ボニル基、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル基、(xx)ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル基、(xxi)C1−6アルキル
    スルホニル基、(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル−C1−6アルキル基、(xxiii)カルボキシル−C
    1−6アルキル基、(xxiv)窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有す
    る4ないし14員複素環基(この複素環基は、前記の置
    換基U群から選ばれる置換基で置換されていてもよ
    い)、(xxv)フェニルチオ(このフェニルチオは、ハ
    ロゲンで置換されていてもよい)または(xxvi)フェノ
    キシ(このフェノキシは、ハロゲンで置換されていても
    よい)から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
    よい)。]から選ばれるアシル基または(3)窒素原
    子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし6個
    のヘテロ原子を含有する単環式または2ないし4環式複
    素環基(この複素環基は前記の置換基G群から選ばれる
    置換基を1ないし5個有していてもよい)で置換されて
    いてもよい)である請求項1記載の剤。
  13. 【請求項13】nが1ないし5の整数である請求項1記
    載の剤。
  14. 【請求項14】血管収縮抑制剤である請求項1記載の
    剤。
  15. 【請求項15】高血圧症、動脈硬化、心肥大、心筋梗塞
    または心不全の予防・治療剤である請求項1記載の剤。
  16. 【請求項16】式(II) 【化8】 [式中、Rは水素原子、置換されていてもよい炭化水
    素基または置換されていてもよいアシル基を示し、A環
    はさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を示し、
    Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のスペー
    サー(但し、−CO−を除く)を示し、nは1ないし1
    0の整数を示し、Rは水素原子または置換されていても
    よい炭化水素基であって、nの繰り返しにおいて、同一
    でも異なっていてもよく、またRはA環またはA環の置
    換基と結合して環を形成していてもよく、Y’は置換さ
    れていてもよいアミノ基を示す。]で表される化合物ま
    たはその塩。
  17. 【請求項17】請求項16記載の化合物またはその塩の
    プロドラッグ。
  18. 【請求項18】Rが水素原子または置換されていても
    よい炭化水素基である請求項16記載の化合物。
  19. 【請求項19】Rが水素原子である請求項16記載の
    化合物。
  20. 【請求項20】Xが−O−、−NR3a−、−NR3a
    CO−、−S−、−SO−、−SO−、−SONR
    3a−、−SONHCONR3a−、−SONHC
    (=NH)NR3a−、−CS−、−CR
    3a(R3b)−、−C(=CR3a(R3b))−、
    −C(=NR3a)−または−CONR3a−(ここ
    で、R3aおよびR3bはそれぞれ独立して、水素原
    子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6アル
    キル基またはC1―6アルコキシ基を示す。)で表され
    る基である請求項16記載の化合物。
  21. 【請求項21】Xが−SONR3a−、−CONR
    3a−または−CR3a(R3b)−(ここで、R3a
    およびR3bはそれぞれ独立して、水素原子、シアノ
    基、ヒドロキシ基、アミノ基、C1―6アルキル基また
    はC1―6アルコキシ基を示す。)で表される基である
    請求項20記載の化合物。
  22. 【請求項22】Xが−CONR3a−(ここで、R3a
    は、水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、C
    1―6アルキル基またはC1―6アルコキシ基を示
    す。)で表される基である請求項20記載の化合物。
  23. 【請求項23】Rが水素原子である請求項16記載の化
    合物。
  24. 【請求項24】Y’が式 【化9】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
    2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
    O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
    =S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
    2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
    1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
    ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
    基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
    ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
    基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
    ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
    i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
    ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
    し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
    合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
    和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
    は、(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')
    シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(v
    i')C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、
    フェニルで置換されていてもよい)、(vii')C1−6
    アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニル
    で置換されていてもよい)、(viii')C1−6アルキ
    ルチオ基(このC 1−6アルキルチオ基は、フェニルで
    置換されていてもよい)、(ix')アミノ基、(x')モ
    ノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi') ジ−C1−6
    アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の窒素原子
    以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
    員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル−カルボ
    ニルアミノ基、(xiv')C −6アルキル−スルホニル
    アミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カルボニル
    基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C1−6アル
    キル−カルボニル基、(xviii')カルバモイル基、(xi
    x')モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(x
    x')ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi')
    1−6アルキルスルホニル基、(xxii')C1−6
    ルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxii
    i')カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxiv')窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含有する4ないし14員複素環基(こ
    の複素環基は、(i'')ハロゲン原子、(ii'')ニトロ
    基、(iii'')シアノ基、(iv'')オキソ基、(v'')ヒ
    ドロキシ基、(vi'')C1−6アルキル基、(vii'')
    1−6アルコキシ基、(viii'')C1−6アルキルチ
    オ基、(ix'')アミノ基、(x'')モノ−C1−6アル
    キルアミノ基、(xi'')ジ−C1−6アルキルアミノ
    基、(xii'')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
    基、(xiii'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
    基、(xiv'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
    基、(xv'')C1− アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i'')カルボキシル基、(xvii'')C1−6アルキル−
    カルボニル基、(xviii'')カルバモイル基、(xix'')
    モノ−C1− アルキルカルバモイル基、(xx'')ジ−
    1−6アルキルカルバモイル基および(xxi'')C
    1−6アルキルスルホニル基(以下、置換基V群と略記
    する)から選ばれる置換基で置換されていてもよい)、
    (xxv')フェニルチオ(このフェニルチオは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)または(xxvi')フェノキシ
    (このフェノキシは、ハロゲンで置換されていてもよ
    い)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    い)。]から選ばれるアシル基、(3)(i)ハロゲン
    原子、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オキ
    ソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C1−6アルキル基
    (このC1−6アルキル基は、ハロゲンまたはフェニル
    で置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコキ
    シ基(このC1−6アルコキシ基は、ハロゲンまたはフ
    ェニルで置換されていてもよい)、(viii)C1−6
    ルキルチオ基(このC1−6アルキルチオ基は、ハロゲ
    ンまたはフェニルで置換されていてもよい)、(ix)ア
    ミノ基、(x)モノ−C1−6アルキルアミノ基、(x
    i) ジ−C1−6アルキルアミノ基、(xii)炭素原子
    と1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していて
    もよい5ないし7員環状アミノ基、(xiii)C1−6
    ルキル−カルボニルアミノ基、(xiv)C1−6アルキ
    ル−スルホニルアミノ基、(xv)C1−6アルコキシ−
    カルボニル基、(xvi)カルボキシル基、(xvii)ホル
    ミル、(xviii)C1−6アルキル−カルボニル基、(x
    ix)カルバモイル基、(xx)モノ−C1−6アルキル−
    カルバモイル基、(xxi)ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイル基、(xxii)C1−6アルキルスルホニル基、
    (xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6
    アルキル基、(xxiv)カルボキシル−C1−6アルキル
    基、(xxv)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし6個含有する単環式または
    2ないし4環式複素環基(この複素環基は、前記の置換
    基V群から選ばれる置換基で置換されていてもよい)
    (xxvi)ウレイド基(このウレイド基は、C1−6アル
    キル基、C6−14アリール基(このC6−14アリー
    ル基は、ハロゲン、C1−6アルキル基、ハロC1−6
    アルキル基、C1−6アルコキシ基で置換されていても
    よい)またはC7−16アラルキル基で置換されていて
    もよい)、(xxvii)チオウレイド基(このチオウレイ
    ド基は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基
    (このC6−14アリール基は、ハロゲン、C1−6
    ルキル基、C1−6アルコキシ基で置換されていてもよ
    い)またはC7−16アラルキル基で置換されていても
    よい)、(xxviii)アミジノ基(このアミジノ基は、C
    1−6アルキル基またはC6−14アリール基(このC
    6−14アリール基は、ニトロ基で置換されていてもよ
    い)でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxix)
    グアニジノ基(このグアニジノ基は、C1−6アルキル
    基でモノまたはジ置換されていてもよい)、(xxx)ピ
    ロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、(4-メチ
    ルピペリジノ)カルボニル、(4-フェニルピペリジノ)カ
    ルボニル、(4-ベンジルピペリジノ)カルボニル、(4-ベ
    ンゾイルピペリジノ)カルボニル、[4-(4-フルオロベン
    ゾイル)ピペリジノ]カルボニル、(4-メチルピペラジノ)
    カルボニル、(4-フェニルピペラジノ)カルボニル、[4-
    (4-ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4-ベンジ
    ルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボニル、チ
    オモルホリノカルボニルから選ばれる環状アミノカルボ
    ニル基、(xxxi)アミノチオカルボニル基(このアミノ
    チオカルボニル基は、C1−6アルキル基でモノまたは
    ジ置換されていてもよい)、(xxxii)アミノスルホニ
    ル(このアミノスルホニルは、C 1−6アルキル基でモ
    ノまたはジ置換されていてもよい)、(xxxiii)フェニ
    ルスルホニルアミノ(このフェニルスルホニルアミノ
    は、C1−6アルキル基、ハロゲン、C1−6アルコキ
    シ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基またはニ
    トロで置換されていてもよい)、(xxxiv)スルホ基、
    (xxxv)スルフィノ基、(xxxvi)スルフェノ基、(xxx
    vii)C1−6アルキルスルホ基、(xxxviii)C1−6
    アルキルスルフィノ基、(xxxix)C1−6アルキルス
    ルフェノ基、(xxxx)ホスホノ基、(xxxxi)ジC
    1−6アルコキシホスホリル基、(xxxxii)C 1−4
    ルキレンジオキシ、(xxxxiii)フェニルチオ(このフ
    ェニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)また
    は(xxxxiv)フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲン
    で置換されていてもよい)(以下、置換基H群と略記す
    る)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    い直鎖状または分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状ま
    たは分枝状のC2−6アルケニル基、直鎖状または分枝
    状のC2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル
    基、架橋環式C8−14飽和炭化水素基、C6−14
    リール基、C7−16アラルキル基、C6−14アリー
    ル−C2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
    2−12アルキニル基、C3−7シクロアルキル−C
    1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
    1−10アルキルまたは(4)窒素原子、酸素原子また
    は硫黄原子から選ばれる1ないし6個のヘテロ原子を含
    有する単環式または2ないし4環式複素環基(この複素
    環基は、前記の置換基H群から選ばれる置換基を1ない
    し5個有していてもよい)を示し、pは1ないし3の整
    数を示し、R'およびR''はそれぞれ水素原子またはC
    1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、前記の
    置換基H群から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
    てもよい)を示し、またR'およびR''は結合して炭素
    原子と2個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していても
    よい5ないし9員の含窒素複素環を形成していてもよ
    い。]で表される基である請求項16記載の化合物。
  25. 【請求項25】Y’が式 【化10】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
    2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
    O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
    =S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
    2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
    1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
    ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
    基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
    ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
    基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
    ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
    i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
    ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
    し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
    合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
    和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
    は、(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シア
    ノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)C
    1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、フェニ
    ルで置換されていてもよい)、(vii)C1−6アルコ
    キシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニルで置換
    されていてもよい)、(viii)C1−6アルキルチオ基
    (このC1−6アルキルチオ基は、フェニルで置換され
    ていてもよい)、(ix)アミノ基、(x)モノ−C
    1−6アルキルアミノ基、(xi) ジ−C1−6アルキ
    ルアミノ基、(xii)炭素原子と1個の窒素原子以外に
    窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状
    アミノ基、(xiii)C1−6アルキル−カルボニルアミ
    ノ基、(xiv)C1−6アルキル−スルホニルアミノ
    基、(xv)C1−6アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i)カルボキシル基、(xvii)C1−6アルキル−カル
    ボニル基、(xviii)カルバモイル基、(xix)モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル基、(xx)ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル基、(xxi)C1−6アルキル
    スルホニル基、(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル−C1−6アルキル基、(xxiii)カルボキシル−C
    1−6アルキル基、(xxiv)窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有す
    る4ないし14員複素環基(この複素環基は、(i')ハ
    ロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')シアノ基、(i
    v')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(vi')C1−6
    アルキル基、(vii')C1−6アルコキシ基、(vii
    i')C1−6アルキルチオ基、(ix')アミノ基、
    (x')モノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi')ジ−
    1−6アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の
    窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
    選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5
    ないし7員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル
    −カルボニルアミノ基、(xiv')C1−6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カル
    ボニル基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C
    1−6アルキル−カルボニル基、(xviii')カルバモイ
    ル基、(xix')モノ−C1−6アルキルカルバモイル
    基、(xx')ジ−C1− アルキルカルバモイル基およ
    び(xxi')C1−6アルキルスルホニル基から選ばれる
    置換基で置換されていてもよい)、(xxv)フェニルチ
    オ(このフェニルチオは、ハロゲンで置換されていても
    よい)または(xxvi)フェノキシ(このフェノキシは、
    ハロゲンで置換されていてもよい)から選ばれる置換基
    を1ないし5個有していてもよい)。]から選ばれるア
    シル基、(3)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、
    (iii)シアノ基、(iv)ヒドロキシ基、(v)C1−6
    アルキル基または(vi)C1−6アルコキシ基から選ば
    れる置換基を1ないし5個有していてもよい直鎖状また
    は分枝状のC1−6アルキル基、直鎖状または分枝状の
    2−6アルケニル基、直鎖状または分枝状のC −6
    アルキニル基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C
    8−14飽和炭化水素基、C6−14アリール基、C
    7−16アラルキル基、C6−14アリール−C
    2−12アルケニル基、C6−14アリール−C
    2−12アルキニル基、C −7シクロアルキル−C
    1−6アルキル基、ビフェニルまたはビフェニル−C
    −10アルキルまたは(4)窒素原子、酸素原子または
    硫黄原子から選ばれる1ないし6個のヘテロ原子を含有
    する単環式または2ないし4環式複素環基を示す。]で
    表される基である請求項16記載の化合物。
  26. 【請求項26】Rがハロゲン原子で置換されていても
    よいC7−16アラルキル基である請求項25記載の化
    合物。
  27. 【請求項27】Rがハロゲン原子で置換されていても
    よいベンジルまたはハロゲン原子で置換されていてもよ
    いジフェニルメチルである請求項25記載の化合物。
  28. 【請求項28】Y’が式 【化11】 [式中、Rは(1)水素原子、(2)−(C=O)−
    2c、−SO−R2c、−SO−R2c、−(C=
    O)NR3c2c、−(C=O)O−R2c、−(C
    =S)O−R2cまたは−(C=S)NR3c
    2c[R2cおよびR3cはそれぞれ同一または異なっ
    て、(i)水素原子、(ii)直鎖状または分枝状のC
    1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6アル
    ケニル基、直鎖状または分枝状のC2−6アルキニル
    基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    和炭化水素基、C6−1 アリール基、C7−16アラ
    ルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニル
    基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、C
    3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェニ
    ルまたはビフェニル−C1−10アルキルまたは(ii
    i)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1
    ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2ない
    し4環式複素環基を示すか、R2cとR3cは互いに結
    合して隣接する窒素原子と共に5ないし9員の含窒素飽
    和複素環基を形成してもよい(この含窒素飽和複素環基
    は、(i')ハロゲン原子、(ii')ニトロ基、(iii')
    シアノ基、(iv')オキソ基、(v')ヒドロキシ基、(v
    i')C1−6アルキル基(このC1−6アルキル基は、
    フェニルで置換されていてもよい)、(vii')C1−6
    アルコキシ基(このC1−6アルコキシ基は、フェニル
    で置換されていてもよい)、(viii')C1−6アルキ
    ルチオ基(このC 1−6アルキルチオ基は、フェニルで
    置換されていてもよい)、(ix')アミノ基、(x')モ
    ノ−C1−6アルキルアミノ基、(xi') ジ−C1−6
    アルキルアミノ基、(xii')炭素原子と1個の窒素原子
    以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7
    員環状アミノ基、(xiii')C1−6アルキル−カルボ
    ニルアミノ基、(xiv')C −6アルキル−スルホニル
    アミノ基、(xv')C1−6アルコキシ−カルボニル
    基、(xvi')カルボキシル基、(xvii')C1−6アル
    キル−カルボニル基、(xviii')カルバモイル基、(xi
    x')モノ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(x
    x')ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、(xxi')
    1−6アルキルスルホニル基、(xxii')C1−6
    ルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル基、(xxii
    i')カルボキシル−C1−6アルキル基、(xxiv')窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含有する4ないし14員複素環基(こ
    の複素環基は、(i'')ハロゲン原子、(ii'')ニトロ
    基、(iii'')シアノ基、(iv'')オキソ基、(v'')ヒ
    ドロキシ基、(vi'')C1−6アルキル基、(vii'')
    1−6アルコキシ基、(viii'')C1−6アルキルチ
    オ基、(ix'')アミノ基、(x'')モノ−C1−6アル
    キルアミノ基、(xi'')ジ−C1−6アルキルアミノ
    基、(xii'')炭素原子と1個の窒素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし3個有していてもよい5ないし7員環状アミノ
    基、(xiii'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
    基、(xiv'')C1−6アルキル−カルボニルアミノ
    基、(xv'')C1− アルコキシ−カルボニル基、(xv
    i'')カルボキシル基、(xvii'')C1−6アルキル−
    カルボニル基、(xviii'')カルバモイル基、(xix'')
    モノ−C1− アルキルカルバモイル基、(xx'')ジ−
    1−6アルキルカルバモイル基および(xxi'')C
    1−6アルキルスルホニル基から選ばれる置換基で置換
    されていてもよい)、(xxv')フェニルチオ(このフェ
    ニルチオは、ハロゲンで置換されていてもよい)または
    (xxvi')フェノキシ(このフェノキシは、ハロゲンで
    置換されていてもよい)から選ばれる置換基を1ないし
    5個有していてもよい)。]から選ばれるアシル基、
    (3)(i)ハロゲン原子、(ii)ニトロ基、(iii)シ
    アノ基、(iv)ヒドロキシ基、(v)C1−6アルキル
    基または(vi)C1−6アルコキシ基から選ばれる置換
    基を1ないし5個有していてもよい直鎖状または分枝状
    のC1−6アルキル基、直鎖状または分枝状のC2−6
    アルケニル基、直鎖状または分枝状のC −6アルキニ
    ル基、C3−6シクロアルキル基、架橋環式C8−14
    飽和炭化水素基、C6−14アリール基、C7−16
    ラルキル基、C6−14アリール−C2−12アルケニ
    ル基、C6−14アリール−C2−12アルキニル基、
    −7シクロアルキル−C1−6アルキル基、ビフェ
    ニルまたはビフェニル−C −10アルキルまたは
    (4)窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる
    1ないし6個のヘテロ原子を含有する単環式または2な
    いし4環式複素環基を示し、R'およびR''はそれぞれ
    水素原子またはC1−6アルキル基を示す。]で表され
    る基である請求項16記載の化合物。
  29. 【請求項29】Y’がピペリジノ基(このピペリジノ基
    は、(i)C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハ
    ロゲン原子、ニトロ、モノ−またはジ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ヒドロキシ、シアノ、カルボ
    キシル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイ
    ル、環状アミノカルボニル、アミノ、C1− アルキル
    カルボニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、C
    1−6アルキルスルホニルアミノ、アミジノ、ウレイド
    あるいは複素環で置換されていてもよいフェニル−C
    1−6アルキル、(ii) ハロゲン原子、ヒドロキシ、C
    1−6アルコキシ、アミノ、モノ-またはジ−C1−6
    アルキルアミノ、カルボキシル、シアノまたはC1−6
    アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよいC
    1−6アルキル基または (iii) モノまたはジ-C1−6
    アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ-カルボニル
    で置換されていてもよいC1−6アルキルカルボニル基
    で置換されていてもよい)である請求項16記載の化合
    物。
  30. 【請求項30】nが1ないし5の整数である請求項16
    記載の化合物。
  31. 【請求項31】N-[2-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-
    イル)エチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
    ピン-7-カルボキサミドまたはその塩。
  32. 【請求項32】N-[2-[4-(4-クロロベンジル)ピペラジン
    -1-イル]エチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
    ゼピン-7-カルボキサミドまたはその塩。
  33. 【請求項33】N-(2-{4-[ビス(4-フルオロフェニル)メ
    チル]-1-ピペラジニル}エチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
    1H-3-ベンズアゼピン-7-カルボキサミドまたはその塩。
  34. 【請求項34】請求項16記載の化合物またはその塩も
    しくはそのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
  35. 【請求項35】請求項16記載の化合物またはその塩を
    含有してなるGPR14拮抗剤。
  36. 【請求項36】血管収縮抑制剤である請求項34記載の
    組成物。
  37. 【請求項37】高血圧症、動脈硬化、心肥大、心筋梗塞
    または心不全の予防・治療剤である請求項34記載の組
    成物。
  38. 【請求項38】哺乳動物に対して式(I) 【化12】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を示
    し、Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のス
    ペーサーを示し、nは1ないし10の整数を示し、Rは
    水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であっ
    て、nの繰り返しにおいて、同一でも異なっていてもよ
    く、またRはArまたはArの置換基と結合して環を形
    成していてもよく、Yは置換されていてもよいアミノ基
    または置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。
    (但し、式 【化13】 [式中、R11は水素原子または置換されていてもよい
    炭化水素基を示し、Xは直鎖部分を構成する原子の数
    が1〜12のスペーサーを示し、R11およびX は結
    合して環を形成していてもよく、Aは置換されていて
    もよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素複素
    環基を示し、R12は置換されていてもよい炭化水素基
    または置換されていてもよいアミノ基を示し、R13
    置換されていてもよい炭化水素基を示し、B環および
    環はそれぞれさらに置換されていてもよいベンゼン
    環を示す。]を除く)]で表される化合物またはその塩
    の有効量を投与することを特徴とするGPR14拮抗方
    法。
  39. 【請求項39】GPR14拮抗剤を製造するための式
    (I) 【化14】 [式中、Arは置換されていてもよいアリール基を示
    し、Xは直鎖部分を構成する原子の数が1ないし4のス
    ペーサーを示し、nは1ないし10の整数を示し、Rは
    水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であっ
    て、nの繰り返しにおいて、同一でも異なっていてもよ
    く、またRはArまたはArの置換基と結合して環を形
    成していてもよく、Yは置換されていてもよいアミノ基
    または置換されていてもよい含窒素複素環基を示す。
    (但し、式 【化15】 [式中、R11は水素原子または置換されていてもよい
    炭化水素基を示し、Xは直鎖部分を構成する原子の数
    が1〜12のスペーサーを示し、R11およびX は結
    合して環を形成していてもよく、Aは置換されていて
    もよいアミノ基または置換されていてもよい含窒素複素
    環基を示し、R12は置換されていてもよい炭化水素基
    または置換されていてもよいアミノ基を示し、R13
    置換されていてもよい炭化水素基を示し、B環および
    環はそれぞれさらに置換されていてもよいベンゼン
    環を示す。]を除く)]で表される化合物またはその塩
    の使用。
  40. 【請求項40】式 【化16】 [式中、Rは請求項1と同意義を、Wは−SO−ま
    たは−CO−を、Zは脱離基を示す。]で表される化合
    物またはその塩と、式 【化17】 [式中、R3aは水素原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
    アミノ基、C1−6アルキル基またはC1−6アルコキ
    シ基を、Rは水素原子または置換基を有していてもよい
    炭化水素基を、Y'は置換基を有していてもよいアミノ
    基を、nは1ないし10の整数を示す。]で表される化
    合物またはその塩を反応させることを特徴とする式 【化18】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
    物またはその塩の製造法。
JP2001203519A 2000-07-04 2001-07-04 Gpr14拮抗剤 Withdrawn JP2002097142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001203519A JP2002097142A (ja) 2000-07-04 2001-07-04 Gpr14拮抗剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000206865 2000-07-04
JP2000-206865 2000-07-04
JP2001203519A JP2002097142A (ja) 2000-07-04 2001-07-04 Gpr14拮抗剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002097142A true JP2002097142A (ja) 2002-04-02

Family

ID=26595609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001203519A Withdrawn JP2002097142A (ja) 2000-07-04 2001-07-04 Gpr14拮抗剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002097142A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001226269A (ja) メラニン凝集ホルモン拮抗剤
US6534496B1 (en) Thermogenic composition and benzazepine thermogenics
US7462628B2 (en) Preventives/remedies for urinary disturbance
CA2344894A1 (en) Agents for improving excretory potency of urinary bladder
US20040063699A1 (en) Gpr14 antagonist
US6319916B1 (en) Heterocyclic compounds, their production and use
US20030207863A1 (en) Preventives and remedies for central nervous system diseases
EP1122252A1 (en) Nitrogenous fused heterocycle compounds, process for the preparation thereof and agents containing the same
WO2001066143A1 (fr) Agents vasoactifs
WO2011014098A1 (ru) Производные гидрированных пиpидo[4,3-b]индoлoв, фармацевтическая композиция, способы получения и применения
JP2002097142A (ja) Gpr14拮抗剤
US20070232538A1 (en) Uses of polypeptides
EP4066895A1 (en) Compound having lysophosphatidic acid receptor agonistic activity and pharmaceutical use of said compound
JP2002138053A (ja) 中枢神経系疾患予防・治療剤
JPH11310532A (ja) 熱産生促進剤
AU650800B2 (en) 5,6-Dihydro-dibenz(b,e)azepine-6,11-dione-11-oximes
JP2007016039A (ja) 排尿障害予防治療剤
JPH07309835A (ja) 四環式縮合複素環誘導体、その製造法および用途
JP2003335701A (ja) 排尿障害予防治療剤
JP3819759B2 (ja) 三環式縮合複素環誘導体、その製造法および用途
JP2006104208A (ja) 排尿障害予防治療剤
JP2002338491A (ja) ポリペプチドの用途
JP2001322949A (ja) 血管作用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007