JPH11309980A - 生分解性ゴルフ用鉛筆 - Google Patents
生分解性ゴルフ用鉛筆Info
- Publication number
- JPH11309980A JPH11309980A JP10119579A JP11957998A JPH11309980A JP H11309980 A JPH11309980 A JP H11309980A JP 10119579 A JP10119579 A JP 10119579A JP 11957998 A JP11957998 A JP 11957998A JP H11309980 A JPH11309980 A JP H11309980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pencil
- golf
- biodegradable resin
- aliphatic polyester
- biodegradable
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 生分解性樹脂から製造することにより、
環境に優しいゴルフ用鉛筆を提供する。 【効果】 本発明により得られるゴルフ用鉛筆を使用す
ることにより、ゴルフ場内で落としても環境を害さな
い。
環境に優しいゴルフ用鉛筆を提供する。 【効果】 本発明により得られるゴルフ用鉛筆を使用す
ることにより、ゴルフ場内で落としても環境を害さな
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性樹脂の成
形加工品であるゴルフで用いる鉛筆に関する。
形加工品であるゴルフで用いる鉛筆に関する。
【0002】
【従来の技術分野】本発明に関わるゴルフ用鉛筆は、通
常、成形可能なプラスチックから作られている。これら
はゴルフ場で自由に受け取ることができるものであり、
スタート前にスコアカードと一緒に受け取り、スコアカ
ード(紙)にはさんで使用する、通常の鉛筆とは違う独
特の形状をした鉛筆である。ゴルフ用鉛筆は、スコアカ
ードにスコアを記入する場合以外は通常、スコアカード
にはさんで競技者のポケットに入れておくが、ポケット
から落としたり、折れてしまったりするなどして、ゴル
フ場内に放置されることになる場合が多い。このような
場合は目障りであるし、回収することも困難で自然環境
の破壊につながる。
常、成形可能なプラスチックから作られている。これら
はゴルフ場で自由に受け取ることができるものであり、
スタート前にスコアカードと一緒に受け取り、スコアカ
ード(紙)にはさんで使用する、通常の鉛筆とは違う独
特の形状をした鉛筆である。ゴルフ用鉛筆は、スコアカ
ードにスコアを記入する場合以外は通常、スコアカード
にはさんで競技者のポケットに入れておくが、ポケット
から落としたり、折れてしまったりするなどして、ゴル
フ場内に放置されることになる場合が多い。このような
場合は目障りであるし、回収することも困難で自然環境
の破壊につながる。
【0003】一般的に、成形可能なプラスチックとして
は、柔軟性、耐熱性、耐水性に優れている樹脂としてポ
リエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート等の樹脂が挙げられ、日常生
活の中で多く使用されている。しかしながら、これらの
樹脂は使用後廃棄する際、ゴミの量を増すうえに、自然
環境下で殆ど分解されないために、埋設処理しても、半
永久的に地中に残留する。また投棄されたプラスチック
類により、景観が損なわれ、海洋生物の生活環境が破壊
されるなどの問題が起こっている。
は、柔軟性、耐熱性、耐水性に優れている樹脂としてポ
リエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート等の樹脂が挙げられ、日常生
活の中で多く使用されている。しかしながら、これらの
樹脂は使用後廃棄する際、ゴミの量を増すうえに、自然
環境下で殆ど分解されないために、埋設処理しても、半
永久的に地中に残留する。また投棄されたプラスチック
類により、景観が損なわれ、海洋生物の生活環境が破壊
されるなどの問題が起こっている。
【0004】これに対し、熱可塑性樹脂で生分解性を有
するポリマーとして、ポリ乳酸及び乳酸と他の脂肪族ヒ
ドロキシカルボン酸とのコポリマー、脂肪族多価アルコ
ールと脂肪族多価カルボン酸から誘導されるポリエステ
ル等が開発されている。これらのポリマーの中には、動
物の体内で数カ月から1年以内に100%生分解し、又
は、土壌や海水中に置かれた場合、湿った環境下では数
週間で分解を始め、約1年から数年で消滅する。さら
に、分解生成物は、人体に無害な乳酸と二酸化炭素と水
になるという特性を有している。特にポリ乳酸は、近
年、原料のL−乳酸が発酵法により大量且つ安価に製造
されるようになってきたことや、堆肥中での分解速度が
速く、カビに対する抵抗性、食品に対する耐着臭性や耐
着色性等、優れた特徴を有することより、その利用分野
の拡大が期待されている。
するポリマーとして、ポリ乳酸及び乳酸と他の脂肪族ヒ
ドロキシカルボン酸とのコポリマー、脂肪族多価アルコ
ールと脂肪族多価カルボン酸から誘導されるポリエステ
ル等が開発されている。これらのポリマーの中には、動
物の体内で数カ月から1年以内に100%生分解し、又
は、土壌や海水中に置かれた場合、湿った環境下では数
週間で分解を始め、約1年から数年で消滅する。さら
に、分解生成物は、人体に無害な乳酸と二酸化炭素と水
になるという特性を有している。特にポリ乳酸は、近
年、原料のL−乳酸が発酵法により大量且つ安価に製造
されるようになってきたことや、堆肥中での分解速度が
速く、カビに対する抵抗性、食品に対する耐着臭性や耐
着色性等、優れた特徴を有することより、その利用分野
の拡大が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、放置されても自然環境を破壊しない、生分
解性のゴルフ用鉛筆を提供することである。
する課題は、放置されても自然環境を破壊しない、生分
解性のゴルフ用鉛筆を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、生分解性樹脂を用いてゴルフ用鉛筆を製造する
ことにより、上記課題を満足することを見出し、本発明
を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下の
[1]〜[3]に記載した事項により特定される。
た結果、生分解性樹脂を用いてゴルフ用鉛筆を製造する
ことにより、上記課題を満足することを見出し、本発明
を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下の
[1]〜[3]に記載した事項により特定される。
【0007】[1] 生分解性樹脂を含有してなること
を特徴とするゴルフで用いる鉛筆。 [2] 生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステルである
[1] に記載のゴルフ用鉛筆。
を特徴とするゴルフで用いる鉛筆。 [2] 生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステルである
[1] に記載のゴルフ用鉛筆。
【0008】[3] 脂肪族ポリエステルが、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、及びポリ
ブチレンサクシネートからなる群より選ばれる少なくと
も1種のブレンド組成物からなる [2] に記載のゴルフ
用鉛筆。
酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、及びポリ
ブチレンサクシネートからなる群より選ばれる少なくと
も1種のブレンド組成物からなる [2] に記載のゴルフ
用鉛筆。
【0009】[4] 生分解性樹脂が、(A)脂肪族ポ
リエステル100重量部、並びに(B)式(1)(化
1)で表される構造単位を有するポリアルキレングリコ
ール、ポリビニルアルコール及び澱粉からなる群から選
択された少なくとも1種を1〜100重量部含むことを
特徴とする樹脂組成物である [1] 乃至 [3] の何れか
に記載のゴルフ用鉛筆。
リエステル100重量部、並びに(B)式(1)(化
1)で表される構造単位を有するポリアルキレングリコ
ール、ポリビニルアルコール及び澱粉からなる群から選
択された少なくとも1種を1〜100重量部含むことを
特徴とする樹脂組成物である [1] 乃至 [3] の何れか
に記載のゴルフ用鉛筆。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 [本発明に使用される樹脂]本発明において使用される
生分解性樹脂としては、脂肪族ポリエステル、多糖類、
その他の分解性樹脂が挙げられ、脂肪族ポリエステルが
特に望ましい。脂肪族ポリエステルとしては、例えばポ
リ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクタム、ポリ
エチレンオキサレート、ポリブチレンオキサレート、ポ
リネオペンチルグリコールオキサレート、ポリエチレン
サクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリヒドロ
キシ酪酸及びβ−ヒドロキシ酪酸とβ−ヒドロキシ吉草
酸とのコポリマー等が挙げられ、単独あるいは2種類以
上ブレンドして用いることができる。このうち、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリブチ
レンサクシネートは特に好ましい。こられは例えばイソ
シアネート化合物を用いて分子量を高めたり、架橋させ
たものを用いてもよい。
生分解性樹脂としては、脂肪族ポリエステル、多糖類、
その他の分解性樹脂が挙げられ、脂肪族ポリエステルが
特に望ましい。脂肪族ポリエステルとしては、例えばポ
リ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクタム、ポリ
エチレンオキサレート、ポリブチレンオキサレート、ポ
リネオペンチルグリコールオキサレート、ポリエチレン
サクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリヒドロ
キシ酪酸及びβ−ヒドロキシ酪酸とβ−ヒドロキシ吉草
酸とのコポリマー等が挙げられ、単独あるいは2種類以
上ブレンドして用いることができる。このうち、ポリ乳
酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリブチ
レンサクシネートは特に好ましい。こられは例えばイソ
シアネート化合物を用いて分子量を高めたり、架橋させ
たものを用いてもよい。
【0011】多糖類としては、澱粉、変性澱粉、セルロ
ース、酢酸セルロースのような変性セルロース、キチ
ン、キトサン等が挙げられる。また、その他の分解性を
有する汎用樹脂として、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、PVA、変性PVAが挙げられ
る。生分解性樹脂としては、市販されているものを用い
てもよく、例えばバイオポール(ゼネカ社製)、バクテ
リアセルロース(バイオマテリアル社製)、プルラン
(林原商事社製)、カードラン(武田薬品社製)、ポリ
乳酸(カーギル、エコケム社製)、ラクティ(島津製作
所社製)、レイシア(三井化学社製)、セルグリーン
(ダイセル化学社製)、トーン(ユニオン・カーバイド
社製)、ビオノーレ(昭和高分子社製)、マタービー
(ノバモント社製)等が挙げられる。
ース、酢酸セルロースのような変性セルロース、キチ
ン、キトサン等が挙げられる。また、その他の分解性を
有する汎用樹脂として、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、PVA、変性PVAが挙げられ
る。生分解性樹脂としては、市販されているものを用い
てもよく、例えばバイオポール(ゼネカ社製)、バクテ
リアセルロース(バイオマテリアル社製)、プルラン
(林原商事社製)、カードラン(武田薬品社製)、ポリ
乳酸(カーギル、エコケム社製)、ラクティ(島津製作
所社製)、レイシア(三井化学社製)、セルグリーン
(ダイセル化学社製)、トーン(ユニオン・カーバイド
社製)、ビオノーレ(昭和高分子社製)、マタービー
(ノバモント社製)等が挙げられる。
【0012】これらの生分解性樹脂は、単独で用いて
も、2種類以上ブレンドして用いてもよい。また、上記
生分解性樹脂に澱粉、変性澱粉、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール等を添加することもで
きる。これらの化合物を添加することにより、分解性を
促進することができる。
も、2種類以上ブレンドして用いてもよい。また、上記
生分解性樹脂に澱粉、変性澱粉、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール等を添加することもで
きる。これらの化合物を添加することにより、分解性を
促進することができる。
【0013】本発明に係る生分解性樹脂には、各種添加
剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、内
部離型剤、無機添加剤、帯電防止剤、表面ぬれ改善剤、
焼却補助剤、顔料等滑剤)などを添加することができ
る。無機添加剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリン、カオリナイト、酸化亜鉛等が挙げら
れ、特にシリカが好適である。又、これ等は一種又は二
種以上の混合物として用いる事もできる。
剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、内
部離型剤、無機添加剤、帯電防止剤、表面ぬれ改善剤、
焼却補助剤、顔料等滑剤)などを添加することができ
る。無機添加剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリン、カオリナイト、酸化亜鉛等が挙げら
れ、特にシリカが好適である。又、これ等は一種又は二
種以上の混合物として用いる事もできる。
【0014】本発明のゴルフ用鉛筆は、上記記載の生分
解性樹脂を通常の射出成形により容易に製造することが
できる。鉛筆の芯は後から差し込んでもよいし、インサ
ート成形で製造してもよい。
解性樹脂を通常の射出成形により容易に製造することが
できる。鉛筆の芯は後から差し込んでもよいし、インサ
ート成形で製造してもよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明の技術範囲を越えない限り、これに限定され
るものではない。 製造例1 L−ラクタイド400gおよびオクタン酸第一スズ0.
04gと、ラウリルアルコール0.12gを、攪拌機を
備えた肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ封入し、真
空で2時間脱気した。窒素ガスで置換した後、200℃
/10mmHgで2時間加熱攪拌した。反応終了後、下
部取り出し口からポリ乳酸の溶融物を抜き出し、空冷
し、ペレタイザーにてカットした。得られたポリ乳酸
は、収量340g、収率85%、重量平均分子量(M
w)13.8万であった。
が、本発明の技術範囲を越えない限り、これに限定され
るものではない。 製造例1 L−ラクタイド400gおよびオクタン酸第一スズ0.
04gと、ラウリルアルコール0.12gを、攪拌機を
備えた肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ封入し、真
空で2時間脱気した。窒素ガスで置換した後、200℃
/10mmHgで2時間加熱攪拌した。反応終了後、下
部取り出し口からポリ乳酸の溶融物を抜き出し、空冷
し、ペレタイザーにてカットした。得られたポリ乳酸
は、収量340g、収率85%、重量平均分子量(M
w)13.8万であった。
【0016】製造例2 Dien−Starkトラップを設置した反応器に、9
0%L−乳酸10kg、錫末45gを装入し、150℃
/50mmHgで3時間攪拌しながら水を留出させた
後、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌してオ
リゴマー化した。このオリゴマーにジフェニルエーテル
21.1kgを加え、150℃/35mmHg共沸脱水
反応を行い、留出した水と溶媒を水分離器で分離して溶
媒のみを反応機に戻した。2時間後、反応機に戻す有機
溶媒を4.6kgのモレキュラシーブ3Aを充填したカ
ラムに通してから反応機に戻るようにして、130℃/
17mmHgで20時間反応を行い、重量平均分子量
(Mw)15.0万のポリ乳酸溶液を得た。この溶液に
脱水したジフェニルエーテル44kgをを加え希釈した
後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過した。こ
の結晶に0.5N−HCl12kgとエタノール12k
gを加え、35℃で1時間撹拌した後瀘過し、60℃/
50mmHgで乾燥して、ポリ乳酸粉末6.lkg(収
率85%)を得た。この粉末を押出機で溶融しペレット
化し、ポリ乳酸を得た。このポリマーの重量平均分子量
(Mw)は14.7万であった。
0%L−乳酸10kg、錫末45gを装入し、150℃
/50mmHgで3時間攪拌しながら水を留出させた
後、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌してオ
リゴマー化した。このオリゴマーにジフェニルエーテル
21.1kgを加え、150℃/35mmHg共沸脱水
反応を行い、留出した水と溶媒を水分離器で分離して溶
媒のみを反応機に戻した。2時間後、反応機に戻す有機
溶媒を4.6kgのモレキュラシーブ3Aを充填したカ
ラムに通してから反応機に戻るようにして、130℃/
17mmHgで20時間反応を行い、重量平均分子量
(Mw)15.0万のポリ乳酸溶液を得た。この溶液に
脱水したジフェニルエーテル44kgをを加え希釈した
後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過した。こ
の結晶に0.5N−HCl12kgとエタノール12k
gを加え、35℃で1時間撹拌した後瀘過し、60℃/
50mmHgで乾燥して、ポリ乳酸粉末6.lkg(収
率85%)を得た。この粉末を押出機で溶融しペレット
化し、ポリ乳酸を得た。このポリマーの重量平均分子量
(Mw)は14.7万であった。
【0017】製造例3 Dien−Starkトラップを設置した反応器に、
1,4−ブタンジオール50.5kgとコハク酸66.
5kg、錫末45gを装入し、100℃で3時間攪拌し
ながら水を留出させた後、150℃/50mmHgでさ
らに2時間攪拌してオリゴマー化した。このオリゴマー
にジフェニルエーテル385kgを加え、150℃/3
5mmHg共沸脱水反応を行い、留出した水と溶媒を水
分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を50kgのモレキュラシー
ブ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよう
にして、130℃/17mmHgで15時間反応を行
い、重量平均分子量(Mw)14.0万のポリブチレン
サクシネート(以下PSBと略す)溶液を得た。この溶
液に脱水したジフェニルエーテル180kgを加え希釈
した後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過し
た。この粉末に0.5N−HCl20Okgとエタノー
ル200kgを加え、25℃で1時間攪拌した後瀘過
し、60℃/50mmHgで乾燥して、PSB 91.
5kg(収率94.8%)を得た。このPSBの重量平
均分子量(Mw)は13.8万であった。
1,4−ブタンジオール50.5kgとコハク酸66.
5kg、錫末45gを装入し、100℃で3時間攪拌し
ながら水を留出させた後、150℃/50mmHgでさ
らに2時間攪拌してオリゴマー化した。このオリゴマー
にジフェニルエーテル385kgを加え、150℃/3
5mmHg共沸脱水反応を行い、留出した水と溶媒を水
分離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間
後、反応機に戻す有機溶媒を50kgのモレキュラシー
ブ3Aを充填したカラムに通してから反応機に戻るよう
にして、130℃/17mmHgで15時間反応を行
い、重量平均分子量(Mw)14.0万のポリブチレン
サクシネート(以下PSBと略す)溶液を得た。この溶
液に脱水したジフェニルエーテル180kgを加え希釈
した後、40℃まで冷却して、析出した結晶を瀘過し
た。この粉末に0.5N−HCl20Okgとエタノー
ル200kgを加え、25℃で1時間攪拌した後瀘過
し、60℃/50mmHgで乾燥して、PSB 91.
5kg(収率94.8%)を得た。このPSBの重量平
均分子量(Mw)は13.8万であった。
【0018】実施例1〜5、比較例1 表1に示すような樹脂組成物を通常の射出成形機で、図
1のようなゴルフ用鉛筆の形状に成形した。芯は後から
差し込んだ。実際にゴルフ場で使用し、さらに堆肥中に
埋めて分解性を調べた。 実用性 ○・・・問題無し。 ×・・・問題あり(折れる等) 分解性 ◎・・・1〜6ヶ月で原形をとどめず。 ○・・・6〜12ヶ月で原形をとどめず。 ×・・・12ヶ月以上外観に変化なし。
1のようなゴルフ用鉛筆の形状に成形した。芯は後から
差し込んだ。実際にゴルフ場で使用し、さらに堆肥中に
埋めて分解性を調べた。 実用性 ○・・・問題無し。 ×・・・問題あり(折れる等) 分解性 ◎・・・1〜6ヶ月で原形をとどめず。 ○・・・6〜12ヶ月で原形をとどめず。 ×・・・12ヶ月以上外観に変化なし。
【0019】
【表1】 澱粉・・・・・・・PA#220(日本食品加工社製) PEG・・・・・・三洋化成製#4000S PP・・・・・・・グランドポリマー社製 カッコ内の数値は部数(重量)を表す。
【0020】
【発明の効果】本発明により得られる生分解性樹脂から
なるゴルフ用鉛筆は、環境中に放置されてもいずれ分解
し、ゴミにならないものであり、実用的である。
なるゴルフ用鉛筆は、環境中に放置されてもいずれ分解
し、ゴミにならないものであり、実用的である。
【図1】本発明の実施例で得られたゴルフ用鉛筆の斜視
図である。
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 29:04) (C08L 67/04 71:02) (C08L 67/04 3:02) (72)発明者 相原 久 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 中田 智之 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 大淵 省二 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 生分解性樹脂を含有してなることを特徴
とするゴルフで用いる鉛筆。 - 【請求項2】 生分解性樹脂が、脂肪族ポリエステルで
ある請求項1に記載のゴルフ用鉛筆。 - 【請求項3】 脂肪族ポリエステルが、ポリ乳酸、ポリ
グリコール酸、ポリカプロラクトン、及びポリブチレン
サクシネートからなる群より選ばれる少なくとも1種の
ブレンド組成物からなる請求項2に記載のゴルフ用鉛
筆。 - 【請求項4】 生分解性樹脂が、(A)脂肪族ポリエス
テル100重量部、並びに(B)式(1)(化1)で表
される構造単位を有するポリアルキレングリコール、ポ
リビニルアルコール及び澱粉からなる群から選択された
少なくとも1種を1〜100重量部含むことを特徴とす
る樹脂組成物である請求項1乃至3の何れかに記載のゴ
ルフ用鉛筆。 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれに独立して、水素原子又
は炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和炭化水素基を示
し、nは1〜5の整数を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10119579A JPH11309980A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 生分解性ゴルフ用鉛筆 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10119579A JPH11309980A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 生分解性ゴルフ用鉛筆 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309980A true JPH11309980A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14764857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10119579A Pending JPH11309980A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 生分解性ゴルフ用鉛筆 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11309980A (ja) |
Cited By (10)
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---|---|---|---|---|
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JP2004503415A (ja) * | 2000-07-14 | 2004-02-05 | バイオ−デグ. モウルディングス プロプライアタリー リミテッド | 生物分解性物質及びそれから製造された製品 |
CN100408352C (zh) * | 2005-08-23 | 2008-08-06 | 周意人 | 树脂复合材料铅笔 |
WO2020127320A1 (en) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | Societe Bic | Lead casing for pencil, and pencil thereof for writing, drawing, marking, plotting, and coloring |
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WO2024027953A1 (de) * | 2022-08-05 | 2024-02-08 | Staedtler Se | Stiftmine mit polyhydroxybuttersäure als bindemittel sowie stift mit der stiftmine |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10119579A patent/JPH11309980A/ja active Pending
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