JPH07228074A - 分解性樹脂成形物 - Google Patents

分解性樹脂成形物

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JPH07228074A
JPH07228074A JP4330094A JP4330094A JPH07228074A JP H07228074 A JPH07228074 A JP H07228074A JP 4330094 A JP4330094 A JP 4330094A JP 4330094 A JP4330094 A JP 4330094A JP H07228074 A JPH07228074 A JP H07228074A
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JP
Japan
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fastener
resin
calender
calendar
produced
Prior art date
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Pending
Application number
JP4330094A
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English (en)
Inventor
Fumiko Nakamura
文子 中村
Yasuharu Sugiyama
康晴 杉山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、カレンダーの紙部を固定する留め
具に、生分解性樹脂の成形物を使用し、廃棄物処理問題
を解決し、環境保護に役立つカレンダーを提供すること
を目的とする。 【構成】 生分解性プラスチックを用いて押出機にて異
形押し出しをして、カレンダー留め具2を作製し、この
留め具2を使用してカレンダー印刷紙6を固定し、別途
作製したフック5を留め具2に取り付けてカレンダー1
を制作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄処理や環境保護の
問題を解決するために、分解性樹脂を用いて自然環境で
分解又は崩壊できるようにしたカレンダーの紙部を固定
する留め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カレンダーの紙部を固定する留め
具は金属又はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン等のプラスチックから作られていた。しかし、金属
もプラスチックも廃棄処理の点では問題がある。特に、
プラスチックは焼却処理する場合は発熱カロリーが高す
ぎて焼却炉を傷めたり、有害ガスを発生する等の問題が
ある。焼却処理せずに埋め立て処分する場合でも、プラ
スチックは他の廃棄物に比べて単位重量当たりの容積比
が高い上、何時までも腐敗しないで残るため、埋め立て
後の地盤を弱くし、埋め立て地の跡地利用を困難にする
等の問題がある。また、金属を留め具に使用した場合、
紙と一緒に焼却処理できない等の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、カレン
ダーの留め具の材料として、従来のプラスチックや金属
では廃棄処理の点で問題があり、廃棄処理が容易で環境
保護にも役立つ材料が望まれていた。こうした観点か
ら、生分解性プラスチックを用いてカレンダーの留め具
を作製できれば、紙と一緒に埋め立て処理されても、自
然環境の中で、微生物によって分解され、生態系の循環
サイクルに還元できるので、従来のプラスチックの廃棄
処理問題を解決することができる。又、焼却処理されて
も、焼却炉を傷めたり、有害ガスを発生する問題も解消
できる。また、プラスチックが埋め立て処理等で地上に
散乱する場合、光崩壊性プラスチックの使用により、太
陽光で崩壊し、容積比が減少し小さな崩壊片となり土と
混合するので、周辺の美観を損ねることがなくなり、環
境汚染問題の解決にも役立つ。
【0004】
【課題を解決するための手段】カレンダーの紙部を固定
する留め具において、該留め具を分解性樹脂を用いて成
形した樹脂成形物とした。また、前記留め具を成形する
分解性樹脂として、微生物生産のポリエステル、澱粉、
ポリアミノ酸又はポリビニルアルコール等の生分解性プ
ラスチック、又は前記生分解性プラスチックとポリオレ
フィン等の熱可塑性樹脂を混合した崩壊性プラスチック
を使用した。更に、前記留め具を成形する分解性樹脂と
して、光分解性樹脂又は光崩壊性樹脂を使用した。
【0005】
【作用】本発明によれば、カレンダーの留め具の材料と
して、自然環境の中で、微生物によって分解され、生態
系の循環サイクルに還元できる生分解性プラスチックを
使用するので、廃棄処理問題を解決したカレンダーを提
供することができる。
【0006】
【実施例】以下、実施例に基づいて、図面を参照にしな
がら本発明を詳細に説明する。図1は本発明の留め具を
用いて作製したカレンダーの斜視図である。図2は本発
明の留め具の拡大模式図である。前記留め具は分解性樹
脂を用いて射出成形や異形押し出し成形によって製造さ
れる。
【0007】射出成形及び押し出し成形可能な分解性プ
ラスチックとしては、生分解性ポリエステル、澱粉を主
成分とする生分解性プラスチック、ポリビニルアルコー
ル、ポリアミノ酸、崩壊性プラスチック等がある。
【0008】生分解性ポリエステルには、発酵法で生産
されるものとして、3ーヒドロキシブチレートと3ーヒ
ドロキシバリレートのランダム共重合ポリエステル(例
えば、ICI社により水素細菌にプロピオン酸とグルコ
ースを与えて発酵法で生産されるもの)や水素細菌に吉
草酸を与えて得られる3ーヒドロキシバリレートを主体
とするポリエステルがある。また、合成法で生産される
ものとして、εーカプロラクトンの開環重合により得ら
れるポリカプロラクトン、ラクチドの開環重合により得
られるポリ乳酸、コハク酸とエチレングリコールの縮合
重合により得られるポリエチレンサクシネート等のジカ
ルボン酸とジオールの縮合重合により得られる各種の脂
肪族ポリエステル等が挙げられる。
【0009】合成法で生産される他の生分解性樹脂とし
て、ポリビニルアルコールが使用できるが、生分解に
は、分子量5000〜100000程度でケン化度99
モル%以上のものが好ましい。
【0010】澱粉を主成分とする生分解性プラスチック
としては、澱粉とポリビニルアルコールをアロイ化した
もの(例えばノバモント社により生産されている、コー
ンスターチと変性ポリビニルアルコールから相互侵入網
目構造を形成させてアロイ化したもの)、ハイアミロー
ス澱粉を化学修飾して得られる熱可塑性樹脂等が挙げら
れる。
【0011】ポリアミノ酸としては、微生物による発酵
法で生産されるポリーγーグルタミン酸、εーポリリジ
ン、合成法により生産されるポリーγーLーグルタメー
ト、ポリーLーグルタミン酸ソーダ、ポリーLーグルタ
ミン酸等が挙げられる。
【0012】崩壊性プラスチックのうち、光崩壊性のも
のとしては、エチレンと一酸化炭素との共重合体等が挙
げられる。このエチレン・一酸化炭素共重合体はカルボ
ニル基と結合する2番目と3番目の炭素間が光で開裂す
ることにより分解し、その分解速度は共重合体の一酸化
炭素の含有量により調節することができる。通常、エチ
レン・一酸化炭素共重合体の密度は0.89〜0.95
g/cm3 程度であり、一酸化炭素の含有量は0.1〜
10モル%程度である。また、光崩壊性プラスチックと
して、ポリエチレンやポリプロピレン等の汎用合成樹脂
と有機酸金属塩との混合物を用いることもできる。有機
酸金属塩としては、ステアリン酸鉄、ステアリン酸セリ
ウム、ステアリン酸コバルト等があり、酸化鉄等の金属
酸化物、アセチルアセトン、ジブチルチオカルバメート
との錯体等が挙げられ、有機酸金属塩の混合量は1〜5
000ppm程度が好ましい。また、ビニルケトンとの
共重合体を添加することもある。
【0013】また、崩壊性プラスチックのうち微生物崩
壊性のものとしては、汎用合成樹脂と生分解性ポリエス
テル、ポリビニルアルコール、澱粉又は澱粉を主成分と
する生分解性プラスチック、ポリアミノ酸、セルロース
又はバイオセルロース、キチン、キトサン等を少なくと
も1種以上混合したものが挙げられる。この場合、汎用
合成樹脂と生分解性物質の各成分との混合量はポリオレ
フィンと混合成分の合計を100重量%として、混合成
分を5〜80重量%混合することが好ましい。上記生分
解性物質の各成分の混合量が5重量%未満では生分解性
が不十分であり、また80重量%を超えると物性強度が
低下する。
【0014】以上のような分解性プラスチックには物性
改質のために、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
マグネシウム等の金属塩、ケイ酸或いはカオリン、タル
ク等のケイ酸塩、酸化チタン、酸化亜鉛等の金属酸化物
及び水酸化アルミニウム、アルミナ等のアルミニウム化
合物等の無機質充填剤を含有させてもよい。更に、可塑
剤、酸化防止剤、分解促進剤、安定剤、帯電防止剤、界
面活性剤等の各種添加剤を含有させてもよい。
【0015】次に、具体的実施例について述べる。 (実施例1)3ーヒドロキシブチレートと3ーヒドロキ
シバリレートとのランダム共重合ポリエステル(ICI
社製バイオポール)の3ーヒドロキシバリレートの含有
量が8.4%の樹脂を用いて、押出機にて温度165℃
で異形押し出しをして、図2に示すような形状のカレン
ダー留め具を作製した。この留め具を使用してカレンダ
ーの紙面を固定して図1に示すようなカレンダーを制作
した。図2(a)はカレンダー留め具の表面図であり、
図2(b)はカレンダー留め具の裏面図で、図2(c)
はカレンダー留め具の横の断面図である。 (実施例2)成形樹脂としてコーンスターチを15%ブ
レンドした高密度ポリエチレンを使用し、押出機にて温
度170℃で異形押し出しをして留め具を作製し、実施
例1と同様なカレンダーを制作した。 (実施例3)成形樹脂としてエチレン・一酸化炭素共重
合体(日本ユニカー社製 DGIー001)を使用し、
押出機にて温度160℃で異形押し出しをして留め具を
作製し、実施例1と同様なカレンダーを制作した。
【0016】(分解試験)上記実施例で作製したカレン
ダーの留め具について以下の方法で分解試験を行った。
比較例として高密度ポリエチレンを使用して、実施例2
と同様にして留め具を作り、これを実施例と同様にして
分解試験を行い、対照試料とした。 生分解試験 実施例1及び実施例2で作製した留め具各5個を地表よ
り5cmの深さの土中に埋設して、1年後の分解程度を
観察した。 光分解試験 実施例3で作製した留め具5個を屋上で直射日光による
6か月(4月上旬〜10月上旬)暴露試験を行ってその
分解程度を観察した。試験結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カレンダーの留め具の材料として、自然環境の中で、微
生物によって分解され、生態系の循環サイクルに還元で
きる生分解性プラスチックを使用するので、カレンダー
の廃棄処理問題を解決し、且つ環境にやさしいカレンダ
ーとして独自性を持たせることにより需要拡大が期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による留め具を用いたカレンダーの斜視
図。
【図2】(a)図1に示した留め具の表面図。 (b)図1に示した留め具の裏面図。 (c)図1に示した留め具の横の断面図。
【符号の説明】
1 カレンダー 2 留め具 3 フック取り付け部 4 カレンダー印刷紙を挟み固定する部分 5 フック 6 カレンダー印刷紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレンダーの紙部を固定する留め具にお
    いて、該留め具を分解性樹脂を用いて成形したことを特
    徴とする樹脂成形物。
  2. 【請求項2】 分解性樹脂が微生物生産のポリエステ
    ル、澱粉、ポリアミノ酸又はポリビニルアルコール等の
    生分解性プラスチック、又は前記生分解性プラスチック
    とポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を混合した崩壊性プ
    ラスチックであることを特徴とする請求項1に記載の樹
    脂成形物。
  3. 【請求項3】 分解性樹脂が光分解性樹脂又は光崩壊性
    樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形
    物。
JP4330094A 1994-02-18 1994-02-18 分解性樹脂成形物 Pending JPH07228074A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6394727B1 (en) * 1997-04-01 2002-05-28 Valmet Fibertech Aktiebolag Method of securing bale wrappers to bales and a fastener for carrying out the method
US7780370B2 (en) * 2004-07-30 2010-08-24 Slideco Nv Environmentally friendly binding of calendars
US8356648B2 (en) 2004-07-30 2013-01-22 Slideco Nv Calendar binding apparatus and related methods
US8590938B2 (en) 2004-07-30 2013-11-26 Slideco Nv Environmentally friendly binding of calendars

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