JPH1130981A - 管楽器用弱音具 - Google Patents

管楽器用弱音具

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JPH1130981A
JPH1130981A JP20096197A JP20096197A JPH1130981A JP H1130981 A JPH1130981 A JP H1130981A JP 20096197 A JP20096197 A JP 20096197A JP 20096197 A JP20096197 A JP 20096197A JP H1130981 A JPH1130981 A JP H1130981A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管楽器を練習する時に、その放出(演奏)音
を小さく(弱く)することができる管楽器用弱音具を提
供すること。 【解決手段】 楽器本体の開口端部に着脱自在に取付け
られる嵌合筒と、この嵌合筒の少なくとも一方の開口端
部を塞ぐように該嵌合筒に固定的に設けられ、かつ、前
記マウスピースから吹き込まれた息に抵抗を与えながら
通す弱音用空気抵抗部材とから成る管楽器用弱音具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サクソフォン(S
AXOPHONE),トランペット(TRUMPET)
等の管楽器用弱音具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サクソフォン(SAXOPHO
NE),トランペット(TRUMPET)等の管楽器
は、普通の状態で吹いた場合に、音が非常に大きく聞こ
える。これらの楽器の練習をする場合、練習場所によっ
ては、音が小さくする事が望まれる。
【0003】ところで、トランペットの場合には、朝顔
(BELL)に嵌め込む幾つかの弱音器(mute)が
存在するので、音を小さくしたり(弱音効果)、又はや
や音がこもるように変化を与えたり(変化音効果)する
ことができる。
【0004】しかして、トランペットの弱音器(以下、
本明細書では、「音の振動を抑制して弱音効果を発揮さ
せることができる狭義の弱音器」を言う。)は、トラン
ペットの朝顔の開口部に着脱自在に取付けられる嵌合カ
ップと、この嵌合カップの開口部に固定的に結合し、か
つ、先細り状に形成された逆ラッパ形状の息導入筒と、
この息導入筒の結合部に周方向に沿って形成された複数
個の息放出小孔とから構成されている。
【0005】しかしながら、この種のこの弱音器は、そ
の形態上から朝顔の開口部に込め込んでしか使用するこ
とができず(取付け位置の限定性)、しかも、弱音器を
開口部に嵌合すると、嵌合カップが朝顔の周縁部から著
しく突出する(収納或いは持ち運びの不便性)と言う問
題点があった。また弱音器の材質は、普通一般にファイ
バー又はアルミニューム製なので、高価であると言う欠
点もあった。
【0006】一方、サクソフォンの場合には、朝顔に弱
音部材(例えばタオル)を詰め込んでも、楽器本体の操
作キーによって開口する複数個の開口部から息が放出さ
れるので、練習の際、その練習音を所望するような弱音
にすることができないと言う問題点があった。そこで、
サクソフォンを練習する時に、前記トランペットの弱音
器の場合と同様に、その放出(演奏)音を所望するよう
な弱音にすることができる管楽器用弱音具の出現が要望
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の要望点に鑑み、第1の目的は、サクソフォン、ト
ランペット等管楽器を練習する時に、その放出音を小さ
く(弱く)することができる管楽器用弱音具を提供する
ことである。第2の目的は、管楽器に装着しても、管楽
器本体から著しく又は全く突出しないことである(収納
或いは持ち運びの不便性)。第3の目的は、いわゆる唾
切りが良いことである。第4の目的は、形態のシンプル
化を図り、安価に製作することができることである。第
5の目的は、外観上の形態を略相似的に縮小(又は「拡
大」)させたものを、楽器本体の吹口部管の開口端部
(又は「朝顔の開口部」)にも使用することができるこ
とである(使用箇所の選択性)。第6の目的は、管楽器
に簡単に取付け又は取り外しすることができることであ
る。第7の目的は、吹き込まれた息によって、所定の嵌
合位置から移動しないことである。第8の目的は、実施
例によっては、構成部材の一部の部品を交換するだけ
で、練習場所に対応して、音の強弱を容易に設定するこ
とができることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の管楽器用弱音具
は、楽器本体の吹口部管の開口端部又は朝顔の開口部に
着脱自在に取付けられる嵌合筒と、この嵌合筒の少なく
とも一方の開口端部を塞ぐように該嵌合筒に固定的に設
けられ、かつ、前記マウスピースから吹き込まれた息に
抵抗を与えながら通す弱音用空気抵抗部材とから成る。
【0009】上記に於いて、弱音用空気抵抗部材は、メ
ッシュ状繊維であることを特徴とする。また嵌合筒は弾
性体であり、楽器本体の開口端部の縁部にフイットする
ことを特徴とする。また弱音用空気抵抗部材は、メッシ
ュ状繊維であると共に、嵌合筒の軸芯方向に対して交差
方向にシート状に張られていることを特徴とする。また
弱音用空気抵抗部材は、メッシュ状繊維であると共に、
嵌合筒の軸芯方向に帽子状に突出していることを特徴と
する。また、弱音用空気抵抗部材は、嵌合筒の一方の開
口端部に該嵌合筒の軸芯方向に対して交差方向にシート
状に張られた第1メッシュ状繊維と、一方、嵌合筒の他
方の開口端部に該嵌合筒の軸芯方向に帽子状に突出する
第2メッシュ状繊維とから構成されていることを特徴と
する。また嵌合筒の一方の開口部には、その外周壁部と
交差し、かつ、中心孔を有する遮蔽壁部が一体的に設け
られ、一方、弱音用空気抵抗部材は、前記中心孔を塞ぐ
ように設けられていることを特徴とする。この場合遮蔽
壁部は、嵌合筒の外周壁部に対し、着脱自在に嵌合する
ことを特徴とする。
【0010】また嵌合筒の一方の開口部には、その外周
壁部と交差し、かつ、中心孔を有する遮蔽壁部が一体的
に設けられ、一方、弱音用空気抵抗部材は、前記中心孔
にシート状に張られた第1メッシュ状繊維と、嵌合筒内
に位置し、かつ、中心孔から嵌合筒の軸芯方向に向かっ
て帽子状に突出する第2メッシュ状繊維とから構成され
ていることを特徴とする。また本発明の主要部をそのま
ま含み、嵌合筒の外周壁部の内周壁に筒状の吸音部材が
内装されていることを特徴とする。
【0011】ここで、「弱音用空気抵抗部材」とは、マ
ウスピースから吹き込まれた息を利用して楽器本体の朝
顔(Bell)がら放出される音、或いは楽器本体の操
作キーによって開口する複数個の開口部から放出される
音が、空気抵抗により、普通の状態の時よりも、弱音状
態で聞こえるようにする機能を有する部材を言う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態を、管楽器の一例であるサクソフォン(SAXOP
HONE)1に取付けた場合で説明する。図1乃至図6
に於いて、2は管楽器の本体で、この楽器本体2は周知
のように色々な音を出すための複数個の操作キー3を有
する。これらの操作キー3を操作すると、図示しない複
数個の開口部が開閉し、色々な音を出すことができる。
【0013】4は唇が接触するリード(reed)5を
有するマウスピースである。6は前記楽器本体2とマウ
スピース4との間に介在する吹口部管である。この吹口
部管6は楽器本体2から取り外し可能であるが、本実施
例ではこの吹口部管6も楽器本体2の一部とする。
【0014】しかして、楽器本体2の一部を構成する吹
口部管6は、普通一般に、一端部から他端部に至にした
がって大径となるJ時型、或いは波型形状に折曲形成さ
れている。すなわち、リード5が嵌合する側の開口一端
部6aは小径であり、一方、楽器本体2が嵌合する側の
開口他端部6bは大径である。
【0015】7は吹口部管6の開口一端部6aに外嵌合
状態で固定的に設けられたマウスピース用嵌合支持部材
である。このマウスピース用嵌合支持部材7は、例えば
筒状のコルク材が使用されている。
【0016】ところで、本発明の管楽器用弱音具10の
一例は、前記吹口部管6の開口端部6a(6b)の縁部
に取り外し可能に装着される。図1及び図2では、吹口
部管6の開口端部6a内に装着した場合について示して
いるが、吹口部管6の他方の開口端部6bに、又は開口
両端部6a,6bにそれぞれ装着しても良い。さらに、
管楽器用弱音具10は、吹口部管の開口端部のみ成ら
ず、その外観上の形態を略相似的に拡大(逆の場合は
「縮小させたもの」)を、朝顔の開口部にも使用するこ
とができる。以下、この発明の実施の形態の欄では、説
明の便宜上、吹口部管6の開口端部6aにだけ装着した
場合について説明する。
【0017】管楽器用弱音具10は、図3乃至図5で示
すように、吹口部管6の開口端部6aに着脱自在に取付
けられる嵌合筒11と、この嵌合筒11の少なくとも一
方の開口端部を塞ぐように該嵌合筒に固定的に設けら
れ、かつ、マウスピース4から吹き込まれた息に抵抗を
与えながら通す弱音用空気抵抗部材12とから成る。こ
こで、「弱音用空気抵抗部材」とは、マウスピース4か
ら吹き込まれた息を利用して楽器本体2の朝顔(Bel
l)がら放出される音が、空気抵抗により、普通の状態
の時よりも、弱い状態で聞こえるようにする機能を有す
る部材を言う。
【0018】しかして、前記嵌合筒11は、ゴム、合成
樹脂等の弾性体で筒状に形成されている。本実施例では
防振機能を有し、かつ、やや軟質の合成ゴムを使用して
いる。したがって、ゴム材で形成された嵌合筒11を吹
口部管6の開口端部6a(6b)に挿入すると、その内
周壁8にやや圧接状態で嵌合する。このように嵌合筒1
1は吹口部管6の内周壁8にフイットした状態で嵌合停
止する(これを「スライド防止効果」と言う。)。また
嵌合筒11はその外周壁11aが吹口部管6の内周壁8
に接触するので、吹口部管6の振動を抑制する(これを
「吸音性効果」と言う。)。
【0019】一方、前記弱音用空気抵抗部材12は、水
分を吸収しない、ガラス繊維、金属繊維、合成繊維等の
メッシュ状繊維であり、本実施例では嵌合筒11の軸芯
方向に対して交差方向にシート状に張設されている。そ
して、メッシュ状繊維が張設された嵌合筒11の外端部
は、多少フランジ状に成っている。この場合嵌合筒11
のフランジ状外端部の外径寸法は、極多少ではあるが、
吹口部管6の開口端部6aの内径よりも大きい。また設
計如何によっては、嵌合筒11の外端部にフランジ部を
周設しても良い。
【0020】上記構成に於いては、図1及び図2で示す
ように、操作キー3を有する楽器本体2とリード5を有
するマウスピース4との間に介在し、かつ、楽器本体2
の一部を構成する吹口部管6の少くとも一方の開口端部
6a(6b)に、本発明の管楽器用弱音具10を嵌合す
る。この場合指で管楽器用弱音具10を摘んで吹口部管
6に嵌合する。
【0021】しかして、まずマウスピース4をマウスピ
ース用嵌合支持部材7に嵌合する前に、吹口部管6の開
口端部6aに嵌合筒11を差し込むと、嵌合筒11は弾
性体であることから、内側に多少変位した状態で開口端
部6aの内周壁8にスライドしながら嵌入し、その外端
部が開口端部6aから多少突出した所で、嵌合筒11の
外周壁11aが開口端部6aの内周壁8に圧接した状態
で停止する。これにより、スライド防止効果、吸音性効
果等を得ることができる。
【0022】次に図2で示すようにマウスピース4をマ
ウスピース用嵌合支持部材7に嵌合する。本実施例で
は、管楽器用弱音具10の嵌合筒11は吹口部管6の開
口端部6a(6b)に挿入されているので、マウスピー
ス4を直接又は間接的に吹口部管6に嵌合しても、その
取付けに関しては何等障害にはならない。
【0023】そこで、図6で示すようにマウスピース4
側から息Bを吹き込むと、まず該息Bは管楽器用弱音具
10の弱音用空気抵抗部材12に吹き当たり、次いでマ
ウスピース4の内部9で乱気流のように舞うと共に、一
部は前記内部9の内圧の高まりにより、空気抵抗部材1
2の抵抗を受けながら、該空気抵抗部材12を通過す
る。つまり、この空気抵抗部材12の存在により練習者
の吹き込む息の量を一気に吹口部管6に吹き込ませない
ようにする(これを便宜上「吹口部管に対する息量の減
退化」という。)。換言すれば、空気抵抗部材12は練
習者の吹き込んだ息が空気抵抗部材12を一気に通過し
ないように調整弁の役割を果たす。
【0024】その結果、楽器本体の朝顔(Bell)が
ら放出される音、或いは楽器本体の操作キーによって開
口する複数個の開口部から放出される音が、普通の状態
の時よりも、弱い状態で聞こえる。
【0025】ところで、上記の場合息Bに混入している
唾Sは、弱音用空気抵抗部材12に吹き当たるが、本実
施例では弱音用空気抵抗部材12が水を吸収しないメッ
シュ状繊維であるため、図6で示すように唾Sは空気抵
抗部材12を通過する息と共に、楽器本体2側へ容易に
飛び散る。したがって、空気抵抗部材12は唾Sで水浸
しになることはなく、いわゆる唾切りが良い、と言う効
果がある。
【0026】
【実施例】本発明の実施の形態で説明した第1実施例に
於いて、嵌合筒11は合成樹脂、ゴム等弾性体で形成す
るのが望ましいが、吹口部管6の開口端部6a(6b)
の内周壁8にスライドしないように嵌合可能であれば、
金属で形成しても良い。この場合金属で形成された嵌合
筒11の外端部に、吹口部管6の開口端縁に当接するス
トッパー用フランジを形成したり、又は嵌合筒11の該
周壁に吹口部管6の前記内周壁8と圧接係合する爪片、
結合突起等係合部を形成しても良い。
【0027】次に以下この欄では本発明の実施の形態で
説明した他の実施例について説明する。なお、他の実施
例を説明するに当たって、第1実施例と同一の部分には
同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】図7乃至図9の管楽器用弱音具10Aは、
本発明の第2実施例である。この第2実施例に於いて前
記第1実施例と主に異なる点は、弱音用空気抵抗部材1
2Aを複数個設けた点である。
【0029】しかして、弱音用空気抵抗部材12Aは、
嵌合筒11Aの開口両端部にそれぞれ設けられ、第1実
施例と同様にガラス繊維、金属繊維、合成繊維等のメッ
シュ状繊維であると共に、嵌合筒11Aの軸芯方向に対
して交差方向にシート状に張られている。
【0030】この実施例に於いては、図9で示すよう
に、マウスピース4側から吹き込まれた息Bは、嵌合筒
11Aの外端部側に位置する第1のメッシュ状繊維12
Aと、嵌合筒11Aの内端部側に位置する第2のメッシ
ュ状繊維12Aをそれぞれ通過せざるを得ないので、息
Bの通過に対する抵抗力が増加し、より確実に弱音効果
を得ることができる。
【0031】図10乃至図12の管楽器用弱音具10B
は、本発明の第3実施例である。この第3実施例に於い
て前記第1実施例と主に異なる点は、異なる形態の弱音
用空気抵抗部材12B,12B1を組合わせた点であ
る。
【0032】しかして、弱音用空気抵抗部材は、嵌合筒
11Bの一方の開口端部に該嵌合筒の軸芯方向に対して
交差方向にシート状に張られた第1メッシュ状繊維12
Bと、一方、嵌合筒11Bの他方の開口端部に該嵌合筒
の軸芯方向に帽子状に突出する第2メッシュ状繊維12
B1とから構成されている。ここで「帽子状」とは、キ
ャップ状、袋状、円錐状、円錐台状等嵌合筒11Bの開
口端面から外方向に突出する形状を意味する。前記第2
メッシュ状繊維12B1は、本実施例では1枚の扇形状
のメッシュ状繊維を円錐状に形成したものを使用してい
る。
【0033】この実施例に於いても、マウスピース4側
から吹き込まれた息Bは、嵌合筒11Bの外端部側に位
置する第1のメッシュ状繊維12Bと、嵌合筒11Bの
内端部側に位置する第2のメッシュ状繊維12B1をそ
れぞれ通過せざるを得ないので、息Bの通過に対する抵
抗力が増加し(メッシュ状繊維の抵抗面積が増えるの意
味。)、より一層に弱音効果を得ることができる。
【0034】図13乃至図15の管楽器用弱音具10C
は、本発明の第4実施例である。この第4実施例に於い
て前記第1実施例と主に異なる点は、外観上の形態を略
相似的に「拡大」させたものを、楽器本体の吹口部管の
開口端部のみ成らず、「朝顔15の開口部16内」にも
使用した(使用箇所の選択性)点に特徴がある。しかし
て、図13は管楽器用弱音具10Cを朝顔15の開口部
16内に挿入した一例を示している。
【0035】ところで、この管楽器用弱音具10Cの嵌
合筒11Cの形状が、第1実施例のそれとは多少相違す
る。すなわち、嵌合筒11Cの一方の開口部(例えば外
端部側の開口)には、その外周壁部17と交差し、か
つ、中心孔18を有するやや肉厚状の遮蔽壁部19が一
体的に設けられている。
【0036】また弱音用空気抵抗部材は、本発明の第3
実施例の場合と同様に、嵌合筒11Cの前記中心孔18
にシート状に張られた第1メッシュ状繊維12Cと、一
方、該嵌合筒11C内に位置し、かつ、中心孔18から
嵌合筒の軸芯方向に向かって帽子状に突出する第2メッ
シュ状繊維12C1とから構成されている。
【0037】このように構成すると、管楽器用弱音具1
0Cを、例えばサクソフォン1の朝顔15の開口部16
内に完全に挿入(トランペットの場合は著しく突出しな
いように挿入)し、第1実施例と同一の目的を達成する
ことができる。なお、この第4実施例の於いては、前記
嵌合筒11Cの他方の開口部(例えば内端部側の開口)
に第3メッシュ状繊維を張設しても良い。さにら、設計
如何によっては、嵌合筒11Cの他方の開口部にも第2
の遮蔽壁部を一体的に設け、この第2の遮蔽壁部に前記
のような第3及び第4のメッシュ状繊維をそれぞれ設け
ても良い。
【0038】図16及び図17の管楽器用弱音具10D
は、本発明の第5実施例である。この第5実施例に於い
て前記第1実施例と主に異なる点は、外観上の形態を略
相似的に「拡大」させたものを、楽器本体の吹口部管の
開口端部のみ成らず、「朝顔の開口部内」にも使用した
(使用箇所の選択性)点に特徴がある。特に図示しない
が、この管楽器用弱音具10Dも本発明の第4実施例と
同様に、管楽器用弱音具10Dを朝顔の開口部内に挿入
して使用することができる。
【0039】ところで、この管楽器用弱音具10Dの嵌
合筒11Dの形状が、第1実施例のそれとは多少相違す
る。すなわち、嵌合筒11Dの一方の開口部(例えば外
端部側の開口)には、その外周壁部17Dと交差し、か
つ、中心孔18Dを有するやや肉厚状の第1遮蔽壁部1
9Dが一体的に設けられている。したがって、この限り
では本発明の第4実施例と同様であるが、この遮蔽壁部
19Dは、外周壁部17Dに対して着脱自在に嵌合する
点が相違する。そして、前記第1遮蔽壁部19Dには、
例えば本発明の第4実施例と同様に、前記中心孔18D
にシート状に張られた第1メッシュ状繊維12Dと、一
方、該嵌合筒11D内に位置し、かつ、中心孔18Dか
ら嵌合筒の軸芯方向に向かって帽子状に突出する第2メ
ッシュ状繊維12D1とから構成されている。
【0040】また前記第1実施例と主に異なる点は、本
発明の第4実施例と同様に、嵌合筒11Dの他方の開口
部(例えば内端部側の開口)に、着脱自在に嵌合する第
2遮蔽壁部19D1を設け、この第2遮蔽壁部19D1
の中心孔18D1に、前記第1遮蔽壁部19Dと同様に
複数のメッシュ状繊維12Dを設けている点が異なる。
【0041】この実施例に於いては、予め異なる形状の
単数又は複数のメッシュ状繊維を有する複数個の遮蔽壁
部19D、19D1を用意し、練習を使用する場(環
境)に対応して好きな遮蔽壁部19D(19D1)を嵌
合筒11Dに一体的に取付け、かつ、管楽器用弱音具1
0Dを朝顔の開口部内に挿入して使用することができる
と言う利点がある。
【0042】ところで、本発明の各実施例に於いて、嵌
合筒11、11A、11B、11C、11Dの外周壁部
の内周壁に、筒状の吸音部材(例えばグラスウール製の
もの)21を内装してもよい。例えばこの考え方を本発
明の第5実施例に採用すると、図18及び図19に示す
ような一実施例と成る。この最後の実施例に関しては、
重複する説明を回避するため、便宜上、第5実施例と同
一の符号を付す。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)管楽器を練習する時に、吹口部管に対する息量の
減退化を図ることができる。その結果、その放出(演
奏)音を小さく(弱く)することができる。 (2)管楽器に装着しても、管楽器本体から著しく又は
全く突出しない(収納性がある。) (3)弱音用空気抵抗部材にメッシュ状繊維を使用して
いるので、いわゆる唾切りが良い。 (4)形態のシンプル化を図り、安価に製作することが
できる。 (5)外観上の形態を略相似的に縮小(又は「拡大」)
させたものを、楽器本体の吹口部管の開口端部(又は
「朝顔の開口部」)にも使用することができる(使用箇
所の選択性がある)。 (6)嵌合筒を使用しているので、サクソフォンに簡単
に取付け又は取り外しすることができる。 (7)嵌合筒が弾性体の場合には、嵌合筒が吹口部管の
開口端部にフイット状態に嵌合するので、吹き込まれた
息によって、所定の嵌合位置から移動しない。 (8)実施例によっては、構成部材の一部の部品を交換
するだけで、練習場所に対応して、音の強弱を容易に設
定することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図6は本発明の第1実施例を示す各説明図。図
7乃至図9は本発明の第2実施例を示す各説明図。図1
0乃至図12は本発明の第3実施例を示す各説明図。図
13乃至図15は本発明の第4実施例を示す各説明図。
図16及び図17は本発明の第5実施例を示す各説明
図。図18及び図19は本発明の主要部をそのまま含
み、他の構成要件を加味した一例の各説明図。
【図1】実施形態の一例を示す斜視図。
【図2】図1に於いて、嵌合状態の概略説明図。
【図3】マウスピースと吹口部管との関係を示す分解斜
視図。
【図4】斜視からの説明図。
【図5】図4の5−5線からの説明図。
【図6】使用状態の概略説明図。
【図7】第2実施例の斜視からの説明図。
【図8】マウスピースと吹口部管との関係を示す分解斜
視図。
【図9】使用状態の概略説明図。
【図10】第3実施例の斜視からの説明図。
【図11】図10の11−11線からの説明図。
【図12】マウスピースと吹口部管との関係を示す分解
斜視図。
【図13】第4実施例の使用状態の一例を示す説明図。
【図14】第4実施例の斜視図。
【図15】第4実施例の縦断面の概略説明図。
【図16】第5実施例の斜視図。
【図17】第5実施例の縦断面の概略説明図。
【図18】第5実施例の用いた場合に於ける本発明の主
要部をそのまま含み、他の構成要件を加味した一例の斜
視からの説明図。
【図19】第5実施例の用いた場合に於ける本発明の主
要部をそのまま含み、他の構成要件を加味した一例の縦
断面の概略説明図。
【符号の説明】
2…楽器本体、4…マウスピース、6…吹口部管、6
a、6b…開口端部、7…嵌合支持部材、8…内周壁、
9…マウスピースの内部、10、10A、10B、10
C、10D…管楽器用弱音具、11、11A、11B、
11C、11D…嵌合筒、11a…外周壁、12、12
A、12B、12C、12C1、12D、12D1…弱
音用空気抵抗部材、15…朝顔、16…朝顔の開口部、
17,17D…外周壁部、18、18D、18D1…中
心孔、19、19D、19D1…遮蔽壁部、21…吸音
部材、B…息、S…唾。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器本体の開口端部に着脱自在に取付け
    られる嵌合筒と、この嵌合筒の少なくとも一方の開口端
    部を塞ぐように該嵌合筒に固定的に設けられ、かつ、前
    記マウスピースから吹き込まれた息に抵抗を与えながら
    通す弱音用空気抵抗部材とから成る管楽器用弱音具。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、弱音用空気抵抗部材
    は、メッシュ状繊維であることを特徴とする管楽器用弱
    音具。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、嵌合筒は弾性体であ
    り、楽器本体の開口端部の縁部にフイットすることを特
    徴とする管楽器用弱音具。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、弱音用空気抵抗部材
    は、メッシュ状繊維であると共に、嵌合筒の軸芯方向に
    対して交差方向にシート状に張られていることを特徴と
    する管楽器用弱音具。
  5. 【請求項5】 請求項1に於いて、弱音用空気抵抗部材
    は、メッシュ状繊維であると共に、嵌合筒の軸芯方向に
    帽子状に突出していることを特徴とする管楽器用弱音
    具。
  6. 【請求項6】 請求項1に於いて、弱音用空気抵抗部材
    は、嵌合筒の一方の開口端部に該嵌合筒の軸芯方向に対
    して交差方向にシート状に張られた第1メッシュ状繊維
    と、一方、嵌合筒の他方の開口端部に該嵌合筒の軸芯方
    向に帽子状に突出する第2メッシュ状繊維とから構成さ
    れていることを特徴とする管楽器用弱音具。
  7. 【請求項7】 楽器本体の朝顔の開口部に着脱自在に取
    付けられる嵌合筒と、この嵌合筒の少なくとも一方の開
    口端部を塞ぐように該嵌合筒に固定的に設けられ、か
    つ、マウスピースから吹き込まれた息に抵抗を与えなが
    ら通す弱音用空気抵抗部材とから成る管楽器用弱音具。
  8. 【請求項8】 請求項7に於いて、嵌合筒の一方の開口
    部には、その外周壁部と交差し、かつ、中心孔を有する
    遮蔽壁部が一体的に設けられ、一方、弱音用空気抵抗部
    材は、前記中心孔を塞ぐように設けられていることを特
    徴とする管楽器用弱音具。
  9. 【請求項9】 請求項7に於いて、遮蔽壁部は、嵌合筒
    の外周壁部に対し、着脱自在に嵌合することを特徴とす
    る管楽器用弱音具。
  10. 【請求項10】 請求項7に於いて、嵌合筒の一方の開
    口部には、その外周壁部と交差し、かつ、中心孔を有す
    る遮蔽壁部が一体的に設けられ、一方、弱音用空気抵抗
    部材は、前記中心孔にシート状に張られた第1メッシュ
    状繊維と、嵌合筒内に位置し、かつ、中心孔から嵌合筒
    の軸芯方向に向かって帽子状に突出する第2メッシュ状
    繊維とから構成されていることを特徴とする管楽器用弱
    音具。
  11. 【請求項11】 請求項7に於いて、嵌合筒の外周壁部
    の内周壁には、筒状の吸音部材が内装されていることを
    特徴とする管楽器用弱音具。
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