JP6060550B2 - 管楽器用消音器 - Google Patents

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Description

本発明は管楽器用消音器に係り、特に、サクソフォーン、クラリネット、オーボエ、ファゴット等の木管楽器において、通常の吹奏感と同じような吹奏感で制音、すなわち、弱音化することのできる管楽器用消音器に関する。
サクソフォン等の管楽器を自宅で吹奏する場合、その音量は相当に大きいものであり、特別に設計された防音室での演奏でない限り、近隣への影響を考慮して音量を低くすることが要請される。
このような管楽器の音量を小さくする消音構造としては、例えば、管楽器のネック内に、その内径を絞る短円筒状の弱音具(制音材)を配置する構造(特許文献1)や、管楽器共鳴管にバイパス管を設けて楽器外部に引き出す構造(特許文献2)が提案されている。
実用新案登録第3153666号公報 特開2005−326810号公報
しかしながら、特許文献1記載のものにあっては、制音材がネック内の空気通路を狭める構造であるため、音量を低減させることはできるものの、吹き込んだ空気の流れを阻害する抵抗感が増えてしまうことから、通常時の息使いよりも苦しく感じられ、吹奏感を悪化させてしまうという不都合がある。
更に、特許文献2記載の構造は、楽器からバイパスさせたマフラー構造で消音効果を狙っているが、楽器の抵抗感が減ってしまい、同様に吹奏感を悪くするという不都合がある。
本発明はこのような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、通常吹奏時と同じような感覚で吹奏することができると同時に期待する制音効果を得ることができる楽器用消音器を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、特許請求の範囲記載の構成を採用したものであり、具体的には、管楽器の内部に配置されて管内の空気通路を狭くする制音材を含む管楽器用消音器において、
前記管楽器の内外を連通させるバイパス管を、前記制音材に併設するとともに、前記イパス管をテーパ状に設ける、という構成を採っている。
本発明において、前記制音材及びバイパス管はマウスピースに設けられる、という構成を採ることができる。
また、前記制音材及びバイパス管は、管楽器のネックに設けられる構成としてもよい。
更に、前記制音材はマウスピースに設けられる一方、前記バイパス管は管楽器のネックに設けられる構成を採用することができる。
更に、前記制音材は複数直列配置することもできる。
また、前記バイパス管の呼気導入口が前記制音材の呼気導入口と同じ位置か、それよりもマウスピースの空気吹込み口側に配置される、という構成を採ることができる。
制音材によって管楽器内の空気通路が狭くされると、吹き込む息の流れに対する抵抗を生ずるため、苦しさを与えて吹奏感を低下させることになるが、本発明によれば、その制音材にバイパス管を併設しているので、管楽器内に吹き込まれた空気の総量を通常吹奏時と同じようにしても、バイパス管側から外部にも空気が流れて上記抵抗が緩和され、音量を低下させるとともに、良好な吹奏感を維持することができる。
また、制音材とバイパス管をマウスピースに設けたり、ネックに設けたりすれば、楽器全体から見たときに上流側での空気流調整となり、効果的な制音すなわち弱音化を実現することができる。このように、制音材とバイパス管をマウスピースに設けたり、ネックに設けたりすれば、楽器本体にこれらを設けるのに比べて、マウスピースやネックの交換だけで弱音化を実現できるというメリットもある。
また、前記制音材を複数直列配置することで、弱音化の程度を調整することもできる。
本発明の実施形態に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。 変形例に係る消音器の要部断面図。
以下、本発明がサクソフォンに適用された実施形態について説明する。
図1において、サクソフォンのネック10の端部外周側にコルク11を介してマウスピース12が着脱自在に装着されている。このマウスピース12には、消音器を構成する制音材13及びバイパス管14が設けられている。ここで、マウスピース12は、図1中左側下部の空気吹込み口15と、右端の開口16、これら空気吹込み口15と、開口16との間に設けられた通路17とを備え、空気吹込み口15には、1枚のリード18が装着されている。
前記制音材13は、特に限定されるものではないが、金属板、合成樹脂板、発泡合成樹脂体等から選ばれる素材により形成されており、通路17の内形に対応した外形を備えた大きさに設けられ、これにより、マウスピース12の内周に固定可能となっている。制音材13は、その中央部に、通路17を部分的に絞るように狭くする穴19が形成された略ドーナツ状をなし、空気吹込み口15より吹き込まれた空気が穴19を通じて図示しない楽器本体内に流れるようになっている。
前記バイパス管14は、管楽器の内外、本実施形態ではマウスピース12の内外を連通させるパイプ状に設けられている。このバイパス管14は、マウスピース12の外周部分に形成された穴12A内に嵌合することで支持されている。また、バイパス管14は、制音材13よりも空気吹込み口15側であって、制音材13の直近の上方に位置するように併設されている。なお、バイパス管14は、本実施形態では、パイプの全長に亘って略等しい内径に設けられている。
上記構成によれば、空気吹込み口15から吹き込まれた空気は、制音材13の絞られた穴19の存在によって空気の流量が制約を受けて音量を低減させるようになる。この際、制音材13の呼気導入口19A上流側にはバイパス管14の呼気導入口21が設けられているため、吹奏者の息の一部はバイパス管14に流れるので、息の抵抗が下がるが、その後に制音材13が配置されているため、息の抵抗は通常の楽器と同等となり、良好な吹奏感を得ることができる。つまり、通常の息使いと同じような吹奏感で空気吹込みが行える結果、吹奏感を低下させてしまうといった不都合を回避できる。
本実施形態において、バイパス管を追加することによって、管内部の音圧がバイパス管により下げられるので、従来製品の制音材単体の場合よりも高い弱音効果を得ることができる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、当業者が様々な変更を加えることができるものである。
例えば、図2に示されるように、制音材13を前記実施形態と同様にマウスピース12の内周側に固定するとともに、バイパス管14の内径をテーパ状に形成した構成を採用することもできる。このバイパス管14は、通路17側(基端側)の内径が出口側(先端側)の内径よりも大きいテーパ状(逆テーパ状)に設けられている。
バイパス管を逆テーパ状とすることで、図1のようなストレート状の長いバイパス管の基本共鳴周波数を、短いバイパス管で実現できるので、このような変形例によっても、前記実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。この場合、バイパス管がコンパクトになるというメリットがある。
また、図3に示されるように、制音材13に二つの穴19を形成して一方の穴19にバイパス管14の基端側を接続し、バイパス管14をネック10内に導出するとともに、先端側をネック10の外周部分から外方に突出させる構成を採用することができる。この変形例では、制音材13がネック10の端部に固定されている。制音材13の穴19の呼気導入口19Aと、バイパス管14への呼気導入口21となるもう一方の穴19の空気導入口が同一面内となるので、このことによっても、吹奏感が楽になる。
図1、2の構成は、制音材13及びバイパス管14がマウスピース12に設けられた構成であるが、吹奏者によっては、自身の手持ちのマウスピースを使いたい場合がある。そこで、図3に示される構成とすれば、そのような要請に応えることができる。
このような構成では、図1、2と同様に吹奏感を良好に保った状態で、音量を下げる性能を維持し、且つ、吹奏者の好みのマウスピースに交換して吹奏することもできる。なお、この構成においても、バイパス管14をテーパ状にすることもできる。
更に、図4に示されるように、マウスピース12内に二つの制音材13を相互に間隔をおいて2個直列配置してもよい。その他の構成は図1の構成と同様である。
このような配置とした場合には、制音材13の間にマフラーのような部屋ができることとなり、更に音量を下げることができる、という効果が付加される。
図5は、マウスピース12の空気吹込み口15側に制音材13及びバイパス管14を配置したものである。
制音材13及びバイパス管14は、マウスピース12の空気吹込み口15から遠い位置に配置されると、ピッチが悪くなる傾向があるが、この変形例によれば、そのような不都合を解消することができる。
バイパス管14は、この例ではマウスピース12の上部に設置しているが、演奏時の邪魔にならないように、マウスピース12の周方向に適当にずらした位置、例えば右横側などに設置してもよい。
図6は、図5の変形的態様であり、制音材13の数を増やしたところに特徴を有する。このような構成によれば、図4と同様に、制音材13の間にマフラーのような部屋ができることとなり、制音性能を更に向上させることができる。
図7は、図3と同様の制音材13をマウスピース12の内周における空気吹込み口14寄りに固定し、図3と同様にバイパス管14を配置したものである。
このような構成によっても期待する制音効果を得ることができる。
また、図8に示されるように、ネック10の端部内に制音材13を固定するとともに、ネック10の外周側に沿って延びる適宜なリブを周方向所定間隔ごとに介在させて外筒20を設け、当該外筒20とネック10との間の隙間Sをバイパス管として機能させる構成を採用してもよい。
隙間Sの各部の断面積や隙間Sの空間の全長を、既述のバイパス管のそれと同様に設定すれば音響特性を同様とすることができるので、このような構成によっても期待する制音効果を得ることができる。
このような構成によれば、吹奏者が所有するマウスピース12を利用することが可能となる他、バイパス管がネックやマウスピースから突出する形状を避けることができる。
以上説明したように、本発明は、制音材13にバイパス管14を併設し、制音材13によって生ずる空気の流通抵抗をバイパス管14が補完するように緩和する構成で期待する弱音化を達成できるように構成されていれば足りる。
また、管楽器はサクソフォンに限定されるものではなく、クラリネット等の木管楽器に適用することができる。
10…ネック、12…マウスピース、13…制音材、14…バイパス管、15…空気吹込み口、19A…呼気導入口、21…呼気導入口

Claims (6)

  1. 管楽器の内部に配置されて管内の空気通路を狭くする制音材を含む管楽器用消音器において、
    前記管楽器の内外を連通させるバイパス管を、前記制音材に併設するとともに、前記イパス管をテーパ状に設けたことを特徴とする管楽器用消音器。
  2. 前記制音材及びバイパス管はマウスピースに設けられていることを特徴とする請求項1記載の管楽器用消音器。
  3. 前記制音材及びバイパス管は、管楽器のネックに設けられていることを特徴とする請求項1記載の管楽器用消音器。
  4. 前記制音材はマウスピースに設けられる一方、前記バイパス管は管楽器のネックに設けられていることを特徴とする請求項1記載の管楽器用消音器。
  5. 前記制音材は複数直列配置されていることを特徴とする請求項1ないしの何れかに記載の管楽器用消音器。
  6. 前記バイパス管の呼気導入口が前記制音材の呼気導入口と同じ位置か、それよりもマウスピースの空気吹込み口側に配置されていることを特徴とする請求項1ないしの何れかに記載の管楽器用消音器。
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