JPH11309796A - 不織布支持体 - Google Patents

不織布支持体

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Publication number
JPH11309796A
JPH11309796A JP10116922A JP11692298A JPH11309796A JP H11309796 A JPH11309796 A JP H11309796A JP 10116922 A JP10116922 A JP 10116922A JP 11692298 A JP11692298 A JP 11692298A JP H11309796 A JPH11309796 A JP H11309796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
woven fabric
base material
nonwoven fabric
thermoplastic resin
liquid absorbing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10116922A
Other languages
English (en)
Inventor
Kayoko Nanjo
佳代子 南條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 厚さ0.05〜0.6mmの液体吸収力を
有する不織布と、基材とを熱可塑性樹脂で貼合させてな
る不織布支持体において、不織布が0.005〜0.0
5ml/cm2 の液体吸収力を保持していることを特徴とす
る不織布支持体。 【効果】 不織布の液体吸収性が基材との貼布により低
下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ、油、薬剤
等の液体を吸収する液体吸収性不織布と基材とを貼合さ
せた不織布支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】液体吸収性を有する不織布は、例えば、
余分なインキや油を吸収させる吸収紙や、消毒用アルコ
ールを染ませて使われている。これは、不織布繊維やパ
ルプ繊維の毛細管現象による吸収展開作用を利用したも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、不織布のみで
は、例えばインキを吸収させると、反対面にインキが滲
み出し、手を汚したり、腰がないことから取り扱いづら
いといった問題があった。そこで、接着剤によるドライ
ラミネーションにより基材と不織布を貼合させる方法が
一般的に行われている。しかしながら、接着剤は、基材
に塗布された後ドライヤーで溶剤分を除いた時点で硬化
するが、完全に重合硬化しておらず、ラミネート終了
後、貯蔵中に重合が進行する。また、不織布に吸収性が
あることから、重合前の接着剤成分が不織布の目に入り
込み重合が進行する。このため、接着直後は不織布は吸
収性を有しているが、その後重合が進行すると毛細管現
象が阻害され吸収性が低下し、厚みの薄い不織布は吸収
性を全く失うという問題があった。
【0004】従って本発明の目的は、不織布の液体吸収
性を保持しつつ基材が貼合された不織布支持体を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者は鋭意研究を行った結果、不織布と基材とを熱可塑性
樹脂により貼合すれば、液体吸収性が保持された不織布
支持体が得られることを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、厚さ0.05〜0.6
mmの液体吸収力を有する不織布と、基材とを熱可塑性樹
脂で貼合させてなる不織布支持体であって、不織布が
0.005〜0.05ml/cm2 の液体吸収力を保持して
いることを特徴とする不織布支持体を提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる不織布の材質は特
に制限はなく、例えば、レーヨン、ポリエステル、アク
リル、ビニロン、ナイロン、ポリプロピレン、綿、ガラ
ス繊維等、種々の化学・天然素材の繊維等が挙げられ、
これらは吸収される液体に応じて適宜選択すればよい。
【0008】本発明は、不織布の厚みが0.05〜0.
6mmのもの、特に0.05〜0.3mmのものに適用する
ことが好ましい。この厚みが0.6mmを超えるものは、
接着剤を用いても吸収力に著しい差異がみられないから
である。
【0009】本発明に用いる基材は特に限定されず、例
えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどの
プラスチックシート、紙や合成紙などが挙げられる。ま
た、基材の厚さも特に制限されず、目的に応じて適宜選
択すればよいが、通常9〜1000μm程度が好まし
く、特に25〜200μm程度が好ましい。
【0010】本発明において貼合に用いられる熱可塑性
樹脂は、基材の融点より低いものであれば特に限定され
ず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニ
ル等のポリオレフィン;ポリエステル、ポリアクリレー
ト、天然ゴム系の樹脂が挙げられる。
【0011】本発明において、基材と不織布の貼合の方
法としては、不織布と基材の間に熱可塑性樹脂を溶融押
出しする方法(以下、「溶融押出法」という)又は基材
上に熱可塑性樹脂層を設け、該樹脂層側に不織布を重ね
て熱ラミネーションする方法(以下、「熱ラミネーショ
ン法」という)が挙げられる。
【0012】上記溶融抽出法において、熱可塑性樹脂
は、ポリエチレン、ポリピロピレン、酢酸ビニル等の押
出しに適したものが好ましい。
【0013】熱ラミネーション法において、基材上に熱
可塑性樹脂層を設ける方法としては、例えば次の方法が
挙げられる。 (1)熱可塑性樹脂を溶融押出し法により基材上に塗付
する方法。 (2)熱可塑性樹脂(ヒートシール剤)を基剤にコーテ
ィングする方法。 (3)熱可塑性フィルムを基材にドライラミネーション
法により付着せしめる方法。
【0014】(1)の方法で用いられる熱可塑性樹脂
は、溶融押出し法で例示されたものが好ましく、(2)
の方法で用いられるヒートシール剤としては、ポリエス
テル系、ポリアクリレート系、天然ゴム系のものが好ま
しく、(3)の方法で用いられるフィルムとしてはポリ
アミド系、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の熱接
着性フィルムが好ましいものとして例示される。
【0015】本発明においては、熱可塑性樹脂は1種で
も2種以上を用いてもよく、2種以上を用いる場合は、
多層になってもよい。また基材にアンカー剤を塗布した
上に熱可塑性樹脂層を設けてもよい。
【0016】熱ラミネーション法による接着方法は、熱
ロールに通す、熱板で押すなど、周知の方法により行わ
れる。また、ロールや平板をパターン化させ、不織布側
に所望のパターンを得ることも可能である。このとき、
熱ロールや熱板により加える圧力や温度を高くすること
で、不織布を熱可塑性樹脂に埋没させ、図柄を描くこと
も可能である。
【0017】本発明においては、貼合後であっても不織
布が0.005〜0.05ml/cm2の液体吸収力を保持
することが必要であり、特に0.008〜0.02g/
cm2の吸収力を保持するものが好ましい。なお、本発明
において用いる吸収力とは、Crowらの方法(IND
A−TEC,207(1991))を一部改変して、以
下の方法に従って求めた値をいう。 1)8.5cm×14cm、厚さ3cmのスポンジ(ポリウレ
タン)を予め充分液体を含ませ、精製水の入った皿に浸
漬させる。 2)1cm×1cmの試験片を1)のスポンジ上にのせ、同
型スポンジを重ねる。 3)皿ごと湿潤箱に入れ、室温(20〜25℃)にて5
時間放置した後、試料重を測定する。 4)吸収後の試料重から吸収前の試料重を差し引いた値
を吸収力とする。なお本発明が適用できる液体の粘度は
100cP以下であることが好ましい。
【0018】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】実施例1、2及び比較例1 以下の材料を用い、下記方法にて不織布支持体を製造し
た。 (実施例1) (材料)ポリエステル系不織布(マリックス20207
WTD ユニチカ(株)製)厚み0.13mm、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム厚み75μ(ユ
ニチカ(株)製)低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂
(ミラソン11P 三井石油化学) (方法)PETフィルム75μを一次給紙とし、これの
表面にポリエステル系アンカー剤(東洋モートンEL−
510)を1.0μ塗布した後、LDPE樹脂を用い、
ポリエステル系不織布を押出しラミネートし、以下の構
成となる積層フィルムを作成した。 PET 75μ/アンカーコート/LDPE 15μ/
不織布
【0020】(実施例2) (材料)セルロース系不織布(PS−140 旭化成工
業社製)厚み0.08mm PETフィルム75μ(ユニチカ(株)製) ポリオレフィン系樹脂(VMX 三菱化学(株)製) (方法)PETフィルム75μを一次給紙とし、これの
表面にポリエステル系アンカー剤(東洋モートンEL−
510)を1.0μ塗布した後、VMXを押出しコート
し、下記の構成となる積層フィルムを得た。 PET 75μ/アンカーコート/VMX 10μ この積層体のVMX側に、セルロース系不織布を積層
し、ラミネート機(TORAMI製)にてロール温度8
0℃で接着させた。
【0021】(比較例1) (材料)セルロース系不織布(PS−140 旭化成工
業社製)厚み0.08mm ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム厚み7
5μ(ユニチカ製(株)) 接着剤(タケラックA−511) 硬化剤(タケラックA−50) 重量混合比:タケラックA−511:タケラックA−5
0:酢酸エチル=10:1:5 (方法)PETフィルムに、接着剤をミヤバー9番を用
いて塗布した。ドライヤーにて溶剤分を飛ばした後、不
織布をゴムローラーで貼り付け、サンプルとした。
【0022】試験例1 上記各サンプルを、37℃湿度30%環境下に保存し、
吸収性を評価した。結果を表1に示す。 (評価方法)サンプルを2×2cmに打ち抜く。75%エ
チルアルコールを中心部に0.1ml滴下し、吸収の様子
を目視で観察した。
【0023】
【表1】
【0024】○:アルコールを速やかに吸収 △:アルコールを徐々に吸収 ×:アルコールをはじき、全く吸収しない 液体吸収力:10日保存後
【0025】
【発明の効果】本発明の不織布支持体は、基材の貼合せ
による液体吸収力の低下がない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ0.05〜0.6mmの液体吸収力を
    有する不織布と、基材とを熱可塑性樹脂で貼合させてな
    る不織布支持体であって、不織布が0.005〜0.0
    5ml/cm2 の液体吸収力を保持していることを特徴とす
    る不織布支持体。
  2. 【請求項2】 貼合が、不織布と基材の間に熱可塑性樹
    脂を溶融押出しすることにより行われるものである請求
    項1記載の不織布支持体。
  3. 【請求項3】 貼合が、基材上に熱可塑性樹脂層を設
    け、該樹脂層側に不織布を重ねて熱ラミネーションする
    ことにより行われるものである請求項1記載の不織布支
    持体。
  4. 【請求項4】 熱ラミネーション法による貼合方法が、
    熱可塑性樹脂に熱を加えるロール又は平板をパターン化
    することにより、貼り合せをパターン状に行うものであ
    る請求項3記載の不織布支持体。
JP10116922A 1998-04-27 1998-04-27 不織布支持体 Withdrawn JPH11309796A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021421A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Dainippon Printing Co Ltd 有孔性基材への塗膜の形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007021421A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Dainippon Printing Co Ltd 有孔性基材への塗膜の形成方法

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