JPH11309457A - 電解水生成方法及びそれに用いる装置 - Google Patents

電解水生成方法及びそれに用いる装置

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JPH11309457A
JPH11309457A JP10177775A JP17777598A JPH11309457A JP H11309457 A JPH11309457 A JP H11309457A JP 10177775 A JP10177775 A JP 10177775A JP 17777598 A JP17777598 A JP 17777598A JP H11309457 A JPH11309457 A JP H11309457A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解により生成される酸化還元電位(OR
P)の低いアルカリイオン水及びORPの高い酸化水を
調整し、任意のpH及びORP、更に任意のミネラル量
及び硬度を有する水を創り、更に省水化を図る。 【解決手段】 (i) 水を電解してアルカリイオン水及び
酸化水を生成する工程と、(ii)前記工程(i) で生成され
たアルカリイオン水及び酸化水の酸化還元電位及び/又
はpHを調整する工程と、(iii) 前記工程(ii)で酸化還
元電位及び/又はpHが調整されたアルカリイオン水及
び酸化水を混合することにより酸化還元電位及び/又は
pHを任意に変化させる工程を含むことを特徴とする電
解水生成方法、並びに電解槽1と、この電解槽内に水を
供給する給水路2と、前記電解槽の陰極側にアルカリイ
オン水排出路4と、陽極側に酸化水排出路6とを備え、
当該アルカリイオン水排出路及び/又は酸化水排出路に
酸化還元電位を調整する手段及び/又は中和する手段を
設け、当該アルカリイオン水及び酸化水を任意に混合す
ることを特徴とする電解水生成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解により生成さ
れる酸化還元電位(以下「ORP」という。)の低いア
ルカリイオン水及びORPの高い酸化水を調整し、任意
のpH及びORP、更に任意のミネラル量及び硬度を有
する水を創ることを技術課題とし、更に従来のアルカリ
イオン水及び酸化水又は超酸化水の水の省水化を達成す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アルカリイオン水生成装置や
酸化水生成装置は存在している。しかるに、従来のこの
種の生成装置において、いずれの場合も利用目的とは反
対の水が同時に生成される。この利用目的以外の水はそ
のまま排水されてしまうのが通例であって、水資源の浪
費となっていた。また、利用目的毎にpH及びORP、
更にはミネラル量及び硬度を任意に変える自由度もない
のが一般の装置であった。
【0003】特に、人工温泉水に限定して述べれば、天
然の温泉水は多くのミネラル成分を含み、温泉効果によ
り、成人病等の治癒効果や身体の温熱効果が得られると
いわれている。このような温泉効果を家庭の風呂で得る
ためには炭酸水素ナトリウムや硫酸ナトリウム等を含む
入浴剤を浴槽水に添加する方法や、遠赤外線の放射効率
の高い、ミネラル成分を含む天然石やセラミックス材料
を浴槽水に浸漬し、温熱効果を得る方法等が提案されて
いる。しかしながら、これらの方法では温泉水が本来示
す低いORPを得ることはできないため、温泉水の本来
持つ温泉効果を家庭の風呂で再現できるとは言い難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電解により
生成されるORPの低いアルカリイオン水及びORPの
高い酸化水を調整し、任意のpH及びORP、更に任意
のミネラル量及び硬度を有する水を創ること、更に省水
化をその目的とするものである。そして、更に具体的例
としては、電気分解にて得られたアルカリイオン水及び
/又は酸化水を処理し、家庭の風呂で簡単に温泉効果を
持つ人工温泉水を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するためになされたものであって、以下の発明を包
含する。 (1)(i) 水を電解してアルカリイオン水及び酸化水を
生成する工程と、(ii)前記工程(i) で生成されたアルカ
リイオン水及び酸化水の酸化還元電位及び/又はpHを
調整する工程と、(iii) 前記工程(ii)で酸化還元電位及
び/又はpHが調整されたアルカリイオン水及び酸化水
を混合することにより酸化還元電位及び/又はpHを任
意に変化させる工程を含むことを特徴とする電解水生成
方法。
【0006】(2)電解槽と、この電解槽内に水を供給
する給水路と、前記電解槽の陰極側にアルカリイオン水
排出路と、陽極側に酸化水排出路とを備え、当該アルカ
リイオン水排出路及び/又は酸化水排出路にORPを調
整する手段及び/又は中和する手段を設け、当該アルカ
リイオン水及び酸化水を任意に混合することを特徴とす
る電解水生成装置。
【0007】(3)給水路中及び/又は酸化水排出路中
に電解物質の供給手段及び/又はミネラル分を溶出する
物質を接触させる手段を備えた前記(2)に記載の電解
水生成装置。 (4)酸化水排出路に設けられたORPを調整する手段
がORPを下げる物質である前記(2)に記載の電解水
生成装置。 (5)ORPを下げる物質が活性塩素及び活性酸素を吸
着及び/又は分解する活性炭、活性炭繊維又は還元剤、
又は活性塩素及び活性酸素を不活性化する触媒である前
記(4)に記載の電解水生成装置。
【0008】(6)酸化水排出路に設けられたORPを
調整する手段が活性塩素及び活性酸素の吸着又は分解装
置である前記(2)に記載の電解水生成装置。 (7)酸化水排出路に設けられた中和する手段がアルカ
リ性物質又は陽イオン交換樹脂である前記(2)に記載
の電解水生成装置。 (8)アルカリイオン水排出路に設けられたORPを調
整する手段がORPを上げる物質である前記(2)に記
載の電解水生成装置。
【0009】(9)ORPを上げる物質が活性水素を吸
着及び/又は分解する活性炭、活性炭繊維、酸化剤又は
吸着剤、又は活性水素を不活性化する触媒である前記
(8)に記載の電解水生成装置。 (10)アルカリイオン水排出路に設けられた中和する手
段が酸性物質又は陰イオン交換樹脂である前記(2)に
記載の電解水生成装置。 (11)前記(2)〜(10)のいずれかに記載の電解水生
成装置を備えた温水循環器。 (12)前記(11)に記載の温水循環器を備えた浴槽。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の電解水生成方法は、好ま
しくは、前記(2)〜(10)に記載した本発明の電解水
生成装置を用いることにより実施することができる。本
発明の電解水生成装置は、通常、給水路中及び/又は酸
化水排出路中に電解物質、例えばナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のア
ルカリ土類金属塩を含む物質の供給手段及び/又はミネ
ラル分を溶出する物質、例えば岩石、鉱石、溶岩、珊瑚
等の天然石やミネラル含有物質を接触させる手段を備え
ている。
【0011】そして、酸化水排出路に設けられたORP
を調整する手段がORPを下げる物質、例えば活性塩素
及び活性酸素を吸着及び/又は分解する活性炭、活性炭
繊維又は還元剤、又は活性塩素及び活性酸素を不活性化
する触媒であり、更に具体的には、これらから構成され
る次亜塩素酸等の活性塩素及び活性酸素の吸着又は分解
装置である。また、中和する手段としては、例えば、ア
ルカリ性物質又は陽イオン交換樹脂が挙げられる。
【0012】一方、アルカリイオン水排出路に設けられ
たORPを調整する手段としては、例えば、ORPを上
げる物質(例えば、活性水素を吸着及び/又は分解する
活性炭、活性炭繊維、酸化剤又は吸着剤、又は活性水素
を不活性化する触媒(例えば、酸化タングステン))が
挙げられ、中和する手段としては、例えば、酸性物質又
は陰イオン交換樹脂が挙げられる。
【0013】ここで、人工温泉水に限定して更に詳述す
ると、本発明者等は精製水に酸やアルカリを加えてpH
を変化させた水や、精製水、市販ミネラル水等の一般の
水についてpH値とORPの関係を計測した結果、平衡
状態で図1に示すような一定の直線関係があることを見
出した。次に、日本各地の天然の温泉水のpH値とOR
Pを分析した結果、温泉水も広い範囲のpH値を示す
が、それと同時に前記の一般の水の状態とは異なり、同
一のpH値でも平衡値より低いORPを示すことを見出
した。
【0014】この天然温泉水の持つ低いORPは温泉水
が存在する地殻の深くには酸素が存在しないため還元系
になっているため、地表に出た後も温泉水は還元系にな
っており、低いORPを示すものと考えられ、この低い
ORPが本来の温泉効果を生じさせるものと推定され
る。
【0015】さて、振り返って一般に電解槽内で水道水
を電気分解すると、陽極側には酸化水、陰極側にはアル
カリイオン水が生成されることは知られている。この生
成されたアルカリイオン水の特徴は図2におけるd点の
ように高いpH値と低いORPをもっている。一方、生
成された酸化水は図2におけるe点のように低いpH値
と高いORPを持ち、両者を単に混合しても、図2にお
いてaで示すように平衡値より低いORPをもつ水は得
られない。
【0016】本発明は、前記のような知見に基づいてな
されたものであり、水の電解によって生成されるORP
の低いアルカリイオン水及びORPの高い酸化水を調製
し、任意のpH、ORP、更には任意のミネラル量を含
みその硬度を調整した生成水を得ることにより、例え
ば、還元系の水では、人工温泉水、野菜等の食品のビタ
ミンを壊さない洗浄水及び調理水、食品及び飲料水の酸
化防止、劣化防止或いは活性酸素除去のための水、更に
は食品及び調理用の加工水等に利用が可能としたもので
あり、一方、酸化系の水では、その殺菌性が利用できる
水を提供できるものである。また、任意に硬度を変えた
水が得られることから、様々な食品の調理及び加工水、
飲料水として応用できる。更に、水に付与した酸化還元
力を利用して水処理、排ガス処理等に応用が可能であ
る。
【0017】ここで、ORPに関して更に具体的にいえ
ば、本発明者等は水道水を電気分解した際の酸化水の高
いORPが主として次亜塩素酸等の活性塩素及び活性酸
素に起因することに着目し、酸化水からこれらの活性物
質を取り除き、これをアルカリイオン水と混合すること
により極めて天然の温泉水に近似した人工の水を得るこ
とができたものであり、更には得られた生成水を各種の
用途に広げたものである。
【0018】更にかかる人工温泉水について言及すれ
ば、天然の温泉水と同様に低いORPの水質を持つ水を
家庭で生成するためには、電解槽とこれに水を供給する
給水路を備え、更に、アルカリイオン水排出路と酸化水
排出路とを夫々別々に備え、主として酸化水排出路に高
いORPの原因となる次亜塩素酸等の活性塩素及び活性
酸素を吸着又は分解する手段を備えて当該活性物質を取
り除き、この手段を経た水をアルカリイオン水と混合す
ればよいことを見出したものである。
【0019】ここで用いる次亜塩素酸等の活性物質を吸
着する手段としては、例えば、活性炭を充填した吸着筒
を通過させるタイプのものであり、活性炭は次亜塩素酸
等の活性物質を十分吸着できるものであれば粒状活性炭
又は活性炭繊維でよく、又は微生物の繁殖を抑制するた
めに銀が添加された活性炭であってもよい。
【0020】本発明の電解水生成装置をもって人工温泉
水を生成すれば、図2におけるb点にて示すように、吸
着又は分解装置を通過した酸化水はORPがほぼ精製水
と同一平衡値となり、この吸着又は分解装置を通過した
酸化水とアルカリイオン水を混合することにより図2に
おいてc点にて示すようにORPが低い人工温泉水が生
成されることとなる。
【0021】更に、アルカリイオン水排出路又は酸化水
排出路に流量調節弁を接続し、アルカリイオン水と酸化
水の混合比を変化させることにより、得られる水のOR
Pが低く、かつpH値を酸性側からアルカリ性側自由に
変化させるようにしたものである。
【0022】本発明の電解水生成装置でアルカリイオン
水を得ることを目的にする場合、陽極水の流路にORP
を調整、即ちORPを下げるための、活性塩素及び活性
酸素の除去又は分解手段を設け、この流路通過水を陰極
水のアルカリイオン水と混合することで省水化が図れ
る。混合して作られたアルカリイオン水は、電解電圧及
び流量等が同一条件では、混合しないアルカリイオン水
の場合より混合比率にもよるが、pHは多少酸性側にO
RPは多少高くシフトする。しかし、本来目的とするア
ルカリイオン水を十分に作ることは可能であり、省水化
も達成できる。
【0023】一方、同生成装置で酸化水を得ることを目
的とする場合、切り替えによりORP調整手段を通さず
そのまま酸化水を使用すればよい。しかし、陰極側流路
にORPを調整、即ちORPを上げる酸化タングステン
等の活性水素を吸着又は除去する手段を設け、陽極水の
酸化水と混合することで、酸化水の省水化が図れる。混
合して作られた酸化水は混合比率にもよるが、pHは多
少アルカリ側にORPは多少低くシフトするが、省水化
した酸化水ができる。
【0024】酸化水及び超酸化水生成装置で酸化水及び
超酸化水を目的あるいは同生成装置でアルカリイオン水
を目的にする場合、前記アルカリイオン水生成装置での
場合と同様のORP調整手段により、省水化酸化水及び
超酸化水、並びに省水化アルカリイオン水ができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の電解水生成装置の一例を図面
にて示す。図3は本発明の電解水生成装置の概念図であ
り、例えば、人工温泉水の製造に用いられる例である。
図中、符号1は電解槽であり、2は給水路で、電解槽1
内に電解に供される水道水、浴槽水等の水を供給する管
路である。3は電極間に電圧を印加するための電源を示
す。4は電解槽1の陰極側に備えられた排出路であり、
生成されたアルカリイオン水を排出するための管路であ
る。これには好ましくは流量調節弁5が備えられる。一
方、電解槽1の陽極側には酸化水排出路6が備えられ、
生成される酸化水の排出に供される。そして、これには
電解によって生成された次亜塩素酸等の活性塩素及び活
性酸素を取り除く吸着又は分解装置7が備えられてい
る。なお、この例では給水路2には塩化ナトリウム等の
電解質及びミネラル溶質成分投入装置8が備えられてい
る。
【0026】また、本発明の電解水生成装置を用いた温
水循環器を備えた浴槽の模式図を図4に示す。この浴槽
では、本発明の電解水生成装置の給水路にポンプ及びヒ
ーターを導入して浴槽内の水を所望の温度に加熱しなが
ら当該電解水生成装置を通して、任意のpH、ORP、
ミネラル量及び硬度を有する水として循環させることに
より、温泉水の本来持つ温泉効果を家庭の風呂で再現で
きる。
【0027】(実施例1)本発明の電解水生成装置にお
いて、電解槽1内に給水路2により水道水が供給され、
これに電圧が印加されると、陽極側に水道水中に含まれ
る塩素イオンから生じる次亜塩素酸等の活性塩素及び活
性酸素を含む酸化水が得られ、一方、陰極側にはアルカ
リイオン水が生成される。ここで得られた酸化水は天然
の温泉水に比べてORPが高くなっている(図2の
e)。一方、得られたアルカリイオン水は比較的ORP
が低くなっている(図2のd)。
【0028】そして、酸化水は酸化水排出路6によって
電解槽1より排出されるが、ここに備えられた吸着又は
分解装置7に導かれる。この吸着又は分解装置7には、
例えば活性炭又は活性炭繊維等が充填されており、これ
によって次亜塩素酸等の活性物質が吸着又は分解され、
酸化水よりかかる活性物質が取り除かれた状態の水が得
られる。即ち、pH値はほぼ同じでも、ORPが、前記
活性物質が取り除かれた分だけ低い水(図2のb)が得
られることとなり、この水をアルカリイオン水排出路4
から排出されたアルカリイオン水と混合することによっ
てORPの低い天然の温泉水と同等の人工の温泉水が得
られることとなる(図2のc)。
【0029】また、アルカリイオン水排出路4に流量調
節弁5を備えた場合にあっては、処理された酸化水と混
合するアルカリイオン水の量が調整され、これにより所
望のpH及びORPを持つ人工の温泉水が得られるもの
である。なお、流量調節弁5は、酸化水排出路6の吸着
又は分解装置7の後に設置してもよい。
【0030】また、図3に示す装置を浴槽水に適用する
場合、浴槽水を給水路2にポンプを導入して浴槽水を装
置を通して循環させることにより、より強化されたOR
Pの低い人工温泉水が得られる。更に、予め浴槽水、図
3の8に示す電解質及びミネラル溶質成分投入装置又は
図3の9に示す天然石やミネラル含有物質溶出(接触)
装置に硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の電解質
を添加しておくことにより天然温泉水に近い人口温泉水
が得られることになる。
【0031】従来のアルカリイオン水生成装置及び酸化
水生成装置においては、利用目的と異なる水が同時に生
成されるため、水の無駄が生じるところ、本発明の電解
水生成装置にあっては、省水化のため、アルカリイオン
水生成を目的とする場合には、酸化水生成流路に活性炭
等による活性塩素及び活性酸素除去又は分解手段を設置
したものであって、一方、酸化水及び超酸化水の生成を
目的とする場合には、アルカリイオン水生成流路に活性
水素吸着又は分解手段を設置することにより、利用目的
と異なる物質を除くことができるため、これらの水を本
来目的とする水と混合することにより、わずかにpH及
びORPが変化するが、本来の機能を有する水が生成さ
れることになり、ここに水の省水化が実現できることと
なったものである。
【0032】(実施例2)水道水で野菜等の食品を洗浄
・調理した場合、ビタミンC等のビタミン類が一部分解
されてしまうことが知られている。しかるに、本発明の
電解水生成装置にて得られたORPの低い生成水でこれ
らを洗浄及び調理することで前記の弊害を防ぐことが可
能となり、更に食品及び飲料水等の酸化防止や劣化防止
効果、或いは活性酸素除去効果も発揮されるものとなっ
た。また、既に酸化している食品、食物等の機能回復水
としても有効である。
【0033】(実施例3)本発明の電解水生成装置の給
水路2内に投入される電解質及びミネラル量を調整する
ことにより、pH及びORPを含めて任意のミネラル成
分量及び水の硬度を変えることができるため、この所望
の水を調製し、食品の調理用水、加工水として用いるこ
とができ、食品の本来持っている味等を引き出し、ビタ
ミン等の分解抑制、灰汁の制御等が可能となったもので
ある。勿論、種々の硬度を持ったミネラル飲料水の調製
にも好適である。特に、酸化水排出路中に難溶性の岩
石、鉱石、溶岩、珊瑚等の天然石と酸化水とを接触する
手段9を設けることにより、これまでこれらの天然石か
らのミネラル溶出が困難であったものが酸化水により溶
解されるため、天然ミネラル分を含んだ水を調製するこ
とができる。この場合、接触手段9は吸着又は分解装置
7の後に設けてもよい。
【0034】(実施例4)ORPの高い酸化水は殺菌力
を有することが知られている。そこで、本発明の電解水
生成装置にて任意のpHと酸化力を有する水が調製でき
ることから、例えばO−157対策としての殺菌関係の
分野で様々な利用が可能である。また、アトピ−の治療
等の医療補助手段としても、或いは殺菌力ある風呂水と
しても用いられ、その応用範囲は広い。
【0035】(実施例5)アルカリイオン水の生成の際
して省水化をする場合、一般的に電解槽の前後に活性炭
又は活性炭繊維が使用されている。そこで、この活性炭
槽を仕切り等により分割し、一方の活性炭槽は従来通り
の機能を果たし、もう一方の分割した活性炭槽に陽極水
の酸化水を通す。このORPの下がった水を、陰極側か
らのアルカリイオン水と混合することで、省水化を図
る。単に、活性炭槽を仕切り、それらに通水口と出水口
をつけるだけで、従来のアルカリイオン水生成装置をそ
のまま適応できる。
【0036】(実施例6)海水等の水に紫外線が当たる
と活性酸素が生成されることが知られている。そのた
め、海水浴等で日光に曝された場合、活性酸素が生成さ
れ、肌や髪を傷める原因となる。特に、プールでの場
合、殺菌用の塩素が加えられているため、更に被害が大
きくなる。そこで、活性酸素や活性塩素を消去できるO
RPの低い水又は温水をシャワー水として用いることに
より、痛めた肌や髪の回復に役立つ。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の通りであり、水の電解に
よって生成されるORPの低いアルカリイオン水及びO
RPの高い酸化水を調整し、任意のpH、ORP、更に
は任意のミネラル量を含み、その硬度を調整した生成水
を得ることにより、還元系の水は人工温泉水、シャワー
水、野菜等の洗浄水及び調理水、食品及び飲料水の酸化
防止、劣化防止のための水、更には食品及び調理用の加
工水等に利用が可能としたもので、酸化系の水では、そ
の殺菌性が利用できる水を提供できたものである。更
に、水に付与した酸化還元力を利用して水処理、排ガス
処理、半導体の洗浄等に応用が期待できる等、その用途
は広い。
【0038】そして、省水化に関していえば、電解水生
成装置の陽極又は陰極水の流路にORPを調整する手段
を設け、流量調整と共にORPをコントロ−ルし、それ
らと反対の電極水と混合し、水の省水化を実現したもの
であり、従来のアルカリイオン水生成装置及び酸化水又
は超酸化水生成装置における省水化を可能としたもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、一般の水についてのpH値とORPの
関係を示す図である。
【図2】図2は、電解生成水及び本発明により得られる
人工温泉水についてのpH値とORPの関係を示す図で
ある。
【図3】図3は、本発明の電解水生成装置(温泉水生成
器)の概念図である。
【図4】図4は、本発明の電解水生成装置を用いた温水
循環器を備えた浴槽の模式図である。
【符号の説明】
1‥‥電解槽 2‥‥給水路 3‥‥電源 4‥‥アルカリイオン水排出路 5‥‥流量調節弁 6‥‥酸化水排出路 7‥‥次亜塩素酸等の活性塩素及び活性酸素を取り除く
吸着又は分解装置 8‥‥電解質及びミネラル溶質成分投入装置 9‥‥天然石やミネラル含有物質溶出(接触)装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/66 522 C02F 1/66 522Z 530 530C (72)発明者 五嶋 教夫 東京都武蔵野市関前5−16−1 (72)発明者 森川 尚一 埼玉県入間市南峯318−8

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 水を電解してアルカリイオン水及び
    酸化水を生成する工程と、(ii)前記工程(i) で生成され
    たアルカリイオン水及び酸化水の酸化還元電位及び/又
    はpHを調整する工程と、(iii) 前記工程(ii)で酸化還
    元電位及び/又はpHが調整されたアルカリイオン水及
    び酸化水を混合することにより酸化還元電位及び/又は
    pHを任意に変化させる工程を含むことを特徴とする電
    解水生成方法。
  2. 【請求項2】 電解槽と、この電解槽内に水を供給する
    給水路と、前記電解槽の陰極側にアルカリイオン水排出
    路と、陽極側に酸化水排出路とを備え、当該アルカリイ
    オン水排出路及び/又は酸化水排出路に酸化還元電位を
    調整する手段及び/又は中和する手段を設け、当該アル
    カリイオン水及び酸化水を任意に混合することを特徴と
    する電解水生成装置。
  3. 【請求項3】 給水路中及び/又は酸化水排出路中に電
    解物質の供給手段及び/又はミネラル分を溶出する物質
    を接触させる手段を備えた請求項2記載の電解水生成装
    置。
  4. 【請求項4】 酸化水排出路に設けられた酸化還元電位
    を調整する手段が酸化還元電位を下げる物質である請求
    項2記載の電解水生成装置。
  5. 【請求項5】 酸化還元電位を下げる物質が活性塩素及
    び活性酸素を吸着及び/又は分解する活性炭、活性炭繊
    維又は還元剤、又は活性塩素及び活性酸素を不活性化す
    る触媒である請求項4記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 酸化水排出路に設けられた酸化還元電位
    を調整する手段が活性塩素及び活性酸素の吸着又は分解
    装置である請求項2記載の電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 酸化水排出路に設けられた中和する手段
    がアルカリ性物質又は陽イオン交換樹脂である請求項2
    記載の電解水生成装置。
  8. 【請求項8】 アルカリイオン水排出路に設けられた酸
    化還元電位を調整する手段が酸化還元電位を上げる物質
    である請求項2記載の電解水生成装置。
  9. 【請求項9】 酸化還元電位を上げる物質が活性水素を
    吸着及び/又は分解する活性炭、活性炭繊維、酸化剤又
    は吸着剤、又は活性水素を不活性化する触媒である請求
    項8記載の電解水生成装置。
  10. 【請求項10】 アルカリイオン水排出路に設けられた
    中和する手段が酸性物質又は陰イオン交換樹脂である請
    求項2記載の電解水生成装置。
  11. 【請求項11】 請求項2〜10のいずれか1項に記載
    の電解水生成装置を備えた温水循環器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の温水循環器を備えた
    浴槽。
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JP2002361250A (ja) * 2001-06-12 2002-12-17 San Waaku:Kk 活性水素含有水の製法
JP2007028972A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Katsumi Koide 乾燥粉末穀物類の超微粒子化方法
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