JPH11307826A - 熱電モジュール - Google Patents
熱電モジュールInfo
- Publication number
- JPH11307826A JPH11307826A JP10112559A JP11255998A JPH11307826A JP H11307826 A JPH11307826 A JP H11307826A JP 10112559 A JP10112559 A JP 10112559A JP 11255998 A JP11255998 A JP 11255998A JP H11307826 A JPH11307826 A JP H11307826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- thermoelectric
- heat
- elements
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 110
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 21
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 16
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 7
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 5
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 230000005679 Peltier effect Effects 0.000 description 1
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 1
- 230000005676 thermoelectric effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板の温度を均一にして各熱電素子を均一な
使用環境において、各熱電素子が有する熱電性能を十分
に発揮させることができる熱電モジュールを提供する。 【解決手段】 熱電モジュールは、基板10上に複数個
の熱電素子11が配置され、各熱電素子11が直列に接
続されるように複数個の電極により接続されて構成され
る。熱電素子11は10基板の中央部で疎、周辺部で密
になる配置密度で配置されている。
使用環境において、各熱電素子が有する熱電性能を十分
に発揮させることができる熱電モジュールを提供する。 【解決手段】 熱電モジュールは、基板10上に複数個
の熱電素子11が配置され、各熱電素子11が直列に接
続されるように複数個の電極により接続されて構成され
る。熱電素子11は10基板の中央部で疎、周辺部で密
になる配置密度で配置されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱電発電及び熱電冷
却等に使用される熱電モジュールに関し、特に、各熱電
素子の性能を基板面内で均一に発揮することを可能とす
る熱電モジュールに関する。
却等に使用される熱電モジュールに関し、特に、各熱電
素子の性能を基板面内で均一に発揮することを可能とす
る熱電モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の熱電モジュールの各熱電素
子の配置態様を示す模式図、図6はその正面図である。
矩形の相互に平行に配置された吸熱側基板1と放熱側基
板2との間に複数個の熱電素子3が相互に平行に且つ等
間隔で配置されている。これらの熱電素子3はその両端
部が、基板1上の対向面に膜の接合又は印刷により設け
られた吸熱側電極4と、基板2上の対向面に膜の接合又
は印刷により設けられた放熱側電極5とに接合されてい
る。各電極には、隣接する1対の熱電素子3が配置され
ており、一の熱電素子3について、同一の吸熱側電極4
に接続された隣接熱電素子3とは別の隣接熱電素子3が
同一の放熱側電極5に接続されている。これにより、全
ての熱電素子3が電極4,5を介して直列に接続されて
いる。
子の配置態様を示す模式図、図6はその正面図である。
矩形の相互に平行に配置された吸熱側基板1と放熱側基
板2との間に複数個の熱電素子3が相互に平行に且つ等
間隔で配置されている。これらの熱電素子3はその両端
部が、基板1上の対向面に膜の接合又は印刷により設け
られた吸熱側電極4と、基板2上の対向面に膜の接合又
は印刷により設けられた放熱側電極5とに接合されてい
る。各電極には、隣接する1対の熱電素子3が配置され
ており、一の熱電素子3について、同一の吸熱側電極4
に接続された隣接熱電素子3とは別の隣接熱電素子3が
同一の放熱側電極5に接続されている。これにより、全
ての熱電素子3が電極4,5を介して直列に接続されて
いる。
【0003】この熱電モジュールにおいて、放熱側基板
2の外面にヒートシンク(冷媒)を接触させて放熱側基
板2を冷却しつつ、各熱電素子3に電流を流すと、熱電
素子3のペルチェ効果により、吸熱側基板1側から放熱
側基板2側に向けて各熱電素子3を熱が移動する。そし
て、放熱側基板2に集められた熱は、放熱側基板2にて
その外面に接触する冷媒に伝達され、放熱側基板2が冷
却される。一方、吸熱側基板1においては、熱電素子3
に抜熱されて冷却された吸熱側基板1がこの吸熱側基板
1の外面に接触する空間を冷却して熱電モジュールが冷
却庫として機能する。
2の外面にヒートシンク(冷媒)を接触させて放熱側基
板2を冷却しつつ、各熱電素子3に電流を流すと、熱電
素子3のペルチェ効果により、吸熱側基板1側から放熱
側基板2側に向けて各熱電素子3を熱が移動する。そし
て、放熱側基板2に集められた熱は、放熱側基板2にて
その外面に接触する冷媒に伝達され、放熱側基板2が冷
却される。一方、吸熱側基板1においては、熱電素子3
に抜熱されて冷却された吸熱側基板1がこの吸熱側基板
1の外面に接触する空間を冷却して熱電モジュールが冷
却庫として機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の熱電モジュールにおいては、各熱電素子3により吸
熱された熱が、放熱側基板2に伝達されて、この放熱側
基板2にて外部に排出されるが、各熱電素子から集めら
れた熱により、放熱側基板2の温度が不均一に上昇す
る。そうすると、熱電素子に印加される吸熱側と放熱側
の温度差が各熱電素子について不均一となり、熱電性能
が均一に発揮されない。各熱電素子は直列に接続されて
いるが、その吸熱側及び放熱側の温度が熱電素子によっ
て相違すると、各熱電素子の熱電性能が十分に発揮され
ず、冷却効率が悪いという問題点がある。
来の熱電モジュールにおいては、各熱電素子3により吸
熱された熱が、放熱側基板2に伝達されて、この放熱側
基板2にて外部に排出されるが、各熱電素子から集めら
れた熱により、放熱側基板2の温度が不均一に上昇す
る。そうすると、熱電素子に印加される吸熱側と放熱側
の温度差が各熱電素子について不均一となり、熱電性能
が均一に発揮されない。各熱電素子は直列に接続されて
いるが、その吸熱側及び放熱側の温度が熱電素子によっ
て相違すると、各熱電素子の熱電性能が十分に発揮され
ず、冷却効率が悪いという問題点がある。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、基板の温度を均一にして各熱電素子を均一
な使用環境において、各熱電素子が有する熱電性能を十
分に発揮させることができる熱電モジュールを提供する
ことを目的とする。
のであって、基板の温度を均一にして各熱電素子を均一
な使用環境において、各熱電素子が有する熱電性能を十
分に発揮させることができる熱電モジュールを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱電モジュ
ールは、基板上に複数個の熱電素子が配置され、各熱電
素子が直列に接続されるように複数個の電極により接続
されて構成される熱電モジュールにおいて、前記熱電素
子は前記基板の中央部で疎、周辺部で密になる配置密度
で配置されていることを特徴とする。
ールは、基板上に複数個の熱電素子が配置され、各熱電
素子が直列に接続されるように複数個の電極により接続
されて構成される熱電モジュールにおいて、前記熱電素
子は前記基板の中央部で疎、周辺部で密になる配置密度
で配置されていることを特徴とする。
【0007】本発明に係る他の熱電モジュールは、放熱
側基板と、吸熱側基板と、各基板の対向面に設けられた
夫々複数個の放熱側電極及び吸熱側電極と、隣接する対
同士の一方の端部が一の前記放熱側電極に接続されその
他方の端部が隣接する別のものの他方の端部と共に前記
吸熱側電極に接続された複数個の熱電素子と、を有する
熱電モジュールにおいて、前記熱電素子は前記放熱側基
板及び吸熱側基板の中央部で疎、周辺部で密になる配置
密度で配置されていることを特徴とする。
側基板と、吸熱側基板と、各基板の対向面に設けられた
夫々複数個の放熱側電極及び吸熱側電極と、隣接する対
同士の一方の端部が一の前記放熱側電極に接続されその
他方の端部が隣接する別のものの他方の端部と共に前記
吸熱側電極に接続された複数個の熱電素子と、を有する
熱電モジュールにおいて、前記熱電素子は前記放熱側基
板及び吸熱側基板の中央部で疎、周辺部で密になる配置
密度で配置されていることを特徴とする。
【0008】本発明は、従来の熱電素子のように、基板
上に各熱電素子が等間隔で配置されている場合に、基板
の温度分布が基板中央部で高く、周辺部で低くなる不均
一な温度分布となる点に着眼し、熱電素子の配置を不均
一にすることにより、基板の温度分布を均一化する。こ
れにより、各熱電素子は全て同一の温度環境におかれる
ことになり、全ての熱電素子が均一な性能を発揮する。
従って、モジュール全体として、高効率で冷却すること
ができる。
上に各熱電素子が等間隔で配置されている場合に、基板
の温度分布が基板中央部で高く、周辺部で低くなる不均
一な温度分布となる点に着眼し、熱電素子の配置を不均
一にすることにより、基板の温度分布を均一化する。こ
れにより、各熱電素子は全て同一の温度環境におかれる
ことになり、全ての熱電素子が均一な性能を発揮する。
従って、モジュール全体として、高効率で冷却すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例に係る熱電モジュールを示す概念図であって、そ
の熱電素子の配置態様を示す平面図である。この図1に
示すように、本発明においては、放熱側基板10に対し
て、熱電素子11が基板の中央部で疎、周辺部で密にな
るように配置されている。
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
実施例に係る熱電モジュールを示す概念図であって、そ
の熱電素子の配置態様を示す平面図である。この図1に
示すように、本発明においては、放熱側基板10に対し
て、熱電素子11が基板の中央部で疎、周辺部で密にな
るように配置されている。
【0010】本実施例においては、熱電素子からの熱を
受けて高温になりやすい基板中央部における熱電素子の
配置密度を小さくし、比較的放熱されやすい基板周辺部
における熱電素子の配置密度を大きくしているので、放
熱側基板10における温度分布が均一化する。このた
め、直列に接続された各熱電素子11には均一な温度負
荷が印加されるので、各熱電素子はその仕様上適切且つ
最大の性能を発揮する。このため、熱電モジュール全体
としてみた場合に、その冷却効率が極めて高い。
受けて高温になりやすい基板中央部における熱電素子の
配置密度を小さくし、比較的放熱されやすい基板周辺部
における熱電素子の配置密度を大きくしているので、放
熱側基板10における温度分布が均一化する。このた
め、直列に接続された各熱電素子11には均一な温度負
荷が印加されるので、各熱電素子はその仕様上適切且つ
最大の性能を発揮する。このため、熱電モジュール全体
としてみた場合に、その冷却効率が極めて高い。
【0011】図2及び図3は本発明の他の実施例に係る
熱電モジュールを示す平面図である。図2において、放
熱側基板20上の周辺部に3列にわたって熱電素子21
が密に且つ相互に等間隔で配置されている。そして、こ
れらの周辺部熱電素子21により囲まれた基板中央部領
域に、周辺部よりも大きな間隔で熱電素子22が配置さ
れている。このように、周辺部と中央部とでは、夫々均
一に熱電素子21,22が配置されている。なお、符号
23はリード線である。
熱電モジュールを示す平面図である。図2において、放
熱側基板20上の周辺部に3列にわたって熱電素子21
が密に且つ相互に等間隔で配置されている。そして、こ
れらの周辺部熱電素子21により囲まれた基板中央部領
域に、周辺部よりも大きな間隔で熱電素子22が配置さ
れている。このように、周辺部と中央部とでは、夫々均
一に熱電素子21,22が配置されている。なお、符号
23はリード線である。
【0012】一方、図3に示す熱電モジュールにおいて
は、基板30上に配置された熱電素子のうち、リード線
33に接続される周辺部熱電素子31は密ではあるが、
必ずしも等間隔に配置されているものではない。また、
基板中央部に配置された熱電素子32も疎に配置されて
いるが、等間隔ではなく、基板中心から周辺部側に向か
ってその間隔が小さくなっていく。
は、基板30上に配置された熱電素子のうち、リード線
33に接続される周辺部熱電素子31は密ではあるが、
必ずしも等間隔に配置されているものではない。また、
基板中央部に配置された熱電素子32も疎に配置されて
いるが、等間隔ではなく、基板中心から周辺部側に向か
ってその間隔が小さくなっていく。
【0013】これらの実施例においても、図1に示す実
施例と同様に基板表面の温度が均一になり、各熱電素子
はその性能上最適且つ高効率の動作を行う。
施例と同様に基板表面の温度が均一になり、各熱電素子
はその性能上最適且つ高効率の動作を行う。
【0014】なお、本発明においては、基板中央部が
疎、基板周辺部が中央部よりも密になるように熱電素子
を配置するが、この熱電素子の不均一配置は、例えば、
以下のような態様にすればよい。即ち、基板全面積の中
心側の6乃至75%を中央部とし、基板全面積の周辺側
の94乃至25%を周辺部とする。そして、この基板中
央部には、(熱電素子の全面積)/(中央部基板面積)
が0.01乃至0.6になるように熱電素子を配置し、
基板周辺部には、(熱電素子の全面積)/(周辺部基板
面積)が0.3乃至0.99になるように熱電素子を配
置する。なお、(基板中央部の熱電素子の全面積)/
(中央部基板面積)<(基板周辺部の熱電素子の全面
積)/(周辺部基板面積)である。このように不均一配
置することにより、基板の温度分布を均一にすることが
できる。
疎、基板周辺部が中央部よりも密になるように熱電素子
を配置するが、この熱電素子の不均一配置は、例えば、
以下のような態様にすればよい。即ち、基板全面積の中
心側の6乃至75%を中央部とし、基板全面積の周辺側
の94乃至25%を周辺部とする。そして、この基板中
央部には、(熱電素子の全面積)/(中央部基板面積)
が0.01乃至0.6になるように熱電素子を配置し、
基板周辺部には、(熱電素子の全面積)/(周辺部基板
面積)が0.3乃至0.99になるように熱電素子を配
置する。なお、(基板中央部の熱電素子の全面積)/
(中央部基板面積)<(基板周辺部の熱電素子の全面
積)/(周辺部基板面積)である。このように不均一配
置することにより、基板の温度分布を均一にすることが
できる。
【0015】基板中央部を、基板全面積の6%未満とす
ると、配置密度を異ならせる効果がなく、熱電素子を均
一に配置した場合と同等であり、基板の温度分布が大き
くなる。一方、基板中央部が基板全面積の75%より大
きいと、全体の素子密度が低くなり、モジュールのサイ
ズが過大になって冷却装置としての効率が低下する。
ると、配置密度を異ならせる効果がなく、熱電素子を均
一に配置した場合と同等であり、基板の温度分布が大き
くなる。一方、基板中央部が基板全面積の75%より大
きいと、全体の素子密度が低くなり、モジュールのサイ
ズが過大になって冷却装置としての効率が低下する。
【0016】また、基板周辺部の(熱電素子の全面積)
/(周辺部基板面積)が0.3より小さい場合には、熱
電素子を均一に配置した基板と殆ど同等になり、基板の
温度分布が不均一になる。逆に、基板周辺部の(熱電素
子の全面積)/(周辺部基板面積)が0.99より大き
くなると、熱電素子が接近しすぎてショートの虞があ
る。
/(周辺部基板面積)が0.3より小さい場合には、熱
電素子を均一に配置した基板と殆ど同等になり、基板の
温度分布が不均一になる。逆に、基板周辺部の(熱電素
子の全面積)/(周辺部基板面積)が0.99より大き
くなると、熱電素子が接近しすぎてショートの虞があ
る。
【0017】更に、基板中央部の(熱電素子の全面積)
/(中央部基板面積)が0.01より小さい場合には、
その部分のみ局所的に熱電効果が得られない場合があ
る。逆に、基板中央部の(熱電素子の全面積)/(中央
部基板面積)が0.6より大きい場合は、熱電素子を均
一に配置した基板と殆ど同等になり、基板の温度分布が
不均一になる。
/(中央部基板面積)が0.01より小さい場合には、
その部分のみ局所的に熱電効果が得られない場合があ
る。逆に、基板中央部の(熱電素子の全面積)/(中央
部基板面積)が0.6より大きい場合は、熱電素子を均
一に配置した基板と殆ど同等になり、基板の温度分布が
不均一になる。
【0018】なお、本願発明は、冷却側基板がない所謂
スケルトン型モジュール又は多段型モジュールのいずれ
にも適用することができる。
スケルトン型モジュール又は多段型モジュールのいずれ
にも適用することができる。
【0019】
【実施例】以下、本実施例の熱電モジュールにおいて基
板の温度分布を測定した結果を、従来の熱電モジュール
における基板温度分布の測定結果と比較して説明する。
図4はモジュールA乃至Cの基板温度分布を示す。但
し、熱電素子は全部で127対であり、熱電素子の最大
電流Imaxは6Aであって、この熱電モジュールに電
流Imaxを流し、高温側温度Thが300K、低温側
温度Tcが273Kで使用した。モジュールAは基板全
面に熱電素子を均一に配置した従来のものであって、そ
の(熱電素子全面積)/(基板全面積)は0.3であ
る。一方、モジュールBは基板全面積の25%を示す中
央部の(熱電素子の全面積)/(中央部基板面積)が
0.2、残りの75%の周辺部の(熱電素子の全面積)
/(周辺部基板面積)が0.35の場合の実施例であ
る。また、モジュールCは基板全面積の25%を示す中
央部の(熱電素子の全面積)/(中央部基板面積)が
0.1、残りの75%の周辺部の(熱電素子の全面積)
/(周辺部基板面積)が0.38の場合の実施例であ
る。
板の温度分布を測定した結果を、従来の熱電モジュール
における基板温度分布の測定結果と比較して説明する。
図4はモジュールA乃至Cの基板温度分布を示す。但
し、熱電素子は全部で127対であり、熱電素子の最大
電流Imaxは6Aであって、この熱電モジュールに電
流Imaxを流し、高温側温度Thが300K、低温側
温度Tcが273Kで使用した。モジュールAは基板全
面に熱電素子を均一に配置した従来のものであって、そ
の(熱電素子全面積)/(基板全面積)は0.3であ
る。一方、モジュールBは基板全面積の25%を示す中
央部の(熱電素子の全面積)/(中央部基板面積)が
0.2、残りの75%の周辺部の(熱電素子の全面積)
/(周辺部基板面積)が0.35の場合の実施例であ
る。また、モジュールCは基板全面積の25%を示す中
央部の(熱電素子の全面積)/(中央部基板面積)が
0.1、残りの75%の周辺部の(熱電素子の全面積)
/(周辺部基板面積)が0.38の場合の実施例であ
る。
【0020】熱電モジュールのサイズは40mm角であ
り、図4は基板中心をとおり、基板の辺に平行の直線上
において、その中心から±15mmの範囲における温度
分布である。この図4に示すように、±15mmの範囲
において、モジュールAは基板中心から40%(±6m
m)の範囲で均一な温度分布を示しているのに対し、モ
ジュールBは基板中心から80%(±12.0mm)、
モジュールCは基板中心から90%(±13.5mm)
の範囲において基板の温度分布が均一になっている。こ
のように、本発明の実施例の場合、即ち、モジュールB
及びCの場合は、従来のモジュールAに比して基板の温
度分布が均一である。
り、図4は基板中心をとおり、基板の辺に平行の直線上
において、その中心から±15mmの範囲における温度
分布である。この図4に示すように、±15mmの範囲
において、モジュールAは基板中心から40%(±6m
m)の範囲で均一な温度分布を示しているのに対し、モ
ジュールBは基板中心から80%(±12.0mm)、
モジュールCは基板中心から90%(±13.5mm)
の範囲において基板の温度分布が均一になっている。こ
のように、本発明の実施例の場合、即ち、モジュールB
及びCの場合は、従来のモジュールAに比して基板の温
度分布が均一である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱電素子を不均一に配置することにより、基板の温度分
布を均一化することができ、これにより、各熱電素子に
対し、同一の性能を発揮させることができ、熱電素子の
仕様上、全ての素子を最適な条件で使用することがで
き、モジュール全体でみた場合に、その冷却効率を向上
させることができる。
熱電素子を不均一に配置することにより、基板の温度分
布を均一化することができ、これにより、各熱電素子に
対し、同一の性能を発揮させることができ、熱電素子の
仕様上、全ての素子を最適な条件で使用することがで
き、モジュール全体でみた場合に、その冷却効率を向上
させることができる。
【図1】本発明の実施例に係る熱電モジュールを示す概
略平面図である。
略平面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る熱電モジュールを示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】本発明の更に他の実施例に係る熱電モジュール
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】本発明の効果を示す基板温度分布を示すグラフ
図である。
図である。
【図5】従来の熱電モジュールを示す概略平面図であ
る。
る。
【図6】同じくその正面図である。
1:吸熱側基板、2:放熱側基板、3:熱電素子、4:
吸熱側電極、5:放熱側電極、10、20、30:基
板、11、21,22、31、32:熱電素子、23、
33:リード線
吸熱側電極、5:放熱側電極、10、20、30:基
板、11、21,22、31、32:熱電素子、23、
33:リード線
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に複数個の熱電素子が配置され、
各熱電素子が直列に接続されるように複数個の電極によ
り接続されて構成される熱電モジュールにおいて、前記
熱電素子は前記基板の中央部で疎、周辺部で密になる配
置密度で配置されていることを特徴とする熱電モジュー
ル。 - 【請求項2】 放熱側基板と、吸熱側基板と、各基板の
対向面に設けられた夫々複数個の放熱側電極及び吸熱側
電極と、隣接する対同士の一方の端部が一の前記放熱側
電極に接続されその他方の端部が隣接する別のものの他
方の端部と共に前記吸熱側電極に接続された複数個の熱
電素子と、を有する熱電モジュールにおいて、前記熱電
素子は前記放熱側基板及び吸熱側基板の中央部で疎、周
辺部で密になる配置密度で配置されていることを特徴と
する熱電モジュール。 - 【請求項3】 基板全面積の中心側の6乃至75%を中
央部とし、基板全面積の周辺側の94乃至25%を周辺
部とし、基板中央部には、(熱電素子の全面積)/(中
央部基板面積)が0.01乃至0.6になるように熱電
素子を配置し、基板周辺部には、(熱電素子の全面積)
/(周辺部基板面積)が0.3乃至0.99になるよう
に熱電素子を配置することを特徴とする請求項1又は2
に記載の熱電モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10112559A JPH11307826A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 熱電モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10112559A JPH11307826A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 熱電モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11307826A true JPH11307826A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14589712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10112559A Pending JPH11307826A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 熱電モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11307826A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139264A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-05-17 | Komatsu Electronics Inc | 熱交換装置 |
WO2009066620A1 (ja) * | 2007-11-20 | 2009-05-28 | Kelk Ltd. | 熱電モジュール |
JP4609817B2 (ja) * | 1999-02-04 | 2011-01-12 | 古河電気工業株式会社 | 半導体レーザモジュール |
JP2014072009A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Fujitsu Ltd | 全固体二次電池 |
JP2016042525A (ja) * | 2014-08-18 | 2016-03-31 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 熱電変換モジュール |
JP2016058503A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 京セラ株式会社 | 熱電モジュール |
JP2017034132A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社デンソー | 熱電発電装置 |
JP2017045970A (ja) * | 2015-08-29 | 2017-03-02 | 京セラ株式会社 | 熱電モジュール |
JP2018026533A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
DE202016106971U1 (de) * | 2016-12-14 | 2018-03-15 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Thermoelektrische Generatorvorrichtung |
WO2018193734A1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-10-25 | 株式会社Kelk | 熱電発電装置 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP10112559A patent/JPH11307826A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4609817B2 (ja) * | 1999-02-04 | 2011-01-12 | 古河電気工業株式会社 | 半導体レーザモジュール |
JP2002139264A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-05-17 | Komatsu Electronics Inc | 熱交換装置 |
WO2009066620A1 (ja) * | 2007-11-20 | 2009-05-28 | Kelk Ltd. | 熱電モジュール |
JP2009129968A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Kelk Ltd | 熱電モジュール |
JP2014072009A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Fujitsu Ltd | 全固体二次電池 |
JP2016042525A (ja) * | 2014-08-18 | 2016-03-31 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 熱電変換モジュール |
JP2016058503A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 京セラ株式会社 | 熱電モジュール |
JP2017034132A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社デンソー | 熱電発電装置 |
JP2017045970A (ja) * | 2015-08-29 | 2017-03-02 | 京セラ株式会社 | 熱電モジュール |
JP2018026533A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
DE202016106971U1 (de) * | 2016-12-14 | 2018-03-15 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Thermoelektrische Generatorvorrichtung |
WO2018193734A1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-10-25 | 株式会社Kelk | 熱電発電装置 |
JP2018182266A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | 株式会社Kelk | 熱電発電装置 |
US11605771B2 (en) | 2017-04-21 | 2023-03-14 | Kelk Ltd. | Thermoelectric power-generating device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112748633B (zh) | 一种激光光源和激光投影设备 | |
US20060005944A1 (en) | Thermoelectric heat dissipation device and method for fabricating the same | |
JPH10178216A (ja) | 熱電素子及び熱電冷却装置 | |
JP2003124531A (ja) | 熱電モジュール | |
JPH11307826A (ja) | 熱電モジュール | |
JP2000068564A (ja) | ペルチェ素子 | |
JP2003282969A (ja) | 熱電変換モジュール | |
JP3560414B2 (ja) | ペルチェ素子 | |
JP3510430B2 (ja) | 熱電変換装置 | |
JPH08222664A (ja) | 半導体素子の冷却装置 | |
JPH02103969A (ja) | 熱電装置 | |
JP3467891B2 (ja) | 多段電子クーラ | |
KR20110080237A (ko) | 열전모듈 열교환기 | |
JP2916608B2 (ja) | 電子装置の放熱構造 | |
JPH01205451A (ja) | 熱電式冷却装置 | |
JP7314748B2 (ja) | コンデンサ冷却構造 | |
JP2001174095A (ja) | 熱交換器 | |
JPS6182450A (ja) | 半導体装置用パツケ−ジ | |
TWI857682B (zh) | 熱電散熱裝置 | |
JP2004022983A (ja) | 半導体装置 | |
US20230170923A1 (en) | Communications module | |
JPH0715962B2 (ja) | 半導体装置 | |
KR101373122B1 (ko) | 열전모듈 열교환기 | |
JPH11274383A (ja) | 放熱部材取り付け構造 | |
JP2879671B2 (ja) | 熱電冷却装置 |