JPH11307625A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11307625A
JPH11307625A JP11460998A JP11460998A JPH11307625A JP H11307625 A JPH11307625 A JP H11307625A JP 11460998 A JP11460998 A JP 11460998A JP 11460998 A JP11460998 A JP 11460998A JP H11307625 A JPH11307625 A JP H11307625A
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groove
film
oxide film
semiconductor device
forming
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JP11460998A
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English (en)
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Toshiyuki Mine
利之 峰
Natsuki Yokoyama
夏樹 横山
Itsuki Sudo
敬己 須藤
Koji Fujisaki
耕司 藤▲崎▼
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開口幅200nm以下の微細なSi溝を、ボイ
ドやシームを発生させることなく埋め込む。 【解決手段】Si溝内に形成した溝内酸化膜をウエット
エッチングで除去し、CVD法で堆積する埋め込み絶縁
膜の下地をSiとSi34膜で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に係り、特に浅溝アイソレーションを有する
半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、MOSトランジスタ等の半導
体素子間の素子分離には、Si基板を選択的に酸化する
LOCOS法が用いられてきた。しかし、LOCOS法
では微細化と素子分離特性の両立が困難なため、Si基
板に浅溝を形成した後、その溝を絶縁膜で埋め込み、平
坦化する方法、いわゆる浅溝アイソレーション法が主流
になってきた。浅溝アイソレーションは、300nm以
下の微細な分離幅でも優れた分離特性を示すため、高集
積化には不可欠な技術となっている。これらは、例え
ば、「An Optimized Densification of the Filled Oxi
de for QuarterMicron Shallow Trench Isolation (ST
I)」Han Sin Lee et al, Symp. on VLSITech. Dig., pp1
56, 1996 などで紹介されている。以下、図9,図10
を用いて従来の浅溝アイソレーション製造方法の説明を
行う。
【0003】まず、単結晶Si基板301を熱酸化して
SiO2 膜302を形成した後、減圧化学気相成長法
(以下LP−CVD法)によりSi34膜303を堆積
する。通常、SiO2 膜302の膜厚は10nm以上3
0nm以下、Si34膜303の膜厚は100nm以上
200nm以下に設定される。続いて、クリプトンフロ
ライド(KrF)エキシマレーザリソグラフィー技術お
よびドライエッチング技術を用いて、上記CVD−Si
34膜303、およびSiO2 膜302を所定の形状に
加工し、レジストパターンを除去する(図9(a))。
Si34パターン303の幅はデバイスにより異なる
が、KrFエキシマレーザリソグラフィーの超解像技術
を用いた場合、最小加工寸法は約150nm程度、電子
線(EB)リソグラフィーでは約80nm程度である。
【0004】次に、ドライエッチング法によりSi34
膜303をマスクとして、Si基板301をエッチング
し、Si溝305を形成する。Si溝305のエッチン
グ深さは品種により異なるが、通常250nm〜400
nmが必要である。また、Si溝305のテーパ角度は
80゜以上90゜以下に設定される。この後、基板表面
の洗浄を行った後、周知の熱酸化法によりSi溝305
内にSiO2 膜306を形成する(図9(b))。膜厚は
10nm以上30nm以下が一般的である。
【0005】次に、埋め込み特性に優れた化学気相成長
法(CVD法)を用いて、上記Si溝305内にSiO
2 膜307を埋め込む。この埋め込みSiO2 膜307
の形成には、オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)を熱反応させる方法が主流になっている。
以下、その詳細を記述する。
【0006】まず最初に、O3 とTEOSを用いた埋め
込みSiO2 膜堆積時の留意点を記述する。ここでは、
上記SiO2 膜をO3 −TEOS膜と記載する。O3
TEOS膜の堆積では、O3 から発生した酸素ラジカルの作
用によりTEOSが重合し、TEOSの多量体(中間
体)が作られる。この多量体は、フローライクな形状を
もたらすため堆積中に自己平坦化が進行し、良好な埋め
込み形状を示すと考えられている。
【0007】O3 −TEOS膜は酸化剤であるO3 の濃
度が高いほど膜質が向上するが、逆に堆積膜厚やその形
状(表面凹凸の大きさ等)が下地材料の影響を受けやす
くなる特徴を持つ。これは、先に示した重合反応によ
り、H2O ,C25OH等の副生成物が発生し、多量体
の表面吸着を阻害することが原因である。特に、下地材
料が親水性を示すSiO2 膜の場合は下地依存性が大き
く、常圧近傍の圧力で堆積する場合、O3 濃度が100
g/m3 以上になると平坦な連続膜が得られなくなる不
具合が生じる。
【0008】この下地依存性を解消する方法として、以
下の2つの方法が適用されている。1つは、下地依存性
の小さい低濃度のO3 −TEOS膜を最初に堆積した
後、その上部に高濃度のO3 −TEOS膜を堆積する2
ステップ低温堆積法である。堆積温度は350℃〜45
0℃以下の温度範囲で用いられ、低濃度のO3 −TEOS膜
の膜厚は30〜40nmが必要とされている。低濃度O
3 −TEOS膜形成時のO3 濃度は、約40g/m3
下、高濃度O3 −TEOSのそれは、100g/m3
上が一般的である。また、低濃度O3 −TEOS膜はO
3 濃度が小さいためフロー性は示さず、下地の形状を反
映したコンフォーマルな形状となる。
【0009】もう1つの下地依存生解消方法は500℃
〜580℃の温度範囲で形成する1ステップ高温堆積法
である。この方法は、O3 濃度100g/m3 以上の高
濃度O3 −TEOS膜を最初から堆積する方法である。
堆積温度が500℃以上になると、TEOSの多量体の
濃度が減少するため、O3 濃度を大きくしても下地依存
性が小さくなり、膜質のよい高濃度O3 −TEOS単層
膜の埋め込みが可能となる。但し、TEOSの多量体も
減少するためフロー性の堆積は示さず、コンフォーマル
な埋め込み形状となる。従って、溝の中央部にはシーム
と呼ばれる膜の合わせ目が存在する。また、フロー性を
示さないため、埋め込むSi溝の形状は順テーパの溝に
限られる。何れの方法を用いても、上記埋め込みO3
TEOS膜307の膜厚は、Si溝305深さと同等
か、それ以上に設定される。
【0010】続いて、窒素雰囲気中、もしくは酸素を含
んだ窒素雰囲気中で熱処理を行い、上記埋め込みO3
TEOS膜307の膜質の改善を行う。熱処理温度は高
いほど好ましいが、一般的には950℃以上1050℃
以下が現実的な温度である。
【0011】次に、LP−CVD法によりSi34膜3
09を堆積した後、周知の方法によりパターニングを行
う。上記Si34膜309は化学機械研磨(CMP)法
による埋め込みO3 −TEOS膜307研磨の際のデッ
シング防止として用いられ、Si溝305幅の広い部分
を上記Si34膜309で覆うように設定する(図9
(c))。続いて、CMP法を用いて、Si溝305を
埋め込んでいるO3 −TEOS膜307、およびSi3
4膜303,309の研磨を行ない、表面を完全に平
坦化する。通常、CMPによる研磨では、埋め込みO3
−TEOS膜307の表面がSi基板301表面より落ち
込まないように設定する(図9(d))。
【0012】次に、Si溝305形成のマスクとして用
いたSi34膜303、およびSi溝305幅の広い部
分を覆っているSi34膜309の除去を行う(図10
(a))。上記Si34膜303,309の除去は、16
0℃以上に熱した熱リン酸によるウエットエッチング、
もしくはドライエッチングにより行う。
【0013】続いて、チャネルストッパ310となるボ
ロンを、イオン打ち込み法を用いて所定の領域に形成し
た後、Si基板301表面のSiO2 膜302をHF水
溶液を用いて除去する(図10(b))。
【0014】次に、Si基板301表面の洗浄を行なっ
た後、ウエット酸化法によりゲート酸化膜311を形成
する。上記ゲート酸化膜311の膜厚も品種により異な
るが、そのほとんどは3nm以上20nm以下である。
この後、LP−CVD法によりリンを高濃度に含んだリ
ンドープ多結晶Si膜312、およびSiO2 膜313を
順次堆積する(図10(c))。一般には、ゲート電極
の配線抵抗を下げるため、上記リンドープ多結晶Si膜
312膜の上層にW(タングステン)、Ti(チタ
ン),TiN(チタンナイトライド)等のメタル材料、
ないしはそれらの積層膜が用いられる。
【0015】この後、KrFエキシマレーザリソグラフ
ィー、およびドライエッチング法により上記SiO2
313/リンドープ多結晶Si膜312を順次加工し、
ゲート電極312とする。続いて、イオン打ち込み法を
用いて所定の領域にリン(P)を打ち込んだ後、リンを活
性化するための窒素アニールを行い、ソース314およ
びドレイン315を形成する(図10(d))。この
後、ゲート電極312,ソース314,ドレイン315
に配線を接続し、MOSトランジスタの製造を終了す
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、Si
溝内に熱酸化膜を形成した後、O3 −TEOS膜による
埋め込みを行うには、下地依存性の解消が必須である。
図11に、従来方法の埋め込み形状の概要とその問題点
を示す。ここでは、Si溝の開口幅(Si34膜パター
ン間隔)を200nm、CMPのストッパとなるSi3
4膜の膜厚を100nm、Si溝の深さを300nmとし
て示した。図11(a)は、350℃〜450℃の温度
範囲で堆積する2ステップ低温堆積法の結果を、図11
(b)は500℃〜580℃の温度範囲で堆積する1ス
テップ高温堆積法の結果の断面を示した図である。
【0017】図11(a)に示したように、2ステップ
低温堆積では、フロー性のない30〜40nmの低濃度
のO3 −TEOS膜を1層目に堆積する必要が生じる。
このときのアスペクト比は2であるが、その上層に位置
する高濃度O3 −TEOS膜を堆積するときの実質的な
アスペクト比は、低濃度O3 −TEOSの存在により
2.8〜3.3に増大する。このため、フロー性に優れた
高濃度O3 −TEOSを用いても、Si溝中央部にはボ
イド(空洞)が発生する。我々が行った熱酸化膜上にお
ける2ステップ低温堆積法の実験の範囲では、アスペク
ト比:約2が埋め込みの限界であり、それ以上のアスペ
クト比では溝中央部にボイドが発生した。従って、Si
溝開口部に位置するSi34膜の膜厚を100nm、S
i溝深さを300nmとした場合、ボイドを発生するこ
となく埋め込み可能な開口幅は約260nm程度が限界
であり、それ以上の微細なSi溝を埋め込むことはでき
なかった。
【0018】一方、1ステップ高温堆積はアスペクト比
が約2.5 程度まで、ボイドを発生することなく埋め込
むことが可能であった。従って、上述した条件であれ
ば、160nm程度の開口幅までボイドを発生すること
なく埋め込みが可能である。しかし、同膜はフロー性が
ないために、シームと呼ばれる膜の合わせ目が存在する
(図11(b))。シームは耐薬品性が小さいために、
洗浄工程における削れ量が大きく、場合によってはスパ
イク状の溝になる。このスパイク状の溝は、後のゲート
配線加工の際にエッチング残りなどを誘発する原因とな
る。また、高温堆積法は、低温堆積法に比べ堆積速度が
小さく、スループットが低下する問題も大きな課題の1
つである。
【0019】本発明の目的は、開口幅250nm以下の
Si溝内に、ボイドやシームを発生させることなく、浅
溝アイソレーションの埋め込み絶縁膜を形成し、ゲート
電極加工時の歩留りを向上させることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、Si溝内に
形成したSi酸化膜を一度除去した後、O3 −TEOS膜を
堆積することにより達成される。すなわち、O3 −TE
OS膜を堆積する下地を、SiとSi34膜にすること
で開口幅200nm以下、溝深さ400nm以下のSi
溝を、ボイドやシームを発生させることなく埋め込むこ
とが可能となる。
【0021】現在、浅溝アイソレーションはDRAM、
フラッシュメモリへの適用を目指し研究開発が進められ
ている。また、ASIC等の一部の分野では既に製品に
適用されている。上述したように、これらに適用されて
いる浅溝アイソレーションのSi溝内には、熱酸化膜が
形成されている。この熱酸化膜の形成は、以下の2つの
理由による。1つは、Si基板をエッチングした時のダ
メージの回復、および上記ダメージ層の除去である。も
う1つは、埋め込み絶縁膜からの重金属汚染、ないしそ
の後の製造工程による汚染を防止するためである。これ
らの理由により、埋め込み絶縁膜を埋め込むSi溝内に
熱酸化膜を形成する方法は、浅溝アイソレーションでは
常識となっていた。
【0022】我々は、浅溝アイソレーションにおけるS
i溝内酸化膜の膜厚に関して検討を行った結果、接合特
性による比較ではSi溝内酸化膜の有無に関係なく良好
な結果を得た。これは、埋め込みSiO2 膜(O3 −T
EOS膜)を形成するCVD装置の状態を清浄に維持す
れば、一度形成したSi溝内酸化膜を除去できることを
示している。Si溝内酸化膜を除去できれば、以下の利
点がある。
【0023】第1は、O3 −TEOS膜は、Si、およ
びSi34膜上においては、高濃度のO3 の条件下で堆
積しても比較的表面が平坦な連続膜を得ることができ
る。従って、O3 −TEOS膜を堆積する下地材料がS
iとSi34膜であれば、低温堆積法においても、低濃
度のO3 −TEOS膜を形成する必要はなく、最初から
フロー性に優れた高濃度のO3 −TEOS膜を堆積する
ことが可能となる。
【0024】第2は、O3 濃度を増やすとSi34上の
堆積速度がSi上に比べ減少傾向を示すことである。図
12は、低温堆積におけるO3 −TEOS膜の堆積速度
とO3 濃度の関係を、Si基板上、Si34膜上で比較
した図である。堆積温度は420℃、圧力は760torr
である。O3 濃度の増加に対しSi上の堆積速度はわず
かに減少傾向を示すが、Si34膜上のそれは、著しく
減少することが分かる。O3 濃度160g/m3 で比較
すれば、Si上の堆積速度に対しSi34膜上の堆積速
度は約50%まで低下する。堆積温度が高温になれば、
両者の堆積速度差は小さくなるが、我々が検討した58
0℃以下の温度範囲では90%以上にはならなかった。
この現象を利用すれば以下の利点がある。
【0025】図13は、高濃度O3 −TEOS膜を低温
で堆積した時の、膜表面形状の経時変化を示した断面図
である。上述したように、高濃度O3 −TEOS膜はS
i上に比べSi34膜上の堆積速度が低下する。従っ
て、Si溝の開口部であるSi34膜の側壁の堆積速度
は小さくなり、逆にSi溝の堆積速度は大きくなる。す
なわち、Si溝内のO3 −TEOS膜は、Si溝の開口
部が塞がるより早く堆積が進行する。言い換えれば、ア
スペクト比を減少させながら堆積が進行する。
【0026】第3の利点は、Si上のO3 −TEOS膜
は、堆積方法に関らず、Si34膜上や熱酸化膜上に比
べ、フロー性が著しく向上することである。
【0027】以上示した現象により、Si溝内酸化膜を
除去すれば従来構造に比べ、Si溝内にボイドやシーム
を発生させることなく、微細な溝幅のSi溝を埋め込む
ことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、図1,図2を
用いて本発明の第1の実施例の説明を行う。ここでは、
図1に示す試料構造に、各方法によりO3 −TEOS膜
を堆積し、Si溝内に発生する空洞(ボイド)の有無に
ついて評価を行った。図1(a)は、Si溝内に溝内酸
化膜を形成した従来の方法で、図1(b)は、溝内酸化
膜を1%のHF水溶液で除去した本発明の構造である。
図1の試料構造におけるパラメータは、Si34膜パタ
ーンの間隔、すなわちSi溝の開口幅(X),Si溝深
さ(D)、およびSi34膜の膜厚(100nm,15
0nm)である。基板表面の熱酸化膜、およびSi溝内
の熱酸化膜は、900℃のドライ酸化法により10nm
形成した。Si34膜は、ジクロルシラン(SiH2
2)とアンモニア(NH3)を用いたLP−CVD法に
より100nm,150nmの2種類を準備した。Si
溝の形成にはマイクロ波プラズマエッチング装置を用
い、臭化水素(HBr)と酸素(O2 )により、テーパ角
度:約87度の溝を形成した。
【0029】O3 −TEOS膜の堆積では、低温堆積法
(420℃)と高温堆積法(520℃)に大別した。低
温堆積では低濃度O3 −TEOS膜と高濃度O3 −TE
OS膜の組み合わせからなる2ステップ堆積法、および
高濃度O3 −TEOS膜の1ステップ堆積法の2つの方
法で比較した。無論、溝内酸化膜のある従来構造では高
濃度O3 −TEOSの1ステップ堆積は不可能なので、
2ステップ堆積法のみである。低温堆積法の条件は、基
板温度:420℃,堆積圧力:760torrとした。低濃
度O3 −TEOS膜のO3 濃度は10g/m3 、膜厚は
40nmとした。高濃度O3 −TEOS膜のO3 濃度は
140g/m3 、膜厚は400nmとした。
【0030】一方、1ステップ高温堆積法の条件は、基
板温度:520℃,堆積圧力:760torr,O3 濃度13
0g/m3 とし、堆積膜厚は400nmとした。上記各
種方法で、図1に示した試料にO3 −TEOS膜を堆積
した後、走査型電子顕微鏡(SEM)によりSi溝内の
ボイドの有無を評価した。
【0031】図2にボイドが発生した溝開口幅:XとS
i溝深さ:Dの関係を比較して示す。白印はSi34
厚が100nmで黒印は200nmである。まず、図2
(a)の低温堆積方法で比較すれば、従来の方法ではSi
溝幅を浅くしても、開口幅:240nm以下のSi溝を
ボイドを発生することなく埋め込むことはできなかっ
た。これに対し本発明では、2ステップ,1ステップ堆
積法ともに開口幅:200nm以下の領域をボイドを発生
することなく埋め込むことができた。また、従来法で
は、マスクとなるSi34膜の膜厚を厚くすれば、埋め
込み可能な開口幅が大きくなるのに対し、本発明の試料
ではSi34膜の膜厚に殆ど依存することはなかった。
これは、本発明が、浅溝アイソレーション形成プロセス
のプロセス裕度が大きくなることを示している。
【0032】図2(b)に、1ステップ高温堆積法で比
較した結果を示した。従来法では、溝開口幅:200n
m以下の領域をボイドを発生することなく埋め込むに
は、Si溝深さを350nm以下にしなければならない
が、本発明ではSi溝深さ400nmでもボイドを発生
することなく埋め込むことができた。また、本発明では
溝内にボイドもシームも発生していないのに対し、従来
法ではシームが発生していた。
【0033】以上示したように、本発明によれば、開口
幅200nm以下のSi溝(深さ:400nm以下)を
ボイドやシームを発生することなく埋め込むことができ
る。
【0034】また、本実施例では、有機シリコンソース
としてTEOS:(Si(OC25)4)を用いたが、TM
OS:(Si(OCH3)4),HMDS:(Si2O(C
3)6),TPOS:(Si(OC37)4),OMCT
S:(c(OSi(CH3)2)4),TMCTS:(c(O
SiHCH3)4)等の、他のソースを用いても同様の効
果が得られた。
【0035】(実施例2)次に、図3〜図5、および図
9〜図10を用いて浅溝アイソレーションを有するMO
Sトランジスタを作製した実施例の説明を行う。図3〜
図5は本発明による試料作製方法を、図9〜図10は従
来法による作製方法を示した図である。本実施例では図
5(c)、および図10(d)に示した構造のトランジ
スタを6,400 個作製し、ゲート電極配線の歩留り評
価を行った。
【0036】まずP型の単結晶Si基板101,301
を900℃のドライ酸素雰囲気中で熱酸化してSiO2
膜102,302を形成した後、LP−CVD法を用い
てSi34膜103,303を堆積した。上記SiO2
膜102,302の膜厚は、上層のSi34膜103,
303の応力緩衝膜、およびそれを除去する際のストッ
パ膜として用いるため、極端に薄くすることはできな
い。また、ゲート酸化膜を形成する際には、HF水溶液
による同膜102,302の除去が必要となるので、厚
く形成しても問題となる。従って、その膜厚は10nm
以上30nm以下の範囲にすることが好ましい。また、
Si34膜103,303は薄いほど好ましいが、埋め
込みSiO2 膜107,307を化学機械研磨法(CM
P法)で研磨する時のストッパとして用いるので、約1
00nm以上は必要となる。本実施例では、SiO2
102,302の膜厚を15nm、Si34膜103,
303の膜厚を140nmとした。
【0037】次に、KrFエキシマレーザリソグラフィ
ーおよびドライエッチング法により、上記Si34膜1
03,303を所定の形状に加工した(図3(a),図
9(a))。また、本実施例では、上記Si34膜10
3,303パターン間の間隔を160nmとした。
【0038】次に、Si34パターン103,303を
マスクとして、Si基板101,301をドライエッチ
ングし、深さ350nmのSi溝105,305を形成
した。なお、Si溝105,305のテーパ角度は87
°とした。続いて、基板の洗浄を行った後、熱酸化法に
よりSi溝105,305内にSiO2 膜106,30
6を形成した。本酸化工程は、ドライエッチングによる
基板ダメージの回復やダメージ層の除去も兼ねており、
酸化温度は900℃以上1000℃以下、その膜厚は1
0nm以上30nm以下の範囲が望ましい。本実施例で
は、950℃のドライ酸素雰囲気中で、10nmのSi
2 膜106,306を形成した(図3(b),図9
(b))。
【0039】一方、本発明の試料では、1%HF水溶液
を用いて上記SiO2 膜106を除去し、Si溝105
を露出させた(図3(c))。本発明の試料では、上記
ウエットエッチングによりSi34膜103パターン下
層のSiO2 膜102に、わずかなサイドエッチングが
発生するため、Si溝内の酸化膜は薄いほど好ましい。
しかし、薄すぎるとダメージ層の除去が不完全となる。
我々が検討した範囲では、5nm以上20nm以下の範
囲が、形状の面でも、電気的な面でも、最も良好な特性
を示した。
【0040】続いて、テトラエトキシシラン(TEO
S)とオゾン(O3 )を用いたCVD法により370n
mのO3 −TEOS膜107,307を堆積した(図3
(d))。ここでは実施例1に示した2ステップ低温堆積
法、および1ステップ高温堆積法の2つの方法で、従来
の溝内酸化膜306を備えた試料と、本発明である溝内
酸化膜を除去した試料にそれぞれ堆積を行った。従っ
て、試料構造で大別すると4種類の構造となる。
【0041】次に、上記O3 −TEOS膜107,30
7の膜質を改善するため10%酸素/窒素雰囲気中で1
000℃,60分の酸化処理を行った。この酸化では、
3−TEOS膜107,307中を拡散した酸素原子
が、Si溝105,305の内壁にも到達するので、最
終的には本発明の試料においても、Si溝105内に新
たな熱酸化膜108が形成される。続いて、LP−CV
D法により厚さ100nmのSi34膜109を堆積し
た後、リソグラフィーおよびドライエッチング法によ
り、上記Si34膜109を所定の形状に加工した(図
4(a),図9(c))。本Si34膜109は、Si溝
105,305幅の広い部分を覆うように配置し、埋め
込みO3 −TEOS膜107,307を化学機械研磨法
(CMP法)で研磨する際のデッシング防止が目的であ
る。
【0042】次に、CMP法により埋め込みO3 −TE
OS膜107,307、およびSi34膜103,10
9,303,309を研磨し、表面の平坦化を行った。
同研磨で重要なことは、埋め込みO3 −TEOS膜10
7,307表面を必ずSi基板101,301表面より
高い位置に設定することである。本実施例ではO3 −T
EOS膜107,307表面が、Si基板101,30
1表面から45nm〜50nm高い位置になるように設
定した(図4(b),図9(d))。
【0043】次に、Si溝105,305形成のマスク
に用いたSi34パターン103,303、およびCM
P研磨のデッシング防止に用いたSi34パターン10
9,309を除去した(図4(c),図10(a))。上
記Si34膜103,109,303,309の除去
は、ドライエッチング法を用いることも可能であるが、
本実施例では、Si基板101,301の裏面に堆積し
たSi34膜も除去できる熱リン酸によるウエットエッ
チングを適用した。
【0044】次に、イオン打ち込み法によりチャネルス
トッパ110,310となるボロン(B)を所定の領域
に打ち込んだ後、1%HF水溶液を用いてSi基板10
1,301表面に形成された15nmのSiO2 膜10
2,302を除去した(図5(a),図10(b))。
【0045】次に、基板表面の洗浄を行い8nmのゲー
ト酸化膜111,311を形成した。上記ゲート酸化膜
111,311の形成にはウエット酸化法を用い、85
0℃の温度で形成を行なった。続いて、LP−CVD法
によりゲート電極112,312となるリンドープ多結
晶Si膜112,312、およびSiO2 膜113,3
13を順次堆積した(図5(b),図10(c))。リン
ドープ多結晶Si膜112,312は、リン濃度を3×
1020/cm3 、膜厚を150nmとした。また、上層の
SiO2膜113,313の膜厚は70nmとした。
【0046】次に、KrFエキシマレーザリソグラフィ
ーおよび、ドライエッチング法により、上記SiO2
113,313/リンドープ多結晶Si膜112,31
2を加工してゲート電極112,312を形成した。続
いて、所定の領域にイオン打ち込み法によりリン(P)
を打ち込んだ後、850℃,10分の窒素アニールを行
い、ソース114,314、ドレイン115,315を
形成した(図5(c)、図10(d))。この後、ゲー
ト電極112,312、ソース114,314、ドレイ
ン115,315に配線を接続し、MOSトランジスタ
の製造を終了した。
【0047】以上の方法で作製したMOSトランジスタ
のゲート電極112,113間に電圧を印加して、隣接
するゲート電極間の短絡について評価を行った。この結
果、溝内酸化膜を除去した本発明の構造では、O3 −T
EOS膜の堆積方法によらず、100%の歩留りであっ
た。これに対し、溝内酸化膜のある従来構造において
は、O3 −TEOS膜を2ステップ低温堆積で形成した
試料の歩留りはわずか2%、1ステップ高温堆積を適用
した試料のそれは78%であった。
【0048】測定した試料の断面構造をSEMにより観
察し、その原因を調べた。図14に従来構造の不良原因
を示す。図14(a)には本試料の平面図を、図14
(b)にはA−A′における断面図を示した。従来構造
の試料では活性領域間、すなわちSi溝埋め込み絶縁膜
であるO3 −TEOSの中央部にボイド、またはシーム
が発生しており、その窪みにゲート電極であるリンドー
プ多結晶Si膜のエッチング残りが発生していた。この
エッチング残りが活性領域周辺に存在するため、ゲート
電極間で短絡が発生していた。これに対し、本発明の試
料では、ボイドやシームは認められず、エッチング残り
が発生しなかった。
【0049】(実施例3)次に、図6〜図8を用いて、
本発明の第3の実施例を説明する。基本的には実施例2
と同様の手法を用いてSi溝205を形成するが、Si
34パターン203の側壁にSiO2 サイドスペーサ20
4を形成した後、Si溝205を加工する点が異なって
いる。これには2つの目的がある。1つはSi溝205
のエッジ部を、埋め込みO3 −TEOS膜207で保護
することにより、ゲート耐圧の劣化を防止することであ
る。もう1つは、埋め込みO3 −TEOS膜を堆積する
際のアスペクト比を小さくすることである。以下、その
詳細を説明する。
【0050】まずP型の単結晶Si基板201を900
℃のドライ酸素雰囲気中で熱酸化してSiO2 膜202
を形成した後、LP−CVD法を用いてSi34膜20
3を堆積した。本実施例では、SiO2 膜202の膜厚
を15nm、Si34膜103の膜厚を100nmとし
た。次に、より微細なSi34膜パターン403を形成
するため、電子線(EB)描画技術、およびドライエッ
チング法により、上記Si34膜所定の形状に加工した
(図6(a))。本実施例では、Si34パターン20
3の最小寸法を120nm、Si34パターン間のスペ
ースを180nmとした。
【0051】次に、LP−CVD法により厚さ30nm
のSiO2 膜204を堆積した後、異方性ドライエッチ
ング法により、上記SiO2 膜204、およびその下層
のSiO2 膜202をエッチングして、Si34膜20
3パターンの側壁部にSiO2サイドスペーサ204を形成
した(図6(b))。本実施例では、モノシラン(Si
4)と亜酸化窒素(N2O)を用いた熱CVD法により
上記SiO2 膜204の形成を行ったが、テトラエトキ
シシラン(TEOS)の熱分解により得られるSiO2
膜を用いることも可能である。
【0052】続いて、Si34パターン203、および
SiO2 サイドスペーサ204をマスクとして、Si基
板201をドライエッチングし、深さ350nmのSi
溝205を形成した。なお、Si溝205のテーパ角度
は87°とした。本実施例では、Si34膜203パタ
ーンの側壁部に30nmのSiO2 サイドスペーサ20
4を形成したので、Si溝205形成後の活性領域の最
小寸法は180nm、分離領域となるSi溝205の最
小分離幅は120nmとなった(図6(c))。
【0053】次に5%HF水溶液を用いて上記SiO2
サイドスペーサ204を除去した後、950℃のドライ
酸化法により10nmの溝内酸化膜206を形成した
(図6(d))。ここで、SiO2 サイドスペーサ40
4を除去した理由は、埋め込みO3 −TEOS膜207
を堆積する際、Si溝205の開口幅を大きくし、アス
ペクト比を小さくするためである。
【0054】実施例1に示したように1ステップ高温堆
積法は、非常に優れた埋め込み特性を示すが、Si溝2
05幅が微細になりアスペクト比が大きくなると、Si
溝205内にボイドが発生する確率が増加する。例え
ば、本実施例においては、SiO2 サイドスペーサ20
4を除去しない場合、埋め込みO3 −TEOS膜207
を堆積する溝の実質的なアスペクト比は約4と非常に大
きくなる。これは、Si溝205形成のSi34マスク
203の膜厚(100nm)とSi溝205深さ(350
nm)を合わせた深さが実質的な溝深さになり、開口幅
が120nmとなるからである。
【0055】我々の行った検討の範囲では、実質的なア
スペクト比が約3を超えると、Si膜205内にボイド
が発生する確率が大きくなった。言い替えれば、溝内酸
化膜206を除去した試料では、実質的なアスペクト比
が約3以下であれば、ボイドを発生することなくSi溝
205内を埋め込むことが可能であった。本実施例で
は、SiO2 サイドスペーサ204を除去することでS
i溝205上部の開口幅が大きくなるので、実質的なア
スペクト比はSi溝205のアスペクト比、すなわち約
3程度となる。
【0056】次に、1%HF水溶液を用いて、溝内酸化
膜206を除去した後、TEOSとO3 を用いたCVD
法により370nmのO3 −TEOS膜207を堆積し
た。本実施例では、高濃度のO3 −TEOS膜207を
高温で堆積する1ステップ高温堆積法により、上記O3
−TEOS膜207の堆積を行った。堆積温度は550
℃、堆積圧力は660Torr、O3 濃度は150g/m3
とした(図7(a))。本実施例では、Si溝幅は12
0nmと非常に狭いが、開口部であるSi34膜203
のスペースは180nmと広くなっているため、実質的
なアスペクト比はSi溝205のアスペクト比:2.9
となる。また、Si溝205内には熱酸化膜が形成され
ていないため、O3 −TEOS膜207は高温の堆積で
あっても、わずかにフロー性を示していた。SEM観察
によりSi溝205内のO3 −TEOS膜207を観察した
が、Si溝205内にはボイドもシームも発生していな
かった。
【0057】次に、10%酸素/窒素雰囲気中で100
0℃,30分の酸化処理を行い、O3 −TEOS膜20
7の膜質を改善すると共に、Si溝205内に新たな熱
酸化膜208を形成した。続いて、埋め込みO3 −TE
OS膜207をCMP法で研磨する際のデッシング防止
用となる100nmのSi34膜209を堆積した後、
リソグラフィーおよびドライエッチング法により、上記
Si34膜209を所定の形状に加工した(図7
(b))。
【0058】次に、CMP法により埋め込みO3 −TE
OS膜207、およびSi34膜203,209を研磨
し、表面の平坦化を行った。本実施例では、O3 −TEOS
膜207表面が、Si基板表面から45nm〜50nm
高い位置になるように設定した(図7(c))。
【0059】次に、Si溝205形成のマスクに用いた
Si34パターン203、およびCMP研磨のデッシン
グ防止に用いたSi34パターン209をドライエッチ
ング法により除去した。図7(d)にSi34パターン
203,209を除去した後の断面図を示す。本実施例
では、Si34パターン203の側壁に形成していたS
iO2 サイドスペーサ204の領域にも、O3 −TEO
S膜207が堆積されている。すなわち、Si溝205
エッジ部から30nmの活性領域は、O3 −TEOS膜
207で覆われていた。
【0060】次に、イオン打ち込み法によりチャネルス
トッパ210となるボロン(B)を所定の領域に打ち込
んだ後、1%HF水溶液を用いてSi基板201表面に
形成された15nmのSiO2 膜202を除去した(図
8(a))。このHF水溶液によるエッチングで、埋め
込みO3 −TEOS膜207、およびその下層のSiO2
202も約18nm程度エッチングされたが、Si溝2
05のエッジ部は露出しておらず、活性領域周辺から約
10nmの領域は上記O3 −TEOS膜207とSiO
2 膜202で覆われていた。なお、この時点での埋め込
みO3 −TEOS膜207の表面高さは、Si基板201表
面から25nm〜30nmとなった。
【0061】次に、基板表面の洗浄を行い5nmのゲー
ト酸化膜211を形成した。上記ゲート酸化膜211の
形成にはウエット酸化法を用い、800℃の温度で形成
を行った。続いて、LP−CVD法によりゲート電極2
12となるリンドープ多結晶Si膜212、およびSi
2 膜213を順次堆積した(図8(b))。リンドー
プ多結晶Si膜212は、リン濃度を3×1020/cm
3 、厚さ150nmとした。また、上層のSiO2 膜2
13の膜厚は70nmとした。
【0062】次に、EBリソグラフィー、およびドライ
エッチング法により、上記SiO2膜213/リンドー
プ多結晶Si膜212を加工してゲート電極212を形
成した。続いて、イオン打ち込み法によりリン(P)を
所定の領域に打ち込んだ後、850℃,10分の窒素ア
ニールを行い、ソース214,ドレイン215を形成し
た(図8(c))。この後、ゲート電極212,ソース2
14,ドレイン215に配線を接続し、MOSトランジ
スタの製造を終了した。
【0063】本実施例で作製した試料のゲート耐圧を測
定した結果、良好な絶縁耐圧特性を示した。また、ゲー
ト電極間の短絡について評価した結果、100%の歩留
りを確保できた。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、微細なSi溝にボイド
やシームを発生することなくCVD法で形成する絶縁膜
を埋め込むことができる。具体的には、これまでO3
TEOS膜を用いて埋め込むことが出来なかった、開口幅2
00nm以下の微細なSi溝を埋め込むことが可能にな
る。これにより、ゲート電極加工時の歩留りが大幅に向
上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例および本発明の第1の実施例に用いた試
料構造の断面図。
【図2】空洞が発生する溝開口幅とSi溝深さの関係を
示す図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す断面図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施例を示す断面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す断面図。
【図9】従来の方法を示す断面図。
【図10】従来の方法を示す断面図。
【図11】従来の方法の問題点を示す断面図。
【図12】O3 −TEOS膜の堆積速度のO3 濃度依存
性の測定図。
【図13】本発明による埋め込み形状の経時変化を示す
断面図。
【図14】従来法のゲート間短絡不良の原因となるボイ
ド等の存在を示す平面図および断面図。
【符号の説明】
101…単結晶Si基板、102…SiO2 膜、103
…Si34膜、105…Si溝、106,108…Si
溝内酸化膜、107…埋め込みSiO2膜(O3−TEO
S膜)、109…Si34膜、110…チャネルストッ
パ、111…ゲート絶縁膜、112…ゲート電極、11
4…ソース、115…ドレイン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤▲崎▼ 耕司 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si基板に溝を形成し、上記Si溝を絶縁
    膜で埋め込み、隣接する活性領域を絶縁する溝アイソレ
    ーションにおいて、上記活性領域間の中央部近傍の埋め
    込み絶縁膜に、空洞や膜の合わせ目が存在しないことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のSi溝が、開口幅100n
    m以上250nm以下、Si溝の深さ250nm以上4
    00nm以下、より好ましくは、開口幅100nm以上
    200nm以下、Si溝の深さが350nm以上400n
    m以下であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のSi溝を埋め込む
    絶縁膜が、有機シリコンおよびオゾンを主原料とする化
    学気相成長法により形成された絶縁膜であることを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のSi溝を埋め込む絶縁膜
    が、テトラエトキシシラン(TEOS:Si(OCH2
    5)4)とオゾン(O3 )を主原料として形成したSi
    酸化膜であることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のSi溝を埋め込むSi酸化
    膜が、膜質の異なる2層以上のSi酸化膜、もしくは単
    層膜からなることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のSi酸化膜の単層膜が、3
    50℃以上580℃以下の温度範囲で、且つオゾン濃度
    100g/m3 以上の条件で形成されたSi酸化膜であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】Si基板表面に第1のSi酸化膜を形成す
    る工程、第1のSi酸化膜上に第1のマスク材を形成す
    る工程、上記第1のマスク材と第1のSi酸化膜を所定
    の形状に加工する工程、上記第1のマスク材をマスクと
    してSi基板をエッチングしSi溝を形成する工程、上
    記Si溝内にSi酸化膜を形成する工程、上記Si溝内
    のSi酸化膜を除去してSi溝を露出させる工程、上記
    第1のマスク材とSi溝上に絶縁膜を形成し、Si溝内
    を埋め込む工程を少なくとも含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】Si基板表面に第1のSi酸化膜を形成す
    る工程、第1のSi酸化膜上に第1のマスク材を形成す
    る工程、上記第1のマスク材の側壁部に第2のマスク材
    を形成する工程、上記第1と第2のマスク材を用いて、
    第1のSi酸化膜、およびSi基板をエッチングしてS
    i溝を形成する工程、上記第2のマスク材を除去する工
    程、上記Si溝内にSi酸化膜を形成する工程、上記S
    i溝内のSi酸化膜を除去してSi溝を露出させる工
    程、上記第1のマスク材とSi溝上に絶縁膜を形成し、
    Si溝内を埋め込む工程を少なくとも含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載の第1のマスク材が
    Si窒化膜からなることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】請求項8記載の第2のマスク材がSi酸
    化膜からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項7または8記載のSi溝内に形成
    したSi酸化膜が酸素、もしくは水を含んだ熱酸化法で
    形成されたSi酸化膜であり、その膜厚が5nm以上2
    0nm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】請求項7,8、および11のいずれか記
    載のSi溝内に形成したSi酸化膜を除去してSi溝を
    露出させる工程において、上記Si酸化膜の除去をウエ
    ットエッチング法で行うことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】請求項7または8記載のSi溝内を埋め
    込む絶縁膜が、有機シリコンとオゾンを用いた化学気相
    成長法で形成した絶縁膜であることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項7または8記載のSi溝の領域
    が、半導体素子間を電気的に分離する素子分離領域に相
    当することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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