JPH11307567A - バンプ検査工程を有する半導体装置の製造方法 - Google Patents

バンプ検査工程を有する半導体装置の製造方法

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JPH11307567A
JPH11307567A JP10182600A JP18260098A JPH11307567A JP H11307567 A JPH11307567 A JP H11307567A JP 10182600 A JP10182600 A JP 10182600A JP 18260098 A JP18260098 A JP 18260098A JP H11307567 A JPH11307567 A JP H11307567A
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image
chip
bump
bumps
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JP10182600A
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Toru Nishino
徹 西野
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】チップ表面上に形成されたバンプの形状の検査
をより正確に行う。 【解決手段】チップ1の所定の領域内の小領域の画像デ
ータを評価して、テンプレート画像として適切な画像を
登録し、更に、複数のバンプ2を検出して登録したテン
プレート画像との相対的位置を登録し、それらをティー
チングデータとして利用して被検査チップ上のバンプの
形状の検査を行う。更に、小領域の画像データの評価
を、濃度のヒストグラムの双峰性ヒストグラムの分散値
が高く、周りの画像との正規化相関値が低いか否かによ
り行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップの表面に複
数のバンプが形成された半導体装置の製造方法に関し、
特に、上記チップ表面のバンプ形状の新規な検査工程及
びそのバンプ形状の検査工程で使用するテンプレート画
像の新規な選択の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高密度化の為に、複数の半
導体チップをパッケージ基板上に搭載するマルチチップ
構成が採用されている。このマルチチップ構成を可能に
する為に、半導体チップとパッケージ基板との接続をワ
イヤーボンディングではなくて、チップ表面の電極上に
形成した接続用の半田バンプを利用する。即ち、表面に
複数の半田バンプを形成したチップがフェースダウンで
パッケージ基板表面に搭載され、半田バンプを介してパ
ケージ基板表面の接続電極とチップ表面の電極とが接続
される。
【0003】図1は、かかる複数のバンプが設けられた
半導体チップの平面図である。図2は、その半導体チッ
プの断面図である。図1及び2に示される通り、チップ
1の表面に複数の半田バンプ2が形成される。この複数
の半田バンプ2は、チップ上に高密度に配置されている
ので、半田バンプを溶融することによりチップの電極が
パッケージ基板上の電極に適正に接続される為には、そ
のバンプ形状が適正な大きさを有することが必要であ
る。
【0004】図2に示された半田バンプ2のうち、バン
プ2aは他のバンプ2に比較して大きく、また、バンプ
2bは他のバンプ2に比較して小さい。このように、バ
ンプの形状が適正な形状よりも大きい場合は、半田接続
時に、隣接するバンプとの間で短絡することがしばしば
生じる。また、バンプ形状が適正な形状よりも小さい場
合は、パッケージ基板表面の電極との接続不良がしばし
ば生じる。
【0005】半田バンプを利用したボンディング方法で
は、フェースダウンの形でチップ表面が基板上に搭載さ
れるので、複数の半田バンプが基板の電極に適切に接続
されたか否かを目視により検査することはできない。従
って、基板にボンディングする前に、チップ表面に形成
された複数の半田バンプの形状が適切な大きさであるか
否かを評価するバンプ形状の検査工程が必要になる。
【0006】半田バンプは、ほぼ球形をしているので、
バンプの高さと形状との間には一定の相関関係がある。
即ち、バンプの高さが高いとその形状は大きく、バンプ
の高さが低いとその形状は小さい。従って、バンプ形状
の検査工程では、主にバンプの高さが検出され、その高
さが適正な範囲内にあるか否かの評価が行われる。
【0007】一般にバンプの高さ検出は、チップ表面を
レーザ光を走査し、バンプの頂点近傍領域で反射する反
射光の位置をPSD(Position Sensitive Device )や
二分割フォトダイオードを利用して検出する三角測量法
により行われる。しかしながら、バンプ形状がほぼ球形
であるので、バンプの頂点近傍領域の外側では、レーザ
光が乱反射したりバンプの影になって反射光が遮蔽され
たりする。その結果、チップ表面をレーザ光で走査して
得られる高さ検出信号は、多くのノイズを含むことにな
る。このノイズを除去してバンプ頂点の高さを検出する
為には、チップ表面の複数のバンプの位置を認識するこ
とが必要である。そのためには、被検査チップ表面との
位置合わせ(アライメント)工程が必要になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年の半導体チップの
集積度の飛躍的向上に伴い、従来チップのコーナ部や周
辺部に形成されていた位置合わせマーク用のパターン
は、形成されなくなってきている。即ち、被検査チップ
のバンプの位置を認識する為に必要な位置合わせ工程
で、予め形成された位置合わせマーク用のパターンを利
用することができなくなってきた。この傾向は今後も続
くことが予想され、将来は位置合わせマーク用のパター
ンがなくても、被検査チップの位置合わせを可能にしな
ければならない。
【0009】その一つの手段として、被検査チップ表面
から位置合わせに適切な画像を選択し、その画像をテン
プレート画像として位置データと共に登録する方法があ
る。しかし、従来、かかるテンプレート画像の選択は人
手により行われており、画像を表示した画面内での位置
ずれや、不適切な画像の選択などの問題があり、バンプ
形状の検査工程には不適切である。
【0010】更に、半導体チップの多様化に伴い、チッ
プ上のバンプの位置データを有する設計データであるC
ADデータが多様化する傾向にある。従って、様々な形
式のCADデータの中からバンプの位置データを抽出し
て、上記のバンプ検査工程に利用することは、より煩雑
になることが予想される。
【0011】テンプレート画像の登録方法については、
例えば特公平6−68700号に、画素濃度の分散値を
利用して最適なテンプレート画像を選択する技術が開示
されている。また、特開平7−168941号には、一
定の大きさの第1の部分領域毎に自己相関値を求め、そ
の自己相関値が閾値を超える領域を検出し、更にその第
1の部分領域の近傍の第2の部分領域との相互相関値を
求め、その相互相関値が閾値以下である時に、第1の部
分領域の画像をテンプレート画像とする技術が開示され
ている。
【0012】しかしながら、これらの先行技術には、テ
ンプレート画像の登録方法が開示されているだけであ
り、バンプ検査に特有の上記の課題を解決することがで
きる技術は開示されていない。
【0013】そこで、本発明の目的は、位置合わせマー
ク用のパターンが形成されていないチップであっても、
そのチップ表面に形成された複数のバンプの形状を適切
に検査することができる方法を提供することにある。
【0014】更に、本発明の目的は、チップの設計デー
タであるCADデータがなくても、被検査チップ内の複
数のバンプの位置データを取得して適切にバンプ形状を
検査することができる方法を提供することにある。
【0015】更に、本発明の目的は、バンプ形状の検査
に適した位置合わせ用のテンプレート画像の選択方法を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明は、チップ表面に所定のパターンと共に複数
のバンプが形成された半導体装置の製造方法において、
前記チップ表面の所定の領域の画像を撮像する工程と、
前記所定の領域内の複数の小領域の画像データを評価
し、当該小領域の画像データについて前記所定領域内の
他の小領域の画像データとの正規化相関度が低い小領域
を検出し、該検出した小領域の第1の位置データと画像
データとをテンプレート画像データとして記録する工程
と、前記チップ表面に形成された前記複数のバンプを検
出し、該検出したバンプの前記第1の位置との相対的な
第2の位置データを記録する工程と、被検査チップの表
面のパターンと前記テンプレート画像とのテンプレート
マッチングを行って、前記被検査チップ表面の前記テン
プレート画像に対応するパターンの位置を検出するテン
プレートマッチング工程と、前記被検査チップの表面を
光学的手段により走査して前記表面の高さ検出信号を取
得し、前記第2の位置データに従って前記複数のバンプ
の頂点近傍領域に対応する前記高さ検出信号を抽出し、
当該抽出した高さ検出信号に基づいて前記複数のバンプ
形状の評価を行う工程とを有することを特徴とする。
【0017】上記の方法によれば、チップの所定の領域
内の小領域の画像データを評価して、テンプレート画像
として適切な画像を登録し、更に、複数のバンプを検出
して登録したテンプレート画像との相対的位置を登録
し、それらをティーチングデータとして利用して被検査
チップ上のバンプの形状の検査を行う。従って、被検査
チップの表面に位置合わせ用のマークが形成されていな
くても、チップ表面に形成された配線などのパターンか
ら適切なテンプレート画像を選択して、位置合わせを可
能にする。更に、テンプレート画像の位置に対するバン
プの相対的位置も同時に検出することにより、チップの
CADデータに依存することなくバンプの位置データを
取得することができる。そして、テンプレート画像とそ
の位置及び複数のバンプの位置をティーチングデータと
して最初に登録した後で、複数の被検査チップをそのテ
ィーチングデータに従って検査することができる。
【0018】更に、上記の目的を達成するために、本発
明は、チップ表面に所定のパターンと共に複数のバンプ
が形成された半導体装置の製造方法において、前記チッ
プ表面の所定の領域内の複数の小領域の画像について、
前記小領域の画像の濃度ヒストグラムに含まれる双峰性
ヒストグラムの分散値が所定の第1の閾値よりも大き
く、且つ当該小領域から所定距離離れた他の小領域との
正規化相関度が所定の第2の閾値よりも低い小領域を検
出し、該検出した小領域の位置データと画像データとを
テンプレート画像データとして記録する工程と、被検査
チップの表面のパターンと前記テンプレート画像とのテ
ンプレートマッチングを行って、前記被検査チップ表面
の前記テンプレート画像に対応するパターンの位置を検
出するテンプレートマッチング工程と、前記テンプレー
ト画像の位置に対応する前記バンプの位置データに従っ
て、前記複数のバンプの頂点近傍領域の高さを検出し、
当該検出したバンプの高さに基づいて前記複数のバンプ
形状の評価を行う工程とを有することを特徴とする。
【0019】上記の方法によれば、テンプレート画像を
選択するために、小領域の画像の濃度ヒストグラムに含
まれる双峰性ヒストグラムの分散値が高いもの選び、更
に、その小領域から所定距離離れた別の小領域との正規
化相関値が低いものを選ぶ。両条件を満足する小領域の
画像をテンプレート画像として登録する。かかる方法に
よれば、バンプ検査工程での位置合わせに最適なテンプ
レート画像を選択することができる。しかも、上記の方
法によれば、濃度ヒストグラムに含まれる双峰性ヒスト
グラムの分散値を評価基準とするので、テンプレート画
像として不適切なバンプを含む小領域の画像を容易に排
除することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術
的範囲がその実施の形態に限定されるものではない。
【0021】図3は、本実施の形態例のバンプ検査工程
で利用されるバンプ検査装置を示す図である。また、図
4は、本実施の形態例のバンプ検査工程を説明する為の
チップ表面の拡大図である。更に、図5は、本実施の形
態例のバンプ検査工程のフローチャート図である。
【0022】図3に示されたバンプ検査装置は、チップ
1を搭載し、X、Y方向の移動と回転方向の移動が可能
なステージ20と、ステージ20上に配置された高倍率
のカメラ21および低倍率のカメラ22、ステージ20
上に配置されたレーザ発光装置27、チップおよびバン
プ上で反射した反射光を受光する受光位置検査素子28
を有する。カメラ21,22は、例えばCCD撮像素子
と光学系レンズを内蔵し、撮像素子からの画像信号が、
A/D変換器23で例えば256階調のデジタルの画像
データに変換され、その画像データが画像メモリ24に
記憶される。この画像メモリ24内の画像データは、表
示装置30により表示される。
【0023】バンプ検査装置の制御部25は、画像メモ
リ24に接続され、ファイル装置26に格納された画像
処理プログラムに従って後述する画像処理を行う。ま
た、位置検出素子28は、例えばPSDであり、その出
力信号a,bが演算部29に与えられ、演算部29は例
えば(a−b)/(a+b)なる演算により高さ検出信
号32を生成し、制御部25に供給する。かかる高さ検
出信号32も、ファイル装置26に格納される。更に、
ステージ20は、制御部25によりその移動制御が行わ
れる。制御部25、画像メモリ24およびファイル装置
26が、制御コンピュータを構成する。
【0024】図4に示される通り、複数のバンプが形成
されたチップ表面は、太い配線パターン17などの比較
的濃淡がはっきりしたパターンや、細かい配線パターン
18などの濃淡がはっきりしないパターンなどが混在す
る。図4には示されないが、例えば図中のパターン1
8,19の部分は金属配線等であり濃度が低い明るい領
域であり、それ以外の部分19は絶縁物質等であり濃度
が高く暗い領域である。更に、バンプ検査の対象となる
チップ1には、当然に複数のバンプ2が形成される。カ
メラ21、22の焦点をチップ1の表面に合わせると、
高さを有するバンプ2の頂点近傍領域は、合焦領域から
はずれて、図示されるように暗い領域となる。
【0025】この様なチップの表面の画像の場合、位置
合わせ用のテンプレート画像としては、例えば太い配線
バターン17の単純な形状を有する領域14の画像が適
している。細かい配線パターン18を有する領域や、合
焦位置からずれたバンプ2を含む領域の画像は、テンプ
レート画像としては不適切である。その理由は、領域1
4の画像のほうが、それ以外の細かい配線パターン18
やバンプ2を有する領域の画像よりも、テンプレートマ
ッチングを容易に行うことができ、また精度を高くする
ことができるからである。例えば、細い配線パターン1
8を有する領域の画像をテンプレート画像とする場合
は、後の被検査チップの位置合わせにおけるテンプレー
トマッチングで、被検査チップに対するわずかな焦点ず
れによっても被検査チップの対応する領域の画像データ
が失われてしまい、テンプレートマッチングが困難にな
る。更に、立体的なバンプ領域の画像は合焦が困難であ
り、類似の画像が多いのでテンプレートマッチングが困
難であり、テンプレート画像としては不適切である。テ
ンプレート画像の選択方法については、後に詳述する。
【0026】図5のフローチャートに従って、本実施の
形態例のバンプ検査工程を説明する。図5のフローチャ
ートのステップS10〜S13は、バンプ検査のティー
チングデータを生成する工程である。それらの工程にお
いて、被検査チップと同じチップから、最適なテンプレ
ート画像が抽出されて登録され、更にバンプの位置が検
出され、テンプレート画像データとその位置データおよ
びバンプの位置データからなるティーチングデータが生
成される。更に、ステップS14〜S18において、複
数の被検査チップに対して、上記のティーチングデータ
を利用してバンプの形状の検査が行われる。
【0027】まず、被検査チップ1がステージ20上に
載せられ、図4に示される通り、チップ1のあるコーナ
が検出され、コーナ12の位置が、仮原点として登録さ
れる(S10)。ここで、登録とは、コーナ12の位置
データがファイル装置26に記録されることを意味す
る。次に、チップ1の表面のコーナ12から所定の領域
10を撮像し、その領域10の画像データを画像メモリ
24に記録し、表示装置の画面に表示する(S11)。
コーナ12の検出には、検査装置の低倍率カメラ22と
高倍率カメラ21とが適宜利用される。
【0028】図16は、上記の仮原点登録工程S10の
詳細フローチャート図である。先ず、被検査チップ1を
ステージ20上に載せて、カメラの撮影位置に移動する
(S101)。そして、チップの1つの角における辺の
傾きを検出して、チップのX、Y軸に対する傾きを検出
し、その検出した傾き分だけステージ20を回転する。
これにより、チップの傾きが概ね修正される。そして、
チップの残りの角の位置を検出し、その位置データから
チップの傾きを高精度に検出する。そして、その傾き分
だけステージ20を回転して、高精度にチップの傾きを
修正する(S103)。そして、チップの1つの角を、
仮原点として登録する(S104)。
【0029】次に、領域10内の小領域の画像を評価
し、テンプレート画像として適切か否かの評価を行い、
最適な小領域の画像をテンプレート画像として選択して
登録し、更にその位置データも登録する(S12)。そ
して、この登録されたテンプレート画像の位置がその後
の検査工程での原点となる。
【0030】図6は、このテンプレート画像の選択を説
明する為の図である。チップのコーナ12の近傍の所定
の領域10の画像が、表示画面40に表示されていると
する。テンプレート画像の選択の為には、画面40内で
水平方向と垂直方向に少しづつずらして形成される小領
域R1、R2、... Rmの画像データを評価する。仮に
表示画面40が、横640ピクセル、縦480ピクセル
で構成され、小領域を100×100ピクセルにしたと
すると、小領域R1、R2、... Rmは、540×38
0=205, 200領域となる。
【0031】この小領域の画像データを評価して最適な
小領域の画像を、テンプレート画像として選択する。そ
の選択の条件は、小領域の画像の濃淡ができるだけはっ
きりしていて、更に、所定距離離れた領域に、類似の画
像が存在しないことである。この条件自体は、上記した
先行技術にも開示されている。本実施の形態例では、バ
ンプ検査工程の種々の課題を解決できるテンプレート画
像の選択方法を採用する。その方法については、後述す
る。
【0032】さて、図4に示された様に、小領域14の
画像がテンプレート画像として選択されたとすると、そ
の画像データがテンプレート画像データとして、そし
て、その小領域14の中心位置16の座標が原点データ
として、ファイル装置26に格納される。これで、テン
プレート画像の登録が完了する。
【0033】図17は、テンプレート登録工程S12の
詳細フローチャート図である。先ず、上記の通り、テン
プレート画像として適切な小領域を検出する(S12
1)。その後、この小領域が表示画面の中心の位置に表
示されるように、ステージを移動する(S122)。こ
の理由は、カメラに起因する位置や傾きの誤差を除去す
るためである。即ち、表示画面内の所定の位置は、ステ
ージのX、Y座標値に、表示画面内の位置に表示倍率を
乗算した相対座標値を加算することにより求められる。
通常表示画面内の原点は画面の中心に置かれる。その場
合、画面内の画素上での距離と実際の距離との間に何ら
かの誤差が存在する。また、カメラの回転誤差に伴う画
面内での回転誤差も存在する。従って、小領域が表示画
面の周辺部に位置する場合は、上記の誤差が含まれるこ
とになる。かかる誤差を除去する為には、表示画面内の
中心位置にその小領域を移動させ、ステージのX、Y座
標値に従ってその小領域の位置を決定することが有効で
ある。画面の中心位置であれば、上記の誤差が含まれな
い。この様に、画面の中心位置に移動してから、その小
領域の位置と画像をテンプレート画像として登録する
(S123)。
【0034】次に、本実施の形態例では、更にチップ1
上の複数のバンプ2を検出し、原点16との相対的位置
を示すデータが登録される(S13)。即ち、原点16
の座標系内の各バンプ2の座標が求められる。
【0035】バンプ2の位置を検出するためには、最初
に低倍率の撮像カメラ22を使用して、チップ全体のバ
ンプを含む画像から、各バンプのおおよその位置を取得
する。その後、高倍率の撮像カメラを利用して、それぞ
れのバンプの画像を取得し、その画像に対して2値化及
び差分処理を行って、バンプの位置を精度良く算出す
る。
【0036】図7および図8は、バンプ2を検出する方
法を示す図である。バンプ図7に示される通り、チップ
1上のバンプ2に対して、高倍率の撮像用のカメラ21
の焦点46をバンプ2の頂点とチップ1の表面の中間位
置に合わせ、更にその焦点深度48を浅く設定する。そ
の結果、バンプ周りの配線パターンやゴミの影響のな
い、検出が容易なバンプ2の画像が得られる。図8Aに
は、撮像カメラ21の焦点深度が深い場合の画像を示
す。バンプ2の画像と共にチップ表面のアルミニウムか
らなる明るい配線パターン42も含まれる。それに対し
て、図7の如く、バンプ2の中間の高さの位置に焦点深
度48を浅くして合焦させると、図8Bに示される通
り、チップ表面の配線パターン44は不鮮明になり、更
にバンプ2の周辺が鮮明に現れる。
【0037】上記の通り、図7に示した様に撮像カメラ
の焦点を制御することにより、バンプ2の輪郭を顕在化
させて、その検出を容易に行うことができる。各バンプ
2が検出されると、テンプレート画像の原点16からの
相対的位置がバンプの位置データとして登録される。上
記のテンプレート画像データ、位置データおよびバンプ
の位置データとで、ティーチングデータが構成され、そ
れらはファイル装置26内に格納される。
【0038】図18は、バンプ位置登録工程S13の詳
細フローチャート図である。先ず、上記の通り、画像か
らバンプ位置を検出する(S131)。その場合、画面
内にはカメラの回転誤差が存在する。従って、予めキャ
リブレーションにより検出しておいたカメラの回転誤差
に従って、検出したバンプ位置を補正する(S13
2)。これらの工程に従って、全てのバンプの位置を検
出し(S133)、最後に検出して補正したバンプ位置
をティーチングデータとして保存する(S134)。
【0039】次に、上記の生成されたティーチングデー
タを利用して、複数の被検査チップのバンプ検査が繰り
返し行われる(S14〜S18)。このバンプ検査工程
では、最初に被検査チップの原点の検出が行われる(S
14)。即ち、登録したテンプレート画像データを利用
したテンプレートマッチングにより、被検査チップ表面
のテンプレート画像に対応する画像を検出する。テンプ
レートマッチングは、一般的な方法により行われる。例
えば、画像の濃度(階調)が一致するピクセル数が大き
い場合は、その正規化相関値が大きくなり、テンプレー
ト画像と同じ画像が検出される。この結果、新たな被検
査チップの原点が検出される。
【0040】次に、被検査チップ表面をレーザ光により
走査する。図3に示される通り、レーザ発光装置27か
らのレーザ光が、例えば図示しない音響光学偏向器を利
用して連続的に偏向されて、チップ1の表面上を走査さ
れる。音響光学偏向器の走査できない方向は、ステージ
20を移動することにより、チップ1全面のレーザ光に
よる走査が行われる。
【0041】このレーザ光の走査工程において、チップ
1の表面上やバンプ2の頂点領域上を反射した光が、位
置検出素子(PSD)28に受光され、受光位置に応じ
た検出信号a,bが、演算器29に与えられる。一般的
な三角測量法の原理に従って、バンプ2の頂点の高さに
応じた高さ検出信号32(a−b)/(a+b)が、制
御部25に供給される。この高さ検出信号32は、ファ
イル装置26に格納される。
【0042】さて、レーザ光をチップ表面とその上に点
在するバンプ2の頂点領域とを走査して検出された高さ
検出信号32には、バンプ2の頂点領域の高さ検出信号
とそれ以外の多くのノイズ信号が含まれる。最も顕著な
ノイズ信号は、バンプ2の周辺の領域にレーザ光が照射
された時に発生する。例えば、位置検出素子28がバン
プ2の影になるチップ表面にレーザ光が照射されると、
その表面からの反射光はバンプにより、位置検出素子2
8に達することはできない。また、バンプ2の頂点近傍
領域の周りの領域にレーザ光が照射される時にも、高さ
検出信号にはノイズが含まれる。即ち、かかる頂点近傍
領域の周りの領域は、水平ではなく、球形のバンプの曲
率に従って大きく傾いている。従って、その領域で反射
するレーザ光は、反射面の高さ位置に応じて位置検出素
子28の受光位置が変化するという三角測量法の原理に
反して、高さが頂点より低い領域でも頂点の高さに対応
する高さ検出信号が生成されたりする。従って、かかる
頂点近傍領域の周りの領域を走査している時の高さ検出
信号を、除くことが必要である。
【0043】本実施の形態例では、先に求めたティーチ
ングデータに、原点16に対するバンプの位置データを
含む。従って、このティーチングデータを利用すること
により、上記のバンプの頂点近傍領域以外のノイズ発生
領域における高さ検出信号を、除去することが可能であ
る。即ち、被検査チップ全面をレーザ光で走査し、検出
された高さ検出信号32から、ティーチングデータを利
用して、バンプの頂点近傍領域での高さ検出信号を抽出
する(S16)。
【0044】そして、その抽出した高さ検出信号によ
り、全てのバンプの高さを検出し、その検出された高さ
から、バンプの形状を評価する(S17)。検出された
バンプの高さが適切な形状のバンプの高さと同等であれ
ば、そのバンプの形状は適切であることが判明する。検
出されたバンプ高さが適切でなければ、バンプの形状も
適切でないと判断することができる。
【0045】上記のステップS14〜S17が、全ての
被検査チップに対して行われる。
【0046】上記のバンプ検査工程によれば、被検査チ
ップに含まれる配線パターン等を有する小領域の画像デ
ータを評価して、最適な小領域の画像データをテンプレ
ート画像として選択し、その位置データと共に画像デー
タを登録する。そして、そのテンプレート画像の位置に
対する複数のバンプの位置データも登録する。そして、
これらのデータをティーチングデータとして、その後の
バンプの頂点近傍領域に対応する高さ検出信号の抽出に
利用する。
【0047】それに対して、従来の手作業により予め形
成されている位置合わせマークに対してテンプレート画
像の位置を登録する場合は、表示画面上での位置ずれの
問題を解決することができない。また、位置ずれしたテ
ンプレート画像を利用して、被検査チップの原点の検出
を行うと、原点がずれて検出される。従って、位置合わ
せマークの位置とバンプの位置のデータを有するCAD
データを、検出された原点に基づいて適用した場合は、
バンプの頂点近傍領域の位置もずれてしまうことにな
る。
【0048】図9は、上記の従来の手作業によるテンプ
レート登録の問題点を示す図である。図9の例では、チ
ップに予め位置合わせマーク用のパターンが形成されて
いる。そして、その位置合わせマーク用のパターンの位
置とバンプの位置のデータは、設計値データであるCA
Dデータから抽出することができる。従って、オペレー
タが行うべきことは、ティーチングデータとして最初の
被検査チップの位置合わせマーク用のパターンをテンプ
レート画像として登録することである。そのために、オ
ペレータは、予めチップのコーナ部等の形成されている
位置合わせ用のパターン50を表示画面40内に表示
し、テンプレート画像用の小領域Rnの登録中心51
を、位置合わせ用のパターン50の設計中心53に一致
させて、登録する。図中、垂直線Exと水平線Eyとの
交点が小領域Rnの登録中心51である。また、垂直線
54と水平線55との交点が設計上のマーク50の中心
53である。この様に一旦テンプレート画像が登録され
ると、次の被検査チップ上の位置合わせマーク50とテ
ンプレート画像とのテンプレートマッチングが行われ
る。マッチングすると、テンプレート画像の登録中心5
1に、設計値上の中心53が位置しているとの前提の上
で、上記のCADデータにより各パッドの位置が認識さ
れる。
【0049】図9の例では、設計中心53と登録中心5
1とがわずかにずれている。表示画面40を見ながら両
方の中心を一致させることはかなりの熟練を要し、熟練
したオペレータであっても、数画素のずれは生じる。
【0050】かかるずれをもって、テンプレート画像の
登録中心51が位置合わせマークの設計上の中心53と
の前提で、CADデータに従ってバンプの位置が判断さ
れると、当然に判断されたバンプの位置もずれることに
なる。
【0051】上記した本実施の形態例によれば、予め形
成される位置合わせマークの位置とバンプの位置のデー
タを有するCADデータを利用することはしない。しか
も、予め位置合わせマークが形成されようがされまい
が、被検査チップの表面から最もテンプレート画像に適
切な小領域の画像を選択する。そして、更に、その選択
したテンプレート画像の位置に対するバンプの位置デー
タも、バンプを画像認識で検出することにより取得す
る。即ち、テンプレート画像とその位置データおよびバ
ンプの位置データを、実際の被検査チップから直接取得
する。従って、従来のようなオペレーションの熟練度に
依存したテンプレート画像の登録を行う必要はない。
【0052】[テンプレート画像の選択方法]図10
は、適切なテンプレート画像について説明する為の図で
ある。図4において、登録されるべきテンプレート画像
は、太いパターンであって濃淡のはっきりした画像が好
ましいことを説明した。図10の例は、登録後のテンプ
レートマッチングでの誤り検出を示している。
【0053】図10の例では、図中左下のテンプレート
画像Rnが登録されているとする。ところが、その後の
テンプレートマッチングにおいて、表示画面40内に表
示された所定の領域内には、3つの類似するパターン6
1,62,63が存在したと仮定する。この場合に、表
示画面40内の3つのパターン61、62、63に対し
て、破線で示した様に登録されたテンプレート画像Rn
とテンプレートマッチングされると、いずれのパターン
もその正規化相関値が高く検出されてしまう。従って、
誤ったパターンの位置が原点として検出されることにな
る。
【0054】従って、登録すべきテンプレート画像は、
その周囲に類似の画像が存在しないことが条件である。
そのためには、登録する前にその条件を確認する必要が
ある。
【0055】以上のように、テンプレート画像として選
ばれる条件は、テンプレートマッチングが容易にできる
太いパターンで濃淡がはっきりした画像であることと、
周囲に類似の画像が存在しないことである。
【0056】図11は、テンプレート画像を選択して登
録するまでのフローチャート図である。即ち、図11
は、図5に示した全体のバンプ形状検査工程のステップ
S12の部分の詳細なフローチャートである。図6で説
明した通り、例えばチップのコーナ部の所定の領域が撮
像カメラで撮影されて、その領域の画像データが画像メ
モリ24に記録されて、領域40内の小領域R1〜Rm
がそれぞれ評価される。図11に示される通り、所定の
領域の画像が入力され、評価のために切り出される小領
域の座標が計算される(S20)。そして、最初に切り
出される小領域の画像データが画像メモリ24から読み
出される(S21)。その小領域の画像データから小領
域の評価値が計算される。
【0057】この評価値は様々な値が考えられるが、こ
こでは、上記の通り濃淡がはっきりした画像か否かを評
価する値である。本実施の形態例では、かかる評価値と
して、画像データの濃度のヒストグラムの双峰性ヒスト
グラムの分散値を利用する。その分散値が大きいと、濃
度の濃い部分と薄い部分とが完全に分かれていることを
意味する。
【0058】図12は、理想的なテンプレート画像の濃
度ヒストグラムの例を示す図である。即ち、画素の濃度
(階調)を横軸にとりそれぞれの濃度レベルでの画素数
(頻度)を縦軸にとった濃度ヒストグラムの形状が、図
12に示される通り双峰性であり、2つの峰の間が離れ
ているものが、理想的なテンプレート画像である。そこ
で、本実施の形態例では、この双峰性ヒストグラムの分
散値を評価値とし、その分散値が大きいものをテンプレ
ート画像に選択する。
【0059】いま、濃度レベルを1〜m、濃度レベルi
の頻度をni とする。この時、全画素数Nは、
【0060】
【数1】
【0061】各レベルでの確率pi は、 pi =ni /N とすることができる。そこで、濃度レベルkで分割し
て、それぞれのクラスC0とC1 との二つのクラスに分
けたとすると、クラスC0 とC1 の生起確率ω0 、ω1
は、
【0062】
【数2】
【0063】となり、C0 とC1 の平均値η0 、η
1 は、
【0064】
【数3】
【0065】となる。そして、全画素の平均値ηは、
【0066】
【数4】
【0067】である。従って、 η=ω0 η0 +ω1 η1 となる。かかる2つのクラスの間の分散値δ2 (k)
は、
【0068】
【数5】
【0069】となる。
【0070】そこで、この分散値δ2 (k)を評価値と
し、評価値が最大になるレベルkを求めて、その時の評
価値を、小領域の評価値とする。尚、このδ(k)は、
統計上は標準偏差値である。
【0071】上記の評価値は、上記に限定されずに別の
求め方もある。例えば、全画素の平均値ηが与えられ
時、図12に示される通り、平均値ηとそれより濃度の
低いクラスC0 の各画素の濃度との差の平均値a1と、
平均値ηとそれより濃度の高いクラスC1 の各画素の濃
度との差の平均値a2とから評価値Valが次の様に求
められる。
【0072】
【数6】
【0073】この評価値Valは、平均値ηで除算し
て、照明の影響を排除している。
【0074】それ以外にも、評価値を求める演算として
は、上記の分散値δ2 (k)でレベルkを平均値ηに対
する値として、閾値を変化して最大値を求める演算を省
略してもよい。
【0075】上記の評価値の演算は、制御コンピュータ
を構成する制御部25、ファイル装置26および画像メ
モリ24により行われる。評価値の演算用のプログラム
がファイル装置26に格納されている。
【0076】図13は、不適切なテンプレート画像の濃
度ヒストグラムの例を示す図である。画像の濃淡がはっ
きりしないものである。
【0077】図11のテンプレート画像登録のフローチ
ャートに戻ると、小領域の画像データから評価値が計算
されると(S22)、その評価値と小領域の位置をファ
イル装置26に保存する(S23)。上記の小領域の画
像データの読み出し、評価値の計算、その評価値と位置
の保存を、図6で示した通り、小領域R1〜Rm全てに
ついて行う(S24)。
【0078】全ての小領域の評価値と位置が保存される
と、評価値が大きい順にファイル装置内で並び替えられ
る(S25)。そして、評価値が最大の小領域の画像デ
ータが読み出される(S26)。評価値が最大というこ
とは、最も画像の濃淡がはっきりしているものである。
【0079】次に、この評価値が高い小領域と同じ画像
が、所定領域内であって所定の距離離れた領域内に存在
しないか否かの確認が行われる。そのために、評価値が
高い小領域からある程度離れた領域の小領域が、確認対
象の小領域として、それらの位置が計算される(S2
7)。そして、確認対象の小領域の比較画像データが読
み出される(S28)。
【0080】次に、評価値が高い小領域の画像と確認対
象の比較画像との正規化相関値(マッチング)が演算さ
れる(S29)。そして、その正規化相関値が一定値以
下であることが確認される(S30)。正規化相関値が
一定値以下であることは、画像が類似していないことを
意味する。確認すべき全ての比較画像との正規化相関値
が全て一定値以下であると(S32)、その評価値が高
い小領域の画像が、テンプレート画像として登録され
る。(S33)。そして、登録したテンプレート画像の
位置が計算され、その位置データも登録される(S3
4)。この位置が原点となる。
【0081】ステップS30にて、正規化相関値が一定
値より大きいと、次に大きい評価値を持つ小領域の画像
に対して、同様に確認対象の小領域の画像との正規化相
関値の確認が行われる。
【0082】正規化相関値の例を示すと、次の通りとな
る。
【0083】
【数7】
【0084】このようにして、所定領域内の他の小領域
に類似の画像が存在しないことが確認されると、その対
象となっている評価値の高い小領域の画像が、最も適し
たテンプレート画像として選択される。
【0085】図14は、具体的なテンプレート画像とそ
れに対する濃度ヒストグラムの例を示す図である。図1
4(1)は、具体的なテンプレート画像の例が示され
る。この例に示される通り、半導体チップの表面は、ア
ルミニウム等の明るい配線パターンとその間の絶縁層な
どの暗いパターンとが混在している。従って、かかる画
像の濃度ヒストグラムは、図14(2)に示される通
り、双峰性のヒストグラムとなる。
【0086】それに対して、図15は、バンプを含む小
領域の画像とその濃度ヒストグラムの例を示す図であ
る。バンプはチップ表面より高いので、画像としては暗
い領域となる。その結果、その濃度ヒストグラムは、図
15(2)の如くなる。即ち、極端に暗い画素が多く存
在するために、双峰性のヒストグラムにはならない。か
かるバンプを含む画像では、バンプ自体が焦点ぼけして
とらえられた画像であるので、テンプレート画像には不
向きである。上記した評価値を利用することにより、バ
ンプを含む小領域の画像がテンプレート画像に選択され
ることはない。
【0087】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、半
導体チップ表面に形成された複数のバンプの形状の検査
を、より精度よく行うことができる。
【0088】本発明によれば、チップ表面の画像から最
適なテンプレート画像を選択して、その画像データと位
置データを登録し、更に複数のバンプを検出してそのテ
ンプレート画像の位置に対する相対的な位置データも登
録し、それらをティーチングデータとして、複数のチッ
プ表面のバンプ形状検査を行う。テンプレート画像を利
用したテンプレートマッチングにより、被検査チップの
位置合わせを行い、レーザスキャンして得られた高さ検
出信号からティーチングデータに従ってバンプの頂点近
傍領域の高さ検出信号を選んで、正確にバンプの高さを
検出する。
【0089】従って、あらかじめチップに位置合わせ用
のマークを形成する必要がなく、更に、位置合わせよう
マーク位置とバンプの位置を有するCADデータも必要
がない。更に、テンプレート画像の登録時のオペレータ
の操作による位置ずれの問題も解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数のバンプが設けられた半導体チップの平面
図である。
【図2】複数のバンプが設けられた半導体チップの断面
図である。
【図3】本実施の形態例のバンプ検査工程で利用される
バンプ検査装置を示す図である。
【図4】本実施の形態例のバンプ検査工程を説明する為
のチップ表面の拡大図である。
【図5】本実施の形態例のバンプ検査工程のフローチャ
ート図である。
【図6】テンプレート画像の選択を説明する為の図であ
る。
【図7】バンプ2を検出する方法を示す図である。
【図8】バンプ2を検出する方法を示す図である。
【図9】手作業によるテンプレート登録の問題点を示す
図である。
【図10】適切なテンプレート画像について説明する為
の図である。
【図11】テンプレート画像を選択して登録するまでの
フローチャート図である。
【図12】理想的なテンプレート画像の濃度ヒストグラ
ムの例を示す図である。
【図13】不適切なテンプレート画像の濃度ヒストグラ
ムの例を示す図である。
【図14】理想的なテンプレート画像とそれに対する濃
度ヒストグラムの例を示す図である。
【図15】バンプを含む小領域の画像とその濃度ヒスト
グラムの例を示す図である。
【図16】仮原点登録工程S10の詳細フローチャート
図である。
【図17】テンプレート登録工程S12の詳細フローチ
ャート図である。
【図18】バンプ位置登録工程S13の詳細フローチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 チップ 2 バンプ 21 撮像カメラ 40 所定領域 Rm 小領域 Rn テンプレート画像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チップ表面に所定のパターンと共に複数の
    バンプが形成された半導体装置の製造方法において、 前記チップ表面の所定の領域の画像を撮像する工程と、 前記所定の領域内の複数の小領域の画像データを評価
    し、当該小領域の画像データについて前記所定領域内の
    他の小領域の画像データとの正規化相関度が低い小領域
    を検出し、該検出した小領域の第1の位置データと画像
    データとをテンプレート画像データとして記録するテン
    プレート画像登録工程と、 前記チップ表面に形成された前記複数のバンプを検出
    し、該検出したバンプの前記第1の位置との相対的な第
    2の位置データを記録する工程と、 被検査チップの表面のパターンと前記テンプレート画像
    とのテンプレートマッチングを行って、前記被検査チッ
    プ表面の前記テンプレート画像に対応するパターンの位
    置を検出するテンプレートマッチング工程と、 前記被検査チップの表面を光学的手段により走査して前
    記表面の高さ検出信号を取得し、前記第2の位置データ
    に従って前記複数のバンプの頂点近傍領域に対応する前
    記高さ検出信号を抽出し、当該抽出した高さ検出信号に
    基づいて前記複数のバンプ形状の評価を行う工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記テンプレート画像登録工程において、前記検出され
    た小領域の画像の濃度ヒストグラムに含まれる双峰性ヒ
    ストグラムの分散値が所定の閾値よりも大きいことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記第2の位置データを記録する工程において、前記複
    数のバンプに対して、合焦範囲がチップ表面より高く、
    バンプの高さ範囲内になるように撮像カメラが設定さ
    れ、該撮像カメラからの画像データに従って前記バンプ
    の位置が検出されることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記バンプ高さ検出信号は、三角測量法により検出され
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】チップ表面に所定のパターンと共に複数の
    バンプが形成された半導体装置の製造方法において、 前記チップ表面の所定の領域内の複数の小領域の画像に
    ついて、前記小領域の画像の濃度ヒストグラムに含まれ
    る双峰性ヒストグラムの分散値が所定の第1の閾値より
    も大きく、且つ当該小領域から所定距離離れた他の小領
    域との正規化相関度が所定の第2の閾値よりも低い小領
    域を検出し、該検出した小領域の位置データと画像デー
    タとをテンプレート画像データとして記録する工程と、 被検査チップの表面のパターンと前記テンプレート画像
    とのテンプレートマッチングを行って、前記被検査チッ
    プ表面の前記テンプレート画像に対応するパターンの位
    置を検出するテンプレートマッチング工程と、 前記テンプレート画像の位置に対応する前記バンプの位
    置データに従って、前記複数のバンプの頂点近傍領域の
    高さを検出し、当該検出したバンプの高さに基づいて前
    記複数のバンプ形状の評価を行う工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
JP10182600A 1998-02-20 1998-06-29 バンプ検査工程を有する半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH11307567A (ja)

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