JP2005017288A - ズームレンズのキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法、撮影装置 - Google Patents

ズームレンズのキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法、撮影装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 焦点距離が可変なズームレンズの場合に用いて好適なキャリブレーション装置を提供する。
【解決手段】 焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する第1画像取得部60と、焦点距離が第2の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する第2画像取得部62と、前記第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、第1及び第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する補正係数算出部64と、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する基準マーク推論部66とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラの画像歪曲を修正するのに必要とされる内部パラメータ{例えば、レンズの主点位置、画面距離(焦点距離)、歪曲パラメータ等}を測定するためのキャリブレーションチャート装置及び方法に関し、特にカメラがズームレンズの場合に用いて好適なキャリブレーション装置及び方法に関する。また、本発明はズームレンズのキャリブレーション装置により得られたカメラの画像歪曲を用いて撮影画像を補正する撮影装置に関する。
従来から、写真測量や写真計測の分野では、収差の少ない画像を得ることが重要である。そこで、写真測量や写真計測の分野では、撮影用カメラのレンズとして収差が少ない高精度のレンズを使用している。さらに、写真測量分野では、例えば特許文献1に示すように、精密に計測された3次元上に配置された多数の点を複数方向から計測することにより、カメラの内部パラメータ(主点位置、画面距離、歪曲パラメータ)を解析的に求めている。また、写真計測の分野で用いられる計測用カメラの場合は、製作されたカメラを精密に計測することにより、カメラの内部パラメータを求めている。
特開平9−329418号公報 [0001]
上述したカメラ内部パラメータを求める方法は、固定焦点距離式カメラのキャリブレーションとして適している。しかし、計測対象物の大きさは、様々であり、障害物などにより撮影距離に制限が生じる場合に、十分なアングルがとれずに、固定焦点距離式カメラの場合には、計測精度を犠牲にしている場合もあった。他方、近年のデジタルカメラやビデオカメラのようにズーム機能を搭載しているカメラの場合には、焦点距離を可変に調整できる。すると、障害物などにより撮影距離に制限が生じる場合でも、ズームレンズの焦点距離を適切な値に選択することによって、計測対象物の適切な画像が撮影可能である。
しかし、ズームレンズの場合は、焦点距離が広角から望遠まで可変である為に、各焦点距離に応じたキャリブレーション作業が必要となる。そこで、上述した固定焦点距離式カメラに適したカメラ内部パラメータを求める方法を、ズームレンズに直接適用したのではキャリブレーション作業が煩雑になるという課題があった。即ち、ズームレンズは広角側と望遠側に焦点距離を調整可能であるが、この焦点距離を変更するたびに撮影位置を変更せねばならず、キャリブレーション作業が煩雑になる。また、ズームレンズの焦点距離を望遠側に設定すると、精密に計測された3次元上に配置された多数の点を有する校正用三次元フィールドとカメラとの間隔を充分確保する必要があり、キャリブレーション作業に必要とされる空間として広大なスペースが必要になるという課題もあった。更に、ズームレンズの焦点距離を広角側に設定すると、校正用三次元フィールドとして幅広の構造体が必要となり、校正用三次元フィールドの建造コストが増大するという課題があった。
本発明は、上述する課題を解決したもので、焦点距離が可変なズームレンズの場合に用いて好適なキャリブレーション装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズのキャリブレーション装置は、上記目的を達成するもので、図1に示すように、焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する第1画像取得部60と、焦点距離が第2の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、前記校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する第2画像取得部62と、前記第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、被校正撮影装置19の前記第1及び第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する補正係数算出部64と、前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する基準マーク推論部66とを備える。
このように構成された装置においては、第1画像取得部60が、第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により撮影された第1の校正用画像を取得する。第2画像取得部62が、第2の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により撮影された第2の校正用画像を取得する。補正係数算出部64は、第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、被校正撮影装置19の第1及び第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する。基準マーク推論部66によって、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係が推論されるので、補正係数算出部64による第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数の算出が容易に行える。
本発明のズームレンズのキャリブレーション装置において、好ましくは、被校正撮影装置19は、前記第1及び第2の焦点距離を含む焦点距離で連続的に設定された焦点距離にて、前記校正用の基準マークが配置された領域を撮影する構成とすると、校正用の基準マーク位置が順次変化していくことから、基準マーク位置の探索が容易になる。
本発明のズームレンズのキャリブレーション装置において、好ましくは、前記校正用の基準マークが配置された領域における、当該基準マークの三次元位置情報が記憶された基準マーク位置情報データベース部65を備えると共に、基準マーク推論部66は、前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークと、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マーク画像とが一致する基準マーク群を抽出する重複基準マーク抽出部67と、前記第2の校正用画像の基準マーク画像中から、前記第1の校正用画像に対応する基準マークの存在しない追加基準マークを抽出して、基準マーク位置情報データベース部65を参照して、当該追加基準マークに関する三次元位置情報を読み出す追加基準マーク位置情報抽出部68と備える構成とすると、被校正撮影装置19で撮影された第1の校正用画像に写っている校正用の基準マークを基準として、第2の校正用画像で撮影された固有の校正用の基準マークが容易に識別できる。
本発明のズームレンズのキャリブレーション装置において、好ましくは、基準マーク推論部66は、前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報、及び前記第1及び第2の焦点距離情報を用いて、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する構成とすると、第1及び第2の焦点距離情報によって被校正撮影装置19で撮影された第1及び第2の校正用画像の縮尺が推定できるため、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークと第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係の推論が容易にできる。
本発明のズームレンズのキャリブレーション方法は、第1の目的を達成するもので、図2に示すように、焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する工程(S302、S304)と、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、前記第1の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する工程(S306)と、焦点距離が前記第1の焦点距離と近接した第2の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、前記校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する工程(S308、S310)と、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する工程(S312)と、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、前記第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する工程(S314)とを有する。
好ましくは、被校正撮影装置19のキャリブレーション補正係数を算出すべき焦点距離が3以上存在する場合には、S314の後に全ての焦点距離について処理が完了したか問う工程(S316)を設け、S316で未了であれば従前の第2の焦点距離を更改して新規な第2の焦点距離を設定して(S318)、S308に戻すとよい。この場合、S318で従前の第1の焦点距離を、S318で従前の第2の焦点距離とされた値で置換えても良い。S316で完了していれば、被校正撮影装置19のキャリブレーション補正係数を焦点距離の関数として表現する近似式を求める工程(S320)を有するとよい。S320の処理により、実際に撮影された校正用画像に基づき、得られたキャリブレーション補正係数に基づき、他の焦点距離、即ち、ズームレンズであれば、キャリブレーションのために撮影されなかった焦点距離のキャリブレーション補正係数を求めることができる。
本発明のズームレンズのキャリブレーション装置は、上記目的を達成するもので、焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する第1画像取得部と、焦点距離が第2の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する第2画像取得部と、第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、第1の焦点距離、第2の焦点距離及びその他の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する補正係数算出部とを備えている。本発明のズームレンズのキャリブレーション装置において、好ましくは、前記その他の焦点距離は、第1及び第2の画像取得部においては、校正用の画像が撮影されていない焦点距離であることを特徴としている。
本発明の撮影装置400は、図16に示すように、可変焦点距離のレンズを含む撮影部420と、撮影部420で画像が撮影された際の可変焦点距離の撮影レンズの焦点距離に対応した、キャリブレーション補正係数によって、撮影画像を画像補正する画像補正部430とを備えるものである。キャリブレーション補正係数は、例えば記憶部410に記憶される。
本発明のズームレンズのキャリブレーション装置によれば、被校正撮影装置の焦点距離を変更しても、第1画像取得部と第2画像取得部により焦点距離毎に校正用画像が取得される。基準マーク推論部によって、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係が推論されるので、補正係数算出部による第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数の算出が容易に行える。
本発明の撮影装置によれば、可変焦点距離のレンズを含む撮影部を用いて撮影を行った場合に、画像補正部により撮影部が撮影された際における可変焦点距離の撮影レンズの焦点距離に対応した、キャリブレーション補正係数によって、撮影画像を画像補正するので、任意の可変焦点距離でもレンズ収差の少ない画像が得られる。
以下図面を用いて本発明を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を説明する全体構成ブロック図である。図において、本発明のズームレンズのキャリブレーション装置は、第1画像取得部60、第2画像取得部62、補正係数算出部64、基準マーク位置情報データベース部65、基準マーク推論部66を備えている。基準マーク推論部66は、重複基準マーク抽出部67と追加基準マーク位置情報抽出部68を備えている。被校正撮影装置19としては、例えば可動焦点距離式のズームレンズを有するデジタルカメラやビデオカメラが用いられる。被校正撮影装置19では、ズーム機能を利用して連続的に焦点距離を調整して画像を取得する。
第1画像取得部60は、焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用の基準マークが配置された領域(以下、『校正用三次元フィールド100』という)を撮影して、第1の校正用画像を取得する。第2画像取得部62は、焦点距離が第2の焦点距離に設定された被校正撮影装置19により、校正用三次元フィールド100を撮影して、第2の校正用画像を取得する。ここで、被校正撮影装置19の第1の焦点距離と第2の焦点距離が近接していると、第1の校正用画像と第2の校正用画像に撮影されている校正用の基準マークの画像が似たものとなり、キャリブレーション作業が円滑に行なえる。被校正撮影装置19のズーム比が大きい場合には、第1の焦点距離と第2の焦点距離との比を小さく保持したまま(例えば1.2〜1.5倍)、焦点距離を多段に変更して設定する。そして、第1の焦点距離と第2の焦点距離は、多段に設定された焦点距離について、隣接する焦点距離の組を用いて逐次読替えて行くと良い。ズーム機能を利用して連続的に焦点距離を調整することで、被校正撮影装置19のキャリブレーション補正係数が焦点距離に依存している関係を正確に表すことができると共に、第1の焦点距離と第2の焦点距離との比を小さく保持することで、徒に測定する焦点距離の数を増大させることなく、効率的にキャリブレーション補正係数を求めることができる。
補正係数算出部64は、第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、被校正撮影装置19の第1及び第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する。詳細は後で説明する。基準マーク位置情報データベース部65は、校正用三次元フィールド100における、基準マークの三次元位置情報が記憶されている。基準マーク推論部66は、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する。被校正撮影装置19の焦点距離は、連続的に変えることが可能であることから、焦点距離から定まるズーム比の情報を用いて、補正係数算出部64で用いる探索エリア、テンプレートサイズを自動的に可変させることが可能できる。
重複基準マーク抽出部67は、第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークと、第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マーク画像とが一致する基準マーク群を抽出する。追加基準マーク位置情報抽出部68は、第2の校正用画像の基準マーク画像中から、第1の校正用画像に対応する基準マークの存在しない追加基準マークを抽出して、基準マーク位置情報データベース部65を参照して、追加基準マークに関する三次元位置情報を読み出す。
図3は校正用三次元フィールドを説明する全体図で、明暗の二値画像にて示してある。図4は図3の校正用三次元フィールドのうち、望遠用領域を拡大した要部説明図で、明暗の二値画像にて示してある。図において、校正用三次元フィールド100は、広角用領域110と、広角用領域110と重複する領域中に設けられた望遠用領域120とを有している。
広角用領域110は、ズームレンズの広角側のキャリブレーション画像の撮影に使用されるもので、撮影されたキャリブレーション画像において概括的な位置合わせに利用される広角用の粗位置合わせ基準マーク112と、撮影されたキャリブレーション画像において詳細な位置合わせに利用される広角用の精密位置合わせ基準マーク114が設けられている。広角用の粗位置合わせ基準マーク112は、望遠用領域120の近傍に7ヶ所設けられており、撮影するズームレンズの画角が小さい場合でも、確実に撮影されるように配慮してある。広角用の精密位置合わせ基準マーク114は、例えば100個乃至200個設けられたもので、撮影されたキャリブレーション画像において満遍なく写るように、均等な密度で配置されている。広角用の粗位置合わせ基準マーク112は、広角用の精密位置合わせ基準マーク114と同一形状(例えば円形『○』であるが、星型『★』や三角印『△』でもよい)の中心点と、この中心点を囲う矩形の枠線にて構成されている。枠線は、矩形に代えて丸型や三角形以上の多角形であればよく、要するに広角用の粗位置合わせ基準マーク112として識別できるものであれば良い。
望遠用領域120は、ズームレンズの望遠側のキャリブレーション画像の撮影に使用されるもので、撮影されたキャリブレーション画像において概括的な位置合わせに利用される望遠用の粗位置合わせ基準マーク122と、撮影されたキャリブレーション画像において詳細な位置合わせに利用される望遠用の精密位置合わせ基準マーク124が設けられている。望遠用領域120は、広角用領域110と重複する領域の中側の狭い領域に設けられているので、撮影を行うカメラと校正用三次元フィールドとの間隔を充分確保できない場合でも、画角の小さな望遠側の焦点距離に設定されたズムーレンズによりキャリブレーション画像が撮影できる。
望遠用の粗位置合わせ基準マーク122は、望遠用領域120の中心近傍に7ヶ所設けられており、撮影するズームレンズの画角が小さい場合でも、確実に撮影されるように配慮してある。望遠用の精密位置合わせ基準マーク124は、例えば100個乃至200個設けられたもので、撮影されたキャリブレーション画像において満遍なく写るように、均等な密度で配置されている。望遠用の粗位置合わせ基準マーク122は、望遠用の精密位置合わせ基準マーク124と同一形状の中心点と、この中心点を囲う矩形の枠線にて構成されている。枠線は、矩形に代えて丸型や三角形以上の多角形であればよく、要するに望遠用の粗位置合わせ基準マーク122として識別できるものであれば良い。
広角用の粗位置合わせ基準マーク112は、望遠用の粗位置合わせ基準マーク122よりも大きな外形を有し、広角用の精密位置合わせ基準マーク114は、望遠用の精密位置合わせ基準マーク124よりも大きな外形を有している。カメラで撮影されたキャリブレーション画像において、ズームレンズの広角側で撮影すると望遠用の基準マーク122、124が小さく撮影されるので、広角用の基準マーク112、114が識別容易となる。また、ズームレンズの望遠側で撮影すると、望遠用の基準マーク122、124は適切な大きさで写り、カメラで撮影されたキャリブレーション画像における望遠用の基準マーク122、124が識別容易となる。
次に、校正用三次元フィールド100が設置される現場を、図面を用いて説明する。図5は校正用三次元フィールドが設置される現場を説明する全体図であり、図6は図5の校正用三次元フィールド全体図のうち、望遠用領域を拡大した要部説明図である。校正用三次元フィールド100は、例えば地下室のように温度変化の少ない環境に設置されて、広角用の基準マーク112、114及び望遠用の基準マーク122、124の相対的な位置関係が変動しないように配慮されている。広角用の基準マーク112、114及び望遠用の基準マーク122、124は、例えばコンクリート壁のような壁面に、基準マークを示すターゲット板を固定してある。
基準マーク112、114、122、124には、高い反射率を有する反射ターゲットを用いると、明暗の二値画像でキャリブレーション画像を撮影することが容易にできる。反射ターゲットには、例えばアルミ蒸着したガラス板のような反射率の高い基準マークを用いると、カメラで撮影されたキャリブレーション画像に基準マークが高輝度で写り、校正用三次元フィールドの背景面と基準マークとのコントラストが容易に確保できる。基準マークの高さは、例えばコンクリート壁面からのターゲット板の高さを違えることで、調整される。多様な高さの基準マークを、キャリブレーション画像に満遍なく均等に配置することによって、キャリブレーション対象となるズームレンズの内部パラメータが正確に算出できる。
図7は、キャリブレーション対象となるズームレンズにて校正用三次元フィールドを撮影する手順を説明するフローチャートである。まず最初に、被校正撮影装置19を校正用三次元フィールド100を撮影する位置に設置する(S200)。そして、被校正撮影装置19について、キャリブレーションしたい焦点距離に設定する(S202)。焦点距離は、例えば広角側と望遠側のうち、ズームレンズの広角側に設定するのが良いが、望遠側でも差し支えない。次に、被校正撮影装置19の画面に、校正用三次元フィールド100の基準マークがいっぱいに映るようにカメラの設置位置を調整する(S204)。被校正撮影装置19が広角側の焦点距離であるときは、広角用の基準マーク112、114が写るように設定する。被校正撮影装置19が望遠側であるときは、望遠用の基準マーク122、124が写るように設定する。
まず、キャリブレーションチャート撮影用カメラの露出設定を、校正用三次元フィールド100の基準マークを除く背景領域に対して露出不足であって、校正用三次元フィールド100の基準マークに対して露出オーバーに設定する(S206)。次に、キャリブレーションチャート撮影用カメラのストロボ撮影により、校正用三次元フィールド100を撮影する(S208)。ズームレンズは絞りを最大限に絞って撮影できるため、被写界深度が深くなり、仮にピントが合っていなくても鮮明な解析画像が得られやすくなる。
続いて、撮影されたキャリブレーションチャート画像に対して、コントラストが強調されるように現像する(S210)。このように撮影されたキャリブレーションチャート画像では、コンクリートの壁面のような校正用三次元フィールドの背景画を暗くして、広角用の基準マーク112、114及び望遠用の基準マーク122、124を明るくした2値画像が得られる(S212)。
そして、被校正撮影装置19がキャリブレーションに必要な画像をすべて撮影したか判断する(S214)。被校正撮影装置19について、一つの焦点距離で必要枚数の撮影が終了したのち、被校正撮影装置19がズームレンズの場合には、必要とする全ての焦点距離で撮影が終了したか判定する(S216)。S216にて未了と判断されると、必要とされる次の焦点距離に対する撮影処理をS202に戻って繰り返す。例えば、被校正撮影装置19の焦点距離として、補間したい必要焦点数についてズームレンズを調整して、S202〜S216の処理を繰り返す。ここで、被校正撮影装置19のキャリブレーション画像の対象となる焦点距離数はキャリブレーションの必要精度に変えるのが良く、またズームレンズのレンジに応じて変えてもよい。この焦点距離数は、最低値として2焦点距離であるが、3以上の焦点距離でもよい。例えば、被校正撮影装置19が広角から望遠まで5焦点の場合は5回行う。従って、被校正撮影装置19について焦点距離変更した場合、キャリブレーション画像を被校正撮影装置19の画面いっぱいに撮影できるよう、カメラ位置を変更して繰り返す。
被校正撮影装置19によるキャリブレーション画像の撮影が終了したら、撮影されたキャリブレーション画像を第1画像取得部60や第2画像取得部62に格納する(S218)。キャリブレーション画像の格納は、フレキシブルディスクのような電磁気的記憶媒体でも良く、またインターネット経由にて通信によりキャリブレーション装置に画像データを転送してもよい。そして、S218の処理が完了すると戻しとなる。
このように撮影されたキャリブレーションチャート画像は、現像された2値画像の三次元計測位置と、予め測定された広角用の基準マーク112、114及び望遠用の基準マーク122、124の三次元座標とを比較演算して、ズームレンズの焦点距離毎にカメラの内部パラメータ(主点位置、画面距離、歪曲パラメータ)を解析的に求めるのに使用される。校正用三次元フィールド100の基準マークを除く背景領域は、均一な暗い領域画像となるので、後工程で行なわれるキャリブレーションチャート画像を用いたキャリブレーション作業において、広角用の基準マーク112、114及び望遠用の基準マーク122、124が正確に検出できる。例えば、本発明者の実験によると、基準マーク(ターゲット)の重心位置検出の精度が、2値画像では1/10画素程度であるのに対して、背景の壁面が写し込まれていると1/4画素程度と2倍〜3倍程度粗くなる。
なお、上記の実施の形態においては、広角用の基準マーク及び望遠用の基準マークは共通の壁面に固定して設置されている場合を示したが、校正用の基準マークが配置された領域としての校正用三次元フィールドはこれに限定されない。例えば、広角用の基準マークは壁面に固定して設置されるが、望遠用の基準マークは移動式のパネルに固定すると共に、壁面に対して移動式のパネルを適切に位置決めすることにより、広角用の基準マーク及び望遠用の基準マークの位置決めを行なうように構成しても良い。
図8は、本発明が適用されるキャリブレーション装置を説明する全体構成ブロック図である。校正用三次元フィールド100は、例えば前述の図3〜図6で説明したような広角用の基準マーク及び望遠用の基準マークを有するものである。被校正撮影装置19は、既に説明したように、典型的にはキャリブレーションの対象となるズームレンズを有するカメラである。
画像データ記憶部3は、前述した第1画像取得部60や第2画像取得部62に対応するもので、ここでは被校正撮影装置19によって撮影されたキャリブレーション画像データを記憶する記憶装置、例えば磁気ディスク、CD−ROMのような電磁気的記憶媒体が用いられる。画像データ記憶部3では、第1画像取得部60や第2画像取得部62に格納されたキャリブレーション画像が、撮影時の焦点距離が判別できる態様で記憶されているとよい。キャリブレーション画像データには、前述の第1の校正用画像や第2の校正用画像が対応している。
キャリブレーション装置は、抽出部4、概略マーク位置測定部5、精密マーク位置測定部6、演算処理部7、画像処理部8、マーク座標記憶部10並びにレンズ収差補償パラメータ記憶部11を備えると共に、外部機器として画像データ記憶部3や表示部9を備えている。キャリブレーション装置には、例えばCPUとしてインテル社製のペンティアム(登録商標)やセレロン(登録商標)を搭載したコンピュータを用いるとよい。前述の補正係数算出部64は、抽出部4、概略マーク位置測定部5、精密マーク位置測定部6、演算処理部7、画像処理部8の機能を用いて実現される。さらに、被校正撮影装置19の焦点距離情報を用いて迅速に校正用三次元フィールド100の基準マーク位置を検出する為に、基準マーク推論部66としての機能を、抽出部4や概略マーク位置測定部5で用いている。
抽出部4は、画像データ記憶部3に格納される画像データから第1マークを抽出して、第1マークの画像座標値を求める第1マーク抽出処理を行うもので、基準マーク推論部66を用いて、従前の焦点距離で求めた校正用三次元フィールド100の基準マーク位置情報を利用して、今回の焦点距離における第2の校正用画像に撮影された基準マークの位置関係を利用する。第1マーク抽出処理は、概略マーク位置測定部5による第2マークの概略位置算出と対応付けの前処理として行われる。この第1マークの画像座標値は、マーク座標記憶部10に記憶される。ここで、第1マークとは、広角用の粗位置合わせ基準マーク112や望遠用の粗位置合わせ基準マーク122をいう。また、第2マークは、広角用の精密位置合わせ基準マーク114や望遠用の精密位置合わせ基準マーク124をいう。抽出部4による基準マーク推論部66を用いた第1マーク抽出処理の詳細は、後で説明する。
概略マーク位置測定部5は、抽出部4にて抽出された第1マークの画像座標値から射影変換を行って外部標定要素を求め、単写真標定の定理、並びに共線条件式を用いて、第2マークの概略位置を演算して、校正用写真組の画像相互の対応付けを行う。概略マーク位置測定部5による第2マークの概略位置演算処理では、基準マーク推論部66を用いて、各焦点距離毎に効率的に第2マークが抽出される。
精密マーク位置測定部6は、校正用写真組の画像に対して第2マークの認識を行い、重心位置検出法等によって第2マークの位置を精密に演算する。演算処理部7は、精密マーク位置測定部6にて演算された第2マークの位置が、校正用三次元フィールド100の画像データにおける他の第2マークの位置と著しい齟齬が生じていた場合には、齟齬の生じた第2マークの位置を除外する機能を有する。また、演算処理部7は、精密マーク位置測定部6にて演算された第2マークのうち、キャリブレーションに適切な第2マークを抽出して、外部標定要素と対象点座標を同時調整すると共に、被校正撮影装置19の内部パラメータを演算する。演算された被校正撮影装置19の内部パラメータは、レンズ収差補償パラメータ記憶部11に格納すると良い。被校正撮影装置19の内部パラメータには、主点位置、画面距離、歪曲パラメータがある。なお、ここでは歪曲パラメータのみを求めているが、ザイデルの5収差を構成する球面収差、コマ、非点収差、像面のそりについても、求めても良い。演算処理部7にて求められた内部パラメータは、表示部9にてグラフィック表示される。
画像処理部8は、演算処理部7にて求められた内部パラメータを用いて、被校正撮影装置19によって撮影された画像(特に、校正用三次元フィールド100以外の画像)のデータ画像を再配列する。すると、被校正撮影装置19によって撮影された画像が、レンズ収差の大部分が除去された歪の著しく少ない画像として、表示部9に表示される。表示部9は、CRTや液晶ディスプレイのような画像表示装置である。
マーク座標記憶部10には、各焦点距離毎に撮影されたキャリブレーション画像における第1マークの画像座標値が記憶されていると共に、第2マークの画像座標値が記憶されているもので、好ましくは前述の基準マーク位置情報データベース部65に記憶された校正用三次元フィールド100における、基準マークの三次元位置情報も記憶していると良い。レンズ収差補償パラメータ記憶部11には、演算処理部7にて演算された被校正撮影装置19の内部パラメータとしてのキャリブレーション補正係数が、被校正撮影装置19の焦点距離と共に記憶されている。
次に、図9を参照して、本発明のキャリブレーション装置を用いたキャリブレーション処理の流れ全体について説明する。図9は、キャリブレーション処理の流れ全体を説明するフローチャートである。まず、レンズ収差の補償対象となる被校正撮影装置19を所定の焦点距離に設定して、校正用三次元フィールド100を撮影する(S10)。この撮影の詳細は、例えば図7のフローチャートにおけるS202〜S214にて詳細に説明されている。
続いて、画像データ記憶部3に格納されたキャリブレーション画像に関して、画像上に記録されている焦点位置を読み込む(S20)。次に、キャリブレーション画像に関して、被校正撮影装置19の同一焦点距離の画像を一グループとして、各焦点距離ごとのキャリブレーション画像グループを作成する(S25)。
続いて、各焦点距離ごとに形成されたキャリブレーション画像グループから今回の処理対象となる画像が選択される(S30)。即ち、キャリブレーション装置は、選択されたキャリブレーション画像グループの画像データを画像データ記憶部3から読込んで、表示部9に表示する。そして、操作者は表示部9に表示された画像から、基準マークとしてのターゲットの対応付け及び計測を行う画像を選択する。そして、抽出部4により、選択された画像につき第1マーク抽出処理を行う(S40)。
(I):第1マーク抽出処理
第1マーク抽出処理では、校正用三次元フィールド100とその画像座標(カメラ側)との二次射影変換式を決定するため、平面座標上の第1マークのうち、最低3点以上を画像データ上で計測する。ここでは、第1マークの中に第2マークを含んでいるので、含まれた第2マークの位置を指定することで、正確に第1マークの位置を指定する。第1マーク抽出処理は、次のI−1からI−4までの処理を第1マークの点数分繰り返す。即ち、前述の図3、図4で説明したような広角用の基準マーク及び望遠用の基準マークにおいて、各広角用の粗位置合わせ基準マーク112の中に、広角用の精密位置合わせ基準マーク114が形成されている。また、各望遠用の粗位置合わせ基準マーク122の中に、望遠用の精密位置合わせ基準マーク124が形成されている。
I−1…操作者は表示部9に表示された全体画像上で、検出したい第1マーク中の第2マークにマウスのカーソル位置を合わせクリックし、第1マークの概略位置を求める。
I−2…I−1で求められた画像座標を中心として、拡大画像より第2マークを含んだ、局所となる画像を切り出して、表示する。このとき、第2マークを含む画像を第2マーク精密位置測定のテンプレートとして使うことができる。
I−3…I−2で表示した拡大画像に対して、第2マークの重心位置にマウスのカ−ソル位置を合わせクリックし、この画像座標を第1マークの重心位置とする。なお、後続の処理で概略位置対応付けを行うために、I−3での位置あわせは厳密でなくともよい。
I−4…次に、マーク座標記憶部10に記憶された第2マークの管理番号と対応させるために、I−3で計測された第1マークの重心位置に対応する第2マークの管理番号を入力する。このとき、入力された第2マークの管理番号には、I−3で計測された第1マークの重心位置が基準点座標として記憶される。
なお、第1マーク抽出処理では、例えば校正用三次元フィールド100上の第1マークの計測順序を予め決めておけば、第2マークの管理番号を入力せずとも、抽出部4側で自動採番処理が可能である。また、第1マーク抽出処理では、操作者が作業しやすいように、例えば、表示部9に表示されている選択画像を二つに分割し、片側に図3、図4のような全体画像、もう一方側に単一の広角用の粗位置合わせ基準マーク112や望遠用の粗位置合わせ基準マーク122の拡大画像を表示するようにすれば、位置計測がしやすくなる。
次に、第1マーク抽出処理の他の処理手順として、拡大画像を用いないで図3、図4のような全体画像だけで計測する方式がある。この場合、I−1の処理を行うと共に、I−4においてI−1で計測された第1マークの重心位置に対応する第2マークの管理番号を入力する。このようにすると、拡大画像を用いないため、I−2、I−3の処理が省略できる。ただし全体画像表示なので、第1マークが小さく表示されるため、操作者の好みで拡大画像を利用するかしないか判断すればよい。
次に、第1マーク抽出処理を抽出部4により自動処理する場合を説明する。まず、第1マークのうち第2マークを含まない外枠部分をテンプレートとして登録する。この登録は、例えば先に説明した、第1マーク抽出処理における最初の第1マークをテンプレート画像として登録すればよい。すると、テンプレートマッチング処理にて、残りの第1マークを自動で計測することができる。また、第1マークの場合の位置対応付けは、第1マークの位置が画像上から明確であるため容易に行える。例えば図3、図4の第1マーク配置であれば、その検出座標から各第1マークの対応付けを行うのは容易である。なお、テンプレートマッチングの処理については、後で説明する第2マーク精密位置測定におけるターゲットの認識処理(S62)と同様なので、説明を省略する。
続いて、第1マーク抽出処理を抽出部4によりさらに自動処理する場合を説明する。第1マーク抽出処理における第1マークのテンプレート画像を、予め抽出部4に登録しておく。すると、第1マークのテンプレート画像を用いて、テンプレートマッチングの処理により第1マークが個別に抽出されるので、I−1の第1マークを指定する作業は全て省略することも可能である。即ち第1マークが第2マークに対して明確に異なるマークであれば、仮想のテンプレート画像を抽出部4が持つことによっても、自動処理が可能となる。
続いて、概略マーク位置測定部5により第2マーク概略位置測定と対応付けを行う(S50)。第2マーク概略位置測定と対応付けは、外部標定要素を求める工程(II−1)と、第2マークの概算位置を演算する工程(II−2)を含んでいる。第2マークとは、前述したように、広角用の精密位置合わせ基準マーク114や望遠用の精密位置合わせ基準マーク124である。
(II−1):外部標定要素を求める工程
概略マーク位置測定部5では、S40で求めた第1マークの画像座標と対応する基準点座標を式(2)に示す二次の射影変換式に代入し、観測方程式をたてパラメ−タ−b1〜b8を求める。
X=(b1・x+b2・y+b3)/(b7・x+b8・y+1)
Y=(b4・x+b5・y+b6)/(b7・x+b8・y+1) (2)
ここで、XとYは基準点座標、xとyは画像座標を示している。
次に、基準点座標と画像座標の関係を説明する。図11(A)は中心投影における画像座標系と対象座標系の説明図である。中心投影の場合、投影中心点Ocを基準にして校正用三次元フィールド100の置かれる基準点座標系としての対象座標系52と、被校正撮影装置19のフィルム又はCCDが置かれる画像座標系50が図11(A)のような位置関係にある。対象座標系52における基準マークのような対象物の座標を(X,Y,Z)、投影中心点Ocの座標を(X0,Y0,Z0)とする。画像座標系50における座標を(x,y)、投影中心点Ocから画像座標系50までの画面距離をCとする。ω、φ、κは、画像座標系50の対象座標系52を構成する3軸X,Y,Zに対するカメラ撮影時の傾きを表すもので、外部標定要素と呼ばれる。
そして、式(2)のパラメ−タ−b1〜b8を用いて、式(3)より次の外部標定要素を求める。
ω=tan-1(C・b8)
φ=tan-1(−C・b7・cosω)
κ=tan-1(−b4/b1) (φ=0のとき)
κ=tan-1(−b2/b5) (φ≠0、ω=0のとき)
κ=tan-1{−(A1・A3−A2・A4)/(A1・A2−A3・A4)}(φ≠0、ω≠0のとき)
Z0=C・cosω・{(A22+A32)/(A12+A42)}1/2+Zm
X0=b3−(tanω・sinκ/cosφ−tanφ・cosκ)×(Zm−Z0)
Y0=b6−(tanω・cosκ/cosφ−tanφ・sinκ)×(Zm−Z0) (3)
ただし、A1=1+tanφ、A2=B1+B2・tanφ/sinω、A3=B4+B5・tanφ/sinω、A4=tanφ/(cosφ・tanω)とする。また、Zmは第1マークの平均標高とするから、例えば広角用の粗位置合わせ基準マーク112を用いる場合は図2に示す7点、望遠用の粗位置合わせ基準マーク122を用いる場合は図3に示す7点の平均をとる。Cは焦点距離で、前述の画面距離に相当している。
(II−2):第2マークの概算位置を演算する工程
次に、単写真標定の原理から、対象座標系52で表される地上の対象物(X,Y,Z)に対する、画像座標系50で表される傾いたカメラ座標系におけるカメラ座標(xp、yp、zp)は、式(4)で与えられる。
Figure 2005017288
ここで、X0、Y0、Z0は、前述したように、図11(A)に示すような投影中心点Ocの地上座標とする。
ここで、式(3)で求めたカメラの傾き(ω、φ、κ)を、式(4)中に代入し、回転行列の計算をして、回転行列の要素a11〜a33を求める。
次に、求めた回転行列の要素a11〜a33と式(3)で求めたカメラの位置(X0、Y0、Z0)、及びタ−ゲットの基準点座標(X,Y,Z)を共線条件式{式(5)}に代入し、タ−ゲットの画像座標(x、y)を求める。ここで、共線条件式とは、投影中心、写真像及び地上の対象物が一直線上にある場合に成立する関係式である。これにより、レンズ収差がない場合の第2マークの位置が算出されるので、レンズ収差のある現実の被校正撮影装置19で撮影した画像におけるタ−ゲットの概略の画像座標が求める。
x=−C・{a11(X−X0)+a12(X−X0)+a13(Z−Z0)}/
{a31(X−X0)+a32(X−X0)+a33(Z−Z0)}
y=−C・{a21(X−X0)+a22(X−X0)+a23(Z−Z0)}/
{a31(X−X0)+a32(X−X0)+a33(Z−Z0)} (5)
ところで、式(3)中のtan-1の演算では解が二つ求めるため、カメラの傾き(ω、φ、κ)はそれぞれ2つ解をもち全通りの計算を行う。そして、第1マーク抽出処理で計測した第1マークの画像座標と、式(5)で求めた対応する画像座標との残差の比較により、正解となるω、φ、κを算出する。
なお、ここでは射影変換式として二次の射影変換式を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、三次の射影変換式等の他の射影変換式を利用しても良い。また、概略マーク位置測定部5では、例えばマーク座標記憶部10に格納されている基準点座標ファイルに付加してある第2マークの管理番号を、各第1マークのタ−ゲット(第2マーク)に割り振ることにより、第2マークの対応づけを行う。
図9に戻り、精密マーク位置測定部6によって第2マークの精密位置測定を行う(S60)。以下、図10を用いて第2マークの精密位置測定の処理手順を詳細に説明する。まず、精密マーク位置測定部6は、第2マークとしてのタ−ゲットを認識する(S62)。このターゲット認識には、例えば正規化相関を用いたテンプレ−トマッチングを用いる。以下、ターゲット認識の詳細について説明する。
(III)ターゲット認識
図11(B)はターゲット認識に用いられる正規化相関のテンプレ−ト画像と対象画像の説明図である。まず、第1マーク抽出処理(S40)で計測した第1マークの重心位置の中から、任意のタ−ゲットを選ぶ。正規化相関のテンプレ−ト画像は、選ばれたターゲットの重心位置(画像座標)を中心とする、M×M画素の画像とする。また、第2マーク概略位置測定(S50)で算出したタ−ゲットの概略位置(画像座標)を中心として、N×N画素の画像を対象画像とする。
次に、対象画像に対して、式(6)に示す正規化相関によるテンプレ−トマッチングを施し、相関値が最大となる位置を求める。この相関値が最大値となる位置にて重ね合わせが達成され、最大値となる位置にてタ−ゲットが認識されたとみなす。ここでのテンプレ−ト画像の中心座標を等倍画像上の画像座標に換算し、検出点とする。
A={M×Σ(Xi×Ti)−ΣXi×ΣTi}/
[{M×ΣXi−(ΣXi)}×{M×ΣTi−(ΣTi)}] (6)
ここで、Aは相関値、Mはテンプレ−ト画像の正方サイズ、Xiは対象画像、Tiはテンプレ−ト画像とする。また、画像の正方サイズN、Mは可変であるが、処理時間の高速化をはかるため、N、Mはタ−ゲットが十分格納できるのを前提にできるだけ小さくするのがよい。
次に、基準マーク推論部66を用いた第1マーク抽出処理と第2マークの概略位置演算処理の詳細を説明する。図12は、被校正撮影装置の焦点距離を調整した場合のターゲット認識とテンプレート画像の関係を説明する図で、校正用三次元フィールド100に従前の焦点距離による校正画像と今回の焦点距離による校正画像の撮影領域を示してある。被校正撮影装置19の焦点距離が順次変更される場合には、従前の焦点距離による校正画像のターゲット位置情報を用いて、今回の焦点距離による校正画像のターゲット位置とターゲット画像の大きさが推定できる。ここで、ターゲットとは、第1マークとしての広角用の粗位置合わせ基準マーク112と第2マークとしての広角用の精密位置合わせ基準マーク114、或いは第1マークとしての望遠用の粗位置合わせ基準マーク122と第2マークとしての望遠用の精密位置合わせ基準マーク124をいう。そこで、第1マークの場合には抽出部4が第1マークの画像座標値を抽出し、第2マークの場合には概略マーク位置測定部5が第2マークの概略位置を演算するが、その際に基準マーク推論部66によってターゲット位置の抽出を迅速にする。
即ち、重複基準マーク抽出部67によって、従前の焦点距離による校正画像としての第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークと、今回の焦点距離による校正画像としての第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マーク画像とが一致する基準マーク群を抽出する。そして、追加基準マーク位置情報抽出部68によって、第2の校正用画像の基準マーク画像中から、第1の校正用画像に対応する基準マークの存在しない追加基準マークを抽出して、基準マーク位置情報データベース部65を参照して、追加基準マークに関する三次元位置情報を読み出す。
図13は、相互相関係数法による重複基準マーク抽出の一例を説明する図で、(A)は従前の焦点距離による校正画像、(B)は今回の焦点距離による校正画像の場合を示している。相互相関係数による方法では、次式を用いた以下の手順による。
Figure 2005017288
3−1:例えば、重複基準マーク抽出部67で抽出された基準マークとなる点を中心とした、N1×N1画素の画像をテンプレート画像として従前の焦点距離による校正画像から切出す。そして、従前の焦点距離と今回の焦点距離から、テンプレート画像の寸法をN2×N2画素の画像に変換する。図13(B)は切出されたテンプレート画像と変換後のテンプレート画像の一例を示す図である。
3−2:テンプレート画像より大きい今回の焦点距離による校正画像中のM1×M1画素を探索範囲(M1−N1+1)として、探索範囲上でテンプレート画像を動かす。
3−3:上式の相互相関係数C(a,b)が最大になるような画像位置を求めて、テンプレート画像に対し探索されたとみなす。完全に従前の焦点距離による校正画像と今回の焦点距離による校正画像が一致していれば、相互相関係数値C(a,b)が1.0となる。
3−4:今回の焦点距離による校正画像において、従前の焦点距離による校正画像に撮影されていない基準マークが存在するときは、追加基準マーク位置情報抽出部68により処理する。
図10に戻り、第2マークの精密位置測定を行うために、第2マークのサブピクセルエッジ検出を行う(S64)。第2マークのサブピクセルエッジ検出を行う対象画像は、S62でタ−ゲットと認識された検出点を中心としてN×N画素の画像とする。対象画像に存在する濃淡波形に、式(7)に示すガウス関数の二次微分であるラプラシアン・ガウシアン・フィルタ(LOGフィルタ)を施し、演算結果の曲線の2箇所のゼロ交差点、つまりエッジをサブピクセルで検出する。ここで、サブピクセルとは一画素よりも細かい精度で位置検出を行うことを言う。
・G(x)={(x−2σ)/2πσ}・exp(−x/2σ) (12)
ここで、σはガウス関数のパラメ−タ−である。
次に、ターゲットの重心位置を検出し(S66)、戻しとする(S68)。ここでは、式(12)を用いて求めたx、y方向のエッジ位置より、その交点をタ−ゲットの重心位置とする。なお、第2マークの精密位置測定は、S62〜S66に開示した処理に限定されるものではなく、他の重心位置検出法、例えばモーメント法やテンプレートマッチング法をさらに改良して利用するなど、どのような求め方をしても良い。
図9に戻り、全タ−ゲット重心位置の確認をし、一見明白な過誤のないことを確認する(S70)。即ち、ターゲット認識されたターゲットの位置検出が適切であるか確認する。操作者による確認の便宜のために、検出されたターゲットの位置を表示部9に表示する。過誤がない場合には、S80に行く。過誤があれば、不適切なターゲットの位置を修正する(S75)。例えば、S62で演算された相関値が低いターゲットや、重心検出位置が概略検出位置とあまりにかけ離れてしまったターゲットは、表示部9上にそのターゲット表示を赤くするなど、操作者に明確にわかるように表示する。すると、過誤のあったターゲットに関しては、操作者によるマニュアルにて計測しなおす(マウスで重心位置を指定する)。なお、ここで過誤のあったターゲット位置を無理に修正しなくとも、あとのキャリブレーションパラメータを求めるためのS90の処理過程によっても、異常点として検出されるので、取り除くことが可能である。
そして、S30〜S75の処理を、レンズ収差の測定に必要な画像分繰り返す(S80)。例えば、撮影された画像が5枚であれば、全ての5枚について繰り返しても良く、またレンズ収差の測定に必要な画像分に到達していれば、撮影された画像の全部を繰り返して処理しなくてもよい。
レンズ収差の測定に必要な画像分の計測処理を終了したら、次に演算処理部7のカメラの内部パラメータ演算処理を用いて、レンズ収差のキャリブレーション補正係数を求める処理に移る(S90)。ここでは、キャリブレーション補正係数の演算対象として、校正用三次元フィールド100上の第2マークについて、概略マーク位置測定部5と精密マーク位置測定部の処理により対応づけがなされ重心位置が求められている全ての第2マークについて行う。
(IV):カメラの内部パラメータ演算処理(セルフキャリブレーション付きバンドル調整法)
演算処理部7のカメラの内部パラメータ演算処理としては、例えば写真測量分野で使用されている「セルフキャリブレーション付きバンドル調整法」を用いる。ここで、「バンドル調整」とは、被写体、レンズ、CCD面を結ぶ光束(バンドル)は同一直線上になければならないという共線条件に基づき、各画像の光束1本毎に観測方程式をたて、最小2乗法によりカメラの位置と傾き(外部標定要素)と第2マークの座標位置を同時調整する方法である。「セルフキャリブレーション付き」とはさらに、キャリブレーション補正係数、即ちカメラの内部定位(レンズ収差、主点、焦点距離)を求めることができる方法である。セルフキャリブレーション付きバンドル調整法(以下単に「バンドル調整法」という)の共線条件基本式は、次の式(13)と式(14)である。
Figure 2005017288
Figure 2005017288
この式(13)と式(14)は、第1マーク抽出処理で説明した単写真標定の共線条件式(5)を基本式とするものである。即ちバンドル調整法は、式(13)と式(14)を用いて、複数画像から最小二乗近似して、各種解を算出する手法であり、各撮影位置のカメラの外部標定要素を同時に求めることが可能となる。即ち、カメラのキャリブレーション補正係数を求めることが可能となる。
次に、内部定位の補正モデル(レンズ収差)として、放射方向レンズ歪を有する場合の一例を次の式(15)に示す。
Figure 2005017288
補正モデルはこれに限らず、使用レンズにあてはまるものを選択すればよい。これら計算は、基準点を地上座標と画像座標で6点以上あれば、逐次近似解法によって算出される。なお、演算処理部7では、逐次近似解法の閾値によって、閾値以上となった場合の誤差の大きい校正用三次元フィールド100上の第2マークを省くことによって、正確なキャリブレーション補正係数を求めることが可能となる。そこで、ターゲット位置重心位置確認(S70)において、誤差の大きい第2マークとして検出されなかった場合でも、S90にて過誤のある第2マークを検出して、除去することが可能である。
図9に戻り、演算処理部7によるキャリブレーション補正係数を求める演算処理結果を判断し(S100)、演算処理が収束しなかったり、或いは得られたキャリブレーション補正係数が適正と思われないものであった場合、S110にて対処する。S110では、過誤のある第2マークを含む画像を選択する。S90におけるキャリブレーション終了時点で、演算処理部7によりどの画像のどの第2マークに過誤があるか判明しているので、その各画像における該当ターゲット検出点を表示して、確認する。
そして、操作者はマニュアル操作にて過誤のある第2マークを修正する(S120)。即ち、過誤のある第2マークの重心位置座標がずれて表示されているので、過誤のある第2マークとして表示されているマークを、適性として表示されている重心位置に移動させることで、修正が行われる。そして、過誤のある第2マークの位置修正が完了したか判断し(S130)、完了していればS90のキャリブレーション補正係数演算に戻り、キャリブレーション補正係数を演算しなおす。他方、他に修正箇所があれば、S110に戻って、過誤のある第2マークの位置修正操作を繰り返す。
キャリブレーション補正係数を求める演算処理結果が適性であれば、他の焦点距離のキャリブレーション画像グループが存在するか判断する(S135)。もし、他の焦点距離のキャリブレーション画像グループが存在していれば、S30に戻る。全ての焦点距離のキャリブレーション画像グループに関して、キャリブレーション補正係数を求める演算処理結果が適性であれば、結果を表示部9に表示する(S140)。
図14は、キャリブレーション補正係数の演算処理結果の一例を示す説明図である。例えば、表示部9への表示には、キャリブレーション補正係数である焦点距離、主点位置、歪曲パラメータを表示する。レンズ収差を示すディストーションについては、補正前曲線102、補正後曲線104、理想に補正された場合の理想曲線106についてグラフィック表示するとわかりやすい。
次に、演算処理部7で算出された内部パラメータを用いて、焦点距離を変数とするキャリブレーション補正係数関数の説明する。図15は、焦点距離と内部パラメータ関数に用いられる係数の関係を説明する図で、(A)は式(15)の係数k1、(B)は式(15)の係数k2、(C)は画像座標系xでのカメラ主点と画像中心のx軸位置ずれ係数x0、(D)は画像座標系yでのカメラ主点と画像中心のy軸位置ずれ係数y0を表している。ここでは、被校正撮影装置19の焦点距離が7.2mmから50.8mmで調整可能な場合を取り上げる。焦点距離データの測定個数を6個とすると、7.2mmが最広角となり、52.2mmが最望遠となり、中間の測定点として光学的意味での等間隔で測定をする為に、8.7mm、11.6mm、24.8mm、39.0mmが選択される。
式(15)の係数k1は、最広角側で最大値をとり、最望遠側では絶対値が小さくなっている。式(15)の係数k2は、最広角側で絶対値として最大値をとるが符号は負であり、最望遠側では絶対値が小さくなっている。画像座標系xでのカメラ主点と画像中心のx軸位置ずれ係数xは、被校正撮影装置19の焦点距離が52.2mmで最小値4.43をとり、39.0mm付近で最大値4.55をとる複雑な変化をしているので、焦点距離の五次曲線で近似している。画像座標系yでのカメラ主点と画像中心のy軸位置ずれ係数yは、被校正撮影装置19の焦点距離に応じて単調に変化している。なお、チャート撮影画像はピントが合った状態で撮影されるので、被校正撮影装置19の焦点距離fと、投影中心点Ocから画像座標系50までの画面距離Cとは、等しくなっている。
演算処理部7では、焦点距離fを入力すると、内部パラメータ関数に用いられる係数k1、k2、x、yが得られる構成とするとよい。そして、内部パラメータ関数としての式(13)、式(14)、式(15)にこれらの係数を代入して、それぞれの観測点に関して観測方程式を立てる。そして、観測方程式を連立して解くと共に、最小自乗法を適用することで、最も確からしい内部パラメータが算出できる。
なお、上記の実施の形態においては、基準マーク推論部としての機能を抽出部や概略マーク位置測定部に格納している場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば基準マーク推論部としての機能はキャリブレーション装置の共通機能として独立して構成しても良く、各種の変形実施例が存在する。
以上説明したキャリブレーション装置で求められた各焦点距離に対するキャリブレーション補正係数(実際に撮影された画像に基づき、求めた撮影された際の焦点距離のキャリブレーション補正係数と、この補正係数から所定の演算により求められた実際には撮影されていない焦点距離のキャリブレーション補正係数との両方を含む)、を利用して、実際に撮影された際の焦点距離に応じたキャリブレーション補正係数を用いた画像補正を行う画像補正機能を備えた撮影装置を形成することができる。
この撮影装置400は、例えば図16に示すように、各焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を記憶する記憶部410と、焦点距離が可変に調整可能である撮影部420と、撮影部で撮影された画像の焦点距離に応じた記憶されているキャリブレーション補正係数に基づき、撮影部で撮影された画像に画像補正を施す画像補正部430から構成される。
ここで、キャリブレーション補正係数を記憶する記憶部410が記憶するキャリブレーション補正係数は、実際にキャリブレーションのため撮影された画像の焦点距離のキャリブレーション補正係数でもよいし、それのほか、図2のS320において求められた撮影された焦点距離以外の演算されたキャリブレーション補正係数が含まれてもよい。さらに、画像補正部において、図2のS320のような処理を行い、撮影された焦点距離以外の演算されたキャリブレーション補正係数を求めて、撮影画像が撮影された際の焦点距離の補正に対応したキャリブレーション補正係数による画像補正がなされるように構成することもできる。
本発明の第1の実施の形態を説明する全体構成ブロック図である。 ズームレンズによるキャリブレーション作業手順を説明するフローチャートである。 校正用三次元フィールドを説明する全体図で、明暗の二値画像にて示してある。 校正用三次元フィールドのうち、望遠用領域を拡大した要部説明図で、明暗の二値画像にて示してある。 校正用三次元フィールドが設置される現場を説明する全体図である。 図5の校正用三次元フィールド全体図のうち、望遠用領域を拡大した要部説明図である。 キャリブレーション対象となるズームレンズにて校正用三次元フィールドを撮影する手順を説明するフローチャートである。 本発明が適用されるキャリブレーション装置を説明する全体構成ブロック図である。 キャリブレーション処理の流れ全体を説明するフローチャートである。 S60における第2マーク精密位置計測を説明するフローチャートである。 (A)は中心投影における画像座標系と対象座標系の説明図、(B)はターゲット認識に用いられる正規化相関のテンプレ−ト画像と対象画像の説明図である。 焦点距離と内部パラメータ関数に用いられる係数の関係を説明する図である。 相互相関係数法による重複基準マーク抽出の一例を説明する図である。 被校正撮影装置の焦点距離を調整した場合のターゲット認識とテンプレート画像の関係を説明する図である。 キャリブレーション補正係数の演算処理結果の一例を示す説明図である。 実際に撮影された際の焦点距離に応じたキャリブレーション補正係数を用いて、画像補正を行う画像補正機能を有する撮影装置の構成ブロック図である。
符号の説明
3 画像データ記憶部
4 抽出部
5 概略マーク位置測定部
6 精密マーク位置測定部
7 演算処理部
8 画像処理部
10 マーク座標記憶部
11 レンズ収差補償パラメータ記憶部
19 被校正撮影装置
60 第1画像取得部
62 第2画像取得部
64 補正係数算出部
65 基準マーク位置情報データベース部
66 基準マーク推論部
67 重複基準マーク抽出部
68 追加基準マーク位置情報抽出部
100 校正用三次元フィールド
110 広角用領域
112 粗位置合わせ基準マーク
114 精密位置合わせ基準マーク
120 望遠用領域
122 粗位置合わせ基準マーク
124 精密位置合わせ基準マーク

Claims (8)

  1. 焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する第1画像取得部と;
    焦点距離が第2の焦点距離に設定された前記被校正撮影装置により、前記校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する第2画像取得部と;
    前記第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、前記被校正撮影装置の前記第1及び第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する補正係数算出部と;
    前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する基準マーク推論部と;
    を備えるズームレンズのキャリブレーション装置。
  2. 前記被校正撮影装置は、前記第1及び第2の焦点距離を含む焦点距離で連続的に設定された焦点距離にて、前記校正用の基準マークが配置された領域を撮影する請求項1に記載のズームレンズのキャリブレーション装置。
  3. 前記ズームレンズのキャリブレーション装置は、前記校正用の基準マークが配置された領域における、当該基準マークの三次元位置情報が記憶された基準マーク位置情報データベース部を備えると共に;
    前記基準マーク推論部は;
    前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークと、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マーク画像とが一致する基準マーク群を抽出する重複基準マーク抽出部と;
    前記第2の校正用画像の基準マーク画像中から、前記第1の校正用画像に対応する基準マークの存在しない追加基準マークを抽出して、前記基準マーク位置情報データベース部を参照して、当該追加基準マークに関する三次元位置情報を読み出す追加基準マーク位置情報抽出部と;
    を備える請求項1又は請求項2に記載のズームレンズのキャリブレーション装置。
  4. 前記基準マーク推論部は、前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報、及び前記第1及び第2の焦点距離情報を用いて、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のズームレンズのキャリブレーション装置。
  5. 焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置により校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する工程と;
    前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、前記第1の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する工程と;
    焦点距離が前記第1の焦点距離と近接した第2の焦点距離に設定された前記被校正撮影装置により、前記校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する工程と;
    前記第1の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置情報を用いて、前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークの位置関係を推論する工程と;
    前記第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、前記第2の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する工程と;
    を備えるズームレンズのキャリブレーション方法。
  6. 焦点距離が第1の焦点距離に設定された被校正撮影装置により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第1の校正用画像を取得する第1画像取得部と;
    焦点距離が第2の焦点距離に設定された前記被校正撮影装置により、校正用の基準マークが配置された領域を撮影して、第2の校正用画像を取得する第2画像取得部と;
    前記第1及び第2の校正用画像で撮影された校正用の基準マークを用いて、第1の焦点距離、第2の焦点距離及びその他の焦点距離に対するキャリブレーション補正係数を算出する補正係数算出部と;
    を備えるズームレンズのキャリブレーション装置。
  7. 前記その他の焦点距離は、第1及び第2の画像取得部においては、校正用の画像が撮影されていない焦点距離であることを特徴とする請求項6記載のズームレンズのキャリブレーション装置。
  8. 可変焦点距離のレンズを含む撮影部と;
    前記撮影部で画像が撮影された際の可変焦点距離の撮影レンズの焦点距離に対応した、キャリブレーション補正係数によって、撮影画像を画像補正する画像補正部と;
    を備えることを特徴とする撮影装置。
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