JP2001264037A - カメラキャリブレーション方法及び装置及びカメラキャリブレーションプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

カメラキャリブレーション方法及び装置及びカメラキャリブレーションプログラムを格納した記憶媒体

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JP2001264037A
JP2001264037A JP2000081057A JP2000081057A JP2001264037A JP 2001264037 A JP2001264037 A JP 2001264037A JP 2000081057 A JP2000081057 A JP 2000081057A JP 2000081057 A JP2000081057 A JP 2000081057A JP 2001264037 A JP2001264037 A JP 2001264037A
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Ryuji Yamamoto
隆二 山本
Tadayuki Nakagawa
督之 中川
Kazuhiro Sugiyama
和弘 杉山
Akimichi Tanaka
明通 田中
Yasushi Kitani
靖 木谷
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Communications Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Communications Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 キャリブレーションボードとカメラの撮像面
を斜めに傾けて撮影した場合においても、画面座標値と
世界座標値との対応付けを自動的に行い、カメラのキャ
リブレーションを高精度に行う。 【解決手段】 対象物画像とキャリブレーション画像を
入力S1し、投影歪による入力画像のコード部分の変形
を除去S2した後、参照点の画面座標を取得し、予め入
力されたコードパターンと参照点の世界座標情報に基づ
いて、カメラ内部のパラメータ計算S4を行う。つづい
て予め入力された対象物既知点の模式図と世界座標情報
に基づき、カメラ外部パラメータ計算S8を行う。こう
して得たカメラ内部パラメータとカメラ外部パラメータ
を用いて、画面座標から世界座標への変換S10を行
い、測定すべき対象物未知点の世界座標を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラキャリブレ
ーション方法及び装置及びカメラキャリブレーションプ
ログラムを格納した記憶媒体に係り、特に、対象となる
計測領域において、その3次元位置を求める際に、あら
からじめ三次元形状が既知なキャリブレーションボード
を計測領域に設置することで、対象の3次元位置計測の
ための変換パラメータの導出を簡便に行うためのカメラ
キャリブレーション方法及び装置及びカメラキャリブレ
ーションプログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラを用いて対象物の計測を行うため
には、予めカメラのキャリブレーションを行っておく必
要がある。つまり、画面中での位置と空間中での位置の
対応付けを行うためには、カメラの焦点距離、レンズ歪
等のカメラ内部パラメータ及び、カメラの位置姿勢であ
るカメラ外部パラメータを求めておかなくてはならな
い。
【0003】従来の第1の方法として、カメラのキャリ
ブレーションは、世界座標系内に置かれた座標値が既知
の複数の参照点をカメラで撮影し、当該参照点の世界座
標値とそれに対応する画面座標値の組を用いて、キャリ
ブレーションアルゴリズムに基づき演算を行うことで達
成される。この場合、各参照点の世界座標値と画面座標
値の対応付けは、撮影した画像から人間が判断して手動
で行うのが一般的である。
【0004】一方、従来の第2の方法として、各参照点
の画面座標値と世界座標値との対応付けを、画像処理を
用いて自動的に行う方法(特開平4−181106)も
提案されている。つまり、互いに異なる形状の図形(例
えば、数字、バーコード等)を複数配列したキャリブレ
ーションボードを撮影し、予め教示された図形のテンプ
レートと世界座標値の組を用い、撮影した画像に対して
各図形の画面座標値を計算すると共に、予め教示された
テンプレートとのマッチングを行い、計算した画面座標
値に対応する世界座標値を、図形のテンプレートと世界
座標値の組から読み出すことで、各参照点の画面座標値
と世界座標値との対応付けを行う。
【0005】また、従来の第3の方法として、平面上に
分布した参照点を有するキャリブレーションボードを用
いてカメラのキャリブレーションを簡便に行う方法が、
Roger Y.Tsai等により提案されている(Roger Y.Tsai,
"A Versatile Camera Calibration Technique for Hig
h-Accuracy 3D Machine Metrology Using Off-the Shel
f TV Cameras and Lenses", IEEE J.Robotics and Auto
mation, Vol. RA-3, No4, pp.323-344, 1987)。この方
法では、平面上に参照点を複数配置したキャリブレーシ
ョンボードを斜めから撮影し、各参照点の世界座標値と
画面座標値の組からカメラパラメータを決定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の方法では、入力画面中の各参照点のイメージ
座標系における座標値とワールド座標系における座標値
の対応を、人手によりとる必要があり、キャリブレーシ
ョンの精度を高めるためには多数の参照点を用いる必要
があるため、作業者にかかる負担が大きくなるという問
題点と、対応付けの間違いを起こしやすいという問題が
ある。
【0007】予め教示された図形のテンプレートと世界
座標値の組を用いる従来の第2の方法では、前述の第1
の情報で生じた問題は起こらない。各図形の配列情報と
入力画像とのマッチングにより、自動的に各図形の画面
座標値と世界座標値の対応を取る。しかしながら、カメ
ラを用いてキャリブレーションボードを撮影する場合、
キャリブレーションボードとカメラの撮像面が傾いてい
ると、キャリブレーションボード上に複数配列された図
形は、入力画像中では投影により歪んで写る(以降、投
影歪と記す)。そのため、キャリブレーションボードと
カメラの撮像面を傾けて撮影した場合には、入力画像中
の各参照点の画面座標値との対応付けを自動的に行えな
いという問題がある。
【0008】さらに、従来の第3の方法である平面上に
分布した参照点を有するキャリブレーションボードを用
いてカメラのキャリブレーションを行うTsaiらの方法で
は、キャリブレーションボードとカメラの撮像面を平行
に近い状態で配置すると測定精度が悪くなるため、キャ
リブレーションボードとカメラの撮像面を斜めに傾けて
撮影する必要がある。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、キャリブレーションボードとカメラの撮像面を斜め
に傾けて撮影した場合においても、入力画像中の各参照
点の画面座標値と世界座標値との対応付けを自動的に行
い、カメラのキャリブレーションを高精度に行うことが
可能なカメラキャリブレーション方法及び装置及びカメ
ラキャリブレーションプログラムを格納した記憶媒体を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。
【0011】本発明(請求項1)は、対象となる計測領
域において、該計測領域の3次元位置を求める際に、予
め三次元形状が既知なキャリブレーションボードを計測
領域に設置し、対象の3次元位置計測のための変換パラ
メータを導出するカメラキャリブレーション方法におい
て、カメラを用いて対象物を撮影した対象物画像を取込
むと共に、キャリブレーションボード画像を入力し(ス
テップ1)、キャリブレーションボード画像のコード部
分の変形除去及び参照点の画面座標を取得し、投影歪に
よる入力画像のコード部分の変形を除去したコード画像
を取得すると共に、参照点の画面座標を取得し(ステッ
プ2)、予め入力されたコードパターンと参照点の世界
座標情報に基づいて、参照点の画面座標と参照点の世界
座標の対応付けを行い、各参照点の画面座標と世界座標
の組のデータを取得し(ステップ3)、各参照点の画面
座標と世界座標の組データを用いてカメラ内部のパラメ
ータ計算を行い(ステップ4)、対象物を撮影し(ステ
ップ5)、対象物画像を取得から対象物既知点の画面座
標を取得し(ステップ6)、予め入力された対象物既知
点の模式図と世界座標情報に基づき、対象物既知点の画
面座標と世界座標の対応付けを行い、各対象物既知点の
画面座標と世界座標の組データを取得し(ステップ7)
各対象物既知点の画面座標と世界座標の組データを用い
てカメラ外部パラメータ計算を行い(ステップ8)、対
象物未知点の画面座標を取得し(ステップ9)、対象物
未知点の画面座標からカメラ内部パラメータとカメラ外
部パラメータを用いて、画面座標から世界座標への変換
を行い、測定すべき対象物未知点の世界座標を取得する
(ステップ10)。
【0012】図2は、本発明の原理構成図である。
【0013】本発明(請求項2)は、対象となる計測領
域において、該計測領域の3次元位置を求める際に、予
め三次元形状が既知なキャリブレーションボードを計測
領域に設置し、対象の3次元位置計測のための変換パラ
メータを導出するカメラキャリブレーション装置であっ
て、カメラ101を用いて対象物を撮影した対象物画像
を取り込むと共に、キャリブレーションボード画像を入
力し、該キャリブレーションボード画像のコード部分の
変形除去及び参照点の画面座標を取得し、投影歪による
入力画像のコード部分の変形を除去したコード画像を取
得すると共に、参照点の画面座標を取得する参照点画面
座標取得手段303と、予め入力されたコードパターン
と参照点の世界座標情報に基づいて、参照点の画面座標
と、該世界座標情報の世界座標の対応付けを行い、各参
照点の画面座標と世界座標の組のデータを取得する参照
点対応付け手段306と、各参照点の画面座標と世界座
標の組データを用いてカメラ内部のパラメータ計算を行
うカメラ内部パラメータ計算手段308と、対象物画像
から対象物既知点の画面座標を取得する対象物既知点画
面座標取得手段312と、予め入力された対象物既知点
の模式図と世界座標情報に基づき、対象物既知点の画面
座標と世界座標の対応付けを行い、各対象物既知点の画
面座標と世界座標の組データを取得する対象物既知点対
応付け手段315と、各対象物既知点の画面座標と世界
座標の組データを用いてカメラ外部パラメータ計算を行
うカメラ外部パラメータ計算手段318と、対象物未知
点の画面座標を取得する対象物未知点画面座標取得手段
320と、対象物未知点の画面座標からカメラ内部パラ
メータとカメラ外部パラメータを用いて、画面座標から
世界座標への変換を行い、測定すべき対象物未知点の世
界座標を取得する変換手段322とを有する。
【0014】本発明(請求項3)は、対象となる計測領
域において、該計測領域の3次元位置を求める際に、予
め三次元形状が既知なキャリブレーションボードを計測
領域に設置し、対象の3次元位置計測のための変換パラ
メータを導出するカメラキャリブレーションプログラム
を格納した記憶媒体であって、カメラを用いて対象物の
画像を取込み、コード部分の変形除去及び参照点の画面
座標を取得し、投影歪による入力画像のコード部分の変
形を除去したコード画像を取得すると共に、参照点の画
面座標を取得する参照点画面座標取得プロセスと、予め
入力されたコードパターンと参照点の世界座標情報に基
づいて、参照点の画面座標と、該世界座標情報の世界座
標の対応付けを行い、各参照点の画面座標と世界座標の
組のデータを取得する参照点対応付けプロセスと、各参
照点の画面座標と世界座標の組データを用いてカメラ内
部のパラメータ計算を行うカメラ内部パラメータ計算プ
ロセスと、対象物画像から対象物既知点の画面座標を取
得する対象物既知点画面座標取得プロセスと、予め入力
された対象物既知点の模式図と世界座標情報に基づき、
対象物既知点の画面座標と世界座標の対応付けを行い、
各対象物既知点の画面座標と世界座標の組データを取得
する対象物既知点対応付けプロセスと、各対象物既知点
の画面座標と世界座標の組データを用いてカメラ外部パ
ラメータ計算を行うカメラ外部パラメータ計算プロセス
と、対象物未知点の画面座標を取得する対象物未知点画
面座標取得プロセスと、対象物未知点の画面座標からカ
メラ内部パラメータとカメラ外部パラメータを用いて、
画面座標から世界座標への変換を行い、測定すべき対象
物未知点の世界座標を取得する変換プロセスとを有す
る。
【0015】本発明(請求項4)は、参照点画面座標取
得プロセスにおいて、二値化処理を行う二値化プロセス
と、二値化プロセスで取得した二値化画像からコード部
分のマスク画像及び、各マスク領域に連続して与えられ
るラベルとそのマスク領域の重心位置からなるマスク情
報を取得するコード部分のマスク画像及びマスク情報取
得プロセスと、コード部分のマスク画像及びマスク情報
に基づいて、キャリブレーションに用いる参照点の選
択、及び選択された参照点の画面座標の組である、更新
されたマスク情報及び参照点の画面座標を取得する参照
点の選択及び、画面座標取得プロセスと、二値画像、コ
ード部分のマスク画像及びマスク情報及び、更新された
マスク情報及び参照点の画面座標に基づいてキャリブレ
ーションのための参照点として用いるマスクのコード部
分のみを抽出したコード画像を取得するマスクプロセス
と、コード画像及び各マスクの4つの参照点の画面座標
から射影変換行列を求め、その逆射影変換を行うことで
補正したコード画像を取得し、その補正したコード画像
と参照点の画面座標データを取得するコード部分の変形
除去プロセスとを有する。
【0016】本発明(請求項5)は、コード部分のマス
ク画像及びマスク情報取得プロセスにおいて、二値画像
を読み込むプロセスと、コード部分のマスク画像を取得
するプロセスと、各マスク領域のラベル付けを行うと共
に、各マスク領域以外の雑音を除去するプロセスと、ラ
ベル付けされた各マスク領域において、画面上を走査す
ることによりx軸方向、y軸方向への領域の最大値を最
小値を求め、マスク領域の重心位置を計算するプロセス
とを有する。
【0017】本発明(請求項6)は、参照点の選択及
び、画面座標取得プロセスにおいて、コード部分のマス
ク画像及びマスク情報を読み込むプロセスと、マスク情
報のリストから順次マスクを選択するプロセスと、選択
されたマスクの重心位置をマスク情報のリストから取得
し、コード部分のマスク画像において、選択されたマス
ク重心位置からy軸方向に順次画素値を走査し、画素値
が0から1に変化する輪郭線位置を検出するプロセス
と、輪郭線位置を起点として、図形を一巡する間に角度
変化の大きいコーナーを検出し、参照点の画面座標デー
タとして記録するプロセスと、図形を一巡しないまま画
面の端に到達した場合には、マスク情報のリストから現
在選択されているマスクの情報を削除するプロセスとを
有する。
【0018】本発明(請求項7)は、マスクプロセスに
おいて、二値画像及びコード部分のマスク画像及びマス
ク情報、及び更新されたマスク情報及び参照点の画像座
標を読み込むプロセスと、更新されたマスク情報に基づ
いて、コード部分のマスク画像から、キャリブレーショ
ンのための参照点として用いるマスク以外のマスク領域
を削除するプロセスと、更新されたマスク画像と二値画
像を照合し、画素値が1から0に変化した画素の画素値
を0、その他を1とし、コード画像を取得するプロセス
とを有する。
【0019】本発明(請求項8)は、コード部分の変形
除去プロセスにおいて、コード画像及び更新されたマス
ク情報及び参照点の画面座標を読み込むプロセスと、更
新されたマスク情報のリストから順次マスクを選択する
プロセスと、同一平面上の世界座標に単位正方形世界座
標を代入し、該単位正方形世界座標に対応する画面座標
に、選択されたマスクの参照点の画面座標を代入し、射
影変換行列を求めるプロセスと、射影変換行列の逆行列
を用いて逆射影変換を行い、投影歪を除去したコード画
像を取得し、該コード画像に対して必要なスケール変換
を行うプロセスとを有する。
【0020】本発明(請求項9)は、対象物既知点対応
付けプロセスにおいて、対象物既知点の画面座標及び対
象物既知点の模式図と世界座標を読み込むプロセスと、
対象物既知点の模式図を表示するプロセスと、表示され
た模式図からすでに、画面座標の取得時に指定された対
象物既知点に対応する模式図上での点を選択し、選択さ
れた該点の世界座標を組データから読み出して、指定さ
れた対象物既知点の画面座標と世界座標の対応付けを行
うプロセスとを有する。
【0021】上記のように、本発明では、コードパター
ンと参照点の世界座標情報、コード部分の変形除去及び
参照点の画面座標獲得の処理、参照点の画面座標と世界
座標の対応付けの処理を行い、撮像手段(カメラ)によ
るコード部分の変形を除去しながら、入力画像中のコー
ドとコードパターンとのマッチングを行い、コードパタ
ーンの参照点の世界座標情報から参照点のコードに対応
する世界座標値を自動的に取得することが可能であるた
め、キャリブレーションボードとカメラの撮像面を斜め
に傾けて撮影した場合においても、入力画像中の各参照
点の画面座標値と世界座標値との対応付けを自動的に行
い、高精度なカメラキャリブレーションを行うことが可
能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図3は、本発明のカメラキャリブ
レーション装置の構成を示す。同図に示すカメラキャリ
ブレーション装置104は、カメラ101と接続されて
いる。
【0023】カメラキャリブレーション装置104は、
画像取込装置105、フレームメモリ106、演算装置
107、表示装置108、データ入力装置109、デー
タ出力装置110から構成される。
【0024】同図において、撮像手段であるカメラ10
1の視野内に、互いに異なる形状のコードを複数配列し
たキャリブレーションボード102と測定する対象物1
03の全て、もしくは、一部分が入るように配置し、画
像取込装置105によりキャリブレーションボード10
2及び対象物103の画像を取得し、フレームメモリ1
06に記憶する。フレームメモリ106に記憶された画
像は、演算装置107に入力される。この演算装置10
7において、データ入力装置108により予め入力され
た情報及び表示装置108からの情報をもとに、カメラ
内部パラメータ及び外部パラメータを計算する。
【0025】さらに、このカメラ内部パラメータ及び外
部パラメータを用いて、対象物103の未知点の世界座
標値を算出し、データ出力装置109により算出結果を
出力する。
【0026】図4は、本発明の動作の概要を説明するた
めの図である。
【0027】まず、カメラ101からキャリブレーンボ
ード102及び、対象物103の画像を取り込む(ステ
ップ101)。カメラ内部のパラメータを求めるため
に、キャリブレーションボード画像が入力されると(ス
テップ102)、コード部分の変形除去及び参照点の画
面座標を取得し、投影歪による入力画像のコード部分の
変形を除去したコード画像を取得すると共に、参照点の
画面座標を取得する(ステップ103)。
【0028】そして、予め入力されたコードパターンと
参照点の世界座標情報に基づいて、参照点の画面座標と
世界座標の対応付けを行い、各参照点の画面座標と世界
座標の組のデータを得る(ステップ104)。
【0029】さらに、この各参照点の画面座標と世界座
標の組データを用いてカメラ内部のパラメータ計算を行
い(ステップ105)、カメラの内部のパラメータを取
得する(ステップ106)。
【0030】次に、カメラの外部パラメータを求めるた
めに、対象物画像が入力されると(ステップ107)、
対象物既知点の画面座標を取得する(ステップ10
8)。そして、予め入力された対象物既知点の模式図と
世界座標情報に基づき、対象物既知点の画面座標と世界
座標の対応付けを行い、各対象物既知点の画面座標と世
界座標の組データを得る(ステップ109)。
【0031】さらに、この各対象物既知点の画面座標と
世界座標の組データを用いてカメラ外部パラメータ計算
を行い(ステップ110)、カメラの外部パラメータを
取得する(ステップ111)。
【0032】さらに、対象物未知点の画面座標を取得し
(ステップ112)、このとき得られた測定すべき対象
物未知点の画面座標からその世界座標を求めるために、
以上の処理で求めたカメラの内部パラメータと外部パラ
メータを使い、画面座標から世界座標への変換を行い
(ステップ113)、測定すべき対象物未知点の世界座
標を得る(ステップ114)。
【0033】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を説明す
る。
【0034】図5は、本発明の一実施例のカメラキャリ
ブレーション装置の構成を示す。
【0035】同図に示すカメラキャリブレーション装置
は、画像取込部301、参照点画面座標取得部303、
参照点対応付け部306、カメラ内部パラメータ計算部
308、対象物既知点画面座標取得部312、対象物既
知点対応付け部315、カメラ外部パラメータ計算部3
18、対象物未知点画面座標取得部320、及び変換部
322から構成される。
【0036】当該カメラキャリブレーション装置の入力
として、カメラ101から参照点画面座標取得部303
にキャリブレーションボード画像302が、対象物既知
点画面座標取得部312と対象部未知点画面座標取得部
320に対象物画像311が、それぞれ入力される。ま
た、予め、コードパターンと参照点の世界座標305及
び対象物既知点の模式図と世界座標314が入力され
る。
【0037】当該カメラキャリブレーション装置の出力
として、変換部322から対象物未知点の世界座標32
3が出力される。
【0038】図6、図7は、本発明の一実施例のカメラ
キャリブレーション処理のフローチャートである。
【0039】[ステップ201] まず、画像取込部3
01は、図8に示すように黒く塗りつぶした正方形のブ
ロック内に互いに異なる形状のコードを書き込んだもの
(ここでは、数字の1〜9を用いているが、互いに異な
る形状のコードであれば何でもよい)を複数配列したキ
ャリブレーションボード102に対して、撮影手段であ
るカメラ101を斜めに傾けて撮影する。
【0040】[ステップ202] 参照点画面座標取得
部303は、画像取込部301で撮影されたキャリブレ
ーションボード画像302を取得する。このように、キ
ャリブレーションボード102とカメラ101の撮影面
を斜めに傾けて撮影した場合、キャリブレーションボー
ド画像302は、図9に示すように、投影歪によりコー
ド部分が変形した画像になる。ここで、本実施例では、
キャリブレーションボードの参照点として、正方形のブ
ロックの角の点を用いる。
【0041】コード部分の変形除去及び参照点の画面座
標取得を行う参照点画面座標取得部303では、キャリ
ブレーションボード撮影を行ったカメラ101からのキ
ャリブレーションボード画像302を入力とし、投影歪
によるコード部分の変形を除去すると共に、参照点の画
面座標を取得し、補正したコード画像と参照点の画面座
標304を出力する。
【0042】ここで、コード部分の変形除去及び参照点
の画面座標の取得の動作を説明する。
【0043】図10は、本発明の一実施例の参照点画面
座標取得部の動作を示すフローチャートである。同図に
おいて、左側に処理を行うための入力データを示し、右
側には処理により出力されるデータを示す。
【0044】・図10−ステップ402) 最初に二値
化処理では、キャリブレーションボード画像302を入
力とし、図8における正方形のブロック部分の画素値が
“0”、コード部分及びその他の背景部分の画素値が
“1”の値を持つように二値化処理を行い、二値画像4
03を出力する。ここで、二値化処理の方法としては、
例えば、判別分析法(谷内田正彦:コンピュータビショ
ン、pp.60-61, 丸善、1990)等を用いる。
【0045】・図10−ステップ404) コード部分
のマスク画像及びマスク情報取得処理では、二値化処理
(ステップ402)で得られた、二値画像403を入力
とし、図11に示すような正方形のブロック内のコード
部分を塗りつぶした画像であるコード部分のマスク画像
及び、各マスク領域に連続して与えられるラベルとその
マスク領域の重心位置からなるマスク情報を出力する。
ここで、図11の黒い部分の画素値は“0”、白い部分
の画素値は“1”である。
【0046】ここで、コード部分のマスク画像及びマス
ク情報取得処理について詳細に説明する。図12は、本
発明の一実施例のコード部分のマスク画像及びマスク情
報取得処理のフローチャートである。
【0047】ステップ502) 二値画像読み込み処理
では、二値画像403をメモリ上に読み込む。
【0048】ステップ503) 穴埋め処理では、例え
ば、膨張収縮処理(谷内田正彦:コンピュータビショ
ン、pp.82-82, 丸善、1990)等を用いて、コード部分の
マスク画像を得る。
【0049】ステップ504) ラベリング処理では、
例えば、ラベリング処理(谷内田正彦:コンピュータビ
ション、pp.82-82, 丸善、1990)等を用いて、各マスク
領域のラベル付けを行うと共に、各マスク領域以外の小
さな領域(雑音)を除去する。マスク領域か否かの判別
方法としては、事前にマスク領域の最低画素数を指定し
ておき、それより小さな領域を雑音として除去する。
【0050】ステップ505) マスク領域の重心位置
計算処理では、ラベル付けされた各マスク領域におい
て、画像上を順次走査することで、x軸方向への領域の
最大値x_maxと最小値x_min及び、y軸方向へ
の領域の最大値y_maxと最小値y_minを求め、
以下の数式(1)を用いて、マスク領域の重心位置(x
_center,y_center)をそれぞれ計算す
る。
【0051】
【数1】 ステップ506) コード部分のマスク画像及びマスク
情報出力処理では、以上の処理で求めたコード部分のマ
スク画像とマスク領域のラベル及び重心位置からなるマ
スク情報405を次の処理のステップに出力する。
【0052】・図10−ステップ406) 参照点の選
択及び画面座標取得処理では、前段の処理で得られたコ
ード部分のマスク画像及びマスク情報405を入力と
し、キャリブレーションに用いる参照点の選択及び選択
された参照点の画面座標を取得し、図13のようなキャ
リブレーションに用いる参照点として選択されたマスク
情報及びその参照点の画面座標の組である、更新された
マスク情報及び参照点の画面座標407を出力する。
【0053】ここで、上記の参照点の選択及び画面座標
取得処理(ステップ406)の動作を詳細に説明する。
図14は、本発明の一実施例の参照点の選択及び画面座
標取得処理のフローチャートである。
【0054】ステップ602) コード部分のマスク画
像及びマスク情報読み込み処理として、前段の処理で得
られたコード部分のマスク画像及びマスク情報405を
メモリ上に読み込む。
【0055】ステップ603) マスク選択処理とし
て、マスク情報のリストから順次マスクを選択する。
【0056】ステップ604) 輪郭線検出処理とし
て、マスク選択処理(ステップ603)により選択され
たマスクの重心位置(x_center, y _center) をマスク
情報のリストから取得し、コード部分のマスク画像にお
いて、選択されたマスクの重心位置からy軸方向に順次
画素値を走査(x_center, y _center+1) していき、画
素値が“0”から“1”に変化する場所を取得する。
【0057】ステップ605) コーナー検出処理で
は、輪郭線検出処理(ステップ604)により得られた
マスクの輪郭線位置を起点にして、マスクの周辺部を時
計回りに追跡する。そして、図形の周囲を一巡する間に
角度変化の大きいコーナーを見つけ出す。コーナーの検
出の方法としては、例えば、コーナー検出と隣接コーナ
ーの識別処理(高野英彦:形状パターンの認識技術,p
p.32-33, 情報調査会,1984)等を用いる。
【0058】ステップ606) ここで、コーナー検出
の追跡の際に、画面の端に到達した場合は、ステップ6
07に移行する。画面の端に到達したか否かの判定は、
マスクの周辺部の追跡の際に、x座標もしくはy座標が
入力画像の最大座標もしくは最小座標に到達したか否か
により判別できる。到達していない場合には、ステップ
608に移行する。
【0059】ステップ607) コーナー検出の追跡の
際に、画面の端に到達した場合は、そのマスクをキャリ
ブレーションのための参照点として用いないため、マス
ク情報からの削除処理により、マスク情報のリストから
現在選択されているマスクの情報を削除し、ステップ6
09に移行する。
【0060】ステップ608) コーナー検出の追跡の
際に、画面の端に到達していない場合は、参照点の画面
座標記録処理を行う。これは、コーナー検出処理(ステ
ップ605)の際にすでに検出された4つのコーナーの
画面座標値を検出された順番にメモリ上に記憶してお
く。
【0061】ステップ609) 以上のマスク選択処理
(ステップ603)、輪郭線検出処理(ステップ60
4)、コーナー検出処理(ステップ605)、参照点の
画面座標記録処理(ステップ608)及びマスク情報か
らの削除処理(ステップ607)をマスク情報リストの
全てのマスクについて行う。
【0062】ステップ610) 更新されたマスク情報
及び参照点の画面座標出力処理として、以上の処理によ
って得られた、更新されたマスク情報及び参照点の画面
座標データ407を出力する。
【0063】・図10−ステップ408) 二値画像4
03、コード部分のマスク画像及びマスク情報405、
更新されたマスク情報及び参照点の画面座標407を入
力とし、図15に示すようなキャリブレーションのため
の参照点として用いるマスクのコード部分のみを抽出し
たコード画像409を出力する。ここで、マスク処理に
ついて詳細に説明する。
【0064】図16は、本発明の一実施例のマスク処理
のフローチャートである。
【0065】ステップ702) 二値画像読み込み処理
では、二値画像403をメモリ上に読み込む。
【0066】ステップ704) コード部分のマスク画
像読み込み処理では、コード部分のマスク画像及びマス
ク情報405をメモリ上に読み込む。
【0067】ステップ706) 更新されたマスク情報
読み込み処理では、メモリ上に更新されたマスク情報及
び参照点の画像座標を読み込む。
【0068】ステップ707) マスク画像更新処理で
は、更新されたマスク情報に基づいて、コード部分のマ
スク画像から、キャリブレーションのための参照点とし
て用いるマスク以外のマスク領域を削除する。具体的に
は、更新されたマスク情報にないマスク領域の画素値を
“1”にする。
【0069】ステップ708) コード画像抽出処理で
は、二値画像とマスク画像更新処理(ステップ707)
により更新されたマスク画像を照らし合わせ、画素値が
“1”から“0”に変化した画素の画素値を“0”、そ
の他の画素値を“1”とすることでコード画像409を
出力する。
【0070】・図10−ステップ410) コード部分
の変形除去処理として、更新されたマスク情報及び参照
点の画面座標407と前段のマスク処理(ステップ40
8)により生成されたコード画像409を入力とし、図
17(a)に示すようなコード画像及び各マスクの4つ
の参照点の画面座標(U0,V0),(U1,V1),
(U2,V2),(U3,V3)から射影変換行列を求
め、その逆射影変換を行うことで図17(b)に示すよ
うな補正したコード画像を取得し、その補正したコード
画像と参照点の画面座標データ304を出力する。
【0071】ステップ410における当該コード部分の
変形除去処理について詳細に説明する。
【0072】図18は、本発明の一実施例のコード部分
の変形除去処理のフローチャートである。
【0073】ステップ802) コード画像読み込み処
理では、メモリ上にコード画像409を読み込む。
【0074】ステップ804) 更新されたマスク情報
及び参照点の画面座標読み込み処理では、メモリ上に更
新されたマスク情報及び参照点の画面座標を読み込む。
【0075】ステップ805) マスク選択処理では、
更新されたマスク情報のリストから順次マスクを選択す
る。
【0076】ステップ806) 射影変換行列の計算処
理では、以下の式で表される3×3の射影変換行列Mqt
を計算する。
【0077】 qMqt=wt t (2) 上記の式(2)で、qは同一平面上の世界座標を表す斉
次座標、tはそれに対応する画面座標の斉次座標、wt
は斉次座標のための変数を示す。
【0078】ここで、同一平面上の世界座標qに単位正
方形世界座標(0,0),(1,0),(1,1),
(0,1)を代入し、それに対応する画面座標tにマス
ク選択処理(ステップ805)により選択されたマスク
の4つの参照点の画面座標(U0,V0),(U1,V
1),(U2,V2),(U3,V3)を代入すること
で、射影変換行列Mqtを求めることができる。この計算
方法は、例えば、Heckbertによる解法(Jim Blinn's Cor
ner: IEEE Computer Graphics and Applicationsjourna
l, pp.93-98, May/June 1999)等を用いる。ここでは、
世界座標として相対的な座標値(0,0),(1,
0),(1,1),(0,1)を用いることにより、簡
潔に射影変換行列を求めている。
【0079】ステップ807) 画像補正処理として、
前段で求めた射影変換行列の逆行列M-1qtを用いて、以
下の式による逆射影変換を行う。
【0080】
【数2】 上記(3)式の(X,Y)は、逆射影変換により投影歪
を除去した座標値、(U,V)は画面上の座標値、wは
斉次行列のための変数を表す。ここで、(3)式の下式
を変形し、上式に代入すると、 [X Y 1]=[wU wV w]M-1qt (4) さらに、両辺をwで割ると、
【0081】
【数3】 上記の(5)式の(U,V)に、選択されているマスク
領域の画面座標をそれぞれ代入し、投影歪を除去した座
標値(X,Y)を得る。そして、画面座標(U,V)に
対応するコード画像401上の画素値を座標値(X,
Y)に代入することで投影歪を除去したコード画像を得
る。しかし、このままでは、単位正方形世界座標への射
影であるので、図17(b)のような100×100の
画像(画像の大きさは予め入力されるコードパターンの
大きさと同じであればよい)に変換するためには、スケ
ール変換を行う必要がある。スケール変換は、以下のよ
うな式を用いることで行うことができる。
【0082】
【数4】 ここで、(X* ,Y* )は、スケール変換した座標値
(X,Y)は単位正方形世界座標値、Sx ,Sy はスケ
ール変換の倍率である。図17(b)のような100×
100の画像に補正したコード画像を生成するために
は、Sx ,Sy とも100とする。以上の処理を更新さ
れたマスク情報のリストすべてのマスクについて行い、
補正したコード画像と参照点の画面座標の組304を出
力する。
【0083】これまでの処理で、図17(b)のような
100×100の画像に補正されたコード画像とその参
照点の画面座標の組のデータ304が得られた また、
図19のようなコード部分の画素値が“0”、その他の
背景領域の画素値が“1”である100×100の大き
さのコードパターン画像(画像の大きさは補正したコー
ド画像の大きさと同じであればよい)と参照点の世界座
標(参照点の選択及び画面座標取得処理で取得した4つ
の参照点の画面座標と同じ順番が記録されているものと
する)の組のデータ305が、予めデータ入力装置から
入力される。ここで、コードパターン画像と参照点の世
界座標の組のデータは、キャリブレーションボード10
2上のすべてのコードに対して用意しておく必要があ
る。本実施例では、数字1から9までのコードパターン
画像とそれに対応する参照点の世界座標(図8における
正方形の四つの角の点のキャリブレーションボード上で
の世界座標)の組を用意しておく。参照点の世界座標
は、例えば、図8において、“1”のコードが書き込ま
れた正方形のブロックの左上を原点とし、それを基準と
して実際にx軸、y軸方向の距離を計ることで求める。
【0084】[ステップ203] 参照点対応付け部3
06では、上記の2つの組のデータ(補正したコード画
像と参照点の画面座標304と、コードパターンと参照
点の世界座標305)を入力とし、各補正したコード画
像に対して、順次数字1から9までのコードパタン画像
との相関値を求め、相関値が最も大きい数字のコードパ
ターンの参照点の世界座標と、補正したコード画像の参
照点の画面座標を順番にそれぞれ対応付ける。この処理
を補正したコード画像すべてについて行うことで、キャ
リブレーションに用いる参照点のキャリブレーションデ
ータ307の取得を自動的に行う。ここで、補正したコ
ード画像とコードパターン画像との相関値の算出方法
は、例えば、以下のような式を用いる。
【0085】
【数5】 上記の式(7)において、p1(x,y)は、補正した
コード画像の座標(x,y)における画素値、p2
(x,y)は、コードパターン画像の座標(x,y)に
おける画素値を表す。式(7)では、p1(x,y)と
p2(x,y)論理演算NORを行い、コード部分(画
素値は“0”)がマッチングしている画素の数をカウン
トし、相関値としている。相関値の算出方法としては、
特に指定するものではなく、別の方法を用いてもよい。
また、論理演算NORは、以下のように定義される。
【0086】
【表1】 [ステップ204] カメラ内部パラメータ計算部30
8は、参照点対応付け部306で得られた参照点のキャ
リブレーションデータ307を入力とし、カメラキャリ
ブレーションアルゴリズムを用いて、焦点距離、レンズ
歪等のカメラ内部パラメータ309を計算する。カメラ
キャリブレーションアルゴリズムとしては、例えば、従
来の技術の項で述べたTsaiの方法を用いる。Tsaiの方法
では、カメラ内部パラメータとカメラ外部パラメータを
分けて計算することができるため、ここでは、カメラ内
部パラメータのみを取得し、測定対象103とカメラ1
01との位置関係を表すカメラ外部パラメータは後述の
カメラ外部パラメータ計算部318で取得する。以下、
簡単にTsaiのカメラキャリブレーション方法について説
明する。
【0087】図20は、本発明の一実施例のカメラモデ
ルを示す。同図において、点Pが存在する世界座標系O
w内にカメラを基準とした座標系Ocが存在している。
このとき、点PをOwから見た座標値(xw,yw,z
w)と、Ocから見た座標値(x,y,z)で表すと、
その関係は以下の式で表される。
【0088】
【数6】 ここで、R,Tは、それぞれOwからOcへの回転行
列、並進ベクトルであり、カメラ外部パラメータであ
る。R,Tはそれぞれ以下のように表される。
【0089】
【数7】 次に、透視変換により点PをOcから焦点距離fだけ離
れてz軸に垂直な画像座標Oiに投影したときの、
(x,y,z)とOi上での点Pの観測点(Xu、Y
u)との関係は以下の式で表される。ここで、焦点距離
fは、カメラ内部パラメータの1つである。
【0090】
【数8】 撮像手段であるカメラのレンズには歪があり、実際には
(Xd,Yd)へ投影される。そこで、理想的な観測点
(Xu,Yu)と実際の観測点(Xd,Yd)との関係
は、レンズ歪の量(Dx,Dy)を用いて以下の式で表
される。
【0091】 Xd+Dx=Xu Yd+Dy=Yu (11) ここで、Tsaiの方法では、レンズ歪の量(Dx,Dy)
を以下のような式を用いて求めている。k1 ,k2 はレ
ンズ歪係数を示し、カメラ内部パラメータの1つであ
る。
【0092】
【数9】 さらに、画像取込装置内のA/Dコンバータにより量子
化され、画面座標系Of上での点(Xf,Yf)へ変換
される。このとき、(Xf,Yf)と(Xd,Yd)と
の関係は、以下の式で表される。
【0093】ここで、Cx、Cyは、それぞれ画面座標
系Ofにおける画像の中心位置、dx、dyは、それぞ
れX軸、Y軸方向のカメラの隣接センサ素子間隔、sx
は、Fcをカメラの水平駆動周波数Ffを画像処理装置
のA/Dコンバータの周波数とすると、sx =Fc/F
fで表される値を示し、カメラのカタログ等から取得す
る。
【0094】以上の関係式から、先に求めた参照点のキ
ャリブレーションデータ307をもとに、最小2乗法な
どを用いてカメラの内部パラメータ及び外部パラメータ
を求めることができる。
【0095】[ステップ205] 図21のような測定
すべき対象物に対して、カメラ101を斜めに傾けて撮
影し、対象物画像311を取得する。ここで、対象物と
しては、測定すべき世界座標が平面上にあるものを用い
る。対象物画像の例を図22に示す。
【0096】[ステップ206] 対象物既知点画像座
標取得部312では、前段で取得した対象物画像311
を入力し、測定すべき対象物の世界座標が予め既知点
(ここでは、対象物既知点と呼ぶ。例えば、図21のラ
インの交点のようなものである)を指定し、その点の画
面座標を取得する。対象物既知点の指定方法としては、
例えば、マウス等のポインティングデバイスを用いて図
22の矢印のように人が指定し、指定された画素の画面
座標値をフレームメモリから読み出すことで、指定され
た対象物既知点の画面座標313を取得する。
【0097】[ステップ207] 対象物既知点対応付
け部315では、通常測定すべき対象物に対応付けのた
めの基準となるコードを書き込むことができないため、
図23のような対象物既知点の模式図とそれに対応する
世界座標値の組データ314を用いる。ここで、対象物
既知点対応付け部315の動作を詳細に説明する。
【0098】図24は、本発明の一実施例の対象物既知
点対応付け部の動作のフローチャートである。
【0099】ステップ902) まず、前段で取得した
対象物既知点の画面座標313をメモリ上に読み込む。
【0100】ステップ904) 予めデータ入力装置1
09により入力される対象物 既知点の模式図と世界座
標314をメモリ上に読み込む。
【0101】ステップ905) 次に、対象物既知点の
模式図を表示装置108等の画面上に表示する。
【0102】ステップ906) 表示された模式図から
すでに画面座標の取得時に指定された対象物既知点に対
応する模式図上での点を選択し、その点の世界座標を上
記の組データ314から読み出すことにより、指定され
た対象物既知点の画面座標と世界座標の対応付けを行
う。対象物既知点の模式図上の点の選択方法としては、
前段での処理と同じく、マウス等のポインティングデバ
イスを引いて図23の矢印のように人が指定する。
【0103】ステップ907) 以上の処理により対応
付けを行った対象物既知点のキャリブレーションデター
タ316を出力する。
【0104】[ステップ208] 対象物既知点画面座
標取得部312及び、対象物既知点対応付け部315を
対象物画像311に写っている対象物既知点の全てにつ
いて繰り返し行うことで、対象物非点のキャリブレーシ
ョンデータ316を取得する。
【0105】[ステップ209] カメラ外部パラメー
タ計算部318は、これまでの処理で得られた対象物既
知点のキャリブレーションデータ316とカメラ内部パ
ラメータ309を入力とし、カメラキャリブレーション
アルゴリズムを用いて、測定対象とカメラとの位置関係
を表すカメラ外部パラメータ319を計算する。カメラ
キャリブレーションアルゴリズムには、例えば、カメラ
内部パラメータ計算部308と同じくTsaiの方法を用い
る。Tsaiの方法については、既に前述のカメラ内部パラ
メータ計算部309の項で説明した通りである。
【0106】[ステップ210] 対象物未知点画面座
標取得部320は、測定すべき世界座標未知点の画面座
標を取得する。つまり、対象物画像311を入力とし、
その入力画像において、世界座標を測定する点を指定
し、その点に対応する画面座標をフレームメモリから読
み出すことにより、対象物未知点の画面座標321を取
得する。入力画像において3次元位置を測定する点の指
定方法としては、例えば、画面上に入力画像を表示し、
マウス等のポインティングデバイスを用いて人が指定す
る。
【0107】[ステップ211] 変換部322では、
すでに求めたカメラ内部パラメータ(f,k1 ,k2 )
とカメラ外部パラメータ(R,T)を使って、前段で指
定した対象物未知点の画面座標321に対応する対象物
未知点の世界座標323を計算する。
【0108】ここで、画面座標から世界座標への変換
は、式(8)から式(13)における変換の逆を行えば
よい。つまり、まず、画面座標系Of上の点(Xf,Y
f)から画像座標系Oi上の点(Xd,Yd)を計算す
る(式(14))。
【0109】 Xd =sx dx(Xf−Cx) Yd =dy(Yf−Cy) (14) 次に、画像座標系Oi上の点(Xd,Yd)からレンズ
歪を考慮した点(Xu,Yu)を計算する(式(1
5))。
【0110】
【数10】 式(10)よりカメラ座標系での座標値(x,y,z)
と(Xu,Yu)との関係は以下の式で表される。
【0111】
【数11】 ここで、式(8)より、(x,y,z)から世界座標系
での座標値(xw,yw,zw)を計算すると、
【0112】
【数12】 また、
【0113】
【数13】 として、式(17)のzwの値をzについて書き下す
と、
【0114】
【数14】 ここで、対象物が平面の場合zwの値が0なので、zw
=0とおいてzを求めると、
【0115】
【数15】 となり、式(15)の(Xu,Yu)からzが求まる。
さらに、式(16)からx,yが求まり、これらを式
(17)に代入することで、求めるべき世界座標(x
w,yw,zw)を得ることができる。
【0116】また、上記の実施例では、図6及び図7に
示すフローチャートを用いて、カメラキャリブレーショ
ン方法について説明したが、これらのフローチャートを
プログラムとして構築し、カメラキャリブレーション装
置として利用されるコンピュータに接続されるディスク
装置や、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−RO
M等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する
際にインストールすることにより、容易に本発明を実現
できる。
【0117】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用
が可能である。
【0118】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、キャリ
ブレーションボードとカメラの撮像面を斜めに傾けて撮
影した場合においても、入力画像中の各参照点の画面座
標値と世界座標値との対応付けを自動的に行い、カメラ
のキャリブレーションを高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明のカメラキャリブレーション装置の構成
図である。
【図4】本発明の動作概要を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例のカメラキャリブレーション
装置の構成図である。
【図6】本発明の一実施例のカメラキャリブレーション
処理のフローチャート(その1)である。
【図7】本発明の一実施例のカメラキャリブレーション
処理のフローチャート(その2)である。
【図8】本発明の一実施例の数字を利用したキャリブレ
ーションボードの例である。
【図9】本発明の一実施例のキャリブレーションボード
画像である。
【図10】本発明の一実施例の参照点画面座標取得部の
動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施例のコード部分のマスク画像
である。
【図12】本発明の一実施例のコード部分のマスク画像
及びマスク情報取得処理のフローーチャートである。
【図13】本発明の一実施例のマスク情報及び参照点の
画面座標である。
【図14】本発明の一実施例の参照点の選択及び画面座
標取得処理のフローチャートである。
【図15】本発明の一実施例のマスク処理により抽出し
た参照点コード画像である。
【図16】本発明の一実施例のマスク処理のフローチャ
ートである。
【図17】本発明の一実施例の射影逆変換による投影歪
の除去を説明するための図である。
【図18】本発明の一実施例のコード部分の変形除去処
理のフローチャートである。
【図19】本発明の一実施例のコードパターン画像であ
る。
【図20】本発明の一実施例のカメラモデルである。
【図21】本発明の一実施例の測定対象物の例である。
【図22】本発明の一実施例の対象物画像の例である。
【図23】本発明の一実施例の対象物既知点の模式図で
ある。
【図24】本発明の一実施例の対象物既知点対応付け部
の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
101 カメラ 102 キャリブレーションボード 103 対象物 104 カメラキャリブレーション装置 105 画像取込み装置 106 フレームメモリ 107 演算装置 108 表示装置 109 データ入力装置 110 データ出力装置 302 キャリブレーションボード画像 303 参照点画面座標取得手段、参照点画面座標取得
部 304 補正したコード画像と参照点の画面座標 305 コードパターンと参照点の世界座標 306 参照点対応付け手段、参照点対応付け部 307 参照点のキャリブレーションデータ 308 カメラ内部パラメータ計算手段、カメラ内部パ
ラメータ計算部 309 カメラ内部パラメータ 311 対象物画像 312 対象物既知点画面座標取得手段、対象物既知点
画面座標取得部 313 対象物既知点対応付け部 314 対象物既知点の模式図と世界座標 315 対象物既知点対応付け手段、対象物既知点対応
付け部 316 対象物既知点のキャリブレーションデータ 318 カメラ外部パラメータ計算手段、カメラ外部パ
ラメータ計算部 319 カメラ外部パラメータ 320 対象物未知点画面座標取得手段、対象物未知点
画面座標取得部 321 対象物未知点画面座標 322 変換手段、変換部 323 対象物未知点の世界座標
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 督之 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 杉山 和弘 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田中 明通 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 エ ヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株 式会社内 (72)発明者 木谷 靖 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 エ ヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株 式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA17 AA53 EE08 FF04 FF61 JJ03 JJ19 JJ26 QQ03 QQ04 QQ24 QQ28 QQ29 QQ31 QQ32 QQ37 QQ42 5B057 AA20 BA02 CD12 CD20 CE12 DA20 DB08 DC02 DC14 DC16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象となる計測領域において、該計測領
    域の3次元位置を求める際に、予め三次元形状が既知な
    キャリブレーションボードを計測領域に設置し、対象の
    3次元位置計測のための変換パラメータを導出するカメ
    ラキャリブレーション方法において、 カメラを用いて対象物を撮影した対象物画像を取込むと
    共に、キャリブレーションボード画像を入力し、 前記キャリブレーションボード画像のコード部分の変形
    除去及び参照点の画面座標を取得し、投影歪による入力
    画像のコード部分の変形を除去したコード画像を取得す
    ると共に、参照点の画面座標を取得し、 予め入力されたコードパターンと参照点の世界座標情報
    に基づいて、前記参照点の画面座標と前記参照点の世界
    座標の対応付けを行い、各参照点の画面座標と世界座標
    の組のデータを取得し、 前記各参照点の画面座標と前記世界座標の組データを用
    いてカメラ内部のパラメータ計算を行い、 前記対象物画像から対象物既知点の画面座標を取得し、 予め入力された対象物既知点の模式図と世界座標情報に
    基づき、対象物既知点の画面座標と世界座標の対応付け
    を行い、各対象物既知点の画面座標と世界座標の組デー
    タを取得し、 前記各対象物既知点の画面座標と世界座標の組データを
    用いてカメラ外部パラメータ計算を行い、 対象物未知点の画面座標を取得し、 前記対象物未知点の画面座標から前記カメラ内部パラメ
    ータと前記カメラ外部パラメータを用いて、画面座標か
    ら世界座標への変換を行い、測定すべき対象物未知点の
    世界座標を取得することを特徴とするカメラキャリブレ
    ーション方法。
  2. 【請求項2】 対象となる計測領域において、該計測領
    域の3次元位置を求める際に、予め三次元形状が既知な
    キャリブレーションボードを計測領域に設置し、対象の
    3次元位置計測のための変換パラメータを導出するカメ
    ラキャリブレーション装置であって、 カメラを用いて対象物を撮影した対象物画像を取込むと
    共に、キャリブレーションボード画像を入力し、該キャ
    リブレーションボード画像のコード部分の変形除去及び
    参照点の画面座標を取得し、投影歪による入力画像のコ
    ード部分の変形を除去したコード画像を取得すると共
    に、参照点の画面座標を取得する参照点画面座標取得手
    段と、 予め入力されたコードパターンと参照点の世界
    座標情報に基づいて、前記参照点の画面座標と、該世界
    座標情報の世界座標の対応付けを行い、各参照点の画面
    座標と世界座標の組のデータを取得する参照点対応付け
    手段と、 前記各参照点の画面座標と前記世界座標の組データを用
    いてカメラ内部のパラメータ計算を行うカメラ内部パラ
    メータ計算手段と、 前記対象物画像から対象物既知点の画面座標を取得する
    対象物既知点画面座標取得手段と、 予め入力された対象物既知点の模式図と世界座標情報に
    基づき、前記対象物既知点の画面座標と世界座標の対応
    付けを行い、各対象物既知点の画面座標と世界座標の組
    データを取得する対象物既知点対応付け手段と、 前記各対象物既知点の画面座標と世界座標の組データを
    用いてカメラ外部パラメータ計算を行うカメラ外部パラ
    メータ計算手段と、 対象物未知点の画面座標を取得する対象物未知点画面座
    標取得手段と、 前記対象物未知点の画面座標から前記カメラ内部パラメ
    ータと前記カメラ外部パラメータを用いて、画面座標か
    ら世界座標への変換を行い、測定すべき対象物未知点の
    世界座標を取得する変換手段とを有することを特徴とす
    るカメラキャリブレーション装置。
  3. 【請求項3】 対象となる計測領域において、該計測領
    域の3次元位置を求める際に、予め三次元形状が既知な
    キャリブレーションボードを計測領域に設置し、対象の
    3次元位置計測のための変換パラメータを導出するカメ
    ラキャリブレーションプログラムを格納した記憶媒体で
    あって、 カメラを用いて対象物を撮影した対象物画像を取り込む
    と共に、キャリブレーションボード画像を入力し、該キ
    ャリブレーションボード画像のコード部分の変形除去及
    び参照点の画面座標を取得し、投影歪による入力画像の
    コード部分の変形を除去したコード画像を取得すると共
    に、参照点の画面座標を取得する参照点画面座標取得プ
    ロセスと、 予め入力されたコードパターンと参照点の世界座標情報
    に基づいて、前記参照点の画面座標と、該世界座標情報
    の世界座標の対応付けを行い、各参照点の画面座標と世
    界座標の組のデータを取得する参照点対応付けプロセス
    と、 前記各参照点の画面座標と前記世界座標の組データを用
    いてカメラ内部のパラメータ計算を行うカメラ内部パラ
    メータ計算プロセスと、 前記対象物画像から対象物既知点の画面座標を取得する
    対象物既知点画面座標取得プロセスと、 予め入力された対象物既知点の模式図と世界座標情報に
    基づき、前記対象物既知点の画面座標と世界座標の対応
    付けを行い、各対象物既知点の画面座標と世界座標の組
    データを取得する対象物既知点対応付けプロセスと、 前記各対象物既知点の画面座標と世界座標の組データを
    用いてカメラ外部パラメータ計算を行うカメラ外部パラ
    メータ計算プロセスと、 対象物未知点の画面座標を取得する対象物未知点画面座
    標取得プロセスと、 前記対象物未知点の画面座標から前記カメラ内部パラメ
    ータと前記カメラ外部パラメータを用いて、画面座標か
    ら世界座標への変換を行い、測定すべき対象物未知点の
    世界座標を取得する変換プロセスとを有することを特徴
    とするカメラキャリブレーションプログラムを格納した
    記憶媒体。
  4. 【請求項4】 参照点画面座標取得プロセスは、 二値化処理を行う二値化プロセスと、 前記二値化プロセスで取得した二値化画像からコード部
    分のマスク画像及び、各マスク領域に連続して与えられ
    るラベルとそのマスク領域の重心位置からなるマスク情
    報を取得するコード部分のマスク画像及びマスク情報取
    得プロセスと、 前記コード部分のマスク画像及びマスク情報に基づい
    て、キャリブレーションに用いる参照点の選択、及び選
    択された参照点の画面座標の組である、更新されたマス
    ク情報及び参照点の画面座標を取得する参照点の選択及
    び、画面座標取得プロセスと、 前記二値画像、前記コード部分のマスク画像及びマスク
    情報及び、前記更新されたマスク情報及び参照点の画面
    座標に基づいてキャリブレーションのための参照点とし
    て用いるマスクのコード部分のみを抽出したコード画像
    を取得するマスクプロセスと、 前記コード画像及び各マスクの4つの参照点の画面座標
    から射影変換行列を求め、その逆射影変換を行うことで
    補正したコード画像を取得し、その補正したコード画像
    と参照点の画面座標データを取得するコード部分の変形
    除去プロセスとを有する請求項3記載のカメラキャリブ
    レーションプログラムを格納した記憶媒体。
  5. 【請求項5】 前記コード部分のマスク画像及びマスク
    情報取得プロセスは、 前記二値画像を読み込むプロセスと、 前記コード部分のマスク画像を取得するプロセスと、 前記各マスク領域のラベル付けを行うと共に、各マスク
    領域以外の雑音を除去するプロセスと、 ラベル付けされた各マスク領域において、画面上を走査
    することによりx軸方向、y軸方向への領域の最大値を
    最小値を求め、マスク領域の重心位置を計算するプロセ
    スとを有する請求項4記載のカメラキャリブレーション
    プログラムを格納した記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記参照点の選択及び、画面座標取得プ
    ロセスは、 前記コード部分のマスク画像及び前記マスク情報を読み
    込むプロセスと、 前記マスク情報のリストから順次マスクを選択するプロ
    セスと、 選択されたマスクの重心位置を前記マスク情報のリスト
    から取得し、コード部分のマスク画像において、選択さ
    れたマスク重心位置からy軸方向に順次画素値を走査
    し、画素値が0から1に変化する輪郭線位置を検出する
    プロセスと、 前記輪郭線位置を起点として、図形を一巡する間に角度
    変化の大きいコーナーを検出し、参照点の画面座標デー
    タとして記録するプロセスと、 図形を一巡しないまま画面の端に到達した場合には、前
    記マスク情報のリストから現在選択されているマスクの
    情報を削除するプロセスとを有する請求項4記載のカメ
    ラキャリブレーションプログラムを格納した記憶媒体。
  7. 【請求項7】 前記マスクプロセスは、 前記二値画像及び前記コード部分のマスク画像及び前記
    マスク情報、及び前記更新されたマスク情報及び前記参
    照点の画像座標を読み込むプロセスと、 前記更新されたマスク情報に基づいて、前記コード部分
    のマスク画像から、キャリブレーションのための参照点
    として用いるマスク以外のマスク領域を削除するプロセ
    スと、 前記更新されたマスク画像と前記二値画像を照合し、画
    素値が1から0に変化した画素の画素値を0、その他を
    1とし、コード画像を取得するプロセスとを有する請求
    項4記載のカメラキャリブレーションプログラムを格納
    した記憶媒体。
  8. 【請求項8】 前記コード部分の変形除去プロセスは、 前記コード画像及び前記更新されたマスク情報及び前記
    参照点の画面座標を読み込むプロセスと、 前記更新されたマスク情報のリストから順次マスクを選
    択するプロセスと、 同一平面上の世界座標に単位正方形世界座標を代入し、
    該単位正方形世界座標に対応する画面座標に、選択され
    たマスクの参照点の画面座標を代入し、射影変換行列を
    求めるプロセスと、 前記射影変換行列の逆行列を用いて逆射影変換を行い、
    投影歪を除去したコード画像を取得し、該コード画像に
    対して必要なスケール変換を行うプロセスとを有する請
    求項4記載のカメラキャリブレーションプログラムを格
    納した記憶媒体。
  9. 【請求項9】 前記対象物既知点対応付けプロセスは、 前記対象物既知点の画面座標及び対象物既知点の模式図
    と世界座標を読み込むプロセスと、 前記対象物既知点の模式図を表示するプロセスと、 表示された前記模式図からすでに、前記画面座標の取得
    時に指定された対象物既知点に対応する模式図上での点
    を選択し、選択された該点の世界座標を前記組データか
    ら読み出して、指定された対象物既知点の画面座標と世
    界座標の対応付けを行うプロセスとを有する請求項3記
    載のカメラキャリブレーションプログラムを格納した記
    憶媒体。
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