JPH1091790A - 三次元形状抽出方法及び装置並びに記憶媒体 - Google Patents

三次元形状抽出方法及び装置並びに記憶媒体

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JPH1091790A
JPH1091790A JP8263769A JP26376996A JPH1091790A JP H1091790 A JPH1091790 A JP H1091790A JP 8263769 A JP8263769 A JP 8263769A JP 26376996 A JP26376996 A JP 26376996A JP H1091790 A JPH1091790 A JP H1091790A
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imaging
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measured
synthesizing
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Kotaro Yano
光太郎 矢野
Katsumi Iijima
克己 飯島
Katsuhiko Mori
克彦 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繁雑な設定を行わずに受動的手法によって被
計測物体の三次元形状を求めることができる安価な三次
元形状抽出方法及び装置を提供する。 【解決手段】 被計測物体を撮像する撮像レンズ21
R,21Lと、形状が既知の物体を撮像レンズ21R,
21Lにより所定の位置及び方向から撮像した画像を生
成するアシスト画像生成部61と、撮像レンズ21R,
21Lにより取得した画像及びアシスト画像生成部61
により生成した画像を表示する表示装置5と、アシスト
画像生成部61における所定の位置及び方向をパラメー
タとして前記複数の画像から被計測物体の三次元形状を
抽出する三次元形状抽出処理部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CG(コンピュー
タグラフィックス)やCAD(コンピュータ援用設計)
のための立体形状モデルの作成に必要な物体や環境の三
次元の情報を二次元画像から求める三次元形状抽出方法
及び装置並びにその装置に用いる記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体の三次元形状を求める技
術としては、例えばテレビジョン学会誌,vol.45,No.4(1
991),pp.453-460の文献に記載されている。この文献に
記載されているように、物体の三次元形状を求める方法
としては、大別して受動的手法と能動的手法がある。受
動的手法の代表的なものがステレオ画像法であり、2台
のカメラを用いて三角測量を行うものである。この受動
的手法では、左右の画像から同じものが写っている場所
を探索し、その位置ずれ量から被写体の三次元位置を計
測する。また、能動的手法の代表的なものとしては、光
を投影して反射して帰ってくるまでの時間を計測して距
離を求める光レーダ型のレンジファインダーやスリット
状の光パターンを投影して被写体に写るパターン形状の
変位から三次元形状を測定するスリット光投影法等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のステレオ画像法にあっては、装置構成が大掛か
りとなり、2台のカメラの位置決め精度が厳しいため設
定が困難であるという問題点があった。しかも、例えば
物体の背面のような画像中に移っていない領域について
は、三次元形状を求めることができないので、繁雑な設
定を再度行う必要があり、操作性が悪いという問題点が
あった。また、上述した従来のステレオ画像法のうちの
能動的手法では、光等の何等かのエネルギーを物体に照
射するので、物体までの距離が遠い場合には強度を強く
する必要があり危険であるという問題点があった。
【0004】また、上述した問題点を解決するため、本
出願人は、前記被計測物体を撮像する撮像手段と、該撮
像手段の位置及び姿勢の変化を検知する検知手段と、前
記撮像手段により得た少なくとも撮像位置が異なり且つ
画像の一部が重複した複数の被計測物体の画像と前記検
知手段の出力から撮像パラメータを推定するパラメータ
推定手段と、前記複数の被計測物体の画像と前記パラメ
ータ推定手段の出力から前記撮像手段と前記被計測物体
の距離を算出する距離算出手段とを有することにより、
繁雑な設定を行わずに受動的手法によって被計測物体の
三次元形状を高精度で求めることができるようにした三
次元形状抽出装置を提案した(特願平7−199893
号)。
【0005】しかしながら、上記提案における三次元形
状抽出装置は、撮像手段の位置及び姿勢の変化を検知す
る検知手段が必要であり、装置自体のコストが高くなる
という問題点があった。
【0006】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、繁雑な設定を行わずに受動的手法
によって被計測物体の三次元形状を求めることができる
安価な三次元形状抽出方法及び装置提供しようとするも
のである。
【0007】また、本発明の第2の目的とするところ
は、第1の目的に加えて、精度良く被計測物体の三次元
形状を得ることができる三次元形状抽出方法及び装置提
供しようとするものである。
【0008】また、本発明の第3の目的とするところ
は、第1または第2の目的に加えて、被計測物体の画像
を容易に撮像することができる三次元形状抽出方法及び
装置提供しようとするものである。
【0009】また、本発明の第4の目的とするところ
は、第1または第2の目的に加えて、被計測物体の三次
元形状を容易に得ることができる三次元形状抽出方法及
び装置提供しようとするものである。
【0010】更に、本発明の第5の目的とするところ
は、本発明の三次元形状抽出装置を制御するためのプロ
グラムを格納した記憶媒体を提供しようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の三次元形状抽出方法は、形状が
既知の物体と共に被計測物体を撮像した少なくとも撮像
位置が異なり且つ画像の一部が重複した複数の画像から
前記被計測物体の三次元形状を測定する三次元形状抽出
方法において、前記被計測物体を撮像する撮像ステップ
と、前記形状が既知の物体を前記撮像ステップにより所
定の位置及び方向から撮像した画像を生成する画像生成
ステップと、前記撮像ステップにより取得した画像及び
前記画像生成ステップにより生成した画像を表示する表
示ステップと、前記画像生成ステップにおける所定の位
置及び方向をパラメータとして前記複数の画像から前記
被計測物体の三次元形状を抽出する三次元形状抽出ステ
ップとを有することを特徴とするものである。
【0012】また、上記第2の目的を達成するために請
求項2記載の三次元形状抽出方法は、請求項1記載の三
次元形状抽出方法において、前記撮像ステップにより得
た画像と前記画像生成ステップにより生成した画像とを
合成する画像合成ステップを有し、前記表示ステップ
は、前記画像合成ステップにより合成した画像を表示す
ることを特徴とするものである。
【0013】また、上記第3の目的を達成するために請
求項3記載の三次元形状抽出方法は、請求項1記載の三
次元形状抽出方法において、前記撮像ステップを複数有
することを特徴とするものである。
【0014】また、上記第1の目的を達成するために請
求項4記載の三次元形状抽出装置は、形状が既知の物体
と共に被計測物体を撮像した少なくとも撮像位置が異な
り且つ画像の一部が重複した複数の画像から前記被計測
物体の三次元形状を測定する三次元形状抽出装置におい
て、前記被計測物体を撮像する撮像手段と、前記形状が
既知の物体を前記撮像手段により所定の位置及び方向か
ら撮像した画像を生成する画像生成手段と、前記撮像手
段により取得した画像及び前記画像生成手段により生成
した画像を表示する表示手段と、前記画像生成手段にお
ける所定の位置及び方向をパラメータとして前記複数の
画像から前記被計測物体の三次元形状を抽出する三次元
形状抽出手段とを有することを特徴とするものである。
【0015】また、上記第2の目的を達成するために請
求項5記載の三次元形状抽出装置は、請求項4記載の三
次元形状抽出装置において、前記撮像手段により得た画
像と前記画像生成手段により生成した画像とを合成する
画像合成手段を有し、前記表示手段は、前記画像合成手
段により合成した画像を表示することを特徴とする物で
ある。
【0016】また、上記第3の目的を達成するために請
求項6記載の三次元形状抽出装置は、請求項4記載の三
次元形状抽出装置において、前記撮像手段を複数有する
ことを特徴とするものである。
【0017】また、上記第1の目的を達成するために請
求項7記載の三次元形状抽出装置は、請求項4記載の三
次元形状抽出装置において、前記撮像手段は、左右2系
統の撮像系を持つカメラであることを特徴とするもので
ある。
【0018】また、上記第1の目的を達成するために請
求項8記載の三次元形状抽出装置は、請求項4記載の三
次元形状抽出装置において、前記表示手段は、陰極線管
よりなることを特徴とするものである。
【0019】また、上記第1の目的を達成するために請
求項9記載の三次元形状抽出装置は、請求項4または8
記載の三次元形状抽出装置において、前記表示手段は、
前記撮像手段のファインダーウインドウに組み込まれて
いることを特徴とするものである。
【0020】また、上記第2の目的を達成するために請
求項10記載の三次元形状抽出方法は、形状が既知の物
体と共に被計測物体を撮像した少なくとも撮像位置が異
なり且つ画像の一部が重複した複数の画像から前記被計
測物体の三次元形状を測定する三次元形状抽出方法にお
いて、前記被計測物体を撮像する撮像ステップと、前記
形状が既知の物体を前記撮像ステップにより所定の位置
及び方向から撮像した画像を生成する画像生成ステップ
と、前記撮像ステップにより取得した画像及び前記画像
生成ステップにより生成した画像を表示する表示ステッ
プと、前記撮像ステップにより得た複数の画像から撮像
パラメータを推定するパラメータ推定ステップと、前記
複数の画像と前記パラメータ推定ステップの出力から前
記三次元形状を抽出する三次元形状抽出ステップとを有
することを特徴とするものである。
【0021】また、上記第3の目的を達成するために請
求項11記載の三次元形状抽出方法は、請求項10記載
の三次元形状抽出方法において、前記撮像ステップによ
り得た画像と前記画像生成ステップにより生成した画像
とを合成する画像合成ステップを有し、前記表示ステッ
プは、前記画像合成ステップにより合成した画像を表示
することを特徴とするものである。
【0022】また、上記第4の目的を達成するために請
求項12記載の三次元形状抽出方法は、請求項10記載
の三次元形状抽出方法において、前記撮像ステップを複
数有することを特徴とするものである。
【0023】また、上記第2の目的を達成するために請
求項13記載の三次元形状抽出装置は、形状が既知の物
体と共に被計測物体を撮像した少なくとも撮像位置が異
なり且つ画像の一部が重複した複数の画像から前記被計
測物体の三次元形状を測定する三次元形状抽出装置にお
いて、前記被計測物体を撮像する撮像手段と、前記形状
が既知の物体を前記撮像手段により所定の位置及び方向
から撮像した画像を生成する画像生成手段と、前記撮像
手段により取得した画像及び前記画像生成手段により生
成した画像を表示する表示手段と、前記撮像手段により
得た複数の画像から撮像パラメータを推定するパラメー
タ推定手段と、前記複数の画像と前記パラメータ推定手
段の出力から前記被計測物体の三次元形状を抽出する三
次元形状抽出手段とを有することを特徴とする三次元形
状抽出装置。
【0024】また、上記第3の目的を達成するために請
求項14記載の三次元形状抽出装置は、請求項13記載
の三次元形状抽出装置において、前記撮像手段により得
た画像と前記画像生成手段により生成した画像とを合成
する画像合成手段を有し、前記表示手段は、前記画像合
成手段により合成した画像を表示することを特徴とする
ものである。
【0025】また、上記第4の目的を達成するために請
求項15記載の三次元形状抽出装置は、請求項13記載
の三次元形状抽出装置において、前記撮像手段を複数有
することを特徴とするものである。
【0026】また、上記第2の目的を達成するために請
求項16記載の三次元形状抽出装置前記撮像手段は、左
右2系統の撮像系を持つカメラであることを特徴とする
ものである。
【0027】また、上記第2の目的を達成するために請
求項17記載の三次元形状抽出装置前記撮像手段は、請
求項13記載の三次元形状抽出装置において、前記表示
手段は、陰極線管よりなることを特徴とするものであ
る。
【0028】また、上記第2の目的を達成するために請
求項18記載の三次元形状抽出装置前記撮像手段は、請
求項13または17記載の三次元形状抽出装置におい
て、前記表示手段は、前記撮像手段のファインダーウイ
ンドウに組み込まれていることを特徴とするものであ
る。
【0029】また、上記第5の目的を達成するために本
発明の請求項19記載の記憶媒体は、形状が既知の物体
と共に被計測物体を撮像した少なくとも撮像位置が異な
り且つ画像の一部が重複した複数の画像から前記被計測
物体の三次元形状を測定する三次元形状抽出装置を制御
するプログラムを格納する記憶媒体であって、前記被計
測物体を撮像する撮像ステップの撮像モジュールと、前
記形状が既知の物体を前記撮像ステップにより所定の位
置及び方向から撮像した画像を生成する画像生成ステッ
プの画像生成モジュールと、前記撮像ステップにより取
得した画像及び前記画像生成ステップにより生成した画
像を表示する表示ステップの表示モジュールと、前記画
像生成ステップにおける所定の位置及び方向をパラメー
タとして前記複数の画像から前記被計測物体の三次元形
状を抽出する三次元形状抽出ステップの三次元形状抽出
モジュールとを有するプログラムを格納したことを特徴
とするものである。
【0030】また、上記第5の目的を達成するために本
発明の請求項20記載の記憶媒体は、請求項19記載の
記憶媒体において、前記撮像ステップにより得た画像と
前記画像生成ステップにより生成した画像とを合成する
画像合成ステップの画像合成モジュールを有し、前記表
示ステップは、前記画像合成ステップにより合成した画
像を表示することを特徴とするものである。
【0031】また、上記第5の目的を達成するために本
発明の請求項21記載の記憶媒体は、請求項19記載の
記憶媒体において、前記撮像ステップの画像合成モジュ
ールを複数有することを特徴とするものである。
【0032】また、上記第5の目的を達成するために本
発明の請求項22記載の記憶媒体は、形状が既知の物体
と共に被計測物体を撮像した少なくとも撮像位置が異な
り且つ画像の一部が重複した複数の画像から前記被計測
物体の三次元形状を測定する三次元形状抽出装置を制御
するプログラムを格納する記憶媒体であって、前記被計
測物体を撮像する撮像ステップの撮像モジュールと、前
記形状が既知の物体を前記撮像ステップにより所定の位
置及び方向から撮像した画像を生成する画像生成ステッ
プの画像生成モジュールと、前記撮像ステップにより取
得した画像及び前記画像生成ステップにより生成した画
像を表示する表示ステップの表示モジュールと、前記撮
像ステップにより得た複数の画像から撮像パラメータを
推定するパラメータ推定ステップのパラメータ推定モジ
ュールと、前記複数の画像と前記パラメータ推定ステッ
プの出力から前記三次元形状を抽出する三次元形状抽出
ステップの三次元形状抽出モジュールとを有するプログ
ラムを格納したことを特徴とするものである。
【0033】また、上記第5の目的を達成するために本
発明の請求項23記載の記憶媒体は、請求項22記載の
記憶媒体において、前記撮像ステップにより得た画像と
前記画像生成ステップにより生成した画像とを合成する
画像合成ステップの画像合成モジュールを有し、前記表
示ステップは、前記画像合成ステップにより合成した画
像を表示することを特徴とするものである。
【0034】また、上記第5の目的を達成するために本
発明の請求項24記載の記憶媒体は、請求項22記載の
記憶媒体において、前記撮像ステップの撮像モジュール
を複数有することを特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
る三次元形状抽出装置における三次元形状抽出の概念を
示す斜視図、であり、同図に示すように、使用者はCG
やCAD等を行うためのコンピュータ1に接続されたカ
メラ2により被計測物3を補正パッド4の上に載置し
て、多方向から撮像する。図2は同装置の基本構成を示
すブロック図である。同図に示すように、コンピュータ
1は表示装置5、演算及びグラフィックス処理装置6、
入力装置7、カメラ専用処理装置8、記憶装置9を有し
ている。表示装置5は各種の情報を表示するもので、C
RT(陰極線管)等からなる。演算及びグラフィックス
処理装置6は演算及びグラフィックス処理を行うもので
ある。入力装置7はコマンド等を入力するもので、キー
ボード、マウス等からなる。カメラ専用処理装置8はカ
メラ2に直結した処理を行うものである。記憶装置9は
各種の情報を記憶するもので、ICメモリやハードディ
スク等からなる。カメラ2は左右2系統の撮像系を持っ
ている。
【0036】なお、カメラ専用処理装置8はコンピュー
タ1内に設けずにカメラ2内に設けてもよい。また、演
算及びグラフィックス処理装置6の内部プログラムによ
ってカメラ専用処理装置8の処理を行うようにしてもよ
い。
【0037】次に、上記構成の本実施の形態に係る三次
元形状抽出装置の動作を説明する。三次元形状の入力
は、コンピュータ1の画像入力プログラムを起動するこ
とによって行われる。この時、使用者はまず被計測物体
3を補正パッド4の上に載置する。そして、コンピュー
タ1の画像入力プログラムを、入力装置7からのコマン
ド入力によって起動すると、コンピュータ1の表示装置
5にカメラのファインダーに相当するウインドウ(以
下、ファインダーウインドウと記述する)が生成され
る。この状態でカメラ2の図示しない電源スイッチをオ
ンにすると、前記ファインダーウインドウ内にカメラ2
の左撮像系で撮像した画像と共に補正パッド4をカメラ
2の左撮像系で所定の位置及び方向で撮像した補正パッ
ド4のモデル画像(以下、アシスト画像と記述する)が
オーバーレイ表示される。使用者はこの表示された画像
を見ながらカメラ2の左撮像系で撮像した補正パッド4
の領域の画像が前記アシスト画像に重なるようにフレー
ミングを行い、図示しないレリーズスイッチを押す。該
レリーズスイッチを押して画像データの取得が終了する
と、前記ファインダーウインドウにカメラ2の左撮像系
で撮像した画像と補正パッド4をカメラ2の左撮像系で
別の所定位置及び方向から撮像した補正パッド4のアシ
スト画像が表示される。使用者は同様にフレーミングを
行い、前記レリーズスイッチを押して撮像を繰り返す。
そして、所定位置及び方向からの被計測物体3の所定枚
数の画像データを取得する。この画像データが演算及び
グラフィックス処理装置6とカメラ専用処理装置8とに
よって処理され、被計測物体3の三次元形状データが得
られる。
【0038】本実施の形態では、前記ファインダーウイ
ンドウに表示される画像は、カメラ2の左撮像系で撮像
した画像と補正パッド4をカメラ2の左撮像系で別の所
定位置及び方向から撮像した補正パッド4のアシスト画
像を合成した画像であるが、カメラ2の右撮像系で撮像
した画像と補正パッド4をカメラ2の右撮像系で別の所
定位置及び方向から撮像した補正パッド4のアシスト画
像を合成した画像を表示しても同様の効果がある。
【0039】図3に補正パッド4を、図4にアシスト画
像の一例を示す。補正パッド4は図3に示すように4つ
の色(図中、4本の引き出し線はそれぞれR(赤)、G
(緑)、B(青)、Y(黄)の各色の点であることを示
している)の基準点と多数の黒の特徴点(図中、引き出
し線Kで示す)よりなる平面板であり、4つの色の基準
点R、G、B、Yと多数の黒の特徴点Kの位置関係は既
知である。
【0040】次に、本実施の形態に係る三次元形状抽出
装置の構成及び動作について図6を用いて詳述する。図
6は図1及び図2に示した三次元形状抽出装置の撮像に
関わる部分であるカメラ2、演算及びグラフィックス処
理装置6及びカメラ専用処理装置8の各構成を詳細に示
すブロック図である。同図において、カメラ2は撮像レ
ンズ21L,21R、イメージセンサー22L,22
R、画像取り込み制御回路23L,23R、サンプルホ
ールド(S/H)回路24L,24R、レリーズスイッ
チ(SW)25及び電源スイッチ(SW)26を有して
いる。撮像レンズ21L,21Rは被計測物体3を撮像
するものである。イメージセンサー22L,22Rは画
像を電気信号として取り込むもので、CCD(撮像素
子)等からなる。左右2つの撮像系の撮像レンズ21
L,21Rの光軸は互いに平行で、イメージセンサー2
2L,22Rは光軸と垂直に、その中心はそれぞれ撮像
レンズ21L,21Rの光軸上にあり、光軸方向に沿っ
てfだけ離れている。また、イメージセンサー22L,
22Rの中心はイメージセンサー22L,22Rの水平
方向に沿って基線長Bだけ離れて配置されている。画像
取り込み制御回路23L,23Rはイメージセンサー2
2L,22Rの画像データの取り込みを制御するもので
ある。サンプルホールド回路24L,24Rはイメージ
センサー22L,22Rからの電気信号を保持し画像信
号として出力するものである。レリーズスイッチ25は
レリーズ信号を、電源スイッチ26は電源信号をそれぞ
れ出力する。
【0041】演算及びグラフィックス処理装置6はアシ
スト画像生成部61、画像合成部62及びグラフィック
メモリ63を有している。アシスト画像生成部61は前
記電源信号またはレリーズ信号がオフからオンになった
タイミングでアシスト画像を生成する。画像合成部62
はカメラ専用処理回路8の出力である左画像データとア
シスト画像生成部61の出力であるアシスト画像とを合
成するものである。グラフィックメモリ63は画像合成
部62の出力である合成画像データが書き込まれるもの
で、不図示のコンピュータ1の表示制御装置により表示
装置5のファインダーウインドウに合成画像が表示され
る。
【0042】カメラ専用処理回路8はオートゲインコン
トロール回路(AGC)81L,81R、ガンマ(γ)
補正回路82L,82R、A/D変換器83L,83R
及び画像書き込み制御回路84を有している。オートゲ
インコントロール回路81L,81Rは画像信号の利得
を自動的に制御するものである。ガンマ補正回路82
L,82Rはオートゲインコントロール回路81L,8
1Rの出力信号の階調補正を行うものである。A/D変
換器83L,83Rはガンマ補正回路82L,82Rの
出力信号をアナログ−デジタルに変換し、左右撮像系の
デジタル画像データ(以下、左画像データ及び右画像デ
ータと記述する)を出力する。画像書き込み制御回路8
4はカメラ2のレリーズ信号がオンの状態でA/D変換
器83L,83Rの出力信号であるデジタル画像データ
を記憶装置9へ書き込む制御を行うものである。
【0043】次に、カメラ2で被計測物体3の画像入力
を行う際のカメラ2及びカメラ専用処理回路8の動作を
説明する。まず、コンピュータ1の画像入力プログラム
を起動すると、コンピュータ1内の演算及びグラフィッ
クス処理装置6はファインダーウインドウを生成し、表
示装置5に表示する。そして、カメラ2の電源スイッチ
26がオンになった状態で撮像レンズ21L,21Rで
取り込んだ画像は、画像取り込み制御回路23L,23
Rの制御信号に従い、イメージセンサー22L,22
R、サンプルホールド回路24L,24R及びカメラ2
の不図示のインターフェース部を介して画像信号として
カメラ専用処理回路8に送られる。このとき、同時にオ
ンになった電源信号もカメラ専用処理回路8に送られ
る。
【0044】そして、この画像信号及び電源信号はカメ
ラ専用処理回路8の不図示のインターフェース部で受け
取られ、オートゲインコントロール回路(AGC)81
L,81R、ガンマ補正回路82L,82R及びA/D
変換器83L,83Rを介してデジタル画像データとし
て出力される。このデジタル画像データの内、左画像デ
ータはコンピュータ1内の演算及びグラフィックス処理
装置6に送られる。また、電源信号がオンになったタイ
ミングでアシスト画像生成部61はカメラ2の左撮像系
で補正パッド4を所定の位置及び方向で撮像したアシス
ト画像を生成する。そして、画像合成部62でカメラ専
用処理回路8の出力である左画像データとアシスト画像
とが合成される。この合成画像は演算及びグラフィック
ス処理装置6により表示装置9のファインダーウインド
ウに表示される。
【0045】以上の動作により、撮像レンズ21Lによ
り取り込んだ画像とアシスト画像とが前記ファインダー
ウインドウにオーバーレイ表示される。
【0046】図5に、このときのファインダーウインド
ウ内の画像の表示例を示す。同図中、aはアシスト画像
生成部61により生成された図4に示すアシスト画像で
ある。
【0047】次に、使用者はこの撮像レンズ21Lによ
り取り込んだ画像とアシスト画像とが合成された合成画
像を見て撮像レンズ21Lにより取り込んだ画像の補正
パット4の領域の画像がアシスト画像と重なるようにフ
レーミングを行う。そして、構図が決定したところでレ
リーズスイッチ25を押す。このレリーズスイッチ25
からのレリーズ信号は、不図示のインターフェース部を
介してカメラ専用処理回路8に送られる。そして、撮像
データ書き込み制御回路84はカメラ専用処理回路8に
不図示のインターフェース部を介して送られたレリーズ
信号がオフからオンの状態に変化したときに、A/D変
換器83L,83Rから出力される左右撮像系で撮像さ
れたデジタル画像データを受け取り、コンピュータ1の
記憶装置9に左画像データ及び右像データを順次書き込
むように制御する。そして、レリーズ信号がオンになっ
たときにアシスト画像生成部61は補正バッド4を次の
所定位置及び方向で撮像したアシスト画像を生成し、新
たな合成画像がファインダーウインドウに表示される。
このような動作を繰り返して使用者は被計測物体3の全
周の画像を撮像する。
【0048】本実施の形態においては、撮像レンズ21
L,21Rが理想結像系である場合を想定して入力処理
について説明したが、例えば撮像レンズ21L,21R
の光学特性として歪曲が大きい場合には、A/D変換器
83L,83Rから出力されるデジタル画像データに対
して歪曲補正処理を行う歪曲補正処理部を設けて、その
出力画像データを記憶装置9に書き込むように構成する
方がより好ましい。この場合、以降の三次元形状抽出処
理において、撮像レンズ21L,21Rの歪曲の影響に
おける精度の劣化が補正できる。また、撮像レンズ21
L,21Rの光学特性として光量分布特性が画像中心部
と周辺部とで大きく異なる場合には、A/D変換器83
L,83Rから出力されるデジタル画像データに対して
光量補正処理を行う光量補正処理部を設けて、その出力
画像データを記憶装置9に書き込むように構成する方が
より好ましい。A/D変換器83L,83Rから出力さ
れるデジタル画像データに対して、例えばJPEG等の
圧縮処理を行う圧縮処理部を設けて、画像データを圧縮
処理した後、記憶装置9に書き込むように構成し、以降
の三次元形状抽出処理において、画像データを伸長して
処理を行った方が記憶装置9の容量を節約できることは
いうまでもない。こうして記憶装置9に書き込まれた画
像は、カメラ2の左撮像系で所定の位置及び方向で補正
パッド4と被計測物体3を撮像した画像とほぼ一致して
いる。
【0049】次に、アシスト画像生成部61でアシスト
画像を生成する方法について図7を用いて説明する。図
7は補正パッド4とカメラ2の左撮像系のそれぞれの座
標の関係を示した図であり、x,y,zは補正パッド4
の中心を原点にして、補正パッド4の平面に沿って水
平、垂直方向をそれぞれx,y軸に、補正パッド4の平
面に対して垂直方向をz軸にとった座標系で、X,Y,
Zはカメラ2の左撮像系の視点を原点にしてイメージセ
ンサー22Lの撮像面に沿って水平、垂直方向をそれぞ
れX,Y軸に、光軸方向をZ軸にとった座標系である。
X,Y,Z座標系がx,y,z座標系に対して(α,
β,γ)回転し、(tx,ty,tz)移動したとする
と、補正パッド4の平面上の任意の点(xp,yp)の
カメラ2の左撮像系での座標(X,Y,Z)は、
【0050】
【数1】 となる。
【0051】撮像レンズの焦点距離をf、イメージセン
サー22Lの水平、垂直方向の画素ピッチをpx,py
とする(以下、カメラ2の内部のパラメータと記述す
る)と、撮像面上での点(xp,yp)のイメージセン
サーの画素アドレスに正規化した位置(xi,yi)は
【0052】
【数2】 となる。
【0053】アシスト画像生成部61ではカメラ2の内
部のパラメータf,px,py及び補正パッド4に対す
るカメラ2の左撮像系の複数の所定の位置及び方向を示
すパラメータR,T(以下、撮像パラメータと記述す
る)及び補正パッド4の4つコーナーの点と4つの基準
点の座標が予め記憶されており、補正パッド4の4つコ
ーナーの点と4つの基準点に対して所定の位置及び方向
での画素アドレスでの座標値(xi,yi)を計算す
る。そして、補正パッド4の4つコーナーの点の画素ア
ドレスでの座標値(xi,yi)から四角形を生成し、
4つの基準点の画素アドレスでの座標値(xi,yi)
から、それを中心とするそれぞれの色の小円を生成し、
ファインダーウインドウに表示すべきアシスト画像とす
る。この撮像パラメータの一例を下記表1に示す。
【0054】
【表1】 但し、アシスト画像生成部61にはR,Tの12個のパ
ラメータとして予め計算されたものが記憶されている。
上記表1に示した撮像パラメータは補正パッド4の原点
に対してカメラ2が一定の距離で上記〔数1〕のγが4
5°毎に変化し、8回の撮像で被計測物体3の全周を撮
像するように予め設定されている。
【0055】次に、上述した入力処理により記憶装置9
に記憶されたデータから被計測物体3の三次元形状を抽
出する処理について図8を用いて説明する。三次元形状
の抽出はコンピュータ1の三次元形状抽出プログラムを
入力装置7からのコマンド入力により起動することによ
り行われる。
【0056】図8は三次元形状抽出処理部90の構成を
示すブロック図である。ここではN回の撮像を繰り返し
て画像データを取得した場合について説明する。処理に
用いるデータは、2×N組の画像、カメラ2の内部のパ
ラメータ及び撮像パラメータの各データである。ここ
で、撮像パラメータはアシスト画像生成部61でアシス
ト画像を生成するために用いたもので、必ずしも実際の
撮像パラメータとは一致しない。
【0057】図8において、901は被写体画像抽出部
で、画像データから被写体領域のみの被写体画像と背景
領域のみの背景画像とを生成するものである。902は
特徴点抽出部で、被写体画像抽出部901の出力である
背景画像から補正パッド4の特徴点座標を抽出するもの
である。903はパラメータ推定部で、特徴点抽出部9
02の出力である特徴点座標から撮像パラメータの推定
を行うものである。
【0058】904はマッチング処理部で、被写体画像
抽出部901の出力である左右の被写体画像間の対応付
けを行うものである。905は距離算出部で、カメラ2
の内部のパラメータとマッチング処理部904の出力で
ある対応点対により距離分布を算出する。906は距離
情報統合部で、パラメータ推定部903の出力である撮
像パラメータと距離算出部905の出力である距離分布
を統合し、被計測物体3の三次元形状として記憶装置9
にデータを書き込む。なお、被写体画像抽出部901、
特徴点抽出部902、パラメータ推定部903、マッチ
ング処理部904、距離算出部905及び距離情報統合
部906は演算/グラフィックス処理部6の内部プログ
ラムの一部であり、コンピュータ1の三次元形状抽出プ
ログラム起動時に動作する。
【0059】次に、以上の詳細なと動作について説明す
る。コンピュータ1の三次元形状抽出プログラムを入力
装置7からのコマンド入力により起動すると、記憶装置
9から順次左右画像データが交互に被写体画像抽出部に
901に出力される。そして、被写体画像抽出部に90
1で画像データから被写体領域のみの被写体画像と背景
領域のみの背景画像を生成する。被写体画像抽出部に9
01では補正パッド4の領域における画像の色情報は予
め分かっているので、この色情報を利用して被写体画像
と背景画像を抽出している。
【0060】次に、特徴点抽出部902での処理につい
て説明する。特徴点抽出部902では補正パッド4の大
きさや補正パッド4上の各特徴点の位置を示す形状デー
タ、画像入力毎のアシスト画像を生成したときの撮像パ
ラメータがそれぞれ記憶されており、この撮像パラメー
タを利用して補正パッド4の各特徴点の画像上での位置
を推定する。このとき、左画像データに対しては撮像デ
ータとカメラ2の内部のパラメータ、補正パッド4の形
状データから4つの基準点を含めた各特徴点の左画像上
での位置を、アシスト画像を生成したときの手順と同様
にして推定し、右画像データに対してはカメラ2の基線
長Bの分だけ画像上での位置がずれるので、撮像データ
とカメラ2の内部のパラメータ、補正パッド4の形状デ
ータとカメラ2の基線長Bから4つの基準点を含めた各
特徴点の右画像上での位置を推定する。そして、左右画
像データに対して被写体画像抽出部に901の出力であ
る背景画像からそれぞれに各特徴点の推定位置を中心と
して小領域を切り出し、その領域での輝度及び色情報を
示す画像データの重心位置を算出し、特徴点位置とす
る。
【0061】このとき、特徴点の推定位置が被写体領域
に入るものは、被写体によって隠されている点であるの
で、重心位置の算出は行わず、特徴点位置の検出は行わ
れなかったことを記憶しておく。
【0062】以上の処理は、左画像データはカメラ2の
左撮像系で所定の位置及び方向で補正パッド4と被計測
物体3を撮像した画像とほぼ一致している場合には動作
するが、左画像データはカメラ2の左撮像系で所定の位
置及び方向で補正パッド4と被計測物体3を撮像した画
像と大きくずれて撮像された場合には、特徴点位置の検
出が正常には行われない。このような場合には、カメラ
2に警告音を発する警告装置を設けてもよいし、ファイ
ンダーウインドウに警告であることを示す表示を行うよ
うにしてもよい。
【0063】次に、パラメータ推定部903は特徴点抽
出部902の出力である特徴点座標から撮像パラメータ
の推定を行う。このとき、特徴点座標として左右両方の
画像データから検出された特徴点座標のみを用いる。ま
ず、パラメータ推定部903では以下の〔数3〕に従
い、カメラ2の内部のパラメータ、基線長、対応する左
右画像の特徴点位置(xL,yL)、(xR,yR)か
らカメラ2の左撮像系の座標X,Y,Zでの座標を求め
る。
【0064】
【数3】 そして、左右画像で重複して検出された特徴点について
全てのカメラ2の左撮像系の座標X,Y,Zでの座標を
算出した後、各特徴点の補正パッド4での座標を〔数
1〕の(xp,yp)に代入し、(X,Y,Z,)と
(xp,yp)の全ての特徴点の組について〔数1〕の
左辺の座標値と(X,Y,Z,)の距離が最小になるよ
うに最小自乗法を用いて撮像パラメータR,Tを求め
る。そして、この撮像パラメータR,Tを推定値として
出力する。このとき、アシスト画像を生成したときの撮
像パラメータが予め分かっているので、その撮像パラメ
ータの値を初期値として撮像パラメータを求めてもよ
い。そうすれば、撮像時にアシスト画像と左画像とを精
度よく一致させて撮像した場合には、より精度よく撮像
パラメータを推定することができる。
【0065】次に、マッチング処理部904での処理に
ついて説明する。被写体画像抽出部901で抽出された
左右の被写体画像間の対応付けをカメラ2の内部のパラ
メータ及び基線長を利用して行う。まず、左画像データ
の被写体部分の各点に対して、カメラ2の内部のパラメ
ータ、基線長及び検出する被写体の距離の下限値、上限
値から右画像データの対応点を計算し、その範囲によっ
て対応可能領域を決定する。但し、右画像データの被写
体領域以外の部分は、対応可能領域とはしない。そし
て、左画像データの被写体領域の小領域をテンプレート
として抽出し、テンプレートに位置オフセットをかけて
平行移動させて、右画像データの対応可能領域の範囲で
画像データとのテンプレートマッチング処理が行われ、
画像領域同士の相関の最も高い領域の代表点が左画像デ
ータの座標(x1,y1)に対応する右画像データの座
標(x2,y2)として検出される。このテンプレート
マッチング処理を左画像データの被写体領域の画像デー
タ分だけ行い、被写体領域での対応点対として出力す
る。
【0066】次に、距離算出部905でカメラ2の内部
のパラメータと基線長、マッチング処理部904の出力
である対応点対により距離分布を算出する。この処理
は、〔数3〕の(xL,yL)に(x1,y1)、(x
R,yR)に(x2,y2)をそれぞれ代入して、
(X,Y,Z)の座標値を計算することにより距離を求
め、(X,Y,Z)を距離データとして対応点対の数だ
け出力する。
【0067】次に、距離情報統合部906での処理につ
いて説明する。距離情報統合部906では、まず、パラ
メータ推定部903の出力である撮像パラメータから
〔数1〕に相当する座標変換の逆変換を求め、〔数4〕
に示す逆撮像パラメータR-1,T-1を得る。
【0068】
【数4】 そして、距離算出部905の出力である距離分布を補正
パッド4の座標系X,Y,Zの座標値に〔数5〕により
変換して、被計測物体3の三次元形状として記憶装置9
にデータを書き込む。
【0069】
【数5】 ここで、N回の撮像のそれぞれにおける所定の撮像位置
と方向の距離分布を補正パッド4の座標系X,Y,Zの
座標値に変換して統合している。以上の処理により、被
計測物体3の三次元形状が得られる。
【0070】本実施の形態では、ファインダーウインド
ウにカメラ2の片方の撮像系で撮像した画像と補正パッ
ド4を、その撮像系で所定の位置及び方向で撮像したア
シスト画像を合成した画像を表示するようにしたが、フ
ァインダーウインドウを2つ表示して、カメラ2の左右
撮像系で所定の位置及び方向で撮像したアシスト画像を
それぞれ合成した画像を表示してもよい。
【0071】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図9及び図10に基づき説明する。な
お、本実施の形態に係る三次元形状抽出装置の概念及び
基本的構成は、上述した第1の実施の形態における図1
及び図2と同一であるから、同図を流用して説明する。
但し、カメラ2は1系統の撮像系のみを持っている。
【0072】図9は本発明の第2の実施の形態に係る三
次元形状抽出装置のカメラ2、演算/グラフィックス回
路6及びカメラ専用処理回路8の詳細構成を示すブロッ
ク図、図10は同装置の三次元形状抽出処理部90の構
成を示すブロック図である。
【0073】次に、本実施の形態に係る三次元形状抽出
装置の動作について説明する。三次元形状の入力は上述
した第1の実施の形態と同様に行われる。カメラ2の電
源スイッチ26をオンにすると、ファインダーウインド
ウ内にカメラ2の撮像系で撮像した画像と共に補正パッ
ド4をカメラ2の撮像系で所定の位置及び方向で撮像し
た補正パッド4のモデル画像(以下、アシスト画像と記
述する)がオーバーレイ表示される。使用者はこの表示
された画像を見ながらカメラ2の撮像系で撮像した補正
パッド4の領域の画像がアシスト画像に重なるようにフ
レーミングを行い、レリーズスイッチ25を押す。この
レリーズスイッチ25を押して画像データの取得が終了
すると、ファインダーウインドウ内にカメラ2の撮像系
で撮像した画像と共に補正パッド4をカメラ2の撮像系
で所定の位置及び方向で撮像した補正パッド4のアシス
ト画像が表示され、使用者は同様にフレーミングを行
い、レリーズスイッチ25を押して撮像を繰り返す。
【0074】そして、所定位置及び方向からの被計測物
体3の所定枚数の画像データを取得する。この画像デー
タが演算/グラフィックス回路6及びカメラ専用処理回
路8により処理され、被計測物体3の三次元形状データ
が得られる。従って、本実施の形態に係る三次元形状抽
出装置において、第1の実施の形態に係る三次元形状抽
出装置と同様の三次元形状の入力を行うには、撮像操作
を第1の実施の形態の2倍の回数必要とする。
【0075】次に、本実施の形態に係る三次元形状抽出
装置の構成及び動作について図9を用いて詳細に説明す
る。図9は本実施の形態に係る三次元形状抽出装置のカ
メラ2、演算/グラフィックス回路6及びカメラ専用処
理回路8の詳細構成を示すブロック図である。同図にお
いて、21は被計測物体3を撮像する撮像レンズ、22
は画像を電気信号として取り込むCCD等のイメージセ
ンサーである。イメージセンサー22は撮像レンズ21
の光軸と垂直に、その中心は撮像レンズ21の光軸上に
あり、光軸方向に沿ってfだけ離れている。23はイメ
ージセンサー22の画像データの取り込みを制御する画
像データ取り込み制御回路、24はイメージセンサー2
2からの電気信号を保持し、画像信号として出力するサ
ンプルホールド(S/H)回路である。
【0076】25はレリーズスイッチ(SW)、26は
電源スイッチ(SW)で、それぞれレリーズ信号及び電
源信号を出力する。81はオートゲインコントロール
(AGC)回路で、画像信号の利得を自動的に制御する
ものである。82はガンマ(γ)補正回路で、オートゲ
インコントロール回路81の出力信号の階調補正を行う
ものである。83はA/D変換器で、ガンマ補正回路8
2の出力信号をアナログ−デジタル変換し、デジタル画
像データを出力する。84は撮像データ書き込み制御回
路で、カメラ2のレリーズ信号がオンの状態でA/D変
換器83の出力信号であるデジタル画像データを記憶装
置9に書き込む制御を行うものである。61はアシスト
画像生成部で、電源信号またはレリーズ信号がオフから
オンになったタイミングでアシスト画像を生成する。6
2は画像合成部で、カメラ専用処理回路8の出力である
画像データとアシスト画像生成部61の出力であるアシ
スト画像とを合成するものである。
【0077】なお、アシスト画像生成部61及び画像合
成部62は演算/グラフィックス回路6の内部プログラ
ムの一部であり、コンピュータ1の画像入力プログラム
起動時に動作する。63はグラフィックメモリで、画像
合成部62の出力である合成画像データが書き込まれ、
コンピュータ1の不図示の表示制御装置により表示装置
9のファインダーウインドウに合成画像が表示される。
【0078】次に、カメラ2により被計測物体3の画像
入力を行う際のカメラ2及びカメラ専用処理回路8の動
作を説明する。まず、コンピュータ1の画像入力プログ
ラムを起動すると、コンピュータ1内の演算/グラフィ
ックス処理装置6はファインダーウインドウを生成し、
表示装置5に表示する。そして、カメラ2の電源スイッ
チ26がオンになった状態で撮像レンズ21により取り
込んだ画像は、画像取り込み制御回路23の制御信号に
従い、イメージセンサー22、サンプルホールド回路2
4及びカメラ2の不図示のインターフェース部を介して
画像信号とてカメラ専用処理回路8に送られる。このと
き、同時にオンになった電源信号もカメラ専用処理回路
8に送られる。
【0079】そして、この画像信号及び電源信号はカメ
ラ専用処理回路8の不図示のインターフェース部で受け
取られ、オートゲインコントロール回路81、ガンマ補
正回路82及びA/D変換器83を介してデジタル画像
として出力される。このデジタル画像の内、左画像デー
タはコンピュータ1内の演算/グラフィックス回路6に
送られる。また、電源信号がオンになったタイミングで
アシスト画像生成部61はカメラ2の撮像系で補正パッ
ド4を所定の位置及び方向で撮像したアシスト画像を生
成する。そして、画像合成部62でカメラ専用処理回路
8の出力である画像データとアシスト画像とが合成され
る。演算/グラフィックス回路6は表示装置5のファイ
ンダーウインドウにこの合成画像を表示する。以上の動
作により、撮像レンズ21により取り込んだ画像とアシ
スト画像とが表示装置5のファインダーウインドウにオ
ーバーレイ表示される。
【0080】次に、使用者はこの撮像レンズ21により
取り込んだ画像とアシスト画像とが合成された画像を見
て、撮像レンズ21により取り込んだ画像の補正パッド
4の領域の画像がアシスト画像と重なるようにフレーミ
ングを行う。そして、構図が決定したところでレリーズ
スイッチ25を押す。このレリーズスイッチ25からの
レリーズ信号は、不図示のインターフェース部を介して
カメラ専用処理回路8に送られる。そして、撮像データ
書き込み制御回路84はカメラ専用処理回路8に不図示
のインターフェース部を介して送られたレリーズ信号が
オフからオンに変化したときに、A/D変換器83から
出力されるデジタル画像データを受け取り、該画像デー
タをコンピュータ1の記憶装置9に順次書き込むように
制御する。
【0081】そして、レリーズ信号がオンになったとき
に、アシスト画像生成部61は補正パッド4を次の所定
の位置及び方向で撮像したアシスト画像を生成し、新た
な合成画像がファインダーウインドウに表示される。こ
の動作を繰り返し、使用者は被計測物体3の全周の画像
を撮像する。こうして記憶装置9に書き込まれた画像
は、カメラ2の撮像系により所定の位置及び方向で補正
パッド4と被計測物体3とを撮像した画像とほぼ一致し
ている。
【0082】本実施の形態におけるアシスト画像生成部
61によりアシスト画像を生成する方法は、上述した第
1の実施の形態における方法と同一である。但し、X,
Y,Zはカメラ2の撮像系の視点を原点にしてイメージ
センサー22の撮像面に沿って水平及び垂直方向をそれ
ぞれX,Y軸に、光軸方向をZ軸にとった座標である。
このときの撮像パラメータの一例を下記表2に示す。
【0083】
【表2】 但し、アシスト画像生成部61にはR,Tの12個のパ
ラメータとして予め計算されたものが記憶されている。
このときの撮像パラメータは上述した第1の実施の形態
と同様に〔数1〕のγが45°毎に変化し、被計測物体
3の全周を撮像するように予め設定されるが、これとは
別に各撮像パラメータそれぞれにおいてtxの値を上述
した第1の実施の形態におけるカメラ2の基線長分だけ
ずらしたものを交互に撮像するように設定されている。
この場合、16回の撮像で上述した第1の実施の形態に
おけるカメラ2による8回の撮像で被計測物体3の全周
を撮像するように設定されたのと同等の画像データが撮
像されることとなる。
【0084】次に、上述した入力処理により記憶装置9
に記憶されたデータから被計測物体3の三次元形状を抽
出する処理動作について図10を用いて説明する。三次
元形状の抽出処理は、コンピュータ1の三次元形状抽出
プログラムを入力装置7からのコマンド入力により起動
することによって行われる。ここでは、2×N回の撮像
を繰り返して画像データを取得した場合について説明す
る。この処理に用いるデータは、2×N組の画像及びカ
メラ2の内部のパラメータの各データである。
【0085】図10は本実施の形態に係る三次元形状抽
出処理装置における三次元形状抽出処理部90の構成を
示すブロック図であり、同図において、上述した第1の
実施の形態における図8と同一部分には同一符号が付し
てある。図10において図8と異なる点は、図8の場合
パラメータ推定部903の出力を距離情報統合部906
のみに送るようにしたのに対して、図10の場合パラメ
ータ推定部903の出力をマッチング処理部904、距
離算出部905及び距離情報統合部906にそれぞれ送
るようにしたことである。
【0086】次に、三次元形状抽出処理動作について詳
述する。コンピュータ1の三次元形状抽出プログラムを
入力装置7からのコマンド入力により起動すると、記憶
装置9から順次画像データが被写体画像抽出部901に
出力される。そして、被写体画像抽出部901により画
像データから被写体領域のみの被写体画像と背景領域の
みの背景が象とを生成する。次いで特徴点抽出部902
では補正パッド4の大きさや補正パッド4上の各特徴点
の位置を示す形状データ、画像入力毎のアシスト画像を
生成したときの撮像パラメータがそれぞれ記憶されてお
り、この撮像パラメータを利用して補正パッド4の各特
徴点の画像上での位置を推定する。そして、左右画像デ
ータに対して、被写体画像抽出部901の出力である背
景画像からそれぞれに各特徴点の推定位置を中心として
小領域を切り出し、その領域での輝度及び色情報を示す
画像データの重心位置を算出し、特徴点位置とする。こ
のとき、特徴点の推定位置が被写体領域に入るものは、
被写体によって隠されている点であるから、前記重心位
置の算出は行わず特徴点位置の検出は行われなかったこ
とを記憶しておく。
【0087】次いで、パラメータ推定部903は特徴点
抽出部902の出力である特徴点座標から撮像パラメー
タの推定を行う。このとき、検出された特徴点座標と共
にカメラ2の内部のパラメータ及びアシスト画像を生成
したときの撮像パラメータを用いる。この方法につい
て、以下説明する。
【0088】〔数1〕及び〔数2〕から〔数6〕を得
る。
【0089】
【数6】 この〔数6〕の関係から変分法を用いて各特徴点の補正
パッド4での座標(xp,yp)と撮像面上での特徴点
座標(xi,yi)の組から撮像パラメータ(α,β,
γ)、(x,ty,tz)のずれを推定する。このと
き、撮像パラメータの初期値としてアシスト画像を生成
したときの撮像パラメータを用いる。そして、撮像パラ
メータの初期値と推定された撮像パラメータのずれから
修正された撮像パラメータを出力する。
【0090】次に、マッチング処理部904での処理に
ついて説明する。被写体画像抽出部901で順次抽出さ
れた2つの被写体画像を組として、被写体画像間の対応
付けをカメラ2の内部のパラメータ及びパラメータ推定
部903の出力である撮像パラメータを利用して行う。
まず、第1の画像データの被写体部分の各点に対して、
カメラ2の内部のパラメータ、2つの画像の撮像パラメ
ータ及び検出する被写体の距離の下限値、上限値から第
2の画像データの対応点を計算し、その範囲によって対
応可能領域を決定する。但し、第2の画像データの被写
体領域以外の部分は対応可能領域としない。
【0091】そして、第1の画像データの被写体領域の
小領域をテンプレートとして抽出し、テンプレートに位
置オフセットをかけて平行移動させて、第2の画像デー
タの対応可能領域の範囲で画像データとのテンプレート
マッチング処理が行われ、画像領域同士の相関の最も高
い領域の代表点が第1の画像データの座標(x1,y
1)に対応する第2の画像データの座標(x2,y2)
として検出される。このテンプレートマッチング処理を
第1の画像データの被写体領域の画像データ分だけ行
い、被写体領域での対応点対として出力する。
【0092】本実施の形態では、対応可能領域を決定す
る際に、パラメータ推定部903の出力である撮像パラ
メータを利用したが、これに限らず、アシスト画像生成
部61でアシスト画像生成のために用いた撮像パラメー
タをそのまま用いてもよい。この場合、撮像パラメータ
の実際の撮像時との差が大きくなると考えられるので、
対応可能領域の範囲に少し余裕幅を持たせることが望ま
しい。
【0093】次いで距離算出部905でカメラ2の内部
のパラメータ、パラメータ推定部903の出力である撮
像パラメータ及びマッチング処理部904の出力である
対応点対により距離分布値を算出する。この算出処理
は、〔数3〕の(xL,yL)に(x1,y1)、(x
R,yR)に(x2,y2)、Bにパラメータ推定部9
03の出力である2つの撮像パラメータの内、txの差
分を代入して、(X,Y,Z)の座標値を計算すること
によって距離を求め、(X,Y,Z)を距離データとし
て対応点対の数だけ出力する。
【0094】次に、距離情報統合部906での処理につ
いて説明する。距離情報統合部906では、まず、パラ
メータ推定部903の出力である2つの撮像パラメータ
の内、第1の画像データに対する撮像パラメータから
〔数1〕に相当する座標変換の逆変換を求め、逆撮像パ
ラメータを得る。そして、距離算出部905の出力であ
る距離分布値を補正パッド4の座標系X,Y,Zの座標
値に変換して、被計測物体3の三次元形状として記憶装
置9に書き込む。ここで、奇数回撮像時におけるN回の
それぞれにおける所定の撮像位置及び方向の距離分布を
補正パッド4の座標系X,Y,Zの座標値に変換して統
合している。以上の処理により、被計測物体3の三次元
形状が得られる。
【0095】以上詳述したように本実施の形態に係る三
次元形状抽出装置では、アシスト画像生成部61におけ
る撮像パラメータをパラメータ推定部903で推定し直
して精度良く撮像パラメータを求め、その撮像パラメー
タを利用して被計測物体3の三次元形状を求めるように
構成したが、これに限られるものではなく、アシスト画
像生成部61における撮像パラメータをそのまま利用し
て被計測物体3の三次元形状を求めるように構成しても
よい。この場合、アシスト画像と実際に撮像された画像
とのずれが大きい場合には、被計測物体3の三次元形状
の精度が多少悪くなるが、パラメータ推定部903を設
ける必要がなくなり、その分コストが低減し且つ処理効
率が向上する。
【0096】また、本実施の形態に係る三次元形状抽出
装置では、アシスト画像と撮像された画像とを合成して
ファインダーウインドウに表示するように構成したが、
これに限られるものではなく、2つのウインドウで別々
にアシスト画像と撮像された画像とを表示するようにし
てもよい。この場合、使用者はアシスト画像と同じカメ
ラ位置及び方向で撮像することが困難になるが、画像合
成部62を設ける必要がなくなり、その分コストが低減
し且つ処理効率が向上する。
【0097】更に、使用者の撮像操作を容易にするため
に図11に示すような補正パッド4に対するカメラ2の
位置及び方向を示す画像を別のウインドウに表示するよ
うにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の三次元形状
抽出方法及び装置によれば、撮像手段の位置及び姿勢の
変化を検知するための姿勢検知手段が不要となり、その
分コストが提言し、しかも繁雑な設定を行うことなく受
動的方法によって物体の三次元形状を精度良く容易に求
めることができるという効果を奏する。
【0099】また、本発明の記憶媒体によれば、本発明
の三次元形状抽出装置を円滑に制御することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る三次元形状抽
出装置の概念を示す斜視図である。
【図2】同三次元形状抽出装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】同三次元形状抽出装置における補正パッドを示
す図である。
【図4】同三次元形状抽出装置におけるアシスト画像を
示す図である。
【図5】同三次元形状抽出装置における表示画像の一例
を示す図である。
【図6】同三次元形状抽出装置におけるカメラ、演算/
グラフィックス処理装置及びカメラ専用処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】同三次元形状抽出装置における補正パッドとカ
メラの座標系の関係を示す図である。
【図8】同三次元形状抽出装置における三次元形状抽出
処理部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る三次元形状抽
出装置におけるカメラ、演算/グラフィックス処理装置
及びカメラ専用処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】同三次元形状抽出装置における三次元形状抽
出処理部の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る三次元形状
抽出装置における補正パッドに対するカメラの位置及び
方向を示す画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 カメラ 3 被計測物体 4 補正パッド 5 表示装置 6 演算/グラフィックス処理装置 7 入力装置 8 カメラ専用処理回路 9 記憶装置 21R 撮像レンズ 21L 撮像レンズ 22R イメージセンサー 22L イメージセンサー 23R 画像取り込み制御回路 23L 画像取り込み制御回路 24R サンプルホールド回路 24L サンプルホールド回路 25 レリーズスイッチ 26 電源スイッチ 61 アシスト画像生成部 62 画像合成部 63 グラフィックメモリ 81 オートゲインコントロール回路 81R オートゲインコントロール回路 81L オートゲインコントロール回路 82 ガンマ補正回路 82R ガンマ補正回路 82L ガンマ補正回路 83 A/D変換器 83R A/D変換器 83L A/D変換器 84 撮像データ書き込み制御回路 90 被写体画像抽出処理部 901 被写体画像抽出部 902 特徴点抽出部 903 パラメータ推定部 904 マッチング処理部 905 距離算出部 906 距離情報統合部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状が既知の物体と共に被計測物体を撮
    像した少なくとも撮像位置が異なり且つ画像の一部が重
    複した複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を測
    定する三次元形状抽出方法において、前記被計測物体を
    撮像する撮像ステップと、前記形状が既知の物体を前記
    撮像ステップにより所定の位置及び方向から撮像した画
    像を生成する画像生成ステップと、前記撮像ステップに
    より取得した画像及び前記画像生成ステップにより生成
    した画像を表示する表示ステップと、前記画像生成ステ
    ップにおける所定の位置及び方向をパラメータとして前
    記複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を抽出す
    る三次元形状抽出ステップとを有することを特徴とする
    三次元形状抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記撮像ステップにより得た画像と前記
    画像生成ステップにより生成した画像とを合成する画像
    合成ステップを有し、前記表示ステップは、前記画像合
    成ステップにより合成した画像を表示することを特徴と
    する請求項1記載の三次元形状抽出方法。
  3. 【請求項3】 前記撮像ステップを複数有することを特
    徴とする請求項1記載の三次元形状抽出方法。
  4. 【請求項4】 形状が既知の物体と共に被計測物体を撮
    像した少なくとも撮像位置が異なり且つ画像の一部が重
    複した複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を測
    定する三次元形状抽出装置において、前記被計測物体を
    撮像する撮像手段と、前記形状が既知の物体を前記撮像
    手段により所定の位置及び方向から撮像した画像を生成
    する画像生成手段と、前記撮像手段により取得した画像
    及び前記画像生成手段により生成した画像を表示する表
    示手段と、前記画像生成手段における所定の位置及び方
    向をパラメータとして前記複数の画像から前記被計測物
    体の三次元形状を抽出する三次元形状抽出手段とを有す
    ることを特徴とする三次元形状抽出装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段により得た画像と前記画像
    生成手段により生成した画像とを合成する画像合成手段
    を有し、前記表示手段は、前記画像合成手段により合成
    した画像を表示することを特徴とする請求項4記載の三
    次元形状抽出装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段を複数有することを特徴と
    する請求項4記載の三次元形状抽出装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像手段は、左右2系統の撮像系を
    持つカメラであることを特徴とする請求項4記載の三次
    元形状抽出装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は、陰極線管よりなること
    を特徴とする請求項4記載の三次元形状抽出装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段は、前記撮像手段のファイ
    ンダーウインドウに組み込まれていることを特徴とする
    請求項4または8記載の三次元形状抽出装置。
  10. 【請求項10】 形状が既知の物体と共に被計測物体を
    撮像した少なくとも撮像位置が異なり且つ画像の一部が
    重複した複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を
    測定する三次元形状抽出方法において、前記被計測物体
    を撮像する撮像ステップと、前記形状が既知の物体を前
    記撮像ステップにより所定の位置及び方向から撮像した
    画像を生成する画像生成ステップと、前記撮像ステップ
    により取得した画像及び前記画像生成ステップにより生
    成した画像を表示する表示ステップと、前記撮像ステッ
    プにより得た複数の画像から撮像パラメータを推定する
    パラメータ推定ステップと、前記複数の画像と前記パラ
    メータ推定ステップの出力から前記三次元形状を抽出す
    る三次元形状抽出ステップとを有することを特徴とする
    三次元形状抽出方法。
  11. 【請求項11】 前記撮像ステップにより得た画像と前
    記画像生成ステップにより生成した画像とを合成する画
    像合成ステップを有し、前記表示ステップは、前記画像
    合成ステップにより合成した画像を表示することを特徴
    とする請求項10記載の三次元形状抽出方法。
  12. 【請求項12】 前記撮像ステップを複数有することを
    特徴とする請求項10記載の三次元形状抽出方法。
  13. 【請求項13】 形状が既知の物体と共に被計測物体を
    撮像した少なくとも撮像位置が異なり且つ画像の一部が
    重複した複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を
    測定する三次元形状抽出装置において、前記被計測物体
    を撮像する撮像手段と、前記形状が既知の物体を前記撮
    像手段により所定の位置及び方向から撮像した画像を生
    成する画像生成手段と、前記撮像手段により取得した画
    像及び前記画像生成手段により生成した画像を表示する
    表示手段と、前記撮像手段により得た複数の画像から撮
    像パラメータを推定するパラメータ推定手段と、前記複
    数の画像と前記パラメータ推定手段の出力から前記被計
    測物体の三次元形状を抽出する三次元形状抽出手段とを
    有することを特徴とする三次元形状抽出装置。
  14. 【請求項14】 前記撮像手段により得た画像と前記画
    像生成手段により生成した画像とを合成する画像合成手
    段を有し、前記表示手段は、前記画像合成手段により合
    成した画像を表示することを特徴とする請求項13記載
    の三次元形状抽出装置。
  15. 【請求項15】 前記撮像手段を複数有することを特徴
    とする請求項13記載の三次元形状抽出装置。
  16. 【請求項16】 前記撮像手段は、左右2系統の撮像系
    を持つカメラであることを特徴とする請求項13記載の
    三次元形状抽出装置。
  17. 【請求項17】 前記表示手段は、陰極線管よりなるこ
    とを特徴とする請求項13記載の三次元形状抽出装置。
  18. 【請求項18】 前記表示手段は、前記撮像手段のファ
    インダーウインドウに組み込まれていることを特徴とす
    る請求項13または17記載の三次元形状抽出装置。
  19. 【請求項19】 形状が既知の物体と共に被計測物体を
    撮像した少なくとも撮像位置が異なり且つ画像の一部が
    重複した複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を
    測定する三次元形状抽出装置を制御するプログラムを格
    納する記憶媒体であって、前記被計測物体を撮像する撮
    像ステップの撮像モジュールと、前記形状が既知の物体
    を前記撮像ステップにより所定の位置及び方向から撮像
    した画像を生成する画像生成ステップの画像生成モジュ
    ールと、前記撮像ステップにより取得した画像及び前記
    画像生成ステップにより生成した画像を表示する表示ス
    テップの表示モジュールと、前記画像生成ステップにお
    ける所定の位置及び方向をパラメータとして前記複数の
    画像から前記被計測物体の三次元形状を抽出する三次元
    形状抽出ステップの三次元形状抽出モジュールとを有す
    るプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記撮像ステップにより得た画像と前
    記画像生成ステップにより生成した画像とを合成する画
    像合成ステップの画像合成モジュールを有し、前記表示
    ステップは、前記画像合成ステップにより合成した画像
    を表示することを特徴とする請求項19記載の記憶媒
    体。
  21. 【請求項21】 前記撮像ステップの画像合成モジュー
    ルを複数有することを特徴とする請求項19記載の記憶
    媒体。
  22. 【請求項22】 形状が既知の物体と共に被計測物体を
    撮像した少なくとも撮像位置が異なり且つ画像の一部が
    重複した複数の画像から前記被計測物体の三次元形状を
    測定する三次元形状抽出装置を制御するプログラムを格
    納する記憶媒体であって、前記被計測物体を撮像する撮
    像ステップの撮像モジュールと、前記形状が既知の物体
    を前記撮像ステップにより所定の位置及び方向から撮像
    した画像を生成する画像生成ステップの画像生成モジュ
    ールと、前記撮像ステップにより取得した画像及び前記
    画像生成ステップにより生成した画像を表示する表示ス
    テップの表示モジュールと、前記撮像ステップにより得
    た複数の画像から撮像パラメータを推定するパラメータ
    推定ステップのパラメータ推定モジュールと、前記複数
    の画像と前記パラメータ推定ステップの出力から前記三
    次元形状を抽出する三次元形状抽出ステップの三次元形
    状抽出モジュールとを有するプログラムを格納したこと
    を特徴とする記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記撮像ステップにより得た画像と前
    記画像生成ステップにより生成した画像とを合成する画
    像合成ステップの画像合成モジュールを有し、前記表示
    ステップは、前記画像合成ステップにより合成した画像
    を表示することを特徴とする請求項22記載の記憶媒
    体。
  24. 【請求項24】 前記撮像ステップの撮像モジュールを
    複数有することを特徴とする請求項22記載の記憶媒
    体。
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