JP2003042730A - 表面形状測定装置、及びその方法、並びに表面状態図化装置 - Google Patents

表面形状測定装置、及びその方法、並びに表面状態図化装置

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JP2003042730A
JP2003042730A JP2001230368A JP2001230368A JP2003042730A JP 2003042730 A JP2003042730 A JP 2003042730A JP 2001230368 A JP2001230368 A JP 2001230368A JP 2001230368 A JP2001230368 A JP 2001230368A JP 2003042730 A JP2003042730 A JP 2003042730A
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Hitoshi Otani
仁志 大谷
Nobuo Takachi
伸夫 高地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺跡埋蔵物や人体等の測定対象物の表面形状
や模様を迅速に測定できる表面形状測定装置を提供する
こと。 【解決手段】 対象物1をステレオ撮影するステレオ撮
影部3と、ステレオ撮影部3と対象物1との位置関係を
相対的に移動させる相対位置変更部4と、ステレオ撮影
部3が対象物1を撮影する複数の方向におけるステレオ
撮影パラメータを記憶する手段5と、前記ステレオ撮影
パラメータの記憶された前記複数の方向から、ステレオ
撮影部3により対象物1を撮影して、対象物1のステレ
オ画像を生成するステレオ画像生成手段6と、対象物1
のステレオ画像から対象物1の表面形状を測定する表面
形状演算処理手段7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遺跡埋蔵物、人体、車
両、機械構造物等の表面形状や模様を非接触で三次元的
に測定する表面形状測定装置、表面形状測定方法に関す
る。さらに、本発明は、表面形状測定装置にて測定した
遺跡埋蔵物等の表面形状や模様を図化する表面形状図化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば遺跡埋蔵物の代表例である
土器等の表面形状を計測する場合、人が定規等で測りな
がらスケッチするか、接触式の計測器で土器の表面をな
ぞるようにして形状を計測していた。さらに、スリット
光をあてて撮影したり、レーザー光をあてて計測する非
接触式の表面形状測定装置も用いられている。
【0003】人体の場合も、例えば購買者の体型に合致
した服装のサイズを決定するために、洋服販売店では店
員が購買者の体格寸法を巻尺で測定している。車両、機
械構造物の場合は、設計時の試作品検査、出荷時の製品
検査、定期点検における交換部品の交換時期の判定に、
表面形状測定装置が利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遺跡埋
蔵物の表面形状を接触式又は非接触式の表面形状測定装
置で計測する場合、従来の装置では設備価格が高騰する
という課題があった。また、考古学的用途ではさらに遺
跡埋蔵物の模様等の表面状態を図化する必要があるが、
従来の装置では正確な図化が困難であるという課題があ
った。具体的に説明すると、遺跡埋蔵物の測定態様に応
じて以下のような課題がある。 人が計測してスケッチする場合は、模様等の図化には
大変な手間と時間がかかり、熟練を要するにもかかわら
ず図化する人によって個人差が生じるという課題があ
る。また、寸法形状の正確さに欠けるという課題もあ
る。
【0005】接触式の計測器の場合は、計測において
対象物としての遺跡埋蔵物の表面をなぞるという作業に
おいて手間がかかると同時に、計測したあとに遺跡埋蔵
物表面の特徴を見ながら図化する必要がある。 スリット光やレーザー光等の非接触式の表面形状測定
装置では、遺跡埋蔵物の表面が非接触で計測される。し
かし、遺跡埋蔵物の表面形状や模様を図化するときに、
実際の表面形状や模様と計測されたデータを見比べなが
ら図化しなければならず、計測データと表面形状や模様
の位置関係等について正確さにかけているという課題が
あった。
【0006】上記〜に共通するものとして、図面
化した結果は考古学的観点から捉えられている為、実際
の対象物の写真と照らし合わせて見ないと真偽のほどが
わからないという課題があった。 また公共事業や土木建設工事において、埋蔵文化財が
発見されると考古学的な調査が行われるが、考古学的調
査期間が長くなると工事の中断期間が長期化して、土木
建設施設の建設期間が長期化する。そこで、考古学的調
査期間の短縮は施工者にとって切実な願いとなってお
り、遺跡埋蔵物の図化が迅速化されれば、公共の利益に
大きく寄与する。
【0007】また、人体の場合も、購買者の体型を店員
に測定されることは快く感じない購買者も少なくない。
そこで、非接触式の人体の表面形状測定装置を小売店に
設置することも考えられるが、購買者のプライバシーの
問題と、設備投資額が小売店にとっては高額であるた
め、普及していないという課題がある。
【0008】また、車両、機械構造物の場合は、表面形
状測定装置が大変おおがかりなものとなり、計測にも時
間を要しているという課題がある。特に出荷時の製品検
査においては、検査に要する時間が顧客に引き渡す納期
に影響するし、定期点検の場合は限られた点検期間内に
迅速に測定が行われないと、顧客の設備稼動に重大な影
響を与えるという課題があった。
【0009】本発明の第1の目的は、上述する課題を解
決したもので、遺跡埋蔵物や人体等の測定対象物の表面
形状や模様を迅速に測定できる表面形状測定装置、表面
形状測定方法を提供することである。本発明の第2の目
的は、表面形状測定装置にて測定した遺跡埋蔵物等の表
面形状や模様を正確に図化できる表面形状図化装置を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の表面形状測
定装置は、第1の目的を達成するもので、図1に示すよ
うに、対象物1をステレオ撮影するステレオ撮影部3
と、ステレオ撮影部3と対象物1との位置関係を相対的
に移動させる相対位置変更部4と、ステレオ撮影部3が
対象物1を撮影する複数の方向におけるステレオ撮影パ
ラメータを記憶する手段5と、前記ステレオ撮影パラメ
ータの記憶された前記複数の方向から、ステレオ撮影部
3により対象物1を撮影して、対象物1のステレオ画像
を生成するステレオ画像生成手段6と、対象物1のステ
レオ画像から対象物1の表面形状を測定する表面形状演
算処理手段7とを備えている。
【0011】このように構成された装置においては、対
象物1をステレオ撮影部3にて撮影する場所に置いて、
相対位置変更部4により位置関係を相対的に移動させる
ことによって、対象物1を複数の方向からステレオ撮影
する。ステレオ撮影の方向が複数なので、一方向の場合
に比較して対象物1の広い範囲の表面形状が計測でき
る。所定の撮影方向に対するステレオ撮影パラメータは
予め記憶されているので、対象物1とステレオ撮影部3
との位置決めは厳密に行われていなくても、正確な表面
形状測定を行うことができる。
【0012】好ましくは、相対位置変更部4は、ステレ
オ撮影部3の位置を変位させ、又は対象物1の位置を変
位させるステージ2から構成されているとよい。ステー
ジ2の所定場所には、対象物1を置くと良い。また、相
対位置変更部4は、前記ステレオ撮影パラメータの算出
された前記複数の方向と同一となる相対変位を、ステレ
オ撮影部3により対象物1を撮影する際に行うように構
成されていると、ステレオ撮影パラメータにより正確な
対象物1の表面形状が測定できる。
【0013】好ましくは、ステレオ撮影パラメータ記憶
手段5は、立体的に基準点が配置された校正用被写体1
1を対象物1の設置場所に置き、相対位置変更部4によ
りステレオ撮影部3が校正用被写体11を撮影する方向
にセットし、ステレオ撮影部3により校正用被写体11
を撮影し、前記撮影された校正用被写体11のステレオ
画像からステレオ撮影パラメータを算出して、前記算出
されたステレオ撮影パラメータを記憶する構成とすると
良い。校正用被写体11は基準点の位置が正確に判って
いるので、ステレオ撮影パラメータが正確に算出でき
る。
【0014】好ましくは、ステレオ撮影パラメータ記憶
手段5は、予め記憶されている校正用被写体11の基準
点位置と、ステレオ撮影部3の撮影した校正用被写体1
1の基準点のステレオ画像から算出された基準点位置と
を対比して、撮影パラメータを算出して記憶する構成と
すると良い。
【0015】好ましくは、前記ステレオ撮影パラメータ
は、前記撮影する方向におけるステレオ撮像部3の基線
長、ステレオ撮影部3の撮影位置、ステレオ撮影部3の
傾きの少なくとも一つを含む構成とすると良い。ステレ
オ撮影パラメータは、ステレオ撮像部3で撮影した対と
なる画像を偏位修正画像に変換するパラメータである。
偏位修正画像に変換されたステレオ画像は立体視できる
状態にあるため、ステレオ画像の視差差から正確に対象
物1表面の凸凹が算定される。好ましくは、ステレオ撮
影部3は、撮像装置取付体31に所定間隔l(エル)を
隔てて平行に取りつけられた少なくとも2台の撮像装置
32、33を有する構成とすると良い。ステレオ撮影部
3は2台の撮像装置を備えているので、対象物のステレ
オ画像を同時に撮影することでき、対象物の数が多くて
対象物の表面形状を測定する作業量の多い場合や、振動
したり移動する対象物のように同時に撮影しないと対象
物のステレオ画像の得られない場合に適している。
【0016】第2の発明の表面形状測定装置は、第1の
目的を達成するもので、図18に示すように、対象物1
を撮影する撮像装置10と、撮像装置10と対象物1と
の位置関係を相対的に移動させる相対位置変更部4と、
撮像装置10により対象物1を撮影する方向を、相対位
置変更部4により左撮影方向と右撮影方向を一組とする
ステレオ撮影方向に制御するステレオ撮影制御部9と、
撮像装置10が対象物1を撮影する複数のステレオ撮影
方向におけるステレオ撮影パラメータを記憶する手段5
と、前記ステレオ撮影パラメータの算出された前記複数
のステレオ撮影方向から、撮像装置10により対象物1
を撮影して、対象物1のステレオ画像を生成するステレ
オ画像生成手段6と、対象物1のステレオ画像から対象
物1の表面形状を測定する表面形状演算処理手段7とを
備えている。
【0017】このように構成された装置においては、対
象物のステレオ画像を撮影する機能を、一台の撮像装置
10とステレオ撮影制御部9を用いて実現している。第
1の発明のステレオ撮影部3に比較して、撮像装置の台
数が少ないので、設備価格が少なくて済み、対象物1の
個数が少ない用途に適している。
【0018】好ましくは、相対位置変更部4は、撮像装
置10の位置を変位させ、又は対象物1の位置を変位さ
せるステージを備えるとよい。また、相対位置変更部4
は、前記ステレオ撮影パラメータの算出された前記複数
のステレオ撮影方向と同一となる相対変位を、撮像装置
10により対象物1を撮影する際に行うように構成され
ていると、ステレオ撮影パラメータにより正確な対象物
の表面形状が測定できる。
【0019】好ましくは、ステレオ撮影パラメータ記憶
手段5は、立体的に基準点が配置された校正用被写体を
対象物1の設置場所に置き、相対位置変更部4により撮
像装置10が校正用被写体11を左撮影方向又は右撮影
方向にセットし、撮像装置10により校正用被写体11
を撮影し、左撮影方向及び右撮影方向における前記撮影
された校正用被写体11のステレオ画像から撮像装置1
0のステレオ撮影パラメータを算出して、前記算出され
たステレオ撮影パラメータを記憶する構成とすると良
い。
【0020】好ましくは、ステレオ撮影パラメータ記憶
手段5は、予め記憶されている校正用被写体11の基準
点位置と、撮像装置10の撮影した左撮影方向及び右撮
影方向における校正用被写体11の基準点のステレオ画
像から算出された基準点位置とを対比して、ステレオ撮
影パラメータを算出して記憶する構成とすると良い。
【0021】好ましくは、前記ステレオ撮影パラメータ
は、前記左撮影方向と右撮影方向における撮像装置10
の撮影場所間の基線長、撮像装置10の撮影位置、撮像
装置10の傾きの少なくとも一つを含む構成とすると良
い。ステレオ撮影パラメータにより、ステレオ画像の視
差差から正確に対象物1表面の凸凹が算定される。
【0022】第3の発明の表面形状測定装置は、第1の
目的を達成するもので、図17に示すように、対象物1
をステレオ撮影するステレオ撮影部3と、ステレオ撮影
部3と対象物1との位置関係を相対的に移動させる相対
位置変更部4と、ステレオ撮影部3により対象物1を撮
影する方向を、対象物1の主要な周面のステレオ画像が
得られるように、相対位置変更部4により少なくとも3
方向移動させるステレオ撮影方向制御部12と、ステレ
オ撮影方向制御部12によって定められる方向であっ
て、ステレオ撮影部3が対象物1を撮影する方向におけ
るステレオ撮影パラメータを記憶する手段5と、前記ス
テレオ撮影パラメータの記憶された撮影する方向から、
ステレオ撮影部3により対象物1を撮影して、前記撮影
方向における対象物1のステレオ画像を生成するステレ
オ画像生成手段6と、対象物1のステレオ画像をステレ
オ撮影方向制御部12によって定められる方向について
合成して、対象物1の主要な周面の表面形状を測定する
表面形状演算処理手段7とを備えている。
【0023】このように構成された装置においては、対
象物の主要な周面の表面形状を測定する機能を、ステレ
オ撮影方向制御部12の制御に基づいて相対位置変更部
4を作動して、ステレオ撮影部3により対象物1を撮影
する方向を少なくとも3方向移動させて、ステレオ画像
を得ることで実現している。一方向のステレオ画像から
対象物1の表面形状を測定できる範囲は限られている
が、少なくとも3方向からステレオ画像を撮影すること
で、対象物1の表面形状を測定できる範囲は対象物1の
周面の大部分がカバーされる。
【0024】第4の発明の表面形状測定装置は、第1の
目的を達成するもので、図19に示すように、対象物を
撮影する撮像装置10と、撮像装置10と対象物1との
位置関係を相対的に移動させる相対位置変更部4と、撮
像装置10により対象物1を撮影する方向を、相対位置
変更部4により左撮影方向と右撮影方向を一組とするス
テレオ撮影方向に制御するステレオ撮影制御部9と、ス
テレオ撮影制御部9により対象物1をステレオ撮影する
方向を、対象物1の主要な周面のステレオ画像が得られ
るように、ステレオ撮影制御部9により少なくとも3方
向移動させる主要周面撮影方向制御部13と、撮像装置
10が対象物1を撮影するステレオ撮影方向におけるス
テレオ撮影パラメータを記憶する手段5と、主要周面撮
影方向制御部13によって定められる方向であって、前
記ステレオ撮影パラメータの算出された前記ステレオ撮
影方向から、撮像装置10により対象物1を撮影して、
対象物1のステレオ画像を生成するステレオ画像生成手
段6と、対象物1のステレオ画像を前記主要周面撮影方
向制御部によって定められる方向について合成して、対
象物1の主要な周面の表面形状を測定する表面形状演算
処理手段7とを備えている。
【0025】好ましくは、請求項1乃至請求項11の何
れか一つに記載の表面形状測定装置において、さらにス
テレオ撮影部3の撮影した対象物1のステレオ画像か
ら、対象物1の正射投影画像を生成する手段とを備える
構成とすると良い。好ましくは、対象物1の正射投影画
像を生成するに当たり、表面形状演算処理手段7の測定
した対象物1の表面形状を参酌するとよい。対象物1の
表面形状計測データからステレオ画像を正射投影画像に
再構成することにより、寸法の反映された画像を実際の
撮影画像から作成できる。また、正射投影画像は、図化
せずとも、画像そのものに正確な寸法が反映されている
ため、実際の状況が判断できると共に寸法精度が高く、
画像としての価値が高い。そこで、正射投影画像のまま
対象物表面形状データーベースとして記録保存しても資
料的価値のあるものである。好ましくは、正射投影画像
に対して画像処理を行って、特徴抽出やステレオ画像の
鮮鋭化等を行ってもよい。
【0026】第5の発明の表面形状測定方法は、第1の
目的を達成するもので、図7、図8に示すように、立体
的に基準点が配置された校正用被写体11を対象物1の
設置場所に置く(S10)と共に、ステレオ撮影部3に
より校正用被写体11を撮影する所定の方向に、ステレ
オ撮影部3又は校正用被写体11の一方をセットし(S
20)、ステレオ撮影部3により校正用被写体11を撮
影し(S30)、前記撮影された校正用被写体11のス
テレオ画像からステレオ撮影パラメータを算出する(S
40、S48)工程を有する。好ましくは、算出された
ステレオ撮影パラメータを記憶しておくと良い。次に、
図12、図13に示すように、前記ステレオ撮影パラメ
ータの算出された前記複数の方向から(S70)、ステ
レオ撮影部3により対象物1を撮影し(S80)、前記
撮影された画像を前記ステレオ撮影パラメータを用いて
対象物1のステレオ画像として生成し(S100、S1
01)、対象物1のステレオ画像から対象物1の表面形
状を測定する(S102)工程を有する。
【0027】第6の発明の表面形状測定方法は、第1の
目的を達成するもので、図7、図8に示すように、立体
的に基準点が配置された校正用被写体11を対象物1の
設置場所に置き(S10)、撮像装置10により校正用
被写体11を撮影する方向を、撮像装置10のステレオ
撮影方向となる左撮影方向と右撮影方向に逐次セットし
て(S20)、撮像装置10により校正用被写体11を
前記左撮影方向と右撮影方向から逐次撮影し(S3
0)、前記撮影された校正用被写体11のステレオ画像
からステレオ撮影パラメータを算出する(S40、S4
8)工程を有する。好ましくは、算出されたステレオ撮
影パラメータを記憶しておくと良い。次に、図12、図
13に示すように、前記ステレオ撮影パラメータの算出
された前記ステレオ撮影方向から(S70)、撮像装置
10により対象物1を撮影し(S80)、前記撮影され
た画像を前記ステレオ撮影パラメータを用いて対象物1
のステレオ画像として生成し(S100、S101)、
対象物1のステレオ画像から対象物1の表面形状を測定
する(S102)工程を有する。
【0028】第7の発明の表面状態図化装置は、第2の
目的を達成するもので、請求項1乃至請求項11の何れ
かに記載の表面形状測定装置によって測定された対象物
1のステレオ画像から、対象物1の表面状態を図化する
図化装置8を備えている。好ましくは、図化にあたって
は対象物1の表面状態を図化する用途に適合した人工知
能エンジンをもちいると良い。例えば、対象物1が埋蔵
文化財であれば、測定した表面状態を考古学的知見によ
り適宜修正して、単なる傷や付着物を除去して考古学的
に価値ある情報を抽出できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を説明す
る。図1は本発明の第1の実施の形態を説明する構成ブ
ロック図である。図において、計測対象物1は遺跡埋蔵
物、人体、車両、機械構造物等の表面形状や模様を非接
触で三次元的に測定する対象物である。テーブル2は計
測対象物1を設置する台で、ステージでもよい。ステレ
オ撮影部3はテーブル2に置かれた計測対象物1をステ
レオ撮影するもので、CCD(Charge-coupled Device
s)、デジタルカメラ、写真フィルム式カメラ等の2台の
撮像装置32、33が、撮像装置取付体31としての棒
体に間隔lにて取付けられている。2台の撮像装置3
2、33の光軸は、計測対象物1に対して大略平行にな
るように撮像装置取付体31に取付けられる。
【0030】相対位置変更部4は、ここではテーブル2
を回転させる機構を有しており、モータのような回転駆
動部41、回転駆動部41の駆動力によりテーブル2を
回転させるテーブル回転軸42、ステレオ撮影部連結棒
43を備えている。ステレオ撮影部連結棒43は、テー
ブル2とステレオ撮影部3との間隔dを一定値に保持す
ると共に、撮像装置取付体31に取付けられた2台の撮
像装置32、33がテーブル2方向を向く姿勢に保持し
ている。なお、回転駆動部41はテーブル2を数度の精
度で位置決めできる駆動力があれば良いので、作業者に
よって回転されるハンドルや取っ手でもよい。
【0031】ステレオ撮影パラメータ記憶部5は、ステ
レオ撮影部3が計測対象物1を撮影する複数の方向にお
けるステレオ撮影パラメータを記憶するものである。な
お、ステレオ撮影パラメータについては後で詳細に説明
する。
【0032】ステレオ画像生成手段6は、ステレオ撮影
パラメータの記憶された複数の方向から、ステレオ撮影
部3により計測対象物1を撮影して、計測対象物1のス
テレオ画像を生成するもので、例えば画像演算処理を高
速に行うプロセッサが使用される。ここでステレオ画像
とは、ステレオ撮影部3で撮影された右撮影方向と左撮
影方向の一組のステレオ撮影された画像を偏位修正し
て、立体視できるように調整したものをいう。ステレオ
撮影部3が計測対象物1を撮影する方向θは、テーブル
回転軸42に設けられた回転角度センサの測定信号とし
てステレオ画像生成手段6に送られたり、或いはステレ
オ画像に撮影角度情報として紐付けされる。
【0033】表面形状演算処理手段7は、計測対象物1
のステレオ画像から計測対象物1の表面形状を測定する
もので、この測定用演算には航空写真測量等で使用され
るステレオ画像による表面形状の凸凹測定の演算手法が
用いられる。表面形状演算処理手段7では、計測対象物
1の特徴点を抽出して、この特徴点の位置を求め、求め
られた特徴点の位置を基準に計測対象物1の全体的な表
面形状を測定するとよい。表示/図化部8は、表面形状
演算処理手段7で測定された計測対象物1の表面形状を
表示するCRTや液晶等の表示装置や、紙面に図形を描
くプロッタやプリンタ、並びに立体的な印象データを取
得するデジタル図化機等が用いられる。表示/図化部8
としては、ステレオ視可能なステレオモニタとしてもよ
い。ステレオモニタを用いると、実際の計測対象物1を
立体画像にて再現できるだけでなく、画像を見ながら計
測や図化といったことが容易にできるようになる。な
お、ステレオ画像生成手段6、表面形状演算処理手段
7、表示/図化部8はデジタル図化機あるいはパソコン
の中に構成することもできる。
【0034】図2は相対位置変更部の変形実施例を示す
要部構成図である。相対位置変更部4は、テーブル2の
支持軸44を回転中心として、ステレオ撮影部3を回転
させる構成でもよい。ステレオ撮影部回転棒44は、テ
ーブル2とステレオ撮影部3との間隔dを一定値に保持
すると共に、撮像装置取付体31に取付けられた2台の
撮像装置32、33をテーブル2方向に保持している。
さらに、ステレオ撮影部回転棒44は、回転駆動部41
の駆動力によりテーブル2の支持軸44を回転中心とし
て、回転する。
【0035】図3はステレオ撮影パラメータの算出に用
いられる校正用被写体を説明する構成斜視図で、(A)
は校正用被写体が断面矩形の筒体、(B)は断面六面体
の筒体、(C)は断面矩形の筒体における他の態様、
(D)は断面六面体の筒体における他の態様を示してあ
る。断面矩形の筒体の場合は、図3(A)に示すよう
に、校正用被写体11に4個の基準側面111が設けら
れている。各基準側面111には少なくとも6箇所に基
準点マーク113が形成してある。一平面の姿勢や座標
を決定するには、少なくとも6箇所の既知点が必要なた
めである。基準点マーク113は、例えば黒地に白のマ
ークや白地に黒のマーク、あるいはレトロレフラクティ
ブ・ターゲットのように反射するマークで、基準点マー
ク113の印刷されたシールを各基準側面111に貼付
してもよく、また各基準側面111に直接基準点マーク
113を印刷してもよい。断面六面体の筒体の場合は、
図3(B)に示すように、校正用被写体11Bに6個の
基準側面111Bが設けられている。各基準側面111
Bには、少なくとも6箇所に基準点マーク113Bが形
成されており、一平面の姿勢や座標を決定するのに必要
な情報が確保してある。
【0036】また、校正用被写体11に設けられる各基
準側面111を区別する為に、直接基準点マーク113
の他に各基準側面111に側面基準ターゲット112を
形成しても良い。ここでは、側面基準ターゲット112
は、校正用被写体11に設けられる各基準側面111を
区別する機能に加えて、基準点マーク113としての機
能も兼務している。断面矩形の筒体の場合は、図3
(C)に示すように、各基準側面111に、5箇所の基
準点マーク113と1箇所の側面基準ターゲット112
a、112bが形成してある。断面六面体の筒体の場合
は、図3(D)に示すように、校正用被写体11Dに6
個の基準側面111Dが設けられている。各基準側面1
11Dには、5箇所の基準点マーク113Dと1箇所の
側面基準ターゲット112c、112d、112eが形
成してある。
【0037】なお、図3(C)、(D)では、校正用被
写体11の各基準側面111ごとに異なる側面基準ター
ゲット112を1つ配置しているものを例示している
が、各基準側面111の基準点マーク113に全部又は
一部に側面基準ターゲット112と同一のマークを用い
ても良い。また、側面基準ターゲット112としては、
マークの大きさを異なるものとしたり、色を変えても良
い。また、各基準側面111ごとの色を変えることで、
校正用被写体11に設けられる各基準側面111を区別
してもよい。
【0038】図4は校正用被写体に形成される基準点マ
ークと側面基準ターゲットの説明図で、(A)は基準点
マーク、(B)は側面基準ターゲットを示している。基
準点マークには、例えば交差するストライクマーク(A
1)、白抜き円形(A2)、黒塗り円形(A3)のよう
な基準点の三次元的な位置が明確に把握できる模様、図
形、記号等を用いる。側面基準ターゲットは、校正用被
写体11に設けられる各基準側面111を区別する為に
用いられるもので、六角形(B1)、白十字(B2)、
ひし形(B3)、数字1(B4)、数字2(B5)、数
字3(B6)、黒塗り四角(B7)、斜線四角(B
8)、格子状四角(B9)等の模様、図形、記号等を用
いる。
【0039】校正用被写体11での基準点マーク113
の位置は、予め精密な機器により三次元座標系を用いて
計測しておく。図5は基準点マークの位置を記述する三
次元座標系xyzの説明図である。三次元座標系xyz
は、校正用被写体11が断面矩形の筒体の場合には、任
意の基準側面111を基準面として、校正用被写体11
全体の基準点マーク113の座標を決定する。本実施の
形態では、校正用被写体11の各基準側面111におい
てステレオ撮影を行なうため、基準側面111の数の分
ステレオ撮影を行なうことになる。ステレオ撮影する方
向は、各基準側面111をステレオ撮影部3によりステ
レオ撮影する方向で、概ね各基準側面111の法線方向
と一致させるのがよい。従って、計測対象物1の全周面
を分割する面数によって、校正用被写体11の基準側面
111の面数を決めるのが良い。計測対象物1を詳細に
計測したければ、校正用被写体11の基準側面111の
分割面数を多くする。例えば図3(B)のように、校正
用被写体11の基準側面111の面数を6面とする。
【0040】このように構成された装置における計測対
象物1の表面形状測定を次に説明する。図6は図1の装
置を用いた計測対象物の計測手順の全体を概括的に説明
するフローチャートである。最初に、計測のために座標
系を初期化する作業を行う(S1)。この際に、校正用
被写体11を用いて、ステレオ撮影を行なう方向におけ
るステレオ撮影パラメータを求めておく。次に計測対象
物1のステレオ撮影と三次元計測を行なう(S2)。そ
して、計測対象物1の三次元計測結果より画像成果物を
作成する(S3)。例えば、等高線画像、鳥瞰図、断面
図、正射画像等が作成される。
【0041】三次元計測結果を図化する場合、三次元計
測により作成した計測対象物1の正射投影画像により図
化を行なう(S4)。もし図化しないのであれば、この
S4を飛び越しても良い。そして、計測対象物1の三次
元計測結果をデータとして出力する(S5)。データ出
力は、成果品を図面として、プリンタ等で印刷したり、
DXFデータとしてファイル出力しても良く、その場
合、他のCADにわたして処理を行なってもよい。
【0042】次に、S1の座標系初期化を詳細に説明す
る。図7はステレオ撮影を行なう方向における初期化作
業を説明するフローチャートである。まず、校正用被写
体11をテーブル2に載せる(S10)。次に、相対位
置変更部4によりテーブル2又はステレオ撮影部3の角
度θを設定する(S20)。例えば最初は0度とする。
続いて、ステレオ撮影部3により校正用被写体11のあ
る基準側面111に対するステレオ撮影を行なう(S3
0)。ステレオカメラの場合、2台同時に撮影すること
になる。また、校正用被写体11に基準点マーク113
としてレトロレフラクティブ・ターゲットが貼ってあれ
ば、フラッシュをたいて撮影する。
【0043】続いて、ステレオ撮影に必要とされる初期
化計測処理を行なう(S40)。そして、校正用被写体
11の全ての基準側面111を撮影して、初期化計測処
理が完了するまでこれら処理を繰り返す(S50)。基
準側面111の数は、ステレオ撮影を行なう方向の数と
一致している為である。例えば、図3(A)のように、
断面矩形の校正用被写体11を利用する場合は、基準側
面111が4面あるので、角度θとして0、90、18
0、270度の4種類で撮影することになる。図3
(B)の校正用被写体11Bのときは、基準側面111
Bが6面あるので、角度θとして0、60、120、1
80、240、300度の6種類で撮影する。
【0044】また、図7のフローチャートにおいては、
校正用被写体11の各基準側面111ごとにS40の逐
次初期化計測処理を行う場合を示しているが、S50の
後で、全ての基準側面111分の撮影を終了してから、
撮影したステレオ画像をステレオ画像生成手段6と表面
形状演算手段7に転送して、初期化計測処理を一括して
行うように構成しても良い。その際に、角度θの情報だ
けでなく、基準側面111を判定させるような側面基準
ターゲット112を各基準側面111に配置対応させる
と(図3(C)、(D)参照)、さらに確実になる。こ
の場合には、校正用被写体11を利用して各基準側面1
11を決定してから、各基準側面111について図8に
示すような初期化計測処理を行わせればよい。
【0045】次に、図3(C)、(D)に示す校正用被
写体11を利用して、各画像と測定面を対応付ける処理
について、以下説明する。なお、1個の側面に対して計
測と図化を行う場合、各画像と測定面を対応付ける処理
は必要ない。(i)作業者がマニュアルで行う場合は、
表示/図化部8に画像を表示させて、手動にてステレオ
画像となるべき基準側面111のペア画像を決める。そ
の際に、ステレオ画像となるべき基準側面111のペア
画像は、側面基準ターゲット112の形状や模様、ある
いは色等の特徴により決定する。
【0046】(ii)各基準側面111における側面基
準ターゲット112を画像処理により識別させて、自動
的にステレオ画像となるべき基準側面111のペア画像
を決めてもよい。例えば、各基準側面111における側
面基準ターゲット画像をテンプレート画像として、画像
相関処理によりどのマークかを識別させる。画像相関処
理には、残差逐次検定法(SSDA法)や正規化相関法
等を用いる。この場合は、正規化相関処理を用いればよ
り確実に求まる。テンプレート画像を、例えば図9に示
すように、N1×N1の大きさの画像とし、各種類のテ
ンプレートをM1×M1の画像領域内を探索させる。正
規化相関法の場合、結果として一番相関係数の高かった
テンプレートを、その側面とする。なお、正規化相関法
の詳細は後述する。側面基準ターゲット112の識別は
画像相関法ではなく、特徴抽出によるものや、その他を
用いても良い。但し、左右画像の識別は撮影状態によっ
て変わり判定が困難なので、例えば左→右と撮影順番を
決めておくとよい。
【0047】次に、S40の初期化計測処理の詳細につ
いて説明する。図8は図7の初期化計測処理の詳細を説
明するフローチャートである。初期化計測処理は各基準
側面111ごとのステレオ画像につき行なう。従って、
ステレオ撮影部3で撮影した左右の画像2枚をステレオ
ペアの一組として処理を行なうことになる。
【0048】まず、ステレオペアの画像2枚分につい
て、基準点マーク113であるターゲットの重心位置検
出を行なう(S42)。各基準点マーク位置は、例えば
相関法により概略その位置を検出し、さらに正確に重心
位置を算出する。最初から正確に位置検出を行ってもよ
いが、その場合演算処理に多大な時間を要する。ここで
は、概略位置検出のための処理として、残差逐次検定法
を以下に説明する。
【0049】[相関法]高速に処理する場合、残差逐次
検定法(SSDA法)等を利用する。図9は残差逐次検
定法に用いられるテンプレート画像と、左右の画像の関
係を説明する図である。例えば、右画像から探索したい
テンプレート画像として、左画像中のN1×N1画素の
画像を採用する。そして、左画像中のN1×N1画素の
画像により、右画像の同一ライン上で探索を行う。そし
て、次の数1で定義される残差R(a,b)が最小になる
点が求める画像の位置である。
【0050】
【数1】
【0051】処理の高速化をはかるため、数1の加算に
おいて、R(a,b)の値が過去の残差の最小値を越えたら
加算を打ち切り、次の(a,b)に移るよう計算処理を行
う。以上で概略位置検出ができたら、さらにその基準点
マークの重心位置を正確に検出する。ここでは、正規化
相関法やモーメント法、エッジ検出法等利用できるが、
基準点マークの形状や精度によって最適な処理を利用す
る。例えば、基準点マークが円形ターゲットの場合はモ
ーメント法により重心検出し、ストライクマークの場合
はエッジ抽出により重心検出する。ここでは、モーメン
ト法を説明する。
【0052】[モーメント法]図10はモーメント法の
説明図で、縦軸は測定値f(x,y)、横軸は空間分布X,
Yを表している。図中、しきい値T以上の測定値f(x,
y)を有する点について、以下の式を施す。但し、図10
は簡単のために1次元表示となっているが、実際は2次
元で行う。 xg={Σx*f(x、y)}/Σf(x、y) …… yg={Σy*f(x、y)}/Σf(x、y) …… ここで、(xg、yg):重心位置の座標、f(x、
y):(x、y)座標上の濃度値とする。
【0053】なお、初期化計測処理として相関法とモー
メント法を説明したが、ステレオ撮影を行なう方向にお
けるステレオ撮影パラメータを求めるものとして、他に
も様々な方式が知られている。そこで、基準点マークの
形状や校正用被写体で検出しやすいものであれば、相関
法やモーメント法と同一の機能を発揮する均等方法を適
宜採択できる。
【0054】図8に戻り、2枚の画像の重心位置検出さ
れた基準点マークと、予め座標を精密に計測してある校
正用被写体11の基準点マークの対応づけを行なう(S
44)。測定される基準側面111は、撮影角度θによ
り判っているので、例えば基準点マークが6点の場合
は、その基準側面111上の6点のみ対応づけする。基
準点マークの位置は予め判っているため、どの位置に撮
影されているかは、予め予測可能となる。さらに位置を
明確にさせるために、各基準側面111における基準と
なる基準点マークの形を変えたり、大きさを変えたり、
あるいは各基準点マークに番号をふってそれを認識する
ことによっても対応づけを行うことができる。
【0055】次に標定計算を行い、校正用被写体11の
座標系を基準として、撮影した各撮像装置32、33の
三次元位置、傾き、カメラ間距離(基線長:l)等のス
テレオ撮影パラメータを求める(S46)。なお、ここ
では撮像装置がカメラである場合を例に説明する。 [標定計算式]そこで、標定計算の詳細について説明す
る。標定計算は航空写真測量等で用いられているもの
で、標定計算により、左右それぞれの撮像装置の位置等
が求められる。以下の共面条件式によりステレオ撮影パ
ラメータを求める。
【0056】図11はモデル座標系XYZと左右のカメ
ラ座標系xyzを用いて標定計算を説明する図である。
モデル座標系XYZの原点Oを左側の投影中心にとり、
右側の投影中心を結ぶ線をX軸にとるようにする。縮尺
は、基線長lを単位長さにとる。このとき求めるパラメ
ータは、左側のカメラのZ軸の回転角κ1、Y軸の回転
角φ1、右側のカメラのZ軸の回転角κ2、Y軸の回転
角φ2、X軸の回転角ω2の5つの回転角となる。
【0057】
【数2】
【0058】この場合左側のカメラのX軸の回転角ω1
は0なので、考慮する必要ない。このような条件にする
と、式の共面条件式は式のようになり、この式を解
けば各パラメータが求まる。
【0059】
【数3】
【0060】ここで、モデル座標系XYZとカメラ座標
系xyzの間には、次に示すような座標変換の関係式が
成り立つ。
【数4】
【0061】以上の式、、、を用いて、次の手
順により未知パラメータを求める。 S461:初期近似値は通常0とする。 S462:共面条件式を近似値のまわりにテーラー展
開し、線形化したときの微分係数の値を、式により
求め、観測方程式をたてる。 S463:最小二乗法をあてはめ、近似値に対する補正
量を求める。 S464:近似値を補正する。 S465:補正された近似値を用いて、S462からS
465までの操作を収束するまで繰り返す。
【0062】以上の演算処理により、各カメラの三次元
位置および傾きが校正用被写体の座標系で求められる。
これらステレオ撮影パラメータを元に、立体視可能な偏
位修正画像を作成できるようになるので、ステレオ法に
よる三次元計測が可能となる。立体視可能とは、縦視差
が除去され、対象物に対して平行かつ鉛直な画像をい
う。
【0063】そして、求められたステレオ撮影パラメー
タを各基準側面111を表す角度θにおいて記憶する
(S48)。これで座標系初期化S1は終了である。こ
れら処理は、各計測のたびごとに最初にやっても良い
し、各座標系が経時変化による誤差を含まなければ、一
度だけ行なっておけば良い。また、回転駆動部41をモ
ーターとして、校正用被写体11を載せたテーブル2と
ステレオ撮影部3との角度θが、測定される基準側面1
11の撮影角度θと一致するように動作するべくシーケ
ンス制御を行えば、校正用被写体11をテーブル2に載
せるだけで全自動で行なうことが可能である。もちろん
校正用被写体11を載せたテーブル2の角度が撮影角度
θと一致するように、作業者がマニュアルにて合せ、撮
影、処理させても良い。
【0064】次にS2の計測対象物1のステレオ撮影に
ついて説明する。図12は計測対象物をステレオ撮影す
る手続きを説明するフローチャートである。まず、計測
対象物1をテーブル2に載せる(S60)。相対位置変
更部4に対して、計測対象物1をステレオ撮影部3にて
撮影する方向となる角度θを設定する(S70)。例え
ば最初なら0度にする。そして、ステレオ撮影部3によ
り計測対象物1を撮影する(S80)。ステレオカメラ
の場合2枚同時に取得する。
【0065】次に、計測対象物1を撮影すべき全ての撮
影方向に対応する角度にてステレオ撮影が終了したか判
断する(S90)。もし、終了していない場合は、相対
位置変更部4に対して、次の計測対象物1をステレオ撮
影部3にて撮影する方向となる角度θを設定する(S7
0)。例えば、図3(A)のような断面矩形の校正用被
写体11で初期化補正した場合は、0、90、180、
270度が撮影方向となる。また、図3(B)のような
断面6角形の校正用被写体11で初期化補正した場合
は、0、60、120、180、240、300度等で
上記撮影を繰り返す。
【0066】計測対象物1に対するステレオ画像が全て
の撮影角度にて終了したら、表面形状演算処理手段7に
より計測処理を行なう(S100)。但し、表面形状演
算処理手段7による計測処理は、各撮影方向に対応する
角度におけるステレオ撮影の直後、即ちS80とS90
の間で逐次行なっても良い。逐次行う構成とすると、計
測対象物1のステレオ撮影と表面形状演算処理手段7に
よる計測処理が並列に進行するので、全体の作業時間が
短縮される。
【0067】図13は表面形状演算処理手段による計測
処理を説明するフローチャートである。表面形状演算処
理手段7による計測処理は、各撮影角度で取得された2
枚のステレオ画像ごとに行なう。まず、予め求められた
ステレオ撮影パラメータから、実際の計測対象物1のス
テレオ画像を偏位修正処理し、立体視可能な偏位修正画
像に再構成する(S101)。なお、S101の処理
は、ステレオカメラが平行に縦視差がないように取付け
てあり、かつ経時変化がなければ必要ない。しかしなが
ら、S101の処理を行えば、厳密にステレオカメラを
設置する必要はなく、経時変化を気にする必要なくなる
という利点がある。
【0068】図14は偏位修正処理の一例を示す図で、
処理前と処理後を左右の画像について説明してある。偏
位修正処理により、左右の画像の縦視差が除去され、水
平ラインが等しくなり、各画像の歪が除去された偏位修
正画像が得られる。
【0069】次に、計測対象物1の各撮影角度におい
て、計測対象物1の輪郭や特徴点を計測する(S10
2)。計測対象物1の輪郭や特徴点を計測することは、
表示/図化部8のステレオ画像の表示画像を見ながら、
マウス等で左右画像の対応点を指示することで行なう。
S102の計測処理は、各画像のステレオ撮影パラメー
タより、測定対象物に平行な偏位修正画像が作成できて
いるので、左右画像の対応点を指定するだけで、ステレ
オ法の原理からその位置の三次元座標が求まる。
【0070】[ステレオ法]図15はステレオ法の原理
を説明する図である。ここでは、簡単のために同じカメ
ラを2台使用し、それぞれの光軸は平行でカメラレンズ
の主点から画像1,2が結像するCCD面までの距離a
が等しく、CCDは光軸に直角に置かれているものとす
る。また、2つの光軸間距離(基線長)をlとする。す
ると、物体上の点P1(x1、y1)、P2(x2、y
2)の座標の間には、以下のような関係がある。
【0071】x1=ax/z −−−(8) y1=y2=ay/z −−−(9) x2−x1=al/z −−−(10) 但し、全体の座標系(x、y、z)の原点をカメラ1の
レンズ主点にとるものとする。そして、式(10)より
zを求め、これを用いて式(8)、式(9)よりx、y
が求められる。
【0072】なお、S103にて自動計測を行う場合
は、S102にて計測対象物1の輪郭を指定することに
より、自動計測範囲を設定することになる。従って特徴
点は計測しなくとも、次の自動測定のために概略の輪郭
(自動測定範囲)を各画像につき指定するだけでも良
い。また、自動測定範囲は、対象物までの距離情報や特
徴点抽出処理等の画像処理を利用して自動設定すること
も可能である。
【0073】さらに、特徴点を計測した場合、これらデ
ータは自動計測の初期値としても利用される。また、測
定面全面の三次元計測は必要なく、特徴点の計測だけ必
要なときは、次のS103の処理は行わずとも、ここで
計測されたデータのみを使用すればよい。但し、S10
3の処理を行わない場合には、後で表示/図化部8によ
り画像を図化した場合に、図化された画像はS103の
処理を行う場合に比較して正確性に乏しくなる。
【0074】続いて、自動計測(ステレオマッチング)
を行なう(S103)。ステレオマッチング処理には、
正規化相関処理を用いたエリアベースのマッチングを利
用する。また、S102で特徴点を計測してあれば、そ
れら情報も利用する。これにより対象物表面の密な三次
元座標を取得することが可能となる。
【0075】[正規化相関法]次に、正規化相関処理に
ついて説明する。図9に示すように、例えば左画像中の
N1×N1画素の画像を右画像から探索したいテンプレ
ート画像とし、右画像の同一ライン上で探索を行う。そ
して、数5にて定義される相関係数C(a,b)が最大に
なる点が求める画像の位置である。
【0076】
【数5】
【0077】自動計測によって算出された対応点座標に
より、その位置の三次元座標が、式(8)、(9)、
(10)により算出される。これら計測された三次元座
標によって、画像成果物作成が可能となる。画像成果物
は、三次元座標値を元に作成されるため、三次元座標値
が多ければ多いほど正確な画像成果品が作成できる。ま
た、各測定面における座標系は校正用被写体11の座標
系なので、そのまま各撮影角度θの画像を統合するだけ
で、計測対象物1を全周からみた画像が作成される。
【0078】次に、図6のS4の図化について説明す
る。例えば、三次元座標が求まっていれば、これらを元
に正射投影画像を作成することができる。図16は中心
投影画像と正射投影画像との相違を説明する図である。
レンズにより撮影した画像は、被写体をレンズの主点か
ら撮影しているので、中心投影となっていて像に歪があ
る。これに対して正射投影画像は、被写体を無限遠に位
置するレンズにて平行投影とした画像で、地図のよう
に、画像そのものに正確な被写体の寸法が現れている。
【0079】従って正射投影画像を作成すれば、計測対
象物1の図面化を行なう際に、その正射投影画像上をな
ぞれば、図面を容易に作成することが可能となる。従来
の埋蔵文化財のような実物を傍において見ながら図化す
る作業と比較して、正射投影画像によれば多大な省力化
が可能であると同時に、その寸法精度も正確なものとな
る。すなわち、誰でも簡単に精度よい図化が可能とな
る。また、図面化せずとも、ステレオ画像や正射投影画
像からいつでも計測対象物1の再現、図化が可能となる
為、ステレオ画像や正射投影画像の状態で保存しても大
変利用価値が高い。
【0080】図17は本発明の第2の実施の形態を説明
する構成ブロック図である。第1の実施の形態と比較す
ると、ステレオ撮影方向制御部12とステレオ画像記憶
部15を有している点で相違する。ステレオ撮影方向制
御部12は、ステレオ撮影部3により計測対象物1を撮
影する方向としての角度θを、計測対象物1の主要な周
面のステレオ画像が得られるように、相対位置変更部4
により少なくとも3方向移動させる構成としている。そ
こで、多量の計測対象物1を計測する作業が、ステレオ
撮影方向制御部12により効率化される。ステレオ撮影
方向制御部12としては、例えばPLC(プログラマブ
ル・ロジック・コントローラ)にシーケンスプログラム
を登録して回転駆動部41とステレオ撮影部3を連動し
て制御させるとよい。
【0081】ステレオ画像記憶部15は、ステレオ撮影
部3により撮影された一組の計測対象物1のステレオ画
像を記憶するもので、好ましくは撮影角度θと共に記憶
すると良い。さらに、ステレオ画像記憶部15には、正
射投影画像に変換された計測対象物1の画像も、ステレ
オ画像と共に記憶させると良い。
【0082】図18は本発明の第3の実施の形態を説明
する構成ブロック図である。第1の実施の形態と比較す
ると、対象物をステレオ撮影する機能を、一台の撮像装
置10とステレオ撮影制御部9を用いて実現している。
ステレオ撮影制御部9は、撮像装置10により計測対象
物1を撮影する方向を、相対位置変更部4としての撮像
装置連結棒46を回転制御して、左撮影方向と右撮影方
向を一組とするステレオ撮影方向に制御する。撮像装置
連結棒46は、テーブル2と撮像装置10との間隔dを
一定値に保持すると共に、回転駆動部41にて撮像装置
10の位置を回転角度差Δθ離れた位置に移動させる。
回転角度差Δθ離れた位置における撮像装置10の間隔
は基線長l(エル)となり、左撮影方向と右撮影方向に
相当している。ここでは、モノラル画像記憶部16にお
いて、撮像装置10で撮影された計測対象物1の画像を
撮影角度θと共に記憶すると良い。ステレオ撮影制御部
9における一組の撮影方向と、モノラル画像記憶部16
に記憶された所定の撮影方向の画像を2枚組合せること
で、ステレオ画像生成手段6による処理を可能としてい
る。
【0083】なお、第3の実施の形態の場合、各ステレ
オペアが収束撮影、即ちそれぞれの撮影画像が対象物と
直角になっているため平行にならない。そこで、左右そ
れぞれの画像について見える範囲や縮尺が、第1及び第
2の実施の形態に用いられるステレオ撮影部3と比較し
て、安定性に乏しい。そこで、計測対象物1の形状が複
雑な場合には、計測精度が安定しなかったり、自動計測
(ステレオマッチング)がうまく行かない蓋然性が、第
1及び第2の実施の形態に用いられるステレオ撮影部3
と比較して、高くなる。
【0084】図19は本発明の第4の実施の形態を説明
する構成ブロック図である。第3の実施の形態と比較す
ると、主要周面撮影方向制御部13とステレオ画像記憶
部15を有している点で相違する。主要周面撮影方向制
御部13は、ステレオ撮影制御部9により対象物1をス
テレオ撮影する方向を、対象物1の主要な周面のステレ
オ画像が得られるように、ステレオ撮影制御部9により
少なくとも3方向移動させるものである。ここで、3方
向移動とは、左撮影方向と右撮影方向を一組とするステ
レオ撮影方向が3方向であることを言う。そこで、多量
の計測対象物1を計測する作業が、主要周面撮影方向制
御部13により効率化される。主要周面撮影方向制御部
13としては、例えばPLCにシーケンスプログラムを
登録して回転駆動部41、ステレオ撮影制御部9、撮像
装置10を連動して制御させるとよい。
【0085】ステレオ画像記憶部15は、モノラル画像
記憶部16に記憶された画像を、ステレオ撮影制御部9
により撮影された一組の計測対象物1のステレオ画像と
して記憶するもので、好ましくは撮影角度θと共に記憶
すると良い。さらに、正射投影画像に変換された計測対
象物1の画像も、共に記憶すると良い。
【0086】なお、上記の実施の形態においては、埋蔵
文化財のように計測対象物1を全周からみた画像が必要
な場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば人体や機械構造物のように正面と左
右の側面の表面形状を正確に測定する必要があるが、背
面に付いては大略が判れば良いという用途では、必要と
される範囲のステレオ画像の得られる撮影角度θを適宜
複数選択すればよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面形状
測定装置によれば、対象物をステレオ撮影するステレオ
撮影部と、ステレオ撮影部と対象物との位置関係を相対
的に移動させる相対位置変更部と、ステレオ撮影部が対
象物を撮影する複数の方向におけるステレオ撮影パラメ
ータを予め記憶しておき、ステレオ撮影パラメータの記
憶された前記複数の方向から、ステレオ撮影部により対
象物を撮影して、対象物のステレオ画像を生成するステ
レオ画像生成手段と、対象物のステレオ画像から対象物
の表面形状を測定する表面形状演算処理手段とを備える
構成としているので、ステレオ撮影部と対象物の位置決
めを厳格に行わなくても、正確な測定値が得られる。即
ち、回転台に対象物を置いて計測する場合、通常は回転
中心に厳密に設置しなければいけなかったり、回転中心
を厳密に求める必要があるが、そのような作業は一切必
要とせず、ただステレオ撮影パラメータを用いて正確な
対象物の表面形状の測定が行える。
【0088】また、請求項2に記載の発明のように、ス
テレオ撮影パラメータは、立体的に基準点が配置された
校正用被写体を対象物の設置場所に置き、前記相対位置
変更部により前記ステレオ撮影部が校正用被写体を撮影
する方向にセットし、前記ステレオ撮影部により校正用
被写体を撮影し、撮影された校正用被写体のステレオ画
像からステレオ撮影パラメータを算出しているので、校
正用被写体による座標系で統一されて対象物のステレオ
画像が得られ、対象物の全周画像又は主要な周面の画像
が各撮影角度での画像を統合するだけで簡単に作成でき
る。
【0089】さらに、請求項7に記載の発明のように、
対象物の正射投影画像を作成すると、正射投影画像を用
いて対象物の表面形状が再現可能となり、画像情報とし
てデーターベースを構築する場合の価値もあがり、大変
利用価値が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を説明する構成ブ
ロック図である。
【図2】 相対位置変更部の変形実施例を示す要部構成
図である。
【図3】 ステレオ撮影パラメータの算出に用いられる
校正用被写体を説明する構成斜視図である。
【図4】 校正用被写体に形成される基準点マークと側
面基準ターゲットの説明図である。
【図5】 基準点マークの位置を記述する三次元座標系
xyzの説明図である。
【図6】 図1の装置を用いた計測対象物の計測手順の
全体を概括的に説明するフローチャートである。
【図7】 ステレオ撮影を行なう方向における初期化作
業を説明するフローチャートである。
【図8】 図7の初期化計測処理の詳細を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】 残差逐次検定法及び正規化相関法に用いられ
るテンプレート画像と、左右の画像の関係を説明する図
である。
【図10】 モーメント法の説明図で、縦軸は測定値f
(x,y)、横軸は空間分布X,Yを表している。
【図11】 モデル座標系XYZと左右のカメラ座標系
xyzを用いて標定計算を説明する図である。
【図12】 計測対象物をステレオ撮影する手続きを説
明するフローチャートである。
【図13】 表面形状演算処理手段による計測処理を説
明するフローチャートである。
【図14】 偏位修正処理の一例を示す図で、処理前と
処理後を左右の画像について説明してある。
【図15】 ステレオ法の原理を説明する図である。
【図16】 中心投影画像と正射投影画像との相違を説
明する図である。
【図17】 本発明の第2の実施の形態を説明する構成
ブロック図である。
【図18】 本発明の第3の実施の形態を説明する構成
ブロック図である。
【図19】 本発明の第4の実施の形態を説明する構成
ブロック図である。
【符号の説明】
1 対象物 2 テーブル 3 ステレオ撮影部 4 相対位置変更部 5 ステレオ撮影パラメータ記憶手段 6 ステレオ画像生成手段 7 表面形状演算処理手段 8 表示/図化部 9 ステレオ撮影制御部 10 撮像装置 11 校正用被写体 12 ステレオ撮影方向制御部 13 主要周面撮影方向制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA49 AA51 BB24 BB27 CC11 CC16 DD06 FF05 JJ03 JJ26 KK02 MM01 MM04 PP13 QQ04 QQ18 QQ24 QQ31 QQ38 QQ42 RR08 SS02 UU05 2F112 AC06 BA05 CA08 FA07 FA21 FA31 FA36 FA38 FA39 FA45 5B057 AA20 BA02 BA19 CA02 CA08 CA13 CA16 CB02 CB06 CB12 CB16 CC01 CD14 CE11 CE15 DA07 DB03 DB05 DB09 DC09 DC34

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物をステレオ撮影するステレオ撮影
    部と;前記ステレオ撮影部と前記対象物との位置関係を
    相対的に移動させる相対位置変更部と;前記ステレオ撮
    影部が前記対象物を撮影する複数の方向におけるステレ
    オ撮影パラメータを記憶する手段と;前記ステレオ撮影
    パラメータの記憶された前記複数の方向から、前記ステ
    レオ撮影部により前記対象物を撮影して、前記対象物の
    ステレオ画像を生成する手段と;前記対象物のステレオ
    画像から前記対象物の表面形状を測定する手段とを備え
    る;表面形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ステレオ撮影パラメータ記憶手段
    は、立体的に基準点が配置された校正用被写体を前記対
    象物の設置場所に置き、前記相対位置変更部により前記
    ステレオ撮影部が前記校正用被写体を撮影する方向にセ
    ットし、前記ステレオ撮影部により前記校正用被写体を
    撮影し、前記撮影された前記校正用被写体のステレオ画
    像から前記ステレオ撮影パラメータを算出して、前記算
    出されたステレオ撮影パラメータを記憶することを特徴
    とする請求項1に記載の表面形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ステレオ撮影パラメータ記憶手段
    は、予め記憶されている前記校正用被写体の基準点位置
    と、前記ステレオ撮影部の撮影した前記校正用被写体の
    基準点のステレオ画像から算出された基準点位置とを対
    比して、撮影パラメータを算出して記憶することを特徴
    とする請求項2に記載の表面形状測定装置。
  4. 【請求項4】 対象物を撮影する撮像装置と;前記撮像
    装置と前記対象物との位置関係を相対的に移動させる相
    対位置変更部と;前記撮像装置により前記対象物を撮影
    する方向を、前記相対位置変更部により左撮影方向と右
    撮影方向を一組とするステレオ撮影方向に制御するステ
    レオ撮影制御部と;前記撮像装置が前記対象物を撮影す
    る複数のステレオ撮影方向におけるステレオ撮影パラメ
    ータを記憶する手段と;前記ステレオ撮影パラメータの
    算出された前記複数のステレオ撮影方向から、前記撮像
    装置により前記対象物を撮影して、前記対象物のステレ
    オ画像を生成する手段と;前記対象物のステレオ画像か
    ら前記対象物の表面形状を測定する手段とを備える;表
    面形状測定装置。
  5. 【請求項5】 対象物をステレオ撮影するステレオ撮影
    部と;前記ステレオ撮影部と前記対象物との位置関係を
    相対的に移動させる相対位置変更部と;前記ステレオ撮
    影部により前記対象物を撮影する方向を、前記対象物の
    主要な周面のステレオ画像が得られるように、前記相対
    位置変更部により少なくとも3方向移動させるステレオ
    撮影方向制御部と;前記ステレオ撮影方向制御部によっ
    て定められる方向であって、前記ステレオ撮影部が前記
    対象物を撮影する方向におけるステレオ撮影パラメータ
    を記憶する手段と;前記ステレオ撮影パラメータの記憶
    された撮影する方向から、前記ステレオ撮影部により前
    記対象物を撮影して、前記撮影方向における前記対象物
    のステレオ画像を生成する手段と;前記対象物のステレ
    オ画像を前記ステレオ撮影方向制御部によって定められ
    る方向について合成して、前記対象物の主要な周面の表
    面形状を測定する手段とを備える;表面形状測定装置。
  6. 【請求項6】 対象物を撮影する撮像装置と;前記撮像
    装置と前記対象物との位置関係を相対的に移動させる相
    対位置変更部と;前記撮像装置により前記対象物を撮影
    する方向を、前記相対位置変更部により左撮影方向と右
    撮影方向を一組とするステレオ撮影方向に制御するステ
    レオ撮影制御部と;前記ステレオ撮影制御部により前記
    対象物をステレオ撮影する方向を、前記対象物の主要な
    周面のステレオ画像が得られるように、前記ステレオ撮
    影制御部により少なくとも3方向移動させる主要周面撮
    影方向制御部と;前記撮像装置が前記対象物を撮影する
    ステレオ撮影方向におけるステレオ撮影パラメータを記
    憶する手段と;前記主要周面撮影方向制御部によって定
    められる方向であって、前記ステレオ撮影パラメータの
    算出された前記ステレオ撮影方向から、前記撮像装置に
    より前記対象物を撮影して、前記対象物のステレオ画像
    を生成する手段と;前記対象物のステレオ画像を前記主
    要周面撮影方向制御部によって定められる方向について
    合成して、前記対象物の主要な周面の表面形状を測定す
    る手段とを備える;表面形状測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記
    載の表面形状測定装置において;さらに前記ステレオ撮
    影部の撮影した前記対象物のステレオ画像から、前記対
    象物の正射投影画像を生成する手段とを備える表面形状
    測定装置。
  8. 【請求項8】 立体的に基準点が配置された校正用被写
    体を対象物の設置場所に置くと共に、ステレオ撮影部に
    より前記校正用被写体を撮影する所定の方向にセット
    し;前記ステレオ撮影部により前記校正用被写体を撮影
    し;前記撮影された前記校正用被写体のステレオ画像か
    らステレオ撮影パラメータを算出し;前記ステレオ撮影
    パラメータの算出された前記所定の方向から、前記ステ
    レオ撮影部により前記対象物を撮影し;前記撮影された
    画像を前記ステレオ撮影パラメータを用いて前記対象物
    のステレオ画像として生成し;前記対象物のステレオ画
    像から前記対象物の表面形状を測定する;工程を有する
    表面形状測定方法。
  9. 【請求項9】 立体的に基準点が配置された校正用被写
    体を対象物の設置場所に置き;撮像装置により前記校正
    用被写体を撮影する方向を、前記撮像装置のステレオ撮
    影方向となる左撮影方向と右撮影方向に逐次セットし
    て、前記撮像装置により前記校正用被写体を前記左撮影
    方向と右撮影方向から逐次撮影し;前記撮影された前記
    校正用被写体のステレオ画像からステレオ撮影パラメー
    タを算出し;前記ステレオ撮影パラメータの算出された
    前記ステレオ撮影方向から、前記撮像装置により前記対
    象物を撮影し;前記撮影された画像を前記ステレオ撮影
    パラメータを用いて前記対象物のステレオ画像として生
    成し;前記対象物のステレオ画像から前記対象物の表面
    形状を測定する;工程を有する表面形状測定方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項7の何れか一つに
    記載の表面形状測定装置によって測定された前記対象物
    のステレオ画像から、前記対象物の表面状態を図化する
    表面状態図化装置。
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