JPH1130736A - 光学装置 - Google Patents
光学装置Info
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- JPH1130736A JPH1130736A JP9197967A JP19796797A JPH1130736A JP H1130736 A JPH1130736 A JP H1130736A JP 9197967 A JP9197967 A JP 9197967A JP 19796797 A JP19796797 A JP 19796797A JP H1130736 A JPH1130736 A JP H1130736A
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- JP
- Japan
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- optical
- optical axis
- optical element
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- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学素子を回転させずに光学素子間の間隔を
調整可能な調整機構を有する光学装置を提供する。 【解決手段】 この光学装置は、第1の光学素子4を保
持する保持部材11と、保持部材を光学素子の光軸m方
向に移動可能にその内面で嵌合する筒状部材10と、筒
状部材に保持部材と独立して設けられた第2の光学素子
3と、筒状部材の外周面に貫通して形成された直進孔部
10aに係合するように保持部材に固定された係合ピン
8と、筒状部材の外周面10bにねじ嵌合され、回転に
より光軸方向に移動する際に、係合ピンが直進孔部にお
いてその回転方向の移動の規制を受けながら光軸方向に
直進させられることにより、保持部材を光軸方向に移動
させる調整部材7,9とを具備し、調整部材の回転によ
り第1の光学素子と第2の光学素子との間の光軸方向距
離を調整する。
調整可能な調整機構を有する光学装置を提供する。 【解決手段】 この光学装置は、第1の光学素子4を保
持する保持部材11と、保持部材を光学素子の光軸m方
向に移動可能にその内面で嵌合する筒状部材10と、筒
状部材に保持部材と独立して設けられた第2の光学素子
3と、筒状部材の外周面に貫通して形成された直進孔部
10aに係合するように保持部材に固定された係合ピン
8と、筒状部材の外周面10bにねじ嵌合され、回転に
より光軸方向に移動する際に、係合ピンが直進孔部にお
いてその回転方向の移動の規制を受けながら光軸方向に
直進させられることにより、保持部材を光軸方向に移動
させる調整部材7,9とを具備し、調整部材の回転によ
り第1の光学素子と第2の光学素子との間の光軸方向距
離を調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光学素子を
保持した光学装置に関するものである。
保持した光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の光学素子を保持した光学装
置は、図3に示すような構造を有していた。図3のよう
に、光学素子29はレンズ室28に固定され、このレン
ズ室28の外径部には回転用工具穴、送り用おねじ、ガ
イド用嵌合軸がある。図3のように、レンズ室28を円
筒部品24に組み込む。円筒部品24内には別の光学素
子23を固定した別のレンズ室26が組み込まれ固定ね
じ22により円筒部品24に固定されている。円筒部品
24は固定ねじ25により台座21に固定されている。
置は、図3に示すような構造を有していた。図3のよう
に、光学素子29はレンズ室28に固定され、このレン
ズ室28の外径部には回転用工具穴、送り用おねじ、ガ
イド用嵌合軸がある。図3のように、レンズ室28を円
筒部品24に組み込む。円筒部品24内には別の光学素
子23を固定した別のレンズ室26が組み込まれ固定ね
じ22により円筒部品24に固定されている。円筒部品
24は固定ねじ25により台座21に固定されている。
【0003】工具穴を用いてレンズ室28を回転させる
とネジ部の送りにより、光学素子29を移動でき、光学
素子23に対してその光軸方向の間隔を調整することが
できる。このとき、嵌合部分がガイドの役割をするた
め、高精度に調整することができる。調整後、レンズ室
28は固定ねじ27により円筒部品24に固定される。
とネジ部の送りにより、光学素子29を移動でき、光学
素子23に対してその光軸方向の間隔を調整することが
できる。このとき、嵌合部分がガイドの役割をするた
め、高精度に調整することができる。調整後、レンズ室
28は固定ねじ27により円筒部品24に固定される。
【0004】
【発明が解決しようする課題】しかし、上記の如き従来
技術においては、光学調整時に光学素子29とレンズ室
28との回転を伴うため、下記の様な間題点がある。 (1)レンズ室28の回転軸と光学素子29の光軸の差
が十分小さくない場合、調整時に像ずれが発生するた
め、光学素子23,29を透過した光を受光する受光部
(図示省略)の位置調整が再度必要になる場合がある。 (2)光学素子の回転を伴わずに、光学素子間の間隔の
みを調整する必要がある場合には使用できない。
技術においては、光学調整時に光学素子29とレンズ室
28との回転を伴うため、下記の様な間題点がある。 (1)レンズ室28の回転軸と光学素子29の光軸の差
が十分小さくない場合、調整時に像ずれが発生するた
め、光学素子23,29を透過した光を受光する受光部
(図示省略)の位置調整が再度必要になる場合がある。 (2)光学素子の回転を伴わずに、光学素子間の間隔の
みを調整する必要がある場合には使用できない。
【0005】本発明は、このような従来の間題点に鑑み
てなされたもので、光学素子を回転させずに光学素子間
の間隔を調整可能な調整機構を有する光学装置を提供す
ることを目的とする。
てなされたもので、光学素子を回転させずに光学素子間
の間隔を調整可能な調整機構を有する光学装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題達成のため、本
発明の光学装置は、第1の光学素子を保持する保持部材
と、前記保持部材を前記光学素子の光軸方向に移動可能
にその内面で嵌合する筒状部材と、前記筒状部材に前記
保持部材と独立して設けられた第2の光学素子と、前記
筒状部材の外周面に貫通して形成された直進孔部に係合
するように前記保持部材に固定された係合ピンと、前記
筒状部材の外周面にねじ嵌合され、回転により前記光軸
方向に移動する際に、前記係合ピンが前記直進孔部にお
いてその回転方向の移動の規制を受けながら前記光軸方
向に直進させられることにより、前記保持部材を前記光
軸方向に移動させる調整部材とを具備し、前記調整部材
の回転により前記第1の光学素子と第2の光学素子との
間の光軸方向距離を調整することを特徴とする。
発明の光学装置は、第1の光学素子を保持する保持部材
と、前記保持部材を前記光学素子の光軸方向に移動可能
にその内面で嵌合する筒状部材と、前記筒状部材に前記
保持部材と独立して設けられた第2の光学素子と、前記
筒状部材の外周面に貫通して形成された直進孔部に係合
するように前記保持部材に固定された係合ピンと、前記
筒状部材の外周面にねじ嵌合され、回転により前記光軸
方向に移動する際に、前記係合ピンが前記直進孔部にお
いてその回転方向の移動の規制を受けながら前記光軸方
向に直進させられることにより、前記保持部材を前記光
軸方向に移動させる調整部材とを具備し、前記調整部材
の回転により前記第1の光学素子と第2の光学素子との
間の光軸方向距離を調整することを特徴とする。
【0007】本発明によれば、調整部材が筒状部材の外
周面で回転すると、係合ピンが光軸方向に押されて移動
すると同時に、係合ピンの回転方向の移動が直進孔部に
より規制される。このため、係合ピンは回転せず光軸方
向に直進するから、係合ピンが固定された保持部材を回
転させずに光軸方向に移動させることができる。これに
より、第1の光学素子と第2の光学素子との間の光軸方
向間隔を回転を伴わずに調整することができる。
周面で回転すると、係合ピンが光軸方向に押されて移動
すると同時に、係合ピンの回転方向の移動が直進孔部に
より規制される。このため、係合ピンは回転せず光軸方
向に直進するから、係合ピンが固定された保持部材を回
転させずに光軸方向に移動させることができる。これに
より、第1の光学素子と第2の光学素子との間の光軸方
向間隔を回転を伴わずに調整することができる。
【0008】また、前記係合ピンが前記直進孔部から突
き出て、この係合ピンを挟むように前記調整部材を一対
設けるようにできる。これにより、第1の光学素子を保
持する保持部材を光軸方向左右に自在に移動させ調整す
ることができる。
き出て、この係合ピンを挟むように前記調整部材を一対
設けるようにできる。これにより、第1の光学素子を保
持する保持部材を光軸方向左右に自在に移動させ調整す
ることができる。
【0009】また、前記一対の調整部材が連結され、一
体に回転するようにできる。これにより、保持部材を光
軸方向左右に移動させる際に、一対の調整部材が一体に
回転するから、調整部材の移動が容易となり、調整が楽
となる。
体に回転するようにできる。これにより、保持部材を光
軸方向左右に移動させる際に、一対の調整部材が一体に
回転するから、調整部材の移動が容易となり、調整が楽
となる。
【0010】また、前記第1及び第2の光学素子の少な
くともいずれか一方に直視プリズム、シリンドリカルレ
ンズ、アナモレンズ(anamorphic len
s)、プリズム及び偏光素子から選ばれた光学素子が含
まれるようにできる。
くともいずれか一方に直視プリズム、シリンドリカルレ
ンズ、アナモレンズ(anamorphic len
s)、プリズム及び偏光素子から選ばれた光学素子が含
まれるようにできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態の光学装置の側面図(a)、及び側断面図(b)であ
る。図1の光学装置は色分散補正機構を有し、2種類の
直視プリズム3と4との間隔を調整するものである。こ
の色分散補正は、直視プリズム3と4との間隔のみを調
整することにより行われる。この場合、色分散補正の精
度維持のため回転の許容量は十分小さいことが要求され
る。
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態の光学装置の側面図(a)、及び側断面図(b)であ
る。図1の光学装置は色分散補正機構を有し、2種類の
直視プリズム3と4との間隔を調整するものである。こ
の色分散補正は、直視プリズム3と4との間隔のみを調
整することにより行われる。この場合、色分散補正の精
度維持のため回転の許容量は十分小さいことが要求され
る。
【0012】光学装置は、直視プリズム3を取り付け固
定したレンズ室5と、直視プリズム4を取り付け固定し
たレンズ室11と、レンズ室5を固定ねじ2により内面
に固定しレンズ室11を光軸m方向に移動可能に内面に
嵌合する円筒部材10と、円筒部材10が固定ねじ6に
より固定される台座1とを備える。
定したレンズ室5と、直視プリズム4を取り付け固定し
たレンズ室11と、レンズ室5を固定ねじ2により内面
に固定しレンズ室11を光軸m方向に移動可能に内面に
嵌合する円筒部材10と、円筒部材10が固定ねじ6に
より固定される台座1とを備える。
【0013】円筒部材10には、光軸mと平行に延びた
長孔状の直進溝10aが貫通して設けられている。レン
ズ室11の外周面には係合ピン8がねじ込まれて固定さ
れている。この係合ピン8が直進溝10aを貫通して円
筒部材10の外周面から突出している。この場合、係合
ピン8は、直進溝10aの光軸mと直角方向において直
進溝10aの係合側面と係合する一方、光軸m方向には
遊嵌した状態である。
長孔状の直進溝10aが貫通して設けられている。レン
ズ室11の外周面には係合ピン8がねじ込まれて固定さ
れている。この係合ピン8が直進溝10aを貫通して円
筒部材10の外周面から突出している。この場合、係合
ピン8は、直進溝10aの光軸mと直角方向において直
進溝10aの係合側面と係合する一方、光軸m方向には
遊嵌した状態である。
【0014】円筒部材10の外周面にはねじ部10bが
形成されており、このねじ部10bにねじ嵌合するねじ
部を内周面に有する一対の調整部材7,9が係合ピン8
を挟み込むように配置されている。調整部材7,9は環
状に構成され、その外周面には、図1(a)に示すよう
に、等間隔に多数の回転用工具穴Aが形成されており、
この工具穴Aを用いて調整部材7,9を調整時に回転さ
せることができる。
形成されており、このねじ部10bにねじ嵌合するねじ
部を内周面に有する一対の調整部材7,9が係合ピン8
を挟み込むように配置されている。調整部材7,9は環
状に構成され、その外周面には、図1(a)に示すよう
に、等間隔に多数の回転用工具穴Aが形成されており、
この工具穴Aを用いて調整部材7,9を調整時に回転さ
せることができる。
【0015】図1に示す光学装置における光学素子3と
4との間の光軸m方向の間隔調整について説明する。い
ま、図1(b)に示した状態から直視プリズム4を図の
x方向に動かし、直視プリズム3に対して間隔を広げる
場合を考える。調整部材9をまず回転させてx方向に十
分に移動させておいてから、調整部材7を回転させてx
方向に移動させると、調整部材7の側面が係合ピン8の
頭部側面をx方向に押し付けるから、係合ピンがx方向
に移動し、同時にレンズ室11もx方向に動く。。この
とき、係合ピン8は、直進溝10aによりその回転方向
への移動が規制される。この場合、係合ピン8と直進溝
10aの係合側面との関係は、係合ピン8の回転が十分
小さく制限されるように決められている。
4との間の光軸m方向の間隔調整について説明する。い
ま、図1(b)に示した状態から直視プリズム4を図の
x方向に動かし、直視プリズム3に対して間隔を広げる
場合を考える。調整部材9をまず回転させてx方向に十
分に移動させておいてから、調整部材7を回転させてx
方向に移動させると、調整部材7の側面が係合ピン8の
頭部側面をx方向に押し付けるから、係合ピンがx方向
に移動し、同時にレンズ室11もx方向に動く。。この
とき、係合ピン8は、直進溝10aによりその回転方向
への移動が規制される。この場合、係合ピン8と直進溝
10aの係合側面との関係は、係合ピン8の回転が十分
小さく制限されるように決められている。
【0016】従って、係合ピン8は、ほとんど回転せず
に直進溝10aに案内されながらx方向に直進する。こ
のため、レンズ室11も直進する結果、直視プリズム4
もほとんど回転せずに光軸m方向に移動させることがで
きる。よって、直視プリズム3,4間の光軸m方向の間
隔調整を直視プリズムを回転させずに行うことができる
から、図1に示す光学装置において色分散補正を精度よ
くかつ容易に行うことができる。
に直進溝10aに案内されながらx方向に直進する。こ
のため、レンズ室11も直進する結果、直視プリズム4
もほとんど回転せずに光軸m方向に移動させることがで
きる。よって、直視プリズム3,4間の光軸m方向の間
隔調整を直視プリズムを回転させずに行うことができる
から、図1に示す光学装置において色分散補正を精度よ
くかつ容易に行うことができる。
【0017】この後、調整部材9をx方向と逆方向に動
くよう回転させてその側面を係合ピン8の頭部側面に当
接させて、調整部材7,9により係合ピン8を挟み込ん
で固定させて調整を終了する。この固定により、係合ピ
ン8が不測に移動して再調整を要するような事態を未然
に防げる。
くよう回転させてその側面を係合ピン8の頭部側面に当
接させて、調整部材7,9により係合ピン8を挟み込ん
で固定させて調整を終了する。この固定により、係合ピ
ン8が不測に移動して再調整を要するような事態を未然
に防げる。
【0018】なお、直視プリズム4をx方向と逆方向に
動かして調整するときも同様の手順により行うことがで
きる。また、本実施の形態では、係合ピンを1つ設けた
が、例えば等角度間隔に複数設けることもできる。
動かして調整するときも同様の手順により行うことがで
きる。また、本実施の形態では、係合ピンを1つ設けた
が、例えば等角度間隔に複数設けることもできる。
【0019】次に、図2により、図1の実施の形態の変
形例について説明する。図2の光学装置は、図1のもの
と基本的構成は同じであるが、図1の一対の調整部材を
一体化したものである。なお、図2において図1と同様
の部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
形例について説明する。図2の光学装置は、図1のもの
と基本的構成は同じであるが、図1の一対の調整部材を
一体化したものである。なお、図2において図1と同様
の部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0020】図2に示すように、調整部材15は環状に
構成され、筒状部材10の外周面に対向するようにその
内周面に環状溝15aが形成され、この環状溝15aに
係合ピン8が回転方向に相対移動可能に嵌合している。
調整部材15を回転させることにより、係合ピン8を直
進移動させ、レンズ室11内の直視プリズム4を光軸m
方向に回転を伴わずに移動させることができ、図1と同
様に光学調整を行うことができる。この場合、調整部材
15は、係合ピン8の頭部側面において一体に移動する
から、調整が一層容易となり、好ましい。なお、調整部
材15の環状溝15aと係合ピン8の頭部側面との間に
隙間ができる場合には、板ばね等を介在させて、緩みを
なくすことができる。
構成され、筒状部材10の外周面に対向するようにその
内周面に環状溝15aが形成され、この環状溝15aに
係合ピン8が回転方向に相対移動可能に嵌合している。
調整部材15を回転させることにより、係合ピン8を直
進移動させ、レンズ室11内の直視プリズム4を光軸m
方向に回転を伴わずに移動させることができ、図1と同
様に光学調整を行うことができる。この場合、調整部材
15は、係合ピン8の頭部側面において一体に移動する
から、調整が一層容易となり、好ましい。なお、調整部
材15の環状溝15aと係合ピン8の頭部側面との間に
隙間ができる場合には、板ばね等を介在させて、緩みを
なくすことができる。
【0021】以上のように、本実施の形態の光学装置に
よれば、複数の光学素子間の間隔調整を光学素子を回転
させずに行うことができるので、次のような場合に特に
有利である。 (1)光軸周りの回転方向における光学素子間の相対的
位置を一定にした状態で光学素子を光軸方向に移動させ
て光学調整を行う必要のある場合に、この調整を簡単に
実現できる。光学素子間の回転方向の相対的位置が変わ
らないから、再調整の必要も生じない。かかる光学素子
として両面が平行に近いようなプリズム、シリンドリカ
ルレンズ、アナモレンズ、偏光素子等がある。 (2)光学素子が互いに偏心したレンズであり、互いの
光軸がずれている場合、レンズを光軸方向に移動させて
調整する際、レンズも回転してしまうと、これらのレン
ズにより結ばれた像も回ってしまい好ましくないが、本
光学装置によればレンズを回転させずに調整できるか
ら、かかる問題は生じなく、また再度の光軸調整の必要
も生じない。 (3)光学素子に非対称収差の傾向がある場合、この傾
向を一定としたまま光軸方向に移動させ調整することが
できる。
よれば、複数の光学素子間の間隔調整を光学素子を回転
させずに行うことができるので、次のような場合に特に
有利である。 (1)光軸周りの回転方向における光学素子間の相対的
位置を一定にした状態で光学素子を光軸方向に移動させ
て光学調整を行う必要のある場合に、この調整を簡単に
実現できる。光学素子間の回転方向の相対的位置が変わ
らないから、再調整の必要も生じない。かかる光学素子
として両面が平行に近いようなプリズム、シリンドリカ
ルレンズ、アナモレンズ、偏光素子等がある。 (2)光学素子が互いに偏心したレンズであり、互いの
光軸がずれている場合、レンズを光軸方向に移動させて
調整する際、レンズも回転してしまうと、これらのレン
ズにより結ばれた像も回ってしまい好ましくないが、本
光学装置によればレンズを回転させずに調整できるか
ら、かかる問題は生じなく、また再度の光軸調整の必要
も生じない。 (3)光学素子に非対称収差の傾向がある場合、この傾
向を一定としたまま光軸方向に移動させ調整することが
できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、光学素子を回転させず
に光学素子間の間隔を精度よくかつ容易に調整可能な調
整機構を有する構造の簡単な光学装置を安価に提供する
ことができる。
に光学素子間の間隔を精度よくかつ容易に調整可能な調
整機構を有する構造の簡単な光学装置を安価に提供する
ことができる。
【図1】本発明による実施の形態の光学装置の側面図
(a)、及び側断面図(b)である。
(a)、及び側断面図(b)である。
【図2】図1の光学装置の変形例を示す側断面図であ
る。
る。
【図3】従来の光学装置の側断面図である。
1 台座 3 直視プリズム(第2の光学素子) 4 直視プリズム(第1の光学素子) 7,9,15 調整部材 8 係合ピン 10 円筒部材(筒状部材) 10a 直進溝(直進孔部) 11 レンズ室(保持部材) m 直視プリズムの光軸
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の光学素子を保持する保持部材と、 前記保持部材を前記光学素子の光軸方向に移動可能にそ
の内面で嵌合する筒状部材と、 前記筒状部材に前記保持部材と独立して設けられた第2
の光学素子と、 前記筒状部材の外周面に貫通して形成された直進孔部に
係合するように前記保持部材に固定された係合ピンと、 前記筒状部材の外周面にねじ嵌合され、回転により前記
光軸方向に移動する際に、前記係合ピンが前記直進孔部
においてその回転方向の移動の規制を受けながら前記光
軸方向に直進させられることにより、前記保持部材を前
記光軸方向に移動させる調整部材と、を具備し、 前記調整部材の回転により前記第1の光学素子と第2の
光学素子との間の光軸方向距離を調整することを特徴と
する光学装置。 - 【請求項2】 前記係合ピンが前記直進孔部から突き出
て、この係合ピンを挟むように前記調整部材を一対設け
たことを特徴とする請求項1記載の光学装置。 - 【請求項3】 前記一対の調整部材が連結され、一体に
回転することを特徴とする請求項2記載の光学装置。 - 【請求項4】 前記第1及び第2の光学素子の少なくと
もいずれか一方に直視プリズム、シリンドリカルレン
ズ、アナモレンズ、プリズム及び偏光素子から選ばれた
光学素子が含まれることを特徴とする請求項1,2また
は3記載の光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9197967A JPH1130736A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9197967A JPH1130736A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 光学装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1130736A true JPH1130736A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16383311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9197967A Withdrawn JPH1130736A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1130736A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097178A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-30 | Mitsubishi Electric Corp | 光源ユニット、及び画像表示装置 |
US9724683B2 (en) | 2012-07-18 | 2017-08-08 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Catalyst structure |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9197967A patent/JPH1130736A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097178A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-30 | Mitsubishi Electric Corp | 光源ユニット、及び画像表示装置 |
US9724683B2 (en) | 2012-07-18 | 2017-08-08 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Catalyst structure |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |