JPH11307359A - 高電圧トランスおよびそれを用いた点火トランス - Google Patents
高電圧トランスおよびそれを用いた点火トランスInfo
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- JPH11307359A JPH11307359A JP10112005A JP11200598A JPH11307359A JP H11307359 A JPH11307359 A JP H11307359A JP 10112005 A JP10112005 A JP 10112005A JP 11200598 A JP11200598 A JP 11200598A JP H11307359 A JPH11307359 A JP H11307359A
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Abstract
を用い、耐熱性小形高電圧トランス及び点火トランスを
提供する。 【解決手段】1次コイルと2次コイルと磁気コアからな
りコイル部分に注形樹脂を注形硬化させて得られ、出力
電圧が10kV〜35kVのトランスにおいて、注形樹
脂の熱変形温度が130℃以上、コイルボビンの熱変形
温度が130℃以上であることを特徴とするトランスと
し、また、無機質充填材含有の注形樹脂とボビンを用
い、ボビンには表面処理を施すこともできる。これによ
り、ボビンと注形樹脂間の接着性が高度に保証でき、こ
の結果、過酷な温度サイクル条件における動作特性が確
保され、耐熱性高信頼性の小形高電圧トランスが得られ
る。
Description
イルと磁気コアから成る小形高電圧トランス及び点火ト
ランスに関する。
用水平出力トランスなどの小形トランスにおいては、出
力電圧が10kV〜35kVの特殊なパルス状高電圧を
発生する機能が必要である。これらは1次および2次コ
イルと磁気コアを組立てた後、コイル部分に注形樹脂を
注入・硬化して形成されるものであり、1次コイルに特
殊なパルス電圧を入力し、これを2次コイルで昇圧して
高電圧を出力させるトランスである。
例えば、図1に示すようなものを次のようにして製造さ
れる。即ち、内部磁気コアA(1ー1)の周囲に2次ボ
ビン(2)に巻線した2次コイル(3)を配置させ、さ
らに、1次ボビン(4)に巻線した1次コイル(5)を
配置し、内部磁気コアB(1ー2)をコイル両端に付け
てこれら全体をケース(6)に収納する。次に、ケース
に注形樹脂(7)を入れ、トランス内すき間(8)、コ
イル内微小すき間(9)に流し込んだ後に注形樹脂を加
熱硬化させる。ケースの周囲に外部磁気コア(1−3)
を巻付けてトランスを完成させる。
は、例えば、図2に示すようなものを次のようにして製
造される。即ち、1次ボビン(4)に巻線した1次コイ
ル(5)の周囲に、2次ボビン(2)に層間材(10)
を介して巻線した2次コイル(3)を配置し、これらに
ケース(6)をはめ込む。次に、ケースに注形樹脂
(7)を入れ、トランス内すき間(8)、コイル内微小
すき間(9)に流し込んだ後に注形樹脂を加熱硬化させ
る。磁気コア(1)をはめ込みトランスを完成させる。
温雰囲気下で長期にわたり所定の機能を発生させる必要
があるため、耐熱・耐湿耐久性が望まれている。この種
の高電圧トランスでは、注形樹脂とボビン材との組合わ
せが重要であり、接着性が不足して両者間に剥離が生じ
たり、両者間の熱膨張係数の不一致に起因する熱応力に
より構成材割れが生ずると、放電によりコイル自体が電
気的に絶縁破壊する危険がある。また、ボビン材、注形
樹脂自体の耐電圧性も必要である。
脂とボビン材との接着性の優れた組合せが選定され、注
形樹脂として熱変形温度90から120℃のエポキシ樹
脂、ボビン材として熱変形温度約120℃のポリフェニ
レンオキサイドとポリスチレン混合組成物(例えば、G
E社製、商品名ノリル)が広く用いられていた。ノリル
材表面は液状のエポキシ樹脂と接したとき、部分的に膨
潤し、エポキシ樹脂の硬化に伴って強固な接着層を形成
することが利用されていた。
ると、使用されるエポキシ樹脂とボビン材の熱変形温度
が低いために、高電圧トランスを120℃以上の高温雰
囲気に置くと、構成材の軟化が起こり、材料自体の電気
的絶縁破壊および機械的変形を生ずる問題があった。
御性向上のために、1個のトランスから複数のエンジン
部に配電する従来のディストリビュータ方式に替わり、
複数のトランスを同数のエンジン部分に直接接触させる
方式が導入されつつあり、また、ブラウン管駆動用水平
出力トランスにおいては、ディスプレイの軽量化、低価
格化が課題とされており、いずれの場合もトランスの耐
熱性向上と小形化が必要とされている。
た材料の組合わせしかないため、使用条件の過酷化、部
品の小形化要求に対応出来なくなっていた。また、コイ
ルの耐熱性を向上するために、熱変形温度の高いエポキ
シ樹脂および一般ボビン材を用いると、両者間の接着性
が確保できず、さらに両者間の熱膨張係数を合わせるこ
とも難しかった。
て、小型、耐熱性で低価格の高電圧トランス及び点火ト
ランスを得ることを目的とする。
イルと2次コイルと磁気コアからなりコイル部分に注形
樹脂を注形硬化させて得られ、出力電圧が15kV〜3
5kVのトランスにおいて、注形樹脂の熱変形温度が1
30℃以上、コイルボビンの熱変形温度が130℃以上
であることを特徴とする高電圧トランスを形成すること
にある。
形物が高温中に静置されたときに変形を開始する温度を
示すが、一般的にはASTM D648に従い、1.8
2MPaの荷重をかけて測定した値で代替えできる。
%から55重量%含有するエポキシ樹脂を用いる。
英または石英ガラスまたは石英と石英ガラスの混合物で
あり、必要に応じて、アルミナ、水和アルミナ、炭酸カ
ルシウム等その他の無機質充填材を加え特性改善を行う
ことができる。
は、ガラス繊維またはタルクまたはガラス繊維とタルク
の混合物であり必要に応じて、ガラス球、マイカ、石
英、アルミナ、炭酸カルシウム等その他の無機質充填材
を加え特性改善を行うことができる。
5重量%から70重量%含有するポリフェニレンサリフ
ァイド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテル
イミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、液晶ポリマー樹
脂を用いる。また、溶剤に膨潤するボビン材に対してあ
らかじめ固形エポキシ樹脂を被覆させる場合には、無機
質充填材を10重量%から70重量%含有させても良
い。
ドブラスト処理、固形エポキシ樹脂の被覆処理を施すこ
とが有効である。
つには、エポキシ樹脂用主剤としてビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエ
ーテルがあり、熱変形温度を高く保つには特に脂環式エ
ポキシ化合物の添加が有効である。脂環式エポキシ化合
物は、硬化前に粘度が比較的に低く、エポキシ硬化物の
熱変形温度を向上させる作用を有するもので、例えば、
シクロヘキセンオキシド、3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートなどがある。
ラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸が有用である。特に、メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸がエポキシ硬化物の熱変形温度を高める。
ゾール類、特に、2ーエチルー4ーメチルイミダゾール
およびこれのアクリロニトリル付加物、1ーメチルー2
エチルイミダゾールなどがある。
気絶縁性、低熱膨張係数、低価格性などを考慮すると、
石英または石英ガラスまたは石英と石英ガラスの混合物
を主成分とするのが望ましい。これによって、注形樹脂
の電気絶縁性を確保したままで、熱膨張係数をコイルボ
ビンの値に近い水準に保つことが可能となる。
から55重量%添加する。さらに好ましくは、該無機質
充填材が35重量%から50重量%添加する。含有量が
30重量%以下になると、注形樹脂とボビン材との熱膨
張係数との差が大きくなり、トランス内の注形樹脂硬化
物が割れるなどの問題が生ずる。含有量が55重量%以
上になると、注形樹脂の粘度が高くなり、注形樹脂をト
ランス内に注入し難くなる。
ポリフェニレンサリファイド樹脂、ポリエーテルサルホ
ン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂、液晶性芳香族ポリエステル樹脂(通称:
液晶ポリマー)などの熱変形温度130℃以上の耐熱性高
分子材料を用いる。
脂と組合わせて用いた場合、トランスは動作時に絶縁破
壊に至るという問題がある。すなわち、注形樹脂とボビ
ン材間に相溶性が乏しいこととボビン成形品表面に内部
離型剤が析出しているために、接着性が劣りボビンと注
形樹脂間に剥離が生じ、また、この剥離が起点となって
注形樹脂に割れが生じ、トランスを動作させたとき絶縁
破壊を起こす。
機質充填材を25重量%から70重量%含有させること
が有効なことをトランスの実働試験により見い出した。
さらに好ましくは、該無機質充填材を45重量%から6
5重量%含有させる。含有量が25重量%以下になる
と、注形樹脂とボビン材との接着性が劣り、剥離やトラ
ンス内の注形樹脂硬化物が割れるなどの問題が生ずる。
含有量が70重量%以上になると、ボビンの成形性が劣
る。
各種あるが、電気絶縁性、低熱膨張係数、低金型損傷
性、低価格性などを考慮すると、ガラス繊維またはタル
クまたはガラス繊維とタルクの混合物を主成分とするこ
とが望ましい。
ない範囲で多めに含有させることが有効である。コイル
ボビン中に充填された無機質充填剤はコイルボビン表面
に析出し、成形剤に添加された内部離型剤に表面被覆を
抑えると共にそれ自体がエポキシ樹脂と接着してボビン
と注形樹脂との接着性を向上する。
サリファイド樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエ
ーテルイミド樹脂、液晶性芳香族ポリエステル樹脂は成
形時の流動性が優れるので比較的に多量の無機質充填材
の配合が可能となり、エポキシ樹脂との接着性を高水準
に保つことができる。ポリフェニレンサリファイド樹脂
は特に成形時の流動性が優れている。
脂と耐熱性高分子材料使用ボビンの組合わせでも高電圧
トランスの性能を発揮させることが可能であるが、ボビ
ン表面を処理することによって、トランスの信頼性確保
と一層の長寿命化を達成することができる。
かじめサンドブラスト処理、固形エポキシ樹脂の被覆処
理を施すことが有効である。
空気とともに粉体を吹き付け成形品表面を薄く削り取る
ものである。成形品表面に存在していた内部離型剤およ
び成形時に付着した汚れを取り去り、表面を凹凸にして
接着性を促進させる働きがある。圧縮空気の圧力は0.
1から0.9MPaが適当であり、特に、0.2から
0.5MPaが望ましい。
英、シリコンカーバイト、ガラス、ナイロンなどの硬質
樹脂類があり、粒径は0.04〜1mm、特に、0.1
〜0.5mmが望ましい。固形エポキシ樹脂の被覆処理
は、常温で固形のエポキシ樹脂を溶剤に溶かした塗布液
中へコイルボビンを浸漬した後、ボビンを引き上げ溶剤
を乾燥することによって行われる。固形エポキシ樹脂
は、特に限定はないが例えば、ビスフェノールAとエピ
クロルヒドリンとの脱塩化水素縮合反応によって生成す
るオリゴマーがあり、エポキシ当量450〜5000、
環球法軟化点64〜144℃のものが有用であり、特
に、エポキシ当量800〜2200、軟化点93〜12
8℃のものが望ましい。
溶解するものならば特に限定はないが、溶解性、作業
性、安全性などを考慮すると、酢酸nーブチル、アセト
ン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、トルエン、Nーメチルー2ーピロリドン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどが有
用である。溶液中の固形エポキシ樹脂濃度は1〜20重
量%が適当である。
理は、ボビンと注形樹脂間の接着性向上の次の理由で役
立つ。すなわち、ボビン表面に出てきた内部離型剤の溶
解除去、溶剤によるボビン表面の部分溶解によりボビン
表面と固形エポキシ樹脂との親和性向上、ボビン表面を
被覆した固形エポキシ樹脂と注形樹脂との硬化反応が起
こり、ボビンと注形樹脂間の接着性が向上する。
の中で、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルイミ
ド樹脂は非晶質性なので、有機溶剤に膨潤し易い傾向が
あるが、特殊な溶剤例えば、Nーメチルー2ーピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
には特に徐々に溶解する。これらの溶剤を含む塗布液は
ボビン材とエポキシ樹脂との親和性を著しく向上させ
る。そのため、ボビン材としてポリエーテルサルホン樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂を用いたときは無機質充填
材の含有量が10重量%から70重量%ならば、ボビン
とエポキシ樹脂との接着性を確保できる。
は、本発明に関わるサンドブラスト処理、固形エポキシ
樹脂の被覆処理に加えて、酸素プラズマ処理または紫外
線オゾン処理またはコロナ放電処理のような従来から知
られた方法も併用できる。
バ内に置き、減圧にした後、微量の酸素を導入しながら
プラズマを発生させて成形品表面に存在していた内部離
型剤および成形時に付着した汚れを取り去ることができ
る。
品に波長200nm付近の紫外線を照射してオゾンを発
生させながら成形品表面を紫外線で活性化させて表面の
汚れを取り去る。コロナ放電処理は、空気中でボビン成
形品と対電極との間に高電圧をかけてコロナ放電を発生
させてこのエネルギーにより成形品表面の汚れを取り去
る。
る。 (実施例1)エポキシ樹脂としてビスフェノールAジグ
リシジルエーテルとビスフェノールFジグリシジルエー
テル、脂環式エポキシ化合物を主成分とする化合物、硬
化剤としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸とメチルヘ
キサヒドロ無水フタル酸との混合物、硬化促進剤として
イミダゾールを配合し、これに所定量の無機質充填材を
配合して液状のエポキシ注形樹脂組成物を用意した。エ
ポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤の配合比を選ぶと、加
熱硬化したときに所定の熱変形温度を示す組成物とする
ことができる。
トランスとして、図1で述べたような構造を有する直接
点火方式の自動車用点火トランスを用意した。このトラ
ンスは直径22mm、長さ100mmで、直径19m
m、長さ90mmの1次コイル、直径15mm、長さ9
0mmの2次コイルを有する。各種材料から成る1次お
よび2次ボビンを成形してから所定の巻線を施し、それ
ぞれ1次および2次コイルを形成した。
ビン(2)とコイル(3)、1次ボビン(4)とコイル
(5)、ケース(6)を組み立てた後、全体を115℃
の加熱炉中で加熱乾燥し、付着水分を除いた。これを真
空中に置き、あらかじめ用意しておいた液状のエポキシ
注形樹脂組成物(7)を注入した。
行なったが、最終硬化条件を厳密に管理した。
外側に外部磁気コア(1−3)をはめ込み、点火トラン
スの完成品を得た。
格動作により判定した。さらに、このトランスを−40
℃1hと130℃1hを1サイクルとする温度サイクル
試験にかけ、サイクル毎にトランスを動作試験し、絶縁
破壊状態を点検した。絶縁破壊が検知される時点を寿命
として表示することにした。表1から表5は上記条件の
試料を用いて得られた結果である。
のである。トランスを製作する際の注形樹脂とボビンの
条件およびこのトランスの特性が示されている。表1の
比較No.1は従来トランスの水準を示している。ボビ
ン材としてASTM D648(測定荷重:1.82M
Pa)熱変形温度約130℃のポリフェニレンオキサイ
ドとポリスチレン混合組成物(PPO組成物、例えば、
GE社製、商品名ノリル)が広く用いられていた。この
材料を実機トランスに組み立てて使用したとき、120
℃以上の温度で徐々に変形が始まるため、最終硬化条件
は115℃/3hに抑えている。比較No.1のトラン
スは初期特性は良好であるが、温度サイクルを1サイク
ル掛けただけで注形樹脂とボビンが変形したために2次
コイルの内部で絶縁破壊を生じた。これをなくす目的で
比較No.2と比較No.3のように注形樹脂の熱変形
温度を上げたところ樹脂硬化時にボビンが変形した。比
較No.4と比較No.5は、注形樹脂の熱変形温度を
150℃に保つと同時に、無機質充填材含有のポリフェ
ニレンサルファイド樹脂(PPS)を用いてボビンの熱
変形温度を270℃に上げて製作したトランスである。
比較No.4のトランスは、注形樹脂中の無機質充填材
が10重量%と不足していたため、注形樹脂自体に割れ
が見られた。比較No.5のトランスは初期状態は良好
であったが、温度サイクル寿命が50しかなく、第1次
目標の300サイクルに至らなかった。注形樹脂中の無
機質充填材が30重量%から55重量%の範囲で実施N
o.1から5に示すようにトランスの特性が初期状態で
良好、温度サイクル寿命300サイクル以上となり、第
1次目標を満たすようになる。ただし、比較No.6の
ように、注形樹脂中の無機質充填材が60重量%を超え
ると、注形樹脂の粘度が上がりすぎてトランスへの注入
不良を生ずる。
組成の選定状況を示したものである。比較No.7はボ
ビン材として、充填材を添加しないPPSを用いたトラ
ンスの例である。ボビンに充填材が含まれないと、注形
樹脂との間で熱ストレスが生じ、注形樹脂が割れる。比
較No.8のように、PPSに充填材が含まれると初期
状態で注形樹脂は割れなくなるが、未だ充填材添加量が
10重量%と低めなので、温度サイクル試験で10サイ
クルしかもたず、絶縁破壊しやすい。PPSに含まれる
無機充填材が25重量%から70重量%になると、実施
No.6から実施No.11に示すように、初期状態が
良好で、300サイクルおよびそれ以上の温度サイクル
に耐える。無機充填材が75重量%になると、ボビンの
成形性が劣り実用的でない。
成の選定状況およびトランスの特性に及ぼすボビン表面
処理の効果を示したものである。ボビン材としてはポリ
エーテルサルホン樹脂(PES)、ポリエーテルイミド
樹脂(PEI、例えば、GE社製、商品名ウルテム)、
ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、液晶性
芳香族ポリエステル樹脂(通称:液晶ポリマー、例え
ば、ポリプラスチックス社製、商品名ベクトラ)などの
熱変形温度130℃以上の耐熱性高分子材料を用いた。
比較No.11から比較No.14に示すように、無機
質充填材を20重量%程度しか含まないボビンを用いた
トランスは温度サイクル寿命が劣っている。それに比し
て、実施No.12から実施No.15に示すように、
無機質充填材を50重量%程度含むボビンを用いたトラ
ンスは300サイクル以上の温度サイクル試験に耐えら
れるようになる。各種のボビン成形品表面に粒径約0.
1mmのアルミナ粉を0.4MPa圧力で吹き付け表面
ブラスト処理を施した。ボビン表面は約0.05mmの
深さに削れ0.01mmの凹凸状態を呈していた。ブラ
スト処理ボビンを用いてトランスを製作し、評価したと
ころ、実施No.16から実施No.19に示すよう
に、初期状態が良好で、しかも500サイクル以上のレ
ベルまで温度サイクルに耐えられることが判明した。
ぼすPPS製ボビン表面処理の効果を示したものであ
る。ブラスト用粉体として、粒径約0.1mmのガラス
球、粒径約0.4mmのナイロン粉、粒径約0.1mm
のアルミナ粉を用意し、無機質充填材を含むPPS製ボ
ビンに0.2MPa圧力で吹き付け、ブラスト処理を施
した。吹き付けた粉体の種類により、ボビン表面の光反
射状況は異なっていたが表面を顕微鏡で観察して見る
と、いずれのブラスト表面も一皮剥けた状態で処理が成
されていることを確認できた。実施No.20から実施
No.23、実施No.27に示すように、ブラスト処
理を施したボビンを用いたトランスは初期状態だけでな
く、温度サイクル寿命が伸びる傾向がある。また、ボビ
ン表面への固形エポキシ樹脂の被覆処理は、次のように
行った。ビスフェノールA型固形エポキシ樹脂をメチル
エチルケトンに溶かし、固形分5重量%の塗布用溶液と
した。ボビン成形品を塗布用溶液中に5s間浸漬してか
ら引き上げ、溶剤乾燥して、固形エポキシ樹脂をボビン
表面に塗布した。このボビンを用いてトランスを製作し
性能評価したところ、実施No.24、実施No.2
3、実施No.28に示すように、固形エポキシ樹脂の
被覆処理による温度サイクル寿命向上の効果が確認でき
た。さらに、実施No.26、実施No.29に示すよ
うに、ボビンに対するブラスト処理と固形エポキシ樹脂
被覆処理の併用によっても、トランスの寿命が向上す
る。
製ボビンへの固形エポキシ樹脂被覆処理がトランスの特
性に及ぼす効果を示したものである。PESおよびPE
Iを部分的に溶解する特殊な溶剤としてNーメチルー2
ーピロリドンを用意し、これに固形エポキシ樹脂を加え
て、固形分3重量%の塗布用溶液とした。PESまたは
PEIから成るボビン成形品塗布用溶液中に2s間浸漬
してから引き上げ、すばやく溶剤乾燥して、固形エポキ
シ樹脂をボビン表面に塗布した。ボビン表面では、ボビ
ン材と固形エポキシ樹脂が混じりあう層が見られた。こ
のボビンを用いてトランスを製作し性能評価した。比較
No.15はボビン材が無機質充填材を含まないために
注形樹脂との間でストレスを生じ、注形樹脂割れに至っ
た。比較No.16と比較No.18ではボビン中に無
機質充填材が含まれるため、初期状態は良好と成るが、
温度サイクル寿命が劣っていた。ボビン表面に固形エポ
キシ樹脂被覆を施したものは、実施No.30から実施
No.32、実施No.33から実施No.35に示す
ように、温度サイクル寿命向上の効果が確認できた。ボ
ビン表面に固形エポキシ樹脂を被覆することによるトラ
ンスの寿命向上は、実施No.36と実施No.37に
示すように、ボビン材としてPEEK、液晶ポリマを用
いたときにも認められた。
で述べたような構造を有するブラウン管駆動用水平出力
トランスを用意した。このトランスは直径40mm、長
さ52mmで、直径17mm、長さ45mmの1次コイ
ル、直径30mm、長さ30mmの2次コイルを有す
る。各種材料から成る1次および2次ボビンを成形して
から所定の巻線を施し、それぞれ1次および2次コイル
を形成した。1次ボビン(4)とコイル(5)の外側
に、2次ボビン(2)にポリイミドフィルム製層間材
(10)を介して巻線した2次コイル(3)をはめ込
み、さらにケース(6)を組み立てた後、全体を115
℃の加熱炉中で加熱乾燥し、付着水分を除いた。これを
真空中に置き、あらかじめ用意しておいた液状のエポキ
シ注形樹脂組成物(7)を注入した。注形樹脂の硬化は
常温付近から昇温させて行なったが、最終硬化条件を厳
密に管理した。1次ボビン(4)の中心を通して磁気コ
ア(1)をはめ込み、水平出力トランスの完成品を得
た。トランスの初期状態は外観検査と電気的定格動作に
より判定した。さらに、このトランスを−40℃1hと
130℃1hを1サイクルとする温度サイクル試験にか
け、サイクル毎にトランスを動作試験し、絶縁破壊状態
を点検した。絶縁破壊が検知される時点を寿命として表
6に示した。ブラウン管駆動用水平出力トランスの場合
においても、実施例1〜5に示した点火トランスの場合
とほぼ同様な結果が得られた。
mmのアルミニウム製丸棒を厚さ3mmのボビン用プラ
スチックス板上に垂直に立て、接触部分にエポキシ樹脂
を塗付して硬化接着した。接着剤としては、実施例1の
表1実施No.3に示した注形樹脂と同様のものを用い
た。プラスチックス板を固定してアルミニウム製丸棒を
垂直に引き上げ、接着強さを測定したところ、表7の結
果を得た。プラスチックス板としてPPO組成物を用い
たとき、比較No.23と比較No.24に示したよう
に、接着試験後の破壊状態はいずれも凝集破壊となり、
接着強さは20MPa以上の良好な結果を示している。
しかしながら、PPO組成物は熱変形温度が低い問題が
見られる。これに対処するために、耐熱性のPPSを用
いると、比較No.25に示したように、接着試験後の
破壊状態は界面破壊となり接着強さが低下する。実施N
o.47から実施No.24に示したように、本発明に
関わる材料は耐熱性と接着性の両方を満たしている。
注形樹脂とボビンを用い、図3に示すような直接点火方
式の自動車用点火トランス(11)を形成した。この点
火トランス(11)は、直径22mm、長さ130mm
である。これは2次ボビン(2)とコイル(3)、1次
ボビン(4)とコイル(5)、ケース(6)、およびエ
ポキシ注形樹脂(7)から成るコイル部(12)に内部
磁気コア(1−1、1−2)、外部磁気コア(1−3)
を配置したものである。入力部(13)に入った信号は
制御回路(14)を経てコイル部(12)でピーク時電
圧約15kVの高電圧に昇圧された後、整流部(15)
を経て出力部(16)より出力される。点火トランス
(11)は、エンジン内において、吸気口(17)、排
気口(18)、調節弁(19)などと共に燃焼筒(2
0)に配置された点火プラグ(21)に接続してプラグ
ホール(22)内に置かれて使用される。本点火トラン
スは、150℃で連続運転しても1000h以上にわた
り、正常に動作した。
熱性、高信頼性の小形高電圧トランスが低価格で製造可
能となる。
ン、3…2次コイル、 4…1次ボ
ビン、5…1次コイル、 6…ケー
ス、7…注形樹脂、 8…トラン
ス内すき間、9…コイル内すき間、 1
0…層間材、11…点火トランス、 1
2…コイル部、13…入力部、
14…制御回路、15…整流部、
16…出力部、17…吸気口、
18…排気口、19…調節弁、
20…燃焼筒、21…点火プラグ、
22…プラグホール。
Claims (7)
- 【請求項1】1次コイルと2次コイルと磁気コアからな
りコイル部分に注形樹脂を注形硬化させて得られ、出力
電圧が10kV〜35kVのトランスにおいて、注形樹
脂の熱変形温度が130℃以上、コイルボビンの熱変形
温度が130℃以上であり、注形樹脂が無機質充填材3
0重量%から55重量%を含有するエポキシ樹脂であ
り、コイルボビンが無機質充填材25重量%から70重
量%を含有するポリフェニレンサリファイド樹脂、ポリ
エーテルサルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリ
エーテルケトン樹脂、液晶ポリマー樹脂であることを特
徴とする高電圧トランス。 - 【請求項2】上記注形樹脂に含有される無機質充填材
が、石英または石英ガラスまたは石英と石英ガラスの混
合物から成ることを特徴とする請求項1記載の高電圧ト
ランス。 - 【請求項3】上記コイルボビンに含有される無機質充填
材が、ガラス繊維またはタルクまたはガラス繊維とタル
クの混合物から成ることを特徴とする請求項1記載の高
電圧トランス。 - 【請求項4】上記コイルボビンの表面に、あらかじめサ
ンドブラスト処理を施すことを特徴とする請求項1記載
の高電圧トランス。 - 【請求項5】上記コイルボビンの表面に、あらかじめ固
形エポキシ樹脂の被覆処理を施すことを特徴とする請求
項1記載の高電圧トランス。 - 【請求項6】1次コイルと2次コイルと磁気コアからな
りコイル部分に注形樹脂を注形硬化させて得られ、出力
電圧が10kV〜35kVのトランスにおいて、注形樹
脂の熱変形温度が130℃以上、コイルボビンの熱変形
温度が130℃以上であり、注形樹脂が無機質充填材3
0重量%から55重量%を含有するエポキシ樹脂であ
り、コイルボビンが無機質充填材10重量%から70重
量%を含有するポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテ
ルイミド樹脂であり、コイルボビンの表面にボビンとエ
ポキシ樹脂との相溶層を形成させたことを特徴とする高
電圧トランス。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の高電圧
トランスを有する点火トランス。
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