JPH11306995A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

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JPH11306995A
JPH11306995A JP10228475A JP22847598A JPH11306995A JP H11306995 A JPH11306995 A JP H11306995A JP 10228475 A JP10228475 A JP 10228475A JP 22847598 A JP22847598 A JP 22847598A JP H11306995 A JPH11306995 A JP H11306995A
Authority
JP
Japan
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phosphor
plasma display
halogen compound
display panel
ultraviolet light
Prior art date
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Pending
Application number
JP10228475A
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English (en)
Inventor
Hisafumi Yoshida
尚史 吉田
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd, Kansai Nippon Electric Co Ltd filed Critical Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度発光のプラズマディスプレイパネル
(PDP)を提供する。 【解決手段】 真空紫外光によって可視光を発光する可
視域発光蛍光体14a,15a,16aと、真空紫外光
によってオージェ・フリー(クロス)発光を放出するハ
ロゲン化合物17とを混合した蛍光膜14,15,16
を具備したPDP。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体放電により放
射される真空紫外光によって蛍光体を励起し発光させる
ことにより文字、画像などを表示するプラズマディスプ
レイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展のなかで、例えば、コ
ンピュータ端末ディスプレイ、ハイビジョンなどにおい
ては、蛍光体輝度の向上、コントラストの向上などが強
く要望されている。近年、カラープラズマディスプレイ
パネル(以下、カラーPDPと称する。)の開発が盛ん
に行われており、その中でもAC型PDPは、表示容量
や表示画質の優位性、応答速度、階調表示などに優れて
いる。この種の画像表示に用いられる蛍光体としては、
赤色発光蛍光体として(Y、Gd)BO:Eu、緑色
発光蛍光体としてZnSiO:Mn、青色発光蛍光
体としてBaMgAl1017:Euなどが実用化さ
れている。
【0003】PDPの一例としてAC型PDPについて
図2を用いて説明する。図2はAC面放電型PDP1の
構造を示す斜視図である。前面ガラス基板2にペアで形
成された表示電極3と背面ガラス基板4に形成されたア
ドレス電極5を構成する2種類の電極からなり、前期2
枚のガラス板上にマトリックス配置して各交点からなる
個々の表示ドットを形成している。前面ガラス側の表示
電極3は、蒸着したITOなどの透明導電膜をストライ
プ状にエッチングして形成している。また、表示電極3
の上にコンデンサとして機能する誘電体層6が形成さ
れ、さらにその上にMgOからなる保護層7が形成され
ている。一方、アドレス電極とアドレス電極の間には、
厚膜印刷によってストライプ状の隔壁8を設け、各表示
ドットを分離独立させている。また、蛍光体9はアドレ
ス電極上に形成された誘電体層10の上と隔壁8の側面
に塗布されており、隔壁と前面ガラス基板とで囲まれた
放電空間の内部にはXeを含む不活性ガスの混合ガスが
封入されている。
【0004】表示はペアになっている表示電極間にAC
電圧を印可することによって行い、表示するセルの選択
は任意のアドレス電極と表示電極との間に電圧を印加
し、これらの電極の交点に発生する放電により行う。そ
の際、Xeのグロー放電により放射させる真空紫外光の
中で、主に波長147nmの光により蛍光体を励起、発
光させている。また、Xeのグロー放電には波長147
nm以外の真空紫外光および紫外光があり、波長147
nm以下には高いエネルギー強度を持つ真空紫外光があ
る。しかしながら、そのほとんどは、蛍光体励起に寄与
していない。
【0005】一方、オージェ・フリー(クロス)発光を
放出するハロゲン化合物は、例えば、図3に示すフッ化
バリウムのように、100nmより短い光で内殻電子を
励起することにより、波長が200nmから300nm
程度の紫外域発光を放出することが知られている。ま
た、オージェ・フリー(クロス)発光を放出するハロゲ
ン化合物の励起源には、真空紫外光の他に電子線なども
用いることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カラーPDP用蛍光体
は、例えば赤色用として(Y,Gd)BO:Euが、
緑色用としてZnSiO:Mnが、青色用としてB
aMgAl1017:Euなどが実用化されている。
これらの従来の蛍光体材料を用いたカラーPDPは、現
在、カラーディスプレイとして広く利用されている陰極
線管(CRT)に比べると、励起エネルギーに対する発
光への変換効率が低いという問題がある。特に、青色発
光蛍光体が低効率である。
【0007】波長147nmの真空紫外光で蛍光体を励
起する際、多くのPDP用蛍光体の母体結晶は、そのバ
ンドギャップあるいは基礎吸収端のエネルギーが6eV
以下(波長>200nm)であるため、真空紫外光が母
体結晶に侵入できる距離が数10nmであり、発光領域
は蛍光体表面に限られている。さらに、多くの蛍光体は
母体結晶中の不純物からの発光であるため、母体結晶の
基礎吸収端より低エネルギーで励起した際の発光効率が
大きい。すなわち、Xeのグロー放電による真空紫外光
が蛍光体全体の発光に寄与していることはなく、その変
換効率は悪い。したがって、効率のよい長波長の紫外光
により、発光に寄与していない蛍光体内部を発光させ、
不純物発光の発光効率を向上させることができれば、蛍
光体の発光輝度は向上することになる。さらに、147
nm以下の高いエネルギー強度をもつ真空紫外光を、長
波長の紫外線に変換できれば、グロー放電により放出さ
れた光エネルギーの可視光への変換効率を向上させるこ
とができる。
【0008】本発明は上記の問題に鑑みて提案されたも
ので、その目的は、真空紫外光による励起により長波長
の紫外光を放出する(オージェ・フリー(クロス)発
光)ハロゲン化合物を用いて蛍光膜を構成することによ
り、従来より高効率で可視発光蛍光体の輝度を増幅さ
せ、コントラストを格段に向上させたPDPを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイパネルは、真空紫外光および真空紫外光より長波
長の光励起により可視域で発光する蛍光体と、真空紫外
光によって励起されオージェ・フリー(クロス)による
紫外光発光を放出するハロゲン化合物とを混合または積
層して形成した蛍光膜を有することを特徴とする。この
手段により、オージェ・フリー(クロス)発光を放出す
るハロゲン化合物が可視域発光蛍光体の近傍に配設され
るので、ハロゲン化合物から放射される紫外光が可視域
発光蛍光体を効率良く励起し、総合的に蛍光体を高効率
で発光させることができる。
【0010】また、本発明のプラズマディスプレイは、
フッ化バリウムからなるハロゲン化合物を用いた蛍光膜
を有することを特徴とする。この手段により、フッ化バ
リウムは潮解性がなく、熱的にも安定なので比較的容易
な方法で蛍光体の発光輝度を向上させたプラズマディス
プレイを提供することができる。
【0011】また、本発明のプラズマディスプレイは、
塩化セシウムからなるハロゲン化合物を用いた蛍光膜を
有することを特徴とする。この手段により、塩化セシウ
ムは潮解性がなく、熱的にも安定なので比較的容易な方
法で蛍光体の発光輝度を向上させたプラズマディスプレ
イパネルを提供することができる。
【0012】また、本発明のプラズマディスプレイは、
フッ化バリウムおよび塩化セシウムからなるハロゲン化
合物を用いた蛍光膜を有することを特徴とする。この手
段により、上記と同様の理由で比較的容易な方法で蛍光
体の発光輝度を向上させたプラズマディスプレイパネル
を提供することができる。
【0013】また、本発明のプラズマディスプレイは、
フッ化バリウムを母体とする蛍光体からなるハロゲン化
合物を用いた蛍光膜を有することを特徴とする。この手
段により、フッ化バリウム蛍光体は潮解性がなく、熱的
にも安定なので比較的容易な方法で発光輝度を向上させ
たプラズマディスプレイを提供することができる。
【0014】また、本発明のプラズマディスプレイは、
塩化セシウムを母体とする蛍光体からなるハロゲン化合
物を用いた蛍光膜を有することを特徴とする。この手段
により、塩化セシウム蛍光体は潮解性がなく、熱的にも
安定なので比較的容易な方法で発光輝度を向上させたプ
ラズマディスプレイを提供することができる。
【0015】また、本発明のプラズマディスプレイは、
フッ化バリウムを母体とする蛍光体と塩化セシウムを母
体とする蛍光体の混合物を用いた蛍光膜を有することを
特徴とする。この手段により、上記と同様の理由で比較
的容易な方法で発光輝度を向上させたプラズマディスプ
レイパネルを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のPDPは、真空紫外光及
びこれより長波長の光励起により可視域で発光する蛍光
体と、オージェ・フリー(クロス)発光を放出するハロ
ゲン化合物とを有する蛍光膜を具備したことを特徴とす
る。特に、ハロゲン化合物は可視域発光蛍光体と混合し
て蛍光膜とするか、または可視域発光蛍光体と積層して
蛍光膜とする。積層の場合、ハロゲン化合物をPDPの
放電空間側に形成すると、真空紫外光によるオージェ・
フリー(クロス)発光の放出が効果的で、輝度が向上す
る。可視域発光蛍光体は本来の真空紫外光によって励起
され可視光を放出すると共に、真空紫外光がオージェ・
フリー(クロス)発光を放出するハロゲン化合物によっ
て紫外光(例えば、200〜400nm)に変換され、
この紫外光によっても可視域発光蛍光体が励起され、可
視光を放出する。このため、可視域発光蛍光体だけを使
用した従来のPDPに比べ、本発明のPDPは輝度が向
上するという特徴がある。
【0017】オージェ・フリー(クロス)発光を放出す
るハロゲン化合物は、フッ化バリウム、塩化セシウム、
フッ化セシウム、フッ化ルビジウム、フッ化ランタン、
フッ化カリウム等の他に、これらの二種以上を混合した
もの、二種以上の混晶などを含む。特に、フッ化バリウ
ムおよび塩化セシウム化合物は、潮解性がなく、融点が
700℃以上と高いため安定であり望ましい。オージェ
・フリー(クロス)発光を放出するハロゲン化合物はで
きるだけ純度の高い、結晶性の良いものが望ましい。純
度が低く、不純物の多いものは、オージェ・フリー(ク
ロス)発光の発光効率を減少させる可能性が高い。ま
た、結晶性が高いものは、発光効率が高い。また、コス
ト的にも有利である。
【0018】また、オージェ・フリー(クロス)発光を
放出するハロゲン化合物としては、上記化合物を母体と
する蛍光体も含まれる。例えばフッ化バリウム、塩化セ
シウムなどをそれぞれ母体とし、以下に示す元素の一種
以上で付活した蛍光体が好適する。付活剤用の元素とし
ては、Ce、Pr、Nd、Eu、Tb、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb、Luなどの希土類、F、Cl、Br、
Iなどのハロゲン、また、Pb、Sn、Cd、Tl、B
i、In、Ag、Auなどの重金属が使用できる。
【0019】上記ハロゲン化合物の蛍光体への塗布方法
としては、真空蒸着法、スプレー法、印刷法などがあ
る。可視域発光蛍光体およびオージェ・フリー(クロ
ス)発光を放出するハロゲン化合物は、篩にかけて粒径
をそろえることは、均一な蛍光膜を得るのに極めて有効
である。また、塗布量、種類などにより層の厚さを変え
ることが出来る。ハロゲン化合物の層の厚さは0.5〜
10μmが有効であり、特に、1〜5μmが好適する。
また、コスト的にも良好である。0.5μm未満ではオ
ージェ・フリー(クロス)発光の効果が少なく、発光輝
度増幅の効果が不十分である。10μmを越えると発光
輝度の向上は良好であるが、凝集が生じ好ましくない。
【0020】なお、本発明のPDPはカラー、モノク
ロ、AC型、DC型、反射型、透過型など、蛍光膜を使
用するPDPならどのようなものでもよい。また、可視
域発光蛍光体は、基本的に通常のPDPに使用されるも
のであればいずれのものでも使用できる。
【0021】また、前処理工程として、可視域発光蛍光
体およびハロゲン化合物の焼成は、不純物の除去および
結晶性を向上させて輝度を向上させるのに有効な工程で
ある。焼成時の雰囲気は、大気中の水分および不純物と
反応するため、不活性ガスもしくは真空中で熱するのが
望ましい。焼成温度と焼成時間は、蛍光体を熱劣化させ
ないこと、蛍光体およびハロゲン化合物の成分が反応し
ないことなどをポイントにして適宜選定される。ハロゲ
ン化合物の融点が低いこと、蛍光体の輝度劣化防止の点
から、低温、長時間にして主としてハロゲン化合物中の
水分および不純物を除去する程度が良い。具体的には、
300〜600℃、30分〜6時間が望ましく、特に3
00〜400℃、1〜3時が好適する。300℃未満で
は、ハロゲン化合物中の不純物が完全に分解されず結晶
中に残るため、オージェ・フリー(クロス)発光の発光
効率が悪くなり蛍光体の輝度も低下する。600℃をこ
えるとハロゲン化合物の融点に近くなることから、蛍光
体と反応して蛍光体の発光能力が阻害され輝度が劣化す
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明のPDPの実施例を図を用いて
詳細に説明する。図1はAC面放電型PDPのセル構造
を示す主要部拡大断面図である。特に、図1(a)表示
電極の断面を示し、図1(b)はアドレス電極の断面図
を示す。
【0023】(実施例1)本発明のPDPは次のように
して製造される。すなわち、背面ガラス基板4上にアル
ミ蒸着によりアドレス電極5を形成する。次に、低融点
ガラスを用いて誘電体層10を印刷する。次に、低融点
ガラスを用いて隔壁8を形成後、各隣接セル11,1
2,13に赤、緑、青色用の蛍光体を含む蛍光膜14,
15,16をアドレス電極の上方および隔壁の側面に塗
布形成する。ここで、各蛍光膜14,15,16は可視
域発光蛍光体14a,15a,16aとオージェ・フリ
ー(クロス)発光を放出するフッ化バリウム化合物17
がそれぞれ所定の重量比(1:1〜0.1)で混合され
ていることを特徴とする。変形例として可視域発光蛍光
体とハロゲン化合物を積層した蛍光膜としてもよい。積
層の場合は放電空間側にハロゲン化合物を配設すること
が望ましい。この配置にすると、真空紫外光が減衰する
ことなくハロゲン化合物を励起して紫外光を放出させる
ので、可視域発光蛍光体の発光強度が向上し輝度が向上
する。カラーPDPの場合は上記のように形成するが、
モノクロPDPの場合は各色を塗り分ける必要はない。
可視域発光蛍光体およびフッ化バリウム化合物を混合し
て塗布する場合は、各材料とシアノエチルセルロースな
どのバインダー溶液とを所定の割合で混合した液を使用
してスクリーン印刷を行うが、ハロゲン化合物を積層す
る場合は、スクリーン印刷法の他に、蒸着法、スラリー
法なども使用できる。なお、蛍光膜形成後、バインダー
成分を除去するために、500℃程度で焼成する。
【0024】前面ガラス基板2上にはペアの表示電極3
としてITOなどの透明導電膜を形成する。表示電極は
片側のガラス基板にのみ形成され、面放電型と呼ばれ
る。次に、誘電体層6を形成後、保護層7としてMgO
を蒸着する。保護層は放電によるスパッタリングから誘
電体層を守るとともに、2次電子放出係数を増加して、
放電開始電圧を低下させる働きをする。
【0025】次に、前面ガラス基板と背面ガラス基板を
それぞれに形成した電極が直交するように配置し、か
つ、フリットガラス(図示しない)をガラス基板の周囲
に塗布しておき、焼成溶融させて両ガラス基板の周囲を
封止する。次に、背面ガラス基板に設けた排気孔(図示
しない)から内部を排気し、加熱脱ガス後、所定の割合
の混合ガスを封入し、排気孔を封じきる。封入ガスは5
00TorrのHe−Ne−Xe混合ガスであり、混合
比は68:29:3である。
【0026】本発明は、蛍光膜の組成に特徴があり、そ
の他の構造、製造工程などは同一であるので、以下の各
実施例の説明では製造工程の説明は省略する。また、各
可視域発光蛍光体およびオージェ・フリー(クロス)発
光を放出するハロゲン化合物は代表的なものの名称のみ
を列挙しており、オージェ・フリー(クロス)発光を放
出するハロゲン化合物を可視域発光蛍光体の近傍(接触
も含む)に配設することで、可視域発光蛍光体を高効率
で発光させるという技術的思想に属するものは、すべて
本発明に含まれる。
【0027】(実施例2)フッ化バリウム化合物を塩化
セシウム化合物に代える以外は実施例1と同様にしてプ
ラズマディスプレイパネルを得た。
【0028】(実施例3)フッ化バリウム化合物をフッ
化バリウムと塩化セシウムの混合化合物に代える以外は
実施例1と同様にしてプラズマディスプレイパネルを得
た。
【0029】(実施例4)フッ化バリウム化合物をセリ
ウムで付活したフッ化バリウム蛍光体(BaF:C
e)に代える以外は実施例1と同様にしてプラズマディ
スプレイパネルを得た。
【0030】(実施例5)フッ化バリウム化合物をセリ
ウムで付活した塩化セシウム蛍光体(CsCl:Ce)
に代える以外は実施例1と同様にしてプラズマディスプ
レイパネルを得た。
【0031】(PDPの評価方法と評価結果) (1)発光輝度:上記の方法で作成したカラーPDPを
動作して発光させ、可視域の発光強度を測定し比較した
結果を表1に示した。ただし、比較例は可視域発光蛍光
体のみの蛍 光膜を有するカラーPDPであり、その値
を100とした。表1から、本発明によるPDPの発光
輝度は従来法によるPDPよりも格段に輝度が高いこと
がわかる。なお、実施例3の結果も実施例1、2と大差
なく、発光スペクトルは変わらなかった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のPDP
は、可視域発光蛍光体の近傍にオージェ・フリー(クロ
ス)発光を放出するハロゲン化合物を配設した蛍光膜を
具備しているので、可視域発光蛍光体が、放電によって
発生する紫外光とハロゲン化合物のオージェ・フリー
(クロス)発光の両方によって励起されるので、蛍光体
への励起エネルギーが増加し、輝度が格段に向上する。
また、フッ化バリウムおよび/または塩化セシウムを含
有するハロゲン化合物を可視域発光蛍光体に混合する
か、または可視域発光蛍光体と積層した蛍光膜としたこ
とを特徴とする。これにより、簡易な方法で蛍光体の輝
度を大幅に向上させ、さらに、コントラストを格段に向
上た安価なPDPを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すAC面放電型PDP
の要部拡大断面図
【図2】 真空紫外光で励起させた際のBaFの発光
スペクトル(オージェ・フリー発光)
【図3】 従来のAC面放電型PDPの一例を示す斜視
【符号の説明】
14、15,16, 蛍光膜 14a,15a,16a 可視域発光蛍光体 17 ハロゲン化合物(例えば、フッ化バリウム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 17/04 H01J 17/04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空紫外光によって可視光を放出する可視
    域発光蛍光体と、真空紫外光によってオージェ・フリー
    (またはクロス)発光を放出するハロゲン化合物とを有
    する蛍光膜を具備したプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】可視域発光蛍光体とハロゲン化合物とを混
    合した蛍光膜を具備したことを特徴とする請求項1に記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】可視域発光蛍光体とハロゲン化合物とを積
    層した蛍光膜を具備したことを特徴とする請求項1に記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】ハロゲン化合物がフッ化バリウムであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    パネル。
  5. 【請求項5】ハロゲン化合物が塩化セシウムであること
    を特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  6. 【請求項6】ハロゲン化合物がフッ化バリウムと塩化セ
    シウムの混合物であることを特徴とする請求項1に記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】ハロゲン化合物がフッ化バリウムを母体と
    する蛍光体であることを特徴とする請求項1に記載のプ
    ラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】ハロゲン化合物が塩化セシウムを母体とす
    る蛍光体であることを特徴とする請求項1に記載のプラ
    ズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】ハロゲン化合物がフッ化バリウムを母体と
    する蛍光体と塩化セシウムを母体とする蛍光体の混合物
    であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディ
    スプレイパネル。
JP10228475A 1998-02-18 1998-08-13 プラズマディスプレイパネル Pending JPH11306995A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006234912A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Pioneer Electronic Corp プラズマディスプレイ装置

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JP2006234912A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Pioneer Electronic Corp プラズマディスプレイ装置

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