JPH11305411A - 自動現像機用渡りラック及び自動現像機 - Google Patents

自動現像機用渡りラック及び自動現像機

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JPH11305411A
JPH11305411A JP11333698A JP11333698A JPH11305411A JP H11305411 A JPH11305411 A JP H11305411A JP 11333698 A JP11333698 A JP 11333698A JP 11333698 A JP11333698 A JP 11333698A JP H11305411 A JPH11305411 A JP H11305411A
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JP
Japan
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photosensitive material
tank
processing
printing
unit
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Application number
JP11333698A
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English (en)
Inventor
Shin Nakane
伸 中根
Akihiro Sakamoto
昭浩 坂本
Akito Nishizawa
明人 西澤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣り合う2つの処理槽の上方を通して、前記
2つの処理槽の一方の処理槽から他方の処理槽に感光材
料を案内するための自動現像機用渡りラックにおいて、
ロックの解除のための操作が簡単で、かつ、現像処理中
に誤ってロックが解除されにくくすること。 【解決手段】 渡りラック本体と、前記渡りラック本体
に設けられ、自動現像機の係合部材と係合してロックす
るロック部材とを有し、該ロック部材の下部を上方に持
ち上げることにより、該ロック部材のロックが解除され
る自動現像機用渡りラック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動現像機用渡り
ラック及び自動現像機に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、渡りラック本体と、前記渡り
ラック本体に設けられ、自動現像機と係合してロックす
るロック部材とを有する自動現像機用渡りラックが、用
いられてきた。そして、従来から用いられてきた自動現
像機用渡りラックは、ロック部材を水平又は下方に押し
たり引いたり回転させたりしてロックを解除するもので
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロック部材を
水平又は下方に押したり引いたり回転させたりしてロッ
クを解除するものは、ロックの解除のための操作が面倒
であり、また、現像処理中に誤ってロックが解除される
場合もあった。
【0004】本発明は、ロックの解除のための操作が簡
単で、かつ、現像処理中に誤ってロックが解除されにく
い自動現像機用渡りラック及びこれを有する自動現像機
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0006】〔請求項1〕『隣り合う2つの処理槽の上
方を通して、前記2つの処理槽の一方の処理槽から他方
の処理槽に感光材料を案内するための自動現像機用渡り
ラックにおいて、渡りラック本体と、前記渡りラック本
体に設けられ、自動現像機の係合部材と係合してロック
するロック部材とを有し、該ロック部材の下部を上方に
持ち上げることにより、該ロック部材のロックが解除さ
れる自動現像機用渡りラック。』 請求項1に記載の発明により、ロック部材の下部を上方
に持ち上げることにより、ロック部材のロックが解除さ
れるので、ロック部材のロックの解除が簡単で、メンテ
ナンスなどを速やかに行うことができつつ、現像処理中
にロック部材が持ち上がるということはないので、現像
処理中に誤ってロックが解除されることを防止できる。
【0007】〔請求項2〕『感光材料を処理する複数の
処理槽と、請求項1に記載の自動現像機用渡りラック
と、を備え、前記自動現像機用渡りラックにより、前記
複数の処理槽の内の少なくとも1組の隣り合う2つの処
理槽の上方を通して、前記2つの処理槽の一方の処理槽
から他方の処理槽に感光材料を案内する自動現像機であ
って、前記ロック部材と係合してロックする係合部材を
有する自動現像機。』 請求項2に記載の発明により、ロック部材の下部を上方
に持ち上げることにより、ロック部材のロックが解除さ
れるので、ロック部材のロックの解除が簡単で、メンテ
ナンスなどを速やかに行うことができつつ、現像処理中
にロック部材が持ち上がるということはないので、現像
処理中に誤ってロックが解除されることを防止できる。
【0008】〔請求項3〕『前記ロック部材の下部を上
方に持ち上げることにより、前記自動現像機用渡りラッ
クが上方に持ち上がる請求項2に記載の自動現像機。』 請求項3に記載の発明により、ロック部材の下部を上方
に持ち上げることにより、ロック部材のロックが解除さ
れ、自動現像機用渡りラックを持ち上げることができる
ので、メンテナンスなどをより速やかに行うことができ
る。
【0009】〔用語などの説明〕自動現像機の係合部材
は、自動現像機用渡りラックのロック部材と係合して、
ロックする部材であればよく、好ましい例としては、現
像処理機の処理タンク又はこの処理タンクに固定された
部材や、現像処理機の処理ラック又はこの処理ラックに
固定された部材や、現像処理機の支持体又はこの支持体
に固定された部材などが挙げられるが、これらに限られ
ない。
【0010】また、自動現像機用渡りラックは、隣接す
る2つの処理槽の間の上方に設けることが好ましいが、
これに限られず、例えば、各処理槽の上方に1つずつ渡
りラックを設け、隣り合う2つの処理槽の上方を通し
て、この2つの処理槽の一方の処理槽から他方の処理槽
に感光材料を案内する際に、隣り合う2つの渡りラック
を経て、一方の処理槽から他方の処理槽に感光材料を案
内するなど、さまざまな形態が考えられる。
【0011】写真原稿は、感光材料に結像する駒画像を
記録した媒体のことである。写真原稿は、ハロゲン化銀
写真感光材料を露光し現像処理してできる写真原稿が好
ましいが、これに限られず、例えば、昇華型感熱転写法
により画像記録された写真原稿や、インクジェットプリ
ント法により画像記録された写真原稿や、レーザアブレ
ーション法により画像記録された写真原稿などであって
もよい。また、写真原稿は、写真フィルムなど駒画像を
透過画像として記録した可撓性の写真原稿であることが
好ましいが、これに限られず、例えば、ガラス板などの
非可撓性のものなどであってもよい。
【0012】また、感光材料には、ハロゲン化銀写真感
光材料、静電感光体、ジアゾタイプ感光紙、感光性樹脂
などが挙げられ、また、プリント用感光材料、複写用感
光材料、撮影用感光材料などが挙げられる。プリント用
感光材料は、投影焼付により結像された像のプリントを
得るための感光材料である。プリント用感光材料は、ハ
ロゲン化銀写真感光材料であることが好ましいが、これ
に限られない。また、プリント用感光材料には、印画
紙、プリント用感光フィルムなどが挙げられる。
【0013】また、プリント用感光材料は、投影焼付に
より結像された像のプリントを得るための感光材料であ
る。プリント用感光材料は、ハロゲン化銀写真感光材料
であることが好ましいが、これに限られない。また、プ
リント用感光材料には、印画紙、プリント用感光フィル
ムなどが挙げられる。
【0014】物体面領域とは、投影焼付における物体面
の中で、遮光されたりケラレたりせずに、物体面として
機能する領域のことである。
【0015】結像面領域とは、投影焼付における結像面
の中で、遮光されたりケラレたりせずに、結像面として
機能する領域のことである。
【0016】写真原稿移動方向は、投影焼付のために、
写真原稿が所定の物体面領域を通過するように移動する
際の方向のことである。
【0017】感光材料移動方向は、投影焼付のために、
感光材料が所定の結像面領域を通過するように移動する
際の方向のことである。
【0018】搬送方向は、感光材料が搬送される方向の
ことであり、搬送幅方向とは、搬送される感光材料の感
光面内の搬送方向と垂直な方向のことである。
【0019】処理部用支持体は、現像処理部を、原則的
に所定の位置関係を維持しながら保持し、外力の負担、
伝達を主に受け持つ剛性部材であり、当該装置の構造が
筐体構造である場合、この処理部用筐体が相当し、当該
装置の構造が殻構造である場合、この処理部用殻が相当
し、当該装置の構造が板構造である場合、これらの処理
部用構造板が相当する。
【0020】露光部用支持体は、露光部を、原則的に所
定の位置関係を維持しながら保持し、外力の負担、伝達
を主に受け持つ剛性部材であり、当該装置の構造が筐体
構造である場合、この露光部用筐体が相当し、当該装置
の構造が殻構造である場合、この露光部用殻が相当し、
当該装置の構造が板構造である場合、これらの露光部用
構造板が相当する。
【0021】本発明の1つの要素が1つの部材からなっ
ていてもよいし、複数の部材からなっていてもよいこと
は言うまでもなく、また、例えば、「別体で、」という
ように特に断りの無い限り、1又は複数の部材が本発明
の複数の要素を兼ねていてもよいことは言うまでもな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0023】実施形態 以下、図面に基づいて本実施形態のプリンタプロセッサ
を説明する。なお、以下の説明で、操作する際に操作者
が立つ側の方向を手前側、その反対側を奥側、この操作
者にとって右側を右側、左側を左側と呼ぶ。また、手前
−奥方向と左右方向とは直交する方向で、いずれも水平
な方向である。また、本実施形態のプリンタプロセッサ
に用いられるプリント用感光材料Pは、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料であり、ネガ−ポジ型感光材料である
カラー印画紙であるが、本発明はこれに限られない。
【0024】そして、図1は、本実施形態のプリンタプ
ロセッサのマガジンを外した状態の概略斜視図である。
また、図2は、本実施形態のプリンタプロセッサの前面
パネル710を外した状態の概略構成正面図である。本
実施形態のプリンタプロセッサは、写真原稿である写真
フィルムFに記録された駒画像を、プリント用感光材料
Pを移動させながら、プリント用感光材料Pに露光する
露光部200と、露光部200で露光されたプリント用
感光材料Pを現像処理する現像処理部600と、移動機
構500により移動されながら露光されたプリント用感
光材料Pを、スイッチバックさせて現像処理部600に
送るスイッチバック機構550と、を有するプリンタプ
ロセッサである。また、本実施形態のプリンタプロセッ
サは、現像処理部600により現像処理されたプリント
用感光材料Pを集積するソータ780と、プリンタプロ
セッサの各部から情報を得て、制御する制御部110
と、プリンタプロセッサの各部へ電力を供給する電源部
120と、制御部110に操作者が入力するための操作
入力部150と、操作者に様々な情報を表示するための
モニタ190とを有する。
【0025】そして、露光部200は、写真原稿である
写真フィルムFを固定的に保持できるフィルムキャリア
250と、フィルムキャリア250に固定的に保持され
た写真フィルムFに記録された駒画像を照明する照明部
210と、フィルムキャリア250を移動させるキャリ
ア移動機構300と、プリント用感光材料Pを移動させ
る移動機構500と、フィルムキャリア250に固定的
に保持された写真フィルムFに記録された駒画像の像
を、プリント用感光材料Pに投影結像させる光学系部3
50と、プリント用感光材料Pのロールを収容したマガ
ジン410を保持するマガジン保持部400と、マガジ
ン410からプリント用感光材料Pを送出して、所定の
長さのシート状のプリント用感光材料Pに切断して、移
動機構500へプリント用感光材料Pを給送する給送機
構450とを有する。
【0026】そして、露光部200は、キャリア移動機
構300によりフィルムキャリア250を移動させるこ
とにより、フィルムキャリア250に固定的に保持され
た写真フィルムFを移動させつつ、移動機構500によ
りプリント用感光材料Pを移動させながら、写真フィル
ムFに記録された駒画像から、光学系部350により、
移動機構500により移動するプリント用感光材料Pに
投影焼付することにより露光する。なお、光学系部35
0は、投影焼付時には、固定されている。
【0027】次に、本実施形態の露光部200につい
て、露光部200の概略図である図3と図1、2に基づ
いて、説明する。
【0028】まず、照明部210は、プリンタプロセッ
サの天板730の上に配置され、白色光を発光する光源
211と、光源211が発光した白色光の内、赤外線を
透過し、B,G,Rの可視光を反射するミラー212
と、照明光路への挿入位置を制御可能に設けられたイエ
ローフィルタとマゼンタフィルタとシアンフィルタとN
Dフィルタ(中性色フィルタ)とを有し、制御部110
からの制御によりこれらフィルタの挿入位置を制御し
て、ミラー212により反射した白色光を調光する調光
部213と、調光部213により色バランス及び光の強
度を調整された光をミラートンネルで拡散する拡散部2
14と、光源211の過熱を防止するために送風する送
風機215とを有している。
【0029】なお、制御部110からの制御による調光
部213による色バランス及び光の強度は、写真フィル
ムFに記録された駒画像の測光値と、操作入力部150
から入力された補正値などに基づいて、イエローフィル
タとマゼンタフィルタとシアンフィルタとNDフィルタ
(中性色フィルタ)の各フィルタの照明光路中への挿入
位置を制御することによって、写真フィルムFに記録さ
れた駒画像に相応しい色バランス及び強度の照明光に調
光する。また、拡散部214は、調光部213により色
バランス及び光の強度を調整された光をミラートンネル
で拡散して、フィルムキャリア250により固定的に保
持された写真フィルムFに記録された駒画像のスリット
状の物体面領域bを均一に照明するものである。なお、
このスリット状の物体面領域bは、手前−奥方向に伸び
る焼付用スリット752に対応する領域である。
【0030】フィルムキャリア250は、キャリア移動
機構300の上に配置されている。フィルムキャリア2
50は、測光時及び投影焼付時は、露光用の開口が設け
られたマスク部材により写真フィルムFに記録された駒
画像を固定的に保持しながら、写真原稿である写真フィ
ルムFに記録された駒画像の平面性を保つためのもので
あり、操作入力部150からの入力に従って、マスク部
材により写真フィルムFを固定的に保持したり、マスク
部材による写真フィルムFの固定的な保持を解除したり
する。そして、写真フィルムFを移動させるための機構
を、写真フィルムFを駒送りさせるためのフィルムキャ
リア250と、写真フィルムFを走査させるためにフィ
ルムキャリア250を移動させるキャリア移動機構30
0というように分けている。これは、写真フィルムFに
は、110、120、135、IX240など種々のフ
ォーマットがあり、これらフォーマット毎にフィルムキ
ャリア250を交換できるようにするためである。ま
た、走査のためにフィルムを直接移動させると、カール
の生じやすい写真フィルムFでは、その平面性を保つこ
とが難しく、プリント用感光材料P上に良好な画像の露
光を行うことができない。しかしながら、本実施形態の
ように、マスク部材により写真フィルムFを固定的に保
持することにより、平面性を保ちつつ、キャリア移動機
構300によりフィルムキャリア250を移動させて走
査させることにより、良好な走査露光を行うことができ
る。
【0031】キャリア移動機構300は、フィルムキャ
リア250を着脱可能に保持するキャリッジ310と、
図2の左右方向に移動させるために張られた図示しない
ワイヤと、このワイヤを張るためのプーリ321、32
3と、このワイヤを動かすための駆動モータ322と、
を有し、駆動モータ322によりワイヤを動かすこと
で、このキャリッジ310を図2の左右方向に移動させ
る。即ち、駆動モータ322を正逆転させることによ
り、キャリッジ310を移送方向に往復動させることが
できる。
【0032】また、キャリッジ310の開口部312の
移動範囲(移送方向に往復動する範囲)内の下方に、ス
リット部750およびビュアー740が露光部200に
設けられている。そして、ビュアー740は、写真フィ
ルムFに記録された駒画像を直接目視するため、面発光
するものであって、蛍光灯などの発光部741から発し
た光を、導光板あるいは反射板742でもって面光源と
なし、この面光源からの光束が拡散板を介して、フィル
ムキャリア250に保持された写真フィルムFを照明
し、ユーザーが目視できる。
【0033】そして、測光及び投影焼付の前に、写真フ
ィルムFが物体面領域bとは別のビュアー740により
照明される領域に位置するように、キャリア移動機構3
00がフィルムキャリア250を移動させることによ
り、ビュアー740により写真フィルムFに記録された
駒画像の全面を照明する。
【0034】そして、ミラー748はビュアー740に
より照明された写真フィルムFに記録された駒画像から
の光を反射する。そして、操作者は、ビュアー740に
より照明された写真フィルムFに記録された駒画像を、
この反射像により観察して、操作入力部150から露光
補正値又は露光スタートを入力する。そして、操作入力
部150から露光補正値又は露光スタートが入力される
と、制御部110の制御により、フィルムキャリア25
0のマスク部材251が写真フィルムFを固定的に保持
する。そして、測光及び投影焼付を行った後に、写真フ
ィルムFが物体面領域bとは別のビュアー740により
照明される領域に位置するように、キャリア移動機構3
00はフィルムキャリア250を移動させることによ
り、ビュアー740により写真フィルムFに記録された
駒画像の全面を照明する。そして、制御部110からの
制御により、フィルムキャリア250にマスク部材25
1による写真フィルムFを固定的な保持を自動的に解除
する。そして、操作者が、写真フィルムFに記録されて
いる次の駒画像をマスク部材251によるマスク位置に
セットし、次の測光及び投影焼付に備える。
【0035】そして、投影焼付時には、投影焼付の投影
倍率に応じた速度で、保持するフィルムキャリア250
を移動させ、測光時には、測光に最適な速度で、保持す
るフィルムキャリア250を移動させ、それ以外のフィ
ルムキャリア250の移動時には、ほぼ最大の速度で、
保持するフィルムキャリア250を移動させる。
【0036】光学系部350は、フィルムキャリア25
0に固定的に保持され、照明部210により均一に照明
された写真フィルムFに記録された駒画像の像を、プリ
ント用感光材料Pに投影結像させる。この光学系部35
0は、鉛直方向の露光光路を水平方向に反射する第1ミ
ラー351と、第1ミラー351により水平方向に反射
した露光光路を鉛直方向に反射する第2ミラー352
と、第2ミラー352により鉛直方向に反射した露光光
路を水平方向に反射する第3ミラー353と、第3ミラ
ー353により水平方向に反射した露光光路を鉛直方向
に反射する第4ミラー354とを有する。そして、第2
ミラー352と第3のミラー353とは、Vミラー部材
355に設けられ、制御部110からの制御信号により
水平方向の位置を調整できる(即ち水平方向に移動可能
である)。そして、光学系部350は、写真フィルムF
に記録された駒画像の像を、プリント用感光材料Pに投
影結像させる制御部110からの制御信号により焦点調
節できるレンズ部材360を有する。そして、Vミラー
部材355の水平方向の位置を調整することで、フィル
ムキャリア250に固定的に保持された写真フィルムF
に記録された駒画像の物体面領域bから移動機構500
により移動するプリント用感光材料Pの結像面領域aま
での光路長を調整する。そして、制御部110は、写真
フィルムFに記録された駒画像の幅と移動機構500に
より移動するプリント用感光材料Pの幅とによって定ま
る投影倍率に応じて、レンズ部材360の位置を調節
し、Vミラー部材355の水平方向の位置を調整する。
【0037】また、測光部材390が、第1ミラー35
1から水平方向にずれたスリット部750の斜め下方に
設けられており、写真フィルムFに記録された駒画像を
透過した光束をBGR毎に測光し、その結果を制御部1
10に送る。そして、制御部110は、写真フィルムF
に記録された駒画像をBGR毎に測光した結果に基づい
て、前述の調光部213の各フィルタの挿入位置を決定
し、制御する。
【0038】そして、マガジン保持部400は、プリン
ト用感光材料Pのロールを収容したマガジン410を保
持し、給送機構450は、このマガジン410からプリ
ント用感光材料Pを給送ローラ対460により送出し
て、プリント用感光材料Pを所定の長さのシート状にカ
ッタ470により切断して、移動機構500へ所定の長
さのシート状のプリント用感光材料Pを給送する。
【0039】そして、移動機構500は、給送機構45
0から給送されたプリント用感光材料Pを、投影焼付の
タイミングに合わせて結像面領域aを通過するように、
一定速度で搬送し、スイッチバック機構550に搬送す
るものである。移動機構500は、ベルト給送部510
と、搬送ローラ531、533、534、536の2つ
の搬送ローラ対からなる搬送ローラ対部530と、これ
らベルト給送部510と搬送ローラ対部530とを駆動
させる駆動部520とを有する。そして、ベルト給送部
510は、シート状のプリント用感光材料Pを露光開始
前および切断中のプリント用感光材料Pを待機させ、プ
リント用感光材料Pを、投影焼付のタイミングに合わせ
て結像面領域aを通過するように、搬送ローラ対部53
0に給送する。
【0040】そして、スイッチバック機構550は、移
動機構500により移動されながら露光されたプリント
用感光材料Pをスイッチバックさせて現像処理部600
に送る。
【0041】次に、図2に基づいて、本実施形態のプリ
ンタプロセッサの筐体構造について説明する。
【0042】処理部用筐体800は、図2においてクロ
スハッチングで示す部材で、現像処理部600を保持
し、床に置かれる。そして、処理部用筐体800には、
処理部用筐体基体810と、処理部用筐体基体810を
水平方向である手前−奥方向(図2の紙面と垂直な方
向)に移動できる移動筐体850と、を有する。そし
て、処理部用筐体基体810は、処理部用筐体基体81
0と一体的に設けられた処理部用筐体脚部821、83
1によって床に固定されている。また、移動筐体850
は、発色現像処理槽610、漂白定着処理槽620、第
1安定化処理槽630、第2安定化処理槽640、第3
安定化処理槽650の各処理槽を保持していて、前面パ
ネル710の処理部前面パネル711と一体になってい
て、底に設けられた車輪により、手前−奥方向(図2の
紙面と垂直な方向)に移動できる。従って、移動筐体8
50が保持している発色現像処理槽610、漂白定着処
理槽620、第1安定化処理槽630、第2安定化処理
槽640、第3安定化処理槽650の各処理槽を露光部
用筐体900より手前方に出すことができ、メンテナン
スを容易にできる。
【0043】露光部用筐体900は、この処理部用筐体
800とは別体であり、図2においてハッチングで示し
た部分であり、露光部200と、前面パネル710と、
プリンタプロセッサの右側面板と左側面板と奥側側面板
とからなる側面板720と、天板730と、操作入力部
150と、モニタ190と、制御部110と、電源部1
20とを保持し、床に固定される。
【0044】そして、露光部200は、露光部用筐体9
00によって支持され、現像処理部600は、処理部用
筐体800によって支持されるというように、露光部2
00と現像処理部600とが互いに別体の筐体によって
床から支持される。これにより、現像処理部600で発
生した振動が露光部200にあまり伝わらず、露光され
た画像の画質が劣化することを抑制できる。
【0045】また、露光部200が現像処理部600の
上方に設けられていて、プリンタプロセッサの設置面積
のコンパクト化に都合が良い。にもかかわらず、現像処
理部600で発生した振動が露光部200にあまり伝わ
らず、露光された画像の画質が劣化することを抑制でき
る。
【0046】また、投影焼付時に光学系部350の各部
材が固定されていて、フィルムキャリア250によって
写真フィルムFに記録された駒画像を固定的に保持する
ので、振動に強く、キャリア移動機構300によって移
動するフィルムキャリア250の移動にもムラが発生し
にくいので、良好な投影焼付ができつつ、現像処理部6
00で発生した振動が露光部200にあまり伝わらず、
移動機構500によるプリント用感光材料Pの移動だけ
でなく、写真フィルムFの移動にもムラが発生しにくい
ので、露光された画像の画質が劣化することを抑制でき
る。
【0047】また、処理部用筐体800と露光部用筐体
900との間に弾性部材が設けられていて、現像処理部
600で発生した振動が露光部200に伝わることを抑
制しつつ、プリンタプロセッサの床側から現像処理部6
00や露光部200内に漏光することを抑制している。
【0048】次に、現像処理部600について、図1と
図2と現像処理部600の概略図である図4と現像処理
部600の上部の概略斜視図である図5とに基づいて、
説明する。
【0049】この現像処理部600には、プリント用感
光材料Pを内部に貯留した発色現像処理液で発色現像処
理する発色現像処理槽610、発色現像処理されたプリ
ント用感光材料Pを内部に貯留した漂白定着処理液で漂
白定着処理する漂白定着処理槽620、漂白定着処理さ
れたプリント用感光材料Pを内部に貯留した安定化液で
安定化処理する第1安定化処理槽630、第2安定化処
理槽640、第3安定化処理槽650と、安定化処理さ
れたプリント用感光材料Pを乾燥する乾燥部660と、
を有している。
【0050】また、この現像処理部600には、発色現
像処理液の補充液を貯留する発色現像補充液タンク79
1から発色現像液の補充液を発色現像処理槽610に送
る補充ポンプ619と、漂白定着処理液の補充液を貯留
する漂白定着補充液タンク792から漂白定着液の補充
液を漂白定着処理槽620に送る補充ポンプ629と、
安定化液の補充液を貯留する安定化補充液タンク793
から安定化液の補充液を第3安定化処理槽650に送る
補充ポンプ659と、発色現像処理槽610からの廃液
を貯留する発色現像液廃液容器670と、発色現像処理
槽610以外の処理槽からの廃液を貯留する廃液容器6
80と、を有している。
【0051】そして、この現像処理部600の発色現像
処理槽610、漂白定着処理槽620、第1安定化処理
槽630、第2安定化処理槽640、及び、第3安定化
処理槽650の各処理増には、この処理槽と処理液が連
通する図5に示す補助槽616、626、636、64
6、656が設けられている。
【0052】そして、発色現像処理槽610、漂白定着
処理槽620、第1安定化処理槽630、第2安定化処
理槽640、第3安定化処理槽650の各処理槽には、
それぞれ、この処理槽に連通する補助槽616、62
6、636、646、656との間で貯留されている処
理液を循環させて攪拌するための循環ポンプ614、6
24、634、644、654が設けられている。
【0053】また、この現像処理部600には、スイッ
チバック機構から送られたプリント用感光材料Pを発色
現像処理槽610に案内する搬送ローラ対611を含む
案内部618と、発色現像処理槽610からプリント用
感光材料Pを漂白定着処理槽620に案内する渡りラッ
クBR1と、漂白定着処理槽620からプリント用感光
材料Pを第1安定化処理槽630に案内する渡りラック
BR2、第1安定化処理槽630からプリント用感光材
料Pを第2安定化処理槽640に案内する渡りラックB
R3、第2安定化処理槽640からプリント用感光材料
Pを第3安定化処理槽650に案内する渡りラックBR
4と、第3安定化処理槽650からプリント用感光材料
Pを乾燥部660に案内する渡りラックBR5と、を有
している。
【0054】そして、現像処理部600には、処理タン
ク601が、発色現像処理槽610、漂白定着処理槽6
20、第1安定化処理槽630、第2安定化処理槽64
0、第3安定化処理槽650の各処理槽と、補助槽61
6、626、636、646、656と、案内部618
と、渡りラックBR1、BR2、BR3、BR4、BR
5とを収容できるように設けられている。
【0055】そして、現像処理部600の処理タンク6
01と、発色現像処理槽610、漂白定着処理槽62
0、第1安定化処理槽630、第2安定化処理槽64
0、第3安定化処理槽650の各処理槽と、補助槽61
6、626、636、646、656と、案内部618
と、渡りラックBR1、BR2、BR3、BR4、BR
5との上方には、現像処理部600の上部を覆う現像処
理部カバー690が単に乗せられている。
【0056】そして、現像処理部カバー690に、露光
部200で露光されスイッチバック機構550を通って
きたプリント用感光材料Pを現像処理部600に入れる
ための入口案内スリットガイド695が設けられてい
る。また、露光部200で露光されスイッチバック機構
550を通ってきたプリント用感光材料Pを略鉛直方向
下方に搬送して、現像処理部600に入れるものであ
る。従って、現像処理部カバー690に入口案内スリッ
トガイド695を設けることが簡単にできる。
【0057】これにより、現像処理部カバー690に現
像処理部600の入口案内スリットガイド695が設け
られているので、安価で、生産コストを低下させること
ができ、現像処理部カバー690を取り外すだけで、同
時にメンテナンスしたり、ジャムの処理をしたりするこ
とが多い入口案内スリットガイドと現像処理部カバーを
同時に取り外すことができるので、メンテナンスしやす
く、ジャムなどの処理も行いやすい。
【0058】また、現像処理部カバー690には、入口
案内スリットガイド695の周囲に盛り上がった山69
4が設けられており、また、この山694の周囲を囲む
壁692が設けられている。また、現像処理部カバー6
90の壁692の外側の領域にはリブ693が格子状に
設けられている。そして、これら山694、壁692及
びリブ693により、現像処理部カバー690が薄いも
のであっても、撓みなどを抑制し、強度の高いものにで
きる。また、現像処理部カバー690の中央には取っ手
691が設けられており、下から抱えると汚れてしまい
やすい現像処理部カバー690の取り外しや、持ち運び
を簡単にしている。
【0059】また、現像処理部カバー690は、現像処
理部600の上部に単に載せているだけなので、現像処
理部600に対して着脱自在である。これにより、より
メンテナンスしやすく、ジャムなどの処理もより行いや
すい。
【0060】また、発色現像処理槽610には、発色現
像処理槽610に貯留されている発色現像液の温度を検
出する液温検出部材613とヒータ612とが設けられ
ていて、発色現像処理槽610に貯留されている発色現
像液の温度を所定温度範囲内に制御している。
【0061】また、第1安定化処理槽630、第2安定
化処理槽640、第3安定化処理槽650は、多段向流
方式の処理槽で、第3安定化処理槽650をオーバーフ
ローした安定化液が第2安定化処理槽640に流れ込
み、第2安定化処理槽640をオーバーフローした安定
化液が第1安定化処理槽630に流れ込み、第1安定化
処理槽630をオーバーフローした安定化液が廃液容器
680に送られる。
【0062】また、乾燥部660には、ヒータ662に
よって加熱した空気を、送風機664によって、プリン
ト用感光材料Pに吹き付けて、現像処理されたプリント
用感光材料Pを乾燥するものである。
【0063】そして、現像処理部600には、乾燥部6
60の送風機664、循環ポンプ614、624、63
4、644、654、及び、補充ポンプ619、62
9、659といった振動源がある。
【0064】次に、渡りラックBR1、BR2、BR
3、BR4、BR5について、渡りラックの手前側端部
の概略斜視図である図6、渡りラックの正面図(手前の
方向から見た図)である図7、渡りラックの手前側端部
の右側面図である図8、渡りラックの手前側端部の右側
面断面図(図7、図10のA−A断面図)である図9、
及び、渡りラックの手前側端部の上面図である図10に
基づいて、説明する。
【0065】渡りラックBR1、BR2、BR3、BR
4、BR5は、いずれも同じ形状で同じ構造のラック
で、渡りラック本体970と、渡りラック本体970に
設けられ、現像処理部600の処理タンク601と係合
してロックするロック部材960とを有する。
【0066】ロック部材960は、上下左右方向に平行
に立っている板状の上部961と、この上部961の下
端部に中側端部が連設している水平な板状の下部962
と、この下部962の壁側端部に上端部が連設している
上下左右方向に平行に立っている他の部分よりも薄くて
幅が狭い板状の弾性変形部968と、下部962の壁側
端部左右端から連設していて柱軸が左右方向に伸びてい
る柱形の2つの上腕部963と、上腕部963の左右端
に設けられた回転用突起部964と、上腕部963の左
右端に上端部が連設していて柱軸が鉛直方向に伸びてい
る4角柱形の2つの下腕部965と、下腕部965の下
端部から壁側方向に連設していて柱軸が壁側方向に伸び
ている4角柱形の2つのロック部966と、ロック部9
66の中側下端部に壁側側面が連設されていてこれから
左右端側に伸びている4角柱形の2つの揺動規制部96
7と、が一体に設けられた部材である。
【0067】また、渡りラック本体970は、手前−奥
方向(図6〜9では壁側−中側方向)の両端部の2つの
本体端部983と、この2つの本体端部983の左右端
部の各々の間に設けられ上下方向及び壁側−中側方向
(手前−奥方向)に平行に立設している2つの側面部9
82と、2つの本体端部983の間に設けられプリント
用感光材料Pを案内する渡りガイド981と、2つの本
体端部983の左右方向両端部のそれぞれに上下方向及
び壁側−中側方向(手前−奥方向)に平行に立設してい
る板状の部分(上から、第一板部972、第二板部97
4、第三板部976、三角板部978)と、4つの第三
板部976のそれぞれの壁側端部下端に左右方向中央及
び壁側に突き出た4角柱形の位置決め部977と、で2
つの両端部のそれぞれで2つの第一板部972の上端部
に連設する水平な板状の水平状板部971と、2つの水
平状板部971の中側端部中央に上端部が連設している
左右方向及び上下方向に平行な上端部規制部980とが
一体に形成されたものである。
【0068】そして、渡りラック本体970の2つの本
体端部983の左右方向両端部のそれぞれに上下方向及
び壁側−中側方向(手前−奥方向)に平行に立設してい
る板状の部分(上から、第一板部972、第二板部97
4、第三板部976、三角板部978)のそれぞれに
は、2つのスリット孔973、975が壁側から本体端
部983まで、壁側−中側方向に伸びている。そして、
第一板部972は、この板状部分のスリット孔973よ
り上側に相当し、第二板部974は、これら板状部分の
2つのスリット孔973、975の間の部分に相当し、
第三板部976は、この板状部分のスリット孔975よ
り下側に相当し、三角板部978は、第三板部976の
下側に相当する。
【0069】そして、第二板部974の中央より壁側
に、第三板部976の中央に、ロック部材960の回転
用突起部964が回動自在に嵌められる穴が設けられて
いて、2つのスリット孔973、975の存在により、
第二板部974を左右方向に押し広げられて開くことに
より、この穴にロック部材960の回転用突起部964
を回動自在に嵌められることができ、これにより、渡り
ラック本体970にロック部材960を回動自在に嵌め
る。
【0070】そして、渡りラック本体970の本体端部
983とロック部材960の弾性変形部968の下端部
中側とが固定部材979により固定されている。
【0071】また、渡りラックBR1、BR2、BR
3、BR4、BR5は、渡りローラ991〜995を有
する。そして、渡りローラ991〜995の手前−奥方
向の両端のローラ軸が、渡りラック本体970の手前−
奥方向の両端部に設けられた穴にそれぞれ回転自在に保
持されている。
【0072】そして、渡りラック本体970に設けられ
た渡りガイド981とこれらの渡りローラ991〜99
5により、現像処理部600の隣り合う2つの処理槽の
一方から他方に、プリント用感光材料Pを案内する。
【0073】そして、渡りラックBR1、BR2、BR
3、BR4、BR5が、現像処理部600の処理タンク
601と係合した状態では、図8、9に示すように、ロ
ック部材960のロック部966の壁側の部分が、処理
タンク601の中側に設けられたロック用凹部602に
入っており、そのままでは、渡りラックBR1、BR
2、BR3、BR4、BR5を上方に持ち上げたり、勝
手に上方に動いたりしないようになっている。
【0074】また、渡りラックBR1、BR2、BR
3、BR4、BR5が、現像処理部600の処理タンク
601と係合した状態では、図8、9に示すように、渡
りラック本体970の位置決め部977の下面と左右方
向内側の面が、処理タンク601の中側に設けられた位
置決め部603の面と接し、渡りラックBR1、BR
2、BR3、BR4、BR5の処理タンク601に対す
る位置を決めている。
【0075】そして、ロック部材960の下部962を
上方に持ち上げると、ロック部材960は、図8で一点
鎖線で示すように、2つの回転用突起部964を結ぶ線
を中心に回動しようとし、弾性部材968にモーメント
がかかり、弾性部材968が弾性変形することにより、
図8で一点鎖線で示すように、2つの回転用突起部96
4を結ぶ線を中心に回動する。そして、これにより、ロ
ック部材960のロック部966が中側に移動し、処理
タンク601のロック用凹部602から外に出て、その
まま、渡りラックBR1、BR2、BR3、BR4、B
R5を上方に持ち上げることができる。即ち、ロック部
材960のロックが解除されるものである。
【0076】そして、ロック部材960の下部962を
そのまま上方に持ち上げることにより、渡りラックBR
1、BR2、BR3、BR4、BR5は、現像処理部6
00の2つの処理槽の間の上方から上方に持ち上がる。
【0077】本実施形態は、このようなものであるか
ら、ロック部材960の下部962を上方に持ち上げる
ことにより、ロック部材960のロックが解除されるの
で、ロック部材960のロックの解除が簡単で、メンテ
ナンスなどを速やかに行うことができつつ、現像処理中
にロック部材960が持ち上がるということはないの
で、現像処理中に誤ってロックが解除されることを防止
できる。
【0078】また、本実施形態では、渡りラックBR
1、BR2、BR3、BR4、BR5のロック部材96
0が処理ラック601に直接ロックする形態であった
が、処理ラック601に固定された部材にロックするよ
うにしてもよいし、また、現像処理部600の各処理槽
に、プリント用感光材料Pを所定の搬送路に沿って案内
し搬送するための処理ラックを設け、この処理ラックの
各々に、渡りラックBR1、BR2、BR3、BR4、
BR5のロック部材960とロックするための部材を設
けて、この部材にロックするようにしてもよいし、移動
筐体900の一部を上方にまで延長し、この移動筐体9
00にロックするようにしてもよい。
【0079】また、上述の実施形態のように、渡りラッ
クBR1、BR2、BR3、BR4、BR5を隣接する
2つの処理槽の間の上方に設ける代わりに、変形例の現
像処理部600の概略図である図11に示すように、発
色現像処理槽610、漂白定着処理槽620、第1安定
化処理槽630、第2安定化処理槽640、第3安定化
処理槽650の各処理槽の上方に1つずつ渡りラックB
R6、BR7、BR8、BR9、BR10を設けるよう
にしてもよい。
【0080】この場合、渡りラックBR6は、搬送ロー
ラ対611を含む案内部618を有し、スイッチバック
機構550から送られたプリント用感光材料Pを発色現
像処理槽610に案内し、発色現像処理槽610からプ
リント用感光材料Pを渡りラックBR7へ案内する。
【0081】また、渡りラックBR7は、渡りラックB
R6から案内された漂白定着処理槽620に案内し、漂
白定着処理槽620から案内されたプリント用感光材料
Pを渡りラックBR8へ案内する。
【0082】また、渡りラックBR8は、渡りラックB
R7から案内されたプリント用感光材料Pを第1安定化
処理槽630に案内し、第1安定化処理槽630から案
内されたプリント用感光材料Pを渡りラックBR9に案
内する。
【0083】また、渡りラックBR9は、渡りラックB
R8から案内されたプリント用感光材料Pを第2安定化
処理槽640に案内し、第2安定化処理槽640から案
内されたプリント用感光材料Pを渡りラックBR10に
案内する。
【0084】また、渡りラックBR10は、渡りラック
BR9から案内されたプリント用感光材料Pを第3安定
化処理槽650に案内し、第3安定化処理槽650から
プリント用感光材料Pを乾燥部660に案内する。
【0085】そして、この場合の渡りラックは、変形例
の渡りラックの正面図である図12に示すように、プリ
ント用感光材料Pの搬送方向上流側直前の渡りラックか
ら案内されたプリント用感光材料Pを、搬送ローラ99
2、993の対と案内ガイド985により、その下方の
処理槽に案内し、その下方の処理槽から搬送され案内さ
れたプリント用感光材料Pを、搬送ローラ994、99
5の対と案内ガイド986により、プリント用感光材料
Pの搬送方向下流側直後の渡りラック又は乾燥部660
に案内する。
【0086】なお、渡りラックBR6は、搬送ローラ9
92、993の対と案内ガイド985の代わりに、搬送
ローラ対611を含む案内部618を有し、スイッチバ
ック機構550から送られたプリント用感光材料Pを発
色現像処理槽610に案内する。
【0087】
【発明の効果】本発明により、ロック部材のロックの解
除が簡単で、メンテナンスなどを速やかに行うことがで
きつつ、現像処理中に誤ってロックが解除されることを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のプリンタプロセッサのマガジンを外
した状態の概略斜視図。
【図2】実施形態のプリンタプロセッサの前面パネル7
10を外した状態の概略構成正面図。
【図3】実施形態の露光部200の概略図。
【図4】実施形態の現像処理部600の概略図。
【図5】実施形態の現像処理部600の上部の概略斜視
図。
【図6】実施形態の渡りラックの手前側端部の概略斜視
図。
【図7】実施形態の渡りラックの正面図。
【図8】実施形態の渡りラックの手前側端部の右側面
図。
【図9】実施形態の渡りラックの手前側端部の右側面断
面図(図7、図10のA−A断面図)。
【図10】実施形態の渡りラックの手前側端部の上面図
【図11】実施形態に対する変形例の現像処理部600
の概略図。
【図12】実施形態に対する変形例の渡りラックの正面
図。
【符号の説明】
a 結像面領域 b 物体面領域 P プリント用感光材料 F 写真フィルム 150 操作入力部 190 モニタ 210 照明部 214 拡散部 250 フィルムキャリア 300 キャリア移動機構 350 光学系部 355 Vミラー部材 360 レンズ部材 400 マガジン保持部 450 給送機構 500 移動機構 550 スイッチバック機構 600 現像処理部 730 天板 750 スリット部 800 処理部用筐体 900 露光部用筐体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り合う2つの処理槽の上方を通して、
    前記2つの処理槽の一方の処理槽から他方の処理槽に感
    光材料を案内するための自動現像機用渡りラックにおい
    て、渡りラック本体と、前記渡りラック本体に設けら
    れ、自動現像機の係合部材と係合してロックするロック
    部材とを有し、該ロック部材の下部を上方に持ち上げる
    ことにより、該ロック部材のロックが解除される自動現
    像機用渡りラック。
  2. 【請求項2】 感光材料を処理する複数の処理槽と、請
    求項1に記載の自動現像機用渡りラックと、を備え、前
    記自動現像機用渡りラックにより、前記複数の処理槽の
    内の少なくとも1組の隣り合う2つの処理槽の上方を通
    して、前記2つの処理槽の一方の処理槽から他方の処理
    槽に感光材料を案内する自動現像機であって、前記ロッ
    ク部材と係合してロックする係合部材を有する自動現像
    機。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材の下部を上方に持ち上げ
    ることにより、前記自動現像機用渡りラックが上方に持
    ち上がる請求項2に記載の自動現像機。
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