JP2569512Y2 - 写真感光材料の搬送装置 - Google Patents

写真感光材料の搬送装置

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JP2569512Y2
JP2569512Y2 JP1992015054U JP1505492U JP2569512Y2 JP 2569512 Y2 JP2569512 Y2 JP 2569512Y2 JP 1992015054 U JP1992015054 U JP 1992015054U JP 1505492 U JP1505492 U JP 1505492U JP 2569512 Y2 JP2569512 Y2 JP 2569512Y2
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弘一 片桐
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株式会社コパル
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、写真感光材料の搬送装
置に関し、特に写真感光材料の幅に対応して案内レール
の幅を切り替える機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真処理装置(ラボシステム)はフイル
ム上の画像を印画紙に焼き付けて写真を自動的かつ連続
して得ることを目的とした装置である。この写真処理装
置に関連して、本願出願人が、実願平1−23891に
おいて提案した装置の概略構成を示したものが図6であ
る。図6に基づいて、この写真処理装置の構成並びに動
作を説明すると、本体100は露光用の光を発生する露
光工程部Aと、焼付工程部Bと、印画紙への現像、定
着、安定を行なう処理工程部Cと、印画紙の乾燥を行な
う乾燥工程部Dとに大別されており、夫々が垂直の隔壁
板130と、水平の隔壁板131とにより図示のように
分割されている。
【0003】そして、本体100の上部中央に設けられ
る露光工程部Aは、ハロゲンランプ等からなる白色光源
103より光を略水平方向に照射し、その光をイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)からなる光3原
色の各色補正フイルター104、…を部分的に通過させ
て、隣接する光拡散筒105内へ入光させる。この光拡
散筒105の内部は反射面とされ、光路を鉛直下方に直
角に曲げるとともに、入光した光を拡散混合させて均一
色調を有する光として下方の焼付工程部Bへ出光させ
る。
【0004】次に、ネガキヤリア106は、焼付工程部
Bの最上部を構成して、本体100の上面に設けられて
おり、作業者が行なうネガの交換、移動等を可能にして
いる。このネガキヤリア106のネガ部分を通過した破
線図示の光は、光軸上に配設された電磁駆動源により駆
動されるシヤツタを備えたレンズ装置107によつてピ
ント調節され、イーゼル108によつて額取りされて、
下方の露光板110上に引き出された印画紙Pの印画面
上に導かれて印画紙Pを露光する。したがつて、このレ
ンズ装置107のレンズの焦点距離をレンズの図面上に
て上下方向に変化させることにより、拡大率を変えるよ
うにして、種々のネガサイズや印画紙のサイズの組み合
わせを多く得ることができるようにしている。
【0005】一方、ネガキヤリア106のネガ部分を通
過した光の一部はミラーMにより反射されてネガの画像
確認が外部から行なえるようになつている。また、マガ
ジン109a内に収容されて明室内で取り扱い易いよう
に十分遮光されていて交換可能にされてる印画紙Pはロ
ール紙109にして内装されており、必要に応じて引き
出されるが、手動クランク109bがこのために設けら
れている。
【0006】そして、露光板110部分で露光された印
画紙Pは搬送されて行く途中で、例えばホールパンチ1
12により写真1枚毎に相当する位置にカツトマークを
付与され、プリント機構111により裏面に必要な情報
が書込まれる。このホールパンチ112の近傍にはカツ
ターKが設けられており、印画紙Pをこの部分において
切断可能にしている。
【0007】その後、焼付工程部Bの最終行路にはルー
プ貯留部114が設けられていて、補助カツタ113を
通過され処理工程部Cに送られる。この後、処理槽11
5へ搬送するようにしている。このループ貯留部114
は印画紙Pに図示のようなタルミを持たせるようにして
印画紙Pの長さを調節可能にして、印画紙Pに対する露
光板110部分における露光速度と処理槽115部分に
おける処理速度の相違を緩衝吸収して印画紙Pを連続走
行させながら両者における動作を中断させないようにす
るものである。
【0008】一方、処理槽115内は現像液、漂白液、
定着液が夫々3種5槽に分割されて充填されており、露
光された印画紙Pは各液内を通過する間に所定の処理が
施され、露光部の現像定着が行なわれる。この処理槽1
15を出た印画紙Pは次に印画紙の乾燥を行なう乾燥工
程部Dに送られる。この乾燥工程部D内には乾燥機11
6が配設されており、乾燥機116内を印画紙Pが通過
する間に乾燥され、続いてフラツプユニツト117部分
においてループを形成するように走行されてカツタ11
8における間欠送りと乾燥機からの連続送りとの走行速
度の差を調整されて、最後にカツタ118により、カツ
トマーク毎に切断され、送出口119の部分から本体1
00の外部に出力されて、本体100の上面に載置され
ているソータ120内に落下送給されるようにしてい
る。
【0009】ここで、上記の様に構成された写真処理装
置においては、顧客の希望に従って写真のサイズを変え
る必要がある。そのため、この様な写真処理装置におい
ては、紙幅の異なる複数種類の印画紙が装着可能にされ
ており、この印画紙の紙幅の違いに対応して、印画紙を
搬送する搬送機構のガイドレールの幅を変更できる様に
されている。この印画紙の紙幅に対応してガイドレール
の幅を変更する機構は、例えば処理槽中において印画紙
を搬送する搬送機構にも備えられている。従来、この処
理槽中に配置された搬送機構は、上述した5つの処理槽
のそれぞれに独立して配置されており、ガイドレールの
幅を変更する場合には、5つの処理槽に夫々配置された
5つの搬送機構を、1つずつ取り出して、ガイドレール
の幅を変更する必要があった。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、上述した様に、5つの処理槽の夫々
から5つの搬送機構を1つずつ引き上げて紙幅を変更す
る様にしていたため、紙幅を変更するために、同じ作業
を5回行う必要があり、紙幅の変更作業に手間がかかる
という問題点があった。特にミニラボ装置の様に、印画
紙のサイズを頻繁に変更する必要のある写真処理装置に
おいては、このように紙幅を変更するのに手間がかかる
ことは大きな問題であった。従って、本考案は上述した
課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、複数の処理槽を有する写真処理装置における紙幅
の変更作業の手間を低減し、作業性を向上させることが
できる様な写真感光材料の搬送装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本考案の写真感光材料の搬送装置
は、写真処理装置の複数の液室に夫々配置された複数の
搬送機構のガイドレール幅を印画紙の紙幅に対応して一
括して変更する機能を有する写真感光材料の搬送装置で
あって、前記複数の液室の配列方向に沿って延出し、前
記複数の液室の深さ方向に沿って移動可能にされた移動
部材と、該移動部材を前記複数の液室の深さ方向に沿っ
て移動させるための駆動手段と、前記複数の液室の夫々
に配置された前記複数の搬送機構とを具備し、該複数の
搬送機構の夫々は、前記移動部材の移動に伴って、前記
搬送機構の本体に対して、前記液室の深さ方向にスライ
ドされるスライド部材と、前記搬送機構の本体に回転可
能に配設され、前記スライド部材のスライド動作に伴っ
て回転される回転体と、該回転体に一端部を回転可能に
接続されたリンク部材と、前記搬送機構の本体に対して
前記印画紙の幅方向に移動自在に配置され、前記リンク
部材の他端部が回転可能に接続された前記ガイドレール
とを備えることを特徴としている。
【0012】
【作用】以上の様に、この考案に係わる写真感光材料の
搬送装置は構成されているので、複数の液室の配列方向
に沿って、各液室にまたがる様に配置された移動部材
を、駆動手段により液室の深さ方向に移動させることに
より、各液内に配置された複数の搬送機構のスライド部
材が、この移動部材によって同時に液室の深さ方向に移
動され、この動きが回転体を介してガイドレールを移動
させる様に働くので、各液室に配置された複数の搬送機
構の印画紙のガイドレールの幅を同時に変更させること
ができ、紙幅変更の作業性を向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1は、一実施例の
写真感光材料の搬送装置を適用した写真処理装置の処理
槽12の構成を示した側断面図である。また、図2は、
図1を上方から見た平面図である。処理槽12は、図9
に示した従来の処理槽115と全く同様に、写真処理装
置の処理工程部Cの部分に配置されている。
【0014】図1及び図2を参照して、処理槽12の概
略構成について説明する。まず、図9における焼き付け
工程部Bにおいて、露光された印画紙Pは、図1におけ
る右側から処理槽12内に進入する。処理槽12には、
図中右側から第1液室、第2液室という順番で、第1〜
第5液室14a〜14eが配置されており、現像液、漂
白液、定着液の三種類の液体がこれら5つの液室14a
〜14eに分割して収容されている。印画紙Pは、これ
ら第1〜第5液室14a〜14eを順次通過することに
より所定の現像処理が行われ、処理槽12の図中左側の
端部から搬出される。そして、処理工程部Cに続いて配
置された乾燥工程部Dへと送られる。第1〜第5液室1
4a〜14eには、夫々、これらの液室中を通過して印
画紙Pを搬送するための搬送機構16a〜16eが配置
されている。搬送機構16a〜16eは、印画紙Pの両
側部をガイドして、液室中を搬送する様にされている。
【0015】ここで、写真処理装置においては、顧客の
要望に応じて写真のサイズを変更する必要があるため、
幅の異なる複数種類の印画紙Pを装着することができる
様にされている。そのため、搬送機構16a〜16bに
は、印画紙Pの両側部をガイドするためのガイドレール
70,71(図4参照)が配置されており、異なる印画
紙Pの紙幅に対応してこのガイドレール70,71間の
幅が変更できる様にされている。詳しくは後述するが、
搬送機構16a〜16eにおいては、ガイドレール7
0,71間の幅を変更するための機構部材として、スラ
イドプレート18a〜18e(図2及び図4参照)と、
このスライドプレート18a〜18eの夫々の上端部に
取り付けられた掛止ピン20a〜20eとが備えられて
いる。そして、この掛止ピン20a〜20eを図1に矢
印で示した様に、上方に引き上げることによりスライド
プレート18a〜18eが、搬送機構本体に対して上方
にスライドし、ガイドレール70,71の幅が変更され
る様にされている。
【0016】処理槽12の上部には、このように掛止ピ
ン20a〜20eを上方に移動させて、ガイドレール間
の幅を変更させるためのための紙幅変更機構21が配置
されている。この紙幅変更機構21について以下説明す
る。図1及び図2に示す様に、処理槽12の本体部であ
る処理槽本体12aの上面の左側の端部には、支持プレ
ート22a,22bが取り付けられており、これらの支
持プレート22a,22bの間には、回転軸24が水平
方向に延出した状態で、回転可能に支持されている。こ
の回転軸24には、駆動歯車26が固定されている。そ
して、回転軸24の端部には手動により回転軸24を回
転させるための回転ノブ28が取り付けられており、操
作者が、この回転ノブ28を回転させることにより、駆
動歯車26が回転軸24と一体的に回転する様にされて
いる。
【0017】一方、処理槽本体12aの上面には、図中
左右方向に延出する支持プレート30が固定されてお
り、この支持プレート30の左側の端部には、従動歯車
32が、水平方向に沿う回転軸回りに回転可能に支持さ
れている。そして、この従動歯車32は、駆動歯車26
に歯合している。従動歯車32には、この従動歯車32
と同軸上に駆動スプロケット34が取り付けられてお
り、この駆動スプロケット34は、従動歯車32と一体
的に回転する様になされている。
【0018】また、支持プレート30の右側端部には、
従動スプロケット36が水平方向に沿う回転軸回りに回
転可能に支持されている。従動スプロケット36の同軸
上には従動歯車38が取り付けられており、この従動歯
車38は、従動スプロケット36と一体的に回転する様
になされている。そして、上記の駆動スプロケット34
と従動スプロケット38の間には、チェーン40が、ア
イドルスプロケット42,44により弛みを取られた状
態で掛け渡されている。
【0019】一方、処理槽本体12aには、図中左右方
向に延出するスライドプレート46が、処理槽本体12
aに対して上下方向にスライド可能に取り付けられてい
る。図1及び図2において、スライドプレート46の左
右の端部には、夫々第1ラック48及び第2ラック49
が取り付けられており、これら第1ラック48及び第2
ラック49は、従動歯車32及び従動歯車38に夫々歯
合している。
【0020】従って、操作者が回転ノブ28を回転させ
て、回転軸24を図1における矢印A方向に回転させる
と、駆動歯車26も回転軸24と一体的に矢印A方向に
回転し、この駆動歯車26に歯合している従動歯車32
は矢印B方向に回転する。従動歯車32には、スライド
プレート46に取り付けられた第1ラック48が歯合し
ているので、従動歯車32が矢印B方向に回転すると、
第1ラック48は上方に移動し、これに伴って、スライ
ドプレート46の左端部も上方に移動する。
【0021】従動歯車32の回転は駆動スプロケット3
4からチェーン40を介して従動スプロケット36に伝
達され、この従動スプロケット36と同軸に取り付けら
れた従動歯車38は、矢印C方向に回転する。従動歯車
38には、スライドプレート46に取り付けられた第2
ラック49が歯合しているので、第2ラック49は、従
動歯車の矢印C方向への回転に伴って上方に移動し、こ
れに伴ってスライドプレート46の右端部も上方に移動
する。
【0022】ここで、駆動スプロケット34と従動スプ
ロケット36の歯数は同一であり、且つ、駆動歯車32
と従動歯車38の歯数も同一であるので、第1及び第2
ラック48,49は、同じ速度で上方に移動することと
なり、結果としてスライドプレート46は水平状態を保
ったまま矢印D方向に移動することとなる。スライドプ
レート46の上端部には、搬送機構16a〜16eに配
設されている掛止ピン20a〜20eが夫々掛止されて
おり、スライドプレート46が上方に移動する動作に伴
って、掛止ピン20a〜20eも図中実線で示した位置
から二点鎖線で示した位置に移動する。これにより搬送
機構16a〜16eの全てのガイドレール間の幅が同時
に変更される。
【0023】なお、スライドプレート46は、その重量
及び、スライドプレート18a〜18eの下方に取り付
けられている機構部材の重量を相殺し、ノブ28の操作
力を軽くするために、コイルバネ50a,50bにより
常に上方に引き上げられる様に付勢されている。また、
スライドプレート46の位置は、図中実線で示した位置
が最下位置であり、図中二点鎖線で示した位置が最上位
置である。そして、掛止ピン20a〜20eが実線で示
した位置に位置している時には、搬送機構16a〜16
eのガイドレール間の幅は、最も広い状態にあり、掛止
ピン20a〜20eが二点鎖線で示した位置に位置して
いる時には、搬送機構16a〜16eのガイドレール間
の幅は、最も狭い状態にある。
【0024】従って、小さい写真サイズに対応する幅の
狭い印画紙Pを用いる場合には、回転軸24を矢印A方
向に回転させて、搬送機構16a〜16eのガイドレー
ルの幅を狭く設定する。また、大きい写真サイズに対応
する幅の広い印画紙Pを用いる場合には、回転軸24を
矢印A方向とは逆方向に回転させて、搬送機構16a〜
16eのガイドレールの幅を広く設定する。次に、図3
は、紙幅変更機構21の部分を、図1における紙面の裏
側方向から見て拡大して示した図である。図3を参照し
て、スライドプレート46の上下動をガイドする部分の
構造について説明する。なお、図3に示したスライドプ
レート46の位置は、最上位置を示している。
【0025】図3において、支持プレート30の上下の
端部は、図示した様に紙面手前側に折り曲げられて、天
板部30aと底板部30bとが形成されている。この天
板部30aと底板部30bの間には、第1ガイドシャフ
ト52と第2ガイドシャフト54とが固定されている。
一方、第1ラック48には、第1ガイドシャフト52に
嵌合する嵌合部48a,48bが形成されており、ま
た、第2ラック49には、第2ガイドシャフト54に嵌
合する嵌合部49a,49bが形成されている。従っ
て、スライドプレート46は、第1ラック48及び第2
ラック49の部分を第1及び第2ガイドシャフト52,
54に夫々ガイドされた状態で上下方向にスライドする
様に構成されている。
【0026】次に、図4は、搬送機構16a〜16bの
うちの16aを図1における矢印E方向から見て示した
正面図である。また、図5は、搬送機構16aを図1に
おける紙面手前側から見て示した側面図である。搬送機
構16a〜16eの構成は、ほとんど同一であるので、
これらの代表として搬送機構16aの構造について、図
4及び図5を参照して説明する。
【0027】図4において、搬送機構16aの本体部を
構成する搬送機構本体60は、2枚のサイドプレート6
2,63を、一枚の中間プレート64により接続するこ
とにより構成されている。2枚のサイドプレート62,
63の間には、2本のガイドシャフト66,67が水平
方向に沿って張り渡されている。これら2本のガイドシ
ャフト66,67には、これらのガイドシャフト66,
67にガイドされて図中左右方向に移動する左右一対の
スライド部材68,69が装着されている。これらのス
ライド部材68,69には印画紙Pの両側部をガイドす
るガイドレール70,71が各々取り付けられている。
従って、スライド部材68,69が、ガイドシャフト6
6,67に沿って移動するにつれてガイドレール70,
71が互いに近付く方向及び互いに離れる方向に移動す
ることにより、ガイドレール70,71間の幅が変更さ
れる。
【0028】一方、中間プレート64の中央部には、回
転盤72が回転軸73の回りに回転可能に取り付けられ
ている。この回転盤72の外周部の互いに対抗する2個
所の位置には、リンク部材74,75の一端部がスタッ
ド76を介して夫々回動可能に取り付けられている。リ
ンク部材74,75の他端部は、夫々スライド部材6
8,69にスタッド76を介して回動可能に取り付けら
れている。従って、回転盤72を矢印F方向に回転させ
ることにより、リンク部材74,75を介して、スライ
ド部材68,69が実線で示される最も広がった位置か
ら互いに接近する方向に移動されることとなり、ガイド
レール70,71間の幅が狭くなる。
【0029】次に、回転盤72を回転させる機構につい
て説明すると、回転盤72の表面には、紙面に垂直な方
向に直立した状態で回転ローラ76が回転可能に取り付
けられている。この回転ローラ76は、駆動部材77の
先端部に形成されたU字形の溝に係合しており、従っ
て、駆動部材77が図中上下方向に移動することによ
り、回転盤72が回転軸73の回りに紙面内で回転され
ることとなる。なお、駆動部材77の右側の端部は、前
述したスライドプレート18aに固定されている。そし
て、スライドプレート18aは、サイドプレート62に
対して上下方向にスライド可能に取り付けられているの
で、駆動部材77は、スライドプレート18aの上下方
向のスライド動作に伴って上下方向に移動される。
【0030】従って、スライドプレート18aの上端部
に取り付けられた掛止ピン20aが、図中実線で示した
状態から、二点鎖線で示した状態まで持ち上げられるこ
とにより、スライドプレート18aと駆動部材77とが
上方に移動し、これに伴って、回転盤72が矢印F方向
に回転して、ガイドレール70,71間の間隔が実線で
示した位置から二点鎖線で示した位置まで狭められる。
また、掛止ピン20aの位置を二点鎖線で示した位置か
ら実線で示した位置まで下げることにより、ガイドレー
ル70,71間の幅は、二点鎖線で示した状態から実線
で示した状態まで広げられることとなる。
【0031】なお、掛止ピン20aは、前述した紙幅変
更機構21のスライドプレート46の上下動により上下
方向に駆動される。従って、紙幅変更機構21の回転ノ
ブ28を回転させることにより、スライドプレート46
が上下方向に移動し、これにより搬送機構16a〜16
eのガイドレール間の幅が変更されることとなる。次
に、図6は、回転軸24の周辺の部分を図1におふ樣矢
印G方向から見た側面図である。図6を参照して、回転
軸24の回転位置を所定の位置に位置決めする構造、す
なわち、搬送機構16a〜16eのガイドレール間の幅
を所望の位置に位置決めする構造について説明する。
【0032】前述した様に回転軸24は支持プレート2
2a,22bの間に回転可能に支持されている。この回
転軸24の一端部には回転ノブ28が取り付けられてお
り、他端部には円板部材80が取り付けられている。こ
の円板部材80の外周部には位置決めピン82が取り付
けられており、この位置決めピン82が支持プレート2
2aに形成された複数の位置決め穴22a1〜22a1
0に嵌入することにより、回転軸24の回転位置が規定
される様になされている。支持プレート22aには、図
6を矢印H方向から見た図である図7に示した様に、1
0個の位置決め穴22a1〜22a10が形成されてお
り、これらの位置決め穴22a1〜22a10のうちの
所望の1つに、位置決めピン82を嵌入させることによ
り、回転軸24は、10種類の回転位置に位置決めされ
ることとなる。
【0033】なお、回転軸24は、図6に示した様に、
圧縮バネ84により、常に図中左方向に付勢されてお
り、通常の状態においては、位置決めピン82は位置決
め穴22a1〜22a10のうちのいずれか1つの位置
決め穴に嵌入している。従って、回転軸24の回転位置
(ガイドレール間の幅)を変化させる場合には、圧縮バ
ネ84の付勢力に抗して、一旦、回転ノブ28を図中右
方向にスライドさせ、位置決めピン82を位置決め穴か
ら脱出させる。その後、回転ノブ28を回転させ、所望
の位置決め穴に対応する位置に位置決めピン82が来た
ところで、回転ノブ28を左方向にスライドさせ、位置
決めピン82を位置決め穴に嵌入させて位置決めを行
う。この様にして、ガイドレール間の幅を印画紙Pの紙
幅に対応して10種類に変更することができる。
【0034】次に、駆動歯車26には、円板部材86が
一体的に取り付けられている。この円板部材86には、
図6のI−I断面図である図8に示した様に、赤外線を
反射する5個所の反射部86a〜86eが形成されてお
り、その他の部分は赤外線を反射しない様にされてい
る。そして、この円板部材86の反射部86a〜86e
に対応する位置には、図6及び図8に示した様に反射型
光センサー88,89が配置されている。この反射型光
センサー88,89は、自身で赤外線を発光し、この赤
外線が反射されて戻ってくることを検出した場合には、
例えば「1」を出力し、この赤外線が戻ってこなかった
場合には、「0」を出力する様な電気回路に接続されて
いる。
【0035】従って、円板部材86に形成されている反
射部のパターンに対応して、反射型光センサー88,8
9の出力する「1」,「0」の信号の組み合わせによ
り、円板部材86の回転位置を最大4種類まで検出する
ことができる。そして、この検出信号を外部に表示する
ことにより、操作者は、搬送機構16a〜16eのガイ
ドレール間の幅が、所望の幅に設定されたか否かを検出
することができる。以上説明した様に、一実施例の写真
感光材料の搬送装置によれば、回転ノブを回す操作を1
回行うだけで、処理槽の5つの液室に配置されている全
ての搬送機構のガイドレール幅を変更することができる
ので、印画紙Pを取り替える時の作業性が格段に向上す
る。なお、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で上記
実施例を修正または変形したものに適用可能である。
【0036】
【考案の効果】以上説明した様に、本考案の写真感光材
料の搬送装置によれば、複数の液室の配列方向に沿っ
て、各液室にまたがる様に配置された移動部材を、駆動
手段により液室の深さ方向に移動させることにより、各
液内に配置された複数の搬送機構のスライド部材が、こ
の移動部材によって同時に液室の深さ方向に移動され、
この動きが回転体を介してガイドレールを移動させる様
に働くので、各液室に配置された複数の搬送機構の印画
紙のガイドレールの幅を同時に変更させることができ、
紙幅変更の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の写真感光材料の搬送装置を適用した
写真処理装置の処理槽の部分を示した側断面図である。
【図2】図1に示した処理槽を上方から見た平面図であ
る。
【図3】紙幅変更機構を拡大して示した図である。
【図4】搬送機構の構造を図1における矢印E方向から
見て示した図である。
【図5】図4に示した搬送機構の側面図である。
【図6】回転ノブの部分の構成を示した側面図である。
【図7】図6を矢印H方向から見て示した図である。
【図8】図6のI−I断面図である。
【図9】従来の写真処理装置の構造を示した図である。
【符号の説明】
12 処理槽 14a 第1液室 14b 第2液室 14c 第3液室 14d 第4液室 14e 第5液室 16a〜16e 搬送機構 18a〜18e スライドプレート 20a〜20e 掛止ピン 22a,22b 支持プレート 24 回転軸 26 駆動歯車 28 ノブ 30 支持プレート 32 従動歯車 34 駆動スプロケット 36 従動スプロケット 38 従動歯車 40 チェーン 42,44 アイドルスプロケット 46 スライドプレート 48 第1ラック 49 第2ラック 50a,50b コイルバネ 52,54 ガイドシャフト 60 搬送機構本体 62,63 サイドプレート 64 中間プレート 66,67 ガイドシャフト 68,69 スライド部材 70,71 ガイドレール 72 回転盤 73 回転軸 74,75 リンク部材 76 回転ローラ 77 駆動部材 80 円板部材 82 位置決めピン 84 圧縮バネ 86 円板部材 88,89 反射型光センサー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真処理装置の複数の液室に夫々配置さ
    れた複数の搬送機構のガイドレール幅を印画紙の紙幅に
    対応して一括して変更する機能を有する写真感光材料の
    搬送装置であって、 前記複数の液室の配列方向に沿って延出し、前記複数の
    液室の深さ方向に沿って移動可能にされた移動部材と、 該移動部材を前記複数の液室の深さ方向に沿って移動さ
    せるための駆動手段と、 前記複数の液室の夫々に配置された前記複数の搬送機構
    とを具備し、 該複数の搬送機構の夫々は、前記移動部材の移動に伴っ
    て、前記搬送機構の本体に対して、前記液室の深さ方向
    にスライドされるスライド部材と、前記搬送機構の本体
    に回転可能に配設され、前記スライド部材のスライド動
    作に伴って回転される回転体と、該回転体に一端部を回
    転可能に接続されたリンク部材と、前記搬送機構の本体
    に対して前記印画紙の幅方向に移動自在に配置され、前
    記リンク部材の他端部が回転可能に接続された前記ガイ
    ドレールとを備えることを特徴とする写真感光材料の搬
    送装置。
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JPS6119241U (ja) * 1984-07-10 1986-02-04 日本電産コパル株式会社 ロ−ル印画紙のガイド機構
JPH0540518Y2 (ja) * 1988-02-27 1993-10-14

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