JPH11305347A - 投影焼付装置 - Google Patents

投影焼付装置

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JPH11305347A
JPH11305347A JP11506098A JP11506098A JPH11305347A JP H11305347 A JPH11305347 A JP H11305347A JP 11506098 A JP11506098 A JP 11506098A JP 11506098 A JP11506098 A JP 11506098A JP H11305347 A JPH11305347 A JP H11305347A
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JP
Japan
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lens
printing
photosensitive material
unit
projection
Prior art date
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Application number
JP11506098A
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English (en)
Inventor
Shin Nakane
伸 中根
Masayoshi Osato
昌良 大里
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影倍率の範囲を非常に大きくすること。 【解決手段】 写真原稿が物体面領域を通過するように
当該写真原稿を移動させる写真原稿移動手段と、感光材
料が結像面領域を通過するように、当該感光材料を移動
させる感光材料移動手段と、レンズにより、前記物体面
領域の像を、前記結像面領域に結像する光学系部と、を
有し、前記写真原稿に記録された駒画像を前記感光材料
に投影焼付する投影焼付装置であって、前記レンズが前
記光学系部に着脱可能に設けられている投影焼付装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影焼付装置に関
する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、物体面領域の写真原稿に記録
された駒画像を、面露光で一括して、結像面領域の感光
材料に投影焼付する投影焼付装置は、広く用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような投
影焼付装置では、光学系の制約から小型化に限界があ
り、さらに小型化することが困難であった。
【0004】そこで、写真原稿が物体面領域を通過する
ように当該写真原稿を移動させる写真原稿移動手段と、
感光材料が結像面領域を通過するように、当該感光材料
を移動させる感光材料移動手段と、レンズを有し、前記
物体面領域の像を前記結像面領域に結像する光学系部
と、を有し、前記写真原稿に記録された駒画像を前記感
光材料に投影焼付する投影焼付装置を考えた。しかし、
このような投影焼付装置では、投影倍率の範囲が非常に
大きな(最大投影倍率と最小投影倍率との比が非常に大
きな)ものが求められており、また、1つの駒画像から
1つのプリント像を得ることと、1つの駒画像から複数
のプリント像を得ることとの両方ができることが望まれ
ている。
【0005】しかし、上述の装置で感光材料の代わりに
電子写真感光体を設けた従来の電子写真装置などの装置
の構造では、レンズが装置本体に固定されており、この
ような要望に答えることができなかった。
【0006】本発明は、上記問題を鑑み、上述のような
投影焼付装置であって、投影倍率の範囲を非常に大きく
できる投影焼付装置を提供することを目的とする。
【0007】また、1つの駒画像から1つのプリント像
を得ることと、1つの駒画像から複数のプリント像を得
ることとの両方ができる投影焼付装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0009】〔請求項1〕『写真原稿が物体面領域を通
過するように当該写真原稿を移動させる写真原稿移動手
段と、感光材料が結像面領域を通過するように、当該感
光材料を移動させる感光材料移動手段と、レンズによ
り、前記物体面領域の像を、前記結像面領域に結像する
光学系部と、を有し、前記写真原稿に記録された駒画像
を前記感光材料に投影焼付する投影焼付装置であって、
前記レンズが前記光学系部に着脱可能に設けられている
投影焼付装置。』 請求項1に記載の発明により、レンズが着脱可能に設け
られているから、レンズを簡単に取り外したり、着けた
りできる。そして、レンズを交換することにより、最大
投影倍率と最小投影倍率との比を非常に大きくできる。
また、レンズを交換することにより、1つの駒画像から
1つのプリント像を得ることと、1つの駒画像から複数
のプリント像を得ることとの両方ができる。また、レン
ズが汚れたり、埃が溜まったりしても、レンズを外して
清掃できるから、レンズを清掃することが簡単にでき
る。
【0010】〔請求項2〕『前記光学系部が、前記物体
面領域から前記結像面領域までの投影焼付のための光を
反射する複数のミラーを有する請求項1に記載の投影焼
付装置。』 請求項2に記載の発明により、投影焼付のための光を反
射させることで、光学系部を小型化でき、投影焼付装置
の小型化ができる。
【0011】〔請求項3〕『着脱位置と焼付位置との間
を、前記レンズを移動させるレンズ移動手段と、前記レ
ンズ移動手段により前記着脱位置まで移動した前記レン
ズを着脱するために、当該投影焼付装置の外枠に設けら
れた開閉可能な蓋部材と、を有する請求項1又は2に記
載の投影焼付装置。』 請求項3に記載の発明により、レンズを簡単に交換する
ことができる。
【0012】〔請求項4〕『前記レンズ移動手段が、前
記レンズを複数の異なる焼付位置に位置させることによ
り、それぞれ、投影倍率の異なる結像ができるものであ
る請求項3に記載の投影焼付装置。』 請求項4に記載の発明により、投影倍率の異なる結像が
できるようにすることと、レンズを簡単に交換すること
とが、低いコストでできる。
【0013】〔請求項5〕『前記写真原稿移動手段が、
写真原稿に記録された駒画像を駒送りでき、露光時には
当該写真原稿を固定するキャリアと、前記キャリアが当
該写真原稿を固定した状態で、当該写真原稿が物体面領
域を通過するように、前記キャリアを移動させるキャリ
ア移動機構と、を有する請求項1〜4のいずれか1項に
記載の投影焼付装置。』 請求項5に記載の発明により、写真原稿に記録された駒
画像を良好に駒送りさせて固定することができつつ、写
真原稿の平面性を保ちながら露光でき、良好な投影によ
る露光ができる。
【0014】〔用語などの説明〕写真原稿は、感光材料
に結像する駒画像を記録した媒体のことである。写真原
稿は、ハロゲン化銀写真感光材料を露光し現像処理して
できる写真原稿が好ましいが、これに限られず、例え
ば、昇華型感熱転写法により画像記録された写真原稿
や、インクジェットプリント法により画像記録された写
真原稿や、レーザアブレーション法により画像記録され
た写真原稿などであってもよい。また、写真原稿は、写
真フィルムなど駒画像を透過画像として記録した可撓性
の写真原稿であることが好ましいが、これに限られず、
例えば、ガラス板などの非可撓性のものなどであっても
よい。
【0015】また、感光材料には、ハロゲン化銀写真感
光材料、静電感光体、ジアゾタイプ感光紙、感光性樹脂
などが挙げられ、また、プリント用感光材料、複写用感
光材料、撮影用感光材料などが挙げられる。プリント用
感光材料は、投影焼付により結像された像のプリントを
得るための感光材料である。プリント用感光材料は、ハ
ロゲン化銀写真感光材料であることが好ましいが、これ
に限られない。また、プリント用感光材料には、印画
紙、プリント用感光フィルムなどが挙げられる。
【0016】また、プリント用感光材料は、投影焼付に
より結像された像のプリントを得るための感光材料であ
る。プリント用感光材料は、ハロゲン化銀写真感光材料
であることが好ましいが、これに限られない。また、プ
リント用感光材料には、印画紙、プリント用感光フィル
ムなどが挙げられる。
【0017】物体面領域とは、投影焼付における物体面
の中で、遮光されたりケラレたりせずに、物体面として
機能する領域のことである。
【0018】結像面領域とは、投影焼付における結像面
の中で、遮光されたりケラレたりせずに、結像面として
機能する領域のことである。
【0019】レンズの着脱位置は、レンズを着脱する際
のレンズの位置のことである。
【0020】レンズの焼付位置は、投影焼付の際のレン
ズの位置のことである。
【0021】写真原稿移動方向は、投影焼付のために、
写真原稿が物体面領域を通過するように移動する際の方
向のことである。
【0022】感光材料移動方向は、投影焼付のために、
感光材料が結像面領域を通過するように移動する際の方
向のことである。
【0023】搬送方向は、感光材料が搬送される方向の
ことであり、搬送幅方向とは、搬送される感光材料の感
光面内の搬送方向と垂直な方向のことである。
【0024】処理部用支持体は、現像処理部を、原則的
に所定の位置関係を維持しながら保持し、外力の負担、
伝達を主に受け持つ剛性部材であり、当該装置の構造が
筐体構造である場合、この処理部用筐体が相当し、当該
装置の構造が殻構造である場合、この処理部用殻が相当
し、当該装置の構造が板構造である場合、これらの処理
部用構造板が相当する。
【0025】露光部用支持体は、露光部を、原則的に所
定の位置関係を維持しながら保持し、外力の負担、伝達
を主に受け持つ剛性部材であり、当該装置の構造が筐体
構造である場合、この露光部用筐体が相当し、当該装置
の構造が殻構造である場合、この露光部用殻が相当し、
当該装置の構造が板構造である場合、これらの露光部用
構造板が相当する。
【0026】本発明の1つの要素が1つの部材からなっ
ていてもよいし、複数の部材からなっていてもよいこと
は言うまでもなく、また、例えば、「別体で、」という
ように特に断りの無い限り、1又は複数の部材が本発明
の複数の要素を兼ねていてもよいことは言うまでもな
い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0028】実施形態 以下、図面に基づいて本実施形態のプリンタプロセッサ
を説明する。なお、以下の説明で、操作する際に操作者
が立つ側の方向を手前側、その反対側を奥側、この操作
者にとって右側を右側、左側を左側と呼ぶ。また、手前
−奥方向と左右方向とは直交する方向で、いずれも水平
な方向である。また、本実施形態のプリンタプロセッサ
に用いられるプリント用感光材料Pは、ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料であり、ネガ−ポジ型感光材料である
カラー印画紙であるが、本発明はこれに限られない。
【0029】そして、図1は、本実施形態の投影焼付装
置を有するプリンタプロセッサのマガジンを外した状態
の概略斜視図である。また、図2は、本実施形態の投影
焼付装置を有するプリンタプロセッサの前面パネル71
0を外した状態の概略構成正面図である。本実施形態の
プリンタプロセッサは、写真原稿である写真フィルムF
に記録された駒画像を、移動機構500によりプリント
用感光材料Pを移動させながら、プリント用感光材料P
に露光する投影焼付装置200と、投影焼付装置200
で露光されたプリント用感光材料Pを現像処理する現像
処理部600と、移動機構500により移動されながら
露光されたプリント用感光材料Pをスイッチバックさせ
て現像処理部600に送るスイッチバック機構550
と、を有するプリンタプロセッサである。また、本実施
形態の投影焼付装置を有するプリンタプロセッサは、現
像処理部600により現像処理されたプリント用感光材
料Pを集積するソータ780と、プリンタプロセッサの
各部から情報を得て、制御する制御部110と、プリン
タプロセッサの各部へ電力を供給する電源部120と、
制御部110に操作者が入力するための操作入力部15
0と、操作者に様々な情報を表示するためのモニタ19
0とを有する。
【0030】そして、投影焼付装置200は、写真フィ
ルムFを固定的に保持できるフィルムキャリア250
と、フィルムキャリア250に固定的に保持された写真
フィルムFに記録された駒画像を照明する照明部210
と、フィルムキャリア250を移動させるキャリア移動
機構300と、プリント用感光材料Pを移動させる移動
機構500と、フィルムキャリア250に固定的に保持
された写真フィルムFに記録された駒画像の像を、プリ
ント用感光材料Pに投影結像させる光学系部350と、
プリント用感光材料Pのロールを収容したマガジン41
0を保持するマガジン保持部400と、マガジン410
からプリント用感光材料Pを送出して、所定の長さのシ
ート状のプリント用感光材料Pに切断して、移動機構5
00へプリント用感光材料Pを給送する給送機構450
とを有する。
【0031】そして、投影焼付装置200は、キャリア
移動機構300によりフィルムキャリア250を左右方
向に移動させることにより、フィルムキャリア250に
固定的に保持された写真フィルムFを左右方向に移動さ
せつつ、移動機構500によりプリント用感光材料Pを
左右方向に移動させながら、写真フィルムFに記録され
た駒画像から、光学系部350により、移動機構500
により左右方向に移動するプリント用感光材料Pに投影
焼付することにより露光する。なお、光学系部350
は、投影焼付時には、固定されている。
【0032】従って、この投影焼付装置200の感光材
料移動方向は、左右方向であり、写真原稿移動方向は左
右方向である。
【0033】次に、本実施形態の投影焼付装置200に
ついて、投影焼付装置200の概略図である図3と図
1、2に基づいて、説明する。
【0034】まず、照明部210は、プリンタプロセッ
サの天板730の上に配置され、白色光を発光する光源
211と、光源211が発光した白色光の内、赤外線を
透過し、B,G,Rの可視光を反射するミラー212
と、照明光路への挿入位置を制御可能に設けられたイエ
ローフィルタとマゼンタフィルタとシアンフィルタとN
Dフィルタ(中性色フィルタ)とを有し、制御部110
からの制御によりこれらフィルタの挿入位置を制御し
て、ミラー212により反射した白色光を調光する調光
部213と、調光部213により色バランス及び光の強
度を調整された光をミラートンネルで拡散する拡散部2
14と、光源211の過熱を防止するために送風する送
風機215とを有している。
【0035】なお、制御部110からの制御による調光
部213による色バランス及び光の強度は、写真フィル
ムFに記録された駒画像の測光値と、操作入力部150
から入力された補正値などに基づいて、イエローフィル
タとマゼンタフィルタとシアンフィルタとNDフィルタ
(中性色フィルタ)の各フィルタの照明光路中への挿入
位置を制御することによって、写真フィルムFに記録さ
れた駒画像に相応しい色バランス及び強度の照明光に調
光する。また、拡散部214は、調光部213により色
バランス及び光の強度を調整された光をミラートンネル
で拡散して、フィルムキャリア250により固定的に保
持された写真フィルムFに記録された駒画像のスリット
状の物体面領域bを均一に照明するものである。なお、
このスリット状の物体面領域bは、プリンタプロセッサ
の天板730に設けられた前後方向に伸びるスリット部
750のスリット部材751の焼付用スリット752に
対応する領域である。
【0036】フィルムキャリア250は、キャリア移動
機構300の上に配置されている。フィルムキャリア2
50は、測光時及び投影焼付時に、マスク部材251
(図5参照)により、写真フィルムFに記録された駒画
像の平面性を保ちながら、写真フィルムFを固定的に保
持するためのものであり、操作入力部150からの入力
に従って、マスク部材251(図5参照)により写真フ
ィルムFを固定的に保持したり、マスク部材251によ
る写真フィルムFの固定的な保持を解除したりする。
【0037】そして、測光及び投影焼付の前に、写真フ
ィルムFが物体面領域bとは別のビュアー740により
照明される領域に位置するように、キャリア移動機構3
00はフィルムキャリア250を移動させることによ
り、ビュアー740により写真フィルムFに記録された
駒画像の全面を照明する。そして、ミラー748はビュ
アー740により照明された写真フィルムFに記録され
た駒画像からの光を反射する。
【0038】そして、操作者は、ビュアー740により
照明された写真フィルムFに記録された駒画像を、この
反射像により観察して、操作入力部150から露光補正
値又は露光スタートを入力する。そして、操作入力部1
50から露光補正値又は露光スタートが入力されると、
制御部110の制御により、フィルムキャリア250の
マスク部材251が写真フィルムFを固定的に保持す
る。そして、キャリア移動機構300はフィルムキャリ
ア250を左右方向に移動させながら、測光及び前述の
投影焼付を行う。その後、写真フィルムFが物体面領域
bとは別のビュアー740により照明される領域に位置
するように、キャリア移動機構300はフィルムキャリ
ア250を移動させることにより、ビュアー740が写
真フィルムFに記録された駒画像の全面を照明する。そ
して、制御部110からの制御により、フィルムキャリ
ア250にマスク部材251による写真フィルムFを固
定的な保持を自動的に解除する。そして、操作者が、写
真フィルムFに記録されている次の駒画像をマスク部材
251によるマスク位置にセットし、次の測光及び投影
焼付に備える。
【0039】キャリア移動機構300は、フィルムキャ
リア250を着脱可能に保持するキャリッジ310と、
図2の左右方向に移動させるために張られたワイヤ32
4(図5参照)と、このワイヤ324を張るためのプー
リ321、323と、このワイヤ324を動かすための
駆動モータ322と、を有し、駆動モータ322により
ワイヤ324を動かすことで、このキャリッジ310を
図2の左右方向に移動させる。
【0040】そして、投影焼付時には、投影焼付の投影
倍率に応じた速度で、保持するフィルムキャリア250
を左右方向に移動させ、測光時には、測光に最適な速度
で、保持するフィルムキャリア250を移動させ、それ
以外のフィルムキャリア250の移動時には、ほぼ最大
の速度で、保持するフィルムキャリア250を移動させ
る。すなわち、この投影焼付装置の写真原稿移動方向
は、左右方向である。
【0041】光学系部350は、フィルムキャリア25
0に固定的に保持され、照明部210により均一に照明
された写真フィルムFに記録された駒画像の像を、プリ
ント用感光材料Pに投影結像させる。この光学系部35
0は、鉛直方向の露光光路を水平方向に反射する第1ミ
ラー351と、第1ミラー351により左右方向に反射
した露光光路を鉛直方向に反射する第2ミラー352
と、第2ミラー352により鉛直方向に反射した露光光
路を左右方向に反射する第3ミラー353と、第3ミラ
ー353により左右方向に反射した露光光路を鉛直方向
に反射する第4ミラー354と、写真フィルムFに記録
された駒画像の像を、プリント用感光材料Pに投影結像
させるレンズ371と、を有する。
【0042】そして、光学系部350は、光学系部35
0の概略斜視図である図6に示すような概略構造であ
る。
【0043】光学系部350は、第2ミラー352と第
3のミラー353とが設けられたVミラー部材355を
有する。
【0044】そして、光学系部350には、Vミラー部
材355を左右方向に移動させるためのステッピングモ
ータ356がある。そして、このステッピングモータ3
56はギアボックス3561を介して駆動シャフト35
63に回転駆動力を伝達する。駆動シャフト3563
は、露光部用筐体900に固定されている支持板に固定
されているギアボックス3561及び駆動シャフト保持
部3569に、それぞれ、その奥側及び手前側を回転駆
動できるように保持されている。そして、駆動シャフト
3563の手前側の所定位置にプーリ3565が嵌めら
れ、奥側の所定位置にプーリ3567が嵌められてい
る。
【0045】また、ギアボックス3561及び駆動シャ
フト保持部3569のそれぞれに対して左右方向左側
に、露光部用筐体900に固定されている支持板に固定
されている従動シャフト保持部3571、3579が設
けられていて、従動シャフト3573を回転自在に保持
している。そして、プーリ3565、3567のそれぞ
れの奥−手前方向の位置と同じ従動シャフト3573の
位置に、プーリ3575、3577が嵌められている。
【0046】そして、ワイヤ3585が、プーリ356
5、3575に、これらのプーリ3565、3575に
対して摺動しないように、張られている。そして、ワイ
ヤ3585の手前−奥方向の位置と同じVミラー部材3
55の手前側の所定位置に固定的に付設されたワイヤ保
持部材3589が、このワイヤ3585の一カ所を固定
的に保持している。
【0047】また、ワイヤ3587が、プーリ356
7、3577に、これらのプーリ3567、3577に
対して摺動しないように、張られている。そして、ワイ
ヤ3587の手前−奥方向の位置と同じVミラー部材3
55の奥側の所定位置に固定的に付設されたワイヤ保持
部材3581が、このワイヤ3587の一カ所を固定的
に保持している。
【0048】また、Vミラー部材355の奥側に、Vミ
ラー部材355の奥側の手前−奥方向及び上下方向の位
置を規制して案内するガイドレール3597が設けられ
ている。また、Vミラー部材355の手前側に、Vミラ
ー部材355の手前側の手前−奥方向及び上下方向の位
置を規制して案内するガイドレール3595が設けられ
ている。
【0049】そして、Vミラー部材355及びガイドレ
ール3595の一部を拡大した左側面概略図(A)及び
正面概略図(B)である図10に示すように、Vミラー
部材355の手前側下面には、ガイドレール3595に
対して滑り性が良い樹脂製の滑り部材3553、355
5が固設されれており、Vミラー部材355の手前側の
上下方向の位置を高精度で決めている。そして、Vミラ
ー部材355の手前側下側に設けられた板バネ保持部材
3557に、ガイドレール3595の下側面3599を
弱い力で押圧している板バネ3559が設けられてい
る。そして、この板バネ3559により、Vミラー部材
355がガイドレール3595から浮き上がらないよう
にしている。また、この板バネ3559は、ガイドレー
ル3595下側面3599に対して滑り性が良い。
【0050】また、Vミラー部材355の奥側も同様の
構造で、Vミラー部材355の奥側の上下方向の位置を
高精度で決めつつ、Vミラー部材355がガイドレール
3595から浮き上がらないようにしつつ、ガイドレー
ル3595下に対して滑り性が良い状態になっている。
【0051】そして、ステッピングモータ356が、制
御部110からの制御信号に応じた回転角度、回転する
ことにより、Vミラー部材355の左右方向の位置が調
整される。このようにして、Vミラー部材355の左右
方向の位置を調整することで、物体面領域bから結像面
領域aまでの光路長を調整する。
【0052】また、光学系部350の奥側には、円柱形
状の案内用シャフト365がその柱軸が左右方向に伸び
るように設けられている。そして、光学系部350は、
レンズ371を含むレンズユニット370と、このレン
ズユニット370を着脱自在に保持するレンズ保持部材
380とから成るレンズ部360を有する。そして、レ
ンズ保持部材380に固定的に付設された案内部材36
55の円柱形状の孔3657に、案内用シャフト365
が嵌められている。これにより、レンズ保持部材380
の奥側の手前−奥方向及び上下方向の位置が高精度に決
められつつ、レンズ保持部材380の左右方向に移動可
能である。
【0053】そして、光学系部350には、レンズ保持
部材380を左右方向に移動させるためのステッピング
モータ366がある。そして、このステッピングモータ
366はギアボックス3661を介して駆動シャフト3
663に回転駆動力を伝達する。駆動シャフト3663
は、露光部用筐体900に固定されている支持板に固定
されているギアボックス3661及び駆動シャフト保持
部3669に、それぞれ、その奥側及び手前側を回転駆
動できるように保持されている。そして、駆動シャフト
3663の手前側の所定位置にプーリ3665が嵌めら
れ、奥側の所定位置にプーリ3667が嵌められてい
る。
【0054】また、ギアボックス3661及び駆動シャ
フト保持部3669のそれぞれに対して左右方向左側
に、露光部用筐体900に固定されている支持板に固定
されている従動シャフト保持部3671、3679が設
けられていて、従動シャフト3673を回転自在に保持
している。そして、プーリ3665、3667のそれぞ
れの奥−手前方向の位置と同じ従動シャフト3673の
位置に、プーリ3675、3677が嵌められている。
【0055】そして、ワイヤ3685が、プーリ366
5、3675に、これらのプーリ3665、3675に
対して摺動しないように、張られている。そして、ワイ
ヤ3685の手前−奥方向の位置と同じレンズ保持部材
380の手前側の所定位置に固定的に付設されたワイヤ
保持部材3689が、このワイヤ3685の一カ所を固
定的に保持している。
【0056】また、ワイヤ3687が、プーリ366
7、3677に、これらのプーリ3667、3677に
対して摺動しないように、張られている。そして、ワイ
ヤ3687の手前−奥方向の位置と同じレンズ保持部材
380の奥側の所定位置に固定的に付設されたワイヤ保
持部材3681が、このワイヤ3687の一カ所を固定
的に保持している。
【0057】また、レンズ保持部材380の奥側に、レ
ンズ保持部材380の奥側の手前−奥方向及び上下方向
の位置を規制して案内するガイドレール3697が設け
られている。また、レンズ保持部材380の手前側に、
レンズ保持部材380の手前側の手前−奥方向及び上下
方向の位置を規制して案内するガイドレール3695が
設けられている。
【0058】そして、後述するレンズ部360を示す図
7、図8及び図9に示すように、レンズ保持部材380
の手前側下面には、ガイドレール3695に対して滑り
性が良い樹脂製の滑り部材3653、3655が固設さ
れており、レンズ保持部材380の手前側の上下方向の
位置を高精度で決めている。そして、レンズ保持部材3
80の手前側下側に設けられた板バネ保持部材3657
に、ガイドレール3695の下側面3699を弱い力で
押圧している板バネ3659が設けられている。そし
て、この板バネ3659により、レンズ保持部材380
がガイドレール3695から浮き上がらないようにして
いる。また、この板バネ3659は、ガイドレール36
95の下側面3699に対して滑り性が良い。
【0059】そして、ステッピングモータ366が、制
御部110からの制御信号に応じた回転角度、回転する
ことにより、レンズ保持部材380の左右方向の位置が
調整される。そして、この際に、案内用シャフト365
によりレンズ保持部材380の奥−手前方向の位置が高
精度に決められつつ、案内用シャフト365及びガイド
レール3695によりレンズ保持部材380の奥側及び
手前側で上下方向の位置が高精度に決められつつ、ワイ
ヤ3685、3687により、レンズ保持部材380の
手前側及び奥側を引っ張ることで、レンズ保持部材38
0を、傾くことなく左右方向に移動させ、レンズ保持部
材380を左右方向の位置を制御の目標の位置に高精度
に位置決めできる。即ち、ステッピングモータ366
が、制御部110からの制御信号に応じた回転角度、回
転することにより、レンズ371の左右方向の位置が高
精度に調整される。
【0060】そして、制御部110は、写真フィルムF
に記録された駒画像の幅と移動機構500により移動す
るプリント用感光材料Pの幅とによって定まる投影倍率
に応じて、レンズ部360の左右方向の位置を調節し、
Vミラー部材355の左右方向の位置を調整する。
【0061】次に、レンズ部360の構造について、レ
ンズ部360のレンズユニット370とレンズ保持部材
380とを分離した状態のレンズ部360の図面で、レ
ンズユニット370に設けられたレンズ371が標準レ
ンズである場合の上面図である図7、この場合の右側面
図である図8、及び、この場合の正面図である図9に基
づいて、説明する。
【0062】レンズ保持部材380の基板は、水平な水
平部381と、この水平部381に対して鉛直に立設し
た立設部382とからなる。そして、レンズユニット3
70はの基板は、水平な水平部373とこの水平部37
3に対して鉛直に立設した立設部372とからなる。レ
ンズユニット370の水平部373の中央の領域にレン
ズ371が固定されており、レンズユニット370の立
設部372は、レンズ371の右方、手前方及び奥方
に、レンズ371を囲むように設けられている。そし
て、立設部372のレンズ371の投影焼付光路の右方
に相当する領域を含む領域について、投影焼付のための
光を遮らないように孔3721が設けられている。
【0063】また、レンズユニット370を鉛直方向下
方に付勢するための4つの磁石383が、レンズ保持部
材380の水平部381の中央部に立設した状態で、レ
ンズ保持部材380の水平部381に固定されていてい
る。また、レンズユニット370には、レンズ保持部材
380に着けられた際の鉛直方向の高さを規制するため
の爪374が、レンズユニット370の水平部373の
手前側端部と奥側端部に、それぞれ水平部373より鉛
直方向下方に立設した状態で、固定されている。また、
レンズ保持部材380の水平部381には、レンズユニ
ット370の爪374と係合する金属バネである弾性部
材でできた係合部材384が設けられている。また、レ
ンズユニット370の水平部373は、強磁性体ででき
ている。そして、レンズ保持部材380の水平部381
の中央部に立設した4つの磁石383の上面は一定の高
さの平面になっており、レンズ保持部材380の水平部
381を磁力により引きつける。そして、4つの磁石3
83によるレンズ保持部材380の磁力により引きつけ
と、レンズユニット370の爪374と係合部材384
との係合とにより、レンズ保持部材380は、レンズユ
ニット370の鉛直方向の位置を位置決めする。
【0064】また、レンズ保持部材380の中央部に
は、4つの位置決め用ピン386〜389が設けられて
いる。位置決め用ピン386は、レンズユニット370
に設けられたレンズ371が標準レンズである場合のレ
ンズユニット370の水平方向の位置を決めるためのピ
ンである。位置決め用ピン387は、レンズユニット3
70に設けられたレンズ371が標準レンズである場合
のレンズユニット370の水平方向の向きを決めるため
のピンである。位置決め用ピン388は、レンズユニッ
ト370に設けられたレンズ371が特殊レンズである
場合のレンズユニット370の水平方向の位置を決める
ためのピンで、レンズユニット370に設けられたレン
ズ371が標準レンズである場合は関係がないものであ
る。位置決め用ピン389は、レンズユニット370に
設けられたレンズ371が特殊レンズである場合のレン
ズユニット370の水平方向の向きを決めるためのピン
で、レンズユニット370に設けられたレンズ371が
標準レンズである場合は関係がないものである。
【0065】また、レンズ保持部材380の中央部の左
端には、レンズユニット370の水平部371に延設さ
れた爪375と係合する係合部材385が設けられてい
て、レンズユニット370がレンズ保持部材380に着
けられた状態で、レンズユニット370を、レンズ保持
部材380の立設部382側に付勢する。
【0066】また、レンズユニット370には、位置決
め用ピン386と係合してレンズユニット370の水平
方向の位置を決めるための位置決め孔376と、位置決
め用ピン387と係合して水平方向の向きを決めるため
の位置決めスリット377とを有し、レンズユニット3
70がレンズ保持部材380に着けられた際に、位置決
め用ピン386と位置決め孔376とが係合し、位置決
め用ピン387と位置決めスリット377とが係合する
ことによって、レンズユニット370の水平方向の位置
と水平方向の向きとを決める。
【0067】なお、逃げ孔378、379は、位置決め
用ピン388、389を逃げるため、位置決め用ピン3
88、389の断面より大きな断面となっている。
【0068】このようにして、レンズユニット370が
レンズ保持部材380に着けられた状態では、レンズユ
ニット370のレンズ保持部材380上での位置及び向
きが決められる。そして、この際のレンズ371の投影
焼付の光路を妨げないように、レンズ保持部材380の
立設部382には、孔3821が設けられている。
【0069】なお、レンズユニット370に設けられた
レンズ371が特殊レンズである場合は、位置決め用ピ
ン388、389に対応する位置に、位置決め孔と位置
決めスリットが設けられ、位置決め用ピン386、38
7側に対応する位置に逃げ孔が設けられる。
【0070】このように、4つの磁石383によるレン
ズ保持部材380の磁力により引きつけと、レンズユニ
ット370の爪374と係合部材384との係合と、位
置決め用ピン386と位置決め孔376との係合と、位
置決め用ピン387と位置決めスリット377との係合
と、爪375と係合部材385との係合とによって、レ
ンズ371がレンズユニット370として光学系部35
0に着けられているから、レンズ371がレンズユニッ
ト370として光学系部350から外すことができる。
即ち、レンズ371がレンズユニット370として光学
系部350に対して着脱可能に設けられている。従っ
て、レンズ371をレンズユニット370として簡単に
取り外したり、着けたりできる。そして、レンズ371
をレンズユニット370として交換することにより、最
大投影倍率と最小投影倍率との比を非常に大きくでき
る。また、レンズ371をレンズユニット370として
交換することにより、1つの駒画像から1つのプリント
像を得ることと、1つの駒画像から複数のプリント像を
得ることとの両方ができる。また、レンズ371が汚れ
たり、埃が溜まったりしても、レンズ371をレンズユ
ニット370として外して清掃できるから、レンズ37
1を清掃することが簡単にできる。
【0071】そして、レンズ保持部材380が図6に示
す向きに取り付けられているのは、変形例の光学系部3
50の概略斜視図である図25に示すように、レンズ保
持部材380が図6に示す向きと反対に取り付けられて
いる場合と比べて、レンズ371と第2ミラー352と
の距離の最短距離が小さくでき、そのために、最小投影
倍率を小さくできやすいからである。
【0072】また、光学系部350が、物体面領域bを
通過している写真フィルムFに記録された駒画像の像
を、結像面領域aを通過しているプリント用感光材料P
に結像すまでの光を反射する複数のミラー351〜35
4を有することにより、投影焼付のための光を反射させ
ることで、光学系部350を小型化でき、投影焼付装置
200の小型化ができる。
【0073】また、レンズ部360は、制御部110か
らの制御信号に従ってステッピングモータ366が駆動
することにより、着脱位置と複数の異なる焼付位置との
間を移動し、左右方向の位置が調節される。そして、制
御部110からの制御信号に従ってステッピングモータ
366が駆動することにより、レンズ部360が複数の
異なる焼付位置に位置させることにより、それぞれ、投
影倍率の異なる結像ができるものである。これにより、
投影倍率の異なる結像ができるようにすることと、レン
ズを簡単に交換することとが、低いコストでできる。
【0074】なお、レンズ371をレンズユニット37
0として着脱させることを説明するための光学系部35
0近傍の概略斜視図である図11及び図6に基づいて、
レンズ371をレンズユニット370として着脱するこ
とを説明する。
【0075】レンズ371をレンズユニット370とし
て外すには先ず、レンズ371をレンズユニット370
として外す前に、フィルムキャリア250を図11で左
端側に移動させ、投影焼付装置200の外枠である天板
730(図1)に設けられた開閉可能な蓋部材760を
表出させる。次に、制御部110からの制御信号に従っ
てステッピングモータ361が駆動することにより、レ
ンズ部360を着脱位置まで移動し、位置付ける。そし
て、操作者が蓋部材760を開き、着脱位置にあるレン
ズ部360のレンズ保持部材380に保持されたレンズ
ユニット370を取り出すことにより、レンズ371を
レンズユニット370として外すことができる。そし
て、操作者は、別のレンズユニット370を取り付けて
蓋部材760を閉じたり、レンズユニット370を清掃
して取り付けてから蓋部材760を閉じたりなどする。
【0076】また、レンズ371をレンズユニット37
0として着けるには先ず、レンズ371をレンズユニッ
ト370として着ける前に、フィルムキャリア250を
図11で左端側に移動させ、投影焼付装置200の外枠
である天板730(図1)に設けられた開閉可能な蓋部
材760を表出させる。次に、制御部110からの制御
信号に従ってステッピングモータ361が駆動すること
により、レンズ部360を着脱位置まで移動し、位置付
ける。そして、操作者が蓋部材760を開き、着脱位置
にあるレンズ部360のレンズ保持部材380にレンズ
ユニット370を取り着けることにより、レンズ371
をレンズユニット370として着けることができる。そ
して、操作者は、レンズ保持部材380にレンズユニッ
ト370を取り着けた後、蓋部材760を閉じる。
【0077】なお、蓋部材760は、天板730に設け
られたレンズユニット370を着脱できる大きさの孔7
63と、一端辺762が天板730(図1)に回動自在
に保持され、閉じると孔763を塞ぐ大きさの蓋761
とからなる。なお、蓋761の周辺部にはモルトプレー
ンやテレンプなどの遮光部材が設けられていて、天板7
30に設けられた孔763から、光学系部350内部に
光が漏れることを防止している。
【0078】そして、これらにより、レンズを簡単に交
換することができる。
【0079】また、図3に示すように、測光部材390
が、第1ミラー351から左右方向にずれたスリット部
750の斜め下方に設けられており、写真フィルムFに
記録された駒画像を透過した光束をBGR毎に測光し、
その結果を制御部110に送る。そして、制御部110
は、写真フィルムFに記録された駒画像をBGR毎に測
光した結果に基づいて、前述の調光部213の各フィル
タの挿入位置を決定し、制御する。
【0080】そして、マガジン保持部400は、プリン
ト用感光材料Pのロールを収容したマガジン410を保
持し、給送機構450は、このマガジン410からプリ
ント用感光材料Pを給送ローラ対460により送出し
て、所定の長さのシート状のプリント用感光材料Pにカ
ッタ470により切断して、移動機構500へ所定の長
さのシート状のプリント用感光材料Pを給送する。
【0081】そして、移動機構500は、給送機構45
0から給送されたプリント用感光材料Pを、投影焼付の
タイミングに合わせて結像面領域aを通過するように、
一定速度で搬送し、スイッチバック機構550に搬送す
るものである。移動機構500は、ベルト給送部510
と、搬送ローラ531、533、534、536の2つ
の搬送ローラ対からなる搬送ローラ対部530と、これ
らベルト給送部510と搬送ローラ対部530とを駆動
させる駆動部520とを有する。そして、ベルト給送部
510は、シート状のプリント用感光材料Pを露光開始
前および切断中のプリント用感光材料Pを待機させ、プ
リント用感光材料Pを、投影焼付のタイミングに合わせ
て結像面領域aを通過するように、搬送ローラ対部53
0に給送する。すなわち、この投影焼付装置の感光材料
移動方向は、左右方向である。
【0082】搬送ローラ対部530に給送されたプリン
ト用感光材料Pは、透明板541によりプリント用感光
材料Pの感光面が結像面領域aを通過するように案内し
ながら、搬送ローラ対部530の2つの搬送ローラ対
(搬送ローラ531、533、534、53)により、
感光材料移動方向(左右方向)に移動し、スイッチバッ
ク機構550に搬送される。
【0083】そして、スイッチバック機構550は、移
動機構500により移動されながら露光されたプリント
用感光材料Pをスイッチバックさせて現像処理部600
に送る。
【0084】次に、現像処理部600について、現像処
理部600の概略図である図4と図1、2に基づいて、
説明する。
【0085】この現像処理部600には、プリント用感
光材料Pを内部に貯留した発色現像処理液で発色現像処
理する発色現像処理槽610、発色現像処理されたプリ
ント用感光材料Pを内部に貯留した漂白定着処理液で漂
白定着処理する漂白定着処理槽620、漂白定着処理さ
れたプリント用感光材料Pを内部に貯留した安定化液で
安定化処理する第1安定化処理槽630、第2安定化処
理槽640、第3安定化処理槽650と、安定化処理さ
れたプリント用感光材料Pを乾燥する乾燥部660と、
発色現像処理液の補充液を貯留する発色現像補充液タン
ク791から発色現像液の補充液を発色現像処理槽61
0に送る補充ポンプ691と、漂白定着処理液の補充液
を貯留する漂白定着補充液タンク792から漂白定着液
の補充液を漂白定着処理槽620に送る補充ポンプ62
9と、安定化液の補充液を貯留する安定化補充液タンク
793から安定化液の補充液を第3安定化処理槽650
に送る補充ポンプ659と、発色現像処理槽610から
オーバーフローした廃液を貯留する発色現像液廃液容器
670と、発色現像処理槽610以外の処理槽からの廃
液(漂白定着処理槽620からオーバーフローした廃液
と第3安定化処理槽650をオーバーフローした廃液)
を貯留する廃液容器680と、を有している。
【0086】そして、発色現像処理槽610、漂白定着
処理槽620、第1安定化処理槽630、第2安定化処
理槽640、第3安定化処理槽650の各処理槽には、
それぞれ、この処理槽に貯留されている処理液を循環さ
せて攪拌するための循環ポンプ614、624、63
4、644、654が設けられている。また、発色現像
処理槽610には、発色現像処理槽610に貯留されて
いる発色現像液の温度を検出する液温検出部材613と
ヒータ612とが設けられていて、発色現像処理槽61
0に貯留されている発色現像液の温度を所定温度範囲内
に制御している。第1安定化処理槽630、第2安定化
処理槽640、第3安定化処理槽650は、多段向流方
式の処理槽で、第3安定化処理槽650をオーバーフロ
ーした安定化液が第2安定化処理槽640に流れ込み、
第2安定化処理槽640をオーバーフローした安定化液
が第1安定化処理槽630に流れ込み、第1安定化処理
槽630をオーバーフローした安定化液が廃液容器68
0に送られる。
【0087】また、乾燥部660には、ヒータ662に
よって加熱した空気を、送風機664によって、プリン
ト用感光材料Pに吹き付けて、現像処理されたプリント
用感光材料Pを乾燥するものである。
【0088】そして、現像処理部600には、乾燥部6
60の送風機664、循環ポンプ614、624、63
4、644、654、及び、補充ポンプ619、62
9、659といった振動源がある。
【0089】次に、図2に基づいて、本実施形態のプリ
ンタプロセッサの筐体構造について説明する。
【0090】処理部用筐体800は、図2においてクロ
スハッチングで示す部材で、現像処理部600を保持
し、床に置かれる。そして、処理部用筐体800には、
処理部用筐体基体810と、処理部用筐体基体810を
手前−奥方向(図2の紙面と垂直な方向)に移動できる
移動筐体850と、を有する。そして、処理部用筐体基
体810は、処理部用筐体基体810と一体的に設けら
れた処理部用筐体脚部821、831によって床に固定
されている。また、移動筐体850は、発色現像処理槽
610、漂白定着処理槽620、第1安定化処理槽63
0、第2安定化処理槽640、第3安定化処理槽650
の各処理槽を保持していて、前面パネル710の処理部
前面パネル711と一体になっていて、底に設けられた
車輪により、手前−奥方向(図2の紙面と垂直な方向)
に移動できる。従って、移動筐体850が保持している
発色現像処理槽610、漂白定着処理槽620、第1安
定化処理槽630、第2安定化処理槽640、第3安定
化処理槽650の各処理槽を露光部用筐体900より手
前方に出すことができ、メンテナンスを容易にできる。
【0091】露光部用筐体900は、この処理部用筐体
800とは別体であり、図2においてハッチングで示し
た部分であり、投影焼付装置200と、前面パネル71
0と、プリンタプロセッサの右側面板と左側面板と奥側
側面板とからなる側面板720と、天板730と、操作
入力部150と、モニタ190と、制御部110と、電
源部120とを保持し、床に固定される。
【0092】そして、投影焼付装置200が現像処理部
600の上方に設けられていて、プリンタプロセッサの
設置面積のコンパクト化に都合が良い。そして、投影焼
付装置200は、露光部用筐体900によって支持さ
れ、現像処理部600は、処理部用筐体800によって
支持されるというように、投影焼付装置200と現像処
理部600とが互いに別体の筐体によって床から支持さ
れる。これにより、現像処理部600で発生した振動が
投影焼付装置200にあまり伝わらず、露光された画像
の画質が劣化することを抑制できる。
【0093】また、投影焼付時に光学系部350の各部
材が固定されていて、フィルムキャリア250によって
写真フィルムFに記録された駒画像を固定的に保持する
ので、振動に強く、キャリア移動機構300によって移
動するフィルムキャリア250の移動にもムラが発生し
にくいので、良好な投影焼付ができつつ、現像処理部6
00で発生した振動が投影焼付装置200にあまり伝わ
らず、移動機構500によるプリント用感光材料Pの移
動だけでなく、写真フィルムFの移動にもムラが発生し
にくいので、露光された画像の画質が振動によって劣化
することを抑制できる。
【0094】また、処理部用筐体800と露光部用筐体
900との間に弾性部材が設けられていて、現像処理部
600で発生した振動が投影焼付装置200に伝わるこ
とを抑制しつつ、プリンタプロセッサの床側から現像処
理部600や投影焼付装置200内に漏光することを抑
制している。
【0095】次に、フィルムキャリア250とキャリア
移動機構300とスリット部750について、その組立
斜視図である図5に基づいて説明する。なお、図5にお
いては、これらの他に、ビュアー740も示している。
【0096】フィルムキャリア250は、カールなど生
じやすい写真フィルムFの平面性を保つためのマスク部
材251と、写真フィルムFの駒送りをするために写真
フィルムFをフィルムレーン260に沿って案内する案
内ローラ対263と、を有している。これらの案内ロー
ラ対263により写真フィルムFをニップして、写真フ
ィルムFをフィルムレーン260に沿って案内する。
【0097】そして、マスク部材251は、バネ(図示
せず)などの弾性力により解除する方向である上の方向
に付勢されていて、ソレノイド(図示せず)などの駆動
部材によって前述の弾性力に抗して駆動されて写真フィ
ルムFを圧着し、写真フィルムFの走査中は写真フィル
ムFを保持するとともに写真フィルムFの平面性を保
ち、また、駆動部材の駆動を解除すると、マスク部材2
51は、弾性力により写真フィルムFの圧着を解除す
る。また、マスク部材251には、開口部252が設け
られており、写真フィルムFに記録された駒画像以外の
領域を遮光して、余計な迷光が発生しないようにしつ
つ、写真フィルムFをフィルムレーン260に密着させ
ることにより、投影焼付される写真フィルムFの駒画像
の平面性を保っている。
【0098】このように、本実施形態で、写真フィルム
Fを移動させるための機構を、写真フィルムFを駒送り
させるためのフィルムキャリア250と、写真フィルム
Fを走査させるためにフィルムキャリア250を移動さ
せるキャリア移動機構300というように分けたのは、
写真フィルムFには、110、120、135、IX2
40など種々のフォーマットがあり、これらフォーマッ
ト毎にフィルムキャリア250を交換できるようにする
ためである。また、走査のためにフィルムを直接移動さ
せると、カールの生じやすい写真フィルムFでは、その
平面性を保つことが難しく、プリント用感光材料P上に
良好な画像の露光を行うことができない。しかしなが
ら、本実施形態のように、マスク部材251により写真
フィルムFをフィルムレーン260に密着させることに
より、平面性を保ちつつ、キャリア移動機構300によ
りフィルムキャリア250を移動させて走査させること
により、良好な走査露光を行うことができる。
【0099】また、キャリッジ310の奥側上部に、コ
ネクタ341が設けられており、コネクタ341には、
投影焼付装置200の本体に一端が接続されて折り返さ
れてキャリッジ310の他端が接続されており、フレキ
シブル基板342を介して、電源部120からの電力お
よび制御部110からの制御信号を受けている。また、
キャリッジ310の上面の所定位置には、被係合部31
1が設けられている。
【0100】そして、フィルムキャリア250には、写
真フィルムFを左右方向に駒送りできるようにフィルム
キャリア250がセットされる場合(即ち、図5に示す
方向でセットされる場合)、被係合部311と係合する
係合部284と、コネクタ341と係合するコネクタ2
81とが設けられている。そして、写真フィルムFを左
右方向に駒送りできるように、キャリッジ310にフィ
ルムキャリア250がセットされた際は、フィルムキャ
リア250のソレノイドは、コネクタ281とコネクタ
341とフレキシブル基板342を介して、電源部12
0からの電力および制御部110からの制御信号を受け
て駆動・制御される。
【0101】また、フィルムキャリア250には、写真
フィルムFを手前−奥方向に駒送りできるようにフィル
ムキャリア250がセットされる場合、被係合部311
と係合する係合部283と、コネクタ341と係合する
コネクタ282とが設けられている。そして、写真フィ
ルムFを手前−奥方向に駒送りできるように、キャリッ
ジ310にフィルムキャリア250がセットされた際
に、フィルムキャリア250のソレノイドは、コネクタ
282とコネクタ341とフレキシブル基板342を介
して、電源部120からの電力および制御部110から
の制御信号を受けて駆動・制御される。
【0102】キャリッジ310は、その被係合部311
によりフィルムキャリア250を保持するとともに、写
真原稿移動方向に移動される。キャリッジ310には、
フィルムキャリア250の開口部252に対応した位置
に、開口部312が設けられている。この開口部312
は、複数のフォーマットの写真フィルムFに記録された
駒画像に対応できるように、投影焼付装置200で投影
焼付できる最大の大きさのフォーマットの写真フィルム
Fに記録された駒画像より大きい開口となっている。
【0103】キャリア移動機構300は、フィルムキャ
リア250を着脱可能に保持するキャリッジ310と、
このキャリッジ310を左右方向に移動させるために張
られたワイヤ324と、このワイヤ324を張るための
プーリ321、323と、このワイヤ324を動かすた
めにモータ軸が回転する駆動モータ322と、その軸が
左右方向に伸びる略円柱形状のガイド部材331、33
2と、を有し、キャリッジ310にワイヤ保持部326
を固定的に設け、ワイヤ保持部326がワイヤ324の
1カ所を固定的に保持し、駆動モータ322がそのモー
タ軸を回転させることによりワイヤ324を動かすこと
で、このキャリッジ310が、ガイド部材331、33
2に沿って摺動して、左右方向に移動する。そして、駆
動モータ322を正逆転させることにより、キャリッジ
310を左右方向に往復動させることができる。
【0104】また、キャリッジ310の開口部312の
移動範囲(左右方向に往復動する範囲)内の下方に、ス
リット部750およびビュアー740が投影焼付装置2
00に設けられている。そして、ビュアー740は、写
真フィルムFに記録された駒画像を直接目視するため、
面発光する手段であって、蛍光灯などの発光部741か
ら発した光を、導光板あるいは反射板742でもって面
光源となし、この面光源からの光束が拡散板を介して、
フィルムキャリア250に保持された写真フィルムFを
照明し、ユーザーが目視できる。
【0105】次に、スイッチバック機構550の構造に
ついて、スイッチバック機構550の概略正面断面図で
ある図12に基づいて、説明する。
【0106】スイッチバック機構550には、大まかに
いうと、投影焼付装置200で露光されたプリント用感
光材料Pを一旦収容する袋小路部590と、袋小路部5
90と投影焼付装置200との間にあって、プリント用
感光材料Pを、投影焼付装置200から袋小路部590
へ搬送できる状態と袋小路部590から現像処理部60
0へ搬送できる状態に切り替わる搬送路切替部560
と、搬送路切替部560と現像処理部600との間にあ
って、袋小路部590から現像処理部600へ搬送され
ているプリント用感光材料Pの感光面と反対側の面に印
字する印字部570と、搬送路切替部560から現像処
理部600までの間に設けられたプリント用感光材料P
をアキュームするアキューム機構580とを有する。
【0107】そして、スイッチバック機構550は、プ
リント用感光材料Pを袋小路部590から現像処理部6
00の入口まで、現像処理部600の搬送速度VDより
速い搬送速度VHで搬送できる。これにより、アキュー
ム機構580によりジャムの発生を抑制しつつ、プリン
ト用感光材料Pを現像処理部600の入口まで速い搬送
速度で搬送できるので、スイッチバックが完了するまで
の時間を短くすることができ、トータルの処理能力を高
めることができる。
【0108】また、搬送路切替部560が、正逆両方向
に回転可能な第一ローラ568と、第一ローラ568と
ローラ対を構成し、第一ローラ568の回転方向によっ
て揺動してその位置が異なる第二ローラ561とを有す
る。第二ローラ561は、第二ローラ561の軸方向
(図12の紙面に垂直な方向)の両端に固設された軸5
62が、第一ローラ568の軸を中心に回動する軸受部
材563に嵌められており、スイッチバック機構550
本体に設けられたガイドスリット564により摺動可能
に規制されている。そして、第一ローラ568が図12
で左回転(プリント用感光材料Pを投影焼付装置200
から袋小路部590に案内する回転)することにより、
第二ローラ561は図12の実線の位置(プリント用感
光材料Pを投影焼付装置200から袋小路部590に案
内する位置)に位置し、第一ローラ568が図12で右
回転(プリント用感光材料Pを袋小路部590から現像
処理部600に案内する回転)することにより、第二ロ
ーラ561は図12の破線の位置(プリント用感光材料
Pを袋小路部590から現像処理部600に案内する位
置)に位置するというように、第一ローラ568の回転
方向によって第二ローラ561は揺動してその位置が異
なる。
【0109】そして、軸受部材563が、バネである弾
性部材567を介して、ソレノイド565の軸566に
接続されており、このソレノイド565が、第一ローラ
568が図12で左回転(プリント用感光材料Pを投影
焼付装置200から袋小路部590に案内する回転)す
る際に、左側に軸566を移動させることにより、第二
ローラ561を図12の実線の位置(プリント用感光材
料Pを投影焼付装置200から袋小路部590に案内す
る位置)に付勢し、第一ローラ568が図12で右回転
(プリント用感光材料Pを袋小路部590から現像処理
部600に案内する回転)する際に、右側に軸566を
移動させることにより、第二ローラ561は図12の破
線の位置(プリント用感光材料Pを袋小路部590から
現像処理部600に案内する位置)に付勢するというよ
うに、第一ローラ568の回転方向によって第二ローラ
561が位置する方向に付勢して、確実に第二ローラ5
61の位置を切り替えることができるようにしている。
【0110】以上のようにして、搬送路切替部560の
搬送路の切替に特別な駆動源が安価で、確実に、かつ、
安定的に、搬送路を切替ることができる。
【0111】また、袋小路部590には、図12に示す
ように、袋小路部590にあるプリント用感光材料Pを
搬送するための搬送ローラ593、594と、この搬送
ローラ593、594と搬送路切替部560との間で、
プリント用感光材料Pを左右方向に案内する案内ガイド
591、592と、この搬送ローラ593、594より
さらに袋小路側でプリント用感光材料Pを案内する奥側
ガイド595、598が設けられている。そして、奥側
ガイド598は、プリント用感光材料Pを下側から案内
するガイドで、スイッチバック機構550本体に固設さ
れているが、奥側ガイド595は、プリント用感光材料
Pを上側から案内するガイドで、奥側ガイド595の搬
送ローラ593側一端は、スイッチバック機構550本
体に固設された搬送幅方向に伸びる回動軸597に回動
自在に支持されるための支持部材596が設けられ、奥
側ガイド595の他端は、スイッチバック機構550を
支持している支持板902に支持されている。なお、支
持板902は、このプリンタプロセッサの露光部用筐体
900に支持されている。
【0112】そして、スイッチバック機構550をこの
プリンタプロセッサ本体から取り出すと、奥側ガイド5
95は、回動軸597を中心に開くことができる。
【0113】また、投影焼付装置200が、プリント用
感光材料Pを左右方向に移動させながら露光するもので
あり、投影焼付装置200から袋小路部590の案内ガ
イド591、592、搬送ローラ593、594及び奥
側ガイド595、598の入口側半分までのプリント用
感光材料Pの搬送路が略水平である。これにより、投影
焼付装置200が、プリント用感光材料Pを左右方向に
移動させながら、露光するものであることにより、安定
的な移動が容易にでき、良好に露光できる。
【0114】また、アキューム機構580には、プリン
ト用感光材料Pの搬送路に対して揺動ガイド582の反
対側からプリント用感光材料Pを案内する案内ガイド5
85が、支持板902に固設されている。そして、揺動
ガイド582は、支持板902に固設されている立設部
586に回動自在に保持されている揺動軸581を回転
軸にして揺動する。そして、揺動軸581には鶴巻バネ
584が巻かれており、鶴巻バネ584の一端が揺動ガ
イド582に固定されており、他端がバネ保持部584
に架かっている。そして、この鶴巻バネ584の弾性力
により、揺動ガイド582が案内ガイド585側に付勢
されている。そして、プリント用感光材料Pが鶴巻バネ
584の弾性力に抗して撓むことにより、揺動ガイド5
82が、図6の矢印AGに示すように、プリント用感光
材料Pの搬送路に沿った位置から離れる。このように、
揺動ガイド582が、揺動可能に保持されている。
【0115】これにより、揺動ガイド582によって、
プリント用感光材料Pの先端を現像処理部600の入口
まで良好に案内しつつ、プリント用感光材料Pが撓むこ
とにより、揺動ガイド582が、プリント用感光材料P
の搬送路に沿った位置から離れるから、アキュームとし
て機能することができる。
【0116】また、スイッチバック機構550は、搬送
路切替部560と現像処理部600との間にあって、プ
リント用感光材料Pに印字する印字部570を有する。
印字部570は、印字部570を通過するプリント用感
光材料Pの感光面と反対側の裏面をインクリボンを打つ
ことにより印字する印字機571と、この際にプリント
用感光材料Pを感光面側から支持するガイド577と、
プリント用感光材料Pを一定の搬送速度VHで搬送する
ための搬送ローラ573、574、575、576とを
有する。そして、搬送ローラ573、574、575、
576により一定の搬送速度VHで搬送されているプリ
ント用感光材料Pの感光面と反対側の裏面を印字機57
1がインクリボンを打つことにより印字する。
【0117】これにより、投影焼付装置200が、現像
処理部600の上方に設けられており、プリント用感光
材料Pを左右方向に移動させながら、露光するものであ
ることにより、小型化しつつ、投影焼付装置200が移
動しながら露光されているプリント用感光材料Pに印字
しなくても、露光後に、プリント用感光材料Pに印字で
きるので、印字部570の印字による振動などの投影焼
付装置200への悪影響がなく、投影焼付装置200が
良好な露光ができる。
【0118】次に、フィルムキャリア250とスイッチ
バック機構550の動きを、プリント用感光材料Pの動
きとともに、フィルムキャリア250、キャリア移動機
構300、光学系部350、移動機構500及びスイッ
チバック機構550の動作を模式的に示した図13〜図
23、および、キャリッジ310の移動速度を模式的に
示した図24に基づいて説明する。なお、ここで説明す
るのは、写真フィルムFの1駒毎に補正値を入力し走査
露光を行う場合のフィルムキャリア250の動作であ
る。また、図13〜23中の(a)〜(k)は、図24
における(a)〜(k)に対応している。
【0119】なお、図13に示す(a)の状態で、キャ
リッジ310の開口部312及びキャリッジ310に保
持されたフィルムキャリア250のマスク部材251の
開口部252が、ビュアー740の上方に位置し、写真
フィルムFに記録された駒画像がビュアー740により
照明され、目視できる位置であるホーム位置にある。以
下、この状態のキャリッジ310の位置をホームポジシ
ョンという。そして、キャリッジ310がホームポジシ
ョンにあることを検出するホームポジションセンサSH
が設けられている。また、写真フィルムFの走査のため
のキャリッジ310の移動を開始する位置(以下、この
移動を開始する際のキャリッジ310の位置をスタート
位置という。)を決めるために、スリット部750に対
してホームポジションの反対側に、キャリッジ310が
スタート位置にあることを検出するスタートセンサSS
が設けられている。また、走査露光のために移動機構5
00により移動するプリント用感光材料Pの移動方向先
端を検出するために、結像面領域aに対してプリント用
感光材料Pの移動方向上流側に先端位置検出センサSP
が設けられている。また、本実施形態では、ホームポジ
ションセンサSHおよび先端位置検出センサSPは所定
の位置に固定されているが、スタートセンサSSは、投
影倍率に応じてスリット部750までの距離が変更でき
るように移動できるように設けられている。また、本実
施形態では、先端位置検出センサSPが移動機構500
によって搬送されているプリント用感光材料Pを検出す
ると、その信号がトリガーとなりキャリッジ310の移
動を開始させるように構成している。
【0120】所定の倍率m0で写真フィルムFに記録さ
れた駒画像を速度P0で搬送されるプリント用感光材料
P上に露光する場合、走査露光時のキャリッジ310の
移動速度V0はV0=P0/m0で一定である。スタートセ
ンサSSは、写真フィルムFに記録された駒画像とプリ
ント用感光材料Pとが同期をとるために必要な距離だ
け、スリット部750から離れた位置に配置されてい
る。なお、本実施形態でいう移動速度V0は、良好な走
査露光を行うために、プリント用感光材料P上に写真フ
ィルムFに記録された駒画像が露光されている間(走査
露光しているとき)は一定である。
【0121】まず、図13に示す(a)の状態で、ホー
ムポジションでキャリッジ310が停止している状態
で、写真フィルムFに記録された1駒目の駒画像をフィ
ルムキャリア250のマスク部材251(図5参照)の
開口部252にセットする。このとき、ホームポジショ
ンセンサSHによってキャリッジ310がホームポジシ
ョンにあることが検出されている。ここで、ビュアー7
40から発光した光が、写真フィルムFに記録された1
駒目の駒画像を透過して、操作者は、1駒目の駒画像を
観察する。そして、操作者は、1駒目の駒画像のマスク
部材251の開口部252に正確に位置を合わせるとと
もに、1駒目の駒画像を観察して、デンシティフェリア
やカラーフェリアなど補正が必要な場合、補正値を操作
入力部150から入力する。一方、プリント用感光材料
Pは、先端位置検出センサSPによりその先端が検出さ
れる位置よりも移動方向上流側に位置し、移動機構50
0により保持され、待機状態にある。
【0122】また、スイッチバック機構550の搬送路
切替部560では、第2ローラ561が、プリント用感
光材料Pを投影焼付装置200から袋小路部590に案
内する位置に位置している。また、スイッチバック機構
550のアキューム機構580の揺動ガイド582は案
内ガイド585に接し、スイッチバック機構550側と
現像処理部600側との間を遮蔽している状態である。
【0123】そして、操作入力部150からの入力が終
了すると、図14に示す(b)のように、フィルムキャ
リア250が写真フィルムFを保持した状態(マスク部
材251(図5)により写真フィルムFが圧着された状
態)で、キャリッジ310を、図12において左方向に
移動(往動)させる。この移動途中に、フィルムキャリ
ア250のマスク部材251(図5)に設けられた開口
部252は、スリット部750上を通過するので、照明
部210(図3)により均一に照明された写真フィルム
Fに記録された1駒目の駒画像を透過した光のB,G,
Rの光量を、測光部材390で測光する。
【0124】この往動時のキャリッジ310(写真フィ
ルムF)の移動速度は、図24に示すように、走査露光
時の移動速度V0より速い移動速度Vhである。なお、
この往動時に、上述したように測光が行われるが、この
測光は写真フィルムFに記録された駒画像を撮像するも
のではなく、写真フィルムFに記録された駒画像の透過
光量をRGB毎に測定し、写真フィルムFに記録された
駒画像の全画面濃度を測定するためのものなので、移動
速度V0より速い移動速度Vhであっても問題は生じな
い。但し、この測光時には、キャリッジ310の移動速
度は一定であることが、正確な全画面濃度を得るために
好ましい。
【0125】そして、図15に示す(c)のように、ス
タート位置までキャリッジ310が達すると、スタート
センサSSによりキャリッジ310がスタート位置にあ
ることを検出する。そして、スタートセンサSSにより
キャリッジ310がスタート位置にあることを検出する
と、キャリッジ310の移動を停止する。なお、この段
階までに、スタートセンサSSは、写真フィルムFに記
録された駒画像とプリント用感光材料Pとが同期をとる
ために必要なスリット部750からの所定距離(倍率に
応じて変化する)に移動を完了している。また、入力さ
れた補正値および測光された駒画像の全画面濃度に基づ
いて調光部213(図3)が制御されて、制御された調
光状態になっている。つまり、この段階でキャリッジ3
10が走査するための移動の準備が完了したことにな
る。
【0126】キャリッジ310がスタート位置に位置す
ると、待機していたプリント用感光材料Pを移動機構5
00により露光条件によって決まる移動速度P0で移動
させ始める。なお、写真フィルムFに記録された駒画像
とプリント用感光材料Pとが同期をとれるのであれば、
キャリッジ310がスタート位置に位置する前にプリン
ト用感光材料Pの移動を始めてもよい。
【0127】そして、図16に示す(d)のように、先
端位置検出センサSPが移動機構500により移動して
いるプリント用感光材料Pの先端を検出すると、直ち
に、写真フィルムFの1駒目の画像の走査を行うために
キャリッジ310を、図16において右方向へ露光条件
によって決まる移動速度V0で移動させ、移動機構50
0によって搬送されるプリント用感光材料Pと同期がと
られる。
【0128】そして、図17に示す(e)のように、写
真フィルムFに記録された駒画像の先端がスリット部7
50の焼付用スリット752(図5)に相当する位置を
通過した後に、プリント用感光材料Pの先端が結像面領
域aを通過する。これは、写真フィルムFに記録された
駒画像は、普通のカメラのファインダでは観察されない
画像を記録するマージンを有しているため、その部分を
プリント用感光材料P上に露光しないためであり、ま
た、フィルムキャリア250のマスク部材251(図
5)の開口部252のエッジによる光量損失を避けるた
めである。
【0129】その後、キャリッジ310は一定の移動速
度V0で移動し、キャリッジ310とともに移動されて
いる写真フィルムFに記録された駒画像を透過し該画像
に対応する線状の像が、結像面領域aに投影された状態
で、プリント用感光材料Pは移動機構500により一定
の移動速度P0で搬送され、プリント用感光材料Pが結
像面領域aを通過する。
【0130】そして、図18に示す(f)のように、プ
リント用感光材料Pの後端が結像面領域aを通過するこ
とで走査露光が終わる。このとき、すなわち、プリント
用感光材料Pが結像面領域aを通過した後に、写真フィ
ルムFに記録された駒画像の後端がスリット部750の
焼付用スリット752(図5)に相当する位置を通過す
るのは、上述したマージンと光量損失の防止のためであ
る。また、プリント用感光材料Pの先端側は、スイッチ
バック機構550の搬送路切替部560を通って、袋小
路部590に案内される。
【0131】その後、写真フィルムFに記録された1駒
目の駒画像の走査露光が終了すると、キャリッジ310
は、ホームポジションセンサSHによりキャリッジ31
0がホームポジションにあることを検出されるまで、そ
のまま図において右方向へ移動を続ける。そして、図1
9に示す(g)のように、キャリッジ310がホームポ
ジションに位置したときに、ホームポジションセンサS
Hによりキャリッジ310がホームポジションにあるこ
とを検出し、キャリッジ310の移動を停止する。この
写真フィルムFに記録された1駒目の画像の走査露光が
終了した後におけるキャリッジ310の移動は、図24
に示すように、走査露光時の移動速度V0より速い移動
速度Vhとなる。また、この際に、プリント用感光材料
Pを袋小路部590に完全に一旦収容する。また、新た
なプリント用感光材料Pを待機位置に給送する。
【0132】そして、図20に示す(h)のように、プ
リント用感光材料Pの搬送方向を逆転させ、プリント用
感光材料Pを袋小路部590から現像処理部600に、
現像処理部600の搬送速度VDより速い搬送速度VH
で搬送し始める。そして、搬送方向が逆転したプリント
用感光材料Pの先端が、スイッチバック機構550の搬
送路切替部560に到達する際に、スイッチバック機構
550の搬送路切替部560の第一ローラ568を右回
転させて、第二ローラ561の位置を、プリント用感光
材料Pを袋小路部590から現像処理部600に案内す
る位置に切り替える。この際、図20で図示しないソレ
ノイド565(図7)もこれを付勢するように動くのは
前述の通りである。
【0133】そして、図19、図20に示す状態である
間に、このキャリッジ310がホームポジションに停止
している。そして、この間に、フィルムキャリア250
は、マスク部材251(図5)による写真フィルムFの
圧着を解除し、さらに、操作者により、写真フィルムF
に記録された2駒目の駒画像が開口部212に位置する
ように駒送りされる。そして、操作者による駒送りが終
了すると、操作者は操作入力部150から圧着指示を入
力し、この入力により、マスク部材251(図5)によ
る写真フィルムFの圧着を行う。
【0134】そして、操作入力部150(図1)からの
入力が終了すると、図21に示す(i)のように、図1
4で示す(b)と同様に、フィルムキャリア250が写
真フィルムFを保持した状態で、キャリッジ310を、
図21において左方向に移動(往動)させる。この移動
途中に、フィルムキャリア250のマスク部材251に
設けられた開口部252は、スリット部750上を通過
するので、照明部210により均一に照明された写真フ
ィルムFに記録された1駒目の駒画像を透過した光の
B,G,Rの光量を、測光部材390で測光する。
【0135】この際に、プリント用感光材料Pの先端
は、現像処理部600の搬送速度VDより速い搬送速度
VHで搬送され、現像処理部600の入口の入口搬送ロ
ーラ対611に到達する。そして、現像処理部600の
入口の入口搬送ローラ対611は、現像処理部600の
搬送速度VDでプリント用感光材料Pを搬送する。
【0136】なお、図20に示す(h)の状態から図2
1に示す(i)の状態になるまでに、プリント用感光材
料Pを後方から押すスイッチバック機構550の搬送ロ
ーラ対からの力により、アキューム機構580の揺動部
材582が案内ガイド585から離れて、プリント用感
光材料Pの先端が現像処理部600の入口の入口搬送ロ
ーラ対611に到達する。
【0137】そして、図22に示す(j)のように、ス
タート位置までキャリッジ310が達すると、スタート
センサSSによりキャリッジ310がスタート位置にあ
ることを検出する。そして、スタートセンサSSにより
キャリッジ310がスタート位置にあることを検出する
と、図15に示す(c)で説明したように、キャリッジ
310の移動を停止する。また、その間、先行するプリ
ント用感光材料Pは、先端側が現像処理部600により
現像処理部600の搬送速度VDで搬送され、後端側が
現像処理部600の搬送速度VDより速い搬送速度VH
で搬送されるので、アキューム機構580で撓み、この
アキューム機構580でのプリント用感光材料Pの撓み
により、アキューム機構580の揺動部材582がます
ます案内ガイド585から離れて、回動する。
【0138】また、図20に示す(h)の状態から図2
2に示す(j)の状態になるまで、印字部570は、プ
リント用感光材料Pの感光面と反対側の裏面に印字す
る。また、図22に示す(j)の状態では、プリント用
感光材料Pの後端が印字部570にあり、搬送路切替部
560にはないので、搬送路切替部560の第一ローラ
565を左回転させて、第二ローラ561の位置を、プ
リント用感光材料Pを投影焼付装置200から袋小路部
590へ搬送する位置に切り替える。なお、この際に、
図22ではす図示していないソレノイド565が付勢す
るように働くのは前述のとおりである。
【0139】そして、印字部570の印字が終了する位
置までプリント用感光材料Pが搬送され、キャリッジ3
10がスタート位置に位置すると、待機していた次のプ
リント用感光材料Pを移動機構500により露光条件に
よって決まる移動速度P0で移動させ始める。なお、写
真フィルムFに記録された駒画像と次のプリント用感光
材料Pとが同期をとれるのであれば、キャリッジ310
がスタート位置に位置する前にプリント用感光材料Pの
移動を始めてもよい。
【0140】そして、図23に示す(k)のように、図
16に示す(d)と同様に、直ちに、写真フィルムFの
2駒目の画像の走査露光を行うためにキャリッジ310
を、図23において右方向へ露光条件によって決まる移
動速度V0で移動させ、移動機構500によって搬送さ
れる次のプリント用感光材料Pと同期がとられる。ま
た、この図23に示す(k)の状態までに、先行してい
るプリント用感光材料Pの後端が現像処理部600に送
られると同時に、アキューム機構580の揺動ガイド5
82が、重力により回動して、案内ガイド585に接
し、スイッチバック機構550側と現像処理部600側
との間を遮蔽する。
【0141】そして、図17に示す(f)から図23に
示す(k)のような行程を繰り返して、すなわち、写真
フィルムFの1駒毎に、補正値を入力し、走査露光を行
い、プリント用感光材料Pの搬送をする。
【0142】また、1駒の露光が完了して、次の駒の露
光を開始するまでに、スイッチバック機構550は、プ
リント用感光材料Pをスイッチバックさせるので、投影
焼付装置200は、次のプリント用感光材料Pを露光す
る前に、搬送路切替部560が投影焼付装置200から
袋小路部590へ搬送できる状態とすることができ、次
のプリント用感光材料Pを露光しながらスイッチバック
機構550に送ることができ、小型化でき、また、プリ
ントを得るための効率を良好にできる。
【0143】また、1駒の露光が完了して、次の駒の露
光を開始するまでに、印字部570が、スイッチバック
したプリント用感光材料Pに印字するので、露光中のプ
リント用感光材料Pを印字した場合のように振動で露光
の品質が悪くなることを防止できつつ、1駒の露光が完
了して、次の駒の露光を開始するまでに、印字部570
がプリント用感光材料Pに印字するので、印字部570
の印字による振動が次のプリント用感光材料Pの露光に
悪影響を及ぼすことを防止でき、良好な画質のプリント
を得ることができる。
【0144】そして、アキューム機構580によりジャ
ムの発生を抑制しつつ、プリント用感光材料Pを現像処
理部600の入口まで速い搬送速度VHで搬送できるの
で、スイッチバックが完了するまでの時間を短くするこ
とができ、トータルの処理能力を高めることができる。
【0145】また、キャリッジ310(写真フィルム
F)の移動速度が、プリント用感光材料P上に走査露光
しているときの移動速度V0より、プリント用感光材料
P上に走査露光せずに移動しているときの移動速度Vh
の方が速くなるように、キャリア移動機構300を制御
している。これにより、写真フィルムFを移動させて走
査露光する場合、必然的に設けられる往復動のうち、走
査露光に関係しないキャリッジ310(写真フィルム
F)の移動に要する時間を短縮し、処理スピード・処理
能力の向上を図ることができる。
【0146】特に、写真フィルムFに記録された駒画像
をプリント用感光材料P上に露光する際には、広範囲の
倍率に対応させるために、キャリッジ310(写真フィ
ルムF)の移動速度も種々変化させる必要があるが、例
えば、キャリッジ310の移動速度が遅い高倍率時で常
にキャリッジ310を移動させると、走査露光に関係し
ない写真フィルムの移動時(本実施形態では、ホームポ
ジションからスタート位置へ移動(往動)する時、およ
び、プリント用感光材料P上への走査露光が終了してか
らホームポジションへ移動するとき)に多大な時間を要
し、処理スピードの低下を招くことになる。しかしなが
ら、本実施形態によれば、上述した構成により、このよ
うな問題が解決される。
【0147】
【発明の効果】本発明により、レンズが着脱可能に設け
られているから、レンズを簡単に取り外したり、着けた
りできる。そして、レンズを交換することにより、投影
倍率の範囲を非常に大きくできる。また、レンズを交換
することにより、1つの駒画像から1つのプリント像を
得ることと、1つの駒画像から複数のプリント像を得る
こととの両方ができる。また、レンズが汚れたり、埃が
溜まったりしても、レンズを外して清掃できるから、レ
ンズを清掃することが簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の投影焼付装置を含むプリンタプロセ
ッサのマガジンを外した状態の概略斜視図。
【図2】実施形態の投影焼付装置を含むプリンタプロセ
ッサの前面パネル710を外した状態の概略構成正面
図。
【図3】実施形態の投影焼付装置200の概略図。
【図4】実施形態の現像処理部600の概略図。
【図5】実施形態のフィルムキャリア250、キャリア
移動機構300及びスリット部750の組立斜視図。
【図6】実施形態の光学系部350の概略斜視図。
【図7】実施形態のレンズユニット370に設けられた
レンズ371が標準レンズである場合のレンズ部360
のレンズユニット370とレンズ保持部材380とを分
離した状態のレンズ部360の上面図。
【図8】実施形態のレンズユニット370に設けられた
レンズ371が標準レンズである場合のレンズ部360
のレンズユニット370とレンズ保持部材380とを分
離した状態のレンズ部360の右側面図。
【図9】実施形態のレンズユニット370に設けられた
レンズ371が標準レンズである場合のレンズ部360
のレンズユニット370とレンズ保持部材380とを分
離した状態のレンズ部360の正面図。
【図10】実施形態のVミラー部材355及びガイドレ
ール3595の一部を拡大した左側面概略図(A)及び
正面概略図(B)。
【図11】実施形態のレンズ371をレンズユニット3
70として着脱させることを説明するための光学系部3
50近傍の概略斜視図。
【図12】実施形態のスイッチバック機構550の概略
正面断面図。
【図13】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(a)の状態を模式的に示した図。
【図14】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(b)の状態を模式的に示した図。
【図15】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(c)の状態を模式的に示した図。
【図16】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(d)の状態を模式的に示した図。
【図17】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(e)の状態を模式的に示した図。
【図18】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(f)の状態を模式的に示した図。
【図19】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(g)の状態を模式的に示した図。
【図20】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(h)の状態を模式的に示した図。
【図21】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(i)の状態を模式的に示した図。
【図22】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(j)の状態を模式的に示した図。
【図23】実施形態のフィルムキャリア250、キャリ
ア移動機構300、光学系部350、移動機構500及
びスイッチバック機構550の動作を説明するために動
作過程(k)の状態を模式的に示した図。
【図24】実施形態のキャリッジ310の移動速度を模
式的に示した図。
【図25】実施形態の光学系部350の変形例の斜視
図。
【符号の説明】
a 結像面領域 b 物体面領域 P プリント用感光材料 F 写真フィルム 150 操作入力部 190 モニタ 210 照明部 214 拡散部 250 フィルムキャリア 300 キャリア移動機構 350 光学系部 355 Vミラー部材 360 レンズ部 400 マガジン保持部 450 給送機構 500 移動機構 550 スイッチバック機構 600 現像処理部 730 天板 750 スリット部 751 スリット部材 752 焼付用スリット 800 処理部用筐体 900 露光部用筐体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真原稿が物体面領域を通過するように
    当該写真原稿を移動させる写真原稿移動手段と、感光材
    料が結像面領域を通過するように、当該感光材料を移動
    させる感光材料移動手段と、レンズにより、前記物体面
    領域の像を、前記結像面領域に結像する光学系部と、を
    有し、前記写真原稿に記録された駒画像を前記感光材料
    に投影焼付する投影焼付装置であって、前記レンズが前
    記光学系部に着脱可能に設けられている投影焼付装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系部が、前記物体面領域から前
    記結像面領域までの投影焼付のための光を反射する複数
    のミラーを有する請求項1に記載の投影焼付装置。
  3. 【請求項3】 着脱位置と焼付位置との間を、前記レン
    ズを移動させるレンズ移動手段と、前記レンズ移動手段
    により前記着脱位置まで移動した前記レンズを着脱する
    ために、当該投影焼付装置の外枠に設けられた開閉可能
    な蓋部材と、を有する請求項1又は2に記載の投影焼付
    装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズ移動手段が、前記レンズを複
    数の異なる焼付位置に位置させることにより、それぞ
    れ、投影倍率の異なる結像ができるものである請求項3
    に記載の投影焼付装置。
  5. 【請求項5】 前記写真原稿移動手段が、写真原稿に記
    録された駒画像を駒送りでき、露光時には当該写真原稿
    を固定するキャリアと、前記キャリアが当該写真原稿を
    固定した状態で、当該写真原稿が物体面領域を通過する
    ように、前記キャリアを移動させるキャリア移動機構
    と、を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の投影
    焼付装置。
JP11506098A 1998-04-24 1998-04-24 投影焼付装置 Pending JPH11305347A (ja)

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