JPH11304684A - ガスシリンダの容器弁の評価方法 - Google Patents

ガスシリンダの容器弁の評価方法

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JPH11304684A
JPH11304684A JP10067281A JP6728198A JPH11304684A JP H11304684 A JPH11304684 A JP H11304684A JP 10067281 A JP10067281 A JP 10067281A JP 6728198 A JP6728198 A JP 6728198A JP H11304684 A JPH11304684 A JP H11304684A
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gas
gas cylinder
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valve
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Masao Kimura
昌夫 木村
Kohei Taruya
浩平 樽谷
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LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B7/00Cleaning by methods not provided for in a single other subclass or a single group in this subclass
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    • B08B7/028Using ultrasounds
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全性が高く且つ評価結果に応じて容器弁をク
リーニングすることが可能なガスシリンダの容器弁の評
価方法を提供する。 【解決手段】ガスシリンダ12の容器弁16を開放した
状態で、容器弁16の流路18を通してシリンダ12内
の加圧ガスが排出される。この状態で、容器弁16に発
振器54から超音波振動が付与され、排出ガス中のパー
ティクルの数が検出器46でカウントされる。検出器4
6で得られたパーティクルの数の検出値に基づいて容器
弁16の清浄度が評価される。検出値が基準値以上であ
る時、検出値が基準値以下になるまで、超音波振動の付
与、パーティクルの数のカウント、及び清浄度の評価が
繰返して実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスシリンダの容器
弁の清浄度を評価すると共に、必要に応じて該容器弁を
クリーニングする方法に関する。容器弁の清浄度の評価
基準は、主にその流路の内壁に付着しているパーティク
ルの数となる。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスや電子機器類の製造プロ
セスにおいては、処理ガス、例えば反応性ガスやキャリ
アガスの供給系は可能な限り清浄であることが要求され
る。このようなガス供給系の清浄度を低下させる汚染源
として、ガス原料自体、ガスを充填収容するガスシリン
ダ、或いは充填工程中に混入した周囲空気が考えられ
る。
【0003】特開平7―134090号公報には、ガス
シリンダのシリンダ本体の内壁面からの金属微粒子(パ
ーティクル)の発生を考慮した、シリンダ本体の評価方
法及び処理方法が開示される。この方法は、シリンダ本
体に超音波を付与ながら内部のガスを排出し、この排出
ガスを分析することによりシリンダ本体の清浄度の評価
を行う。
【0004】しかし、ガス供給系にとって、ガス原料自
体やシリンダ本体よりも、ガスシリンダの容器弁の方
が、より重要な汚染源になる考えられる。何故なら、容
器弁は、弁体及び弁座間の摩擦、腐食性の充填ガスによ
る容器弁内部の部材の腐食、高反応性の充填ガスと空気
との反応等々、より多量のパーティクルを発生させる原
因を有しているからである。また、例えば、よく使用さ
れる47リットルサイズのシリンダにおいては、一定流
量のガスをシリンダから供給した場合、ガスの線速度
は、容器弁内の方がシリンダ内よりも1000倍以上大
きくなる。このため、ガス流によりパーティクルが離脱
する確率は、容器弁内の方がシリンダ内よりも遥かに高
くなる。
【0005】米国特許第5,676,762号公報に
は、高純度ガス供給系(ガスシリンダの容器弁を含む)
のクリーニング方法が開示される。この方法は、溶媒を
洗浄液としてガス供給系の流路内の各部材を洗浄してお
り、HBr、HCl、NH3 等の腐食性ガスの供給系の
クリーニングに対して非常に有用となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等によれば、
SiH4 、PH4 、B2 6 等の高反応性ガスに使用さ
れる容器弁の内面には、多量のパーティクルの堆積が観
察されることが確認されている。このパーティクルは、
上記高反応性ガスと空気との反応による、SiO2 、P
4 10 等の反応生成物からなる。容器弁の内面に付着
したパーティクルはガスの充填及び供給に伴って剥がれ
てガス流内に混入し、充填されるガスや供給されるガス
を汚染する。しかし、米国特許第5,676,762号
公報の方法は、溶媒を洗浄液としている故に、Si
4 、PH4 、B2 6 等の高反応性ガスに使用される
容器弁を洗浄するのには、安全性の面で好ましくない。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、従来の技術とは異なる視点か
ら、特に高反応性ガスのガスシリンダの容器弁に最適
な、安全性の高い容器弁の清浄度の評価方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】本発明はまた、容器弁の清浄度の評価結果
に応じて、該容器弁を続けてクリーニングすることが可
能な評価方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点は、
ガスシリンダの容器弁の評価方法において、ガスシリン
ダの容器弁を開放した状態で、前記容器弁の流路を通し
て前記シリンダ内の加圧ガスを排出する排出工程と、前
記排出工程中、前記容器弁に振動を付与しながら、前記
容器弁の前記流路を通して排出される前記ガス中のパー
ティクルの数をカウントとする検出工程と、前記検出工
程で得られた前記パーティクルの数の検出値に基づいて
前記容器弁の清浄度を評価する評価工程と、を具備する
ことを特徴とする。
【0010】本発明の第2の視点は、ガスシリンダの容
器弁の評価方法において、ガスシリンダの容器弁を閉鎖
した状態で、前記容器弁の出口から前記容器弁の流路に
対して流体の供給と排出とを交互に行う供給/排出工程
と、前記供給/排出工程中、前記容器弁に振動を付与し
ながら、前記容器弁の前記出口から排出される前記流体
中のパーティクル数をカウントとする検出工程と、前記
検出工程で得られた前記パーティクルの数の検出値に基
づいて前記容器弁の清浄度を評価する評価工程と、を具
備することを特徴とする。
【0011】本発明の第3の視点は、第1または第2の
視点の方法において、前記検出値が基準値以上である
時、検出値が基準値以下になるまで、前記検出工程及び
前記評価工程を繰返して実施することを特徴とする。
【0012】本発明の第4の視点は、第1または第2の
視点の方法において、前記検出値が基準値以上である
時、前記評価工程後に、前記容器弁に振動を付与しなが
ら、開放した状態の前記容器弁の流路を通して前記シリ
ンダ内の加圧ガスを排出するクリーニング工程を更に具
備することを特徴とする。
【0013】本発明の第5の視点は、第1または第2の
視点の方法において、前記検出値が基準値以上である
時、前記評価工程後に、前記容器弁に振動を付与しなが
ら、閉鎖した状態の前記容器弁の出口から前記容器弁の
流路に対して流体の供給と排出とを交互に行うクリーニ
ング工程を更に具備することを特徴とする。
【0014】本発明の第6の視点は、第1乃至第5のい
ずれかの視点の方法において、前記ガス若しくは前記流
体中の金属分析を行う工程を更に具備することを特徴と
する。
【0015】本発明の第7の視点は、第1乃至第6のい
ずれかの視点の方法において、前記検出工程において前
記容器弁に付与される振動が超音波による振動であるこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の第8の視点は、第7の視点の方法
において、前記超音波が、幅1msec〜10sec、
インターバル100msec〜100secのパルスと
して付与されることを特徴とする。
【0017】本発明の第9の視点は、第7または第8の
視点の方法において、前記超音波が、前記容器弁に音響
カップラを介して取付けた発振器から発生され、前記カ
ップラを介して前記容器弁に付与されることを特徴とす
る。
【0018】本発明の第10の視点は、第7または第8
の視点の方法において、前記超音波が、前記容器弁に接
触しない振動子から発生され、空気層の振動を介して前
記容器弁に付与されることを特徴とする。
【0019】本発明の第11の視点は、第1乃至第10
のいずれかの視点の方法において、前記ガスシリンダ
が、SiH4 、PH4 、及びB2 6 を含む電子工業用
ガスから選択されたガスを充填するためのガスシリンダ
であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下の説明において、略同一の機
能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付
し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0021】図1は本発明の実施の形態に係るガスシリ
ンダの容器弁の評価方法を実施している状態を概略的に
示す図である。
【0022】図1図示の如く、ガスシリンダ12は、シ
リンダ本体14の出入口に取付けられた公知の容器弁1
6を有する。即ち、容器弁16内には、シリンダ本体1
4内に差込まれた入口22から大気側の出口24に至る
流路18が形成される。流路18は、弁体26がハンド
ル32を介して駆動され、弁座28に対して係合及び離
脱することにより開閉される。
【0023】本実施の形態に係る容器弁16の評価方法
は、例えば、内部に充填されたガスの使用後、即ち、回
収後のガスシリンダ12に対して行うことができる。
【0024】本評価方法を実施するのに先立ち、先ず、
容器弁16が閉鎖された状態で、容器弁16の出口24
にコネクタ42を介して検出ライン40が連結される。
検出ライン40には、容器弁16の出口24側から、流
量制御弁44及び検出器46が配設される。検出器46
は、更に、有毒ガスを処理するための除外筒等を含む排
気系48に接続される。
【0025】また、容器弁16のケーシングの外壁に、
音響カップラ52を介して超音波発振器54が取付けら
れる。音響カップラ52としては、例えばゼリーのよう
な粘着性物質を使用することができる。発振器54は音
波の振動を増幅するためのホーン56を有し、ホーン5
6の先端が容器弁16に接着される。発振器54は高周
波電源58により起動され、周波数が20kHz〜1M
Hzの超音波を発生する。
【0026】なお、本評価方法を実施するには、ガスシ
リンダ12内のガスが或る程度の圧力を有していること
が必要となる。従って、ガスシリンダ12内の残留ガス
の加圧状態が十分でない場合は、予め加圧ガス、例えば
不活性ガスをガスシリンダ12内に充填する。
【0027】このような準備が整った状態において、本
評価方法が実施される。
【0028】ここで、先ず、容器弁16が開放された状
態で排出工程が行われる。排出工程では、シリンダ本体
14内の加圧ガスG1が容器弁16の流路18を通して
検出ライン40中に排出される。
【0029】次に、排出工程を実施しながら検出工程が
行われる。検出工程では、発振器54が起動され、超音
波振動がホーン56及びカップラ52を介して容器弁1
6に付与される。この振動により、容器弁16の流路1
8の内面に付着した微粒子(パーティクル)が剥離し、
排出ガスG1に混入した状態で検出ライン40内に排出
される。排出ガス中のパーティクルは、検出器46にお
いてその数がカウントされる。
【0030】次に、検出工程において得られた検出値に
基づいて評価工程が行われる。評価工程では、検出器4
6によりカウントされたパーティクルの数の検出値に基
づいて容器弁16の清浄度が評価される。即ち、カウン
トされたパーティクル数が多いほど、容器弁16の清浄
度が低いと判断される。
【0031】発振器54にダメージを与えないようにす
るため、上記の超音波は、発振器54からパルス状に発
生させることが望ましい。具体的には、超音波のパルス
の幅は、1msec〜10sec、望ましくは10ms
ec〜100msec、インターバルは100msec
〜100sec、望ましくは1sec〜10secに設
定され、1度の評価工程において、このような超音波の
振動が2回〜1000回、望ましくは10回〜100回
付与される。例えば、排出ガスの流量が1L/minの
場合は、このような超音波振動を約60回付与すること
により、容器弁16の清浄度を評価することができる。
【0032】図2は本発明の別の実施の形態に係るガス
シリンダの容器弁の評価方法を実施している状態を概略
的に示す図である。
【0033】本実施の形態に係る容器弁16の評価方法
は、例えば、内部にガスG2が充填された直後、即ち、
出荷直前のガスシリンダ12に対して行うことができ
る。
【0034】本評価方法を実施するのに先立ち、先ず、
容器弁16が閉鎖された状態で、容器弁16の出口24
にコネクタ62を介して検出ライン60が連結される。
また、図1図示の実施の形態と同様に、容器弁16のケ
ーシングの外壁に、音響カップラ52を介して超音波発
振器54が取付けられる。
【0035】検出ライン60は、供給ライン61a及び
排出ライン61bに分岐される。供給ライン61aに
は、流量制御弁64及び逆止弁66を介して流体供給源
68が接続される。流体供給源68からは、He、N2
等のガス、或いは水、アルコール等の液体等からなる流
体FLが供給ライン61aに供給される。一方、排出ラ
イン61bには、容器弁16の出口24側から、流量制
御弁74、検出器76及び吸引ポンプ78が配設され
る。
【0036】このような準備が整った状態において、本
評価方法が実施される。
【0037】ここで、先ず、容器弁16が閉鎖された状
態で、供給/排出工程が行われる。供給/排出工程で
は、容器弁16の出口24から容器弁16の流路18に
対して流体FLの供給と排出とが交互に行される。即
ち、流体FLの供給時には、弁64が開放され且つ弁7
4が閉鎖され状態で、流体供給源68から流体FLが、
容器弁16の出口24から弁体26に至るまでの流路1
8内に押し込まれる。また、流体FLの排出時には、弁
64が閉鎖され且つ弁74が開放された状態で、ポンプ
78が駆動され、流体FLが容器弁16の流路18内か
ら排出ライン61b中に排出される。
【0038】次に、供給/排出工程を実施しながら検出
工程が行われる。検出工程では、発振器54が起動さ
れ、超音波振動がホーン56及びカップラ52を介して
容器弁16に付与される。この振動により、容器弁16
の流路18の内面に付着した微粒子(パーティクル)が
剥離し、流体FLに混入した状態で排出ライン61a内
に排出される。流体FL中のパーティクルは、検出器7
6においてその数がカウントされる。
【0039】次に、検出工程において得られた検出値に
基づいて評価工程が行われる。評価工程では、検出器7
6によりカウントされたパーティクルの数の検出値に基
づいて容器弁16の清浄度が評価される。即ち、カウン
トされたパーティクル数が多いほど、容器弁16の清浄
度が低いと判断される。
【0040】発振器54にダメージを与えないようにす
るため、上記の超音波は、発振器54からパルス状に発
生させることが望ましい。超音波の望ましい具体的な条
件は、図1図示の実施の形態と同様である。なお、超音
波振動の付与は、必ずしも流体FLの供給及び排出の両
期間中において行う必要はなく、いずれかの期間中、或
いは供給と排出との切替え期間中に行ってもよい。
【0041】図1及び図2図示の実施の形態において、
ガスG1を排出しながら或いは流体FLの供給及び排出
を行いながら超音波振動を付与することにより、容器弁
16の流路18の内面に付着したパーティクルは徐々に
剥離し、その内面上の堆積量は次第に減少する。即ち、
上述の検出工程を行うことにより、容器弁16の流路1
8をクリーニングすることができる。従って、例えば、
最初の検出工程及び評価工程で得られたパーティクル数
の検出値が所定の基準値以上である時、検出値が基準値
以下になるまで、上述の検出工程及び評価工程を繰返し
実施する。これにより、容器弁16の流路18を基準値
に応じた所定の清浄度になるまでクリーニングすること
ができる。
【0042】容器弁16の流路18のクリーニングは、
パーティクル数をカウントせず、即ち、容器弁16の清
浄度を評価を行うことなく、単独のクリーニング工程と
して行うことができる。この場合、最初の検出工程及び
評価工程で得られたパーティクル数の検出値に基づい
て、クリーニング工程の実施期間或いは超音波振動の付
与期間或いは回数を定めることができる。
【0043】クリーニング工程は、パーティクル数のカ
ウントを除いてその前に実施された検出工程に準じた操
作で実施することが容易である。この場合、ガスや流体
の流量や容器弁16の振動等の条件を、検出工程とクリ
ーニング工程とでは異なるように設定することができ
る。また、図2図示の実施の形態において、図1図示の
実施の形態に準じた操作でクリーニング工程を実施した
り、その逆の操作を行うこともできる。即ち、図2図示
の実施の形態の評価工程後、流体FLを使用せず、容器
弁16を開放した状態で、ガスシリンダ12内のガスG
2を排出しながら超音波振動を付与することによりクリ
ーニング工程を実施することができる。
【0044】なお、最初の評価工程において容器弁16
の清浄度が極端に低いと判断された場合、或いはクリー
ニングを行ってもパーティクル数が基準値以下とならな
い場合は、容器弁16は新しいものと交換することとな
る。
【0045】図1及び図2図示の実施の形態に係る評価
方法は、前述の如く、ガスシリンダ12内に充填される
ガスが高反応性ガスである場合に有効である。例えば、
ガスシリンダ12内に充填されるガスがSiH4 、PH
4 、及びB2 6 等の高反応性ガスである場合、これら
は空気と反応してSiO2 、P4 10 等の反応生成物
を容器弁16内に堆積させる。本発明によれば、容器弁
16内に流す流体として、充填ガスそのもの或いは不活
性な流体を用いることにより、このような容器弁16内
の堆積物を、容器弁16に損傷を与えることなく且つ安
全性の高い操作で、評価及びクリーニングすることがで
きる。なお、容器弁16の清浄度を別の視点から評価す
るため、更に、検出ライン40、60から採取したパー
ティクルに対して金属分析を行う工程を更に実施しても
よい。
【0046】図3はガスシリンダ12の容器弁16に超
音波振動を付与するための変更例を概略的に示す図であ
る。
【0047】この変更例に係る超音波発振器54は、ホ
ーン56の先端に取付けられた円弧状に湾曲する凹面板
59を有する。使用時に、発振器54は、凹面板59の
円弧の中心に容器弁16が位置するように配置される。
この配置において、凹面板59からの超音波は、空気層
の振動を介して集束するような態様で容器弁16に伝達
される。
【0048】この変更例によれば、発振器54を容器弁
16に取付ける必要がないため、評価の準備作業が容易
となると共に、容器弁16をカップラ52により汚すこ
とがないという利点が得られる。
【0049】図1乃至図3図示に実施の形態において使
用される超音波発振器54は、容器弁16に損傷を与え
ずに振動させることができるという優れた利点を有す
る。しかし、容器弁16に振動を加える手段としては、
超音波発振器54に限らず、一定の機械的衝撃を容器弁
16に加えられるものであれば、種々の手段を選択する
ことができる。例えば、一定の力で容器弁16にハンマ
ーを打ち付けるような手段を採用することもできる。
【0050】[実験]回収後の3つのHeガスシリンダ
に取付けられた、汚染度の異なる容器弁VA、VB、V
Cの評価を、図1図示の評価方法を用いて行った。この
実験において、ガスシリンダ内部のHeガスを、圧力1
0バール、流量1L/minで容器弁を通して排出する
と共に、発振器54からパルス状に周波数27kHzの
超音波を発生させ、容器弁に付与した。超音波のパルス
は幅10msec、周期60回/minとし、1度の評
価工程において100回のパルスを使用した。また、パ
ーティクル数をカウントするための検出器46として、
光散乱式のパーティクルカウンタを使用した。
【0051】図4はこの実験結果を示すグラフであり、
図中矢印TAは、超音波のパルスを付与した期間を示
す。図4図示の如く、容器弁VA、VB、VCのいずれ
においても、超音波のパルスを付与することにより、パ
ーティクル数が増加する傾向がみられた。また、容器弁
VB、VCに比較して、容器弁VAからは多量のパーテ
ィクルが検出され、容器弁VAに対してクリーニングが
必要であることが確認できた。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る容器
弁の清浄度の評価方法によれば、安全性の高い操作で容
器弁の評価を行うことができ、特に高反応性ガスのガス
シリンダの容器弁の評価に最適なものとなる。また、本
発明に係る容器弁の清浄度の評価方法によれば、容器弁
の清浄度の評価結果に応じて、該容器弁を続けてクリー
ニングすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガスシリンダの容器
弁の評価方法を実施している状態を概略的に示す図。
【図2】本発明の別の実施の形態に係るガスシリンダの
容器弁の評価方法を実施している状態を概略的に示す
図。
【図3】ガスシリンダの容器弁に超音波振動を付与する
ための変更例を概略的に示す図。
【図4】汚染度の異なる3つの容器弁の評価を、図1図
示の評価方法を用いて行った実験結果を示すグラフ。
【符号の説明】
12…ガスシリンダ 16…容器弁 40…検出ライン 46…検出器 48…排気系 52…音響カップラ 54…超音波発振器 56…ホーン 59…凹面板 60…検出ライン 68…流体供給源 76…検出器 78…吸引ポンプ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスシリンダの容器弁を開放した状態で、
    前記容器弁の流路を通して前記シリンダ内の加圧ガスを
    排出する排出工程と、 前記排出工程中、前記容器弁に振動を付与しながら、前
    記容器弁の前記流路を通して排出される前記ガス中のパ
    ーティクルの数をカウントとする検出工程と、 前記検出工程で得られた前記パーティクルの数の検出値
    に基づいて前記容器弁の清浄度を評価する評価工程と、
    を具備することを特徴とするガスシリンダの容器弁の評
    価方法。
  2. 【請求項2】ガスシリンダの容器弁を閉鎖した状態で、
    前記容器弁の出口から前記容器弁の流路に対して流体の
    供給と排出とを交互に行う供給/排出工程と、 前記供給/排出工程中、前記容器弁に振動を付与しなが
    ら、前記容器弁の前記出口から排出される前記流体中の
    パーティクル数をカウントとする検出工程と、 前記検出工程で得られた前記パーティクルの数の検出値
    に基づいて前記容器弁の清浄度を評価する評価工程と、
    を具備することを特徴とするガスシリンダの容器弁の評
    価方法。
  3. 【請求項3】前記検出値が基準値以上である時、検出値
    が基準値以下になるまで、前記検出工程及び前記評価工
    程を繰返して実施することを特徴とする請求項1または
    2に記載のガスシリンダの容器弁の評価方法。
  4. 【請求項4】前記検出値が基準値以上である時、前記評
    価工程後に、前記容器弁に振動を付与しながら、開放し
    た状態の前記容器弁の流路を通して前記シリンダ内の加
    圧ガスを排出するクリーニング工程を更に具備すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のガスシリンダの
    容器弁の評価方法。
  5. 【請求項5】前記検出値が基準値以上である時、前記評
    価工程後に、前記容器弁に振動を付与しながら、閉鎖し
    た状態の前記容器弁の出口から前記容器弁の流路に対し
    て流体の供給と排出とを交互に行うクリーニング工程を
    更に具備することを特徴とする請求項1または2に記載
    のガスシリンダの容器弁の評価方法。
  6. 【請求項6】前記ガス若しくは前記流体中の金属分析を
    行う工程を更に具備することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のガスシリンダの容器弁の評価方
    法。
  7. 【請求項7】前記検出工程において前記容器弁に付与さ
    れる振動が超音波による振動であることを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載のガスシリンダの容器弁
    の評価方法。
  8. 【請求項8】前記超音波が、幅1msec〜10se
    c、インターバル100msec〜100secのパル
    スとして付与されることを特徴とする請求項7に記載の
    ガスシリンダの容器弁の評価方法。
  9. 【請求項9】前記超音波が、前記容器弁に音響カップラ
    を介して取付けた発振器から発生され、前記カップラを
    介して前記容器弁に付与されることを特徴とする請求項
    7または8に記載のガスシリンダの容器弁の評価方法。
  10. 【請求項10】前記超音波が、前記容器弁に接触しない
    振動子から発生され、空気層の振動を介して前記容器弁
    に付与されることを特徴とする請求項7または8に記載
    のガスシリンダの容器弁の評価方法。
  11. 【請求項11】前記ガスシリンダが、SiH4 、P
    4 、及びB2 6 を含む電子工業用ガスから選択され
    たガスを充填するためのガスシリンダであることを特徴
    とする請求項1乃至10のいずれかに記載のガスシリン
    ダの容器弁の評価方法。
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