JPH11303005A - 舗装体ジョイント部の補強方法とジョイント補強材料 - Google Patents

舗装体ジョイント部の補強方法とジョイント補強材料

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JPH11303005A
JPH11303005A JP12971698A JP12971698A JPH11303005A JP H11303005 A JPH11303005 A JP H11303005A JP 12971698 A JP12971698 A JP 12971698A JP 12971698 A JP12971698 A JP 12971698A JP H11303005 A JPH11303005 A JP H11303005A
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JP
Japan
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joint
pavement
rubber
reinforcing material
reinforcing
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JP12971698A
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English (en)
Inventor
Kozo Hokari
浩三 帆苅
Katsuji Nakamura
勝司 中村
Hitoshi Taguchi
仁 田口
Shokichi Hairi
昭吉 羽入
Masaki Hikami
雅紀 氷上
Takeo Adachi
竹夫 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Road Construction Co Ltd
Nichireki Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Road Construction Co Ltd
Nichireki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開粒度舗装と他の舗装体とのジョイント部の
耐久性並びに耐衝撃性を向上させ、開粒度舗装の適用範
囲を拡大することを課題とする。 【解決手段】 開粒度型舗装用混合物からなる舗装体と
それに隣接する既設もしくは新設の他の舗装体とのジョ
イント部並びにその周辺に存在する空隙に、瀝青材料を
主成分とし、ゴム及び/又はエラストマーを含むジョイ
ント補強材料を浸透、充填させて、ジョイント部を一体
化することを特徴とする舗装体ジョイント部の補強方法
と、そのような舗装体ジョイント部の補強方法によって
補強されたジョイント部を有する舗装体、更には、瀝青
材料を主成分とし、ゴム及び/又はエラストマーを含
み、常温で固体状であるジョイント補強材料を提供する
ことによって上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装体ジョイント
部の補強方法と補強されたジョイント部を有する舗装
体、並びに、ジョイント補強材料に関し、更に詳しく
は、開粒度型舗装用混合物を用いて構築された舗装体と
既設もしくは新設の他の舗装体とのジョイント部とその
周辺に存在する空隙を特殊なジョイント補強材料によっ
て充填し、補強する方法と、そのようにして補強された
ジョイント部を有する舗装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】開粒度型混合物を用いて構築される開粒
度舗装は、透水性を有し、かつ、騒音低減効果も備えて
いる点が注目され、近年、構築される機会が増している
が、混合物自身が10〜40%もの空隙率を有するた
め、骨材同士の結合力に劣り、車両の通過等によって、
骨材が飛散し、損傷を受け易い傾向がある。この傾向は
他の舗装体とのジョイント部において特に顕著であり、
例えば、開粒度舗装と他の舗装とのジョイント部は、タ
ックコートを施して構築されるのが通常であるが、ジョ
イント部を構成する舗装体の一方が開粒度型混合物であ
るためにタックコートの効果が充分には発揮されず、ま
た、充分な転圧も行い難いため、開粒度舗装体と他の舗
装体とのジョイント部には段差が生じ易く、しかも、ジ
ョイント部には、密度や滑り抵抗、更には膨張率などに
不連続があって、車両通過時にタイヤ等によって不測の
力が加わったり、経年変化によってひび割れや隙間を生
じることが多く、開粒度型舗装体からの骨材の飛散や、
隣接する舗装体の角欠けなどの損傷を特に受け易いとい
う問題があった。このため、開粒度舗装は、その優れた
特性に注目をされながらも、その耐久性に疑問が呈さ
れ、その採用が躊躇されたり、採用する範囲が限定され
たりして、その優れた特性が十分に生かされていないと
いうのが現状である。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術のもつ欠点を解決するために為されたもので、透水性
を有し、かつ、騒音低減効果も備えた開粒度舗装の優れ
た特性を生かすべく、開粒度舗装の耐久性並びに耐衝撃
性を向上させ、開粒度舗装の適用範囲を拡大することを
課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく研究を重ねた結果、開粒度舗装においては
最も損傷を受け易い箇所は他の舗装とのジョイント部で
あることに着目し、開粒度舗装と他の舗装とのジョイン
ト部を特殊なジョイント補強材料によって補強すること
によって開粒度舗装の耐久性並びに耐衝撃性を向上させ
ることができることを見出して本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、開粒度型舗装用混合
物からなる舗装体とそれに隣接する既設もしくは新設の
他の舗装体とのジョイント部並びにその周辺に存在する
空隙に、瀝青材料を主成分とし、ゴム及び/又はエラス
トマーを含むジョイント補強材料を浸透、充填させて、
ジョイント部を一体化することを特徴とする舗装体ジョ
イント部の補強方法と、そのような舗装体ジョイント部
の補強方法によって補強されたジョイント部を有する舗
装体、更には、瀝青材料を主成分とし、ゴム及び/又は
エラストマーを含み、常温で固体状であるジョイント補
強材料を提供することによって上記課題を解決するもの
である。
【0006】本発明においては、開粒度型舗装用混合物
からなる舗装体とそれに隣接する既設もしくは新設の他
の舗装体とのジョイント部並びにその周辺に存在する空
隙が、瀝青材料を主成分とし、ゴム及び/又はエラスト
マーを含むジョイント補強材料によって、浸透、充填さ
れることによって補強されるものである。浸透、充填し
たジョイント補強材料は、ジョイント部並びにその周辺
に存在する空隙を充填し、固化して、開粒度舗装と他の
舗装体とを一体化し、両者のジョイント部における不連
続性を無くし、耐久性と耐衝撃性を向上させる。
【0007】使用するジョイント補強材料は、常温では
固体状であり、ジョイント部の垂直ジョイント面の間に
配置され、次いで、加熱されることによって溶解し、ジ
ョイント部とその周辺の空隙に浸透して、空隙を充填す
る。ジョイント補強材料の加熱は、舗設される混合物が
加熱混合物である場合には、その加熱混合物の熱を用い
て行っても良いし、別途、バーナー等の加熱手段を用い
て積極的に加熱しても良い。
【0008】また、ジョイント補強材料を、ジョイント
部を覆い、隣接する2種の舗装体に跨るように配置し
て、加熱溶解することにより、ジョイント部とその周辺
の空隙に浸透、充填させると共に、ジョイント部を覆う
層を形成するようにしても良い。このようにして、ジョ
イント補強材料によってジョイント部を覆う層を構築す
ることによって、ジョイント部に於ける段差や密度差等
の不連続性は解消され、隣接する2種の舗装体を滑らか
に接続するジョイント部が構築される。また、このよう
に、ジョイント部を覆うように構築される層は、その下
に存在するジョイント部の保護層としても機能する。
【0009】本発明のジョイント部の補強方法は、通
常、既設もしくは新設の舗装体に隣接して、開粒度混合
物を用いた開粒度舗装を新たに構築する際に用いられる
が、既設のジョイント部の補強方法としても用いること
ができる。その場合には、既設ジョイント部とその周辺
に存在する空隙、例えば、骨材の飛散跡や、舗装体の角
欠け部などに、本発明のジョイント補強材料を浸透、充
填して、ジョイント部を補強する。既設ジョイント部と
その周辺に存在する空隙が、比較的大きいものである場
合には、本発明のジョイント補強材料以外の材料、例え
ば、アスファルトモルタルなどで、まず、その比較的大
きな空隙を充填した後、その上に本発明のジョイント補
強材料を配置して、溶解し、残る空隙を充填すると共
に、保護層としてジョイント部を覆わせても良い。
【0010】本発明のジョイント補強材料は、瀝青材料
を主成分とし、ゴム及び/又はエラストマーを含むもの
であり、強靭で弾力性に富む上に接着力に優れ、車両の
通行に対する耐衝撃荷重にも優れた材料である。常温で
は固体状であるが、加熱によって溶解し、微細な空隙に
も良く浸透、充填し、ジョイント部を一体化して強固な
ジョイント部を形成する。本発明のジョイント補強材料
には、更に繊維材料を含ませても良く、繊維材料を含ま
せることによって、本発明のジョイント補強材料の耐衝
撃性、耐候性は更に向上する。
【0011】また、本発明においてジョイント補強材料
が浸透、充填するジョイント部並びにその周辺に存在す
る空隙とは、文字通り、舗装体相互のジョイント部とそ
の周辺に存在する空隙を言い、例えば、開粒度舗装の空
隙や、舗装体の角欠部やその他の欠失部、舗装体表面の
凹みなども含まれる場合がある。
【0012】本発明が対象とする開粒度型舗装用混合物
からなる舗装体とは、既設、新設を問わず、開粒度型舗
装用混合物を用いて構築される全ての舗装体を包含し、
加熱タイプの舗装用混合物を用いて構築されたものであ
っても、常温タイプの舗装用混合物を用いて構築された
ものであっても良い。また、そのような舗装体として
は、例えば、空隙率が10〜40%程度の範囲にある舗
装体が挙げられる。なお、本発明で言う空隙率とは「舗
装試験法便覧」透水性アスファルト混合物の密度試験方
法により求めたものであり、次式によって算出するもの
である。
【0013】
【数1】
【0014】ただし、上式において、 Dm :供試体の密度(g/cm3 ) Dt :理論最大密度(g/cm3 ) である。
【0015】ここで、Dm:供試体の密度(g/cm
3 )は次式によって求められる。
【0016】
【数2】
【0017】ただし、上式において、 Ws :供試体の空中質量(g) A :供試体の断面積(cm2 ) L :供試体の平気厚さ(cm) である。
【0018】また、本発明における他の舗装体として
は、既設、新設を問わず、開粒度型舗装用混合物からな
る舗装体と隣接する全ての舗装体を包含し、この他の舗
装体自身が、たとえば、開粒度型舗装用混合物を用いて
構築された舗装体であっても良いし、密粒度舗装であっ
ても良い。従って、本発明は、既設のジョイント部の補
強にも、また、補修や新設等によって新たに生まれたジ
ョイント部の補強にも、いずれの場合にあっても適用す
ることができるものであり、密粒度舗装と、それに隣接
して構築された開粒度舗装とのジョイント部にも、ま
た、開粒度舗装自体におけるセンタージョイント等のジ
ョイントにも適用することができるものである。しか
も、ジョイント部の方向も、例えば道路にあっては、道
路の縦断方向、横断方向、斜め等、どのような向きにあ
っても構うものではなく、その存在場所も、一般道路、
高速道路、駐車場、飛行場、港湾施設、構内道路、屋上
等、いずれの場所にあっても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の舗装体ジョイント
部の補強方法と補強されたジョイント部を有する舗装
体、並びに、ジョイント補強材料について詳細に説明す
る。
【0020】まず、使用材料であるが、本発明のジョイ
ント補強材料は、瀝青材料を主成分とし、それにゴム及
び/又はエラストマーを、更には、繊維材料を添加し
て、接着力、結合力、弾力性、耐熱性、耐寒性、耐衝撃
性、伸張性、耐候性などを改善したものである。
【0021】使用する瀝青材料としては、レーキアスフ
ァルト等の天然アスファルト、ストレートアスファル
ト、セミブローンアスファルト、ブローンアスファルト
などの石油アスファルト等で、これらの瀝青材料の1種
もしくは2種以上が必要に応じて混合使用される。これ
ら瀝青材料としては、針入度が25℃、100g、5秒
で、20〜150(1/10mm)、軟化点が50〜1
50℃のものが好ましい。
【0022】添加されるゴムまたはエラストマーとして
は、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・
イソプレンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ブチル
ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロルスルホン化ポリエ
チレン、塩素化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴ
ム、EPTゴム、アルフィンゴム、スチレン・ブタジエ
ンブロック共重合ゴム、スチレン・イソプレンブロック
共重合ゴム、エチレン・酢酸ビニール共重合物、エチレ
ン・アクリレート共重合物、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニール、ポリ酢酸ビニール、塩化ビニール・酢酸ビニー
ル共重合物、酢酸ビニール・アクリレート共重合物等が
挙げられる。これらのゴムまたはエラストマーは、固体
状、粉末状、ラテックス状等、種々の状態のものが使用
でき、また、再生物であっても構わない。使用にあたっ
ては、これらの1種または2種以上を使用することがで
きる。
【0023】また、添加される繊維材料としては、ポリ
エステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリプロピ
レン、ビニロン、アクリル、ポリ塩化ビニリデン等の合
成繊維、または半合成繊維、天然繊維、ガラス繊維、再
生繊維、炭素繊維、金属繊維等種々のものが用いられる
が、中でも、ポリエステル繊維が好ましい。使用にあた
っては、これらの1種または2種以上を使用することが
できる。
【0024】使用する繊維材料の長さに特に制限はない
が、余りに短いと繊維材料を添加した効果が少なく、ま
た、余りに長いとジョイント部とその周辺の空隙への浸
透、充填に障害となるので、5〜20mm程度の長さが
好ましい。
【0025】瀝青材料とゴムおよび/またはエラストマ
ーとの混合方法は、特に問うものではないが、瀝青材料
とゴムおよび/またはエラストマーとを加熱して混練す
る方法(第1の方法)や、そのようにして得られた混練
物をマスターバッチとして、加熱溶融した瀝青材料に添
加して、一定時間加熱混合する方法(第2の方法)や、
ラテックス状やエマルジョン状にしたゴムおよび/また
はエラストマーを加熱溶融した瀝青材料中に添加混合し
て、水分を蒸発させて分散させる方法(第3の方法)
や、例えば自動車タイヤの粉末ゴムなどの粉末状のゴ
ム、例えばスチレン・ブタジエンブロック共重合ゴムな
どの熱可塑性ゴム、あるいは、エチレン・酢酸ビニール
共重合物のようなエラストマーを加熱溶融して瀝青材料
に添加し、一定時間加熱混合して溶融、分散させる方法
(第4の方法)などがある。
【0026】第1の方法における加熱温度は120〜2
20℃が好ましく、第2の方法、第3の方法及び第4の
方法における瀝青材料の加熱溶融温度は150〜250
℃が好ましい。加熱温度が所定の温度より低いと十分な
混合ができず、また、加熱温度が所定の温度よりも高い
と瀝青材料やゴムまたはエラストマーの性状に変質をき
たし、不都合である。
【0027】また、混合に使用する機械としては、第1
の方法においては、ゴムロールやバンバリミクサーが、
また、第2の方法、第3の方法及び第4の方法において
は、ニーダー、混合撹拌機や、コロイドミルのような分
散溶解機、超音波分散機、パルスエアーミキサーのよう
な空気式混合機等が使用される。
【0028】繊維材料は、瀝青材料とゴム及び/又はエ
ラストマーとの混合が終了した段階で添加し、混合、撹
拌するのが好ましい。
【0029】本発明のジョイント補強材料における、瀝
青材料とゴム及び/又はエラストマー、更には繊維材料
との配合割合は、(瀝青材料の量):(ゴム、エラスト
マー、繊維材料の合計量)=(55〜95重量%):
(45〜5重量%)の範囲が好ましい。瀝青材料が55
重量%未満ないしは95重量%を越えると、決して使用
できないという訳ではないが、ジョイント補強材料とし
ての、接着力、結合力、弾力性、耐候性、耐衝撃性など
に劣る傾向がある。
【0030】本発明のジョイント補強材料には、更に、
粘着付与剤として、熱可塑性固形樹脂や液状ゴム、液状
樹脂、軟化剤、可塑剤などを添加するのが好ましい。添
加される粘着付与剤としては、例えば、ロヂンとその誘
導体、テルペン樹脂、石油樹脂とその誘導体、クマロン
インデン樹脂、合成テルペン樹脂(例えば、日本ゼオン
製、商品名「クイントン」)、ポリイソブチレン、ポリ
ブタジエン、ポリブデン、イソブチレンとブタジエンの
共重合物(例えば、東燃石油化学製、商品名「SKポリ
マー 1000」、または、日本ゼオン製、商品名「ク
イントール」)、プロセスオイル、松根油、可塑剤等が
挙げられる。
【0031】粘着付与剤の添加量は、瀝青材料とゴム及
び/又はエラストマーないしは繊維材料との混合物10
0重量部に対して、2〜15重量部が好ましい。粘着付
与剤の添加量が2重量部未満であると、粘着性向上に効
果が見られず、一方、粘着付与剤の添加量が15重量部
を越えると、粘性が著しく増大し、ジョイント補強材料
の製造工程に支障を来すので不都合である。
【0032】本発明のジョイント補強材料には、更に、
老化防止剤や酸化防止剤、カーボンブラック等の顔料な
ども有利に添加できる。更には、硫黄その他の加硫剤を
加えて部分的に加硫することも可能である。
【0033】本発明のジョイント補強材料の製造方法は
特に問うものではなく、種々の公知の製造方法が適用可
能である。例えば、以上のような成分を所定量混合し、
所定の大きさに作られた型枠内に注入して固化させた
後、型枠を解体するなどして取り出すことによっても、
或いは、溶融状態のジョイント補強材料を成型機から連
続的に押し出し、冷却、捲き取ることによって連続的に
製造することによっても可能である。
【0034】本発明で使用されるジョイント補強材料の
大きさには特に制限はない。しかしながら、あまりに大
きいと製造や運搬の面で不都合を生じ、逆にあまりに小
さいと使用に際して不都合であるので、一般的には、幅
が1〜30cm、厚さが0.5cm〜3cmの範囲であ
り、連続的に製造されたものは、ロール状に捲回された
状態で、施工現場に搬入される。施工現場において、適
宜必要な大きさに切断して使用されるのは勿論である。
【0035】次に、本発明においては、舗装体の露出面
とジョイント補強材料との間に、タックコートを介在さ
せるのが好ましく、使用されるタックコートとしては、
以下のようなアスファルト乳剤が用いられる。
【0036】即ち、本発明でタックコートとして使用す
るアスファルト乳剤とは、レーキアスファルト等の天然
アスファルト、ストレートアスファルト、ブローンアス
ファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱瀝アスフ
ァルト(例えば、プロパン脱瀝アスファルト)等の石油
アスファルト、重油、タール、ピッチ等の1種、または
2種以上を混合した瀝青物を、各種界面活性剤やクレー
(例えばベントナイト)などの乳化剤を用い、さらに
は、アルカリ、酸、塩、分散剤、保護コロイドなどを必
要に応じて添加して、コロイドミル、ホモジナイザー、
ホモミキサーなどの適当な乳化機によって、水中に乳化
させたものである。
【0037】乳化剤としては、カチオン系、アニオン
系、両性系のいずれをも用いることができる。
【0038】本発明で使用できるカチオン系の乳化剤と
しては、長鎖アルキル基を有する脂肪族あるいは脂環族
のモノアミン、ジアミン、トリアミン、アミドアミン、
ポリアミノエチルイミダゾリン、長鎖ヒドロキシアルキ
ルジアミン、ロジンアミン、これらアミン類の酸化エチ
レン付加物、アミンオキサイド、または、これらのアミ
ン系界面活性剤に塩酸、スルファミン酸、酢酸などの酸
を作用させた水溶性ないし水分散性の塩、さらには、こ
れらのアミン系界面活性剤の第四級アンモニウム塩等が
挙げられる。また、これらの界面活性剤と共に、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピ
レンブロックコーポリマーなどのノニオン系界面活性剤
を併用することもできる。
【0039】本発明で使用できるアニオン系の乳化剤と
しては、高級アルコール硫酸エステル、アルキルアリル
スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αオレ
フィンスルホン酸塩、高級アルコールエトオキシレー
ト、高級アルコールエトオキシレートサルフェート、石
鹸、ナフタリンスルホン酸塩およびホルマリン変性物、
アルカリリグニン塩、リグニンスルホン酸塩、カゼイン
のアルカリ塩、ポリアクリル酸塩等が挙げられる。
【0040】本発明で使用できる両性系の乳化剤として
は、アルキルフェノール、モノおよび多価アルコール
酸、脂肪族類、脂肪族アミン類、脂肪族アミド類、エタ
ノールアミン類等のアルキレンオキシドの付加物、など
が挙げられる。
【0041】また、アスファルト乳剤に用いられる分散
剤や保護コロイドとしては、ナフタリンスルホン酸ソー
ダ、カゼイン、アルギン酸、ゼラチン、カルボキシメチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソー
ダ、リグニンスルホン酸塩、ニトロフミン酸塩等が挙げ
られる。
【0042】本発明に使用されるアスファルト乳剤に
は、上記乳化分散される瀝青物に、天然ゴムまたは各種
合成ゴムから選ばれる1種もしくは2種以上を加えるこ
ともできる。合成ゴムとしては、例えば、クロロプレン
ゴム、スチレン・イソプレン共重合体ゴム、ポリイソプ
レンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン
ブロック共重合ゴムなどが挙げられ、特に、クロロプレ
ンゴム、スチレン・イソプレン共重合体ゴムを用いた場
合には、高温並びに低温における特性が改善されて好ま
しい。また、ムーニー粘度は、固形又はラテックスタイ
プのもので、10〜100程度のものが良い結果を得ら
れて好ましい。
【0043】また、本発明に使用されるアスファルト乳
剤には、瀝青物に、上記ゴムの他に下記ポリマーを添加
して、改質アスファルトとし、これを乳化分散したもの
を用いても良い。添加されるポリマーとしては、例え
ば、エチレン・酢酸ビニール共重合物、ポリエチルアク
リレート、ポリメチルアクリレート、ポリアクリル酸、
ポリ塩化ビニールなどの合成高分子重合樹脂、クマロン
樹脂、石炭酸樹脂、キシレン樹脂、尿素ホルマリン樹
脂、アルキッド樹脂などの合成樹脂、ロジン、テルペン
樹脂などの天然樹脂などが挙げられる。
【0044】上記ゴム又はポリマーは、アスファルト乳
剤中に、固形分重量比で、5〜20重量%の範囲で添加
するのが好ましい。ゴム又はポリマーの添加量が5重量
%未満では、ゴム又はポリマーの添加効果が薄く、一
方、ゴム又はポリマーの添加量が20重量%を越える
と、粘性が増大して良好な施工性が維持できなくなる傾
向がある。
【0045】また、これらのアスファルト乳剤には、耐
熱性向上や、紫外線等による劣化防止、作業性向上、並
びに接着性向上等の目的で、紫外線吸収剤や、各種添加
剤、粘度調整剤などを添加しても良い。
【0046】本発明に使用するアスファルト乳剤中の固
形分の含有量は、50〜80重量%の範囲が好ましい。
固形分の含有量が50重量%未満でも、特に使用できな
いという訳ではないが、構築される弾性舗装体が接着性
や粘弾性の点でやや劣る傾向があり、好ましくない。一
方、固形分の含有量が80重量%を越えると、特に使用
できないという訳ではないが、粘性が増大して、良好な
施工性が維持できなくなる傾向がある。
【0047】アスファルト乳剤の分解は自然分解に頼る
のが一般的であるが、場合によっては分解促進剤を使用
して強制分解させても良い。
【0048】次に、本発明の舗装体ジョイント部の補強
方法を図を用いて説明する。
【0049】図1〜図5は、本発明の舗装体ジョイント
部の補強方法の一例の工程を示す図であり、まず、図1
において、1は基層もしくは路盤であり、2は既設もし
くは新設の他の舗装体である。他の舗装体2のジョイン
ト部の垂直ジョイント面3は、他の舗装体2が既設舗装
の場合には、既設舗装体の一部を切削機械等で切削除去
することによって露出され、また、他の舗装体2が新設
舗装の場合には、用いた型枠等を取り去ることによって
露出される。他の舗装体2には、既設舗装の場合、角欠
け部4などが存在することがある。
【0050】次に、図2に示すように、他の舗装体2の
垂直ジョイント面3にタックコート5を施す。タックコ
ート5としては、上述したアスファルト乳剤を用いるの
が好ましい。タックコート5は、典型的には、0.2〜
1.0(l/m2 )の割合で、散布、塗布、噴霧などの
方法で施される。次いで、本発明のジョイント補強材料
6を、必要ならば適当な大きさに裁断して、垂直ジョイ
ント面3に貼付けるように配置する。貼付け力が充分で
ない場合には、舗設する開粒度型混合物7を部分的に仮
置し、ジョイント補強材料6を押し付けるようにしても
良い。
【0051】続いて、図示しないフィニッシャー等を用
いて、図3に示すように、開粒度型混合物7を舗設し、
転圧した後、図4に示すように、ジョイント部の上面に
タックコートを施し、更に、ジョイント補強材料6を、
ジョイント部上部に、他の舗装体2と開粒度型混合物7
からなる舗装体との両方に跨るように配置する。ジョイ
ント部上部に配置するジョイント補強材料6は、垂直ジ
ョイント面に配置されるものと同じ厚さであっても良い
し、異なる厚さであっても良い。ジョイント部を覆う幅
は、他の舗装体2の方向へは、2〜10cm程度、好ま
しくは3〜7cm程度であり、開粒度型混合物7の方向
へは、5〜30cm程度、好ましくは7〜25cm程度
であり、長さの比としては、(他の舗装体2の方向への
長さ):(開粒度型混合物7の方向への長さ)=(2/
10〜5/10):(8/10〜5/10)程度が好ま
しい。
【0052】ジョイント補強材料の配置後、携帯式のガ
スバーナー等の加熱手段によってジョイント部を加熱
し、水平方向並びに垂直方向に配置されたジョイント補
強材料6、6を加熱溶解する。溶解したジョイント補強
材料6は、図5に示すように、ジョイント部並びにその
周辺の空隙や角欠け部などに浸透、充填して、ジョイン
ト部を強固に一体化、補強する。溶解したジョイント補
強材料による空隙への浸透、充填が充分でない場合に
は、ジョイント部近傍に振動を付与すると良い。最後
に、転圧を行って、作業を完了する。空隙を充填すると
共にジョイント部を覆う層を形成したジョイント補強材
料は、ジョイント部の保護層としての役目も果たすこと
ができる。
【0053】なお、上の例では、垂直ジョイント面にジ
ョイント補強材料を配置した上に、更に、ジョイント部
を覆うように水平方向にもジョイント補強材料を配置し
たが、場合によっては、垂直ジョイント面間のジョイン
ト補強材料のみであっても良いし、ないしは、ジョイン
ト部を上から覆う水平方向のジョイント補強材料のみで
あっても良い。
【0054】また、上の例では、垂直ジョイント面にジ
ョイント補強材料を配置し、更に、ジョイント部を覆う
ように水平方向にもジョイント補強材料を配置した後
に、ジョイント補強材料を加熱するようにしたが、垂直
ジョイント面にジョイント補強材料を配置し、開粒度型
混合物を舗設して、その舗設長が、ジョイント部に沿っ
て1〜2m進んだ段階で、逐次、携帯式のガスバーナー
等でジョイント部を加熱し、ジョイント補強材料6を溶
解するようにしても良い。引き続いて、必要に応じて、
ジョイント部上面にもジョイント補強材料が配置され
て、加熱、溶解されるのは言うまでもない。
【0055】開粒度型混合物7として、加熱混合物を使
用する場合には、その加熱混合物の持っている熱によっ
て、ジョイント補強材料6が溶解し、充分に空隙に浸
透、充填することがある。そのような場合には、特に、
別途積極的な加熱手段を使用するには及ばない。加熱混
合物の持っている熱だけでは不十分な場合には、積極的
な加熱手段を併用することは勿論である。
【0056】図6〜図8は、本発明のジョイント補強方
法の他の例の工程を示す図であり、図6〜図8におい
て、図1〜図5と同じものには同じ符号を付してある。
図6において、他の舗装体2及び開粒度型混合物7から
なる舗装体は共に既設のものであり、経年変化によっ
て、他の舗装体2には角欠け部4が、また、開粒度型混
合物7からなる舗装体には、骨材の飛散跡8、8が発生
している状態を示している。
【0057】このような既設舗装体のジョイント部の補
強を行うに当たっては、本発明のジョイント補強材料の
みを使用することも可能であるが、角欠け部4や骨材の
飛散跡8、8による空隙部が比較的大きな場合には、本
発明のジョイント補強材料を使用する前に、図7に示す
ように、アスファルトモルタル9によって、主たる空隙
を充填するようにするのが好ましい。アスファルトモル
タルとしては、角欠け部や骨材飛散跡などの空隙に浸
透、充填することができ、硬化して所定の強度を発現す
ることができるものならばどのようなものを用いても良
いが、例えば、針入度が80〜100のアスファルトと
細骨材とを混合したものが使用でき、その典型的な配合
割合は表1に示すようなものである。
【0058】
【表1】
【0059】アスファルトモルタルを用いて主たる空隙
を充填した後、ジョイント補強材料6を配置して、加
熱、溶解することによって、図8に示すように、残る空
隙に浸透、充填すると共に、本発明のジョイント補強材
料を、アスファルトモルタル9を含めたジョイント部の
保護層としても機能させることが可能である。必要に応
じて、転圧や振動を加えても良いのは図1〜図5の例の
場合と同じである。
【0060】以下、実施例を用いて、本発明を更に説明
するが、本発明がこれら実施例に限られるものでないこ
とは勿論である。
【0061】
【実施例1】構内にある既設の密粒度型舗装を、路面切
削機を用いて、道路横断方向全域に渡って、厚さ5c
m、長さ10mの範囲で取り除き、露出した基層表面及
び垂直ジョイント面を、バキューム式の清掃機によって
丁寧に清掃した。続いて、既設の密粒度型舗装の露出し
た垂直ジョイント面の一方に、タックコートとして、カ
チオゾールGM(ニチレキ(株)製)を0.4(l/m
2 )塗布し、本発明のジョイント補強材料(幅5cm、
厚さ1cm、長さ20mのロール状)を、適宜の長さに
切り取って、垂直ジョイント面に貼付け、ヘラで叩きな
がら貼着した。
【0062】使用したジョイント補強材料の配合割合
は、ストレートアスファルト(コスモ石油株式会社製、
ストレートアスファルト60/80)75重量部、ゴム
(東洋防水布製造株式会社製、粉末ゴム)15重量部、
エラストマー(旭化成工業株式会社製、タフプレーン
A)10重量部、粘着付与剤(日本石油株式会社製、ネ
オポリマー)5重量部であった。
【0063】続いて、加熱タイプの開粒度型アスファル
ト混合物(空隙率21.0%)を用いて開粒度舗装を5
cmの厚さに舗設し、ジョイント部とその近傍を仮転圧
した後、同じくカチオゾールGMをタックコートとして
ジョイント部近傍に0.8(l/m2 )塗布し、続い
て、タックコートを施したジョイント部上面に、既設の
密粒度型舗装体側に4cm、新設の開粒度型舗装体側に
16cmの割合で両舗装体に跨るように、本発明のジョ
イント補強材料(幅20cm、厚さ1cm、長さ20m
のロール状)を、適宜の長さに切り取って配置した。配
置後、直ちに、プロパンガスバーナーで、ジョイント部
を満遍なく加熱し、ジョイント補強材料を溶解させ、空
隙に浸透、充填させた。同時に、ジョイント補強材料の
浸透を良くするため、ジョイント部近傍にハンドバイブ
レーターで振動を与え、且つ、小型のゴムレーキでジョ
イント部をしごき、ジョイント補強材料の充分な浸透を
計った。
【0064】常温になるまで養生した後、交通開放し、
試験的に大型車の通行頻度を高めたが、1ヶ月経過後も
ジョイント部は堅牢で、骨材の飛散は見られなかった。
【0065】
【実施例2】実施例1で使用した垂直ジョイント面とは
反対側の垂直ジョイント面に、タックコートとして、カ
チオゾールGM(ニチレキ(株)製)を0.4(l/m
2 )塗布し、ジョイント補強材料を貼付けることなく、
直ちに、実施例1で用いたのと同じ、加熱タイプの開粒
度型アスファルト混合物(空隙率21.0%)を用いて
開粒度舗装を5cmの厚さに舗設し、ジョイント部を仮
転圧した。その後、実施例1と同じく、カチオゾールG
Mをタックコートとしてジョイント部近傍に0.8(l
/m2 )塗布し、続いて、タックコートを施したジョイ
ント部上面に、既設の密粒度型舗装体側に4cm、新設
の開粒度型舗装体側に16cmの割合で両舗装体に跨る
ように、本発明のジョイント補強材料(幅20cm、厚
さ1cm、長さ20mのロール状)を、適宜の長さに切
り取って配置した。
【0066】使用したジョイント補強材料の配合割合
は、ストレートアスファルト(コスモ石油株式会社製、
ストレートアスファルト60/80)74重量部、ゴム
(東洋防水布製造株式会社製、粉末ゴム)15重量部、
エラストマー(旭化成工業株式会社製、タフプレーン
A)10重量部、ポリエステル繊維(100デニール、
ポリエステルマルチフィラメント、長さ10mm)1重
量部、粘着付与剤(日本石油株式会社製、ネオポリマ
ー)5重量部であった。
【0067】ジョイント補強材料の配置後、直ちに、プ
ロパンガスバーナーで、ジョイント部を満遍なく加熱
し、ジョイント補強材料を溶解させ、空隙に浸透、充填
させた。同時に、ジョイント補強材料の浸透を良くする
ため、ジョイント部近傍にハンドバイブレーターで振動
を与え、且つ、小型のゴムレーキでジョイント部をしご
き、ジョイント補強材料の充分な浸透を計った。
【0068】常温になるまで養生した後、交通開放した
が、1ヶ月経過後もジョイント部は堅牢で、骨材の飛散
は見られなかった。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明は、開粒度型舗装
用混合物からなる舗装体と既設もしくは新設の他の舗装
体とのジョイント部並びにその周辺に存在する空隙を、
瀝青材料を主成分とし、ゴム及び/又はエラストマーを
含むジョイント補強材料によって浸透、充填して、ジョ
イント部を密着、一体化して強固に補強するものである
ので、開粒度型舗装の弱点であった、特にジョイント部
における耐久性の欠如が有効にカバーされ、開粒度型舗
装の使用範囲が大幅に拡大されるものである。本発明の
ジョイント補強材料は、接着性、粘性、弾性、撓み性、
柔軟性及び耐久性に優れ、加熱によって溶解し、ジョイ
ント部とその周辺の微細な空隙にも良く浸透して目指す
空隙を十分に充填することが可能である。しかも、ジョ
イント部上部に配置されたジョイント補強材料は、ジョ
イント部を覆う保護層を形成し、骨材の飛散や舗装体の
角欠けなどを有効に防止して、ジョイント部の耐久性を
飛躍的に高める効果がある。本発明は、新設ジョイント
部の補強のみならず、既設ジョント部の補修にも効果を
発揮し、産業上、極めて有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のジョイント補強方法の一例を示す図
である。
【図2】 本発明のジョイント補強方法の一例を示す図
である。
【図3】 本発明のジョイント補強方法の一例を示す図
である。
【図4】 本発明のジョイント補強方法の一例を示す図
である。
【図5】 本発明のジョイント補強方法の一例を示す図
である。
【図6】 本発明のジョイント補強方法の他の例を示す
図である。
【図7】 本発明のジョイント補強方法の他の例を示す
図である。
【図8】 本発明のジョイント補強方法の他の例を示す
図である。
【符号の説明】
1 基層もしくは路盤 2 他の舗装体 3 垂直ジョイント面 4 角欠け部 5 タックコート 6 ジョイント補強材料 7 開粒度型混合物 8 骨材飛散跡 9 アスファルトモルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽入 昭吉 栃木県河内郡南河内町祇園3−1−2 自 治医大アーバンコンフォート305 (72)発明者 氷上 雅紀 栃木県小山市稲葉郷946−6 (72)発明者 安達 竹夫 京都府宇治市木幡北畠21−9

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開粒度型舗装用混合物からなる舗装体と
    それに隣接する既設もしくは新設の他の舗装体とのジョ
    イント部並びにその周辺に存在する空隙に、瀝青材料を
    主成分とし、ゴム及び/又はエラストマーを含むジョイ
    ント補強材料を浸透、充填させて、ジョイント部を一体
    化することを特徴とする舗装体ジョイント部の補強方
    法。
  2. 【請求項2】 ジョイント部並びにその周辺に存在する
    空隙に、ジョイント補強材料を浸透、充填させると共
    に、ジョイント部を覆う層を、ジョイント補強材料によ
    って構築する請求項1記載の舗装体ジョイント部の補強
    方法。
  3. 【請求項3】 常温で固体状であるジョイント補強材料
    を、ジョイント部の垂直ジョイント面の間及び/又はジ
    ョイント部上部に配置し、舗設される加熱混合物からの
    熱及び/又は積極的な加熱によって溶解させて、ジョイ
    ント部並びにその周辺に存在する空隙に浸透、充填させ
    る請求項1又は2記載の舗装体ジョイント部の補強方
    法。
  4. 【請求項4】 舗装体とジョイント補強材料との間にタ
    ックコートを介在させる請求項3記載の舗装体ジョイン
    ト部の補強方法。
  5. 【請求項5】 ジョイント補強材料が更に繊維材料を含
    むものである請求項1、2、3又は4記載の舗装体ジョ
    イント部の補強方法。
  6. 【請求項6】 ジョイント補強材料による空隙の充填に
    先だって、ジョイント部並びにその周辺に存在する空隙
    の一部を、アスファルトモルタルによって充填する請求
    項1、2、3、4又は5に記載の舗装体ジョイント部の
    補強方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6に記載
    の舗装体ジョイント部の補強方法によって補強されたジ
    ョイント部を有する舗装体。
  8. 【請求項8】 瀝青材料を主成分とし、ゴム及び/又は
    エラストマーを含み、常温で固体状であるジョイント補
    強材料。
  9. 【請求項9】 更に繊維材料を含む請求項8に記載のジ
    ョイント補強材料。
  10. 【請求項10】 瀝青材料と、ゴム、エラストマー、又
    は繊維材料との配合割合が、瀝青材料:55〜95重量
    %に対して、ゴム、エラストマー、又は繊維材料が合計
    で、45〜5重量%である請求項8又は9に記載のジョ
    イント補強材料。
JP12971698A 1998-04-24 1998-04-24 舗装体ジョイント部の補強方法とジョイント補強材料 Pending JPH11303005A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101002718B1 (ko) * 2010-05-04 2010-12-21 바스코코리아(주) 콘크리트 포장도로와 아스팔트 노견의 접속부 사전시공방법 및 그 접속부재
JP2012012782A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The 弾性舗装体の製造方法および弾性舗装体
JP5073117B1 (ja) * 2012-04-03 2012-11-14 両一 今野 雑草防止カバーリング方法
JP2020200653A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 積水樹脂株式会社 埋設部材の設置構造およびその設置方法
CN112982069A (zh) * 2021-02-20 2021-06-18 中电建十一局工程有限公司 一种沥青混凝土面层施工接缝处理方法

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