JP3385239B2 - コンクリート構造物の接合部材 - Google Patents

コンクリート構造物の接合部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木建築に係る各種コ
ンクリート構造物のコンクリート打ち継ぎ部に設けられ
る止水材や目地材として使用される接合部材に関するも
のである。詳述すると、従来使用されてきたゴムや塩化
ビニル製等の止水材のように、コンクリートとは全く接
着しないものと比べて高い止水性能を発揮し、また現場
における止水材同士の接合に必要としていた溶着機や専
門熟練者を不要とする接合部材に関するものであり、か
つ、これまで使用されてきた生コンクリート接着型止水
材では得られなかった高いリサイクル性を発揮すること
のできる接合部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木建築における各種のコンクリート構
造物において、貯水槽等の水を貯める構造物はもとよ
り、地中に埋設される構造物等は周囲からの滞留水の侵
入を防ぐ必要がある。従来、このようなコンクリート構
造物の止水に用いられてきた止水材は、加硫ゴムや塩化
ビニル製の幅の広い板状であり、これをコンクリートの
接合部面に垂直に埋め込み、接合部を伝って来た侵入水
を阻むことで止水していた。この止水材は、コンクリー
ト構造物とは接着していないが、その両端に円形突起を
設けたり、また、凹凸を付けた形状とすることで侵入水
を通りにくくし、これによって耐水圧力を向上させて止
水性を確保している。
【0003】これらの加硫ゴムや塩化ゴム製の止水材と
ともに使用されてきたものに、本発明者等がすでに発明
し、提供してきた生コンクリート接着型止水材がある。
この止水材は、未加硫ブチルゴムと特定のオイルを配合
したことで高い粘着性を有しており、互いを押着するこ
とで簡単に一体化できるため、接合に時間や労力を必要
としない。また、生コンクリートと接着するので上記し
た止水材のような広い幅を必要とせず、よって、運搬と
施工性にも優れ、かつ止水性にも優れている。
【0004】また、コンクリート構造物の打ち継ぎ部、
絶縁部及び伸縮応力緩衝部には、雨水の侵入を防止し、
かつ、熱によるコンクリートの膨張、収縮を吸収するた
めの目地材が使用されている。これは主としてコンクリ
ート目地材と呼ばれ、ポリサルファイド、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴムまたはゴム化アスファルト等を主成
分としたものが多く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加硫ゴ
ムや塩化ビニル製の止水材は、平板形状で横幅が広くな
ければ止水性が得られないので全体重量が重くなり、運
搬等の取り扱いが厄介であるといった欠点がある。その
ため、ある程度短い止水材を現場で接合して、長い一体
化した止水材としていた。この接合は、それぞれの端部
にプライマー処理等を施し、熱溶着機によって一定時間
溶着して一体化するものである。従って、溶着機等の特
殊な施工機械や電源装置および熟練した専門職人を必要
とし、また、長い距離にわたって一体化するためには多
くの時間と労力を必要としていた。
【0006】また、未加硫ブチルゴムと特定のオイルを
配合した生コンクリート接着型の止水材は、生産時に発
生する成形ロスや残分を工場でリサイクルして再度使用
することが困難であった。これは、主成分としている未
加硫ブチルゴムが、ゴムの特性上、再三の加熱によって
激しく劣化し、その劣化が生じると生コンクリートに対
する接着性能が低下してしまうからである。
【0007】さらに、従来のコンクリート目地材は、生
コンクリートと全く接着性がないので、コンクリートと
同時に打設しても接着しない。そのため、目地材として
の目的を効果的に達成することが不可能であった。
【0008】従って、目地材においても、硬化前の生コ
ンクリートの状態で設置することができて、当該コンク
リートと強力に接着する性能があれば、様々な用途で施
工機械を簡素化したり、工程を省力できる等のメリット
がある。よって、こうした性能を有する目地材の開発が
切望されている。
【0009】これまで述べてきた従来の止水材と目地材
の問題点、ならびにそれに伴って発生する問題を列挙す
ると以下の通りである。 (1)従来の、コンクリート構造物の地下等の水圧がか
かる部分の止水に用いられていた加硫ゴム製等の止水材
は、重量が嵩んで取り扱いや施工性が悪く、また、接合
に溶着機等の特殊な機械や専門技術者を必要とする。従
って、コンクリート構造物の建設コストが嵩み、工期も
長期化していた。 (2)従来の生コンクリート接着型の止水材は、生産工
場でのリサイクル率が悪い。これに伴い、廃棄物の増大
やその処理に伴う燃料使用量の増大、排出二酸化炭素ガ
スの増大等の問題が発生している。 (3)従来用いられていた上記二つの止水材は、止水性
を高くするにはその幅を広くする必要がある。その弊害
で、コンクリート構造物自体の厚みを増加させる必要が
生じ、コスト等に無駄が発生する。 (4)従来のコンクリート目地材は、生コンクリートに
接着する性能がないので、生コンクリートに対して使用
することができない。従って、やむなくコンクリート硬
化後に、カッター目地を作って目地材を注入する等の複
雑な工程を採らざるを得なかった。
【0010】そこで、本発明の目的とするところは、土
木あるいは建築におけるコンクリート構造物の水圧がか
かる接合部の止水材や、コンクリート構造物(コンクリ
ート舗装を含む)の目地材において、従来の止水材や目
地材と比較して、その施工の際に多くの時間と複雑な機
械資材や労力、熟練作業等を省力でき、かつ、リサイク
ルを可能として、近年社会問題視されている工業用品の
廃棄物の低減や廃棄物処理で派生する二酸化炭素の排出
を低減でき、さらに生コンクリートと接着性があるとい
った、今の時代に渇望されている新規なコンクリート構
造物の接合部材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のコンクリート構造物の
接合部材(1)は、コンクリート構造物の打ち継ぎ部に
設けられ、止水材や目地材として機能する接合部材であ
って、石油アスファルトを主体として、スチレン−ブタ
ジエン−スチレン共重合体、および、芳香族炭素とナフ
テン環炭素とパラフィン鎖炭素からなる芳香族系オイ
ル、を混合した混合物で組成され、打設される生コンク
リート中でコンクリートの硬化とともにコンクリートに
接着することを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載のコンクリート構造
物の接合部材(1)は、コンクリート構造物の打ち継ぎ
部に設けられ、止水材や目地材として機能する接合部材
であって、石油アスファルト100重量部に対し、スチ
レン−ブタジエン−スチレン共重合体を10〜40重量
部、芳香族炭素とナフテン環炭素とパラフィン鎖炭素か
らなる芳香族系オイルを20〜40重量部、を混合した
混合物で組成され、打設される生コンクリート中でコン
クリートの硬化とともにコンクリートに接着することを
特徴とする
【0013】さらに、請求項3に記載のコンクリート構
造物の接合部材(1)は、コンクリート構造物の打ち継
ぎ部に設けられ、止水材や目地材として機能する接合部
材であって、石油アスファルト100重量部に対し、ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体を10〜40重
量部、芳香族炭素とナフテン環炭素とパラフィン鎖炭素
からなる芳香族系オイルを20〜40重量部、芳香族系
炭化水素樹脂を5〜40重量部、そして、老化防止材ま
たは炭酸カルシウムからなる添加剤を混合した混合物で
組成され、打設される生コンクリート中でコンクリート
の硬化とともにコンクリートに接着することを特徴とす
【0014】また、請求項4に記載のコンクリート構造
物の接合部材(1)は、前記混合物を、平板状またはロ
ープ状に成形して使用するか、流動状もしくは不定型の
状態で使用することを特徴とする。
【0015】なお、カッコ内の記号は、図面および後述
する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応
事項を示す。
【0016】本発明のコンクリート構造物の接合部材に
よれば、打設された生コンクリートに対する接着性があ
るので、従来の加硫ゴムや塩化ビニル製の止水材のよう
に、横幅を広くするために現場で一体的に接合する必要
がない。これにより、取付けに際して、時間と労力を削
減することができる。また、従来の未加硫ブチルゴム製
の止水材と異なり、再三の加熱によっても劣化しないの
で、リサイクルすることができる。
【0017】さらに、従来のコンクリート目地材と異な
り、生コンクリートに対して接着性を有しているので、
雨水等の侵入を確実に阻止し、目地材あるいは止水材と
しての機能を効果的に発揮することができる。
【0018】また、添加剤として老化防止材または炭酸
カルシウムとしたので、老化防止剤とした場合は接合部
材の耐久性を向上させることができ、また、炭酸カルシ
ウムとした場合は、容易に粘度調整や増量を図ることが
できる。
【0019】また、請求項4に記載の発明によれば、
合物を平板状またはロープ状に成形して使用するので、
取付けの対象となるコンクリート構造物の形状等に対応
して適宜の形状に設定することによって、その取付けが
容易となる。
【0020】また、混合物を、流動状もしくは不定型の
状態で使用するので、コンクリート構造物の打ち継ぎ部
において自由に変形し、打ち継ぎ部に密に接着すること
ができ、止水材または目地材として優れた機能を発揮す
る。
【0021】請求項1乃至4に記載のコンクリート構造
物の接合部材の生コンクリートに対する接着性は、次の
ようにして得られると考えられる。すなわち、この接合
部材に生コンクリートが接触すると、当該接合部材の表
面をミクロ的に見たとき、接合部材が極めて特徴的な塑
性変形をおこし、生コンクリートに含まれる砂等の骨材
が介在していわゆるアンカー効果が生じ、このアンカー
効果が接着力を生み出す。また、接合部材が有する塑性
変形性は同時にそれ自体強い粘接着性を有するので、こ
の粘接着力がアンカー効果と共に接着性を生じさせる。
このような接合部材の性質は、生コンクリートに含まれ
る水に接触しても、また、温度が変化しても常に変わら
ない継続性を有することで、永続的に生コンクリートに
対する接着性を与えることができる。
【0022】本発明は、主として、アスファルト、熱可
塑性エラストマー、芳香族系オイルおよび芳香族系炭化
水素樹脂からなることを特徴としている。すなわち、従
来、再生処理を行うと劣化していた未加硫ブチルゴムを
全く使用せず、未だ固まっていない生コンクリートと良
好な接着力を発揮することができる材料を見出して、そ
れらを混合したものである。
【0023】従来の止水材に用いられていた未加硫ブチ
ルゴムは、特定のオイルと適度に混合することで優れた
粘接着性と、ミクロ的な観点での塑性変形性とを共存さ
せることができる特有の材料であった。しかし、本発明
者らは、アスファルトと熱可塑性エラストマー、芳香族
系オイルおよび芳香族系炭化水素樹脂の4物質を特定の
配合率で混合することにより、ここに、生コンクリート
に強固に接着できる接合部材を発明することに成功し
た。
【0024】本発明に使用する熱可塑性エラストマ−
は、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
で、これを混合することにより接合部材の弾性が向上
し、高温時の形状保持性も良好となる。熱可塑性エラス
トマーの添加量は、アスファルト100重量部に対し
て、10重量部〜40重量部であるのが好ましい。10
重量部以下では、接合部材の伸びや復元性が悪くなり、
逆に、40重量部以上では抗張力が大きくなって、伸び
変位時の接着部への負荷により界面剥離が発生するから
である。
【0025】また、本発明に使用する芳香族系炭化水素
樹脂としては、石油化学用原料の熱分解から得られるC
9留分を原料として製造される芳香族系炭化水素樹脂が
好適である。芳香族系炭化水素樹脂は、アスファルト1
00重量部に対して、5重量部〜40重量部混合するの
が好ましい。5重量部以下では、接合部材の生コンクリ
ートに対する接着性が低下し、40重量部以上では弾性
が悪くなり、脆化するからである。
【0026】さらに、本発明に使用する芳香族系オイル
は、芳香族炭素が約40%、ナフテン環炭素が約30
%、パラフィン鎖炭素が約30%の組成の芳香族系油が
適している。この芳香族系油の混合量は、20重量部〜
40重量部が好ましい。20重量部以下では接合部材の
伸びや復元性が悪くなり、40重量部以上では高温時に
軟化しやすくなり、変形しやすくなるからである。
【0027】なお、本発明に使用される添加剤は、老化
防止剤や炭酸カルシウムが好適であり、その内の老化防
止剤としては市販されているゴムの熱劣化防止剤を使用
することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るコンクリ
ート構造物の打ち継ぎ部に設けられ、止水材や目地材と
して機能する接合部材1は、石油アスファルト100重
量部に対し、熱可塑性エラストマーを10〜40重量
部、芳香族系炭化水素樹脂を5〜40重量部、芳香族炭
素とナフテン環炭素とパラフィン鎖炭素からなる芳香族
系オイルを20〜40重量部、そして、添加剤を混合し
た混合物で組成されるもので、打設される生コンクリー
ト中でコンクリートの硬化とともにコンクリートに接着
する機能を有している。
【0029】次に本発明の実施形態に係るコンクリート
構造物の接合部材1の具体例を示す実施例1,実施例2
と、それらと混合材料の異なる比較例をそれぞれ示す。
なお、本発明の実施形態に係るコンクリート構造物の接
合部材1は、実施例1および実施例2に限定されるもの
ではない。
【0030】(実施例1)実施例1の各材料の混合量
は、以下のとおりである。また、添加剤として老化防止
材を混合している。 アスファルト 100重量部 SBS系エラストマ− 35重量部 芳香族系オイル 35重量部 芳香族系炭化水素樹脂 25重量部 老化防止剤 1重量部 この接合部材1において、上記材料を混合する際、約1
80℃で加熱して均一に撹拌し、冷却後、成形して所定
形状を有する接合部材1とした。また、アスファルトは
針入度70×10-1(=7)mm、軟化点65℃のもの
を使用した。以下の、実施例2および比較例において
も、同様のアスファルトを使用した。
【0031】(実施例2)実施例2の各材料の混合量
は、以下のとおりである。ここでは、実施例1の老化防
止剤に代えて炭酸カルシウムを混合し、かつ、芳香族系
炭化水素樹脂の混合量を変えた。 アスファルト 100重量部 SBS系エラストマー 35重量部 芳香族オイル 35重量部 芳香族系炭化水素樹脂 15重量部 炭酸カルシウム 15重量部
【0032】(比較例)比較例の各材料の混合量は、以
下のとおりである。ここでは、実施例1および実施例2
で使用した芳香属系炭化水素樹脂に代えて、アタクチッ
ク型ポリプロピレンを混合した。 アスファルト 100重量部 SBS系エラストマー 35重量部 芳香族オイル 35重量部 アタクチック型ポリプロピレン 20重量部 老化防止剤 2重量部
【0033】これら、実施例1、実施例2および比較例
のそれぞれの材料および混合量で成形した接合部材1に
ついて物性試験を行った。その結果を、表1に示す。こ
の物性試験結果における「生モルタルとの接着力」は、
40mm×100mm×20mmの型枠に、セメント:
標準砂:水=1:2:0.5の割合で混合して得た生モ
ルタルを詰め、型枠の中央部に40mm×50mm×1
0mmの接合部材1を挿入し、25℃、湿度55%の環
境で4日間養生後、25℃で10mm/分の速度で引っ
張り、生モルタルとの接着力を測定したものである。
【0034】
【表1】
【0035】この実験から明らかなように、実施例1お
よび実施例2に係る接合部材1は、比較例に係る接合部
材と比較して、生モルタルとの接着力が大きく優れてい
ることが分かる。また、伸びや強度といった接合部材と
して必要とされる物性についても、実施例1および実施
例2の方が優れているという結果を得た。
【0036】上記の如く優れた物性(機能)を発揮する
接合部材1は、例えば、止水材として図1に示すように
使用することができ、また目地材として図2に示すよう
に使用することができる。
【0037】図1に示す止水材として使用する接合部材
1は、コンクリート打設前に予め組み込んでおき、最初
のコンクリート2を打設し、それが硬化後に、次のコン
クリート3を打設するものである。こうすることによっ
て、接合部材1は両コンクリート2,3に強固に接着し
て、水の侵入を確実に阻止する。なお、図中1aは、金
属板または金属板のように硬度の高い合成樹脂板製の芯
材であり、これを使用すると、コンクリート打設時の圧
力による接合部材1の変形や位置ずれ等を防止すること
ができ、接合部材1を施工上、定位置に固定できる利点
がある。
【0038】図2に示す目地材として使用する接合部材
1は、既に打設し、硬化した最初のコンクリート2の側
面(接合部)に接合部材1を接着剤によって貼着し、そ
の後、次のコンクリート3を打設するものである。接合
部材1と最初のコンクリート2とは接着剤によって、ま
た、次のコンクリート3とは接合部材1が有する機能に
よって強固に接着する。従って、目地材としての防水効
果等を有効に発揮する。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のコンクリート構
造物の接合部材によれば、打設された生コンクリートに
対する接着性に優れるので、横幅を広くするために現場
で一体的に接合する必要がない。これにより、施工時間
と労力を削減することができ、建設コストと工期の削減
を図ることができる。また、再三の加熱によっても劣化
しないので、リサイクルすることができ、材料費の節約
と環境衛生の向上に貢献する。さらに、生コンクリート
に対して接着性を有しているので、雨水等の侵入を確実
に阻止し、止水材や目地材としての機能を効果的に発揮
することができる。
【0040】また、添加剤として老化防止材または炭酸
カルシウムとしたので、老化防止剤とした場合は接合部
材の耐久性を向上させることができ、また、炭酸カルシ
ウムとした場合は、容易に粘度調整や増量を図ることが
できる。
【0041】また、請求項4に記載の発明によれば、
合物を平板状またはロープ状に成形して使用するので、
取付けの対象となるコンクリート構造物の形状等に対応
して適宜の形状に設定することによって、その取付けが
容易となる。従って、建設コストと工期の削減に貢献す
る。
【0042】また、混合物を、流動状もしくは不定型の
状態で使用するので、コンクリート構造物の打ち継ぎ部
において自由に変形し、打ち継ぎ部に密に接着すること
ができ、止水材または目地材として優れた機能を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合部材を、止水材として使用し
た状態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る接合部材を、目地材として使用し
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 接合部材 1a 芯材 2 先に打設するコンクリート 3 後から打設するコンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−140960(JP,A) 特開 平8−20074(JP,A) 特開 昭57−59979(JP,A) 特開 平7−33989(JP,A) 特開 平10−36574(JP,A) 特開 平10−130452(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/682 E04B 1/684 E04G 21/02 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造物の打ち継ぎ部に設けら
    れ、止水材や目地材として機能する接合部材であって、 石油アスファルトを主体として、スチレン−ブタジエン
    −スチレン共重合体、および、芳香族炭素とナフテン環
    炭素とパラフィン鎖炭素からなる芳香族系オイル、を混
    合した混合物で組成され、打設される生コンクリート中
    でコンクリートの硬化とともにコンクリートに接着する
    ことを特徴とするコンクリート構造物の接合部材。
  2. 【請求項2】コンクリート構造物の打ち継ぎ部に設けら
    れ、止水材や目地材として機能する接合部材であって、 石油アスファルト100重量部に対し、スチレン−ブタ
    ジエン−スチレン共重合体を10〜40重量部、芳香族
    炭素とナフテン環炭素とパラフィン鎖炭素からなる芳香
    族系オイルを20〜40重量部、を混合した混合物で組
    成され、打設される生コンクリート中でコンクリートの
    硬化とともにコンクリートに接着することを特徴とする
    コンクリート構造物の接合部材。
  3. 【請求項3】コンクリート構造物の打ち継ぎ部に設けら
    れ、止水材や目地材として機能する接合部材であって、 石油アスファルト100重量部に対し、スチレン−ブタ
    ジエン−スチレン共重合体を10〜40重量部、芳香族
    炭素とナフテン環炭素とパラフィン鎖炭素からなる芳香
    族系オイルを20〜40重量部、芳香族系炭化水素樹脂
    を5〜40重量部、そして、老化防止材または炭酸カル
    シウムからなる添加剤を混合した混合物で組成され、打
    設される生コンクリート中でコンクリートの硬化ととも
    にコンクリートに接着することを特徴とするコンクリー
    ト構造物の接合部材。
  4. 【請求項4】前記混合物を、平板状またはロープ状に成
    形して使用するか、流動状もしくは不定型の状態で使用
    することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一
    つに 記載のコンクリート構造物の接合部材。
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