JPH10325107A - 小規模舗装復旧工事における舗装補修構造と舗装補修工法 - Google Patents

小規模舗装復旧工事における舗装補修構造と舗装補修工法

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JPH10325107A
JPH10325107A JP14294197A JP14294197A JPH10325107A JP H10325107 A JPH10325107 A JP H10325107A JP 14294197 A JP14294197 A JP 14294197A JP 14294197 A JP14294197 A JP 14294197A JP H10325107 A JPH10325107 A JP H10325107A
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asphalt
pavement
asphalt emulsion
mixture
cement
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JP14294197A
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Manabu Obata
学 小幡
Akira Ito
亮 伊藤
Norio Meshida
紀雄 召田
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Nichireki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工面積の小さな小規模舗装復旧現場であっ
ても能率良く復旧作業が行え、施工後、短時間で交通解
放可能であり、再補修時には困難なく取り壊すことがで
き、復旧舗装表面にひび割れの発生しない、小規模舗装
復旧工事における舗装補修構造とその舗装補修工法を提
供する。 【解決手段】 常温混合アスファルト混合物層と、アス
ファルト乳剤・セメント混合物層とを、この順に上下に
有する舗装補修構造、及び、アスファルト乳剤・セメン
ト混合物を敷設する工程、及び、常温アスファルト混合
物を敷設する工程を含む舗装補修工法を提供すること
で、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋設された上下水
道や、ガス、電気、電話等のライフラインを新設又は補
修する際などに必要となる、小規模舗装復旧工事におけ
る舗装補修構造とその舗装補修工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】舗装下に埋設された上下水道や、ガス、
電気、電話等のライフラインなどを新設又は補修するに
際しては、それらライフラインが埋設されている箇所の
舗装を一旦破壊除去した後に、ライフラインを新設もし
くは補修し、その後、小規模の舗装を復旧する必要があ
るが、従来、舗装の復旧に際しては、路盤層には粒調砕
石等の骨材を使用し、表基層には加熱アスファルト混合
物を使用していた。
【0003】しかしながら、これらライフラインの埋設
幅は一般に狭く、特に埋設されたライフラインを部分的
に補修するような場合には、復旧すべき舗装補修現場の
施工幅員が狭いだけでなく、施工面積も、一般の道路新
設工事や道路復旧工事に比して極めて狭いのが通常であ
る。そのため、復旧作業自体を能率的に行うことが困難
であるのに加えて、舗装復旧に使用される材料が少量し
か必要とされないという問題があった。
【0004】特に、表基層に使用される加熱アスファル
ト混合物などは、製造プラントにおいて、舗装補修に必
要とされる程度の少量のみを製造することは極めて困難
であり、逆に、舗装補修現場での作業日程をプラント側
の製造・出荷日程に合わせる必要があるなど、自由に施
工計画を立てることができないという欠点があった。
【0005】しかも、そのように施工計画を製造プラン
ト側の製造・出荷日程に合わせたとしても、復旧作業現
場に搬入される加熱アスファルト混合物は、一般に少量
であるため、施工中、もしくはその準備中に急激に温度
が下がり、粘度が増して、施工現場での敷き均しや転圧
作業が十分に行えないのが実状である。
【0006】また、現場で使用する加熱アスファルト混
合物は少量ではあるが、プラントの都合や現場での急激
な温度低下を避けるため、大量に注文しなければならな
い場合もあり、そのような場合には、必要量以上のアス
ファルト混合物は廃棄処分せざるを得ないという不都合
があった。
【0007】更には、従来の舗装補修工法においては、
補修部の舗装構造を、現況復旧することが一般的で、例
えば、既設舗装と同様に、下層路盤、上層路盤、表基層
となるように復旧しており、復旧工事が極めて煩雑にな
り、迅速な舗装補修が実現できないという問題もあっ
た。
【0008】また、近年、粒調砕石や加熱アスファルト
混合物に代えて、セメント系又は樹脂系の混合物、もし
くはそれらを組み合わせて使用し、路盤及び表基層を構
築した後、その表面にスラリー状のアスファルト混合物
や樹脂系の混合物を薄く被覆して保護層を構築する試み
も為されているが、このようにして構築された舗装の多
くに、施工後、しばらくすると、収縮膨脹等によるクラ
ックの発生が見られる。そればかりか、このようにセメ
ント系又は樹脂系の混合物を使用して構築された舗装構
造は、極めて硬く、破壊が難しく、再補修が困難となる
という問題があり、必ずしも満足できるものではない。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の問題点を解決するためになされたもので、施工面
積の小さな小規模舗装復旧現場であっても能率良く復旧
作業が行え、施工後、短時間で交通解放可能であり、再
補修時には困難なく取り壊すことができ、復旧舗装表面
にひび割れの発生しない、小規模舗装復旧工事における
舗装補修構造とその舗装補修工法を提供することを課題
とするものである
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、常温混合アス
ファルト混合物層と、アスファルト乳剤・セメント混合
物層とを、この順に上下に有する舗装補修構造、及び、
アスファルト乳剤・セメント混合物を敷設する工程、及
び、常温アスファルト混合物を敷設する工程を含む舗装
補修工法を提供することで、上記課題を解決する。
【0011】すなわち、本発明においては、アスファル
ト乳剤・セメント混合物と、常温混合アスファルト混合
物とを使用することによって、施工面積の小さな復旧現
場であっても能率良く復旧作業が行え、施工後、短時間
で交通解放可能な、小規模補修工事における舗装補修を
実現するものである。
【0012】本発明で使用するアスファルト乳剤・セメ
ント混合物は、セメントの剛性とアスファルトのたわみ
性とを兼ね備え、施工現場において、比較的簡単な設備
によって、少量でも製造することが可能であり、しか
も、施工後、短時間で所要の強度を発現し、速やかに交
通解放することを可能にする極めて有用な材料である。
しかも、繊維等を混入したり、仕切板によって複数の区
画に分割しておけば、施工性が良い上、材料分離も起こ
らず、均一な強度が得られる他、ひび割れ等の発生は生
じ難いものとなる。
【0013】また、本発明で使用する常温混合アスファ
ルト混合物は、アスファルト乳剤もしくはカットバック
アスファルトと骨材とを主たる成分とする常温混合アス
ファルト混合物であって、施工現場において、各材料を
混合するだけの簡単な作業で必要量だけを製造すること
ができるものである。したがって、どのように小規模な
補修現場であっても、工場の製造日程に合わせたりする
必要はない。また、常温で施工可能であるので、従来の
加熱アスファルト混合物のように、搬入から施工までの
間に冷めてしまい、施工性が損なわれるといった問題は
生じない。また、製造後、敷設前に加熱養生したり、敷
設後に加熱養生することによって、水分や油分を強制的
に蒸発させ、所定の強度発現時間を短縮したりすること
も可能である。
【0014】本発明において、常温混合アスファルト混
合物は、アスファルト乳剤・セメント混合物が投入、敷
き均されて、層を形成した後に、その上に、好ましくは
タックコート層を介して敷設される。常温混合アスファ
ルト混合物と既設の舗装構造や、マンホール等の既設構
造物との間には、現場での状況に応じて、アスファルト
マットを介在させることができる。アスファルトマット
は、施工後に加熱されて溶融し、隣接する材料間を密接
に結合し、かつ、弾力を有しているので、熱膨張、収縮
等による歪みを良く吸収して、ひび割れ防止にも効果を
発揮する。
【0015】本発明でいう小規模補修工事とは、比較的
小規模に舗装を補修する工事全般をいい、その補修が必
要とされる理由や原因などは問うものではない。典型的
な例としては、ライフラインの新設や補修に伴って発生
する小規模な舗装補修工事があるが、何もこれに限られ
るものではない。なお、ライフラインとは、上下水道
や、ガス、電気等のエネルギー供給線、電話等の情報通
信回線、消防用水、工業・農業用水、空調・換気用設
備、更には、それらの複数をまとめた共同溝や、それら
にアクセスするためのマンホールなどをいい、我々の生
活に必要な設備で地下に埋設されているもの及びそれら
の設備にアクセスするための設備全てを含むものであ
る。
【0016】また、本発明で敷設するとは、材料を敷き
広げたり、敷き均したりして、所定の空間に満遍なくい
きわたらせることをいい、その手段や方法は問うもので
はない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の小規模舗装復旧工
事における舗装補修構造とその舗装補修工法について詳
細に説明する。
【0018】まず、使用する主たる材料について説明す
る。
【0019】〈アスファルト乳剤・セメント混合物〉本
発明で使用するアスファルト乳剤・セメント混合物と
は、セメント1重量部に対して、アスファルト乳剤0.
2〜8重量部、粗骨材5〜14重量部、細骨材3〜8重
量部、及び添加水、好ましくは、セメント1重量部に対
して、アスファルト乳剤0.3〜5重量部、粗骨材8〜
12重量部、細骨材5〜7重量部、及び添加水を主たる
成分とする混合物である。
【0020】アスファルト乳剤・セメント混合物に使用
するセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランド
セメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメン
ト、シリカセメント、フライアッシュセメント、耐硫酸
塩セメント、ジェットセメントなどが挙げられる。
【0021】アスファルト乳剤・セメント混合物に使用
するアスファルト乳剤とは、レーキアスファルト等の天
然アスファルト、ストレートアスファルトやブローンア
スファルト、セミブローンアスファルト等の石油アスフ
ァルト、重油、タール、ピッチ等の1種、または2種以
上を混合した瀝青物を、各種界面活性剤やクレー(例え
ばベントナイト)などの乳化剤を用い、さらには、アル
カリ、酸、塩、分散剤、保護コロイドなどを必要に応じ
て添加して、コロイドミル、ホモジナイザー、ホモミキ
サーなどの適当な乳化機によって、水中に乳化させたも
のである。
【0022】乳化剤としては、カチオン系、両性系、ア
ニオン系のいずれをも用いることができる。
【0023】本発明で使用できるカチオン系の乳化剤と
しては、長鎖アルキル基を有する脂肪族あるいは脂環族
のモノアミン、ジアミン、トリアミン、アミドアミン、
ポリアミノエチルイミダゾリン、長鎖ヒドロキシアルキ
ルジアミン、ロジンアミン、これらアミン類の酸化エチ
レン付加物、アミンオキサイド、または、これらのアミ
ン系界面活性剤に塩酸、スルファミン酸、酢酸などの酸
を作用させた水溶性ないし水分散性の塩、さらには、こ
れらのアミン系界面活性剤の第四級アンモニウム塩等が
挙げられる。また、これらの界面活性剤と共に、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピ
レンブロックコーポリマーなどのノニオン系界面活性剤
を併用することもできる。
【0024】本発明で使用できるアニオン系の乳化剤と
しては、高級アルコール硫酸エステル、アルキルアリル
スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αオレ
フィンスルホン酸塩、高級アルコールエトオキシレー
ト、高級アルコールエトオキシレートサルフェート、石
鹸、ナフタリンスルホン酸塩およびホルマリン変性物、
アルカリリグニン塩、リグニンスルホン酸塩、カゼイン
のアルカリ塩、ポリアクリル酸塩等が挙げられる。
【0025】本発明で使用できる両性系の乳化剤として
は、アルキルフェノール、モノおよび多価アルコール
酸、脂肪族類、脂肪族アミン類、脂肪族アミド類、エタ
ノールアミン類等のアルキレンオキシドの付加物、など
が挙げられる。
【0026】また、本発明のアスファルト乳剤に用いら
れる分散剤や保護コロイドとしては、ナフタリンスルホ
ン酸ソーダ、カゼイン、アルギン酸、ゼラチン、カルボ
キシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸ソーダ、リグニンスルホン酸塩、ニトロフミン酸塩
等が挙げられる。
【0027】本発明に使用されるアスファルト乳剤にお
いては、上記乳化分散される瀝青物に、天然ゴムまたは
各種合成ゴムを単独あるいは併用の形で用いることがで
きる。合成ゴムとしては、クロロプレンゴム、スチレン
・イソプレン共重合体ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリ
ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴムな
どの各種合成ゴムが、単独あるいは併用の形で用いられ
る。特に、クロロプレンゴム、スチレン・イソプレン共
重合体ゴムを用いた場合には、高温ならびに低温におけ
る特性が改善されて好ましい。また、ムーニー粘度が、
固形またはラテックスタイプのもので、10〜100程
度のものが良い結果が得られて好ましい。
【0028】また、本発明のアスファルト乳剤セメント
混合物に使用されるアスファルト乳剤には、瀝青物にゴ
ムの他に下記ポリマーを添加して改質アスファルトと
し、これを乳化してアスファルト乳剤としたものも含ま
れる。すなわち、添加されるポリマーとしては、エチレ
ン酢酸ビニール共重合体、ポリエチルアクリレート、ポ
リメチルアクリレート、ポリアクリル酸、ポリ塩化ビニ
ールなどの合成高分子重合樹脂、クマロン樹脂、石炭酸
樹脂、キシレン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、アルキッド
樹脂などの合成樹脂、ロジン、テルペン樹脂などの天然
樹脂などが挙げられる。
【0029】また、これらのアスファルト乳剤に、耐熱
性向上や、紫外線等による劣化防止、作業性向上、並び
に接着性向上等の目的で、紫外線吸収剤や、各種添加
剤、粘度調整剤などを添加しても良い。
【0030】本発明のアスファルト乳剤・セメント混合
物に使用するアスファルト乳剤中の固形分の含有量は、
50〜80重量%の範囲が好ましい。固形分の含有量が
50重量%未満では、アスファルト乳剤・セメント混合
物に所要の粘弾性を付与することができない。一方、固
形分の含有量が80重量%を越えると、粘性が増大し
て、良好な施工性が維持できなくなる。
【0031】ゴムまたはポリマー入りのアスファルト乳
剤の場合には、ゴムまたはポリマーの固形分の量は、5
〜20重量%の範囲が好ましい。ゴムまたはポリマーの
固形分の含有量が5重量%未満では、アスファルト乳剤
・セメント混合物に所要の粘弾性を付与することができ
ない。一方、ゴムまたはポリマーの固形分の含有量が2
0重量%を越えると、粘性が増大して、良好な施工性が
維持できなくなる。
【0032】アスファルト乳剤の分解は自然分解に依る
のが一般的であるが、場合によっては分解剤を使用して
強制分解させても良い。
【0033】本発明のアスファルト乳剤・セメント混合
物に使用する粗細骨材とは、社団法人日本道路協会発行
の「アスファルト舗装要綱」に記載されている舗装用の
骨材で、砕石、玉砕、砂利、鉄鋼スラグ、砂等である。
また、これらの骨材にアスファルトを被覆したアスファ
ルト被覆骨材および再生骨材なども使用できる。その
他、これに類似する粒状材料で、人工焼成骨材、焼成発
泡骨材、人工軽量骨材、陶磁器粒、ルクソバイト、シノ
パール、アルミニウム粒、プラスチック粒、セラミック
ス、エメリー等も使用することができる。
【0034】粗骨材とは、一般的には、粒径範囲2.5
〜5mmの7号砕石、粒径範囲5〜13mmの6号砕
石、粒径範囲が13〜20mmの5号砕石、さらには、
粒径範囲が20〜30mmの4号砕石、あるいはそれら
の1種または2種以上を混合した砕石や、合成された砕
石等を使用する。これら骨材には、骨材に対して0.3
〜1重量%程度のストレートアスファルトを被覆してお
くこともできる。
【0035】粗骨材の使用量は、セメント1重量部に対
して5〜14重量部、好ましくは8〜12重量部であ
り、5重量部未満であると十分な強度が得られず、ま
た、14重量部を越えると材料の分離を引き起こして好
ましくない。
【0036】本発明のアスファルト乳剤・セメント混合
物に使用する細骨材とは、一般的に、粒径が2.5mm
以下のもので、例えば、川砂、丘砂、山砂、スクリーニ
ングス、石粉、焼却炉灰、クレー、タルク、フライアッ
シュ、カーボンブラックなどであるが、このほか、ゴム
粉粒、コルク粉粒、木質粉粒、樹脂粉粒、パルプ、シリ
カサンド等が挙げられる。細骨材の使用量は、セメント
1重量部に対して、3〜8重量部、好ましくは、5〜7
重量部で、3重量部未満または8重量部超だと良好な混
合物が得られない。
【0037】本発明のアスファルト乳剤・セメント混合
物に使用する添加水としては、通常、淡水が用いられ、
例えば、水道水、工業用水、地下水、河川水、農業用水
などを使用する。
【0038】本発明のアスファルト乳剤・セメント混合
物には、以上の他、必要に応じて、繊維や、その他の添
加剤、例えば、流動化剤や空気連行剤などを使用するこ
とができる。
【0039】本発明で使用される繊維材料としては、ポ
リエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリプロ
ピレン、ビニロン、アクリル、ポリ塩化ビニリデン等の
合成繊維、または半合成繊維、天然繊維、ガラス繊維、
再生繊維、炭素繊維、金属繊維等、種々のものが用いら
れるが、中でも、耐アルカリガラス繊維が好ましい。
【0040】これらの繊維は、モノフィラメントや、モ
ノフィラメントを多数集束させたマルチフィラメントで
あってもよく、あるいは、紡績糸や撚糸であっても良い
が、使用時には適当な長さに切断された短繊維として使
用する。使用する短繊維の長さに特に制限はないが、あ
まり短いと繊維による強度維持やひび割れ追従性等に効
果がないので、1.5mm以上のもの、好ましくは20
mm〜35mmのものが好ましい。
【0041】使用する繊維の量は、通常、アスファルト
乳剤・セメント混合物に対して、0.5〜12重量%程
度、好ましくは、2〜7重量%程度である。
【0042】本発明のアスファルト乳剤・セメント混合
物は、施工現場で製造するのが好ましく、例えば、次の
ような手順で各材料をミキサーに投入して製造するのが
良い。すなわち、まず、粗骨材と細骨材とをミキサーに
投入し、両者が十分に混ざり合った段階で添加水を入れ
る。次いで、セメント及びアスファルト乳剤を入れ、十
分に混合する。なお、繊維材料を加える場合には、アス
ファルト乳剤を投入した後に入れるのが良い。ミキサー
としては、例えば、パン型ミキサー、又は可傾式ミキサ
ーなどを使用する。
【0043】〈常温混合アスファルト混合物〉本発明で
使用する常温混合アスファルト混合物とは、アスファル
ト乳剤又はカットバックアスファルトと骨材、セメン
ト、繊維などを常温で混合したもので、その代表的な組
成を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】使用するアスファルト乳剤としては、上述
のアスファルト乳剤・セメント混合物で使用可能なアス
ファルト乳剤と同じアスファルト乳剤を使用することが
できる。また、使用するカットバックアスファルトとし
ては、通常の急速硬化カットバックアスファルト、中速
硬化カットバックアスファルト、ペネコート(ニチレキ
(株)製)、ゴム入りカットバックアスファルトなどを
使用することができる。
【0046】また、骨材としては、上述のアスファルト
乳剤・セメント混合物で使用可能な骨材と同じ骨材を使
用することができ、その他、例えば砂等の細骨材のみで
の使用や、単粒度の骨材のみを使用することも可能であ
るが、表2のような粒度を有しているものが、特に好ま
しい。
【0047】
【表2】
【0048】使用するセメント及び繊維としては、上述
のアスファルト乳剤・セメント混合物で使用可能なセメ
ント又は繊維と同じセメント又は繊維を使用することが
できる。
【0049】また、上述のアスファルト乳剤・セメント
混合物を、この常温混合アスファルト混合物として使用
することも可能である。
【0050】この常温混合アスファルト混合物は、施工
現場で製造されるのが好ましく、骨材、セメント、アス
ファルト乳剤又はカットバックアスファルト、及び繊維
を、この順序でミキサーに投入し、混合して製造すれば
良い。ミキサーとしては、例えば、パン型ミキサー、可
傾式ミキサー、又はハグミルミキサーなどを使用する。
【0051】〈アスファルトマット〉本発明で使用する
アスファルトマットとは、瀝青材料を主たる原料とし、
それにゴムおよび/またはエラストマーを添加して、接
着力、結合力、弾力性、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、伸
張性、耐候性等を改善して、マット状に形成して使用さ
れるものである。
【0052】アスファルトマットに使用される瀝青材料
としては、レーキアスファルト等の天然アスファルト、
ストレートアスファルト、セミブローンアスファルト、
ブローンアスファルト、プロパン脱瀝アスファルトなど
の石油アスファルト等で、これらの瀝青材料の1種もし
くは2種以上が必要に応じて混合使用される。これら瀝
青材料としては、針入度が25℃、100g、5秒で、
20〜150(1/10mm)、軟化点が50〜150
℃のものが好ましい。
【0053】添加されるゴムまたはエラストマーとして
は、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・
イソプレンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ブチル
ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロルスルホン化ポリエ
チレン、塩素化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴ
ム、EPTゴム、アルフィンゴム、スチレン・ブタジエ
ンブロック共重合ゴム、スチレン・イソプレンブロック
共重合ゴム、エチレン・酢酸ビニール共重合物、エチレ
ン・アクリレート共重合物、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニール、ポリ酢酸ビニール、塩化ビニール・酢酸ビニー
ル共重合物、酢酸ビニール・アクリレート共重合物等が
挙げられる。これらのゴムまたはエラストマーは、固体
状、粉末状、ラテックス状等、種々の状態のものが使用
でき、また、再生物であっても構わない。
【0054】本発明のアスファルトマットにおける、瀝
青材料とゴムおよび/またはエラストマーとの配合割合
は、瀝青材料:ゴムおよび/またはエラストマー=(5
5〜85重量%):(45〜15重量%)の範囲が好ま
しい。瀝青材料が55重量%未満であると粘着性が著し
く減少して不都合であり、一方、瀝青材料が85重量%
を越えると、粘着性は向上するものの、接着力、結合
力、弾力性、耐候性、耐衝撃性等の効果が減少し、瀝青
結合材としての所期の効果が期待できなくなる。
【0055】本発明のアスファルトマットには、更に、
粘着付与剤として、熱可塑性固形樹脂や液状ゴム、液状
樹脂、軟化剤、可塑剤などを添加するのが好ましい。添
加される粘着付与剤としては、例えば、ロヂンとその誘
導体、テルペン樹脂、石油樹脂とその誘導体、アルキル
フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、合成テルペン樹脂(例えば、日本ゼオン
製、商品名「クイントン」)、アルキレン樹脂、ポリイ
ソブチレン、ポリブタジエン、ポリブデン、イソブチレ
ンとブタジエンの共重合物(例えば、東燃石油化学製、
商品名「SKポリマー 1000」、または、日本ゼオ
ン製、商品名「クイントール」)、プロセスオイル、パ
イン油、松根油、可塑剤、動植物油、重合動植物油等が
挙げられる。
【0056】粘着付与剤の添加量は、瀝青材料とゴムお
よび/またはエラストマーとの混合物100重量部に対
して、2〜15重量部が好ましい。粘着付与剤の添加量
が2重量部未満であると、粘着性向上に効果が見られ
ず、一方、粘着付与剤の添加量が15重量部を越える
と、粘性が著しく増大し、アスファルトマットの製造工
程に支障を来すので不都合である。
【0057】本発明のアスファルトマットには、更に、
老化防止剤や酸化防止剤、カーボンブラック等の顔料な
ども有利に添加できる。
【0058】更には、硫黄その他の加硫剤を加えて部分
的に加硫することも可能である。
【0059】〈仕切板〉本発明で仕切板として使用する
アスファルト含浸繊維板とは、繊維材料を主原料として
成形した板であって、密度が0.8g/cm3 以上の、
いわゆるハードボードや、薄層の木質繊維層を方向をか
えて積層した積層板などに、アスファルトなどの瀝青質
材料を含浸させたもので、使用される繊維材料として
は、パルプ、紙、木粉、トウモロコシ、米麦藁、樹皮、
葉等の天然繊維、ポリエステル、ポリプロピレン、ビニ
ロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニール等の合成
繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラス繊維、岩綿等が挙げ
られ、これら繊維材料の1種または2種以上が適宜使用
される。
【0060】繊維質板の製造は、典型的には、上述の繊
維材料と水とを、水:繊維材料=(50〜75重量
%):(50〜25重量%)の割合で混合し、型枠に流
し入れた後、加圧して成形する。繊維材料の割合が50
重量%を越えると、粘度が増し、型枠への流し込みが困
難となる。一方、繊維材料の割合が25重量%未満で
は、混合液の粘度が不足し、加圧成形がうまく行われな
い。
【0061】加圧には、例えば油圧圧縮機が使用され、
15〜25kg/cm2 の圧力で加圧、成形される。圧
力が15kg/cm2 未満であると、成形が不十分であ
り、良好な繊維質板が得られない。また、圧力が25k
g/cm2 を越えると、繊維材料が破壊され、やはり良
好な繊維質板は得られない。
【0062】成形が終わった繊維質板は、十分な乾燥を
施された後、瀝青質材料の含浸が施される。繊維質板に
含浸させる瀝青質材料としては、ストレートアスファル
ト、ブローンアスファルト、カットバックアスファル
ト、プロパン脱瀝アスファルト等の石油アスファルト、
重油、天然アスファルト、タール、ピッチなどが挙げら
れ、これらの瀝青質材料の1種または2種以上を混合し
たものが使用される。
【0063】これら瀝青質材料には、粘着・浸透補助剤
として、石油樹脂、熱可塑性ゴム、パラフィン系ワック
スなどを添加することが好ましい。添加量としては、瀝
青質材料:粘着・浸透補助剤=(60〜80重量%):
(40〜20重量%)の範囲が好ましく、粘着・浸透補
助剤の量が20重量%未満では、得られる結合効果が小
さく、一方、40重量%を越えると、瀝青質材料の割合
が減るため、瀝青質材料を含浸させた繊維質板の弾力性
が低減するので不都合である。
【0064】繊維質板に瀝青質材料を含浸させるには、
まず、上記瀝青質材料の1種または2種以上の混合物
を、アスファルト溶融釜中で、160〜220℃に加熱
して溶融させ、次いで、粘着・含浸補助剤を所定量加え
て十分撹拌混合した後、繊維質板をこのアスファルト溶
融釜の中に浸漬して、繊維質板に瀝青質材料を含浸させ
る。含浸後、繊維質板をアスファルト溶融釜から取り出
して、自然冷却、もしくは、冷凍機からの冷風を当てて
強制冷却して、瀝青質材料が含浸した繊維質板とする。
完成した瀝青質材料が含浸した繊維質板は、実質的に空
隙率がなく、透水性もないものとなる。
【0065】〈緩衝シート〉本発明で、場合によって使
用する緩衝シートとは、アスファルトを被覆もしくは浸
透被覆した高弾性を有する網状の基材と、同じく、アス
ファルトを浸透被覆した合成繊維などのシートとを一体
化して、シート状に形成した、厚さ1.5〜4mm程
度、幅20〜100cm程度のものである。
【0066】高弾性を有する網状の基材とは、金属線、
金属繊維、合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維などの高弾
性を有する繊維状の材料を、織布もしくは不織布等の形
で網状又はメッシュ状に形成したもので、高弾性を有
し、伸びにくく、伸ばすのに大きな引張応力を要するよ
うなものである。使用する金属線としては、銅線やステ
ンレス線等が挙げられ、合成繊維としては、芳香属ポリ
アミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、
ビニロン等が挙げられる。
【0067】アスファルトを浸透被覆した合成繊維など
のシートとは、上記合成繊維を織布、不織布、編布など
の形でシート状にしたものや、紙などに、アスファルト
を浸透被覆させたもので、この、合成繊維などのシート
と前記網状の基材とを片面同志で重ね合わせて、両者を
一体化する。一体化は、両者に被覆又は浸透被覆してい
るアスファルトの粘着作用によって行われるが、粘着性
が不足する場合には、両者の間に別途、アスファルト層
を設けてから一体化しても良い。
【0068】使用するアスファルトには、ゴムや合成樹
脂などを混和しておくことも可能であるし、鉱物質粉末
や、ガラス繊維の短繊維、合成繊維の短繊維などのフィ
ラーを加えておくこともできる。
【0069】以下、図面を用いて本発明を説明する。
【0070】図1は、ライフラインとして下水管を例に
して、本発明の舗装補修構造とその舗装補修工法を説明
する断面図であり、図において、符号1は、本発明の舗
装補修構造を示し、2は既存の舗装構造を示している。
【0071】既存の舗装構造2は、例えば、この図で示
すように、表基層3、上層路盤4、下層路盤5、及び路
床土6からなっており、下層路盤5には、一般的に、ク
ラッシャランや鉄鋼スラグ、砂などの、比較的強度が小
さく、現場付近で経済的に入手できる材料が用いられ、
上層路盤4には、粒度調整砕石などの強度の大きい良質
の材料が使用される。また、表基層3には、密粒型ある
いは粗粒型の加熱アスファルト混合物が使用されてい
る。
【0072】このような既存の舗装構造2が構築されて
いる道路に、例えば、符号7で示されるような下水管を
埋設するに際しては、まず、既存の舗装路面の必要箇所
をカッターなどで切断した後、既存舗装構造2を取り除
き、更に路床土6を掘り進んで、必要な深さの下水管埋
設溝を形成する。次いで、下水管埋設溝の底部に、必要
に応じて置換砂8などを敷き詰めた後、下水管7を配設
し、置換砂8によって、下水管7の頂部まで埋め戻し、
更に、その上に、埋め戻し骨材10を投入する。なお、
9は下水管埋設溝下の路床土である。埋め戻し骨材10
を投入するに先だって、下水管埋設溝の内壁面には図示
しないプライムコートを施しておくと、埋め戻し骨材1
0によって形成される層と、既存の舗装構造2や路床土
6との接合が密となり、好ましい。
【0073】プライムコートとしては、アスファルト乳
剤や改質アスファルト乳剤などを使用するが、改質アス
ファルト乳剤を使用すると、特に付着力が高まり有利で
ある。プライムコートの散布量は、0.5〜2.0l/
2 程度が好ましい。
【0074】埋め戻し骨材10としては、道路設計上許
されるものならば何を用いても良く、特に制限はない
が、本発明で使用するアスファルト乳剤・セメント混合
物や常温混合アスファルト混合物の舗装厚さや、下水管
7の埋設深さを勘案すると、CBR(California Bearin
g Ratio)が3.0以上のものが好ましく、山土、丘土、
山砂、丘砂、山砂利、丘砂利、切込砕石などが適宜使用
される。
【0075】埋め戻し骨材10は、投入の度に、適宜タ
ンピングランマーやバイブレーター等の転圧機で十分に
転圧され、上面をほぼ平らに仕上げるのが好ましい。
【0076】なお、図1では埋め戻し骨材10は1層に
形成されているが、下層を山土や山砂などで構成し、上
層に切込砕石を使用するなどして、複数層に形成するこ
とも可能である。複数層に形成する場合には、必要に応
じて、各層の密着性を高めるために、各層間にプライム
コート層を形成することも可能である。
【0077】また、図1においては、埋め戻し骨材10
は、既存舗装の下層路盤5のほぼ上面高さまで投入され
ているが、埋め戻し骨材10の層厚はこの図示のものに
限られる訳ではなく、埋め戻し骨材10を多目に使用し
て、既存舗装の下層路盤5の上面より上にまで埋め戻し
骨材層を形成することも可能であるし、逆に、埋め戻し
骨材10を少な目に使用して、既存舗装の下層路盤5の
上面よりも下までとし、その分、その上に投入されるア
スファルト乳剤・セメント混合物11の量を増やすこと
も可能である。いずれにせよ、現場状況や使用材料に応
じて、道路設計上適宜変更可能である。
【0078】次に、埋め戻し骨材10の上面に、アスフ
ァルト乳剤・セメント混合物11を投入する。本発明で
使用するアスファルト乳剤・セメント混合物11は、転
圧の必要がなく、ローラーレスで、例えば左官鏝などを
用いて上面を平らに仕上げることができる。また、本発
明で使用するアスファルト乳剤・セメント混合物11
は、セメントによる剛性を有するのみならず、アスファ
ルトのたわみ性をも備えており、膨張収縮によるひび割
れが発生し難い材料である。アスファルト乳剤・セメン
ト混合物投入に先立って、埋め戻し層の上面及び下水管
埋設溝の内壁にも、プライムコート13aを施しておく
と、アスファルト乳剤・セメント混合物11によって形
成される層と、既存舗装構造2との密着性が高まるの
で、好ましい。
【0079】また、アスファルト乳剤・セメント混合物
11が投入される空間を、例えば、アスファルト含浸繊
維板等の仕切板15で、適宜の区画に区分しておくと、
アスファルト乳剤・セメント混合物11の投入がスムー
ズに行われる上、材料分離が起こらないので便利であ
る。また、仕切板15は、施工後は、外からは見えない
隠れ目地となり、本発明の舗装補修構造の強度維持の点
からも入れた方が好ましいが、必ず入れなければならな
いというものでもない。図1では、単純に施工区域を横
に区切る方向の仕切板しか図示していないが、図示の方
向と直角に交わる方向に別の仕切板を入れて、アスファ
ルト乳剤・セメント混合物11が投入される空間を桝目
状に区切ることも可能である。
【0080】次に、上述のようにして投入したアスファ
ルト乳剤・セメント混合物11を養生後、図2に示すよ
うに、仕切板15部分を覆う位置に緩衝シート16を設
置する。図2では、緩衝シート16と仕切板15との位
置関係が分かりやすくなるように、緩衝シート16の一
部を切り欠いて表してある。緩衝シート16は、前述の
ように、アスファルトを被覆もしくは浸透被覆した高弾
性を有する網状の基材と、同じく、アスファルトを浸透
被覆した合成繊維などのシートとを一体化して、シート
状に形成したものなので、上下の層と良く密着するだけ
でなく、引張応力に対して強い抵抗性を有しているの
で、仕切板15で区切られたアスファルト乳剤・セメン
ト混合物層にひび割れ等が発生した場合には、その伝播
を有効に防止する上で、効果がある。
【0081】続いて、常温混合アスファルト混合物12
を投入するのであるが、その前に、アスファルト乳剤・
セメント混合物11によって形成される層の上面や、緩
衝シート上面にタックコート13bを施しておくのが好
ましい。タックコートとしては、プライムコートと同じ
く、アスファルト乳剤や改質アスファルト乳剤などを使
用するが、改質アスファルト乳剤を使用すると、特に付
着力が高まり有利である。タックコートの散布量は、
0.5〜2.0l/m2 程度が好ましい。
【0082】常温混合アスファルト混合物12は、常温
で施工可能であり、そのままタックコート13bを施し
たアスファルト乳剤・セメント混合物層の上に敷き広げ
ることも可能であるが、敷き広げる前に、施工現場にお
いて、例えば160℃で、1時間程度加熱して、混合物
中の水分を蒸発させてから敷き広げると、所定の強度の
発現時間を短縮することができて有利である。
【0083】また、常温アスファルト混合物12が、既
設舗装構造2の表基層3と接する部分などには、アスフ
ァルトマット14を介在させるのが好ましい。アスファ
ルトマット14は、弾性と共に接着性も有しているの
で、隣接する材料間を有効に接合する接合機能だけでな
く、膨張、収縮や負荷等によって生じる歪みや応力の緩
衝機能をも有しており、接合部でのひび割れの発生を有
効に防止する上で、非常に有効なものである。
【0084】常温混合アスファルト混合物の敷設が終了
した後、レーキ等で、常温混合アスファルト混合物の表
面を簡単に不陸整正し、例えば隅部などで常温混合アス
ファルト混合物が不足しているような箇所があれば、そ
の不足箇所に常温混合アスファルト混合物を補充して、
全体的に不陸整正を完了する。
【0085】このとき、敷設した常温混合アスファルト
混合物をガスバーナー等で加熱し、合わせて、アスファ
ルトマット14上をガスバーナー等の加熱手段で加熱
し、アスファルトマット14を融解し、隣接材料との接
合を確実なものとするのが好ましい。
【0086】このように、本発明においては、施工現場
で、アスファルト乳剤・セメント混合物や常温混合アス
ファルト混合物を必要な量だけ製造して使用するので、
使用材料に無駄がなく、経済的にも優れたものである。
【0087】最後に、バイブロプレート等の転圧機によ
って、路面を転圧し、舗装補修作業を完了するのが好ま
しい。
【0088】図3は、本発明の舗装補修構造及び舗装補
修工法を、マンホール構造物の補修工事の際に必要とさ
れる舗装補修に適用した場合を示す図であって、図1と
同じものには同じ符号を付してある。
【0089】図3において、17はマンホール口環蓋受
枠部であり、図3では、マンホール構造物の補修が終了
し、埋め戻し骨材10による埋め戻しが完了し、仕切板
15で区切られた4つの区画の1つに、アスファルト乳
剤・セメント混合物11が敷設され終わった状態を示し
ている。このように、仕切板15を使用することによっ
て、アスファルト乳剤・セメント混合物11の敷設領域
を適宜の大きさに区切ることができるので、施工がスム
ーズに行える他、材料分離を起こすさないので、便利で
ある。
【0090】なお、図3では、マンホール構造物の補修
の為に既設舗装は四角く掘削されているが、掘削領域の
形状はこの図示のものに限られる訳ではなく、マンホー
ルを中心に、同心円状にドーナツ型に掘削領域を設定し
ても良いことは勿論である。
【0091】図4は、本発明の舗装補修構造及び舗装補
修工法を、マンホール構造物の補修工事の際に必要とさ
れる舗装補修に適用した他の例を示す図であって、図1
と同じものには同じ符号を付してある。例えば、この図
においては、アスファルト乳剤・セメント混合物11に
よって形成される層の上面は、マンホール側に傾斜して
おり、常温混合アスファルト混合物12によって形成さ
れる層を通過した雨水等は、アスファルト乳剤・セメン
ト混合物11によって形成される層の上面の傾斜に導か
れ、マンホール構造物に設けられた通水路18を通っ
て、マンホール内に排出されるようになっている。この
ように、本発明によれば、使用するアスファルト乳剤・
セメント混合物11が、転圧が不要で、左官鏝等で十分
に仕上げが可能な材料であるために、舗装補修の際に、
既設の舗装構造には存在しなかったような機能を新たに
設けることも可能である。
【0092】なお、14はアスファルトマットであり、
この例では、路面から少し下がった位置からアスファル
ト乳剤・セメント混合物11によって形成される層の上
面までを覆う位置に設置されており、このように、アス
ファルトマット14の設置位置は、施工現場の状況に合
わせて適宜変更可能である。
【0093】以下、実施例を用いて、本発明を更に説明
するが、本発明がこれら実施例に限られるものでないこ
とは勿論である。
【0094】
【実施例1】生活道路として使用している市道(B交
通)への下水管梁の配設に伴う舗装補修を、本発明の舗
装補修工法により行った。日中は車両の通行が多いの
で、夜8時から朝6時までの夜間作業とし、一晩の施工
長は10mとした。道路幅員は、上下線合わせて7.0
mであったが、下り車線の中央部分に沿って、埋設幅は
80cm、埋設位置は路面より120cm下とした。な
お、配設する下水管梁は直径50cmであった。
【0095】所要の下水管埋設溝を掘削し、下水管梁を
配設した後、置換砂で下水管梁頭部まで埋め戻し、ポン
ピングランマーで転圧した。次いで、埋設溝の露出面に
プライムコート(ニチレキ(株)製、CPE−3)を散
布し、近くの土取り場より搬入した埋め戻し骨材として
の丘砂を、3層に分けて投入して、埋め戻した。各層毎
にポンピングランマーを用いて転圧し、締め固めた。
【0096】埋め戻し骨材の転圧が終了した後、埋め戻
し骨材によって形成された層の表面及び既設舗装の露出
面に、プライムコートとしてアスファルト乳剤(ニチレ
キ(株)製、ペネコート)を使用した。散布量は、いず
れも、2l/m2 であった。
【0097】また、アスファルトを含浸させた繊維板
(ニチレキ(株)製、セロタイト)を、予定のアスファ
ルト乳剤・セメント混合物の敷き均し厚である25cm
幅に切断し、仕切板として、施工長5m毎に挿入した。
【0098】別途、アスファルト乳剤・セメント混合物
を施工現場において製造した。使用した材料は、次の通
りであった。
【0099】 粗骨材No.1 :6号砕石(13〜5mm) 葛生産 粗骨材No.2 :7号砕石(5〜2.5mm)葛生産 細骨材 :砂 鬼怒川産 セメント :超早強セメント 秩父小野田(株)製 アスファルト乳剤:アスゾルH ニチレキ(株)製 水 :水道水 耐アルカリ繊維 :チョップドストランド、l=25mm 東洋紡(株)製 なお配合割合を表3に示す。
【0100】
【表3】
【0101】また、このアスファルト乳剤・セメント混
合物の物性値を表4に示す。
【0102】
【表4】
【0103】上記、各材料を、施工現場において、粗骨
材、細骨材、水、超早強セメント、アスファルト乳剤、
耐アルカリ繊維の順に、パン型ミキサー(STR−5.
5型ミキサー)に、全体で500kgになるように、投
入し、アスファルト乳剤・セメント混合物を製造した。
【0104】このアスファルト乳剤・セメント混合物
を、仕切板で区切った埋め戻し骨材上に、敷き均し厚2
5cmで、順次、敷き均し、左官鏝で成形し、1時間半
養生した。
【0105】養生後、長さ80cm、幅20cm、厚さ
2mmの緩衝シート(アスファルト浸透被覆網状ステン
レス線に、アスファルト浸透被覆ポリエステル不織布を
一体化したもの)を、仕切板を覆う位置に配置すると共
に、路面のレベルと同一の高さになるように、厚さ1c
m、高さ5cmのアスファルトマット(ニチレキ(株)
製、アスマット)を、既設舗装の露出面にアンカーで打
ち付け固定した。続いて、タックコート(ニチレキ
(株)製、CPE−4)を、1.0l/m2 の割合で、
ハンドスプレーで全面に散布した。
【0106】別途、施工現場において、常温混合アスフ
ァルト混合物を製造し、作業車上に搭載した電気オーブ
ンで、160℃、1時間加熱して、水分を蒸発させた
後、タックコートを散布した空間内に敷き広げ、敷設し
た。電気オーブンより取り出した直後に供試体を作成し
て測定したマーシャル安定度及びフロー値は、4回の測
定の平均値で、それぞれ、1,126kgf、44(1
/100cm)であった。
【0107】製造した常温混合アスファルト混合物の各
成分の配合割合、及び、使用した骨材の粒度は、それぞ
れ表5及び表6に示された、No.1のものであった。
【0108】
【表5】
【0109】
【表6】
【0110】敷設後、アスファルトマット部分をガスバ
ーナーを用いて加熱し、隣接する既設舗装及び敷設した
常温混合アスファルト混合物と融着させた。最後に、バ
イブロプレートで路面を転圧し、補修作業を完了した。
【0111】アスファルト乳剤・セメント混合物及び常
温混合アスファルト混合物の製造は現場で簡単に行うこ
とができ、敷設も極めて簡単であった。舗装補修部分
は、周囲の既設舗装部分と比べて違和感がなく、仕上が
りも十分に満足のできるものであった。
【0112】
【実施例2】市道に配設されているマンホールの補修に
伴う舗装補修を本発明の舗装補修工法により行った。
【0113】陥没しているマンホール周辺部を、四角形
に掘削し、既存舗装構造を取り除いた後、マンホール構
造内部の調整コンクリート及び斜壁コンクリートを補修
して、陥没を復旧した。
【0114】その後、掘削溝をマンホール周辺部の残土
で、路面より35cmの深さまで埋め戻し、バイブレー
ターで転圧、締め固めた。次に、アスファルトを含浸さ
せた繊維板からなる4枚の仕切板(厚さ1cm、高さ3
0cm)を、図3に示すような状態に配置して、掘削溝
を4つの区画に分割した後、プライムコートとして、ア
スファルト乳剤(ニチレキ(株)製、CPE−3)を、
ハンドスプレーにより、1.2l/m2 の割合で全面に
散布した。
【0115】実施例1で使用したのと同じアスファルト
乳剤・セメント混合物を製造し、仕切板によって分割さ
れた各区画に順次、アスファルト乳剤・セメント混合物
を路面より5cm下の位置まで、投入し、敷き広げ、表
面を左官鏝で仕上げ平面とした。
【0116】続いて、3cm幅のアスファルトマット
(ニチレキ(株)製、アスマット)を、頭が路面から2
cm下の位置にくるように既設舗装の露出面と、マンホ
ール構造物の露出面に固定した。固定は、既設舗装の露
出面に対してはアンカーで打ち付けることにより、ま
た、マンホール構造物の露出面に対しては接着剤で張り
付けることにより行った。
【0117】敷き広げたアスファルト乳剤・セメント混
合物を1時間半養生した後、タックコートとしてアスフ
ァルト乳剤(ニチレキ(株)製、CPE−4)を1.2
l/m2 の割合でハンドスプレーによって散布し、続い
て、表5に示すNo.2の配合の常温混合アスファルト
混合物を施工現場で製造し、加熱せず、そのままアスフ
ァルト乳剤・セメント混合物上に投入し、敷き広げて敷
設した。
【0118】この常温混合アスファルト混合物に使用し
た骨材の粒度は表6にN0.2として示すとおりであっ
た。また、製造後1時間のマーシャル安定度、フロー
値、及び可使時間は、3回の測定の平均で、それぞれ、
548kgf、22(1/100mm)、及び、15分
であった。
【0119】敷設後、表面をレーキによって平らに均
し、その後、バイブレーターで転圧した。アスファルト
マットは、その頭部が路面より2cm下の位置に埋め殺
されているが、路面の上からガスバーナーで加熱し、隣
接する既設舗装及び常温混合アスファルト混合物との融
着を図った。
【0120】作業終了後、補修箇所を覆う加熱装置を用
い、全体を加熱して、常温混合アスファルト混合物中の
水分を蒸発させ、常温混合アスファルト混合物を強制的
に分解して、強度発現の時間を短縮した。
【0121】アスファルト乳剤・セメント混合物及び常
温混合アスファルト混合物の製造は現場で簡単に行うこ
とができ、敷設も極めて簡単であった。舗装補修部分
は、周囲の既設舗装部分と比べて違和感がなく、仕上が
りも十分に満足のできるものであった。作業終了後、舗
装補修部分は、常温アスファルト混合物の分解後、直ち
に交通に解放することができた。
【0122】
【実施例3】仕切板を使用しなかったこと、及び、常温
混合アスファルト混合物として、表5、表6に示される
No.2のものに代えて、No.3のものを使用した以
外は、実施例2と同様にして、マンホール周辺部の舗装
補修を行った。使用した常温混合アスファルト混合物
は、表6からも明らかなように、開粒度型のものであっ
たので、雨水等の浸透が予想されたので、アスファルト
乳剤・セメント混合物層の上面をマンホール側に傾斜さ
せ、かつ、雨水等が一カ所に集中するように傾斜を付け
た。かつ、対応するマンホール構造物側には通水路を設
け、開粒度型の常温混合アスファルト混合物層を浸透し
た雨水等がマンホール内に排出される構造とした。
【0123】その他は、実施例2と同様に補修作業を進
め、短時間で作業を終了した。実施例2と同様に、アス
ファルト乳剤・セメント混合物及び常温混合アスファル
ト混合物の製造は現場で簡単に行うことができ、敷設も
極めて簡単であった。舗装補修部分は、周囲の既設舗装
部分と比べて違和感がなく、仕上がりも十分に満足ので
きるものであった。作業終了後、舗装補修部分は、直ち
に交通に解放することができた。
【0124】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アスファルト
乳剤・セメント混合物と、常温混合アスファルト混合物
とを用い、舗装補修部分に、常温混合アスファルト混合
物層とアスファルト乳剤・セメント混合物層とを、この
順で上下に形成するようにしたので、ライフラインの新
設、補修時等のようなに小規模の舗装補修を、極めて能
率良く、短時間で行うことができるものである。
【0125】しかも、本発明で使用するアスファルト乳
剤・セメント混合物は、簡単な設備を用いて施工現場で
容易に製造することができ、セメントの剛性とアスファ
ルトのたわみ性を兼ね備えたものであり、ひび割れの発
生が極めて希で、比較的短時間で所定の強度を発現する
など、施工時間が限られるライフラインの新設や補修作
業においては非常に優れたものである。また、本発明で
使用する常温混合アスファルト混合物も、簡単な設備に
よって、施工現場において製造できるので、ライフライ
ンの補修のような施工面積の限られた小規模の舗装補修
においても、施工現場の規模に合わせて必要量のみを製
造することができ、無駄のない作業が可能となるもので
ある。
【0126】更には、アスファルト乳剤・セメント混合
物が投入される層内に仕切板を設けたり、その仕切板上
に更に緩衝シートを設置するなどすることによって、一
層有効なひび割れの防止効果が得られ、かつ、再補修時
には、比較的容易に破壊、除去ができるなど、数々の優
れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の舗装補修構造の一例の断面を示す図
である。
【図2】 仕切板と緩衝シートの配設例を示す部分断面
図である。
【図3】 本発明の舗装補修構造の他の例を示す図であ
る。
【図4】 本発明の舗装補修構造の一部の断面を示す図
である。
【符号の説明】
1 舗装補修構造 2 既存舗装構造 3 表基層 4 上層路盤 5 下層路盤 6 路床土 7 下水管 8 置換砂 9 路床土 10 埋め戻し骨材 11 アスファルト乳剤・セメント混合物 12 常温混合アスファルト混合物 13a プライムコート 13b タックコート 14 アスファルトマット 15 仕切板 16 緩衝シート 17 マンホール口環蓋受枠部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温混合アスファルト混合物層と、アス
    ファルト乳剤・セメント混合物層とを、この順に上下に
    有する舗装補修構造。
  2. 【請求項2】 アスファルト乳剤・セメント混合物層を
    構成するアスファルト乳剤・セメント混合物が、セメン
    ト1重量部に対して、アスファルト乳剤0.2〜8重量
    部、粗骨材5〜14重量部、細骨材3〜8重量部、及び
    添加水を含む請求項1記載の舗装補修構造。
  3. 【請求項3】 アスファルト乳剤・セメント混合物が、
    更に、繊維を含む請求項2記載の舗装補修構造。
  4. 【請求項4】 隣接する既設舗装構造及び/又は既設構
    造物との間に、アスファルトマットを有する請求項1、
    2又は3記載の舗装補修構造。
  5. 【請求項5】 アスファルト乳剤・セメント混合物層
    が、仕切板によって、複数の区画に区切られている請求
    項1、2、3又は4記載の舗装補修構造。
  6. 【請求項6】 仕切板を覆う位置に緩衝シートを有する
    請求項5記載の舗装補修構造。
  7. 【請求項7】 アスファルト乳剤・セメント混合物層の
    上面が傾斜を有している請求項1、2、3、4、5又は
    6記載の舗装補修構造。
  8. 【請求項8】 アスファルト乳剤・セメント混合物層よ
    りも下に、埋め戻し骨材層を有する請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載の舗装補修構造。
  9. 【請求項9】 隣接する既設舗装構造及び/又は既設構
    造物との間、及び/又は、各構成層間に、プライムコー
    ト層又はタックコート層を有する請求項1、2、3、
    4、5、6、7又は8記載の舗装補修構造。
  10. 【請求項10】 アスファルト乳剤・セメント混合物を
    敷設する工程、及び、常温アスファルト混合物を敷設す
    る工程を含む舗装補修工法。
  11. 【請求項11】 常温混合アスファルト混合物が、敷設
    前に加熱される請求項10記載の舗装補修工法。
  12. 【請求項12】 常温混合アスファルト混合物が、敷設
    後に加熱される請求項10記載の舗装補修工法。
  13. 【請求項13】 アスファルト乳剤・セメント混合物を
    敷設する工程に先立って、埋め戻し骨材による埋め戻し
    工程を含む請求項10、11又は12記載の舗装補修工
    法。
  14. 【請求項14】 既設舗装構造の露出面及び又は既設構
    造物の露出面に、アスファルトマットを配設する工程を
    含む請求項10、11、12又は13記載の舗装補修工
    法。
  15. 【請求項15】 アスファルト乳剤・セメント混合物が
    投入される空間を、仕切板で複数の区画に区切る工程を
    含む請求項10、11、12、13又は14記載の舗装
    補修工法。
  16. 【請求項16】 仕切板を覆う位置に緩衝シートを配置
    する工程を含む請求項15記載の舗装補修工法。
  17. 【請求項17】 アスファルト乳剤・セメント混合物に
    よって形成される層の上面に傾斜を付ける工程を含む請
    求項10、11、12、13、14、15又は16記載
    の舗装補修工法。
  18. 【請求項18】 アスファルト乳剤・セメント混合物及
    び/又は常温混合アスファルト混合物を敷設する前に、
    アスファルト乳剤・セメント混合物及び/又は常温混合
    アスファルト混合物と対向する対象物面にプライムコー
    ト又はタックコートを施す工程を含む請求項10、1
    1、12、13、14、15、16又は17記載の舗装
    補修工法。
  19. 【請求項19】 アスファルト乳剤・セメント混合物層
    を構成するアスファルト乳剤・セメント混合物が、セメ
    ント1重量部に対して、アスファルト乳剤0.2〜8重
    量部、粗骨材5〜14重量部、細骨材3〜8重量部、及
    び添加水を含む請求項10、11、12、13、14、
    15、16、17又は18記載の舗装補修工法。
  20. 【請求項20】 アスファルト乳剤・セメント混合物
    が、更に、繊維を含む請求項19記載の舗装補修工法。
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