JPH11302A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JPH11302A
JPH11302A JP15242497A JP15242497A JPH11302A JP H11302 A JPH11302 A JP H11302A JP 15242497 A JP15242497 A JP 15242497A JP 15242497 A JP15242497 A JP 15242497A JP H11302 A JPH11302 A JP H11302A
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勝司 大西
Makoto Ohashi
誠 大橋
Hajime Suzuki
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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】食器洗浄機では、水を加熱して洗浄に使用する
が、湯を供給する場合に加熱温度を低くして消費電力の
低減を図ると、水を供給する場合にきれいに洗えなくな
るおそれがある。 【解決手段】本食器洗浄機では、洗浄時(ステップS4
0)に、洗浄室3内の洗浄水の温度を、洗浄動作開始後
2分経過時点で検知し、水温が基準温度の45℃以上で
あれば、第1の設定温度の50℃まで加熱する(ステッ
プS62〜63,72)。また、水温が45℃未満であ
れば、第2の設定温度の52℃まで加熱する(ステップ
S64〜65,73)。所定洗浄時間の6分までに加熱
が終了しても6分まで、その温度を維持して洗浄する。 【効果】消費電力を低減できる。素早くきれいに洗え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器類を洗浄する
ための食器洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、食器洗浄機では、食器類を洗浄
するための洗浄室内に水道等から水を供給して溜め、こ
の溜められた水をヒータで加熱しつつ、その水を被洗浄
物に吹き付けて洗浄している。この際、水の初期温度が
高くて、水の温度が設定温度に所定時間内に上昇する場
合には、水は設定温度に維持されつつ、所定時間まで洗
浄が行われている。また、水の初期温度が低くて、水の
温度が所定時間内で設定温度に上昇しない場合には、水
の温度が設定温度に上昇するまで洗浄が行われている。
このように、供給される水の温度に関わらず加熱時の設
定温度は一定に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、給湯
器の普及に伴い、給湯器から食器洗浄機へ温水を供給す
ることが想定される。このように温水を供給する場合、
温水を加熱すると、その温度が設定温度に到達するまで
の時間は短くなるので、所定時間に達するまでの間、そ
の設定温度に加熱された洗浄水で長時間の洗浄ができる
結果、より一層きれいに洗浄することができる。本願出
願人は、温水を供給する場合に設定温度を低くしても上
述の所定時間内にきれいに洗浄できるのではないかとの
発想を基に、本発明を完成した。
【0004】一方では、食器洗浄機が給湯器に接続され
ている場合でも、温水が供給されずに冷水が供給される
ことも想定される。このような場合に、上述のように、
供給される洗浄水の温度に関わらず設定温度が一定であ
ると、洗浄水は低い設定温度に加熱されることとなり、
被洗浄物をきれいに洗浄できなかったり、かえって洗浄
の時間がかかることが想定される。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述のような技
術的課題を解決し、消費電力を低減でき、また、短時間
で洗浄できる食器洗浄機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の食器洗浄機は、貯められた洗
浄水を被洗浄物へ噴射して被洗浄物を洗浄する食器洗浄
機において、洗浄水の噴射を行うための洗浄手段と、洗
浄水の温度を上昇させるための加熱手段と、洗浄水の温
度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出結果
に基づいて、貯められた洗浄水の初期温度が予め定める
基準温度以上のときは、加熱手段によって洗浄水の温度
が相対的に低い第1の設定温度に上昇するまで洗浄手段
を動作させ、貯められた洗浄水の初期温度が予め定める
基準温度未満のときは、加熱手段によって洗浄水の温度
が相対的に高い第2の設定温度に上昇するまで洗浄手段
を動作させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、初期温度が基準温度以上の高い洗浄水の場合
には、洗浄時に洗浄水の温度は相対的に低い第1の設定
温度まで上昇する。このとき、相対的に初期温度が高く
且つ設定温度が低いので、温度上昇の時間を短くできる
結果、温度上昇のための消費電力を低減できる。しか
も、初期温度が高い場合に設定温度を低くしても、洗浄
時の洗浄水の平均温度を高く維持できるので、被洗浄物
を確実に洗浄できる。
【0008】また、初期温度が基準温度未満の低い洗浄
水の場合には、洗浄時に洗浄水の温度は相対的に高い第
2の設定温度まで上昇する。このとき、設定温度を相対
的に高くすることによって、洗浄時に洗浄水の平均温度
を高く且つ素早く上昇させることができるので、被洗浄
物を素早く洗浄できる。なお、初期温度は、温度上昇の
開始前でも開始後の温度でもよい。
【0009】請求項2に係る発明の食器洗浄機は、請求
項1に記載の食器洗浄機において、制御手段は、温度検
出手段によって検出された、洗浄開始から所定時間経過
後の貯められている洗浄水の温度を、初期温度とするこ
とを特徴とする。この構成によれば、請求項1にかかる
発明の作用に加えて、所定時間が経過することによっ
て、貯められている洗浄水中の温度差をならすことがで
きるので、温度検出手段によって初期温度を正確に検出
できる。また、洗浄開始後の温度であるので、洗浄に際
しての初期温度として正確である。
【0010】請求項3に係る発明の食器洗浄機は、貯め
られた洗浄水を被洗浄物へ噴射して被洗浄物を洗浄する
食器洗浄機において、洗浄水の噴射を行うための洗浄手
段と、洗浄水の温度を上昇させるための加熱手段と、洗
浄水の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の
検出結果に基づいて、洗浄水の温度が予め定める基準温
度に加熱手段によって上昇するための経過時間を検出
し、この経過時間が予め定める基準時間未満のときは、
加熱手段によって洗浄水の温度が相対的に低い第1の設
定温度に上昇するまで洗浄手段を動作させ、上記経過時
間が予め定める基準時間以上のときは、加熱手段によっ
て洗浄水の温度が相対的に高い第2の設定温度に上昇す
るまで洗浄手段を動作させる制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】この構成によれば、加熱手段によって洗浄
時に洗浄水の温度が上昇し、やがて、基準温度にまで上
昇し、このときの経過時間が検出される。経過時間が基
準時間未満の場合で、温度上昇に時間が掛からないとき
は、洗浄水の温度は相対的に低い第1の設定温度まで上
昇する。このとき、基準温度までの温度上昇のための経
過時間が短く、且つ設定温度が相対的に低いので、温度
上昇の時間全体を短くできる結果、温度上昇のための消
費電力を低減できる。しかも、基準温度までの加熱のた
めの経過時間が短いことから、この経過時間の間の洗浄
水の平均温度が高いので、この場合に設定温度を低くし
ても、洗浄時の洗浄水の平均温度を高く維持できるの
で、被洗浄物を確実に洗浄できる。
【0012】経過時間が基準時間以上の場合で、温度上
昇に時間がかかるときは、洗浄水の温度は相対的に高い
第2の設定温度まで上昇する。このとき、設定温度を相
対的に高くすることによって、洗浄時に洗浄水の平均温
度を高く且つ素早く上昇させることができるので、被洗
浄物を素早く洗浄できる。請求項4に係る発明の食器洗
浄機は、請求項1乃至3の何れかに記載の食器洗浄機に
おいて、制御手段は、予め定める設定時間が経過するま
で洗浄手段を動作させることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、請求項1乃至3の何れ
かにかかる発明の作用に加えて、被洗浄物を設定時間洗
浄することによって、万遍なく確実に洗浄できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の食
器洗浄機を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる食器洗浄機
の概略構成の側面断面図である。なお、図1には、被洗
浄物としての食器の一例である皿Tも図示されている。
【0015】食器洗浄機1は、食器を収納して洗浄する
ための洗浄室3と、洗浄室3内で食器を保持する食器か
ご4と、洗浄室3内へ水を複数の噴射口5aから噴射す
るアーム5と、アーム5へ管57を通じて水を圧送する
洗浄ポンプ51とを備えている。洗浄室3は、中空の箱
状に形成され、その前面に開口が区画され、この開口は
開閉可能な扉21で覆われている。また、洗浄室3の内
部は、容器状に形成され、その底部に洗浄水を溜めるこ
とができる。底部には、上方をフィルタ32で覆われた
一段低い水溜め凹部31が形成されて、洗浄室3内の水
を集めることができる。洗浄室3後方には、給水機構6
が設けられている。給水機構6は、管61やその途中に
設けられた電磁弁からなる給水弁62等を含み、管61
の一端は機外に導出されて、給湯器や水道等の給湯給水
設備(図示せず)に接続されている。この管61を通じ
て、温水や冷水の洗浄水を洗浄室3内に給水することが
できる。給水された洗浄水は、洗浄室3底部に溜められ
る。水溜め凹部31は、管55を介して洗浄ポンプ51
と接続されており、洗浄ポンプ51が運転されると、洗
浄水がアーム5から噴射される。そのときの反力によっ
てアーム5が回転しつつ、洗浄水は食器かご4内の食器
に吹き付けられて、食器をむらなく洗浄することができ
る。その後、洗浄水は、洗浄室3底部に戻り、循環しな
がら、洗浄が行われる。
【0016】また、洗浄室3下方には、排水ポンプ52
が設けられ、水溜め凹部31と排水管56を介して連通
している。排水ポンプ52によって、洗浄終了後、洗浄
水は、排水管56、管54を通じて排水される。これら
排水ポンプ52と洗浄ポンプ51とは、モータ53によ
って駆動される。このモータ53の回転方向によって、
洗浄ポンプ51および排水ポンプ52の運転を切り換え
ることができる。
【0017】また、食器洗浄機1には、洗浄室3内の底
部にヒータ8が設けられ、洗浄室3内に貯められた洗浄
水を加熱して温水にし、温水で洗浄やすすぎができる。
また、ヒータ8はその周囲の空気を加熱するとともに、
洗浄室3後部に設けられた送風ファン81が洗浄室3内
の空気を循環させることによって、温風で食器を乾燥さ
せることができる。
【0018】食器洗浄機1のハウジング2内には、各部
を制御するための制御部11(図2参照)と、洗浄室3
底部に貯められている洗浄水の温度を検出するために洗
浄室3底部に設けられた温度検出手段としての温度セン
サ12とが備えられている。また、洗浄室3の後方に
は、洗浄室3内に貯められている洗浄水の水位を検出で
きる水位スイッチ59が設けられている。
【0019】水位スイッチ59は、例えば、内部に区画
された室と、その室内に設けられた水に浮くフロート
と、このフロートの上下動に応じて動作するマイクロス
イッチとを有している。上述の室内は、水溜め凹部31
と検出管58を介して接続されている。水溜め凹部31
に溜まった水は、検出管58を通じて室内に至り、その
室内の水位が所定の水位に至ると、マイクロスイッチが
動作してオン状態になる。このように、水位スイッチ5
9によって洗浄室3内に溜まっている洗浄水の水位を検
出することができる。なお、水位スイッチ59に代え
て、水位に応じて出力を変化させる水位センサ等の水位
検出装置を用いてもよい。
【0020】温度センサ12は、例えば、サーミスタか
らなる。温度センサ12は、洗浄室3の底部の外側にあ
って、洗浄時の水位よりも下方となる位置に設けられて
いる。温度センサ12は、洗浄室3内に貯められている
洗浄水の水温を洗浄室3構成部材を介して間接的に検出
することができる。なお、温度センサ12は、洗浄室3
内側の洗浄水が貯められる部分に設けられてもよい。温
度センサ12の検出信号は、制御部11に入力される。
【0021】図2は、制御部のブロック図である。制御
部11は、制御中枢としてのマイクロコンピュータ(C
PU)を含んでおり、CPUが、ROM、RAM等に予
め記憶されたプログラムやデータに基づいて制御を実行
してゆく。また、制御部11のRAMには、ソフトウェ
ア上に設定された、時間カウンタと、トリップフラグ、
45℃フラグ、6分フラグ、終了フラグ等のフラグとが
備えられている。CPUは、時間カウンタの計数量によ
って時間を計時して制御を行なう。
【0022】トリップフラグは、洗浄室3内の所定水位
まで洗浄水が貯められていることをオン状態で示す。4
5℃フラグは、洗浄室3内に貯められている洗浄水の初
期温度が45℃以上であることをオン状態で示す。終了
フラグは、洗浄動作を6分で終了させる条件が満たされ
ていることをオン状態で示す。6分フラグは、洗浄動作
開始後6分を経過したことをオン状態で示し、6分経過
後も洗浄動作を継続する場合にオンされる。これらの各
フラグは、初期状態ではオフ状態に設定されている。こ
れら各フラグのオンオフ状態に基づいて、CPUは、上
述の各種の状況を判断して制御を行う。
【0023】また、制御部11には、モータ53、給水
弁62、ヒータ8等が、駆動回路(図示せず)を介して
それぞれ接続されている。CPUは、モータ53を所定
方向に駆動することによって、洗浄ポンプ51または排
水ポンプ52を運転することができる。また、制御部1
1には、水位スイッチ59、温度センサ12等が接続さ
れている。CPUは、温度センサ12から入力された検
出信号に基づき、洗浄水の温度を判断することができ
る。また、CPUは、洗浄水の水位を水位スイッチ59
の信号に基づき判断することができる。
【0024】次に、制御部11の具体的な制御内容を、
図3〜図8に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、図3を参照する。この食器洗浄機では、標準的な
洗浄を行う「標準コース」と、この標準コースよりも短
時間で洗浄を終えることができる「スピーディコース」
とを操作パネル(図示せず)から選択して、設定するこ
とができる(ステップT1)。本発明は、「スピーディ
コース」に適用されている。
【0025】「スピーディコース」を、主に図4を、必
要に応じて図5〜図8を参照しつつ説明する。洗浄行程
では、ステップS1で、トリップフラグがオンであるか
が判断される。トリップフラグは、給水動作の完了時に
オンされ、未給水状態の洗浄開始時にはオフ状態である
ので、洗浄開始時には(ステップS1でNO)、給水動
作が行われる(ステップS10)。給水動作は、図5に
示すように行われる。まず、給水弁62が開かれると
(ステップS11)、洗浄水が洗浄室3内に流れ込み、
洗浄室3内の水位が上昇する。ステップS12では、水
位スイッチ59がオンされたか否かが判断されており、
水位が所定水位に達することによって、水位スイッチ5
9がオンされるまでは(ステップS12でNO)、給水
が継続される(ステップS1へ戻って繰り返す)。やが
て、洗浄水が所定水位にまで溜まると、水位スイッチ5
9がオンされて(ステップS12でYES)、給水弁6
2が閉じられ(ステップS13)、トリップフラグがオ
ンされる(ステップS14)。このようにして、洗浄室
3内の所定水位にまで給水される。
【0026】図4を参照する。給水動作が完了して、ト
リップフラグがオンになると(ステップS1でYE
S)、時間カウンタが計数を始めることで計時を開始し
(ステップS2)、モータ53が所定方向に駆動される
ことによって洗浄ポンプ51が駆動され、同時にヒータ
8が駆動される(ステップS3)。これにより、洗浄室
3内の洗浄水は食器に噴射され、この間に、水温は次第
に上昇する。
【0027】このようにして洗浄動作が開始されると、
以降、ステップS4〜ステップS6からステップS60
を通り、ステップS1へ戻るループを繰り返しつつ、洗
浄動作が行われる。その間、ステップS4では、時間カ
ウンタの値に基づき、計時開始から2分経過が判断され
る。また、ステップS5では、時間カウンタの値に基づ
き、計時開始から6分経過が判断される。ステップS6
では、6分経過時点でオンされる6分フラグに基づい
て、6分経過後か否かが判断される。これらのステップ
S4〜6での判断結果に応じて、所定の処理が行われ
る。
【0028】洗浄動作の開始から2分が経過すると(ス
テップS4でYES)、図6に示す2分時の動作(ステ
ップS40)が行われ、ここでは、2分経過時点で洗浄
水の温度が高いか否かが判断される水温判断処理が行わ
れる。すなわち、ステップS41で、洗浄室3内の水温
が温度センサ12によって検出されて、この検出結果が
初期温度とされる。この初期温度が予め定める基準温
度、例えば、45℃以上の場合に(ステップS41でY
ES)、45℃フラグがオンされる(ステップS4
2)。また、初期温度が45℃未満の場合には、45℃
フラグはオフのままである(ステップS41でNO)。
【0029】洗浄動作に伴って、洗浄室3内の水温は次
第に上昇し、2分経過時点で45℃以上であれば、45
℃フラグがオンされている。その後、6分経過するまで
(ステップS5でNO、ステップS6でNO)、洗浄動
作が続けられる(ステップS60)。また、場合によっ
ては、6分経過後も洗浄動作が継続される(ステップS
71〜74)。
【0030】なお、以下では、洗浄水の温度上昇の状況
に応じて制御内容を説明する。また、必要に応じて、図
11の洗浄水の温度上昇とその経過時間のグラフを参照
する。図11には、初期温度の高い温水が供給された場
合(実線A)、Aの場合に比べて初期温度の低い洗浄水
が供給された場合(実線B)、Bの場合に比べて初期温
度のより低い洗浄水が供給された場合(実線C)、Cの
場合に比べてより初期温度の低い水が供給された場合
(実線D)が図示されている。
【0031】6分経過前の洗浄動作は、図8に示すよう
に、洗浄水の初期温度に応じて制御内容が異なってい
る。まず、ステップS61で45℃フラグの内容が判断
される。初期温度が高く、45℃フラグがオンされてい
る場合には(ステップS61でYES)(図11の
A)、温度センサ12によって水温を検知しつつ、洗浄
水の温度が、相対的に低い第1の設定温度、例えば、5
0℃に上昇するまで、ヒータ8が駆動される(ステップ
S62でNO、ステップS63からステップS4へ戻
る。)。その後、洗浄水の温度が第1の設定温度になる
と(ステップS62でYES)、終了フラグがオンされ
(ステップS66)、ヒータ8が駆動停止され(ステッ
プS67)、その後、ヒータ8はこの第1の設定温度を
維持するようにオンオフ制御される(ステップS4〜ス
テップS60を繰り返す。)。ここで、第1の設定温度
は、所定洗浄時間、例えば、3分の間、その温度で洗浄
すれば、十分な洗い効果を得ることのできる温度として
設定されている。
【0032】このように、洗浄に際し、2分経過時点で
洗浄水の温度が45℃以上であれば、温度は50℃まで
上昇し、その後、終了フラグがオン状態で、温度が50
℃に維持されて、6分が経過する。その後、以下のよう
にして、洗浄動作が終了する。6分経過時点で(ステッ
プS5でYES)、6分時点処理が行われる(ステップ
S50)。6分時点処理では、図7に示すように、洗浄
動作を所定洗浄時間、例えば、6分が経過した現時点で
終了するか否かが判断される。すなわち、ステップS5
1で終了フラグが判断される。上述のように、ステップ
S66で終了フラグがオンされていれば(ステップS5
1でYES)、洗浄行程を終了する終了処理が行われる
(ステップS52)。終了処理では、ヒータ8と洗浄ポ
ンプ51の駆動が停止され、その後、排水ポンプ52が
駆動されて排水される。
【0033】また、洗浄水の初期温度が低く、2分経過
時点で45℃未満の場合には(図11のB)、45℃フ
ラグがオフのままで、その後、6分経過するまで(ステ
ップS5でNO、ステップS6でNO)、洗浄動作が続
けられる(ステップS60)。6分経過前の洗浄動作
は、図8に示すように、45℃フラグがオフされている
ので(ステップS61でNO)、洗浄水の温度が、相対
的に高い第2の設定温度、例えば、52℃に上昇するま
で、ヒータ8が駆動される(ステップS64でNO、ス
テップS65からステップS4へ戻る。)。その後、洗
浄水の温度が第2の設定温度になると(ステップS64
でYES)、終了フラグがオンされ(ステップS6
6)、ヒータ8が駆動停止され(ステップS67)、そ
の後、ヒータ8はこの第2の設定温度を維持するように
オンオフ制御される(ステップS4〜ステップS60を
繰り返す。)。
【0034】6分経過時点では(ステップS5でYE
S)、図7に示すように、終了フラグがオンされている
ので(ステップS51でYES)、終了処理が行われる
(ステップS52)。このように、洗浄に際し、2分経
過時点で洗浄水の温度が45℃未満であれば、温度は5
2℃まで上昇し、その後、終了フラグがオン状態で、温
度が52℃に維持されて、6分が経過後、洗浄動作が終
了する。
【0035】また、洗浄水の初期温度がより一層低い場
合(図11のC)には、以下のように洗浄動作が行われ
る。すなわち、初期温度が2分経過時点で45℃未満
で、45℃フラグがオフのままであり、その後、6分経
過するまで(ステップS5でNO、ステップS6でN
O)、洗浄動作が続けられる(ステップS60)。6分
経過前の洗浄動作は、図8に示すように、洗浄水の温度
が、相対的に高い第2の設定温度、例えば、52℃に上
昇するまで、ヒータ8が駆動される(ステップS64で
NO、ステップS65からステップS4へ戻る。)が、
洗浄水の温度が第2の設定温度にまで上昇しない場合に
は(ステップS64でNO)、終了フラグがオフのまま
で6分が経過する。
【0036】6分経過時点では(ステップS5でYE
S)、図7に示すように、終了フラグがオフであるので
(ステップS51でNO)、6分フラグがオンされて
(ステップS53)、6分経過後も洗浄動作が継続され
る。6分経過後の洗浄動作では、図3に示すように、ま
ず、ステップS71で45℃フラグの内容が判断され、
その内容に応じて制御内容が異なっている。すなわち、
45℃フラグがオフされている場合(ステップS71で
NO)には、ステップS73で、現時点での洗浄水の水
温が検出されつつ、その水温が第2の設定温度、例え
ば、52℃以上に上昇するまで、ヒータの駆動が継続さ
れる(ステップS73でNO、ステップS4へ戻り繰り
返す。)。水温が52℃まで上昇すると(ステップS7
3でYES)、ステップS52と同様の終了処理が行わ
れる(ステップS74)。
【0037】このように、洗浄に際し、洗浄水の初期温
度がより一層低い場合には、2分経過時点で洗浄水の温
度が45℃未満であり、6分経過するまでに、洗浄水の
温度が52℃まで上昇していない場合、洗浄水の温度が
52℃に上昇するまで洗浄が継続される。また、場合に
よっては、2分経過時点で洗浄水の温度が45℃以上で
あり、6分経過するまでに、洗浄水の温度が第1の設定
温度、例えば、50℃にまで上昇していない場合も想定
される。このような場合には(図8のステップS62で
NO)、終了フラグがオフであり、6分経過時点で6分
フラグがオンされ(図7のステップS53)、以下のよ
うに、洗浄水の温度が50℃に上昇するまで洗浄動作が
継続される。
【0038】すなわち、6分経過後の洗浄動作では、図
4に示すように、45℃フラグがオンである場合(ステ
ップS71でYES)には、ステップS72で、現時点
での水温が検出されつつ、その水温が第1の設定温度、
例えば、50℃以上に上昇するまで、ヒータ8が駆動さ
れつつ洗浄が継続される(ステップS72でNO、ステ
ップS4へ戻って繰り返す。)。水温が50℃以上にな
ると(ステップS72でYES)、ステップS52と同
様の終了処理が行われる(ステップS74)。
【0039】また、「標準コース」では、図3に示すよ
うに洗浄が行われる。「標準コース」では、洗浄水の初
期温度にかかわらず、水温が第3の設定温度、例えば、
58℃に上昇するまで、洗浄が行われる。また、所定洗
浄時間、例えば、6分が経過するまでに、水温が58℃
に上昇する場合には、水温が58℃に維持されながら、
6分経過時点まで洗浄が継続される。
【0040】まず、「スピーディコース」の場合と同様
にして、給水されて洗浄が開始される(ステップT31
〜34)。その後、ステップT35,ステップT37で
経過時間を監視しながら、ステップT38で水温が第3
の設定温度、例えば、58℃に上昇したか否かを判断し
つつ、ヒータ8の駆動が継続され(ステップT39)、
ステップT35へ戻るループを繰り返す。この間に、水
温が上昇し、58℃にまで上昇すると(ステップT38
でYES)、終了フラグがオンされて、ヒータ8がオフ
され(ステップT40,41)、その後、水温が58℃
に維持されつつ、洗浄動作が続けられる。やがて、6分
が経過すると(ステップT35でYES)、上述した図
7に示す6分時点処理(ステップT36)で、終了処理
が行われる。また、洗浄開始後に水温が58℃にまで上
昇せずに、6分が経過する場合には(ステップT37で
YES)、水温が58℃に上昇するまで、ヒータ8が駆
動され(ステップT42でNO、ステップT35へ戻
る)、その後、終了処理(ステップT43)が行われ
る。
【0041】このように、「標準コース」では、「スピ
ーディコース」の場合の洗浄水を温度上昇させるための
第1および第2の設定温度よりも高い設定温度に、洗浄
水を温度上昇させて洗浄している。このため、「標準コ
ース」では、「スピーディコース」に比べて、被洗浄物
の汚れの程度がひどい場合でも、確実にきれいに洗浄で
きる。
【0042】このように本実施の形態によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、洗浄水の初期温度が高い場合
に相対的に低い設定温度を設定することによって、温度
上昇の時間を短くできて消費電力を低減でき、しかも、
洗浄時の洗浄水の平均温度を高く維持できて被洗浄物を
確実に洗浄できる。例えば、図11のAに示すように、
水の初期温度が高い場合には、洗浄水の温度は相対的に
低い第1の設定温度である50℃にまで上昇するので、
第2の設定温度の52℃まで水温が上昇する比較例(図
11に破線Xで図示)に比べて、設定温度が低い分、温
度上昇の時間を短くできる結果、消費電力を抑制でき
る。なお、このとき、50℃の湯で、所定洗浄時間の6
分の間むらなく洗浄されるので、比較例Xに比べて所要
時間や洗い効果を維持できる。
【0043】また、初期温度が低い場合に相対的に高い
設定温度を設定することによって、洗浄時に洗浄水の平
均温度を高く且つ素早く上昇させることができるので、
被洗浄物を素早く洗浄できる。例えば、図11のB〜D
に示すように、水の初期温度が低いと判断できる場合に
は、洗浄水の温度は相対的に高い第2の設定温度の52
℃に上昇するので、第1の設定温度の50℃で温度の上
昇が停止されて洗浄も停止される比較例に比べて、50
℃から52℃まで温度が上昇する間に、高い温度の温水
できれいに洗浄できる。また、50℃で温度の上昇が停
止されてその水温を維持しつつ洗浄を継続する比較例に
比べても速やかに洗浄できる。
【0044】また、洗浄水の初期温度に関わらずに少な
くとも6分の所定洗浄時間、被洗浄物を洗浄することに
よって、万遍なく確実に洗浄できる。例えば、仮に洗浄
水の温度が設定温度に上昇するまでの間だけ洗浄する場
合を想定すると、洗浄室3内に温度の高い温水が供給さ
れた場合のように、その初期温度がもともと高い場合に
は、洗浄水の温度を設定温度に上昇させるまでの温度上
昇の時間が短くなるので、その短い時間内だけでは、被
洗浄物を万遍なくむらなく確実に洗浄できない不具合も
想定される。このような不具合を本実施形態では防止で
きる。
【0045】また、初期温度を洗浄開始後の所定時間経
過後とすることによって、時間が経過することで、洗浄
室3内の水の温度差をならすことができるので、洗浄室
3内に供給される洗浄水に温度差がある場合でも、初期
温度を正確に検出できる。特に、洗浄開始後であるの
で、洗浄の初期温度として正確で好ましい。これによ
り、給湯器から食器洗浄機に洗浄水を供給する場合であ
っても、給湯器が機能していない場合等、温水が供給さ
れずに冷水が供給される場合が想定されるが、このよう
な場合でも洗浄水の初期温度を正確に検出することがで
きる。従って、初期温度を正確に判断できることで、よ
り一層、洗いの所要時間を短縮し、また、消費電力の低
減を図ることができる。
【0046】なお、本実施の形態では、初期温度として
洗浄動作の開始後2分経過時点での温度を検出していた
が、これには限定されない。例えば、洗浄動作開始直後
の温度でも良いし、より時間が経過した時点での温度で
もよい。次に、第2の実施の形態を説明する。本実施の
形態では、制御部11の「スピーディコース」の制御内
容が、第1の実施の形態と異なっている。なお、第1の
実施の形態と同様の部分については、同じ符号を付して
説明を省略する。
【0047】以下、詳細に説明する。制御部11のRA
Mには、ソフトウェア上に設定された、時間カウンタ、
およびトリップフラグ、50℃フラグ、6分フラグ、終
了フラグ等のフラグが備えられている。トリップフラグ
は、洗浄室3内の所定水位まで洗浄水が貯められている
ことをオン状態で示す。50℃フラグは、洗浄室3内に
貯められている洗浄水が洗浄開始から3分経過以後に5
0℃以上にまで上昇したことをオン状態で示す。終了フ
ラグは、洗浄動作が6分で終了する条件を満たしている
ことをオン状態で示す。6分フラグは、洗浄動作開始後
6分を経過したことをオン状態で示し、6分経過後も洗
浄動作を継続する場合にオンされる。
【0048】次に、制御部11の「スピーディコース」
の制御内容を、図9および図10のフローチャートを参
照して説明する。また、このときの動作を、図11の洗
浄水の温度上昇とその経過時間のグラフに示す上述の実
線A〜Dを参照して説明する。洗浄行程では、ステップ
U1で、トリップフラグがオンであるかが判断される。
トリップフラグは、給水動作の完了時にオンされ、未給
水状態の洗浄開始時にはオフ状態である。洗浄開始時に
は、トリップフラグがオフであり(ステップU1でN
O)、給水動作が行われる(ステップU10)。給水動
作は、第1の実施の形態と同様、図5に示すように行わ
れる。まず、給水弁62が開かれると(ステップS1
1)、洗浄水が洗浄室3内に流れ込み、洗浄室3内の水
位が上昇する。ステップS12では、水位スイッチ59
がオンされたか否かが判断されており、水位が所定水位
に達することによって、水位スイッチ59がオンされる
までは(ステップS12でNO)、給水が継続される
(ステップU1へ戻って繰り返す)。やがて、洗浄水が
所定水位にまで溜まると、水位スイッチ59がオンされ
る。水位スイッチ59がオンされると(ステップS12
でYES)、給水弁62が閉じられ(ステップS1
3)、トリップフラグがオンされる(ステップS1
4)。このようにして、洗浄室3内の所定水位にまで給
水される。
【0049】図9を参照する。給水動作が完了して、ト
リップフラグがオンになると(ステップU1でYE
S)、時間カウンタが計数を始めることで計時を開始し
(ステップU2)、モータ53が所定方向に駆動される
ことによって洗浄ポンプ51が駆動され、同時にヒータ
8が駆動される(ステップU3)。これにより、洗浄室
3内の水は加熱されつつ食器に噴射される。この間に、
水温は次第に上昇する。
【0050】このようにして洗浄動作が開始されると、
以降、ステップU4〜ステップU5からステップU40
を通り、ステップU4へ戻るループを繰り返しつつ、洗
浄動作が行われる。その間、ステップU4では、時間カ
ウンタの値に基づき、計時開始から6分経過が判断され
る。ステップU5では、6分経過時点でオンされる6分
フラグに基づいて、6分経過後か否かが判断される。こ
れらのステップU4〜5での判断結果に応じて、所定の
処理が行われる。この間、6分経過するまで(ステップ
U4でNO、ステップU5でNO)、洗浄動作が続けら
れる(ステップU40)。また、場合によっては、6分
経過後も洗浄動作が継続される(ステップU61〜6
2)。
【0051】6分経過前の洗浄動作は、図10に示すよ
うに、ステップU41で水温を、ステップU43で50
℃フラグの内容を、ステップU44で終了フラグの内容
を、また、ステップU49で水温を判断することによっ
て、洗浄水の温度上昇の状態を判断し、その判断の内容
に応じて、ヒータ8をオンオフし、また、50℃フラグ
や終了フラグをオンしている。
【0052】まず、ステップU41では、現時点での洗
浄室3内の洗浄水の温度が温度センサ12によって検出
され、検出された温度が予め定める基準温度、例えば、
50℃以上に上昇したか否かが判断される。水温が基準
温度の50℃に上昇するまでヒータ8は駆動される(ス
テップU41でNO、ステップU42)。洗浄水の温度
が、洗浄開始後に初めて基準温度の50℃以上に上昇す
る場合には(ステップU41でYES)、50℃フラグ
および終了フラグはオフ状態であるので(ステップU4
3でNO、ステップU44でNO)、ステップU45
で、洗浄水の温度が基準温度の50℃に上昇するまで
の、洗浄開始からの経過時間が検出される。検出された
経過時間が、予め定める基準時間、例えば、3分未満で
あれば(ステップU45でYES)、終了フラグがオン
される(ステップU47)。また、検出された経過時間
が、予め定める基準時間、例えば、3分以上であれば
(ステップU45でNO)、50℃フラグがオンされる
(ステップU46)。
【0053】以後、温度上昇の経過時間が基準時間より
も短い場合には、洗浄水の初期温度が高いと判断でき
る。この場合には、洗浄水の温度が相対的に低い第1の
設定温度、例えば、50℃に上昇するまで、洗浄が継続
される。また、温度上昇の経過時間が基準時間よりも長
い場合には、洗浄水の初期温度が低いと判断できる。こ
の場合には、洗浄水の温度が相対的に高い第2の設定温
度、例えば、52℃に上昇するまで、洗浄が継続され
る。
【0054】以下、洗浄水の状態に応じた上述の各場合
に分けて説明する。まず、経過時間が基準時間よりも短
い場合(ステップU45でYES)を説明する(図11
のA)。本実施の形態では、基準温度と第1の設定温度
とは、同じ50℃に設定されている。このため、経過時
間が基準時間よりも短い場合には、洗浄水の温度が基準
温度の50℃に上昇すると、第1の設定温度にも到達し
たこととなる。このため、まず、ヒータ8が駆動停止さ
れて(ステップU48からステップU4に戻る)、その
後、水温が50℃未満に低下すると(ステップU41で
NO)、ヒータ8は駆動され(ステップU42からステ
ップU4に戻る)、水温が50℃以上に上昇すると(ス
テップU41でYES)、終了フラグがオンされている
ので(ステップU44でYES)、ヒータ8が再度駆動
停止される(ステップU48からステップU4に戻
る)。このようにして、ヒータ8はオンオフ制御され
て、洗浄水の温度は第1の設定温度の50℃に維持され
る。
【0055】このように、洗浄に際し、洗浄水の温度が
50℃に維持されて、6分が経過する。その後、以下の
ようにして、洗浄動作が終了する。6分経過時点で(図
9のステップU4でYES)、6分時点処理が行われる
(ステップU20)。6分時点処理では、図7に示すよ
うに、洗浄動作を所定洗浄時間、例えば、6分が経過し
た現時点で終了するか否かが判断される。すなわち、ス
テップS51で終了フラグが判断される。上述したステ
ップU47で終了フラグがオンされていれば(ステップ
S51でYES)、洗浄行程を終了する終了処理が行わ
れる(ステップS52)。終了処理では、ヒータ8と洗
浄ポンプ51の駆動が停止され、その後、排水ポンプ5
2が駆動されて排水される。
【0056】次に、経過時間が基準時間よりも長い場合
(ステップU45でNO)を説明する(図11のB)。
洗浄水の温度が50℃を超えて、さらに上昇すると(ス
テップU41でYES)、ステップU46で50℃フラ
グがオンされているので(ステップU43でYES)、
ステップU49で、洗浄水の温度が温度センサ12によ
って検出され、検出された温度が第2の設定温度、例え
ば、52℃以上に上昇したか否かが判断される。水温が
52℃に上昇するまでヒータ8は駆動される(ステップ
U49でNO、ステップU50からステップU4へ戻
る)。水温が52℃以上に上昇すると(ステップU49
でYES)、終了フラグがオンされて(ステップU4
7)、ヒータ8が駆動停止される(ステップU48から
ステップU4へ戻る。)。その後、水温が52℃未満に
低下すると(ステップU49でNO)、再度ヒータ8が
駆動される(ステップU50)。その後、ヒータ8はオ
ンオフ制御されて、水温が第2の設定温度に維持され
る。
【0057】このように、洗浄に際し、洗浄水の温度が
52℃に維持されて、6分経過時点で(ステップU4で
YES)、上述した図7の6分時点処理が行われる(ス
テップU20)。ここでは、上述したステップU47で
終了フラグがオンされていれば(ステップS51でYE
S)、終了処理が行われる(ステップS52)。また、
経過時間が基準時間よりも長い場合(ステップU45で
NO)であっても、洗浄水の温度が第2の設定温度、例
えば、52℃にまで上昇しない場合には(ステップU4
9でNO)、終了フラグがオフのままで6分が経過す
る。6分経過時点では(ステップU4でYES)、図7
に示すように、終了フラグがオフであるので(ステップ
S51でNO)、6分フラグがオンされて(ステップS
53)、6分経過後も洗浄動作が継続される。
【0058】6分経過後の洗浄動作では、図9に示すよ
うに、ステップU5でYESの後、まず、ステップU6
1では、洗浄水の温度が温度センサ12によって検出さ
れ、検出された温度が第2の設定温度、例えば、52℃
以上に上昇したか否かが判断される。水温が52℃に上
昇するまでヒータ8は駆動される(ステップU61でN
O、ステップU4へ戻る)。水温が52℃以上に上昇す
ると(ステップU61でYES)、上述の終了処理が行
われる(ステップU62)。このように、6分経過する
までに洗浄水の温度が52℃まで上昇していない場合、
洗浄水の温度が52℃に上昇するまで洗浄が継続され
る。
【0059】また、場合によっては、洗浄水の温度が、
上述した基準時間の3分内に基準温度の50℃に上昇し
ない場合も想定される。このような場合には(図10の
ステップU41でNO)、終了フラグがオフであり、6
分経過時点で6分フラグがオンされ(図7のステップS
53)、上述したように、洗浄水の温度が52℃に上昇
するまで洗浄動作が継続される(ステップU61〜6
2)。
【0060】このように本実施の形態によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、温度上昇の経過時間が短いと
きには、図11のAのように洗浄水の初期温度が高いと
判断できるが、洗浄水の温度を相対的に低い設定温度に
上昇させることによって、温度上昇の時間全体を短くで
きるので、温度上昇のための消費電力を低減でき、しか
も、洗浄時の洗浄水の平均温度を高く維持できるので、
被洗浄物を確実に洗浄できる。
【0061】また、温度上昇の経過時間が長いときに、
図11のB〜Dのように洗浄水の初期温度が低いと判断
できるが、洗浄水の温度を相対的に高い設定温度に上昇
させることによって、洗浄時に洗浄水の平均温度を高く
且つ素早く上昇させることができて、被洗浄物を素早く
洗浄できる。また、洗浄水が基準温度に上昇する時間に
かかわらず、少なくとも、所定の洗浄時間で被洗浄物を
洗浄することによって、被洗浄物を万遍なく確実に洗浄
できる。
【0062】また、本実施の形態では、基準温度と第1
の設定温度は同じに設定されているので、互いに異なっ
て設定されている場合に比べて、制御内容を簡単化する
ことができる。なお、基準温度を第1の設定温度よりも
低く設定しても構わない。なお、上述の各実施の形態で
は、スピーディコースでの設定温度は、第1の設定温度
および第2の設定温度の2段階に設定されていたが、3
段階以上でもよい。
【0063】また、供給される水の温度を判断するため
に、洗浄室3底部に設けられた温度センサ12を使用し
ていたが、これには限定されない。例えば、給水される
際に洗浄水の温度を検出できるように、給水機構6に温
度センサが設けられていてもよい。また、第1の実施形
態では、洗浄開始から所定時間経過時点での水温を検出
することによって、また、第2の実施形態では、基準温
度(50℃)に到達するまでの温度上昇の経過時間を検
出することによって、洗浄水の温度上昇の設定温度を異
なって設定している。このように、水の初期温度が低い
程、温度上昇開始後の所定時間経過時の水の温度も低い
一方、基準温度に到達するまでの経過時間は長くなる関
係に基づいて、洗浄室内の初期水温に関係する量を検出
することによって、洗浄水の設定温度を設定してもよ
い。例えば、加熱開始前の水温に関係する量を検出する
ことも考えられる。
【0064】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0065】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、洗浄水の初期温度が高い場合に
相対的に低い設定温度を設定することによって、温度上
昇の時間を短くできるので、消費電力を低減でき、しか
も、洗浄時の洗浄水の平均温度を高く維持できるので、
被洗浄物を確実に洗浄できる。また、初期温度が低い場
合に相対的に高い設定温度を設定することによって、洗
浄時に洗浄水の平均温度を高く且つ素早く上昇させるこ
とができるので、被洗浄物を素早く洗浄することができ
る。
【0066】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
かかる発明の効果に加えて、洗浄開始後に所定時間を経
過した水温を初期温度とすることによって、洗浄水の温
度差をならすことができるので、初期温度を正確に検出
できる。請求項3に係る発明によれば、以下の効果を奏
する。すなわち、温度上昇の経過時間が短いときに、洗
浄水の温度を相対的に低い設定温度に上昇させることに
よって、温度上昇の時間全体を短くできるので、温度上
昇のための消費電力を低減でき、しかも、洗浄時の洗浄
水の平均温度を高く維持できるので、被洗浄物を確実に
洗浄できる。また、温度上昇の経過時間が長いときに、
洗浄水の温度を相対的に高い設定温度に上昇させること
によって、洗浄時に洗浄水の平均温度を高く且つ素早く
上昇させることができて、被洗浄物を素早く洗浄でき
る。
【0067】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至3の何れかにかかる発明の効果に加えて、被洗浄物を
万遍なく確実に洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる食器洗浄機の概
略構成の断面側面図である。
【図2】図1の食器洗浄機の制御部のブロック図であ
る。
【図3】図1の制御部の概略制御内容のフローチャート
である。
【図4】図3のフローチャートの一部を詳細に示すフロ
ーチャートである。
【図5】図1の食器洗浄機の給水動作のフローチャート
である。
【図6】図4のフローチャートの一部を詳細に示すフロ
ーチャートである。
【図7】図1の食器洗浄機の6分経過時点の制御内容の
フローチャートである。
【図8】図4のフローチャートの一部を詳細に示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかる食器洗浄機
の制御内容のフローチャートである。
【図10】図9のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図11】図1の食器洗浄機の動作を説明するための、
洗浄水の温度上昇とその経過時間の変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 食器洗浄機 8 ヒータ(加熱手段) 11 制御部(制御手段) 12 温度センサ(温度検出手段) 51 洗浄ポンプ(洗浄手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯められた洗浄水を被洗浄物へ噴射して被
    洗浄物を洗浄する食器洗浄機において、 上記洗浄水の噴射を行うための洗浄手段と、 洗浄水の温度を上昇させるための加熱手段と、 洗浄水の温度を検出する温度検出手段と、 温度検出手段の検出結果に基づいて、貯められた洗浄水
    の初期温度が予め定める基準温度以上のときは、加熱手
    段によって洗浄水の温度が相対的に低い第1の設定温度
    に上昇するまで洗浄手段を動作させ、貯められた洗浄水
    の初期温度が予め定める基準温度未満のときは、加熱手
    段によって洗浄水の温度が相対的に高い第2の設定温度
    に上昇するまで洗浄手段を動作させる制御手段とを備え
    たことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の食器洗浄機において、 制御手段は、温度検出手段によって検出された、洗浄開
    始から所定時間経過後の貯められている洗浄水の温度
    を、初期温度とすることを特徴とする食器洗浄機。
  3. 【請求項3】貯められた洗浄水を被洗浄物へ噴射して被
    洗浄物を洗浄する食器洗浄機において、 上記洗浄水の噴射を行うための洗浄手段と、 洗浄水の温度を上昇させるための加熱手段と、 洗浄水の温度を検出する温度検出手段と、 温度検出手段の検出結果に基づいて、洗浄水の温度が予
    め定める基準温度に加熱手段によって上昇するための経
    過時間を検出し、この経過時間が予め定める基準時間未
    満のときは、加熱手段によって洗浄水の温度が相対的に
    低い第1の設定温度に上昇するまで洗浄手段を動作さ
    せ、上記経過時間が予め定める基準時間以上のときは、
    加熱手段によって洗浄水の温度が相対的に高い第2の設
    定温度に上昇するまで洗浄手段を動作させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする食器洗浄機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の食器洗浄
    機において、 制御手段は、予め定める設定時間が経過するまで洗浄手
    段を動作させることを特徴とする食器洗浄機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48111306U (ja) * 1972-03-30 1973-12-20
US4677198A (en) * 1983-11-22 1987-06-30 Gist-Brocades N.V. Process for the preparation of oligosaccharides-containing products from biomass
US10947407B2 (en) 2017-12-01 2021-03-16 Essential Industries, Inc. Coating compositions

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