JPH11302621A - 合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系無溶剤形接着剤 - Google Patents

合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系無溶剤形接着剤

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JPH11302621A
JPH11302621A JP10610398A JP10610398A JPH11302621A JP H11302621 A JPH11302621 A JP H11302621A JP 10610398 A JP10610398 A JP 10610398A JP 10610398 A JP10610398 A JP 10610398A JP H11302621 A JPH11302621 A JP H11302621A
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synthetic polymer
acid
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prepolymer
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JP10610398A
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Hideki Sunai
英樹 簾内
Yasushi Honda
泰 本田
Yasuhiro Takada
泰廣 高田
Masato Fujii
正人 藤井
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Tajima Inc
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Tajima Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、合成高分子系張り床材の施
工時において床材がずれることなく且つ最終の接着強さ
に優れる合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系
無溶剤形接着剤を提供することにある。 【解決手段】 (A)末端にイソシアネート基を2個以
上有するウレタンプレポリマーと(B)末端にイソシア
ネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー(b
1)とN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(b
2)とを反応させて得られる末端にオキサゾリジン基を
有するウレタンオキサゾリジンプレポリマーとからなる
組成物に対し、(C)平均繊維長100〜1000μm
のウォラストナイトを1〜50重量%含有することを特
徴とする合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系
無溶剤形接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成高分子系張り
床材の施工時において床材がずれることなく且つ最終の
接着強さに優れる合成高分子系張り床材用一液型ウレタ
ン樹脂系無溶剤形接着剤及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成高分子系張り床材は、主にビニル、
ゴム、リノリウム製の床タイル及び床シート、レジンテ
ラゾー製床タイルであり、これらはラテックス形または
エマルション形接着剤を用いて施工するのが一般的であ
り、耐水接着性を要求される場合には、二液硬化型エポ
キシ樹脂系接着剤が使用されていた。しかし近年、二液
硬化型エポキシ樹脂系接着剤の代替として、耐水接着性
に優れ且つ計量、混合操作が不要で施工が簡便である一
液型ウレタン樹脂系接着剤が広く使用されるようになっ
てきた。
【0003】通常合成高分子系張り床材の施工は、接着
剤を下地に塗布し、所定の待ち時間をとった後、床材を
順次貼り付けてゆくため、貼り付けた床材にずれが容易
に生じると、貼り合わせた床材の目地部から接着剤のは
み出しが起きたり、目地の通りが悪くなるなど、最終仕
上がりの美観を損なう。このため、床施工に使用される
接着剤には、床材のずれを防ぐためのずれ防止性能が要
求される。ずれ防止性能は、初期接着力の強さや初期粘
着力発現性によって付与されてきた。一液型ウレタン樹
脂系接着剤には、有効成分が95重量%以上、かつ引火
点が70℃未満の有機溶剤含有量が5重量%未満である
無溶剤形とそれ以外の溶剤形があるが、前者は初期粘着
力発現性が劣り床材のずれが容易に起こるため、合成高
分子系張り床材用途には初期粘着力発現性に優れる溶剤
形が主に用いられている。
【0004】無溶剤形は、主に低分子化合物の湿気硬化
により粘着性を得るタイプであるため、特に冬場の低温
低湿下では十分な待ち時間を取らないと粘着性が発現せ
ず、貼り付けた床材にずれが生じ、床材の目地の通りが
悪くなってしまう。
【0005】しかしながら、溶剤形においてもトルエン
や酢酸エチルなどの高揮発性かつ低引火点である溶剤を
含んでいるため、作業環境や火災予防の点で問題があ
り、また塗布した接着剤中に溶剤が残留している状態で
床材を貼り付けると床材が膨潤し、床材の膨れや目地部
の突き上げなどの不具合発生原因にもなっているのが現
状である。
【0006】一液型ウレタン樹脂系接着剤において、無
溶剤化や低溶剤化の条件においても良好な初期粘着性を
発揮させる方法として特開平10−36481号公報で
記載されているオキサゾリジン化合物を用いた一液湿気
硬化型ウレタン組成物が提案されているが、塗布直後の
床材のずれ防止効果を得るには至っていない。
【0007】また、アスベスト短繊維を用いた場合は、
本発明の目的に近いタイルのずれ防止効果が得られた
が、アスベストは労働安全衛生上有害であるため、他の
方法として特公平6−78506号公報で記載されてい
る粒状重質炭酸カルシウムを用いた接着剤が提案されて
いた。しかし、粒状重質炭酸カルシウムは接着層の凝集
力を低下させるため、接着強さが低下する傾向があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、合成
高分子系張り床材の施工時において床材がずれることな
く且つ最終の接着強さに優れる合成高分子系張り床材用
一液型ウレタン樹脂系無溶剤形接着剤を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意研究した結果、特定の繊維成分によりこれ
らの課題を解決しうることを見い出し本発明を完成する
に至った。
【0010】即ち、本発明は、(A)末端にイソシアネ
ート基を2個以上有するウレタンプレポリマー及び
(B)末端にイソシアネート基を2個以上有するウレタ
ンプレポリマー(b1)とN−2−ヒドロキシアルキル
オキサゾリジン(b2)とを反応させて得られる末端に
オキサゾリジン基を有するウレタンオキサゾリジンプレ
ポリマーからなる組成物に対し、(C)平均繊維長10
0〜1000μmのウォラストナイトを1〜50重量%
含有する接着剤を提供する。
【0011】以下に本発明を更に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用される末端にイソシ
アネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー
(A)は、有機ポリイソシアネート(a1)とポリオー
ル(a2)とをポリイソシアネートの過剰のもとで常法
により調製されるウレタンプレポリマーである。
【0013】有機ポリイソシアネート(a1)として
は、例えば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、一部をカルボジイミド化されたジフェニル
メタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポ
リイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレ
ンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシア
ネート、シクロヘキサンジイソシアネート等の芳香族ジ
イソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイ
ソシアネート1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0014】又、ポリオール(a2)とは、ポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリ
オール及びこれらの混合ポリオールである。
【0015】ポリエーテルポリオールとしては、例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、
トリメチロールプロパン、グルコース、ソルビトール、
シュークローズ等の多価アルコールの1種又は2種以上
にプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイド、スチレンオキサイド等の1種又は2種以
上を付加して得られるポリオール及びポリオキシテトラ
メチレンポリオール等が挙げられる。
【0016】ポリエステルポリオールとしては、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパンあるいはその他の低分子ポリオールの1種又は2
種以上とグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ダイ
マー酸、水添ダイマー酸あるいはその他の低分子ジカル
ボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種以上との縮合重合
体及びプロピオラクトン、カプロラクトン、バレロラク
トン等の開環重合体等が挙げられる。
【0017】その他のポリオールとしては、例えばポリ
カーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール、
水素添加されたポリブタジエンポリオール、アクリルポ
リオール等が挙げられる。又、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールグリセ
リン、トリメチロールプロパン、グルコース、ソルビト
ール、シュークローズ等の低分子ポリオールも挙げられ
る。
【0018】本発明のウレタンオキサゾリジンプレポリ
マー(B)とは、末端にイソシアネート基を2個以上有
するウレタンプレポリマー(b1)と吸湿により加水分
解を伴って(A)と反応可能な活性水素基(第2級アミ
ノ基と第1級ヒドロキシル基)を発生するN−2−ヒド
ロキシアルキルオキサゾリジン(b2)とを反応させて
得られる末端にオキサゾリジン基を有するプレポリマー
である。
【0019】ウレタンプレポリマー(b1)としては、
ウレタンプレポリマー(A)を用いることができる。
【0020】又、ウレタンプレポリマー(b1)とN−
2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(b2)との反
応比は、NCO/0H=0.95〜3.0が好ましい。
NCO/OH=0.95未満ではN−2−ヒドロキシア
ルキルオキサゾリジンが未反応のまま残存する傾向があ
り、貯蔵安定性に悪影響を与える。NCO/OH=3.
0を越えると硬化速度の低下の問題がある。
【0021】N−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジ
ン(b2)は、1,2級アミノ基と2ーヒドロキシエチ
ル基を持つアルカノールアミン類とアルデヒドもしくは
ケトン類の脱水反応により合成される。アルカノールア
ミン類としては、例えばエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、イソブタノールアミン、ジイソブタノールア
ミン、ヒドロキシエチルアミノメチルアルコールであ
り、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、キシリレ
ンジアミン、ジシクロヘキシルジアミン、イソホロンジ
アミン、イソプロピリデンビス(アミノシクロヘキサ
ン)、メチレンビス(アミノシクロヘキサン)、ポリメ
チレンポリアミン、ジアミノトルエン、フェニレンジア
ミンなどの1級アミノ基に2−ヒドロキシエチル基が置
換された2級アミノ−2−ヒドロキシル基を有する化合
物である。
【0022】アルデヒドもしくはケトン類としては、例
えばブチルアルデヒド、トリメチルアセトアルデヒド、
トリエチルアセトアルデヒド、バレロアルデヒド、フル
フラール、ベンズアルデヒド、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、トリメチルシクロヘキサノン、アセト
フェノン、アニスアルデヒド、ヘキサナール、オクタナ
ール、デカナール、シトラールなどが挙げられる。
【0023】また、化合物(A)のイソシアネート基
と、化合物(B)の加水分解により生成する活性水素H
との比が、当量比で−NCO/−H=0.4〜4.0で
あることが好ましく、より好ましくは1.0〜3.0で
ある。0.4未満であると、貯蔵安定性及び接着物性が
劣り、4.0を越えると接着層に炭酸ガスによる発泡が
生じ、接着物性が低下すると共に硬化性が遅く、十分な
初期粘着性が得られない。
【0024】本発明の平均繊維長100〜1000μm
のウォラストナイト(C)は、接着剤中に1〜50重量
%含有することが望ましい。平均繊維長が100μm未
満であると床材のずれ防止効果が不十分であり、100
0μmを越えると接着剤塗布用のくし目ごての通りが悪
く、塗布作業効率が悪くなる。また、ウォラストナイト
の含有量が1重量%未満であると床材のずれ防止効果が
不十分であり、50重量%を越えると最終接着力が低下
する。本発明のウォラストナイトは、針状結晶状の天然
鉱物(メタケイ酸カルシウム)であり、表面が不活性で
あるため水分や化学吸着が少ないため、湿気硬化型の一
液ウレタン樹脂系接着剤の充填材として大変適してい
る。また、炭酸カルシウムやタルクなどの一般的な充填
材より硬化物の補強効果があるため凝集力が向上し、高
充填しても接着力が低下しない。
【0025】本発明の組成物は、必要に応じて硬化促進
剤、溶剤、少量のプロセスオイル、可塑剤、揺変剤、無
機充填剤、耐侯性の維持、向上のための紫外線防止剤、
安定剤等各種添加剤が加えられ、これら混合物が均一に
混合でき、且つ保存性が確保できるのに十分なる混合、
混練装置により製造することができる。
【0026】本発明の硬化性を促進する目的で酸、公知
のウレタン用硬化促進剤を添加することが出来る。好ま
しくは無機酸、有機酸およびそれらの無水物、エステ
ル、酸性塩類の群から選ばれる1種又は2種以上が使用
される。例えば、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、珪酸、アル
ミン酸、オクチル酸、過塩素酸、蟻酸、酢酸、クロロ酢
酸、プロピオン酸、カプロン酸、シュウ酸、コハク酸、
アジピン酸、マレイン酸、フタル酸、安息香酸、サリチ
ル酸、酸性燐酸エステルなど、またはそれらの無水物、
エステル類、酸性塩類などが挙げられる。また三級アミ
ン、有機金属化合物等公知のウレタン用硬化促進剤など
が配合できる。
【0027】可塑剤とは、例えばジブチルフタレート、
ジオクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソデ
シルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジウンデシ
ルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチルアジペ
ート、ジイソデシルアジペート、ジオクチルアゼレー
ト、ジオクチルセバケート、トリ−(2−エチルヘキシ
ル)トリメリテート、トリイソオクチルトリメリテー
ト、トリイソデシルトリメリテート等のエステル系可塑
剤等公知のウレタン用可塑剤を用いることができる。
【0028】揺変剤は、例えば表面処理炭酸カルシウ
ム、ポリ塩化ビニルパウダー、微粉末シリカ、ベントナ
イト、セピオライト等があげられる。
【0029】無機充填材としては、例えば炭酸カルシウ
ム、酸化カルシウム、クレー、タルク、マイカ、酸化チ
タン、水酸化カルシウム、硫酸アルミニウム、カオリ
ン、ゼオライト、硅そう土、ガラスバルーン等の無機化
合物の粉粒体が挙げられる。
【0030】安定剤としては、例えば、酸化防止剤、紫
外線吸収剤等が挙げられる。このほか本発明のウレタン
樹脂組成物には石油系高沸点芳香族系留分,石油樹脂等
を混合しても良い。
【0031】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。
【0032】<(A)成分の合成> (ウレタンプレポリマーの作製例)分子量2000のポ
リプロピレンエーテルジオール1000gと分子量20
00のポリエステルジオール(1,4−ブタンジオール
/アジピン酸系)200gにネオペンチルグリコールを
187.7g、ジオクチルフタレートを347g均一に
溶解させた後、2,4−トリレンジイソシアネート83
5.7g、すなわちNCO/OHの当量比2.0にて窒
素気流下で80℃にて25時間フラスコ中で撹拌しなが
ら反応させNCO%が7.85%のウレタンプレポリマ
ー(A)を得た。
【0033】<B成分の合成> (ウレタンオキサゾリジンプレポリマー作製例)ウレタ
ンプレポリマー(A)1000gと2ーイソプロピル3
(2ヒドロキシエチル)1,3オキサゾリジン(以下H
−OXZと略)327.3g、すなわちNCO/OHの
当量比1.1にて窒素気流下で60℃にて48時間フラ
スコ中で撹拌しながら反応させ、ウレタンオキサゾリジ
ンプレポリマー(B)を得た。本組成物のGPCを測定
した結果、残存しているH−OXZの含有率は1%以下
であることを確認した。
【0034】実施例および比較例[コンパウンドの配
合]下表に示す配合で、密閉型プラネタリーミキサー中
に150℃で2時間乾燥し水分を0.05%以下に調整
したウォラストナイト(C)及び炭酸カルシウム(日東
粉化製品:NS−200)、120℃で3時間乾燥し、
水分を0.1%以下に調整した脂肪酸処理炭酸カルシウ
ム(白石カルシウム製品:ハクエンカCCR)、前記作
製例で得られたウレタンプレポリマー(A)、ウレタン
オキサゾリジンプレポリマー(B)、可塑剤、硬化促進
剤を所定量加え均一に混合した後、有効成分100%の
合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系無溶剤形
接着剤を得た。下記の試験方法で評価し、下表に結果を
示した。
【0035】[試験方法] (タイルのずれ)温度20℃、湿度65%の条件下にお
いて、実施例1、2及び比較例1、2によって得られた
接着剤を、セメントモルタル仕上げを行ったコンクリー
ト下地上にくし目ごて(JIS A 5536規格品)を
使用して塗布し、接着剤塗布作業終了後直ちにコンポジ
ションビニル床タイルCT((株)タジマ製Pタイル)
を第1図の要領で貼り付け、第2図の要領でタイル接着
施工の際に生じる床タイルの水平方向へのずれを測定す
る。
【0036】ずれの測定方法は、まず1枚目の床タイル
(T1)を基準線に沿って貼り付け、順次床タイル(T
2、T3、T4、T5、T6〜T9)を貼り進める。床
タイル(T6)を貼り付ける時は、既に張り付けを行っ
た床タイル(T1)の上に乗って作業を行うことにな
る。同様に、床タイル(T9)を貼り付ける時は、既に
張り付けを行った床タイル(T2)の上に乗ることとな
る。このとき、基準線に沿って貼り付けられた床タイル
(T1)及び床タイル(T2)の基準線からのずれ幅
(Xd1、Yd1、Yd2)と床タイル(T1、T2)間の目
地隙幅(Xd12)について直定規を用いてずれ幅の最大
値を測定する。
【0037】(最終接着強度)JIS A 5536(ビニル系床
材用接着剤)に準拠し、引張接着強さ(養生2日)の試
験を行った。
【0038】[実施例1,2]何れにおいても、床タイ
ル施工時において接着剤塗布作業終了直後に床タイルを
貼り付けても、床タイルのずれはなく、引張接着強さの
低下も認められなかった。
【0039】[比較例1]本発明のウォラストナイトを
含有していないため、床タイルのずれが発生しタイルの
目地通りが悪くなった。
【0040】[比較例2]ウォラストナイトの代わりに
特公平6−78506記載の粒状重質炭カルを配合した
が、床タイルのずれは抑制されるものの引張り強さが低
下した。
【0041】[配合条件及び試験結果]
【表1】
【0042】1);ウォラストナイト(平均繊維長300μm:啓
和炉材(株)製サイカテックH-11) 2);硬化促進剤(サリチル酸) 3);可塑剤(ジオクチルフタレート) 4);粒状重質炭カル(平均粒径110μm:三共精粉社
製G50) 5);ウレタンプレポリマー(A)のNCO基とウレタ
ンオキサゾリジンプレポリマー(B)から発生する活性
水素−Hとの当量比。 6);第2図中のずれ幅Xd1、Yd1、Yd2、Xd12の最
大値
【0043】
【発明の効果】
【0044】本発明の合成高分子系張り床材用一液型ウ
レタン樹脂系無溶剤形接着剤を用いることにより、接着
強さの低下を伴わず、床タイルの施工時において床タイ
ルのずれ防止効果が得られた。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、ビニル床タイルの施工状態を表す。
【図2】第2図は、ビニル床タイル施工時のずれ幅測定
状態を表わす。
【符号の説明】
T1〜T11は、ビニル床タイルで、数字は施工順序(矢
印はビニル床タイルの一般的な貼り付けの流れ)を表わ
す。Aは、接着剤。Xd1、Yd1、Yd2、Xd12は、ずれ
幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 泰廣 大阪府泉大津市条南町4−17−204 (72)発明者 藤井 正人 大阪府岸和田市岡山町238−18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)末端にイソシアネート基を2個以
    上有するウレタンプレポリマーと(B)末端にイソシア
    ネート基を2個以上有するウレタンプレポリマー(b
    1)とN−2−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(b
    2)とを反応させて得られる末端にオキサゾリジン基を
    有するウレタンオキサゾリジンプレポリマーとからなる
    組成物に対し、(C)平均繊維長100〜1000μm
    のウォラストナイトを1〜50重量%含有することを特
    徴とする合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系
    無溶剤形接着剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のウレタン樹脂系無溶剤形
    接着剤を床に塗布して合成高分子系張り床材を敷設する
    ことを特徴とする合成高分子系張り床材の施工方法。
JP10610398A 1998-04-16 1998-04-16 合成高分子系張り床材用一液型ウレタン樹脂系無溶剤形接着剤 Pending JPH11302621A (ja)

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