JPH11302351A - イソシアヌレート基含有ポリイソシアナートの製造法 - Google Patents

イソシアヌレート基含有ポリイソシアナートの製造法

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JPH11302351A
JPH11302351A JP10113550A JP11355098A JPH11302351A JP H11302351 A JPH11302351 A JP H11302351A JP 10113550 A JP10113550 A JP 10113550A JP 11355098 A JP11355098 A JP 11355098A JP H11302351 A JPH11302351 A JP H11302351A
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catalyst
nbdi
polyisocyanate
group
monomer
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JP10113550A
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Kouya Kojima
甲也 小島
Takanori Fukumura
考記 福村
Hideki Mizuta
英樹 水田
Naoto Ito
尚登 伊藤
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UV照射後においても着色の少ない、NBD
Iを出発原料としたイソシアヌレート環含有ポリイソシ
アナートの製造法を提供する。 【解決手段】 NBDI及び/又はNBDIを水酸基を
有する化合物で部分的にモノN置換カルバミン酸エステ
ル化したポリイソシアナートを三量化するにあたり、触
媒として水酸化第4アンモニウムを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポリウレタ
ン塗料、注型材等のポリウレタン樹脂を製造する際の硬
化剤として有用なイソシアヌレート環を有するポリイソ
シアナート類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソシアヌレート環を有するイソシアナ
ート類は、通常有機イソシアナートを触媒の存在下三量
化することにより行われる。しかしながら、従来より使
用する触媒によっては、黄色に着色した反応生成物を与
えやすいという問題点があった。その改良法として、特
公平7−5573号公報では触媒としてフッ化カリウム
を使用することによって、着色の生じないイソシアヌレ
ート環含有ポリイソシアナートの製造法が記載されてお
り、さらに、特公平7−5574号公報ではフッ化カリ
ウムと(1)ポリエチレンオキサイド化合物、(2)第
4級アンモニウム塩、(3)ホスホニウム化合物より選
ばれた化合物の1種又は2種以上の組み合わせからなる
触媒を用いることによって、少ない触媒使用量、及び穏
やかな反応条件で無着色のイソシアヌレート環含有ポリ
イソシアナートが製造できることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらフッ化
カリウムを用いて2,5−及び/または2,6−ジイソ
シアナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン(NB
DI)を三量化して得られる無色透明のイソシアヌレー
ト環含有ポリイソシアナートもUVを照射することによ
り黄変するという新たな問題が生じてきた。したがっ
て、本発明が解決しようとする課題は、UV照射後にお
いても着色の少ない、NBDIを出発原料としたイソシ
アヌレート環含有ポリイソシアナートの製造法を見出す
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことにNBD
Iを水酸化第4アンモニウムの存在下に三量化すること
で、得られるイソシアヌレート環含有ポリイソシアナー
トは、UV照射後においても着色が少ないことを見出し
本発明を完成するに至った。
【0005】即ち本発明は、単量体2,5−及び/又は
2,6−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,2,1]
ヘプタン、及び/又は単量体2,5−及び/又は2,6
−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ンを水酸基を有する化合物で部分的にモノN置換カルバ
ミン酸エステル化したポリイソシアナートを三量化する
にあたり、触媒として水酸化第4アンモニウムを使うこ
とを特徴とする、イソシアヌレート環含有ポリイソシア
ナートの製造方法である。また本発明は、上記記載の方
法において触媒毒の添加及び/又は熱的不活性化により
三量化反応を所望する転化率で停止させることを特徴と
している。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の三量化触媒に用いられる
水酸化第4アンモニウムは一般式(1)で表される。
【0007】
【化1】
【0008】式中R1〜R4は同じでも異なっていてもよ
く、置換又は無置換の炭素原子を1〜20、好ましくは
1〜4個有するアルキル基、炭素原子を7〜10、好ま
しくは7個有するアラルキル基、炭素原子を4〜10、
好ましくは5または6個有する飽和脂環式炭化水素基を
表す。さらに、各々の基はヒドロキシル基及び/又は炭
素原子を1〜4個有するヒドロキシアルキル基で置換さ
れていてもよい。またR1〜R3のうち2つは窒素原子と
共に、そして必要に応じて酸素原子または別の窒素原子
と共に、炭素原子を3〜5個有する複素環式環を形成し
てもよい。さらに、R2、R3はエチレン基を表してもよ
く、例えば、第4窒素原子および別の第3窒素原子と共
に2環式トリエチレン−ジアミン(DABCO)構造を
形成してもよい。R1〜R4の具体例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基等アルキル
基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル
基等アラルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基等飽和脂環式炭化水素、ヒドロキシメチル基、2−ヒ
ドロキシエチル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒド
ロキシメチル−エチル基、3−ヒドロキシプロピル基、
2−ヒドロキシメチル−プロピル基、4−ヒドロキシブ
チル基、2−ヒドロキシメチル−プロピル基、3−ヒド
ロキシメチルプロピル基等ヒドロキシアルキル基などが
挙げられる。具体的な水酸化第4アンモニウムとして
は、例えば、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキ
シド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ
エチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアン
モニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒド
ロキシドおよびDABCOへのエチレンオキシドと水と
のモノ付加物である式(2)に相当する化合物等が挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。
【0009】
【化2】
【0010】三量化触媒は単量体2,5−及び/又は
2,6−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,2,1]
ヘプタン(NBDI)を基準にして、一般に約0.00
01〜2重量%、好ましくは約0.001〜1重量%の
量で使用される。この使用範囲内では穏和な発熱挙動と
良好な反応性の両方が得られるので好ましい。
【0011】本発明に三量化触媒として用いられる水酸
化第4アンモニウムは、溶媒に希釈して用いてもよい。
溶媒はイソシアナート基と反応してモノN置換カルバミ
ン酸エステルを生成するもの(イソシアナート基反応性
溶媒)と、イソシアナート基に対し反応性を持たないも
の(イソシアナート基無反応性溶媒)に必要に応じて選
択される。モノN置換カルバミン酸エステルとはイソシ
アナート基と水酸基を有する化合物(例えば、アルコー
ル類、フェノール類、オキシム類)とが反応して生成す
る化合物である。モノN置換カルバミン酸エステルはそ
れ自体三量化の助触媒となり良好な反応性を与える。し
かし、イソシアナート反応性溶媒はイソシアナートと反
応することでイソシアナート基含有量を低下させ、生ず
るカルバミン酸エステルはNH基を含むために親水性を
増加させる。そこで、得られるイソシアヌレート基含有
ポリイソシアナートにより多くのイソシアナート基含有
量と疎水性を求めるときはイソシアナート基無反応性溶
媒を用いる方が好ましく、それ以外の場合はイソシアナ
ート基反応性溶媒を用いることが好ましい。
【0012】イソシアナート基反応性溶媒として具体的
には、例えば、メタノール、エタノール、n−ブタノー
ル、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエタノールアミン、エチレングリコールモノエチル
エーテル、ポリプロピレングリコール、2−エチルヘキ
サン−1,3−ジオール、2−エチルヘキサノール等の
アルコール類、フェノール、o−クロロフェノール、m
−クロロフェノール、p−クロロフェノール、2,4−
ジクロロフェノール、2,4,5−トリクロロフェノー
ル、レゾルシン、ハイドロキノン、m−クレゾール、p
−クレゾールなどのフェノール類、アセトオキシム、シ
クロヘキサノンオキシム、ジメチルグリオキシム、ジア
セチルモノオキシム、ベンゾフェノンオキシム等のオキ
シム類及びこれらの混合物を挙げることができる。イソ
シアナート基無反応性溶媒としては、例えば、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリル等及びこれらの混合物を挙げる
ことができる。これら溶媒は、必要に応じて未反応の単
量体ジイソシアナートとともに除去される。
【0013】本発明において使用される2,5−及び/
又は2,6−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,2,
1]ヘプタン(NBDI)は、例えば、特開平3−22
0167号公報に記載の方法で製造できる。具体的に
は、特開平4−282347号公報に記載の方法で製造
される2,5−及び/又は2,6−ジアミノメチルビシ
クロ[2,2,1]ヘプタン(NBDA)を塩酸と反応
させてNBDA塩酸塩とし、続いてホスゲンとの反応に
よりNBDIが製造できる。
【0014】本発明における「2,5−及び/又は2,
6−ジイソシアナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプ
タンを水酸基を有する化合物で部分的にモノN置換カル
バミン酸エステル化したポリイソシアナート」とは、前
述のモノN置換カルバミン酸エステルを含有するポリイ
ソシアナートのことであり、例えば、三量化触媒の溶媒
として水酸基を有する化合物を選択することで容易に系
内で合成することができる。
【0015】三量化反応は溶媒を使用してもしなくても
よいが、使用する場合はイソシアナート基に対して反応
活性を持たない溶媒を選択すべきである。例えば、トル
エン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリル等が挙げられるがこれらに
限定されない。
【0016】三量化反応は、通常20〜120℃、好ま
しくは40〜100℃の温度で行われる。さらに好まし
くは60〜100℃であり、この範囲内では穏やかな反
応条件と良好な反応性が得られる。また、100℃以上
においては熱分解による触媒の不活性化も同時に起こ
る。
【0017】反応の進行は、反応液中の原料濃度をガス
クロマトグラフィーにて測定することにより容易に観察
できる。反応が所望の転化率に達した時点で、触媒を失
活させて反応を停止する。ここでいう「転化率」とは出
発原料中に存在するNBDIに対しての、反応マス中に
存在するNBDIの百分率を意味する。この時の転化率
は10〜60%の範囲で選定するのが適当である。転化
率10%以下では生産性が悪すぎて好ましくなく、転化
率60%以上では高分子量のオリゴマー成分が増え、得
られるイソシアヌレート環含有ポリイソシアナートのN
CO含有率の低下、溶剤に対する溶解度の低下等物性が
低下するため好ましくない。
【0018】上記反応の停止方法としては、適当な触媒
毒の添加によって触媒を失活させる方法と、熱によって
触媒を熱分解し失活させる方法等がある。上記適当な触
媒毒としては、例えば塩酸、燐酸、硫酸等の無機強酸や
塩化ベンゾイル、メタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸等の酸性有機物質、及びシリカゲルや酸性基含有
樹脂等の吸着性物質等が使用される。上記熱による反応
停止方法は、反応混合物を100℃以上の温度にするこ
とで、触媒を熱分解により不活性化する方法である。
尚、100℃以上の反応温度で、触媒を滴下等により連
続的に装入して三量化反応する場合、触媒の装入を停止
すれば触媒の不活性化により反応停止させることもでき
る。
【0019】かくして得られた反応マスからは、未反応
の単量体NBDI及び必要によっては溶媒を除去し精製
する。精製方法としては、減圧蒸留や溶剤抽出等が挙げ
られるが、一般的には、流下式薄膜蒸留缶が好適に使用
される。生成物であるイソシアヌレート環含有ポリイソ
シアナート中の単量体NBDI含有量は1.0重量%以
下にすることが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の方法は実施例により制限されるものでは
ない。 実施例1 2−エチルヘキサン−1,3−ジオール3.0gを10
%テトラブチルアンモニウムヒドロキシド/メタノール
溶液(東京化成工業株式会社品)3.0gに添加して撹
拌した。次にメタノールを水流ポンプ減圧下で30〜4
0℃で十分に撹拌しつつ除去した。この原液を2−エチ
ルヘキサン−1,3−ジオールで約1%の濃度に調整し
て三量化触媒溶液とした。還流冷却器、温度計、滴下ロ
ート及び撹拌装置を備えた300mlの丸底フラスコに
NBDI300g(1.46モル)を入れ撹拌下60℃
で上記触媒3.0gを少量づつ滴下した。反応開始60
分後、ガスクロマトグラフィー分析の結果、NBDIの
転化率が40%となったので触媒の滴下を終了した。そ
の後さらに30分間完全に触媒を不活性化するために1
00℃で撹拌した。室温まで放冷したところ反応マスは
無色透明だった。次いで薄膜蒸発缶によって未反応の単
量体NBDIを除去した。得られた生成物は常温で無色
透明の固体で融点50〜60℃、NCO含有率17.4
%、単量体NBDI含有率0.5%であった。生成物収
量は120gであった。得られた上記イソシアヌレート
環含有ポリイソシアナート10.0gを酢酸ブチル1
0.0gに溶解し、2−エチルヘキサン−1,3−ジオ
ール3.1gと混合しアルミ板に塗布し120℃で硬化
した。このアルミ板をアイグラフィック社製メタルハラ
イドランプM01−L212で紫外線照射を810分間
行った。アルミ板上の硬化膜をUV照射前の硬化膜をリ
ファレンスとしてMacbeth社製COLOR−EY
E光反射計にて測定をおこなった。測定結果は、△E=
2.68、△H=2.46であった。
【0021】実施例2 2−エチルヘキサン−1,3−ジオール3.0gを40
%N,N,N−トリメチル−N−ベンジルアンモニウム
ヒドロキシド/メタノール溶液(東京化成品工業株式会
社品)0.75gに添加して撹拌した。次にメタノール
を水流ポンプ減圧下、30〜40℃で十分に撹拌しつつ
除去した。この原液を2−エチルヘキサン−1,3−ジ
オールで約1%の濃度に調整して三量化触媒溶液とし
た。還流冷却器、温度計、滴下ロート及び撹拌装置を備
えた300mlの丸底フラスコにNBDI300g
(1.46モル)を入れ撹拌下60℃で上記触媒3.0
gを少量づつ滴下した。反応開始60分後、ガスクロマ
トグラフィー分析の結果、NBDIの転化率が41%と
なったので触媒の滴下を終了した。その後30分間完全
に触媒を不活性化するために100℃で撹拌した。室温
まで放冷したところ反応マスは無色透明だった。次いで
薄膜蒸発缶によって未反応の単量体NBDIを除去し
た。得られた生成物は常温で無色透明の固体で融点50
〜60℃、NCO含有率17.3%、単量体NBDI含
有率0.5%であった。生成物収量は124gであっ
た。得られた上記イソシアヌレート環含有ポリイソシア
ナート10.0gを酢酸ブチル10.0gに溶解し、2
−エチルヘキサン−1,3−ジオール3.0gと混合し
アルミ板に塗布し120℃で硬化した。このアルミ板を
アイグラフィック社製メタルハライドランプM01−L
212で紫外線照射を810分間行った。アルミ板上の
硬化膜をUV照射前の硬化膜をリファレンスとしてMa
cbeth社製COLOR−EYE光反射計にて測定を
おこなった。測定結果は、△E=2.69、△H=2.
47であった。
【0022】実施例3 還流冷却器、温度計、滴下ロート及び撹拌装置を備えた
300mlの丸底フラスコにNBDI300g(1.4
6モル)を入れ撹拌下60℃で実施例1の三量化触媒溶
液を少量づつ滴下した。反応開始30分後、ガスクログ
ラフィー分析の結果、NBDIの転化率が20%となっ
たので、触媒の滴下を終了した。反応マスに85%燐酸
200mgを装入し、60℃で30分撹拌して反応停止
した。室温まで放冷したところ反応マスは無色透明だっ
た。次いで薄膜蒸発缶によって未反応の単量体NBDI
を除去した。得られた生成物は常温で無色透明の固体で
融点50〜60℃、NCO含有率17.6%、単量体N
BDI含有率0.5%であった。生成物収量は60gで
あった。得られた上記イソシアヌレート環含有ポリイソ
シアナート10.0gを酢酸ブチル10.0gに溶解
し、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール3.1gと
混合しアルミ板に塗布し120℃で硬化した。このアル
ミ板をアイグラフィック社製メタルハライドランプM0
1−L212で紫外線照射を810分間行った。アルミ
板上の硬化膜をUV照射前の硬化膜をリファレンスとし
てMacbeth社製COLOR−EYE光反射計にて
測定をおこなった。測定結果は、△E=2.68、△H
=2.47であった。
【0023】比較例1 還流冷却器、温度計、滴下ロート及び撹拌装置を備えた
300mlの丸底フラスコにNBDI300g(1.4
6モル)を入れ撹拌下60℃で、あらかじめ混合したフ
ッ化カリウム0.03gと平均分子量400のポリエチ
レングリコール10g、及びフェノール0.3gを10
分で滴下した。反応開始60分後、ガスクロマトグラフ
ィー分析の結果NBDIの転化率が43%となったの
で、停止剤として85%燐酸0.1g添加し反応を停止
した。室温まで放冷したところ反応マスは無色透明だっ
た。次いで薄膜蒸発缶によって未反応の単量体NBDI
を除去した。得られた生成物は常温で無色透明の固体で
融点50〜60℃、NCO含有率16.8%、単量体N
BDI含有率0.5%であった。生成物収量は128g
であった。得られた上記イソシアヌレート環含有ポリイ
ソシアナート10.0gを酢酸ブチル10.0gに溶解
し、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール3.0gと
混合しアルミ板に塗布し120℃で硬化した。このアル
ミ板をアイグラフィック社製メタルハライドランプM0
1−L212で紫外線照射を180分間行った。アルミ
板上の硬化膜をUV照射前の硬化膜をリファレンスとし
てMacbeth社製COLOR−EYE光反射計にて
測定をおこなった。測定結果は、△E=3.07、△H
=2.67であった。
【0024】
【発明の効果】2,5−及び/又は2,6−ジイソシア
ナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン(NBD
I)を三量化するにあたり、水酸化第4アンモニウムを
使用することで、紫外線照射においても着色の少ないイ
ソシアヌレート環含有ポリイソシアナートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 尚登 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単量体2,5−及び/又は2,6−ジイ
    ソシアナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン、及
    び/又は単量体2,5−及び/又は2,6−ジイソシア
    ナトメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタンを水酸基を
    有する化合物で部分的にモノN置換カルバミン酸エステ
    ル化したポリイソシアナートを三量化するにあたり、触
    媒として水酸化第4アンモニウムを使うことを特徴とす
    る、イソシアヌレート環含有ポリイソシアナートの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 触媒毒の添加及び/又は熱的不活性化に
    より三量化反応を所望する転化率で停止させることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
JP10113550A 1998-04-23 1998-04-23 イソシアヌレート基含有ポリイソシアナートの製造法 Pending JPH11302351A (ja)

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