JPH11302329A - 液状硬化性樹脂組成物、およびその硬化物 - Google Patents
液状硬化性樹脂組成物、およびその硬化物Info
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- JPH11302329A JPH11302329A JP10921098A JP10921098A JPH11302329A JP H11302329 A JPH11302329 A JP H11302329A JP 10921098 A JP10921098 A JP 10921098A JP 10921098 A JP10921098 A JP 10921098A JP H11302329 A JPH11302329 A JP H11302329A
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Abstract
の異なる有機基を同時に有するウレタンジ(メタ)アク
リレート(A)を含有する液状硬化性樹脂組成物。 【化1】 CH2=C(R1)−COOR3− (1) CH2=C(R2)−COOR4− (2) (R1 、R2 は水素原子またはメチル基を示し、R3 、
R4 は炭素数2〜20の2価の有機基から選ばれ、R1
とR2 が同一のときR3 、R4 は異なり、R1 とR2 が
異なるときR3 、R4 は同一でもよい。) 【効果】 液保存安定性に優れ、被覆材料として好適で
ある。
Description
光ファイバテープ等の被覆材料として好適な、液保存安
定性に優れた液状硬化性樹脂組成物に関する。
得たガラスファイバ素線に、保護補強を目的として樹脂
を被覆して製造されている。この樹脂被覆としては、光
ファイバの表面にまず柔軟な第一次の被覆層を設け、そ
の外側に剛性の高い第二次の被覆層を設けた構造が知ら
れている。これらの樹脂被覆を施された光ファイバ素線
を平面上に複数並べて結束材料で固めたテープ状ファイ
バもよく知られている。光ファイバ素線の第一次の被覆
層を形成するための樹脂組成物をプライマリ材、第二次
の被覆層を形成するための樹脂組成物をセカンダリ材、
テープ状ファイバの結束材として用いられる樹脂組成物
をテープ材と称している。これらの樹脂被覆方法として
は、液状硬化性樹脂組成物を塗布し、熱または光、特に
紫外線により硬化させる方法が広く用いられている。
が速いこと、ヤング率が大きく伸びの大きいこと、広い
温度範囲において物性変化の少ないことが求められてい
る。これらの要求を満たすため、特許第2525177
号公報では、数平均分子量1000〜15000のウレ
タンジ(メタ)アクリレートと、数平均分子量800以
下のウレタンジ(メタ)アクリレートとを用いた樹脂組
成物が述べられている。しかし、通常用いられるウレタ
ンジ(メタ)アクリレートは、保存される条件によって
は固化することが知られている。特に分子量が低いウレ
タンジ(メタ)アクリレートは容易に固化し、これを配
合した液状硬化性樹脂組成物も固化し易く、塗布するこ
とが出来なくなるという問題があった。
で放置しても長期間固化しない、液保存安定性に優れた
液状硬化性樹脂組成物を提供することにある。
するために、次の組成物を提供する。 1)式(1)および式(2)で示される構造の異なる有
機基を同時に有するウレタンジ(メタ)アクリレート
(A)を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成
物。
示し、R3 、R4 は炭素数2〜20の2価の有機基から
選ばれ、R1 とR2 が同一のときR3 、R4 は異なり、
R1 、R2 が異なるときR3 、R4 は同一でもよい。)
レタンジ(メタ)アクリレート(C)と式(4)で示さ
れる有機基を有するウレタンジ(メタ)アクリレート
(D)を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成
物。
示し、R7 、R8 は炭素数2〜20の2価の有機基から
選ばれ、R5 とR6 が同一のときR7 、R8 は異なり、
R5 とR6 が異なるときR7 、R8 は同一でもよい。)
化性樹脂組成物に、更にポリオール、ジイソシアネート
及び水酸基含有(メタ)アクリレートが反応してなるウ
レタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート(B)を
配合してなる液状硬化性樹脂組成物。
載の液状硬化性樹脂組成物を重合させて得られる硬化
物。
機基を同時に有するウレタンジ(メタ)アクリレート
(A)の製造法は限定されないが、次のような製造法を
例示できる。 1)ジイソシアネート1モルに対し、水酸基含有アルキ
ル(メタ)アクリレート(M1とする)1モルを反応性
が高い方のイソシアネート基に低温下で選択的に反応さ
せ、その後、M1と異なる構造の水酸基含有アルキル
(メタ)アクリレート(M2とする)1モルを反応性が
低いイソシアネート基に高温下で反応させることにより
ウレタンジ(メタ)アクリレート(A)が得られる。
基含有アルキル(メタ)アクリレート(M1とする)1
モルと、M1と異なる構造の水酸基含有アルキル(メ
タ)アクリレート(M2とする)を1モルを同時に反応
させることにより、(i)ジイソシアネート1分子に対
してM1が2分子反応したもの、(ii)ジイソシアネー
ト1分子に対してM2が2分子反応したもの、(iii)
ジイソシアネート1分子に対してM1、M2が1分子づ
つ反応したもの((A)に相当する)、の3種のウレタ
ンジ(メタ)アクリレートの混合物が得られる。この混
合物も液状硬化性樹脂組成物の構成成分として有用であ
り、用いることができる。
以上の異なる構造の水酸基含有アルキル(メタ)アクリ
レート合計2モルを逐次、または同時に反応させること
により、ウレタンジ(メタ)アクリレート(A)を含む
混合物が得られる。この混合物も液状硬化性樹脂組成物
の構成成分として有用であり、用いることができる。こ
のとき2種以上の異なる構造の水酸基含有アルキル(メ
タ)アクリレートは、それぞれ0.1モル以上を反応さ
せるのが好ましい。0.1モル未満では生成するウレタ
ンジ(メタ)アクリレート(A)が少なく、液状硬化性
樹脂組成物の保存安定性を改良する効果が小さい。
ネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートが反応して
なるウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート
(B)は、ジイソシアネートのイソシアネート基を、ポ
リオールの水酸基または水酸基含有(メタ)アクリレー
トの水酸基と反応させることにより製造される。ここで
用いるポリオール、ジイソシアネート及び水酸基含有
(メタ)アクリレートの使用割合は、ポリオールに含ま
れる水酸基1当量に対してジイソシアネートに含まれる
イソシアネート基が1.1〜2当量、水酸基含有(メ
タ)アクリレートの水酸基が0.1〜1当量となるよう
にするのが好ましい。
例えばポリオール、ジイソシアネート及び水酸基含有
(メタ)アクリレートを一括して仕込んで反応させる方
法;ポリオール及びジイソシアネートを反応させ、次い
で水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させる方法;
ジイソシアネート及び水酸基含有(メタ)アクリレート
を反応させ、次いでポリオールを反応させる方法;ジイ
ソシアネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートを反
応させ、次いでポリオールを反応させ、最後にまた水酸
基含有(メタ)アクリレートを反応させる方法などが挙
げられる。
(A)と、ポリオール、ジイソシアネート、水酸基含有
(メタ)アクリレートが反応してなるウレタン−ポリオ
ール−ジ(メタ)アクリレート(B)を同時に合成する
こともできる。例えば、ウレタンジ(メタ)アクリレー
ト(A)とウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレ
ート(B)のモル比が1:xとなるように合成する場
合、ポリオールに含まれる水酸基が(2×x)当量、ジ
イソシアネートに含まれるイソシアネート基が(2+4
×x)当量、2種以上の水酸基含有(メタ)アクリレー
トの水酸基が合計で(2+2×x)当量を用いる。この
反応を実施する具体的方法は、例えば、上述したウレタ
ンジ(メタ)アクリレート(A)の製造法とウレタン−
ポリオール−ジ(メタ)アクリレート(B)の製造法を
組み合わせた方法が挙げられる。
リレート(C)とウレタンジ(メタ)アクリレート
(D)は、ジイソシアネート1モルに対し、水酸基含有
アルキル(メタ)アクリレート2モルを反応させること
により製造できる。ただし、ウレタンジ(メタ)アクリ
レート(C)とウレタンジ(メタ)アクリレート(D)
で異なる構造の水酸基含有アルキル(メタ)アクリレー
トを用いらなければならない。
ウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート
(B)、ウレタンジ(メタ)アクリレート(C)、ウレ
タンジ(メタ)アクリレート(D)の合成に用いるジイ
ソシアネートとしては、芳香族ジイソシアネート、脂環
族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート等が挙げ
られる。芳香族ジイソシアネートとしては、例えば2,
4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイ
ソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、
1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタ
レンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,
3’−ジメチルフェニレンジイソシアネート、4,4’
−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(2−イソシア
ネートエチル)フマレート、6−イソプロピル−1,3
−フェニルジイソシアネート、4−ジフェニルプロパン
ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等が挙げられる。脂環族ジイソシアネートとして
は、例えばイソフォロンジイソシアネート、メチレンビ
ス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水添ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシ
アネート、2,5−ビス(イソシアネートメチル)−ビ
シクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ビス(イソシ
アネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン等
が挙げられる。脂肪族ジイソシアネートとしては、例え
ば1,6−ヘキサンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート等が挙げられる。このうち、2,4−トリ
レンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート
が、特に好ましい。これらのジイソシアネートは単独で
用いても、2種以上併用しても良い。
ウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート
(B)、ウレタンジ(メタ)アクリレート(C)、ウレ
タンジ(メタ)アクリレート(D)の合成に用いる水酸
基含有(メタ)アクリレートは、下記式(5)で示され
る。
示し、Rは炭素数2〜20のヒドロキシ基を有する有機
基を示し、好ましくはヒドロキシアルキル基、ヒドロキ
シポリアルキルエーテル基、ヒドロキシポリアルキルエ
ステル基である。)このうち、水酸基が第一級炭素に結
合した水酸基含有(メタ)アクリレート(第一水酸基含
有(メタ)アクリレートという)、及び水酸基が第二級
炭素に結合した水酸基含有(メタ)アクリレート(第二
水酸基含有(メタ)アクリレートという)を用いること
が好ましい。水酸基が第三級炭素に結合した水酸基含有
(メタ)アクリレート(第三水酸基含有(メタ)アクリ
レートという)はイソシアネート基との反応性に劣るた
め好ましくない。
ては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
エタンジ(メタ)アクリレート、および下記式(6)
る(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ては、例えば2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)ア
クリレート等が挙げられ、また、アルキルグリシジルエ
ーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メ
タ)アクリレート等のグリシジル基含有化合物と、(メ
タ)アクリル酸との付加反応により得られる化合物が挙
げられる。
おいては、これら水酸基含有(メタ)アクリレートから
選ばれる2種以上の異なる構造の化合物がジイソシアネ
ートとの反応に用いられる。また、ウレタンジ(メタ)
アクリレート(C)とウレタンジ(メタ)アクリレート
(D)においては、それぞれ異なる構造の水酸基含有
(メタ)アクリレートが用いられる。水酸基含有(メ
タ)アクリレートとしては、特に、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート及
び2−ヒドロキシプロピルアクリレートから選ばれる2
種の化合物を用いた場合、本発明の組成物の常温での液
保存安定性がより良好であり好ましい。
ウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート
(B)、ウレタンジ(メタ)アクリレート(C)、ウレ
タンジ(メタ)アクリレート(D)の合成反応において
は、ナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜
鉛、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルアミン、1,
4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、2,6,
7−トリメチル−1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕オクタン等から選ばれるウレタン化触媒を、反応物
の総量に対して0.01〜1重量%を用いるのが好まし
い。また、反応温度は、通常5〜90℃、特に10〜8
0℃で行うのが好ましい。
は、本発明の液状硬化性樹脂組成物中に、1〜80重量
%、特に3〜70重量%配合することが好ましい。1重
量%未満では液保存性改良の効果が少なく、80重量%
以上では液状硬化性樹脂組成物の粘度が高くなることが
ある。
レート(B)の製造に用いられるポリオールとしては、
例えば脂肪族ポリエーテルジオール、脂環式ポリエーテ
ルジオールあるいは芳香族ポリエーテルジオール等のポ
リエーテルジオール類、ポリエステルジオール、ポリカ
ーボネートジオール、ポリカプロラクトンジオールなど
が挙げられる。これらのポリオールは、単独でまたは2
種以上を併用して用いることもできる。また、ポリオー
ルとしてはジオール類とポリイソシアネートとの反応に
よって合成される2価以上のポリオールも用いることが
できる。これらのポリオールにおける各構造単位の重合
様式は特に制限されず、ランダム重合、ブロック重合、
グラフト重合のいずれであってもよい。
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレ
ングリコール、ポリヘプタメチレングリコール、ポリデ
カメチレングリコールおよび2種以上のイオン重合性環
状化合物を開環共重合させて得られるポリエーテルジオ
ールなどが挙げられる。
えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン−
1−オキシド、イソブテンオキシド、3, 3−ビスクロ
ロメチルオキセタン、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラン、
ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、シクロヘ
キセンオキシド、スチレンオキシド、エピクロルヒドリ
ン、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエー
テル、アリルグリシジルカーボネート、ブタジエンモノ
オキシド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセタ
ン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセン
オキシド、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル、安息香酸グリシジルエステルなどの環状
エーテル類が挙げられる。
開環共重合させて得られるポリエーテルジオールとして
は、例えばテトラヒドロフランとプロピレンオキシド、
テトラヒドロフランと2−メチルテトラヒドロフラン、
テトラヒドロフランと3−メチルテトラヒドロフラン、
テトラヒドロフランとエチレンオキシド、プロピレンオ
キシドとエチレンオキシド、ブテン−1−オキシドとエ
チレンオキシドなどの組み合わせより得られる二元共重
合体;テトラヒドロフラン、ブテン−1−オキシドおよ
びエチレンオキシドの組み合わせより得られる三元重合
体などを挙げることができる。
チレンイミンなどの環状イミン類;β−プロピオラクト
ン、グリコール酸ラクチドなどの環状ラクトン酸;ある
いはジメチルシクロポリシロキサン類とを開環共重合さ
せたポリエーテルジオールを使用することもできる。
TMG650、PTMG1000、PTMG2000
(以上、三菱化学製)、PPG400、PPG100
0、EXCENOL720、1020、2020(以
上、旭オーリン製)、PEG1000、ユニセーフDC
1100、DC1800(以上、日本油脂製)、PPT
G2000、PPTG1000、PTG400、PTG
L2000(以上、保土谷化学工業製)、Z−3001
−4、Z−3001−5、PBG2000A、PBG2
000B、EO/BO4000、EO/BO2000
(以上、第一工業製薬製)などの市販品としても入手す
ることができる。
えば水添ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加ジ
オール、水添ビスフェノールFのアルキレンオキシド付
加ジオール、1, 4−シクロヘキサンジオールのアルキ
レンオキシド付加ジオールなどが挙げられる。
ては、例えばビスフェノールAのアルキレンオキシド付
加ジオール、ビスフェノールFのアルキレンオキシド付
加ジオール、ハイドロキノンのアルキレンオキシド付加
ジオール、ナフトハイドロキノンのアルキレンオキシド
付加ジオール、アントラハイドロキノンのアルキレンオ
キシド付加ジオールなどが挙げられる。芳香族ポリエー
テルジオールは、例えばユニオールDA400、DA7
00、DA1000、DA4000(以上、日本油脂
製)などの市販品としても入手することができる。
価アルコールと多塩基酸とを反応させて得られるポリエ
ステルジオール等が挙げられる。上記多価アルコールと
しては、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール、1, 6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、1, 4−シクロヘキサンジメタノール、3
−メチル−1, 5−ペンタンジオール、1, 9−ノナン
ジオール、2−メチル−1, 8−オクタンジオール等が
挙げられる。多塩基酸としては、例えばフタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマール酸、ア
ジピン酸、セバシン酸等が挙げられる。
としては、例えばクラポールP−2010、P−101
0、L−2010、L−1010、A−2010、A−
1010、F−2020、F−1010、PMIPA−
2000、PKA−A、PNOA−2010、PNOA
−1010(以上、クラレ製)等が挙げられる。
ばポリテトラヒドロフランのポリカーボネート、1, 6
−ヘキサンジオールのポリカーボネートなどが挙げら
れ、市販品としてはDN−980、981、982、9
83(以上、日本ポリウレタン製)、PC−8000
(PPG製)、PC−THF−CD(BASF製)など
が挙げられる。
えばε−カプロラクトンとジオールとを反応させて得ら
れるポリカプロラクトンジオールなどが挙げられる。こ
こで用いられるジオールとしては、例えばエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1, 2−ポリブ
チレングリコール、1, 6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1, 4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1, 4−ブタンジオールなどが挙げられる。これら
のポリカプロラクトンジオールは、プラクセル205、
205AL、212、212AL、220、220AL
(以上、ダイセル化学工業製)などの市販品として入手
することができる。
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
1, 4−ブタンジオール、1, 5−ペンタンジオール、
1, 6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
1, 4−シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノ
ールA、水添ビスフェノールF、ジシクロペンタジエン
のジメチロール化合物、トリシクロデカンジメタノー
ル、ペンタシクロデカンジメタノール、β−メチル−δ
−バレロラクトン、ヒドロキシ末端ポリブタジエン、ヒ
ドロキシ末端水添ポリブタジエン、ヒマシ油変性ポリオ
ール、ポリジメチルシロキサンの末端ジオール化合物、
ポリジメチルシロキサンカルビトール変性ポリオールな
どが挙げられる。
(メタ)アクリレート(B)を製造するのに用いられる
ポリオールの好ましい分子量は、ポリスチレン換算の数
平均分子量で通常50〜15, 000であり、好ましく
は500〜12, 000である。数平均分子量が50未
満では固化が生じやすくなることがあり、15,000
を超えると粘度が高くなることがあり好ましくない。
アクリレート(B)の製造において、ポリオールととも
にジアミンを併用することも可能であり、このようなジ
アミンとしてはエチレンジアミン、テトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、パラフェニレンジアミ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン等のジアミン
やヘテロ原子を含むジアミン、ポリエーテルジアミン等
が挙げられる。
(A)の合成、及びウレタン−ポリオール−ジ(メタ)
アクリレート(B)の合成において、水酸基含有(メ
タ)アクリレートの一部をイソシアネート基に付加しう
る官能基を有する化合物で置き換えて用いることもでき
る。例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどを挙げ
ることができる。これらの化合物を使用することによ
り、ガラス等の基材への密着性を高めることができる。
レート(B)は、本発明の液状硬化性樹脂組成物中に1
0〜70重量%、特に20〜60重量%配合することが
好ましい。
(C)とウレタンジ(メタ)アクリレート(D)は、本
発明の液状硬化性樹脂組成物中に、それぞれ、0.5〜
79.5重量%、特に1.5〜68.5重量%配合する
ことが好ましく、かつ、合計で1〜80重量%、特には
3〜70重量%配合することが好ましい。それぞれの配
合量が0.5重量%未満では液保存性改良の効果が少な
く、合計の配合量が80重量%以上では液状硬化性樹脂
組成物の粘度が高くなることがある。
常、反応性希釈剤(E)、重合開始剤(F)を配合す
る。また、ウレタンジ(メタ)アクリレート(A)を用
いるとき、液保存安定性を損なわない範囲で、ジイソシ
アネート1分子に同種の水酸化(メタ)アクリレート2
分子が反応することにより得られるウレタンジ(メタ)
アクリレート(G)を配合できる。
物及び/または多官能性化合物を用いることができる。
単官能性化合物としては、例えばN−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム等のビニル基含有ラクタ
ム、イソボルニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート等の脂環式構造含有(メタ)ア
クリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、4−ブチ
ルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、アクリロイル
モルホリン、ビニルイミダゾール、ビニルピリジン等が
挙げられる。さらに、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミ
ル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレ
ート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メ
タ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アク
リレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレー
ト、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エ
トキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、イソブ
トキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、t−オクチル(メタ)アク
リルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7−
アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテ
ル、セチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニル
エーテル、下記式(7)で表される化合物などを挙げる
ことができる。
し、R10は炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレ
ン基を示し、R11は水素原子又は炭素数1〜12、好ま
しくは1〜9のアルキル基を示し、mは0〜12、好ま
しくは1〜8の数を示す)
物の市販品として、アロニックスM111、M113、
M114、M117(以上、東亞合成製);KAYAR
AD、TC110S、R629、R644(以上、日本
化薬製);IBXA、ビスコート3700(大阪有機化
学工業製)等が挙げられる。
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチ
ル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエチ
ル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイドまたはプロピレンオキサイドの付加体のジオー
ルのジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAの
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの付加
体のジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリレートを
付加させたエポキシ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジビニルエーテル等が挙げられる。また、
市販品としては、例えばユピマーUV SA1002、
SA2007(以上、三菱化学製);ビスコート700
(大阪有機化学工業製);KAYARAD R−60
4、DPCA−20、−30、−60、−120、HX
−620、D−310、D−330(以上、日本化薬
製);アロニックスM−210、M−215、M−31
5、M−325(以上、東亞合成製)等が挙げられる。
は、2種以上を組み合わせて用いることができる。反応
希釈剤(E)としては、特にN−ビニルピロリドン、N
−ビニルカプロラクタム、イソボルニルアクリレート、
アクリロイルモルホリン、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリ
レート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体
であるジオールのジアクリレートが好ましい。
液状硬化性樹脂組成物中に、10〜80重量%、特に1
5〜70重量%配合することが好ましい。10重量%未
満では粘度が高くなり、80重量%以上ではヤング率の
温度依存性が大きくなり好ましくない。
ては、熱重合開始剤又は光重合開始剤を用いることがで
きる。
せる場合には、通常、過酸化物、アゾ化合物等の熱重合
開始剤が用いることができる。具体的には、例えばベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチル−オキシベンゾエー
ト、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられる。
硬化させる場合には、光重合開始剤を用い、必要に応じ
て、さらに光増感剤を添加することができる。ここで、
光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、ベン
ズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェ
ニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノ
ン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、
ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサント
ン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキ
サントン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1
−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス−(2,6
−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペ
ンチルフォフフィンオキシド;IRGACURE18
4、369、651、500、907、CGI170
0、CGI1750、CGI1850、CG24−6
1、DAROCUR1116、1173(以上、チバス
ペシャルティーケミカルズ製);LUCIRIN LR
8728(BASF製);ユベクリルP36(UCB
製)等が挙げられる。また、光増感剤としては、例えば
トリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、エタノールアミン、4−ジメチルアミノ
安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミル;ユベクリルP102、103、10
4、105(以上、UCB製)等が挙げられる。
外線を併用して硬化させる場合には、前記熱重合開始剤
と光重合開始剤を併用することもできる。重合開始剤
は、本発明の液状硬化性組成物中に、0.1〜10重量
%、特に0.3〜7重量%配合するのが好ましい。
(メタ)アクリレートが反応することにより得られるウ
レタンジ(メタ)アクリレート(G)の具体的製造法
は、ジイソシアネートと2種の異なる構造の水酸基含有
(メタ)アクリレートからなるウレタンジ(メタ)アク
リレート(A)の合成時に副成分として得られる前述の
方法、ジイソシアネートと2種の異なる構造の水酸基含
有(メタ)アクリレートからなるウレタン(メタ)アク
リレートの合成とは別にジイソシアネートと水酸基含有
(メタ)アクリレートから合成する方法などが挙げられ
る。別に合成する場合、ウレタンジ(メタ)アクリレー
ト(A)の製造で用いられる前述のジイソシアネート、
水酸基含有(メタ)アクリレートを用いることができ、
また、同様のウレタン化触媒種、触媒量、反応温度で行
うのが好ましい。
は、必要に応じて本発明の特性を損なわない範囲で他の
硬化性のオリゴマー、ポリマー、非硬化性の増感剤、そ
の他の添加剤等を配合することができる。
は、例えばポリエステル(メタ)アクリレート、エポキ
シ(メタ)アクリレート、ポリアミド(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するシロキサ
ンポリマー、グリシジルメタアクリレート等が挙げられ
る。
酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、シラン
カップリング剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、界面活
性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、溶媒、フィラー、老
化防止剤、濡れ性改良剤、塗面改良剤等を必要に応じて
配合することができる。ここで、酸化防止剤としては、
例えばIRGANOX1010、1035、1076、
1222(以上、チバスペシャルティーケミカルズ
製)、ANTIGENE P、3C、FR、GA−80
(住友化学工業製)等が挙げられ;紫外線吸収剤として
は、例えばTINUVIN P、234、320、32
6、327、328、329、213(以上、チバスペ
シャルティーケミカルズ製)、Seesorb102、
103、501、202、712、704(以上、シプ
ロ化成製)等が挙げられ;光安定剤としては、例えばT
INUVIN 292、144、622LD(以上、チ
バスペシャルティーケミカルズ製)、サノールLS77
0(三共製)、TM−061(住友化学工業製)等が挙
げられ;シランカップリング剤としては、例えばγ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、市販品として、SH6062、
6030(以上、トーレダウコーニングシリコーン
製)、KBE903、603、403(以上、信越化学
工業製)等が挙げられる。
/又は放射線によって硬化される。ここで放射線とは、
赤外線、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β
線、γ線等であるが、特に紫外線が好ましく使用でき
る。本発明の液状硬化性樹脂組成物を重合させて得られ
る硬化物は、光ファイバ素線、光ファイバテープ等の被
覆材料としてヤング率が大きく好適である。
基含有(メタ)アクリレートが反応してなるウレタンジ
(メタ)アクリレート(A)、ポリオール、ジイソシア
ネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートが反応して
なるウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート
(B)、反応性希釈剤、重合開始剤を含有することを特
徴とする液状硬化性樹脂組成物。
−ヒドロキシエチルアクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート及び2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トから選ばれる2種以上であり、反応希釈剤がN−ビニ
ルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、イソボルニ
ルアクリレート、アクリロイルモルホリン、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリシクロデカンジメ
タノールジアクリレート、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加体であるジオールのジアクリレートから
選ばれたものである前記1)記載の組成物。
(A)、ウレタン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレー
ト(B)、反応性希釈剤、重合開始剤がそれぞれ5〜4
0重量%、10〜60重量%、10〜60重量%、0.
5〜5.0重量%の割合である前記1)または2)記載
の組成物。
タ)アクリレートを用いて製造されたウレタンジ(メ
タ)アクリレート(C)とウレタンジ(メタ)アクリレ
ート(D)、ポリオール、ジイソシアネート、水酸基含
有(メタ)アクリレートが反応してなるウレタン−ポリ
オール−ジ(メタ)アクリレート(B)、反応性希釈
剤、重合開始剤を含有することを特徴とする液状硬化性
樹脂組成物。
−ヒドロキシエチルアクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート及び2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トから選ばれる2種以上であり、反応希釈剤がN−ビニ
ルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、イソボルニ
ルアクリレート、アクリロイルモルホリン、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリシクロデカンジメ
タノールジアクリレート、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加体であるジオールのジアクリレートから
選ばれたものである前記4)記載の組成物。
(C)、ウレタンジ(メタ)アクリレート(D)、ウレ
タン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート(B)、反
応性希釈剤、重合開始剤がそれぞれ3〜38重量%、3
〜38重量%、10〜60重量%、10〜60重量%、
0.5〜5.0重量%の割合である前記4)または5)
記載の組成物。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
アネート42.9g、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08
g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹
拌しながら液温度が20℃となるまで冷却した。2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート27.6gを液温度が25
℃以下になるように制御しながら滴下した後、室温にて
約1時間撹拌した。さらに2−ヒドロキシプロピルアク
リレート30.9gを添加した後、液温度約60℃にて
撹拌し、反応させた。残留イソシアネートが0.2重量
%(全内容物に対する量;以下同じ)以下になった時を
反応終了とし、ウレタンジアクリレート化合物を得た
(これをウレタンジアクリレート(a1)とする)。P
erSeptive Biosystems社製のVo
yagerTH Eliteを用いてマトリックス支援
レーザ脱離イオン化法飛行時間型質量分析(以後MAL
DI/TOFMAS分析という)を行ったところ、この
ウレタンジアクリレート(a1)の分子量は420であ
った。
アネート40.1g、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08
g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹
拌しながら液温度が20℃となるまで冷却した。2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート26.7gを液温度が25
℃以下になるように制御しながら滴下した後、室温にて
約1時間撹拌した。さらに4−ヒドロキシブチルアクリ
レート33.2gを添加した後、液温度約60℃にて撹
拌し、反応させた。残留イソシアネートが0.1重量%
以下になった時を反応終了とし、ウレタンジアクリレー
ト化合物を得た(これをウレタンジアクリレート(a
2)とする)。MALDI/TOFMAS分析による
と、ウレタンジアクリレート(a2)の分子量は434
であった。
ート46.1g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08g、
フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹拌し
ながら液温度が20℃となるまで冷却した。2−ヒドロ
キシエチルアクリレート24.1gを液温度が30℃以
下になるように制御しながら滴下した後、室温にて約1
時間撹拌した。さらに2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート29.9gを添加した後、液温度約60℃にて撹拌
し、反応させた。残留イソシアネートが0.2重量%以
下になった時を反応終了とし、ウレタンジアクリレート
化合物を得た(これをウレタンジアクリレート(a3)
とする)。MALDI/TOFMAS分析によると、ウ
レタンジアクリレート(a3)の分子量は468であっ
た。
アネート42.2g、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08
g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹
拌しながら液温度が15℃となるまで冷却した。2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート45.0gと2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート12.6gの混合液を液温度が
20℃以下になるように制御しながら滴下した後、液温
度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネー
トが0.2重量%以下になった時を反応終了とし、ウレ
タンジアクリレート化合物を得た(これをウレタンジア
クリレート(a4)とする)。MALDI/TOFMA
S分析によると、ウレタンジアクリレート(a4)は分
子量406と分子量420と分子量434の化合物の混
合物であった。
アネート42.9g、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08
g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹
拌しながら液温度が20℃となるまで冷却した。2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート57.1gを液温度が25
℃以下になるように制御しながら滴下した後、液温度約
60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネートが
0.1重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタン
ジアクリレート化合物を得た(これをウレタンジアクリ
レート(a11)とする)。MALDI/TOFMAS
分析によると、ウレタンジアクリレート(a11)の分
子量は406であった。
アネート37.7g、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08
g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹
拌しながら液温度が20℃となるまで冷却した。2−ヒ
ドロキシブチルアクリレート62.3gを液温度が25
℃以下になるように制御しながら滴下した後、液温度約
60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネートが
0.1重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタン
ジアクリレート化合物を得た(これをウレタンジアクリ
レート(a12)とする)。MALDI/TOFMAS
分析によると、ウレタンジアクリレート(a12)の分
子量は462であった。
アネート28.3g、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.02g、ジブチル錫ジラウレート0.08
g、フェノチアジン0.008gを仕込み、これらを撹
拌しながら液温度が20℃となるまで冷却した。2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート18.9gを液温度が25
℃以下になるように制御しながら滴下した後、室温下で
1時間撹拌し、反応させた。その後、数平均分子量65
0のポリテトラメチレングリコール52.8gを添加し
液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシア
ネートが0.1重量%以下になった時を反応終了とし、
数平均分子量が1230のウレタン−ポリオール−ジア
クリレート(b1と略す)を得た。撹拌機を備えた別の
反応容器に、ウレタン−ポリオール−ジアクリレート
(b1)45.0g、合成例1のウレタンジアクリレー
ト(a1)25.0g、イソボルニルアクリレート1
5.0g、N−ビニルピロリドン15.0g、重合開始
剤IRGACURE184(チバスペシャルティーケミ
カルズ製)3.0g、酸化防止剤IRGANOX103
5(チバスペシャルティーケミカルズ製)0.3gを入
れ、均一な溶液になるまで液温度50℃で撹拌し、液状
硬化性樹脂組成物を得た。
の代わりに表1に示したウレタンジアクリレート化合物
を使用した以外は実施例1と同様にして、実施例および
比較例の液状硬化性樹脂組成物を得た。
化性樹脂組成物について、保存安定性を調べた。サンプ
ルを遮光性のサンプル瓶に取り、5℃または23℃で保
存し、固化または析出物が発生するまでの日数を測定し
た。固化または析出物発生の有無は目視と偏光顕微鏡観
察により判別した。結果を表1に示す。また、合成例1
〜4で得られたウレタンジアクリレート化合物につい
て、同様にして5℃又は23℃で保存したところ、いず
れも90日で固化又は析出物は発生しなかった。
れた液状硬化性樹脂組成物について、その硬化物の弾性
率を測定した。液状硬化性樹脂組成物を381μm厚の
アプリケーターを用いてガラス上に塗布し、3.5kW
メタルハライドランプ(オーク社製SMX−3500/
F−OS)を用いて空気雰囲気下で1J/cm2 の紫外
線を照射し、厚さ約200μmの硬化膜を得た。次い
で、この硬化膜を0.6cm幅に切り、これを用いて弾
性率の測定をJIS7127に準拠し、引っ張り速度1
mm/分、標線間距離25mmで測定した。この測定は
恒温槽付引張試験機を用いて、23℃および60℃にお
ける弾性率を測定した。 各温度での弾性率及び弾性率比
の結果を表1に示す。
は、常温で長期間放置しても固化せず、保存安定性に優
れていることが明らかである。
安定性に優れ、被覆材料として好適である。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1)および式(2)で示される構造
の異なる有機基を同時に有するウレタンジ(メタ)アク
リレート(A)を含有することを特徴とする液状硬化性
樹脂組成物。 【化1】 CH2=C(R1)−COOR3− (1) CH2=C(R2)−COOR4− (2) (R1 、R2 は水素原子またはメチル基を示し、R3 、
R4 は炭素数2〜20の2価の有機基から選ばれ、R1
とR2 が同一のときR3 、R4 は異なり、R1 とR2 が
異なるときR3 、R4 は同一でもよい。) - 【請求項2】 式(3)で示される有機基を有するウレ
タンジ(メタ)アクリレート(C)と式(4)で示され
る有機基を有するウレタンジ(メタ)アクリレート
(D)を含有することを特徴とする液状硬化性樹脂組成
物。 【化2】 CH2=C(R5)−COOR7− (3) CH2=C(R6)−COOR8− (4) (R5 、R6 は水素原子またはメチル基を示し、R7 、
R8 は炭素数2〜20の2価の有機基から選ばれ、R5
とR6 が同一のときR7 、R8 は異なり、R5 とR6 が
異なるときR7 、R8 は同一でもよい。) - 【請求項3】 更に、ポリオール、ジイソシアネート及
び水酸基含有(メタ)アクリレートが反応してなるウレ
タン−ポリオール−ジ(メタ)アクリレート(B)を含
有する請求項1又は2記載の液状硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
の液状硬化性樹脂組成物を重合させて得られる硬化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10921098A JPH11302329A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 液状硬化性樹脂組成物、およびその硬化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10921098A JPH11302329A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 液状硬化性樹脂組成物、およびその硬化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11302329A true JPH11302329A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14504400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10921098A Pending JPH11302329A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 液状硬化性樹脂組成物、およびその硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11302329A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028103A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tokyo Institute Of Technology | 輪成分を複数有するロタキサン、その製造方法、およびそれからなる架橋剤 |
JP2007161953A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Cmet Inc | 光硬化性樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10921098A patent/JPH11302329A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006028103A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tokyo Institute Of Technology | 輪成分を複数有するロタキサン、その製造方法、およびそれからなる架橋剤 |
JP2007161953A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Cmet Inc | 光硬化性樹脂組成物 |
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