JP2005036192A - 液状硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記(A)及び(B)成分:
(A)ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー 10〜90重量%
(B)シランカップリング剤 0.1〜10重量%
を含有し、かつ成分(A)全量の3〜20重量%がアルコキシシリル基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであることを特徴とする液状硬化性樹脂組成物。
【選択図】 なし
Description
(A)ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー 10〜90重量%
(B)シランカップリング剤 0.1〜10重量%
を含有し、かつ成分(A)全量の3〜20重量%がアルコキシシリル基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであることを特徴とする液状硬化性樹脂組成物である。
成分(A)のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、基本的には、ポリオール、ジイソシアネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートとを反応させることにより製造される。すなわち、ジイソシアネートのイソシアネート基を、ポリオールの水酸基及び水酸基含有(メタ)アクリレートの水酸基と、それぞれ反応させることにより製造される。
CH2=C(R1)-COOCH2CH(OH)CH2-O-(C6H5) (2)
撹拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が2,300のエチレングリコール/ブチレングリコール共重合ジオールを43部、2,4−トリレンジイソシアネート4.9部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.01部を仕込み、これらを撹拌しながら液温度が10℃となるまで冷却した。ジブチル錫ジラウレート0.04部を添加した後、攪拌しながら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げた。その後、液温度を50℃に上げて2時間反応させた。γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを0.09部添加してさらに1時間反応させた。続いて、2−ヒドロキシエチルアクリレート1.9部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、1時間反応させた。続いて、メタノール0.06部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネート基濃度が0.05重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た(これをUA−1とする)。UA−1中に占めるアルコキシシリル基を有するウレタンアクリレートオリゴマーの比率は、5重量%であった。
撹拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が2,300のエチレングリコール/ブチレングリコール共重合ジオールを43部、2,4−トリレンジイソシアネート4.9部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.01部を仕込み、これらを撹拌しながら液温度が10℃となるまで冷却した。ジブチル錫ジラウレート0.04部を添加した後、攪拌しながら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げた。その後、液温度を50℃に上げて2時間反応させた。γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを0.27部添加してさらに1時間反応させた。続いて、2−ヒドロキシエチルアクリレート1.9部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、1時間反応させた。続いて、メタノール0.03部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネート基濃度が0.05重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た(これをUA−2とする)。UA−2中に占めるアルコキシシリル基を有するウレタンアクリレートオリゴマーの比率は、15重量%であった。
撹拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が2,000のポリプロピレングリコールを43部、2,4−トリレンジイソシアネート5.6部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.01部を仕込み、これらを撹拌しながら液温度が10℃となるまで冷却した。ジブチル錫ジラウレート0.04部を添加した後、攪拌しながら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げた。その後、液温度を50℃に上げて2時間反応させた。γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを0.11部添加してさらに1時間反応させた。続いて、2−ヒドロキシエチルアクリレート1.6部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、1時間反応させた。続いて、メタノール0.28部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネート基濃度が0.05重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た(これをUA−3とする)。UA−3中に占めるアルコキシシリル基を有するウレタンアクリレートオリゴマーの比率は、5重量%であった。
撹拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が2,000のポリプロピレングリコールを42部、2,4−トリレンジイソシアネート5.6部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.01部を仕込み、これらを撹拌しながら液温度が10℃となるまで冷却した。ジブチル錫ジラウレート0.04部を添加した後、攪拌しながら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げた。その後、液温度を50℃に上げて2時間反応させた。γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを0.32部添加してさらに1時間反応させた。続いて、2−ヒドロキシエチルアクリレート1.4部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、1時間反応させた。続いて、メタノール0.28部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネート基濃度が0.05重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た(これをUA−4とする)。UA−4中に占めるアルコキシシリル基を有するウレタンアクリレートオリゴマーの比率は、15重量%であった。
撹拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が2,300のエチレングリコール/ブチレングリコール共重合ジオールを43部、2,4−トリレンジイソシアネート4.9部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.01部を仕込み、これらを撹拌しながら液温度が10℃となるまで冷却した。ジブチル錫ジラウレート0.04部を添加した後、攪拌しながら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げた。その後、液温度を50℃に上げて2時間反応させた。γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを0.45部添加してさらに1時間反応させた。続いて、2−ヒドロキシエチルアクリレート1.9部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネート基濃度が0.05重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た(これをUA−5とする)。
UA−5中に占めるアルコキシシリル基を有するウレタンアクリレートオリゴマーの比率は、25重量%であった。
撹拌機を備えた反応容器に、数平均分子量が2,300のエチレングリコールブチレングリコール共重合ジオールを43部、2,4−トリレンジイソシアネート4.9部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.01部を仕込み、これらを撹拌しながら液温度が10℃となるまで冷却した。ジブチル錫ジラウレート0.04部を添加した後、攪拌しながら液温度を1時間かけて35℃まで徐々に上げた。その後、液温度を50℃に上げて2時間反応させた。2−ヒドロキシエチルアクリレート2.2部を添加し、液温度約60℃にて撹拌し、反応させた。残留イソシアネート基濃度が0.05重量%以下になった時を反応終了とし、ウレタンアクリレートオリゴマーを得た(これをUA−6とする)。
UA−6中には、アルコキシシリル基を有するウレタンアクリレートオリゴマーは存在しない。
撹拌機を備えた反応容器に表1に示す配合比(重量比)で化合物を仕込み、均一な溶液になるまで液温度50℃で撹拌し、実施例及び比較例の組成物を得た。
樹脂液保存安定性を粘度変化率及びヤング率変化率で評価した。以下に各試験方法を示す。
(1−1)粘度測定方法:
実施例および比較例で得られた組成物の25℃における粘度をB型粘度計を用いて測定した。さらにこの組成物を耐久試験として60℃のオーブンに30日間放置した後、再度粘度を測定した(以下、「耐久後粘度」という)。粘度の変化率を下記計算式(1)より算出して、液状硬化性樹脂組成物の熱的安定性を評価した。
実施例および比較例で得られた組成物の硬化後のヤング率を測定した。381ミクロン厚のアプリケーターバーを用いてガラス板上に液状硬化性樹脂組成物を塗布し、これを空気中で1J/cm2のエネルギーの紫外線を照射し硬化させ試験用フィルムを得た。この硬化フィルムから延伸部が幅6mm、長さ25mmとなるように短冊状サンプルを作成した。温度23℃、湿度50%下で引張り試験機を用いてJIS K7127に準拠して引張試験を行った。引張速度は1mm/minで2.5%歪みでの抗張力からヤング率を求めた。さらにこの組成物を耐久試験として60℃のオーブンに30日間放置した後、再度ヤング率を測定した(以下、「耐久後ヤング率」という)。ヤング率の変化率を下記計算式(2)より算出して、液状硬化性樹脂組成物の熱的保存安定性を評価した。
実施例および比較例で得られた組成物に関し、その硬化物の密着力安定性を測定した。液状組成物を381μm厚のアプリケーターを用いてスライドガラス上に塗布し、窒素雰囲気下で0.1J/cm2の紫外線を照射し、厚さ約200μmの硬化フィルムを得た。このスライドガラス上の硬化フィルムを、温度23℃、湿度50%下に24時間静置した。その後、この硬化フィルムから延伸部が幅10mmとなるように短冊状サンプルを作成した。このサンプルを引っ張り試験器機を用いてJIS Z0237に準拠して密着力試験を行った。引張速度は50mm/minでの抗張力から密着力を求めた。さらにこの硬化物を耐久試験として温度60℃の温水中にて48時間静置した。その後、温度23℃、湿度50%下に24時間放置し、密着力を測定した(以下、「耐久後密着力」という)。密着力の変化率を下記計算式(3)より算出して、硬化物の密着力安定性を評価した。
Claims (2)
- 下記(A)及び(B)成分:
(A)ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー 10〜90重量%
(B)シランカップリング剤 0.1〜10重量%
を含有し、かつ成分(A)全量の3〜20重量%がアルコキシシリル基を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーであることを特徴とする液状硬化性樹脂組成物。 - (B)成分がγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、テトラメトキシシランおよびテトラエトキシシランからなる群から選ばれる一又は二以上の化合物である請求項1記載の組成物。
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JP2004069996A JP2005036192A (ja) | 2003-06-27 | 2004-03-12 | 液状硬化性樹脂組成物 |
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-
2004
- 2004-03-12 JP JP2004069996A patent/JP2005036192A/ja active Pending
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