JPH11301486A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JPH11301486A
JPH11301486A JP11042598A JP11042598A JPH11301486A JP H11301486 A JPH11301486 A JP H11301486A JP 11042598 A JP11042598 A JP 11042598A JP 11042598 A JP11042598 A JP 11042598A JP H11301486 A JPH11301486 A JP H11301486A
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JP
Japan
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guided vehicle
automatic guided
vehicle
drive
link member
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Application number
JP11042598A
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English (en)
Inventor
Makoto Endo
誠 遠藤
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載荷重に関係なく駆動輪の接地力を一定に
することができ、また、駆動輪を接地させたままの状態
で外部から前方に大きな力で押されても駆動輪に大きな
力が働くのを防止することができ、また、手押し台車か
ら無人搬送車に切り替えるときに誘導センサを誘導線に
合わせるのが容易であり、また、無人搬送車と手押し台
車との切り替えが容易な無人搬送車を提供する。 【解決手段】 接地力調整バネ128の付勢力で駆動輪
107を走行面126に接地させるよう構成する。前記
付勢力は調整用スペーサ151の厚さを調整して自由に
設定可能とする。駆動輪の支点114は駆動輪の前方に
位置させる。駆動輪が走行面から浮いているとき、誘導
センサ125の向きを搬送車本体102の前方向に自動
復帰する戻しバネ122を設ける。駆動輪の上下移動手
段は、先端部を搬送車本体に回動可能に結合した第1リ
ンク部材111と、第1リンク部材に回動可能に連結し
た第2リンク部材112と、第2リンク部材の基端部を
押し下げる切替ペダル113とで構成し、第1リンク部
材に駆動輪を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無人搬送車に関し、
特に、無人搬送車と手押し台車との切り替えが可能な無
人搬送車に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】無人搬送車には無人搬送車と手押し台車
との切り替えが可能なもの、即ち、誘導線に沿って走行
する無人搬送車としての利用と、手押し台車としての利
用とが可能なものがある。
【0003】図8、図9には、このような無人搬送車の
従来例を示す。なお、図8(a)、(b)は従来の無人
搬送車の側面図及び後面図、図9(a)、(b)は従来
の他の無人搬送車の後面図及び側面図である。
【0004】図8に示す無人搬送車1は、搬送車本体2
の後部に逆U字状の手押し棒3を有すると共に、搬送車
本体2の下面側の前後部に従動輪4,5がそれぞれ取り
付けられ、中央部に駆動部保持装置11を介して駆動装
置6が取り付けられている。駆動装置6は駆動輪7と、
駆動輪7を回転駆動する駆動モータ8と、駆動輪7をス
テアリングするステアリングモータ9とを備えている。
また、駆動装置6の前部には誘導センサ12が取り付け
られており、駆動部保持装置11の後部には切替ペダル
14が設けられている。
【0005】従って、この無人搬送車1では切替ペダル
14によって無人搬送車と手押し台車との切り替えが行
われる。そして、無人搬送車として用いられる場合に
は、無人搬送車1は誘導センサ10によって走行面12
に設けられた誘導線13を検知しながら、誘導線13に
沿って駆動輪7により走行する。一方、手押し台車とし
て用いられる場合には、無人搬送車1は人が手押し棒3
を押すことによって走行する。
【0006】図9に示す無人搬送車21は、搬送車本体
22の後部に逆U字状の手押し棒23を有すると共に、
搬送車本体22の下面側の後部に従動輪24が取り付け
られ、前部に駆動装置26が取り付けられている。駆動
装置26は駆動輪28と、駆動輪28を回転駆動する駆
動モータ29と、駆動輪28をステアリングするステア
リングモータ30とを備えている。また、駆動装置26
の前部には誘導センサ27が取り付けられており、搬送
車本体22の後部には切替装置31が設けられている。
【0007】従って、この無人搬送車21では、切替装
置31によって無人搬送車と手押し台車との切り替えが
行われる。そして、無人搬送車として用いられる場合に
は、無人搬送車21は誘導センサ27によって走行面2
5に設けられた誘導線26を検知しながら、誘導線26
に沿って駆動輪28により走行する。一方、手押し台車
として用いられる場合には、無人搬送車21は人が手押
し棒23を押すことによって走行する。即ち、無人搬送
車21を有人電動台車として使用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無人搬送車1,21では、何れも、搬送車本体2,
22上に被搬送物を積載したときに大きな接地力が駆動
輪7,28に加わるため、駆動系の強度を高くしておく
必要があり、このことによって装置が大型化し、高額と
なる。
【0009】また、駆動輪7,28の接地力は積載荷重
によって変動するため、積載オーバー時や許容以上の登
坂走行時などの過負荷時に駆動モータ8,29に大きな
負担がかかり、駆動モータ8,29の焼損などが発生す
る虞がある。従って、このような故障の発生を防止する
ために、無人搬送車1,21に電流制限回路などの高額
な装置を設置する必要がある。
【0010】更には、駆動輪7,28の接地力が積載荷
重によって変動することにより、駆動輪7,28をステ
アリングするステアリングモータ9,30にかかるステ
アリング負荷も積載荷重によって変動するため、駆動輪
7,28のステアリング制御が不安定となる。従って、
この対策としてステアリングモータ9,30を高出力の
モータにしてステアリングモータ9,30に余裕を持た
せる必要があり、このことによっても装置が大型化し、
高額となる。
【0011】また、無人搬送車1などのように、駆動輪
を搬送車本体に固定する位置、即ち駆動輪を支持する支
点が、駆動輪の後方にある場合には、駆動輪を接地させ
たままの状態で人などによって外部から前方に大きな力
で押されると、駆動輪に大きな力が働くことになる。こ
の点を図10に基づいて具体的に説明する。
【0012】図10に示す無人搬送車41は、搬送車本
体42の後部に手押し棒43を有すると共に、搬送車本
体42の下面側の前後部に従動輪44,45がそれぞれ
取り付けられ、中央部に駆動部保持装置46を介して駆
動装置47の駆動輪48等が設けられている。駆動装置
47は駆動輪48と、駆動輪48を回転駆動する駆動モ
ータ49と、駆動輪7をステアリングするステアリング
モータ50とを備えている。そして、駆動部保持装置4
6は、基端部が搬送車本体42の後部に突設された支持
部51に支持されている(支点52)。即ち、駆動輪4
8を支持する支点52が、駆動輪48の後方に位置して
いる。
【0013】従って、この無人搬送車41では、駆動輪
48を支持する支点52が、駆動輪48の後方に位置し
ているため、駆動輪48を接地させたままの状態で人が
手押し棒43を力FM で前方に押した場合、[数1]式
に示すように大きな力Fが駆動輪48に働く。このた
め、駆動装置47や駆動部保持装置46等の駆動系の強
度を高くしておく必要があり、このことによっても装置
が大型化し、高額となる。
【0014】
【数1】
【0015】従って本発明は上記従来技術に鑑み、積載
荷重に関係なく駆動輪の接地力を一定にすることができ
る無人搬送車を提供することを第1課題とする。
【0016】また、駆動輪を接地させたままの状態で外
部から前方に大きな力で押されても駆動輪に大きな力が
働くのを防止することができる無人搬送車を提供するこ
とを第2課題とする。
【0017】また、手押し台車から無人搬送車に切り替
えるときに、誘導センサを誘導線上に合わせるのが容易
な無人搬送車を提供することを第3課題とする。
【0018】また、無人搬送車と手押し台車との切り替
えが容易な無人搬送車を提供することを第4課題とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1課題を解決する
第1発明の無人搬送車は、搬送車本体に駆動輪と従動輪
とを備えてなる無人搬送車であって、前記駆動輪は前記
搬送車本体に上下移動可能に支持される共に、前記駆動
輪と前記搬送車本体との間には接地力調整バネを介設
し、この接地力調整バネの付勢力によって前記駆動輪を
走行面に接地させるよう構成したことを特徴とする。
【0020】従って、この第1発明の無人搬送車によれ
ば、駆動輪は接地力調整バネに付勢されて走行面に接地
し、積載荷重は従動輪によって支持される。このため、
駆動輪の接地力は、積載荷重に関係なく、接地力調整バ
ネの付勢力に応じて一定となる。また、走行面に凹凸が
有る場合には、駆動輪は凹凸面に倣って上下移動し一定
の駆動力で走行する。
【0021】また、第2発明の無人搬送車は、第1発明
の無人搬送車において、前記接地力調整バネは、調整用
スペーサの厚さを調整して付勢力を自由に設定可能なも
のであることを特徴とする。
【0022】従って、この第2発明の無人搬送車によれ
ば、調整用スペーサの厚さを調整して接地力調整バネの
付勢力を自由に設定することができるため、駆動輪の駆
動力調整を自由に行うことができる。
【0023】上記第2課題を解決する第3発明の無人搬
送車は、搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備えてなる無
人搬送車であって、前記駆動輪を支持する支点が、前記
駆動輪の前方に位置していることを特徴とする。
【0024】従って、この第3発明の無人搬送車によれ
ば、外部から前方に大きな力で押されたときには、モー
メントが駆動輪の接地力に対してマイナス側に働くた
め、駆動輪を上方に持ち上げる力が働いて駆動輪は容易
にスリップし、機器が保護される。また、駆動輪によっ
て走行するとき、即ち、駆動輪が回転して駆動力を発生
させるときには、逆にプラス側に働いて駆動力を増加さ
せる。
【0025】上記第3課題を解決する第4発明の無人搬
送車は、搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備えると共
に、上下移動手段により前記駆動輪を上下移動させて無
人搬送車と手押し台車との切り替えが可能な無人搬送車
であって、ステアリング手段によってステアリングされ
る前記駆動輪と共に水平に回動する誘導センサを有し、
前記駆動輪が前記上下移動手段によって上方に移動され
て走行面から浮いているときには、前記誘導センサの向
きが常に前記搬送車本体の前方向に自動復帰するよう
に、前記駆動輪と共に前記誘導センサを付勢する戻しバ
ネを設けたことを特徴とする。
【0026】従って、この第4発明の無人搬送車によれ
ば、駆動輪が走行面から浮いているときには、誘導セン
サの向きが常に搬送車本体の前方向に自動復帰するよう
に、戻しバネによって誘導センサが付勢されているた
め、手押し台車から無人搬送車に切り替えるときには、
搬送車本体を誘導線に沿うようにするだけで誘導センサ
を誘導線上に合わせることができる。
【0027】上記第4課題を解決する第5発明の無人搬
送車は、搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備えると共
に、上下移動手段により前記駆動輪を上下移動させて無
人搬送車と手押し台車との切り替えが可な無人搬送車で
あって、前記上下移動手段は、前記搬送車本体の前後方
向に延びており、先端部を前記駆動輪の前方において前
記搬送車本体に上下に回動可能に結合し、且つ、中央部
に前記駆動輪を取り付けた第1リンク部材と、前記搬送
車本体の前後方向に延びており、先端部を前記第1リン
ク部材の基端部に上下に回動可能に連結すると共に、中
央部を前記搬送車本体に上下に回動可能に結合した第2
リンク部材と、前記搬送車本体に上下に回動可能に結合
し、一方に回動したときに突部が前記第2リンク部材の
基端部に当接してこの基端部を押し下げるように構成し
た切替ペダルとを備えてなるものであることを特徴とす
る。
【0028】従って、この第5発明の無人搬送車によれ
ば、人が足で切替ペダルを踏むだけで、駆動輪を上下移
動させて走行面から浮かしたり走行面に接地させたりし
て、無人搬送車と手押し台車との切り替えを行うことが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0030】図1(a)は本発明の実施の形態に係る無
人搬送車を一部破断して示す側面図、図1(b)は前記
無人搬送車に備えた戻しバネの平面図、図2は前記無人
搬送車を一部破断して示す後面図、図3は前記無人搬送
車に備えた接地力調整バネの拡大断面図、図4は前記接
地力調整バネの作用を示す説明図である。また、図5、
図6は前記無人搬送車を手押し台車として用いる場合の
状態を示す側面図及び後面図である。
【0031】<構成>図1及び図2に示すように、搬送
車本体102の後部には逆U字状の手押し棒103が取
り付けられている。そして、搬送車本体102の下面側
の前後部には従動輪104,105が取り付けられ、中
央部には駆動部保持装置131を介して駆動装置106
の駆動輪107等が取り付けられている。また、駆動部
保持装置131の後部にはリンク装置110が設置され
ている。
【0032】駆動部保持装置131は、第1リンク部材
111と接地力調整バネ128とを備えている。第1リ
ンク部材111は、搬送車本体102の前後方向に延び
ており、先端部が搬送車本体102の下面側に突設され
た支持部129に支点114を中心として上下に回動可
能に結合されている。接地力調整バネ128は、第1リ
ンク部材111の中央部において、第1リンク部材11
1(即ち駆動輪107)と搬送車本体102との間に介
設され、その付勢力によって駆動輪107を走行面12
6に接地させる(押し付ける)ようになっている。
【0033】また、接地力調整バネ128は、図3に示
すように、下端側にガイド15に嵌合された調整用スペ
ーサ151が設けられており、この調整用スペーサ15
1の厚さtを調整して付勢力(バネ力)を自由に設定す
ることができるようになっている。
【0034】また、図1及び図2に示すように、リンク
装置110は、第2リンク部材112と切替ペダル11
3とを備えている。第2リンク部材112は、搬送車本
体102の前後方向に延びており、先端部が第1リンク
部材111の基端部に搬送車本体102の前後方向に長
い長穴115を介して上下に回動可能に連結されると共
に、中央部が搬送車本体102の下面側に突設された支
持部117に支点116を中心として上下に回動可能に
結合されている。即ち、第1リンク部材111と第2リ
ンク部材112とによってリンク機構が構成されてい
る。切替ペダル113は、足踏み部113aと、足踏み
部113aの中央部から斜めに突出する突部113bと
を有する略T字状の部材であり、中心部が搬送車本体1
02の後端部に支点118を中心として搬送車本体10
2の車幅方向において上下に回動可能に結合されてい
る。
【0035】従って、人が足で切替ペダル113の足踏
み部113aの一端側を踏むことによって切替ペダル1
13を無人搬送車101の後面からみて時計回りに回動
させたときには、切替ペダル113の突部113bの先
端が第2リンク部材112の基端部に当接してこの基端
部を押し下げるようになっている。切替ペダル113に
よって第2リンク部材112の基端部が押し下げられる
と、第2リンク部材112の先端部側が支点116を中
心として上方に回動し、これに伴って第1リンク部材1
11の基端部側も先端部の支点114を中心として上方
に回動する。
【0036】一方、人が足で切替ペダル113の足踏み
部113aの他端側を踏むことによって切替ペダル11
3を無人搬送車101の後面側からみて反時計回りに回
動させたときには、切替ペダル113の突部113bの
先端が第2リンク部材112の基端部から離れる。その
結果、第1リンク部材111と第2リンク部材112と
が下方に回動して水平状態に復帰する。
【0037】そして、第1リンク部材111が上下に回
動するのに伴って、第1リンク部材111に取り付けら
れた駆動装置106の駆動輪107も上下に移動する。
即ち、第1リンク部材111と第2リンク部材112と
切替ペダル113とで駆動輪107の上下移動手段が構
成されている。
【0038】駆動装置106は駆動輪107と、駆動輪
107を回転駆動するブレーキ付駆動モータ108と、
駆動輪107をステアリングするステアリングモータ1
09とを備えている。駆動輪107と駆動モータ108
は、近接して一体的に設けられ、駆動モータ108の動
力がチェーン119を介して駆動輪107に伝達される
ように構成されると共に、第1リンク部材111の中央
部に水平に回動可能に支持されている。即ち、第1リン
ク部材111の中央部に固定された固定部121に回動
軸120が回転可能に支持されており、この回動軸12
0に駆動輪107等が結合されている。
【0039】そして、このように駆動輪107を第1リ
ンク部材111の中央部に結合すると共に、前述のよう
に第1リンク部材111の先端部を搬送車本体102の
支持部129に結合することによって、駆動輪107を
支持する支点114が、駆動輪107の前方に位置する
ようにしている。
【0040】ステアリングモータ109は第1リンク部
材111の先端部に固定されており、このステアリング
モータ109の駆動力(ステアリング力)がチェーン1
30を介して駆動輪107側の回動軸120に伝達され
るように構成されている。
【0041】また、駆動輪107の前方には走行面12
6に設けられた誘導線127を検知するための誘導セン
サ125が固定されており、駆動輪107が水平に回動
するのに伴って誘導センサ125も水平に回動するよう
になっている。
【0042】そして、固定部121の周囲には戻しバネ
122が遊嵌されており、この戻しバネ122の一端部
122aと他端部122bとの間には、第1リンク部材
111側に固定された第1部材123と、駆動輪107
側に固定された第2部材124とが介在されている。従
って、駆動輪107が一方又は他方に水平に回動する
と、第2部材124によって戻しバネ122の一端部1
22a又は他端部122bが一方又は他方に押されて移
動する。このため、駆動輪戻しバネ122には駆動輪1
07の回動方向と逆方向の付勢力が生じる。即ち、戻し
バネ122は駆動輪107と共に誘導線122を前方に
復帰させるようになっている。
【0043】なお、図中の140は駆動モータ108や
ステアリングモータ109等に電力を供給するバッテ
リ、141は誘導センサ125の検出信号等に基づいて
駆動モータ108やステアリングモータ109の制御等
を行う制御装置である。
【0044】<作用・効果>上記構成の無人搬送車10
1によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0045】無人搬送車101を無人搬送車として用い
る場合、駆動輪107は接地力調整バネ128に付勢さ
れて走行面126に接地し、搬送車本体102上に積載
された被搬送物の積載荷重は従動輪104,105によ
って支持される。従って、駆動輪107の接地力は、積
載荷重に関係なく、接地力調整バネ128の付勢力に応
じて一定となる。
【0046】このため、駆動部保持装置131等の駆動
系の強度を従来のように高くしておく必要がない。ま
た、駆動輪107の接地力が一定であることから、積載
オーバー時や許容以上の登坂走行時などの過負荷時に
は、駆動輪107がスリップして駆動モータ108等が
保護される。このため、駆動モータ108に大きな負担
がかかって駆動モータ108の焼損などが発生する虞も
ない。従って、このような故障の発生を防止するため
に、無人搬送車101に電流制限回路などの高額な装置
を設置する必要がない。
【0047】また、駆動輪107の接地力が一定である
ことから、駆動輪107をステアリングするステアリン
グモータ109にかかるステアリング負荷も一定である
ため、低出力のステアリングモータ109で安定したス
テアリング制御が可能である。従って、ステアリングモ
ータ109を高出力のモータにしてステアリングモータ
109に余裕を持たせる必要がなく、ステアリングモー
タ109の高出力化によって装置が大型化し、高額とな
ることもない。
【0048】更には、接地力調整バネ128によって駆
動輪107を下方に付勢しているため、走行面126に
凹凸が有る場合には、駆動輪107はこの凹凸面に倣っ
て上下移動し、一定の駆動力で走行することができる。
【0049】また、調整用スペーサ151の厚さtを調
整して接地力調整バネ128の付勢力を自由に設定する
ことができるため、駆動輪107の駆動力調整を自由に
行うことができる。つまり、図4に示すように、駆動輪
107の駆動力をFaとすると、この駆動力Faは[数
2]式に示すようになる。従って、調整用スペーサ15
1の厚さtを調整して接地力調整バネ128の付勢力F
bの設定を変えることにより、駆動力Faを自由に変え
ることができる。
【0050】
【数2】
【0051】また、駆動輪107を支持する支点114
が、駆動輪107の前方に位置しているため、駆動輪1
07を走行面126に接地させた状態で人などによって
外部から前方に大きな力で押されたときには、モーメン
トが駆動輪107の接地力に対してマイナス側に働くた
め、駆動輪107を上方に持ち上げる力が働いて駆動輪
107は容易にスリップし、機器が保護される。従っ
て、駆動部保持装置131等の駆動系の強度を高くして
おく必要はない。また、駆動輪107によって走行する
とき、即ち、駆動輪107が回転して駆動力を発生させ
るときには、逆にプラス側に働いて駆動力を増加させ
る。
【0052】この点を図7に基づいて具体的に説明す
る。図7に示す無人搬送車41は、駆動部保持装置46
の先端部が搬送車本体42の前部に突設された支持部5
3で支持されている。即ち、駆動輪48を支持する支点
54が、駆動輪48の前方に位置している。なお、無人
搬送車41のその他の構成は図10に示す無人搬送車4
1と同様である。
【0053】このように、駆動輪48を支持する支点5
4を駆動輪48の前方に位置させれば、駆動輪48を接
地させたままの状態で人が手押し棒43を力FM で前方
に押した場合、[数3]式に示すように駆動輪48に働
く力Fは小さくなる。
【0054】
【数3】
【0055】また、第1リンク部材111と第2リンク
部材112と切替ペダル113とを備えてなる上下移動
手段によって、駆動輪107を上下に移動させるように
したため、人が足で切替ペダル113を踏むだけで、容
易に、駆動輪107を上下移動させて走行面126から
浮かしたり走行面126に接地させたりして、無人搬送
車と手押し台車との切り替えを行うことができる。
【0056】具体的には、図5、図6に示すように、人
が足で切替ペダル113の足踏み部113aを踏むこと
によって切替ペダル113を時計回りに回動させると、
切替ペダル113の突部113bの先端が第2リンク部
材112の基端部に当接してこの基端部を押し下げる。
このため、第2リンク部材112の先端部側が支点11
6を中心として上方に回動し、これに伴って第1リンク
部材111の基端部側も先端部の支点114を中心とし
て上方に回動する。その結果、第1リンク部材111と
共に駆動輪107が上方に移動して走行面126から浮
いた状態となる。従って、この状態で無人搬送車101
を手押し台車として用いることができる。
【0057】一方、図5、図6に示す状態において、人
が足で切替ペダル113の足踏み部113aを踏むこと
によって切替ペダル113を反時計回りに回動させたる
と、切替ペダル113の突部113bの先端が第2リン
ク部材112の基端部から離れる。このため、第1リン
ク部材111と第2リンク部材112とが下方に回動し
て水平状態に復帰する。その結果、第1リンク部材11
1と共に駆動輪107が下方に移動して走行面126に
接地した状態(図1、図2)となる。従って、この状態
で無人搬送車101を無人搬送車として用いることがで
きる。
【0058】また、無人搬送車101を手押し台車とし
て使用した後に無人搬送車に切り替える場合には、誘導
センサ125を誘導線127上に合わせる必要がある。
ところが、誘導センサ125は搬送車本体102の下側
にあるため、人は誘導センサ125がどんな方向に向い
ているのかを見ることができない(誘導センサ125を
見るためには搬送車本体102の下を覗かなければなら
ない)。このため、単に誘導線センサ125を回動可能
にしたのでは、誘導センサ125を誘導線127上に合
わせるのが難しい。
【0059】これに対して、本実施の形態では、無人搬
送車101を手押し台車として用いるために駆動輪10
7が走行面126から浮いているときには、誘導センサ
125の向きが常に搬送車本体102の前方向に自動復
帰するように、戻しバネ122によって誘導センサ12
5を付勢しているため、無人搬送車101を手押し台車
から無人搬送車に切り替えるときには、搬送車本体10
2を誘導線127と平行にして誘導線127に沿うよう
にするだけで、容易に、誘導センサ125を誘導線12
7上に合わせることができる。
【0060】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の無人搬送車によれば、駆動
輪はバネに付勢されて走行面に接地し、積載荷重は従動
輪によって支持される。従って、駆動輪の接地力は、積
載荷重に関係なく、バネの付勢力に応じて一定となる。
【0061】このため、駆動系の強度を従来のように高
くしておく必要がない。また、駆動輪の接地力が一定で
あることから、積載オーバー時や許容以上の登坂走行時
などの過負荷時には、駆動輪がスリップして駆動モータ
等が保護される。このため、駆動モータに大きな負担が
かかって駆動モータの焼損などが発生する虞もない。従
って、このような故障の発生を防止するために、無人搬
送車に電流制限回路などの高額な装置を設置する必要が
ない。
【0062】また、駆動輪をステアリングモータによっ
てステアリングする場合、駆動輪の接地力が一定である
ことから、ステアリングモータにかかるステアリング負
荷も一定であるため、低出力のステアリングモータで安
定したステアリング制御が可能である。従って、ステア
リングモータを高出力のモータにしてステアリングモー
タに余裕を持たせる必要がなく、ステアリングモータの
高出力化によって装置が大型化し、高額となることもな
い。
【0063】更には、接地力調整バネによって駆動輪を
下方に付勢しているため、走行面に凹凸が有る場合に
は、駆動輪はこの凹凸面に倣って上下移動し、一定の駆
動力で走行することができる。
【0064】また、第2発明の無人搬送車によれば、調
整用スペーサの厚さを調整して接地力調整バネの付勢力
を自由に設定することができるため、駆動輪の駆動力調
整を自由に行うことができる。
【0065】また、第3発明の無人搬送車によれば、駆
動輪を支持する支点が、駆動輪の前方に位置しているた
め、駆動輪を走行面に接地させた状態で人などによって
外部から前方に大きな力で押されたときには、モーメン
トが駆動輪の接地力に対してマイナス側に働くため、駆
動輪を上方に持ち上げる力が働いて駆動輪は容易にスリ
ップし、機器が保護される。従って、従来のように駆動
系の強度を高くしておく必要はない。また、駆動輪によ
って走行するとき、即ち、駆動輪が回転して駆動力を発
生させるときには、逆にプラス側に働いて駆動力を増加
させる。
【0066】また、第4発明の無人搬送車によれば、無
人搬送車を手押し台車として用いるために駆動輪が走行
面から浮いているときには、誘導センサの向きが常に搬
送車本体の前方向に自動復帰するように、戻しバネによ
って誘導センサを付勢しているため、無人搬送車を手押
し台車から無人搬送車に切り替えるときには、搬送車本
体を誘導線に沿うようにするだけで、容易に、誘導セン
サを誘導線上に合わせることができる。
【0067】また、第5発明の無人搬送車によれば、第
1リンク部材と第2リンク部材と切替ペダルとを備えて
なる上下移動手段によって、駆動輪を上下に移動させる
ようにしたため、人が足で切替ペダルを踏むだけで、容
易に、駆動輪を上下移動させて走行面から浮かしたり走
行面に接地させたりして、無人搬送車と手押し台車との
切り替えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る無人搬送車
を一部破断して示す側面図、(b)は前記無人搬送車に
備えた戻しバネの平面図である。
【図2】前記無人搬送車を一部破断して示す後面図であ
る。
【図3】前記無人搬送車に備えた接地力調整バネの拡大
断面図である。
【図4】前記接地力調整バネの作用を示す説明図であ
る。
【図5】前記無人搬送車を手押し台車として用いる場合
の状態を示す側面図である。
【図6】前記無人搬送車を手押し台車として用いる場合
の状態を示す後面図である。
【図7】外部から前方に押された場合に駆動輪に作用す
る力を示す説明図である。
【図8】(a)は従来の無人搬送車の側面図、(b)は
前記無人搬送車の後面図である。
【図9】(a)は従来の他の無人搬送車の後面図、
(b)は前記無人搬送車の側面図である。
【図10】外部から前方に押された場合に駆動輪に作用
する力を示す説明図である。
【符号の説明】
101 無人搬送車 102 搬送車本体 103 手押し棒 104,105 従動輪 106 駆動装置 107 駆動輪 108 駆動モータ 109 ステアリングモータ 110 リンク装置 111 第1リンク部材 112 第2リンク部材 113 切替ペダル 113a 足踏み部 113b 突部 114,116,118 支点 115 長穴 117,129 支持部 119,130 チェーン 120 回動軸 121 固定部 122 戻しバネ 122a,122b 端部 123 第1部材 124 第2部材 125 誘導センサ 126 走行面 127 誘導線 128 接地力調整バネ 131 駆動部保持装置 140 バッテリ 141 制御装置 150 ガイド 151 調整用スペーサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備えて
    なる無人搬送車であって、 前記駆動輪は前記搬送車本体に上下移動可能に支持され
    ると共に、前記駆動輪と前記搬送車本体との間には接地
    力調整バネを介設し、この接地力調整バネの付勢力によ
    って前記駆動輪を走行面に接地させるよう構成したこと
    を特徴とする無人搬送車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する無人搬送車におい
    て、 前記接地力調整バネは、調整用スペーサの厚さを調整し
    て付勢力を自由に設定可能なものであることを特徴とす
    る無人搬送車。
  3. 【請求項3】 搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備えて
    なる無人搬送車であって、 前記駆動輪を支持する支点が、前記駆動輪の前方に位置
    していることを特徴とする無人搬送車。
  4. 【請求項4】 搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備える
    と共に、上下移動手段により前記駆動輪を上下移動させ
    て無人搬送車と手押し台車との切り替えが可能な無人搬
    送車であって、 ステアリング手段によってステアリングされる前記駆動
    輪と共に水平に回動する誘導センサを有し、 前記駆動輪が前記上下移動手段によって上方に移動され
    て走行面から浮いているときには、前記誘導センサの向
    きが常に前記搬送車本体の前方向に自動復帰するよう
    に、前記駆動輪と共に前記誘導センサを付勢する戻しバ
    ネを設けたことを特徴とする無人搬送車。
  5. 【請求項5】 搬送車本体に駆動輪と従動輪とを備える
    と共に、上下移動手段により前記駆動輪を上下移動させ
    て無人搬送車と手押し台車との切り替えが可な無人搬送
    車であって、前記上下移動手段は、 前記搬送車本体の前後方向に延びており、先端部を前記
    駆動輪の前方において前記搬送車本体に上下に回動可能
    に結合し、且つ、中央部に前記駆動輪を取り付けた第1
    リンク部材と、 前記搬送車本体の前後方向に延びており、先端部を前記
    第1リンク部材の基端部に上下に回動可能に連結すると
    共に、中央部を前記搬送車本体に上下に回動可能に結合
    した第2リンク部材と、 前記搬送車本体に上下に回動可能に結合し、一方に回動
    したときに突部が前記第2リンク部材の基端部に当接し
    てこの基端部を押し下げるように構成した切替ペダルと
    を備えてなるものであることを特徴とする無人搬送車。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101185041B1 (ko) * 2010-01-19 2012-09-21 사단법인 전북대학교자동차부품금형기술혁신센터 자동운반대차를 이용한 물류이송시스템
JP2014121757A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Mitsubishi Materials Corp サイドカッター
KR20180061957A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 캐논코리아비즈니스솔루션 주식회사 무인반송차의 방향 전환 시스템 및 이의 제어 방법
CN110758499A (zh) * 2019-10-12 2020-02-07 广州市欧伊若科技有限公司 一种用于钛合金板生产加工的防超载型运输装置
CN111516744A (zh) * 2020-05-13 2020-08-11 苏州艾卡特金属制品有限公司 起降式六轮台车

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