JPH11301402A - 着火装置およびその製造方法 - Google Patents

着火装置およびその製造方法

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JPH11301402A
JPH11301402A JP10110347A JP11034798A JPH11301402A JP H11301402 A JPH11301402 A JP H11301402A JP 10110347 A JP10110347 A JP 10110347A JP 11034798 A JP11034798 A JP 11034798A JP H11301402 A JPH11301402 A JP H11301402A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く量産性にすぐれた着火装置およ
びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 電流が流れることによって発熱する電橋
線25と、この電橋線25に接続され電橋線25に流れ
る電流を通すステム電極24a、24bとを具備した着
火装置において、電橋線25を絶縁シート26に接合し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の安全装置
などに使用される着火装置およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転者や搭乗者を保護するため
に、エアバッグやシートベルトプリテンシヨナーなどい
ろいろな安全装置が実用化されている。これらの安全装
置は、事故が発生した際の救命率が高く、車両に装着さ
れる割合が増えている。
【0003】ところで、エアバッグなど車両用の安全装
置は、事故が起きない場合、車両が廃却されるまでの長
い期間にわたり、確実に動作する状態を維持する必要が
ある。このため高い信頼性が求められている。また、こ
れら安全装置は、もし事故が起きた時は、短時間にかつ
確実に動作する必要がある。
【0004】このような理由から、車両用の安全装置な
どの起動には火薬材料が多く利用されている。そして、
火薬材料を発火させるために電気的な着火装置がよく用
いられている。
【0005】ここで、車両用の安全装置であるエアバッ
グを例にとり、従来の着火装置について図7を参照して
説明する。符号71は有底円筒状ケースで、円筒状ケー
ス71内部の下半分にアイレット72が嵌め込まれてい
る。アイレット72上部の空間部分に発火材73が収容
され、また、アイレット72を貫通して2本のステム電
極74a、74bが設けられている。ステム電極74
a、74bの上面には電橋線75の両端が溶接され、電
気的に接続されている。電橋線75は発火材73に密着
している。また、ステム電極74a、74bどうしが接
触しないように、ステム電極74a、74bの周囲に絶
縁部材76が配置されている。
【0006】上記した構成において、エアバッグを搭載
した車両が衝突すると、衝突を検出した信号によってス
テム電極74a、74b間に電流が流される。この電流
が電橋線75に流れ、電橋線75が発熱し溶断する。こ
の時の熱エネルギーによって発火材73が発火し、安全
装置を起動させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の着火装置は、電
橋線として抵抗線材が用いられている。そして、抵抗溶
接などによってステム電極間に接続されている。その寸
法は、ステム電極間に電流を流すための電源や発火特性
の要求などで決まり、例えば、径は数10μm、長さは
数mmとなっている。
【0008】ところで、電橋線とステム電極とを溶接す
る場合、溶接強度にばらつきがある。また、電橋線を発
火材に密着させる際の応力も相違する。このように、従
来の着火装置では、その製造工程などに、動作特性の均
一化を妨げる要因があり、信頼性を低下させている。
【0009】また、電橋線の動作特性を安定化させるた
めには、ステム電極に溶接される電橋線両端における溶
接部分の距離を一定に保つことが重要で、このために、
電橋線の溶接部分に対し高精度の管理が要求されてい
る。しかし、電橋線は細く短いため、溶接点の精度管理
が困難になっている。また、高精度が要求される管理は
量産性を低下させる原因になる。
【0010】本発明は、信頼性が高く量産性にすぐれた
着火装置およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、電流が流れ
ることによって発熱する電橋線と、この電橋線に接続さ
れ前記電橋線に流れる電流を通すステム電極とを具備し
た着火装置において、前記電橋線は絶縁シートに接合さ
れていることを特徴としている。
【0012】また、この発明の着火装置の製造方法は、
絶縁シートと金属抵抗体シートとを接合する工程と、前
記金属抵抗体シートをエッチングし、幅の狭い電橋部と
この電橋部の両側に連結し前記電橋部よりも幅が広い電
極部とを形成する工程と、前記電極部をステム電極に溶
接する工程とからなっている。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明が使用される例えば
車両用エアバッグ装置について図1を参照して説明す
る。符号11は円柱状の容器で、容器11の外周部分に
鍔状の壁11aが設けられている。そして、鍔状の壁1
1a部分を利用して、容器11の上半分を包むような形
でエアバッグ12が取り付けられている。
【0014】また、容器11の中央部分に着火材13が
配置されている。そして、着火材13の下方に着火装置
14が配置されている。着火装置14には2本のステム
電極15a、15bが設けられ、着火装置14内の上方
部分に発火材16が収納されている。また、容器11内
部の着火材13のまわりに空間17が設けられ、空間1
7内に膨脹ガス発生剤18が収納されている。
【0015】なお、着火材13と空間17は結合孔19
で連結され、空間17とエアバッグ12は結合孔20で
連結されている。
【0016】上記した構成において、エアバッグ装置を
搭載した車両が衝突すると、衝突を検出した信号によっ
てステム電極15a、15b間に電流が流れ、着火装置
14内の発火材16が発火する。発火材16の発火で、
その上方に位置する着火材13が着火し、火炎を発生す
る。火炎は結合孔19を通り、空間17内の膨脹ガス発
生剤18を点火する。膨脹ガス発生剤18は点火すると
急速にガスを発生する。発生したガスは結合孔20から
エアバッグ12に送り込まれ、エアバッグ12を膨脹さ
せる。
【0017】ここで、上記したエアバッグ装置に使用さ
れる本発明の着火装置について、その1つの実施形態を
図2を参照して説明する。符号21は有底円筒状ケース
で、円筒状ケース21内側の下半分にアイレット22が
嵌め込まれている。そして、アイレット22上部の空間
部分に発火材23が収容されている。また、アイレット
22を貫通して2本のステム電極24a、24bが設け
られている。また、ステム電極24a、24bの上端に
電橋線25の両端が溶接され、電気的に接続されてい
る。
【0018】電橋線25の図の下面は絶縁シート26に
張り付けられている。そして、電橋線25の両端部分
は、絶縁シート26に設けられた開口26a、26bを
通して、ステム電極24a、24bに溶接されている。
電橋線25と発火材23は密着している。また、ステム
電極24a、24bどうしが接触しないように、ステム
電極24a、24bの周囲に絶縁部材27が配置されて
いる。
【0019】上記した構成において、例えば車両が衝突
すると、衝突を検出した信号によってステム電極24
a、24b間に電流が流れ、この電流で電橋線25が発
熱し溶断する。そして、この時の熱エネルギーによつて
発火材23を発火させる。
【0020】次に、上記した着火装置の製造方法につい
て図3を参照して説明する。図3は、図2に対応する部
分には同一の符号を付し、重複する説明を一部省略す
る。
【0021】まず、図3(a)に示すように、レーザ光
カッタなどを用いて、絶縁シート31に開口26a、2
6bを形成し、そこに金属抵抗体シート32を張り合わ
せる。なお、絶縁シート31にはポリイミドなど可撓性
が高い樹脂フィルムが使用され、金属抵抗体シート32
にはNi−Crなどの金属箔が使用される。
【0022】次に、両面に感光性塗料を印刷し、電橋線
部25aとその両端の電極部25bを有する電橋線25
の形状に感光させる。そして、現像処理により不要部分
を取り除き、塩化第2鉄などでエッチング処理を行い、
金属抵抗体シート32の不要な部分を溶かし去る。
【0023】その後、感光されて残っている両面の感光
性塗料を溶剤で除去し、そして、樹脂フィルムを円形な
ど任意の形状に切り取り、図(b)に示すように幅の狭
い電橋線部25aと、この電橋線部25aの両側に連結
し電橋線部25aよりも幅が広い電極部25bとを有す
る電橋線25に加工する。このとき、絶縁シート26に
設けられた開口26a、26b(点線部分)がそれぞ
れ、電橋線25の電極部25bの直下に位置するように
する。
【0024】次に、図(c)に示すように、電橋線25
が接合された絶縁シート26を、ステム電極24a、2
4bや絶縁部材27などの上方に張り付け接合する。そ
して、絶縁シート26に設けた開口26a、26bを通
して、電橋線25の電極部25bとステム電極24a、
24bとを溶接し、両者を電気的に接続する。
【0025】その後、図(c)の構造のアイレット22
部分を、発火材が収納されたケース(図示せず)内部に
嵌め込み、図2に示した構造の着火装置が完成する。
【0026】なお、上記の実施形態では、絶縁シート2
6に開口26a、26bを設けた後、金属抵抗体シート
32をエッチングしている。しかし、金属抵抗体シート
32のエッチングを先に行い、その後、絶縁シート26
に開口26a、26bを形成するようにすることもでき
る。
【0027】上記の実施形態では、電橋線25の電極部
25bとステム電極24a、24bとを接続するため
に、絶縁シート26に開口26a、26bを設けてい
る。しかし、開口26a、26bでなく、絶縁シート2
6の周縁の一部が内側に入り込む凹入部を形成し、この
凹入部を通して、電橋線の電極部とステム電極とを溶接
し、電気的に接続する構成にすることもできる。
【0028】ここで、この発明の他の実施形態につい
て、ステム電極が同軸構造をもつ場合を例にとり図4を
参照して説明する。図4は、ケースや発火材部分を除い
た図で、図2および図3に対応する部分には同一の符号
を付し、重複する説明を一部省略する。
【0029】この実施形態は、ステム電極24bがほぼ
中央に位置し、また、ステム電極24bが絶縁部材27
で囲まれ同軸構造になっている。なお、電橋線25は、
金属抵抗体シートを絶縁シート26に接着した後に、エ
ッチングによって所定パターンに形成されている。した
がって、電橋線25をステム電極24a、24bに溶接
する場合、電橋線25の下方に絶縁シート26が位置し
ている。このため、絶縁部材27の面にへこみ27aな
どがあり、また、これによって絶縁部材27の面とステ
ム電極24a、24bの面との間に段差があっても、電
橋線25の細い電橋線部25aには剪断ストレスなどが
発生せず、製品の信頼性が向上する。
【0030】次に、この発明のもう1つの他の実施形態
について図5を参照して説明する。図5は、ケースや発
火材部分を除いた図で、図3や図4に対応する部分には
同一の符号を付し、重複する説明を一部省略する。
【0031】この実施形態は、図4と比較すると、ステ
ム電極24bが中央部分から図の右方向に偏位してい
る。しかし、絶縁部材27で囲まれ同軸構造に近似した
構造となっている。この場合も、絶縁部材27の面にへ
こみ27aなどがあり、また、これらによって絶縁部材
27の面とステム電極24a、24bの面との間に段差
があっても、電橋線25の細い電橋線部25aに剪断ス
トレスなどが発生せず、信頼性の高い製品が得られる。
【0032】次に、この発明のもう1つの他の実施形態
について図6を参照して説明する。図6は、ケースや発
火材部分を除いた図で、図3ないし図5に対応する部分
には同一の符号を付し、重複する説明を一部省略する。
この実施形態では、例えば、アイレット22の部分に突
起61を設けている。そして、絶縁シート26の一部に
切り欠き26aを設けている。この場合、突起61の部
分に合わせて切り欠き26aを配置することにより、電
橋線25を正しい位置に確実に配置できる。
【0033】上記した構成によれば、金属抵抗体シート
と柔軟性のある絶縁シートとを接合し、その後、金属抵
抗体シートをエッチングし、幅が狭い電橋線部と幅が広
い電極部をもつ所定パターンの電橋線に加工している。
そして、絶縁シートの一部に開口を設け、この開口を通
して、大きな面積を持つ電橋線の電極部をステム電極に
溶接している。したがつて、電橋線はステム電極の溶接
部分とだけ接し、絶縁部材などとは直接接触しない。こ
のため、絶縁シートに設けられる開口間の距離を正しく
形成すれば、ステム電極の寸法形状に関係なく、電橋線
の溶接部分間の距離を正しく設定できる。したがって、
ステム電極部分を設計する自由度が大きくなる。また、
電橋線部分の電気的特性もステム電極部分の寸法に関係
なく自由に設計できる。
【0034】また、従来技術では、細くて短い電橋線を
用いているため電橋線とステム電極とを溶接する場合、
電橋線が溶断しないように、電流密度や放熱など厳しい
溶接条件が要求されていた。この発明によれば、電橋線
は面積の広い電極部においてステム電極と面どうしの溶
接であるため、溶接強度が強くなり、また、溶接作業も
簡単になる。また、細い電橋線部に溶接電流が印加しな
いため、加工による劣化を抑えることもできる。したが
って加工コストが低滅し、溶接の信頼性が向上する。
【0035】また、電橋線は絶縁シートに接合されてい
る。したがって、電橋線の機械的強度が高く、取り扱い
時の破断などが少なくなり信頼性が向上する。例えば、
ステム電極の溶接面に段差などがあり剪断応力が発生し
ても、その剪断応力を絶縁シートで吸収できる。また、
ステム電極と溶接した後に発火材と密着させる場合に応
力が発生しても、機械的強度が高いため、切断破損など
の事故を防止できる。また、絶縁シートに柔軟性がある
ため、ステム電極の溶接面の段差などに容易に対応でき
る。
【0036】また、アイレット部分などに突起を設け、
また絶縁シートに切り欠きを設けた場合は、電橋線とス
テム電極とを溶接する際の位置合わせが容易になる。
【0037】また、1枚の絶縁シート上に複数組の電橋
線を形成した場合、例えば、各電橋線をステム電極に溶
接し固定した後に、切断分離するようにすれば製造性が
向上する。
【0038】車両用の安全装置として使用されるエアバ
ッグ装置は、装着した車両に事故が発生した場合、確実
に動作することが条件とされ、その動作に高い信頼性が
要求される。しかし、エアバッグ装置は、発火装置など
の性質から破壊モードで動作する特性になっている。こ
のため、エアバッグ装置に対する動作の確認は、発火材
が動作しない少ない電流による電気的導通の確認程度と
なっている。そのため、着火装置には高い信頼性が要求
されている。この発明によれば、これらの高い信頼性を
実現できる。
【0039】また、金属抵抗体シートをエッチングして
電橋線に加工している。このため、電橋線の電橋線部や
電極部の形状を自由に設定できる。例えば、発火特性を
変更する場合、電橋線部の抵抗値を変更することによっ
て調整される。この発明によれば、エッチングする際の
マスクパターンを変更し、あるいは金属抵抗体シートの
厚さの変更することで、抵抗値の変更に容易に対応でき
る。
【0040】また、この発明によれば、絶縁シートに形
成する開口の位置を変更することによって、電橋線とス
テム電極部との溶接位置を調整することができる。この
ため、いろいろな構造のステム電極部に対応できる。
【0041】なお、上記した実施形態では、エアバッグ
に適用する場合で説明している。しかし、この発明はシ
ートベルトプリテンシヨナーなどの他の安全装置や、そ
の他の装置にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、信頼性が高く、また量
産性にすぐれた着火装置およびその製造方法を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が使用されるエアバッグを説明するため
の断面図である。
【図2】本発明の実施形態を説明するための断面図であ
る。
【図3】本発明の製造方法を説明するための工程図であ
る。
【図4】本発明の他の実施形態を説明するための断面図
である。
【図5】本発明の他の実施形態を説明するための断面図
である。
【図6】本発明の他の実施形態を説明するための断面図
である。
【図7】従来例を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11…容器 12…エアバッグ 13…着火材 14…着火装置 15a、15b…ステム電極 16…発火材 17…空間 18…膨脹用ガス発生剤 19、20…結合孔 21…ケース 22…アイレット 23…発火材 24…ステム電極 25…電橋線 26…絶縁シート 26a、26b…絶縁シートの開口 27…絶縁部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の着火装置は、
電橋線にステム電極から電流を流して前記電橋線を発熱
させる着火装置において、相互に接触しない2つのステ
ム電極と、このステム電極の周囲に配置された絶縁部材
と、金属抵抗体シートで構成され、電橋線部およびこの
電橋線部の両側に連結された電極部を有する電橋線と、
この電橋線が接着され、かつ、前記電橋線の電極部の直
下に開口または凹入部が形成された柔軟性絶縁シートと
からなり、前記電橋線が接着された前記柔軟性絶縁シー
トが前記ステム電極および前記絶縁部材の上方に位置
し、前記開口または凹入部を通して前記ステム電極と前
記電橋線の電極部が溶接され電気的に接続されたことを
特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、この発明の着火装置の製造方法は、
電橋線にステム電極から電流を流して前記電橋線を発熱
させる着火装置の製造方法において、柔軟性絶縁シート
と金属抵抗体シートとを接着する工程と、前記金属抵抗
体シートをエッチングし、幅の狭い電橋線部およびこの
電橋線部の両側に連結し前記電橋線部よりも幅が広い電
極部を有する電橋線を形成する工程と、前記柔軟性絶縁
シートの前記電橋線の電極部の直下に開口または凹入部
を形成する工程と、相互に接触しない2つのステム電極
の周囲に絶縁部材を形成する工程と、前記電橋線が接着
された前記柔軟性絶縁シートを前記ステム電極および前
記絶縁部材の上方に位置させ、前記金属抵抗体シートの
電極部と前記前記ステム電極とを前記柔軟性絶縁シート
の前記開口または凹入部を通して溶接する工程とからな
っている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流が流れることによって発熱する電橋
    線と、この電橋線に接続され前記電橋線に流れる電流を
    通すステム電極とを具備した着火装置において、前記電
    橋線は絶縁シートに接合されていることを特徴とする着
    火装置。
  2. 【請求項2】 絶縁シートの一部に開口が形成され、電
    橋線は、前記絶縁シートの前記開口を通して前記ステム
    電極に接続されている請求項1記載の着火装置。
  3. 【請求項3】 絶縁シートが柔軟性のある材料で構成さ
    れている請求項1または請求項2記載の着火装置。
  4. 【請求項4】 電橋線は、幅の狭い電橋部と、この電橋
    部の両側に連結され前記電橋部よりも幅が広い電極部と
    からなり、前記電極部がステム電極に接続されている請
    求項1記載の着火装置。
  5. 【請求項5】 絶縁シートの周縁の一部に凹入部が形成
    され、電橋線は、前記絶縁シートの前記切り欠きを通し
    て前記ステム電極に接続されている請求項1記載の着火
    装置。
  6. 【請求項6】 絶縁シートと金属抵抗体シートとを接合
    する工程と、前記金属抵抗体シートをエッチングし、幅
    の狭い電橋部とこの電橋部の両側に連結し前記電橋部よ
    りも幅が広い電極部とを形成する工程と、前記電極部を
    ステム電極に溶接する工程とからなる着火装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 絶縁シートと金属抵抗体シートとを接合
    する工程と、金属抵抗体シートをエッチングし、幅の狭
    い電橋部とこの電橋部の両側に連結し前記電橋部よりも
    幅が広い電極部との組み合わせを複数組形成する工程
    と、前記電極部をステム電極に溶接する工程と、前記電
    橋部とこの両側に連結する前記電橋部との1つの組ずつ
    が前記絶縁シート上に残るように前記絶縁シートを切断
    する工程とからなる着火装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 電極部が位置する部分の絶縁シートに開
    口または凹入部を形成する工程を設けた請求項6または
    請求項7記載の着火装置の製造方法。
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