JPH11301401A - エアバッグ装置 - Google Patents
エアバッグ装置Info
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- JPH11301401A JPH11301401A JP10111888A JP11188898A JPH11301401A JP H11301401 A JPH11301401 A JP H11301401A JP 10111888 A JP10111888 A JP 10111888A JP 11188898 A JP11188898 A JP 11188898A JP H11301401 A JPH11301401 A JP H11301401A
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- JP
- Japan
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- gas
- airbag
- inflator
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- generating chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグとエアバッグ内に所要時にガスを
吹き出すインフレータとを備えたエアバッグ装置におい
て、低コストで簡易な構造でエアバッグの膨らみ方向を
適正化してエアバッグが顔面を直撃するのを防止する。 【解決手段】 インフレータ１に、相互に区画されかつ
各々に複数のガス吹き出し穴９、１０、１１が分散形成
された複数のガス発生室５、６を設け、複数のガス発生
室５、６のガス吹き出し穴９と１１から吹き出すガスの
少なくとも一部を相互に衝突させて吹き出したガスが拡
散し合うように構成し、低コストで簡易な構造によって
エアバッグの膨らみ方向を適正化できるようにした。
吹き出すインフレータとを備えたエアバッグ装置におい
て、低コストで簡易な構造でエアバッグの膨らみ方向を
適正化してエアバッグが顔面を直撃するのを防止する。 【解決手段】 インフレータ１に、相互に区画されかつ
各々に複数のガス吹き出し穴９、１０、１１が分散形成
された複数のガス発生室５、６を設け、複数のガス発生
室５、６のガス吹き出し穴９と１１から吹き出すガスの
少なくとも一部を相互に衝突させて吹き出したガスが拡
散し合うように構成し、低コストで簡易な構造によって
エアバッグの膨らみ方向を適正化できるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の衝突時の衝
撃から乗員を保護するエアバック装置に関するものであ
る。
撃から乗員を保護するエアバック装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来から種々の構成のエアバック装置が
提案されており、例えば助手席の前部に配置されるエア
バック装置として、図５、図６に示すような構成のもの
が知られている。
提案されており、例えば助手席の前部に配置されるエア
バック装置として、図５、図６に示すような構成のもの
が知られている。
【０００３】図５において、エアバック装置３１は折り
畳み状態で筐体３２内に収納されたエアバッグ３３とエ
アバッグ３３内にガスを吹き出して膨出させるインフレ
ータ３４にて構成されている。インフレータ３４として
は、図６に示すような２段インフレータ３５が好適なも
のとして用いられている。
畳み状態で筐体３２内に収納されたエアバッグ３３とエ
アバッグ３３内にガスを吹き出して膨出させるインフレ
ータ３４にて構成されている。インフレータ３４として
は、図６に示すような２段インフレータ３５が好適なも
のとして用いられている。
【０００４】図６において、２段インフレータ３５は円
筒状のハウジング３６を仕切壁３７にて軸芯方向一側の
第１のガス発生室３８と他側の第２ガス発生室３９に区
画し、各ガス発生室３８、３９の軸心部にガス発生ペレ
ット４０を収納し、周壁内面にディフューザ４１を配置
し、周壁に適当に分散させて複数のガス吹出し穴４２を
形成し、ハウジング３６の両端面に第１のガス発生室３
８と第２ガス発生室３９の点火装置であるスクイブ４
３、４４を装着して構成されている。
筒状のハウジング３６を仕切壁３７にて軸芯方向一側の
第１のガス発生室３８と他側の第２ガス発生室３９に区
画し、各ガス発生室３８、３９の軸心部にガス発生ペレ
ット４０を収納し、周壁内面にディフューザ４１を配置
し、周壁に適当に分散させて複数のガス吹出し穴４２を
形成し、ハウジング３６の両端面に第１のガス発生室３
８と第２ガス発生室３９の点火装置であるスクイブ４
３、４４を装着して構成されている。
【０００５】このエアバック装置３１は、衝撃（加速
度）の大きさ等に応じてＥＣＵにてスクイブ４３、４４
を点火制御して作動される。加速度が比較的小さい場合
には先にスクイブ４３を点火して第１のガス発生室３８
からガスを吹き出させた後、僅かに遅れてスクイブ４４
を点火して第２のガス発生室３９からもガスを吹き出さ
せることにより、図７の曲線Ａの如くエアバッグ３３内
の圧力を当初ゆっくり上昇させた後に本格的に上昇させ
ている。一方、加速度が大きい場合には両スクイブ４
３、４４を同時に点火して第１と第２のガス発生室３
８、３９から一挙にガスを吹き出させることにより、図
７の曲線Ｂの如くエアバッグ３３内の圧力を急激に上昇
させている。
度）の大きさ等に応じてＥＣＵにてスクイブ４３、４４
を点火制御して作動される。加速度が比較的小さい場合
には先にスクイブ４３を点火して第１のガス発生室３８
からガスを吹き出させた後、僅かに遅れてスクイブ４４
を点火して第２のガス発生室３９からもガスを吹き出さ
せることにより、図７の曲線Ａの如くエアバッグ３３内
の圧力を当初ゆっくり上昇させた後に本格的に上昇させ
ている。一方、加速度が大きい場合には両スクイブ４
３、４４を同時に点火して第１と第２のガス発生室３
８、３９から一挙にガスを吹き出させることにより、図
７の曲線Ｂの如くエアバッグ３３内の圧力を急激に上昇
させている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記２段イ
ンフレータ３５では図５に矢印で示すように両ガス発生
室３８、３９からのガスの吹き出し方向が同一方向であ
るため、両スクイブ４３、４４を同時に点火して図７の
曲線Ｂの如くエアバッグ３３内の圧力を急激に上昇させ
た場合、図８における矢印Ｃの如くエアバッグ３３がス
トレートに飛び出すように膨らんで顔面を直撃するとい
う問題があった。
ンフレータ３５では図５に矢印で示すように両ガス発生
室３８、３９からのガスの吹き出し方向が同一方向であ
るため、両スクイブ４３、４４を同時に点火して図７の
曲線Ｂの如くエアバッグ３３内の圧力を急激に上昇させ
た場合、図８における矢印Ｃの如くエアバッグ３３がス
トレートに飛び出すように膨らんで顔面を直撃するとい
う問題があった。
【０００７】なお、特開平５−３１９１９９号公報に
は、複数のガス発生室を備え、それぞれのガス吹き出し
穴の方向を異ならせたものが開示されており、それによ
って上記問題はかなり解決されるが、ガス流れ方向はそ
れぞれストレートであるためになお効果は十分ではない
という問題がある。
は、複数のガス発生室を備え、それぞれのガス吹き出し
穴の方向を異ならせたものが開示されており、それによ
って上記問題はかなり解決されるが、ガス流れ方向はそ
れぞれストレートであるためになお効果は十分ではない
という問題がある。
【０００８】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、低コ
ストで簡易な構造でエアバッグの膨らみ方向を適正化し
てエアバッグが顔面を直撃するのを防止できるエアバッ
グ装置を提供することを目的とする。
ストで簡易な構造でエアバッグの膨らみ方向を適正化し
てエアバッグが顔面を直撃するのを防止できるエアバッ
グ装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、エアバッグとエアバッグ内に所要時にガスを吹き出
すインフレータとを備え、インフレータは相互に区画さ
れかつ各々に複数のガス吹き出し穴が分散形成された複
数のガス発生室を備え、複数のガス発生室のガス吹き出
し穴から吹き出すガスの少なくとも一部が相互に衝突し
て拡散し合うように構成したものであり、低コストで簡
易な構造でガスを拡散状態で吹き出させることができ、
エアバッグの膨らみ方向を適正化してエアバッグが顔面
を直撃するのを防止することができる。
は、エアバッグとエアバッグ内に所要時にガスを吹き出
すインフレータとを備え、インフレータは相互に区画さ
れかつ各々に複数のガス吹き出し穴が分散形成された複
数のガス発生室を備え、複数のガス発生室のガス吹き出
し穴から吹き出すガスの少なくとも一部が相互に衝突し
て拡散し合うように構成したものであり、低コストで簡
易な構造でガスを拡散状態で吹き出させることができ、
エアバッグの膨らみ方向を適正化してエアバッグが顔面
を直撃するのを防止することができる。
【００１０】また、インフレータが同一軸芯上に並列し
かつ相互に外径の異なる円筒状の第１のガス発生室と第
２のガス発生室を備え、両ガス発生室の外周壁と、外径
の大きいガス発生室の外径の小さいガス発生室に臨む端
面壁とにガス吹き出し穴を分散形成した構成とすると、
上記作用効果に加えて略円筒状であるので助手席のエア
バック装置に従来と同様に設置できるとともに、端面壁
に形成したガス吹き出し穴の大きさ、個数、位置を変化
させることによって多種のエアバッグ容量、形状、取付
位置に最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇特性
をチューニングすることができる。
かつ相互に外径の異なる円筒状の第１のガス発生室と第
２のガス発生室を備え、両ガス発生室の外周壁と、外径
の大きいガス発生室の外径の小さいガス発生室に臨む端
面壁とにガス吹き出し穴を分散形成した構成とすると、
上記作用効果に加えて略円筒状であるので助手席のエア
バック装置に従来と同様に設置できるとともに、端面壁
に形成したガス吹き出し穴の大きさ、個数、位置を変化
させることによって多種のエアバッグ容量、形状、取付
位置に最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇特性
をチューニングすることができる。
【００１１】また、インフレータが円筒状の第１のガス
発生室と第１のガス発生室の一端部を間隔をあけて取り
囲む筒部と第１のガス発生室の一端に中心部が一体接合
された底部を有するカップ状の第２のガス発生室とを備
え、第１のガス発生室の外周壁と第２のガス発生室の内
周壁及び内底壁にガス吹き出し穴を分散形成した構成と
すると、第２のガス発生室のガス吹き出し穴の大きさ、
個数、位置によって容易にガス流の拡散状態を調整で
き、多種のエアバッグ容量、形状、取付位置に最適なイ
ンフレータチューニングが可能となる。また、この構成
によれば運転席、助手席の両方のエアバック装置に適用
できる。
発生室と第１のガス発生室の一端部を間隔をあけて取り
囲む筒部と第１のガス発生室の一端に中心部が一体接合
された底部を有するカップ状の第２のガス発生室とを備
え、第１のガス発生室の外周壁と第２のガス発生室の内
周壁及び内底壁にガス吹き出し穴を分散形成した構成と
すると、第２のガス発生室のガス吹き出し穴の大きさ、
個数、位置によって容易にガス流の拡散状態を調整で
き、多種のエアバッグ容量、形状、取付位置に最適なイ
ンフレータチューニングが可能となる。また、この構成
によれば運転席、助手席の両方のエアバック装置に適用
できる。
【００１２】また、インフレータが全体外形状が円筒状
で内部の軸芯方向中間部に設けられたハット形状の仕切
り壁にて区画された第１のガス発生室と第２のガス発生
室を備え、外周壁とハット形状の仕切り壁の周壁部にガ
ス吹き出し穴を分散形成した構成とすると、ハット形状
の仕切り壁の周壁部に形成するガス吹き出し穴の大き
さ、個数、及び外周壁に形成するガス吹き出し穴との相
対位置関係の調整により多種のエアバッグ容量、形状、
取付位置に最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇
特性をチューニングすることができる。
で内部の軸芯方向中間部に設けられたハット形状の仕切
り壁にて区画された第１のガス発生室と第２のガス発生
室を備え、外周壁とハット形状の仕切り壁の周壁部にガ
ス吹き出し穴を分散形成した構成とすると、ハット形状
の仕切り壁の周壁部に形成するガス吹き出し穴の大き
さ、個数、及び外周壁に形成するガス吹き出し穴との相
対位置関係の調整により多種のエアバッグ容量、形状、
取付位置に最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇
特性をチューニングすることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
一実施形態について、図１、図２を参照して説明する。
なお、エアバッグ装置の全体構成は図５を参照して説明
した従来例と基本的に同一であり、その説明を援用し、
以下主として本発明の要部であるインフレータについて
説明する。
一実施形態について、図１、図２を参照して説明する。
なお、エアバッグ装置の全体構成は図５を参照して説明
した従来例と基本的に同一であり、その説明を援用し、
以下主として本発明の要部であるインフレータについて
説明する。
【００１４】図１において、１はインフレータで、段付
き円筒状のハウジング２の段部を形成する端面壁３に連
続してその内側に仕切壁４が形成され、この仕切壁４に
て同一軸芯上に並列して小径の第１のガス発生室５と大
径の第２のガス発生室６が形成されている。小径の第１
のガス発生室４の周壁の内面と、大径の第２のガス発生
室５の周壁と端面壁３と仕切壁４の内面に沿ってディフ
ューザ７が配置され、その内部の各ガス発生室４、５内
の軸心部にはそれぞれガス発生ペレット８が収納されて
いる。第１のガス発生室５の外周壁と第２のガス発生室
６の外周壁と端面壁３にそれぞれガス吹き出し穴９、１
０、１１が分散形成されている。ハウジング２の両端面
には第１のガス発生室４と第２ガス発生室５の点火装置
であるスクイブ１２、１３が装着されている。
き円筒状のハウジング２の段部を形成する端面壁３に連
続してその内側に仕切壁４が形成され、この仕切壁４に
て同一軸芯上に並列して小径の第１のガス発生室５と大
径の第２のガス発生室６が形成されている。小径の第１
のガス発生室４の周壁の内面と、大径の第２のガス発生
室５の周壁と端面壁３と仕切壁４の内面に沿ってディフ
ューザ７が配置され、その内部の各ガス発生室４、５内
の軸心部にはそれぞれガス発生ペレット８が収納されて
いる。第１のガス発生室５の外周壁と第２のガス発生室
６の外周壁と端面壁３にそれぞれガス吹き出し穴９、１
０、１１が分散形成されている。ハウジング２の両端面
には第１のガス発生室４と第２ガス発生室５の点火装置
であるスクイブ１２、１３が装着されている。
【００１５】以上の構成において、スクイブ１２、１３
を同時に点火させた場合、第１のガス発生室５の周壁の
ガス吹き出し穴９からのガス流Ｔに対して端面壁３のガ
ス吹き出し穴１１からのガス流Ｓが衝突することによっ
てガス流Ｔが拡散される。この拡散効果により、図２に
示すように、乗員Ｍに対して垂直方向ではなく、それと
直角方向（Ｄ方向）に広がりながらエアバッグ１４が膨
らむので、乗員Ｍの顔面をエアバッグ１４が直撃するこ
とが無くなる。
を同時に点火させた場合、第１のガス発生室５の周壁の
ガス吹き出し穴９からのガス流Ｔに対して端面壁３のガ
ス吹き出し穴１１からのガス流Ｓが衝突することによっ
てガス流Ｔが拡散される。この拡散効果により、図２に
示すように、乗員Ｍに対して垂直方向ではなく、それと
直角方向（Ｄ方向）に広がりながらエアバッグ１４が膨
らむので、乗員Ｍの顔面をエアバッグ１４が直撃するこ
とが無くなる。
【００１６】また、端面壁３に形成するガス吹き出し穴
１１の大きさ、個数、位置を変化させることによって多
種のエアバッグ容量、形状、取付位置に最適なガス吹き
出し方向及びガス圧力の上昇特性をチューニングするこ
とができる。また、本実施形態のインフレータ１は略円
筒状であるので助手席のエアバック装置に従来と同様に
設置することができる。
１１の大きさ、個数、位置を変化させることによって多
種のエアバッグ容量、形状、取付位置に最適なガス吹き
出し方向及びガス圧力の上昇特性をチューニングするこ
とができる。また、本実施形態のインフレータ１は略円
筒状であるので助手席のエアバック装置に従来と同様に
設置することができる。
【００１７】次に、本発明のエアバッグ装置の第２の実
施形態におけるインフレータについて、図３を参照して
説明する。
施形態におけるインフレータについて、図３を参照して
説明する。
【００１８】本実施形態では、インフレータ１が円筒状
の第１のガス発生室１５と第１のガス発生室１５の一端
部を間隔をあけて取り囲む筒部１６ａと第１のガス発生
室１５の一端に中心部が一体接合された底部１６ｂを有
するカップ状の第２のガス発生室１６にて構成されてい
る。そして、第１のガス発生室１５の外周壁と、第２の
ガス発生室１６の筒部１６ａ内周壁と底部１６ｂ内底壁
と筒部１６ａ端面にそれぞれガス吹き出し穴１７、１
８、１９、２０が分散形成されている。また、これらガ
ス吹き出し穴１７、１８、１９、２０が形成された壁の
内面に沿ってディフューザ７が配設され、その内部にガ
ス発生ペレット８が収容されている。
の第１のガス発生室１５と第１のガス発生室１５の一端
部を間隔をあけて取り囲む筒部１６ａと第１のガス発生
室１５の一端に中心部が一体接合された底部１６ｂを有
するカップ状の第２のガス発生室１６にて構成されてい
る。そして、第１のガス発生室１５の外周壁と、第２の
ガス発生室１６の筒部１６ａ内周壁と底部１６ｂ内底壁
と筒部１６ａ端面にそれぞれガス吹き出し穴１７、１
８、１９、２０が分散形成されている。また、これらガ
ス吹き出し穴１７、１８、１９、２０が形成された壁の
内面に沿ってディフューザ７が配設され、その内部にガ
ス発生ペレット８が収容されている。
【００１９】本実施形態によれば、第２のガス発生室１
６のガス吹き出し穴１８、１９、２０の大きさ、個数、
位置によって容易にガス流の拡散状態を調整でき、多種
のエアバッグ容量、形状、取付位置に最適なインフレー
タチューニングが可能となる。また、この構成によれば
運転席、助手席の両方のエアバック装置に適用すること
ができる。
６のガス吹き出し穴１８、１９、２０の大きさ、個数、
位置によって容易にガス流の拡散状態を調整でき、多種
のエアバッグ容量、形状、取付位置に最適なインフレー
タチューニングが可能となる。また、この構成によれば
運転席、助手席の両方のエアバック装置に適用すること
ができる。
【００２０】次に、本発明のエアバッグ装置の第３の実
施形態におけるインフレータについて、図４を参照して
説明する。
施形態におけるインフレータについて、図４を参照して
説明する。
【００２１】本実施形態では、インフレータ１は全体外
形状が円筒状のハウジング２１を備え、その内部の軸芯
方向中間部に設けられたハット形状の仕切壁２２にて区
画された第１のガス発生室２３と第２のガス発生室２４
が形成され、第１と第２のガス発生室２３、２４のハウ
ジング２１外周壁にそれぞれガス吹き出し穴２５、２６
が分散形成されるとともにハット形状の仕切壁２２の周
壁部にガス吹き出し穴２７が分散形成されており、ガス
吹き出し穴２６と２７は千鳥状に交互に配置されてい
る。また、これらガス吹き出し穴２５、２６、２７が形
成された壁の内面に沿ってディフューザ７が配設され、
その内部にガス発生ペレット８が収容されている。
形状が円筒状のハウジング２１を備え、その内部の軸芯
方向中間部に設けられたハット形状の仕切壁２２にて区
画された第１のガス発生室２３と第２のガス発生室２４
が形成され、第１と第２のガス発生室２３、２４のハウ
ジング２１外周壁にそれぞれガス吹き出し穴２５、２６
が分散形成されるとともにハット形状の仕切壁２２の周
壁部にガス吹き出し穴２７が分散形成されており、ガス
吹き出し穴２６と２７は千鳥状に交互に配置されてい
る。また、これらガス吹き出し穴２５、２６、２７が形
成された壁の内面に沿ってディフューザ７が配設され、
その内部にガス発生ペレット８が収容されている。
【００２２】本実施形態によれば、ハット形状の仕切壁
２２の周壁部に形成するガス吹き出し穴２７の大きさ、
個数、及び外周壁に形成したガス吹き出し穴２６との相
対位置関係の調整により多種のエアバッグ容量、形状、
取付位置に最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇
特性をチューニングすることができる。
２２の周壁部に形成するガス吹き出し穴２７の大きさ、
個数、及び外周壁に形成したガス吹き出し穴２６との相
対位置関係の調整により多種のエアバッグ容量、形状、
取付位置に最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇
特性をチューニングすることができる。
【００２３】
【発明の効果】本発明のエアバッグ装置によれば、以上
のように複数のガス発生室のガス吹き出し穴から吹き出
すガスの少なくとも一部が相互に衝突して拡散し合うよ
うに構成したので、低コストで簡易な構造でエアバッグ
の膨らみ方向を適正化してエアバッグが顔面を直撃する
のを防止することができる。また、各ガス発生室に形成
するガス吹き出し穴の大きさ、個数、位置を変化させる
ことによって多種のエアバッグ容量、形状、取付位置に
最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇特性をチュ
ーニングすることができる。
のように複数のガス発生室のガス吹き出し穴から吹き出
すガスの少なくとも一部が相互に衝突して拡散し合うよ
うに構成したので、低コストで簡易な構造でエアバッグ
の膨らみ方向を適正化してエアバッグが顔面を直撃する
のを防止することができる。また、各ガス発生室に形成
するガス吹き出し穴の大きさ、個数、位置を変化させる
ことによって多種のエアバッグ容量、形状、取付位置に
最適なガス吹き出し方向及びガス圧力の上昇特性をチュ
ーニングすることができる。
【図１】本発明のエアバッグ装置の第１の実施形態にお
けるインフレータを示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は斜
視図である。
けるインフレータを示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は斜
視図である。
【図２】同実施形態におけるエアバッグの動作説明図で
ある。
ある。
【図３】本発明のエアバッグ装置の第２の実施形態にお
けるインフレータを示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は斜
視図である。
けるインフレータを示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は斜
視図である。
【図４】本発明のエアバッグ装置の第３の実施形態にお
けるインフレータの断面図である。
けるインフレータの断面図である。
【図５】従来例のエアバッグ装置の全体斜視図である。
【図６】同従来例におけるインフレータを示し、（ａ）
は断面図、（ｂ）は斜視図である。
は断面図、（ｂ）は斜視図である。
【図７】同従来例におけるエアバッグ作動時の圧力変化
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図８】同従来例におけるエアバッグの動作説明図であ
る。
る。
１ インフレータ ３ 端面壁 ５ 第１のガス発生室 ６ 第２のガス発生室 ９、１０、１１ ガス吹き出し穴 １４ エアバッグ １５ 第１のガス発生室 １６ 第２のガス発生室 １６ａ 筒部 １６ｂ 底部 １７、１８、１９、２０ ガス吹き出し穴 ２２ ハット形状の仕切壁 ２３ 第１のガス発生室 ２４ 第２のガス発生室 ２５、２６、２７ ガス吹き出し穴
Claims (4)
- 【請求項１】 エアバッグとエアバッグ内に所要時にガ
スを吹き出すインフレータとを備え、インフレータは相
互に区画されかつ各々に複数のガス吹き出し穴が分散形
成された複数のガス発生室を備え、複数のガス発生室の
ガス吹き出し穴から吹き出すガスの少なくとも一部が相
互に衝突して拡散し合うように構成したことを特徴とす
るエアバッグ装置。 - 【請求項２】 インフレータは、同一軸芯上に並列しか
つ相互に外径の異なる円筒状の第１のガス発生室と第２
のガス発生室を備え、両ガス発生室の外周壁と、外径の
大きいガス発生室の外径の小さいガス発生室に臨む端面
壁とにガス吹き出し穴を分散形成したことを特徴とする
請求項１記載のエアバッグ装置。 - 【請求項３】 インフレータは、円筒状の第１のガス発
生室と第１のガス発生室の一端部を間隔をあけて取り囲
む筒部と第１のガス発生室の一端に中心部が一体接合さ
れた底部を有するカップ状の第２のガス発生室とを備
え、第１のガス発生室の外周壁と第２のガス発生室の内
周壁及び内底壁にガス吹き出し穴を分散形成したことを
特徴とする請求項１記載のエアバッグ装置。 - 【請求項４】 インフレータは、全体外形状が円筒状で
内部の軸芯方向中間部に設けられたハット形状の仕切り
壁にて区画された第１のガス発生室と第２のガス発生室
を備え、外周壁とハット形状の仕切り壁の周壁部にガス
吹き出し穴を分散形成したことを特徴とする請求項１記
載のエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11188898A JP3558865B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11188898A JP3558865B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | エアバッグ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11301401A true JPH11301401A (ja) | 1999-11-02 |
| JP3558865B2 JP3558865B2 (ja) | 2004-08-25 |
Family
ID=14572671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11188898A Expired - Fee Related JP3558865B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | エアバッグ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3558865B2 (ja) |
Cited By (4)
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1998
- 1998-04-22 JP JP11188898A patent/JP3558865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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