JP2003063348A - エアバッグ装置のディフューザ構造 - Google Patents

エアバッグ装置のディフューザ構造

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JP2003063348A JP2001251737A JP2001251737A JP2003063348A JP 2003063348 A JP2003063348 A JP 2003063348A JP 2001251737 A JP2001251737 A JP 2001251737A JP 2001251737 A JP2001251737 A JP 2001251737A JP 2003063348 A JP2003063348 A JP 2003063348A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスによるエアバッグへのダメージを低減し
つつ、エアバッグにガスを効率的に分散供給すること。 【解決手段】 車両の一部に折り畳んで収納されるエア
バッグにインフレータから供給されるガスを導く筒状の
ディフューザ21を、前記インフレータに接続される基
端部21bと、この基端部21bに対して所定の傾斜角
θで折れ曲がり前記エアバッグに接続される先端部21
cを備える構成とし、同先端部21cにはその中心軸方
向にガスを供給する第1のガス供給手段(ガス供給孔2
1c1)と同中心軸の一側方向にガスを供給する第2の
ガス供給手段(ガス供給孔21c2)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
エアバッグ装置、すなわち、車両の一部に折り畳んで収
納されるエアバッグがインフレータからディフューザを
通して供給されるガスにより膨張展開して乗員を保護す
るようにしたエアバッグ装置において採用されるディフ
ューザ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した形式のエアバッグ装置は、例え
ば、特開平11−301394号公報に示されていて、
同公報に示されているエアバッグ装置では、インフレー
タの前側に長尺のディフューザ(連結ライン)が曲線状
に延設されている。また、ディフューザは、エアバッグ
の長手方向端部(後端部)に設けたガス流入部を通して
エアバッグ内に嵌合していて、この嵌合部位に設けた複
数のガス供給部(ガス出口ポート)にてエアバッグ内に
ガスを分配供給可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のディフ
ューザでは、長尺のディフューザに複数のガス出口ポー
トが設けられていて、エアバッグ内にガスを分配供給可
能であるため、ガスによるエアバッグへのダメージを低
減することは可能であるものの、長尺のディフューザの
全長に亘って複数のガス出口ポートが分散配置されてい
るため、インフレータからエアバッグの中間部および前
端部までの距離が長くて、エアバッグにガスを効率的に
分散供給することが難しい。また、上記した従来のディ
フューザは、長尺であるため、工場納入時、車両組付時
等においての取り扱いが悪いばかりか、コスト高、重量
増、車両搭載時のスペースロス大等の問題がある。な
お、ディフューザのコスト高の要因としては、長尺のデ
ィフューザに複数のガス出口ポートをそれぞれ異なる切
り込み加工にて形成することも含まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に対処すべく、車両の一部に折り畳んで収納されるエア
バッグにインフレータから供給されるガスを導く筒状の
ディフューザを、前記インフレータに接続される基端部
と、この基端部に対して所定の傾斜角で折れ曲がり前記
エアバッグに接続される先端部を備える構成とし、同先
端部には少なくともその中心軸方向にガスを供給する第
1のガス供給手段と同中心軸の一側方向にガスを供給す
る第2のガス供給手段を設けたこと(請求項1に係る発
明)に特徴がある。
【0005】この場合において、前記ガス供給手段がガ
ス供給孔であること(請求項2に係る発明)、このガス
供給孔が長孔または複数個の丸孔であること(請求項3
に係る発明)、或いは前記先端部が曲げ加工にて形成さ
れていること(請求項4に係る発明)が望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明によるエアバッグ装置のデ
ィフューザ構造(請求項1に係る発明)においては、デ
ィフューザの先端部のみでガスを分配するものであり、
しかも基端部に対する先端部の傾斜角、傾斜開始位置
(傾斜起点)から先端までの長さ、各ガス供給手段での
各ガス通過面積、または各ガス供給手段の配設位置によ
って、ガスの拡散範囲、拡散角度等を適宜に設定可能で
あるため、ガスによるエアバッグへのダメージ(供給ロ
スの少ないガスがエアバッグに向けて一気に供給される
場合には大きくなるバッグダメージ)を低減しつつ、エ
アバッグにガスを効率的に分散供給することが可能であ
る。
【0007】また、本発明によるエアバッグ装置のディ
フューザ構造(請求項2に係る発明)においては、ガス
供給手段がガス供給孔であるため、加工がし易く、孔形
状と孔個数を設定することで、各ガス供給手段へのガス
の分配比率を所望の値に簡単に設定することが可能であ
る。また、ガス供給孔を長孔または複数個の丸孔とした
場合(請求項3に係る発明)には、ガスの分配効率を高
めてエアバッグダメージの低減を更に図ることが可能で
ある。
【0008】また、本発明によるエアバッグ装置のディ
フューザ構造(請求項4に係る発明)においては、ディ
フューザの先端部が曲げ加工にて形成されているため、
ディフューザを容易に製作することが可能であり、しか
も基端部に対する先端部の傾斜角および傾斜開始位置を
容易に変更可能で、これらを変更することにより各ガス
供給手段へのガスの分配比率を容易に変更することが可
能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明を乗用車系
車両用の頭部保護エアバッグ装置に実施した実施形態を
示していて、本実施形態の頭部保護エアバッグ装置は、
車室内の側部にてカーテン状に膨張展開して前席乗員の
頭部と後席乗員の頭部(共に図示省略)を保護するエア
バッグ10と、このエアバッグ10にディフューザ21
を通してガスを供給するインフレータ22を備えてい
る。エアバッグ10は、膨張部と非膨張部を有するエア
バッグ本体11と、このエアバッグ本体11の前端部に
組付けられて膨張部を有しないテンションクロス12に
よって構成されている。
【0010】エアバッグ本体11は、織目方向が前後上
下となるように袋織によって形成されていて、表面に気
密保持用のコーティングを施されており、長手方向(前
後方向)の中間部に設けたガス流入部11aと、これの
下方にて前後方向に延びるガス通路11bと、このガス
通路11bを通して連通する前席用膨張部11cおよび
後席用膨張部11dを有するとともに、中間非膨張部1
1e、前端非膨張部11fおよび複数個の取付片部11
gを有している。なお、各取付片部11gには、ルーフ
サイドレール31への取付孔11g1が設けられてい
る。
【0011】テンションクロス12は、エアバッグ本体
11の構成布より薄くて安いノンコート織布(膨張部を
有しない基布)によって三角形状(形状は適宜変更可
能)に形成されたものであり、後端部12aにてエアバ
ッグ本体11の前端非膨張部11fに縫合されていて、
前端部12bに設けた取付孔12b1にてAピラー32
に組付けられる(図1参照)ようになっている。
【0012】また、エアバッグ本体11は、図2、図3
および図4に示したように、上下方向にて蛇腹状に折り
畳んだ状態で、ルーフサイドレール31とルーフヘッド
ライニング41の側方周縁部との間に形成された空間に
て、ルーフサイドレール31に沿って収納されるように
なっている。また、テンションクロス12は、図2に示
したように、蛇腹状に折り畳んだ状態で、Aピラー32
とこれに組付けられて覆うAピラーガーニッシュ42と
の間に形成された空間にて、Aピラー32に沿って収納
されるようになっている。なお、蛇腹状に折り畳んだ状
態のエアバッグ本体11とテンションクロス12は、エ
アバッグ10の膨張展開により破断するソック13(図
3および図4参照)によって保持されている。
【0013】ディフューザ21は、図1〜図3と図5お
よび図6にて示したように、曲げ加工可能な金属にて先
端が閉塞した略円筒形状に形成されていて、インフレー
タ22のガス噴射口22aに設けた雄ねじ部22bに、
基端(後端)に設けた雌ねじ部(ナット部)21aに
て、気密的かつ同軸的に連結固定された状態で、エアバ
ッグ本体11のガス流入部11aに締付バンド23を用
いて気密的に組付けられている。
【0014】また、ディフューザ21は、図5および図
6にて詳細に示したように、インフレータ22に接続さ
れる基端部21bと、この基端部21bに対して曲げ加
工されて所定の傾斜角θ、所定の長さDoで折れ曲がり
エアバッグ本体11のガス流入部11aに接続される先
端部21cを備えていて、エアバッグ本体11のガス流
入部11a内に臨ませた先端部21cにはその中心軸方
向にガスを供給する第1のガス供給手段としてのガス供
給孔21c1と、同中心軸の一側方向(下方向)にガス
を供給する第2のガス供給手段としてのガス供給孔21
c2が設けられている。
【0015】ガス供給孔21c1は、ガスを前方下部に
向けて所定の角度θfで噴射させるものであって、先端
部21cの閉塞壁に形成された丸孔であり、先端下隅か
ら距離D1の位置に開口面積S1で形成されていて、矢
印で示したガス流れがエアバッグ本体11のガス流入部
11aにおける前方基布部位に干渉しないように設定さ
れている。一方、ガス供給孔21c2は、ガスを後方下
部に向けて所定の角度θrで噴射させるものであって、
先端部21cの周壁に形成された丸孔であり、先端下隅
から距離D2の位置に開口面積S2で形成されていて、
矢印で示したガス流れがエアバッグ本体11のガス流入
部11aにおける後方基布部位に干渉しないように設定
されている。
【0016】インフレータ22は、車両の側突時または
ロールオーバー時等にガスをエアバッグ本体11に向け
て噴出供給するものであり、ブラケットとボルト(共に
図示省略)を用いてルーフサイドレール31に組付けら
れるようになっている。また、インフレータ22は、車
両の前後方向中央部においてエアバッグ本体11の上方
にてルーフサイドレール31に沿って前後方向に配置さ
れていて、ルーフヘッドライニング41によって覆われ
るようになっている。
【0017】上記のように構成した本実施形態のエアバ
ッグ装置においては、通常時、エアバッグ本体11とテ
ンションクロス12が上下方向にて多重に折り畳まれて
破断可能なソック13(図3および図4参照)にコンパ
クトに収容された状態で、図2に示したように、Aピラ
ー32とルーフサイドレール31に沿って収納されてい
て、Aピラーガーニッシュ42とルーフヘッドライニン
グ41により覆われている。
【0018】また、本実施形態のエアバッグ装置におい
ては、図1〜図3に示したように、Bピラー33とこれ
に組付けられて覆うBピラーガーニッシュ43の上方に
て、ディフューザ21が略水平方向に配置されていて、
インフレータ22のルーフサイドレール31への組付に
おいて、ディフューザ21の両ガス供給孔21c1,2
1c2からエアバッグ本体11に向けて噴出するガス流
れの中心線L(図3参照)がBピラーガーニッシュ43
の上端より車室内側で延在するように、両ガス供給孔2
1c1,21c2の配設位置が設定されている。
【0019】また、図3に示したBピラーガーニッシュ
43の上部背面には、膨張展開するエアバッグ本体11
がBピラーガーニッシュ43の背部に侵入するのを防止
する突起43aが形成されているが、この突起43a
は、図4の仮想線に示した形状(上方に折れ曲がった部
位に傾斜面を有する形状)として実施することも可能で
あり、この場合にはエアバッグ本体11の膨張展開が、
ディフューザ21の両ガス供給孔21c1,21c2か
らエアバッグ本体11に向けて噴出するガス流れと、突
起43aの傾斜面によってガイドされて、エアバッグ本
体11がBピラーガーニッシュ43の上端に引っ掛かる
ことを防止する。
【0020】上記のように構成した本実施形態において
は、車両の側突時やロールオーバー時等の異常時におい
て該当するセンサ(図示省略)が検知する加速度が設定
値以上で、折り畳まれて収納されているエアバッグ10
におけるエアバッグ本体11のガス流入部11aにイン
フレータ22からディフューザ21を通してガスが供給
されると、供給ガスによってエアバッグ本体11の前後
両膨張部11b,11cが膨張展開するのに伴って、図
1に示したように、エアバッグ10全体が展開して車室
内の側部にてカーテン状に膨張展開し、前席乗員の頭部
と後席乗員の頭部を保護する。
【0021】ところで、本実施形態においては、ディフ
ューザ21の先端部21cのみでガスを分配するもので
あり、しかも基端部21bに対する先端部21cの傾斜
角θ、傾斜開始位置(傾斜起点)から先端までの長さD
o、各ガス供給孔21c1,21c2のガス通過面積
(開口面積S1,S2)、または各ガス供給孔21c
1,21c2の配設位置(先端下隅からの距離D1,D
2)等の可変要素の値を適宜に設定することによって、
ガスの拡散範囲、拡散角度(θf,θr)等を適宜に設
定可能であるため、ガスによるエアバッグ本体11への
ダメージを低減しつつ、エアバッグ本体11にガスを効
率的に分散供給することが可能である。
【0022】上記した各可変要素(θ、Do、S1,S
2、D1,D2)と各ガス供給孔21c1,21c2を
通過するガス通過量V1,V2との関係は、図7〜図1
0に例示したようになる。図7は、長さDoを所定の値
に固定し、開口面積S1とS2および距離D1とD2を
それぞれ同じとして、傾斜角θとガス通過量V1,V2
との関係を示したものである。図8は、傾斜角θを所定
の値に固定し、開口面積S1とS2および距離D1とD
2をそれぞれ同じとして、長さDoとガス通過量V1,
V2との関係を示したものである。図9は、傾斜角θと
長さDoをそれぞれ所定の値に固定し、距離D1とD2
を同じとして、開口面積比S2/S1とガス通過量V
1,V2との関係を示したものである。図10は、傾斜
角θと長さDoと距離D1をそれぞれ所定の値に固定
し、開口面積S1とS2をそれぞれ同じとして、距離D
2とガス通過量V1,V2との関係を示したものであ
る。
【0023】これらの関係から明らかなように、本実施
形態においては、各可変要素(θ、Do、S1,S2、
D1,D2)を適宜に設定することで、容量の大きな前
席用膨張部11c側に多量のガスを供給可能であって、
該当するエアバッグ領域を早く展開させる(或いは、前
席用膨張部11cと後席用膨張部11dを略同時に展開
させる)ことが可能であり、簡便にエアバッグ10の展
開制御が可能である。
【0024】また、本実施形態においては、ガス供給手
段として丸孔のガス供給孔21c1,21c2が採用さ
れているため、加工がし易く、孔径を設定することで、
各ガス供給孔21c1,21c2へのガスの分配比率を
所望の値に簡単に設定することが可能である。また、デ
ィフューザ21の先端部21cが曲げ加工にて形成され
ているため、ディフューザ21を容易に製作することが
可能であり、しかも基端部21bに対する先端部21c
の傾斜角θおよび傾斜開始位置を容易に変更可能で、こ
れらを変更することにより各ガス供給孔21c1,21
c2へのガスの分配比率を容易に変更することが可能で
ある。
【0025】また、本実施形態においては、ディフュー
ザ21として短尺状のものが採用されているため、イン
フレータ22からのガスを最短距離でエアバッグ本体1
1の長手方向中間部に設けたガス流入部11aに導くこ
とが可能であり、しかもエアバッグ本体11のガス流入
部11aからエアバッグ本体11における両膨張室11
c,11dの端部(各端部膨張室)までの距離を短くす
ることが可能である。
【0026】したがって、ディフューザ21での流路抵
抗を少なくすることが可能であるとともに、エアバッグ
本体11のガス流入部11aからエアバッグ本体11に
おける両膨張室11c,11dの端部(各端部膨張室)
にガスを短時間にて導くことが可能であり、例えば、エ
アバッグの後端より後方にインフレータを配置し、同イ
ンフレータからディフューザを通してエアバッグの膨張
室にガスを導くように構成したエアバッグ装置等に比し
て、エアバッグ10の展開完了までの時間を短くするこ
とが可能である。
【0027】また、本実施形態においては、折り畳んで
収納されるエアバッグ本体11の長手方向(前後方向)
に沿ってインフレータ22とディフューザ21を略直線
状に配置したため、当該エアバッグ装置のための収納ス
ペースが小さい場合でも、良好な搭載性を確保すること
が可能である。また、ディフューザ21をインフレータ
22に対して略同軸的な略円筒形状としたため、スペー
ス効率を高めることが可能であることは勿論のこと、デ
ィフューザ21とエアバッグ本体11のガス流入部11
aを締付バンド23等の締結具を用いて容易に連結する
ことが可能である。
【0028】また、本実施形態においては、ディフュー
ザ21のガス供給孔21c1,21c2をインフレータ
22から離れた先端部に集中して設けたため、ディフュ
ーザ21の先端部21cにてガスを一気に分散させるこ
とが可能であり、ディフューザの長手方向全体にガス供
給部を点在させる場合に比して、ディフューザ21から
エアバッグ本体11内へのガスの流れを均一化すること
が可能であり、エアバッグ10の展開挙動を良好とする
ことが可能である。
【0029】上記実施形態においては、エアバッグ本体
11として袋織バッグを採用したが、縫製バッグや接着
(熱溶着)バッグを採用して実施することも可能であ
る。また、上記実施形態においては、図5に示したよう
に、ディフューザ21における先端部21cの閉塞壁に
丸孔のガス供給孔21c1を一つ形成するとともに、先
端部21cの周壁に丸孔のガス供給孔21c2を一つ形
成して実施したが、図11に示したように、ディフュー
ザ21における先端部21cの閉塞壁に丸孔のガス供給
孔21c1を二つ(個数は適宜変更可能)形成するとと
もに、先端部21cの周壁に丸孔のガス供給孔21c2
を三つ(個数は適宜変更可能)形成して実施すること、
或いは図12に示したように、ディフューザ21におけ
る先端部21cの閉塞壁に長孔のガス供給孔21c1を
一つ形成するとともに、先端部21cの周壁に長孔のガ
ス供給孔21c2を一つ形成して実施することも可能で
ある。これらの場合には、ガスの分配効率を高めてエア
バッグダメージの低減を更に図ることが可能である。
【0030】また、上記実施形態においては、ディフュ
ーザ21における先端部21cの閉塞壁にガス供給孔2
1c1を形成するとともに、先端部21cの周壁にガス
供給孔21c2を形成して、ガスがディフューザ先端部
の中心軸方向と同中心軸の一側方向の二方向に分配され
るように構成して実施したが、ガスの分配方向は少なく
とも二方向であって三方向以上であってもよく、先端部
21cの周壁に更にガス供給孔(上記ガス供給孔21c
2とは開口方向が異なるガス供給孔)を形成して実施す
ることも可能である。
【0031】また、上記実施形態においては、乗用車系
車両用の頭部保護エアバッグ装置に本発明を実施した
が、乗用車系以外の車両用頭部保護エアバッグ装置は勿
論のこと、車両の一部に折り畳んで収納されるエアバッ
グがインフレータからディフューザを通して供給される
ガスにより膨張展開して乗員を保護するようにした他の
種々なエアバッグ装置、例えば、インストルメントパネ
ルに組付けられる助手席用エアバッグ装置や座席の各部
に組付けられるエアバッグ装置等にも適宜変更して実施
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を頭部保護エアバッグ装置に実施した
一実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1に示したエアバッグが収納されている状
態の側面図である。
【図3】 図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】 図2の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】 図1および図2に示したディフューザの部分
破断拡大側面図である。
【図6】 図5に示したディフューザの先端を示す図で
ある。
【図7】 図5に示した長さDoを所定の値に固定し、
各ガス供給孔21c1,21c2の開口面積S1とS2
および距離D1とD2をそれぞれ同じとして、傾斜角θ
とガス通過量V1,V2との関係を示した線図である。
【図8】 図5に示した傾斜角θを所定の値に固定し、
各ガス供給孔21c1,21c2の開口面積S1とS2
および距離D1とD2をそれぞれ同じとして、長さDo
とガス通過量V1,V2との関係を示した線図である。
【図9】 図5に示した傾斜角θと長さDoをそれぞれ
所定の値に固定し、距離D1とD2を同じとして、各ガ
ス供給孔21c1,21c2の開口面積比S2/S1と
ガス通過量V1,V2との関係を示した線図である。
【図10】 図5に示した傾斜角θと長さDoと距離D
1をそれぞれ所定の値に固定し、各ガス供給孔21c
1,21c2の開口面積S1とS2をそれぞれ同じとし
て、距離D2とガス通過量V1,V2との関係を示した
線図である。
【図11】 図5および図6に示したディフューザの第
1変形例を示す要部縦断側面図である。
【図12】 図5および図6に示したディフューザの第
2変形例を示す要部縦断側面図である。
【符号の説明】
10…エアバッグ、11…エアバッグ本体、11a…ガ
ス流入部、11b…ガス通路、11c…前席用膨張部、
11d…後席用膨張部、11e…中間非膨張部、11f
…前端非膨張部、11g…取付片部、12…テンション
クロス、21…ディフューザ、21b…基端部、21c
…先端部、21c1,21c2…ガス供給孔、22…イ
ンフレータ、31…ルーフサイドレール、32…Aピラ
ー、33…Bピラー、41…ルーフヘッドライニング、
42…Aピラーガーニッシュ、43…Bピラーガーニッ
シュ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の一部に折り畳んで収納されるエア
    バッグにインフレータから供給されるガスを導く筒状の
    ディフューザを、前記インフレータに接続される基端部
    と、この基端部に対して所定の傾斜角で折れ曲がり前記
    エアバッグに接続される先端部を備える構成とし、同先
    端部には少なくともその中心軸方向にガスを供給する第
    1のガス供給手段と同中心軸の一側方向にガスを供給す
    る第2のガス供給手段を設けたことを特徴とするエアバ
    ッグ装置のディフューザ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したエアバッグ装置のデ
    ィフューザ構造において、前記ガス供給手段がガス供給
    孔であることを特徴とするエアバッグ装置のディフュー
    ザ構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したエアバッグ装置のデ
    ィフューザ構造において、前記ガス供給孔が長孔または
    複数個の丸孔であることを特徴とするエアバッグ装置の
    ディフューザ構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したエアバッグ装置のデ
    ィフューザ構造において、前記先端部が曲げ加工にて形
    成されていることを特徴とするエアバッグ装置のディフ
    ューザ構造。
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