JPH11301366A - ルーフライニングおよびルーフライニングの取付構造 - Google Patents

ルーフライニングおよびルーフライニングの取付構造

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JPH11301366A
JPH11301366A JP10496198A JP10496198A JPH11301366A JP H11301366 A JPH11301366 A JP H11301366A JP 10496198 A JP10496198 A JP 10496198A JP 10496198 A JP10496198 A JP 10496198A JP H11301366 A JPH11301366 A JP H11301366A
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roof
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Takashi Iwasaki
孝 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数や組付工数を増加させることなく、
ルーフライニングの縁部をピラーガーニッシュの上端部
内側に、ブカツキ感を生じることなく、容易かつ確実に
当接することができるルーフライニングおよびルーフラ
イニングの取付構造を提供すること。 【解決手段】 ルーフライニング10を、ルーフライニ
ング本体11と、このルーフライニング本体の縁部に形
成されて、該縁部と交差する方向に弾性的に圧縮可能な
バネ部とを有する構成とし、前記ルーフライニング本体
11をルーフパネル3の内側に取付け、前記バネ部12
をルーフパネル3の縁部に圧縮した状態で当接し、前記
ルーフライニング本体11の縁部を、前記バネ部12の
弾性復帰力によって、ピラーガーニッシュ1の上端部内
側に付勢された状態で当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の屋根の内
張りを構成するルーフライニングおよびルーフライニン
グの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の屋根は、一般的に、屋根の外側
を構成する鉄製のルーフパネルと、このルーフパネルの
内側に設けられて、屋根の内張りを構成するルーフライ
ニングとから構成されている。このルーフライニングは
一般的に樹脂製のものであり、射出成形等によって形成
される場合が多い。ところで、自動車の屋根は、ピラー
と称される柱部材によって支持されているが、このピラ
ーの内側には、ピラーの内張りを構成するピラーガーニ
ッシュが設けられている。
【0003】一方、前記ルーフライニングはルーフパネ
ルの内側に該ルーフパネルと所定間隔をもって取付けら
れており、該ルーフライニングの、自動車の前後方向に
沿う縁部のうち、前記ピラーガーニッシュと取り合う部
分は、図3に示すように、ピラーガーニッシュ1の上端
部内側に当接された状態で、該ピラーガーニッシュ1の
内側に納められている。なお、図3において符号2はル
ーフライニング、符号3はルーフパネルを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ルーフ
ライニング2とルーフパネル3との間には間隔が設けら
れているので、ルーフライニング2の縁部を、ピラーガ
ーニッシュ1の上端部内側に当接しただけでは、該ルー
フライニング2の縁部を内側(ルーフパネル側)に向かっ
て押すと、該縁部が内側に撓んで、「ブカブカ」した感じ
(ブカツキ感)を生じ易かった。また、ルーフライニング
2やピラーガーニッシュ1においては、それらに取付け
誤差や成形誤差等が生じるので、ルーフライニング2の
縁部をピラーガーニッシュ1の上端部内側にピッタリと
当接するのは、困難な作業であった。
【0005】そこで、図4に示すように、ルーフライニ
ング2の縁部裏面にクッション材4を接着剤等によって
固定し、このクッション材4をルーフパネル3の裏面に
押し付けるようにして、ルーフライニング2の縁部を、
ピラーガーニッシュ1の上端部内側に当接する場合があ
る。この場合、クッション材4によって前記ブカツキ感
を無くすとともに、該クッション材4の反発力によっ
て、ルーフライニング2の縁部をピラーガーニッシュ1
の上端部内側に容易にピッタリと当接することはできる
が、前記クッション材4は、例えば、ピラーがフロン
ト、センター、リアの3箇所にある場合、ルーフライニ
ング2の両縁部にそれぞれ所定間隔で3個、合計6個取
付ける必要があるので、その分、部品点数が増加すると
ともに、組付工数も増加するという問題があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、部品点数や組付工数を増加させることなく、ルーフ
ライニングの縁部をピラーガーニッシュの上端部内側
に、ブカツキ感を生じることなく、容易かつ確実に当接
することができるルーフライニングおよびルーフライニ
ングの取付構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のルーフライニングは、自動車の
ルーフパネルの内側に設けられるルーフライニングであ
って、平面視略長方形状をなすルーフライニング本体
と、このルーフライニング本体の、自動車の前後方向に
沿う縁部に形成されて、該縁部と交差する方向に弾性的
に圧縮可能なバネ部とを有するものである。
【0008】前記ルーフライニングは、射出成形によっ
て形成されたもので、ルーフライニング本体とバネ部と
は一体成形される。また、前記バネ部は、ルーフライニ
ング本体の縁部に沿って延在するようにして形成しても
よいし、ルーフライニング本体の縁部のうち、自動車の
ピラーガーニッシュと取り合う部分に対応する縁部のみ
に形成してもよい。
【0009】請求項1のルーフライニングにおいては、
ルーフライニング本体の縁部にバネ部が形成されている
ので、該ルーフライニング本体をルーフパネルの内側に
取付けて、バネ部をルーフパネルの縁部の内面に押し付
けるようにして、該ルーフパネルの縁部とピラーガーニ
ッシュの上端部との間に挿入すると、前記バネ部の弾性
復帰力によってルーフライニング本体の縁部がピラーガ
ーニッシュの上端部内側に付勢された状態で当接され
る。したがって、ルーフライニング本体の縁部を内側
(ルーフパネル側)に向かって押しても、この押圧力に、
前記弾性復帰力が抗するので、ルーフライニング本体が
ブカツキ感を生じることがない。また、ルーフライニン
グ本体の縁部がピラーガーニッシュの上端部内側に付勢
された状態で当接されるので、該ルーフライニング本体
の縁部がピラーガーニッシュの上端部内側に容易かつ確
実にピッタリと当接される。
【0010】請求項2のルーフライニングは、請求項1
において、前記バネ部が湾曲部を有し、この湾曲部が弾
性的に撓むことで、圧縮可能であるものである。前記湾
曲部は、例えば、ルーフライニング本体の上面側に凸の
断面円弧状に形成され、この円弧部が内側に弾性的に撓
むことで、圧縮可能となる。
【0011】請求項2のルーフライニングにおいては、
請求項1と同様に、前記バネ部の湾曲部の弾性復帰力に
よって、ルーフライニング本体の縁部がピラーガーニッ
シュの上端部内側に付勢されているので、ブカツキ感を
生じることがない。また、ルーフライニング本体の縁部
がピラーガーニッシュの上端部内側に付勢された状態で
当接されるので、該ルーフライニング本体の縁部がピラ
ーガーニッシュの上端部内側に容易かつ確実にピッタリ
と当接される。さらに、前記バネ部が、湾曲部の弾性的
な撓みによって圧縮可能なものであるので、湾曲部の大
きさ、曲率、厚さ等によって、弾性復帰力を容易に調整
できる。
【0012】請求項3のルーフライニングの取付構造
は、請求項1または2記載のルーフライニングのルーフ
ライニング本体がルーフパネルの内側に取付けられ、該
ルーフライニング本体の縁部に形成されたバネ部がルー
フパネルの縁部に圧縮された状態で当接され、前記ルー
フライニング本体の縁部が、前記バネ部の弾性復帰力に
よって、ピラーガーニッシュの上端部内側に付勢された
状態で当接されたものである。
【0013】請求項3のルーフライニングの取付構造に
おいては、ルーフライニング本体の縁部が、前記バネ部
の弾性復帰力によって、ピラーガーニッシュの上端部内
側に付勢された状態で当接されているので、ルーフライ
ニング本体の縁部を内側(ルーフパネル側)に向かって押
しても、この押圧力に、前記弾性復帰力が抗するので、
ルーフライニング本体がブカツキ感を生じることがな
い。また、ルーフライニング本体の縁部がピラーガーニ
ッシュの上端部内側に付勢された状態で当接されている
ので、該ルーフライニング本体の縁部がピラーガーニッ
シュの上端部内側に容易かつ確実にピッタリと当接され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例について説明する。図1は、本発明に係
るルーフライニングの一例を示す斜視図である。この図
に示すルーフライニング10は、ルーフライニング本体
11と、このルーフライニング本体11の縁部に形成さ
れたバネ部12とを備えて構成されている。
【0015】前記ルーフライニング本体11は、樹脂で
形成されたもので、平面視略長方形状をなし、若干上凸
に湾曲されている。また、前記ルーフライニング本体1
1は、その長辺側を自動車の前後方向に向けて配設され
るものであり、一方の短辺側の縁部には、ルームミラー
の柄を挿通するための孔13と、サンバイザーの柄を挿
通するための孔14,14が形成されている。また、前
記ルーフライニング本体11の略中央部には、ルームラ
イトを埋め込むための孔15が形成されている。
【0016】前記バネ部12は、ルーフライニング本体
11と一体的に樹脂成形されたもので、図2に示すよう
に、上方に凸の断面略円弧上に湾曲形成された湾曲部1
2aと、この湾曲部12aの一方の縁部に形成されて、
自動車の屋根の外側部を構成するルーフパネル3の縁部
に当接可能な当接部12bと、前記湾曲部12aの他方
の縁部に形成されて前記ルーフライニング本体11に前
記湾曲部12aを連接する連接部12cとから構成され
ており、前記湾曲部12aが弾性的に撓むことで、バネ
部12が、ルーフライニング本体11の縁部とほぼ直交
する方向に弾性的に圧縮可能となっている。
【0017】次に、上記構成のルーフライニング10の
取付構造について説明する。すなわちまず、ルーフライ
ニング10のルーフライニング本体11は、ルーフパネ
ル3の内側に所定間隔をもって取付けられている。前記
ルーフライニング本体11の縁部に形成されたバネ部1
2は、その湾曲部12aが圧縮された状態で、ルーフパ
ネル3の縁部とピラーガーニッシュ1の上端部との間に
挿入され、該バネ部12の当接部12bがルーフパネル
3の縁部に当接されている。また、前記ルーフライニン
グ本体11の縁部は、前記バネ部12の湾曲部12aの
弾性復帰力によって、ピラーガーニッシュ1の上端部内
側に付勢された状態で当接されている。
【0018】このようなルーフライニング10の取付構
造によれば、ルーフライニング本体11の縁部が、前記
バネ部12の湾曲部12aの弾性復帰力によって、ピラ
ーガーニッシュ1の上端部内側に付勢された状態で当接
されているので、ルーフライニング本体11の縁部を内
側(ルーフパネル3側)に向かって押しても、この押圧力
に、前記弾性復帰力が抗するので、ルーフライニング本
体11がブカツキ感を生じることがない。また、ルーフ
ライニング本体11の縁部がピラーガーニッシュ1の上
端部内側に付勢された状態で当接されているので、該ル
ーフライニング本体11の縁部をピラーガーニッシュ1
の上端部内側に容易かつ確実にピッタリと当接すること
ができ、よって、ルーフライニング本体11とピラーガ
ーニッシュ1との合わせ目を秀麗に仕上げることができ
る。
【0019】さらに、前記バネ部12が湾曲部12aの
弾性的な撓みによって圧縮可能なものであるので、該湾
曲部12aの大きさ、曲率、厚さ等を変更することで、
弾性復帰力を、ルーフパネル3やピラーガーニッシュ1
の大きさ、種類等に応じて容易に調整できる。加えて、
前記バネ部12はルーフライニング本体11の縁部に一
体成形されているので、部品点数や組付工数が増加する
こともない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のルーフライニングによれば、ルーフライニング本体の
縁部にバネ部が形成されているので、該バネ部をルーフ
パネルの縁部の内面に押し付けるようにして、該ルーフ
パネルの縁部とピラーガーニッシュの上端部との間に挿
入することで、前記バネ部の弾性復帰力によってルーフ
ライニング本体の縁部をピラーガーニッシュの上端部内
側に付勢された状態で当接することができ、よって、ル
ーフライニング本体のブカツキ感を防止することがで
き、しかも、部品点数や組付工数が増加することもな
い。また、ルーフライニング本体の縁部をピラーガーニ
ッシュの上端部内側に付勢された状態で当接することが
できるので、該ルーフライニング本体の縁部をピラーガ
ーニッシュの上端部内側に容易かつ確実にピッタリと当
接することができ、よって、ルーフライニング本体とピ
ラーガーニッシュとの合わせ目を秀麗に仕上げることが
できる。
【0021】請求項2のルーフライニングによれば、請
求項1と同様に、ルーフライニング本体のブカツキ感を
防止することができるとともに、ルーフライニング本体
とピラーガーニッシュとの合わせ目を秀麗に仕上げるこ
とができるのは勿論のこと、前記バネ部が、湾曲部の弾
性的な撓みによって圧縮可能なものであるので、該湾曲
部の大きさ、曲率、厚さ等を変更することで、弾性復帰
力を、ルーフパネルやピラーガーニッシュの大きさ、種
類等に応じて容易に調整することができる。
【0022】請求項3のルーフライニングの取付構造に
よれば、ルーフライニング本体の縁部が、前記バネ部の
弾性復帰力によって、ピラーガーニッシュの上端部内側
に付勢された状態で当接されているので、ルーフライニ
ング本体の縁部を内側(ルーフパネル側)に向かって押し
ても、この押圧力に、前記弾性復帰力が抗するので、ル
ーフライニング本体のブカツキ感を防止することがで
き、しかも、前記バネ部がルーフライニング本体の縁部
に成形されているので、部品点数や組付工数が増加する
こともない。また、ルーフライニング本体の縁部がピラ
ーガーニッシュの上端部内側に付勢された状態で当接さ
れているので、該ルーフライニング本体の縁部をピラー
ガーニッシュの上端部内側に容易かつ確実にピッタリと
当接することができ、よって、ルーフライニング本体と
ピラーガーニッシュとの合わせ目を秀麗に仕上げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルーフライニングの一例を示す斜視図
である。
【図2】本発明のルーフライニングの取付構造の一例を
示す要部の断面図である。
【図3】従来のルーフライニングの取付構造の一例を示
す要部の断面図である。
【図4】従来のルーフライニングの取付構造の他の例を
示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ピラーガーニッシュ 3 ルーフパネル 10 ルーフライニング 11 ルーフライニング本体 12 バネ部 12a 湾曲部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のルーフパネルの内側に設けられ
    るルーフライニングであって、 平面視略長方形状をなすルーフライニング本体と、この
    ルーフライニング本体の、自動車の前後方向に沿う縁部
    に形成されて、該縁部と交差する方向に弾性的に圧縮可
    能なバネ部とを有することを特徴とするルーフライニン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記バネ部が湾曲部を有し、この湾曲部
    が弾性的に撓むことで、圧縮可能であることを特徴とす
    る請求項1記載のルーフライニング。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のルーフライニン
    グをルーフパネルの内側に取付けるルーフライニングの
    取付構造であって、 前記ルーフライニング本体がルーフパネルの内側に取付
    けられ、 該ルーフライニング本体の縁部に形成されたバネ部がル
    ーフパネルの縁部に圧縮された状態で当接され、 前記ルーフライニング本体の縁部が、前記バネ部の弾性
    復帰力によって、ピラーガーニッシュの上端部内側に付
    勢された状態で当接されていることを特徴とするルーフ
    ライニングの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071576A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Toyota Boshoku Corp ルーフライニング及びその取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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