JPH11300685A - 剥離現像フィルムの断裁方法及び断裁装置 - Google Patents

剥離現像フィルムの断裁方法及び断裁装置

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JPH11300685A
JPH11300685A JP10454898A JP10454898A JPH11300685A JP H11300685 A JPH11300685 A JP H11300685A JP 10454898 A JP10454898 A JP 10454898A JP 10454898 A JP10454898 A JP 10454898A JP H11300685 A JPH11300685 A JP H11300685A
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film
cutting
blade
support
peeling
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JP10454898A
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Inventor
Nobuaki Takahashi
伸明 高橋
Masahiro Ikeda
昌弘 池田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼合わされた供与材料と受像材料とからなる
画像形成材料をシート状に断裁する際、シートの角部に
生じやすい前記供与材料に対する受像材料の剥離発生を
極力防止する事のできる断裁方法及び断裁装置を提供す
る。 【解決手段】 (1)透明樹脂フィルムからなる支持体
及び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからな
る受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルム
に対して、前記支持体と前記受像材料のうち、膜厚が薄
い側から断裁する事を特徴とする剥離現像フィルムの断
裁方法。 (2)透明樹脂フィルムからなる支持体及び画像形成層
を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よりも薄い膜厚の
樹脂フィルムからなる受像材料をラミネートして形成し
た長尺の剥離現像フィルムを、固定刃と移動刃からなる
断裁刃を用いて断裁する断裁装置において、前記断裁刃
を間隔を持って二組設けるとともに、少なくとも前記移
動刃側に、前記フィルムを押圧するストリッパを設けた
ことを特徴とする剥離現像フィルムの断裁装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ光線等の高密
度エネルギ光を照射する事により、供与材料から受像材
料に画像を転写させることのできる画像形成材料(剥離
現像フィルム)の断裁方法及び断裁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザ光線等の光エネルギを
画像形成材料に照射し、材料の一部を溶解変形させた
り、飛散、燃焼、或いは、蒸発除去する画像形成方法が
知られている。これらは、薬品等の処理を必要としない
乾式処理であり、かつ、光照射部のみを溶解変形、飛
散、又は、蒸発除去することから高コントラストが得ら
れるという利点を有している。
【0003】このような画像形成方法に使用される画像
形成材料は、例えばポリエチレンテレフタレートの如き
透明な樹脂フィルムからなる支持体(厚さ約170μm
〜180μm)上に、画像形成層、接着剤層(厚さ約1
μm)等を積層させて供与材料となし、前記接着剤層の
上に合成紙、又は、前記支持体と同様の樹脂フィルムか
らなる受像材料(場合により、被転写体と言うことがあ
る)を貼着(ラミネート)する事により構成される。
【0004】そして、前記画像形成材料は2枚のシート
をラミネートして形成されるが、露光後の剥離のし易
さ、及び、廃棄物削減の観点から、廃棄側のフィルム
(例えば、前記受像材料)としては薄手のフィルムを使
用している。
【0005】また、貼着状態における支持体と画像形成
層との結合力は、接着剤層を介しての被転写体と前記画
像形成層との結合力よりも大きく、また、レーザ光線等
が照射された場合、当該照射領域における支持体と画像
形成層との結合力は、前記被転写体に対する結合力より
も小さくなるように構成されている。
【0006】そして、画像形成においては、例えば、レ
ーザ光線を前記支持体側から照射した後、前記受像材料
を前記供与材料から引き剥がす事により、実質的に前記
支持体との結合力が低下した前記照射部に対応する部分
の画像形成層が前記受像材料上に転写され、支持体上に
(供与材料側に)ネガ画像が、受像材料上に(被転写体
上に)ポジ画像が得られる。
【0007】以下、本明細書においては、前記のような
構成と使われ方をする画像形成材料を剥離現像フィルム
と呼称する。
【0008】また、断裁なる言葉は断裁及び切断を含む
言葉として用いる。
【0009】前記した画像形成の場合、照射部に対応す
る画像形成層を非照射部に対応する画像形成層から引き
抜いて画像を形成するものであり、このような場合、画
像形成層の剪断力が高いと、剪断力が低い場合に比して
高解像度の画像を得ることが難しくなる。
【0010】そのため、バインダや添加剤を加えて剪断
力を適宜に下げ、かつ、画像形成層と受像材料(接着層
がある場合は、接着層を介しての画像形成層と受像材
料)との接着強度(剥離強度と同義)を出来るかぎり小
さくする事が、解像度の高い像を得る上で好ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高解像
度(5000dpi以上)の再現が可能な剥離(接着)
強度として、JIS C2107(JIS Z023
7)の180度引き剥がし法において1〜10gf/c
mのように弱接着に、被転写体と画像形成層とを関係づ
けてみたものの、新たな問題が発生する事が種々の実験
により確認された。
【0012】ここで言う剥離(接着)強度は、供与材料
(実際は画像形成層)と受像材料との間の接着力(受像
材料を剥がす時の力)である。
【0013】即ち、上記のように弱接着に貼合わされた
状態にある剥離現像フィルムは、例えば、ウェブ状態か
らシート状にカットされた時、特に、前記材料の厚さが
薄い場合に断裁がうまくできない。
【0014】また、断裁がうまくできた場合でも、その
角部に何らかの衝撃が与えられると、当該角部で剥離を
起こしてしまい、生産工程等において搬送される間に剥
離を成長させてしまうという問題がある。
【0015】当然の事ながらこのような剥離を知らずし
て使用すると、所望の画像が得られず、目的を達成出来
ない事態を引き起こす危険がある。
【0016】このような不具合を解決すべく、解像度を
犠牲にして接着強度をあげたり、或いは、シート外周部
のみ接着強度を高め、画像形成に必要な領域を弱接着と
する事も考えられる。
【0017】しかしながら、解像度を犠牲にする事は望
ましくなく、かといって、シートの外周部の接着強度を
高める方法は能力的に問題がある。
【0018】即ち、通常の断裁方法で問題のない約15
gf/cmの強度を得るためには、約70℃で2〜3秒
の加熱時間が必要であり、UV硬化では短時間に上記の
ような程度まで強度を上げる事は難しい。
【0019】その結果、通常のシート加工設備の生産能
力(例えば、200〜300カット/min)をフルに
発揮させる事ができず、生産能力は1/10程度になっ
てしまう。
【0020】本発明は、貼合わされた供与材料と受像材
料とからなる剥離(接着)強度の低い剥離現像フィルム
をシート状に断裁後、特にシートの角部に生じやすい、
前記供与材料に対する受像材料の剥離を極力防止するこ
とのできる剥離現像フィルムをシート状に断裁する断裁
方法及び断裁装置を提供する事を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
手段により達成できる。
【0022】(1)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムに
対して、前記支持体と前記受像材料のうち、膜厚が薄い
側から断裁する事を特徴とする剥離現像フィルムの断裁
方法。
【0023】(2)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルム
を、移動刃及び固定刃を用いて断裁する断裁方法におい
て、前記支持体と前記受像材料の内、膜厚の薄い方を前
記移動刃側に配置して断裁することを特徴とする剥離現
像フィルムの断裁方法。
【0024】(3)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを
断裁位置に配置し、前記支持体と前記受像材料のうち、
少なくとも膜厚が薄い側をストリッパで押圧した状態
下、当該ストリッパが位置する側から断裁することを特
徴とする剥離現像フィルムの断裁方法。
【0025】(4)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルム
を、固定刃及び移動刃を用いて断裁する断裁方法におい
て、少なくとも刃先角を50°以下とした移動刃を用い
て、前記支持体と前記受像材料のうち、膜厚の薄い側か
ら断裁することを特徴とする剥離現像フィルムの断裁方
法。
【0026】(5)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルム
を、移動刃及び固定刃を用いて断裁する断裁方法におい
て、少なくともシャー角をつけた移動刃を用いて、前記
支持体と前記受像材料のうち、膜厚の薄い側から断裁す
ることを特徴とする剥離現像フィルムの断裁方法。
【0027】(6)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを
断裁する断裁方法において、シート状断裁と同時に、当
該シート角部の面取りを行うことを特徴とする剥離現像
フィルムの断裁方法。
【0028】(7)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚より
も薄い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネー
トして形成した剥離現像フィルムに対して、前記受像材
料側から移動刃を入れて断裁することを特徴とする剥離
現像フィルムの断裁方法。
【0029】(8)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる
受像材料をラミネートして形成した長尺の剥離現像フィ
ルムを、移動刃と固定刃とからなる断裁刃を用いて断裁
する断裁装置において、少なくとも前記移動刃側に、前
記フィルムを押圧するストリッパを設けたことを特徴と
する剥離現像フィルムの断裁装置。
【0030】(9)透明樹脂フィルムからなる支持体及
び画像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚より
も薄い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネー
トして形成した長尺の剥離現像フィルムを、固定刃と移
動刃からなる断裁刃を用いて断裁する断裁装置におい
て、前記断裁刃を間隔を持って二組設けるとともに、少
なくとも前記移動刃側に、前記フィルムを押圧するスト
リッパを設けたことを特徴とする剥離現像フィルムの断
裁装置。
【0031】(10)前記ストリッパは前記移動刃の移
動に伴って同方向に移動するように構成したことを特徴
とする前記(8)又は前記(9)に記載の剥離現像フィ
ルムの断裁装置。
【0032】(11)前記固定刃と前記移動刃とのクリ
アランスは、前記支持体と前記受像材料との膜厚の薄い
材料の膜厚の50%以下であることを特徴とする前記
(8)又は前記(9)に記載の剥離現像フィルムの断裁
装置。
【0033】(12)前記二組の移動刃は一つの保持部
材上に設けてあり、かつ、前記ストリッパは弾性手段を
介して前記保持部材と連動するように構成したことを特
徴とする前記(9)に記載の剥離現像フィルムの断裁装
置。
【0034】(13)透明樹脂フィルムからなる支持体
及び画像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よ
りも薄い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネ
ートして形成した長尺の剥離現像フィルムを断裁する断
裁装置において、前記剥離現像フィルムの幅よりも狭い
幅に設定した、互いに平行な刃を含む四辺に対応する刃
を持った固定刃上に前記剥離現像フィルムを載置し、前
記固定刃の外側に設けた移動刃を移動させることにより
四辺を断裁するように構成したことを特徴とする剥離現
像フィルムの断裁装置。
【0035】(14)透明樹脂フィルムからなる支持体
及び画像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よ
りも薄い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネ
ートして形成した長尺の剥離現像フィルムを断裁する断
裁装置において、所定の間隔を持って配設した二つの固
定刃と、前記両固定刃と協同する二つの刃部を有する一
つの移動刃を有することを特徴とする剥離現像フィルム
の断裁装置。
【0036】(15)少なくとも、前記移動刃の移動に
伴って移動し、前記剥離現像フィルムを前記固定刃に押
圧するストリッパを有することを特徴とする前記(1
3)又は前記(14)に記載の剥離現像フィルムの断裁
装置。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明に係わ
る実施の形態について説明する。
【0038】図1(a)は特に剥離現像フィルムの層構
成の一例を示すための断面図であり、図1(b)は、画
像形成プロセスに従って、供与材料と受像材料とを剥離
した状態を示す断面図である。
【0039】図中、1は剥離現像フィルムで、透明樹脂
フィルムからなる支持体10上に、紫外線領域から可
視、赤外線領域まで広く吸収を有するカーボンブラック
やグラファイト等の色剤を含む画像形成層11、画像保
護層12、及び、接着剤層13とを積層して構成した供
与材料と、前記接着剤層13の上に貼合わせた、ポリエ
チレンを主成分とする合成紙、又は、前記支持体と同様
の透明樹脂フィルムからなる受像材料(以下、被転写体
という場合もある)14とから構成される。
【0040】前記支持体10と画像形成層11との間に
は光熱変換層を設けてもよく、また、前記構成から画像
保護層12、及び、接着剤層13を省く事は可能であ
る。
【0041】前記被転写体14と画像形成層11、又
は、画像保護層12との剥離強度は高解像度を得たい要
望から、JIS C 2107(JIS Z 023
7)の180度引き剥がし法において4〜10gf/c
mに収めてある。
【0042】上記構成の剥離現像フィルム1に対して、
支持体10側から高密度エネルギ光を照射し、像様の露
光を行うと、照射領域の画像形成層11と支持体10と
の結合力が低下する。
【0043】しかる後に、被転写体14を支持体10か
ら引き剥がすと、照射領域の画像形成層と被転写体との
結合力の方が前記支持体と画像形成層との結合力よりも
大きくなるので当該照射領域部分の層が被転写体14と
ともに剥離され、支持体10上に所望の画像が形成され
る。
【0044】前記支持体としては、透明フィルムであれ
ば特に限定はなく、ポリエチレンテレフタレート、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン等の各樹脂フィルムが好ましく用いられる。
【0045】色剤としては、前記カーボンブラックのよ
うな黒色色剤の他に、無機或いは有機の顔料、染料を用
いることもできる。
【0046】また、画像形成層中の色材として金属原子
含有粒子、例えば、強磁性鉄粉末、強磁性金属粉末等を
用いることにより、感度、解像度に優れ、支持体上の露
光部の汚れを著しく改善できる。
【0047】また、画像形成層中のバインダ樹脂として
は、ポリウレタン、ポリエステル等の塩化ビニル系樹脂
が好適に用いられる。
【0048】画像形成層中のバインダ樹脂の含有率は画
像形成層形成成分中の1〜50重量%程度、好ましくは
5〜40重量%である。当該層中に、適宜、耐久性向上
剤、分散剤、フィラー、硬化剤等の添加剤を含有しても
よい。
【0049】画像保護層は、主としてバインダ樹脂と微
粒子とから構成することができ、樹脂としては、ポリウ
レタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等のポリ
オレフィン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セル
ロース系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性
樹脂を単独、又は2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0050】また微粒子としては、カーボンブラック、
グラファイト、ZnS,ZnO,CaO,α−FeOO
H,MgO,チタンカ−バイド、コランダム、ザクロ
石、ケイソー土等の無機フィラーや、ポリエチレン樹脂
粒子、フッ素樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹
脂粒子、メラミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げる事
ができる。
【0051】接着剤層は、接着層形成組成物を前記画像
保護層上に塗布乾燥する事により得られる。
【0052】被転写体を画像保護層上に隣接させる場
合、ポリプロピレン等のようにヒートシール性のフィル
ムが被転写体である場合には前記画像保護層面とフィル
ムとを積層してヒートシールやホットスタンプを用い、
加熱加圧処理することにより被転写体とする事ができ
る。
【0053】また、被転写体としてヒートシール性のな
い樹脂フィルムを用いる場合、当該フィルムを前記接着
剤層に重ね、加熱ローラやホットスタンプを用い、加熱
加圧処理して貼合わせを行うことによって積層状態とで
きる。
【0054】また、画像露光は、高解像度を得るために
はエネルギ印加面積が絞り込める電磁波、例えばレー
ザ、発光ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロ
ゲンランプ等が適用できる。
【0055】レーザ光源としては固体レーザ、気体レー
ザ、半導体レーザ等を挙げることができる。
【0056】図2は、前記供与材料と受像材料とを貼合
わせて一体化してなる剥離現像フィルムを、長尺の元巻
きからシート状に裁断し、集積した後に、所定の場所に
搬送する生産システムを示す。
【0057】20は、前述のようにすでに剥離現像フィ
ルムとしての形態にある元巻き200を設置するための
元巻き部であり、前記元巻きは、支持体よりも厚さが薄
い被転写体が外側になるように巻き回してなる。
【0058】30は、前記元巻き200をロ−ラ群30
0で搬送し、処理速度との関係で一時的に集積量を増や
す様に制御するアキュムレータ部で、図中の位置とその
直下に破線で示す位置との間を移動可能なダンサーロー
ラ301を有する。
【0059】40は、前記元巻き200からシート状の
剥離現像フィルムを作成するための断裁部で、所定の間
隔をもった2か所に断裁刃400を具備している。
【0060】図中、元巻き200から繰り出される剥離
現像フィルムの移動方向からみて下流(右側)に配設さ
れている断裁刃400は、シートにされる前記フィルム
の先端角部を断裁(面取り)し、上流(左側)に配設さ
れている断裁刃400は、シートにされる前記フィルム
の後端部及び角部を断裁する。
【0061】ここで、フィルム等のウェブを断裁する断
裁手段として代表的な物に、スリッタ、ロータリーカッ
ター、プレスカッターがあるが、それらは一般的に移動
刃と固定刃の組み合わせになっている。
【0062】例えば、本実施例のようなプレスカッター
では、下刃の上側に製品を置き、上刃の下降により製品
を断裁する。
【0063】この場合は、上刃が移動刃であり、下刃が
固定刃である。
【0064】スリッタの場合は、円形の上下刃がオーバ
ーラップした状態で配置され、下刃上を同期して搬送さ
れる製品に対して、上刃が相対的に下降する形になるの
で、上刃を移動刃、下刃を固定刃と見ることができる。
【0065】ロータリーカッターの場合、製品の断裁位
置を下刃の上死点に配置するため、断裁時は下刃は製品
と同期して平行に移動し、上刃が下降する形になり、従
って、上刃を移動刃、下刃を固定刃と見ることができ
る。
【0066】以上のように、一般に上刃を移動刃、下刃
を固定刃とすることが多い。
【0067】本形態のように、剥離現像フィルムをプレ
スカッターで断裁する場合、膜厚の薄いシート(フィル
ム)側に前記移動刃を配置し、操作することで、薄手フ
ィルムの切れ悪による大きな剥離や切れ残りが出ないよ
うに改善する事が出来る。
【0068】前記切れ悪、或いは、切れ残りが生じるの
は、移動刃側に薄手フィルムがある場合には、刃物が落
ちてきた時の衝撃で薄手フィルムが断裁されるのに対し
て、固定刃側に薄手のシート(フィルム)を対向させた
場合には、移動刃に薄手のフィルムが押されて固定刃に
食い込む形になり、直接当たる移動刃に比べて切断性が
落ちる為であると推測される。
【0069】より具体的には、図4に示されるように、
剥離現像フィルム1の移動方向から見て下流側断裁刃4
00の上刃411が前記フィルムの先端角部(斜線部
分)を断裁し、上流側の断裁刃400の上刃410が前
記フィルム後端の直線部及び角部を形成する。
【0070】このような断裁作業を行った後、前記長尺
のフィルムを1シート分の長さだけ下流側に送り、断裁
することを繰り返して、連続的にシート状の剥離現像フ
ィルムを生産する。
【0071】この際、上刃410で形成された元巻き側
の角部(突出する部位)を、上刃411で図4の斜線部
のような形状に断裁することにより、屑になるフィルム
(図4で斜線により示される領域)を出来る限り少なく
することができる。
【0072】なお、2箇所に設けた上刃410、41
1、及び、下刃420、421は、図3で模式的に示す
ように、それぞれの保持部材H及びH1に一体的に設け
るとともに、前記保持部材Hを介して、前記上刃のみが
移動するように構成し、下刃は固定位置に保ってある。
【0073】また、前記保持部材Hとは別の保持部材H
2には、フィルムの断裁部近傍に作用する上刃側ストリ
ッパ(押さえ部材)430、431を設けてある。
【0074】前記ストリッパは、断裁時の剥離現像フィ
ルムを、刃先角90°の下刃、平板等、適宜の支持部材
上に押圧し、その変形を防止する機能を果たす。
【0075】前記保持部材H2は、前記保持部材Hの移
動に伴って移動(連動)し、また、ストリッパが前記機
能を果たし得るように、コイルスプリング等の弾性手段
を介して前記保持部材Hに連携している。
【0076】換言すれば、前記保持部材Hの移動に伴っ
て所定範囲移動させ、前記フィルムの表面にストリッパ
をいち早く接触させ、移動刃がフィルムに到達するまで
の保持部材Hの移動の間に、前記弾性手段の圧縮を介し
てフィルムを前記支持部材に押圧し、断裁後の前記保持
部材Hの復帰に伴って元位置に復帰する用に、前記保持
部材H2を保持部材Hに関係付けて構成してある。
【0077】前記の如く構成に代え、ストリッパでフィ
ルムを押圧させた後に保持部材Hを移動させるように、
それぞれを単独操作出来る構成とする事もできる。
【0078】また、ストリッパについては、下刃側にも
設けるのが好ましく、その場合の位置は、前記上刃41
0、411の移動路上とし、上刃の過大な移動量に対応
出来るように、前記と同様な弾性手段を介して所定の高
さ位置に保つ構成とする事が望ましい。
【0079】図4は上刃410(図3参照)で断裁され
た剥離現像フィルムが矢印方向に搬送され、上刃411
に達したときの、当該剥離現像フィルムの先端形状及び
ストリッパ等の関係を示す概略図である。
【0080】上述のように、前記断裁刃は長尺の前記剥
離現像フィルムを所定の寸法に断裁してシートになすと
同時に、当該シートの角部を面取りする構成を有してい
る。
【0081】面取りの寸法は、角(4隅)を構成する2
辺の交点から、それぞれ5mm以上入った辺上の両点間
を直線でカット(C面取り)するか、又は、半径5mm
以上の円弧でカット(R面取り)するようになってい
る。
【0082】前記数字以上であれば問題はないが、面取
り部を大きくしすぎると画像形成部に使用される領域を
小さくしてしまうことになる。
【0083】逆に前記数字以下の面取りだと、極めて発
生率は低いが、供与材料に対する受像材料(被転写体)
の剥がれを発生させる危険性がある。
【0084】また、図4に示すものは、製品と同じ幅の
元巻きを用いてシート状に断裁していくものであり、搬
送方向上流側及び下流側を断裁すると同時に角部をも面
取り加工(断裁)するものであるが、図5に示すよう
に、広幅の元巻きから、側端部をも断裁してシートを得
るようにすることもできる。
【0085】特に元巻きに端部剥離が生じている場合
や、厳格な寸法精度を要求されるシートを製造する場
合、このような方法が効果的である。
【0086】この場合、固定刃は剥離現像フィルムの幅
(図において、上下の外側の実線で示される)よりも狭
く設定され、特殊なものでない限り、互いに平行である
(フィルムの幅方向の両側縁に沿って延びる上下の内側
の実線で示される)刃を含む四辺に対応する刃、或い
は、角部を面取り出来る四辺に対応する刃で構成すると
ともに、前記固定刃の外側に当該固定刃と協同して剥離
現像フィルムを打ち抜き状態に断裁するための移動刃を
設けて断裁装置を構成する事が望ましい。
【0087】これは、断裁後の剥離状況を多数のシート
状フィルム(製品となる)と、断裁後に廃棄される部分
のフィルムとから確認したところ、固定刃で占められる
領域のフィルム、即ち、製品となるフィルムにおいて
は、剥離が殆どない、又は、極めて剥離が小さいのに比
し、移動刃側に残存するフィルムにおける剥離は前記よ
りも大きくなる傾向がある事が究明されたからである。
【0088】厳格な寸法精度が要求されている場合であ
って、その幅が長尺の剥離現像フィルムの幅とほぼ同じ
であり、長手方向の前後を断裁してシート状フィルムを
得る場合の断裁装置としては、図6に示すような構成を
取る事が望ましい。
【0089】図6(a)は、特に、移動刃の形状を示す
ための断裁部の平面概略図、同図(b)はその断面を模
式的に示す図である。
【0090】図において、Iは両側部(面取り部も含み
左右に実線で示される)にそれぞれ刃部を有する一つの
移動刃、Kは前記移動刃のそれぞれの刃部と協同して断
裁機能を果たすべく設けた二つの固定刃である。
【0091】動作においては、固定刃Kの上に長尺の剥
離現像フィルムを乗せた後、移動刃を前記固定刃間に沈
ませ、ほぼ移動刃の形状に打ち抜く形で断裁を行う。
【0092】この場合においても、製品となるシートフ
ィルム側の剥離は極めて小さく、又は、剥離が殆どな
く、移動刃により打ち抜かれたフィルム側の剥離幅は前
記よりも大きくなる傾向があるが、廃棄するものである
故、何ら問題は生じない。
【0093】但し、図4に示す方法では、面取り部のみ
が廃棄屑であったのに比し、図6の方法では、当然の事
ながら、移動刃の略刃幅分に相当するフィルム分が廃棄
屑となる。
【0094】なお、前記両装置においても、前述の様な
ストリッパを備える事が好ましく、少なくとも、移動刃
の移動に伴って移動し、剥離現像フィルムを固定刃の刃
部近傍で押圧固定するように移動刃側に設ける事が望ま
しい。
【0095】また、断裁は、剥離現像フィルムを構成す
る支持体と被転写体の内、膜厚の薄い側を移動刃側に位
置させ、同側から断裁する事がよい。
【0096】図2に戻って、50は、カットされたシー
ト状の剥離現像フィルムを集積する集積部で、集積量が
所定量に達すると、保持板500共々、図示位置から破
線で示す位置まで下降する。
【0097】そして、次工程に集積物を集積した保持板
が送り出された後、再び図示位置に戻り、次の集積に備
えるように別の保持板が準備されるようになっている。
【0098】60は、集積部50から送りだされた剥離
現像フィルムを受け、更なる次工程に向けて送りだす搬
送部である。
【0099】なお、断裁屑は前記断裁部で集められ、断
裁時或いはそれ以降の搬送時等に被転写体が剥離を起こ
した剥離現像フィルムは、通路上の適宜の場所に設けた
検知手段(図示せず)により検知され、不良フィルムと
して前記集積部とは別の場所に移送され集積される(図
2の右上方に延長して示す搬送手段600により移送さ
れる)。
【0100】次に、上記システムの動作を簡単に説明す
る。
【0101】元巻き200を形成する剥離現像フィルム
(以下の説明において、単にフィルムという)の先端
が、アキュムレータ部30を経て断裁部40の手前側に
設けた一対の搬送ローラ(参照記号なし)に加えられる
準備が完了した後、動作を開始すると、フィルムが図2
における左側の断裁刃400の下まで搬送制御され停止
する。
【0102】この時、フィルムは膜厚の薄い被転写体側
が上刃(移動刃)に対向している。
【0103】次に、図3に示す保持部材Hの下降に伴っ
て保持部材H2が下降し、ストリッパ430と下刃42
0とでフィルムの断裁部近傍を押圧固定する。
【0104】この状態で保持部材Hが更に下降して上刃
410がフィルムに食い込み、下刃420との協同でフ
ィルムを切断する。この時、フィルム端部は両側端部が
下流側に突出した形状に断裁される。
【0105】次いで、両側端部が突出したフィルム先端
が図2の右側にある断裁刃400の所まで搬送制御され
停止すると、再度保持部材H及びH2が下降し、ストリ
ッパ430と下刃420とでシート後端部分を、ストリ
ッパ431と下刃421とでシート前端部分を押圧挟持
する。
【0106】この状態で保持部材Hが下降し、上刃41
0及び411がそれぞれ下刃420及び421と協同し
てフィルムを断裁し、この一対の上下刃の間のフィルム
の領域が1枚のシートになる。
【0107】この断裁において、上刃411が下刃42
1と協同してフィルムを断裁するが、上述の下流側に突
出したフィルム両側端部のみ(図4において斜線で示す
部分)を断裁するようになっているので、屑になるフィ
ルムを少なくすることができる。
【0108】断裁屑は断裁部40の下方に設けてあるボ
ックス(図示せず)に集められる。
【0109】一方、シートフィルムの他端側は、前記上
刃410により前述のように切断され、1枚目のシート
状剥離現像フィルムが得られる。
【0110】シートとなったフィルムは適宜の搬送手段
により集積部50に貯蔵される。
【0111】一方、剥離がひどいフィルムは検知手段に
より検知され、前記集積部とは別の場所に集められる。
【0112】上記動作が繰り返され、集積部50におい
て、集積されたフィルムが所定量に達すると、当該フィ
ルムは搬送部60に移送される。
【0113】
【実施例】実施例1 供与材料の支持体として厚さ180μmのポリエチレン
テレフタレート透明樹脂フィルムを用い、その上に色剤
を含む画像形成層(1μm)、画像保護層(0.5μ
m)、並びに、接着剤層を積層塗布乾燥して設け、更
に、受像材料(被転写体)として、25μmのポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムを前記接着剤層に重
ね、加熱加圧処理により貼合わせてなる剥離現像フィル
ムを、前記生産システムの断裁部において断裁した。
【0114】断裁装置の基本的構成は、図3による。断
裁速度は200枚/分とした。
【0115】断裁は被転写体側から行った。
【0116】なお、画像形成層と受像材料との剥離(接
着)強度は、JIS C 2107(JIS Z 02
37)の180度引き剥がし法において、4gf/cm
とした。
【0117】更に、断裁手段である断裁刃は1組の断裁
刃を使用し、上刃(移動刃で刃先角50°)、下刃(固
定刃で刃先角は90°)、シャー角は0°(なし)とし
た。
【0118】その結果、剥離が全く生じない良好な結果
であった。
【0119】比較例1−1 断裁を支持対側から行った以外は前記実施例1と同じ条
件で行った。
【0120】その結果、うまく断裁することの出来ない
ものが生じた。
【0121】比較例1−2 上刃の刃先角を90°とした以外は前記実施例1と同じ
条件で断裁を行った。
【0122】その結果、剥離幅が最大で8mmに達し
た。
【0123】なお、被転写体側からの断裁において、刃
先角を小さくするほど剥離は生じにくいが、刃物の耐久
性も低くなる傾向が見られるので、必要に応じて角度を
選択する事が好ましい。
【0124】実施例2 剥離現像フィルムを構成する薄い方の樹脂フィルム(被
転写体)面をストリッパで押さえ(押圧力は1平方cm
当たり約1Kg)、上下刃の刃先角を90°とした以外
は実施例1と同じ条件で断裁した。
【0125】その結果、移動刃側の剥離の程度が小さく
(剥離巾は1mm以内)、良好な結果が得られた。
【0126】比較例2 ストリッパを無くした以外は実施例2と同じ条件で断裁
した。
【0127】その結果、端部から8mm程度の剥離が生
じた。
【0128】実施例3 上刃の刃先角を90°、シャー角を1°とした以外は実
施例1と同じ条件で断裁した。
【0129】その結果、剥離が3〜4mmであった。
【0130】比較例3 シャー角を0°とした以外は実施例3と同じ条件で断裁
を行った。
【0131】その結果、剥離幅が最大で8mmに達し
た。
【0132】なお、シャー角は0.5°〜2°が好まし
いが、刃物の幅が大きいと、大きなオーバラップ量(移
動量)が必要になるため、ストロークの大きい設備が必
要であるとともに、生産速度も低下するので設定には限
度がある。
【0133】実施例4 上刃刃先角を90°、クリアランスを5μmとした以外
は実施例1と同じ条件で断裁した。
【0134】その結果、剥離は1mm程度で良好であっ
た。
【0135】比較例4−1 クリアランスを10μm(薄手シートの50%程度)と
した以外は実施例4と同じ条件で断裁した。
【0136】その結果、移動刃側の剥離が3mm程度生
じた。
【0137】比較例4−2 クリアランスを20μm(剥離現像フィルム総厚の10
%)とした以外は実施例4と同じ条件で断裁した。
【0138】その結果、剥離幅が最大で8mmに達し
た。
【0139】なお、一般的に樹脂シート等を断裁する際
のクリアランス(上刃と下刃の隙間)は、シート総厚の
約10%程度に設定することが多いが、剥離現像フィル
ムの場合は、薄いシートの断裁を確実に行う必要がある
ため、より小さいクリアランスに調整する事が好まし
い。
【0140】但し、総厚の10%の値よりも、薄いシー
トの10〜50%の値の方が大きい場合には、総厚の1
0%程度が好ましい。
【0141】上記実施例及び比較例をまとめると表1の
ようになる。
【0142】
【表1】
【0143】記号の意味(実施例の製品の場合) 剥離なし(0mm) 理想状態 ◎ 剥離3mm以内 機能上問題ない ○ 剥離5mm以内 処理機との取り合いで対応可 △ 剥離5mm以上 対応不可 × なお、表に記載されていない条件としては、下刃固定、
下刃刃先角90°である。
【0144】シャー角を持たせた場合の結果はあまり良
くないが、前記剥離(接着)強度を6g/cm〜10g
/cmにすると、3mmくらいの剥離を生じたものが1
000枚の内、5〜6枚みうけられ、これは製品として
使用する上で問題はなく、評価は○となる。
【0145】また、表中、上刃は移動刃であり、上刃側
剥離幅とは移動刃側剥離幅を指す。あえて上刃側とした
のは、図5或いは図6を用いて説明したと同様に、上刃
移動により断裁したとき、上刃410によりシート(製
品)となった側のフィルムの断裁辺においては剥離が殆
どない、又は、極めて小さいのに比し、次に断裁されて
シートとなる側のフィルムの断裁辺における剥離は、前
記の剥離状態よりも大きくなる傾向があり、斯様な剥離
の大きい側で計測した事を明確にするためである。
【0146】
【発明の効果】供与材料と受像材料との剥離(接着)強
度が低い剥離現像フィルムであっても、断裁時、前記供
与材料と受像材料との角部における剥離発生を極力防止
でき、生産効率をあげる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関係する剥離現像フィルムの層構成の
一例と、画像形成プロセスに従って受像材料を供与材料
から剥離した時の状態を模式的に示す断面図である。
【図2】シート状の画像形成材料を生産する生産システ
ムの概略図である。
【図3】断裁刃とストリッパの関係を示す模式図であ
る。
【図4】剥離現像フィルムとストリッパと断裁刃の関係
を示す模式図である。
【図5】広幅のフィルムから4辺を断裁してシートを得
る関係を示す図である。
【図6】(a)は断裁部の平面概略図、(b)はその断
面を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 剥離現像フィルム 10 支持体 11 画像形成層 12 画像保護層 13 接着剤層 14 受像材料(被転写体) 20 元巻き部 30 アキュムレータ部 40 断裁部 50 集積部 60 搬送部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムに対し
    て、前記支持体と前記受像材料のうち、膜厚が薄い側か
    ら断裁する事を特徴とする剥離現像フィルムの断裁方
    法。
  2. 【請求項2】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを、移
    動刃及び固定刃を用いて断裁する断裁方法において、 前記支持体と前記受像材料の内、膜厚の薄い方を前記移
    動刃側に配置して断裁することを特徴とする剥離現像フ
    ィルムの断裁方法。
  3. 【請求項3】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを断裁
    位置に配置し、前記支持体と前記受像材料のうち、少な
    くとも膜厚が薄い側をストリッパで押圧した状態下、当
    該ストリッパが位置する側から断裁することを特徴とす
    る剥離現像フィルムの断裁方法。
  4. 【請求項4】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを、固
    定刃及び移動刃を用いて断裁する断裁方法において、 少なくとも刃先角を50°以下とした移動刃を用いて、
    前記支持体と前記受像材料のうち、膜厚の薄い側から断
    裁することを特徴とする剥離現像フィルムの断裁方法。
  5. 【請求項5】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを、移
    動刃及び固定刃を用いて断裁する断裁方法において、 少なくともシャー角をつけた移動刃を用いて、前記支持
    体と前記受像材料のうち、膜厚の薄い側から断裁するこ
    とを特徴とする剥離現像フィルムの断裁方法。
  6. 【請求項6】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した剥離現像フィルムを断裁
    する断裁方法において、 シート状断裁と同時に、当該シート角部の面取りを行う
    ことを特徴とする剥離現像フィルムの断裁方法。
  7. 【請求項7】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よりも薄
    い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネートし
    て形成した剥離現像フィルムに対して、前記受像材料側
    から移動刃を入れて断裁することを特徴とする剥離現像
    フィルムの断裁方法。
  8. 【請求項8】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、樹脂フィルムからなる受像
    材料をラミネートして形成した長尺の剥離現像フィルム
    を、移動刃と固定刃とからなる断裁刃を用いて断裁する
    断裁装置において、 少なくとも前記移動刃側に、前記フィルムを押圧するス
    トリッパを設けたことを特徴とする剥離現像フィルムの
    断裁装置。
  9. 【請求項9】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び画
    像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よりも薄
    い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネートし
    て形成した長尺の剥離現像フィルムを、固定刃と移動刃
    からなる断裁刃を用いて断裁する断裁装置において、 前記断裁刃を間隔を持って二組設けるとともに、少なく
    とも前記移動刃側に、前記フィルムを押圧するストリッ
    パを設けたことを特徴とする剥離現像フィルムの断裁装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ストリッパは前記移動刃の移動に
    伴って同方向に移動するように構成したことを特徴とす
    る請求項8又は請求項9に記載の剥離現像フィルムの断
    裁装置。
  11. 【請求項11】 前記固定刃と前記移動刃とのクリアラ
    ンスは、前記支持体と前記受像材料との膜厚の薄い材料
    の膜厚の50%以下であることを特徴とする請求項8又
    は請求項9に記載の剥離現像フィルムの断裁装置。
  12. 【請求項12】 前記二組の移動刃は一つの保持部材上
    に設けてあり、かつ、前記ストリッパは弾性手段を介し
    て前記保持部材と連動するように構成したことを特徴と
    する請求項9に記載の剥離現像フィルムの断裁装置。
  13. 【請求項13】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び
    画像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よりも
    薄い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネート
    して形成した長尺の剥離現像フィルムを断裁する断裁装
    置において、前記剥離現像フィルムの幅よりも狭い幅に
    設定した、互いに平行な刃を含む四辺に対応する刃を持
    った固定刃上に前記剥離現像フィルムを載置し、前記固
    定刃の外側に設けた移動刃を移動させることにより四辺
    を断裁するように構成したことを特徴とする剥離現像フ
    ィルムの断裁装置。
  14. 【請求項14】 透明樹脂フィルムからなる支持体及び
    画像形成層を含む供与材料に、前記支持体の膜厚よりも
    薄い膜厚の樹脂フィルムからなる受像材料をラミネート
    して形成した長尺の剥離現像フィルムを断裁する断裁装
    置において、所定の間隔を持って配設した二つの固定刃
    と、前記両固定刃と協同する二つの刃部を有する一つの
    移動刃を有することを特徴とする剥離現像フィルムの断
    裁装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも、前記移動刃の移動に伴っ
    て移動し、前記剥離現像フィルムを前記固定刃に押圧す
    るストリッパを有することを特徴とする請求項13又は
    請求項14に記載の剥離現像フィルムの断裁装置。
JP10454898A 1998-04-15 1998-04-15 剥離現像フィルムの断裁方法及び断裁装置 Pending JPH11300685A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002219686A (ja) * 2001-01-22 2002-08-06 Sumitomo Chem Co Ltd フィルム切断装置およびその付着防止方法
JP2008302483A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Kanefusa Corp 帯状体切断工具
CN108629906A (zh) * 2017-03-17 2018-10-09 深圳市祈飞科技有限公司 吸管取用装置

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