JPH11300334A - 土壌中のダイオキシン類等の有機塩素化合物の分解除去方法 - Google Patents

土壌中のダイオキシン類等の有機塩素化合物の分解除去方法

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JPH11300334A
JPH11300334A JP10108372A JP10837298A JPH11300334A JP H11300334 A JPH11300334 A JP H11300334A JP 10108372 A JP10108372 A JP 10108372A JP 10837298 A JP10837298 A JP 10837298A JP H11300334 A JPH11300334 A JP H11300334A
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JP
Japan
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soil
dioxins
organic chlorine
water
decomposing
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JP10108372A
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English (en)
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Yasuo Horii
安雄 堀井
Koichi Nakagawa
浩一 中河
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌中のダイオキシン類等の有機塩素化合物
を容易にかつ効率よく分解除去できる処理方法を提供す
る。 【解決手段】 ダイオキシン類等の有機塩素化合物を含
んだ土壌を水中に混合し、この土壌混合液21に超音波
を照射して、有機塩素化合物を分解するとともに、分解
生成物等の汚濁成分を水中に移行させ、汚濁成分を含有
した水30を膜分離装置28によって分離する。これに
より、従来のように熱や圧力を要することなく、容易に
かつ効率よく土壌を無害化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌中のダイオキ
シン類等の有機塩素化合物の分解除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみ焼却場などから大気中に排出
されたダイオキシン類による土壌汚染が問題になってい
る。土壌中のダイオキシン類等の有機塩素化合物の処理
としては、従来より、固化、不溶化の他、真空抽出法、
酸化還元分解法、土壌洗浄法などの物理化学的処理;熱
脱着法、焼却、溶融などの熱処理;バイオレミディエー
ションなどの生物処理が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば溶融処理の場合、1300℃以上の熱が必要であっ
て、プラントコストが高くなり、バイオレミディエーシ
ョン処理の場合、微生物に適した環境を整えるのが容易
でなく、安定した効果が得られないため、閉鎖系で行っ
ているのが現状であり、有機塩素化合物をより容易にか
つ効率よく処理できる方法が求められている。
【0004】本発明は上記問題を解決するもので、土壌
中のダイオキシン類等の有機塩素化合物を容易にかつ効
率よく分解除去できる処理方法を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の土壌中のダイオキシン類等
の有機塩素化合物の分解除去方法は、ダイオキシン類等
の有機塩素化合物を含んだ土壌を水中に混合し、この土
壌混合液に超音波を照射して、有機塩素化合物を分解す
るとともに分解生成物等の汚濁成分を水中に移行させ、
汚濁成分含有水を固液分離手段によって分離するように
したものである。
【0006】請求項2記載の土壌中のダイオキシン類等
の有機塩素化合物の分解除去方法は、上記した構成にお
いて、土壌混合液に酸素含有気体を吹き込む状態におい
て超音波を照射するようにしたものである。
【0007】上記した方法によれば、土壌混合液におい
て、超音波によってキャビテーションバブルの発生・拡
散・膨張・圧壊が生じ、その際に数千度、数百気圧の反
応場が形成される。さらにキャビティの周囲の水、溶存
した酸素、窒素等より、水素ラジカル、酸素ラジカル、
ヒドロキシラジカル、窒素ラジカル等が発生するととも
に、発生したラジカルによって過酸化水素、亜硝酸、硝
酸などの酸化性化合物が発生する。
【0008】一方、超音波の振動エネルギーによって、
土壌の表面や内部に取り込まれたダイオキシン類等の有
機塩素化合物が水中に移行し、この有機塩素化合物が、
キャビテーションや、各ラジカルおよび酸化性化合物と
の反応によって分解される。
【0009】したがって、分解生成物等の汚濁成分が移
行した汚濁成分含有水を固液分離手段によって分離する
ことで、処理対象の土壌から、有機塩素化合物のみなら
ず、その分解生成物等の汚濁成分をも除去できる。
【0010】超音波を照射する際に酸素含有気体を吹き
込むと、酸素リッチな反応場が作られてキャビティおよ
び各ラジカル・酸化性化合物の発生率が高まり、有機塩
素化合物の分解が促進される。
【0011】照射する超音波の周波数は汚濁物質の種類
等の条件によって異なるが20〜100kHz程度が効
果的であり、水中に混合する土壌の濃度は汚濁物質の含
有量等の条件によって異なるが、0.5〜10%程度と
するのが超音波照射の観点から効率的である。また混合
液を35℃程度に温度制御すれば、キャビテーション強
度および各ラジカル・酸化性化合物の反応性が高まる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。ダイオキシン類等の有機塩素化
合物を含んだ汚染土壌を洗浄水中に混合し、図1に示し
たように、この土壌混合液21を、超音波処理装置22
の反応槽23の内部に導入する。
【0013】そして、槽内の土壌混合液21に給気手段
24を通じて酸素含有気体を吹き込みながら、反応槽2
3の底部に設置した振動子25によって超音波26を照
射して、土壌の表面や内部に取り込まれたダイオキシン
類等の有機塩素化合物を超音波26によって水中に移行
させ、この有機塩素化合物、つまり、ダイオキシン類
(PCDDs+PCDFs)の他、場合によってはアル
ドリン、ディルドリン、エンドリン等、残留性有機汚染
物質として知られる有機塩素化合物、並びにその他のC
ODを、超音波26によって発生するキャビテーション
や、ラジカル・酸化性化合物との反応によって分解す
る。
【0014】その後に、土壌混合液27を膜分離装置2
8や遠心脱水機などの固液分離手段により固液分離し
て、浄化された土壌29と、分解生成物等の汚濁成分を
わずかに含んだ水30とを回収する。
【0015】回収した土壌29は埋め立て処分場などへ
搬出し、水30は前段に返送して洗浄水として循環使用
する。なお、超音波処理装置22は要部のみ示したもの
であって、これに限定されることなく使用でき、大量処
理を行うためには、超音波処理装置22の流出部から流
入部への循環管を設けて汚泥を循環するか、あるいはバ
ッチ式処理する。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、土壌混
合液に超音波を照射することによって、ダイオキシン類
等の有機塩素化合物を分解し、分解生成物等の汚濁成分
を水中に移行させられるので、この汚濁成分含有水を分
離することで土壌を無害化することができ、従来の熱や
圧力を要する方法に比べて、容易かつ効率的である。
【0017】また、土壌混合液に酸素含有気体を吹き込
む状態において超音波を照射することにより、有機塩素
化合物の分解を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における土壌中のダイオキ
シン類等の有機塩素化合物の分解除去方法を示した説明
図である。
【符号の説明】
21 土壌混合液 22 超音波処理装置 24 給気手段 25 振動子 28 膜分離装置 29 土壌 30 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07B 61/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイオキシン類等の有機塩素化合物を含
    んだ土壌を水中に混合し、この土壌混合液に超音波を照
    射して、有機塩素化合物を分解するとともに分解生成物
    等の汚濁成分を水中に移行させ、汚濁成分含有水を固液
    分離手段によって分離することを特徴とする土壌中のダ
    イオキシン類等の有機塩素化合物の分解除去方法。
  2. 【請求項2】 土壌混合液に酸素含有気体を吹き込む状
    態において超音波を照射することを特徴とする請求項1
    記載の土壌中のダイオキシン類等の有機塩素化合物の分
    解除去方法。
JP10108372A 1998-04-20 1998-04-20 土壌中のダイオキシン類等の有機塩素化合物の分解除去方法 Pending JPH11300334A (ja)

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